JP2001031712A - イオン交換体の製造方法 - Google Patents

イオン交換体の製造方法

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JP2001031712A JP11208901A JP20890199A JP2001031712A JP 2001031712 A JP2001031712 A JP 2001031712A JP 11208901 A JP11208901 A JP 11208901A JP 20890199 A JP20890199 A JP 20890199A JP 2001031712 A JP2001031712 A JP 2001031712A
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悟 増田
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勉 米盛
Yoshimune Aosaki
義宗 青嵜
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学的安定性及び耐熱性が高く、使用時に有
機物の溶出が少ないイオン交換体を製造する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
位を構成要素として含有する架橋共重合体に、イオン交
換性官能基を導入するイオン交換体の製造方法におい
て、該架橋共重合体を有機溶媒と接触させ、該有機溶媒
の少なくとも1部を除去した後、官能基を導入すること
を特徴とするイオン交換体の製造方法。 【化1】 (式中、Rは炭素数3〜8のアルキレン基又は炭素数4
〜8のメチレンオキシアルキレン基を表わし、Zはハロ
ゲン原子、水酸基、トルエンスルホニル基又はチオール
基を表す。ベンゼン環Aは、アルキル基或いはハロゲン
原子で置換されていてもよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化学的安定性が高
く、また使用時に有機物溶出量が小さい架橋イオン交換
体の製造方法に関するものである。本発明のイオン交換
体は、例えば、イオン交換樹脂、キレート樹脂、イオン
交換膜、イオン交換繊維として、純水、超純水の製造等
に使用される。
【0002】
【従来の技術】代表的なイオン交換樹脂としては、スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体にメチレン基を介して
トリメチルアンモニウム基等のアニオン交換基を導入し
たアニオン交換樹脂、イミノジ酢酸基、ポリアミン基等
を導入したキレート樹脂、スチレン−ジビニルベンゼン
共重合体のベンゼン環にスルホン酸基等のカチオン交換
基を導入したカチオン交換樹脂等が知られている。これ
らのイオン交換体は使用時にイオン交換体からの有機物
の溶出が発生する。溶出有機物の1部は官能基部分の分
解に由来する。この原因はベンゼン環とイオン交換基の
電荷が近接しているためと想定され、アニオン交換体に
例を取ると、ベンゼン環とイオン交換基の正電荷が近接
しているため、ベンジル位の水素の酸性度が高くなりア
ニオン交換基が脱離し易くなるためと推定される。
【0003】この化学的安定性に由来する問題を解決す
るため、特開平4−349941号はベンゼン環と官能
基の間にアルキレン基からなるスペーサーを導入した新
規のアニオン交換体(以下スペーサー型イオン交換体と
称する)を提案している。又特開平7−289921号
は同様の目的でアルコキシメチレン基(メチレンオキシ
アルキレン基)からなるスペーサーを提案している。ス
ペーサー型イオン交換体は、通常スペーサーを導入した
モノマーを重合した後、共重合体の官能基部をアニオン
交換基、カチオン交換基、キレート形成官能基により官
能基化することによって得られる。スペーサーの影響に
より、スペーサーモノマーは、通常のイオン交換樹脂の
母体ポリマ−であるスチレンに対し一般に高沸点であ
る。その為、従来のスペーサー型イオン交換体では製品
