JPH09193407A - インクジェットヘッド駆動回路 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動回路

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JPH09193407A
JPH09193407A JP721896A JP721896A JPH09193407A JP H09193407 A JPH09193407 A JP H09193407A JP 721896 A JP721896 A JP 721896A JP 721896 A JP721896 A JP 721896A JP H09193407 A JPH09193407 A JP H09193407A
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JP
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data
ink
pulse
ink ejection
nozzle
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JP721896A
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Noboru Tamura
登 田村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル近傍のインク粘度増加を防止するため
にメニスカスを揺動させる必要があるシステムにおい
て、該メニスカスを揺動させるためのデータをホスト部
からヘッド部に転送することなく自動的に生成する。 【解決手段】 ホストから送られるインク吐出用データ
の複数回分より、その複数回の吐出のなかで、一度もイ
ンク吐出が行われなかったノズルを検出した場合に、メ
ニスカス揺動データを出力する手段を備えるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
プリンタにおけるヘッド制御技術に係わり、特に、ノズ
ル開口の粘度増加を防止する技術、および複数階調の画
像を得る為のインク吐出ノズル指定データの転送技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット式のプリンタシス
テムにおけるヘッド制御の概要を図11〜図14を参照
して説明する。
【0003】図13は、制御主体である情報処理装置本
体(以下、ホスト部)1と、制御対象となるヘッド部2
との関係を説明する図である。この図において、ホスト
部1は、複数のノズルからインクを吐出させるための駆
動信号Voutを出力する駆動信号発生器13と、上位装
置(図示省略)より入力されたインク吐出ノズル指定デ
ータをヘッド部2への転送に適した構造に変換してシリ
アル出力するためのデータ保持部、すなわちラッチ回路
11及びシフトレジスタ12を備えている。ラッチ回路
11には、上位装置より駆動用のチップセレクト信号CS
が入力される。
【0004】一方、ヘッド部2は、図13に示すよう
に、複数の圧力室の各々に連通するノズル(図示省略)
から圧力室を拡張、収縮させてインクを吐出させるアク
チュエータを有するヘッド駆動部24と、駆動ノズルを
選択するセレクタ23とを備えている。
【0005】このセレクタ23の入力段には、ホスト部
1から送られるインク吐出ノズル指定データDATAを画素
領域分のノズルの制御に適したタイミングまで保持する
ためのデータ保持部、すなわちラッチ回路22とシフト
レジスタ21が設けられており、また、セレクタ23の
制御信号入力端には、駆動信号発生器13が発生させる
上記駆動信号Voutがホスト部1より送られる構成にな
っている。ラッチ回路22の出力は、ヘッド駆動部24
のノズルと対になっており、ラッチ回路22の出力がH
IGHの場合、駆動信号Voutがセレクタ23によりヘ
ッド駆動部24内の対応するノズルのアクチュエータに
供給されてインクの吐出がなされ、LOWの場合は駆動
信号Voutが供給されずインク吐出がされないようにな
っている。
【0006】ラッチ回路22に入力されるラッチ信号LA
Tは、例えば64ノズルヘッドでクロックCLKの周波数が
1[MHz]であるとすると、64[μs]以上の周期
で駆動信号Voutと同期してアクティブとなる信号であ
る。このラッチ周期内に、次周期の単位画素領域分のイ
ンク吐出ノズル指定データDATAがシフトレジスタ21を
介してラッチ回路43にラッチされ、セレクタ23に入
力される。
【0007】以上の構成のプリンタシステムにおいて、
1画素の大きさを変えて階調表現を行う記録方法を図1
4に示す。図14では1画素を最大3個のドットより構
