JP2001007303A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001007303A
JP2001007303A JP11173018A JP17301899A JP2001007303A JP 2001007303 A JP2001007303 A JP 2001007303A JP 11173018 A JP11173018 A JP 11173018A JP 17301899 A JP17301899 A JP 17301899A JP 2001007303 A JP2001007303 A JP 2001007303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor layer
capacitor
film
electrode
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11173018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001007303A5 (ja
JP4737789B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Fukuzumi
嘉晃 福住
Hirosuke Koyama
裕亮 幸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP17301899A priority Critical patent/JP4737789B2/ja
Priority to US09/595,029 priority patent/US6548844B1/en
Publication of JP2001007303A publication Critical patent/JP2001007303A/ja
Priority to US10/334,906 priority patent/US20030094645A1/en
Publication of JP2001007303A5 publication Critical patent/JP2001007303A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4737789B2 publication Critical patent/JP4737789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/55Capacitors with a dielectric comprising a perovskite structure material
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/09Manufacture or treatment with simultaneous manufacture of the peripheral circuit region and memory cells
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/50Peripheral circuit region structures
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/31DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor
    • H10B12/315DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor with the capacitor higher than a bit line
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/48Data lines or contacts therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 還元剤を含む雰囲気中でアニールを施した場
合でも、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣化を抑制す
ることが可能な構造を持つ半導体装置を提供すること。 【解決手段】 複数の分散電極(SRO)と、下部導電
体層(SRO)5、バリア層(Al2O3)6、および上部
導電体層(Al)7からなる積層構造を含み、複数の分散
電極2それぞれに共通となる共通電極4と、複数の分散
電極2と共通電極4との間に形成されたキャパシタ膜
(BSTO)3とを具備することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャパシタの構
造に係わり、特にキャパシタ膜の劣化に起因したキャパ
シタの特性劣化の抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMやFRAM等の半導体装置で
は、高度な微細化が進むにつれて、セル面積が小さくな
り、データの記憶保持に関わるキャパシタ容量を確保す
るのが困難になってきている。
【0003】このような事情を解決するために、例えば
DRAMの場合では、キャパシタ膜として従来用いられ
ていたシリコン酸化膜、あるいはシリコン窒化膜に比べ
て誘電率の高い、たとえばBSTOといった高誘電体を
使用して、同じキャパシタ面積でより多くの容量を稼ぐ
ことが検討されている。
【0004】ところで、半導体装置の製造においては、
キャパシタ形成後、多層配線工程で被ったプラズマダメ
ージを除去して、良好なトランスタ特性や、リーク特性
を得るために、多層配線形成後、水素雰囲気中でのアニ
ール(以下水素アニール)が必要とされている。この水
素アニールは、シンタ処理とも呼ばれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばBSTO等の高誘電体や、あるいはPZT等の強誘電
体に関しては、水素アニールに対する耐性が乏しく、水
素アニールを施すと、その膜質が著しく劣化することが
判明した。膜質の劣化の原因の一つとして、水素アニー
ル時に、水素が還元剤として作用し、酸素を含むBST
O、あるいはPZTが還元されてしまうことが考えられ
る。
【0006】このようなキャパシタ膜を構成する誘電体
の劣化は、キャパシタ特性を劣化させる可能性がある。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みて為されたも
ので、その目的は、還元剤を含む雰囲気中でアニールを
施した場合でも、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣化
を抑制することが可能な構造を持つ半導体装置を提供す
ることにある。
【0008】また、他の目的は、データ保持特性の悪化
を抑制できる回路構成を有した半導体装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の態様に係る半導体装置は、複数の
分散電極と、下部導電体層、被膜および上部導電体層か
らなる積層構造を含み、前記複数の分散電極それぞれに
共通となる共通電極と、前記複数の分散電極と前記共通
電極との間に形成されたキャパシタ膜とを具備すること
を特徴としている。
【0010】上記第1の態様に係る半導体装置によれ
ば、複数の分散電極それぞれにキャパシタ膜を介して対
向し、複数の分散電極それぞれに共通となる共通電極
が、下部導電体層、被膜および上部導電体層からなる積
層構造を含む。
【0011】上記共通電極は、分散電極との間にキャパ
シタ膜を介してキャパシタの電極の一つを構成するもの
である。このため、共通電極に含まれる積層構造中の被
膜には絶縁性や導電性を問わず、様々な材料を選択でき
る。たとえば被膜に、還元性材料や緻密な膜質を持つ材
料を選んで用いれば、キャパシタ膜に到達する還元剤の
量を減らすことができる。この結果、キャパシタ膜を、
還元により膜質が劣化してしまうような材料によって構
成しても、キャパシタ膜の劣化を抑制することができ
る。
【0012】よって、還元剤を含む雰囲気中でアニール
を施した場合でも、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣
化を抑制することが可能な構造を持つ半導体装置を得る
ことができる。
【0013】また、上記第1の態様に係る半導体装置に
おいて、前記積層構造がキャパシタを構成する場合、こ
のキャパシタの容量は、前記分散電極と前記共通電極と
が構成するキャパシタの容量よりも大きいことが望まし
い。
【0014】たとえば積層構造が構成するキャパシタの
容量が、分散電極と共通電極とが構成するキャパシタの
容量よりも小さいと、下部導電体層が分散電極にカップ
リングし、下部導電体層の電位が分散電極の電位の変動
に応じて、変動してしまう。このため、キャパシタ膜が
充電され難くなったり、あるいは分極され難くなったり
する事情がある。
【0015】このような事情は、積層構造が構成するキ
ャパシタの容量を、分散電極と共通電極とが構成するキ
ャパシタの容量よりも大きくすることで改善できる。
【0016】上記目的を達成するために、この発明の第
2の態様に係る半導体装置は、半導体基板上に形成され
た、一方電極、キャパシタ膜、および他方電極からなる
キャパシタ構造を有し、前記一方電極は、前記キャパシ
タ膜上に形成された下部導電体層と、前記下部導電体層
上に形成された被膜と、前記中間層上に形成された上部
導電体層とを含むことを特徴としている。
【0017】上記第2の態様に係る半導体装置によれ
ば、一方電極が、下部導電体層、中間層、および上部導
電体層からなる積層構造を含む。
【0018】上記一方電極は、他方電極との間にキャパ
シタ膜を介してキャパシタの電極の一つを構成するもの
である。このため、一方電極に含まれる積層構造中の被
膜には絶縁性や導電性を問わず、様々な材料を選択でき
る。たとえば被膜に、還元性材料や緻密な膜質を持つ材
料を選んで用いれば、キャパシタ膜に到達する還元剤の
量を減らすことができる。この結果、キャパシタ膜を、
還元により膜質が劣化してしまうような材料によって構
成しても、キャパシタ膜の劣化を抑制することができ
る。
【0019】よって、還元剤を含む雰囲気中でアニール
を施した場合でも、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣
化を抑制することが可能な構造を持つ半導体装置を得る
ことができる。
【0020】また、上記第2の態様に係る半導体装置に
おいて、前記上部導電体層は、前記下部導電体層および
前記被膜よりも低い抵抗率を持つことが望ましい。一方
電極自身の抵抗が軽減され、電位を、一方電極の全体に
対して有効に与えることができるためである。
【0021】上記目的を達成するために、この発明の第
3の態様に係る半導体装置は、半導体基板上に形成され
た、一方電極、キャパシタ膜、および他方電極からなる
キャパシタ構造と、前記キャパシタ構造の周囲に形成さ
れ、前記キャパシタ構造を実質的に覆う被膜とを具備す
ることを特徴としている。
【0022】上記第3の態様に係る半導体装置によれ
ば、キャパシタ構造の周囲に形成され、キャパシタ構造
を実質的に覆う被膜を有する。この被膜は、キャパシタ
構造を実質的に覆うものであるので、絶縁性や導電性を
問わず、様々な材料を選択できる。たとえば被膜に、還
元性材料や、緻密な膜質を持つ材料を選んで用いれば、
キャパシタ膜に到達する還元剤の量を減らすことができ
る。この結果、キャパシタ膜を、還元により膜質が劣化
してしまうような材料によって構成しても、キャパシタ
膜の劣化を抑制することができる。
【0023】よって、還元剤を含む雰囲気中でアニール
を施した場合でも、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣
化を抑制することが可能な構造を持つ半導体装置を得る
ことができる。
【0024】また、上記第1、第2、第3の態様におい
て、前記被膜の好ましい材料は、Al、W、Cu、Ti、Co、T
a、Nb、Ru、Irからなる金属群の少なくとも一つを含む
金属酸化物、またはシリコン窒化物のいずれかである。
【0025】また、上記第1、第2の態様において、前
