JP2000513940A - 酵素の安定化のための方法および処方物 - Google Patents

酵素の安定化のための方法および処方物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、凍結よりも高い温度での保存のための、酵素の安定化のための方法および組成物に関する。特に、本発明は、酵素または酵素の混合物に添加され、続いて凍結乾燥される場合に安定性を与える、処方された賦形剤の使用を含む。再構成すると、安定化された物質は、アッセイ、診断的または分子生物学的調査キット、および他の生物学的適用に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 酵素の安定化のための方法および処方物 発明の背景 A.発明の分野 本発明は、凍結乾燥の間および後の両方で、生物学的に活性な物質、特に酵素 の安定性を増強するために使用される生化学物質(biochemicals)の湿潤混合物 の処方に関する。安定化剤の存在下での凍結乾燥による、この混合物からの水の 除去は、室温で長期間にわたって室温で安定である凍結乾燥酵素をもたらす。本 発明はまた、酵素を凍結乾燥するためのプロセスに有用な安定化剤の改善された 組合せに関する。この組合せは、凍結よりも上の温度で保存される、増強された 安定性の酵素を提供し得る。 B.背景 酵素は、水系においては室温で不安定であり、それゆえ代表的には凍結状態で 、または−20℃(ある場合には−70℃)で、低い凝固点および低い蒸気圧を有す る安定化剤(例えば、グリセロール)の存在下の液体のいずれかで、保存される 。これらの保存条件下でさえも、融解および室温での取扱いの繰り返しは、活性 の喪失を導き得る。 酵素の安定化は、熱変性などを含む種々の理由で生じ得る不可逆的なタンパク 質変性の防止を含む。折り畳まれていないかまたは変性したタンパク質は、変化 した構造を有し、これは活性部位の配置に影響を及ぼし、そしてこれらを酵素的 に不活性にする(Tsou,1993)。 酵素活性の喪失を防止するための試みでは、多数の安定化方法が用いられてい る。安定化の方法は、4つの群に分類され得る:(1)賦形剤の添加;(2)有機溶媒 の使用(化学的修飾);(3)固定化(固相/可溶性相への結合);および(4)タン パク質操作技術(GianfredaおよびScarfi,1991)。本明細書中に記載される安 定化の方法は、可溶性賦形剤の使用を含む。 賦形剤は、溶媒に所望の特性を与える不活性な物質である。このような賦形剤 の例は、糖、グリセロール、ポリエチレングリコール、アミノ酸、および他の浸 透質(osmolyte)を含む。特定の親水性賦形剤は、溶媒をより極性にすることに より、安定性を与える。溶媒の極性の増加は、タンパク質内から溶媒への疎水性 アミノ酸部分の転移自由エネルギーの増加をもたらし、それにより、タンパク質 が折り畳まれないのがより困難になる(AlonsoおよびDill,1991)。グリセロー ルは、低温(−20℃)での酵素の保存のために、酵素学者により用いられる通常 の賦形剤である。なぜなら、50%グリセロール緩衝液中で凍結して保存されるい くつかの酵素は、それらのかなりの初期活性を数年間保持し得るからである。 目的の酵素を安定化混合物と組み合わせることは、単独では、棚安定性を与え るに充分ではないかもしれない。タンパク質に長期間の安定性を与えるために使 用されるプロセスの1つは、乾燥である。安定化処方物と組み合わせて使用され る場合、乾燥は、非常に安定な産物を生じ得る。乾燥方法は、一般に2種類があ る:(1)風乾および(2)凍結乾燥。風乾は、室温または上昇した温度の条件下で、 大気圧で乾燥することを含む。凍結乾燥は、減圧下で水分子が凍結溶液から除去 される乾燥プロセスである。 凍結乾燥は、第1に、水溶液が凍結されること、好ましくは急速凍結されるこ とを必要とする。溶液を急速凍結する手段の1つは、それを液体窒素中に浸漬す ることである。次いで、凍結サンプルに高減圧が適用され、これが氷点下温度で の昇華または氷相の蒸発をもたらす(一次乾燥)。続いて、温度を徐々に上昇さ せることにより、残りの水分を除去し得る(二次乾燥)(FTS Systems,Inc.,B ulletin #1)。得られる凍結乾燥産物は、乾燥、結晶物質または粉末である。凍 結乾燥された物質は、しばしば吸湿性である。つまり、これらは大気の水分を吸 収し、そしてそれらの安定性を喪失する傾向がある。しかし、特定の添加剤の存 在下では、吸湿性でない物質を生成することが可能である。 凍結防止剤として炭水化物を用いる物質の安定化および保存は、Franksおよび Hatley(米国特許第5,098,893号)により記載されているが、乾燥プロセスは、 ほぼ大気圧での室温または上昇した温度の条件を使用する。糖の使用は、ガラス 質のマトリックスまたはゴム状の状態の形成を生じ、これは無水の場合、目的の 物質を安定化する。