JP3157026B2 - 血液浄化用吸着材 - Google Patents

血液浄化用吸着材

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JP3157026B2 JP35406491A JP35406491A JP3157026B2 JP 3157026 B2 JP3157026 B2 JP 3157026B2 JP 35406491 A JP35406491 A JP 35406491A JP 35406491 A JP35406491 A JP 35406491A JP 3157026 B2 JP3157026 B2 JP 3157026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液中の有害成分を吸
着除去するための吸着材に関する。
【0002】
【従来の技術】血液中の有害成分除去の目的に、該有害
成分に対して親和性のある物質、すなわち、リガンドを
水不溶性担体に共有結合によって固定した吸着材が臨床
的に広く利用されている。これら吸着材は、患者血液を
一旦体外に取り出し、その血液あるいは血漿分離器で分
離した血漿を吸着材に流して処理した後、患者に返血す
るという形で使用される。このため吸着材から高分子化
合物が溶出すると、直接患者体内に入り、種々の生理作
用を引き起こす危険性がある。よって、リガンドの溶離
量が多い吸着材は、安全性の点より臨床で利用できな
い。すなわち、これら吸着材を実用化するに当たって
は、水不溶性担体とリガンドとの結合を以下に強固に
し、溶離する高分子化合物量を減らせるかが最も重要な
技術課題である。
【0003】ところで、高分子化合物を水不溶性担体に
共有結合を介して固定してなる吸着材であっても、水不
溶性担体上の全ての高分子化合物が共有結合を介して固
定されているのではなく、単に物理的に吸着しているだ
けの高分子化合物も存在する。この物理的に吸着した高
分子化合物は、製造での洗浄工程で除くことが必要であ
るが、多大の洗浄工程は製造コストの大幅な増加になっ
てしまう上、この洗浄工程でその全てが除去できるわけ
ではなく、使用時に遊離してくるため問題である。ま
た、過度の洗浄工程は高分子化合物の変性を引き起こす
可能性もあり、問題である。
【0004】さらに、本発明者らの研究によれば、共有
結合によって水不溶性担体に固定されている高分子化合
物であっても結合の弱いものが存在し、その後の滅菌工
程や長期保存時に遊離してくる、という場合もあった。
近年、使用時に発生する短期の副次的生理作用(例えば
急性毒性)だけでなく、中長期の副次的生理作用(亜急
性毒性や免疫原性など)の点でも安全なものが望まれて
いる。例えば、種々の高分子化合物には免疫を誘発する
作用、すなわち、免疫原性が存在することが知られてい
る。特に同一患者が繰り返し使用する吸着材では、溶出
物による刺激を繰り返し受けるため、この問題は深刻で
ある。
【0005】直接の生体毒性を現す一つの指標である急
性毒性は、高分子量物質の場合、一般に、体重1kgあた
り10から10,000mgであるのに対し、免疫原性
は、用いる高分子化合物によっても異なるが、一般に個
体あたり0.1mgであれば十分に発現する。特に免疫原
性の強い高分子化合物では、0.001mgの量でも免疫
原性を示す。このため分子量1,000以上の高分子化
合物をリガンドとして用いる場合は、高分子化合物と水
不溶性担体とが強固に結合した、従来考えられていたよ
り遙かに溶出量の少ない吸着材を開発することが必要で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水不溶性担
体とリガンドの結合が強固で、溶離する高分子化合物量
が少なく、かつ、安全性と性能が優れた血液浄化用吸着
材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するに
は、リガンドとして用いる高分子化合物1分子中での共
有結合の数を増やし、水不溶性担体と高分子化合物との
共有結合の強度を高め、かつ、比較的結合力の弱い物理
的吸着により固定される高分子化合物を実質的になくす
ことが必要である。
【0008】そこで、本発明者らは、共有結合強度に優
れた吸着材を開発するため鋭意研究した結果、特定の分
子量のアニオン性基を有する化合物を水不溶性担体に特
定量共有結合させたものの中で、一定の強度を有する結
合状態にある吸着材を実現することができた。すなわ
ち、本発明は、アニオン性基を有する化合物の水溶液に
非プロトン性有機溶媒を溶解した混合液中で共有結合反
応を行うことにより、アニオン性基を有する分子量10
00以上100万以下の化合物が、水不溶性担体に溶離
値0.001以下、熱解離値0.01以下の強度で、水
不溶性担体1mlあたり0.01mg以上100mg以下共有
