JPH06329543A - 経口コレステロール低下剤 - Google Patents

経口コレステロール低下剤

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JPH06329543A
JPH06329543A JP11845093A JP11845093A JPH06329543A JP H06329543 A JPH06329543 A JP H06329543A JP 11845093 A JP11845093 A JP 11845093A JP 11845093 A JP11845093 A JP 11845093A JP H06329543 A JPH06329543 A JP H06329543A
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JP
Japan
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vinyl monomer
mol
lowering agent
ion exchange
resin
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JP11845093A
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English (en)
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Osamu Hirata
治 平田
Kazutoshi Yamazaki
和俊 山崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 服用量の少量化を図り得る経口コレステロー
ル低下剤を得る。 【構成】 側鎖にアミノ基を有するビニル単量体もしく
は重合後アミノ化可能な官能基を有するビニル単量体
と、上記ビニル単量体以外の疎水性ビニル単量体とを構
成成分とする共重合体よりなり、疎水性ビニル単量体の
導入率が20〜80モル%の範囲とされている陰イオン
交換樹脂よりなることを特徴とする、経口コレステロー
ル低下剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経口コレステロール低
下剤に関し、特に、経口投与により腸内胆汁酸を吸着さ
せて体外に排泄させ、胆汁酸の原料であるコレステロー
ルを消費することにより、血中コレステロール濃度を低
下させる原理に基づく経口コレステロール低下剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】血中コレステロール濃度を低下させる治
療法として、陰イオン交換樹脂を経口投与する治療法が
既に知られている(米国特許第3,499,960号、
同3,780,171号、特開昭53−10386号な
ど)。
【0003】陰イオン交換樹脂を経口投与させて血中コ
レステロール濃度を低下させる機序は以下のとおりと考
えられている。すなわち、経口投与された塩基性陰イオ
ン交換樹脂が腸肝循環している腸内の胆汁酸を吸着固定
し、胆汁酸の再吸収を妨げる。その結果、肝臓内におい
てコレステロールの胆汁酸への変換が促進されて血中コ
レステロール濃度が低下する。
【0004】上記治療法において経口投与される代表的
な塩基性陰イオン交換樹脂としては、スチレン系樹脂に
官能基として脂肪族四級アンモニウム塩を固定した陰イ
オン交換樹脂が知られている(米国特許第3,499,
960号、同3,780,171号、特開昭53−10
386号)。また、これらの他に、官能基としてイミダ
ゾール塩基を用いたもの(特開昭60−209523
号)、ビニルピリジンを用いたもの(特開平2−214
711号)なども知られている。さらに、官能基以外の
構成としては、スチレン系樹脂(米国特許第3,49
9,960号、同3,780,171号、特開昭53−
10386号)、ポリアミド系樹脂(EP−38907
9)、エポキシ系樹脂(特開昭60−209523
号)、ならびにシクロデキストリンもしくはポリサッカ
ライドなどの糖類などを用いたものが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た原理に基づく従来の経口コレステロール低下剤では、
服用量がかなり多くならざるを得ない(例えば、代表的
なコレスチラミンで8〜16g/日)ため、患者が服用
し難いという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、従来の経口コレステロー
ル低下剤の欠点を解消し、服用量の少量化を図り得るコ
