JP2000296609A - 基準補正値と相対補正値とを用いた双方向印刷時の記録位置ズレの調整 - Google Patents

基準補正値と相対補正値とを用いた双方向印刷時の記録位置ズレの調整

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JP2000296609A
JP2000296609A JP11231269A JP23126999A JP2000296609A JP 2000296609 A JP2000296609 A JP 2000296609A JP 11231269 A JP11231269 A JP 11231269A JP 23126999 A JP23126999 A JP 23126999A JP 2000296609 A JP2000296609 A JP 2000296609A
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dots
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幸一 大槻
Shuji Yonekubo
周二 米窪
Kazunari Tagyo
一成 田行
Toyohiko Mitsusawa
豊彦 蜜澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向印刷を行う際に、往路と復路における
主走査方向の記録位置のズレを緩和して、画質を向上さ
せる 【解決手段】 特定の基準ドットに関して、往路と復路
における主走査方向の記録位置のズレを補正するための
基準補正値を設定し、少なくとも前記基準補正値を用い
て往路と復路における主走査方向の記録位置のズレを減
少させるための調整値を決定する。そして、この調整値
を用いて往路と復路における主走査方向の記録位置を調
整する。基準補正値を補正するために予め準備された相
対補正値で基準補正値を補正する第1の調整モードに従
って調整値を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主走査を往復で
双方向に行いつつ印刷媒体上に画像を印刷する技術に関
し、特に、往路と復路の記録位置ズレを補正する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリ
ンタが広く普及している。このようなカラープリンタと
して、近年では、互いに異なるサイズの複数種類のドッ
トで1画素を記録可能な多値プリンタも提案されてい
る。多値プリンタでは、比較的少量のインク滴によって
比較的小さなドットが1画素の領域内に形成され、比較
的多量のインク滴によって比較的大きなドットが1画素
の領域内に形成される。このような多値プリンタでも、
従来の他のプリンタと同様に、印刷速度の向上のために
いわゆる「双方向印刷」を行うことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】双方向印刷では、主走
査方向の駆動機構のバックラッシュや、印刷媒体を下で
支えているプラテンの反り等に起因して、往路と復路に
おける主走査方向の記録位置がずれてしまうという問題
が生じ易い。このような位置ズレを解決する技術として
は、例えば本出願人により開示された特開平5−696
25号公報に記載されたものが知られている。この従来
技術では、主走査方向における位置ズレ量(印刷ズレ)
を予め登録しておき、この位置ズレ量に基づいて往路と
復路における記録位置を補正している。
【0004】しかし、従来は、多値プリンタで双方向印
刷を行った場合における往路と復路の位置ズレに関して
はあまり考慮されていなかった。また、複数のインクの
中の特定の1つのインクに関して位置ズレを補正して
も、他のインクの位置ズレが補正されないことがあり、
この場合には、カラー画像の画質が位置ズレの補正によ
ってあまり向上しないという問題があった。このような
問題は、特に、位置ズレによる画質への影響が大きな中
間調領域において重大であった。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、双方向印刷を行
う際に、往路と復路における主走査方向の記録位置のズ
レを緩和して、画質を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、特定の基準ドットに関して、往路と復路における主
走査方向の記録位置のズレを補正するための基準補正値
を設定し、少なくとも前記基準補正値を用いて往路と復
路における主走査方向の記録位置のズレを減少させるた
めの調整値を決定する。そして、この調整値を用いて往
路と復路における主走査方向の記録位置を調整する。基
準補正値を補正するために予め準備された相対補正値で
基準補正値を補正する第1の調整モードに従って調整値
を決定する。
【0007】こうすれば、基準補正値や相対補正値を用
いて位置ズレ補正の調整値を決定することができるの
で、種々の印刷条件に適した態様で、往路と復路におけ
る主走査方向の記録位置のズレを緩和して、画質を向上
させることが可能である。
【0008】なお、印刷ヘッドが複数のノズル列を有す
るときに、基準補正値を、複数のノズル列の中の特定の
基準ノズル列に関して往路と復路における主走査方向の
記録位置のズレを補正するための補正値とし、また、相
対補正値を、複数のノズル列の中の基準ノズル列以外の
他のノズル列に関して基準ノズル列に対する相対的な記
録位置のズレを補正するための補正値としてもよい。こ
うすれば、基準ノズル列以外の他のノズル列に関して記
録位置のズレを軽減することができる。
【0009】また、基準ノズル列は、ブラックインクを
吐出するためのブラックノズル列であり、基準ノズル列
以外の他のノズル列は、カラーインクを吐出するための
カラーノズル列を含むことが好ましい。
【0010】なお、相対補正値は、基準ノズル列以外の
他のノズル列に対して共通に適用されるようにしてもよ
い。
【0011】あるいは、相対補正値として、基準ノズル
列以外の他のノズル列に対してノズル列毎に独立な値を
適用するようにしてもよい。こうすれば、各ノズル列毎
により効果的に記録位置のズレを軽減することが可能で
ある。
【0012】また、相対補正値としては、同一のインク
を吐出するノズル列のグループ毎に対して独立な値を適
用するようにしてもよい。記録位置の相対的なズレ量は
インクの物性値に依存するので、インク毎に相対補正値
の独立な値を適用することによって、記録位置のズレを
より効果的に軽減することができる。
【0013】印刷ヘッドが、少なくとも大きさが異なる
N種類(Nは2以上の整数)のドットを形成可能なとき
に、基準ドットをN種類のドットの中から選択されたド
ットとし、また、第1の調整モードにおいては、調整値
がN種類のドットに共通に適用されるものとしてもよ
い。こうすれば、N種類のドットに関する往路と復路に
おける主走査方向の記録位置のズレを緩和して、画質を
向上させることができる。
【0014】なお、基準ドットは、N種類のドットの中
の最も大きなドットとすることが好ましい。例えば、位
置ズレ調整用のテストパターンを観察して基準補正値を
設定するときに、最も大きなドットを用いてテストパタ
ーンを記録すれば、テストパターンにおける位置ズレを
認識し易く、従って、基準補正値の設定が容易である。
【0015】また、相対補正値は、N種類のドットの中
の基準ドットよりも小さなドットを含む少なくとも1つ
の対象ドットに関する位置ズレ量と、基準ドットに関す
る位置ズレ量の差分を実質的に表す値としてもよい。こ
うすれば、画質に影響の大きな対象ドットに関して位置
ズレ量を軽減することができる。
【0016】前記対象ドットは、N種類のドットの中の
最も小さなドットとしてもよい。通常は、画像の濃度が
比較的低い画像領域において、画質の劣化が目立ちやす
い傾向にある。また、画像の濃度が比較的低いときに
は、最小サイズのドットが多く用いられる。そこで、位
置ズレ量を減少させる対象ドットとして最小ドットを選
択すれば、低濃度領域の画質を向上させることができ
る。
【0017】あるいは、対象ドットが大きさの異なる複
数のドットを含むときには、対象ドットに関する位置ズ
レ量として複数のドットに関する位置ズレ量の平均値を
使用することができる。こうすれば、画質に比較的大き
な影響を与える複数のドットに関して記録位置のズレを
減少させることができ、この結果、画質を向上させるこ
とが可能である。
【0018】なお、基準ドットはブラックインクで形成
されたドットであり、対象ドットは有彩色インクで形成
されたドットであるとしてもよい。例えば、ブラックイ
ンクで形成された基準ドットで基準補正値設定用のテス
トパターンを作成するようにすれば、テストパターンに
おける位置ズレを認識し易いので、基準補正値の設定が
容易である。また、カラー画像では、有彩色インクのド
ットが画質に大きな影響を与えることがあるので、有彩
色インクのドットに関して記録位置のズレを減少させる
ことによってカラー画像の画質を向上させることができ
る。
【0019】また、位置ズレの調整値を、基準補正値を
調整値としてそのまま使用する第2の調整モードに従っ
て決定してもよい。この調整値は、少なくとも基準ドッ
トの位置ズレの調整に使用される。こうすれば、基準ド
ットの位置ズレが特に目立つような場合に、その位置ズ
レを軽減することができる。
【0020】また、カラー印刷を行うときには第1の調
整モードに従って記録位置ズレの補正を実行し、白黒印
刷を行うときには第2の調整モードに従って記録位置ズ
レの補正を実行するようにしてもよい。こうすれば、カ
ラー印刷時には各ノズル列の記録位置のズレが全体とし
て軽減され、一方、白黒印刷時には基準ノズル列(この
ときにはブラックノズル列)の記録位置のズレのみが軽
減される。従って、カラー印刷と白黒印刷のそれぞれの
場合に、効果的に記録位置のズレを軽減することができ
る。
【0021】なお、基準補正値は、基準ノズル列を用い
て印刷媒体上に印刷された位置ズレ検査用パターンの中
から選択された好ましい補正状態を示す補正情報に従っ
て決定されるようにしてもよい。こうすれば、基準補正
値を容易に決定することができる。
【0022】印刷装置が複数の主走査速度で主走査を実
行可能である場合に、相対補正値としては、複数の主走
査速度のそれぞれに対して独立な値を適用することが好
ましい。記録位置の相対的なズレ量は主走査速度に依存
するので、主走査速度毎に相対補正値の独立な値を適用
することによって、記録位置のズレをより効果的に低減
することができる。
【0023】また、印刷装置が、インク吐出速度が互い
に異なる複数のドット吐出モードでインクを吐出するこ
とが可能である場合に、相対補正値として、複数のドッ
ト吐出モードのそれぞれに対して独立な値を適用するこ
とが好ましい。記録位置の相対的なズレ量はインク吐出
速度にも依存するので、インク吐出速度毎に相対補正値
の独立な値を適用することによって、記録位置のズレを
より効果的に軽減することができる。
【0024】なお、相対補正値を格納するためのメモリ
