JP2000517356A - 併発胆汁酸吸着作用を有する高分子量胆汁酸吸収阻害剤 - Google Patents
併発胆汁酸吸着作用を有する高分子量胆汁酸吸収阻害剤Info
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Abstract
(57)【要約】
併発胆汁酸吸着作用を有する高分子量胆汁酸再吸収阻害剤を開示し、さらに当該阻害剤の製造法、これらの化合物を含有する薬剤およびそれらの使用を開示する。式Iの単位を有するビニルコポリマー(R1〜R5、d、e、f、H、L、A、Y、ZおよびBは明細書中にその意味が示されている)、およびその調製法が記載されている。該化合物は脂質代謝異常の治療に適切である。
Description
【発明の詳細な説明】
併発胆汁酸吸着作用を有する高分子量胆汁酸吸収阻害剤
本発明は胆汁酸吸収阻害作用および併発胆汁酸吸着作用を有するポリマー、そ
の製造法および該ポリマーの薬剤としての使用に関する。
胆汁酸およびその塩類は天然の洗浄剤で、脂肪の消化および吸収に重要な生理
的機能を有する。胆汁酸及びその塩類はコレステロール代謝の最終生成物として
肝臓内で合成され、胆嚢に貯蔵され、さらに胆汁の一成分としてそこから腸内に
放出されて、そこで生理的作用を示す。分泌胆汁酸(約16g/日)の大部分(
約85−90%)は腸肝循環によって腸壁から主に末端回腸にもう一度吸収され
て、再び肝臓に輸送、すなわちリサイクルされる。胆汁酸のわずか10−15%
が糞便とともに排出される。肝臓において、胆汁酸の量の減少をコレステロール
からの胆汁酸の新規合成による制御ループシステム(Regelkreissy
stem)によってある程度まで補うことができる。肝臓のコレステロールレベ
ルの低下は血清からのコレステロール吸収の増加をもたらし、血清中のコレステ
ロールレベルを減少させる。最終的に、適切な阻害剤または胆汁酸吸着剤による
胆汁酸再吸収の抑制によって腸肝循環は腸内で遮断され、その結果血液中の血清
コレステロールレベルが低下することがある。過大の血清コレステロールレベル
はアテローム性動脈硬化をもたらし、したがって心筋梗塞の恐れを増すので医学
では重症と認められている。したがって高コレステロール血症の処置には多くの
治療法がある。該方法の一つは腸肝循環の遮断である。この方法を用いると、さ
らに小腸内における胆汁酸再吸収の抑制が望ましいと思われるすべての疾病を治
療することができる。
先行技術には下記事項が記載されている。
a)高分子量胆汁酸吸着剤:
かなり長い間胆汁酸の結合用として非吸收性ポリマーが治療のために用いられ
ている。とくに第四級窒素中心を含有しアニオン交換体様の作用する不溶性の、
通常架橋したポリマーがこの目的に使用されている。該ポリマーは主にイオン相
互作用によって腸内で生成する胆汁酸アニオンの一部と結合して、それを腸から
移送させる。この種の市販品は、たとえば活性化合物のコレスチラミンやコレス
チポールを含有する。これらはたとえば高コレステロール血症の治療に用いられ
る。
b)胆汁酸吸収阻害剤(レセプター遮断剤):
高分子量胆汁酸吸着剤のほかに、活性胆汁酸吸収阻害法も行われている。この
場合に胆汁酸と同様にレセプターとの相互作用が可能ではあるが胆汁酸とは異な
り吸収されない分子によって回腸内の胆汁酸レセプター部位を遮断する。このレ
セプター遮断の結果として、胆汁酸はもはや吸収されることができず、したがっ
て糞便とともに排出される。高分子量胆汁酸レセプター遮断剤の例はEP0 5
49967号に見られる。該特許明細書中には胆汁酸分子がポリマー主鎖に側鎖
で結合している胆汁酸ポリマーおよびオリゴマーが記載されている。
先行技術に記載されている化合物は下記の欠点を有する。
a)高分子量胆汁酸吸着剤:
1.今日まで市販されているすべての高分子量胆汁酸吸着剤の欠点は高投与量
(10−30g/日;コレスチラミンの場合に推奨投与量は、たとえば12g/
日)である。今日まで知られているポリマーの場合に、日々の高投与量は低結合
速度または等浸透圧腸内媒質中に吸着された胆汁酸の部分放出に起因すると考え
ることができる。
2.吸着剤(たとえばコレスチラミン)粉末の魚臭ならびに不快な砂のような
味及び砂のようなコンシステンシーによる患者の低コンプライアンス。吸着剤粉
末は水に溶解せずに懸濁できるだけであるので現在の投与形態には問題が多い。
コンプライアンスを改善するために、場合によっては50%を上回る味および臭
気改良添加剤を加えなければならず、その結果として吸着剤薬剤の日々の投与量
はさらに増大する。
3.今日まで公知の吸着剤は十分に選択的に作用しないばかりでなく、またビ
タミン類(たとえばビタミンK)や他の生理的に重要な物質とも結合せず、した
がって欠乏兆候(たとえばビタミン欠乏症)を生じることがある。
4.腸内細菌のコレステロール代謝に対するダンピング作用が不足する。
b)胆汁酸吸収阻害剤:
1.今日まで公知のすべての低分子量吸収阻害剤に関しては、腸内での吸収に
よる細胞障害性副作用の恐れがある。したがってこれら低分子量阻害剤を吸収さ
せるためのピノサイトーシスや他の輸送機構を除くことができない。非全身性作
用は保証できない。
2.今日まで公知の胆汁酸吸収阻害剤の場合に生じることがある不快な副作用
は、レセプター遮断によって生じる腸内胆汁酸濃度の増大が理由の下痢である。
本発明の目的:
本発明の目的は、腸肝循環を遮断するために、もはや前記の欠点を有しない全
身的には作用しない高分子量活性化合物を調製することであった。
この目的は胆汁酸分子または低分子量胆汁酸吸収阻害剤分子を、もはやそれ自
身吸収可能ではないが、その吸収阻害作用はまだ保持されているように共有結合
、またはスペーサー基を介してポリマー分子に強固に結合させることによって達
成される。このようにして、ある場合に発生し、またその吸収によって生じるこ
とがある低分子量吸収阻害剤の全身性細胞障害性副作用が避けられる。ポリマー
は一部でも大き過ぎて吸収できない。さらにポリマーは分子中に胆汁酸吸着中心
、たとえば第四級窒素中心を含有する。これらは、胆汁酸アニオンとの結合及び
吸着により、レセプター遮断によって高められる腸内の胆汁酸濃度を低下させる
。したがってこの種のポリマーは二つの作用を有する。一方では強固に共有結合
されたレセプター遮断剤単位により高分子量胆汁酸吸収阻害剤として働き、他方
では胆汁酸吸着剤として働く。
したがって本発明は式Iの単位からなるビニルコポリマーおよび生理学的に許容可能なその塩類に関する。
式中
R1、R2、R3 は水素またはCH3;
R4、R5 は水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アシル;
d は0.01〜1.00;
e は0〜0.99;
f は0〜0.99;
(ここでd+e+fは1に等しくなければならない);
L は結合、−NH−、−N(CH3)−、−+NH2Cl-−、−+NH(CH3)
Cl-−、−+N(CH3)2Cl-−、−NH−CO−,−NH−(CH2)n
−、−NH−[(CH2)n−O−]m−(CH2)p−、−NH−(CH2)n−
CO−、−NH−CO−(CH2)p−、−NH−(CH2)n−CO−NH(
CH2)m−N−(CH3)2 +Cl-−(CH2)m−、−NH−[CH2−CH
(CH3)−O−]m−CH2−CH(CH3)−、−NH−(CH2)m−N(
CH3)2 +Cl-−(CH2)n−、−O−(CH2)n−、−O−(CH2)n−
CO−、−CO−、−CO−NH−、−CO−N(CH3)−、−CO−N
H−CO−、−CO−NH−(CH2)n−、−CO−NH−[(CH2)n−
O−]m−(CH2)p−、−CO−NH−(CH2)n−CO−、−CO−N
H−CO−(CH2)n−、−CO−NH−[CH2−CH(CH3)−O−]
m−CH2−CH(CH3)−、−CO−NH−(CH2)m
−+N(CH3)2Cl-−(CH2)n−、−CO−(CH2)n−O−(CH2
)p−CO−、−Ar−、−Ar−CO−、−Ar−CH2−、−Ar−CH
2−+N(CH3)2Cl-−(CH2)n−、−CO−Ar−CO−、−(C1−
C12)−アルキレン−、
H は結合、−CH2−、−Ar−、−Ar−CH2−、
(ここでArはフェニレン、ナフチレンである);
m は1〜18;
n は1〜18;
p は1〜18;
A は−O−、−NH−、結合;
B は−OH−、−ONa−、−OK、−NH2、−NH−CH3、−N(CH3)2
、−NH−CH2−CH2−SO3Na、−NH−CH2−COONa、−NH
−CH2−CH2−+N(CH3)3Cl−、−O−(C1−C18)−アルキル、
−NH−(C1−C6)−アルキル、NH−(C1−C6)−アルキレン−OM
e、
R7 は−OH、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH2;
Y は−NH2、−+NH3Cl-−、−NH−R9、−+NH2R9Cl-−、−NR
9R10、−+NR9R10R11Cl-、−(C1−C18)−アルキレン−NH2−、
−(C1−C18)−アルキレン−+NH3Cl-−、−(C1−C18)−アルキ
レン−NHR9、−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、−(C1−C18
)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−NH−CO−(C1−C18)−ア
ルキル、−NH−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−NH−
CO−(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COR9、−
CO−OR9、−CO−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11
Cl-、−フェニル、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH2、−
フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH−R9、−フェニレン−(C0
−C6)−アルキレン−NR9R10、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレ
ン−+NR9R10R11Cl-、−CO−NH−R9、−NH−(C1−C18)−
アルキレン−NHR9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、
−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COOH、
−O−R9、−CONH2、−O−CO−R9、−CO−(C1−C12)−アル
キル、−O−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−O−CO−
(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、Z は−NH2、−+NH3Cl-−、−NH−R9、−+NH2R9Cl-−、−NR9
R10、−+NR9R10R11Cl-、−(C11−C18)−アルキレン−NH2−
、−(C1−C18)−アルキレン−+NH3Cl-−、−(C1−C18)−アル
キレン−NHR9、−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、−(C1−C
18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−NH−CO−(C1−C18)−