結合されていることを特徴とする血液浄化用吸着材であ
る。
【0009】本発明にいう水不溶性担体は、医療用吸着
材用の担体として周知のもの全てを指し、その形状とし
ては球状、粒状、糸状、中空糸状、平膜状などいずれも
有効に使用できるが、この中で球状または粒状のものが
体外循環時の体液の流通性より最も好ましい。
【0010】球状または粒状の平均粒径は、10〜2,
500μmのものが使いやすいが、25〜1,000μ
mの範囲のものが好ましい。水不溶性担体は、被吸着成
分の吸着面積を大きくとれ、実用的な吸着能力を出せる
という観点から、多孔性であることがよい。多孔性の排
除限界分子量は、吸着しようとする有害成分の分子量に
よって異なるが、1×104 以上、1×108 以下のも
のが好ましい。さらに限定するならば1×105 以上、
5×107 以下のものがより好ましい。
【0011】水不溶性担体の具体例としては、アガロー
ス、デキストラン、ポリアクリルアミド等からなる軟質
ゲル、メチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、
スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルエーテル、無水マ
レイン酸、ポリアミド等のうちの一つまたは複数を構成
成分とする合成高分子、および(または)セルロース等
の天然高分子を原料とする多孔質ポリマーからなる硬質
ゲルなどである。さらに、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート等のヒドロキシ基
を有する高分子材料、ビニルアミン、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート等の塩基性含窒素官能基を有
する単量体と塩基性含窒素官能基を有さない重合性単量
体との共重合体、スルフォン酸基、カルボン酸基等の負
電荷官能基を有する高分子材料、セグメント化ポリウレ
タン、セグメント化ポリエステル等のブロック共重合
体、ポリエチレンオキサイド鎖を有する単量体と他の重
合性単量体との共重合体のようなグラフト共重合体等の
コーティング層を有していてもよい。
【0012】これらのうち、硬質ゲルが体液の流通性の
観点より好ましく用いられる。さらに、より好ましくは
ポリビニルアルコール等からなる合成高分子の硬質ゲル
が、ゲル表面に活性基を比較的容易に得られるため実用
上好ましい。水不溶性担体表面の活性基は、高分子化合
物のアミノ基、水酸基、カルボキシル基などの活性水素
を有する求核反応基と置換および/または付加反応でき
るものであればよい。
【0013】水不溶性担体に活性基を得る方法の一例と
しては、ハロゲン化シアン法、エピクロルヒドリン法、
ビスエポキシド法、ブロモアセチルブロミド法等が知ら
れている。具体的にはアミノ基、カルボキシル基、ヒド
ロキシル基、チオール基、酸無水物基、サクシニルイミ
ド基、塩素基、アルデヒド基、アミド基、エポキシ基な
どが挙げられる。
【0014】この中で加熱滅菌時の安定性より、エピク
ロルヒドリン法で誘導されるエポキシ基が特に好ましい
例として挙げられる。以上の活性基を介して本発明下で
共有結合されるアニオン性基を有する分子量1000以
上100万以下の化合物としては、例えば、ポリペプチ
ドや多糖あるいは合成有機物などが挙げられる。
【0015】アニオン性基を有する化合物をより具体的
に述べると、その分子中に硫酸基、カルボキシル基、リ
ン酸基等を持つものであって、ヘパリン、デキストラン
硫酸、コンドロイチン硫酸、コンドロイチンポリ硫酸、
ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパリチン硫酸、キシラ
ン硫酸、カロニン硫酸、セルロース硫酸、キチン硫酸、
キトサン硫酸、ペクチン硫酸、イヌリン硫酸、アルギン
酸硫酸、グリコーゲン硫酸、ポリラクトース硫酸、カラ
ゲニン硫酸、デンプン硫酸、ポリグルコース硫酸、ラミ
ラリン硫酸酸、ガラクタン硫酸、レバン硫酸、メペサル
フェート等の硫酸化多糖、リンタングステン酸、ポリ硫
酸化アネトール、ポリビニルアルコール硫酸、ポリリン
酸、ポリアクリル酸等が挙げられる。この中で特に硫酸
化多糖において、本発明の効果は大きい。さらに、臨床
での実用性の点より最も好ましい例として、ヘパリンや
デキストラン硫酸が挙げられる。
【0016】これらのアニオン性基を有する高分子化合
物の分子量は、1000以上で100万以下がよく、好
ましくは分子量5000以上50万以下である。100
0以下では1分子が有する結合可能部位が少ないので、
強固な結合が得にくく、一方、100万以上のものは、
万が一単体から脱落して患者体内に入る場合を考えると
好ましくない。
【0017】本発明において、水不溶性担体の活性基を
介してアニオン性基を有する化合物を共有結合させるに