記下部導電体層の好ましい材料は、Pt、Ru、Re、Os、R
h、Ir、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、Tiからなる金属群の少な
くとも一つ、または前記金属群の少なくとも一つを含む
金属酸化物、または前記金属群の少なくとも一つとアル
カリ土類金属元素の少なくとも一つとの合金、または前
記金属群の少なくとも一つとアルカリ土類金属元素の少
なくとも一つとの合金の酸化物、または前記金属群の少
なくとも一つと希土類金属元素の少なくとも一つとの合
金、または前記金属群の少なくとも一つと希土類金属元
素の少なくとも一つとの合金の酸化物のいずれかであ
る。
【0026】また、上記第1、第2の態様において、前
記上部導電体層の好ましい材料は、Al、W、Cu、Ti、C
o、Ta、Nbからなる金属群の少なくとも一つ、または前
記金属群の少なくとも一つを含む化合物、または前記金
属群の少なくとも一つを含む合金、または前記金属群の
少なくとも一つを含む合金の化合物いずれかである。
【0027】上記目的を達成するために、この発明の第
4の態様に係る半導体装置によれば、半導体基板上に形
成された金属酸化物と、前記金属酸化物上に形成された
第1の導電体膜と、前記第1の導電体膜上に形成された
キャパシタ膜と、前記キャパシタ膜上に形成された第2
の導電体膜とを具備することを特徴としている。
【0028】上記第4の態様に係る半導体装置によれ
ば、半導体基板上に、金属酸化物を有する。この金属酸
化物は、酸素を含むので還元性材料であるので、還元剤
はここで消費され、よって、キャパシタ膜に到達する還
元剤の量が減る。この結果、キャパシタ膜を、還元によ
り膜質が劣化してしまうような材料によって構成して
も、キャパシタ膜の劣化を抑制することができる。
【0029】よって、還元剤を含む雰囲気中でアニール
を施した場合でも、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣
化を抑制することが可能な構造を持つ半導体装置を得る
ことができる。
【0030】上記第4の態様に係る半導体装置におい
て、前記金属酸化物の好ましい材料は、Al、W、Cu、T
i、Co、Ta、Nb、Ru、Irからなる金属群の少なくとも一
つを含む金属酸化物である。
【0031】また、上記第1,第2、第3、第4の態様
に係る半導体装置において、前記キャパシタ膜の好まし
い材料は、(Ba,Sr)TiO3、BaTiO3、SrTiO3、Ta2O5、Pb(Z
r,Ti)O3、Pb(Nb,Ti)O3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi
2Ta2O9、SrBi2(Ta,Nb)2O9、Bi4Ti3O13の少なくとも一つ
である。
【0032】上記他の目的を達成するために、この発明
に係る半導体装置によれば、セルキャパシタを持つメモ
リセルと、前記セルキャパシタのプレート電極に電位を
供給するプレート電位供給手段と、前記プレート電位供
給手段と前記プレート電極との間に直列に接続された容
量とを具備することを特徴としている。
【0033】上記半導体装置によれば、プレート電位供
給手段とプレート電極との間に直列に接続された容量を
具備するので、データアクセス時にメモリセルが発生さ
せるノイズを、上記容量に吸収することができる。この
結果、上記ノイズはメモリセルの外部に伝わり難くな
る。
【0034】また、メモリセルの外部からのノイズにつ
いても同様に、上記容量が吸収するので、プレート電極
には伝わり難くなる。よって、特にプレート電極のノイ
ズに起因したデータ保持特性の悪化を抑制することがで
きる。
【0035】また、その製造方法の第1の態様は、半導
体基板上に一方電極を形成し、この一方電極上にキャパ
シタ膜を形成し、このキャパシタ膜上に下部導電体層を
形成し、この下部導電体層上に中間層を形成し、この中
間層上に上部導電体層を形成する。この後、前記上部導
電体層、前記中間層、および前記下部導電体層を一括加
工し、前記上部導電体層、前記中間層、および前記下部
導電体層からなる他方電極を形成する。
【0036】上記第1の態様に係る製造方法によれば、
上部導電体層と下部導電体層との間に中間層を形成する
ので、還元剤を含む雰囲気中でアニールを施した場合で
も、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣化を抑制するこ
とが可能な構造を形成できる。
【0037】また、その製造方法の第2の態様は、半導
体基板上に一方電極を形成し、この一方電極上にキャパ
シタ膜を形成し、このキャパシタ膜上に下部導電体層を
形成し、この下部導電体層上に上部導電体層を、前記下
部導電体層と前記上部導電体層との界面を反応させ、中
間層を形成しつつ形成する。この後、前記上部導電体
層、前記中間層、および前記下部導電体層を一括加工
し、前記上部導電体層、前記中間層、および前記下部導
電体層からなる他方電極を形成する。
【0038】上記第2の態様に係る製造方法によれば、
上部導電体層と下部導電体層との間に中間層を形成する
ので、還元剤を含む雰囲気中でアニールを施した場合で
も、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣化を抑制するこ
とが可能な構造を形成できる。
【0039】さらに第2の態様に係る製造方法によれ
ば、中間層を、上部導電体層を下部導電体層との界面を
反応させつつ形成する。よって、中間層を別途形成する
工程が必要なく、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0040】また、その製造方法の第3の態様は、半導
体基板上に一方電極を形成し、この一方電極上にキャパ
シタ膜を形成し、このキャパシタ膜上に下部導電体層を
形成し、この下部導電体層上に上部導電体層を形成し、
この上部導電体層と前記下部導電体層との界面を反応さ
せ、中間層を形成する。この後、前記上部導電体層、前
記中間層、および前記下部導電体層を一括加工し、前記
上部導電体層、前記中間層、および前記下部導電体層か
らなる他方電極を形成する。
【0041】上記第3の態様に係る製造方法によれば、
上部導電体層と下部導電体層との間に中間層を形成する
ので、還元剤を含む雰囲気中でアニールを施した場合で
も、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣化を抑制するこ
とが可能な構造を形成できる。
【0042】さらに第3の態様に係る製造方法によれ
ば、中間層を、上部導電体層と下部導電体層との界面を
反応させて形成する。よって、中間層を、反応工程のみ
で形成でき、製造コストの低減を図ることができる。
【0043】また、その製造方法の第4の態様は、半導
体基板上に一方電極を形成し、この一方電極上にキャパ
シタ膜を形成し、このキャパシタ膜上に下部導電体層を
形成し、この下部導電体層上に上部導電体層を形成し、
この上部導電体層、および前記下部導電体層を一括加工
し、前記上部導電体層、および前記下部導電体層を含む
他方電極を形成する。この後、前記上部導電体層と前記
下部導電体層との界面を反応させ、前記他方電極に中間
層を形成する。
【0044】上記第4の態様に係る製造方法によれば、
上部導電体層と下部導電体層との間に中間層を形成する
ので、還元剤を含む雰囲気中でアニールを施した場合で
も、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣化を抑制するこ
とが可能な構造を形成できる。
【0045】さらに第4の態様に係る製造方法によれ
ば、中間層を、上部導電体層と下部導電体層との界面を
反応させて形成する。よって、中間層を、反応工程のみ
で形成でき、製造コストの低減を図ることができる。
【0046】さらに中間層は、上部導電体層、および前
記下部導電体層を含む他方電極を形成した後に反応によ
り形成されるので、たとえば他方電極上に層間絶縁膜を
形成したり、内部配線層を形態したりする工程での
“熱”を利用しての形成が可能であり、製造工程を簡単
化でき、製造コストの低減により有利である。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、
共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0048】[第1の実施形態]図1は、この発明の第
1の実施形態に係るキャパシタ構造体を示す図である。
【0049】図1に示すように、この発明の第1の実施
形態に係るキャパシタ構造体1は、複数に分散された分
散電極2と、複数の分散電極2で共通であり、これら分
散電極2にキャパシタ膜(誘電体膜)3を介して対向す
る共通電極4とを具備する。共通電極4は、少なくとも
下部導電体層5、バリア層6、および上部導電体層7の
三層からなる積層構造を含む。下部導電体層5は、キャ
パシタ膜3を介して分散電極2それぞれに対向する。上
部導電体層7は、バリア層6を介して下部導電体層5に
対向する。
【0050】図2は、第1の実施形態に係るキャパシタ
構造体1を用いた1トランジスタ−1キャパシタ型のD
RAMセルアレーを示す図である。
【0051】図2に示すように、DRAMセルアレーに
は、セルトランジスタCTがアレー状に配置される。セ
ルトランジスタCTのゲートはワード線WL(WL1、
WL2)であり、そのドレインDcはビット線BL(B
L1、BL2)に接続され、そのソースScは分散電極
2に接続される。分散電極2はそれぞれキャパシタ膜3
を介して共通電極4に対向する。プレート電位VPL
は、プレート電位発生回路11から発生され、共通電極
4に供給される。この結果、共通電極4はプレート電極
として機能し、分散電極2はストレージ電極として機能
する。
【0052】図3(A)はバリア層6が絶縁性を持つ場
合のDRAMセルアレーの等価回路を示す等価回路図、
図3(B)はバリア層6が導電性を持つ場合のDRAM
セルアレーの等価回路を示す等価回路図である。
【0053】図3(A)に示すように、バリア層6が絶
縁性を持つ場合、セルトランジスタCTのソースSc
は、プレート電位供給回路11に、互いに直列に接続さ
れた2つのキャパシタCc、Cpを介して接続される。
プレート電位VPLは、キャパシタCpの上部導電体層
7から、キャパシタCp、Ccで共通の下部導電体層5
に、たとえば容量カップリングにより伝えられる。これ
により、分散電極2/キャパシタ膜3/下部導電体層5
とからなるキャパシタCcはセルキャパシタとして機能
し、そのキャパシタ膜3にはデータに応じた電荷が蓄積
される。
【0054】また、図3(B)に示すように、バリア層
6が導電性を持つ場合、セルトランジスタCTのソース
Scは、プレート電位供給回路11に、互いに直列に接
続された抵抗体Rp、およびキャパシタCcを介して接
続される。プレート電位VPLは、上部導電体層7か
ら、バリア層6からなる抵抗体Rpを介してキャパシタ
Ccの下部導電体層5に伝えられる。これにより、バリ
ア層6が絶縁性を持つ場合と同様に、分散電極2/キャ
パシタ膜3/下部導電体層5とからなるキャパシタはセ
ルキャパシタとして機能し、そのキャパシタ膜3にはデ
ータに応じた電荷が蓄積される。
【0055】図4は、第1の実施形態に係るキャパシタ
構造体が用いられた1トランジスタ−1キャパシタ型の
FRAMセルアレーを示す図である。
【0056】図4に示すように、FRAMセルアレーに
は、セルトランジスタCTがアレー状に配置されてい
る。トランジスタCTのゲートはワード線WL(WL
1、WL2)であり、そのソースはビット線BL(BL
1〜BL4)に接続されている。また、そのドレインは
分散電極2に接続されている。
【0057】データの読み書きに駆動パルスを用いるF
RAMの場合、共通電極4は、たとえばワード線WL毎
に、共通電極4-1、4-2に分離される。分散電極2はキ
ャパシタ膜3を介して共通電極4-1、4-2に対向する。
共通電極4-1の上部導電体層7-1には駆動パルス線ドラ
イバ(なお、駆動パルス線はプレート線とも呼ばれる)
12から駆動パルスDP1が供給され、共通電極4-2の
上部導電体層7-2には駆動パルス線ドライバ12から駆
動パルスDP2が供給される。
【0058】図5(A)はバリア層6が絶縁性を持つ場
合のFRAMセルアレーの等価回路を示す等価回路図、
図5(B)はバリア層6が導電性を持つ場合のFRAM