アルキル、−NH−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−NH
−CO−(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COR9、
−CO−OR9、−CO−NH−(C1
−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−フェニル、−フェニレン
−(C0−C6)−アルキレン−NH2、−フェニレン−(C0−C6)−アル
キレン−NH−R9、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NR9R10
、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−C
O−NH−(C1−C12)−アルキル、−NH−(C1−C18)−アルキレン
−NHR9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、−NH−(
C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COOH、−O−R9
、−CONH2、−O−CO−R9、−CO−(C1−C12)−アルキル、−
O−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−O−CO−(C1−
C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、
または下記: からなる群から選ばれる架橋剤;
X はO、−NH−;
R9、R10 は(C1−C18)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニル;
R11 はH、(C1−C18)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニ
ル;
ここで基L、Y及びZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなければな
らない。
式Iの好ましい化合物及び生理学的に許容可能なその塩類は下記の定義を有す
るものである。
R1、R2、R3 が水素またはCH3;
R4、R5 が水素;
d が0.01〜1.00;
e が0〜0.99;
f が0〜0.99;
(ここでd+e+fは1に等しくなければならない);
L は−NH−、−NH−(C1−C18)−アルキレン−、−NH−((C1−C
3)−アルキレン−O−)1-18−(C1−C3)−アルキレン、−CO−NH−
、−CO−NH−(C1−C18)−アルキレン−;
H は結合、−CH2−;
A は−O−、結合、−NH−;
B は−OH、−ONa、−OCH3、−NH−CH2−CH2−OCH3、
Y は−NH2、−NHR9、−NR9R10、−+NR9R10R11Cl-、−NH−(
C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−CH2−NH2、−CH
2−NH−R9、−CH2−NH−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、
−CH2−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−N
H−CO−R9、−CO−NH−R9、−CO−NH−プロピレン−+NR9R
10R11Cl-、 −CO−O−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10;
Z は−NH2、−NHR9、−NR9R10、−NH−(C1−C18)−アルキレン
−+N−(CH3)3Cl-、−CH2−NH2、−CH2−NH−R9、−CH2
−NR9R10、−CH2−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R1 1Cl-、または下記:
からなる群から選ばれる架橋剤;
X は−O−、−NH−;
R9、R10、R11は(C1−C6)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニル
、ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなけれ
ばならない。
式Iのとくに好ましい化合物及び生理学的に許容可能なその塩類は下記の定義
を有するものである。
R1、R2、R3 が水素;
R4、R5 が水素;
d が0.01〜1.00;
e が0〜0.99;
f が0〜0.99;
(ここでd+e+fは1に等しくなければならない);
L が−NH−CH2−CH2−O−CH2−CH2−O−CH2−CH2−、
−NH−(C1−C18)−アルキレン−、
−CO−、−NH−、
−(C1−C6)−アルキレン−NH−(C1−C6)−アルキレン−;
H が結合、−CH2−;
A が−O−、−NH−、結合;
B が−OH、−ONa、−NH−CH2−CH2−OCH3;
Y が−NH2、−NHR9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−+N(CH3
)3Cl-、−CO−NH−(C1−C10)−アルキレン−+N(CH3)3Cl
-、−CO−NH−(C1−C6)−アルキレン−N(CH3)、CH2−NH2、
−CH2−NHR9;
Z が−NH2、−NHR9、−CH2−NH2、−CH2NHR9、−NH−(C1
−C18)−アルキレン−+N−(CH3)3Cl-、−CH2−NH−(C1−C
18)−アルキレン−+N−(CH3)3Cl-、−CO−NH−プロピレン−+
N(CH3)3Cl-;
ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなければ
ならない。
生理学的に許容可能な酸付加塩は“German Pharmacopeia
”(第9版 1986年、official edition、Deutsch
er Apotheker−Verlag Stuttgart)第19頁の定
義による水に易溶性、可溶性及び難溶性化合物を意味するものと理解されたい。
該化合物の塩酸塩及び硫酸塩が好ましい。
アンモニウム中心は正に帯電した窒素原子(第四級化)を意味するものと理解
されたい。
さらに本発明は式Iの単位からなるポリマーの調製法に関する。
ポリマー調製法の一般的説明:
コーレート含有モノマーの合成は実施例に記載するように行った。
方法1:
リンカーのコール酸への結合及び続くアミノ基含有ポリマーとのポリマー類似反
応(polymer−analogous reaction)
コール酸をまず塩基性媒質中でメタンスルホニルクロリドでメシル化する。メ
シル基は良好な脱離剤で、求核置換反応によって、たとえばトリエチレングリコ
ール単位の側鎖付加を可能にする。ついでトリエチレングリコール単位の遊離ヒ
ドロキシル基をトシルクロリドとの反応によって選択的に活性化する。このよう
にして生成したトシル脱離基はアミノ基含有ポリマー、たとえばポリアリルアミ
ンまたはポリビニルアミンとのポリマー類似反応を可能にする(実施例1d)。
置換度はポリアミン対コール酸誘導体の比の変更によって調節することができる
。
方法2:
コール酸アミドエーテル類の調製ならびに続くリンカーの結合およびアミノ基含
有ポリマーとのポリマー類似反応
コール酸をまずp−ニトロフェノールを用いて活性エステルに転化させる。次
いで2−メトキシエチルアミンとの反応によってアミドエーテルを得る(実施例
3b)。これを方法1に記載したようにリンカーによってアミノ基含有ポリマー
に結合させる。
方法3:
アクリル置換コール酸誘導体とビニルモノマーとのラジカル共重合
ラジカル共重合によってアクリル置換コール酸誘導体をビニル(好ましくはア
クリル)モノマーと反応させる(実施例5参照)。コーレート基中にまだ存在す
るかも知れないエステル基は塩基性条件で選択的に加水分解させることができる
。
方法4:
メシル置換コール酸とアミノ基含有ポリマーとのポリマー類似反応
pH=8−10におけるポリマー類似反応でコール酸メシレートをアミノ基含
有ポリマー、たとえばポリアミン類と直接反応させることができる。この場合に
置換ポリアミン類を使用することもできる(実施例6、17)。
方法5:
コール酸とジブロモアルカン類との反応によるリンカー基の導入及び続くアミノ
基含有ポリマーとのポリマー類似反応
この方法では、塩基性媒質のTHF中でコール酸とジブロモアルカン類、たと
えばジブロモヘキサンとの直接反応が達成される(実施例7a、15)。この場合
に大過剰のジブロモアルカンが重要である。ついで得られたオメガブロモアルコ
キシコール酸をアミノ基含有ポリマー、たとえばポリアミン類とのポリマー類似
反応で本発明によるポリマーに転化させる(実施例7b、12、13、15)。
方法6:
リンカー基中にカチオン中心を有するコール酸誘導体の合成及び続く得られたモ
ノマーの単独または共重合
メンシュトキン反応で3−(N,N−ジメチルアミノプロピル)メタクリルア
ミドをブロモ−またはメシル置換コール酸誘導体と反応させる。この場合に3−
アミノ基が第四級化されて極めて水に可溶のアクリレート置換コール酸誘導体が
生成する(実施例8、9a)。これをラジカル条件下で単独重合または他のビニル
コモノマーと共重合させることができる(実施例9)。
方法7:
アクリル置換コール酸とアリルアミン(塩酸塩)または他のビニル重合可能なア
ミンとのラジカル共重合
ラジカル条件下で重合させることができるアリルアミン(塩酸塩)及他のビニ
ル性アミン類をアクリル置換コール酸誘導体と直接重合させることができる(実
施例11、16)。
方法8:
アクリル置換コーレートのアミノ基含有ポリマーへのポリマー類似ミカエル付加
反応
この反応では、ミカエル付加反応においてpH=9−10のアルコール溶液中
でアクリル置換コール酸誘導体をアミノ基含有ポリマー、たとえばポリアミン類
と反応させる。
本発明は、本発明による活性化合物の1種以上、また適切にはさらに低脂血症
薬剤をも含む医薬品にも関する。
本発明による活性化合物は低脂血症薬剤として用いるのに適当である。
本発明による活性化合物は、たとえば医薬品、食品添加物、配合助剤、洗浄剤
、胆汁酸の脂肝循環に影響を与える薬剤、脂質吸収に影響を与える薬剤、血清コ
レステロールレベルに影響を与える薬剤、胃腸管中の胆汁酸吸収の濃度依存抑制
を行う薬剤または動脈硬化症状を抑制する薬剤として用いられる。
実験の部:
実施例1:
a)実施例1a:コール酸メシレート:
200mlのピリジン中の40.9g(100mmol)のコール酸に0℃に
おいて20分の間に9.2ml(117mmol)のメタンスルホニルクロリド
を滴下した。混合物をまず0℃で15分間撹拌した後室温で5時間撹拌した。一
夜間放置後混合物を1000mlの氷水/200mlの濃硫酸の混合物中に注入
してさらに10分間撹拌した。得られた沈殿を吸引濾過して水洗した。ついで沈
殿をメチレンクロリドに溶解してその溶液を水で抽出した。硫酸ナトリウムを用
いて有機相を乾燥して蒸発させた。定量的に生成物(実施例1a)が得られ、さ
らに精製を行わずに以後の工程に使用した。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.69ppm(s,3H,CH3);0.91(s
,3H,CH3);0.99(d,J=6.0Hz,CH 3CH),0.9−2.6(
m,24H,脂肪族CH),2.99(s,3H,CH 3SO3);3.87(br.