際しては、アニオン性基を有する化合物の水溶液に非プ
ロトン性有機溶媒を溶解した混合溶媒中で共有結合反応
を行う方法が好ましい。この水溶液には一般に、一定の
水素イオン濃度を与え得る物質を溶解したものが用いら
れる。また、各種塩が溶解されていてもよい。
【0018】この混合溶媒中の非プロトン性有機溶媒の
濃度は1v/v%以上であればよく、また、上限は高分
子化合物が混合溶媒中に必要濃度の溶解ができる濃度で
あればよく、特に制限はないが、あえて好ましい例を挙
げれば1〜80v/v%の範囲がよい。さらに、より好
ましくは5v/v%〜60v/v%の範囲が挙げられ
る。
【0019】本発明でいう非プロトン性有機溶媒とは、
極性溶媒であって、ジメチルアセトアミド、ジメチルフ
ォルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルフォ
キシド、ジオキサン、アセトン等が挙げられる。しかも
驚くことに、高分子化合物が不溶性の溶媒であってもよ
く、特に25℃での高分子化合物の溶解度が0.01ミ
リモル/ml以下の非プロトン性有機溶媒で良好である。
この中でより好ましい例として、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルフォルムアミド等のアミド系溶媒が挙げら
れる。
【0020】アニオン性基を有する化合物と水不溶性担
体との結合強度は、該化合物1分子あたりの共有結合数
によって異なり、さらに共有結合に比して一般に結合力
の劣る物理吸着したものも存在し、これらを個々区別し
て測定することはできない。しかし、水不溶性担体に固
定された総合物量に対する化合物の良溶剤、例えば、生
理食塩液あるいは40%エタノール液等によって遊離す
る高分子化合物の割合を溶離値、リン酸、炭酸、クエン
酸あるいはその塩等を含む中性水溶液によって121℃
の加温下で遊離する高分子化合物の、水不溶性担体に固
定された総高分子化合物量に対する割合を熱解離値とす
るとき、溶離値や熱解離値によって、共有結合の強度を
評価することができる。
【0021】そこで、本発明では、溶離値および熱解離
値を次のように定義した。 (溶離値)室温で吸着材の50倍容量の蒸留水にて予め
洗浄した吸着材を用い、37℃の10倍容量の0.8%
塩化ナトリウム水溶液を線速1.0ml/分・cm2 で流し
た。この液を全て回収し、濃縮した後、高速液体クロマ
トグラフィーを用いて屈折法により溶出した化合物を検
出する。このデータを予め測定しておいた検量線より
0.8%塩化ナトリウム水溶液中に溶出したアニオン性
基を有する化合物の量を求め、吸着材に固定された量に
対する溶出した量の比を溶離値とする。
【0022】(熱解離値)熱解離値は、予め室温で5倍
容量の蒸留水で洗浄した吸着材を用いて測定する。炭酸
水素ナトリウムにてpH7.2に調整した2倍量のピロ
亜硫酸ナトリウム液中で121℃、1時間加熱した後、
溶離値の測定と同様にして溶出したアニオン性基を有す
る化合物量を求め、吸着材に固定されたアニオン性基を
有する化合物量に対する溶出したアニオン性基を有する
化合物量の比を熱解離値とする。
【0023】本発明の吸着材では、前述の製法などによ
って製造することにより、溶離値を0.01以下、熱解
離値を0.001以下にできた。さらに、本発明では溶
離値0.001以下、熱解離値0.0001以下とい
う、リガンドの溶出がほとんどない、安全性に優れた吸
着材の提供が可能である。
【0024】本発明で固定されるアニオン性基を有する
高分子化合物の量は、水不溶性担体1mlあたり、0.0
1mg以上、100mg以下が適する。0.01mg以下では
吸着材としての吸着能力が不足気味であり、また、10
0mg以上では溶離の少ない強固な共有結合が得にくくな
ってくる。吸着材としての目的物質の吸着性能と、使用
するアニオン性基を有する化合物のコストの点より、固
定量は水不溶性担体1mlあたり0.1mg以上、10mg以
下が特に好ましい。
【0025】以上の、非プロトン性の有機溶媒存在下で
高分子化合物を共有結合させた水不溶性担体の用途とし
ては、低密度および/または極低密度リポ蛋白質、スル
ファチド付着性蛋白質、活性化補体成分、アミロイド蛋
白A、免疫複合体、抗DNA抗体やリウマチ因子等の自
己抗体および/または該自己抗体を生産する免疫B細
胞、免疫グロブリンL鎖、血液凝固第VIII因子、血液凝
固第IX因子、β2 ミクログロブリン等が挙げられる。こ
の中で、アニオン性基を有する高分子化合物を用いての
低密度および/または極低密度リポ蛋白質の吸着材とし
ての用途が臨床上の有用性が高い。
【0026】
【発明の効果】本発明の血液浄化用吸着材は、アニオン
性基を有する化合物(リガンド)と水不溶性担体との結
合強度が格段に高いので、滅菌や長期保存時の吸着能力