は、印刷装置内に設けられた不揮発性メモリであること
が好ましい。
【0025】また、相対補正値を格納するためのメモリ
は、印刷ヘッドと共に印刷装置に着脱され得るように、
印刷ヘッドに固定されていることが好ましい。こうすれ
ば、印刷ヘッドを交換する際にも、その印刷ヘッドに適
した相対補正値を利用して記録位置のズレを補正するこ
とが可能である。
【0026】なお、本発明は、印刷方法、印刷装置、そ
の印刷方法または印刷装置の機能を実現するためのコン
ピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記
録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬
送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実
現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の構成: B.ノズル列間の記録位置ズレの発生: C.第1実施例(ノズル列間の記録位置ズレ補正): D.第2実施例(ノズル列間の記録位置ズレ補正): E.第3実施例(サイズの異なるドット間の記録位置ズ
レ補正): F.変形例
【0028】A.装置の構成:図1は、本発明の第1実
施例としてのインクジェットプリンタ20を備えた印刷
システムの概略構成図である。このプリンタ20は、紙
送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送
する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によって
キャリッジ30をプラテン26の軸方向(主走査方向)
に往復動させる主走査送り機構と、キャリッジ30に搭
載された印刷ヘッドユニット60(「印刷ヘッド集合
体」とも呼ぶ)を駆動してインクの吐出およびドット形
成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ
22,キャリッジモータ24,印刷ヘッドユニット60
および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回
路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56
を介してコンピュータ88に接続されている。
【0029】印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置センサ39とを備えている。
【0030】図2は、制御回路40を中心としたプリン
タ20の構成を示すブロック図である。制御回路40
は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)
43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶
したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算
術論理演算回路として構成されている。この制御回路4
0は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専
用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路
50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してイン
クを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ2
2およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回
路54と、を備えている。I/F専用回路50は、パラ
レルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56
を介してコンピュータ88から供給される印刷信号PS
を受け取ることができる。
【0031】図3は、印刷ヘッドユニット60の具体的
な構成と、インクの吐出原理を示す説明図である。図3
に示すように、印刷ヘッドユニット60は、略L字形状
をしており、図示しない黒インク用カートリッジとカラ
ーインク用カートリッジとを搭載可能であって、両カー
トリッジを装着可能に仕切る仕切板31を備えている。
【0032】印刷ヘッドユニット60の上端面には、印
刷ヘッドユニット60の特性に応じて予め割り当てられ
たヘッド識別情報(「ヘッドID」とも呼ぶ)を示すヘ
ッドIDシール100が貼りつけられている。このヘッ
ドIDシール100に表示されたヘッドIDの内容につ
いては後述する。
【0033】なお、印刷ヘッド28とインクカートリッ
ジの搭載部とを含む図3の構成全体を「印刷ヘッドユニ
ット60」と呼ぶのは、この印刷ヘッドユニット60が
1つの部品としてプリンタ20に着脱されるからであ
る。すなわち、印刷ヘッド28を交換しようとする際に
は、印刷ヘッドユニット60を交換することになる。
【0034】印刷ヘッドユニット60の底部には、印刷
ヘッド28にインク容器からのインクを導く導入管71
〜76が立設されている。印刷ヘッドユニット60に黒
インク用のカートリッジおよびカラーインク用カートリ
ッジを上方から装着すると、各カートリッジに設けられ
た接続孔に導入管71〜76が挿入される。
【0035】図4は、インクが吐出される機構を説明す
る説明図である。インク用カートリッジが印刷ヘッドユ
ニット60に装着されると、インク用カートリッジ内の
インクが導入管71〜76を介して吸い出され、図4に
示したように、印刷ヘッドユニット60下部に設けられ
た印刷ヘッド28に導かれる。
【0036】印刷ヘッド28は、各色毎に一列に設けら
れた複数のノズルnと、各ノズルnに設けられたピエゾ
素子PEを動作させるアクチュエータ回路90と、を有
している。アクチュエータ回路90は、ヘッド駆動回路
52(図2)の一部であり、ヘッド駆動回路52内の図
示しない駆動信号生成回路から与えられた駆動信号をオ
ン/オフ制御する。すなわち、アクチュエータ回路90
は、コンピュータ88から供給された印刷信号PSに従
って、各ノズルに関してオン(インクを吐出する)また
はオフ(インクを吐出しない)を示すデータをラッチ
し、オンのノズルについてのみ、駆動信号をピエゾ素子
PEに印加する。
【0037】図5は、ピエゾ素子PEによるノズルnの
駆動原理を示す説明図である。ピエゾ素子PEは、ノズ
ルnまでインクを導くインク通路80に接する位置に設
置されている。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に
設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することに
より、図5(B)に示すように、ピエゾ素子PEが急速
に伸張し、インク通路80の一側壁を変形させる。この
結果、インク通路80の体積は、ピエゾ素子PEの伸張
に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子
Ipとなって、ノズルnの先端から高速に吐出される。
このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙P
に染み込むことにより、印刷が行なわれることになる。
【0038】図6は、印刷ヘッド28に設けられた複数
列のノズルと複数のアクチュエータチップとの対応関係
を示す説明図である。このプリンタ20は、ブラック
(K)、濃シアン(C)、淡シアン(LC)、濃マゼン
タ(M)、淡マゼンタ(LC)、イエロー(Y)の6色
のインクを用いて印刷を行う印刷装置であり、各インク
用のノズル列をそれぞれ備えている。なお、濃シアンと
淡シアンとは、ほぼ同じ色相を有し、濃度が異なるシア
ンインクである。濃マゼンタインクと淡マゼンタインク
も同様である。
【0039】アクチュエータ回路90には、ブラックノ
ズル列Kと濃シアンノズル列Cを駆動する第1のアクチ
ュエータチップ91と、淡シアンノズル列LCと濃マゼ
ンタノズル列Mを駆動する第2のアクチュエータチップ
92と、淡マゼンタノズル列LMとイエローノズル列Y
を駆動する第3のアクチュエータチップ93とが設けら
れている。
【0040】図7は、アクチュエータ回路90の分解斜
視図である。3つのアクチュエータチップ91〜93
は、ノズルプレート110とリザーバプレート112の
積層体の上に接着剤で接着されている。また、アクチュ
エータチップ91〜93の上には、接続端子プレート1
20が固定される。接続端子プレート120の一端に
は、外部回路(具体的には図2のI/F専用回路50)
との電気的接続のための外部接続端子124が形成され
ている。また、接続端子プレート120の下面には、ア
クチュエータチップ91〜93との電気的接続のための
内部接続端子122が設けられている。さらに、接続端
子プレート120の上には、ドライバIC126が設け
られている。ドライバIC126内には、コンピュータ
88から与えられた印刷信号をラッチする回路や、その
印刷信号に応じて駆動信号をオン/オフするアナログス
イッチなどが設けられている。なお、ドライバIC12
6と接続端子122,124との間の配線は図示が省略
されている。
【0041】図8は、アクチュエータ回路90の部分断
面図である。ここでは、第1のアクチュエータチップ9
1と、その上部の接続端子プレート120の断面のみを
示しているが、他のアクチュエータチップ92,93も
第1のアクチュエータチップ91と同じ構造を有してい
る。
【0042】ノズルプレート110には、各インク用の
ノズル口が形成されている。リザーバプレート112
は、インクの貯蔵部(リザーバ)を形成するための板状
体である。アクチュエータチップ91は、インク通路8
0(図5)を形成するセラミック焼結体130と、その
上方に壁面を介して配置されたピエゾ素子PEと、端子
電極132とを有している。接続端子プレート120が
アクチュエータチップ91の上に固定されると、接続端
子プレート120の下面に設けられた接続端子122
と、アクチュエータチップ91の上面に設けられている
端子電極132とが電気的に接続される。なお、端子電
極132とピエゾ素子PEとの間の配線は図示が省略さ
れている。
【0043】B.ノズル列間の記録位置ズレの発生:後
述する第1、第2実施例では、双方向印刷時にノズル列
間に発生する記録位置ズレを調整している。そこで、こ
れらの実施例を説明する前に、以下ではまず、ノズル列
間の記録位置のズレの発生について説明する。
【0044】図9は、異なるノズル列に関する双方向印
刷時の位置ズレを示す説明図である。ノズルnは、印刷
用紙Pの上方において双方向に水平に移動しており、往
路と復路においてそれぞれインクを吐出することによっ
て印刷用紙P上にドットを形成する。ここでは、ブラッ
クインクKが吐出される場合と、シアンインクCが吐出
される場合とを重ねて図示している。ブラックインクK