レステロール低下剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のビニル単量体
と、該特定のビニル単量体以外の疎水性ビニル単量体と
を構成成分とする共重合体よりなる陰イオン交換樹脂を
用いれば、服用量の少量化を図り得ることを見出し、本
発明を成すに至った。
【0008】すなわち、本発明の経口コレステロール低
下剤は、側鎖にアミノ基を有するビニル単量体もしくは
重合後アミノ化可能な官能基を有するビニル単量体(以
下、両者を特定のビニル単量体と称する。)と、前記特
定のビニル単量体以外の疎水性ビニル単量体とを構成成
分とする共重合体よりなる陰イオン交換樹脂を含み、前
記疎水性ビニル単量体の導入率が20〜80モル%の範
囲であることを特徴とする、経口コレステロール低下剤
である。
【0009】陰イオン交換樹脂の一般的性能の指標とし
ては、総イオン交換容量(meq/g−R)がある。総
イオン交換容量は、塩化物イオンなどの低分子イオンの
交換能力を示しており、イオン交換基の量が多いほど、
つまり疎水性単量体の導入率が低いほど総イオン交換容
量は大きくなる。
【0010】ところが、比較的高分子量(Mw400前
後)である胆汁酸イオンの吸着能に関しては、イオン交
換基の量には正相関せず、適度な疎水性を付与したイオ
ン交換樹脂が望ましい。疎水性単量体の導入率について
は20〜80モル%が好ましくは、より好ましくは40
〜60%モル%である。適度な疎水性を付与した方が、
胆汁酸吸着能が高い理由については必ずしも明確ではな
いが、無機低分子イオンなどとは異なり、胆汁酸の吸着
にはイオン的な結合と疎水的結合の両方の作用が必要で
あると類推される。
【0011】本発明におけるイオン交換樹脂の組成とし
ては、ハロゲン化ビニル単量体、疎水性ビニル単量体及
び架橋剤の共重合体を後処理にてアミノ化したものを用
いることができ、例えばクロルメチルスチレン、スチレ
ン及びジビニルベンゼンの共重合体と、アミンとを反応
させてもよい。用い得るアミンの種類としては、トリメ
チルアミン1,2−ジメチルイミダゾール、ピリジン、
4−ジメチルアミノピリジンなどがあるが、特に限定さ
れるものではない。
【0012】また、別法として、側鎖にアミノ基を有す
る陰イオン交換性ビニル単量体と疎水性ビニル単量体と
の共重合体を用いてもよく、陰イオン交換性ビニル単量
体としては、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レート(3級アミン)及びその4級塩、ジアルキルアミ
ノアルキル(メタ)アクリルアミド(3級アミン)及び
その4級塩、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ
ルメタクリレート(2級アミン)、1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジニルメタクリレート(3級アミ
ン)及びその4級塩などがある。
【0013】上記疎水性ビニル単量体としては、水に溶
解しない単量体であれば、なんら制限されるものではな
く、スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、ビニルトルエンなどを用いる
ことができる。
【0014】また,上記特定のビニル単量体及び上記疎
水性ビニル単量体以外に、樹脂に機械的強度を付与する
ために架橋を行ってもよい。この架橋のための架橋剤の
例としては、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、
ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、ジ(メタ)アク
リル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸プロ
ピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ブチレングリ
コール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸ヘキサンジオールなどが挙げ
られる。
【0015】樹脂の形状についてはなんら限定されるも
のではないが、飲み易くするための好ましくい粒径の範
囲は5mmから1μmであり、より好ましくは1mmか
ら5μmの範囲である。また、樹脂の比表面積を増大し
吸着速度を向上させるため、高分子母体に多数の細孔を
もつ、多孔性樹脂とすることが望ましい。
【0016】上記重合体は、一般的な水懸濁重合法を用
いて容易に得ることができる。例えば、ガラス反応器を
用いてポリビニルアルコールなどの懸濁安定剤の存在下