成している。この最大3個のドットを生成するために図
11に示すように1画素を記録する期間に駆動信号Vou
tを連続して3つ出力し、このうちの第1パルス、第2
パルスは、大きドットを形成し、第3パルスは小さいド
ットを形成するようにしている。図14において、たと
えば、a)は3つのパルスすべてをアクチュエータに供
給してインクの吐出を行い、もっとも濃度の高い画素を
形成する。以下、b)、c)、d)、e)の順で濃度が
減少し、f)の画素においては、インクによるドットは
形成されない。
【0008】以上の構成のプリンタシステムにおける動
作タイミングおよび信号波形は図11に示すとおりであ
る。
【0009】上記のように、駆動信号Voutは1画素を
形成するために最大30V程度の3つのパルスからな
る。この駆動信号Voutをアクチュエータに供給すると
圧力室は拡張して、図示せぬリザーバーよりインクの吸
引がなされ、駆動信号Voutを除去すると圧力室が収縮
してノズルよりインク滴が吐出する。つまり、図12に
示すように駆動信号Voutの立ち下がり期間にインク滴
が吐出し、印加電圧が大きく、電圧勾配が急であるほど
インク滴が大きくなる。図11では、第1、第2パルス
が大きいインク滴を形成し、第3パルスが小さいインク
滴を形成する。
【0010】駆動信号Voutの各パルスを各ノズルのア
クチュエータに供給するか否かは、上記のようにラッチ
回路22が保持するデータによるが、そのデータの確定
は、図11において、ラッチ信号LATがアクティブにな
るタイミングである。すなわち、駆動信号Voutが立ち
上がる直前である。そして、ラッチ回路22は信号LAT
が次にアクティブになるまで、データを保持する。
【0011】ラッチ回路22に格納するためのデータ
は、ホスト部1よりシフトレジスタ21にシリアル転送
され、信号LATにより、パラレルデータとしてラッチ回
路22に取り込まれる。そのタイミングは、図11にお
いて、n+1番目周期の駆動信号Voutの第1パルス用
データであれば、その前のパルス、すなわちn番目周期
の第3のパルスの期間に行われる。シフトレジスタ21
へのデータ転送が開始されるのは、n番目周期の第3パ
ルスの直前に出力する信号LATの出力直後で、この後、
信号CLKに同期して、データがシフトレジスタ21に送
られる。
【0012】データの転送は、信号LATがアクティブに
なる直前まで時間をかけて行い、出来るだけ転送クロッ
クCLKの周波数を低くするようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今、紙質
に依存せず滲みのない印刷を可能とするために、可及的
速やかに溶媒が揮散して固化するインクがインクジェッ
トヘッドに用いられるようになってきた。このようなイ
ンクは、印字動作を中断した場合や、インク滴を頻繁に
吐出しない場合、溶媒が揮散してノズル開口近傍のイン
ク粘度が増加し、吐出特性を劣化させることがある。こ
のインク粘度増加によるインク吐出特性の劣化を防止す
る為に、例えば、特開平7−137252号公報のよう
に、印字動作中にもインクを吐出をしないノズルに対し
ては、ノズル開口近傍のメニスカスを吐出が起こらない
程度に微小振動させるようにする防止技術も提案されて
いる。
【0014】この場合、例えば、図15に示したように
駆動信号Voutの第3パルスの後に、インクが吐出しな
い程度にアクチュエータを動かすパルスを追加する方法
が考えられる。以下、インクを吐出しない程度にアクチ
ュエータを動かすパルスを小パルスと呼ぶ。
【0015】小パルスをすべてのノズルのアクチュエー
タに供給するという方法も考えられるが、必要のないノ
ズルのアクチュエータにも頻繁に駆動電圧がかかるた
め、アクチュエータの寿命を短くするという欠点があ
る。したがってり、n番目周期の駆動信号Voutの3つ
のパルスのいずれもが、アクチュエータに供給されなか
ったノズルに対してのみ小パルスを加えるという方法を
とる必要がある。そのためには、従来例の構成では、図
15のように、小パルス用のデータを、ホスト部1が作
成して、ヘッド部2に転送する方法が考えられるが、こ
の場合、ホスト部1が、3つのパルスのいずれもが通電
されなかったノズルを解析するとともに、小パルス用デ
ータを余計に作成しなければならず、更に、小パルス用
データのための転送のサイクルが増えてしまい、ホスト
部を複雑にするという問題が生じる。
【0016】更に、また、印刷速度を高めるためには、
印刷に寄与しない小パルス期間を出来るだけ短くするこ
とが望ましく、小パルスの印加期間は駆動信号Voutの
第1、2、3のパルス期間より短かっくなる傾向にある
ので、小パルスの期間に次のデータの転送が間に合わな
いという大きな問題を生じる。そのため、短い小パルス
の期間にもデータ転送を完了できるように、シフトレジ