は、鉛直下方に向けて吐出速度VK で吐出されるものと
仮定し、一方、シアンインクCはブラックインクよりも
低い吐出速度VC で吐出されるものと仮定している。各
インクの合成速度ベクトルCVK ,CVC は、下方への
吐出速度ベクトルと、ノズルnの主走査速度ベクトルV
sとを合成したものとなる。ブラックインクKとシアン
インクCでは、下方への吐出速度VK ,VC が異なるの
で、その合成速度CVK ,CVCの大きさや方向が互い
に異なる。
【0045】この例では、ブラックドットに関しては、
双方向印刷の位置ズレがゼロになるように補正されてい
る。しかし、シアンインクCの合成速度ベクトルCVC
はブラックインクKの合成速度ベクトルCVK とは異な
るので、ブラックインクKと同じタイミングでシアンイ
ンクCを吐出すると、シアンドットの記録位置に関して
は印刷用紙P上で大きなズレが生じてしまう。また、往
路におけるブラックドットとシアンドットの相対的な位
置関係(左右の関係)は、復路における位置関係とは逆
転していることが解る。
【0046】図10は、図9に示されている記録位置の
ズレを平面的に示す説明図である。ここでは、ブラック
インクKとシアンインクCとを用いて、副走査方向yに
沿った縦罫線が往路と復路でそれぞれ記録された場合が
示されている。ブラックインクを用いて往路で記録され
た縦罫線は、主走査方向xの位置が復路で記録された縦
罫線と一致している。一方、シアンインクを用いて往路
で記録された縦罫線はブラックの縦罫線よりも右側に記
録され、復路で記録された縦罫線はブラックの縦罫線よ
りも左側に記録されている。
【0047】このように、ブラックノズル列に関しての
み往路と復路の記録位置のズレを補正したときには、他
のノズル列に関しては記録位置のズレをうまく補正でき
ない場合があった。
【0048】各ノズル列から吐出されるインク滴の吐出
速度は、以下のような種々の要因に依存して変化する。 (1)アクチュエータチップの製造誤差。 (2)インクの物理的性質(例えば粘度)。 (3)インク滴の重量。
【0049】インク滴の吐出速度の主要な要因がアクチ
ュエータチップの製造誤差である場合には、同じアクチ
ュエータチップから吐出されるインク滴の吐出速度はほ
ぼ同じである。従って、この場合には、異なるアクチュ
エータチップで駆動されるノズル列のグループ毎に、主
走査方向における記録位置のズレを補正することが好ま
しい。
【0050】一方、インクの物理的性質やインク滴の重
量もその吐出速度に大きな影響がある場合には、インク
毎に、あるいは、ノズル列毎に、主走査方向におけるド
ットの記録位置のズレを補正することが好ましい。
【0051】C.第1実施例(ノズル列間の記録位置ズ
レ補正):図11は、本発明の第1実施例における処
理の全体を示すフローチャートである。ステップS1で
は、製造ラインにおいてプリンタ20が組み立てられ、
ステップS2では、作業者によって相対補正値がプリン
タ20内に設定される。ステップS3ではプリンタ20
が工場から出荷され、ステップS4では、プリンタ20
を購入したユーザが、使用時の位置ズレを補正するため
の基準補正値を設定して、印刷を実行する。以下ではス
テップS2,S4の内容をそれぞれ詳細に説明する。
【0052】図12は、図10のステップS2の詳細手
順を示すフローチャートである。ステップS11では、
プリンタ20を用いて相対補正値決定用のテストパター
ン(相対位置ズレ検査用パターン)を印刷する。図13
は、相対補正値決定用のテストパターンの一例を示す説
明図である。このテストパターンは、印刷用紙Pの上
に、副走査方向yに伸びる6本の縦罫線LK ,LC ,L
LC,LM ,LLM,LY が6色のインクK,C,LC,
M,LM,Yでそれぞれ形成されたものである。なお、
これらの6本の縦罫線は、一定の速度でキャリッジ30
を走査しながら、6組のノズル列から同時にインクを吐
出させることによって記録されている。なお、1回の主
走査でのインク吐出では、副走査方向yのノズルピッチ
だけ離れたドットを形成できるだけなので、図13に示
すような縦罫線を記録するためには、複数回の主走査時
において同じタイミングでインクを吐出する。
【0053】なお、テストパターンとしては、縦罫線で
は無く、間欠的にドットが記録されたような直線状のパ
ターンを使用することも可能である。これは、後述する
基準補正値決定用のテストパターンについても同様であ
る。
【0054】図12のステップS12では、図13に示
す6本の縦罫線の相互のズレ量を測定する。この測定
は、例えば、テストパターンの画像をCCDカメラで読
取り、縦罫線LK ,LC ,LLC,LM ,LLM,LY の主
走査方向xの位置を画像処理によって測定することによ
って実現される。6本の縦罫線の位置は、6組のノズル
列からインクを同時に吐出することによって形成されて
いるので、仮に6組のノズル列によるインクの吐出速度
が同一であれば、6本の縦罫線の間隔はノズル列の間隔
に等しいはずである。
【0055】図13に示すx座標値xK ,xC ,xLC
M ,xLM,xY は、ブラックインクの縦罫線LK のx
座標値xK を基準としたときに、他の5本の縦罫線がノ
ズル列の間隔の設計値通りに並んでいる場合のそれぞれ
の縦罫線の座標値を示している。そこで、これらのx座
標値xK ,xC ,xLC,xM ,xLM,xY で示される位
置を、以下では「設計位置」とも呼ぶ。ステップS12
では、ブラックの縦罫線以外の5本の縦罫線について、
設計位置と実際の縦罫線位置とのズレ量δC ,δLC,δ
M ,δLM,δY を測定する。このとき、設計位置よりも
右側にずれている場合にはズレ量δをプラスの値とし、
設計位置よりも左側にずれている場合にはズレ量δをマ
イナスの値とする。
【0056】ステップS13では、こうして測定された
ズレ量から、適切なヘッドIDを作業者が決定し、プリ
ンタ20内にそのヘッドIDを設定する。このヘッドI
Dは、測定されたズレ量を補正するための適切な相対補
正値を示す情報である。適切な相対補正値Δとしては、
例えば、以下の(1)式で与えられるように、基準とな
る縦罫線LK 以外の他のすべての縦罫線のズレ量の平均
値δave の正負の符号を反転したものを用いることがで
きる。 Δ=−δave =−Σδi /(N−1) …(1) ここで、Σは基準となるブラックインクの縦罫線以外の
すべての縦罫線のズレ量δiの和を取る演算を示してお
り、Nは縦罫線の総数(すなわちノズル列の数)を示し
ている。
【0057】図14は、相対補正値ΔとヘッドIDとの
関係を示す説明図である。この例では、相対補正値Δが
−35.0μmのときにはヘッドIDが1に設定され、
相対補正値Δが17.5μm増加するたびにヘッドID
の値が1つ増加する。ここで、17.5μmは、プリン
タ20において調整可能な主走査方向のズレ量の最小値
(最小調整可能値)である。この最小調整可能値として
は、主走査方向に沿ったドットピッチに等しい値を使用
することができる。例えば、主走査方向の解像度が14
40dpiのときには、そのドットピッチは約17.5
μm(=25.4mm/1440)であり、この値が最
小調整可能値として使用される。なお、ドットピッチよ
りも小さな値を最小調整可能値とすることも可能であ
る。
【0058】こうして決定されたヘッドIDは、プリン
タ20内のPROM43(図2)の中に格納される。本
実施例では、さらに、印刷ヘッドユニット60(図3)
の上面に、ヘッドIDを示すヘッドIDシール100が
貼り付けられる。あるいは、印刷ヘッドユニット60に
設けられているドライバIC126(図7)内に不揮発
性メモリ(例えばプログラマブルROM)を設けてお
き、その不揮発性メモリの中にヘッドIDを格納するよ
うにしてもよい。印刷ヘッドユニット60にヘッドID
シール100を貼りつけたり、印刷ヘッドユニット60
内の不揮発性メモリにヘッドIDを格納したりしておけ
ば、印刷ヘッドユニット60を他のプリンタ20に使用
する場合にも、その印刷ヘッドユニット60に適したヘ
ッドIDを利用することができるという利点がある。
【0059】なお、ステップS2における相対補正値の
決定は、印刷ヘッドユニット60をプリンタ20に組み
込む前の工程において、専用の検査装置に印刷ヘッドユ
ニット60を組み込んだ状態で実行することも可能であ
る。この場合には、その後のプリンタ組み立て工程にお
いて、印刷ヘッドユニット60をプリンタ20に組み込
む際に、ヘッドIDがプリンタ20内のPROM43に
登録される。PROM43内への登録の方法としては、
例えば、ヘッドIDシール100を専用の読み取り装置
で読取る方法や、作業者がヘッドIDをキーボードから
入力する方法を採用することができる。あるいは、印刷
ヘッドユニット60内の不揮発性メモリに格納されたヘ
ッドIDを、プリンタ20内のPROM43に転送する
ようにしてもよい。
【0060】なお、相対補正値Δは、以下の(2)式で
与えられるように、淡シアンと淡マゼンタのズレ量の平
均値としてもよい。 Δ=−(δLC+δLM)/2 …(2)
【0061】淡シアンと淡マゼンタは、カラー画像の中
間調領域(特にシアンやマゼンタの画像濃度が約10%
〜約30%の範囲)において最も多く用いられるインク
であり、これらのインクのドットの記録位置の精度が画
質に大きな影響を有している。従って、淡シアンと淡マ
ゼンタのズレ量の平均値からヘッドIDを決定するよう
にすれば、これらの位置ズレ量を低減できるので、カラ
ー画像の画質を向上させることが可能である。
【0062】なお、上記(2)式を用いる場合には、淡
シアンインクと淡マゼンタインクについてのみ、ブラッ
クインクからのズレ量δを測定すれば十分である。
【0063】図11のフローチャートに示したように、
プリンタ20内にヘッドIDが設定された後にプリンタ
20が出荷される。ユーザがプリンタ20を使用する際
には、このヘッドIDを用いて双方向印刷時の記録位置
のズレが以下のように調整される。
【0064】図15は、ユーザの使用時におけるズレ調
整の手順を示すフローチャートである。ステップS21
では、プリンタ20を用いて基準補正値決定用のテスト
パターン(基準位置ズレ検査用パターン)を印刷する。
図16は、基準補正値決定用のテストパターンの一例を
示す説明図である。このテストパターンは、ブラックイ
ンクを用いて往路と復路でそれぞれ印刷された複数の縦
罫線で構成されている。往路では一定の間隔で縦罫線を
記録しているが、復路では、縦罫線の主走査方向の位置
を1ドットピッチ単位で順次ずらしている。この結果、
印刷用紙P上には、往路の縦罫線と復路の縦罫線との相
対位置が1ドットピッチずつずれていくような複数組の
縦罫線対が印刷される。複数組の縦罫線対の下には、ズ
レ調整番号の数字が印刷される。ズレ調整番号は、好ま
しい補正状態を示す補正情報としての機能を有する。こ
こで、「好ましい補正状態」とは、往路または復路にお
ける記録位置(または記録タイミング)を適切な基準補
正値で補正したときに、往路と復路でそれぞれ形成され
たドットの主走査方向の位置が一致するような状態を言
