JP2001027127A - エンジン作業機 - Google Patents
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Abstract
自由度の増加を図りながら、キャリングハンドルを用い
ての運搬時にエンジンおよび作業機の重量を確実に支持
できるようにする。 【解決手段】 エンジンEおよび発電機Gを一体化した
ものをシュラウド66およびファンカバー71で覆って
発電ユニット46を構成する。エンジンEのヘッドカバ
ー51をシュラウド66の上面から突出させ、そのヘッ
ドカバー51をケース11のキャリングハンドル17に
ゴムブッシュ85を介して弾性支持する。キャリングハ
ンドル17を持ち上げたときに発電ユニット46の重量
がケース11に作用せずにキャリングハンドル17に直
接支持されるので、ケース11を特別に補強する必要が
なくなって軽量化が可能になるだけでなく、ケース11
の形状や材質の設計自由度が増加する。
Description
エンジンにより駆動される作業機とを、キャリングハン
ドルを備えた遮音用のケース内に収納した携帯用のエン
ジン作業機に関する。
ンおよび作業機を合成樹脂製のケース内に収納し、この
ケースの上部に設けたキャリングハンドルを握って持ち
運ぶようになっている。キャリングハンドルを握ってエ
ンジン作業機を持ち上げると、ケースの底部に重量物で
あるエンジンおよび作業機の重量が加わるため、ケース
に充分な剛性を持たせて変形を防止する必要がある。し
かしながらケースそのものの剛性を高めようとすると、
ケースの重量が増加してエンジン作業機全体が重くなる
だけでなく、ケースの形状や材質の設計自由度も制限さ
れてしまう。
間および下部間をそれぞれキャリングハンドルおよび底
カバーで連結して強固なフレームを構成し、このフレー
ムにエンジンおよび作業機を支持することにより、フレ
ームを覆うカバーに荷重が加わらないようにしたもの
が、特公平1−21399号公報により提案されてい
る。
のものも、エンジンおよび作業機の重量を支持するには
フレームを構成する前後の枠体、キャリングハンドルお
よび底カバーに充分な剛性を持たせる必要があり、その
ために重量を充分に減少させることが難しいだけでな
く、フレームの形状や材質が制約を受けるために設計自
由度が小さくなるという問題がある。
で、エンジン作業機のケースの軽量化および設計自由度
の増加を図りながら、キャリングハンドルを用いての運
搬時にエンジンおよび作業機の重量を確実に支持できる
ようにすることを目的とする。
に、請求項1に記載された発明によれば、キャリングハ
ンドルを上部に備えたケースの内部に、冷却風を導くシ
ュラウドを備えたエンジンと、該エンジンに一体に接続
されて駆動される作業機とを収納したエンジン作業機に
おいて、シュラウドでエンジンのクランクケース、シリ
ンダブロックおよびシリンダヘッドを覆い、シュラウド
の上部に形成した開口から露出するエンジンのヘッドカ
バーをケースのキャリングハンドルに固定したことを特
徴とするエンジン作業機が提案される。
ース、シリンダブロックおよびシリンダヘッドを覆うシ
ュラウドから露出するエンジンのヘッドカバーをケース
のキャリングハンドルに固定したので、キャリングハン
ドルを持ち上げたときにエンジンおよび作業機の重量が
ケースに作用せずにキャリングハンドルに直接支持され
る。従って、ケースを特別に補強する必要がなくなって
軽量化が可能になるだけでなく、ケースの形状や材質の
設計自由度が増加する。しかもシュラウドの上部に形成
した開口から露出するエンジンのヘッドカバーをキャリ
ングハンドルに固定したので、シュラウドに邪魔されず
にエンジン作業機の上下方向の寸法を小型化することが
できる。
対応する。
請求項1の構成に加えて、ヘッドカバーと一体に形成し
た支持部を、防振部材を介してケースのキャリングハン
ドルに固定したことを特徴とするエンジン作業機が提案
される。
支持部を防振部材を介してキャリングハンドルに固定し
たので、キャリングハンドルに伝達されるエンジンの振
動を低減することができる。
