JP2001018558A - 記録内容が隠蔽可能な記録媒体 - Google Patents

記録内容が隠蔽可能な記録媒体

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JP2001018558A
JP2001018558A JP11189685A JP18968599A JP2001018558A JP 2001018558 A JP2001018558 A JP 2001018558A JP 11189685 A JP11189685 A JP 11189685A JP 18968599 A JP18968599 A JP 18968599A JP 2001018558 A JP2001018558 A JP 2001018558A
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Akisuke Tsukada
哲資 塚田
Naoto Taguchi
直人 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽の必要な交付用データを、見えないよう
に内部に記録すること、各データの識別用データを、外
側に見えるように記録すること、および、控え用シート
を同時に印字することにより、交付したデータと控え用
シートのデータの同一性を確保できる記録媒体を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 記録用の本シート5上に隠蔽用シート4
を積層し、その上に控え用シート2を綴じ、シート2の
下部の発色剤層6と、シート4の上部の発色剤層7と
を、最小限の区域にのみ形成して識別データのみの出力
を可能とし、シート4の下部の発色剤を含有する剥離性
接着剤層8と、シート5の上部の顕色剤層7とを全面に
積層して全面で発色可能とし、課題を解決することがで
きた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第三者の目から隠
蔽する必要のあるデータを、内部に隠蔽して記録でき、
必要なときに、隠蔽用シートを剥離して内部のデータを
眺めることができる隠蔽可能な記録媒体の積層構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】会社・団体等で従業員等に交付する給与
明細書、公共機関や学校で発行・交付する各種の証明書
や通知等については、交付を受けるべき本人以外の者
が、容易に内容を眺めることがないよう、封筒に入れて
密封するか、隠蔽用シールを貼る等して、取扱いに注意
を払い、個人情報の保護に努めている。例えば、給与明
細書の場合には、プリンタで出力した後、2つ折りし、
糊付けしてシールし、開封用のミシン目を折り部分以外
の三方の縁に形成して、隠蔽と開封の便を図ったものが
あるが、ミシン目に沿って開封するときに、切り取った
部分が狭い幅のゴミとなる上、丁寧に切り取らないと、
幾つもの破片となってごみを増やすことがあり、また、
切り取りに失敗して、データを出力してある部分を損な
うこともあり得る。また、隠蔽を行なった場合でも、交
付すべき相手の氏名等を識別するための識別データにつ
いては、見えるようにしておかないと、交付が正確に行
なえないので、外側に識別データを出力する必要があ
る。また、交付後の問い合わせに応じたり、チェックを
行なう上で、隠蔽すべきデータも含めたデータを控え用
として出力し、交付担当者が保管する必要があり、同一
性を確保する意味で、同時に重ねて印字して得たものを
分離して保管する必要がある。二成分発色系の発色剤を
剥離可能な接着剤に配合して表面シートを構成してお
き、裏打用シートに二成分発色系の顕色剤を適用してお
き、複写を可能にし、かつ、ラベルを剥がす際に、裏打
用シートの表面に接着剤を残さないようにした積層構造
が提案されている(米国特許第4,833,122
号)。仮に、表面シートにデータを空打ちすれば、裏打
用シートにのみ出力が可能であるが、表面シートを剥が
さない限り、出力したデータが見えないので、互いの識
別ができず、取り扱いに不便であるし、控えを取ること
ができない。また、中用紙を挿入して使用してもよいと
されているものの、通常の中用紙は全面発色するので、
表面シートを剥がした後、中間シート上にはすべてのデ
ータが出力されているのが見えてしまい、隠蔽ができな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、隠
蔽の必要なデータを、内部に記録して、そのままでは見
えないようにすること、各々のデータを識別する識別デ
ータについては、外側に記録して見えるようにするこ
と、および、隠蔽の必要なデータや識別データと重ねて
印字することにより、交付したデータと控え用のデータ
の同一性を確保することを、いずれも満足する記録媒体
を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決する手段】課題の解決のため、記録用の本