化時にモノマー由来の不要な成分が残存し易いという欠
点があった。一方、現行イオン交換樹脂の製造過程で
は、官能基導入前の中間体である共重合体をトルエン等
の溶媒で洗浄すると、樹脂の外観が大きく低下すること
が知られている。その傾向は特にアニオン交換樹脂にお
いて顕著である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】有機イオン交換体は、
通常イオン交換体自体の分解、及び、各製造工程で発生
する不純物の残存により、使用時に有機物溶出が発生す
る。これらの有機物溶出はイオン交換体利用上好ましく
なく、特に純水製造分野では大きな問題となる。例え
ば、イオン交換体は半導体DRAM製造時の洗浄用超純
水製造等にも使用されるが、昨今の情報電子技術の進展
により、従来にもまして超純水分野では溶出の小さなイ
オン交換体が求められている。本発明は上記実情に鑑み
てなされたものであり、その目的はイオン交換体に残存
する有機溶出成分量を、効率よく低減させることのでき
るイオン交換体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため検討を重ね、スペーサー型イオン交換体
は、従来の知見に反し、官能基導入前に有機溶媒で洗浄
しても樹脂の外観を損なうことが無く、架橋共重合体に
残存する有機溶出成分を、効率よく低減させるとの知見
を得て本発明を達成した。即ち本発明の要旨は、下記一
般式(1)で表される繰り返し単位を構成要素として含
有する架橋共重合体に、イオン交換性官能基を導入する
イオン交換体の製造方法において、該架橋共重合体を有
機溶媒と接触させ、該有機溶媒の少なくとも一部を除去
した後、官能基を導入することを特徴とするイオン交換
体の製造方法に存する。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Rは炭素数3〜8のアルキレン基
又は炭素数4〜8のメチレンオキシアルキレン基を表わ
し、Zはハロゲン原子、水酸基、トルエンスルホニル基
又はチオール基を表す。ベンゼン環Aは、アルキル基或
いはハロゲン原子で置換されていてもよい。)
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。前示一般式(1)において、Rはスペーサー部であ
って、官能基を導入した場合耐熱性の機能を発現するた
めには、Rは炭素数3〜8のアルキレン基或いは、炭素
数4〜8のメチレンオキシアルキレン基(−CH2 −O
−アルキレン基)である。Rがアルキレン基の場合は、
例えばトリメチレン、テトラメチレン、へキサメチレン
等の直鎖状アルキレン基、プロピレン、2,2−ジメチ
ルエチレン、2−エチルへキシレン等の分岐状アルキレ
ン基、或いは1、6ーシクロヘキシレン等の環状のアル
キレン基が挙げられ、好ましくは、炭素数3〜6の直鎖
状アルキレン基である。Rがメチレンオキシアルキレン
基の場合、上記と同様のアルキレン基を有するメチレン
オキシアルキレン基が挙げられ、好ましくは炭素数4〜
6の直鎖状アルキレン基を有するメチレンオキシアルキ
レン基である。
【0009】なお、Rがエチレン基の場合、アニオン交
換基を導入すると、正電荷を有するアンモニウム基はホ
フマン分解によって分解し脱離しやすいため、得られる
イオン交換体の耐熱性が低下する。又、カチオン交換基
(SO3 - 基)を導入した場合は短鎖を通じてベンゼン
管の影響を受け充分な化学的安定性を示さず、酸性度も
低下することが予測される。一方、置換基Rの炭素数が
上記範囲を超える場合、架橋性共重合体の構成単位の分
子量が大きくなるため、重量当たりの交換容量が小さく
なる。キレート樹脂においても同様にRが短鎖の場合は
化学的安定性が低下すると共に、自由運動が制限される
ためキレート形成の充分な改良が発揮されず、Rが長鎖
の場合は重量あたりのキレート形成量が低下するので好
ましくない。置換基Rのベンゼン環上の位置は、一般に
製造の容易さから、ポリエチレン鎖に対し、m−又はp
−位に導入されることが望ましい。o−位に導入された
場合でも、ベンゼン環とポリエチレン鎖による立体的な