Roserは、米国特許第4,891,319号および欧州特許出願WO 87/ 00196、WO 89/06542、WO 89/06976、EP 0 415 567 A2において、生物学的物質( 例えば、タンパク質、ウイルス、および他の巨大分子)を、室温条件および大気 圧の下で、炭水化物であるトレハロースの存在下で乾燥することにより、安定化 するプロセスを記載する。 二糖類であるトレハロースのような糖の安定化剤としての使用は、多糖類(Gu oweら,1987)を安定化するための凍結乾燥に関連して用いられている。凍結乾 燥はまた、腫瘍壊死因子を、非イオン性界面活性剤および糖(例えば、トレハロ ース)の存在下で安定化するために用いられている(HayashiおよびKomiya,欧 州特許出願GB 2 126 588 A)。凍結乾燥の間に糖で安定化されている酵素は、グ ルコース、ガラクトース、マルトース、スクロース、およびトレハロースで安定 化されたホスホフルクトキナーゼ(Carpenterら,1987)、ならびにマンニトー ル、ラクトース、およびトレハロースで安定化されたアルカリホスファターゼ( FordおよびDawson,1992)を含む。 当該分野では依然として、酵素、特に分子生物学的適用に使用するための酵素 を安定化する、新規でかつ良好な処方方法の必要性がある。多くの国での冷凍庫 および冷蔵庫の利用可能性が制限されていることによってもまた、室温で安定で ある酵素を使用者にもたらす必要性が生じる。従って、本発明の目的は、室温で 輸送し得、そして上昇した温度(または冷蔵温度[2〜8℃]でもしくは室温で )数ヶ月もしくは数年間保存し得、そして依然としてそれらの初期活性レベルの 全てもしくはほとんどを保持し得る、安定化酵素を提供することである。本発明 のさらなる目的は、診断キットおよび他の分子生物学的調査キットの一部として 、種々の試験手順において使用し得る、特定の安定化酵素処方物を提供すること である。これらの目的に従って、本発明は、凍結よりも上の温度で保存し得、そ して使用の直前に再活性化し得る、安定化酵素を提供する。 それゆえ、本発明は、1つの酵素または複数の酵素の組合せとともに用いられ る場合に、酵素の凍結乾燥の前およびその間、または再構成の後に、酵素活性に 有害に作用しない処方物を提供することに関する。本発明はさらに、1つの酵素 または複数の酵素の組合せと組み合わせた場合に、酵素の凍結乾燥の前およびそ の間、または再構成の後に、酵素活性に有害に作用しない処方物を提供すること に関する。本発明はさらに、1つの酵素または複数の酵素の組合せと組み合わせ た場合に、凍結乾燥の後に、これまで可能であったよりも大きな安定性を与える 処方物を提供することに関する。なお別の目的は、診断的または分子生物的調査 試験に適用され得る、凍結乾燥した酵素混合物を提供することである。 発明の要旨 本発明は、タンパク質の安定化のための賦形剤の処方物(安定化処方物)に関 する。タンパク質は、酵素または酵素的に活性な酵素のフラグメントを含むがこ れに限定されない。処方物は、キャリアタンパク質、1以上の糖、1以上の二糖 類、1以上の二糖類誘導体、必要に応じて1以上の糖重合体、および/または分 枝糖重合体を含む。処方物は、水性であるかまたは実質的に水を含まない(乾燥 処方物)かのいずれかであり得る。乾燥処方物は、使用前に水相に再構成され得 る。 好ましい処方物は、糖であるトレハロースおよびマルチトール、糖重合体であ るデキストランを、キャリアタンパク質、好ましくはアルブミン、より好ましく はウシ血清アルブミン(BSA)とともに緩衝溶液中に含む。BSAも糖も、単独では 、長期の保存に必要とされる熱安定性を与えない。処方物は、目的の酵素の個々 の活性に干渉しないし、これらの酵素を利用する、機能的な複数酵素(multi-en zyme)プロセスに干渉もしない。 水溶液中で再構成すると、混合物は、個々の酵素活性および複数の機能的活性 の両方を保持する。本発明は、安定化された物質を、生物学的適用(例えば、診 断的または分子生物学的調査キットの製造)および当業者に明らかである他の適 用またはプロセスにおいて用いるための方法を提供する。 より詳細には、本発明は、凍結温度よりも上で保存するために酵素または他の 生物学的物質を安定化するための改善された方法に関する。この方法は、酵素ま たは生物学的物質を、安定化処方物と、(凍結乾燥状熊または水性状態のいずれ かで)組み合わせる工程、その後の凍結工程、および凍結混合物の凍結乾燥工程 を含み、この処方物は、キャリアタンパク質、1以上の糖、1以上の二糖類、1 以上の二糖類誘導体、必要に応じて1以上の糖重合体、および緩衝液を含む。 本発明で有用なキャリアタンパク質は、アルブミン(例えば、ウシ血清アルブ ミン)およびゼラチンを含むがこれらに限定されない。 本発明で有用な例示的な二糖類は、トレハロース、スクロースなどを含むがこ れらに限定されない。