JP2001038963A - 副走査による誤差の影響を低減した双方向印刷の位置ズレ補正 - Google Patents

副走査による誤差の影響を低減した双方向印刷の位置ズレ補正

Info

Publication number
JP2001038963A
JP2001038963A JP11219691A JP21969199A JP2001038963A JP 2001038963 A JP2001038963 A JP 2001038963A JP 11219691 A JP11219691 A JP 11219691A JP 21969199 A JP21969199 A JP 21969199A JP 2001038963 A JP2001038963 A JP 2001038963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle group
scanning direction
correction value
printing
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11219691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3606122B2 (ja
Inventor
Koichi Otsuki
幸一 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP21969199A priority Critical patent/JP3606122B2/ja
Priority to AT00946490T priority patent/ATE294068T1/de
Priority to EP00946490A priority patent/EP1120261B1/en
Priority to PCT/JP2000/004952 priority patent/WO2001010648A1/ja
Priority to US09/787,897 priority patent/US6527359B1/en
Priority to DE60019718T priority patent/DE60019718T2/de
Publication of JP2001038963A publication Critical patent/JP2001038963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3606122B2 publication Critical patent/JP3606122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2135Alignment of dots

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向印刷を行う印刷装置において、位置ズ
レ検査用パターンを印刷する際の副走査による誤差の影
響を低減して、主走査方向の位置ズレの補正を行う。 【解決手段】 本発明では、ノズル群を用いて、副走査
を行わずに位置ズレ検査用パターンを印刷する。検査用
パターンは、副走査方向に前後にずれている「検査用後
側パターン」と「検査用前側パターン」とからなる。
「検査用後側パターン」は後側ノズル群によって印刷さ
れ、「検査用前側パターン」は前側ノズル群によって印
刷される。そして、位置ズレ検査用パターンの中から選
択された好ましい補正状態を示す補正情報に従って補正
値を決定する。その後、補正値に従って、双方向印刷時
の主走査方向に沿った記録位置のズレを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主走査を往復で
双方向に行いつつ印刷媒体上に画像を印刷する技術に関
し、特に、往路と復路における主走査方向の記録位置の
ズレを調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリ
ンタが広く普及している。このようなカラープリンタの
中には、印刷速度の向上のために、いわゆる「双方向印
刷」を行う機能を有するものがある。
【0003】双方向印刷では、主走査方向の駆動機構の
バックラッシュや、印刷媒体を下で支えているプラテン
の反り等に起因して、往路と復路における主走査方向の
記録位置がずれてしまうという問題が生じ易い。このよ
うな位置ズレを解決する技術としては、例えば本出願人
により開示された特開平5−69625号公報に記載さ
れたものが知られている。この従来技術では、主走査方
向における位置ズレ量(印刷ズレ)を予め登録してお
き、この位置ズレ量に基づいて往路と復路におけるドッ
トの記録位置を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】主走査方向の記録位置
を補正するための位置ズレ量の決定の方法としては、実
際に印刷媒体上に特定の検査パターンを印刷してみて、
その印刷結果をもとに主走査方向の位置ズレ量を決定
し、補正値を定める方法がある。そして、その位置ズレ
量を決定するための特定の検査パターンを印刷する際に
は、副走査送りを伴うのが普通である。しかし、副走査
送りを行うと、副走査駆動機構のバックラッシュや印刷
媒体が傾いて送られることなどに起因して、ドットの記
録位置が主走査方向にずれることがある。この記録位置
ズレは、一般に副走査方向の送り量が大きいほど、そし
て副走査方向の送りの回数が多いほど、大きくなる。す
なわち、主走査方向の位置ズレ量を決定するための特定
のパターンの印刷において、大きな副走査方向の送りを
多数行えば、それだけ印刷結果に副走査送りに起因する
誤差が反映されてしまい、主走査方向の位置ズレ量を正
確に定めることが困難となる。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、双方向印刷を行
う印刷装置において、ノズル列に関して、往路と復路に
おける主走査方向の位置ズレを軽減するための技術を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、ノズル群を用いて、副走査を行わずに位置ズレ検査
用パターンを印刷する。そして、位置ズレ検査用パター
ンの中から選択された好ましい補正状態を示す補正情報
に従って補正値を決定する。その後、補正値に従って、
双方向印刷時の主走査方向に沿った記録位置のズレを補
正する。
【0007】「位置ズレ検査用パターン」を印刷する際
に副走査送りを伴うと、副走査送りの各機構の作動誤差
が印刷される「位置ズレ検査用パターン」に反映されて
しまい、補正値に誤差が混入してしまう。しかし、この
ような態様においては、副走査方向の送りなしで「位置
ズレ検査用パターン」を印刷することができるため、そ
のような問題は発生しない。よって、正確に印刷された
「位置ズレ検査用パターン」に基づいて、正確に補正値
を定めることができる。
【0008】また、本発明の他の構成では、ノズル群の
中で副走査方向の比較的前方にあるノズルを含みノズル
群の一部で構成された前側ノズル群を用いて、印刷ヘッ
ドの主走査の往路と復路の一方で、印刷媒体上に検査用
前側パターンを印刷する。また、ノズル群の中で副走査
方向の比較的後方にあるノズルを含みノズル群の一部で
構成された後側ノズル群を用いて、印刷ヘッドの主走査
の往路と復路の他方で、印刷媒体上に検査用後側パター
ンを印刷する。そして、副走査方向の前後にずれた位置
に印刷された検査用後側パターンと検査用前側パターン
とを含む位置ズレ検査用パターンの中から選択された好
ましい補正状態を示す補正情報に従って補正値を決定す
る。その後、補正値に従って、双方向印刷時の主走査方
向に沿った記録位置のズレを補正する。ここで、「副走
査方向の前方」とは、副走査によって相対的に移動する
印刷ヘッドと印刷媒体との関係において、印刷ヘッドか
ら見て、まだ印刷ヘッドとすれ違っていない印刷媒体の
部分がある方角である。そして、「副走査方向の後方」
とは、「副走査方向の前方」の逆の向きである。
【0009】上記のような態様とすれば、副走査方向に
印刷ヘッドを送らなくても、印刷位置が副走査方向に前
後にずれている「検査用後側パターン」と「検査用前側
パターン」とを印刷することができる。このため、好ま
しい補正状態を確認しやすい「位置ズレ検査用パター
ン」を低誤差で印刷することができ、それに基づいて補
正値を正確に定めることができる。なお、この態様にお
いては、副走査方向に印刷ヘッドを送らなくても「位置
ズレ検査用パターン」を印刷することができるが、より
補正値を定めやすい「位置ズレ検査用パターン」を印刷
するために、副走査方向に微小送りをして「位置ズレ検
査用パターン」を印刷することとしてもよい。
【0010】なお、ノズル群が、一度の主走査では所定
の記録密度において副走査方向に不連続のドットしか印
刷媒体上に形成できない低密度ノズル群を含む場合に
は、以下のようにすることが好ましい。すなわち、メモ
リは、低密度ノズル群に関して、往路と復路における主
走査方向の記録位置のズレを補正するための第1の補正
値を格納する。第1の補正値は、低密度ノズル群によっ
て副走査方向の前後にずれた位置に印刷された第1の検
査用後側パターンと第1の検査用前側パターンとを含む
第1の位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ま
しい補正状態を示す補正情報に従って決定される。第1
の検査用前側パターンは、低密度ノズル群の中で副走査
方向の比較的前方にあるノズルを含み低密度ノズル群の
一部のノズルで構成された第1の前側ノズル群を用い
て、印刷ヘッドの主走査の往路と復路の一方を、副走査
送りを間に挟んで複数回実行することによって形成され
た、副走査方向に伸びる複数の縦罫線で構成されてい