において、上記側鎖にアミノ基を有するビニル単量体も
しくは重合後アミノ化可能な単量体を有するビニル単量
体と、上記疎水性ビニル単量体と、重合開始剤との混合
物を攪拌分散させ、窒素ガス存在下で加熱重合すること
により得ることができる。また、上述の単量体と重合開
始剤の混合物を直接ガラス反応器に入れ、窒素ガス存在
下で加熱重合して後に樹脂を粉砕して破砕状重合体を得
る、いわゆるバルク(塊状)重合法によっても製造する
ことができる。さらに、重合に用いられる単量体は溶解
するが生じる重合体は溶解せず、水に溶解しない有機溶
媒、例えば、トルエンを単量体中に存在させておくと、
生成する重合体は多孔性となる。
【0017】
【作用】本発明の経口コレステロール低下剤では、上記
のように側鎖にアミノ基を有するビニル単量体もしくは
重合後アミノ可能な官能基を有するビニル単量体と、上
記特定のビニル単量体以外の疎水性ビニル単量体とを構
成成分とする共重合体よりなる陰イオン交換樹脂であ
り、上記疎水性ビニル単量体の導入率が20〜80モル
%とされているため、優れた胆汁酸吸着能を示す。この
理由は必ずしも明確ではないが、無機低分子イオンなど
とは異なり、胆汁酸の吸着に際しては、イオン的な結合
と疎水的な結合との両方が作用しているためと考えられ
る。
【0018】従って、本発明の経口コレステロール低下
剤を用いることにより、胆汁酸を効果的に吸着し得るた
め、服用量を低減することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例および比較
例を挙げることにより、本発明を明らかにする。
【0020】なお、以下の実施例および比較例におい
て、胆汁酸の吸着性能の評価は下記の方法により行っ
た。 吸着性能の評価…イオン交換樹脂30mgを1mMのコ
ール酸ナトリウムを含む0.25Mのリン酸緩衝液(P
H=7.0)30mlに加え、37℃の温度で24時間
振盪し、その上澄みの胆汁酸濃度を後述の酵素的測定法
にて測定した。
【0021】また、以下の実施例及び比較において総イ
オン交換容量は、下記の要領で評価した。 総イオン交換容量の評価…陰イオン交換樹脂が強塩基性
である場合には、中性塩分解容量(meq/g−R)と
弱塩基交換容量(meq/g−R)を測定し、両者を加
えて総イオン交換容量とする。イオン交換樹脂が弱塩基
性である場合には、弱塩基交換容量をもって総イオン交
換容量とすることができる。中性塩分解容量は、イオン
交換樹脂をカラムに詰めて5重量%塩化ナトリウム水溶
液を通液し、排出塩化ナトリウムを0.1N塩酸にて滴
定することにより求めた。弱塩基交換容量については、
樹脂を0.2N塩酸に加えて30℃,6時間振盪し、そ
の上澄みを0.1N水酸化ナトリウムにて滴定し、その
滴定量より算出した。実施例1及び比較例1 冷却器、攪拌機及び温度径を設置された2リットルのセ
パラブルフラスコに2重量%のポリビニルアルコール
(日本合成化学社製、ゴーセノールGH20)水溶液1
000mlに亜硝酸ナトリウム(ナカライテスク社製)
1gを溶解させた後に、2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジニルメタクリレート(日立化成社製、FA−7
12HM):スチレン(和光純薬社製)=1:0、4:
1、3:2、2:3、1:4、0:1(モル比、全量1
00g、スチレン導入率;0、20、40、60、8
0、100モル%)、エチレングリコールジメタクリレ
ート(共栄社油脂化学工業社製、ライトエステルEG)
1重量%(対全単量体)、2,2´−アゾビスー(2,
4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬社製、V−6
5)1.5重量%、トルエン(ナカライテスク社製)1
00gよりなる混合液を供給した。
【0022】次に反応器内の空気を窒素交換した後、攪
拌羽根の回転速度を150rpmにして攪拌しながら6
0℃に昇温し、8時間反応を行って冷却した。得られた
重合体を母液分離して熱水及びアセトンで洗浄した後、
0.5Mの酢酸で8時間処理した。その後メッシュ及び
乾式分級機(日鉄鉱業製、エルポジェットEJL−3)
にて分級して粒子径約100μmの球状ポリマーを得
た。
【0023】得られた共重合対粒子30mgを1mMの
コール酸ナトリウムを含む0.25Mリン酸緩衝液(p
H7.0)に浸漬した後、37℃にて3時間水浴中で振
盪し、それぞれの時間の上澄み液中のコール酸濃度を総
胆汁酸キット(エンザバイル2:第一化学薬品社製)を
用い、測定波長540nmにて三光純薬製オートリーダ
ー(MODEL ER−8000)にて吸光度を測定す
ることにより吸着コール酸ナトリウム濃度を求めた。結