s,1H,CHOH);4.01(br.s,1H,CHOH);4.50(m,
1H,CHOSO2).
実施例1b:
トリエチレングリコールとコール酸との付加物:
6.1g(12.5mmol)の実施例1aを25ml(150mmol)の
トリエチレングリコールに懸濁させ、短時間100℃に加熱して溶解させた。4
.0g(100mmol)の酸化マグネシウムを加えて混合物を100℃で5時
間撹拌した。一夜間放置後100mlのメチレンクロリドを加え、得られた沈殿
を吸引濾過してメチレンクロリドで洗った。有機相を200mlの2N塩酸水溶
液
で抽出した後濃縮した。粗製物収量:7.2g。粗製物をシリカゲルを用いるク
ロマトグラフィー(勾配 酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=1:1)によ
って精製した。生成物画分を超音波撹拌を行いながらメチレンクロリドで沈殿さ
せて、沈殿を濾別した。濾液は純粋な実施例1bを含有した。濃縮後の収量:実
施例1b 1.7g(25%)。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.69ppm(s,3H,CH3);0.91(s
,3H,CH3);0.99(d,J=6.0Hz,CH 3CH),0.8−2.4(
m,24H,脂肪族CH);3.5−3.75(m,13H,O−CH 2−CH 2−
OおよびCHR2OCH2);3.85(br.s,1H,CHOH);3.97(b
r.s,1H,CHOH).
実施例1c:
30mlのジクロロメタン中に600mg(1.1mmol)の実施例1bお
よび140mg(2.5mmol)の水酸化カリウム粉末を含んだ液に20ml
のジクロロメタンに溶解した248mg(1.3mmol)のトシルクロリドを
0℃において30分の間に少量ずつ加えた。TLC検査がまだ完全な反応を示さ
なかったのでさらに100mg(1.8mmol)の水酸化カリウム粉末を加え
た。混合物を室温でさらに1時間撹拌した。得られた沈殿を濾別した。濾液を濃
縮した。粗製物収量:1.3g。粗製物を少量のジクロロメタンに溶解し、シリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=9:1)
によって精製した。収量:540mg(70%)。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.68ppm(s,3H,CH3);0.90(s
,3H,CH3);0.98(d,J=6.0Hz,CH 3CH),0.6−2.5(
m,24H,脂肪族CH);2.44(s,3H,Ts−CH3);3.5−3.7
5(m,12H,O−CH 2−CH 2−O);3.84(br.s,1H,CHOH)
;3.97(br.s,1H,CHOH);4.15(m,1H,CHR2OCH2)
;7.34(d,J=9Hz,2H,アリールH),7.79(J=9Hz,2H
,アリールH).
実施例1d:
200mgのポリビニルアミンを20mlの水に溶解してpH=10に調節し
た。20mlのエタノールに溶解した66mg(2mol%)の1cを加えてp
H=10に再び調節した。混合物を50℃で6時間撹拌するとpHはpH=8に
変わった。pHを再度pH=10に調節して混合物を一夜間室温に放置した。生
成物1dをエタノール:水=1:1を用いる限外濾過(膜5000Å)により精
製し、残留物の凍結乾燥によって単離した。収量:180mg。1H NMR分
析の結果、ポリビニルアミンの置換度はn=1%を示した。1
H NMR(D2O):δ=0.57ppm(s,3H,コーレートCH3);
0.79(br.m,6H,コーレート−CH3およびCH 3CH);1.0−1.
6(m,脂肪族コーレートCH);1.6−2.5(m,CH 2−CHNHおよび脂
肪族コーレートCH);3.3−3.5(O−CH 2−CH 2−O);3.5−4.
0(br.s,CHNH−CH2);4.0−4.4(m,CHOHおよびCHR2
OCH2).
実施例2: 20mlのエタノールに100mgのポリビニルアミンを溶解した液に0.7
mlの2N水酸化ナトリウム溶液を加えて混合物を40−50℃に加温した。6
時間の間に496mgの実施例1cを少しずつ加えた。pHをpH=9に保って
、混合物を室温で3日間放置した。エタノール:水=1:1を用いる限外濾過(
膜5000Å)によって生成物2を精製して、残留物の凍結乾燥によって単離し
た。収量:170mg。1H NMR分析の結果ポリビニルアミンの置換度はn
=5%を示した。1
H NMR:実施例1dと同様。
実施例3:
実施例3a:
20g(49mmol)のコール酸を300mlのTHFに溶解して、10.
2g(73mmol)のp−ニトロフェノールおよびスパチュラの先端に盛った
p−N,N−ジメチルアミノピリジンを加えた。混合物を0℃に冷却した後、5
0mlのTHFに溶解した13.2g(64mmol)のジシクロヘキシルカル
ボジイミドを加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した後室温で4時間撹拌する
と沈殿が生じた。これを濾別した。濾液を容積の半分に濃縮して、濁りが出始め
るまでペンタンで処理した。混合物をさらに1時間撹拌して生成した沈殿を濾別
した。沈殿を合わせトルエンで洗って乾燥した。収量:11.5g。濾液を合わ
せて蒸発乾固し、残留物を100mlのTHFに溶解した。溶液を再び濁りが出
始めるまでペンタンで処理し、さらに1時間撹拌した。得られた沈殿を再び濾別
した。収量:4.5g。実施例3aの総収量:16.0g(62%)。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.70ppm(s,3H,CH3);0.90(s
,3H,CH3);1.06(d,J=6.0Hz,CH 3CH),0.9−2.8(
m,24H,脂肪族CH);3.47(br.s,1H,CHOH);3.85(b
r.s,1H,CHOH);3.99(br.s,1H,CHOH);7.28(
d,J=9Hz,2H,アリールH),8.26(d,J=9Hz,2H,アリー
ルH).
実施例3b:
はじめにエタノール100mlと水100mlの混合物中に750mg(10
mmol)の2-メトキシエチルアミンを入れ、5.9g(11mmol)の実
施例3aを少しずつ加え、水酸化ナトリウム溶液を加えてpHを10−11に保
った。濁っている混合物を40−50℃で4時間撹拌した後3日間室温に放置し
た。混合物を濾過して濾液を50mlの容量に濃縮した。塩酸を加えてpHをp
H=1に調節した。混合物をジエチルエーテルで2回抽出した後ジクロロメタン
で2回抽出した。エーテル抽出物は捨てた。ジクロロメタン相を合わせて硫酸ナ
トリウムで乾燥後蒸発させた。収量:実施例3b 4.4g(94%)。1
NMR:(CDCl3)δ=0.68ppm(s,3H,CH3);0.99(s,3
H,CH3);1.00(d,J=6.0Hz,CH 3CH),0.9−2.4(m,
24H,脂肪族CH);3.36(s,3H,CH3O);3.45(m,5H,CH
OHおよびNH−CH 2−CH 2−O);3.84(br.s,1H,CHOH)
;3.96(br.s,1H,CHOH);6.20(br.s,1H,NH).
実施例3c:
4.1g(9.9mmol)の実施例3bを20mlのピリジンに溶解した。
0℃において0.92mlのメタンスルホニルクロリドを加えて混合物を0℃で
30分間及び室温で1時間撹拌した。混合物を氷で処理した。ついで20mlの
濃硫酸を徐々に撹拌しながら入れた。混合物をさらに5分間撹拌した。得られた
沈殿を濾別し、水洗した後ジクロロメタンに溶解した。この溶液を水で抽出した
。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥後蒸発させた。
粗製物収量:4.7g。粗製物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル)で精製した。収量:実施例3c 2.9g(54%)。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.69ppm(s,3H,CH3);0.91(s
,3H,CH3);1.00(d,J=6.0Hz,CH 3CH),0.9−2.4(
m,24H,脂肪族CH);2.99(s,3H,CH3SO3);3.36(s,3
H,CH3O);3.45(m,4H,NH−CH 2−CH 2−O);3.86(br
.s,1H,CHOH);3.99(br.s,1H,CHOH);4.50(br
.s,1H,CHOSO2);6.05(br.s,1H,NH).