る。第1の検査用後側パターンは、低密度ノズル群の中
で副走査方向の比較的後方にあるノズルを含み低密度ノ
ズル群の一部のノズルで構成された第1の後側ノズル群
を用いて、印刷ヘッドの主走査の往路と復路の他方を、
副走査送りを間に挟んで複数回実行することによって形
成された、副走査方向に伸びる複数の縦罫線で構成され
ている。ここで、「低密度ノズル群」は複数組存在して
もよく、それに応じてメモリに複数の第1の補正値が格
納されてもよい。
【0011】この態様においては、「第1の検査用後側
パターン」と「第1の検査用前側パターン」とが、副走
査方向に連続するドットで形成された縦罫線で構成され
ているため、それらに基づいて主走査方向の記録位置の
ズレを補正するための「第1の補正値」を定めやすい。
また、ドットを副走査方向に連続させるための副走査方
向の送りを伴うものの、「検査用後側パターン」と「検
査用前側パターン」とを副走査方向にずらして印刷する
ための大きな送りを行う必要がないため、「位置ズレ検
査用パターン」を低誤差で印刷することができ、それに
基づいて補正値を正確に定めることができる。
【0012】なお、第1の位置ズレ検査用パターンを印
刷する際の副走査の送り量は、1ドット分に等しいこと
が好ましい。この態様においては、複数回の主走査の間
に1ドット分づつの副走査方向の送りを行うことによっ
て、一度の主走査では副走査方向に不連続のドットしか
形成できない低密度ノズル群でも、連続したドットを印
刷することが可能となる。そして、副走査方向の送りは
1ドット分であるため、「位置ズレ検査用パターン」を
印刷するために行う副走査副走査方向の送りの累積距離
が小さくなる。このため、副走査副走査方向の送りの誤
差が小さくなり、「位置ズレ検査用パターン」を低誤差
で印刷することができる。その結果、補正値を正確に定
めることができる。
【0013】また、ノズル群が、一度の主走査によって
副走査方向に連続するドットを所定の記録密度において
印刷媒体上に形成することができる高密度ノズル群を含
む場合には、以下のようにすることが好ましい。すなわ
ち、メモリは、高密度ノズル群に関して、往路と復路に
おける主走査方向の記録位置のズレを補正するための第
2の補正値を格納する。第2の補正値は、高密度ノズル
群によって副走査方向の前後にずれた位置に印刷された
第2の検査用後側パターンと第2の検査用前側パターン
とを含む第2の位置ズレ検査用パターンの中から選択さ
れた好ましい補正状態を示す補正情報に従って決定され
る。第2の検査用前側パターンは、高密度ノズル群の中
で副走査方向の比較的前方にあるノズルを含み高密度ノ
ズル群の一部のノズルで構成された第2の前側ノズル群
を用いて、印刷ヘッドの主走査の往路と復路の一方で副
走査方向に連続するドットを形成された縦罫線で構成さ
れている。第2の検査用後側パターンは、高密度ノズル
群の中で副走査方向の比較的後方にあるノズルを含み高
密度ノズル群の一部のノズルで構成された第2の後側ノ
ズル群を用いて、印刷ヘッドの主走査の往路と復路の他
方で副走査方向に連続するドットを形成された縦罫線で
構成されている。第2の位置ズレ検査用パターンは、副
走査を行わずに印刷される。
【0014】このような態様においては、ノズル群が、
一度の主走査によって副走査方向に連続するドットを所
定の記録密度において印刷媒体上に形成することができ
る。このため、副走査方向に連続する縦罫線の「第2の
検査用後側パターン」と「第2の検査用前側パターン」
を、副走査を行わずに印刷することができる。よって、
好ましい補正状態を選択しやすい「位置ズレ検査用パタ
ーン」を低誤差で印刷することができ、それに基づいて
補正値を正確に定めることができる。
【0015】また、位置ズレ補正実行部は、第1の補正
値と第2の補正値の平均値を用いて、双方向印刷時の主
走査方向に沿った記録位置のズレを補正することが好ま
しい。なお、低密度ノズル群と高密度ノズル群は、それ
ぞれ複数組存在するものとしてもよい。
【0016】このような態様とすれば、低密度ノズル群
の特質を反映する第1の補正値と、高密度ノズル群の特
質を反映する第2の補正値と、を持つことができ、それ
らに基づいて適切な補正を行うことができる。そして、
本態様においては、第1の補正値と第2の補正値の平均
値を用いて補正を行うため、低密度ノズル群と高密度ノ
ズル群の両方の特質を簡易に反映して、補正を行うこと
ができる。
【0017】高密度ノズル群は、ブラックインクを吐出
し、低密度ノズル群は、それぞれ単一色のカラーインク
を吐出する単一色カラーノズル群を複数含む場合には、
第1の補正値は、複数の単一色カラーノズル群のうちの
少なくとも一つの所定の単一色カラーノズル群について
それぞれ定められ、位置ズレ補正実行部は、低密度ノズ
ル群のノズルを使用する印刷モードにおいては、第2の
補正値と、所定の単一色カラーノズル群についての第1
の補正値と、のうちの少なくともいくつかの補正値の平
均値を用いて双方向印刷時の主走査方向に沿った記録位
置のズレを補正することが好ましい。
【0018】このような態様とすれば、低密度ノズル群
でカラー印刷を行う際には、各単一色カラーノズル群の
特質を反映した複数の第1の補正値、およびブラックイ
ンクを吐出する高密度ノズル群の特質を反映した第2の
補正値、を総合した平均値を用いて、簡易に記録位置の
ズレを補正することができる。そして、「平均値」を算
出する際に演算に加えられ考慮される単一色カラーノズ
ル群を、ノズルの位置や記録位置ズレの目立ちやすさ等
を考慮して適切に定めれば、よりカラー印刷に適した補
正を行うことができる。なお、第1の補正値を定める
「所定の単一色カラーノズル群」は、「平均値」を算出
する際に演算に加えられ考慮される単一色カラーノズル
群とすることができる。
【0019】また、第1の補正値は、複数の単一色カラ
ーノズル群のうちの少なくとも一つの単一色カラーノズ
ル群について定められ、位置ズレ補正実行部は、低密度
ノズル群のノズルを使用する印刷モードにおいては、第
1の補正値のうちの一つを用いて記録位置のズレを補正
することとすることもできる。
【0020】このような態様とすれば、低密度ノズル群
でカラー印刷を行う際には、低密度ノズル群の中の一の
単一色カラーノズル群の特質を反映した第1の補正値を
用いて、記録位置のズレを補正することができる。そし
て、基準となる単一色カラーノズル群を、ノズルの位置
や記録位置ズレの目立ちやすさ等を考慮して適切に定め
れば、よりカラー印刷に適した補正を行うことができ
る。
【0021】一方、高密度ノズル群は、ブラックインク
を吐出し、低密度ノズル群は、それぞれ単一色のカラー
インクを吐出する単一色カラーノズル群を複数含む場合
には、位置ズレ補正実行部は、低密度ノズル群のノズル
を使用しない印刷モードにおいては、第2の補正値を用
いて記録位置のズレを補正することが好ましい。このよ
うにすれば、モノクロ印刷を行う場合に、高密度ノズル
群の特質を反映した第2の補正値によって補正を行うこ
とができ、モノクロ印刷に適した記録位置の補正をする
ことができる。
【0022】また、位置ズレ補正実行部は、低密度ノズ
ル群に関しては、第1の補正値を用いて記録位置のズレ
を補正し、高密度ノズル群に関しては、第2の補正値を
用いて記録位置のズレを補正することとすることもでき
る。このようにすれば、一つの印刷作業中に、低密度ノ
ズル群については低密度ノズル群に最適な補正をするこ
とができ、高密度ノズル群については高密度ノズル群に
最適な補正をすることができる。
【0023】なお、本発明は、以下に示すような種々の
態様で実現することが可能である。 (1)双方向印刷装置。 (2)双方向印刷方法。 (3)双方向印刷時の記録位置ズレの補正方法。 (4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラム。 (5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラムを記録した記録媒体。 (6)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
【0024】
【発明の実施の形態】A.装置の構成 次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。
図1は、本発明の第1実施例としてのインクジェットプ
リンタ20を備えた印刷システムの概略構成図である。
このプリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用
紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キャリ
ッジモータ24によってキャリッジ30をプラテン26
の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り機構
と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット6
0(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してインク
の吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、
これらの紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印
刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号の
やり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路
40は、コネクタ56を介してコンピュータ88に接続
されている。
【0025】印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置検出センサ39とを備えている。