セルアレーの等価回路を示す等価回路図である。
【0059】図5(A)に示すように、バリア層6が絶
縁性を持つ場合、セルトランジスタCTのソースSc
は、駆動パルス線ドライバ12に、互いに直列に接続さ
れた2つのキャパシタCc、Cpを介して接続される。
駆動パルスDP1は、キャパシタCpの上部導電体層7
-1から、キャパシタCp、Ccで共通の下部導電体層5
に、たとえば容量カップリングにより伝えられる。これ
により、分散電極2/キャパシタ膜3/下部導電体層5
とからなるキャパシタCcはセルキャパシタとして機能
し、そのキャパシタ膜3はデータに応じて分極する。
【0060】また、図5(B)に示すように、バリア層
6が導電性を持つ場合、セルトランジスタCTのソース
Scは、駆動パルス線ドライバ12に、互いに直列に接
続された抵抗体Rp、およびキャパシタCcを介して接
続される。駆動パルスDP1は、上部導電体層7から、
バリア層6からなる抵抗体Rpを介してキャパシタCc
の下部導電体層5に伝えられる。これにより、バリア層
6が絶縁性を持つ場合と同様に、分散電極2/キャパシ
タ膜3/下部導電体層5とからなるキャパシタはセルキ
ャパシタとして機能し、そのキャパシタ膜3はデータに
応じて分極する。
【0061】以上のようにキャパシタ構造体1のキャパ
シタ膜3は、DRAMや、FRAMにおいて、セルキャ
パシタの誘電体、即ちデータ保持用の誘電体として使う
ことができる。このため、キャパシタ膜3の材料には、
高誘電体や、強誘電体が好ましく使用される。この発明
において、特に好ましい高誘電体や、強誘電体の材料例
を下記する。
【0062】(Ba,Sr)TiO3(一般にBSTO)、BaTi
O3、SrTiO3、Ta2O5、Pb(Zr,Ti)O3(一般にPZT)、Pb
(Nb,Ti)O3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi2Ta2O9、SrB
i2(Ta,Nb)2O9、Bi4Ti3O13
【0063】これら好ましい材料例はそれぞれ酸化物で
あり、総じて水素アニールに対する耐性が乏しい。
【0064】このため、この発明では、バリア層6に、
還元性材料、あるいは水素を通し難い性質を持つ材料を
使用する。このような性質を持つ材料の例を下記する。
【0065】Al、W、Cu、Ti、Co、Ta、Nb、Ru、Irから
なる金属群の少なくとも一つを含む金属酸化物、シリコ
ン窒化物。
【0066】上記材料例に挙げた材料を含む膜が、水素
アニールによるダメージを抑制することの理由として
は、たとえば次の理由が考えられる。
【0067】(1)金属酸化物の場合 水素アニール時、キャパシタ膜3ばかりでなく、その金
属酸化物も還元される。このため、キャパシタ膜3に到
達する水素の量が減り、キャパシタ膜3の還元性ダメー
ジが緩和される。さらに金属酸化物が酸素を過剰に含ん
でいた場合、この過剰な酸素が還元に寄与する場合があ
る。
【0068】(2)シリコン窒化物の場合 膜が緻密であるために水素を通し難い。このため、金属
酸化物の場合と同様に、キャパシタ膜3に到達する水素
の量が減り、キャパシタ膜3の還元性ダメージが緩和さ
れる。
【0069】このように第1の実施形態に係るキャパシ
タ構造体1によれば、共通電極4が、少なくとも下部導
電体層5/バリア層6/上部導電体層7の三層構造を含
む。この三層構造のうち、バリア層6に、還元性材料、
あるいは水素を通し難い性質を持つ材料を用いれば、水
素アニールを施した場合でも、キャパシタ膜3の膜質の
劣化を抑制することが可能になる。
【0070】また、下部導電体層5の好ましい材料例
は、Pt、Ru、Re、Os、Rh、Ir、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、Ti
からなる金属群の少なくとも一つ、または上記金属群の
少なくとも一つを含む金属酸化物、または上記金属群の
少なくとも一つとアルカリ土類金属元素の少なくとも一
つとの合金、または上記金属群の少なくとも一つとアル
カリ土類金属元素の少なくとも一つとの合金の酸化物、
または上記金属群の少なくとも一つと希土類金属元素の
少なくとも一つとの合金、または上記金属群の少なくと
も一つと希土類金属元素の少なくとも一つとの合金の酸
化物のいずれかである。
【0071】また、上部導電体層7の好ましい材料例
は、Al、W、Cu、Ti、Co、Ta、Nbからなる金属群の少な
くとも一つ、または上記金属群の少なくとも一つを含む
化合物、または上記金属群の少なくとも一つを含む合
金、または上記金属群の少なくとも一つを含む合金の化
合物いずれかである。
【0072】以下、この発明に係るキャパシタ構造体1
を、半導体メモリ、特にスタック型DRAMに対して適
用した具体例のいくつかを、他の実施形態として順次説
明する。
【0073】[第2の実施形態]図6(A)はこの発明
の第2の実施形態に係るDRAMセルアレーの一平面パ
ターン例を示す平面図、図6(B)はこの発明の第2の
実施形態に係るDRAMセルアレーおよびDRAM周辺
回路の断面を示す断面図である。なお、図6(B)に示
すDRAMセルアレーの断面は、図6(A)中の6B−
6B線に沿ったものであり、ストレージ電極が現れる部
分を示している。また、図6(B)に示すDRAM周辺
回路の断面は、周辺回路のうちプレート電極端が現れる
部分を示している。
【0074】以下、図6(A)、(B)に示すDRAM
を、その製造方法とともに説明する。
【0075】図7〜図15は、この発明の第2の実施形
態に係るDRAMを、主要な製造工程毎に示した断面図
である。
【0076】まず、図7に示す構造を、周知の方法を用
いて形成する。一例を挙げれば、図7に示すように、シ
リコン基板40内に、素子分離領域41を形成し、シリ
コン基板40に、能動素子を形成するための素子領域4
2を画定する。次いで、シリコン基板40上に、ゲート
電極43を形成した後、素子領域42内に、ソース/ド
レイン領域44を形成する。これにより、図6に示すセ
ルアレーの部分にはセルトランジスタCTが形成され、
また、周辺回路の部分には周辺トランジスタPTが形成
される。セルトランジスタCTのゲート電極43はワー
ド線WLである。ゲート電極43は、導電性ポリシリコ
ンと、高融点金属シリサイドとの積層膜からなる。次い
で、第1層層間絶縁膜45-1を形成した後、この第1層
層間絶縁膜45-1に対し、ソース/ドレイン領域44の
一方に通じるコンタクト孔46-1、および内部配線孔4
6-2を形成する。次いで、これら孔46-1、46-2内
に、内部配線層47を形成する。内部配線層47は、た
とえば窒化チタン(TiN)と、チタン(Ti)との積
層膜により形成される。また、図6の左側に示される内
部配線層47は特にビット線BLであり、図6の右側に
示される内部配線層47は周辺回路の配線のうち、ビッ
ト線BLと同一の層が用いられた配線を示している。次
いで、第2層層間絶縁膜45-2を形成する。次いで、第
1層層間絶縁膜45-1、第2層層間絶縁膜45-2に対
し、ソース/ドレイン領域44の他方に通じるコンタク
ト孔48を形成する。次いで、コンタクト孔48内に、
コンタクトプラグ49を形成する。
【0077】次に、図8に示すように、コンタクトプラ
グ49が露出した第2層層間絶縁膜45-2上に、第3層
層間絶縁膜45-3を形成する。次いで、第3層層間絶縁
膜45-3に対し、リソグラフィー法およびRIE法を用
いて、セルキャパシタを形成するための開孔部50を形
成する。
【0078】次に、図9に示すように、開孔部50が形
成された第3層層間絶縁膜45-3上に、SrRuO3(以下S
RO)等の導電体を堆積し、SRO膜を形成する。次い
で、SRO膜のうち、開孔部50内以外の部分を、たと
えばCMP法を用いて除去する。これにより、開孔部5
0内に、SRO膜からなるストレージ電極2が形成され
る。ストレージ電極2は、コンタクトプラグ49を介し
てセルトランジスタのソース/ドレイン44の他方に接
続される。
【0079】次に、図10に示すように、ストレージ電
極2、および第3層層間絶縁膜45-3上に、BSTO等
の高誘電体、あるいは強誘電体を堆積し、キャパシタ膜
3を形成する。次いで、キャパシタ膜3上に、SRO等
の導電体を堆積し、下部導電体層5を形成する。
【0080】次に、図11に示すように、下部導電体層
5上に、アルミナ(Al2O3)等を堆積し、バリア層6を
形成する。このとき、バリア層6が絶縁性を持つ場合に
は、その厚さは、1nm〜50nm程度が望ましい。特
にバリア層6がアルミナである場合には、5nm程度が
望ましい。5nm程度の薄いアルミナ膜を形成するため
には、たとえば酸素を含む雰囲気中で、アルミニウムを
スパッタリングすれば良い。
【0081】次に、図12に示すように、バリア層6上
に、アルミニウム等の導電体を、スパッタリング法を用
いて堆積し、上部導電体層7を形成する。
【0082】次に、図13に示すように、上部導電体層
7、バリア層6、および下部導電体層5をリソグラフィ
ー法およびRIE法を用いて、一括してエッチングし、
プレート電極4を形成する。これにより、下部導電体層
5、バリア層6、上部導電体層7の三層構造を含むプレ
ート電極4が形成される。
【0083】次に、図14に示すように、プレート電極
4が形成された第3層層間絶縁膜45-3上に、第4層層
間絶縁膜45-4を形成する。次いで、第4層層間絶縁膜
45-4に対し、リソグラフィー法およびRIE法を用い
て、上部導電体層7に通じるコンタクト孔51、および
内部配線層47に通じるコンタクト孔52をそれぞれ形
成する。
【0084】次に、図15に示すように、コンタクト孔
51、52が形成された第4層層間絶縁膜45-4上に、
窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)を順次堆積し、
TiN/Tiの積層膜を形成する。次いで、積層膜のう
ち、コンタクト孔51、52内以外の部分を除去する。
これにより、コンタクト孔51、および52内にそれぞ
れ、TiN/Tiの積層膜からなるコンタクトプラグ5
3、54が形成される。
【0085】次に、図6(B)に示すように、コンタク
トプラグ53、54が形成された第4層層間絶縁膜45
-4上に、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)を順次
堆積し、TiN/Tiの積層膜を形成する。次いで、積
層膜を、リソグラフィー法およびRIE法を用いてエッ
チングし、内部配線層55、56を形成する。
【0086】この後、特に図示しないが、内部配線層
を、さらに多層に形成し、最後に窒化シリコン、あるい
は二酸化シリコンからなるパッシベーション膜を形成す
る。この後、水素アニールを施し、セルトランジスタC
Tの特性、および周辺トランジスタPTの特性等をそれ
ぞれ整えることで、第2の実施形態に係るDRAMが完
成する。
【0087】このような第2の実施形態に係るDRAM
によれば、プレート電極4が、下部層導電体層5(SR
O)、バリア層6(Al2O3)、および上部導電体層7(A
l)の三層構造からなる。このため、多層配線工程後、
水素アニールを施した場合でも、バリア層6(Al2O3
が、キャパシタ膜3(BSTO)を還元性ダメージから
保護する。よって、キャパシタ膜3の膜質の劣化が抑制
され、たとえばリーク電流増加等、キャパシタ特性の劣
化を防ぐことができる。
【0088】なお、第2の実施形態では、バリア層6の
成膜方法として、スパッタリング法を用いている。
【0089】たとえば0.15μmルールの世代では、
キャパシタが形成される開孔部50の最小幅は、約0.
15μmとなる。このような開孔部50に、ストレージ
電極2、キャパシタ膜3、および下部導電体層5を、た
とえば0.02μm、0.02μm、0.04μm程度
にそれぞれ堆積すれば、開孔部50は、ほとんど埋め込
まれた状態になり、特に下部導電体層5の上面は、ほぼ
平坦となる。
【0090】このようにストレージ電極2、キャパシタ
膜3、および下部導電体層5のトータルの膜厚を、開孔
部50の最小幅の2倍以上とすれば、下部導電体層5の
上面を平坦にできる。下部導電体層5の上面が平坦であ
る構造によれば、バリア層6の成膜に、特に段差被覆性
に優れた方法を使用する必要がなくなり、たとえばスパ
ッタリング法を好適に使用することが可能な構造を得る
ことができる。
【0091】もちろん、バリア層6の成膜には、スパッ