防振部材に対応する。
請求項1または2の構成に加えて、シュラウドと協働し
て導風路を構成する導風板をヘッドカバーと一体に形成
し、この導風板にエンジンの点火プラグを着脱する点火
プラグ着脱口を形成したことを特徴とするエンジン作業
機が提案される。
ウドと協働して導風路を構成する導風板を一体に形成し
たので、シュラウド内の冷却風の流れをスムーズにする
ことができる。しかも導風板に点火プラグ着脱口を形成
したので、シュラウドを装着したまま点火プラグの着脱
作業を容易に行うことができる。
請求項1〜3の何れかの構成に加えて、エンジンにシュ
ラウドを装着した状態で、シュラウドの外側からヘッド
カバーを着脱自在に構成したことを特徴とするエンジン
作業機が提案される。
を装着したまま該シュラウドの外側からヘッドカバーを
着脱できるので、ヘッドカバーの内側の動弁機構等のメ
ンテナンスを容易に行うことができる。
請求項1〜4の何れかの構成に加えて、作業機は発電機
であり、この発電機に設けた冷却ファンでケース内に導
入された冷却風は、発電機、エンジンおよびマフラーを
冷却してケース外に排出されることを特徴とするエンジ
ン作業機が提案される。
動すると該発電機に設けた冷却ファンが回転し、ケース
内に導入された冷却風が発電機、エンジンおよびマフラ
ーを冷却してケース外に排出されるので、単一の冷却フ
ァンでケース内の換気と発熱体である発電機、エンジン
およびマフラーの冷却を行うことができる。しかもエン
ジンはシュラウドおよびケースによって2重に覆われる
ので、エンジンの騒音および空気音を効果的に低減する
ことができる。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
ので、図1はエンジン発電機の全体側面図、図2は図1
の2−2線矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4
は図2の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面
図、図6は図3の6方向矢視図、図7は図5の7−7線
矢視図、図8は図3の8−8線断面図、図9は図3の9
方向矢視図、図10は図3の10部拡大図、図11は図
10の11−11線断面図、図12は図5の12部拡大
図、図13はエンジン発電機の分解斜視図である。
ンジンEで発電機Gを駆動して発電を行うエンジン発電
機の外郭を構成する合成樹脂製のケース11は、左サイ
ドカバー12、右サイドカバー13、フロントカバー1
4、リヤカバー15およびアンダーカバー16から構成
される。一体に結合された左サイドカバー12および右
サイドカバー13の上部にはエンジン発電機を持ち運ぶ
ためのキャリングハンドル17が設けられており、この
キャリングハンドル17の内部には補強用のリブ171
…が格子状に形成される(図3および図4参照)。左サ
イドカバー12には点火プラグ交換用リッド121 およ
びスリット状の冷却風導入口123 …が形成され、右サ
イドカバー13にはメンテナンス用リッド131 が形成
される。フロントカバー14には操作パネル18と、操
作パネル18の後部に設けられてエンジンEおよび発電
機Gの作動を制御する制御ユニット19と、制御ユニッ
ト19の後部に設けられて発電機Gの出力周波数を制御
するインバータユニット20とが設けられる。リヤカバ
ー15にはエンジンEの排気ガスを排出する排気ガス排
出口151 と、冷却風をケース11から排出する冷却風
排出口152 とが設けられる。アンダーカバー16には
エンジン発電機を設置する際に地面や床面に当接する4
個のゴム製の支持脚21…が設けられる。
御系を構成する操作パネル18、制御ユニット19およ
びインバータユニット20を纏めて配置したので、ワイ
ヤーハーネスの長さを短縮できるだけでなく、フロント
カバー14を外すだけで制御系のメンテナンスを一括し
て行うことができる。
状に形成されたFRP製の左補強フレーム26および右
補強フレーム27が設けられる。下端をボルト28でア
ンダーカバー16の左側面に固定された左補強フレーム
