JP3858344B2 - 印字方法および印字装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、往復移動しながら往復双方向において印字するようにされた印字ヘッドによる記録紙上での印字位置の適否を判定するための印字方法、およびこの印字方法を実施する印字装置に関するもので、特に、印字ヘッドによる往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係の適否を判定するための印字方法、およびこの印字方法を実施する印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、インクジェット方式、またはワイヤドット方式等の印字ヘッドを備える印字装置にあっては、通常、印字動作中において、記録紙が所定の方向に間欠的に送られながら、印字ヘッドが記録紙の送り方向とは直交する方向に往復移動し、それによって、記録紙上の印字すべき全領域に対して、印字ヘッドが所望の印字を行なえるように構成されている。
【0003】
また、印字動作の能率を高めるため、一般的には、印字ヘッドは、その往復双方向において、印字を行なうようにされている。この場合、印字ヘッドによる記録紙上への往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係を適正に設定する必要がある。なぜなら、この相対的位置関係が適正でないと、往方向での印字と復方向での印字との間でずれが生じ、たとえば、数行に跨がる縦罫線を印字したとき、この縦罫線が1本の直線とはならず、極端な場合には、印字ヘッドの移動方向に関して互いにずれた数本の線分として現れることがあるからである。
【0004】
しかしながら、上述した往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係を適正に設定することは、比較的難しい。この難しさは、印字ヘッドが印字動作中において移動していること、また、印字ヘッドと記録紙との間には隙間を必ず存在させなければならず、そのため、印字ヘッドによる印字の開始タイミングと記録紙上での印字の終了タイミングとの間には必ず時間差があること、また、印字ヘッドを含む部品が有する寸法誤差や印字ヘッドの取付け位置のばらつき、あるいは用いる記録紙の厚みによって、印字ヘッドと記録紙との間の隙間の寸法が変動すること、などに起因する。
【0005】
たとえばインクジェット方式の印字ヘッドについてより具体的に説明すると、印字ヘッドにおけるインクの噴射のタイミングから遅れたタイミングでインクが記録紙上に到達することになるが、印字ヘッドは印字動作中において移動しているので、記録紙上での印字位置は、印字ヘッドが現にインクを噴射した位置より印字ヘッドの移動方向に見て前方側にシフトすることになる。このシフト量は、印字ヘッドの移動速度、印字ヘッドと記録紙との隙間の寸法、およびこの隙間でのインクの噴射速度によって決まるが、これらのうち、印字ヘッドと記録紙との隙間の寸法は、部品誤差や印字ヘッドの取付け位置のばらつきによって、あるいは用いる記録紙の厚みによって変動するため、このことが原因となって、シフト量も変動してしまう。
【0006】
しかも、このシフトは、前述したように、印字ヘッドが現にインクを噴射した位置より印字ヘッドの移動方向に見て前方側に生じるものであるので、印字ヘッドの往方向においてシフトする側と復方向においてシフトする側とは、互いに逆になることにも注目すべきである。その結果、たとえば印字ヘッドと記録紙との隙間の寸法の変動によってシフト量に特定の大きさの変動が生じたとすれば、往方向印字と復方向印字との間で見たとき、この変動の大きさは2倍となって現れる。
【0007】
このような背景の下、往復移動する印字ヘッドを備える印字装置にあっては、まず、出荷前の段階で、往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係の適否が判定され、これが不適正であると判定されたときには、これを適正にすべく調整が行なわれる。この調整は、通常、印字ヘッドの移動開始から印字開始までのタイミングの遅れ量を変えることによって行なわれている。
【0008】
また、上述した出荷前の段階では、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係が適正に調整されていても、印字装置を実際に使用している段階で、この相対的位置関係が不適正になることもある。たとえば、出荷前の段階では、標準的な厚みの記録紙を用いて、この相対的位置関係を適正にすべく調整が行なわれるが、たとえば、需要者側において特殊な厚みの記録紙を用いたり、あるいは、稀ではあるが、印字ヘッドの取付け位置が何らかの要因により変動したりした場合等には、再度、この相対的位置関係の調整を行なう必要がある。
【0009】
このような各段階での相対的位置関係の調整に際しては、一般的には、実際に記録紙上に印字を行ない、この印字結果に基づいて往方向印字と復方向印字との間でのずれがなくなるような調整値が決定され、この調整値に従って、印字ヘッドの移動開始から印字開始までのタイミングの遅れ量を変更する、という方法が採用されている。そして、上述のように、印字結果に基づいて往方向印字と復方向印字との間でのずれがなくなるような調整値が決定するにあたっては、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係の適否を目視により判定することが必要であり、この判定のために、従来、次のような方法が採用されている。
【0010】
すなわち、図21に示すように、実際の印字により、記録紙上にたとえば3行分の罫線パターンが形成される。より詳細には、1行目において、複数の縦罫線1が矢印2で示す印字方向で印字され、次いで、矢印3で示すように改行した後、矢印4で示すように印字方向を変えて、同じく複数の縦罫線5が2行目に印字され、さらに、矢印6で示すように改行した後、矢印2で示すように1行目と同じ印字方向をもって、同じく複数の縦罫線7が3行目に印字される。
【0011】
このような罫線パターンにおいて、1行目の縦罫線1と2行目の縦罫線5と3行目の縦罫線7とが一直線上に並んだとき、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係が適正であると判定する。図21では、縦罫線1、5および7が一直線上に並んでいないので、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係が不適正であると判定される。したがって、これら縦罫線1、5および7が1本の直線となるような調整値が選択され、この調整値に従って、たとえば、印字ヘッドの移動開始から印字開始までのタイミングの遅れ量を変更するように補正することが行なわれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような印字位置の適否を判定するにあたっては、実際に印字された判定用のパターンを人間が目視することを行なっている。しかしながら、上述した図21に示す罫線パターンを用いての印字位置の適否の判定を目視により高精度で行なうことは、極めて困難である。図21では、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係が不適正にある状態が、説明の便宜上、誇張されて図示されていて、そのため、縦罫線1、5および7間のずれがかなり大きく示されているが、実際には、相対的位置関係の適否を判定するためには、縦罫線1、5および7が、たとえば、それらの線の太さの範囲内でしかずれていないような状況において、一直線上に並んでいるかどうかを判定しなければならないことになり、そのため、高精度で、かつ目視者が自信をもって適否を判断することは、極めて困難であることが理解されよう。
【0013】
また、上述のような罫線パターンを用いての判定には、次のような問題もある。これについて、図22、図23および図24をそれぞれ参照しながら説明する。なお、図22、図23および図24において、図21に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図22には、印字ヘッドがその移動方向に対して傾いている場合の罫線パターンの印字例が示されている。このような状況においては、縦罫線1、5および7が一直線上に並ぶことはあり得ないので、これら縦罫線1、5および7が1本の直線となるような調整値を選択することすら不可能である。
【0014】
図23には、印字ヘッドのヘッド面と記録面とが平行でない場合の罫線パターンの印字例が示されている。この場合には、縦罫線1、5および7を1本の線でつなげる状態とすることができ、この状態にするための調整値は存在するが、このように縦罫線1、5および7が1本の線でつながっても、それは直線ではないので、この状態を判別することが極めて困難である。
【0015】
図24には、印字ヘッドの移動速度に変動が生じた場合の罫線パターンの印字例が示されている。このような状況においては、各々複数の縦罫線1、5および7のうち、各行間で一直線上に並ぶものとそうでないものとが混在するため、相対的位置関係の適否を判定することが極めて困難である。そこで、この発明の目的は、上述した種々の問題を解決し得る、印字位置適否判定方法およびこの方法を実施する印字装置を提供しようとすることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明は、まず、往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字するとき、記録紙上への往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係の適否を判定するための印字方法に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って、上述の基準パターンと比較して上記相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを、上述の基準パターンと同じパターンとなるように印字する印字工程を備え、基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを重ねた印字が行なわれ、比較パターンの印字においては、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれるようにされることを特徴としている。
【0017】
このように、請求項1に記載の発明によれば、印字ヘッドの片方向移動に従って印字される基準パターンと比較して相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを印字ヘッドの双方向移動に従って印字するので、往方向での印字と片方向での印字との相対的位置関係に関する情報は比較パターンに現れるが、相対的位置関係が適当であるときの比較パターンは基準パターンと同一となる。したがって、これら比較パターンと基準パターンとを相対比較して、相対的位置関係が適当であると判定することになる。また、このような比較パターンによれば、相対的位置関係が不適正であるとき、当該比較パターンは、基準パターンに比べて太いか、二重の線をもって印字されることになる。さらに、このように、印字において複数の色が用いられると、基準パターンにおいては、第1の色と第2の色とを重ねた色が現れ、他方、比較パターンにおいては、相対的位置関係が適正であるときには、基準パターンと同様、第1の色と第2の色とを重ねた色が現れるが、相対的位置関係が不適正であるときには、少なくとも一部において第1の色と第2の色とがそれぞれ単独で現れる。したがって、相対的位置関係の適否を、基準パターンと比較パターンとにおける色の差によっても判断することができる。