【0026】図2は、制御回路40を中心としたプリン
タ20の構成を示すブロック図である。制御回路40
は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)
43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶
したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算
術論理演算回路として構成されている。この制御回路4
0は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専
用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路
50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してイン
クを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ2
2およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回
路54と、を備えている。I/F専用回路50は、パラ
レルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56
を介してコンピュータ88から供給される印刷信号PS
を受け取ることができる。
【0027】なお、印刷ヘッド28とインクカートリッ
ジの搭載部とを含む構成全体を「印刷ヘッドユニット6
0」と呼ぶのは、この印刷ヘッドユニット60が1つの
部品としてプリンタ20に着脱されるからである。すな
わち、印刷ヘッド28を交換しようとする際には、印刷
ヘッドユニット60を交換することになる。
【0028】図3は、印刷ヘッド28に設けられた複数
列のノズルと複数のアクチュエータチップとの対応関係
を示す説明図である。このプリンタ20は、ブラック
(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の4色のインクを用いて印刷を行う印刷装置であ
る。印刷ヘッド28は、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)については、各インク用のノズ
ル列をそれぞれ1列づつ備えている。そして、ブラック
(K)については、K1,K2,K3の3列のノズル列を
備えている。これらのノズル列C,M,Y,K1,K2
3のノズルピッチkはいずれも3ドットであり、その
間隔は120dpiである。なお、本明細書では、シア
ンノズル列C,マゼンタノズル列M,イエローノズル列
Yをまとめて「カラーノズル列CMY」と呼ぶことがあ
り、ブラックノズル列K1,K2,K3をまとめて「ブラ
ックノズル列K」と呼ぶことがある。
【0029】ノズル列K3,C,M,Yは、各ノズルが
主走査方向に並ぶ位置(副走査方向の同じ位置)に配さ
れている。一方、ノズル列K2のノズルは、ノズル列K3
のノズルに対して副走査方向に1ドットだけずれた位置
に配されており、ノズル列K 1のノズルは、ノズル列K3
のノズルに対して副走査方向に2ドットだけずれた位置
に配されている。したがって、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の各色については、一度の主走
査で、各ノズル列C,M,Yによって、最大120dp
iでドットが形成されるのに対して、ブラック(K)に
ついては、副走査方向にずらして配置された3列のノズ
ル列K1,K2,K3によって、一度の主走査で最大36
0dpiでドットを形成することが可能である。
【0030】すなわち、360dpiで印刷媒体上に印
刷を行おうとした場合、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の各色については、一度の主走
査では、副走査方向に3ドットピッチでしか印刷を行え
ない。よって、360dpiで副走査方向に連続した文
字や図形を印刷しようとすると、1ドットづつの副走査
送りを伴う3回の主走査を行う必要がある。これに対し
て、ブラック(K)については、一度の主走査で360
dpiで副走査方向に連続した文字や図形を印刷するこ
とができる。なお、本発明においては、360dpiに
限らず、所定の記録密度において、一度の主走査では副
走査方向に不連続のドットしか印刷媒体上に形成できな
いノズル群を「低密度ノズル群」とすることができ、一
度の主走査によって副走査方向に連続するドットを所定
の記録密度において印刷媒体上に形成することができる
ノズルを「高密度ノズル群」とすることができる。
【0031】アクチュエータ回路90には、ブラックノ
ズル列K1とブラックノズル列K2を駆動する第1のアク
チュエータチップ91と、ブラックノズル列K3とシア
ンノズル列Cを駆動する第2のアクチュエータチップ9
2と、マゼンタノズル列Mとイエローノズル列Yを駆動
する第3のアクチュエータチップ93とが設けられてい
る。
【0032】B.主走査方向の記録位置ズレの補正の原
理:双方向印刷においては、往路におけるドットの形成
と復路におけるドットの形成とによって、印刷媒体P上
に一つの画像を形成する。このため、往路における印刷
と復路における印刷とにおいて、同じ記録位置を狙って
インクの吐出を行った場合には、実際に印刷媒体P上の
同じ位置に記録が行われなければならない。これは、同
じ記録位置を狙ってインクの吐出を行った場合に、実際
に印刷媒体P上の同じ位置に記録が行われてはじめて、
同一画像上の任意の点を往路と復路で分担して形成し、
一つの画像を構成することができるからである。
【0033】しかし、前述のように、現実には主走査方
向の駆動機構のバックラッシュや、印刷媒体を下で支え
ているプラテンの反り等に起因して、往路と復路におけ
る主走査方向の記録位置がずれることがある。以下で説
明する記録位置ズレの補正の方法は、往路と復路でのイ
ンク滴の吐出タイミングを、「理論上、同じ記録位置に
ドットが記録されるはずのタイミング」から意図的にず
らして、それによって前記記録位置のズレを吸収して、
実際に同じ記録位置にドットが記録されるように補正を
行うものである。
【0034】C.第1実施例の処理手順: (1)処理全体の流れ:図4は、ズレ調整の手順を示す
フローチャートである。この調整は、原則としてユーザ
が行う。ステップS21では、プリンタ20を用いて補
正値決定用のテストパターン(位置ズレ検査用パター
ン)を印刷する。なお、テストパターンは各色ごとに印
刷される。具体的なテストパターンの印刷方法について
は後述する。
【0035】ステップS22で、ユーザは、各色ごとに
印刷したテストパターンを観察して、最もズレの少ない
縦罫線対のズレ調整番号を、それぞれコンピュータ88
(図2)のプリンタドライバのユーザインタフェイス画
面(図示せず)に入力する。その結果、シアンノズル列
C,マゼンタノズル列M,イエローノズル列Yそれぞれ
に関する第1の補正値を表す複数の第1の調整番号と、
ブラックノズル列Kに関する第2の補正値を表す第2の
調整番号と、が、コンピュータ88(図2)を通じてプ
リンタ20内のP−ROM43に格納される。
【0036】その後、ステップS23においてユーザに
よって印刷の実行が指示されると、ステップS24にお
いて、補正値を用いたズレ補正を行いながら双方向印刷
が実行される。図5は、第1実施例における双方向印刷
時のズレ補正に関連する主要な構成を示すブロック図で
ある。プリンタ20内のP−ROM43には、調整番号
格納領域202a〜dと補正値テーブル206が設けら
れている。補正値テーブル206は、テストパターンに
おける復路の縦罫線の記録位置のズレ量(すなわち補正
値)とズレ調整番号との関係を格納したテーブルであ
る。
【0037】プリンタ20内のRAM44には、双方向
印刷時の位置ズレを補正するための位置ズレ補正実行部
210としての機能を有するコンピュータプログラムが
格納されている。位置ズレ補正実行部210は、ズレ調
整番号に対応する補正値を補正値テーブル206から読
み出す。カラー印刷の際には、位置ズレ補正実行部21
0は、復路において位置センサ39(図1)からキャリ
ッジ30の原点位置を示す信号を受け取ると、第2の補
正値と複数の第1の補正値とを総合した総合補正値に応
じて、ヘッドの記録タイミングを指示するための信号を
ヘッド駆動回路52に供給する。ヘッド駆動回路52
は、3つのアクチュエータチップ91〜93に同一の駆
動信号を供給しており、位置ズレ補正実行部210から
与えられた記録タイミングに応じて復路の記録位置を調
整する。これによって、復路において、K1〜Yの6組
のノズル列の記録位置が共通する補正量で調整される。
なお、総合的な補正値は、シアン(C)とマゼンタ
(M)についての二つの第1の補正値と、ブラック
(K)についての第2の補正値と、の平均値である。な
お、本実施例の印刷装置においては、カラー印刷の際
は、カラーノズルだけではなくブラックノズルも使用す
るものとする。
【0038】また、白黒印刷の場合には、カラーインク
を用いないので、第2の補正値のみを用いた位置ズレ補
正の方が好ましい。そこで、プリンタ20の制御回路4
0(具体的には図5の位置ズレ補正実行部210)は、
コンピュータ88(図1)から白黒印刷であることが通
知されたときには、第2の補正値のみを用いて双方向印
刷時の位置ズレを補正するように構成しておくことが好
ましい。
【0039】実施例1の処理手順の全体の流れは、以上
に説明したようなものである。次に、ブラックノズル
列、カラーノズル列についての補正値の決定の方法を、
詳細に説明する。
【0040】(2)ブラックノズル列についての補正値