26は左サイドカバー12の内面に沿って上方および左
右方向内側に立ち上がり、その上端に上向きに折れ曲が
る取付部261 が形成される。また下端をボルト29で
アンダーカバー16の右側面に固定された右補強フレー
ム27は右サイドカバー13の内面に沿って上方および
左右方向内側に立ち上がり、その上端に上向きに折れ曲
がる取付部27 1 が形成される。左補強フレーム26お
よび右補強フレーム27は全体として門型を成してお
り、重ね合わされた取付部261 ,271 がキャリング
ハンドル17の前部で左サイドカバー12および右サイ
ドカバー13に挟まれた状態で、左サイドカバー12側
から挿入したボルト30aを右サイドカバー13の埋設
ナット30bに螺入して共締めされる(図8参照)。
およびフロントカバー14の上面が合わさる部分にゴム
製のシール部材31が装着されており、インバータユニ
ット20の上部に配置された燃料タンク32の給油口3
21 が、シール部材31の開口311 を下方から上方に
貫通して着脱自在なキャップ33で閉塞される。燃料タ
ンク32の左右両側面に設けた突起322 ,323 が、
それぞれ左右の補強フレーム26,27に形成した燃料
タンク支持部262 ,272 に緩く嵌合することによ
り、燃料タンク32が振れないように位置決めされる。
またインバータユニット20の上面に設けたゴム製の下
部防振部材34が燃料タンク32の下面に小さな隙間を
存して対向する。燃料を供給された燃料タンク32が膨
潤し、かつ重量で下向きに変形すると、燃料タンク32
の下面が下部防振部材34の上面に当接し、その重量が
インバータユニット20に支持される。
バー12および右サイドカバー13に左右から挟まれて
支持されているため、ボルトの着脱等の作業を必要とせ
ずに、左サイドカバー12および右サイドカバー13を
分離するだけで燃料タンク32を着脱することができ
る。しかも燃料タンク32は左右の補強フレーム26,
27に囲まれているため、外部から加わる衝撃に対する
保護が可能になる。左右の補強フレーム26,27はエ
ンジン発電機の全体を覆うものでないため、重量の大幅
な増加を招くこともない。
ンク32内の燃料をエンジンEに送給する電動式の燃料
ポンプ35が設けられるとともに、下部外側面にはエン
ジンEに送給する燃料を遮断する燃料コック36とエン
ジンスイッチ42とが設けられる。燃料コック36を開
閉する操作ノブ361 は右サイドカバー13を貫通して
外部に露出している。このように右補強フレーム27を
利用して燃料ポンプ35および燃料コック36を支持し
たので、特別の支持部材が不要になって部品点数の削減
に寄与することができる。しかも燃料タンク32、燃料
ポンプ35、燃料コック36等の燃料供給系が、左右の
サイドフレーム12,13ではなく左右の補強フレーム
26,27に纏めて支持されているので、それら燃料供
給系をメンテナンスする際に左右のサイドフレーム1
2,13を簡単に取り外すことができる。
から燃料コック36に燃料を供給する燃料チューブ、3
8は燃料コック36から燃料ポンプ35に燃料を供給す
る燃料チューブ、39は燃料ポンプ35からキャブレタ
41に燃料を供給する燃料チューブ、40はエンジンE
のクランクケース内圧の脈動を燃料ポンプ35内のダイ
ヤフラム(図示せず)に伝達して燃料ポンプ35を駆動
するためのチューブである。
Eおよび発電機Gを一体化した発電ユニット46の構造
を説明する。
ト47の軸線を前後方向に配置した4サイクル単気筒の
エンジンEは、クランクケース48と、シリンダブロッ
ク49と、シリンダヘッド50と、ヘッドカバー51と
を備える。クランクケース48はクランクシャフト47
の軸線に対して45°傾斜した分割面481 で前後に2
分割されてボルト52…で結合されており、そのクラン
クケース48の前半部分と、シリンダブロック49と、
シリンダヘッド50とが一体成形される。ヘッドカバー
51は、シリンダヘッド50に4本のボルト53…で着
脱自在に結合される。
ランクシャフト47の軸端に片持ち状に設けられたアウ
ターロータ型の発電機Gは、クランクケース48の前面