【0018】
なお、上述の第1および第2の色の組合せとしては、シアンおよびマゼンタの組合せが有利に用いられる。
請求項2に記載の発明は、記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って上述の基準パターンと比較して上記相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを、上述の基準パターンと同じパターンとなるように印字する印字工程を備え、基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを隣接させた印字が行なわれ、比較パターンの印字においては、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれるようにされることを特徴としている。
【0019】
このように印字ヘッドの片方向移動に従って印字される基準パターンと比較して相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを印字ヘッドの双方向移動に従って印字するので、往方向での印字と片方向での印字との相対的位置関係に関する情報は比較パターンに現れるが、相対的位置関係が適当であるときの比較パターンは基準パターンと同一となる。したがって、これら比較パターンと基準パターンとを相対比較して、相対的位置関係が適当であると判定することになる。また、このように基準パターンの印字において、第1の色と第2の色とを隣接させると、比較パターンにおいては、相対的位置関係が適正であるときには、基準パターンと同様の態様で第1の色と第2の色とを隣接させた状態が現れるが、相対的位置関係が不適正であるときには、第1の色と第2の色とが少なくとも一部において重なったり、あるいは第1の色と第2の色との間隔が基準パターンとは異ならされた状態が現れる。したがって、相対的位置関係の適否を、基準パターンと比較パターンとにおける色の差あるいは色の混ざり具合の差等によっても判断することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って上述の基準パターンと比較して相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを、上述の基準パターンと同じパターンとなるように印字する印字工程を備え、基準パターンおよび比較パターンは、それぞれ、複数のドットを分布させたものを含む。そして、比較パターンに含まれるドットは、第1グループのドットと第2グループのドットとに分類され、第1グループのドットと第2グループのドットとは、互いに他のグループのドットの間に位置するように配置され、比較パターンの印字において、第1グループのドットは印字ヘッドの往方向移動時に印字され、第2グループのドットは印字ヘッドの復方向移動時に印字されることを特徴としている。
【0021】
このように、印字ヘッドの片方向移動に従って印字される基準パターンと比較して相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを印字ヘッドの双方向移動に従って印字するので、往方向での印字と片方向での印字との相対的位置関係に関する情報は比較パターンに現れるが、相対的位置関係が適当であるときの比較パターンは基準パターンと同一となる。したがって、これら比較パターンと基準パターンとを相対比較して、相対的位置関係が適当であると判定することになる。また、このような基準パターンは、典型的には、薄い灰色の表示を与え、相対的位置関係が適正であるときには、比較パターンも、同様の薄い灰色の表示を与える。したがって、基準パターンと比較パターンとが同一の濃度または模様の表示を与えているときには、相対的位置関係が適正であると判定する。他方、相対的位置関係が不適正であるときには、比較パターンにおいて、基準パターンとは異なる濃度または模様が現れる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明に適用されるものであり、印字工程において、第1および第2の印字領域の双方が、印字ヘッドによる1行分の印字範囲内に入っており、比較パターンは、改行なしで印字ヘッドを双方向移動させることにより印字されることを特徴としている。このような態様で印字工程が実施されると、基準パターンおよび比較パターンの双方を、印字ヘッドの1行分の印字範囲内におさめることができる。
【0023】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に適用されるものであって、印字工程において、印字ヘッドの一方向移動に従って、基準パターンと比較パターンの一部とが印字され、印字ヘッドの他方向移動に従って、比較パターンの残部が印字されることを特徴としている。このような態様で印字工程が実施されると、印字ヘッドの1回の往復移動により、基準パターンおよび比較パターンの双方を印字することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明に適用されるものであって、印字工程において、複数種類の基準パターンおよび比較パターンの組が印字されることを特徴としている。このような態様で印字されると、判定工程において、複数種類の基準パターンおよび比較パターンの組のそれぞれについての比較が行なわれる。
【0025】
なお、上述のように、複数種類の基準パターンおよび比較パターンの組が印字される場合、好ましくは、これら複数種類の組が印字ヘッドの移動方向すなわち行方向に並ぶように印字され、より好ましくは、これら複数種類の組が印字ヘッドによる1行分の印字範囲内に入るようにされる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明に適用されるものであって、基準パターンが印字される印字領域と比較パターンが印字される印字領域とが、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置されていることを特徴としている。
【0026】
このような態様で2つの印字領域が配置されたとき、基準パターンと比較パターンとの比較は、行方向を横に向けて目視するならば、上下での比較となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明に適用されるものであって、基準パターンが印字される印字領域と比較パターンが印字される印字領域とが、印字ヘッドの移動方向に並ぶように位置されていることを特徴としている。
【0027】
このような態様で2つの印字領域が配置されたとき、基準パターンと比較パターンとの比較は、行方向を横に向けて目視するならば、左右での比較となる。なお、請求項8に記載の発明が、請求項7に記載の発明にも適用されることから、これら請求項8および請求項7にそれぞれ記載された技術的特徴を組み合わせることもできる。この場合には、基準パターンが印字される印字領域と基準パターンが印字される印字領域とが、印字ヘッドの移動方向に並ぶとともに、この移動方向と直交する方向にも並ぶように配置されることになる。
【0028】
この発明は、また、上述のような印字方法を実施する印字装置にも向けられる。
請求項9に記載の発明は、往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字する印字装置であって、印字位置適否判定用の印字実行が指示されたとき、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置する記録紙上の2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って基準パターンと同じパターンとなるべき比較パターンを印字する印字手段を備え、基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを重ねた印字が行なわれ、比較パターンの印字においては、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれ、比較パターンを基準パターンと比較して、相対的位置関係が適当であるか否かを判定する手段をさらに備えることを特徴としている。
【0029】
このような構成によれば、印字位置適否判定用の印字実行が指示されたことに応答して、請求項1に記載の印字方法を実施することができ、請求項1に関連して述べた効果と同様の効果を得ることができる。
請求項10に記載の発明は、往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字する印字装置であって、印字位置適否判定用の印字実行が指示されたとき、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置する記録紙上の2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って基準パターンと同じパターンとなるべき比較パターンを印字する印字手段を備え、基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを隣接させた印字が行なわれ、比較パターンの印字においては、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれれ、比較パターンを基準パターンと比較して、相対的位置関係が適当であるか否かを判定する手段をさらに備えることを特徴としている。
【0030】
このような構成によれば、印字位置適否判定用の印字実行が指示されたことに応答して、請求項2に記載の印字方法を実施することができ、請求項2に関連して述べた効果と同様の効果を得ることができる。
請求項11に記載の発明は、往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字する印字装置であって、印字位置適否判定用の印字実行が指示されたとき、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置する記録紙上の2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って基準パターンと同じパターンとなるべき比較パターンを印字する印字手段を備え、基準パターンおよび比較パターンは、それぞれ、複数のドットを分布させたものを含み、比較パターンに含まれるドットは、第1グループのドットと第2グループのドットとに分類され、第1グループのドットと第2グループのドットとは、互いに他のグループのドットの間に位置するように配置され、比較パターンの印字において、第1グループのドットは印字ヘッドの往方向移動時に印字され、第2グループのドットは印字ヘッドの復方向移動時に印字され、比較パターンを基準パターンと比較して、相対的位置関係が適当であるか否かを判定する手段をさらに備えることを特徴としている。
【0031】
このような構成によれば、印字位置適否判定用の印字実行が指示されたことに応答して、請求項3に記載の印字方法を実施することができ、請求項3に関連して述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