果を図1に示す。
【0024】図1の結果より、スチレン導入率が0モル
%では、コール酸ナトリウム吸着能は低く、導入率10
0モル%では全く認められなかった。これに対し、スチ
レン導入率が20〜80モル%では、いずれも良好な結
果を示し、スチレン導入率0モル%の吸着量に対する相
対値は、20モル%:2.1、40モル%:2.4、6
0モル%:2.1、80モル%:1.5であった。
【0025】また、上記6種類のg各1gを0.2N塩
酸(和光純薬社製)100mlに浸漬し、30℃にて6
時間水浴中で振盪した後上澄み液5mlをとり、これを
メチルレッド・メチレンブルー混合指示薬(和光純薬社
製)を用いて、0.1N水酸化ナトリウム(和光純薬社
製で)滴定した(滴定量をAmlとした。)。同時に、
はじめの0.2N塩酸5mlについても0.1N水酸化
ナトリウムで滴定した(滴定量をBmlとした。)。
A、Bの滴定結果により、以下の計算式に従い弱塩基交
換容量(meq/g−R)を求め、総イオン交換容量と
して図2に示した。
【0026】
【数1】
【0027】図2の結果より、総イオン交換容量とスチ
レン導入率との間には、明確な負の相関が認められ、陰
イオン交換基の導入率が高いほど、総イオン交換容量は
高かった。このことから、塩化物イオンのような低分子
イオンの交換能には、イオン交換基の導入率のみが影響
するが、胆汁酸イオンなような疎水性セグメントをも
ち、比較的高分子量(Mw400前後)のイオンの交換
能には、樹脂の疎水性セグメントの導入率が影響するこ
とが示唆された。実施例2及び比較例2 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルメタクリレ
ートをN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート(興
人製、DMAEA)に、スチレンをメタクリル酸メチル
(和光純薬社製、MMA)に代えた以外は実施例1と同
様の方法にて単量体及び重合開始剤の混合液を調製し、
2L容のセパラブルフラスコに入れた。次に反応器内の
空気を窒素交換した後60℃に昇温し、8時間反応を行
って冷却した。
【0028】得られた重合体を、乳鉢及び乳棒を用いて
破砕した後アセトンで洗浄し、実施例1と同様の方法に
て分級して粒子径約100μmの破砕状ポリマーを得
た。胆汁酸吸着試験及び総イオン交換容量の測定を行っ
た結果を、表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果より、MMA導入率が0モル%
ではコール酸ナトリウム吸着能は非常に低く、導入率1
00モル%では全く認められなかった。これに対し、M
MA導入率が20〜80モル%では、いずれも良好な結
果を示し、MMA導入率0モル%の吸着量に対する相対
値は、20モル%:6.4、40モル%:7.2、60
モル%:7.8、80モル%:6.0であった。また、
総イオン交換容量はMMA導入率が高いほど低くなっ
た。実施例3及び比較例3 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルメタクリレ
ートをクロルメチルスチレン(東京化成社製)に、エチ
レングリコールジメタクリレートをジビニルベンゼン
(三共化成社製)に代えた以外は実施例1と同様の方法
にて水懸濁重合を行い、スチレン導入率の異なる6種類
のスチレン−クロロメチルスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体を得た。この共重合体各20gを30重量%ト
リメチルアミン水溶液(ナカライテスク社製)12.8
ml、エタノール200mlとともに、攪拌機及び還流
冷却機を備えたセパラブルフラスコに入れ、80℃下、
6時間加熱した。
【0031】反応後、共重合体を実施例1と同様の方法
にて洗浄、分級し、トリメチルアンモニウムクロライド
を有する陰イオン交換樹脂を得た。胆汁酸吸着試験は実
施例1と同様の方法にて行った。総イオン交換容量につ
いては、あらかじめ水に浸漬させた樹脂各1gを樹脂塔
に詰め、5重量%塩化ナトリウム水溶液100mlを2
ml/分の流速で流し、100mlメスフラスコに受け
定容とした。これより5mlをとり、メチルレッド・メ
チレンブルー混合指示薬を用いて0.1N塩酸にて滴定
し、以下の式により中性塩分解容量(meq/gR)を
算出した。
【0032】
【数2】
【0033】また、別に実施例1と同様の方法にて弱塩
基交換容量(meq/g−R)についても求め、中性塩
分解容量と弱塩基交換容量を加えて、総イオン交換容量
(meq/g−R)とした。
【0034】吸着試験及び総イオン交換容量の測定結果