実施例3d:
5mlのジクロロメタン中に2.9g(5.3mmol)の実施例3cおよび
12.0g(80mmol)のトリエチレングリコールを溶解した液に1mlの
トリエチルアミンを加えた。メチレンクロリドを留去した後混合物を100℃に
加熱した。2mlのトリエチルアミンを加えて混合物を100℃で5時間撹拌し
た。次に再び1mlのトリエチルアミンを加えて混合物を100℃でさらに8時
間撹拌した。混合物を室温で1週間放置した後ジクロロメタンに溶解した。この
溶液を50mlの氷水/濃硫酸(1:1)混合物中に注入した。この混合物をジ
クロロメタンで3回抽出した。有機相を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発
させた。粗製物収量:2.5g。粗製物をシリカゲルを用いるクロマトグラフィ
ー(勾配 酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=9:1)によって精製した。
収量:実施例3d 0.9g(30%)。1
H NMR:(CD3OD)δ=0.70ppm(s,3H,CH3);0.91(s
,3H,CH3);1.02(d,J=6.0Hz,CH 3CH),0.8−2.5(
m,24H,脂肪族CH);3.25−3.35(m,2H,NH−CH 2−CH2
−O);3.34(s,3H,CH3O);3.41−3.46(m,2H,NH−
CH2−CH 2−O);3.50−3.67(m,13H,O−CH2−CH2−Oお
よびCHR2OCH2);3.79(br.s,1H,CHOH);3.95(br.
s,1H,CHOH).
実施例3e: 900mg(1.5mmol)の実施例1dを30mlのジクロロメタンに溶
解した。0℃においてこの溶液に343mg(1.8mmol)のp−トルエン
スルホニルクロリドおよび140mg(2.5mmol)の水酸化カリウム粉末
を加えた。この混合物を撹拌しながら室温に温めた。室温で30分間撹拌後10
0mg(1.8mmol)の水酸化カリウム粉末を再び加えて混合物をさらに2
時間撹拌した。沈殿を濾別した。濾液を蒸発させた。粗製物収量:1.2g。シ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(勾配 ジクロロメタン→ジクロロ
メタン:メタノール=95:5)によって純粋な実施例3eを得た。収量:3e
870mg(77%)。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.69ppm(s,3H,CH3);0.90(s
,3H,CH3);0.98(d,J=6.0Hz,CH 3CH),1.0−2.4(
m,24H,脂肪族CH);2.45(s,3H,Ts−CH3);3.36(s,
3H,CH3O);3.4−3.65(m,13H,O−CH 2−CH 2−O,NH
−CH 2−CH 2−OおよびCHR2OCH2);3.70(t,J=6Hz,2H,
Ts−O−CH 2−CH2);3.84(br.s,1H,CHOH);3.97(b
r.s,1H,CHOH);4.16(t,J=6Hz,2H,O−CH 2−CH 2
);(脱落)1H,CHR2OCH2);7.35(d,J=9Hz,2H,アリー
ルH),7.80(d,J=9Hz,2H,アリールH).
実施例3f: 20mlの水と20mlのエタノールとの混合物に150mgのポリビニルア
ミンを溶解した。pH=10に調節した。40−50℃で131mg(5mol
%)の実施例3eを少しずつ添加した。溶液を室温で4時間撹拌した後3時間還
流下で加熱した。さらに3日間放置した後も実施例3eはまだ検知可能であった
。
混合物をpH=12に調節した後さらに7時間還流下で加熱した。冷却後限外濾
過(膜5000Å;エタノール/水=1:1)に次いで凍結乾燥によって高分子
量生成物を単離した。収量:実施例3f 180mg。1H NMR分析の結果
約n=1%の置換度を示した。1
H NMR(D2O):δ=0.73ppm(s,3H,コーレートCH3);0.
96(br.m,6H,コーレートCH3);0.99(d,J=6.0Hz,3H
,CH 3CH);1.0−2.4(m,脂肪族コーレートCH):1.3−1.8(
br.m,2H,CHNH−CH 2);2.94-3.16(br.m,1H,CHN
H−CH2);3.38(s,3H,CH3O);3.4−3.9(O−CH 2,N−
CH 2,O−CH);3.91(br.s,1H,CHOH);4.08(br.s
,1H,CHOH).
実施例4: 20mlの水と20mlのエタノールとの混合物に100mgのポリビニルア
ミンを溶解した。pH=10に調節した。40−50℃で350mg(20mo
l%)の実施例3eを少しずつ加えた。溶液を室温で4時間撹拌後、3時間還流
下で加熱した。さらに3日間放置後もまだ実施例3eは検知可能であった。混合
物をpH=12に調節した後さらに7時間還流下で加熱した。冷却後限外濾過(
膜5000Å;エタノール/水=1:1)に続く凍結乾燥によって高分子量生成
物を単離した。収量:実施例3f 170mg。1H NMR分析の結果約n=
5%の置換度を示した。1
H NMR:(D2O)d=0.73ppm(s,3H,コーレートCH3);0.
96(br.m,6H,コーレートCH3);0.99(d,J=6.0Hz,3H
,CH 3CH);1.0−2.4(m,脂肪族コーレートCH);1.3−1.8(
br.m,2H,CHNH−CH 2);2.94−3.16(br.m,1H,CH
NH−CH2);3.38(s,3H,CH3O);3.5−3.85(O−CH 2
,N−CH 2,O−CH);3.89(br.s,1H,CHOH);4.05(b
r.s,1H,CHOH).
実施例5: 2mlのエタノール中に344mgのコモノマーI(特許EP548793に
記載されたとおりに合成)を溶解した液に132mgの3−メタクリロイルアミ
ドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドを加えた。混合物中に窒素を45分
間通じた。ついで窒素雰囲気中で662μgのTrigonox62(t−ブチ
ルペルオキシジエチルアセテート;AKZO Chemicals)またはジベ
ンゾイルペルオキシドを加えた。空気を排除しながら混合物を75℃で27時間
撹拌した。出発物質がまだ検出可能であったので、窒素雰囲気中で687μgの
VA−044(2,2’−アゾビス−[2−(2’−シアノ吉草酸)];濃度75
%水溶液;Wako Chemicals)を加えた。混合物を45−50℃
で20時間撹拌した。次いで濃度20%の水酸化ナトリウム水溶液を5ml加え
て混合物を45℃で18時間撹拌した。ついで150mlの水を加えた。稀塩酸
を加えてpHを=7に調節した。次ぎに限外濾過(膜5000Å;メタノール/
水=1:2)によって実施例5を単離した。1
H NMR:(D2O)δ=0.73ppm(s,3H,コーレートCH3);0.
96(br.m,6H,コーレートCH3);0.99(d,J=6.0Hz,3H
,CH 3CH);1.0−2.4(m,脂肪族コーレートCH);1.3−1.8(
br.m,2H,CHNH−CH 2);2.94−3.16(br.m,1H,CH
NH−CH2);3.38(s,3H,CH3O);3.5−3.85(O−CH 2
、N−CH 2、O−CH);3.89(br.s,1H,CHOH);4.05(b
r.s,1H,CHOH).
比率:57:43
実施例6:
10mlの水と10mlのメタノールとの混合物中に600mgのトリメチル
アンモニウムドデシル置換ポリビニルアミン(置換度20%)を溶解した。混合
物を45−50℃に温めた。次いで239mg(10mol%)の3−メシルコ
ール酸(実施例1a)を添加し、水酸化ナトリウム希薄溶液を加えてpHを8−
10に保った。この透明溶液を45−50℃で15時間撹拌した。生成物をメタ
ノール/水=1:1中で限外濾過(膜5000Å)により精製し、凍結乾燥によ
って単離した。収量:550mg。1
H NMR:(D2O)δ=0.8−2.2(m),2.25−4.2(m),3.0
4(s,N−CH 3).置換度は前記の通りである。
実施例7:
実施例7a:
12.3g(30mmol)のコール酸を200mlのTHFに溶解した。次
いで73.2g(300mmol)の1,6−ジブロモヘキサンを加えて混合物
を還流下で加熱した。次に6時間の間に10.2g(180mmol)の水酸化
カリウム粉末を少しずつ加えた。混合物をさらに1時間撹拌した。冷却後得られ
た沈殿を吸引濾過してTHFで洗った。濾液を濃縮した。過剰のジブロモヘキサ
ンを真空で留去した。粘稠な残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→
酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製した。収量:6g。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.68ppm(s,3H,コーレートCH3);
0.89(br.m,6H,コーレートCH3);0.99(d,J=6.0
Hz,3H,CH 3CH);1.0−2.4(m,脂肪族コーレートCH);1.3
−1.8(br.m,2H,CHNH−CH 2);2.6−2.9(br.m,3H
);3.42(d,J=6.0Hz,2H);3.84(br.s,1H,CHOH
);3.96(br.s,1H,CHOH);4.06(d,J=6.0Hz,2H
).