う。従って、好ましい補正状態は、適切な基準補正値に
よって実現される。なお、図16の例では、ズレ調整番
号が4である縦罫線対が、好ましい補正状態を示してい
る。
【0065】なお、基準補正値決定用のテストパターン
は、相対補正値の決定の際に使用されていた基準ノズル
列で形成される。従って、相対補正値の決定の際に、ブ
ラックノズル列の代わりにマゼンタノズル列が基準ノズ
ル列として使用された場合には、基準補正値決定用のテ
ストパターンも、そのマゼンタノズル列で形成される。
【0066】ユーザは、このテストパターンを観察し
て、最もズレの少ない縦罫線対のズレ調整番号を、コン
ピュータ88(図2)のプリンタドライバのユーザイン
タフェイス画面(図示せず)に入力する。このズレ調整
番号は、プリンタ20内のPROM43に格納される。
【0067】その後、ステップS23においてユーザに
よって印刷の実行が指示されると、ステップS24にお
いて、基準補正値と相対補正値とを用いたズレ補正を行
いながら双方向印刷が実行される。図17は、第1実施
例における双方向印刷時のズレ補正に関連する主要な構
成を示すブロック図である。プリンタ20内のPROM
43には、ヘッドID格納領域200と、調整番号格納
領域202と、相対補正値テーブル204と、基準補正
値テーブル206とが設けられている。ヘッドID格納
領域200には、好ましい相対補正値を示すヘッドID
が格納されている。調整番号格納領域202には、好ま
しい基準補正値を示すズレ調整番号が格納されている。
相対補正値テーブル204は、図14に示したヘッドI
Dと相対補正値Δとの関係を格納したテーブルである。
基準補正値テーブル206は、ズレ調整番号と、基準補
正値の関係を示すテーブルである。基準補正値テーブル
206は、図16に示したテストパターンにおける復路
の縦罫線の記録位置のズレ量(すなわち基準補正値)と
ズレ調整番号との関係を格納したテーブルである。
【0068】プリンタ20内のRAM44には、双方向
印刷時の位置ズレを補正するための位置ズレ補正実行部
(調整値決定部)210としての機能を有するコンピュ
ータプログラムが格納されている。位置ズレ補正実行部
210は、PROM43に格納されているヘッドIDに
対応する相対補正値を相対補正値テーブル204から読
み出すとともに、ズレ調整番号に対応する基準補正値を
基準補正値テーブル206から読み出す。位置ズレ補正
実行部210は、復路において位置センサ39(図1)
からキャリッジ30の原点位置を示す信号を受け取る
と、相対補正値と基準補正値との総合的な補正値に応じ
て、ヘッドの記録タイミングを指示するための信号(遅
延量設定値ΔT)をヘッド駆動回路52に供給する。ヘ
ッド駆動回路52内のは、3つのアクチュエータチップ
91〜93に同一の駆動信号を供給しており、位置ズレ
補正実行部210から与えられた記録タイミング(すな
わち遅延量設定値ΔT)に応じて復路の記録位置を調整
する。これによって、復路において、6組のノズル列の
記録位置が共通する補正量で調整される。前述したよう
に、相対補正値も基準補正値も、共に、主走査方向のド
ットピッチの整数倍に設定されているので、この記録位
置(すなわち記録タイミング)も主走査方向のドットピ
ッチの単位で調整される。なお、総合的な補正値は、基
準補正値と相対補正値とを加算した値である。
【0069】図18は、基準補正値と相対補正値とを用
いた位置ズレ補正の内容を示す説明図である。図18
(A)は、位置ズレの調整を行っていない場合にブラッ
クドットで形成された縦罫線が往路と復路でずれた位置
に印刷されることを示している。図18(B)は、基準
補正値を用いてブラックドットの位置ズレを調整した結
果を示している。基準補正値による補正を行うと、ブラ
ックドットに関しては、双方向印刷時に位置ズレが解消
される。図18(C)は、図18(B)と同じ調整状態
において、ブラックドットで形成された縦罫線の他に、
シアンドットで形成された縦罫線も印刷した場合を示し
ている。図18(C)は、図10と同じものであり、ブ
ラックドットの位置ズレは無いが、シアンドットの位置
ズレはかなり大きい。図18(D)は、基準補正値によ
るズレ調整に加えて、シアンドットに関する相対補正値
Δ(=−δC )によるズレ調整も行った場合のブラック
ドットの罫線とシアンドットの罫線とを示している。図
18(D)では、シアンドットの位置ズレは軽減されて
いるが、ブラックドットの位置ズレはやや増加してお
り、この結果、ブラックドットとシアンドットの位置ズ
レがほぼ同程度に減少している。この理由は、復路にお
ける6組のノズル列の記録位置を、共通する補正量で補
正しているからである。図18(D)の例は、ブラック
ドットとシアンドットとの2種類のドットが位置ズレ調
整の対象ドットとして選択され、これらの2種類のドッ
トに関する位置ズレ調整が行われた例である。
【0070】図19は、シアンドットのみを位置ズレ調
整の対象としたときの位置ズレ補正の内容を示す説明図
である。図19(A)〜図19(C)に示す基準補正値
による調整は図18(A)〜図18(C)と同じであ
り、図19(D)は図18(D)と異なる。図19
(D)では、相対補正値Δとして、相対補正値決定用テ
ストパターン(図13)におけるシアンドットのズレ量
δC の2倍の値(正確には、それにマイナス符号を付し
た値)が使用されている。こうすれば、ブラックドット
の位置ズレは大きくなるが、シアンドットは往復の位置
ズレをほぼ0にすることが可能である。
【0071】図18と図19の例から理解できるよう
に、相対補正値決定用テストパターンにおける特定のド
ットのズレ量δそのものを相対補正値Δとして使用した
場合には、その特定のドットと基準ドット(ブラックド
ット)との双方が位置ズレ調整の対象ドットに相当し、
これらの対象ドットに関する位置ズレを減少させること
ができる。一方、相対補正値決定用テストパターンにお
ける特定のドットのズレ量δの2倍を相対補正値Δとし
て使用した場合には、その特定のドットのみが位置ズレ
調整の対象ドットに相当し、その対象ドットに関する位
置ズレを低減させることができる。具体的には、前述し
た(2)式で与えられる相対補正値Δ(=−(δLC+δ
LM)/2)を使用した場合にはは、ブラックドットと淡
シアンドットと淡マゼンタドットの3種類のドットに関
する位置ズレをほぼ同程度に低減できる。また、その2
倍の値を相対補正値として使用した場合には、淡シアン
ドットと淡マゼンタドットの2種類のドットに関する位
置ズレをほぼ同程度に低減できる。同様に、前述した
(1)式で与えられる相対補正値Δ(=−δave )を使
用した場合には、6種類のすべてのドットに関する位置
ズレをほぼ同程度に低減できる。また、その2倍の値を
相対補正値として使用した場合には、ブラックドット以
外の5種類のドットに関する位置ズレをほぼ同程度に低
減できる。
【0072】なお、図18(D),図19(D)から解
るように、基準補正値と相対補正値とに基づいて位置ズ
レ調整を行うと、カラーインクのドットの位置ズレが過
度に大きくなることが防止されるので、カラー画像の画
質が向上する。
【0073】なお、白黒印刷では、カラーインクを用い
ないので、図18(D)や図19(D)のような相対補
正値を用いた位置ズレ補正を行う必要が無い。従って、
白黒印刷では、図18(B)のように基準補正値のみを
用いた位置ズレ補正の方が好ましい。そこで、プリンタ
20の制御回路40(具体的には図17の位置ズレ補正
実行部210)は、コンピュータ88(図1)から白黒
印刷であることが通知されたときには、基準補正値のみ
を用いて双方向印刷時の位置ズレを補正し、また、カラ
ー印刷であることが通知されたときには基準補正値と相
対補正値とを用いて双方向印刷時の位置ズレを補正する
ように構成しておくことが好ましい。
【0074】ところで、印刷ヘッドユニット60の経年
劣化などの理由によって、印刷ヘッドユニット60を交
換したい場合が生じる。印刷ヘッドユニット60を交換
する場合には、交換後の印刷ヘッドユニット60のヘッ
ドIDが、プリンタ20の制御回路40内のPROM4
3に書き込まれる。このヘッドIDの書き込みを実行す
る方法としては、次のようないくつかの方法がある。第
1の方法は、印刷ヘッドユニット60に貼りつけられた
ヘッドIDシール100に表示されているヘッドID
を、ユーザがコンピュータ88から入力し、PROM4
3に書き込む方法である。第2の方法は、印刷ヘッドユ
ニット60のドライバIC126(図7)内に設けられ
た不揮発性メモリから、制御回路40がヘッドIDを読
み出してPROM43に書き込む方法である。このよう
に、印刷ヘッドユニット60の交換後にそのヘッドID
をPROM43内に格納するようにすれば、交換後の印
刷ヘッドユニット60に適したヘッドID(すなわち相
対補正値)を用いて双方向印刷時の位置ズレを補正する
ことが可能である。
【0075】以上のように、第1実施例では、ブラック
ノズル列を基準として他のノズル列に関する双方向印刷
時の位置ズレを補正するための相対補正値を設定し、こ
の相対補正値と、ブラックノズル列に関する基準補正値
とに従ってカラー双方向印刷時の位置ズレを補正してい
る。この結果、カラー印刷の画質を向上させることが可
能である。特に、ユーザは、基準ノズル列に関する位置
ズレの調整のみを行えばよく、すべてインクの位置ズレ
の調整を行わずにカラー双方向印刷時の画質を向上させ
ることができるという利点がある。なお、白黒印刷の際
に、基準補正値のみを用いて双方向印刷時の位置ズレを
補正するようにすれば、白黒印刷も悪化させることが無
いという利点がある。
【0076】図20は、印刷ヘッド28のノズル列の他
の構成を示す説明図である。この印刷ヘッド28aに
は、ブラック(K)の3組のノズル列K1〜K3が設け
られており、また、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)のノズル列がそれぞれ1組設けられてい
る。白黒印刷の際には、3組のブラックノズル列K1〜
K3をすべて用いて高速な印刷が実行される。一方、カ
ラー印刷の際には、第1のアクチュエータチップ91の
2組のブラックノズル列K1,K2は使用されず、第2
のアクチュエータチップ92の1組のブラックノズル列
K3と、シアンノズル列Cと、マゼンタノズル列Mと、
イエローノズル列Yと、が用いられる。
【0077】このような印刷ヘッドを用いてカラー印刷
を行う時には、例えば、以下の(3a)、(3b)式で
与えられるように、シアンとマゼンタのズレ量の平均
値、または、その2倍の値が、カラー双方向印刷時の相
対補正値Δとして使用される。 Δ=−(δC +δM )/2 …(3a) Δ=−(δC +δM ) …(3b)
【0078】なお、シアンとマゼンタのズレ量δC ,δ
M は、相対補正値決定用テストパターン(図13)にお
いて、カラー印刷の際に使用されるブラックノズル列K
3で形成される縦罫線を基準として測定された相対的な
ズレ量である。
【0079】このように、淡インクを用いない4色印刷
の場合には、シアンとマゼンタのズレ量の平均値からヘ
