JPH1081012A - インクジェット式プリントヘッドの駆動装置及び駆動方法 - Google Patents

インクジェット式プリントヘッドの駆動装置及び駆動方法

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JPH1081012A
JPH1081012A JP23765596A JP23765596A JPH1081012A JP H1081012 A JPH1081012 A JP H1081012A JP 23765596 A JP23765596 A JP 23765596A JP 23765596 A JP23765596 A JP 23765596A JP H1081012 A JPH1081012 A JP H1081012A
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ink
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙上の記録ドット径を可変に制御して、
印刷時間を低下させることなく高品位の階調印刷を実現
すること。 【解決手段】 一印刷周期毎に出力される駆動信号を、
第1パルス、第2パルス、第3パルス及び第4パルスの
合計4つの駆動パルスから構成する。第1パルス及び第
3パルスは中ドット相当のインク滴を吐出させる。第2
パルスは小ドット相当のインク滴を吐出させる。第4パ
ルスはメニスカスに微振動を与えるのみである。最初に
与えられる階調値を、各駆動パルスにそれぞれ対応した
ビットデータからなる4ビットの印字データにデコード
する。これにより、各駆動パルスのうちいずれか一つま
たは複数の駆動パルスを適宜選択することができ、記録
紙上の記録ドット径を可変に制御して多階調印刷を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一のノズルから
異なる大きさのインク滴を吐出することができるインク
ジェット式プリントヘッドの駆動装置及び駆動方法に関
し、特に、一印刷周期中に複数のインク滴を吐出可能な
インクジェット式プリントヘッドの駆動装置及び駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式のプリンタは、副走査
方向(垂直方向)に多数のノズルを備えたプリントヘッ
ドを有しており、このプリントヘッドをキャリッジ機構
によって主走査方向(水平方向)に移動させ、所定の紙
送りを行うことで所望の印刷結果を得るものである。ホ
ストコンピュータから入力された印刷データを展開して
なるドットパターンデータに基づいて、プリントヘッド
の各ノズルからインク滴がそれぞれ所定のタイミングで
吐出され、これらの各インク滴が記録紙等の印刷記憶媒
体に着弾し付着することにより、印刷が行われる。この
ようにインクジェット式のプリンタは、インク滴を吐出
するかしないか、つまりドットのオンオフ制御を行うも
のであるため、このままでは灰色等の中間階調を印刷出
力することができない。
【0003】そこで、従来より、例えば、1つの画素を
4×4、8×8等の複数のドットで表現することによっ
て中間階調を実現する方法が採用されている。4×4の
ドットマトリクスで1つの画素を表現すれば、16階調
(全白を含めると17階調)で濃淡を表すことができ
る。画素の分解能を上げれば、より細やかに階調表現を
行うことができる。しかし、記録ドット径を変えずに階
調を上げると実質的な解像度は低下する。また、記録紙
上の記録ドット径が大きいと、低濃度領域の粒状性が目
立つようになる。従って、インク滴の重量を少なくして
記録ドット径を小さくする必要がある。
【0004】例えば、特開昭55−17589号公報等
に記載されているように、インクを収容した圧力室を膨
張させてから収縮させるという、いわゆる「引き打ち」
を行うことによって、吐出するインク滴の重量を少なく
し、記録ドット径を小さくすることが可能である。
【0005】記録ドット径が小さくなれば、低濃度領域
での粒状性が目立たず印刷品質を高めることができる
が、印刷速度が大幅に低下する。例えば、通常の記録ド
ット径の半分にした小径のドットを用いる場合は、通常
の記録ドット径を用いた場合の4倍の印刷時間を要す
る。印刷速度の低下を防止するためには、インク滴を吐
出する駆動周波数を4倍に高めるか、あるいはノズル数
を4倍に増やせばよいが、いずれも容易ではない。
【0006】そこで、同一のノズルから異なる重量のイ
ンク滴を吐出させ階調記憶を可能とする技術も提案され
ている(例えば、特公平4−15735号公報、米国特
許第5,285,215号明細書)。かかる技術では、
複数のパルス信号を加えることによって微少なインク滴
を複数発生させ、記録紙上に着弾する前に、これら複数
の微少インク滴を合体させて大きなインク滴を生成する
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記公報記載の従来技
術によれば、微少なインク滴と大きなインク滴とを吐出
可能であるが、記録紙着弾前にインク滴を合体させるの
は難しい。また、記録紙に着弾する前に微少なインク滴
を合体させる必要があるため、記録ドット径の可変範囲
も狭いという問題がある。
【0008】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、印刷速度を低下させ
ることなく同一ノズルからインク重量の異なる複数のイ
ンク滴を吐出できるようにしたインクジェット式プリン
トヘッドの駆動装置及び駆動方法を提供することにあ
る。また、本発明の更なる目的は、一印刷周期中に複数
のインク滴を複数吐出可能なインクジェット式プリント
ヘッドの駆動装置及び駆動方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係るインクジェット式プリントヘッドの駆動装置
では、一印刷周期毎に出力される駆動信号を複数の駆動
パルスから構成し、各駆動パルスにそれぞれ対応したパ
ルス選択信号を含んでなる印字データによって、各駆動
パルスのうちいずれか一つまたは複数の駆動パルスを選
択するようにしている。
【0010】即ち、請求項1に係る発明では、インク滴
をそれぞれ吐出させるための複数の駆動パルスを含んで
なる駆動信号を発生させる駆動信号発生手段と、前記各
駆動パルスにそれぞれ対応したパルス選択信号を含んで
なる印字データに基づいて、前記各駆動パルスのうちい
ずれか一つまたは複数の駆動パルスを圧力発生素子に対
して一印刷周期内で選択的に入力させるスイッチ手段と
を備えたことを特徴としている。
【0011】ある駆動パルスがパルス選択信号によって
選択されると、この駆動パルスはスイッチ手段を介して
圧力発生素子に入力される。そして、圧力発生素子は駆
動パルスに応じた圧力変化を引き起こすため、この圧力
変化に応じたインク量のインク滴が吐出される。従っ
て、一の駆動パルスを選択すれば一印刷周期で一のイン