まず、この発明に係る印字方法が適用され得る印字装置の一例として、図16に主要部を示したインクジェット印字装置11について説明する。インクジェット印字装置11は、想像線で示した本体カバー12を備え、本体カバー12内には、本体フレーム13が配置されている。また、この印字装置11は、基本的な構成として、プラテン14と、キャリッジ15を駆動するためのキャリッジ駆動機構16と、インクカートリッジ17に収容した記録用のインクを記録紙18に向かって噴射するインク噴射機構19とを備え、これら要素は、本体フレーム13によって直接または間接に保持されている。
【0033】
プラテン14は、その両端部において、本体フレーム13に回転可能に支持されている。プラテン14の図16による左側端部には、プラテンギヤ20が取り付けられ、このプラテンギヤ20には、図示しないギヤ列を介してフィードモータの回転が与えられ、それによって、プラテン14が記録紙18を所定の方向へ送るように回転される。
【0034】
キャリッジ15は、プラテン14により近い側において、ガイドロッド21によって保持され、かつ、プラテン14からより遠い側において、ガイドレール22によって保持され、それによって、プラテン14の軸線方向に移動可能とされる。ガイドロッド21は、本体フレーム13によって支持され、ガイドレール22は、本体フレーム13の一部として形成されている。
【0035】
キャリッジ15の下面側において、エンドレスベルト23の所定の部位がキャリッジ15に固定される。エンドレスベルト23は、ガイドロッド21およびガイドレール22と平行に延びるように、本体フレーム13の両側端部に配置されたプーリ24および25の間に掛け渡される。一方のプーリ25は、たとえばステッピングモータからなるキャリッジ駆動モータ26の駆動軸上に取り付けられている。したがって、キャリッジ駆動モータ26の駆動により、プーリ25およびエンドレスベルト23を介して、キャリッジ15が、ガイドロッド21およびガイドレール22に沿って、所望の方向に往復移動されることができる。
【0036】
このようなキャリッジ15には、印字ヘッド27が搭載されている。印字ヘッド27は、インクカートリッジ17から供給されたインクを収容するインク室(図示せず。)の容積を圧電素子等で変化させることにより、このインク室内のインクをノズルから記録紙18に向かって噴射させて印字を行なう、インクジェットヘッドである。このような印字ヘッド27は、当初から液体のインクを扱うインクジェットヘッドであっても、固形のインクペレットを加熱して溶融させて液状のインクとするホットメルトタイプのインクジェットヘッドであってもよい。
【0037】
キャリッジ15の移動経路に沿って、エンコーダスケール28が配置される。エンコーダスケール28には、図示しないが、光学的に読み取り可能なスリットが、たとえば1インチあたり90個の密度で、その長手方向に分布するように設けられている。他方、キャリッジ15には、エンコーダスケール28上のスリットを読み取って、キャリッジ15の速度に対応するエンコーダ信号、すなわち、スリット間の間隔に対応するパルス周期であって、スリットの数に対応するパルス数のエンコーダ信号を発生するエンコーダ素子29(図18参照)が設けられている。このエンコーダ素子29は、たとえば、2組の発光素子および受光素子からなるフォトカプラを備え、2個の発光素子間および2個の受光素子間において、互いの位相が3/4周期ずらされていて、2個の受光素子から出力されるパルスの位相差によって、キャリッジ15の移動方向を検出できるように構成されている。
【0038】
図17には、インクジェット印字装置11の制御系がブロック図で示されている。図17に示すように、CPU30は、データバスやアドレスバス等のバス304を介して、外部の電子機器200との間で種々のデータの授受を行なうための通信インターフェース部100、LCDの表示やLEDの表示ランプ等からなる表示部102と入力スイッチ103からなる操作パネル101、印字や画像の読み取りにかかわるモータ類を駆動する駆動回路34、印字ヘッドを駆動する印字ヘッド駆動回路35、エンコーダ素子29からの信号に基づいて各種のタイミングを発生させるタイミングパルス発生装置310、印刷物等の原稿をCCD等の光電変換装置によって読み取る画像読み取り部400や後述するROM301、RAM302、不揮発性メモリ(RAM)303等の各部と接続されている。
【0039】
ROM301には、外部の電子機器200から画像データや制御データを受信する受信制御プログラム、作成した記録データに基づいてフィードモータ261の紙送り駆動回路341やキャリッジモータ262のキャリッジ駆動回路342や印字ヘッド駆動回路35を駆動制御するヘッド制御プログラム、操作パネル101への表示や入力を制御するプログラム、画像読み取り部400を制御し、画像データを取り込むプログラム、画像データの印刷制御を行なう印刷制御プログラムや、本案特有の印字タイミング補正のための印刷および補正量の更新等を行なうプログラムや本案特有の判定パターンデータ、補正量テーブル36(図20)等を記憶している。
【0040】
また、RAM302には、外部電子機器200から受信した画像データや制御データ等や、画像読み取り部400に読み取られた画像データを格納するためのバッファや、印刷制御を行なうための各種のメモリやバッファや、本案の種々の処理を実行するための一時記憶としてのワークエリアが設定されている。さらに、不揮発性メモリ303には、装置本体の電源をオフした後も記憶しておきたい各種設定値、たとえば、補正量メモリ360等のエリアが設定され、種々の値が記憶されている。
【0041】
図18には、図17で示した制御系の一部がさらに詳細に示されている。図17に示したタイミングパルス発生装置310は、ゲートアレイ31として構成されている。ゲートアレイ31は、エンコーダ素子29から出力されたエンコーダ信号の立ち上がりエッジを検出するとともに、その検出タイミングで基準パルスを発生するエッジ検出回路32と、このエッジ検出回路32から出力された基準パルスに基づいて印字タイミング信号を発生する印字タイミング発生回路33とから構成されている。
【0042】
CPU30は、印字タイミング発生回路33から出力された速度データ(エンコーダ信号のパルス幅のカウント値)を入力として受け、キャリッジ15の移動速度を規定する、キャリッジ駆動モータ26のためのモータ駆動回路34へ与えられるべき駆動信号のパルス幅の演算を行なう。また、CPU30は、エッジ検出回路32から出力された位置制御用パルス(基準パルス)を入力として受け、キャリッジ15の現在位置の演算を行なう。さらに、CPU30は、後述するディレイカウント値や印字スタート信号の許可、出力パルス選択信号の指定等を行なうデータをゲートアレイ31内のレジスタ331に書き込む。
【0043】
印字タイミング発生回路33から出力されたタイミングパルスとしての印字タイミング信号は、印字ヘッド駆動回路35に入力される。印字ヘッド駆動回路35は、この印字タイミング信号が与えるタイミングに従って、CPU30により与えられる印字データに基づいて印字ヘッド27を動作させるために必要なパルス幅および電圧条件を満たす印字ヘッド駆動パルスを発生する。印字ヘッド27は、この印字ヘッド駆動パルスを受けて、所望のタイミングでインクを記録紙18(図16)へ噴射する。
【0044】
図19には、図18に示した制御系において用いられる信号のタイミング図が示されている。図19を参照して、エンコーダ信号は、前述したように、図18に示したエンコーダ素子29から出力されるものであって、キャリッジ15の移動速度に相当する周期を有している。エッジ検出回路32は、このエンコーダ信号の立ち上がりエッジを検出し、その検出タイミングで基準パルスを発生する。
【0045】
印字タイミング信号は、前述したように、印字タイミング発生回路33から出力されるものであるが、この印字タイミング信号は、印字タイミング発生回路33において次のようにして発生される。まず、印字タイミング発生回路33は、基準パルスの立ち上がりから次の立ち上がりまでの間、すなわち基準パルスの1周期ごとに、たとえば16個の内部パルスを発生する内部パルス発生回路332を備えている。この内部パルスをそのまま印字タイミング信号として用いると、最大90dpi×16=1440dpiの解像度の印字が可能となる。また、このような内部パルスの発生により、CPU30は、基準パルスの発生タイミングよりも短いタイミングでキャリッジ15の位置を認識できるようになる。
【0046】
印字タイミング発生回路33は、また、内部パルスを所定数カウントするごとに1個の印字タイミング信号を発生させるように制御する出力パルス制御回路333を備えている。図19では、この出力パルス制御回路333は、内部パルスを2個カウントするごと(t5,t6,…)に1個の印字タイミング信号を発生している。すなわち、出力パルス制御回路333は、1440dpi÷2=720dpiの解像度となる印字タイミング信号を出力していることになる。なお、この出力パルス制御回路333は、適宜の選択信号の入力により、印字タイミング信号の発生頻度を規定する内部パルスの個数を変更できるようにされていてもよい。
【0047】
印字タイミング発生回路33は、また、内部パルスをカウントして、所定のカウント値をカウントした後に、印字タイミング信号を印字ヘッド駆動回路35に与えるように機能するディレイカウンタ334を備えている。すなわち、このディレイカウンタ334は、印字の開始を指示するスタート信号がハイレベルになった時点(t3)の後、最初の基準パルスが入力された時(t4)から、予め設定されたディレイカウント値(図19ではディレイカウント値は7)のカウントダウンを行ない、このカウントダウンが終わった時(t5)に、印字タイミング信号を印字ヘッド駆動回路35に与えるように機能する。
【0048】
上述したディレイカウンタ334に設定されるディレイカウント値は、それを増減させることにより、印字の開始を指示するスタート信号がハイレベルになった時点(t3)の後、最初のエンコーダ信号の立ち上がり時すなわち基準パルスの発生時(t4)から、最初の印字タイミング信号の発生時(t5)までの時間間隔を変更することができる。したがって、このような時間間隔の変更を印字ヘッド27の往復移動の各方向について行なうことにより、印字ヘッド27の往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係のずれを補正することができる。この実施形態では、内部パルスの1周期単位、すなわち1440dpiの解像度で補正することができる。
【0049】
不揮発性メモリ303は、上述のように相対的位置関係の補正のために増減されるディレイカウント値を記憶するための補正量メモリ360を備えている。また、ROM301には、後述する印字位置適否判定用の印字を行なうための判定用パターンデータと、複数の判定用パターンを区別するための識別番号に対応して、ディレイカウント値を記憶している補正量テーブル36(図20)とを備えている。補正量テーブル36の詳細については、後述する。
【0050】
以上のような背景の下、この発明のいくつかの実施形態に係る印字方法について説明する前に、参考とされる印字方法について、以下に説明する。図1は、印字方法に従って所定の記録紙上に印字された判定用パターンを図解的に示している。判定用パターンは、1枚の記録紙上に順次改行されて印字された、No.1からNo.9までの9種類の判定用パターンからなり、これら判定用パターンは、後述する説明から明らかになるように、印字ヘッドの往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係を徐々に変えながら印字して得られたものである。また、図1において、「No.1」ないし「No.9」は、複数の判定用パターンを相互に区別するための識別記号(識別番号)として機能しており、判定用パターンの印字工程において、各判定用パターンの位置に対応させて印字される。