タリング法の他、CVD法やスピンコート法等、より段
差被覆性に優れた方法が使用されても良い。
【0092】また、第2の実施形態では、下部導電体層
5に、一般に抵抗率の高い導電性酸化物、たとえばSR
Oを用いている。この場合、上部導電体層7には、下部
導電体層5よりも抵抗率の低い導電体、たとえばアルミ
ニウムを用いるのが望ましい。このようにすることで、
広い面積を持つセルアレー全体に対して、より有効にプ
レート電位VPLを与えることができる。
【0093】また、第2の実施形態では、プレート電位
VPLは、上部導電体層7に供給され、バリア層6は、
絶縁性を持つ物質、たとえばアルミナである。この場合
の等価回路は、図3(A)に示したものとなる。図3
(A)に示す構成では、プレート電位VPLの供給端
と、セルキャパシタとの間に、キャパシタが直列に接続
され、実効的なセル容量が減少してしまう。
【0094】しかし、通常のDRAMにおいては、プレ
ート電極4は、多数のセル(典型的には256kビッ
ト)に跨って共通に用いられており、非常に大きなパタ
ーンとなっている。具体的な例を挙げると、たとえば
0.15μmルールの世代では、プレート電極4の面積
は、約48,000μm2となる。この場合、バリア層
6に、膜厚5nmのアルミナを用いた場合、その容量
は、7×105fF程度となる。一方、セルキャパシタ
1ビット当たりの容量は、通常30fF程度である。こ
のため、直列に7×105fF程度のキャパシタが接続
されても、セルキャパシタ1ビット当たりの容量の減少
は、0.01%以下と十分に無視できるものとなる。
【0095】また、第2の実施形態では、上部導電体層
7にアルミニウムを使用しており、また、コンタクトプ
ラグ53には、TiN/Tiの積層膜を使用している。
このようなアルミニウムとTiNとの組み合わせでは、
コンタクトプラグ53の底部で良好なオーミック接続が
容易に実現される。
【0096】なお、バリア層6は導電性とすることも可
能である。この場合の等価回路は、図3(B)に示した
ものとなる。バリア層6を導電性とするための一例は、
たとえばアルミナの酸素量を化学量論比よりも減少さ
せ、Al2O3-d(d>0)とすれば良い。バリア層6に導電性
を持たせた場合には、バリア層6の抵抗率が高くても、
即ちわずかな導電性を有するだけでも、上部導電体層7
と下部導電体層5との間の抵抗は十分に低いものにな
る。上述したように、プレート電極4の面積が、非常に
大きいからである。このように、バリア層6に導電性を
持たせた場合には、セル容量の減少を抑制することがで
きる。
【0097】次に、第2の実施形態の変形例を説明す
る。
【0098】図16は、この発明の第2の実施形態の変
形例に係るDRAMを示す断面図である。
【0099】図16に示すように、コンタクト孔51
を、上部導電体層7、バリア層6をそれぞれ貫通して形
成し、コンタクトプラグ53を、下部導電体層5に直接
に接触させることも可能である。
【0100】このような変形例によれば、コンタクトプ
ラグ53が下部導電体層5に直接に接触するので、バリ
ア層6に導電性を持たせた場合と同様に、セル容量の減
少を抑制できる利点がある。
【0101】[第3の実施形態]図17はこの発明の第
3の実施形態に係るDRAMセルアレーおよびDRAM
周辺回路の断面を示す断面図である。
【0102】以下、図17に示す第3の実施形態に係る
DRAMを、その製造方法とともに説明する。
【0103】図18〜図25は、この発明の第3の実施
形態に係るDRAMを、主要な製造工程毎に示した断面
図である。
【0104】まず、図18に示すように、たとえば図7
を参照して説明した製法を用いて、シリコン基板40上
に素子分離領域41、セルトランジスタCT、周辺トラ
ンジスタPT、セルトランジスタCTのドレインをビッ
ト線に接続するためのビット線コンタクト(図示せ
ず)、ビット線47、セルトランジスタCTのソースを
ストレージ電極に接続するためのコンタクトプラグ49
をそれぞれ形成する。
【0105】次に、図19に示すように、コンタクトプ
ラグ49が露出した第2層層間絶縁膜45-2上に、第3
層層間絶縁膜45-3を形成する。次いで、第3層層間絶
縁膜45-3に対し、リソグラフィー法およびRIE法を
用いて、セルキャパシタを形成するための開孔部50を
形成する。
【0106】次に、図20に示すように、開孔部50が
形成された第3層層間絶縁膜45-3上に、SRO等の導
電体を堆積し、SRO膜を形成する。次いで、SRO膜
のうち、開孔部50内以外の部分を、たとえばCMP法
を用いて除去する。これにより、開孔部50内に、SR
O膜からなるストレージ電極2が形成される。
【0107】次に、図21に示すように、ストレージ電
極2が形成された第3層層間絶縁膜45-3上に、BST
O等の高誘電体、あるいは強誘電体を堆積し、キャパシ
タ膜3を形成する。次いで、キャパシタ膜3上に、SR
O等の導電体を堆積し、下部導電体層5を形成する。
【0108】次に、図22に示すように、下部導電体層
5上に、たとえばCVD法を用いてアルミニウム等の導
電体を堆積し、上部導電体層7を形成する。この堆積
中、アルミニウムは、酸化物であるSRO(下部導電体
層)5と反応し、下部導電体層5と上部導電体層7との
界面に、アルミナ(Al2O3)等のバリア層6が形成され
る。
【0109】次に、図23に示すように、上部導電体層
7、バリア層6、および下部導電体層5をリソグラフィ
ー法およびRIE法を用いて、一括してエッチングし、
プレート電極4を形成する。これにより、下部導電体層
5、バリア層6、上部導電体層7の三層構造を含むプレ
ート電極4が形成される。
【0110】次に、図24に示すように、プレート電極
4が形成された第3層層間絶縁膜45-3上に、第4層層
間絶縁膜45-4を形成する。次いで、第4層層間絶縁膜
45-4に対し、リソグラフィー法およびRIE法を用い
て、上部導電体層7に通じるコンタクト孔51、および
内部配線層(BL)47に通じるコンタクト孔52をそ
れぞれ形成する。
【0111】次に、図25に示すように、コンタクト孔
51、52が形成された第4層層間絶縁膜45-4上に、
窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)を順次堆積し、
TiN/Tiの積層膜を形成する。次いで、積層膜のう
ち、コンタクト孔51、52内以外の部分を除去する。
これにより、コンタクト孔51、および52内にそれぞ
れ、TiN/Tiの積層膜からなるコンタクトプラグ5
3、54が形成される。
【0112】次に、図17に示すように、コンタクトプ
ラグ53、54が形成された第4層層間絶縁膜45-4上
に、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)を順次堆積
し、TiN/Tiの積層膜を形成する。次いで、積層膜
を、リソグラフィー法およびRIE法を用いてエッチン
グし、内部配線層55、56を形成する。
【0113】この後、特に図示しないが、内部配線層
を、さらに多層に形成し、最後に窒化シリコン、あるい
は二酸化シリコンからなるパッシベーション膜を形成す
る。この後、水素アニールを施し、セルトランジスタC
Tの特性、および周辺トランジスタPTの特性等をそれ
ぞれ整えることで、第3の実施形態に係るDRAMが完
成する。
【0114】このような第3の実施形態に係るDRAM
においても、第2の実施形態に係るDRAMと同様の効
果を得ることができる。
【0115】また、その製造方法によれば、バリア層6
を、下部導電体層5と上部導電体層7との間の反応によ
り形成する。このため、バリア層6を形成するための膜
堆積工程を削減でき、製造コストの上昇を抑制できる。
【0116】また、その製造方法は、下記のように変形
することができる。
【0117】たとえばSRO等の下部導電体層5上に、
アルミニウム等の導電体を堆積し、上部導電体層7を形
成する。この後、熱処理し、SROとアルミニウムとの
界面を反応させ、アルミナ(Al2O3)等のバリア層7を
形成する。
【0118】このような製造方法においても、バリア層
6を形成するための膜堆積工程を削減でき、製造コスト
の上昇を抑制できる。
【0119】また、別の変形例としては、たとえばSR
O等の下部導電体層5上に、アルミニウム等の導電体を
堆積し、上部導電体層7を形成する。次いで、上部導電
体層7、および下部導電体層5をリソグラフィー法およ
びRIE法を用いて、一括してエッチングし、下部導電
体層5、および上部導電体層7の二層構造を含むプレー
ト電極4を、まず形成する。この後、熱処理し、SRO
とアルミニウムとの界面を反応させ、アルミナ(Al
2O3)等のバリア層6を形成し、プレート電極4を、下
部導電体層5、バリア層6、および上部導電体層7の三
層構造にする。
【0120】このような製造方法によれば、バリア層6
を形成するための膜堆積工程を削減でき、製造コストの
上昇を抑制できる。これと同時に、プレート電極4パタ
ーンを形成するためのエッチング時、バリア層6のエッ
チングが不要になり、エッチングの容易化を図ることが
できる。
【0121】[第4の実施形態]図26はこの発明の第
4の実施形態に係るDRAMセルアレーおよびDRAM
周辺回路の断面を示す断面図である。
【0122】以下、図26に示す第4の実施形態に係る
DRAMを、その製造方法とともに説明する。
【0123】図27〜図38は、この発明の第3の実施
形態に係るDRAMを、主要な製造工程毎に示した断面
図である。
【0124】まず、図27に示すように、たとえば図7
を参照して説明した製法を用いて、シリコン基板40上
に素子分離領域41、セルトランジスタCT、周辺トラ
ンジスタPT、セルトランジスタCTのドレインをビッ
ト線に接続するためのビット線コンタクト(図示せ
ず)、ビット線47をそれぞれ形成する。この後、ビッ
ト線47が形成された第1の層間絶縁膜45-1上に、第
2層層間絶縁膜45-2を形成する。
【0125】次に、図28に示すように、第2層層間絶
縁膜45-2上に、アルミナ等を堆積し、バリア膜61を
形成する。次いで、バリア膜61および第2層層間絶縁
膜45-2、第1層層間絶縁膜45-1に対し、リソグラフ
ィー法およびRIE法を用いて、セルトランジスタCT
のソースに達するコンタクト孔48を形成する。次い
で、コンタクト孔48内に、コンタクトプラグ49を形
成する。
【0126】次に、図29に示すように、コンタクトプ
ラグ49が露出した第2層層間絶縁膜45-2上に、第3
層層間絶縁膜45-3を形成する。次いで、第3層層間絶
縁膜45-3上に、アルミナ等を堆積し、バリア膜62を
形成する。次いで、バリア膜62および第3層層間絶縁
膜に対し、リソグラフィー法およびRIE法を用いて、
セルキャパシタを形成するための開孔部50を形成す
る。
【0127】次に、図30に示すように、開孔部50が
形成された第3層層間絶縁膜45-3上に、アルミナ等を
堆積し、バリア膜63を形成する。次いで、バリア膜6
3を、RIE法を用いてエッチングし、バリア膜63を
開孔部50の側壁に残す。
【0128】次に、図31に示すように、バリア膜63
およびバリア膜62上に、SRO等の導電体を堆積し、
SRO膜を形成する。次いで、SRO膜のうち、開孔部
50内以外の部分を、たとえばCMP法を用いて除去す
る。これにより、開孔部50内に、SRO膜からなるス
トレージ電極2が形成される。
【0129】次に、図32に示すように、ストレージ電
極2およびバリア膜62上に、BSTO等の高誘電体、
あるいは強誘電体を堆積し、キャパシタ膜3を形成す
る。キャパシタ膜3上に、SRO等の導電体を堆積し、
下部導電体層5を形成する。
【0130】次に、図33に示すように、下部導電体層
5上に、アルミナを薄く堆積し、バリア層6を形成す
る。このとき、バリア層6を構成するアルミナの膜厚は
5nm程度、成膜方法としては、たとえば酸素を含む雰
囲気中でのスパッタリング法である。
【0131】次に、図34に示すように、バリア層7上
に、スパッタリング法を用いて、アルミニウム等の導電
体を堆積し、上部導電体層7を形成する。
【0132】次に、図35に示すように、上部導電体層
7、バリア層6、および下部導電体層5をリソグラフィ
ー法およびRIE法を用いて、一括してエッチングし、
プレート電極4を形成する。
【0133】次に、図36に示すように、プレート電極
4が形成された第3層層間絶縁膜45-3上に、アルミナ