ク滴が吐出され、複数の駆動パルスを選択すれば一印刷
周期で複数のインク滴が吐出される。これにより、記録
紙等の印刷記憶媒体上に着弾するインク量を調整して、
記録ドット径を可変に制御することができる。
【0012】また、請求項2に係る発明では、それぞれ
インク滴を吐出させるための第1の駆動パルスと第2の
駆動パルスと第3の駆動パルスとを含んでなる駆動信号
を発生させる駆動信号発生手段と、前記各駆動パルスに
それぞれ対応して設けられたパルス選択信号により、一
印刷周期内で前記各駆動パルスのうちいずれか一つまた
は複数の駆動パルスを選択可能な印字データを生成する
印字データ生成手段と、前記印字データに基づいて、前
記駆動信号を圧力発生素子に対して入力させるスイッチ
手段とを備え、前記駆動信号は、第1のインク滴を吐出
させるための第1の駆動パルスと、前記第1のインク滴
よりも少量の第2のインク滴を吐出させるための第2の
駆動パルスと、前記第1のインク滴と同量の第3のイン
ク滴を吐出させるための第3の駆動パルスとを含んで構
成されていることを特徴としている。
【0013】これによれば、一印刷周期毎に出力される
駆動信号は、同量のインク滴を吐出する第1の駆動パル
ス及び第3の駆動パルスと、少量のインク滴を吐出する
第2の駆動パルスとの合計3つの駆動パルスから構成さ
れる。従って、これら第1、第2、第3のインク滴の組
み合わせにより記録ドット径を可変に制御することがで
きる。
【0014】即ち、請求項3に記載の発明のように、印
字データは、前記駆動信号の各駆動パルスにそれぞれ対
応したパルス選択信号を組み合わせてなり、インク滴を
吐出させない第1の階調値と、前記第2の駆動パルスの
みを選択して前記第2のインク滴を吐出させる第2の階
調値と、前記第1の駆動パルスまたは前記第3の駆動パ
ルスのいずれかを選択して前記第1のインク滴または前
記第3のインク滴のいずれかを吐出させる第3の階調値
と、前記第1の駆動パルス及び第3の駆動パルスを選択
して前記第1のインク滴及び第3のインク滴を吐出させ
る第4の階調値とが、選択可能に構成することができ
る。
【0015】これにより、第1の階調値では、インク滴
が吐出されないため、記録紙上に記録ドットが形成され
ない。第2の階調値では、少量のインク滴のみが吐出さ
れて記録紙に小径の記録ドットが形成される。第3の階
調値では、より多量の第1または第3のインク滴のいず
れかが記録紙に向けて吐出されるため、相対的に中程度
の記録ドットが形成される。第4の階調値では、第1の
インク滴と第3のインク滴の両方が吐出されるため、該
各インク滴が記録紙に着弾して混じり合い、相対的に最
も大径の記録ドットが形成される。
【0016】また、請求項4に係る発明のように、駆動
信号は、インク滴が吐出しない程度に圧力発生素子を作
動させる第4の駆動パルスを含み、印字データが選択可
能な第1の階調値では該第4の駆動パルスのみを選択す
るようにしてもよい。
【0017】圧力発生素子をインク滴が吐出しない程度
に作動させることにより、メニスカスを微振動させてイ
ンクの粘度増加を防止することができる。また、第1の
階調値をとる際に第4の駆動パルスを圧力発生素子に入
力することができるため、比較的頻繁にメニスカスを微
振動させることができる。
【0018】請求項5に係る発明のように、第1の駆動
パルスと第3の駆動パルスとの間の周期をプリントヘッ
ドの最大駆動周期に設定するのが好ましい。
【0019】最も高濃度の第4の階調値を実現するため
の第1の駆動パルスと第3の駆動パルスとの時間周期を
プリントヘッドの最大駆動周期に設定すれば、印刷速度
が低下することがない。この場合は、第1の駆動パルス
と第3の駆動パルスとの間に第2の駆動パルスを配置す
ればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0021】1.第1の実施の形態 まず、図1は、本発明の第1の実施の形態が適用される
インクジェット式プリンタの機能ブロック図である。
【0022】1−1 全体構成 インクジェット式プリンタは、プリンタコントローラ1
とプリントエンジン2とから構成されている。プリンタ
コントローラ1は、図外のホストコンピュータ等からの
印刷データ等を受信するインターフェース(以下「I/
F」という)3と、各種データの記憶等を行うRAM4
と、各種データ処理のためのルーチン等を記憶したRO
M5と、CPU等からなる制御部6と、発振回路7と、
後述のプリントヘッド10への駆動信号を発生させる
「駆動信号発生手段」としての駆動信号発生回路8と、
ドットパターンデータ(ビットマップデータ)に展開さ
れた印字データ及び駆動信号等をプリントエンジン2に
送信するためのI/F9とを備えている。
【0023】I/F3は、例えばキャラクタコード、グ
ラフィック関数、イメージデータのいずれか1つのデー
タまたは複数のデータからなる印刷データをホストコン
ピュータ等から受信する。また、I/F3は、ホストコ
ンピュータに対してビジー信号(BUSY)やアクノレ
ッジ信号(ACK)等を出力することができる。
【0024】RAM4は、受信バッファ4A、中間バッ
ファ4B、出力バッファ4C及びワークメモリ(図示せ
ず)等として利用されるものである。受信バッファ4A
には、I/F3が受信したホストコンピュータからの印
刷データが一時的に記憶される。中間バッファ4Bに
は、制御部6によって中間コードに変換された中間コー
ドデータが記憶される。出力バッファ4Cには、後述の
ように階調データをデコードした後のドットパターンデ
ータが展開される。ROM5は、制御部6によって実行
される各種制御ルーチンとフォントデータ及びグラフィ
ック関数、各種手続き等を記憶している。
【0025】制御部6は、受信バッファ4A内の印刷デ
ータを読み出して中間コードに変換し、この中間コード
データを中間バッファ4Bに記憶する。次に、制御部6
は、中間バッファ4Bから読み出した中間コードデータ
を解析し、ROM5内のフォントデータ及びグラフィッ
ク関数等を参照して中間コードデータをドットパターン
データに展開する。この展開されたドットパターンデー
タは、必要な装飾処理が行われた後、出力バッファ4C
に記憶される。
【0026】プリントヘッド10の1行分に相当するド
ットパターンデータが得られると、この1行分のドット
パターンデータは、I/F9を介してプリントヘッド1
0にシリアル伝送される。出力バッファ4Cから1行分
のドットパターンデータが出力されると、中間バッファ
4Bの内容が消去されて、次の中間コード変換が行われ
る。ここで、ドットパターンデータに展開された印字デ
ータは、後述するように、各ノズル毎の階調データとし
て例えば4ビット(あるいは3ビット)で構成されてい
る。
【0027】プリントエンジン2は、プリントヘッド1
0と、紙送り機構(図中「紙送り」と略記)11と、キ
ャリッジ機構(図中「キャリッジ」と略記)12とを備
えている。紙送り機構11は、紙送りモータ及び紙送り
ローラ等からなり、記録紙等の印刷記憶媒体を順次送り