MS:Cl(アンモニア):m/e[%]=590(81Br同位元素のM+NH4,
95);588(79Br同位元素のM+NH4,100).
実施例7b: 10gのポリアリルアミン塩酸塩を100mlの水に溶解し、水酸化ナトリウ
ム希薄溶液を用いてpHをpH=10に調節した。50−60℃において3時間
の間に3.1gの実施例7aを加えると、そのたびに一時的な濁りを生じた。水
酸化ナトリウム希薄溶液を加えてpH=9.5−10に保った。混合物を60℃
で4時間撹拌した。生成物をメタノール/水=1:1の中での限外濾過に続く凍
結乾燥によって精製した。収量:7.4g。1
H NMR:(D2O)δ=0.72(br.s,3H,コーレートCH 3),0.
92(br.s,3H,コーレートCH 3),0.95−2.2(m,脂肪族CH)
,2.72(br.s,2H,CH 2−NH2),2.9−4.2(m,CHOH,
とりわけCH2O).コーレートの置換度:2%。
実施例8: 233mg(0.44mmol)の3−(2−メシル)エトキシコール酸を1
mlのメタノールに溶解し、ついで75mg(0.44mmol)の3−(N,
N−ジメチルアミノプロピル)−メタクリルアミドを加えた。20分後沈殿が生
じた。混合物を50℃で14日間撹拌した。溶剤を留去し残留物をシリカゲルを
用いて3回クロマトグラフィー(メタノール→メタノール/水/酢酸=10:0
.5:0.05)を行った。50mgの生成物が得られた。1
H NMR:(CD3OD)δ=0.71(s,3H,コーレートCH 3),0.9
4(s,3H,コーレートCH 3),1.01(d,J=7Hz,3H,コーレート
CH 3CH),1.0−2.5(m,脂肪族CH),2.80(s,3H,メシレー
トアニオン),3.0−4.0(種々のm,CHOH,とりわけCH2O),3.1
6(s,6H,N−CH 3),5.40(br.s,1H,ビニルH),5.74(b
r.s,1H,ビニルH).
MS:m/e[%]=605(M+).
実施例9:
実施例9a: 251mg(0.44mmol)の3−(6−ブロモヘキシルオキシ)コーレ
ートを2mlのメタノールに溶解して75mg(0.44mmol)の3−(N
,N−ジメチルアミノプロピル)−メタクリルアミドを加えた。混合物を6時間
還流下で加熱した後一夜間放置した。溶剤を留去して残留物をシリカゲルを用い
てクロマトグラフィー(メタノール→メタノール/水/酢酸=99:0.5:0
.
5)を行った。160mgの粗製物が得られ、それを弱酸性イオン交換体によっ
てさらに精製した。収量:80mg。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.67(s,3H,コーレートCH 3),0.8
7(s,3H,コーレートCH 3),0.99(d,J=7Hz,3H,コーレート
CH 3CH),1.0−2.4(m,脂肪族CH),3.1−4.1(いくつかのm
,CHOH,とりわけCH2O),3.15(s,6H,N−CH 3),3.86(s
),5.35(br.s,1H,ビニルH),5.85(br.s,1H,ビニルH
).
実施例9b: 3mlの水に55mg(77μmol)の実施例9a及び17mg(77μm
ol)のトリメチルアンモニウムプロピルメタクリレートクロリドを溶解した液
に0.52mgの遊離基開始剤VA 044(Wako)を加えた。混合物を脱
気した後45℃で70時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を10mlの水
に溶解して限外濾過(膜5000Å)により精製した。凍結乾燥後66mgの実
施例9bが得られた。1
H NMR:(CDCl3)δ=0.67(s,3H,コーレートCH 3),0.8
7(s,3H,コーレートCH 3),0.99(d,J=7Hz,3H,コーレート
CH 3CH),1.0−2.4(m,脂肪族CH),3.1−4.1(いくつかのm
,CHOH,とりわけCH2O),3.15(s,6H,N−CH 3),3.86(s
),5.35(br.s,1H,ビニルH),5.85(br.s,1H,ビニルH
).
実施例9c: 3.5mlのメタノール中に741mg(1.0mmol)の実施例9aを溶
解した液に30分間窒素ガスを通じた。ついで溶液を60℃に温めた。10mg
の遊離基開始剤VA 044(Wako)を加えた。次いで窒素雰囲気中で混合
物を60℃で4時問撹拌した。ついでそれを水で希釈して限外濾過(膜5000
Å)によって精製した。対イオンBr-→Cl-の交換のために希薄NaCl水溶
液で2回、さらに水で2回洗った。凍結乾燥後456mgが得られた。
元素分析:
計算値: C 66.4% H 10.4% N 14.3% Cl 5.3%
実測値: C 66.2% H 10.5% N 14.2% Cl 5.2%
実施例10: 38mg(0.35mmol)のN−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル
)メタクリルアミド及び200mg(0.35mmol)のコモノマーIを1.
3
9mlのエタノールに溶解した。45分間撹拌しながら混合物中に窒素を通じた
。次いで0.66mgのVA 044開始剤を加えた。混合物を45−50℃で
27時間撹拌した。冷却後、水中での限外濾過(5000Åの膜)に続く凍結乾
燥によって生成したコポリマーを単離した。収量:196mg。
実施例11: 3mlのエタノール中に80mg(0.17mmol)のIを溶解した液に室
温で181mg(3.19mmol)のアリルアミンを加えた。混合物中に1時
間窒素を通じた。次いで1.14mg(1mol%)のVA 044開始剤を加
えた。混合物を50℃で15時間撹拌した。混合物を濃縮して残留物を5mlの
濃度20%の水酸化ナトリウム水溶液中で70℃で4時間撹拌した。溶液をpH
=7に調節した。水中での限外濾過(5000Åの膜)に続く凍結乾燥によって
生成物を単離した。収量:106mg。
実施例12: 100mlの水中に5.00g(43mmol)のIを溶解した液に1.74
gの水酸化ナトリウム粉末を加えた。ついで60mlのメタノール中に1.98
gのIIを溶解した液を加えた。混合物を60℃で6時間撹拌した。混合物を水で
2lの容量に希釈した。pHをpH=7に調節した。水中での限外濾過(500
0Åの膜)に続く凍結乾燥によって生成物を単離した。収量:5.63g。1
H NMR(D2O):l:m:n=0.79:0.20:0.01
実施例13: 100mlの水中に5.00g(55.6mmol)のIを溶解した液に室温
で2.22g(55.6mmol)の水酸化ナトリウム粉末を添加した。ついで
75mlのメタノールに2.54gのIIを溶解した液を加えた。混合物を60℃
で8時間撹拌した。混合物を水で2lの容量に希釈した。pHをpH=7に調節
した。水中での限外濾過(5000Åの膜)に続く凍結乾燥によって生成物を単
離した。収量:5.50g。1
H NMR(D2O):l:m:n=0.79:0.20:0.01
実施例14: 5mlのエタノール中に107mg(2.5mmol)のポリビニルアミンを
溶解した液に室温で274mg(0.50mmol)のIを加えた。溶液のpH
をpH=9−10に調節して、混合物を室温で1週間撹拌した。混合物を容積の
四分の一に濃縮して10mlの濃度10%の水酸化ナトリウム水溶液で処理した
。それを室温で2日間撹拌した後pHをpH=7に調節した。
水中での限外濾過(5000Åの膜)に続く凍結乾燥によって生成物を単離し
た。収量:90mg。1
H NMR(D2O):m:n=0.99:0.01
実施例15:
実施例15a: 100mlのTHFに4.1g(10mmol)のコール酸を溶解した。次い
で9.0g(30mmol)の1,10−ジブロモデカンを加えて混合物を還流
下で加熱した。つぎに5時間の間に3.4g(60mmol)の水酸化カリウム
粉末を少しずつ加えた。混合物をさらに1時間撹拌した。冷却後、生成した沈殿
を吸引濾過してTHFで洗った。濾液を濃縮した。過剰のドブロモデカンを真空
で留去した。粘稠な残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって
精製した。収量:0.81g。
実施例15b:
1.5gのポリアリルアミン塩酸塩を15mlの水および10mlのメタノー
ルに溶解し、水酸化ナトリウム希薄溶液を用いてpHをpH=10に調節した。
50−60℃において2時間の間に0.5g(5mol%)の実施例15aを加
えると、一時的な濁りが生じた。水酸化ナトリウム希薄溶液を加えてpHをpH
=9.5−10に保った。混合物を60℃で5時間撹拌した。生成物をエタノー
ル/水=1:1中、ついで水中での限外濾過(3000Åの膜)に続く凍結乾燥
によって精製した。収量:0.95g。1
H NMR:(D2O)コーレートの置換度:1%。
実施例16:
2mlのエタノール中に63mg(0.14mmol)のメチル3-アクリロ
イルコーレートを溶解した液に30分間窒素を通じた。ついで250mg(2.
60mmol)のN−ビニルイミダゾール(Polyscience)及び8.