シートの上に隠蔽用シートを積層し、さらに、控え用シ
ートを重ねて綴じ、本シートと隠蔽用シートの間では2
成分系の発色を行わせるようにし、ただし、隠蔽用シー
ト側に剥離の容易な接着剤に発色剤を含有させて適用し
ておき、隠蔽用シートの上面は、必要最小限の顕色剤区
域を形成し、控え用シートとの間で発色を行なわせるよ
う構成して、課題を解決することができた。
【0005】第1の発明は、データを出力するための本
シート上に前記本シートを隠蔽する隠蔽用シートが積層
され、さらに前記本シートへの出力内容を控えるための
控え用シートが前記隠蔽用シート上に分離可能に綴じら
れたものであって、前記本シートは、上面に顕色剤を含
有する顕色剤層が積層されたものであり、前記隠蔽用シ
ートは、下面に発色剤を含有する剥離性接着剤からなる
接着剤層が積層され、かつ、上面の一部に、識別データ
を出力するための顕色剤層が積層されたものであり、前
記控え用シートは、下面の少なくとも前記隠蔽用シート
上の顕色剤層に相当する位置に、発色剤を含有する発色
剤層が積層されたものであることを特徴とする記録内容
が隠蔽可能な記録媒体に関するものである。第2の発明
は、第1の発明において、前記控え用シートはその一端
において、下層のシートと接着剤層により積層されて綴
じられていることを特徴とする記録内容が隠蔽可能な記
録媒体に関するものである。第3の発明は、第1または
第2の発明において、前記本シートの上面、および前記
控え用シートの上面には、各記録媒体毎に出力される隠
蔽を要するデータを含む個別データを記録するための所
定の項目と欄を有していることを特徴とする記録内容が
隠蔽可能な記録媒体に関するものである。第4の発明
は、第1〜第3いずれかの発明において、前記隠蔽用シ
ートの上面には、前記個別データの各々を識別するため
の識別データを記録するための所定の項目と欄を有して
いることを特徴とする記録内容が隠蔽可能な記録媒体に
関するものである。第5の発明は、第1〜第4いずれか
の発明において、前記本シート、前記隠蔽用シート、お
よび前記控え用シートは、縦方向および/または横方向
に連なって連続状となっており、各々の記録媒体単位ど
うしの間には切り離し用のミシン目を有していることを
特徴とする記録内容が隠蔽可能な記録媒体に関するもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の記録内容
が隠蔽可能な記録媒体の好ましい実施例を示すもので、
図1は断面図、図2〜図4は図1に示したものの各部分
を示す平面図である。図1に示すように、本発明の記録
内容が隠蔽可能な記録媒体1は、本来の記録用シートで
ある本シート5上に、隠蔽用シート4、および控え用シ
ート2が下から順に積層された、見かけ上、3枚のシー
トが積層された構造を有している。最上部の控え用シー
ト2は、下の隠蔽用シート4と、記録媒体1の一端(図
2では向かって左側)において、剥離可能な接着剤層3
により積層されて、両シート2および4が互いに綴じら
れている。隠蔽用シート4と、控え用シート5とは互い
に剥離可能に全面どうしで接着されて積層されているも
のである。図1における各シートには、さらに、上面ま
たは下面、あるいは両面に、データを記録するのに必要
な素材が積層されているので、次に説明する。控え用シ
ート2の下面には発色剤を含有する発色剤層6が積層さ
れており、隠蔽用シート4の上面には顕色剤を含有する
顕色剤層7が積層されていて、この間で発色が可能とな
っている。また、隠蔽用シート4の下面には発色剤を含
有するる剥離性接着剤からなる接着剤層8が積層されて
おり、本シート5の上面には顕色剤を含有する顕色剤層
7が積層されていて、同様に、この間でも発色が可能と
なっている。なお、隠蔽用シート4および本シート5の
間の、顕色剤層7および発色剤を含有する接着剤層8
は、本シート5の上面への記録をほぼ全面に渡って行な
えるよう、両シートの全面に積層するのが普通である。
これに対し、隠蔽用シート4の上面への記録は、ごく一
部に行なわれるので、控え用シート2および隠蔽用シー
ト4の間の発色剤層6および顕色剤層7は、全面にでは
なく、少なくともいずれか一方の層を一部に積層するこ
とが望ましい。
【0007】図2〜図4は、記録媒体1を給与明細書に
適用した場合の各シートの平面図であって、記録媒体1
を構成する各シート2、4、および5には、この記録媒
体1にデータを記録する側の担当者、データの記録され
た記録媒体1を該当者に手渡すために取り扱う人、およ
びデータの記録された記録媒体1を受け取って、データ
を見る人の三者が、データを見て把握しやすいように、
所定の項目と欄とを有している。図4の本シート5は、
給与を受取る人が見るためのシートで、タイトル、発行
者(または会社)の名称、対象月または期間等の共通情
報の項目11を有している。受取人の氏名や所属部課等
の可変情報を出力するための氏名欄、所属部課欄等の欄
や項目も必要に応じて有していてよい。これらは、隠蔽
することを要しない情報である。図4(a)の枠で示し