だして副走査を行うものである。キャリッジ機構12
は、プリントヘッド10を搭載するキャリッジと、該キ
ャリッジをタイミングベルト等を介して走行させるキャ
リッジモータ等からなり、プリントヘッド10を主走査
させるものである。
【0028】プリントヘッド10は、副走査方向に例え
ば64個等の多数のノズルを有し、所定のタイミングで
各ノズルからインク滴を吐出させるものである。ドット
パターンデータに展開された印字データは、発振回路7
からのクロック信号(CK)に同期して、I/F9から
シフトレジスタ13にシリアル伝送される。このシリア
ル転送された印字データ(SI)は、一旦、ラッチ回路
14によってラッチされる。ラッチされた印字データ
は、電圧増幅器であるレベルシフタ15によって、スイ
ッチ回路16を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度
の所定の電圧値まで昇圧される。所定の電圧値まで昇圧
された印字データは、「スイッチ手段」としてのスイッ
チ回路16に与えられる。スイッチ回路16の入力側に
は、駆動信号発生回路8からの駆動信号(COM)が印
加されており、スイッチ回路16の出力側には、「圧力
発生素子」としての圧電振動子17が接続されている。
【0029】印字データは、スイッチ回路16の作動を
制御する。例えば、スイッチ回路16に加わる印字デー
タが「1」である期間中は、駆動信号が圧電振動子17
に印加され、この駆動信号に応じて圧電振動子は伸縮を
行う。一方、スイッチ回路16に加わる印字データが
「0」の期間中は、圧電振動子17への駆動信号の供給
が遮断される。
【0030】1−2 プリントヘッドの具体的構成 プリントヘッド10の構成を具体的に示したのが図2の
回路図である。図1中のシフトレジスタ回路13、ラッ
チ回路14、レベルシフタ15、スイッチ回路16及び
圧電振動子17は、それぞれプリントヘッド10の各ノ
ズルに対応した素子13A〜13N、14A〜14N、
15A〜15N、16A〜16N、17A〜17Nから
構成されている。印字データは、(1010)、(01
00)等の如く、各ノズル毎に、最上位のビット3から
最下位のビット0までの合計4ビットデータで構成され
ている。そして、全てのノズルについての各桁のビット
データが一印刷周期内にシフトレジスタ13A〜13N
に入力される。
【0031】即ち、全ノズル分の最上位のビット3のデ
ータがシフトレジスタ13A〜13Nにシリアル転送さ
れた後、この全ノズル分のビット3のデータはラッチ素
子14A〜14Nによってラッチされる。このラッチに
より、次に、全ノズル分のビット2のデータがシフトレ
ジスタ13A〜13Nに転送される。同様に、次いで全
ノズル分のビット1のデータ、全ノズル分のビット0の
データが順次シリアル転送される。
【0032】そして、例えばアナログスイッチとして構
成される各スイッチ素子16A〜16Nに加わるビット
データが「1」の場合は、駆動信号(COM)が圧電振
動子17A〜17Nに直接印加され、各圧電振動子17
A〜17Nは駆動信号の信号波形に応じて変位する。逆
に、各スイッチ素子16A〜16Nに加わるビットデー
タが「0」の場合は、各圧電振動子17A〜17Nへの
駆動信号が遮断され、各圧電振動子17A〜17Nは直
前の電荷を保持する。
【0033】1−3 プリントヘッドの機械的構成の一
例 図3は、プリントヘッド10の機械的構造の一例を示し
ている。基板ユニット21は、ノズル穴22Aが形成さ
れたノズルプレート22とアイランド部23Aが形成さ
れた振動板23とによって流路形成板24を挟持するこ
とにより、構成されている。流路形成板24には、イン
ク室25、インク供給口26及び圧力発生室27が形成
されている。
【0034】基台28には収容室29が形成されてお
り、収容室29内には圧電振動子17(正確には圧電振
動子17A〜17Nのいずれか)が取り付けられてい
る。圧電振動子17は、その先端が振動板23のアイラ
ンド部23Aに当接するように、固定基板30を介して
固定されている。ここで、圧電振動子17には、例えば
縦振動横効果のPZTが用いられ、充電されると収縮
し、放電すると伸長するようになっている。圧電振動子
17への充放電はリード線31を介して行われる。
【0035】なお、圧電振動子17は、縦振動横効果の
PZTに限らず、たわみ振動型のPZTでもよい。ま
た、圧力発生素子としては、圧電振動子に限らず、例え
ば磁歪素子等の他の素子を用いてもよい。また、ヒータ
等の熱源によってインクを加熱させ、加熱により生じた
気泡によって圧力を変化させる構成でもよい。要する
に、外部から与えられる信号に応じて、圧力発生室27
内に圧力変動を生じさせる素子であれば用いることがで
きる。
【0036】圧電振動子17を充電すると、圧電振動子
17が収縮して圧力発生室27が膨張し、圧力発生室2
7内の圧力が低下してインク室25から圧力発生室27
内にインクが流入する。圧電振動子17を放電させる
と、圧電振動子17が伸長して圧力発生室27が縮小
し、圧力発生室27内の圧力が上昇して圧力発生室27
内のインクがノズル穴22Aを介して外部に吐出され
る。なお、圧力発生室27の容積変化(圧力変化)とイ
ンク滴の吐出との関係は、さらに後述する。
【0037】1−4 各駆動パルスと階調表現の関係 次に、駆動信号と吐出されるインク滴及び階調表現方法
について図4を参照しつつ説明する。図4には、駆動信
号の波形と吐出されるインク滴の大小関係とが示されて
いると共に、駆動信号を用いた階調表現の方法が示され
ている。駆動信号発生回路8が発生させる駆動信号は、
「第1の駆動パルス」としての第1パルスと、「第2の
駆動パルス」としての第2パルスと、「第3の駆動パル
ス」としての第3パルスと、「第4の駆動パルス」とし
ての第4パルスとの合計4つの駆動パルスから構成され
ている。
【0038】ここで、第1パルス及び第3パルスは、同
一のパルス形状を有し、例えば約10ngの中程度のイ
ンク滴を吐出するためのものである。この第1パルス、
第3パルスによって得られるドット径は、中程度の大き
さになるため、これら第1パルス及び第3パルスを「中
ドットパルス」として表現することもできる。第2パル
スは、第1パルスと第3パルスとの間に位置しており、
例えば約2ngの小さいインク滴を吐出させるためのも
のである。この第2パルスによって小さいドット径が得
られるため、第2パルスを「小ドットパルス」として表
現することもできる。第3パルスと第1パルスとの間に
位置する第4パルスは、ノズル穴22A付近のインクを
微振動させてインクの粘度の増加を防止するためのもの
であり、この第4パルスによってインク滴は吐出されな
い。第4パルスは「微振動パルス」として表現可能であ
る。
【0039】1−5 各駆動パルスの詳細 次に、駆動信号を構成する各パルスについて、図4中に
示す如く、各パルスの各部分に付したP11、P21等
の符号を参照しつつ説明する。なお、中ドットを形成す
るための第1パルス及び第3パルスは同一形状なので、