の決定の方法 図6は、テストパターンに基づいてズレ調整の補正値を
決定する方法を示す説明図である。このテストパターン
は、副走査方向の送りを行わずに印刷ヘッド28を主走
査方向に往復させ、その間にブラックノズル列K1
2,K3のノズルに印刷媒体P上にドットを形成させて
印刷したものである。まず、往路においては、印刷媒体
P上に同一間隔の副走査方向の罫線を描くように、イン
ク滴を吐出させている。図6において、1〜8の番号を
つけられた実線の罫線が往路で印刷された罫線である。
これらの罫線は、360dpiで副走査方向に連続する
直線となるように、ブラックノズル列K1,K2,K3
各ノズルからインク滴を吐出させて形成される。以下で
述べる復路で印刷する罫線についても同様である。
【0041】復路では、「往路で記録された罫線上に重
ねて同じ罫線を記録できるタイミング」を選択するため
に、種々のタイミングで、すなわちいくつかの印刷位置
に、罫線の印刷を行う。なお、図6においては、復路で
形成する罫線は便宜上、一点鎖線で表されている。この
例では、復路において「理論上、同じ罫線を記録するは
ずのタイミング」でインク滴の吐出が行われるのは、左
から4番目の罫線を描くときである。そして、左から3
番目の罫線から左端の罫線の3本については、復路で形
成する罫線が往路で形成した罫線に対して少しづつ左方
向にずれるように、インク滴の吐出タイミングを遅くし
て印刷を行う。同様に、左から5番目の罫線から右端の
罫線の4本については、復路で形成する罫線が往路で形
成した罫線に対して少しづつ右方向にずれるように、イ
ンク滴の吐出タイミングを早くして印刷を行う。その結
果、図6に示すようなテストパターンが、一度の往復の
主走査で印刷媒体P上に形成される。ここで、復路で印
刷される1から8の罫線は、左端のものから順に、それ
ぞれが対応する往路の罫線を基準として、1ドットピッ
チづつ右の方にずれていくように形成されている。した
がって、補正値はドットピッチの整数倍で設定されるこ
ととなる。なお、図6においては、復路で形成する罫線
は一点鎖線で表されているが、これは往路と復路の罫線
を区別するために便宜上行ったもので、復路において現
実に一点鎖線で罫線の印刷を行うことを意味するもので
はない。
【0042】テストパターンの印刷においては、複数組
の縦罫線対の上下には、ズレ調整番号の数字(図6にお
いて、1〜8が示されている。)が実際に印刷される。
ズレ調整番号は、好ましい補正状態を示す補正情報とし
ての機能を有する。ここで、「好ましい補正状態」と
は、往路または復路における記録位置(または記録タイ
ミング)を適切な補正値で補正したときに、往路と復路
でそれぞれ形成されたドットの主走査方向の位置ズレが
もっとも小さくなるような状態を言う。なお、テストパ
ターン自体は副走査を行わずに印刷したが、この上下の
ズレ調整番号の数字は、副走査を行って印刷してもよ
い。
【0043】そして、本実施例では、罫線は8組印刷し
たが、ズレが大きいことが予想される場合には、より多
くの罫線組を印刷することが好ましく、ズレが小さいこ
とが予想される場合には、より少ない罫線組を印刷する
ことが好ましい。また、上記説明ではズレ調整番号は、
左端から昇順でつけられていたが、補正状態を特定する
ことができる番号であれば、どのように番号付けをして
もよい。なお、図6において示されているそれぞれの数
字の大きさ(サイズ)は、テストパターンに対する実際
の大きさの比率を反映しているものではない。
【0044】インク滴の吐出タイミングを理論値から前
後に複数パターン変動させて、復路において罫線を印刷
した結果、理論上は、左から4番目の罫線において往路
と復路で描く罫線が一致するはずであるのに、現実に
は、図6に示すように、(理論上のタイミングからわず
かにインク滴の吐出タイミングを早めた、)左から5番
目の罫線において、往路と復路で描く罫線が一致してい
ることがわかる。よって、左から5番目の罫線を描いた
際のインク滴吐出タイミングで実際の印刷を行えば、同
じ記録位置を狙って往路と復路でインクの吐出を行っ
て、実際に同じ位置にドットを記録することができる。
すなわち、このタイミングを補正値として記憶して、実
際の印刷において使用すれば、記録位置を適正に補正す
ることができる。
【0045】(3)カラーノズル列についての補正値の
決定の方法 次に、カラーノズル列についての補正値の決定の方法を
説明する。カラーノズル列CMYについてのテストパタ
ーンの印刷、及び補正値の決定の方法もブラックノズル
列Kの場合と同様である。ただし、カラーノズル列CM
Yは、一度の主走査では120dpiでしかドットを形
成できないので、360dpiで副走査方向に連続する
直線となる罫線を印刷するには、副走査方向の1ドット
づつの送りを行いながら3回の主走査を行う必要があ
る。
【0046】(4)本実施例の効果 本実施例では、記録位置ズレを補正するための補正値
は、演繹的な推測に基づいて決定されるのではなく、実
際に印刷媒体上に印刷されたテストパターンに基づいて
される。このため、実際の印刷ズレが少なくなるよう
に、的確に補正値を決定することができる。
【0047】また、本実施例では、低誤差でテストパタ
ーンを印刷することができ、正確に補正値を定めること
ができる。すなわち、ブラックノズルについては、副走
査方向の送りなしでテストパターンを印刷することがで
きるため、副走査送りの各機構の作動誤差が印刷される
テストパターンに反映され、補正値に誤差が混入してし
まうということがない。カラーノズルについては、ドッ
トを副走査方向に連続させるための副走査方向の送りを
伴うものの、テストパターンを副走査方向にずらして印
刷するための大きな送りを行う必要がないため、同様
に、低誤差でテストパターンを印刷することができる。
よって、そのように低誤差で印刷されたテストパターン
に基づいて補正値を正確に定めることができる。
【0048】さらに、カラー印刷においては、カラーノ
ズル列とブラックノズル列のそれぞれの補正値(第1の
補正値と第2の補正値)の平均値を使用して補正を行
い、モノクロ印刷においては、ブラックノズル列の補正
値(第2の補正値)のみを使用して補正を行っている。
このため、それぞれの印刷モードについて最適な補正を
行うことができる。
【0049】また、イエローインクは、ドットの記録位
置ズレが目立ちにくい。したがって、補正値の平均値を
定める際に、イエローノズル群に対応する補正値を考慮
する必要性は低い。逆に、シアンやマゼンタなどの他の
色と同等にイエローノズル群の補正値を考慮した場合に
は、そのためにシアンやマゼンタなどの記録位置がそれ
ぞれの最適な位置から遠ざかってしまうこともある。そ
のような場合には、イエロードットが最適な位置に近づ
いたことによる画質向上の程度よりも、シアンやマゼン
タなどの記録位置が最適な位置から遠ざかったことによ
る影響の方が大きくなり、かえって、全体として画質が
低下してしまうおそれがある。しかし、本実施例におい
ては、補正に使う平均値の算出においてイエローに対応
する補正値(第1の補正値)は考慮していない。よっ
て、上記のような問題が発生せず、印刷画像の品質が高
い。
【0050】なお、本実施例においては、カラー印刷に
おいては、シアンノズル列Cとマゼンタノズル列Mとブ
ラックノズル列Kのそれぞれの補正値(第1の補正値と
第2の補正値)の平均値を使用して補正を行うこととし
たが、考慮するノズル列はこの組み合わせに限られるも
のではない。すなわち、カラー印刷においてブラックノ
ズルをあまり使用しない場合には、シアンノズル列Cと
マゼンタノズル列Mのみの補正値の平均を使用してもよ
い。また、逆に上記のノズル列に加えてイエローノズル
列Yをも考慮の対象としてもよい。そして、補正値の平
均値である総合補正値は、各ノズル列の補正値の単純な
平均値(中間値)としたが、補正値の加重平均としても
よい。すなわち、イエロー、シアン、マゼンタのカラー
インクとブラックインクとの使用頻度や、ノズル列の中
心からの距離、記録位置ズレの目立ち易さなどを考慮し
て、それぞれの第1の補正値と第2の補正値に重み付け
をして平均を求め、これを総合補正値としてもよい。ま
た、相乗平均とすることもできる。すなわち、記録位置
ズレの補正は、第1および第2の補正値をどのように使
用するかによらず、第1および第2の補正値をもとに、
双方向印刷時の主走査方向に沿った記録位置のズレを補
正するものであればよい。
【0051】また、テストパターンとしては、縦罫線で
は無く、間欠的にドットが記録されたような直線状のパ
ターンなど他のパターンを使用することも可能である。
すなわち、好ましい補正状態を示す補正情報を選択し、
補正値を決定することができる位置ズレ検査用パターン
であればよい。テストパターンを、間欠的にドットが記
録されたような直線状のパターンとすれば、副走査方向
に連続するドットを形成することができないノズルにつ
いても、副走査を行うことなく一度の主走査でテストパ
ターンを形成することが可能となる。
【0052】そして、本実施例では、最大120dpi
でドット形成が可能であって、一度の主走査では360
dpiで連続ドットを形成できない低密度ノズルを、カ
ラーノズル群とし、一度の主走査で360dpiで連続
ドットを形成できる高密度ノズルをブラックノズル群と
したが、本発明においては、インクの色と密度の関係は
これに限られるものではなく、任意のものとすることが
できる。たとえば、同一色のインクにつき、高精度印刷
用の高密度ノズル群と低精度印刷用の低密度ノズル群を
備えている印刷装置に適用することもできる。すなわ
ち、低密度ノズル群は、一度の主走査では所定の記録密
度において副走査方向に不連続のドットしか印刷媒体上
に形成できないものであればよく、高密度ノズル群は、
一度の主走査によって副走査方向に連続するドットを所
定の記録密度において印刷媒体上に形成することができ