の低下がなく、しかも、臨床使用時の患者体内へのリガ
ンドの溶出による副作用のない安全性と性能の両面に優
れた吸着材である。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて説明するが、本発明
は、これらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 平均粒径100μm、単位重量あたりのビニルアルコー
ル単位(qOH)が6.0 meq/g、排除限界分子量5
0万のポリビニルアルコールゲルを水不溶性担体として
用いた。エピクロルヒドリンを用いて、乾燥重量100
gのポリビニルアルコールゲルをエポキシ活性化した。
この時のエポキシ当量は、吸着材1mlあたり116.6
μeqであった。
【0028】次に、エポキシ活性化ポリビニルアルコー
ルゲル100mlを、分子量50万、硫黄含量18.2w
t%のデキストラン硫酸16g(10w/v%)を含
む、ジメチルアセトアミド16ml(10v/v%)、
0.1モル水酸化ナトリウム液128mlの混合液中に懸
濁し、50℃で16時間反応させて、デキストラン硫酸
固定担体を得た。この吸着材1mlあたりのコレステロー
ル吸着性能は、121℃で1時間のオートクレーブ滅菌
前が24.2mg、オートクレーブ滅菌後が23.8mgと
変化がなく、安定であった。得られた吸着材の溶離値、
熱解離値を表1に示す。
【0029】実施例2 実施例1において、分子量50万のデキストラン硫酸に
代えて、分子量5万のデキストラン硫酸を用いて行っ
た。得られた吸着材の溶離値、熱解離値を表1に示す。
【0030】実施例3 実施例1において、分子量50万のデキストラン硫酸に
代えて、分子量5千のデキストラン硫酸を用いて行っ
た。得られた吸着材の溶離値、熱解離値を表1に示す。
【0031】実施例4 実施例1において、ジメチルアセトアミドに代えてジメ
チルホルムアミド(25v/v%)を用いてデキストラ
ン硫酸固定反応を行った。得られた吸着材の溶離値、熱
解離値を表1に示す。
【0032】実施例5 実施例1と同様にして得られたエポキシ活性化担体へ
の、ポリアクリル酸(分子量9万)の固定化を行った。
エポキシ活性化担体10mlとポリアクリル酸(2.5v
/v%)を、ジメチルアセトアミド40v/v%を含む
水溶液中で固定化反応を行った。得られた吸着材の溶離
値、熱解離値を表1に示す。
【0033】比較例1 実施例1におけるデキストラン硫酸の固定反応を、ジメ
チルアセトアミドを加えずに0.1モル水酸化ナトリウ
ム液160ml中で行い、非プロトン性有機溶剤非存在下
の例とした。得られた吸着材の溶離値、熱解離値を表1
に示す。
【0034】比較例2 分子量5千のデキストラン硫酸を用いて、比較例1と同
様に固定化反応を実施した。得られた吸着材の溶離値、
熱解離値を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示す結果からも明らかなとおり、比
較例では熱解離値、溶離値共に高く、共有結合強度が低
く、しかも、物理吸着量も多い。これに対して本発明の
吸着材の共有結合の強度は非常に高く、いずれも高分子
化合物であっても熱解離値は非常に低値であった。しか
も、溶離値も低く、物理吸着も実質的にないことが分か
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−149341(JP,A) 特開 昭54−135497(JP,A) 特開 平3−32740(JP,A) 特開 昭60−114340(JP,A) 特開 昭59−206046(JP,A) 米国特許4791063(US,A) 米国特許4614513(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/00 - 1/36 B01J 20/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン性基を有する化合物の水溶液に
    非プロトン性有機溶媒を溶解した混合溶液中で共有結合
    反応を行うことにより、アニオン性基を有する分子量1
    000以上100万以下の化合物が、水不溶性担体に溶
    離値0.001以下、熱解離値0.01以下の強度で、
    水不溶性担体1mlあたり0.01mg以上100mg以下共
    有結合されていることを特徴とする血液浄化用吸着材。
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WO2012057185A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 東レ株式会社 血液成分吸着用担体及び血液成分吸着カラム

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