第1パルスのみを説明し、第3パルスの説明は省略す
る。
【0040】まず、第1パルスは、図4中に示すよう
に、その電圧値が中間電位Vmからスタートし(P1
1)、中間電位Vmから所定の電圧勾配θCMで「第1
の最大電位」としての最大電位VPMまで上昇し(P1
2)、最大電位VPMを所定時間だけ維持する(P1
3)。次に、第1パルスの電圧値は、最大電位VPMか
ら所定の電圧勾配θDMをもって最低電位VLまで下降
する(P14)。
【0041】ここで、充電時の電圧勾配θCMよりも放
電時の電圧勾配θDMの方が大きくなるように設定され
ている。また、第1パルスの電圧値が最大電位VPMか
ら最低電位VLまで低下するのに要する時間は、圧電振
動子17の固有振動周期TAと略同一に設定されてい
る。なお、最低電位VLは、圧電振動子17の分極反転
を防止するために、グランドレベル(0V)と同じか、
あるいはプラス電位であることが好ましい。
【0042】そして、第1パルスの電圧値は、最低電位
VLを所定時間だけ保持した後(P15)、再び中間電
位Vmまで上昇する(P16)。ここで、最大電位VP
Mからの電圧下降の開始から最低電位VLの維持終了ま
での時間は、インクの固有周期(ヘルムホルツ周期)と
略同一に設定されている。
【0043】第2パルスの電圧値は、第1パルスと同様
に中間電位Vmからスタートし(P21)、所定の電圧
勾配θCSで「第2の最大電位」としての最大電位VP
Sまで上昇する(P22)。この第2パルスの最大電位
VPSは、第1パルス及び第3パルスの最大電位VPM
よりも小さい。そして、第2パルスの電圧値は、最大電
位VPSを所定時間だけ維持した後(P23)、所定の
電圧勾配θDSをもって中間電位Vmまで下降する(P
24)。なお、第2パルスでは、充電時の電圧勾配θC
Sの方が放電時の電圧勾配θDSよりも大きくなるよう
に設定されている。
【0044】第3パルスは第1パルスと同一なので説明
は省略するが、第1パルスと第3パルスとの間の時間周
期は、印刷周期の半分となっている。即ち、後述のよう
に記録紙上に大ドットを形成すべく第1パルス及び第3
パルスを選択した場合に、中ドット相当のインク滴が時
間的に等間隔で吐出されるようになっている。具体的に
は、例えば印刷周期を14.4kHzとすると、中ドッ
ト相当のインク滴の吐出周期は28.8kHzに設定さ
れる。また、第1パルスと第3パルスとの間の時間は、
プリントヘッド10の最大駆動周期に設定されている。
【0045】第4パルスの電圧も、第1〜第3パルスと
同様に、中間電位Vmからスタートして(P41)、例
えば「第3の最大電位」として表現可能な最大電位VP
Nまで上昇する(P42)。そして、この最大電位VP
Nを所定時間維持した後(P43)、中間電位Vmまで
下降する。ここで、第4パルスはインク滴を吐出しない
程度の微振動を与えるものであるから、第4パルスの最
大電位VPNは、第2パルスの最大電位VPSよりも小
さい。また、第4パルスの充電時の電圧勾配と放電時の
電圧勾配とは略等しい。
【0046】なお、図4中、P12が「第1の電圧上昇
波形」、P13が「第1の最大電位維持波形」、P14
が「第1の電圧下降波形」、P15が「最低電位維持波
形」、P16が「中間電位復帰波形」にそれぞれ対応す
る。また、P22が「第2の電圧上昇波形」、P23が
「第2の最大電位維持波形」、P24が「第2の電圧下
降波形」にそれぞれ対応する。
【0047】次に、駆動信号の各パルス単独によるノズ
ル穴22A付近のインクの変化状態を図5〜図7を参照
しつつ説明する。まず、図5は、第1パルスまたは第3
パルスによるインクの変化状態を示している。
【0048】中間電位VmにあるP11の状態では、メ
ニスカス40はノズル穴22の吐出面から若干引き込ま
れた位置にある。次に、中間電位Vmから最大電位VP
Mに上昇するP12の状態では、圧電振動子17が収縮
して圧力発生室27が膨張し、メニスカス40がノズル
穴22A内に引き込まれる。このとき、圧力発生室27
は、圧電振動子17の収縮速度に応じた速度で膨張す
る。P13の状態では、一旦引き込まれたメニスカス4
0が引き込まれる直前の位置に復帰しない程度の時間だ
け、最大電位VPMを保持する。
【0049】P14の状態では、メニスカス40をノズ
ル穴22Aの奥に引き込んだ状態で、圧電振動子17を
最大電位VPMから最低電位VLまで急速に放電させ
る。これにより、圧電振動子17が伸長して圧力発生室
27が収縮し、メニスカス40がノズル穴22Aの吐出
面から突出しはじめる。このとき、圧力発生室27は、
圧電振動子17の伸長速度に応じた速度で収縮する。最
低電位VLを維持するP15の状態でも、慣性によりメ
ニスカス40の突出が続く。そして、P16の状態で
は、メニスカス40が突出した状態で圧電振動子17を
再び中間電位Vmまで充電する。これにより、圧電振動
子17が収縮して圧力発生室27が膨張し、ノズル穴2
2Aから外部に突出したインクが引きちぎれて、中ドッ
トに相当する量のインク滴が吐出される。
【0050】図6には、第2パルスを単独で圧電振動子
17に印加した場合のインクの変動状態が示されてい
る。中間電位VmにあるP21の状態では、メニスカス
40はノズル穴22Aの吐出面から若干引き込んだ位置
にある。次に、中間電位Vmから最大電位VPSまで昇
圧させると、圧電振動子17が収縮して圧力発生室27
が膨張するため、メニスカス40はノズル22A内に引
き込まれる。P23の状態では、メニスカス40が元の
位置に復帰しない程度の短時間だけ最大電位VPSを保
持する。従って、メニスカス40は、ノズル穴2A内に
引き込まれたままである。また、第2パルスの最大電位
VPSは、前記第1パルスの最大電位VPMよりも低い
ため、インク室25から圧力発生室27内に流入するイ
ンク量は第1パルスの場合よりも少ない。
【0051】最大電位VPSから中間電位Vmまで圧電
振動子17を放電させるP24の状態では、圧電振動子
17が伸長して圧力発生室27が収縮する。これによ
り、圧力発生室27内に正圧が生じ、メニスカス40は
ノズル穴22Aの外部に向けて押し出される(P24a
の状態)。そして、ノズル穴22Aから微少なインク滴
が吐出される(P24bの状態)。つまり、最大電位V
PSを小さくすることにより圧力発生室27内に流入さ
せるインク量を少なくし、かつ、メニスカス40を引き
込んだ状態で弱い正圧方向の圧力変化を発生させるた
め、例えば、第1パルスによるインク滴の約1/5程度
の微少なインク滴が吐出される。
【0052】図7には、第4パルスを単独で圧電振動子
17に印加した場合のインクの変動状態が示されてい
る。まず、中間電位VmにあるP41の状態では、前記
P11,P21の状態と同様に、メニスカス40はノズ
ル穴22Aから若干引き込んだ位置にある。次に、中間
電位Vmから最大電位VPNまで圧電振動子17を充電
すると、圧電振動子17が収縮して圧力発生室27が膨
張するため、メニスカス40がノズル穴22A内に引き