た部分には、給与明細の項目と金額を出力するための欄
12を有している。例えば、定時内賃金、定時外賃金、
各種手当て、事故控除、給与合計額、社会保険、国税お
よび地方税、購買・食堂等の利用料金等の控除、差引支
給額等の給与および控除額に関する欄である。通常、こ
れら給与および控除額については、項目名が予め印刷さ
れて用意される。これら給与および控除額は個人毎に変
わる情報であるので、第三者の目に触れないよう隠蔽す
ることを要する。図4(b)は、本シート5を左右に裏
返したときの裏面を示し、本シート5の裏側には、表側
の少なくとも欄12に出力されたデータが透視できない
よう、欄12に相当する領域を濃度の高い色で、ベタも
しくは地紋の印刷13を施しておくとよい。印刷の色
は、本シート5の表側に出力される色、即ち、発色の色
と合わせるとなおよい。
【0008】図3の隠蔽用シート4は、図4のような本
シート5上を覆って、そこに出力された内容を隠蔽する
ものである。図3の例では、タイトル、対象月または期
間、および氏名欄を有しており、いずれも隠蔽すること
を要しない情報に関するものであるが、隠蔽用シート4
の上面への出力は、記録媒体1を各人に間違いなく手渡
すためのものであるから、目的を果たす範囲の最小限の
項目のデータの出力を行なえばよく、従って、有してい
るべき項目や欄も最小限でよい。なお、図3の隠蔽用シ
ート4の表側の氏名欄の下にも、本シート5の出力用の
少なくとも欄12に出力されたデータが、透視できない
よう、欄12に相当する領域を濃度の高い色で、ベタも
しくは地紋の印刷13を施しておくとよい。印刷の色
は、本シート5に出力される色、即ち、発色の色と合わ
せるとなおよい。
【0009】図2の控え用シート2は、本シート5の上
面に出力されるデータと全く同じものを出力して、給与
事務担当者が保管し、従業員からの問い合わせ時に参照
したり、検証したり、あるいは従業員が受取印を押印し
たものを会社が保管する等の用に当てるためのものであ
る。従って、「控え用シート」である旨の表示等を除け
ば、原則として本シート5と同じ項目および欄を有して
いる。
【0010】本発明の、記録内容が隠蔽可能な記録媒体
を構成する本シート5、隠蔽用シート4、および控え用
シート2の素材としては、用途により、種々の素材から
なるものが使用可能であり、例えば、次のようなもので
ある。 (1)紙類;例えば、コート紙、上質紙、再生紙等。 (2)合成紙;例えば、ポリプロピレン(OPP、CP
P)や発泡PET等をベースとするか、あるいは、適宜
なシートに塗装を施したものがある。 (3)プラスチックフィルム;例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリ塩化ビニル、又はポリプロピレン等
がある。 (4)上記の他、不織布、金属シートがある。
【0011】本発明の記録内容が隠蔽可能な記録媒体へ
の記録は、控え用シートの上面からドットインパクト方
式により行なうことにより、隠蔽用シートの上面、およ
び本シートの上面への出力が可能になるよう構成されて
いる。従って、控え用シートと隠蔽用シートの間、およ
び隠蔽用シートと本シートの間には、例えば、ロイコ染
料等の発色剤と酸性顕色剤からなる発色二成分を相対す
る面に片方ずつ塗布しておくとよい。発色剤としては、
トリアリールメタン系化合物(クリスタルバイオレット
ラクトンはよく知られている。)、ジフェニルメタン系
化合物、キサンテン系化合物、スピロ系化合物、又はフ
ルオラン系化合物等を用い、また、顕色剤としては、フ
ェノール性水酸基を有するものを使用し、発色剤をマイ
クロカプセル化して、上用紙の下面に適用し、通常は1
〜5μm程度の層とする。また、酸性顕色剤は下用紙の
上面に適用して、1〜5μmの層として使用する。な
お、発色剤、顕色剤、マイクロカプセルの利用について
は既によく知られており、上用紙(最上層に置く用紙な
ので、下面にのみ塗布してある)、および下用紙(最も
下に置く用紙で上面にのみ塗布してある。)以外に、中
用紙(最も上と最も下を除く中間に用いる用紙で両面に
塗布してある)、の3種類が市販されており、原則的に
使用可能である。
【0012】隠蔽用シートの下面に発色剤を適用する際
には、隠蔽用シートを本シートに積層するための接着剤
中に発色剤を添加したものを塗布する。接着剤のベース
としては、天然ゴム、変成天然ゴム(以下、両者を併せ
て(変成)天然ゴムと記す。)、(ポリ)イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン
ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、
クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、
エピクロルヒドリンゴム等の合成ゴム、エチレン−酢酸
ビニル共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹
脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等、ある
いは、合成ゴムと(メタ)アクリル酸エステル等の共重
合体、さらには(変成)天然ゴムと(メタ)アクリル酸
エステル等の共重合された共重合体が溶液あるいはエマ
ルジョンの形で用いられる。中でも、塩化ビニル系樹脂
を使用することが好ましい。
【0013】接着剤には、剥離性を制御する目的で離型
剤として働く、各種パラフィン、ワックス、脂肪酸また
はその誘導体、高級アルコール類、金属石鹸類、シリコ
ーン樹脂等を接着性を損なわない範囲で用い、適宜な接
着力を発揮するが、それほど大きな力を必要とせずに、
比較的容易に剥離できるよう調整する。これらの離型剤
の中でも、ワックス系のものを使用することが好まし
く、接着剤のベースとして好ましい塩化ビニル系樹脂と
併用する際には、ほぼ、1/1の重量比で配合して使用
することができる。さらに、接着性を制御する目的で、
シリカ、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、メラミン樹脂粒
子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、澱粉粒子等を併用する
ことができる。さらに、接着剤中には、必要により、帯
電防止剤、増粘剤、分散剤、防腐剤、酸化防止剤、老化
防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤等を添加することができ
る。
【0014】上記の接着剤には発色剤のマイクロカプセ
ルを所望の印刷濃度に合わせて必要量添加し、発色剤を
含有する接着剤層を形成する。発色剤のマイクロカプセ
ルを添加した接着剤の適用は、ブレードコーティング
法、エアナイフコーティンク法、グラビアコーティング
法、ロールコーティング法、バーコーティング法、もし
くはカーテンフローコーティング法等のコーティング法
のほか、フレキソ印刷によっても行なえる。接着剤を隠
蔽用シートの下面に適用した後、時間をおかず、直ちに
(即ち、未乾燥状態で)、顕色剤が適用してある本シー
トの上面と合わせて重ね、貼り合わせると、接着が言わ
ば不完全になるため、接着力が過度にならず、好まし
い。発色剤を含有する接着剤層8は、厚み2〜12μm
程度に形成するとよく、2μm未満では接着力が不十分
であるし、12μmを越えると、剥離が重くなり、ま
た、接着剤層のクッション性が増すため、印字の圧力に
よって発色剤のカプセルを破壊することができにくくな
り、発色濃度が上がらなくなる。なお、発色濃度に関し
ては、発色剤のカプセルが全部破壊されると発色濃度が
高くなりすぎ、また、にじみや汚れを引き起こすもので
ある。発色剤を含有する接着剤層8の、より好ましい厚
みとしては4〜10μmであり、剥離性もよく、発色も
十分に行なえる。また、ドクターを使用するコーティン
グ法においては、接着剤層表面の平滑性が高まるため、
剥離した後に相手側に接着剤が残ることが無く、ドクタ
ーを使用しない場合には、表面が凹凸状態となり、剥離
が軽くなる傾向がある。控え用シートと隠蔽用シートを
綴じるのに用いる接着剤も本質的には同様な接着剤を用
いる。
【0015】隠蔽用シートの上面には、識別データのみ
を印字すべきであるが、本発明の記録媒体においては、
控え用シートの上面から、全てのデータをドットインパ
クト方式により印字するため、印字の圧力によって発色
剤のカプセルが破壊されること自体は阻止できないの
で、隠蔽用シートの上面において、二成分が反応して発
色することを阻止するよう構成しておく必要がある。そ
のための有効な方法として、隠蔽用シート上面の顕色剤
層および/または控え用シート下面の発色剤層を必要最
小限の部分にのみ形成する方法があり、確実性のある方
法である。また、市販の上用紙を控え用シートとして、
また下用紙を隠蔽用シートとして使用する際には、全面
に発色剤や顕色剤が適用してあるため、隠蔽用シートの
上面に顕色剤の働きを抑制する減感剤を必要部分以外に
適用する方法によってもよい。なお、本発明の記録内容
が隠蔽可能な記録媒体において、隠蔽用シートと控え用
シートの間に別の中用紙を挿入して、複写枚数を増や
し、ただし、増やした用紙においても、発色して印字で
きる部分を制限したい場合には、同様な手法を取るとよ
い。
【0016】
【発明の効果】第1の発明によれば、最上部の控え用シ
ートにデータを出力することにより、最下層の本シート
の上面と控え用シートの上面とに同一のデータを出力す
ることができる。そして、控え用シートは一端で剥離可
能に綴じられているので、これを除去し、控えとして保
管するのに適しており、控え用シートを除去した状態で
は、本シート上に出力されたデータは、隠蔽用シートに
よって覆われているために、第三者の目に無用にさらさ
れることを防止でき、必要なときに隠蔽用シートを剥離
してデータを見ることができる。また、隠蔽用シートに
は、各々の記録媒体ごとに出力されるデータの識別デー
タを出力できるよう構成されているので、識別データを