スタ21へのデータ転送速度(クロック周波数)を高め
ることが必要になり、不要輻射や、回路内のノイズの発
生したり、高速動作用の高価な回路部品が必要になると
いう問題が生じる。
【0017】本発明はこの様な問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、転送速度(クロ
ック周波数)を上げることなく、短かな小パルス印加に
も対応できるプリンタシステムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のインクジェットヘッド駆動回路は、ノズル
開口近傍のインクの増粘を防止するためにノズル開口近
傍に形成されるメニスカスを吐出に到らない程度に揺動
させるインクジェットヘッド駆動回路において、記録の
ためのインク吐出データをヘッド部に転送する転送手段
と、前記転送手段により転送された前記インク吐出デー
タを記憶する記憶手段と、前記転送手段より転送された
所定回数分の前記インク吐出データから、前記所定回数
内のインク吐出の有無を解析し、前記所定回数内にイン
ク吐出が無い場合にのみ、メニスカス揺動データを出力
する揺動データ生成手段を備え、前記記憶手段が記憶す
る前記インク吐出データでもって、前記所定回数分のイ
ンク吐出が行われた後、前記揺動データ生成手段の生成
したデータでもって、メニスカスの揺動制御を行うこと
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態における構成図である。本実施形態では、6
4本のノズルを有するヘッドを持つものとする。
【0021】図1において、ホスト部1a(第1の装
置)は、駆動信号Voutを生成する駆動信号発生器13
aと、上位装置より送られるインク吐出ノズル指定デー
タを格納するラッチ回路11aとラッチ回路11aに保
持されたインク吐出ノズル指定データをパラレル・シリ
アル変換するシフトレジスタ12aを備えている。ラッ
チ回路11aとシフトレジスタ12aは64本の信号線
で接続されている。ヘッド部2(第2の装置)は、64
ノズルを駆動するヘッド駆動部24aと、駆動ノズルを
選択して、ヘッド駆動部24aに駆動信号Vout出力す
るセレクタ23aと、インク吐出ノズル指定データを格
納するラッチ回路22aと、ホスト部1より送られてく
るシリアルデータを受信し、ラッチ回路にパラレルデー
タとして出力するシフトレジスタ21aと、シフトレジ
スタ21aに格納されたインク吐出ノズル指定データを
ラッチ回路22aと同時に受け取り、小パルス用データ
を作成する小パルスデータ部25aを備えている。
【0022】シフトレジスタ21aとラッチ回路22a
間、シフトレジスタ21aと小パルスデータ部25a
間、ラッチ回路22aとセレクタ23間、小パルスデー
タ25aとセレクタ23a間、およびヘッド駆動部24
aとセレクタ25a間は、各々64本の信号線で接続さ
れている。
【0023】また、ホスト部1aからは、30Vの電源
VHと、シフトレジスタ21aのデータをラッチ回路2
2aに取り込むタイミングを指示する信号LATと、イン
ク吐出ノズル指定データをシリアル転送する同期信号CL
Kと、インク吐出ノズル指定データのシリアルデータDAT
Aと、ロジック電源(+5VとGND)と、駆動信号Vo
utと、小パルスデータ部25aのデータとラッチ回路2
2aのデータのどちらのデータを元に駆動信号Voutを
対応するノズルのアクチュエータに供給するかを選択さ
せる信号SELがヘッド部2aに出力されている。
【0024】以上のような構成装置の動作を図2のタイ
ミング図を基に説明する。
【0025】駆動信号Voutの第1パルスが終了するま
でに、シフトレジスタ21aには駆動信号Voutの第2
パルスの印加を制御するインク吐出ノズル指定データが
ホスト部1aより64ビット分シリアル転送される。そ
して、第2パルスが立ち上がる直前に信号LATがアクテ
ィブになり、シフトレジスタ21aに格納されていたイ
ンク吐出ノズル指定データがラッチ回路22aに記憶さ
れ、ラッチ回路22aは次の信号LATが入力されるま
で、インク吐出ノズル指定データを保持する。
【0026】この時点での信号SELはLOWレベルな
ので、セレクタ23aは、ラッチ回路22aのデータを
選択して出力し、第2パルスによるインク吐出制御が行
われる。尚、ラッチ回路22aの出力データがHIGH
レベルの時、対応するノズルのアクチュエータに第2パ
ルスが供給されてインクが吐出され、LOWレベルの時
はアクチュエータに第2パルスが供給されずインク吐出
が行われない。
【0027】この駆動信号Voutの第2パルスの出力期
間中に、次の第3パルス用インク吐出ノズル指定データ
が、ホスト部1aからヘッド部2aのシフトレジスタ2
1aにシリアル転送される。そして、第2パルス終了後
