JP4145911B2 - エンジン作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと、そのエンジンにより駆動される作業機とを、キャリングハンドルを備えた遮音用のケース内に収納した携帯用のエンジン作業機に関する。
かかる携帯用のエンジン作業機はエンジンおよび作業機を合成樹脂製のケース内に収納し、このケースの上部に設けたキャリングハンドルを握って持ち運ぶようになっている。キャリングハンドルを握ってエンジン作業機を持ち上げると、ケースの底部に重量物であるエンジンおよび作業機の重量が加わるため、ケースに充分な剛性を持たせて変形を防止する必要がある。しかしながらケースそのものの剛性を高めようとすると、ケースの重量が増加してエンジン作業機全体が重くなるだけでなく、ケースの形状や材質の設計自由度も制限されてしまう。
そこで、前後一対のループ状の枠体の上部間および下部間をそれぞれキャリングハンドルおよび底カバーで連結して強固なフレームを構成し、このフレームにエンジンおよび作業機を支持することにより、フレームを覆うカバーに荷重が加わらないようにしたものが、下記特許文献により提案されている。
特公平1−21399号公報
しかしながら上記従来のものも、エンジンおよび作業機の重量を支持するにはフレームを構成する前後の枠体、キャリングハンドルおよび底カバーに充分な剛性を持たせる必要があり、そのために重量を充分に減少させることが難しいだけでなく、フレームの形状や材質が制約を受けるために設計自由度が小さくなるという問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジン作業機のケースの軽量化および設計自由度の増加を図りながら、キャリングハンドルを用いての運搬時にエンジンおよび作業機の重量を確実に支持できるようにし、更にエンジンのシリンダブロック及びシリンダヘッドを覆うシュラウド内の冷却風の流れをスムーズにすると共に、そのシュラウドを装着したまま点火プラグの着脱作業を容易に行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、キャリングハンドルを上部に備えたケースの内部に、冷却風を導くシュラウドを備えたエンジンと、該エンジンに一体に接続されて駆動される作業機とを収納したエンジン作業機において、シュラウドでエンジンのシリンダブロックおよびシリンダヘッドを覆い、シュラウドの上部から露出するエンジンのヘッドカバーをケースのキャリングハンドルに固定すると共に、シュラウドと協働して導風路を構成する導風板をヘッドカバーと一体に形成し、この導風板にエンジンの点火プラグを着脱する点火プラグ着脱口を形成したことを特徴とするエンジン作業機が提案される。
尚、実施例の発電機Gは本発明の作業機に対応する。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、ヘッドカバーと一体に形成した支持部を、防振部材を介してケースのキャリングハンドルに固定したことを特徴とするエンジン作業機が提案される。
尚、実施例のゴムブッシュ85は本発明の防振部材に対応する。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または2の構成に加えて、エンジンにシュラウドを装着した状態で、シュラウドの外側からヘッドカバーを着脱自在に構成したことを特徴とするエンジン作業機が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜3の何れかの構成に加えて、作業機は発電機であり、この発電機に設けた冷却ファンでケース内に導入された冷却風は、発電機、エンジンおよびマフラーを冷却してケース外に排出されることを特徴とするエンジン作業機が提案される。
以上のように本発明によれば、エンジンのシリンダブロックおよびシリンダヘッドを覆うシュラウドから露出するエンジンのヘッドカバーをケースのキャリングハンドルに固定したので、キャリングハンドルを持ち上げたときにエンジンおよび作業機の重量がケースに作用せずにキャリングハンドルに直接支持され、従って、ケースを特別に補強する必要がなくなって軽量化が可能になるだけでなく、ケースの形状や材質の設計自由度が増加する。しかもシュラウドの上部から露出するエンジンのヘッドカバーをキャリングハンドルに固定したので、シュラウドに邪魔されずにエンジン作業機の上下方向の寸法を小型化することができる。またヘッドカバーにはシュラウドと協働して導風路を構成する導風板を一体に形成したので、シュラウド内の冷却風の流れをスムーズにすることができ、しかもその導風板に点火プラグ着脱口を形成したので、シュラウドを装着したまま点火プラグの着脱作業を容易に行うことができる。