9mg(0.027mmol)のVA 044開始剤を加えた。窒素雰囲気中で
混合物を45−48℃に温め、この温度で2日間撹拌した。粘稠な物質が得られ
た。これを10mlのメタノールに溶解した。ついで3mlの20%濃度の水酸
化ナトリウム水溶液を加え、混合物を50℃で12時間撹拌した。pHをpH=
7に調節した。水中での限外濾過(5000Åの膜)に続く凍結乾燥によって生
成物を単離した。収量:200mg。1
H NMR:(D2O)コーレートの置換度:3%。
実施例17:
水10mlおよびエタノール10mlの混合物中に500mgのポリビニルア
ミンを溶解した。40−50℃において57mgの3−メシルコール酸を少しず
つ加えた。pHを9から10に保った。混合物を40−50℃で9時間撹拌した
。ついで200mlのエタノール:水=1:1を加えた。水中での限外濾過(5
000Åの膜)に続く凍結乾燥によって生成物を単離した。収量:500mg。1
H NMR:(D2O)コーレートの置換度:1%。
実施例18: 2.1mlのエタノール中に300mg(0.63mmol)のメチル3−ア
クリロイルコーレートを溶解して脱気した液に139mg(0.63mmol)
の3−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドおよび4.1
mg(0.013mmol)のVA 044開始剤を加えた。混合物を窒素雰囲
気中において45−48℃で2日間撹拌した。TLC検査によってもはやモノマ
ーは検知できなかった。pHをpH=7に調節して50mlの水を加えた。水中
での限外濾過(5000Åの膜)に続く凍結乾燥によって生成物を単離した。
収量:370mg。この生成物に10mlのTHFと1mlの20%濃度の水酸
化ナトリウム溶液を加えた。混合物を50℃に温めた。均一溶液が得られなかっ
たのでTHFを真空で留去した。100mlの水を加えて混合物を室温で一夜間
撹拌した。pHをpH=7に調節した。次いで限外濾過(5000Åの膜;メタ
ノール/水=1:1)に続く凍結乾燥によって実施例18を単離した。1
H NMR:(D2O):比率:70:30。
ウシ胆汁検定吸着試験において、ポリマーの胆汁酸を吸着する能力を測定する
。
ウシ胆汁検定吸着試験:
試料は次ぎのように調製した。
まず下記の塩類を後記の濃度で含有する水溶液を調製する。
NaCl 90mmol/l
KCl 6mmol/l
CaCl2 3mmol/l
NaHCO3 10mmol/l
タウロコール酸ナトリウム 1.38g/l
グリココール酸ナトリウム 2.49g/l
溶液のpHをpH=7.0±0.2に調節する。
上記溶液を10ml取って試料容器に加える。ついで20mgのポリマー(実
施例1ないし18)を加える。混合物を緩やかに2時間撹拌した後遠心分離(5
000rpm)にかける。上澄み液から分析用に30μlの試料を採って次ぎに
述べるように分析する。
蛍光検出器つきHPLC
装置:Kontron製HPLC装置で、3個のポンプ及び混合チャンバー、オ
ートサンプラー、UV検出器ならびにMT2ソフトウエアを有する分析装
置からなる。
Merck−Hitachi製蛍光検出器、
試料は光および温度に敏感であるのでオートサンプラーは約5℃に冷却す
る。
溶離液B:アセトニトリル/メタノール60:30
rck製
プレカラム:LiChrospher60RP−selectB,4mm,5μ
m Merck製
流量:1.3ml/分
検出:励起:340nm
発光:410nm
勾配:0.00分 66%B
7.50分 66%B
8.00分 76%B
12.50分 76%B
13.00分 83%B
25.00分 83%B
25.50分 91%B
40.00分 91%B
総胆汁酸の酵素分析
− 下記混合物の各900μlをEppendorf容器に加える:
6mlの二リン酸四ナトリウム緩衝液0.1M、pH8.9
2mlのNAD溶液(4mg/mlの水)、
20mlのMillipore water
− 30μlの試料(濃度:水1ml当たりポリマー2mg)および30μlの
酵素溶液をピペットで注入。
− 酵素溶液:3−アルファヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
0.5単位/ml
− バッチを混合して室温で2時間温置する。
− ついで1mlの使い捨てキュベットに移し光度計で340nmにおいて測定
を行う。
酵素試験の結果UV検出器つきHPLC
装置:Kontron製HPLC装置で、3個のポンプおよび混合チャンバー、
オートサンプラー、UV検出器ならびにMT2ソフトウエアつき分析装置
からなる。
移動層:溶離液A;カルバミン酸アンモニウム緩衝液0.019Mで、リン酸に
よりpH4.0に調整
溶離液B:アセトニトリル
カラム:LiChrospher100RP−8、25mm,5μm Merc
k製
プレカラム:LiChrospher60RP−selectB,4mm,5μ
m Merck製
流量: 勾配: 0.00分 0.8ml/分
20.00分 0.8ml/分
23.00分 1.3ml/分
51.00分 1.3ml/分
検出: 200nm(配合物によってはさらに254nm)
勾配: 0.00分 32%B
8.00分 35%B
17.00分 38%B
20.00分 40%B
24.00分 40%B
30.00分 50%B
45.00分 60%B
胆汁酸の結合[%]
コレスチラミン 実施例 実施例
#6 #17
タウロコーレート(TC) 52 57 57
グリココーレート(GC) 34 50 48
タウロデオキシコーレート(TDC) 86 93 89
グリコデオキシコーレート(GDC) 74 90 88
タウロケノデオキシコーレート(TCDC) 100 100 100
グリコケノデオキシコーレート(GCDC) 77 89 84
「ラットの腸における生体内灌流」試験はポリマーが回腸領域で胆汁酸の再
吸収を阻止する能力を調査する。
ラットの腸における生体内灌流:
生体内調査はF.G.J.Poelmaら(J.Pharm.Sci.78(
4),
285−89,1989)が述べたように行った−ただし試験法の修正を必要と
した。
本調査ではタウロコーレートとタウロコール酸、およびコーレートとコール酸
は同意義に使用する。
胆汁管へのカニューレ挿入
胆汁管を露出させてカテーテルを接続する(PE50,Intramedic
dt)をその端部に取り付ける。一定時間間隔で胆汁をこのピペットに集めて重
量を測定したEppendorf反応容器に満たす。実験終了時に胆汁のみなら
ず媒質試料をも秤量し、試料の一部をシンチレーションカウンターで測定にかけ
る。このために、10μlの試料を10mlのQuickszint212(Z
insser GmbH,Frankfurt am Main,German
y)とともにSarstedt試料容器(58×22mm)にピペットで秤取し
て、30分の減衰時間後Beckman2800β−カウンターで計測した。
1.トレーサーとして3H−タウロコーレートまたは14C−タウロコーレートを
用いた10mMのタウロコーレートとともに本発明による化合物(実施例1ない
し18)を腸セグメントに注入し、ぜん動ポンプを用いて灌流液を2時間循環さ
せた。腸(媒質)内のトレーサーの減少または胆汁液(胆汁)中のトレーサーの
出現をシンチレーション測定およびHPLCを利用して測定した。本発明による
化合物を含まないトレーサー入り10mMのタウロコーレートを対照として注入
して腸および胆汁液中の変化を調べた。
2.腸における生体内灌流
使用した実験動物は企業内(Hoechst animal husband
ry)で飼育した平均体重が230−290gのWistar系ラットである。
この実験動物は麻酔(ウレタン 1g/kg i.p.)前に絶食させない。麻
酔開始後、動物を温度調整(37℃一定)作業台(Medax)に固定し、腹部
の毛を剃った後、長さ約7cmの切り込みを入れて動物の腹壁を切り開く。次い
でLuerアダプター(Hoechst precision mechani
cs)を回盲弁から約8cmの小腸下部と結合させて、連続する小腸をここで結
紮する。次に小腸の始端から13−14cmのところで小腸の他の接続および結
紮を行う。この小腸セグメントの内容物は37℃の温かい等浸透圧食塩水溶液で
注意して洗う。実験溶液は後にこのセグメント(空腸出口/回腸入口)に注入す
る。2mlの導入液(10mMのタウロコーレート、濃度0.9%リン酸塩緩衝
化食塩水1l中0.1mmol濃度のポリマー(実施例1ないし18)、および
リン酸塩緩衝化等浸透圧食塩水溶液に溶解したトレーサー:3.5μCi [3
H(G)]−タウロコール酸,NET−322,Lot2533−081,DuP
ont de Nemour GmbH,Dreieich,Germany)
からまずポンプチュービングに満たす(シリコーンチュービングA,0.5mm
Desaga,Heidelberg,Germany,order No.1
32020)。ついで2個のLuerアダプターを用いてポンプチュービングを
腸セグメントに結合して三方タップ(Pharmaseal K75a)および
2mlの使い捨てシリンジ(Chirana)によって残留液を注入する。その
後直ちにぜん動ポンプ(LKB Multiperpex2115)に切替えて
媒質を0.25ml/分の流量でリサイクルさせる。回路に組み込まれた注入管
からHamiltonシリンジおよびカニューラ(Termo0.4×20)に
よって一定間隔で活性(腸内の放射能の低下=吸収速度)測定用試料を取出す。
低重合体または高分子量の胆汁酸の長時間作用を実証するために、この特別な
実験計画では第1の注入の間には阻害剤とともに放射性トレーサーの流出(腸)
および流入(胆汁)を試験し、また第2の注入の間には阻害剤なしで試験する。
コレスチラミン: 吸収を25%阻害
実施例6: 吸収を36%阻害
実施例7b: 吸収を50%阻害
実施例15b: 吸収を60%阻害
試験の評価
ウシ胆汁検定吸着試験は、本発明によるポリマーがEP 0 549 967
による実施例15の物質よりも胆汁酸を吸着する能力が著しく大きいことを示す
。本発明によるポリマーの胆汁酸を吸着する能力はコレスチラミンの能力に類似
する。
「ラットの腸における生体内灌流」という試験方法において、本発明によるポ
リマーは36%ないし60%の吸収阻害作用を示す。対照的にコレスチラミンは
25%という小さな吸収阻害作用を示す。本発明によるポリマーは胆汁酸を吸着
する大きな能力に加えて、それ自体胆汁酸レセプターに容易に結合され、したが
って吸収阻害作用を示すので、それゆえ本発明のポリマーはコレスチラミンより
もさらに優れている。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年10月2日(1998.10.2)
【補正内容】
1.式Iの単位からなるビニルコポリマー
および生理学的に許容可能なその塩類。
式中
R1、R2、R3 は水素またはCH3;
R4、R5 は水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アシル;
d は0.01〜1.00;
e は0〜0.99;
f は0〜0.99;
(ここでd+e+fは1に等しくなければならない);
L は結合、−NH−、−N(CH3)−、−+NH2Cl-−、−+NH(CH3)
Cl-、−+N(CH3)2Cl-−、−NH−CO−、−NH−(CH2)n−