ッドIDを決定することによって、カラー画像の画質を
向上させることが可能である。ここで、イエローを除外
しているのは、イエロードットがあまり目立たず、イエ
ロードットが双方向印刷時に多少ずれていても画質に大
きな影響が無いためである。但し、シアンとマゼンタと
イエローのズレ量の平均値からヘッドIDを決定するよ
うにしてもよい。すなわち、カラー印刷に用いられる複
数のノズル列の中で、基準ノズル列以外の他のすべての
ノズル列に関するズレ量の平均値を用いて相対補正値を
決定するようにしてもよい。
【0080】なお、基準とするブラックノズル列K3に
対する他のブラックノズル列K1,K2の相対補正値Δ
Kを求めておくようにしてもよい。この相対補正値ΔK
は、以下の(4)式に従って求めることができる。 ΔK=−(δK1 +δK2 )/2 …(4) ここで、δK1 は第1のブラックノズル列K1に関する
ズレ量、δK2 は第2のブラックノズル列K2に関する
ズレ量である。
【0081】白黒印刷の際に、この2組のブラックノズ
ル列K1,K2に関する相対補正値ΔKと、基準とする
ブラックノズル列K3に関する基準補正値(図15で決
定したもの)とを用いて双方向印刷時の位置ズレ補正す
れば、3組のノズル列を用いた白黒印刷における双方向
印刷の位置ズレを低減することができる。すなわち、白
黒印刷の際に複数のブラックノズル列が用いられる場合
には、その中の特定の基準ブラックノズル列に関する基
準補正値と、他のブラックノズル列に関する相対補正値
とを用いて双方向印刷時の位置ズレを補正するようにす
ることが好ましい。
【0082】D.第2実施例(ノズル列間の記録位置ズ
レ補正):図21は、第2実施例における双方向印刷
時のズレ補正に関係する主要な構成を示すブロック図で
ある。図17に示した構成との違いは、3つのアクチュ
エータチップ91,92,93を駆動するためのヘッド
駆動回路52a,52b,52cが独立に設けられてい
る点である。すなわち、3つのヘッド駆動回路52a,
52b,52cは、3つのアクチュエータチップ91,
92,93を独立に駆動する。このため、位置ズレ補正
実行部210からの記録タイミングの指示も、各ヘッド
駆動回路52a,52b,52cに対して独立に与える
ことができる。従って、双方向印刷時の位置ズレ補正
も、アクチュエータチップ毎に実行することができる。
【0083】第2実施例においても、第1のアクチュエ
ータチップ91のブラックノズル列Kが基準ノズル列と
して使用される。従って、基準補正値は、第1実施例と
同様に、ブラックノズル列Kを用いて記録されたテスト
パターンから決定される。
【0084】一方、相対補正値は、第2実施例では各ア
クチュエータチップ毎に決定される。すなわち、第1の
アクチュエータチップ91の相対補正値Δ91としては、
以下の(4a)式で与えられるように、濃シアンノズル
列Cで形成された縦罫線のズレ量δC の正負の符号を反
転した値が採用される。 Δ91=−δC …(4a)
【0085】また、第2と第3のアクチュエータチップ
92,93の相対補正値Δ92,Δ93としては、以下の
(4b)式および(4c)式でそれぞれ与えられるよう
に、各アクチュエータチップのノズル列に関するズレ量
の平均値の正負の符号を反転した値が採用される。 Δ92=−(δLC+δM )/2 …(4b) Δ93=−(δLM+δY )/2 …(4c)
【0086】なお、第2と第3のアクチュエータチップ
92,93に対する相対補正値Δ92,Δ93は、1つのノ
ズル列に関する基準ノズル列からの記録位置のズレ量か
ら決定されていてもよい。このとき、上記(4b),
(4c)の代わりに、例えば次の(5b),(5c)式
を用いることができる。 Δ92=−δLC …(5b) Δ93=−δLM …(5c)
【0087】プリンタ20内のPROM43には、これ
らの3つの相対補正値Δ91,Δ92,Δ93を表すヘッドI
Dが格納される。また、位置ズレ補正実行部210に
は、このヘッドIDに応じて相対補正値Δ91,Δ92,Δ
93が供給される。なお、上記(4a)式〜(5c)式の
代わりに、これらの式の右辺の値の2倍の値を相対補正
値として使用することも可能である。
【0088】上述した第2実施例では、アクチュエータ
チップ毎に相対補正値を独立に設定できる点に特徴があ
る。こうすれば、アクチュエータチップ毎に基準ノズル
列からの相対的な位置ズレを補正できるので、双方向印
刷時の位置ズレをより低減することができる。なお、1
つのアクチュエータチップで3組のノズル列を駆動する
タイプのプリンタでは、3組のノズル列毎に相対補正値
を独立に設定することができる。
【0089】なお、中間調領域の画質を向上させる意味
からは、ライトシアンドットやライトマゼンタドットを
位置ズレ調整の対象ドットとして選択し、これらのドッ
トの位置ズレを減少させることが好ましい。但し、上記
第1および第2実施例の原理は、M種類(Mは2以上の
整数)のインクを用いてカラー印刷を行う際に、M種類
のインクのうちで比較的濃度の低い特定のインク(すな
わち、ブラック以外の特定のインク)を位置ズレ調整の
対象ドットとして選択し、その対象ドットの位置ズレを
減少させる場合に適用可能である。
【0090】E.第3実施例(サイズの異なるドット間
の記録位置ズレ補正):上述した第1および第2実施例
ではノズル列間の記録位置ズレを補正していたが、以下
に説明する第3実施例では、大きさが異なる複数種類の
ドット間の記録位置ズレを補正する。
【0091】図22は、第3実施例においてヘッド駆動
回路52(図2)から印刷ヘッド28に供給される原駆
動信号ODRVの波形を示す説明図である。この原駆動
信号ODRVでは、往路においては1画素区間の間に大
ドット用波形W11と、小ドット用波形W12と、中ド
ット用波形W13とがこの順番に発生する。また、復路
においては、1画素区間の間に中ドット用波形W21
と、小ドット用波形W22と、大ドット用波形W23と
がこの順番に発生する。往路においても、また、復路に
おいても、3つの波形のいずれか1つを選択的に使用す
ることによって、各画素位置に大ドットと小ドットと中
ドットのいずれか1つを記録することができる。
【0092】往路と復路で大ドット用波形と中ドット用
波形と小ドット用波形の発生の順番が異なっているの
は、往路と復路における各ドットの主走査方向の記録位
置をほぼ整合させるようにするためである。図23は、
図22の原駆動信号ODRVを用いて形成される3種類
のドットを示す説明図である。図23の格子は画素領域
の境界を示しており、格子で区切られた1つの矩形領域
が1画素分の領域に相当する。各画素領域内のドット
は、印刷ヘッド28(図3)が主走査方向に沿って移動
する際に、印刷ヘッド28によって吐出されるインク滴
によって記録される。図23の例では、奇数番目のラス
タラインL1、L3、L5は往路で記録され、偶数番目
のラスタラインL2,L4は復路で記録される。この
際、吐出されるインクの量を画素毎に調整することによ
って、サイズの異なる3種類のドットのいずれかを各画
素位置に形成することができる。
【0093】小ドットは、往路と復路の双方において1
画素の領域のほぼ中央に形成される。また、中ドット
は、1画素の領域の右寄りの位置に形成され、大ドット
は1画素の領域のほぼ全体にわたって形成される。この
ように、図22(a),(b)に示した原駆動信号OD
RVを用いることによって、往路と復路におけるインク
滴の着弾位置をほぼ整合させることが可能である。もち
ろん、実際には各ドットに関して双方向印刷時に多少の
位置ズレが発生する可能性があるので、その位置ズレ調
整が必要である。
【0094】図24は、3種類のドットを用いた階調再
現方法を示すグラフである。図24の横軸は画像信号レ
ベルの相対値を示し、縦軸は3種類のドットのドット記
録密度を示している。ここで、「ドット記録密度」と
は、ドットが形成される画素位置の割合を意味してい
る。例えば、100個の画素を含む領域内において、4
0個の画素位置にドットが形成される場合には、ドット
記録密度は40%である。なお、画像信号レベルは、画
像の濃度階調(濃度レベル)を示す階調値に相当する。
【0095】図24のグラフにおいて、画像信号レベル
が0%〜約16%の階調範囲では、小ドットのドット記
録密度が画像信号レベルの増加とともに0%から約50
%まで直線的に増加している。この結果、画像信号レベ
ルが約16%である画像部分では小ドットが約半分のド
ット位置に形成される。また、画像信号レベルが約16
%〜約50%の階調範囲では、小ドットのドット記録密
度が画像信号レベルの増加とともに約50%から約15
%まで直線的に減少しており、一方、中ドットのドット
記録密度が0%から約80%まで直線的に増加してい
る。画像信号レベルが約50%〜100%の階調範囲で
は、小ドットと中ドットのドット記録密度が画像信号レ
ベルの増加とともに0%に至るまで直線的に減少してお
り、一方、大ドットのドット記録密度が0%から100
%まで直線的に増加している。このように、各画像部分
の画像信号レベルに応じて、その画像部分が1種類また
は2種類のドットで記録されることにより、画像の濃度
階調が滑らかに直線的に再現される。
【0096】往路と復路の記録位置のズレは、約50%
以下の階調範囲(約10%〜約50%)である中間調領
域において目立ち易い。特に、中間調領域において多く
使用される中ドットや小ドットに関する往路と復路の記
録位置のズレが、中間調領域の画像で目立ちやすい傾向
にある。
【0097】ところで、双方向の記録位置ズレ調整用の
テストパターンを中ドットや小ドットで作成すると、ユ
ーザがテストパターンにおける位置ズレを認識し難いと
いう問題が生じる。そこで、ユーザ調整時のテストパタ
ーンとしては、大ドットで形成したものを使用したい。
第3実施例においては、これらの事情を考慮して、ユー
ザによる調整時には、大ドットで記録したテストパター
ンを用いて位置ズレの基準補正値を設定する。また、印
刷実行時には、この基準補正値を、予め決定されていた
相対補正値で補正することによって、小ドットまたは中
ドットに関する記録位置ズレが減少するように位置ズレ
調整を実行する。
【0098】第3実施例における処理手順は、前述した
第1実施例において図11、図12および図15で説明
したものと同じである。但し、相対補正値決定用のパタ
ーンは、第1実施例とは異なるものが使用される。
【0099】図25は、相対補正値決定用のテストパタ
ーンの一例を示す説明図である。このテストパターン
は、印刷用紙Pの上に形成されており、大ドット用テス
トパターンTPLと、小ドット用テストパターンTPS
と、中ドット用テストパターンTPMとを含んでいる。
3つのテストパターンTPL,TPS,TPMは、往路
と復路とにおいてそれぞれ形成された1組の縦罫線対で
構成されており、それぞれブラックインクを用いて記録
されている。各縦罫線は、縦罫線の位置をなるべく正確
に測定できるようにするために、それぞれ1ドット幅の
直線とすることが好ましい。
【0100】第3実施例において、ステップS12(図
12)では、図25に示す3つのテストパターンTP