るものであればよい。さらに、カラーノズル群の各単一
色カラーノズル群は、シアン、マゼンタ、イエローの組
合わせに限られるものではなく、淡シアン、濃シアン、
淡マゼンタ、濃マゼンタ、イエローの組合わせ等であっ
てもよい。
【0053】D.第2実施例:図7は、第2実施例にお
いて使用されるテストパターンを示す説明図である。第
2実施例では、往路では、各ノズル列の副走査方向の後
側のノズルを使用して、図6における罫線の上側のF1
の部分のみを印刷し、復路では、各ノズル列の副走査方
向の前側のノズルのみを使用して、下側のF2の部分の
みを印刷する。そして、往路で使用するノズルと復路で
使用するノズルとは、一部重複している。その結果、図
7に示すようなテストパターンが印刷される。なお、他
の点は第1実施例と同様である。
【0054】図7からわかるように、本実施例において
は、往路と復路の罫線の印刷位置が副走査方向にずれて
いる。このため、より罫線の一致の度合いの判別が容易
となり、好ましい補正状態を示す補正情報を選択しやす
い。また、往路で使用するノズルと復路で使用するノズ
ルが一部重複しており、往路と復路の罫線の印刷位置が
一部重なっているため、さらに罫線の一致の度合いの判
別が容易となっている。そして、テストパターンの印刷
において、全ノズルではなく一部のノズルのみを使用し
ているので、テストパターンの印刷に要するインクを節
約することができる。
【0055】また、本実施例においては、副走査方向に
ずれた縦罫線のテストパターンを副走査を行わずに印刷
する。このため、縦罫線の互いに重なりあっている部分
(図7において破線で挟まれた部分)は、ノズル列の並
びの中央近辺に位置するノズルによって印刷される。よ
って、駆動機構のバックラッシュなどによって印刷ヘッ
ドが往路と復路とで異なる角度に傾く場合にも、縦罫線
の重なり合っている部分は、図8に示すように、ヘッド
全体の変位を正しく反映することとなる。このため、印
刷ヘッドが往路と復路とで異なる角度に傾く場合にも、
テストパターンに基づいて的確に補正値を定めることが
できる。言い換えれば、ノズル列の端に位置するノズル
によって印刷された罫線を基準とした場合には、ノズル
列の当該一端についてズレが小さくなるように補正値を
定めても、他端についてズレが大きくなってしまう。し
かし、本実施例においては中央近辺のノズルで印刷され
る罫線の重なり部分を基準として補正値を定め得るの
で、そのようなことはない。すなわち、図8において、
左から5番目の縦罫線を基準として補正値を定めれば、
ノズル列の中央近辺におけるドット形成の位置ズレを小
さくできるのはもちろんのこと、ノズル列の両端(図8
において上下端)におけるドット形成の位置ズレも均等
に小さくすることができる。
【0056】なお、罫線の上側のF1の部分を印刷する
後側ノズル群と、罫線の下側のF2の部分を印刷する前
側ノズル群との関係は、次の関係を満たす限りどのよう
なものであってもよい。すなわち、前側ノズル群は、ノ
ズル群の中で副走査方向の比較的前方にあるノズルを含
みノズル群の一部で構成され、後側ノズル群は、ノズル
群の中で副走査方向の比較的後方にあるノズルを含みノ
ズル群の一部で構成される、という関係である。ただ
し、現実に印刷媒体上に印刷される位置の「上下」の関
係は入れ替わっていてもよい。また、前側ノズル群と後
側ノズル群は、本実施例のように、一部のノズルを共有
してもよいし、ノズルを共有しなくてもよい。言い換え
れば、往路と復路で印刷される罫線の印刷位置が、副走
査方向で一部重なっていてもよいし、重ならなくともよ
い。
【0057】E.第3実施例:図9は、第3実施例にお
ける双方向印刷時のズレ補正に関係する主要な構成を示
すブロック図である。図5に示した構成との違いは、3
つのアクチュエータチップ91,92,93を駆動する
ためのヘッド駆動回路52a,52b,52cが独立に
設けられている点である。すなわち、3つのヘッド駆動
回路52a,52b,52cは、3つのアクチュエータ
チップ91,92,93を独立に駆動する。このため、
位置ズレ補正実行部210からの記録タイミングの指示
も、各ヘッド駆動回路52a,52b,52cに対して
独立に与えることができる。従って、双方向印刷時の位
置ズレ補正も、アクチュエータチップ毎に実行すること
ができる。
【0058】第3実施例では、アクチュエータチップ毎
に補正値を独立に設定できる点に特徴がある。こうすれ
ば、アクチュエータチップ毎に位置ズレを補正できるの
で、双方向印刷時の位置ズレをより低減することができ
る。なお、1つのアクチュエータチップで3組のノズル
列を駆動するタイプのプリンタでは、3組のノズル列毎
に補正値を独立に設定することができる。
【0059】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0060】(1)補正値は、各ノズル列毎に独立に設
定することが好ましい。こうすれば、上述した実施例よ
りもさらに位置ズレを低減することが可能である。
【0061】(2)上記実施例では、ドットの記録位置
(または記録タイミング)を調整することによって位置
ズレを補正していたが、これ以外の手段を用いて位置ズ
レの補正を行うようにしてもよい。例えば、アクチュエ
ータチップへの駆動信号の周波数を調整することによっ
て位置ズレの補正を行うようにすることも可能である。
【0062】(3)上記実施例では、復路の記録位置
(または記録タイミング)を調整することによって位置
ズレを補正していたが、往路の記録位置を調整すること
によって位置ズレを補正するようにしてもよい。また、
往路と復路の記録位置の両方を調整することによって位
置ズレを補正するようにしてもよい。すなわち、一般に
は、往路と復路の記録位置の少なくとも一方を調整する
ことによって位置ズレを補正するようにすればよい。
【0063】(4)上記実施例では、インクジェットプ
リンタについて説明したが、本発明はインクジェットプ
リンタに限らず、一般に、印刷ヘッドを用いて印刷を行
う種々の印刷装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプリンタ20を備えた印刷システ
ムの概略構成図。
【図2】プリンタ20における制御回路40の構成を示
すブロック図。
【図3】印刷ヘッド28内の複数列のノズルと複数個の
アクチュエータチップとの対応関係を示す説明図。
【図4】テストパターンをもとに補正値を定める手順を
示すフローチャート。
【図5】第1実施例における双方向印刷時のズレ補正に
関連する主要な構成を示すブロック図。
【図6】テストパターンに基づいてズレ調整の補正値を
決定する第1実施例の方法を示す説明図。
【図7】テストパターンに基づいてズレ調整の補正値を
決定する第2実施例の方法を示す説明図。
【図8】テストパターンに基づいてズレ調整の補正値を
決定する第2実施例の方法を示す説明図。
【図9】第3実施例における双方向印刷時のズレ補正に
関連する主要な構成を示すブロック図。
【符号の説明】
20…インクジェットプリンタ 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 31…仕切板 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 43…PROM 44…RAM 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 60…印刷ヘッドユニット 71〜76…導入管 80…インク通路 88…コンピュータ 90…アクチュエータ回路 91〜93…アクチュエータチップ 100…ヘッドIDシール 110…ノズルプレート 112…リザーバプレート 120…接続端子プレート 122…内部接続端子 124…外部接続端子 130…セラミック焼結体 132…端子電極 202a〜d…調整番号格納領域 206…補正値テーブル 210…位置ズレ補正実行部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒
    体上に印刷を行う印刷装置であって、 インク滴を吐出することによって印刷媒体上にドットを
    記録するためのノズル群を有する印刷ヘッドと、 往路と復路における主走査方向の記録位置のズレを補正
    するための補正値を格納するメモリと、 前記補正値に従って、双方向印刷時の主走査方向に沿っ
    た記録位置のズレを補正するための位置ズレ補正実行部
    と、を備え、 前記補正値は、位置ズレ検査用パターンの中から選択さ
    れた好ましい補正状態を示す補正情報に従って決定さ
    れ、 前記位置ズレ検査用パターンは、副走査を行わずに印刷
    されることを特徴とする双方向印刷装置。
  2. 【請求項2】 主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒
    体上に印刷を行う印刷装置であって、 インク滴を吐出することによって印刷媒体上にドットを
    記録するためのノズル群を有する印刷ヘッドと、 往路と復路における主走査方向の記録位置のズレを補正
    するための補正値を格納するメモリと、 前記補正値に従って、双方向印刷時の主走査方向に沿っ
    た記録位置のズレを補正するための位置ズレ補正実行部
    と、を備え、 前記補正値は、副走査方向の前後にずれた位置に印刷さ
    れた検査用前側パターンと検査用後側パターンとを含む
    位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ましい補
    正状態を示す補正情報に従って決定され、 前記検査用前側パターンは、前記ノズル群の中で副走査
    方向の比較的前方にあるノズルを含み前記ノズル群の一
    部で構成された前側ノズル群を用いて、前記印刷ヘッド
    の主走査の往路と復路の一方で印刷媒体上に印刷された