見て、その記録媒体を必要な人に手渡す等の取扱いに支
障が生じない。さらに隠蔽用シートを除去する際には、
隠蔽用シート全体を除去するので、周囲をミシン目で切
り離す従来のやり方にくらべると、不要物の処分が容易
であって、ごみが散乱する恐れが少ない。第2の発明に
よれば、第1の発明の効果に加え、控え用シートがその
一端を接着剤層により綴じられているので、剥がしやす
く、しかも、剥がした跡が残りにくい。第3の発明によ
れば、第1または第2の発明の効果に加え、本シートお
よび控え用シートのいずれもが、所定の項目と欄を有し
ているので、出力されたデータを見る際に、項目毎にチ
ェックしやすい。第4の発明によれば、第1〜第3いず
れかの発明の効果に加え、隠蔽用シートの上面に、出力
される識別データのための項目と欄を有しているので、
控え用シートを取り除いた後でも、取り扱う上で、区別
を付けやすい。第5の発明によれば、第1〜第4いずれ
かの記録媒体が連続帳票の形態を有しているため、コン
ピュータからの出力データをプリンタを使用して連続的
に出力し、出力後、個々に切り離すのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録内容が隠蔽可能な記録媒体の断面
図である。
【図2】記録媒体の控え用シートの平面図である。
【図3】記録媒体の隠蔽用シートの平面図である。
【図4】記録媒体の本シートの平面図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 控え用シート 3 接着剤層 4 隠蔽用シート 5 本シート 6 発色剤層 7 顕色剤層 8 接着剤層(発色剤含有) 11 項目 12 欄 13 ベタ、地紋等の印刷

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを出力するための本シート上に前
    記本シートを隠蔽する隠蔽用シートが積層され、さらに
    前記本シートへの出力内容を控えるための控え用シート
    が前記隠蔽用シート上に分離可能に綴じられたものであ
    って、前記本シートは、上面に顕色剤を含有する顕色剤
    層が積層されたものであり、前記隠蔽用シートは、下面
    に発色剤を含有する剥離性接着剤からなる接着剤層が積
    層され、かつ、上面の一部に、識別データを出力するた
    めの顕色剤層が積層されたものであり、前記控え用シー
    トは、下面の少なくとも前記隠蔽用シート上の顕色剤層
    に相当する位置に、発色剤を含有する発色剤層が積層さ
    れたものであることを特徴とする記録内容が隠蔽可能な
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記控え用シートはその一端において、
    下層のシートと接着剤層により積層されて綴じられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の記録内容が隠蔽可能
    な記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記本シートの上面、および前記控え用
    シートの上面には、各記録媒体毎に出力される隠蔽を要
    するデータを含む個別データを記録するための所定の項
    目と欄を有していることを特徴とする請求項1または2
    記載の記録内容が隠蔽可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記隠蔽用シートの上面には、前記個別
    データの各々を識別するための識別データを記録するた
    めの所定の項目と欄を有していることを特徴とする請求
    項1〜3いずれか記載の記録内容が隠蔽可能な記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 前記本シート、前記隠蔽用シート、およ
    び前記控え用シートは、縦方向および/または横方向に
    連なって連続状となっており、各々の記録媒体単位どう
    しの間には切り離し用のミシン目を有していることを特
    徴とする請求項1〜4いずれかの記録内容が隠蔽可能な
    記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006212892A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Dainippon Printing Co Ltd 隠蔽ハガキ

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006212892A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Dainippon Printing Co Ltd 隠蔽ハガキ
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