込まれる。しかし、最大電位VPNは小さいため、メニ
スカスの引き込み量は僅かである。最大電位VPNを短
時間だけ保持するP43の状態では、メニスカス40は
ノズル穴22内に少しだけ引き込まれた状態を維持して
いる。そして、最大電位VPNから中間電位Vmまで圧
電振動子17を放電させるP44の状態では、圧力発生
室27が収縮するため、メニスカス40はノズル穴22
Aの吐出面に向けて押し戻される。
【0053】このように、第4パルスは、浅い充放電を
行うため、圧力発生室27内の圧力変化が少なく、ノズ
ル穴22Aからインク滴を吐出させずにメニスカス40
を微振動させることができる。これにより、インクの粘
度増大等を防止することができる。なお、プリントヘッ
ド10がホームポジションにある場合等の限定された状
態のときに微振動を与えたり、ノズル穴22Aをキャッ
プで覆ったりすること等によってもノズル穴22Aの詰
まりを防止することができる。従って、第4パルスは必
ずしも必要ではなく、省略することも可能である。
【0054】1−6 印字データの転送タイミング 次に、第1パルス(中ドット)、第2パルス(小ドッ
ト)、第3パルス(中ドット)、第4パルス(微振動)
を一または複数選択して多階調表現する方法を、図4等
を参照しつつ考える。
【0055】上述したように、シフトレジスタ13から
ラッチ回路14等を経てスイッチ回路16に加わる印字
データのビットが「1」の期間中には、駆動信号が圧電
振動子17に印加され、圧電振動子17は駆動信号の波
形に応じて伸縮する。一方、印字データのビットが
「0」の期間中には、圧電振動子17への駆動信号の供
給が遮断され、圧電振動子17は直前の状態を保持す
る。従って、印字データのビットを第1〜第4パルスの
発生タイミングに同期させれば、第1〜第4パルスのう
ちいずれか1つあるいは複数のパルスを選択することが
できる。
【0056】例えば、ドットを形成しない無ドットの場
合(階調値1)、小ドットのみ形成する場合(階調値
2)、1個の中ドットのみを形成する場合(階調値
3)、2個の中ドットで大ドットを形成する場合(階調
値4)の4パターンで記録紙上に記録ドットを形成すれ
ば、4段階のドット階調を行うことができる。なお、4
階調の場合、階調値1を(00)、階調値2を(0
1)、階調値3を(10)、階調値4を(11)のよう
に、各階調値を2ビットデータで表すことができる。
【0057】インク滴を吐出しない無ドットの階調値1
の場合は、微振動を発生させるだけの第4パルスを圧電
振動子17に供給すればよい。従って、階調値1の場合
は、スイッチ回路16に対して、第1〜第3パルスの発
生期間中は「0」を印加する一方、第4パルスの発生と
同期させて「1」を印加すれば、第4パルスのみを圧電
振動子17に加えることができる。つまり、階調値1を
示す2ビットのデータ(00)を4ビットデータ(00
01)に翻訳(デコード)することにより、インク滴を
吐出しない第4パルスのみを圧電振動子17に印加する
ことができ、無ドットの階調値1を実現することができ
る。
【0058】同様に、スイッチ回路16に対して、第1
パルス、第3パルス及び第4パルスの期間中に「0」を
与え、第2パルスに同期させて「1」を印加すれば、つ
まり、4ビットデータ(0100)を所定のタイミング
でスイッチ回路16に与えれば、第2パルスのみが圧電
振動子17に供給され、これにより、小ドット相当のイ
ンク滴を記録紙に着弾させて階調値2を実現することが
できる。
【0059】同様に、4ビットデータ(1000)をス
イッチ回路16に与えれば、第1パルスのみが圧電振動
子17に印加され、これにより、記録紙に中ドットが1
個形成されて階調値3が実現される。
【0060】同様に、4ビットデータ(1010)をス
イッチ回路16に与えれば、中ドットを形成する第1パ
ルス及び第3パルスのみが圧電振動子17に供給され
る。これにより、記録紙上に中ドット相当のインク滴が
続けて2発着弾し、各インク滴が混じり合って実質的に
1つの大ドットが形成される。
【0061】上述のように、各駆動パルス毎に1ビット
のデータを割り当てて印字データを構成すれば、各ビッ
トの値によって所望の駆動パルスのみを選択することが
できる。この各駆動パルスそれぞれに割り当てられる1
ビットのデータが「パルス選択信号」に該当する。ま
た、印字データの生成は「印字データ生成手段」として
の制御部6が行い、生成された印字データは出力バッフ
ァ4Cに記憶される。なお、第4パルスを省略する場合
は、無ドットの階調値1を(000)、小ドットのみの
階調値2を(010)、中ドットのみの階調値3を(1
00)、中ドット2発による大ドットの階調値4を(1
01)のように、3ビットのデータをスイッチ回路16
に与えればよい。
【0062】次に、4ビットの印字データをスイッチ回
路16等に与える具体的構成について、図8の波形図を
参照しつつ説明する。
【0063】まず、各ノズルについての2ビットの階調
値(b1,b0)は、上述した4ビットの印字データ
(D1,D2,D3,D4)に翻訳された状態で出力バ
ッファ4Cに記憶されている。ここで、D1は第1パル
スの選択信号、D2は第2パルスの選択信号、D3は第
3パルスの選択信号、D4は第4パルスの選択信号であ
る。この4ビットの印字データは、一印刷周期内にプリ
ントヘッド10の各ノズルに対応したスイッチ回路16
に与えられる。
【0064】ここで、プリントヘッド10のノズル数を
n個とし、副走査方向のある位置における1番目のノズ
ルの印字データを(D11,D21,D31,D4
1)、2番目のノズルの印字データを(D12,D2
2,D32,D42)のように表した場合、シフトレジ
スタ13には、全ノズルについての第1パルス選択信号
D1のデータ(D11,D12,D13,...D1
n)がクロック信号に同期してシリアル入力される。同
様にして、全ノズルについての第2パルス選択信号D2
のデータ(D21,D22,D23,...D2n)、
全ノズルについての第3パルス選択信号D3のデータ
(D31,D32,D33,...D3n)、全ノズル
についての第4パルス選択信号D4のデータ(D41,
D42,D43,...D4n)が、一印刷周期内でシ
フトレジスタ13に転送される。
【0065】より具体的には、目的とする駆動パルスが
発生する前に、当該駆動パルスを選択する印字データが
シフトレジスタ13に転送される。そして、目的とする
パルスの発生に同期させて、シフトレジスタ13が記憶
した印字データをラッチ回路14に転送して記憶させ
る。ラッチ回路14に移された印字データは、レベルシ
フタ15により所定電圧に昇圧されてからスイッチ回路
16に入力される。
【0066】例えば、図8に示す如く、第1パルスを選
択するD1のデータは、第1パルスの直前の第4パルス
発生期間内にシフトレジスタ13に転送されている。そ
して、第1パルスの発生に合わせてラッチ信号が出力さ
れ、このラッチ信号により、シフトレジスタ13が記憶
したD1の印字データは、パラレル信号に変換されてラ