に固定されたコイル54…よりなるステータと、クラン
クシャフト48に固定されたフライホイール55の内周
面に固定され、前記コイル54…の外周面に対向する永
久磁石56…よりなるロータとから構成される。フライ
ホイール55の前面には冷却ファン57が同軸に固定さ
れる。エンジンEのシリンダヘッド50の右側面には前
記キャブレタ41が配置され、更にその前方には吸気管
58を介してエアクリーナ59(図5および図9参照)
が接続される。またエンジンEのシリンダヘッド50の
左側面から後方に延びる排気管60の後端に接続された
ボックス状のマフラー61が、3本のボルト62,6
2,63(図6参照)でエンジンEの後面に固定され
る。マフラー61の後面に形成した排気口611 が、リ
ヤカバー15の排気ガス排出口151 に臨んでいる(図
7参照)。
ラウド66は左シュラウド半体67および右シュラウド
半体68に2分割されており、左シュラウド半体67は
2本のボルト69,69でエンジンEのクランクケース
48およびシリンダブロック49の左側面に締結され
(図3および図5参照)、右シュラウド半体68は2本
のボルト70,70でエンジンEのクランクケース48
およびシリンダブロック49の右側面に締結される(図
4および図5参照)。
ており、後面の開口にマフラー61の外周が隙間を存し
て嵌合するとともに、前面の開口を覆うようにアルミダ
イキャスト製のファンカバー71が嵌合する。発電機G
および冷却ファン57を覆うファンカバー71は、その
上部がボルト72でエンジンEのシリンダヘッド50に
締結され、その下部が2本のボルト73,73でエンジ
ンEのクランクケース48に締結される(図7および図
8参照)。
のボルト74…でリコイルスタータ75が固定される。
リコイルスタータ75はリコイルスタータカバー76に
回転自在に支持されたリール77と、一端側がリール7
7に巻き付けられて他端側が右補強フレーム27および
右カバー13を貫通するケーブル78と、ケーブル78
の他端に設けられた操作ノブ79と、リール77に設け
られて冷却ファン57と一体の被動部材571 に係脱可
能な駆動部材80とを備える(図7および図8参照)。
リコイルスタータカバー76には冷却風導入口761 …
が形成され、リコイルスタータカバー76の下端とシュ
ラウド66の前下部との間にも冷却風導入口64が形成
される(図7参照)。
ル77を回転させると、図示せぬカム機構で作動した駆
動部材80が被動部材571 に係合して冷却ファン57
を回転させ、冷却ファン57にフライホイール55を介
して接続されたクランクシャフト47をクランキングし
てエンジンEを始動することができる。操作ノブ79を
放すと駆動部材80が被動部材571 から離脱し、リー
ル77はケーブル78を巻き取りながら図示せぬ戻しば
ねで逆回転して原位置に復帰する。
シュラウド半体67、右シュラウド半体68およびファ
ンカバー71によって囲まれるように長方形の開口81
1 が形成されており、この開口811 を通してエンジン
Eのヘッドカバー51がシュラウド66の外部に突出す
る。ヘッドカバー51の前部には前下方に傾斜して延び
る導風板511 が一体に形成されており、この導風板5
11 とシリンダヘッド50の前部上面に形成した切欠5
01 (図9参照)との間に導風路82(図10参照)を
構成する空間が形成される。導風板511 の中央部に形
成した点火プラグ着脱孔512 に、点火プラグ83をシ
リンダヘッド50に着脱するためのガイド部材84が装
着されており、このガイド部材84の上端開口は着脱自
在なキャップ841 により閉塞される。尚、点火プラグ
83に近接したファンカバー71の上端に点火コイル6
5が設けられる。
火プラグ交換用リッド121 に臨んでいるため(図2参
照)、その点火プラグ交換用リッド121 を開いてキャ
ップ841 を取り外すだけで、点火プラグ着脱孔512
を介して点火プラグ83のメンテナンスを容易に行うこ
とができる。また左サイドカバー12および右サイドカ
バー13を取り外せば、左シュラウド半体67および右
シュラウド半体68を取り外すことなく、シュラウド6