また特に請求項2の発明によれば、ヘッドカバーと一体の支持部を防振部材を介してキャリングハンドルに固定したので、キャリングハンドルに伝達されるエンジンの振動を低減することができる。
また特に請求項3の発明によれば、エンジンにシュラウドを装着したまま該シュラウドの外側からヘッドカバーを着脱できるので、ヘッドカバーの内側の動弁機構等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また特に請求項4の発明によれば、エンジンで発電機を駆動すると該発電機に設けた冷却ファンが回転し、ケース内に導入された冷却風が発電機、エンジンおよびマフラーを冷却してケース外に排出されるので、単一の冷却ファンでケース内の換気と発熱体である発電機、エンジンおよびマフラーの冷却を行うことができる。しかもエンジンはシュラウドおよびケースによって2重に覆われるので、エンジンの騒音および空気音を効果的に低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
図1〜図13は本発明の一実施例を示すもので、図1はエンジン発電機の全体側面図、図2は図1の2−2線矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6方向矢視図、図7は図5の7−7線矢視図、図8は図3の8−8線断面図、図9は図3の9方向矢視図、図10は図3の10部拡大図、図11は図10の11−11線断面図、図12は図5の12部拡大図、図13はエンジン発電機の分解斜視図である。
図1〜図4および図13に示すように、エンジンEで発電機Gを駆動して発電を行うエンジン発電機の外郭を構成する合成樹脂製のケース11は、左サイドカバー12、右サイドカバー13、フロントカバー14、リヤカバー15およびアンダーカバー16から構成される。一体に結合された左サイドカバー12および右サイドカバー13の上部にはエンジン発電機を持ち運ぶためのキャリングハンドル17が設けられており、このキャリングハンドル17の内部には補強用のリブ171 …が格子状に形成される(図3および図4参照)。左サイドカバー12には点火プラグ交換用リッド121 およびスリット状の冷却風導入口123 …が形成され、右サイドカバー13にはメンテナンス用リッド131 が形成される。フロントカバー14には操作パネル18と、操作パネル18の後部に設けられてエンジンEおよび発電機Gの作動を制御する制御ユニット19と、制御ユニット19の後部に設けられて発電機Gの出力周波数を制御するインバータユニット20とが設けられる。リヤカバー15にはエンジンEの排気ガスを排出する排気ガス排出口151 と、冷却風をケース11から排出する冷却風排出口152 とが設けられる。アンダーカバー16にはエンジン発電機を設置する際に地面や床面に当接する4個のゴム製の支持脚21…が設けられる。
フロントカバー14にエンジン発電機の制御系を構成する操作パネル18、制御ユニット19およびインバータユニット20を纏めて配置したので、ワイヤーハーネスの長さを短縮できるだけでなく、フロントカバー14を外すだけで制御系のメンテナンスを一括して行うことができる。
ケース11の前部には、それぞれが逆L字状に形成されたFRP製の左補強フレーム26および右補強フレーム27が設けられる。下端をボルト28でアンダーカバー16の左側面に固定された左補強フレーム26は左サイドカバー12の内面に沿って上方および左右方向内側に立ち上がり、その上端に上向きに折れ曲がる取付部261 が形成される。また下端をボルト29でアンダーカバー16の右側面に固定された右補強フレーム27は右サイドカバー13の内面に沿って上方および左右方向内側に立ち上がり、その上端に上向きに折れ曲がる取付部271 が形成される。左補強フレーム26および右補強フレーム27は全体として門型を成しており、重ね合わされた取付部261 ,271 がキャリングハンドル17の前部で左サイドカバー12および右サイドカバー13に挟まれた状態で、左サイドカバー12側から挿入したボルト30aを右サイドカバー13の埋設ナット30bに螺入して共締めされる(図8参照)。
左サイドカバー12、右サイドカバー13およびフロントカバー14の上面が合わさる部分にゴム製のシール部材31が装着されており、インバータユニット20の上部に配置された燃料タンク32の給油口321 が、シール部材31の開口311 を下方から上方に貫通して着脱自在なキャップ33で閉塞される。燃料タンク32の左右両側面に設けた突起322 ,323 が、それぞれ左右の補強フレーム26,27に形成した燃料タンク支持部262 ,272 に緩く嵌合することにより、燃料タンク32が振れないように位置決めされる。またインバータユニット20の上面に設けたゴム製の下部防振部材34が燃料タンク32の下面に小さな隙間を存して対向する。燃料を供給された燃料タンク32が膨潤し、かつ重量で下向きに変形すると、燃料タンク32の下面が下部防振部材34の上面に当接し、その重量がインバータユニット20に支持される。