    ものであり、 前記検査用後側パターンは、前記ノズル群の中で副走査
    方向の比較的後方にあるノズルを含み前記ノズル群の一
    部で構成された後側ノズル群を用いて、前記印刷ヘッド
    の主走査の往路と復路の他方で印刷媒体上に印刷された
    ものであることを特徴とする双方向印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記ノズル群は、一度の主走査では所定の記録密度にお
    いて副走査方向に不連続のドットしか印刷媒体上に形成
    できない低密度ノズル群を含み、 前記メモリは、前記低密度ノズル群に関して、往路と復
    路における主走査方向の記録位置のズレを補正するため
    の第1の補正値を格納し、 前記第1の補正値は、前記低密度ノズル群によって副走
    査方向の前後にずれた位置に印刷された第1の検査用後
    側パターンと第1の検査用前側パターンとを含む第1の
    位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ましい補
    正状態を示す補正情報に従って決定され、 前記第1の検査用前側パターンは、前記低密度ノズル群
    の中で副走査方向の比較的前方にあるノズルを含み前記
    低密度ノズル群の一部のノズルで構成された第1の前側
    ノズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復
    路の一方を、副走査送りを間に挟んで複数回実行するこ
    とによって形成された、副走査方向に伸びる複数の縦罫
    線で構成されており、 前記第1の検査用後側パターンは、前記低密度ノズル群
    の中で副走査方向の比較的後方にあるノズルを含み前記
    低密度ノズル群の一部のノズルで構成された第1の後側
    ノズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復
    路の他方を、副走査送りを間に挟んで複数回実行するこ
    とによって形成された、副走査方向に伸びる複数の縦罫
    線で構成されている双方向印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記第1の位置ズレ検査用パターンを印刷する際の副走
    査の送り量は1ドット分に等しい、双方向印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記ノズル群は、一度の主走査によって副走査方向に連
    続するドットを所定の記録密度において印刷媒体上に形
    成することができる高密度ノズル群を含み、 前記メモリは、前記高密度ノズル群に関して、往路と復
    路における主走査方向の記録位置のズレを補正するため
    の第2の補正値を格納し、 前記第2の補正値は、前記高密度ノズル群によって副走
    査方向の前後にずれた位置に印刷された第2の検査用後
    側パターンと第2の検査用前側パターンとを含む第2の
    位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ましい補
    正状態を示す補正情報に従って決定され、 前記第2の検査用前側パターンは、前記高密度ノズル群
    の中で副走査方向の比較的前方にあるノズルを含み前記
    高密度ノズル群の一部のノズルで構成された第2の前側
    ノズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復
    路の一方で副走査方向に連続するドットを形成された縦
    罫線で構成されており、 前記第2の検査用後側パターンは、前記高密度ノズル群
    の中で副走査方向の比較的後方にあるノズルを含み前記
    高密度ノズル群の一部のノズルで構成された第2の後側
    ノズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復
    路の他方で副走査方向に連続するドットを形成された縦
    罫線で構成されており、 前記第2の位置ズレ検査用パターンは、副走査を行わず
    に印刷される双方向印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記ノズル群は、請求項3に記載の低密度ノズル群と、
    請求項5に記載の高密度ノズル群とを含み、 前記メモリは、請求項3に記載の第1の補正値と、請求
    項5に記載の第2の補正値と、を格納し、 前記位置ズレ補正実行部は、前記第1の補正値と前記第
    2の補正値の平均値を用いて、双方向印刷時の主走査方
    向に沿った記録位置のズレを補正する、双方向印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記高密度ノズル群は、ブラックインクを吐出し、 前記低密度ノズル群は、それぞれ単一色のカラーインク
    を吐出する単一色カラーノズル群を複数含み、 前記第1の補正値は、前記複数の単一色カラーノズル群
    のうちの少なくとも一つの所定の単一色カラーノズル群
    についてそれぞれ定められ、 前記位置ズレ補正実行部は、前記低密度ノズル群のノズ
    ルを使用する印刷モードにおいては、前記第2の補正値
    と、前記所定の単一色カラーノズル群についての第1の
    補正値と、のうちの少なくともいくつかの補正値の平均
    値を用いて双方向印刷時の主走査方向に沿った記録位置
    のズレを補正する、双方向印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記ノズル群は、請求項3に記載の低密度ノズル群と、
    請求項5に記載の高密度ノズル群とを含み、 前記メモリは、請求項3に記載の第1の補正値と、請求
    項5に記載の第2の補正値と、を格納し、 前記高密度ノズル群は、ブラックインクを吐出し、 前記低密度ノズル群は、それぞれ単一色のカラーインク
    を吐出する単一色カラーノズル群を複数含み、 前記第1の補正値は、前記複数の単一色カラーノズル群
    のうちの少なくとも一つの単一色カラーノズル群につい
    て定められ、 前記位置ズレ補正実行部は、前記低密度ノズル群のノズ
    ルを使用する印刷モードにおいては、前記第1の補正値
    のうちの一つを用いて記録位置のズレを補正する、双方
    向印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記ノズル群は、請求項3に記載の低密度ノズル群と、
    請求項5に記載の高密度ノズル群とを含み、 前記メモリは、請求項3に記載の第1の補正値と、請求
    項5に記載の第2の補正値と、を格納し、 前記高密度ノズル群は、ブラックインクを吐出し、 前記低密度ノズル群は、それぞれ単一色のカラーインク
    を吐出する単一色カラーノズル群を複数含み、 前記位置ズレ補正実行部は、前記低密度ノズル群のノズ
    ルを使用しない印刷モードにおいては、前記第2の補正
    値を用いて記録位置のズレを補正する、双方向印刷装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の印刷装置であって、 前記ノズル群は、請求項3に記載の低密度ノズル群と、
    請求項5に記載の高密度ノズル群とを含み、 前記メモリは、請求項3に記載の第1の補正値と、請求
    項5に記載の第2の補正値と、を格納し、 前記位置ズレ補正実行部は、 前記低密度ノズル群に関しては、前記第1の補正値を用
    いて記録位置のズレを補正し、 前記高密度ノズル群に関しては、前記第2の補正値を用
    いて記録位置のズレを補正する、双方向印刷装置。
  11. 【請求項11】 インク滴を吐出することによって印刷
    媒体上にドットを記録するためのノズル群を有する印刷
    ヘッドを備え、主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒
    体上に印刷を行う印刷装置において、往路と復路におけ
    る主走査方向のインク滴の記録位置のズレを補正する方
    法であって、 (a)前記ノズル群を用いて、副走査を行わずに位置ズ
    レ検査用パターンを印刷する工程と、 (b)位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ま
    しい補正状態を示す補正情報に従って補正値を決定する
    工程と、 (c)前記補正値に従って、双方向印刷時の主走査方向
    に沿った記録位置のズレを補正する工程と、を備えるこ
    とを特徴とするインク滴の記録位置の補正方法。
  12. 【請求項12】 インク滴を吐出することによって印刷
    媒体上にドットを記録するためのノズル群を有する印刷
    ヘッドを備え、主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒
    体上に印刷を行う印刷装置において、往路と復路におけ
    る主走査方向のインク滴の記録位置のズレを補正する方
    法であって、 (a)前記ノズル群の中で副走査方向の比較的前方にあ
    るノズルを含み前記ノズル群の一部で構成された前側ノ
    ズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復路
    の一方で、印刷媒体上に検査用前側パターンを印刷する
    工程と、 (b)前記ノズル群の中で副走査方向の比較的後方にあ
    るノズルを含み前記ノズル群の一部で構成された後側ノ
    ズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復路