本発明で有用な例示的な二糖類誘導体は、マルチトール、 特に二糖類アルコールを含むがこれらに限定されない。本発明で有用な例示的な 類重合体は、デキストランを含む。 本発明で有用な緩衝液は、Tris緩衝液、リン酸緩衝液、HEPES緩衝液、および これらの組合せを含む。 本発明の好ましい実施態様は、凍結温度よりも上での乾燥相での室温保存のた めに酵素または酵素的に活性なそのフラグメントを安定化するための方法に関す る。この方法は、酵素または酵素的に活性なそのフラグメントを、キャリアタン パク質(代表的には約1mg/mlから約15mg/ml)、約3%w/v〜約15%w/vの1以上 の二糖類、約0% w/v〜約10% w/vの1以上の二糖類誘導体、約0%w/v〜約10 % w/vの単糖重合体、および適合性の緩衝液を組合せて含む安定化処方物と組み 合わせる工程;この混合物を凍結する工程;およびこの凍結混合物を、実質的に 水を含まなくなるまで凍結乾燥する工程から構成される。本発明の好ましいキャ リアタンパク質は、ウシ血清アルブミンである。安定化混合物中でのウシ血清ア ルブミンの好ましい濃度は、約3mg/mlである。 本方法の二糖類および二糖類誘導体は、好ましくは、トレハロース、スクロー ス、マルチトール、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、および スクロースの分枝重合体(例えば、FicollTM)からなる群より選択される。本発 明の方法での使用のために好ましい二糖類は、トレハロースである。好ましくは 、トレハロースは、約6% w/v〜約10% w/vで存在する。本発明の方法での使用 のために好ましい二糖類誘導体は、マルチトールである。好ましくは、マルチト ールは、約3% w/v〜約10% w/vで存在する。本発明の方法での使用のために好 ましい単糖重合体は、好ましくは約2.0% w/v〜約10% w/vで存在する、デキス ト ランである。好ましいデキストランは、Dextran T-500である。本発明の実施の ために好ましい緩衝液は、本質的に、2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリ ン酸カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0. 51mMジチオトレイトール、0.66mM EDTA,1.28mM Mg-アセテート、および0.03% メラーゼ、AMV-逆転写酵素、RNase H、室温で不安定であることが公知の他の酵 素、およびそれらの組合せからなる群より選択され得る。 本発明によりさらに意図されるのは、酵素または酵素的に活性なそのフラグメ ントの安定化混合物であり、この安定化混合物は、本発明の方法により生成され る。 本発明はまた、酵素、およびタンパク質を含むがこれらに限定されない他の生 物学的物質の安定化のために有用な処方物に関し、この処方物は、キャリアタン パク質、1以上の糖、および1以上の二糖類または二糖類誘導体を含む。 本発明の別の局面は、1以上の酵素または酵素的に活性なそのフラグメントの 、実質的に水を含まず、そして安定化された処方物を生成する際に使用するため の混合物に関する。この混合物は、水相の添加により所定の容積になった場合に 、以下を含む:キャリアタンパク質;約3%(w/v)〜約15%(w/v)の1以上の 二糖類;約1%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の二糖類誘導体;約0%(w/v )〜約10%(w/v)の糖重合体;および適合性の緩衝液。 凍結温度よりも上での乾燥相での保存のために、1以上の酵素または酵素的に 活性なそのフラグメントを安定化するために有用な好ましい水性処方物は、キャ リアタンパク質(約1mg/ml〜約15mg/ml)、約3% w/v〜約15% w/vの1以上の 二糖類、約1%w/v〜約10% w/vの1以上の二糖類誘導体、約0% w/v〜約10% w/vの1以上の単糖重合体、および適合性の緩衝液、そして必要に応じて、スク ロースの分枝重合体を、組合せて含む。改善された処方物の好ましいキャリアタ ンパク質はウシ血清アルブミンであり、そしてその好ましい濃度は約3mg/mlで ある。処方物の二糖類および二糖類誘導体は、好ましくは、トレハロース、スク ロース、マルチトール、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、お よび分枝スクロース重合体(例えば、FicollTM)からなる群より選択される。本 発明の処方物での使用のために好ましい二糖類は、トレハロースである。好まし くは、トレハロースは、約6% w/v〜約10% w/vで存在する。本発明の処方物で の使用のために好ましい二糖類誘導体は、マルチトールである。好ましくは、マ ルチトールは、約3% w/v〜約10% w/vで存在する。