、−NH−[(CH2)n−O−]m−(CH2)p−、−NH−(CH2)n−C
O−、−NH−CO−(CH2)p−、−NH−(CH2)n−CO−NH(C
H)m−N−(CH3)2 +Cl-−(CH2)m−、−NH−[CH2−CH(C
H3)−O−]m−CH2−CH(CH3)−、−NH−(C
H2)m−N(CH3)2 +Cl-−(CH2)n−、−O−(CH2)n−、−O−
(CH2)n−CO−、−CO−、−CO−NH−、−CO−N(CH3)−
、−CO−NH−CO−、−CO−NH−(CH2)n−、−CO−NH−[
(CH2)n−O−]m−(CH2)p−、−CO−NH−(CH2)n−CO−、
−CO−NH−CO−(CH2)n−、−CO−NH−[CH2−CH(CH3
)−O−]m−CH2−CH(CH3)−、−CO−NH−(CH2)m−+N(
CH3)2Cl-−(CH2)n−、−CO−(CH2)n−O−(CH2)p−C
O−、−Ar−、−Ar−CO−、−Ar−CH2−、−Ar−CH2−+N
(CH3)2Cl-−(CH2)n−、−CO−Ar−CO−、−(C1−C12)
−アルキレン−、
−NH−Ar−CO−、−NH−CH2−Ar−CH2−、
−NH−CO−Ar−CO−;
H は結合、−CH2−、−Ar−、−Ar−CH2−、
(ここでArはフェニレン、ナフチレンである);
m は1〜18;
n は1〜18;
p は1〜18;
A は−O−、−NH−、結合;
B は−OH、−ONa、−OK、−NH2、−NH−CH3、−N(CH3)2、
−NH−CH2−CH2−SO3Na、−NH−CH2−COONa、−NH−
CH2−CH2−+N(CH3)3Cl-、−O−(C1−C18)−アルキル、−
NH−(C1−C6)−アルキル、NH−(C1−C6)−アルキレン−OMe
、R7 は−OH、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH2;
Y は−NH2、−+NH3Cl-−、−NH−R9、−+NH2R9Cl-−、−NR9
R10、−+NR9R10R11Cl-、−(C1−C18)−アルキレン−NH2−、
−(C1−C18)−アルキレン−+NH3Cl-−、−(C1−C18)−アルキ
レン−NHR9、−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、−(C1−C18
)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−NH−CO−(C1−C18)−ア
ルキル、−NH−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−NH−
CO−(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−CO−NH−
(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−フェニル、−フェニ
レン−(C0−C6)−アルキレン−NH2、−フェニレシ−(C0−C6)−
アルキレン−NH−R9、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NR9
R10、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、
−CO−NH−R9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−NHR9、−N
H−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、−NH−(C1−C18)−ア
ルキレン−+NR9R10R11Cl-、−CONH2、−CO−(C1−C12)−
アルキル、−O−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−O−C
O−(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、Z は−NH2、−+NH3Cl-、−NH−R9、−+NH2R9Cl-−、−NR9R
10、−+NR9R10R11Cl-、−(C1−C18)−アルキレン−NH2−、−
(C1−C18)−アルキレン−+NH3Cl-−、−(C1−C18)−アルキレ
ン−NHR9、−(C1−C18)−アルキレンン−NR9R10、−(C1−C18
)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−NH−CO−(C1−C18)−ア
ルキル、−NH−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−NH−
CO−(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COR9、−
CO−OR9、−CO−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11
Cl-、−フェニル、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH2、−
フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH−R9、−フェニレン−(C0
−C6)−アルキレン−NR9R10、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレ
ン−+NR9R10R11Cl-、−CO−NH−(C1−C12)−アルキル、−
NH−(C1−C18)−アルキレン−NHR9、−NH−(C1−C18)−ア
ル キレン
−NR9R10、−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-
、−COOH、−O−R9、−CONH2、−O−CO−R9、−CO−(C1 1−C12)−アルキル、−O−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R
10、−O−CO−(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-;
または下記:
からなる群から選ばれる架橋剤;
X はO、−NH−;
R9、R10 は(C1−C18)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニル;
R11 はH、(C1−C18)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニル;
ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなければ
ならない。
2.式Iにおいて下記の定義を有する請求項1記載の化合物。
R1、R2、R3 は水素またはCH3;
R4、R5 は水素;
d は0.01〜1.00;
e は0〜0.99;
f は0〜0.99;
(ここでd+e+fは1に等しくなければならない);
L は−NH−、−NH−(C1−C18)−アルキレン−、−NH−((C1
−C3)−アルキレン−O−)1-18−(C1−C3)−アルキレン−、−CO−
NH−、−CO−NH−(C1−C18)−アルキレン−、
H は結合、−CH2−;
A は−O−、結合、−NH−;
B は−OH、−ONa、−OCH3、−NH−CH2−CH2−OCH3、
Y は−NH2、−NHR9、−NR9R10、−+NR9R10R11Cl-、−NH−(
C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−CH2−NH2、−CH
2−NH−R9、−(CH2)−NH−(C1−C18)−アルキレン−9R10−
CH2−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−NH
−CO−R9、−CO−NH−プロピレン−+NR9R10R11Cl-、
−CO−O−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10;
Z は−NH2、−NHR9、−NR9R10、−CH2−NH2、−CH2−NH−R
9、−CH2−NR9R10、−CH2−NH2−(C1−C18)−アルキレン−+
NR9R10R11Cl-、または下記:
からなる群から選ばれる架橋剤;
X は−O−、−NH−;
R9、R10、R11 は(C1−C6)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェ
ニル、
ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなければ
ならない。
3.式Iにおいて下記の定義を有する請求項1または2記載の化合物。
R1、R2、R3 は水素;
R4、R5 は水素;
d は0.01〜0.5;
e は0〜0.99;
f は0〜0.99;
(ここでd+e+fは1に等しくなければならない);
L は−NH−CH2−CH2−O−CH2−CH2−O−CH2−CH2−、
−NH−(C1−C18)−アルキレン−、
−CO−、−NH−、
−(C1−C6)−アルキレン−NH−(C1−C6)−アルキレン−;
H は結合、−CH2−;
A は−O−、−NH−、結合;
B は−OH、−ONa、−NH−CH2−CH2−OCH3;
Y は−NH2、−NHR9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−+N(CH3
)3Cl-、−CO−NH−(C1−C10)−アルキレン−+N(CH3)3Cl
-、−CO−NH−(C1−C6)−アルキレン−N(CH3)−、−CH2−
NH2、−CH2−NHR9;
Z は−NH2、−NHR9、−CH2−NH2、−CH2NHR9、−NH−(C1
−C18)−アルキレン−+N−(CH3)3Cl-、−CH2−NH−(C1−C
18)−アルキレン−+N−(CH3)3Cl-、−CO−NH−プロピレン−+
N(CH3)3Cl-;
ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなければ
ならない。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61P 9/10 A61P 9/10
C08F 12/00 C08F 12/00
20/54 20/54
26/00 26/00
(72)発明者 ヴェス,ギュンター
ドイツ連邦共和国デー―63526 ハーナウ
―エルレンゼー,ランゲンゼルボルダー・
ヴェーク 35
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式Iの単位からなるビニルコポリマー および生理学的に許容可能なその塩類。 式中 R1、R2、R3は水素またはCH3; R4、R5 は水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アシル; d は0.01〜1.00; e は0〜0.99; f は0〜0.99; (ここでd+e+fは1に等しくなければならない); L は結合、−NH−、−N(CH3)−、−+NH2Cl-−、−+NH(CH3) Cl-−、−+N(CH3)2Cl-、−NH−CO−、−NH−(CH2)n− 、−NH−[(CH2)n−O−]m−(CH2)p−、−NH−(CH2)n−C O−、−NH−CO−(CH2)p−、−NH−(CH2)n−CO−NH(C H2)m−N−(CH3)2 +Cl-−(CH2)m−、−NH−[CH2−CH( CH3)−O−]m−CH2−CH(CH3)、−NH−(CH2)m−N(CH 3)2 +Cl-−(CH2)n−、−O−(CH2)n−、−O−(CH2)n−CO −、−CO−、−CO−NH−、−CO−N(CH3) −、−CO−NH−CO−、−CO−NH−(CH2)n−、−CO−NH− [(CH2)n−O−]m−(CH2)p−、−CO−NH−(CH2)n−CO− 、−CO−NH−CO−(CH2)n−、−CO−NH−[CH2−CH(C H3)−O−]m−CH2−CH(CH3)−、−CO−NH−(CH2)m−+ N(CH3)2Cl-−(CH2)n−、−CO−(CH2)n−O−(CH2)p −CO−、−Ar−、−Ar−CO−、−Ar−CH2−、−Ar−CH2− +N(CH3)2Cl-−(CH2)n−、−CO−Ar−CO−、−(C1−C1 2)−アルキレン−、 −NH−Ar−CO−、−NH−CH2−Ar−CH2−、 −NH−CO−Ar−CO−; H は結合、−CH2−、−Ar−、−Ar−CH2−、 (ここでArはフェニレン、ナフチレンである); m は1〜18; n は1〜18; p は1〜18; A は−O−、−NH−、結合; B は−OH、−ONa、−OK、−NH2、−NH−CH3、−N(CH3)2、 −NH−CH2−CH2−SO3Na、−NH−CH2−COONa、−NH− CH2−CH2−+N(CH3)3Cl-、−O−(C1−C18)−アルキル、− NH−(C1−C6)−アルキル、NH−(C1−C6)−アルキレン−OMe 、R7 は−OH、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH2; Y は−NH2、−+NH3Cl-、−NH−R9、−+NH2R9Cl-、−NR9R10 、−+NR9R10R11Cl-−、−(C1−C18)−アルキレン−NH2−、− (C1−C18)−アルキレン−+NH3Cl-、−(C1−C18)−アルキレン −NHR9、−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、−(C1−C18) −アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−NH−CO−(C1−C18)−アル キル、−NH−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−NH−C O−(C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COR9、−C O−OR9、−CO−NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11C l-、−フェニル、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH2、−フ ェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH−R9、−フェニレン−(C0− C6)−アルキレン−NR9R10、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン −+NR9R10R11Cl-、−CO−NH−R9、−NH−(C1−C18)−ア ルキレン−NHR9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、− NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COOH、− O−R9、−CONH2、−O−CO−R9、−CO−(C1−C12)−アルキ ル、−O−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−O−CO−( C1−C12)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、Z は−NH2、−+NH3Cl-−、−NH−R9、−+NH2R9Cl-−、−NR9 R10、−+NR9R10R11Cl-、−(C1−C18)−アルキレン−NH2−、−( C1−C18)−アルキレン−+NH3Cl-−、−(C1−C18)−アルキレン−N HR9、−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、−(C1−C18)−アルキレ ン−+NR9R10R11Cl-、−NH−CO−(C1−C18)−アルキル、−NH− CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−NH−CO−(C1−C12) −アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COR9、−CO−OR9、−CO−N H−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11 Cl-、−フェニル、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH2、−フェ ニレン−(C0−C6)−アルキレン−NH−R9、−フェニレン−(C0−C6) −アルキレン−NR9R10、−フェニレン−(C0−C6)−アルキレン−+NR9 R10R11Cl-、−CO−NH−(C1−C12)−アルキル、−NH−(C1−C1 8 )−アルキレン−NHR9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10、 −NH−(C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−COOH、−O −R9、−CONH2、−O−CO−R9、−CO−(C1−C12)−アルキル、− O−CO−(C1−C12)−アルキレン−NR9R10、−O−CO−(C1−C12 )−アルキレン−+NR9R10R11Cl-; または下記: からなる群から選ばれる架橋剤; X は0、−NH−; R9、R10 は(C1−C18)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニル; R11 はH、(C1−C18)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニル; ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなければ ならない。 2.式Iにおいて下記の定義を有する請求項1記載の化合物。 R1、R2、R3 は水素またはCH3; R4、R5 は水素; d は0.01〜1.00; e は0〜0.99; f は0〜0.99; (ここでd+e+fは1に等しくなければならない); L は−NH−、−NH−(C1−C18)−アルキレン−、−NH−((C1−C3 )−アルキレン−O−)1-18−(C−C3)−アルキレン−、−CO−NH− 、−CO−NH−(C1−C18)−アルキレン−、 H は結合、−CH2−; A は−O−、結合、−NH−; B は−OH、−ONa、−OCH3、−NH−CH2−CH2−OCH3、 Y は−NH2、−NHR9、−NR9R10、−+NR9R10R11Cl-、−NH−( C1−C18)−アルキレン−+NR9R10R11Cl-、−CH2−NH2、−CH 2−NH−R9、−(CH2)−NH−(C1−C18)−アルキレン−NR9R1 0、−CH2−NH−(C1−C18)−アルキレン−+ NR9R10R11Cl+、−NH−CO−R9、−CO−NH−R9、−CO−N H−プロピレン−+NR9R10R11Cl-、−CO−NH−R9、−CO−NH −プロピレン−+NR9R10R11Cl-、 −CO−O−(C1−C18)−アルキレン−NR9R10; Z は−NH2、−NHR9、−NR9R10、−CH2−NH2、−CH2−NH−R 9、−CH2−NR9R10、−CH2−NH−(C1−C18)−アルキレン−+N R9R10R11Cl-、または下記: からなる群から選ばれる架橋剤; X は−O−、−NH−; R9、R10、R11は(C1−C6)−アルキル−、−フェニル、−CH2−フェニル 、ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなけれ ばならない。 3.式Iにおいて下記の定義を有する請求項1または2記載の化合物。 R1、R2、R3 は水素; R4、R5 は水素; d は0.01〜0.5; e は0〜0.99; f は0〜0.99; (ここでd+e+fは1に等しくなければならない); L は−NH−CH2−CH2−O−CH2−CH2−O−CH2−CH2−、 −NH−(C1−C18)−アルキレン−、 −CO−、−NH−、 −(C1−C6)−アルキレン−NH−(C1−C6)−アルキレン−; H は結合、−CH2−; A は−O−、−NH−、結合; B は−OH、−ONa、−NH−CH2−CH2−OCH3; Y は−NH2、−NHR9、−NH−(C1−C18)−アルキレン−+N(CH3 )3Cl-、−CO−NH−(C1−C10)−アルキレン−+N(CH3)3Cl -、−CO−NH−(C1−C6)−アルキレン−N(CH3)、−CH2−NH2 、−CH2−NHR9; Z は−NH2、−NHR9、−CH2−NH2、−CH2NHR9、−NH−(C1 −C18)−アルキレン−+N−(CH3)3Cl-、−CH2−NH−(C1−C 18)−アルキレン−+N−(CH3)3Cl-、−CO−NH−プロピレン−+ N(CH3)3Cl-; ここで基L、YおよびZの少なくとも1つはアンモニウム中心を含有しなければ ならない。 4.請求項1〜3のいずれか1つの項記載の化合物の調製法であって、リンカ ーによってコール酸またはコール酸誘導体を結合させたポリビニルアミンをポリ ビニルアミンまたは置換ポリビニルアミンと共重合させることを含む方法。 5.請求項1〜3のいずれか1つの項記載の化合物を1種以上含む薬剤。 6.請求項1〜3のいずれか1つの項記載の1種以上の化合物および1種以上 の低脂血症用活性化合物を含む薬剤。 7.低脂血症用薬剤として使用するための請求項1〜3のいずれか1つの項記 載の化合物。 8.請求項1〜3のいずれか1つの項記載の1種以上の化合物を含む薬剤の製 造法。 9.薬剤、医薬品、食品添加物、配合助剤または洗浄剤としての請求項1〜3 のいずれか1つの項記載の化合物の使用。 10.胆汁酸の腸肝循環に影響を及ぼす薬剤を調製するための請求項1〜3の いずれか1つの項記載の化合物の使用。 11.脂質吸収に影響を及ぼす薬剤を調製するための請求項1〜3のいずれか 1つの項記載の化合物の使用。 12.血清コレステロールレベルに影響を及ぼす薬剤を調製するための請求項 1〜3のいずれか1つの項記載の化合物の使用。 13.胃腸管内の胆汁酸吸収の濃度依存性抑制を行う薬剤を調製するための請 求項1〜3のいずれか1つの項記載の化合物の使用。 14.動脈硬化の徴候を予防する薬剤を調製するための請求項1〜3のいずれ か1つの項記載の化合物の使用。
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