影響は少ないことが考えられるが、架橋剤との共重合の
際の立体障害を考慮するとm−位、又はp−位であるこ
とが好ましい。Zは導入されるイオン交換基、キレート
形成基又はその前駆体と置換し得る基であって、好まし
くは塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子等の
ハロゲン原子である。ベンゼン環Aは、R以外にメチル
基、エチル基等のアルキル基、塩素原子、臭素原子、フ
ッ素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子で置換されてい
てもよい。
【0010】本発明のイオン交換体の中間体である一般
式(1)の構造を有する架橋共重合体は、いくつかの方
法により製造することができる。例えば下記一般式
(2)で表わされる前駆単量体を合成し、架橋剤と共重
合して架橋性共重合体を得ることができる。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R、Z及び環Aは一般式(1)の
場合と同じ定義を有す。) あるいは、クロロメチルスチレンと架橋剤の共重合体、
或いはスチレンと架橋剤の共重合体をクロロメチル化し
て得られるクロロメチル基を有する架橋性共重合体に、
高分子修飾法によって置換基R−Zを導入する方法が挙
げられる。一般に、イオン交換体の交換容量を高くする
ためには、前者の方法が望ましい。前駆体となる一般式
(2)の単量体は、例えば特開平4−349941、特
開平11−60519号等に記載の方法により、合成す
ることができる。一般式(2)で表わされる単量体と共
重合させる架橋剤としては、エチレン性不飽和結合を2
個以上有する化合物が使用される。架橋性単量体として
は、例えば、ジビニルベンゼン、ポリビニルベンゼン、
アルキルジビニルベンゼン、エチレングリコール(ポ
リ)(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレンビス(メ
タ)アクリルアミド等が挙げられる。更に、一般式
(2)で示される単量体を合成する際、副生するビスビ
ニルフェニルエタン、ビスビニルベンジルエーテル等も
架橋剤として使用できる。架橋剤として好ましくは、ジ
ビニルベンゼンである。架橋性単量体の含有率が低い場
合には、得られるイオン交換体は高膨潤性重合体となる
ため、体積当たりの交換容量が低下する。一方、含有率
が高い場合にも、イオン交換性官能基を有する構成成分
(1)の含有率が低くなるため、重量当たりの交換容量
は低下する。従って、本発明のイオン交換体を製造する
際の架橋剤の量は、全単量体に対して0. 1〜50モル
%、好ましくは0. 2〜25モル%である。一般式
(2)の単量体の量は、全単量体に対して5〜99モル
%の範囲である。イオン交換容量をできる限り大きくす
るためには、一般式(2)の含有率はできる限り高いこ
とが好ましい。
【0013】また、本発明の架橋共重合体は、得られる
イオン交換体の機能を低減させない範囲において、第3
の重合性単量体を添加することができる。その様な重合
性単量体としては、例えばスチレン、メチルスチレン、
エチルスチレン等のアルキルスチレン、ポリアルキルス
チレン、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリ
ル酸、アクリロニトリル等が挙げられる。第3の重合性
単量体の量は、全単量体に対して0〜50モル%、好ま
しくは0〜20モル%の範囲で用いられる。これらの単
量体の共重合は、過酸化物、あるいはアゾ系重合開始剤
を用いる公知の重合方法を採用することができる。重合
開始剤としては、過酸化ベンゾイル(BPO) 、過酸化ラウ
ロイル、t-ブチルハイドロパーオキサイド等の過酸化物
系重合開始剤、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,
2'- アゾビス(2,4- ジメチルバレロニトリル) 等のアゾ
系重合開始剤等が用いられる。その使用量は、全単量体
に対して、0. 05〜3重量%である。重合温度は、重