の第3パルスが立ち上がる前に、信号LATが再びアクテ
ィブになり第3用パルス用のインク吐出ノズル指定デー
タが、シフトレジスタ21aからラッチ回路22aに記
憶される。
【0028】以上の動作が、第1パルス、第2パルス、
第3パルスの各期間に行われ、第1パルスの期間には、
第2パルス用のインク吐出ノズル指定データが、第2パ
ルスの期間には第3パルス用のインク吐出ノズル指定デ
ータが、第3のパルス期間には次の駆動波の第1パルス
用のインク吐出ノズル指定データが転送される。
【0029】次に、第3パルスの後の小パルス期間につ
いて説明する。この小パルス期間では、信号SELがH
IGHになり、セレクタ23aは、小パルスデータ部2
5aのデータを選択してヘッド駆動部24aに出力す
る。小パルスデータ部25aは、信号SELがHIGH
になる前までに、第1パルス、第2パルス、第3パルス
のいずれのパルスも供給されなかったノズルを特定し、
そのノズルに対してだけHIGHレベルの信号を出力
し、他のノズルに対してはLOWレベルの信号を出力す
るよう構成されている。
【0030】図3は、この小パルスデータ部25aの詳
細を説明する回路図であり、64ビットの内の1ビット
に対する回路を示している。図中、シフトレジスタ21
1a、ラッチ221a、MUX231aは、各々シフト
レジスタ21a、ラッチ回路22a、セレクタ23aの
対応する1ビットの要素を示している。
【0031】次に小パルスデータが生成される手順につ
いて、図2のタイミング図と合わせて説明する。
【0032】n番目周期の終了時点で、信号SELはH
IGHからLOWに変わと、遅延素子254aとインバ
ータ255a及びNANDゲート256aから構成され
る立ち下がりエッジ検出回路250からはDフリップ・
フロップ253aをセットするためのパルス信号が出力
される。それによりDフリップ・フロップ253aの出
力QはHIGHになる。
【0033】Dフリップ・フロップ253aがセットさ
れた後、n+1番目周期の駆動信号Voutの第1パルス
が出力する前に信号LATがアクティブになり、シフトレ
ジスタ211aからラッチ221aにインク吐出ノズル
指定データが記憶されるが、それとともに、インバータ
251aとANDゲート252aを介してインク吐出ノ
ズル指定データの反転値がDフリップ・フロップ253
aに記憶される。この第1パルス期間では信号SELが
LOWであるので、MUX231aはラッチ221aの
出力を選択してアナログスイッチ232aの制御端子に
出力し、駆動素子241aへの第1パルスの供給を制御
する。
【0034】第1パルスの出力中には、前述したように
次の第2パルス期間のインク吐出ノズル指定データがシ
フトレジスタ211aに転送されており、第1パルスの
出力終了後に信号LATが再度アクティブになることで、
ラッチ221aへの記憶を行うとともに、Dフリップ・
フロップ253aへ記憶を行う。第3パルス期間につい
ても同様である。
【0035】ところで、Dフリップ・フロップ253a
にはインク吐出ノズル指定データの反転値が記憶される
わけであるので、シフトレジスタ211aの出力値がH
IGH(インク吐出データ)であれば、Dフリップ・フ
ロップ253aのQ出力はLOWレベルになり、このL
OWレベルの信号がANDゲート252aの他方の入力
端子に入力するので、以降ANDゲート252aは、一
方の入力に係わらず常時LOWレベルとなる。つまり、
一度Dフリップ・フロップ253aのQ出力がLOWレ
ベルとなると、次にDフリップ・フロップ253aをセ
ットするまでQ出力は常時LOWレベルを維持する。言
い換えると、第1〜第3パルス期間にかけ一度もインク
吐出を行わない場合にだけ、Dフリップ・フロップ25
3aのQ出力はセットされた状態のままHIGHレベル
を維持することになる。
【0036】小パルス期間では、信号SELがHIGH
となるので、このDフリップ・フロップ253aの出力
が選択されて、アナログスイッチ232aの制御端子に
出力され、第1〜第3パルス期間で一度もインク吐出を
行わなかったノズルの駆動素子241aへ小パルスを供
給する。
【0037】尚、本実施形態においては、吐出用のパル
スを3つとしているが、これに限定されるものではな
い。吐出用のパルスが2つ、或いは、4つ以上で全く同
じ構成で実現できる。
【0038】また、本実施形態においては、階調表現の
ために1画素を複数ドットで記録する場合を対象に説明
したが、階調表現が不要な場合においても、同様の手段
で定期的あるいは非定期的に小パルスを与えることがで
きる。
【0039】また、本実施形態においては、Dフリップ
・フロップ253aを強制セットするために、MUXの
選択信号SELを共用しており、専用の信号線を設ける
必要がない。
【0040】(第2の実施形態)次に本発明の第2の実
施形態を説明する。