を堆積し、バリア膜64を形成する。次いで、バリア膜
64をRIE法を用いてエッチングし、バリア膜64を
プレート電極4の側壁に残す。これにより、ストレージ
電極2、キャパシタ膜3、プレート電極4からなるキャ
パシタ構造体は、たとえばプラグ49の上部を除いて、
バリア膜61、62、63、64、およびバリア層6に
より覆われる。
【0134】次に、図37に示すように、プレート電極
4およびバリア膜65が形成された第3層層間絶縁膜4
5-3上に、第4層層間絶縁膜45-4を形成する。次い
で、第4層層間絶縁膜45-4に対し、リソグラフィー法
およびRIE法を用いて、上部導電体層7に通じるコン
タクト孔51、および内部配線層(BL)47に通じる
コンタクト孔52をそれぞれ形成する。
【0135】次に、図38に示すように、コンタクト孔
51、52が形成された第4層層間絶縁膜45-4上に、
窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)を順次堆積し、
TiN/Tiの積層膜を形成する。次いで、積層膜のう
ち、コンタクト孔51、52内以外の部分を除去する。
これにより、コンタクト孔51、および52内にそれぞ
れ、TiN/Tiの積層膜からなるコンタクトプラグ5
3、54が形成される。
【0136】次に、図26に示すように、コンタクトプ
ラグ53、54が形成された第4層層間絶縁膜45-4上
に、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)を順次堆積
し、TiN/Tiの積層膜を形成する。次いで、積層膜
を、リソグラフィー法およびRIE法を用いてエッチン
グし、内部配線層55、56を形成する。
【0137】この後、特に図示しないが、内部配線層
を、さらに多層に形成し、最後に窒化シリコン、あるい
は二酸化シリコンからなるパッシベーション膜を形成す
る。この後、水素アニールを施し、セルトランジスタC
Tの特性、および周辺トランジスタPTの特性等をそれ
ぞれ整えることで、第4の実施形態に係るDRAMが完
成する。
【0138】このような第4の実施形態に係るDRAM
によれば、キャパシタ構造体が実質的にバリア膜61〜
64(Al2O3)、およびバリア層6(Al2O3)により覆わ
れる。このため、第2、第3の実施形態と同様に、多層
配線工程後、水素アニールを施した場合でも、バリア膜
61〜64(Al2O3)が、キャパシタ膜3(BSTO)
を還元性ダメージから保護する。よって、キャパシタ膜
3の膜質の劣化が抑制され、たとえばリーク電流増加
等、キャパシタ特性の劣化を防ぐことができる。
【0139】さらに、キャパシタ構造体の少なくとも一
部を覆うバリア膜61〜64(Al2O 3)を、下部導電体
層5(SRO)、バリア層6(Al2O3)、および上部導
電体層7(Al)の三層構造を含むプレート電極4と組み
合わせることで、上記効果は、さらに高まる。キャパシ
タ膜3の周囲がほぼ全て、バリア層6、バリア膜61〜
64により囲まれるためである。
【0140】以上、この発明を、第1〜第4の実施形態
を参照して説明したが、この発明は、第1〜第4の実施
形態に限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範
囲で変形することができる。
【0141】たとえば第2〜第4の実施形態では、図3
9(A)に示すように、スタック型キャパシタを、スト
レージ電極2を開孔部50に沿って凹状に形成し、この
凹状表面をプレート電極4と対向させる“内堀り型”と
した。
【0142】しかし、スタック型キャパシタは、図39
(B)に示すように、ストレージ電極2を凸状に形成
し、この凸状表面をプレート電極4と対向させる“外堀
り型”としても良い。あるいは図39(C)に示すよう
な“クラウン型”としても良い。クラウン型は、たとえ
ばストレージ電極2を開孔部50に沿って凹状に形成し
た後、第4層層間絶縁膜45-4を、その表面から一部、
あるいは全てを除去することで形成される。
【0143】また、この発明は、スタック型キャパシタ
に限られるものではなく、“プレーナ型キャパシタ”に
も適用することができる。この発明を適用した“プレー
ナ型キャパシタ”の一例は、図39(D)に示すよう
に、ストレージ電極を、シリコン基板40内に形成され
たTi層71、TiN層72、およびSRO層73によ
り形成する。SRO層73上にはキャパシタ膜3(BS
TO)が形成され、キャパシタ膜3上には下部導電体層
5(SRO)、バリア層6(Al2O3)、および上部導電
体層7(Al)からなるプレート電極4が形成される。
【0144】また、この発明に係るキャパシタ構造体
は、1トランジスタ−1キャパシタ型のDRAMやFR
AMに限らず、図39(E)に示すような、EEPRO
M等に使用されるスタックゲート構造のメモリセルにも
応用することができる。
【0145】図39(E)に示すように、スタックゲー
ト構造のメモリセルは、シリコン基板40上に形成され
たゲート絶縁膜81、ゲート絶縁膜81上に形成された
浮遊ゲート82、浮遊ゲート82に、キャパシタ膜83
を介して容量結合する制御ゲート84からなる。
【0146】スタックゲート構造のメモリセルを、たと
えばEEPROMに用いた場合には、浮遊ゲート82と
制御ゲート84との間の容量を、浮遊ゲート82とシリ
コン基板40との間の容量よりも大きくしたい要求があ
る。浮遊ゲート82への電荷の注入効率を向上させるた
めである。したがって、キャパシタ膜83の材料には、
シリコン酸化膜や、シリコン窒化膜よりも誘電率が高
い、高誘電体や、強誘電体が用いられることが十分に想
定される。たとえば第1の実施形態において説明したよ
うな(Ba,Sr)TiO3(一般にBSTO)、BaTiO3、SrTi
O3、Ta2O5、Pb(Zr,Ti)O3(一般にPZT)、Pb(Nb,Ti)O
3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi2Ta2O9、SrBi2(Ta,N
b)2O9、Bi4Ti3O13である。
【0147】上記高誘電体や、強誘電体をキャパシタ膜
83に用いた場合、その膜質の劣化は、たとえばリーク
電流の増加等を招き、電荷保持特性の悪化につながるた
めに極力抑制したい。
【0148】そこで、ゲート絶縁膜81を、上記バリア
層6と同様な材料、即ちAl、W、Cu、Ti、Co、Ta、Nb、R
u、Irからなる金属群の少なくとも一つを含む金属酸化
物により構成する。
【0149】このような構成を有するスタックゲート構
造のメモリセルによれば、水素アニールを施した場合
に、ゲート絶縁膜81がキャパシタ膜83を還元性ダメ
ージから保護する。よって、キャパシタ膜83の膜質の
劣化が抑制され、たとえばリーク電流増加等、電荷保持
特性の劣化を防ぐことができる。
【0150】また、バリア層6が絶縁性を有する場合、
次のような効果をさらに得ることができる。
【0151】たとえば256MビットのDRAMの場
合、図40(A)に示すように、セルアレイが256k
ビット程度の規模ごとにまとめられている。即ちプレー
ト電極は256kビットごとに分割されている。
【0152】図40(A)に示す状態では、あるセルア
レイ、たとえばセルアレイAがアクセス(読み出し/書
き込み)されたとき、セルアレイA内のプレート電極の
電位が微妙に振動する。この微妙な振動はノイズとな
り、プレート電極にプレート電位を供給する配線に伝わ
る。配線に伝わったノイズは、セルアレイA内のプレー
ト電極に配線を介して直接的に接続されている他のプレ
ート電極、即ちセルアレイB内のプレート電極、セルア
レイC内のプレート電極、…に伝わる。この結果、アク
セスされていないセルアレイB、C、つまり休止してい
るセルアレイB、C内のプレート電極の電位が振動す
る。プレート電極の電位の振動は、セルのデータ保持特
性に悪い影響を及ぼす可能性がある。
【0153】これに対し、バリア層6を持ち、かつバリ
ア層6が絶縁性を有する場合には、図40(B)に示す
ように、プレート電位を供給する配線とプレート電極と
の間に、容量が直列に挟まれることになる。直列に挟ま
れた容量は、アクセスされているセルアレイ、たとえば
セルアレイA内のプレート電極の電位の振動を吸収す
る。この結果、セルアレイA内のプレート電極の電位の
振動はプレート電位を供給する配線に伝わり難くなり、
アクセスされていないセルアレイB内のプレート電極、
セルアレイC内のプレート電極、…の電位の振動を抑制
することができる。よって、アクセスされていないセル
アレイ中のセルのデータ保持特性の悪化を抑制すること
ができる。
【0154】さらにアクセス時にメモリセルが発生する
ノイズ以外に対しても耐性がある。たとえばプレート電
位を供給する配線に対してノイズが印加された場合で
も、このノイズは、直列に挟まれた容量によって吸収す
ることが可能となる。よって、同様にプレート電極の電
位の振動は抑制され、セルのデータ保持特性の悪化を抑
制することができる。
【0155】このようにプレート電極が各セルアレイ毎
に分割されている場合、プレート電位を供給する配線と
プレート電極との間に容量を直列に挟むことで、アクセ
ス時にメモリセルが発生するノイズ、あるいはプレート
電位を供給する配線に印加されたノイズに起因したデー
タ保持特性の悪化を抑制することができる。
【0156】また、プレート電極が一枚のみの場合に
は、プレート電位発生回路11とプレート電極との間に
容量を直列に挟めば良い。この場合、特にプレート電位
を供給する配線にノイズが印加された際、このノイズに
起因したデータ保持特性の悪化を抑制することができ
る。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、還元剤を含む雰囲気中でアニールを施した場合で
も、キャパシタ膜を構成する誘電体の劣化を抑制するこ
とが可能な構造を持つ半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係るキャパ
シタ構造体を示す図。
【図2】図2はこの発明の第1の実施形態に係るキャパ
シタ構造体を用いたDRAMセルアレーを示す図。
【図3】図3(A)はバリア層が絶縁性を持つ場合のD
RAMセルアレーの等価回路図、図3(B)はバリア層
が導電性を持つ場合のDRAMセルアレーの等価回路
図。
【図4】図4はこの発明の第1の実施形態に係るキャパ
シタ構造体を用いたFRAMセルアレーを示す図。
【図5】図5(A)はバリア層が絶縁性を持つ場合のF
RAMセルアレーの等価回路図、図5(B)はバリア層
が導電性を持つ場合のFRAMセルアレーの等価回路
図。
【図6】図6(A)はこの発明の第2の実施形態に係る
DRAMセルアレーの平面図、図6(B)はこの発明の
第2の実施形態に係るDRAMを示す断面図。
【図7】図7はこの発明の第2の実施形態に係るDRA
Mの一製造工程を示す断面図。
【図8】図8はこの発明の第2の実施形態に係るDRA
Mの一製造工程を示す断面図。
【図9】図9はこの発明の第2の実施形態に係るDRA
Mの一製造工程を示す断面図。
【図10】図10はこの発明の第2の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図11】図11はこの発明の第2の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図12】図12はこの発明の第2の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図13】図13はこの発明の第2の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図14】図14はこの発明の第2の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図15】図15はこの発明の第2の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図16】図15はこの発明の第2の実施形態の変形例に
係るDRAMを示す断面図。
【図17】図17はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMを示す断面図。