L,TPS,TPMにおける往路と復路の記録位置のズ
レ量δL,δS,δMをそれぞれ測定する。この測定
は、例えば、テストパターンの画像をCCDカメラで読
取り、3つのテストパターンの縦罫線対の主走査方向X
の位置を、画像処理によって測定することによって実現
される。
【0101】ステップS13では、こうして測定された
ズレ量δL,δS,δMから、相対補正値が決定され
て、プリンタ20内のPROMに設定される。相対補正
値は、基準ドットに関するズレ量と、基準ドット以外の
ドットに関するズレ量との差分である。大ドットを基準
ドットとしたときに、小ドットに関する相対補正値ΔS
と、中ドットに関する相対補正値ΔMとは、それぞれ以
下の(6a)式、(6b)式で与えられる。 ΔS=(δS−δL) …(6a) ΔM=(δM−δL) …(6b)
【0102】なお、相対補正値ΔS,ΔMの代わりに、
テストパターンにおける3つのズレ量δL,δS,δM
そのものを作業者がプリンタ20内のPROM43に設
定してもよい。すなわち、プリンタ20内のPROMに
は、相対補正値を実質的に表す情報が設定されていれば
よい。また、プリンタ20内のPROM43に基準ドッ
ト以外のすべてのドットに関する相対補正値を設定する
必要は無く、少なくとも1つの相対補正値(例えばΔ
S)が設定されていればよい。
【0103】なお、各ドット用のテストパターンとして
は、複数組の縦罫線対で構成されたものを使用してもよ
い。この場合には、各ドットに関する複数組の縦罫線対
における往復の記録位置ズレ量の平均値を、そのドット
に関する記録位置のズレ量として採用する。また、縦罫
線の代わりに、間欠的にドットが記録されたような直線
状のパターンを使用することも可能である。
【0104】さらに、テストパターンの一部をブラック
インク以外の有彩色インク(マゼンタ、ライトマゼン
タ、シアン、ライトシアンなど)で記録するようにして
もよい。また、この場合に、大ドット用テストパターン
TPLをブラックインクで形成し、小ドット用テストパ
ターンTPSと中ドット用テストパターンTPMを有彩
色インクで形成するようにしてもよい。カラー画像で
は、有彩色インクの小ドットや中ドットが中間調領域の
画質に大きな影響を与える。従って、小ドットや中ドッ
トを有彩色インクで形成し、これらに対する相対補正値
を設定するようにすれば、カラー画像の中間調領域の画
質を向上させることができる。
【0105】第3実施例においては、図16に示した基
準補正値決定用のテストパターン(基準位置ズレ検査用
パターン)は、ブラックインクの大ドット(すなわち基
準ドット)を用いて往路と復路でそれぞれ印刷された複
数組の縦罫線対で構成されている。
【0106】なお、基準補正値決定用のテストパターン
は、相対補正値の決定の際に使用されていた基準ドット
を用いて形成される。従って、相対補正値の決定の際
に、ブラックインクの大ドットの代わりにマゼンタイン
クの大ドットが基準ドットとして使用された場合には、
基準補正値決定用のテストパターンも、そのマゼンタイ
ンクの大ドットで形成される。
【0107】なお、ユーザによるズレ調整用のテストパ
ターンを記録する際に用いる基準ドットとしては、最も
大きなドットを選択することが好ましい。こうすれば、
ユーザがテストパターンにおける位置ズレを認識し易い
ので、より正確に位置ズレ調整を行えるという利点があ
る。
【0108】第3実施例においても、前述した図17ま
たは図21に示した構成によって位置ズレ調整が実行さ
れる。図26は、第3実施例における位置ズレ調整の内
容を示す説明図である。図26(A)は、位置ズレの調
整を行っていない場合に大ドット(基準ドット)で形成
された縦罫線が、往路と復路でずれた位置に印刷される
ことを示している。図26(B)は、基準補正値を用い
て大ドットの位置ズレを調整したと仮定したときの結果
を示している。基準補正値による補正を行うと、大ドッ
トに関しては、双方向印刷時に位置ズレが解消される。
図26(C)は、図26(B)と同じ調整状態におい
て、大ドットで形成された縦罫線の他に、小ドットで形
成された縦罫線も印刷した場合を示している。図26
(C)では、大ドットの位置ズレは解消されているが、
小ドットの位置ズレは解消されていない。一方、カラー
画像では、特に中間調領域における画質が重要であり、
大ドットよりも小ドットに関する位置ズレの方が画質に
対する影響が大きい。図26(D)では、基準補正値に
よるズレ調整に加えて、小ドット用相対補正値ΔSによ
るズレ調整も行った場合に大ドットで形成される縦罫線
と小ドットで形成される縦罫線とを示している。図26
(D)では、小ドットの位置ズレは減少しているが、大
ドットの位置ズレはやや増加している。図26(D)か
ら解るように、基準補正値と相対補正値とに基づいて位
置ズレ調整を行うと、小ドットの位置ズレを小さくする
ことができるので、カラー画像の中間調領域の画質が向
上する。
【0109】なお、小ドットよりも中ドットの方が画質
への影響が大きい場合には、中ドット用相対補正値ΔM
を用いて位置ズレの調整を行うようにすればよい。ま
た、小ドットと中ドットの画質への影響がほぼ同じ程度
である場合には、小ドットと中ドットの相対補正値の平
均値Δave を用いて、位置ズレの調整を行えばよい。こ
の時、相対補正値の平均値Δave は、次の(7)式で与
えられる。 Δave ={(δS−δL)+(δM−δL)}/2 ={(δS+δM)/2}−δL …(7)
【0110】(7)式から解るように、相対補正値の平
均値Δave は、図25に示す小ドットおよび中ドットに
関するズレ量δS,δMの平均値と、基準ドットに関す
るズレ量δLとの差分である。
【0111】この例からも理解できるように、相対補正
値は、特定の大きさの1種類の対象ドットに関するもの
でなくてもよく、複数の対象ドットに関する平均的な相
対補正値を用いることも可能である。なお、本明細書に
おける「対象ドット」という用語は、「位置ズレ補正の
対象となる1つ又は複数のドット」を意味している。な
お、「対象ドット」の中に基準ドットが含まれるように
してもよい。
【0112】ところで、白黒印刷では、むしろ大ドット
の位置ズレの方が画質に対する影響が大きい場合があ
る。従って、白黒印刷では、図26(B)のように基準
補正値のみを用いた位置ズレ補正の方が好ましいことが
ある。そこで、プリンタ20の制御回路40(具体的に
は図17の位置ズレ補正実行部210)は、コンピュー
タ88(図2)から白黒印刷であることが通知されたと
きには、基準補正値のみを用いて双方向印刷時の位置ズ
レを調整し、また、カラー印刷であることが通知された
ときには基準補正値と相対補正値とを用いて双方向印刷
時の位置ズレを調整するように構成しておくことが好ま
しい。
【0113】また、白黒印刷でない場合にも、基準ドッ
トの位置ズレが特に目立ちやすいときには、基準補正値
をそのまま調整値として用いて位置ズレの調整を行うこ
とが好ましい。すなわち、位置ズレ補正実行部(調整値
決定部)210は、基準補正値を相対補正値で補正する
ことによって調整値を決定する第1の調整モードと、基
準補正値を調整値としてそのまま用いる第2の調整モー
ドと、のいずれかに従って調整値を決定すればよい。
【0114】以上のように、第3実施例では、大ドット
に関する基準補正値を、予め準備された相対補正値で補
正することによって小ドットや中ドットに関する位置ズ
レ調整用の調整値を決定しているので、中間調領域の画
質を向上させることが可能である。特に、ユーザにおけ
る位置ズレの調整時には、大ドットで形成されたテスト
パターンを用いるので、ユーザが位置ズレの調整を正確
に行い易いという利点がある。
【0115】F.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0116】F1.変形例1:基準補正値と相対補正値
とを用いて双方向印刷時の位置ズレを補正する際に、主
走査速度(キャリッジの移動速度)として複数の値を利
用可能なタイプのプリンタにおいては、ノズル列に関す
る相対補正値を主走査速度毎に設定することが好まし
い。前述した図9の説明から解るように、主走査速度V
sが異なると、ノズル列同士の相対的な位置ズレ量も変
化する。従って、異なる主走査速度毎に相対補正値を設
定すれば、双方向印刷時の位置ズレをより低減すること
が可能である。
【0117】F2.変形例2:基準補正値と相対補正値
とを用いて双方向印刷時の位置ズレを補正する際に、同
一のインクで複数の異なるサイズのドットを各画素位置
に形成可能なタイプの多値プリンタにおいては、相対補
正値をドットのサイズ毎に設定することが好ましい。ド
ットサイズが異なると、インク滴の吐出速度も変化す
る。従って、異なるドットサイズ毎に相対補正値を設定
すれば、双方向印刷時の位置ズレをより低減することが
可能である。なお、多値プリンタでは、1回の主走査の
間は1つのノズル列によって同じサイズのドットしか形
成できない場合がある。この場合には、各主走査毎に、
ドットのサイズが選択されるので、位置ズレの補正に用
いられる相対補正値も、各主走査毎にドットサイズに応
じた適切な値が選択される。
【0118】なお、サイズの異なるドットを吐出する印
刷動作は、インク吐出速度が互いに異なる印刷モードで
あると考えることができる。従って、上述した変形例
は、インク吐出速度が互いに異なる複数のドット吐出モ
ードのそれぞれに関してそれぞれ相対補正値を設定する
ことを意味している。
【0119】F3.変形例3:第1および第2実施例で
は、基準ノズル列以外の各ノズル列毎に相対補正値を独
立に設定することが好ましい。こうすれば、上述した第
1、第2実施例よりもさらに位置ズレを低減することが
可能である。また、同一のインクを吐出するノズル列の
グループ毎に相対補正値を独立に設定するようにしても
よい。例えば、特定のインクを吐出するノズル列が2組
設けられている場合には、その2組のノズルに対しては
同一の相対補正値を適用するようにしてもよい。
【0120】F4.変形例4:第1ないし第3実施例で
は、基準補正値と相対補正値を決定する際の基準ノズル
列としてブラックノズル列を選択していたが、ブラック
ノズル列以外の任意のノズル列を基準ノズル列として選
択することが可能である。但し、濃度の低いインク(淡
シアンや淡マゼンタ)ではユーザが基準補正値を決定す
る際にテストパターンを認識しにくいため、濃度の比較
的高いインク(ブラック、濃シアン、濃マゼンタ)を吐
出するノズル列を基準ノズル列として用いることが好ま
しい。
【0121】F5.変形例5:第1ないし第3実施例で
は、ドットの記録位置(または記録タイミング)を調整
することによって位置ズレを補正していたが、これ以外
の手段を用いて位置ズレの補正を行うようにしてもよ
い。例えば、アクチュエータチップへの駆動信号を遅延
させたり、駆動信号の周波数を調整したりすることによ
って、位置ズレの補正を行うようにすることも可能であ
る。
【0122】F6.変形例6:第3実施例では、1つの
ノズルで大きさの異なる3種類のドットを1画素領域内