6から露出するヘッドカバー51を取り外すだけで、該
ヘッドカバー51に覆われた動弁機構のメンテナンス、
例えばタペットクリアランスの調整等を容易に行うこと
ができる。
うに、エンジンのヘッドカバー51の上面に前後方向に
延びる板状の支持部513 が突設される。支持部513
の中央に形成された円形の支持孔514 に左右一対のゴ
ムブッシュ85,85が嵌合しており、それらの内部に
カラー86が挿通される。キャリングハンドル17の後
部において左サイドカバー12側から挿入したボルト8
7aが右サイドカバー13に設けた埋設ナット87bに
締結されており、このボルト87aの近傍の左サイドカ
バー12および右サイドカバー13の内面にそれぞれボ
ス122 ,13 2 が突設される。そして左右のゴムブッ
シュ85,85の両端にワッシャ88,88を配置した
状態で、これらワッシャ88,88および前記カラー8
6を貫通する連結ピン89の両端が左サイドカバー12
および右サイドカバー13のボス122 ,132 に嵌合
する。
に、エンジンEのクランクケース48の後下部に2本の
ボルト90,90で取付ブラケット91が固定される。
取付ブラケット91はシュラウド66の後下部の開口8
12 から外部に突出しており、そこに左右一対のゴムブ
ッシュ92,92が嵌合する。ケース11のアンダーカ
バー16の後部上面に左右一対の取付リブ161 ,16
1 が形成されており、これら一対の取付リブ161 ,1
61 間を架橋するカラー93の中央部外周に前記ゴムブ
シュ92,92が左右一対のワッシャ95,95を介し
て支持される。そして右サイドカバー13のボス133
から挿入されてカラー93を貫通するボルト94aを左
サイドカバー12のボス123 に設けた埋設ナット94
bに締結することにより、シュラウド66から露出する
エンジンEの後下部がゴムブッシュ92,92を介して
アンダーカバー16に弾性的に支持される。
1の下部に取付ブラケット711 が一体に形成されてお
り、この取付ブラケット711 がアンダーカバー16の
前部上面に突設した左右一対の取付リブ162 ,162
にボルト94aを介して弾性支持される。この取付ブラ
ケット711 の支持構造は、図5で説明した取付ブラケ
ット91の支持構造と実質的に同一である。
ッドカバー51がゴムブッシュ85,85を介してキャ
リングハンドル17に弾性支持され、後部下側のクラン
クケース48がゴムブッシュ92,92を介してアンダ
ーカバー16に弾性支持され、前部下側のファンカバー
71がゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー
16に弾性支持されるので、発電ユニット46の重量を
ケース11の各部に分散して該ケース11の一部に荷重
が集中するのを防止することができる。しかもゴムブッ
シュ85,85;92…の振動吸収作用により、エンジ
ンEの振動がキャリングハンドル17に伝達されるのを
防止することができるだけでなく、エンジンEの振動で
ケース11が共振するのを防止することができる。
リングハンドル17を持ち上げたとき、エンジンEおよ
び発電機Gを含む発電ユニット46の重量の大部分は、
ヘッドカバー51の支持部513 からゴムブッシュ8
5,85、連結ピン89およびボス122 ,132 を経
てケース11のキャリングハンドル17に支持される。
即ち、発電ユニット46はキャリングハンドル17に直
接吊り下げれらる状態になり、ケース11自体で発電ユ
ニット46の重量を支持する必要がなくなるために、キ
ャリングハンドル17の下方に連なるケース11の肉厚
を減少させて軽量化を図ることが可能になるだけでな
く、ケース11の形状や材質の設計自由度が大幅に増加
する。
1 から上方に突出するヘッドカバー51をキャリングハ
ンドル17に支持したので、ヘッドカバー51をシュラ
ウド66で完全に覆い、そのシュラウド66の上端をキ
ャリングハンドル17に支持する場合に比べて、エンジ
ン発電機の全高を低く抑えることができる。
上げたとき、発電ユニット46の重量の大部分はエンジ