【図18】図18はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図19】図19はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図20】図20はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図21】図21はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図22】図22はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図23】図23はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図24】図24はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図25】図25はこの発明の第3の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図26】図26はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMを示す断面図。
【図27】図27はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図28】図28はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図29】図29はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図30】図30はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図31】図31はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図32】図32はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図33】図33はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図34】図34はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図35】図35はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図36】図36はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図37】図37はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図38】図38はこの発明の第4の実施形態に係るDR
AMの一製造工程を示す断面図。
【図39】図39(A)は内掘り型スタックキャパシタの
断面図、図39(B)は外掘り型スタックキャパシタの断
面図、図39(C)はクラウン型スタックキャパシタの断
面図、図39(D)はプレーナ型キャパシタの断面図、図
39(E)はスタックゲート構造の断面図。
【図40】図40(A)、図40(B)はそれぞれプレート
電位発生回路とプレート電極との接続を示す回路図。
【符号の説明】
1…キャパシタ構造体、 2…分散電極(ストレージ電極)、 3…キャパシタ膜、 4…共通電極(プレート電極)、 5…下部導電体層、 6…バリア層、 7…上部導電体層、 11…プレート電位発生回路、 12…駆動パルス線ドライバ、 40…シリコン基板、 41…素子分離領域、 42…素子領域、 43…ゲート電極、 44…ソース/ドレイン領域、 45…層間絶縁膜、 46-1…コンタクト孔、 46-2…配線孔、 47…内部配線層、 48…コンタクト孔、 49…コンタクトプラグ、 50…開孔部、 51…コンタクト孔、 52…コンタクト孔、 53…コンタクトプラグ、 54…コンタクトプラグ、 55…内部配線層、 56…内部配線層。 61〜64…バリア膜、 71…Ti層、 72…TiN層、 73…SRO層、 81…ゲート絶縁膜、 82…浮遊ゲート、 83…キャパシタ膜、 84…制御ゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 AD14 AD24 AD31 AD42 AD48 AD49 AD53 AD54 EP00 EP02 EP23 EP44 EP49 EP56 FR02 GA02 GA06 GA12 GA21 GA27 JA06 JA13 JA14 JA15 JA17 JA31 JA35 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 JA42 JA43 JA44 JA53 JA56 MA01 MA05 MA06 MA16 MA17 MA18 MA20 PR18 PR22 PR33 PR40 PR42 PR43 PR44 PR45 PR52 PR53 PR54 PR55

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分散電極と、 下部導電体層、被膜および上部導電体層からなる積層構
    造を含み、前記複数の分散電極それぞれに共通となる共
    通電極と、 前記複数の分散電極と前記共通電極との間に形成された
    キャパシタ膜とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記積層構造がキャパシタを構成する場
    合、このキャパシタの容量は、前記分散電極と前記共通
    電極とが構成するキャパシタの容量よりも大きいことを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成された、一方電極、
    キャパシタ膜、および他方電極からなるキャパシタ構造
    を有し、前記一方電極は、 前記キャパシタ膜上に形成された下部導電体層と、 前記下部導電体層上に形成された被膜と、 前記中間層上に形成された上部導電体層とを含むことを
    特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記上部導電体層は、前記下部導電体層
    および前記被膜よりも低い抵抗率を持つことを特徴とす
    る請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に形成された、一方電極、
    キャパシタ膜、および他方電極からなるキャパシタ構造
    と、 前記キャパシタ構造の周囲に形成され、前記キャパシタ
    構造を実質的に覆う被膜とを具備することを特徴とする
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記被膜は、 Al、W、Cu、Ti、Co、Ta、Nb、Ru、Irからなる金属群の
    少なくとも一つを含む金属酸化物、またはシリコン窒化
    物のいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5いずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に形成された金属酸化物
    と、 前記金属酸化物上に形成された第1の導電体膜と、 前記第1の導電体膜上に形成されたキャパシタ膜と、 前記キャパシタ膜上に形成された第2の導電体膜とを具
    備することを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記金属酸化物は、 Al、W、Cu、Ti、Co、Ta、Nb、Ru、Irからなる金属群の
    少なくとも一つを含む金属酸化物であることを特徴とす
    る請求項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記キャパシタ膜は、 (Ba,Sr)TiO3、BaTiO3、SrTiO3、Ta2O5、Pb(Zr,Ti)O3、P
    b(Nb,Ti)O3、PbZrO3、PbTiO3、LiNbO3、SrBi2Ta2O9、Sr
    Bi2(Ta,Nb)2O9、Bi4Ti3O13の少なくとも一つであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項8いずれか一項に記載
    の半導体装置。
  10. 【請求項10】 セルキャパシタを持つメモリセルと、 前記セルキャパシタのプレート電極に電位を供給するプ
    レート電位供給手段と、 前記プレート電位供給手段と前記プレート電極との間に
    直列に接続された容量とを具備することを特徴とする半
    導体装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に、一方電極を形成する
    工程と、 前記一方電極上に、キャパシタ膜を形成する工程と、 前記キャパシタ膜上に、下部導電体層を形成する工程
    と、 前記下部導電体層上に、被膜を形成する工程と、 前記被膜上に、上部導電体層を形成する工程と、 前記上部導電体層、前記被膜および前記下部導電体層を
    一括加工し、前記上部導電体層、前記被膜および前記下
    部導電体層からなる他方電極を形成する工程とを具備す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に、一方電極を形成する
    工程と、 前記一方電極上に、キャパシタ膜を形成する工程と、 前記キャパシタ膜上に、下部導電体層を形成する工程
    と、 前記下部導電体層上に、上部導電体層を、前記下部導電
    体層と前記上部導電体層との界面を反応させ、被膜を形
    成しつつ形成する工程と、 前記上部導電体層、前記被膜および前記下部導電体層を
    一括加工し、前記上部導電体層、前記被膜および前記下
    部導電体層からなる他方電極を形成する工程とを具備す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に、一方電極を形成する
    工程と、 前記一方電極上に、キャパシタ膜を形成する工程と、 前記キャパシタ膜上に、下部導電体層を形成する工程
    と、 前記下部導電体層上に、上部導電体層を形成する工程
    と、 前記上部導電体層と前記下部導電体層との界面を反応さ
    せ、被膜を形成する工程と、 前記上部導電体層、前記被膜および前記下部導電体層を
    一括加工し、前記上部導電体層、前記被膜および前記下
    部導電体層からなる他方電極を形成する工程とを具備す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板上に、一方電極を形成する
    工程と、 前記一方電極上に、キャパシタ膜を形成する工程と、 前記キャパシタ膜上に、下部導電体層を形成する工程
    と、 前記下部導電体層上に、上部導電体層を形成する工程
    と、 前記上部導電体層、および前記下部導電体層を一括加工
    し、前記上部導電体層、および前記下部導電体層を含む
    他方電極を形成する工程と、 前記上部導電体層と前記下部導電体層との界面を反応さ
    せ、前記他方電極に被膜を形成する工程とを具備するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP17301899A 1999-06-18 1999-06-18 半導体装置 Expired - Fee Related JP4737789B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17301899A JP4737789B2 (ja) 1999-06-18 1999-06-18 半導体装置
US09/595,029 US6548844B1 (en) 1999-06-18 2000-06-16 Capacitor having a structure capable of restraining deterioration of dielectric film, semiconductor device having the capacitor and method of manufacturing the same