このように、燃料タンク32が左サイドカバー12および右サイドカバー13に左右から挟まれて支持されているため、ボルトの着脱等の作業を必要とせずに、左サイドカバー12および右サイドカバー13を分離するだけで燃料タンク32を着脱することができる。しかも燃料タンク32は左右の補強フレーム26,27に囲まれているため、外部から加わる衝撃に対する保護が可能になる。左右の補強フレーム26,27はエンジン発電機の全体を覆うものでないため、重量の大幅な増加を招くこともない。
右補強フレーム27の上部内面には燃料タンク32内の燃料をエンジンEに送給する電動式の燃料ポンプ35が設けられるとともに、下部外側面にはエンジンEに送給する燃料を遮断する燃料コック36とエンジンスイッチ42とが設けられる。燃料コック36を開閉する操作ノブ361 は右サイドカバー13を貫通して外部に露出している。このように右補強フレーム27を利用して燃料ポンプ35および燃料コック36を支持したので、特別の支持部材が不要になって部品点数の削減に寄与することができる。しかも燃料タンク32、燃料ポンプ35、燃料コック36等の燃料供給系が、左右のサイドフレーム12,13ではなく左右の補強フレーム26,27に纏めて支持されているので、それら燃料供給系をメンテナンスする際に左右のサイドフレーム12,13を簡単に取り外すことができる。
尚、図4において、37は燃料タンク32から燃料コック36に燃料を供給する燃料チューブ、38は燃料コック36から燃料ポンプ35に燃料を供給する燃料チューブ、39は燃料ポンプ35からキャブレタ41に燃料を供給する燃料チューブ、40はエンジンEのクランクケース内圧の脈動を燃料ポンプ35内のダイヤフラム(図示せず)に伝達して燃料ポンプ35を駆動するためのチューブである。
次に、図5〜図13に基づいて、エンジンEおよび発電機Gを一体化した発電ユニット46の構造を説明する。
図7から明らかなように、クランクシャフト47の軸線を前後方向に配置した4サイクル単気筒のエンジンEは、クランクケース48と、シリンダブロック49と、シリンダヘッド50と、ヘッドカバー51とを備える。クランクケース48はクランクシャフト47の軸線に対して45°傾斜した分割面481 で前後に2分割されてボルト52…で結合されており、そのクランクケース48の前半部分と、シリンダブロック49と、シリンダヘッド50とが一体成形される。ヘッドカバー51は、シリンダヘッド50に4本のボルト53…で着脱自在に結合される。
クランクケース48から前方に突出するクランクシャフト47の軸端に片持ち状に設けられたアウターロータ型の発電機Gは、クランクケース48の前面に固定されたコイル54…よりなるステータと、クランクシャフト48に固定されたフライホイール55の内周面に固定され、前記コイル54…の外周面に対向する永久磁石56…よりなるロータとから構成される。フライホイール55の前面には冷却ファン57が同軸に固定される。エンジンEのシリンダヘッド50の右側面には前記キャブレタ41が配置され、更にその前方には吸気管58を介してエアクリーナ59(図5および図9参照)が接続される。またエンジンEのシリンダヘッド50の左側面から後方に延びる排気管60の後端に接続されたボックス状のマフラー61が、3本のボルト62,62,63(図6参照)でエンジンEの後面に固定される。マフラー61の後面に形成した排気口611 が、リヤカバー15の排気ガス排出口151 に臨んでいる(図7参照)。
エンジンEの周囲を覆う合成樹脂製のシュラウド66は左シュラウド半体67および右シュラウド半体68に2分割されており、左シュラウド半体67は2本のボルト69,69でエンジンEのクランクケース48およびシリンダブロック49の左側面に締結され(図3および図5参照)、右シュラウド半体68は2本のボルト70,70でエンジンEのクランクケース48およびシリンダブロック49の右側面に締結される(図4および図5参照)。
シュラウド66は前面および後面が開口しており、後面の開口にマフラー61の外周が隙間を存して嵌合するとともに、前面の開口を覆うようにアルミダイキャスト製のファンカバー71が嵌合する。発電機Gおよび冷却ファン57を覆うファンカバー71は、その上部がボルト72でエンジンEのシリンダヘッド50に締結され、その下部が2本のボルト73,73でエンジンEのクランクケース48に締結される(図7及び図8参照)。