ンEのヘッドカバー51を介してキャリングハンドル1
7の後部に加わるために、キャリングハンドル17およ
びその近傍のケース11に曲げ荷重が作用してしまう。
しかしながら、発電ユニット46の下部、つまりファン
カバー71の下部およびクランクケース48の下部を支
持するアンダーカバー16の前部が高剛性の左補強フレ
ーム26および右補強フレーム27を介してキャリング
ハンドル17の前部に連結されているため、左サイドカ
バー12および右サイドカバー13に荷重を負担させる
ことなくキャリングハンドル17の前後に荷重を分散さ
せ、、キャリングハンドル17およびその近傍のケース
11に加わる曲げ荷重を軽減することができる。
71をクランクケース48およびシリンダヘッド50に
締結してブロック化し、その外周を覆うシュラウド66
がら突出するクランクケース48の取付ブラケット91
およびファンカバー71の取付ブラケット711 を、そ
れぞれゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー
16の取付リブ161 ,161 ;162 ,162 に支持
したので、エンジンベッドのような特別の支持部材を必
要とせずに発電ユニット46をアンダーカバー16に確
実に支持することができる。
設置した状態では、発電ユニット46の重量の大部分は
支持脚21…を備えたアンダーカバー16に直接伝達さ
れるため、左サイドカバー12および右サイドカバー1
3の剛性を低く設定しても荷重による変形が発生するこ
とがない。
は床面に設置した状態で、4本のボルト30a,87
a,94a,94aを外すだけで、左サイドカバー12
および右サイドカバー13をアンダーカバー16から分
離することができるので、エンジン発電機を横倒しにし
たりせずに、エンジンEや発電機Gを露出させて容易に
メンテナンスすることができる。
について説明する。
と、発電機Gのフライホイール55に設けた冷却ファン
57がシュラウド66内で回転する。冷却ファン57の
回転に伴って発生する負圧で外部の空気がフロントカバ
ー14の冷却風導入開141,142 (図3および図4
参照)を通過してケース11の内部に冷却風として導入
される。尚、符号143 は冷却風導入開142 から導入
された冷却風のガイドである。冷却風はリコイルスター
タカバー76に形成した冷却風導入口761 …と、リコ
イルスタータカバー76の下方に形成した冷却風導入口
64とを通過してファンカバー71およびシュラウド6
6の内部に導入され、そこに収納された発電機G、エン
ジンEおよびマフラー61を冷却した後、シュラウド6
6およびマフラー61間の隙間を通過してリヤカバー1
5に形成した冷却風排出口152からケース11の外部
に排出される。フライホイール55および冷却ファン5
7には開口66…(図7参照)が形成されており、この
開口66…を通して発電機G内の熱せられた空気がシュ
ラウド71内に吸い出される。
き、エンジンEのヘッドカバー51に一体に形成した導
風板511 がファンカバー71、左シュラウド半体67
および右シュラウド半体68と協働して導風路82を構
成するので、シュラウド66内の冷却風の流れをスムー
ズにして冷却効果を高めることができる。しかもエンジ
ンEに結合されたアルミダイキャスト製のファカバー7
1の内部を冷却風が直接流れるので、ファカバー71が
ヒートシンクの機能を発揮してエンジンEの冷却性能が
高められる。
から後方に略直線状に流れる間に発熱体である発電機
G、エンジンEおよびマフラー61を冷却するので、冷
却風の流通抵抗を抑えて冷却効率を高めることができる
だけでなく、冷却ファン57の個数を1個に抑えて部品
点数を削減することができる。またエンジンEや冷却フ
ァン57が発する騒音は、それらを2重に覆うシュラウ
ド66およびケース11によって効果的に低減され、エ
ンジン発電機の静かな運転が可能となる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
を例示したが、本発明はコンプレッサやポンプ等の他の
作業機に対しても適用することができる。また実施例で