を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2の結果より、スチレン導入率が20〜
80モル%では、コール酸ナトリウム吸着量はいずれも
良好な結果であったが、0モル%では吸着能は低く、1
00モル%では吸着は全く認められなかった。また、総
イオン交換容量はスチレン導入率と逆相関した。実施例4及び比較例4 N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートをN,N−
ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(興人社製、D
MAPAA)、エチレングリコールジメタクリレートを
テトラエチレングリコールジメタクリレート(共栄社油
脂化学工業社製、ライトエステル4EG)に代えた以外
は、実施例2と同様の方法にて、樹脂を合成し、胆汁酸
吸着試験及び総イオン交換容量の測定を行った。結果を
表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3の結果よりMMA導入率が0モル%、
100モル%では、吸着能は全く認められなかったのに
対し、MMA導入率が20〜80モル%では、いずれも
良好な結果を示した。また,総イオン交換容量はMMA
導入率と逆相関した。実施例5 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルメタクリレ
ートを1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニル
メタクリレート(日立化成社製、FA−711MM)、
スチレンをメタクリル酸エチル(EMA)、エチレング
リコールジメタクリレートをジビニルペンゼン(三共化
成社製)に代えた以外は実施例1と同様の方法にて、E
MA導入率50モル%のイオン交換樹脂を合成した。吸
着試験を行った結果、3時間後のコール酸ナトリウム吸
着量は0.65mモル%/g−Rとなり、良好な結果を
示した。
【0039】
【発明の効果】本発明の経口コレステロール低下剤で
は、上記特定のビニル単量体と、該特定のビニル単量体
以外の疎水性ビニル単量体とを構成成分とする共重合体
よりなり、上記疎水性ビニル単量体の導入率が上記特定
の範囲とされているため、胆汁酸が効果的に吸着され
る。従って、コレステロールを低下させるための服用量
を著しく低減することができる。
【0040】よって、本発明の経口コレステロール低下
剤を用いることにより、患者の服用に際しての抵抗感を
著しく軽減することができ、血中コレステロール濃度を
無理なく低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、スチレン導入率を変化させ
た場合の胆汁酸吸着量の変化を示す図である。
【図2】実施例1においてスチレン導入率を変化させた
場合の総イオン交換容量の変化を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側鎖にアミノ基を有するビルニ単量体も
    しくは重合後アミノ化可能な官能基を有するビニル単量
    体と、前記ビニル単量体以外の疎水性ビニル単量体とを
    構成成分とする共重合体よりなる陰イオン交換樹脂を含
    み、前記疎水性ビニル単量体の導入率が20〜80モル
    %の範囲であることを特徴とする、経口コレステロール
    低下剤。
JP11845093A 1993-05-20 1993-05-20 経口コレステロール低下剤 Pending JPH06329543A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998007449A3 (de) * 1996-08-19 1998-06-25 Hoechst Res & Tech Gmbh & Co Polymere gallensäure-resorptionsinhibitoren mit gleichzeitiger gallensäure-adsorberwirkung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998007449A3 (de) * 1996-08-19 1998-06-25 Hoechst Res & Tech Gmbh & Co Polymere gallensäure-resorptionsinhibitoren mit gleichzeitiger gallensäure-adsorberwirkung

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