US10/334,906 US20030094645A1 (en) 1999-06-18 2003-01-02 Capacitor having a structure capable of restraining deterioration of dielectric film, semiconductor device having the capacitor and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17301899A JP4737789B2 (ja) 1999-06-18 1999-06-18 半導体装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001007303A true JP2001007303A (ja) 2001-01-12
JP2001007303A5 JP2001007303A5 (ja) 2006-08-03
JP4737789B2 JP4737789B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=15952690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17301899A Expired - Fee Related JP4737789B2 (ja) 1999-06-18 1999-06-18 半導体装置

Country Status (2)

Country Link
US (2) US6548844B1 (ja)
JP (1) JP4737789B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144266A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2002026295A (ja) * 2000-06-19 2002-01-25 Hynix Semiconductor Inc 高誘電体キャパシタ及びその製造方法
WO2004097939A1 (ja) * 2003-04-25 2004-11-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 強誘電体メモリ装置
JP2004320063A (ja) * 2004-08-17 2004-11-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置およびその製造方法
WO2004107446A1 (ja) * 2003-05-27 2004-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 半導体装置及びその製造方法
JP2005129903A (ja) * 2002-11-13 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
US6943398B2 (en) 2002-11-13 2005-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
JP2005340424A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nec Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2005354103A (ja) * 2003-05-27 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JP2006108152A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置
JP2006203252A (ja) * 2006-04-10 2006-08-03 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP2006270122A (ja) * 2006-06-15 2006-10-05 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2006351899A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2007096178A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007141904A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Elpida Memory Inc キャパシタおよびその製造方法
JP2007184532A (ja) * 2006-01-09 2007-07-19 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子のキャパシタの製造方法
US7420237B2 (en) 2004-01-29 2008-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capacitor element

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7102367B2 (en) * 2002-07-23 2006-09-05 Fujitsu Limited Probe card and testing method of semiconductor chip, capacitor and manufacturing method thereof
US6930340B2 (en) * 2003-03-03 2005-08-16 Seiko Epson Corporation Memory cell array including ferroelectric capacitors, method for making the same, and ferroelectric memory device
US7883739B2 (en) 2003-06-16 2011-02-08 Lam Research Corporation Method for strengthening adhesion between dielectric layers formed adjacent to metal layers
KR100567752B1 (ko) * 2003-12-31 2006-04-05 동부아남반도체 주식회사 반도체 소자 형성 방법
WO2006020566A1 (en) * 2004-08-09 2006-02-23 Blue29, Llc Methods for forming a barrier layer with periodic concentrations of elements and structures resulting therefrom and systems and method affecting profiles of solutions dispensed across microelectronic topographies during electroless plating processes
JP4569924B2 (ja) * 2005-04-08 2010-10-27 エルピーダメモリ株式会社 半導体装置の製造方法
KR20120058327A (ko) * 2010-11-29 2012-06-07 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 소자 및 그 제조 방법
US8813325B2 (en) 2011-04-12 2014-08-26 Intermolecular, Inc. Method for fabricating a DRAM capacitor
KR101942980B1 (ko) * 2012-01-17 2019-01-29 삼성디스플레이 주식회사 반도체 디바이스 및 그 형성 방법
KR101954331B1 (ko) * 2013-07-01 2019-03-05 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 소자 및 그 제조 방법
US10319635B2 (en) * 2017-05-25 2019-06-11 Sandisk Technologies Llc Interconnect structure containing a metal slilicide hydrogen diffusion barrier and method of making thereof

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5005102A (en) * 1989-06-20 1991-04-02 Ramtron Corporation Multilayer electrodes for integrated circuit capacitors
JPH05101649A (ja) 1991-10-07 1993-04-23 Hitachi Ltd 電源変動に高速で追従するram
JP3319869B2 (ja) * 1993-06-24 2002-09-03 三菱電機株式会社 半導体記憶装置およびその製造方法
JP3250422B2 (ja) 1995-08-21 2002-01-28 松下電器産業株式会社 強誘電体メモリ装置
KR100200704B1 (ko) * 1996-06-07 1999-06-15 윤종용 강유전체 메모리 장치 및 그 제조 방법
JP3452763B2 (ja) * 1996-12-06 2003-09-29 シャープ株式会社 半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法
TW468253B (en) * 1997-01-13 2001-12-11 Hitachi Ltd Semiconductor memory device
US5783462A (en) * 1997-01-22 1998-07-21 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method of making an external contact to a MOSFET drain for testing of stacked-capacitor DRAMS
US6040596A (en) * 1997-07-22 2000-03-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Dynamic random access memory devices having improved peripheral circuit resistors therein
US6320213B1 (en) * 1997-12-19 2001-11-20 Advanced Technology Materials, Inc. Diffusion barriers between noble metal electrodes and metallization layers, and integrated circuit and semiconductor devices comprising same
US6177351B1 (en) * 1997-12-24 2001-01-23 Texas Instruments Incorporated Method and structure for etching a thin film perovskite layer
US6146939A (en) * 1998-09-18 2000-11-14 Tritech Microelectronics, Ltd. Metal-polycrystalline silicon-N-well multiple layered capacitor
US6249014B1 (en) * 1998-10-01 2001-06-19 Ramtron International Corporation Hydrogen barrier encapsulation techniques for the control of hydrogen induced degradation of ferroelectric capacitors in conjunction with multilevel metal processing for non-volatile integrated circuit memory devices