【0041】第1の実施形態では、図2に示すように、
小パルス期間、及び、データ転送後該データをラッチ回
路22aに記憶する信号LATを待つ迄の期間は、データ
転送を中断する無駄時間になる。
【0042】本実施形態では、この様なデータ転送中断
を無くすることで、より低い周波数でのデータ転送を可
能にするものである。
【0043】本実施形態では、図4のタイミング図に示
すように、インク吐出ノズル指定データは、第1パルス
から第3パルスの全域にわたって区切れを入れることな
く、前の印刷周期の間に転送を完了するようにしてい
る。
【0044】図5は、この様なデータ転送を実現するた
めの本実施形態の回路構成を示している。
【0045】この構成では、3つのパルス分のインク吐
出ノズル指定データを1回でおくるために、ラッチ回路
11b、シフトレジスタ12b、シフトレジスタ21
b、ラッチ回路22bが64×3ビット、即ち、192
ビット構成にしている。また、セレクタ23bは、ラッ
チ回路22bに格納されている第1パルス用データ群、
第2パルス用データ群、第3パルス用データ群、および
小パルスデータ部25bからの小パルス用データ群の内
の1つを選択して出力する構成としている。
【0046】図7は、セレクタ23bの1ビットを抜き
出して示した回路図であり、マルチプレクサ231bで
のデータの選択は、信号SELの回数を計数するカウン
タ232bの出力により行われる。
【0047】図6は、小パルスデータ部25bの1ビッ
ト分の構成を示もので、NORゲート251bはラッチ
回路22bに格納されている第1、2、3パルス用イン
ク吐出ノズル指定データのいずれかがHIGHであれ
ば、LOWを出力する。すなわち、第1、2、3パルス
のいずれかで吐出が行われたノズルは、その直後の小パ
ルスは駆動素子に供給されないよう制御できる。
【0048】図4のタイミング図に戻って、本実施形態
の動作を説明する。
【0049】n番目周期の駆動信号Voutの小パルス出
力が終了すると、既に、シフトレジスタ21bには、n
+1番目周期の駆動信号Voutの第1〜第3パルス用イ
ンク吐出ノズル指定データが格納されているので、信号
LATをアクティブにして、シフトレジスタ21bのデー
タをラッチ回路22bに記憶する。同時に、信号LATに
よりセレクタ23b内のカウンタ232bはリセットさ
れる。このリセットにより、マルチプレクサ231b
は、第1パルス用インク吐出ノズル指定データを選択し
てアナログスイッチ233bに出力するようになる。
【0050】第1パルス期間では、第1パルス用インク
吐出ノズル指定データがHIGHのノズル駆動素子のみ
に第1パルスが供給される。
【0051】第1パルスが終了すると、信号SELがアク
ティブになる。この時点でカウンタ232bの出力が1
増え、マルチプレクサ231bが第2パルス用インク吐
出ノズル指定データを選択して出力するようになり、第
2パルス期間では、第2パルス用インク吐出ノズル指定
データがHIGHのノズル駆動素子のみ第2パルスが供
給される。第3パルス期間、小パルス期間についても同
様の動作で各パルスが供給される。
【0052】以上のように、本構成では、駆動信号周期
を有効に使って無駄時間を生じさせないデータ転送を行
うようにしており、また、小パルスをホスト部からヘッ
ド部に転送する必要がないので、より低い周波数でのデ
ータ転送が可能になる。
【0053】尚、本構成では、駆動信号Voutが3つの
パルスである場合を説明したが、2つ、或いは、4つ以
上にする場合には、シフトレジスタ、ラッチ回路の相応
にビット数を増やし、カウンタもパルスの数+1進のカ
ウンタにすれば良い。
【0054】(第3の実施形態)図8に第3の実施形態
におけるタイミングを示す。この実施形態では、転送デ
ータがアナログである点に特徴がある。即ち、図10に
示すように、図14の画素のドットパターンを特定の電
圧に対応付けている。
【0055】図9に本実施形態における回路構成を示
す。
【0056】本実施形態の回路構成は、第2の実施形態
の回路である図5のシフトレジスタ12bが、D/A変
換データ転送装置12cに、シフトレジスタ21bがA
/D変換データ受信装置21cに替わったものであり、
1ノズル分の第1〜第3パルス用のインク吐出ノズル指
定データは、 D/A変換データ転送装置12cによ
り、図10に示す電圧に変換されてヘッド部2cに転送
される。 A/D変換データ受信装置21cは、アナロ
グ値に変換されたインク吐出ノズル指定データを受け取
り、1ノズル分の3ビットのデータに再生する。こうす
ることで、64ノズル分のデータを64のクロックパル
ス(CLK)で転送することができる。転送以外の動作
は第2の実施形態の動作と同様である。
【0057】本実施形態においては、アナログ電圧値と
してインク吐出情報を転送するようにしているので、よ