は弾性部材としてゴムブッシュ85,85を例示した
が、スプリング等の他の弾性部材を採用することが可能
である。また実施例ではキャリングハンドル17をケー
ス11の一部として構成しているが、キャリングハンド
ル17を別部材で構成してケース11に取り付けても良
い。
によれば、エンジンのクランクケース、シリンダブロッ
クおよびシリンダヘッドを覆うシュラウドから露出する
エンジンのヘッドカバーをケースのキャリングハンドル
に固定したので、キャリングハンドルを持ち上げたとき
にエンジンおよび作業機の重量がケースに作用せずにキ
ャリングハンドルに直接支持される。従って、ケースを
特別に補強する必要がなくなって軽量化が可能になるだ
けでなく、ケースの形状や材質の設計自由度が増加す
る。しかもシュラウドの上部に形成した開口から露出す
るエンジンのヘッドカバーをキャリングハンドルに固定
したので、シュラウドに邪魔されずにエンジン作業機の
上下方向の寸法を小型化することができる。
ヘッドカバーと一体の支持部を防振部材を介してキャリ
ングハンドルに固定したので、キャリングハンドルに伝
達されるエンジンの振動を低減することができる。
ヘッドカバーにシュラウドと協働して導風路を構成する
導風板を一体に形成したので、シュラウド内の冷却風の
流れをスムーズにすることができる。しかも導風板に点
火プラグ着脱口を形成したので、シュラウドを装着した
まま点火プラグの着脱作業を容易に行うことができる。
エンジンにシュラウドを装着したまま該シュラウドの外
側からヘッドカバーを着脱できるので、ヘッドカバーの
内側の動弁機構等のメンテナンスを容易に行うことがで
きる。
エンジンで発電機を駆動すると該発電機に設けた冷却フ
ァンが回転し、ケース内に導入された冷却風が発電機、
エンジンおよびマフラーを冷却してケース外に排出され
るので、単一の冷却ファンでケース内の換気と発熱体で
ある発電機、エンジンおよびマフラーの冷却を行うこと
ができる。しかもエンジンはシュラウドおよびケースに
よって2重に覆われるので、エンジンの騒音および空気
音を効果的に低減することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 キャリングハンドル(17)を上部に備
えたケース(11)の内部に、冷却風を導くシュラウド
(66)を備えたエンジン(E)と、該エンジン(E)
に一体に接続されて駆動される作業機(G)とを収納し
たエンジン作業機において、 シュラウド(66)でエンジン(E)のクランクケース
(48)、シリンダブロック(49)およびシリンダヘ
ッド(50)を覆い、シュラウド(66)の上部に形成
した開口(811 )から露出するエンジン(E)のヘッ
ドカバー(51)をケース(11)のキャリングハンド
ル(17)に固定したことを特徴とするエンジン作業
機。 - 【請求項2】 ヘッドカバー(51)と一体に形成した
支持部(513 )を防振部材(85)を介してケース
(11)のキャリングハンドル(17)に固定したこと
を特徴とする、請求項1に記載のエンジン作業機。 - 【請求項3】 シュラウド(66)と協働して導風路
(82)を構成する導風板(511 )をヘッドカバー
(51)と一体に形成し、この導風板(511 )にエン
ジン(E)の点火プラグ(83)を着脱する点火プラグ
着脱口(512 )を形成したことを特徴とする、請求項
1または2に記載のエンジン作業機。 - 【請求項4】 エンジン(E)にシュラウド(66)を
装着した状態で、シュラウド(66)の外側からヘッド
カバー(51)を着脱自在に構成したことを特徴とす
る、請求項1〜3の何れかに記載のエンジン作業機。 - 【請求項5】 作業機は発電機(G)であり、この発電
機(G)に設けた冷却ファン(57)でケース(11)
内に導入された冷却風は、発電機(G)、エンジン
(E)およびマフラー(61)を冷却してケース(1
1)外に排出されることを特徴とする、請求項1〜4の
何れかに記載のエンジン作業機。
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