ファンカバー71の中央の開口部に、3本のボルト74…でリコイルスタータ75が固定される。リコイルスタータ75はリコイルスタータカバー76に回転自在に支持されたリール77と、一端側がリール77に巻き付けられて他端側が右補強フレーム27および右カバー13を貫通するケーブル78と、ケーブル78の他端に設けられた操作ノブ79と、リール77に設けられて冷却ファン57と一体の被動部材571 に係脱可能な駆動部材80とを備える(図7および図8参照)。リコイルスタータカバー76には冷却風導入口761 …が形成され、リコイルスタータカバー76の下端とシュラウド66の前下部との間にも冷却風導入口64が形成される(図7参照)。
操作ノブ79でケーブル78を引いてリール77を回転させると、図示せぬカム機構で作動した駆動部材80が被動部材571 に係合して冷却ファン57を回転させ、冷却ファン57にフライホイール55を介して接続されたクランクシャフト47をクランキングしてエンジンEを始動することができる。操作ノブ79を放すと駆動部材80が被動部材571 から離脱し、リール77はケーブル78を巻き取りながら図示せぬ戻しばねで逆回転して原位置に復帰する。
図9および図10から明らかなように、左シュラウド半体67、右シュラウド半体68およびファンカバー71によって囲まれるように長方形の開口811 が形成されており、この開口811 を通してエンジンEのヘッドカバー51がシュラウド66の外部に突出する。ヘッドカバー51の前部には前下方に傾斜して延びる導風板511 が一体に形成されており、この導風板511 とシリンダヘッド50の前部上面に形成した切欠501 (図9参照)との間に導風路82(図10参照)を構成する空間が形成される。導風板511 の中央部に形成した点火プラグ着脱孔512 に、点火プラグ83をシリンダヘッド50に着脱するためのガイド部材84が装着されており、このガイド部材84の上端開口は着脱自在なキャップ841 により閉塞される。尚、点火プラグ83に近接したファンカバー71の上端に点火コイル65が設けられる。
ガイド部材84は左サイドカバー12の点火プラグ交換用リッド121 に臨んでいるため(図2参照)、その点火プラグ交換用リッド121 を開いてキャップ841 を取り外すだけで、点火プラグ着脱孔512 を介して点火プラグ83のメンテナンスを容易に行うことができる。また左サイドカバー12および右サイドカバー13を取り外せば、左シュラウド半体67および右シュラウド半体68を取り外すことなく、シュラウド66から露出するヘッドカバー51を取り外すだけで、該ヘッドカバー51に覆われた動弁機構のメンテナンス、例えばタペットクリアランスの調整等を容易に行うことができる。
図7、図10および図11から明らかなように、エンジンのヘッドカバー51の上面に前後方向に延びる板状の支持部513 が突設される。支持部513 の中央に形成された円形の支持孔514 に左右一対のゴムブッシュ85,85が嵌合しており、それらの内部にカラー86が挿通される。キャリングハンドル17の後部において左サイドカバー12側から挿入したボルト87aが右サイドカバー13に設けた埋設ナット87bに締結されており、このボルト87aの近傍の左サイドカバー12および右サイドカバー13の内面にそれぞれボス122 ,132 が突設される。そして左右のゴムブッシュ85,85の両端にワッシャ88,88を配置した状態で、これらワッシャ88,88および前記カラー86を貫通する連結ピン89の両端が左サイドカバー12および右サイドカバー13のボス122 ,132 に嵌合する。
図6、図7および図12から明らかなように、エンジンEのクランクケース48の後下部に2本のボルト90,90で取付ブラケット91が固定される。取付ブラケット91はシュラウド66の後下部の開口812 から外部に突出しており、そこに左右一対のゴムブッシュ92,92が嵌合する。ケース11のアンダーカバー16の後部上面に左右一対の取付リブ161 ,161 が形成されており、これら一対の取付リブ161 ,161 間を架橋するカラー93の中央部外周に前記ゴムブシュ92,92が左右一対のワッシャ95,95を介して支持される。そして右サイドカバー13のボス133 から挿入されてカラー93を貫通するボルト94aを左サイドカバー12のボス123 に設けた埋設ナット94bに締結することにより、シュラウド66から露出するエンジンEの後下部がゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー16に弾性的に支持される。