に記録できるものとしたが、この実施例の思想は、一般
に、少なくとも1種類のインクについて、1つのノズル
によって大きさの異なるN種類(Nは2以上の整数)の
ドットを各画素位置に記録し得るような印刷装置に適用
可能である。この場合に、位置ズレの調整を行う対象ド
ットとしては、N種類のドットの中の最も大きなドット
以外のドットを含む少なくとも1つドットを選択するこ
とができる。この対象ドットに関するズレの調整値が、
N種類のドットに共通に適用される。
【0123】対象ドットとしては、例えば、N種類のド
ットの中の最小のドットや、N種類のドットの中の中程
度の大きさを有するドットを選択することができる。こ
のような対象ドットの選択によって、中間調領域におけ
る画質を向上できると期待される。
【0124】なお、「N種類の中の中程度の大きさを有
するドット」とは、Nが奇数の場合には(N+1)/2
番目の大きさを有するドットを意味し、Nが偶数の場合
にはN/2番目または(N/2+1)番目の大きさを有
するドットを意味する。この代わりに、中程度の大きさ
を有するドットとして、画像信号が50%の階調を示す
ときに最も数多く用いられるドットを用いてもよい。
【0125】F7.変形例7:上記各実施例では、復路
の記録位置(または記録タイミング)を調整することに
よって位置ズレを補正していたが、往路の記録位置を調
整することによって位置ズレを補正するようにしてもよ
い。また、往路と復路の記録位置の両方を調整すること
によって位置ズレを補正するようにしてもよい。すなわ
ち、一般には、往路と復路の記録位置の少なくとも一方
を調整することによって位置ズレを補正するようにすれ
ばよい。
【0126】F8.変形例8:上記各実施例では、イン
クジェットプリンタについて説明したが、本発明はイン
クジェットプリンタに限らず、一般に、印刷ヘッドを用
いて印刷を行う種々の印刷装置に適用可能である。ま
た、本発明は、インク滴を吐出する方法や装置に限ら
ず、他の手段でドットを記録する方法や装置にも適用可
能である。
【0127】F9.変形例9:上記各実施例において、
ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフ
トウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフト
ウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェ
アに置き換えるようにしてもよい。例えば、図12に示
したヘッド駆動回路52の一部の機能をソフトウェアに
よって実現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプリンタ20を備えた印刷システ
ムの概略構成図。
【図2】プリンタ20における制御回路40の構成を示
すブロック図。
【図3】印刷ヘッドユニット60の構成を示す斜視図。
【図4】各印字ヘッドにおけるインク吐出のための構成
を示す説明図。
【図5】ピエゾ素子PEの伸張によりインク粒子Ipが
吐出される様子を示す説明図。
【図6】印刷ヘッド28内の複数列のノズルと複数個の
アクチュエータチップとの対応関係を示す説明図。
【図7】アクチュエータ回路90の分解斜視図。
【図8】アクチュエータ回路90の部分断面図。
【図9】異なるノズル列で記録されるドットの双方向印
刷時の位置ズレを示す説明図。
【図10】図9に示されている位置ズレを平面的に示す
説明図。
【図11】第1実施例の処理の全体を示すフローチャー
ト。
【図12】図11のステップS2の詳細手順を示すフロ
ーチャート。
【図13】相対補正値決定用のテストパターンの一例を
示す説明図。
【図14】相対補正値ΔとヘッドIDとの関係を示す説
明図。
【図15】図11のステップS4の詳細手順を示すフロ
ーチャート。
【図16】基準補正値決定用のテストパターンの一例を
示す説明図。
【図17】第1実施例における双方向印刷時のズレ補正
に関連する主要な構成を示すブロック図。
【図18】ブラックドットとシアンドットを対象ドット
として選択したときの基準補正値と相対補正値とを用い
た位置ズレ補正の内容を示す説明図。
【図19】シアンドットのみを対象ドットとして選択し
たときの基準補正値と相対補正値とを用いた位置ズレ補
正の内容を示す説明図。
【図20】印刷ヘッド28aの他の構成を示す説明図。
【図21】第2実施例において使用される制御回路40
aの構成を示すブロック図。
【図22】第3実施例における原駆動信号ODRVの波
形を示す説明図。
【図23】第3実施例で形成される3種類のドットを示
す説明図。
【図24】3種類のドットを用いた階調再現方法を示す
グラフ。
【図25】第3実施例における相対補正値決定用のテス
トパターンの一例を示す説明図。
【図26】第3実施例における位置ズレ補正の内容を示
す説明図。
【符号の説明】
20…インクジェットプリンタ 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 31…仕切板 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置センサ 40…制御回路 41…CPU 43…PROM 44…RAM 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 60…印刷ヘッドユニット 71〜76…導入管 80…インク通路 88…コンピュータ 90…アクチュエータ回路 91〜93…アクチュエータチップ 100…ヘッドIDシール 110…ノズルプレート 112…リザーバプレート 120…接続端子プレート 122…内部接続端子 124…外部接続端子 130…セラミック焼結体 132…端子電極 200…ヘッドID格納領域 202…調整番号格納領域 204…相対補正値テーブル 206…基準補正値テーブル 210…位置ズレ補正実行部(調整値決定部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田行 一成 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 蜜澤 豊彦 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EA11 EB27 EB46 EB59 EC77 EC80 EE02 FA11 HA58 2C062 LA09 2C480 CA17 CA46 EC13 EC15

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査を往復で双方向に行いつつ、印刷
    画像信号に応じて印刷媒体上に画像を印刷する双方向印
    刷機能を有する双方向印刷装置であって、 前記印刷媒体上の各画素位置にドットを記録する印刷ヘ
    ッドと、 前記印刷媒体と前記印刷ヘッドの少なくとも一方を移動
    させることによって双方向の主走査を行う主走査駆動部
    と、 前記印刷媒体と前記印刷ヘッドの少なくとも一方を移動
    させることによって副走査を行う副走査駆動部と、 前記印刷ヘッドに駆動信号を与えて前記印刷媒体上に印
    刷を行わせるヘッド駆動部と、 双方向印刷の制御を行う制御部と、を備え、 前記制御部は、 往路と復路における主走査方向の記録位置のズレを減少
    させるための調整値を用いて、往路と復路における主走
    査方向の記録位置を調整する記録位置調整部を備え、 前記記録位置調整部は、 前記印刷ヘッドによって形成される特定の基準ドットに
    関して、往路と復路における主走査方向の記録位置のズ
    レを補正するための基準補正値を格納する第1のメモリ
    と、 前記基準補正値を補正するために予め準備された相対補
    正値を格納するための第2のメモリと、 少なくとも前記基準補正値を用いて前記調整値を決定す
    る調整値決定部と、を備え、 前記調整値決定部は、前記基準補正値を前記相対補正値
    で補正することによって前記調整値を決定する第1の調
    整モードを有することを特徴とする双方向印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記印刷ヘッドは、複数のノズル列を有し、 前記基準補正値は、前記複数のノズル列の中の特定の基
    準ノズル列に関して往路と復路における主走査方向の記
    録位置のズレを補正するための補正値であり、 前記相対補正値は、前記複数のノズル列の中の前記基準
    ノズル列以外の他のノズル列に関して、前記基準ノズル
    列に対する相対的な記録位置のズレを補正するための補
    正値である、双方向印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記基準ノズル列は、ブラックインクを吐出するための
    ブラックノズル列であり、 前記基準ノズル列以外の他のノズル列は、カラーインク
    を吐出するためのカラーノズル列を含む、双方向印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の双方向印刷装置
    であって、 前記第2のメモリは、前記相対補正値として、前記基準
    ノズル列以外の他のノズル列に対して共通に適用される
    値を格納する、双方向印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の双方向印刷装置
    であって、 前記第2のメモリは、前記相対補正値として、前記基準
    ノズル列以外の他のノズル列に対してノズル列毎に独立
    に適用される値を格納する、双方向印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または3記載の双方向印刷装置
    であって、 前記第2のメモリは、前記相対補正値として、同一のイ
    ンクを吐出するノズル列のグループ毎に対して独立に適
    用される値を格納する、双方向印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記印刷ヘッドは、少なくとも大きさが異なるN種類
    (Nは2以上の整数)のドットを形成可能であり、 前記基準ドットは前記N種類のドットの中から選択され
    たドットであり、 前記第1の調整モードにおいては、前記調整値が前記N
    種類のドットに共通に適用される、双方向印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記基準ドットは、前記N種類のドットの中の最も大き
    なドットである、双方向印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の双方向印刷装置
    であって、 前記相対補正値は、前記N種類のドットの中の前記基準
    ドットよりも小さなドットを含む少なくとも1つの対象
    ドットに関する位置ズレ量と、前記基準ドットに関する
    位置ズレ量の差分を実質的に表す値である、双方向印刷