り低いクロック周期で、インク吐出ノズル指定データの
転送を行うことができる。また、本実施形態において
も、小パルス用のデータは転送する必要がない。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明ではノズル開口に
形成されるメニスカスを吐出に到らない程度に揺動させ
インクの増粘を防ぐための小パルスデータを第1の装置
から第2の装置に転送することなく、小パルスを望むノ
ズルの駆動素子に供給することができるので、シリアル
転送のクロックの周波数を上げることなく小パルス供給
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示すプリンタシステムの構成
図。
【図2】第1の実施形態の動作タイミングの説明図。
【図3】図1の構成における1ビットあたりの詳細構成
図。
【図4】第2の実施形態の動作タイミングの説明図。
【図5】第2の実施形態を示すプリンタシステムの構成
図。
【図6】図5における小パルス用データ部25bの詳細
説明図。
【図7】図5におけるセレクタ23bの詳細説明図。
【図8】第3の実施形態の動作タイミングの説明図。
【図9】第3の実施形態を示すプリンタシステムの構成
図。
【図10】第3の実施形態のデータ転送の詳細図。
【図11】従来のプリンタシステムの動作イミングの説
明図。
【図12】吐出タイミングを示す図。
【図13】従来のプリンタシステムの構成図。
【図14】1画素のドットパターンを示す図。
【図15】従来の構成で小パルスを挿入した場合のタイ
ミングの説明図。
【符号の説明】
1a ホスト部 2a ヘッド部 11a ラッチ回路 12a シフトレジスタ 13a 駆動波(駆動信号)発生装置 21a シフトレジスタ 22a ラッチ回路 23a セレクタ 24a ヘッド駆動部 25a 小パルスデータ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口近傍のインクの増粘を防止す
    るためにノズル開口近傍に形成されるメニスカスを吐出
    に到らない程度に揺動させるインクジェットヘッド駆動
    回路において、 記録のためのインク吐出データをヘッド部に転送する転
    送手段と、 前記転送手段により転送された前記インク吐出データを
    記憶する記憶手段と、 前記転送手段より転送された所定回数分の前記インク吐
    出データから、前記所定回数内のインク吐出の有無を解
    析し、前記所定回数内にインク吐出が無い場合にのみ、
    メニスカス揺動データを出力する揺動データ生成手段を
    備え、 前記記憶手段が記憶する前記インク吐出データでもっ
    て、前記所定回数分のインク吐出が行われた後、前記揺
    動データ生成手段の生成したデータでもって、メニスカ
    スの揺動制御を行うことを特徴とするインクジェットヘ
    ッド駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記揺動データ生成手段は、前記転送手
    段からの1回分のインク吐出データ毎にインク吐出があ
    るノズルを都度消去し、インク吐出が無いノズルを特定
    するものであることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットヘッド駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、複数回分の前記インク
    吐出データを記憶し、前記複数回のインク吐出分のデー
    タをメニスカスの揺動制御が完了するまで記憶するもの
    であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    ヘッド駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記転送手段は、複数回のインク吐出分
    の前記データを、複数回の吐出のパターンにしたがっ
    て、定められた複数の電位に変換して転送をするもので
    あることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘ
    ッド駆動回路。
JP721896A 1996-01-19 1996-01-19 インクジェットヘッド駆動回路 Pending JPH09193407A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007230243A (ja) * 2007-05-07 2007-09-13 Seiko Epson Corp 液体噴射装置の制御方法
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