【0051】
各判定用パターンは、印字ヘッドによる1行分の印字範囲内に入っており、縦罫線を基本とする罫線パターン部41と複数のドットを分布させたドットパターン部42とからなり、罫線パターン部41は、ドットパターン部42の両側に形成されている。図1の部分II、III、IVおよびVがそれぞれ拡大されて、図2、図3、図4および図5に示されている。図2等には、ドットマトリックス形式で印字ヘッドから噴射されたインクによって印字されたドットが示されている。
【0052】
各判定用パターンにおいて、罫線パターン部41およびドットパターン部42のいずれもが、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置する第1および第2の印字領域43および44に区分される。なお、上述の境界は、ドットパターン部42においては、行方向に延びるように印字された境界線45によって表示されているが、罫線パターン部41においては、特に印字によって表示するようなことをしていない。
【0053】
罫線パターン部41において、第1の印字領域43には、印字ヘッドの双方向移動に従って比較パターン46が印字され、第2の印字領域44には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターン47が印字される。図6を参照してより具体的に説明すると、まず、図6(1)に示すように、印字ヘッドの往方向48の移動に従って、第1の印字領域43には、比較パターン46となるべき複数のドット46aが印字され、同時に、第2の印字領域44には、基準パターン47を構成する複数のドット47aが印字される。
【0054】
次に、改行させることなく、図6(2)に示すように、印字ヘッドの復方向49の移動に従って、第1の印字領域43には、比較パターン46となるべき複数のドット46bが印字される。なお、図6(2)において、○は図6(1)に示した往方向48での印字によるドット46aまたは47aを示している。図6(2)に示した比較パターン46は、往方向48での印字ドット46aと復方向49での印字ドット46bとがずれて図示されているが、往方向48での印字と復方向49での印字との相対的位置関係が最適であるときには、これら印字ドット46aと印字ドット46bとは互いに重なるようになる。
【0055】
図2には、比較パターン46において、往方向48での印字ドット46aと復方向49での印字ドット46bとが互いに重なった状態が示され、この状態にあるときには、比較パターン46は基準パターン47と同じパターンとなり、これら基準パターン47および比較パターン46の双方によって一連のかつ一様な太さの縦罫線が与えられる。
【0056】
他方、図3には、比較パターン46において、往方向48での印字ドット46aと復方向49での印字ドット46bとがずれた状態が示されている。この状態は、往方向48での印字と復方向49での印字との相対的位置関係が不適正であるときに生じるものであり、この状態にあるときは、基準パターン47および比較パターン46の双方によって与えられた一連の縦罫線は、比較パターン46の部分において、二重の線として現れたり、より太くされたりする。
【0057】
他方、ドットパターン部42においては、第1の印字領域43に、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターン50が印字され、第2の印字領域44に、印字ヘッドの双方向移動に従って比較パターン51が印字される。図7を参照してより具体的に説明すると、まず、図7(1)に示すように、印字ヘッドの往方向48の移動に従って、第1の印字領域43には、基準パターン50を構成する複数のドット50aが印字され、同時に、第2の印字領域44には、比較パターン51の一部を構成する複数の第1グループのドット51aが印字される。
【0058】
次に、改行させることなく、図7(2)に示すように、印字ヘッドの復方向49の移動に従って、第2の印字領域44には、比較パターン51の残部を構成する複数の第2グループのドット51bが、往方向48での印字による第1グループのドット51aの間に位置するように印字される。なお、図7(2)において、○は図7(1)に示した往方向48での印字によるドット50aまたは51aを示している。
【0059】
図4には、基準パターン50と比較パターン51とが全く同じ表示を与えている状態が示され、この状態にあるときには、これら基準パターン47および比較パターン46は、双方とも一様な薄い灰色の表示を与え、かつ、これら表示は、互いに同一の濃度または模様を有している。この状態は、往方向48での印字と復方向49での印字との相対的位置関係が最適であるときに生じる。
【0060】
他方、図5には、比較パターン51が基準パターン50とは異なる表示を与えている状態が示されている。この状態は、往方向48での印字と復方向49での印字との相対的位置関係が不適正であるときに生じるものであり、この状態にあるときは、比較パターン51において、基準パターン50とは異なるドット分布がもたらされている。すなわち、図5において、第2の印字領域44には、+が図示されているが、これら+は、上述の相対的位置関係が最適であるときの第2グループのドット51bが位置されるべき位置を示している。図5からわかるように、第2グルーブのドット51bは、+の位置からずれて位置されている。したがって、図5に示すように、第2グループのドット51bがずれたときには、比較パターン51には、基準パターン50とは異なる濃度または模様が現れ、典型的には、縦縞が現れることがある。
【0061】
図8には、図1に示した判定用パターンの印字ステップおよびその結果からの往方向印字と復方向印字との相対的位置関係の調整のためのステップが、フロー図で示されている。このフロー図で示されるステップは、たとえばオペレータが、インクジェット印字装置11に備える操作パネル101の入力スイッチ103により、印字ヘッドの往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係の適否を判定するための印字モードの実行を指示するための操作を行なうことによりスタートする。
【0062】
前述したように、図1に示した判定用パターンNo.1ないしNo.9は、印字ヘッドの往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係を徐々に変えながら印字して得られたものである。この相対的位置関係を変えるため、前述した印字タイミング発生回路33(図18)に備えるディレイカウンタに設定されるディレイカウント値を増減することが行なわれる。
【0063】
したがって、図8に示したステップS1ないしS9における判定用パターンの印字に際しては、図20に示した補正量テーブル36から識別記号No.1ないしNo.9のそれぞれに対応する補正量(図19に示した内部パルス数に相当する。)+4ないし−4を順次読み出し、現在、不揮発性メモリ303の補正量メモリ360に記憶されているディレイカウント値、すなわち現在の補正値に対して、これら補正量をそれぞれ加算することによって増減したものを印字タイミング発生回路33のディレイカウンタ334に与えながら、順次、ROM301の判定用パターンデータに基づいて判定用パターンを印字することが行なわれる。
【0064】
これに限らず、補正量テーブルを参照することなく、所定の内部パルス数の範囲内で規則的に変化させる方法など種々ある。この印字モードのスタートにより、ステップS1において、現在の補正値+4の補正値で判定用パターンが印字される。これによって、図1に示したNo.1の判定用パターンが得られる。
【0065】
次に、ステップS2において、現在の補正値+3の補正値で図1に示したNo.2の判定用パターンが印字される。次に、ステップS3において、現在の補正値+2の補正値で図1に示したNo.3の判定用パターンが印字される。次に、ステップS4において、現在の補正値+1の補正値で図1に示したNo.4の判定用パターンが印字される。
【0066】
次に、ステップS5において、現在の補正値のままで図1に示したNo.5の判定用パターンが印字される。次に、ステップS6において、現在の補正値−1の補正値で図1に示したNo.6の判定用パターンが印字される。次に、ステップS7において、現在の補正値−2の補正値で図1に示したNo.7の判定用パターンが印字される。
【0067】
次に、ステップS8において、現在の補正値−3の補正値で図1に示したNo.8の判定用パターンが印字される。次に、ステップS9において、現在の補正値−4の補正値で図1に示したNo.9の判定用パターンが印字される。なお、さらに広範囲の補正値でさらに多くの判定用パターンを印字するようにしてもよく、逆に、より少ない判定用パターンしか印字しないようにしてもよい。
【0068】
次に、ステップS10において、最適の補正値の選択が行なわれ、その番号、すなわち、No.1ないしNo.9のいずれかがオペレータによって操作パネル101の入力スイッチ103をもって入力される。この最適の補正値の選択にあたっては、図1に示したNo.1ないしNo.9の判定用パターンを目視することが行なわれる。
【0069】
より具体的には、まず、各判定用パターンにおける罫線パターン部41を目視し、比較パターン46および基準パターン47からなる各縦罫線が1本の一様な太さの直線となっているものを選ぶ。なお、この実施形態では、No.3がこれに該当するのであるが、実際には、たとえばNo.2またはNo.4のものも、目視上、No.3とほとんど区別がつかないため、オペレータは迷うことになる。往方向印字と復方向印字との相対的位置関係に関して精度がそれほど高く要求されない場合には、これらNo.2ないしNo.4のいずれを選択してもよいが、より高精度が要求される場合には、次に、ドットパターン部42を目視することが行なわれる。
【0070】
ドットパターン部42の目視にあたっては、特に、No.2ないしNo.4付近を目視し、基準パターン50と比較パターン51とが同一の表示を与えているものを選ぶ。この実施形態では、No.3がこれに該当する。このようにして、ステップS10において、最適の補正値の番号No.3が選択され、これがオペレータによって指定される。
【0071】
このように指定されたとき、ステップS11において、この選択された番号No.3に対応する補正値が、現在、補正量メモリ360に記憶されている補正量に加えられ、新たな補正量として補正量メモリ360に記憶され、ディレイカウンタ334にも設定され、この補正値に基づいて印字ヘッドの往復双方向での印字位置が補正される。そして、この補正量メモリ360に記憶された補正量が、今後の印字に際しての印字開始タイミングの基準となる。
【0072】
以上のように、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係の適否を判定するため、罫線パターン部41およびドットパターン部42のいずれにおいても、比較パターン46または51と基準パターン47または50との相対比較することが行なわれる。人間の目は、絶対的な判断よりも相対比較をする方がより細かい判定ができるため、この点において、より正確なかつ信頼性の高い判定が可能であると言える。
【0073】