合開始剤の半減期温度、使用量、単量体の重合性等によ
り異なるが、通常40〜150℃、好ましくは50〜1
00℃である。重合時間は1〜30時間、好ましくは、
1〜15時間である。
【0014】重合方法は、特に限定されるものではな
く、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合等公知の
種々の方法をそのままあるいは組み合わせて採用するこ
とができる。イオン交換樹脂として使用する場合好適な
球状の重合体は、水/油型又は油/水型の懸濁重合によ
り製造される。特に、重合方法は上記で示した単量体成
分を用い重合開始剤の存在下、浴比が1対2から1対6
の範囲で懸濁重合法で行うことが好ましい。イオン交換
樹脂として使用する場合、用途によってイオン交換体の
粒径は多少異なるが、その平均粒子径は100μm 〜2
mmの範囲である。上記単量体の重合によって得られる架
橋共重合体は、ゲル型樹脂であっても多孔性樹脂であっ
てもよい。これらの重合反応において、必要に応じて、
上記の各単量体成分に溶解する溶媒を添加してもよい。
単量体に対して貧溶媒であるトルエン、ヘプタン、イソ
オクタン、2−エチルヘキサノール等の有機溶媒、又は
ポリスチレンを添加し共重合を行った場合には、多孔性
構造を有する架橋共重合体が得られる。一方、ジクロロ
エタン、1, 4−ジオキサン等上記の単量体の高分子に
対して良溶媒を添加した場合には、膨潤性の架橋共重合
体が得られる。これら溶媒の種類、添加量等により生成
する架橋共重合体の物理構造が異なり、これらの溶媒を
制御することにより目的とする多孔性架橋共重合体を得
ることができる。溶媒の添加量は、全単量体成分に対し
て0〜150重量%の範囲である。
【0015】一般式(1)の構成単位を有する共重合体
を得る方法のうち、高分子修飾法の場合は、クロロメチ
ル化架橋ポリスチレンをn-C49 Li等の強塩基によ
りベンジルアニオンを発生させ、1, ω- ジハロゲノア
ルカンとの反応によりアルキレンスペーサー型架橋性共
重合体を得る方法が挙げられる。置換基Rがメチレンオ
キシアルキレン基の場合は、ビニルベンジルアルコール
と1, ω- ジハロゲノアルカンとの反応により、ハロゲ
ノアルコキシメチルスチレン誘導体を得ることができ
る。一般式(1)の構成単位を有する架橋共重合体を高
分子修飾法で製造する場合、一般式(1)の構成単位、
架橋性単位の割合等は上記に準ずる。また、本発明のイ
オン交換体の所望の形状に応じ、重合時種々の形状に成
型することが可能である。例えば、粉砕し粉末状、溶液
重合により塊状体、その他繊維状、膜状等種々の形状に
成形することができる。
【0016】本発明はこの様にして得られた一般式
(1)の構成単位を有する架橋共重合体を、官能基を導
入する前の段階で有機溶媒で洗浄、即ち有機溶媒に接触
させ、溶媒の少なくとも一部を除去することを特徴とす
る。この際用いる溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、ノナン、デカン、ドデカン等の炭素数6〜1
2の脂肪族炭化水素、トルエン、ベンゼン、クロロベン
ゼン等の芳香族炭化水素、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、エチルアルコール、プロピル
アルコール等のアルコール類、その他ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル等の溶媒が単独、又は混合溶媒と
して用いられる。溶媒の種類は、一般式(1)の架橋重
合体の化学構造、及び、重合体としての膨潤性により決
定されるものである、膨潤性は高いものほど洗浄性が高
くなる傾向にある。好ましくは、炭素数6〜8の芳香族
炭化水素およびエーテル類が選択される。中でも好まし
くはトルエンが選択される。
【0017】有機溶媒の接触時間は、乾燥状態のポリマ
ーの溶媒浸漬より開始して通常10秒以上で、出発モノ
マーの化学構造、及び架橋剤の添加量により最適条件が
決定される。好ましくは5分から12時間の範囲であ
る。接触時の温度は、使用溶媒の融点から沸点の間であ
れば特に限定されないが、洗浄効率の点から室温以上で
の接触が好ましい。加圧条件の下では、大気圧中の沸点
以上での接触も可能である。接触させた有機溶媒は、官
能基導入前に系外に排出する。本発明方法は、この有機
溶媒による洗浄により、重合体中の不純物を効率的に除
去することができる。特に、続く官能基導入工程におい
て、官能基化されずに残存した不純物については、官能
基化後、親水性環境になってからの洗浄除去は困難であ
るが、本発明の方法によれば、疎水性環境下で洗浄除去
されるため非常に効果が高い。
【0018】接触方法はカラム法、バッチ法等特に限定
されるものではないが、洗浄効率の点でカラムに充填し
たポリマーに溶媒を通液させる方法が好ましい。カラム
法の場合、通液速度は、処理量等により最適条件が決定
されるものであり特に限定はされないが、好ましくは、
SV=0.2〜10の範囲から選択される。副反応を起
こしにくく且つ膨潤性の高い溶媒を選択すれば、溶媒接
触後、溶媒の一部を系外に排出した後、残溶媒を官能基
導入時の膨潤溶媒として使用することも可能である。
【0019】洗浄に用いる溶媒の量は、ポリマーの完全
膨潤に必要な量より過剰であれば良い、ポリマーを完全
に膨潤させるのに要する溶媒量は、溶媒種、溶媒組成、
ポリマー組成、及び温度等により決まる。完全な膨潤と
は、ある温度で、ポリマーに対して大過剰の溶媒を加え
静置しポリマー体積が一定となる状態を指す。例えば簡
便な測定方法としては、メスシリンダー中で乾燥状態の
ポリマーに溶媒を加え、一定温度で静置し、体積膨潤停
止時のポリマー体積を測定することにより完全膨潤時の
ポリマー体積を測定することができる。また、完全膨潤
後のポリマーを濾別し得られた溶媒量を、添加した溶媒
量から差し引くことで、完全膨潤に必要な溶媒量を概算
することができる。溶媒の排出は、ポリマーが溶媒に完
全膨潤した状態で、過剰に添加した溶媒を、完全膨潤時
のポリマー体積の1/10以上(以下ポリマーの完全膨
潤体積量をBV(Bed Volume)と記載する)
排出することで洗浄効果を得られるが、実用的には1〜
30BVの範囲が好ましい。
【0020】通常スチレンージビニルベンゼン共重合体
を母体とするイオン交換体、特にアニオン交換体では、
官能基導入前の溶媒洗浄により、外観が大きく低下する
ことが知られている。しかして、前記一般式(1)の構
成単位を有する本発明のイオン交換体においては、かか
る有機溶媒処理により外観が低下することは無い。その
理由として、本発明のイオン交換体においてはスペーサ
ー基を有するために、重合体自体のゴム弾性が高く樹脂
が破砕しにくいものと推定している。次いで、一般式
(1)で表される繰り返し単位を構成要素として含有す
る架橋共重合体にイオン交換性官能基を導入する。導入
方法は、公知の方法に従って行うことができる。アニオ
ン交換基の導入方法としては、架橋共重合体をアンモニ
ア又はアミンと反応させて置換基Zをアミノ基又はアン
モニウムア基で置換する方法がある。例えばZがハロゲ
ン原子の場合、アンモニア、メチルアミン、ジメチルア
ミン、トリメチルアミン、ジメチルエタノールアミン等
のアミンを反応させてアニオン交換基を導入する。Zが
水酸基の場合は、一旦ハロゲン原子に変換した後、上記
の方法により、アニオン交換基を導入することができ
る。かくして、下記一般式(3)又は(4)で示される
繰り返し単位を構成要素として含有する架橋アニオン交
換体が得られる。
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R及びAは一般式(1)と同じ意
義を有す。R1 、R2 、R3 はそれぞれ独立に水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基又はアルカノール基を表
す。Xはアンモニウム基に配位した対イオンを表す。) カチオン交換基の導入方法としては、公知のスルホン化
反応によりカチオン交換基であるスルホン酸基を導入す
ることができる。例えば一般式(1)のZがハロゲン原
子の場合、架橋共重合体をチオ尿素と反応させてZをイ
ソチウロニウム塩とした後、過酸化水素等で酸化してス
ルホン酸基に変換する方法、C25 OCS2 K処理し
てZをジチオ炭酸−O−エチルエステルとした後、酸化
してスルホン酸基に変換する方法、亜硫酸ナトリウムと
反応させてスルホン酸基を導入する方法などがある。Z
がチオール基の場合は、酸化してスルホン酸基に変換す
ることも可能である。カチオン交換基の導入により、下
記一般式(5)で示される繰り返し単位を構成要素とし
て含有するカチオン交換体が得られる。
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R及びAは一般式(1)と同じ意
義を有す。Y+ は対イオンを表す。)
【0025】キレート形成基の導入方法としては、例え
ば一般式(1)のZがハロゲン原子の場合は、架橋共重
合体をジメチルグリシンエステルと反応させた後、加水
分解を行うことによって、−N+ (CH32 CH
2 (COO- )基で示されるジメチルグリシン型キレー
ト官能基を導入することができ、また、同様にイミノジ
酢酸エステルを反応させた後に加水分解を行うことによ
り、(CH2 COOH)2N−で示されるイミノジ酢酸
型キレート官能基を導入した樹脂を得ることができる。
Zが水酸基の場合は、一旦ハロゲン原子に変換した後、
上記の方法により、官能基を導入することができる。官
能基を導入する際、重合体を膨潤させるため溶媒を加え
るのが一般的である。溶媒としては、例えば、水、メタ
ノール、エタノール等のアルコール類、トルエン、ヘキ
サン等の炭化水素類、ジクロロメタン、1, 2- ジクロ
ロエタン等の塩素系炭化水素類、ジブチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、その他
ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の溶媒が単
独、又は混合溶液として用いられる。膨潤時の温度は、
官能基や溶媒の種類により異なるが、20〜100℃で
ある。本発明のイオン交換体の有する重量当たりの交換
容量(中性塩分解容量)は、通常、0. 2〜4. 5meq/
g の範囲である(meq/g とは乾燥樹脂重量当たりのミリ
当量を表わす)。更に好ましくは、0. 5〜4. 0meq/
g の範囲である。体積当たりのイオン交換容量は架橋度
(水分含有率)により異なるが、通常、0. 2〜1. 5
meq /mlである。一般に、イオン交換体の交換容量が大
きくなると、イオン交換基の膨潤圧や酸・塩基通液繰り
返しの条件下で、イオン交換体が破砕したり、又はイオ
ン交換体に亀裂が生じ易くなる。このため、重合条件、
官能基化条件を適切に行うことにより、これらを回避す
ることが好ましい。
【0026】本発明のイオン交換体については広い用途
が考えられる。例えば、一般水処理、純水製造用等が挙
げられる。本発明のイオン交換体は耐熱性に優れている
ため、高温でイオン交換体を使用する場合にも有利であ
る。また、本発明のイオン交換体は後記実施例から明ら
かなように、イオン交換樹脂の欠点である有機物の溶出
が小さく、異臭もないという利点があり、高温時のみな
らず、常温においても利用価値が大きい。更に、本発明
のイオン交換体製造法によれば、疎水性不純物の含有量
を低減できるため、フミン質等の有機物質による有機汚
染を受け難く、糖液分野等有機汚染の可能性の高い分野
においても利用価値が大きい。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。なお、イオン交換体の性
能測定は、ダイヤイオンマニュアル(三菱化学)に従っ
て測定した。また外観顕微鏡による外観観察により球状
イオン交換体の破砕率を調べ、下式に従って外観指数を
算出した。
【0028】
【数1】外観指数[%]=(破砕又はひびのない完全球の
数/球状イオン交換体の数)×100
【0029】製造例 4−ブロモブチルスチレンの合成 窒素ガス導入管、ジムロート型冷却管、枝管付き等圧滴
下ロート、攪拌羽根を備えた2000mlの分液ロート
型4っ口フラスコに金属マグネシウム105.0g(4.
32グラム原子)、テトラヒドロフラン(以下、THFと
いう。)720mlを入れ、溶液を30℃に設定した。
このフラスコに滴下ロートを用いてp-クロロスチレン
(CS)502g(3.62モル)をTHF溶液が内温が4
0℃以上にならないように、2時間かけて滴下し、クロ
ロスチレンのグリニャール試薬を得た。上記の反応器の
下に、窒素ガス導入管、ジムロート型冷却管、枝管付き
等圧滴下ロート、攪拌羽根を備えた4000mlの4っ
口フラスコを連結した。この中へ、1,4-ジブロモブタン
2120g(9.82モル、2.71当量/CS)、THF12
00ml、カップリング触媒Li2 CuCl4 15.0
g(0.072 モル、1.9 モル%/CS)を加え溶液を調製
した。このフラスコの溶液中に、上記で調製したCSの
グリニャール溶液を、室温で1時間で滴下した。終了
後、溶液を水にあけ、分液し、水相を除去した。有機相
を減圧下で留去し、大過剰に使用した1,4-ジブロモブタ
ン(b.p.52℃/0.5mmHg)、未反応のp-クロロスチレンを
留去し、最後に目的物である4-ブロモブチルスチレン
(淡黄色透明溶液,b.p.130 ℃/0.2mmHg)を得た。
【0030】実施例1 窒素ガス導入管、冷却管を備えた3000mlの4っ口
フラスコに、脱塩水1500ml、2%ポリビニルアル
コール水溶液500mlを加え、窒素を導入し、溶存酸
素を除去した。一方、製造例で得られた4-ブロモブチル
スチレン500. 0g(2.08モル)、ジビニルベンゼン
(DVB)10.8g(0.081 モル)(ジビニルベンゼ
ン純度80%)、及びベンゾイルパーオキシド(BP
O)(純度75%)1.25gを溶解したモノマー溶液
を調製した。モノマー溶液を上記フラスコに入れ、15
0rpmで撹拌し懸濁液とした。室温で30分撹拌後、
70℃に昇温し、70℃で18時間撹拌した。重合後、
ポリマーを取り出し、水洗した。重合収率は95%で、
仕込み架橋度4%の透明球状重合体を得た。この架橋共
重合体を減圧下50℃で6時間乾燥した。上記重合体2
00gを1リットルの4つ口フラスコ中で、試薬トルエ
ン500mlにより攪拌下で1時間溶媒膨潤させた後、
フラスコ内の溶媒と共に内径40mmのガラスカラムに
充填した。更に滴下漏斗を用いて、試薬トルエンを、S
V=2にて4BV滴下し、重合体を洗浄した。系外へ排
出した溶媒量は800ml(=4BV)に調節した。続
いて、冷却管を備えた2リットルの4っ口フラスコに、
上記のトルエンにより膨潤した重合体をカラム内のトル
エンと共に仕込んだ。これにトリメチルアミン30%水
溶液97.9g(1.66モル)を加え、50℃で6時間反
応を行った。反応後、脱塩水800mlを添加し、フラ
スコ内温90℃で4時間加熱し、余剰のトリメチルアミ
ン及びトルエンを留去した。その後重合体を取り出し、
充分水洗した。次いで、重合体に対して20倍量(容
量)の4%塩化ナトリウム水溶液を通液し、このアニオ
ン交換樹脂の対イオンを臭化物イオンから塩化物イオン
(Cl形)に変換した。得られたアニオン交換体の性能
及び外観指数を表−1に示した。
【0031】 比較例1実施例1と同時方法で得られた架橋共の重合体
200gを、冷却管を備えた2リットルの4っ口フラス
コに入れた。これに試薬トルエン500mlを加え攪拌
下で1時間溶媒膨潤させた。このスラリーにトリメチル
アミン97.9g(1.66モル)(30%水溶液)を加
え、50℃で6時間反応を行った。その後、実施例1と
同様に留去、水洗、塩形調製、および性能測定を行っ
た。得られたアニオン交換体の性能及び外観指数を表−
1に示した。
【0032】
【表1】
【0033】試験例1[アニオン交換樹脂水洗性の評
価:一般脱塩水レベル] 実施例1及び比較例1で調製した対イオンCl形のアニ
オン交換樹脂45mlを測り取り、脱塩水を用いて内径
16mmの温度制御用ジャケット付きガラスカラムに充
填した。カラムに定量ポンプを接続し、比抵抗18MΩ
以上の脱塩水を通水した。通水条件は、25℃,SV=
30とした。Cl形樹脂充填後120分(60BV)通
水した。Cl形通水40BV時点でカラム出口水をサン
プリングした。続いて2リットルの2規定水酸化ナトリ
ウム水溶液を通液し、対イオンをOH形に再生し、再び
上記の脱塩水をSV=30で通水した。OH形樹脂充填
後80分(40BV)時点でカラム出口水をサンプリン
グした。サンプリングした出口水のTOC(全有機炭
素)を全有機炭素計(TOC−5000:島津製作所)
により測定した。また、OH形通水時のサンプリング水
については分光光度計(U−1100:日立)によりU
V254nmの吸光度を測定した。この一般脱塩水レベ
ルでの樹脂水洗性の試験結果を表−2に示した。
【0034】
【表2】
【0035】試験例2[アニオン交換樹脂水洗性の評価
方法:超純水レベル] 実施例1及び比較例1で調製した対イオンCl形のアニ
オン交換樹脂200mlを測り取り、内径30mmのガ
ラス製カラムに充填し、5リットルの2規定水酸化ナト