    の他方で、印刷媒体上に検査用後側パターンを印刷する
    工程と、 (c)副走査方向の前後にずれた位置に印刷された前記
    検査用後側パターンと前記検査用前側パターンとを含む
    位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ましい補
    正状態を示す補正情報に従って補正値を決定する工程
    と、 (d)前記補正値に従って、双方向印刷時の主走査方向
    に沿った記録位置のズレを補正する工程と、を備えるこ
    とを特徴とするインク滴の記録位置の補正方法。
  13. 【請求項13】 インク滴を吐出することによって印刷
    媒体上にドットを記録するためのノズル群を有する印刷
    ヘッドを備え、主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒
    体上に印刷を行う印刷装置を備えたコンピュータに、往
    路と復路における主走査方向のインク滴の記録位置のズ
    レの補正を行わせるためのコンピュータプログラムを記
    録した記録媒体であって、 (a)前記ノズル群を用いて、副走査を行わずに位置ズ
    レ検査用パターンを印刷する機能と、 (b)位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ま
    しい補正状態を示す補正情報に従って補正値を決定する
    機能と、 (c)前記補正値に従って、双方向印刷時の主走査方向
    に沿った記録位置のズレを補正する機能と、 を実現させるための、コンピュータプログラムを記録し
    たコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 インク滴を吐出することによって印刷
    媒体上にドットを記録するためのノズル群を有する印刷
    ヘッドを備え、主走査を往復で双方向に行いつつ印刷媒
    体上に印刷を行う印刷装置を備えたコンピュータに、往
    路と復路における主走査方向のインク滴の記録位置のズ
    レの補正を行わせるためのコンピュータプログラムを記
    録した記録媒体であって、 (a)前記ノズル群の中で副走査方向の比較的前方にあ
    るノズルを含み前記ノズル群の一部で構成された前側ノ
    ズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復路
    の一方で、印刷媒体上に検査用前側パターンを印刷する
    機能と、 (b)前記ノズル群の中で副走査方向の比較的後方にあ
    るノズルを含み前記ノズル群の一部で構成された後側ノ
    ズル群を用いて、前記印刷ヘッドの主走査の往路と復路
    の他方で、印刷媒体上に検査用後側パターンを印刷する
    機能と、 (c)副走査方向の前後にずれた位置に印刷された前記
    検査用後側パターンと前記検査用前側パターンとを含む
    位置ズレ検査用パターンの中から選択された好ましい補
    正状態を示す補正情報に従って補正値を決定する機能
    と、 (d)前記補正値に従って、双方向印刷時の主走査方向
    に沿った記録位置のズレを補正する機能と、を実現させ
    るための、コンピュータプログラムを記録したコンピュ
    ータ読みとり可能な記録媒体。
JP21969199A 1999-08-03 1999-08-03 副走査による誤差の影響を低減した双方向印刷の位置ズレ補正 Expired - Lifetime JP3606122B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21969199A JP3606122B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 副走査による誤差の影響を低減した双方向印刷の位置ズレ補正
AT00946490T ATE294068T1 (de) 1999-08-03 2000-07-25 Falschregistrierungskorrektur für das drucken in zwei richtungen mit vermindertem fehlereinfluss durch vertikales abtasten
EP00946490A EP1120261B1 (en) 1999-08-03 2000-07-25 Misregistration correction for bidirectional printing with reduced influence of error due to vertical scanning
PCT/JP2000/004952 WO2001010648A1 (fr) 1999-08-03 2000-07-25 Reprise de decalage pour impression en va-et-vient a reduction d'erreur par influence du balayage vertical
US09/787,897 US6527359B1 (en) 1999-08-03 2000-07-25 Misregistration correction for bidirectional printing with reduced influence of error due to vertical scanning
DE60019718T DE60019718T2 (de) 1999-08-03 2000-07-25 Falschregistrierungskorrektur für das drucken in zwei richtungen mit vermindertem fehlereinfluss durch vertikales abtasten

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21969199A JP3606122B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 副走査による誤差の影響を低減した双方向印刷の位置ズレ補正

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001038963A true JP2001038963A (ja) 2001-02-13
JP3606122B2 JP3606122B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=16739461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21969199A Expired - Lifetime JP3606122B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 副走査による誤差の影響を低減した双方向印刷の位置ズレ補正

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6527359B1 (ja)
EP (1) EP1120261B1 (ja)
JP (1) JP3606122B2 (ja)
AT (1) ATE294068T1 (ja)
DE (1) DE60019718T2 (ja)
WO (1) WO2001010648A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267419B2 (en) 2003-09-03 2007-09-11 Seiko Epson Corporation Method for liquid ejection and liquid ejecting apparatus
JP2018134778A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 セイコーエプソン株式会社 テストパターンの作成方法、テストパターン、印刷装置、プログラム
JP2019014083A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4284942B2 (ja) * 2002-08-20 2009-06-24 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターンの製造方法
GB0303861D0 (en) * 2003-02-20 2003-03-26 Arrayjet Ltd Improved printing method and apparatus
US6938975B2 (en) 2003-08-25 2005-09-06 Lexmark International, Inc. Method of reducing printing defects in an ink jet printer
US7168775B2 (en) * 2003-09-03 2007-01-30 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus
US20060132526A1 (en) * 2004-12-21 2006-06-22 Lexmark International Inc. Method for forming a combined printhead alignment pattern
JP4635762B2 (ja) 2005-02-09 2011-02-23 セイコーエプソン株式会社 双方向印刷を行うための画像処理装置および印刷装置
US7552984B2 (en) * 2006-06-20 2009-06-30 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus and inkjet recording method