ッチ回路14に転送される。このラッチ回路14に転送
されたD1の印字データは、レベルシフタ15によって
所定の電圧値に昇圧された後、スイッチ回路16に供給
される。これにより、ノズルに与えられたD1の値が
「1」の場合は、第1パルスに従って圧電振動子17が
伸縮するため、該ノズルから中ドット相当のインク滴が
吐出され、このインク滴が記録紙に着弾して中ドットの
記録ドットが形成される。一方、与えられたD1の値が
「0」であるノズルは、第1パルスが圧電振動子17に
印加されないため、インク滴を吐出しない。同様にし
て、D2のデータ、D3のデータ、D4のデータは、そ
れぞれ目的とする駆動パルスが発生する直前の期間内に
シフトレジスタ13に転送される。
【0067】図9は、各駆動パルスの組み合わせにより
得られるパターンを示している。上述したように、4ビ
ットの印字データ(0100)を与えれば小ドットが、
(1000)を与えれば中ドットが、(1010)を与
えれば中ドット2発による大ドットが、(0000)を
与えれば微振動のみの無ドットが得られる。
【0068】また、図9中の最下段に示すように、印字
データ(0110)を与えれば、小ドット相当のインク
滴と中ドット相当のインク滴とを続けて記録紙に着弾さ
せることができる。この場合は、記録紙上で小ドット相
当のインク滴と中ドット相当のインク滴とが混じり合っ
て、中ドットと大ドットの略中間の大きさの記録ドット
を得ることが可能である。ここで、注目すべきは、最初
に小ドット相当のインク滴を吐出し、次に中ドット相当
のインク滴を吐出している点である。これとは逆に、最
初に中ドット相当のインク滴を吐出し、次に小ドット相
当のインク滴を吐出する構成の場合、つまり、印字デー
タ(1100)を与えて第1パルス及び第2パルスを選
択する場合を考える。この場合は、先に吐出された中ド
ット相当のインク滴を圧力発生室27内に補充するため
の時間及びインク滴吐出後のメニスカスの残留振動が静
定するまでの時間がかかる。従って、インク滴を安定的
に吐出するのが難しい。しかし、本実施の形態では、ま
ず最初に小ドット相当のインク滴を吐出し、次に中ドッ
ト相当のインク滴を吐出するため、インクの補充時間が
短く、メニスカスの残留振動も速やかに静定する。従っ
て、一印刷周期内に重量の異なる2つのインク滴を吐出
することができる。
【0069】本実施の形態によれば、複数の駆動パルス
によって基本波形たる駆動波形を形成し、各駆動パルス
に対応したビットデータからなる印字データをスイッチ
回路16に与える構成のため、一印刷周期内で、各ノズ
ルから一つまたは複数のインク滴をそれぞれ吐出させる
ことができる。従って、記録紙上における各記録ドット
毎に多階調の表現を行うことができ、印刷速度を低下さ
せることなく高品位の印刷を実現することができる。
【0070】具体的には、中ドット相当のインク滴を吐
出させる第1パルス及び第3パルスと小ドット相当のイ
ンク滴を吐出させる第2パルスとを含んで駆動信号を形
成するため、インク滴を吐出しない「第1の階調値」と
しての階調値1、小ドット相当のインク滴を吐出させる
「第2の階調値」としての階調値2、中ドット相当のイ
ンク滴を吐出させる「第3の階調値」としての階調値3
及び中ドット相当のインク滴を2つ吐出させる「第4の
階調値」としての階調4、の合計4段階の階調表現を各
ノズル毎に行うことができる。
【0071】また、第1パルスと第3パルスとの間の時
間は、プリントヘッド10の最大駆動周期に設定されて
いるため、印刷速度を低下させることなく中ドットを連
続して吐出させることができる。なお、第4パルスを省
略する場合は、第4パルスの時間だけ中間電位Vmを保
持すればよい。
【0072】2.第2の実施の形態 次に、図10及び図11に基づいて本発明の第2の実施
の形態を説明する。なお、以下の各実施の形態では、上
述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
【0073】図10に示された本実施の形態の駆動信号
も、第1の実施の形態の駆動信号と同様に、中ドット相
当のインク滴を吐出させる第1パルス及び第3パルス
と、小ドット相当のインク滴を吐出させる第2パルス
と、メニスカスを微振動させる第4パルスとから構成さ
れている。しかし、本実施の形態では、中間電位Vmに
替わってベース電位VBが電圧変化の基準になってお
り、各駆動パルスは台形状に形成されている。
【0074】第1パルスは、例えばグランドレベルのベ
ース電位VBから始まり(P11)、次に、最大電位V
PMまで所定の電圧勾配θCMで上昇する(P12)。
そして、この最大電位VPMを所定時間だけ維持した後
(P13)、ベース電位VBまで所定の電圧勾配θDM
で低下し(P14)、このベース電位VBを維持する
(P15)。ここで、放電時の電圧勾配θDMは、充電
時の電圧勾配θCMよりも大きい。また、最大電位VP
Mを保持する時間は、メニスカスが直前の状態に戻らな
い程度の短時間に設定されている。
【0075】第2パルスは、ベース電位VBから所定の
電圧勾配θCSをもって最大電位VPSまで上昇し(P
21)、最大電位VPSをメニスカスが直前の位置に復
帰しない程度の短時間だけ維持する(P22)。そし
て、最大電位VPSから所定の電圧勾配θDSでベース
電位VBまで低下する。ここで、充電時の電圧勾配θC
Sの方が放電時の電圧勾配θDSよりも大きい。
【0076】第3パルスは第1パルスと同形状なので説
明を省略する。なお、第1パルスと第3パルスとの間の
時間は、プリントヘッド10の最大駆動周期に設定され
ている。
【0077】微振動を与える第4パルスは、ベース電位
VBから最大電位VPNまで上昇し(P41)、最大電
位VPNを短時間だけ保持した後(P42)、ベース電
位VBまで低下する(P43)。
【0078】図11は、本実施の形態によるインク滴の
吐出パターンを示している。第1の実施の形態で述べた
と同様に、第2パルスのみを選択すれば記録紙上に小径
の記録ドットが形成され(印字データ(0100))、
第1パルスのみを選択すれば中程度の記録ドットが形成
される(印字データ(1000))。また、第1パルス
及び第3パルスを選択すれば、中ドット相当のインク滴
が記録紙上に2発着弾して大径の記録ドットが形成され
(印字データ(1010))、第4パルスのみを選択す
ればメニスカスに微振動が与えられる(印字データ(0
001))。さらに、印字データ(0110)をスイッ
チ回路16に与えれば、第2パルス及び第3パルスを選
択して、小ドット相当のインク滴と中ドット相当のイン
ク滴とを記録紙上に2発着弾させることができ、これに
より、中ドットと大ドットとの中間の大きさの記録ドッ
トを得ることができる。
【0079】このように構成される本実施の形態でも、
複数の駆動パルスから基本波形としての駆動信号を形成
し、印字データによっていずれか一つの駆動パルスまた
は複数の駆動パルスを選択可能に構成しているため、第
1の実施の形態と同様に、印刷速度の低下を招くことな