このことに関して、比較パターン46または基準パターン50が印字される第1の印字領域43と基準パターン47または比較パターン51が印字される第2の印字領域44とが、スペースを隔てることなく、互いに隣接して位置されているので、比較パターン46および51と基準パターン47および50との各比較を狭い視野内で行なうことができ、このことも、相対比較を容易にし、正確な判定を可能にすることに寄与する。
【0074】
また、判定にあたり、罫線パターン部41とドットパターン部42とを併用しているので、それぞれの特性を生かすことができ、この点においても、より正確な、かつ誤りのない判定を行なうことができる。前述したように、まず罫線パターン部41の目視により概略的な判定を行ない、次いでドットパターン部42の目視により最終的な判定を行なったが、これには次のような意義がある。すなわち、ドットパターン部42の比較パターン51は、第1グループのドットと第2グループのドットとの間でのずれが大きくなり、それがある特定の大きさになると、基準パターン50と等しい表示を与えるときがある。したがって、ドットパターン部42のみを目視するときには、この状態を最適であると誤って判定することがあり得る。これに対して、罫線パターン部41においては、このような不都合は通常生じないので、まず罫線パターン部41の目視により概略的な判定を行なうことに意義がある。
【0075】
また、上述したような罫線パターン部41とドットパターン部42とが、各判定用パターンについて、1行の範囲内におさめられているので、印字面積の節約を図ることができ、したがって記録紙の節約を図ることができる。また、多数の判定用パターンを1枚の記録紙上に印字することができる。
【0076】
また、複数の判定用パターンが、改行しながら1枚の記録紙上に印字されるので、各判定用パターン間での目視による比較が容易である。また、罫線パターン部41にある比較パターン46は、相対的位置関係が不適正であるとき、基準パターン47に比べて太いか、二重の線をもって印字されることになるので、両者の比較を容易に行なうことができる。しかも、この実施形態では、基準パターン47および比較パターン46が、双方によって一連の縦罫線を与えるべきものとされているので、相対的位置関係が適正であるときには、基準パターン47および比較パターン46の双方によって一様な太さの縦罫線が現れ、他方、相対的位置関係が不適正であるときには、縦罫線のうち、比較パターン46に相当する部分においてのみ、太く現れたり、二重の線が現れたりするので、相対的位置関係の適否の判定を容易かつ誤りなく行なうことができる。
【0077】
また、ドットパターン部42にある基準パターン50および比較パターン51は、それぞれ、複数のドットを分布させたもので構成されるので、これら基準パターン50と比較パターン51との比較は、所定の面積をもった面上での表示全体の比較になるので、視覚による判定を精度高く行なうことができる。また、このように所定の面積をもった面上での表示全体で基準パターン50と比較パターン51とを比較するので、印字ヘッドの移動速度に変動が生じた場合であっても、困難なく判定することができる。
【0078】
また、印字工程において、印字ヘッドの一方向移動に従って、基準パターン47および50と比較パターン46および51の各一部とが印字され、印字ヘッドの他方向移動に従って、比較パターン46および51の残部が印字されるので、印字ヘッドの1回の往復移動により、基準パターン47および50と比較パターン46および51との双方を印字することができる。したがって、印字位置適否判定のための印字を能率的に行なうことができる。
【0079】
また、印字ヘッドがその移動方向に対して傾いている場合には、罫線パターン部41においては、図10に示すように、比較パターン46および基準パターン47が行方向に対して傾いて印字されることがある。しかしながら、この実施形態によれば、上述の場合であっても、比較パターン46と基準パターン47とは同じ方向に同じ角度で傾き、かつ比較パターン46における往方向印字による罫線52と復方向印字による罫線53とも同じ方向に同じ角度で傾くだけである。
【0080】
したがって、比較パターン46と基準パターン47との比較に何ら支障を来すことはなく、上述のように印字ヘッドが傾かない場合と同様に、これら比較パターン46と基準パターン47との比較を行なうことができる。また、この実施形態において、印字ヘッドのヘッド面と記録面とが平行でない場合には、罫線パターン部41において、比較パターン46の往方向印字による罫線52と復方向印字による罫線53とが互いに逆方向に傾くので、図11に示すように、比較パターン46がV字状に印字され、そのため、比較パターン46と基準パターン47とによってy字型のパターンを形成することがある。しかしながら、この場合であっても、上下の比較パターン46と基準パターン47との線の太さ等を比較することは不可能ではなく、したがって、適正な調整値を選択することが可能である。
【0081】
なお、図10および図11に示した各状態は、説明の便宜上、比較的極端に図示したものであり、実際には、図10に示したほど、比較パターン46および基準パターン47が傾いたり、図11に示したほど、y字型が明確に現れることはない。したがって、たとえば図11に示した態様で比較パターン46および基準パターン47が印字されても、図11に示すほど、y字の上端が極端に開くことがなく、上述したような上下の比較パターン46と基準パターン47との線の太さ等を比較することは決して不可能ではない。仮に、図11に示すほど、y字の上端が極端に開くことがあれば、それは、全くの不良品であって、印字位置調整以前の問題であり、実際の製品レベルではあり得ない。
【0082】
上述の説明では、インクジェット印字装置11に備えられている操作パネル101に設けられた入力スイッチ103をオペレータが操作することにより、ROM301内に格納された判定用パターンデータや補正量の増減を表すデータを用いて、判定用パターンの印字を行ない、その後の適当な補正値を指示するための入力を行なわせているが、これに限らず、次のようにしてもよい。
【0083】
たとえば、図17に示す通信インターフェース100によってデータの授受が可能となっている外部電子機器200を用いることで、オペレータは、上述のような判定用パターンの印字指示や判定用パターンデータの転送および補正量の指示を行なうようにしてもよい。この場合も、種々の変形例が考えられるが、外部電子機器200として、パーソナルコンピュータ(以後、PCと呼ぶ。)を例にする。
【0084】
PC上には、一般的に知られるように、その装置に接続されている装置にデータを送ったり、制御したりする機能を持つドライバと呼ばれるソフトウェアが動かされている。このドライバは、プリンタを利用する場合であるならば、そのプリンタにPC上で実行している種々のアプリケーションによって作成されたデータを印刷できる形のデータに変換して送信したり、そのプリンタの持つ種々の機能をプリンタ本体から離れた所からリモート制御するための制御コードを送信したりする。
【0085】
オペレータは、このようなPC上のドライバ(プリンタドライバ)を用いて判定用パターンの印刷やその後の補正量の入力を行なってもよいわけである。この場合、概略、以下の操作を行なうことになる。まず、オペレータは、PC上でドライバを起動させ、そのプリンタドライバでプリンタ設定画面を選択し、その中から印字タイミング補正の項目を選択し、実行させる。
【0086】
すると、プリンタドライバは、まず、印字タイミング補正モードに入ることをプリンタすなわちインクジェット印字装置11に指示するために専用の制御コマンドを送る。引き続き、PCの記憶部に記憶されている判定用パターンデータとそのパターンをキャリッジの往復に際して所定量印字タイミングをずらすことを指示する制御コードを、その時のずれ量を示すデータと対応する識別記号の印字データと合わせて、必要な回数、そのずれ量を変えながインクジェット印字装置11に送る。
【0087】
インクジェット印字装置11では、それらのデータを受信して、図8のフローで示したのと同様に、印刷を実行し、補正量の指示を待つ。このとき、プリンタドライバでは、判定用パターン等のデータの送信を終え、補正量に対応する番号の入力を受け付ける画面表示となっている。オペレータは、印刷された判定用パターンに基づき、最適なものを選択し、その識別記号をこの画面の所定位置に入力する。このとき、プリンタドライバでは、許容される入力値の範囲に基づいて、入力値のチェックを行なう。入力値が範囲外にある場合には、エラーを表示し、再度、入力を促す。
【0088】
入力値が所定範囲内であるならば、プリンタドライバは、インクジェット印字装置11に対して、識別記号に対応する値と、その値に基づいて、現在設定されている補正量メモリの更新とディレイカウンタの再設定とを指示する制御コマンドを送り、この印字タイミング補正モードを終了する。インクジェット印字装置11では、この制御コードを受信し、前述と同様に、補正量メモリの更新と、ディレイカウンタの再設定とを行ない、印字タイミング補正モードを終了し、以後の印字に備える。
【0089】
最近、外部電子機器から与えられた印刷データを印刷する機能だけでなく、印刷装置に画像読み取り装置(イメージスキャナ)を備えて、コピー機能やイメージ読み取り機能を兼ね備えさせた装置がある。本実施の形態のインクジェット印字装置11も、図17のブロック図で示すように、画像読み取り部400を備えている。この画像読み取り部400が、印字ヘッド等によって決まる印字部での解像度相当の解像度を持っていれば、上述のように、まず、罫線パターン部41により概略的な判定を行ない、次いで、ドットパターン部42により最終的な判定を行なうという判定作業を自動化できる。
【0090】
以下に、この画像読み取り部400を用いた自動判定処理を、図9のフロー図に基づいて説明する。このフロー図によって示す処理は、上述のように、判定用パターンの印刷に引き続き、印刷を行なった装置に備えられた画像読み取り部400で行なう処理である。
【0091】
まず、オペレータは、通常の画像読み取り動作でないことを示し、判定モードに入ることを示す設定を操作パネル101の入力スイッチ103で行ない(S20)、判定用パターンが印刷された用紙を画像読み取り部400に挿入して(S22)、判定用パターンの読み取りを行なう。画像読み取り部400では、CPU30の制御の下、識別番号毎に印字されたパターンを読み取り、後から識別番号毎に読み出し可能な形でRAM302に記憶する(S24)。このとき、識別番号にはバーコードによる表記も併記されており、CPU30がパターンとの対応付けが容易となるようになっている。
【0092】
次に、読み込んだ各々の識別番号毎の判定用パターンについて、その比較パターン部と基準パターン部についての比較を行なう。まず、第1のパターン部について第1の比較基準に基づいて判定する。たとえば、罫線パターン部について上下のパターンの走査方向でのずれに着目して、その差分(平均値)を求めることを、すべての識別記号に対応するパターンについて実施し、その差分を評価する(S26)。
【0093】
差分の中に、他の差分と比較して、明らかに最低となるもの、すなわち2つ以上の差分が所定範囲内にない場合は(S28でYES)、その差分を持つ識別番号のものが最適のものであると判断して、補正量の設定処理に移る。もし、最適のものが存在しない場合は(S28でNO)、所定範囲内のずれ量を持つものを選択して(S30)、第2のパターン部について判定を行なう(S32)。
【0094】