JP2000138350A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Sharp Corp 半導体記憶装置の製造方法
US6348709B1 (en) * 1999-03-15 2002-02-19 Micron Technology, Inc. Electrical contact for high dielectric constant capacitors and method for fabricating the same
US6370056B1 (en) * 2000-03-10 2002-04-09 Symetrix Corporation Ferroelectric memory and method of operating same
US6255160B1 (en) * 1999-10-29 2001-07-03 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Cell design and process for making dynamic random access memory (DRAM) having one or more Gigabits of memory cells
US6548343B1 (en) * 1999-12-22 2003-04-15 Agilent Technologies Texas Instruments Incorporated Method of fabricating a ferroelectric memory cell

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144266A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2002026295A (ja) * 2000-06-19 2002-01-25 Hynix Semiconductor Inc 高誘電体キャパシタ及びその製造方法
JP4636834B2 (ja) * 2002-11-13 2011-02-23 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法
US7550344B2 (en) 2002-11-13 2009-06-23 Panasonic Corporation Semiconductor device and method for fabricating the same
JP2005129903A (ja) * 2002-11-13 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
US6943398B2 (en) 2002-11-13 2005-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
JPWO2004097939A1 (ja) * 2003-04-25 2006-07-13 松下電器産業株式会社 強誘電体メモリ装置
WO2004097939A1 (ja) * 2003-04-25 2004-11-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 強誘電体メモリ装置
US7642583B2 (en) 2003-04-25 2010-01-05 Panasonic Corporation Ferroelectric memory device
JP4614882B2 (ja) * 2003-04-25 2011-01-19 パナソニック株式会社 強誘電体メモリ装置
JP2005354103A (ja) * 2003-05-27 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置
EP1653514A1 (en) * 2003-05-27 2006-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and process for producing the same
JP4549947B2 (ja) * 2003-05-27 2010-09-22 パナソニック株式会社 半導体装置
EP1653514A4 (en) * 2003-05-27 2010-07-21 Panasonic Corp SEMICONDUCTOR ELEMENT AND PROCESS FOR ITS MANUFACTURE
US7326990B2 (en) 2003-05-27 2008-02-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
US7180122B2 (en) 2003-05-27 2007-02-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
US7557011B2 (en) 2003-05-27 2009-07-07 Panasonic Corporation Semiconductor device and method for fabricating the same
WO2004107446A1 (ja) * 2003-05-27 2004-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 半導体装置及びその製造方法
US7420237B2 (en) 2004-01-29 2008-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capacitor element
JP2005340424A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nec Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2004320063A (ja) * 2004-08-17 2004-11-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2006108152A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置
US7344976B2 (en) 2005-06-17 2008-03-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for fabricating nonvolatile semiconductor memory device
JP2006351899A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP4549937B2 (ja) * 2005-06-17 2010-09-22 パナソニック株式会社 半導体装置の製造方法
JP2007096178A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007141904A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Elpida Memory Inc キャパシタおよびその製造方法
JP2007184532A (ja) * 2006-01-09 2007-07-19 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子のキャパシタの製造方法
JP2006203252A (ja) * 2006-04-10 2006-08-03 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP2006270122A (ja) * 2006-06-15 2006-10-05 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP4579193B2 (ja) * 2006-06-15 2010-11-10 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20030094645A1 (en) 2003-05-22
JP4737789B2 (ja) 2011-08-03
US6548844B1 (en) 2003-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4737789B2 (ja) 半導体装置
US6825082B2 (en) Ferroelectric memory device and method of forming the same
US7002199B2 (en) Semiconductor device using high-dielectric-constant material and method of manufacturing the same
US6798010B2 (en) Ferroelectric memory devices
US6700146B2 (en) Semiconductor memory device and method for producing the same
EP1056128A2 (en) Semiconductor memory device and method of fabricating the same
US8278181B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US20080108203A1 (en) Multi-Layer Electrode and Method of Forming the Same
US6773929B2 (en) Ferroelectric memory device and method for manufacturing the same
US11729993B2 (en) Ferroelectric random access memory (FRAM) capacitors and methods of construction
JP4930371B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2005217189A (ja) 容量素子及びその製造方法
JP2002368200A (ja) 半導体記憶装置
JPH10242410A (ja) 半導体メモリセル及びその作製方法
US7052951B2 (en) Ferroelectric memory devices with enhanced ferroelectric properties and methods for fabricating such memory devices
US7015564B2 (en) Capacitive element and semiconductor memory device
JP2005093605A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2002057297A (ja) 半導体メモリセルの製造方法
US11937434B2 (en) Ferroelectric random access memory (FRAM) capacitors and methods of construction
US20030057464A1 (en) Ferroelectric memory device and method of fabricating the same
KR100427040B1 (ko) 강유전체 메모리 소자 및 그 제조 방법
KR20030057595A (ko) 강유전체 메모리 소자의 제조 방법
KR20030084347A (ko) 수소확산방지막을 구비한 내장형 강유전체 메모리 소자의제조방법
KR20030001070A (ko) 강유전체 메모리 소자의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060619

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110426

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees