JPH07285280A - 隠蔽葉書用シート - Google Patents

隠蔽葉書用シート

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Publication number
JPH07285280A
JPH07285280A JP10216394A JP10216394A JPH07285280A JP H07285280 A JPH07285280 A JP H07285280A JP 10216394 A JP10216394 A JP 10216394A JP 10216394 A JP10216394 A JP 10216394A JP H07285280 A JPH07285280 A JP H07285280A
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JP
Japan
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sheet
information
concealed
postcard
concealment
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Pending
Application number
JP10216394A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Kobayashi
哲朗 小林
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Moore Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隠蔽葉書の受取人がコピーをとることなく、
自己の控を得ることができるとともに、第三者に対して
同一内容の隠蔽情報を通知することができる。 【構成】 隠蔽葉書用シート1は、表面側に隠蔽情報記
入部と表示情報記入部を有する第1葉書シート3と、そ
の裏面側に疑似接着層6で剥離可能な樹脂フィルム7,
8を介して接着した、隠蔽情報複写記入部及び表示情報
複写記入部を有する第2シート4と、隠蔽情報記入部を
被覆すべく裏面側に疑似接着層12で剥離可能な樹脂フ
ィルム13,14を接着するとともに、樹脂フィルム1
4の裏面に設けた粘着剤16を剥離紙17で一端部を除
いて被覆し、露出部分で第1葉書シート3に捲り上げ可
能に接着した隠蔽用シート2とを備え、隠蔽情報記入部
及び表示情報記入部への記入によって隠蔽情報複写記入
部及び表示情報複写記入部に複写記入し得るよう自己発
色剤層9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、秘匿隠蔽すべき隠蔽情
報(以下単に隠蔽情報という)を複写記入できるととも
に、この記入した隠蔽情報を被覆隠蔽した状態で通知で
きる隠蔽葉書として用いるためのシートに関し、特に、
預貯金口座の口座番号等の他人には知られたくない隠蔽
情報を差出人が記入して郵送後、これを受領した受取人
が、さらに第三者に同一内容を通知するのに適した隠蔽
葉書として用いるためのシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、差出人が記入した隠蔽情報を被覆
隠蔽した状態で通知できる隠蔽葉書は種々の構成のもの
が知られている。しかしながら、隠蔽情報を差出人が葉
書に記入して郵送後、これを受領した受取人が、さらに
第三者に同一内容を通知する場合、受取人が記入された
隠蔽情報の控を手元に残すためには、コピーをとってこ
れを控とし、受領した葉書を第三者に送る以外に方法は
なかった。
【0003】例えば、転居した際の電気、ガス、水道等
の使用開始時に、口座振替を申し込む申込葉書にあって
は、未入居状態の空き家に申込葉書を置いておき、入居
者がこの葉書の口座振替申請欄に必要な情報を記入後投
函し、これを受領した電力会社、ガス会社、水道局等
は、記入された情報のコピーをとって、受領した葉書は
適宜まとめて取扱金融機関に送付、通知している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来におい
ては、受領した葉書に記入された情報をコピーする作業
が煩雑であり、また、コピーに伴う経費も嵩んで不経済
であるという不都合があった。本発明は、このような不
都合を解消した隠蔽葉書として用いるためのシートを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の隠蔽葉書用シートは、表面側に秘匿隠蔽すべ
き情報を記入するための隠蔽情報記入部を有する第1葉
書シートの裏面側に、表面側に前記隠蔽情報記入部と対
応位置する隠蔽情報複写記入部を有する第2葉書シート
を、その表面側で重ね合わせて剥離可能に接着するとと
もに、前記第2葉書シートの表面側には前記隠蔽情報記
入部への記入によって前記隠蔽情報複写記入部に複写記
入すべく複写構造を設ける一方、前記第1葉書シートの
表面側には、少なくとも前記隠蔽情報記入部を被覆すべ
く剥離可能に接着し得る隠蔽用シートを捲り上げ可能に
設けたもので、好ましくは、前記隠蔽用シートの表面側
と前記第2葉書シートの裏面側のいずれか一方に宛名情
報記入部を設けたものである。
【0006】上述した隠蔽葉書用シートの第1葉書シー
トと第2葉書シートの表面側に、隠蔽情報記入部とここ
に記入された情報が複写される隠蔽情報複写記入部とに
加えて、秘匿隠蔽する必要のない表示情報、例えば、申
請人や差出人の住所、氏名等の情報を記入する表示情報
記入部とここに記入された情報が複写される表示情報複
写記入部とを設ける一方、前記第1葉書シートの表面側
には、前記表示情報記入部は露出状態として前記隠蔽情
報記入部を被覆すべく剥離可能に接着し得る隠蔽用シー
トを一端で綴じ合わせ、この隠蔽用シートの表面側と前
記第2葉書シートの裏面側のいずれか一方に宛名情報記
入部を設けるとより好適である。
【0007】また、上述した第1葉書シートと第2葉書
シートの表面側に、隠蔽情報記入部と隠蔽情報複写記入
部とに加えて、表示情報記入部と表示情報複写記入部と
を設ける構成において、隠蔽用シートを前記第1葉書シ
ートの隠蔽情報記入部と表示情報記入部との双方を被覆
すべく剥離可能に接着し得るよう一端で綴じ合わせても
よく、この場合には、前記隠蔽用シートの表面側と前記
第2葉書シートの裏面側のいずれか一方に宛名情報記入
部を設けると好適である。
【0008】さらに、宛名情報記入部を隠蔽用シートの
表面側と第2葉書シートの裏面側のいずれか一方に設け
る場合には、他方に差出人情報記入部を設けるとより好
適である。
【0009】
【作用】隠蔽葉書の差出人が隠蔽用シートを捲り上げ
て、第1葉書シートの各記入部に必要な情報を記入する
と、同一情報が第2葉書シートの各複写記入部に複写記
入される。隠蔽用シートを第1葉書シートに剥離可能に
接着して記入済の隠蔽情報記入部を被覆し、必要に応じ
て宛名情報記入部に宛て先を記入し、差出人情報記入部
に差出人情報を記入すると、隠蔽葉書となって投函可能
となる。この隠蔽葉書を受領した宛名人は、隠蔽用シー
トを第1葉書シートから剥離するとともに、剥離可能な
接着状態にある第1葉書シートと第2葉書シートとを剥
離し、第1葉書シートと第2葉書シートの一方を自己の
控として手元に置き、他方を所定の第三者に送付するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を口座振替申請葉書用のシート
に適用した場合の好適な実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。ここにおいて、図1〜図4は第1実施例
を示し、図1は隠蔽葉書用シートの概略的な断面図、図
2は隠蔽葉書用シートを構成する各シートを分離して示
す概略的な斜視図、図3は第1葉書シートに必要な情報
を記入した状態の概略的な斜視図、図4は隠蔽用シート
を接着して隠蔽葉書とした状態の概略的な断面図であ
り、また、図5〜図9は第2実施例を示し、図5は隠蔽
葉書用シートの第2葉書シート側の概略的な平面図、図
6は同じく隠蔽用シート側の概略的な平面図、図7は図
6のA−A線断面図、図8は必要な情報を記入して隠蔽
用シートを接着し隠蔽葉書とした状態の概略的な断面
図、図9は隠蔽葉書の隠蔽用シートを剥離した状態の第
1葉書シート表面側を示す概略的な平面図である。
【0011】はじめに、図1〜図4に基づき本発明の第
1実施例を説明する。図1及び図2に示すように、隠蔽
葉書用シート1は隠蔽用シート2と、互いに同一大の第
1葉書シート3及び第2葉書シート4の3枚のシートを
備えている。前記第1葉書シート3の裏面側には、不完
全な溶着等により形成された疑似接着層6を介して互い
に剥離可能に接着された、前記第1葉書シート3と同一
大の2枚の透明な、例えばポリエチレンからなる、樹脂
フィルム7,8の一方の樹脂フィルム7が、全面的に塗
布した通常の接着力を有する粘着剤5によって剥離困難
に接着されている。前記第2葉書シート4の表面側に
は、発色性無色染料を溶解した油を含有するマイクロカ
プセルと、無色染料を発色させる顕色剤を混合して塗布
してなる自己発色剤層9が全面的に設けられ、この自己
発色剤層9上に前記樹脂フィルム8が、通常の接着力を
有する粘着剤10によって剥離困難に接着されている。
したがって、前記第1葉書シート3と前記第2葉書シー
ト4とは、2枚の樹脂フィルム7,8を介して疑似接着
層6において剥離可能に接着された状態にあり、剥離後
には、前記第1葉書シート3の裏面側に樹脂フィルム7
が残り、前記第2葉書シート4の表面側に樹脂フィルム
8が残るものである。
【0012】また、隠蔽用シート2は第1、第2葉書シ
ート3,4のほぼ半分の大きさに形成され、その表面側
には、隠蔽葉書1a(図4参照)の宛て先を示す宛名情
報11があらかじめ印刷される一方、その裏面側には、
不完全な溶着等により形成された疑似接着層12を介し
て互いに剥離可能に接着された2枚の透明なポリエチレ
ン等からなる樹脂フィルム13,14の一方の樹脂フィ
ルム13が、通常の接着力を有する粘着剤15によって
剥離困難に接着されている。そして、他方の樹脂フィル
ム14の裏面側には通常の接着力を有する粘着剤16が
塗布されるとともに、一端縁を除いて剥離紙17で被覆
され、前記樹脂フィルム14は、前記粘着剤16の露出
する裏面側の一端縁で第1葉書シート3の表面側に接着
されている。したがって、剥離紙17を剥離すれば、露
出した粘着剤16によって前記隠蔽用シート2を2枚の
樹脂フィルムを介して前記第1葉書シート3の表面側に
接着することができる一方、前記隠蔽用シート2を捲り
上げれば、その裏面側に樹脂フィルム13が残り、前記
第1葉書シート3の表面側に樹脂フィルム14が残る状
態で前記疑似接着層12から剥離可能である。
【0013】図2に示すように、第1葉書シート3の表
面側には、隠蔽用シート2と重なり合う部分である前記
第1葉書シート3を左右にほぼ二等分した左側部分に、
隠蔽情報記入部たる銀行名記入欄18、口座名義人名記
入欄19、口座番号記入欄20、口座種類選択記入欄2
1が設けられ、これら記入欄の上方には「口座振替申請
書」なるタイトル22と申請年月日記入欄23が設けら
れる一方、その下方には「金融機関提出用」なる説明文
24が設けられている。また、前記隠蔽用シート2と重
なり合わない部分である前記第1葉書シート3を左右に
ほぼ二等分した右側部分には、秘匿隠蔽する必要のない
差出人の住所、氏名を記入する表示情報記入部たる、申
請人情報記入部を兼ねる差出人情報記入部25が設けら
れ、その上方には「差出人(申請者)」なるタイトル2
6が設けられる一方、氏名記入部分の右端側には捺印欄
27が設けられている。
【0014】同じく図2に示すように、第2葉書シート
4の表面側は、説明文24と捺印欄27を除いて上述し
た第1葉書シート3と同一に構成されている。すなわ
ち、前記第2葉書シート4の左右にほぼ二等分した左側
部分に、隠蔽情報記入部に対応する隠蔽情報複写記入部
たる銀行名複写記入欄28、口座名義人名複写記入欄2
9、口座番号複写記入欄30、口座種類選択複写記入欄
31が設けられ、これら複写記入欄の上方には「口座振
替申請書」なるタイトル32と申請年月日複写記入欄3
3が設けられる一方、その下方には「保存用」なる説明
文34が設けられている。また、前記第2葉書シート4
を左右にほぼ二等分した右側部分には、秘匿隠蔽する必
要のない差出人の住所、氏名を複写記入する表示情報記
入部に対応する表示情報複写記入部たる、申請人情報複
写記入部を兼ねる差出人情報複写記入部35が設けら
れ、その上方には「差出人(申請者)」なるタイトル3
6が設けられている。
【0015】本実施例は以上のように構成したので、図
3に示すように、隠蔽用シート2を捲り上げて、第1葉
書シート3の銀行名記入欄18、口座名義人名記入欄1
9、口座番号記入欄20、口座種類選択記入欄21にそ
れぞれ対応する所定の隠蔽情報37を記入するととも
に、捺印欄27に捺印し、さらに、申請年月日記入欄2
3及び差出人情報記入部25に秘匿隠蔽する必要のない
所定の表示情報38を記入すると、自己発色剤層9の作
用によって、同一内容の隠蔽情報39と表示情報40が
それぞれ対応する第2葉書シート4の表面側の銀行名複
写記入欄28、口座名義人名複写記入欄29、口座番号
複写記入欄30、口座種類選択複写記入欄31及び申請
年月日複写記入欄33、差出人情報複写記入部35に複
写記入される(図2及び図4参照)。
【0016】続いて、隠蔽用シート2の裏面側の剥離紙
17を剥離して、露出した粘着剤16により、前記隠蔽
用シート2を第1葉書シート3に接着すると、図4に示
すように、隠蔽情報37は被覆隠蔽される一方、差出人
情報である表示情報38は露出した状態の隠蔽葉書1a
となり、この図4状態において投函可能となる。この隠
蔽葉書1aを受領した宛名人が、隠蔽用シート2を捲り
上げると、各樹脂フィルム13,14の接着面である疑
似接着層12から剥離し、第1葉書シート3上に樹脂フ
ィルム14を残した状態で前記隠蔽用シート2を前記第
1葉書シート3から剥離することができる。そして、こ
の第1葉書シート3の表面に記入した隠蔽情報37を、
前記樹脂フィルム14を透して視認可能となる(図3参
照)。
【0017】さらに続いて、第1葉書シート3を捲り上
げると、同様に樹脂フィルム7,8の接着面である疑似
接着層6から剥離して、第2葉書シート4上に樹脂フィ
ルム8を残した状態で前記第1葉書シート3を前記第2
葉書シート4から剥離することができる。これによっ
て、前記第2葉書シート4に複写記入された隠蔽情報3
9と表示情報40とを、前記樹脂フィルム8を透して視
認可能となる。そして、前記第2葉書シート4は保存用
として宛名会社の手元に置く一方、前記第1葉書シート
3は銀行名記入欄18に記入された指定の銀行宛に送付
することができる。
【0018】次に、図5〜図9に基づいて第2実施例を
説明する。図5〜図7に示すように、隠蔽葉書用シート
41は互いに同一大の隠蔽用シート42、第1葉書シー
ト43及び第2葉書シート44の3枚のシートを備えて
いる。前記第1葉書シート43の裏面側には、ポリエチ
レンとポリプロピレンとを主たる成分とする複合ポリマ
ー系のホットメルト型接着剤45が全面的に塗布されて
いる。一方、前記第2葉書シート44の表面側には、発
色性無色染料を溶解した油を含有するマイクロカプセル
と、無色染料を発色させる顕色剤を混合して塗布してな
る自己発色剤層46が全面的に設けられ、この自己発色
剤層46上に熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンからな
る透明な樹脂フィルム47が設けられている。そして、
熱圧着により前記ホットメルト型接着剤45と前記樹脂
フィルム47とを剥離可能に接着して、前記第1葉書シ
ート43と前記第2葉書シート44とを接着する。
【0019】上述した熱可塑性の樹脂フィルム47とホ
ットメルト型接着剤45とは、樹脂フィルム47の可塑
化温度が、ホットメルト型接着剤45の軟化温度よりも
高いものがよい。剥離力は8〜40g/cm程度が好適
であり、また、自己発色剤層46のマイクロカプセルや
溶剤等の特性を考慮すると、溶融温度は30〜150℃
程度が好適である。そして、ホットメルト型接着剤45
の軟化温度よりも高く、樹脂フィルム47の可塑化温度
よりも低い温度で熱圧着することが望ましい。これによ
って、熱圧着後には通常の取扱では接着面が剥離しない
接着力を有し、剥離の際には無理なく剥離できるととも
に、剥離後には十分な再接着は不可能なとなる。
【0020】なお、熱可塑性の樹脂フィルムとして、一
般的に好ましいものとしては、上述した比較的極性の少
ないポリエチレンのほか、同様なポリプロピレン、エチ
レン酢酸ビニル共重合体を挙げることができる。この熱
可塑性の樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂を溶融塗工した
り、溶剤に溶解して塗工するほか、樹脂のエマルジョン
を塗工後乾燥して作成するとよい。また、ホットメルト
型接着剤としては、上述したポリエチレンとポリプロピ
レン等のオレフィンを主たる成分とする複合ポリマー系
のほか、エチレンー酢酸ビニル系共重合体が好適であ
る。このホットメルト型接着剤に換えて、ホットメルト
適性を持つポリエチレン系、スチレンブタジエン共重合
体等のジエン系、アクリル酸エステル共重合体系、ポリ
ビニルエーテル系等の高分子に粘着付与剤等を加えてな
るホットメルト型粘着剤を採用することもできる。さら
に、本来接着剤ではないが、熱圧着することでヒートシ
ール可能なポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂を採
用することも可能である。
【0021】また、隠蔽用シート42の表面側には、図
6に示すように、差出人情報記入部48が設けられる一
方、その裏面側には透明なポリエチレン等からなる樹脂
フィルム49が、接着力が弱く接着後に剥離可能な弱粘
着剤50によって剥離可能に接着されている。前記樹脂
フィルム49の裏面側には通常の接着力を有する粘着剤
51が塗布されるとともに、一端縁を除いて剥離紙52
で被覆され、前記粘着剤51の露出する一端縁で第1葉
書シート43の表面側に接着されている。したがって、
前記剥離紙52を剥離すれば、露出した粘着剤51によ
って前記隠蔽用シート42は前記第1葉書シート43の
表面側に接着することができる一方、前記隠蔽用シート
42を捲り上げると、前記第1葉書シート43の表面側
に樹脂フィルム49が残る状態で剥離可能である。
【0022】図9で理解できるように、第1葉書シート
43の表面側には、この第1葉書シート43の左側約3
分の2を占める部分に、隠蔽情報記入部たる銀行名記入
欄53、口座名義人名記入欄54、口座番号記入欄5
5、口座種類選択記入欄56が設けられ、これら記入欄
の上方には「口座振替申請書」なるタイトル57と申請
年月日記入欄58が設けられる一方、その下方には「金
融機関提出用」なる説明文59が設けられている。ま
た、前記第1葉書シート43の右側約3分の1を占める
部分には、秘匿隠蔽する必要のない申請人の住所、氏名
を記入する表示情報記入部たる申請人情報記入部60が
設けられ、その上方には「申請人」なるタイトル61が
設けられる一方、氏名記入部分の右端側には捺印欄62
が設けられている。
【0023】図示してはいないが、第2葉書シート44
の表面側は、第1実施例と同様に、説明文59と捺印欄
62を除いて第1葉書シート43と同一に構成されてい
る。すなわち、前記第2葉書シート44の左側約3分の
2を占める部分に、隠蔽情報記入部に対応する隠蔽情報
複写記入部たる銀行名複写記入欄、口座名義人名複写記
入欄、口座番号複写記入欄、口座種類選択複写記入欄が
設けられ、これら複写記入欄の上方には「口座振替申請
書」なるタイトルと申請年月日複写記入欄が設けられる
一方、その下方には「保存用」なる説明文が設けられて
いる。また、前記第2葉書シート44の右側約3分の1
を占める部分には、秘匿隠蔽する必要のない申請人の住
所、氏名を複写記入する、表示情報記入部に対応する表
示情報複写記入部たる申請人情報複写記入部が設けら
れ、その上方には「申請人」なるタイトルが設けられて
いる。そして、図5に示すように、前記第2葉書シート
44の裏面側には、隠蔽葉書41aの宛て先である宛名
情報63があらかじめ印刷されている。
【0024】本実施例は以上のように構成したので、第
1実施例と同様に、隠蔽用シート42を捲り上げて、第
1葉書シート43の銀行名記入欄53、口座名義人名記
入欄54、口座番号記入欄55、口座種類選択記入欄5
6にそれぞれ対応する所定の隠蔽情報64を記入すると
ともに、申請年月日記入欄58及び申請人情報記入部6
0に秘匿隠蔽する必要のない所定の表示情報65を記入
し、さらに捺印欄62に捺印すると、自己発色剤層46
の作用によって、同一内容の隠蔽情報66と表示情報6
7がそれぞれ対応する第2葉書シート44の表面側の銀
行名複写記入欄、口座名義人名複写記入欄、口座番号複
写記入欄、口座種類選択複写記入欄(いずれも図示せ
ず)及び申請年月日複写記入欄、申請人情報複写記入部
(同じく図示せず)に複写記入される(図8参照)。
【0025】続いて、隠蔽用シート42の表面側に設け
た差出人情報記入部48に差出人の住所、氏名からなる
差出人情報68を記入するとともに(図8参照)、これ
に続いて、あるいはこれに先立って、前記隠蔽用シート
42の裏面側の剥離紙52を剥離して、露出した粘着剤
51により、前記隠蔽用シート42を第1葉書シート4
3に接着すると、図8に示すように、隠蔽情報64及び
表示情報65が被覆隠蔽された状態の隠蔽葉書41aと
なり、この図8状態において投函可能となる。この隠蔽
葉書41aを受領した宛名人が、隠蔽用シート42を捲
り上げると、第1葉書シート43上に樹脂フィルム49
を残した状態で、前記隠蔽用シート42を前記第1葉書
シート43から剥離することができる(図9参照)。こ
れによって、図9に示すように、前記第1葉書シート4
3の表面に記入した隠蔽情報64と表示情報65とを、
前記樹脂フィルム49を透して視認可能となる。
【0026】さらに続いて、第1葉書シート43を捲り
上げると、同様に樹脂フィルム47とホットメルト型接
着剤45との接着面から剥離して、第2葉書シート44
上に前記樹脂フィルム47を残した状態で前記第1葉書
シート43を前記第2葉書シート44から剥離すること
ができる。これによって、前記第2葉書シート44に複
写記入された隠蔽情報66と表示情報67とを、前記樹
脂フィルム47を透して視認可能となる。そして、前記
第2葉書シート44は保存用として宛名会社の手元に置
き、前記第1葉書シート43は銀行名記入欄53に記入
された指定銀行宛に送付することができる。
【0027】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、複写構造たる自己発色剤層
9,46の構成は、カプセル塗料と顕色剤塗料とを混合
せずに各別に二層状に重ねて塗布して構成してもよい
し、複写構造は自己発色方式に限らない。また、第1実
施例における隠蔽用シート2を第1葉書シート3に剥離
可能に接着する構成は、2枚の樹脂フィルム13,14
を疑似接着層12を介して剥離可能に接着した構成に換
えて、第2実施例と同様に、樹脂フィルムを接着力の弱
い接着後に剥離可能な弱粘着剤によって接着したり、ホ
ットメルト型接着剤と熱可塑性樹脂との組み合わせによ
る構成でもよい。
【0028】同様に、第2実施例における隠蔽用シート
42を第1葉書シート43に剥離可能に接着する構成
は、樹脂フィルム49を接着力の弱い接着後に剥離可能
な弱粘着剤50によって接着した構成に換えて、第1実
施例のように、2枚の樹脂フィルムを疑似接着層を介し
て剥離可能に接着した構成や、ホットメルト型接着剤と
熱可塑性樹脂との組み合わせによる構成でもよい。さら
に、第1葉書シート3,43と第2葉書シート4,44
の剥離可能な構成も、上述した各実施例のものに限ら
ず、上述した隠蔽用シート2,42の剥離可能に接着す
る構成と同様に、多くの変化形を採用することができ
る。
【0029】例えば、上述した各シート2,3,4,4
2,43,44の剥離可能な構成には、接着後に剥離可
能な接着剤を用いることもでき、この種の接着剤として
は、感圧性で一旦接着すると再剥離不能な非剥離性接着
剤基剤に、この接着剤基剤に対して非親和性を示す微粒
状充てん剤を配合してなるものを一例として挙げること
ができる。前記接着剤基剤としては、従来用いられてい
る通常の感圧性接着剤でよいが、特に挙げれば、天然ゴ
ムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合
させて得られた天然ゴムラテックスが、耐ブロッキング
性、耐熱性、耐摩耗性等の点で好適である。
【0030】一方、前記微粒状充てん剤としては、前記
接着剤基剤との親和力が小さいもの、例えば、酸化亜
鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白
土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉
末、シラスバルーン等が用いられる。これらの材料は、
単独でも、複数組み合わせてもよいが、特に、シリカと
他の適宜な充てん剤との組み合わせが好適である。ま
た、粒径の異なる2種類以上を組み合わせると、接着剤
塗布面を凹凸状に形成しやすいので、剥離性能が向上す
る。シリカを添加すると、接着剤の塗膜を強化しうると
ともに、その多孔質性により、接着剤が表面に付着しや
すいので、接着力や剥離力を調整しやすいという利点が
ある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したところで明らかなように、
本発明によれば、隠蔽情報を差出人が葉書シートに記入
し、隠蔽用シートで被覆隠蔽して隠蔽葉書としたうえ郵
送後、これを受領した受取人が、さらに第三者に同一内
容を通知する場合、2枚の葉書シートを剥離し、1枚を
控として手元に置き、もう1枚を第三者に送付すれば足
りるので、従来必要であったコピー作業が不要となり、
煩雑な作業をする必要がないから作業効率が向上し、ま
た、経費の削減にも貢献できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の隠蔽葉書用シートの概略的な断面
図。
【図2】同じく隠蔽葉書用シートの各シートを分離して
示す概略的な斜視図。
【図3】同じく第1葉書シートに必要な情報を記入した
状態の概略的な斜視図。
【図4】同じく隠蔽用シートを接着して隠蔽葉書とした
状態の概略的な断面図。
【図5】第2実施例の隠蔽葉書用シートの第2葉書シー
ト側の概略的な平面図。
【図6】同じく隠蔽用シート側の概略的な平面図。
【図7】同じく図6のA−A線断面図。
【図8】同じく第1葉書シートに必要な情報を記入して
隠蔽用シートを接着し隠蔽葉書とした状態の概略的な断
面図。
【図9】同じく隠蔽葉書の隠蔽用シートを剥離した状態
の第1葉書シート表面側を示す概略的な平面図。
【符号の説明】
1,41 隠蔽葉書用シート 1a,41a 隠蔽葉書 2,42 隠蔽用シート 3,43 第1葉書シート 4,44 第2葉書シート 5,10,15,16,51 粘着剤 6,12 疑似接着層 7,8,13,14 樹脂フィルム 9,46 自己発色剤層 11,63 宛名情報 17,52 剥離紙 18,53 銀行名記入欄 19,54 口座名義人名記入欄 20,55 口座番号記入欄 21,56 口座種類選択記入欄 25 差出人情報記入部 28 銀行名複写記入欄 29 口座名義人名複写記入欄 30 口座番号複写記入欄 31 口座種類選択複写記入欄 35 差出人情報複写記入部 37,39,64,66 隠蔽情報 38,40,65,67 表示情報 45 ホットメルト型粘着剤 47,49 樹脂フィルム 48 差出人情報記入部 50 弱粘着剤 60 申請人情報記入部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に秘匿隠蔽すべき情報を記入する