このとき、上記第1の比較基準とは別の第2の比較基準で比較を行なってもよい。たとえば、ドットパターン部42は、ずれ量を検出するよりも、比較パターン部と基準パターン部との濃度差を比較するのに適したパターンとなっている。一般的に、印刷されたドットは1と0で表されるドットの印字と非印字が同じサイズや形状になるような理想的なものにはならず、印字したものがある一定の広がりを持ってしまう傾向がある。そのため、単位面積当たりに同じドット数の印字を行なっても、ドットを印字する場所(ドット間距離)、すなわち、複数のドットの近接状態によっては、互いの広がりが規制し合って、濃度に違いが発生する。本実施の形態のドットパターン部42は、このドットを印字するときのこのような特性を加味して、各判定用パターン毎に印字タイミングを少しずらし、印字されるドット間に多少のゆらぎを設けてあるわけである。
【0095】
それに対し、画像読み取り部400は、入力された光信号をデジタル値に変換するA/Dコンバータを備えており、その分解能に応じて、読み取った値がドット当たり複数レベルの情報を持つグレー信号として入力することができるものである。そこで、判定用パターン読み取り時に、グレー信号として、各パターンをRAM302に読み取っておき、ドットパターン部42の比較に際しては、各比較パターンと基準パターンとの所定エリアの平均濃度を求めることを行なってもよい。
【0096】
このようにして、第2のパターン部においても、比較パターン部と基準パターン部との差分に基づく比較を行ない(S32)、第1のパターン部と同様に、最適なものを判定する。ここで、すべての差分が所定範囲内に入ってしまい、最適なものが選定できない場合は(S34でNO)、現在の補正量を不揮発性メモリ303内の補正量メモリより読み出し、その値に近いものの1つを選択する。
【0097】
このようにして選択された識別番号に応じて、補正量メモリを更新し、ディレイカウンタを再設定して(S38)、印字タイミング補正処理モードを終え(S40)、通常の待機状態に戻る。また、上記S38のステップにおいて、更新すべき補正量を示す識別番号を操作パネル101上の表示部102に表示し、オペレータに確認させ、その後の入力スイッチ103での確認指示によって更新処理を行なうようにしてもよい。
【0098】
さらに、上述のフローのS26やS32の各ステップにおいて、比較の基準となるパターンも、イメージスキャナ部で読み取った値を用いたが、それに限らず、インクジェット印字装置11内にパターンの印字に使用するために保持しているパターンデータを基準として用いてもよい。また、ドットパターン部42の比較によって、候補を絞り、罫線パターン部41で決定するという順にしてもよい。
【0099】
図12は、この発明の一実施形態を説明するためのもので、前述した実施形態における罫線パターン部41に相当する罫線パターン部61を拡大して示している。この実施形態においても、第1の印字領域43には、印字ヘッドの双方向移動に従って比較パターン62が印字され、第2の印字領域44には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターン63が印字される。この実施形態の特徴となるのは、基準パターン63の印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを重ねた印字が行なわれ、比較パターン62の印字においては、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれるようにされることである。
【0100】
より具体的に説明すると、まず、印字ヘッドの往方向移動に従って、第1の印字領域43には、●で示すように、比較パターン62となるべき複数のドット62aがたとえばシアンをもって印字され、同時に、第2の印字領域44には、◎で示すように、基準パターン63を構成する複数のドット63aがたとえばシアンおよびマゼンタを重ねて印字される。次に、改行させることなく、印字ヘッドの復方向移動に従って、第1の印字領域43には、○で示すように、比較パターン62となるべき複数のドット62bがたとえばマゼンタをもって印字される。
【0101】
なお、上述した色の使い方とは逆に、比較パターン62となるべき往方向印字によるドット62aがマゼンタをもって与えられ、復方向印字によるドット62bがシアンをもって与えられてもよい。図12に示した比較パターン62は、往方向での印字ドット62aと復方向での印字ドット62bとがずれている。この状態は、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係が不適正であるときに生じるものであり、この状態にあるときは、前述した実施形態の場合と同様、比較パターン62および基準パターン63の双方によって与えられた一連の縦罫線が、比較パターン62の部分において、二重の線として現れたり、より太くされたりするばかりでなく、この比較パターン62の部分においてシアンおよびマゼンタの各色が別々に認識される。これに対して、基準パターン63の部分においては、シアンおよびマゼンタの各色が重なった色が認識される。
【0102】
他方、往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係が最適であるときには、比較パターン62において、往方向での印字ドット62aと復方向での印字ドット62bとが互いに重なった状態となる。この状態にあるときには、比較パターン62と基準パターン63との双方によって一連のかつ一様な太さの縦罫線が与えられるばかりでなく、比較パターン62および基準パターン63の双方においてシアンとマゼンタとが重なった色が認識される。
【0103】
したがって、この実施形態によれば、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係の適否を、比較パターン62と基準パターン63とにおける色の差によっても判断することができるようになり、判断の正確性および信頼性を向上させることができる。なお、上述の実施形態では、シアンおよびマゼンタの組合せを用いた。この組合せは、他の色、すなわちイエローまたはブラックを含む組合せに比べて、単独色および混合色での認識がともに容易であるという利点を有しているが、このような利点を望まないならば、他の色の組合せを用いてもよい。
【0104】
図13は、この発明の他の実施形態を説明するためのもので、前述した図2に相当する拡大図をもって基準パターン71および比較パターン72を示している。この実施形態においても、前述した図12に示した実施形態と同様、印字において2色が用いられるが、この実施形態では、基準パターン71の印字において、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを隣接させた印字が行なわれ、比較パターン72の印字においては、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれるようにされることを特徴としている。
【0105】
より具体的に説明すると、まず、印字ヘッドの往方向移動に従って、第1の印字領域43には、基準パターン71を構成する○で示した第1グループのドット71aと●で示した第2グループのドット71bとがともに印字され、同時に、第2の印字領域44には、比較パターン72の一部を構成する○で示した第1グループのドット72aが印字される。次に、改行させることなく、印字ヘッドの復方向移動に従って、第2の印字領域44には、比較パターン72の残部を構成する●で示した第2グループのドット72bが印字される。
【0106】
上述した基準パターン71における第1グループのドット71aと第2グループのドット71bとは、互いに隣接しており、かつ互いに異なる色で印字される。この基準パターン71における第1グループのドット71aの色と同じ色をもって比較パターン72における第1グループのドット72aが印字され、また、第2グループのドット71bの色と同じ色をもって比較パターン72における第2グループのドット72bが印字される。
【0107】
これら色の組合せとして、たとえば、シアンおよびマゼンタの組合せが用いられる。図13に示した比較パターン72は、基準パターン71と同じ表示を与えている。すなわち、比較パターン72には、基準パターン71と同様の態様で第1の色と第2の色とを隣接させた状態が現れている。この表示は、往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係が適正であるときに得られるものである。
【0108】
他方、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係が不適正であるときには、比較パターン72において、第1の色で印字された第1グループのドット72aと第2の色で印字された第2グループのドット72bとが少なくとも一部において重なったり、あるいは第1グループのドット72aと第2グループのドット72bとの間隔が基準パターン71における対応の間隔とは相違した状態が現れる。
【0109】
したがって、印字ヘッドの往方向印字と復方向印字との相対的位置関係の適否を、基準パターン71と比較パターン72とにおける色の差あるいは色の混ざり具合の差等によっても判断することができるようになり、判断の正確性および信頼性を向上させることができる。なお、上述の実施形態においても、他の色の組合せを用いてもよい。
【0110】
また、図1等に示したドットパターン部42においても、図13を参照して説明したような2色による印字が採用される。このことを図7を参照して説明すると、まず、図7(1)に示すように、印字ヘッドの往方向48の移動に従って、第1の印字領域43には、基準パターン50を構成する複数のドット50aが印字されるが、このとき、これらドット50aが互いに異なる第1の色または第2の色をもって印字され、第1の色で印字されたものと第2の色で印字されたものとが隣接するようにされる。また、同時に、第2の印字領域44には、比較パターン51の一部を構成する複数の第1グループのドット51aがたとえば第1の色で印字される。次に、改行させることなく、図7(2)に示すように、印字ヘッドの復方向49の移動に従って、第2の印字領域44には、比較パターン51の残部を構成する複数の第2グループのドット51bが、往方向48での印字による第1グループのドット51aの間に位置するように第2の色で印字される。
【0111】
図14および図15は、それぞれ、この発明のさらに他の実施形態を示している。前述した各実施形態では、基準パターンが印字される印字領域と比較パターンが印字される印字領域とが、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置されていたが、この印字領域の位置関係は、図14または図15に示すように変更されてもよい。
【0112】
図14では、基準パターンが印字される印字領域81と比較パターンが印字される印字領域82とが、印字ヘッドの移動方向に1列に並ぶように位置されている。特に、この実施形態では、基準パターンが印字される複数の印字領域81と比較パターンが印字される複数の印字領域82とが、交互に配置されている。また、図15では、基準パターンが印字される印字領域81と比較パターンが印字される印字領域82とが、印字ヘッドの移動方向に並ぶばかりでなく、この並びが2列に形成され、その結果、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置されるようにもされている。すなわち、基準パターンが印字される印字領域81と比較パターンが印字される印字領域82とが、印字ヘッドの移動方向に並ぶとともに、この移動方向と直交する方向にも並ぶように配置されている。
【0113】
特に、図15に示した印字領域81および82の配置によれば、上下方向と左右方向との双方で比較することができるので、基準パターンと比較パターンとの差がわずかであっても、これを目視により識別することが容易になり、判定の精度を一層高めることができる。これら図14および図15に示したように、基準パターンが印字される印字領域81と比較パターンが印字される印字領域82との位置関係が変更されても、これら印字領域81および82が互いに隣接している限り、基準パターンと比較パターンとの容易な比較を妨げるものではない。
【0114】
なお、上述した印字領域81および82にそれぞれ印字される基準パターンおよび比較パターンとしては、図1等に示した基準パターン47または50および比較パターン46および51、図12に示した基準パターン63および比較パターン62、図13に示した基準パターン71および比較パターン72、などのようなパターン、あるいは他の態様のパターンを適用することができる。
【0115】
以上、この発明を、図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、さらに他の実施形態も可能である。たとえば、図1等を参照して説明した実施形態では、判定用パターンが、縦罫線を基本とする罫線パターン部41と複数のドットを分布させたドットパターン部42とから構成されたが、罫線パターン部またはドットパターン部のいずれか一方が省略され、いずれか一方のみで判定を行なうようにしてもよい。
【0116】
また、罫線パターン部41に関して、前述の実施形態では、基準パターン47と比較パターン46とが双方によって一連の縦罫線を与えるべきものとされていたが、比較パターンは、相対的位置関係が最適であるとき、印字ヘッドの往方向移動に従って印字される部分と印字ヘッドの復方向移動に従って印字される部分とが互いに重なるようにされればよいのであり、したがって、基準パターンと比較パターンとが一連の縦罫線を与えるものでない実施形態も可能である。縦罫線以外のパターンをもって基準パターンと比較パターンとを与えても、縦罫線の場合と同様、比較パターンにおいて、基準パターンとは異なる太さや二重の線が現れることによって、基準パターンとの比較が可能である。
【0117】
また、罫線パターン部41において、複数の縦罫線を配列するとき、これら縦罫線の配列密度は、任意に変更することができる。また、ドットパターン部42に関しても、図示の形態とは異なるドットの分布状態が採用されてもよい。また、図示の実施形態では、比較パターン46および基準パターン50が印字される第1の印字領域43と、基準パターン47および比較パターン51が印字される第2の印字領域44とが、ほぼ互いに等しい面積を有していたが、第1および第2の印字領域の各面積が互いに異なっていてもよい。
【0118】
また、図示の実施形態では、第1の印字領域43に、比較パターン46および基準パターン50が印字され、第2の印字領域44に、基準パターン47および比較パターン51が印字されたが、比較パターン46および基準パターン47が印字される印字領域は逆にされても、あるいは、基準パターン50および比較パターン51が印字される印字領域は逆にされてもよい。
【0119】
また、図示した実施形態では、印字ヘッドの往方向印字により、基準パターン47および50が印字されると同時に、比較パターン46および51の各一部が印字され、改行なしでの復方向印字により、比較パターン46および51の各残部が印字されたが、このような印字の手順は、任意に変更することができる。たとえば、基準パターン47および50は、印字ヘッドの復方向において印字されてもよい。また、比較パターンが印字ヘッドの双方向移動に従って印字される限り、このような比較パターンの印字と基準パターンの印字との間に、改行動作が行なわれてもよい。
【0120】
また、図8に示したフローに従って、図1に示すように、複数の判定用パターンNo.1ないしNo.9をまず一挙に印字した後、これら判定用パターンNo.1ないしNo.9の中から、基準パターン47および50と比較パターン46および51とが最も近似しているものを選択し、その選択された判定用パターンに対応する調整値をもって、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係の補正を行なったが、この手順に代えて、現在状態での判定用パターンの印字、それに基づく相対的位置関係の補正、この補正された相対的位置関係による判定用パターンの印字、それに基づく相対的位置関係の補正、…というように、印字および補正の試行を繰り返して、最適な相対的位置関係を得るようにしてもよい。
【0121】
また、前述した実施形態では、印字ヘッドの移動開始から印字開始までのタイミングの遅れ量を変えることによって、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係を調整することを行なったが、このような調整のための方法は任意に変更することができる。また、前述した実施形態では、印字ヘッドとして、インクジェットヘッドが意図されていたが、この発明に係る印字位置適否判定方法は、往復移動し、かつこの往復双方向において印字を行なう印字ヘッドであれば、どのような印字ヘッドによる印字にも適用することができる。たとえば、ワイヤドット方式の印字ヘッドに場合にも、インクジェットヘッドの場合と同様、ヘッド面と記録紙面との間に必ず隙間が形成されるので、印字ヘッドにおける印字開始時点と記録紙上における印字完了時点との間に差が生じ、そのため、往方向印字と復方向印字との相対的位置関係がずれることがあり得、この発明に係る印字位置適否判定方法が有利に適用されるのはもちろん、たとえば、サーマル方式のヘッドや電子写真方式のヘッドであっても、電気的信号伝達や処理の遅れが生じるので、この発明を有利に適用することができる。
【0122】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、比較パターンは、印字ヘッドによる往方向印字と復方向印字との相対的位置関係が最適であるとき、基準パターンと同一となり、相対的位置関係が不適正であるとき、当該比較パターンは、基準パターンに比べて太いか、二重の線をもって印字されることになり、両者の比較を容易に行なうことができる。さらに、基準パターンの印字において、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを重ねた印字が行なわれ、比較パターンの印字において、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれるようにされているので、基準パターンにおいては、第1の色と第2の色とを重ねた色が現れ、他方、比較パターンにおいては、相対的位置関係が適正であるときには、基準パターンと同様、第1の色と第2の色とを重ねた色が現れるが、相対的位置関係が不適正であるときには、第1の色と第2の色とがそれぞれ単独で現れる。したがって、相対的位置関係の適否を、基準パターンと比較パターンとにおける色の差によっても判断することができるようになり、判断の正確性および信頼性を向上させることができる。
【0123】
請求項2に記載の発明によれば、基準パターンの印字において、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを隣接させた印字が行なわれ、比較パターンの印字において、第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれるようにされているので、比較パターンにおいては、相対的位置関係が適正であるときには、基準パターンと同様の態様で第1の色と第2の色とを隣接させた状態が現れるが、相対的位置関係が不適正であるときには、第1の色と第2の色とが少なくとも一部において重なったり、第1の色と第2の色との間隔が基準パターンとは異ならされた状態が現れる。したがって、相対的位置関係の適否を、基準パターンと比較パターンとにおける色の差あるいは色の混ざり具合の差によっても判断することができるようになり、判断の正確性および信頼性を向上させることができる。
【0124】
請求項3に記載の発明によれば、基準パターンおよび比較パターンは、それぞれ、複数のドットを分布させたものを含み、比較パターンに含まれるドットは、第1グループのドットと第2グループのドットとに分類され、第1グループのドットと第2グループのドットとは、互いに他のグループのドットの間に位置するように配置され、比較パターンの印字において、第1グループのドットは印字ヘッドの往方向移動時に印字され、第2グループのドットは印字ヘッドの復方向移動時に印字されるので、基準パターンと比較パターンとが同一の濃度または模様の表示を与えているときには、相対的位置関係が適正であると判定し、他方、比較パターンに基準パターンとは異なる濃度または模様が現れているときには、相対的位置関係が不適正であると判定することができる。しかも、これら基準パターンと比較パターンとの比較は、所定の面積をもった面上での表示全体の比較になるので、視覚による判定を精度高く行なうことができる。また、このように所定の面積をもった面上での表示全体で基準パターンと比較パターンとを比較するので、印字ヘッドの移動速度に変動が生じた場合であっても、容易に判定することができる。
【0125】
請求項4に記載の発明によれば、印字工程において、第1および第2の印字領域の双方が、印字ヘッドによる1行分の印字範囲内に入っており、比較パターンは、改行なしで印字ヘッドを双方向移動させることにより印字されるので、基準パターンおよび比較パターンの双方を、印字ヘッドの1行分の印字範囲内におさめることができ、したがって印字面積の節約ないしは記録紙の節約を図ることができる。また、多数の判定用パターンを1枚の記録紙上に印字することもできるようになる。
【0126】
請求項5に記載の発明によれば、印字工程において、印字ヘッドの一方向移動に従って、基準パターンと比較パターンの一部とが印字され、印字ヘッドの他方向移動に従って、比較パターンの残部が印字されるので、印字ヘッドの1回の往復移動により、基準パターンおよび比較パターンの双方を印字することができる。したがって、印字位置適否判定のための印字を能率的に行なうことができる。
【0127】
請求項6に記載の発明によれば、印字工程において、複数種類の基準パターンおよび比較パターンの組が印字されるので、判定工程において、各種類の基準パターンおよび比較パターンの特性を生かした比較を行なうことができ、印字位置適否判定の精度をより高めることができる。また、このように、複数種類の基準パターンおよび比較パターンの組が印字される場合、これら複数種類の組が印字ヘッドの移動方向すなわち行方向に並ぶように印字され、また、これら複数種類の組が印字ヘッドによる1行分の印字範囲内に入るようにされると、印字動作の効率を高めることができるとともに、印字面積の節約を図ることができる。
【0128】
請求項7に記載の発明によれば、基準パターンが印字される印字領域と比較パターンが印字される印字領域とが、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置されているので、行方向を横に向けて目視するならば、基準パターンと比較パターンとを上下で比較することができるようになる。
請求項8に記載の発明によれば、基準パターンが印字される印字領域と比較パターンが印字される印字領域とが、印字ヘッドの移動方向に並ぶように位置されているので、行方向を横に向けて目視するならば、基準パターンと比較パターンとを左右で比較することができるようになる。
【0129】
請求項9に記載の発明に係る印字装置によれば、請求項1に記載の印字方法を実施することができ、請求項1に関連して述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0130】