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記対象ドットは、前記N種類のドットの中の最も小さ
    なドットである、双方向印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記対象ドットが大きさの異なる複数のドットを含むと
    きに、前記対象ドットに関する位置ズレ量として前記複
    数のドットに関する位置ズレ量の平均値が使用される、
    双方向印刷装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記基準ドットは、ブラックインクで形成されたドット
    であり、 前記対象ドットは、有彩色インクで形成されたドットで
    ある、双方向印刷装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の双方向印刷装置であっ
    て、 前記調整値決定部は、さらに、前記基準補正値を前記調
    整値としてそのまま使用する第2の調整モードを備え
    る、双方向印刷装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の双方向印刷装置であ
    って、 前記調整値決定部は、カラー印刷を行うときには前記第
    1の調整モードに従って記録位置ズレの補正を実行し、
    白黒印刷を行うときには前記第2の調整モードに従って
    記録位置ズレの補正を実行する、双方向印刷装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の双方向印刷装置であって、 前記基準補正値は、前記基準ドットを用いて印刷媒体上
    に印刷された位置ズレ検査用パターンの中から選択され
    た好ましい補正状態を示す補正情報に従って決定され
    る、双方向印刷装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の双方向印刷装置であって、 前記双方向印刷装置は、複数の主走査速度で主走査を実
    行可能であり、 前記第2のメモリは、前記相対補正値として、前記複数
    の主走査速度のそれぞれに対して独立に適用される値を
    格納する、双方向印刷装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の双方向印刷装置であって、 前記双方向印刷装置は、インク吐出速度が互いに異なる
    複数のドット吐出モードでインクを吐出することが可能
    であり、 前記第2のメモリは、前記相対補正値として、前記複数
    のドット吐出モードのそれぞれに対して独立に適用され
    る値を格納する、双方向印刷装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の双方向印刷装置であって、 前記第2のメモリは、前記双方向印刷装置内に設けられ
    た不揮発性メモリである、双方向印刷装置。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の双方向印刷装置であって、 前記第2のメモリは、前記印刷ヘッドと共に前記双方向
    印刷装置に着脱され得るように、前記印刷ヘッドに固定
    されている、双方向印刷装置。
  20. 【請求項20】 印刷媒体上の各画素位置にドットを記
    録する印刷ヘッドを備えた印刷装置を用いて、主走査を
    往復で双方向に行いつつ、印刷画像信号に応じて前記印
    刷媒体上に画像を印刷する双方向印刷方法であって、
    (a)特定の基準ドットに関して、往路と復路における
    主走査方向の記録位置のズレを補正するための基準補正
    値を設定する工程と、(b)少なくとも前記基準補正値
    を用いて往路と復路における主走査方向の記録位置のズ
    レを減少させるための調整値を決定する工程と、(c)
    前記調整値を用いて往路と復路における主走査方向の記
    録位置を調整する工程と、を備え、 前記工程(b)は、前記基準補正値を補正するために予
    め準備された相対補正値で前記基準補正値を補正する第
    1の調整モードに従って前記調整値を決定する工程を備
    えることを特徴とする双方向印刷方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記印刷ヘッドは、複数のノズル列を有し、 前記基準補正値は、前記複数のノズル列の中の特定の基
    準ノズル列に関して往路と復路における主走査方向の記
    録位置のズレを補正するための補正値であり、 前記相対補正値は、前記複数のノズル列の中の前記基準
    ノズル列以外の他のノズル列に関して、前記基準ノズル
    列に対する相対的な記録位置のズレを補正するための補
    正値である、双方向印刷方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記基準ノズル列は、ブラックインクを吐出するための
    ブラックノズル列であり、 前記基準ノズル列以外の他のノズル列は、カラーインク
    を吐出するためのカラーノズル列を含む、双方向印刷方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項21または22記載の双方向印
    刷方法であって、 前記相対補正値は、前記基準ノズル列以外の他のノズル
    列に対して共通に適用される、双方向印刷方法。
  24. 【請求項24】 請求項21または22記載の双方向印
    刷方法であって、 前記相対補正値は、前記基準ノズル列以外の他のノズル
    列に対してノズル列毎に独立に適用される、双方向印刷
    方法。
  25. 【請求項25】 請求項21または22記載の双方向印
    刷方法であって、 前記相対補正値として、同一のインクを吐出するノズル
    列のグループ毎に対して独立に適用される、双方向印刷
    方法。
  26. 【請求項26】 請求項20記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記印刷ヘッドは、少なくとも大きさが異なるN種類
    (Nは2以上の整数)のドットを形成可能であり、 前記基準ドットは前記N種類のドットの中から選択され
    たドットであり、 前記第1の調整モードにおいては、前記調整値が前記N
    種類のドットに共通に適用される、双方向印刷方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記基準ドットは、前記N種類のドットの中の最も大き
    なドットである、双方向印刷方法。
  28. 【請求項28】 請求項26または27記載の双方向印
    刷方法であって、 前記相対補正値は、前記N種類のドットの中の前記基準
    ドットよりも小さなドットを含む少なくとも1つの対象
    ドットに関する位置ズレ量と、前記基準ドットに関する
    位置ズレ量の差分を実質的に表す値である、双方向印刷
    方法。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記対象ドットは、前記N種類のドットの中の最も小さ
    なドットである、双方向印刷方法。
  30. 【請求項30】 請求項28記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記対象ドットが大きさの異なる複数のドットを含むと
    きに、前記対象ドットに関する位置ズレ量として前記複
    数のドットに関する位置ズレ量の平均値が使用される、
    双方向印刷方法。
  31. 【請求項31】 請求項28記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記基準ドットは、ブラックインクで形成されたドット
    であり、 前記対象ドットは、有彩色インクで形成されたドットで
    ある、双方向印刷方法。
  32. 【請求項32】 請求項20記載の双方向印刷方法であ
    って、 前記工程(b)は、さらに、前記基準補正値を前記調整
    値としてそのまま使用する第2の調整モードに従って前
    記調整値を決定する工程を含む、双方向印刷方法。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の双方向印刷方法であ
    って、 カラー印刷を行うときには前記第1の調整モードに従っ
    て記録位置ズレの補正を実行し、白黒印刷を行うときに
    は前記第2の調整モードに従って記録位置ズレの補正を
    実行する、双方向印刷方法。
  34. 【請求項34】 請求項20ないし33のいずれかに記
    載の双方向印刷方法であって、 前記基準補正値は、前記基準ドットを用いて印刷媒体上
    に印刷された位置ズレ検査用パターンの中から選択され
    た好ましい補正状態を示す補正情報に従って決定され
    る、双方向印刷方法。
  35. 【請求項35】 請求項20ないし33のいずれかに記
    載の双方向印刷方法であって、 前記印刷装置は、複数の主走査速度で主走査を実行可能
    であり、 前記相対補正値は、前記複数の主走査速度のそれぞれに
    対して独立に適用される、双方向印刷方法。
  36. 【請求項36】 請求項20ないし33のいずれかに記
    載の双方向印刷方法であって、 前記印刷装置は、インク吐出速度が互いに異なる複数の
    ドット吐出モードでインクを吐出することが可能であ
    り、 前記相対補正値は、前記複数のドット吐出モードのそれ
    ぞれに対して独立に適用される、双方向印刷方法。
  37. 【請求項37】 印刷媒体上の各画素領域内に、大きさ
    が異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットを記録す
    ることが可能な印刷装置を備えたコンピュータに、主走
    査を往復で双方向に行いつつ印刷画像信号に応じて前記
    印刷媒体上に画像を印刷させるためのコンピュータプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
    であって、 特定の基準ドットに関して往路と復路における主走査方
    向の記録位置のズレを補正するための基準補正値を、予
    め準備された相対補正値で補正する第1の調整モードに
    従って、往路と復路における主走査方向の記録位置のズ
    レを減少させるための調整値を決定し、前記調整値を使
    用して往路と復路における主走査方向の記録位置を調整
    する機能を、前記コンピュータに実現させるためのコン
    ピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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