    ための隠蔽情報記入部を有する第1葉書シートの裏面側
    に、表面側に前記隠蔽情報記入部と対応位置する隠蔽情
    報複写記入部を有する第2葉書シートを、その表面側で
    重ね合わせて剥離可能に接着するとともに、前記第2葉
    書シートの表面側には前記隠蔽情報記入部への記入によ
    って前記隠蔽情報複写記入部に複写記入すべく複写構造
    を設ける一方、前記第1葉書シートの表面側には、少な
    くとも前記隠蔽情報記入部を被覆すべく剥離可能に接着
    し得る隠蔽用シートを捲り上げ可能に設けたことを特徴
    とする隠蔽葉書用シート。
  2. 【請求項2】 表面側に秘匿隠蔽すべき情報を記入する
    ための隠蔽情報記入部と秘匿隠蔽する必要のない情報を
    記入するための表示情報記入部とを有する第1葉書シー
    トの裏面側に、表面側に前記隠蔽情報記入部と対応位置
    する隠蔽情報複写記入部と前記表示情報記入部と対応位
    置する表示情報複写記入部とを有する第2葉書シート
    を、その表面側で重ね合わせて剥離可能に接着するとと
    もに、前記第2葉書シートの表面側には前記各情報記入
    部への記入によって前記各情報複写記入部にそれぞれ複
    写記入すべく複写構造を設ける一方、前記第1葉書シー
    トの表面側には、前記表示情報記入部は露出状態として
    前記隠蔽情報記入部を被覆すべく剥離可能に接着し得る
    隠蔽用シートを一端で綴じ合わせたことを特徴とする隠
    蔽葉書用シート。
  3. 【請求項3】 表示情報記入部が差出人情報記入部であ
    ることを特徴とする請求項2記載の隠蔽葉書用シート。
  4. 【請求項4】 表面側に秘匿隠蔽すべき情報を記入する
    ための隠蔽情報記入部と秘匿隠蔽する必要のない情報を
    記入するための表示情報記入部とを有する第1葉書シー
    トの裏面側に、表面側に前記隠蔽情報記入部と対応位置
    する隠蔽情報複写記入部と前記表示情報記入部と対応位
    置する表示情報複写記入部とを有する第2葉書シート
    を、その表面側で重ね合わせて剥離可能に接着するとと
    もに、前記第2葉書シートの表面側には前記各情報記入
    部への記入によって前記各情報複写記入部にそれぞれ複
    写記入すべく複写構造を設ける一方、前記第1葉書シー
    トの表面側には、前記隠蔽情報記入部と前記表示情報記
    入部とを被覆すべく剥離可能に接着し得る隠蔽用シート
    を一端で綴じ合わせたことを特徴とする隠蔽葉書用シー
    ト。
  5. 【請求項5】 隠蔽用シートの表面側と第2葉書シート
    の裏面側のいずれか一方に宛名情報記入部を設けたこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求
    項4のいずれかに記載の隠蔽葉書用シート。
  6. 【請求項6】 隠蔽用シートの表面側と第2葉書シート
    の裏面側のいずれか一方に宛名情報記入部を設け、他方
    には差出人情報記入部を設けたことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項4または請求項5のいずれかに記
    載の隠蔽葉書用シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112004A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Toppan Forms Co Ltd 情報隠蔽シート体
KR102084156B1 (ko) * 2018-09-18 2020-03-03 주식회사 무궁화엘앤비 인증용 인쇄물 은폐 기능이 구비된 다층 라벨

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