請求項10に記載の発明に係る印字装置によれば、請求項2に記載の印字方法を実施することができ、請求項2に関連して述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0131】
請求項11に記載の発明に係る印字装置によれば、請求項3に記載の印字方法を実施することができ、請求項3に関連して述べた効果と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考とされる印字方法に従って所定の記録紙上に印字された複数の判定用パターンを図解的に示す図である。
【図2】 図1の部分IIの拡大図である。
【図3】 図1の部分IIIの拡大図である。
【図4】 図1の部分IVの拡大図である。
【図5】 図1の部分Vの拡大図である。
【図6】 図1に示した罫線パターン部41における比較パターン46および基準パターン47の印字手順を説明する、図2に相当する図である。
【図7】 図1に示したドットパターン部42における基準パターン50および比較パターン51の印字手順を説明する、図4に相当する図である。
【図8】 図1に示した判定用パターンの印字ステップおよびその結果からの往方向印字と復方向印字との相対的位置関係の調整のためのステップを示すフロー図である。
【図9】 画像読み取り部を用いた自動判定処理のステップを示すフロー図である。
【図10】 図1に示した参考とされる形態において、印字ヘッドがその移動方向に対して傾いている場合の罫線パターン部41の印字結果を図解的に示す図である。
【図11】 図1に示した参考とされる形態において、印字ヘッドのヘッド面と記録面とが平行でない場合の罫線パターン部41の印字結果を図解的に示す図である。
【図12】 この発明の一実施形態を説明するための図2に相当する図である。
【図13】 この発明の他の実施形態を説明するための図2に相当する図である。
【図14】 この発明のさらに他の実施形態を説明するための印字領域81および82の配置態様を図解的に示す図である。
【図15】 この発明のさらに他の実施形態を説明するための印字領域81および82の配置態様を図解的に示す図である。
【図16】 この発明にとって興味あるインクジェット方式の印字ヘッド27を備える印字装置11の主要部を示す斜視図である。
【図17】 図16に示した印字装置11における制御系を説明するためのブロック図である。
【図18】 図16に示した印字装置11における制御系の一部をさらに詳細に説明するためのブロック図である。
【図19】 図18に示した制御系において用いられる信号のタイミング図である。
【図20】 図18に示した印字タイミング発生回路33に備える補正量メモリに格納されている補正量テーブル36を示す図である。
【図21】 従来の印字方法に従って所定の記録紙上に印字された判定用パターンとしての縦罫線1、5および7を図解的に示す図である。
【図22】 印字ヘッドがその移動方向に対して傾いている場合の図21に示した縦罫線1、5および7の印字結果を図解的に示す図である。
【図23】 印字ヘッドのヘッド面と記録面とが平行でない場合の図21に示した縦罫線1、5および7の印字結果を図解的に示す図である。
【図24】 印字ヘッドの移動速度に変動が生じた場合の図21に示した縦罫線1、5および7の印字結果を図解的に示す図である。
【符号の説明】
11 インクジェット印字装置
15 キャリッジ
18 記録紙
26 キャリッジ駆動モータ
27 印字ヘッド
30 CPU
33 印字タイミング発生回路
35 印字ヘッド駆動回路
36 補正量テーブル
41,61 罫線パターン部
42 ドットパターン部
43,44,81,82 印字領域
45 境界線
46,51,62,72 比較パターン
47,50,63,71 基準パターン
46a,46b,47a,50a,51a,51b,62a,62b,63a,71a,71b,72a,72b 印字ドット
48 往方向
49 復方向
Claims (11)
- 往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字するとき、記録紙上への往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係の適否を判定するための印字方法であって、
記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って、前記基準パターンと比較して上記相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを、前記基準パターンと同じパターンとなるように印字する印字工程を備え、
前記基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを重ねた印字が行なわれ、前記比較パターンの印字においては、前記第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、前記第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれる、印字方法。 - 往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字するとき、記録紙上への往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係の適否を判定するための印字方法であって、
記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って、前記基準パターンと比較して上記相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを、前記基準パターンと同じパターンとなるように印字する印字工程を備え、
前記基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを隣接させた印字が行なわれ、前記比較パターンの印字においては、前記第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、前記第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれる、印字方法。 - 往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字するとき、記録紙上への往方向での印字と復方向での印字との相対的位置関係の適否を判定するための印字方法であって、
記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って、前記基準パターンと比較して上記相対的位置関係の適否を判定するための比較パターンを、前記基準パターンと同じパターンとなるように印字する印字工程を備え、
前記基準パターンおよび前記比較パターンは、それぞれ、複数のドットを分布させたものを含み、前記比較パターンに含まれるドットは、第1グループのドットと第2グループのドットとに分類され、前記第1グループのドットと前記第2グループのドットとは、互いに他のグループのドットの間に位置するように配置され、前記比較パターンの印字において、前記第1グループのドットは印字ヘッドの往方向移動時に印字され、前記第2グループのドットは印字ヘッドの復方向移動時に印字される、印字方法。 - 前記印字工程において、前記第1および第2の印字領域の双方が、印字ヘッドによる1行分の印字範囲内に入っており、前記比較パターンは、改行なしで印字ヘッドを双方向移動させることにより印字される、請求項1ないし3のいずれかに記載の印字方法。
- 前記印字工程において、印字ヘッドの一方向移動に従って、前記基準パターンと前記比較パターンの一部とが印字され、印字ヘッドの他方向移動に従って、前記比較パターンの残部が印字される、請求項4に記載の印字方法。
- 前記印字工程において、複数種類の前記基準パターンおよび前記比較パターンの組が印字される、請求項1ないし5のいずれかに記載の印字方法。
- 前記基準パターンが印字される印字領域と前記比較パターンが印字される印字領域とは、印字ヘッドの移動方向に延びる境界を介して位置される、請求項1ないし6のいずれかに記載の印字方法。
- 前記基準パターンが印字される印字領域と前記比較パターンが印字される印字領域とは、印字ヘッドの移動方向に並ぶように位置される、請求項1ないし7のいずれかに記載の印字方法。
- 往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字する印字装置であって、
印字位置適否判定用の印字実行が指示されたとき、記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って前記基準パターンと同じパターンとなるべき比較パターンを印字する印字手段を備え、
前記基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを重ねた印字が行なわれ、前記比較パターンの印字においては、前記第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、前記第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれ、
前記比較パターンを前記基準パターンと比較して、前記相対的位置関係が適当であるか否かを判定する手段をさらに備える、印字装置。 - 往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字する印字装置であって、
印字位置適否判定用の印字実行が指示されたとき、記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って前記基準パターンと同じパターンとなるべき比較パターンを印字する印字手段を備え、
前記基準パターンの印字においては、印字ヘッドの片方向移動に従って互いに異なる第1の色と第2の色とを隣接させた印字が行なわれ、前記比較パターンの印字においては、前記第1の色による印字が印字ヘッドの往方向移動時に行なわれ、前記第2の色による印字が印字ヘッドの復方向移動時に行なわれ、
前記比較パターンを前記基準パターンと比較して、前記相対的位置関係が適当であるか否かを判定する手段をさらに備える、印字装置。 - 往復移動する印字ヘッドが往復双方向において印字する印字装置であって、
印字位置適否判定用の印字実行が指示されたとき、記録紙上の互いに隣接する2つの印字領域のうち、一方の印字領域には、印字ヘッドの片方向移動に従って基準パターンを印字し、他方の印字領域には、印字ヘッドの双方向移動に従って前記基準パターンと同じパターンとなるべき比較パターンを印字する印字手段を備え、
前記基準パターンおよび前記比較パターンは、それぞれ、複数のドットを分布させたものを含み、前記比較パターンに含まれるドットは、第1グループのドットと第2グループのドットとに分類され、前記第1グループのドットと前記第2グループのドットとは、互いに他のグループのドットの間に位置するように配置され、前記比較パターンの印字において、前記第1グループのドットは印字ヘッドの往方向移動時に印字され、前記第2グループのドットは印字ヘッドの復方向移動時に印字され、
前記比較パターンを前記基準パターンと比較して、前記相対的位置関係が適当であるか否かを判定する手段をさらに備える、印字装置。
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