く高品位の多階調印刷を実現することができる。
【0080】なお、本実施の形態は、例えば以下のよう
に表現することができる。「第1の駆動パルス及び第3
の駆動パルスは、ベース電位VBから第1の最大電位V
PMまで上昇する第1の電圧上昇波形(P12,P3
2)と、前記第1の最大電位VPMを維持する第1の最
大電位維持波形(P13,P33)と、前記第1の最大
電位VPMから前記ベース電位VBまで下降する第1の
電圧下降波形(P14,P34)とを有して構成され、
第2の駆動パルスは、ベース電位VBから前記第1の最
大電位VPMよりも小さい第2の最大電位VPSまで上
昇する第2の電圧上昇波形(P21)と、前記第2の最
大電位VPSを維持する第2の最大電位維持波形(P2
2)と、前記第2の最大電位VPSから前記ベース電位
VBまで下降する第2の電圧下降波形(P23)とを有
して構成されていることを特徴とする請求項2〜請求項
5に記載のインクジェット式プリントヘッドの駆動装
置」。
【0081】3.第3の実施の形態 次に、図12及び図13に基づいて本発明の第3の実施
の形態を説明する。
【0082】図12の波形図に示すように、本実施の形
態による駆動信号も、中ドット相当のインク滴を吐出さ
せる第1パルス及び第3パルスと、小ドット相当のイン
ク滴を吐出させる第2パルスと、メニスカスに微振動を
与えるための第4パルスとを含んで構成されている。
【0083】各パルスの形状について説明する。まず、
第1パルスは、中間電位Vmから始まり(P11)、次
に、中間電位Vmから第1の最低電位VLMまで所定の
電圧勾配θDMで下降する(P12)。そして、この第
1の最低電位VLMをメニスカスが直前の位置に復帰し
ない程度の短時間だけ維持した後(P13)、中間電位
Vmまで所定の電圧勾配θCMで上昇し(P14)、こ
の中間電位Vmを維持する(P15)。ここで、放電時
の電圧勾配θDMは、充電時の電圧勾配θCMよりも大
きい。第3パルスは第1パルスと同一形状であり、第1
パルスと第3パルスとの間の時間はプリントヘッド10
の最大駆動周期に設定されている。
【0084】第2パルスは、中間電位Vmから所定の電
圧勾配θCSをもって最大電位VPSまで上昇し(P2
1)、最大電位VPSをメニスカスが直前の位置に復帰
しない程度の短時間だけ維持する(P22)。そして、
最大電位VPSから所定の電圧勾配θDSで中間電位V
mまで低下する。ここで、充電時の電圧勾配θCSの方
が放電時の電圧勾配θDSよりも大きい。
【0085】第4パルスは、中間電位Vmから第2の最
低電位VLNまで下降し(P41)、この最低電位VL
Nを短時間だけ保持した後(P42)、中間電位Vmに
復帰する(P43)。
【0086】図13は、本実施の形態によるインク滴の
吐出パターンである。前記各実施の形態で述べたと同様
に、第2パルスのみの選択、第1パルスのみの選択、第
1パルス及び第3パルスの選択、第4パルスのみの選
択、第2パルス及び第3パルスの選択によって、それぞ
れ小径の記録ドット、中程度の記録ドット、大ドット、
微振動、中ドットと大ドットとの中間の記録ドットを得
ることができる。
【0087】このように構成される本実施の形態でも、
上述した各実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。なお、本実施の形態は、例えば以下のように表現す
ることができる。「第1の駆動パルス及び第3の駆動パ
ルスは、中間電位Vmから第1の最低電位VLMまで下
降する第1の電圧下降波形(P12,P32)と、前記
第1の最低電位VLMを維持する第1の最低電位維持波
形(P13,P33)と、前記第1の最低電位VLMか
ら前記中間電位Vmに復帰する第1の中間電位復帰波形
(P14,P34)とを有して構成され、第2の駆動パ
ルスは、中間電位Vmから最大電位VPSまで上昇する
電圧上昇波形(P21)と、前記最大電位VPSを維持
する最大電位維持波形(P22)と、前記最大電位VP
Sから前記中間電位Vmまで下降する第2の電圧下降波
形(P23)とを有して構成されていることを特徴とす
る請求項2〜請求項5に記載のインクジェット式プリン
トヘッドの駆動装置」。
【0088】なお、当業者であれば、各実施の形態に記
載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等が
可能である。例えば、2ビットの階調データから4ビッ
トの印字データへの変換をデコード回路によって行って
もよい。
【0089】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るインク
ジェット式プリントヘッドの駆動装置及び駆動方法によ
れば、駆動信号を形成する複数の駆動パルスを印字デー
タによって選択可能な構成としたため、同一のノズルか
ら重量の異なるインク滴を吐出できると共に、一印刷周
期内で複数のインク滴を吐出することができる。従っ
て、記録紙上の記録ドット径を可変に調整して高品位の
多階調画像を高速に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態が適用されるインクジェッ
ト式プリンタの全体構成を示す構成説明図。
【図2】プリントヘッド駆動回路の要部を示す回路図。
【図3】プリントヘッドの機械的構造を示す構成説明
図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に用いられる駆動信
号と階調値等との関係を示す説明図。
【図5】第1の駆動パルスまたは第3の駆動パルスを単
独で圧電振動子に印加した場合のメニスカスの挙動を示
す説明図。
【図6】第2の駆動パルスを単独で圧電振動子に印加し
た場合のメニスカスの挙動を示す説明図。
【図7】第4の駆動パルスを単独で圧電振動子に印加し
た場合のメニスカスの挙動を示す説明図。
【図8】駆動信号の各駆動パルスと印字データの転送タ
イミング等との関係を示すタイムチャート。
【図9】駆動パルスの選択パターンを示すタイムチャー
ト。
【図10】本発明の第2の実施の形態に用いられる駆動
信号の各駆動パルスと印字データ等との関係を示すタイ
ムチャート。
【図11】駆動パルスの選択パターンを示すタイムチャ
ート。
【図12】本発明の第3の実施の形態に用いられる駆動
信号の各駆動パルスと印字データ等との関係を示すタイ
ムチャート。
【図13】駆動パルスの選択パターンを示すタイムチャ
ート。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 2 プリントエンジン 6 制御部 8 駆動信号発生回路 10 プリントヘッド 16 スイッチ回路 17 圧電振動子 22A ノズル穴 27 圧力発生室

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルのそれぞれに対応して設け
    られた圧力発生素子を作動させることにより、前記各ノ
    ズルからインク滴を吐出させるインクジェット式プリン