図7から明らかなように、ファンカバー71の下部に取付ブラケット711 が一体に形成されており、この取付ブラケット711 がアンダーカバー16の前部上面に突設した左右一対の取付リブ162 ,162 にボルト94aを介して弾性支持される。この取付ブラケット711 の支持構造は、図5で説明した取付ブラケット91の支持構造と実質的に同一である。
このように、発電ユニット46は上側のヘッドカバー51がゴムブッシュ85,85を介してキャリングハンドル17に弾性支持され、後部下側のクランクケース48がゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー16に弾性支持され、前部下側のファンカバー71がゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー16に弾性支持されるので、発電ユニット46の重量をケース11の各部に分散して該ケース11の一部に荷重が集中するのを防止することができる。しかもゴムブッシュ85,85;92…の振動吸収作用により、エンジンEの振動がキャリングハンドル17に伝達されるのを防止することができるだけでなく、エンジンEの振動でケース11が共振するのを防止することができる。
特に、エンジン発電機を持ち運ぶべくキャリングハンドル17を持ち上げたとき、エンジンEおよび発電機Gを含む発電ユニット46の重量の大部分は、ヘッドカバー51の支持部513 からゴムブッシュ85,85、連結ピン89およびボス122 ,132 を経てケース11のキャリングハンドル17に支持される。即ち、発電ユニット46はキャリングハンドル17に直接吊り下げれらる状態になり、ケース11自体で発電ユニット46の重量を支持する必要がなくなるために、キャリングハンドル17の下方に連なるケース11の肉厚を減少させて軽量化を図ることが可能になるだけでなく、ケース11の形状や材質の設計自由度が大幅に増加する。
しかも、シュラウド66の上面の開口811 から上方に突出するヘッドカバー51をキャリングハンドル17に支持したので、ヘッドカバー51をシュラウド66で完全に覆い、そのシュラウド66の上端をキャリングハンドル17に支持する場合に比べて、エンジン発電機の全高を低く抑えることができる。
ところで、キャリングハンドル17を持ち上げたとき、発電ユニット46の重量の大部分はエンジンEのヘッドカバー51を介してキャリングハンドル17の後部に加わるために、キャリングハンドル17およびその近傍のケース11に曲げ荷重が作用してしまう。しかしながら、発電ユニット46の下部、つまりファンカバー71の下部およびクランクケース48の下部を支持するアンダーカバー16の前部が高剛性の左補強フレーム26および右補強フレーム27を介してキャリングハンドル17の前部に連結されているため、左サイドカバー12および右サイドカバー13に荷重を負担させることなくキャリングハンドル17の前後に荷重を分散させ、、キャリングハンドル17およびその近傍のケース11に加わる曲げ荷重を軽減することができる。
またアルミダイキャスト製のファンカバー71をクランクケース48およびシリンダヘッド50に締結してブロック化し、その外周を覆うシュラウド66がら突出するクランクケース48の取付ブラケット91およびファンカバー71の取付ブラケット711 を、それぞれゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー16の取付リブ161 ,161 ;162 ,162 に支持したので、エンジンベッドのような特別の支持部材を必要とせずに発電ユニット46をアンダーカバー16に確実に支持することができる。
またエンジン発電機を地面あるいは床面に設置した状態では、発電ユニット46の重量の大部分は支持脚21…を備えたアンダーカバー16に直接伝達されるため、左サイドカバー12および右サイドカバー13の剛性を低く設定しても荷重による変形が発生することがない。
さらにまた、エンジン発電機を地面あるいは床面に設置した状態で、4本のボルト30a,87a,94a,94aを外すだけで、左サイドカバー12および右サイドカバー13をアンダーカバー16から分離することができるので、エンジン発電機を横倒しにしたりせずに、エンジンEや発電機Gを露出させて容易にメンテナンスすることができる。
次に、エンジン発電機の冷却に関する作用について説明する。