リウム水溶液を通液し、対イオンをOH形に再生した
後、脱塩水1リットルで水洗した。さらに、有機溶出成
分を低減するため試薬メタノール1リットルを室温SV
=2で通液し、続いて、脱塩水1リットルをSV=2で
通液し水洗した。以上の処理後、OH形のアニオン交換
樹脂を内径30mmのアクリル製カラムに移送した。続
いて比抵抗18MΩ以上の超純水をSV=30で通水
し、TOC及び電気伝導度の測定をオンラインで測定し
た。この超純水レベルでの樹脂水洗性の試験結果とし
て、600BV通水時のTOCを表−3に示した。また
通水開始より600BVまでのTOC及び比抵抗の推移
を図1に示した。表−3及び図1で示したTOCは、超
純水のTOC値を差し引いた値である。
【0036】
【表3】
【0037】表−1より、本発明の製造方法により得ら
れた樹脂は、従来法による比較例の樹脂と一般性能は同
等で樹脂外観の低下は起こらないことが判る。表−2よ
り、本発明の樹脂は基準となるCl形でも、官能基の分
解が起こりやすいOH形でも有機溶出成分は低減されて
いることが判る。実施例1では、UV254nmの吸収
が低減されていることから、ベンゼン環を有する有機成
分量が低減されているものと推察される。表−3より本
発明の製造方法で製造したアニオン交換体に、更に低溶
出化の効果があると考えられる溶媒洗浄を施すことによ
り、有機溶出のごく少ないイオン交換体を得ることがで
きることが判る。図1より、実施例と比較例の溶出成分
の差は、比抵抗に関与しない非電解質成分の溶出量の差
であることが判る。
【0038】
【発明の効果】本発明のイオン交換体は、化学的安定性
及び耐熱性に優れ、有機物の溶出も少ないため、汎用の
水処理用イオン交換体、純水の製造、糖液の脱色等に使
用することができる。本発明のイオン交換体は、イオン
交換樹脂、イオン交換繊維、イオン交換膜として使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超純水通水時の溶出TOC,比抵抗の推移を示
す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 悟 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 (72)発明者 米盛 勉 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 (72)発明者 青嵜 義宗 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 (72)発明者 久保田 裕久 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 4J100 AB02Q AB07P AB16Q AL62Q AM24Q BA03P BA04P BA29H BA31H BA32H BA38H BA56H BB00P CA01 CA04 FA03 HA61 HB43 HB53 HC43 HC44 HC45 HC47 HC69 JA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位を構成要素として含有する架橋共重合体に、イオン交
    換性官能基を導入するイオン交換体の製造方法におい
    て、該架橋共重合体を有機溶媒と接触させ、該有機溶媒
    の少なくとも1部を除去した後、官能基を導入すること
    を特徴とするイオン交換体の製造方法 【化1】 (式中、Rは炭素数3〜8のアルキレン基又は炭素数4
    〜8のメチレンオキシアルキレン基を表わし、Zはハロ
    ゲン原子、水酸基、トルエンスルホニル基又はチオール
    基を表す。ベンゼン環Aは、アルキル基或いはハロゲン
    原子で置換されていてもよい。)
  2. 【請求項2】 架橋共重合体に接触させる有機溶媒が、
    炭素数6〜10の芳香族炭化水素又はエーテル類から選
    ばれることを特徴とする請求項1記載のイオン交換体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 官能基が、アニオン交換基であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のイオン交換体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 官能基が、カチオン交換基であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のイオン交換体の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 官能基が、キレート形成基であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のイオン交換体の製造
    方法。
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