US8368915B1 (en) * 2006-06-23 2013-02-05 Open Invention Network, Llc System and method for printer driver management in an enterprise network
US8251484B2 (en) 2010-05-14 2012-08-28 Xerox Corporation Method and system for measuring and compensating for sensitivity and backlash in electrical motors that laterally move printheads in a continuous web inkjet printer

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4672432A (en) * 1983-04-28 1987-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Method for recording a color image using dots of colorants of different densities
JPS63141780A (ja) 1986-12-04 1988-06-14 Seiko Instr & Electronics Ltd プリンタ−制御回路
DE4015799A1 (de) 1990-05-14 1991-11-21 Siemens Ag Verfahren zum abgleichen einer seriellen aufzeichnungseinrichtung
JPH0569625A (ja) 1991-09-11 1993-03-23 Seiko Epson Corp シリアル・プリンタ装置
JP3332478B2 (ja) * 1993-06-22 2002-10-07 キヤノン株式会社 記録装置及び記録方法
JPH0725101A (ja) 1993-07-09 1995-01-27 Canon Inc 印刷制御方法
JP3606403B2 (ja) * 1995-04-27 2005-01-05 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法
KR0161821B1 (ko) * 1996-06-20 1999-03-30 김광호 시리얼 프린터에서 양방향 인자 위치 자동 조절 장치 및 방법
US6367903B1 (en) * 1997-02-06 2002-04-09 Hewlett-Packard Company Alignment of ink dots in an inkjet printer
JP3560305B2 (ja) * 1997-03-28 2004-09-02 キヤノン株式会社 記録装置およびチェックパターン記録方法
EP0874329B1 (en) * 1997-04-24 2005-11-02 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for aligning print
JP3858344B2 (ja) * 1997-05-23 2006-12-13 ブラザー工業株式会社 印字方法および印字装置
US6310637B1 (en) 1997-07-31 2001-10-30 Seiko Epson Corporation Method of printing test pattern and printing apparatus for the same
US6109722A (en) * 1997-11-17 2000-08-29 Hewlett-Packard Company Ink jet printing system with pen alignment and method
US6196736B1 (en) * 1998-08-18 2001-03-06 Seiko Epson Corporation Adjustment of printing position deviation during bidirectional printing
JP2000062156A (ja) 1998-08-26 2000-02-29 Oki Data Corp 液体噴射記録装置とその調整方法
JP2000127370A (ja) * 1998-10-27 2000-05-09 Canon Inc 光学センサの配置方法、当該光学センサを用いるプリント位置合わせ方法およびプリント装置
JP2000141624A (ja) 1998-11-11 2000-05-23 Canon Inc プリント装置およびプリント方法
JP3480374B2 (ja) 1999-07-08 2003-12-15 セイコーエプソン株式会社 ノズル列の傾きを考慮した双方向印刷の位置ズレ補正

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267419B2 (en) 2003-09-03 2007-09-11 Seiko Epson Corporation Method for liquid ejection and liquid ejecting apparatus
JP2018134778A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 セイコーエプソン株式会社 テストパターンの作成方法、テストパターン、印刷装置、プログラム
JP2019014083A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
US6527359B1 (en) 2003-03-04
DE60019718T2 (de) 2006-01-19
WO2001010648A1 (fr) 2001-02-15
EP1120261B1 (en) 2005-04-27
EP1120261A1 (en) 2001-08-01
EP1120261A4 (en) 2002-11-06
ATE294068T1 (de) 2005-05-15
DE60019718D1 (de) 2005-06-02
JP3606122B2 (ja) 2005-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3480374B2 (ja) ノズル列の傾きを考慮した双方向印刷の位置ズレ補正
JP3654141B2 (ja) 2種類の検査用パターンを使用して行う印刷時の記録位置ずれの調整値の決定
US6334720B1 (en) Printing apparatus and method for correcting print positions
JP4693343B2 (ja) 記録位置調整方法およびインクジェット記録装置
US20060092221A1 (en) Printing method and apparatus for an ink-jet printer having a wide printhead
JP2000296608A (ja) モノクロ印刷とカラー印刷で補正値を変える双方向印刷時の記録位置ズレの調整
JP3606122B2 (ja) 副走査による誤差の影響を低減した双方向印刷の位置ズレ補正
JP3567798B2 (ja) 印刷装置、印刷方法並びに記録媒体
JP4206706B2 (ja) プラテンを汚すことなく印刷用紙の端部まで行う印刷
JP2007038662A (ja) インクジェット記録装置及びそのドットパターン記録方法
JP2009241378A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法
JP4284942B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターンの製造方法
JP2009000836A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP3624755B2 (ja) 複数種類のインク滴で一画素を記録する双方向印刷におけるドット位置ズレの補正
JP4035962B2 (ja) 駆動信号の整形処理によりドット位置を調整する印刷
JP2004243730A (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷用コンピュータプログラム、印刷用コンピュータシステム、および印刷用補正用パターン
JPH11170501A (ja) 画像形成装置およびそのレジストレーション調整方法並びにレジストレーション調整制御プログラムを記録した記録媒体
JP5065460B2 (ja) 記録位置調整方法およびインクジェット記録装置
JPH05138900A (ja) 画像形成装置
JP4635374B2 (ja) プラテンを汚すことなく印刷媒体の端部まで行う印刷
JP4265235B2 (ja) テストパターン、テストパターン作成方法、記録装置及びプログラム
JP4396362B2 (ja) センサにより印刷用紙の位置決めを行ってする印刷
JP2004345138A (ja) 印刷装置、印刷システム、及び、インク滴の吐出方法
JP4269712B2 (ja) テストパターン作成方法及び印刷装置
JP2004122675A (ja) 印刷装置、印刷用コンピュータプログラム、印刷用コンピュータシステム、および印刷補正用パターン

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3606122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term