エンジンEを運転して発電機Gを駆動すると、発電機Gのフライホイール55に設けた冷却ファン57がシュラウド66内で回転する。冷却ファン57の回転に伴って発生する負圧で外部の空気がフロントカバー14の冷却風導入開141 ,142 (図3および図4参照)を通過してケース11の内部に冷却風として導入される。尚、符号143 は冷却風導入開142 から導入された冷却風のガイドである。冷却風はリコイルスタータカバー76に形成した冷却風導入口761 …と、リコイルスタータカバー76の下方に形成した冷却風導入口64とを通過してファンカバー71およびシュラウド66の内部に導入され、そこに収納された発電機G、エンジンEおよびマフラー61を冷却した後、シュラウド66およびマフラー61間の隙間を通過してリヤカバー15に形成した冷却風排出口152 からケース11の外部に排出される。フライホイール55および冷却ファン57には開口66…(図7参照)が形成されており、この開口66…を通して発電機G内の熱せられた空気がシュラウド71内に吸い出される。
シュラウド66の内部を冷却風が流れるとき、エンジンEのヘッドカバー51に一体に形成した導風板511 がファンカバー71、左シュラウド半体67および右シュラウド半体68と協働して導風路82を構成するので、シュラウド66内の冷却風の流れをスムーズにして冷却効果を高めることができる。しかもエンジンEに結合されたアルミダイキャスト製のファカバー71の内部を冷却風が直接流れるので、ファカバー71がヒートシンクの機能を発揮してエンジンEの冷却性能が高められる。
而して、冷却風がケース11の内部を前方から後方に略直線状に流れる間に発熱体である発電機G、エンジンEおよびマフラー61を冷却するので、冷却風の流通抵抗を抑えて冷却効率を高めることができるだけでなく、冷却ファン57の個数を1個に抑えて部品点数を削減することができる。またエンジンEや冷却ファン57が発する騒音は、それらを2重に覆うシュラウド66およびケース11によって効果的に低減され、エンジン発電機の静かな運転が可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では作業機として発電機Gを例示したが、本発明はコンプレッサやポンプ等の他の作業機に対しても適用することができる。また実施例では弾性部材としてゴムブッシュ85,85を例示したが、スプリング等の他の弾性部材を採用することが可能である。また実施例ではキャリングハンドル17をケース11の一部として構成しているが、キャリングハンドル17を別部材で構成してケース11に取り付けても良い。
エンジン発電機の全体側面図 図1の2−2線矢視図 図2の3−3線断面図 図2の4−4線断面図 図3の5−5線断面図 図3の6方向矢視図 図5の7−7線矢視図 図3の8−8線断面図 図3の9方向矢視図 図3の10部拡大図 図10の11−11線断面図 図5の12部拡大図 エンジン発電機の分解斜視図
符号の説明
11 ケース
17 キャリングハンドル
48 クランクケース
49 シリンダブロック
50 シリンダヘッド
51 ヘッドカバー
511 導風板
512 点火プラグ着脱口
513 支持部
57 冷却ファン
61 マフラー
66 シュラウド
811 開口
82 導風路
83 点火プラグ
85 ゴムブッシュ(防振部材)
E エンジン
G 発電機(作業機)

Claims (4)

  1. キャリングハンドル(17)を上部に備えたケース(11)の内部に、冷却風を導くシュラウド(66)を備えたエンジン(E)と、該エンジン(E)に一体に接続されて駆動される作業機(G)とを収納したエンジン作業機において、
    シュラウド(66)でエンジン(E)のシリンダブロック(49)およびシリンダヘッド(50)を覆い、シュラウド(66)の上部から露出するエンジン(E)のヘッドカバー(51)をケース(11)のキャリングハンドル(17)に固定すると共に、シュラウド(66)と協働して導風路(82)を構成する導風板(511 )をヘッドカバー(51)と一体に形成し、この導風板(511 )にエンジン(E)の点火プラグ(83)を着脱する点火プラグ着脱口(512 )を形成したことを特徴とするエンジン作業機。
  2. ヘッドカバー(51)と一体に形成した支持部(513 )を防振部材(85)を介してケース(11)のキャリングハンドル(17)に固定したことを特徴とする、請求項1に記載のエンジン作業機。
  3. エンジン(E)にシュラウド(66)を装着した状態で、シュラウド(66)の外側からヘッドカバー(51)を着脱自在に構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエンジン作業機。
  4. 作業機は発電機(G)であり、この発電機(G)に設けた冷却ファン(57)でケース(11)内に導入された冷却風は、発電機(G)、エンジン(E)およびマフラー(61)を冷却してケース(11)外に排出されることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のエンジン作業機。
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