    トヘッドの駆動装置において、 インク滴をそれぞれ吐出させるための複数の駆動パルス
    を含んでなる駆動信号を発生させる駆動信号発生手段
    と、 前記各駆動パルスにそれぞれ対応したパルス選択信号を
    含んでなる印字データに基づいて、前記各駆動パルスの
    うちいずれか一つまたは複数の駆動パルスを前記圧力発
    生素子に対して一印刷周期内で選択的に入力させるスイ
    ッチ手段とを備えたことを特徴とするインクジェット式
    プリントヘッドの駆動装置。
  2. 【請求項2】 複数のノズルのそれぞれに対応して設け
    られた圧力発生素子を作動させることにより、前記各ノ
    ズルからインク滴を吐出させるインクジェット式プリン
    トヘッドの駆動装置において、 それぞれインク滴を吐出させるための第1の駆動パルス
    と第2の駆動パルスと第3の駆動パルスとを含んでなる
    駆動信号を発生させる駆動信号発生手段と、 前記各駆動パルスにそれぞれ対応して設けられたパルス
    選択信号により、一印刷周期内で前記各駆動パルスのう
    ちいずれか一つまたは複数の駆動パルスを選択可能な印
    字データを生成する印字データ生成手段と、 前記印字データに基づいて、前記駆動信号を前記圧力発
    生素子に対して入力させるスイッチ手段とを備え、 前記駆動信号は、第1のインク滴を吐出させるための第
    1の駆動パルスと、前記第1のインク滴よりも少量の第
    2のインク滴を吐出させるための第2の駆動パルスと、
    前記第1のインク滴と同量の第3のインク滴を吐出させ
    るための第3の駆動パルスとを含んで構成されているこ
    とを特徴とするインクジェット式プリントヘッドの駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記印字データは、前記駆動信号の各駆
    動パルスにそれぞれ対応したパルス選択信号を組み合わ
    せてなり、インク滴を吐出させない第1の階調値と、前
    記第2の駆動パルスのみを選択して前記第2のインク滴
    を吐出させる第2の階調値と、前記第1の駆動パルスま
    たは前記第3の駆動パルスのいずれかを選択して前記第
    1のインク滴または前記第3のインク滴のいずれかを吐
    出させる第3の階調値と、前記第1の駆動パルス及び第
    3の駆動パルスを選択して前記第1のインク滴及び第3
    のインク滴を吐出させる第4の階調値とが、選択可能で
    あることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット
    式プリントヘッドの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動信号は、インク滴が吐出しない
    程度に前記圧力発生素子を作動させる第4の駆動パルス
    を含み、前記印字データが選択可能な第1の階調値では
    該第4の駆動パルスのみを選択することを特徴とする請
    求項3に記載のインクジェット式プリントヘッドの駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の駆動パルスと前記第3の駆動
    パルスとの間の周期がプリントヘッドの最大駆動周期に
    設定されていることを特徴とする請求項2〜請求項4の
    いずれかに記載のインクジェット式プリントヘッドの駆
    動装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の駆動パルス及び第3の駆動パ
    ルスは、中間電位から第1の最大電位まで上昇する第1
    の電圧上昇波形と、前記第1の最大電位を維持する第1
    の最大電位維持波形と、前記第1の最大電位から最低電
    位まで下降する第1の電圧下降波形と、前記最低電位を
    維持する最低電位維持波形と、前記最低電位から前記中
    間電位に復帰する中間電位復帰波形とを有してそれぞれ
    構成され、 前記第2の駆動パルスは、中間電位から前記第1の最大
    電位よりも小さい第2の最大電位まで上昇する第2の電
    圧上昇波形と、前記第2の最大電位を維持する第2の最
    大電位維持波形と、前記第2の最大電位から中間電位ま
    で下降する第2の電圧下降波形とを有して構成されてい
    ることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記
    載のインクジェット式プリントヘッドの駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電圧下降波形における電圧勾
    配は、前記第1の電圧上昇波形における電圧勾配よりも
    大きいことを特徴とする請求項6に記載のインクジェッ
    ト式プリントヘッドの駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の電圧下降波形における電圧降
    下時間は前記圧力発生素子の固有振動周期と略同一に設
    定され、前記第1の電圧下降波形の開始から前記中間電
    位復帰波形の開始までの時間がヘルムホルツ周期と略同
    一に設定されていることを特徴とする請求項6または請
    求項7に記載のインクジェット式プリントヘッドの駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 前記圧力発生素子は、圧電振動子である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載
    のインクジェット式プリントヘッドの駆動装置。
  10. 【請求項10】 複数のノズルのそれぞれに対応して設
    けられた圧力発生素子を作動させることにより、圧力発
    生室を膨縮させて前記各ノズルからインク滴を吐出させ
    るインクジェット式プリントヘッドの駆動方法におい
    て、 第1のインク滴を吐出させるための第1の駆動パルスと
    前記第1のインク滴よりも少量の第2のインク滴を吐出
    させるための第2の駆動パルスと前記第1のインク滴と
    同量の第3のインク滴を吐出させるための第3の駆動パ
    ルスとを含んでなる駆動信号を駆動信号発生手段により
    発生させ、 前記各駆動パルスにそれぞれ対応して設けられたパルス
    選択信号により一印刷周期内で前記各駆動パルスのうち
    いずれか一つまたは複数の駆動パルスを選択可能に生成
    された印字データをスイッチ手段に入力し、 前記印字データに基づいてスイッチ手段を駆動すること
    により前記駆動信号を前記圧電振動子に対して入力させ
    ることを特徴とするインクジェット式プリントヘッドの
    駆動方法。
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