本発明の処方物に使用する ために好ましい単糖重合体は、好ましくは約2.0% w/v〜約10% w/vで存在する 、デキストランである。本発明の実施のために好ましい緩衝液は、本質的に、2. 92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl( pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mMジチオトレイトール、0.66mM EDTA, 1. り安定化される酵素は、T7 RNAポリメラーゼ、AMV-逆転写酵素、RNase H、室温 で不安定であることが公知の他の酵素、およびそれらの組合せからなる群より選 択され得る。 本発明はまた、生物学的物質、特に酵素または酵素的に活性なそのフラグメン トを安定化するための水性処方物に関する。この処方物は、キャリアタンパク質 (約1mg/ml〜約15mg/ml)、約3% w/v〜約15% w/vの1以上の二糖類、約1% w/v〜約10% w/vの1以上の二糖類誘導体、約0% w/v〜約10% w/vの単糖重合 体、および適合性の緩衝液、そして必要に応じて、スクロースの分枝重合体を組 合せることにより生成される。処方物の好ましいキャリアタンパク質はウシ血清 アルブミンであり、そしてその好ましい濃度は約3mg/mlである。処方物の二糖 類および二糖類誘導体は、好ましくは、トレハロース、スクロース、マルチトー ル、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、および分枝スクロース 重合体(例えば、FicollTM)からなる群より選択される。本発明の処方物での使 用のために好ましい二糖類は、トレハロースである。好ましくは、トレハロース は、約6% w/v〜約10% w/vで存在する。本発明の処方物での使用のために好ま しい二糖類誘導体は、マルチトールである。好ましくは、マルチトールは、約3 % w/v〜約10% w/vで存在する。本発明の処方物での使用のために好ましい単糖 重合体は、好ましくは約2.0% w/v〜約10% w/vで存在する、デキストランであ る。本発明の実施のために好ましい緩衝液は、本質的に、2.92mMリン酸カリウム (pH7.2)、4.14mMリン酸カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM N aCl、19.2mM KCl、0.51mMジチオトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテ 本発明の水性処方物は、凍結および凍結乾燥されて、実質的に水を含まない( 乾燥した)処方物を提供し得る。この処方物は、水相に再構成された場合に、酵 素または酵素的に活性なそのフラグメントと混合され得、この混合物は凍結およ び凍結乾燥されて、酵素または酵素的に活性なそのフラグメントの安定化混合物 を提供する。 本発明によりまた意図されるのは、本発明の方法に従って調製される、生物学 的物質、好ましくは酵素または酵素的に活性な酵素のフラグメントの安定化混合 物、ならびに水性安定化処方物および実質的に水を含まない安定化処方物の両方 である。 図面の簡単な説明 図1は、BSAおよび種々の糖添加剤および緩衝液とともに凍結乾燥した3つの 素結合ゲルアッセイ(ELGA)ゲルの写真である。 図2は、標準的な50%グリセロール湿潤酵素混合物と比較した場合の、マルチ トール、BSA、デキストラン、およびトレハロースとともに凍結乾燥した3つの ELGAゲルの写真である。 図3は、−20℃、4℃、22℃、37℃、50℃、または65℃で1週間インキュベー レハロースとともに凍結乾燥した3つの酵素の混合物の安定性を示す、ELGAゲル の写真である。 図4は、標準的な酵素混合物と比較した場合の、−20℃、4℃、22℃、37℃、 ル、BSA、デキストラン、およびトレハロースとともに凍結乾燥した3つの酵素 の混合物の安定性を示す、ELGAゲルの写真である。発明の詳細な説明 以下は、生物学的物質を安定化するために有用な水性の安定化処方物および乾 燥した安定化処方物、ならびにこの処方物を調製するための方法を記載する。本 発明の処方物を用いて生物学的物質を安定化するための方法もまた開示される。 さらに、安定化混合物の使用を含む方法およびキットが記載される。従って、議 論を以下に詳述するように、本発明はいくつかの局面を有する。 以下の方法を、本研究を通して使用した。 I.凍結乾燥のための酵素の調製 潜在的な安定化賦形剤を研究するために使用された精製酵素は、T7 RNAポリメ ラーゼ、ニワトリ骨髄芽球症ウイルスー逆転写酵素(AMV-RT)、およびRNase H (Molecular Biology Resources,Milwaukee,WI)であった。これらの酵素を、 50%グリセロール保存緩衝液中で−20℃または−70℃で保存した。なぜなら、グ リセロールは、保存温度のより近くまでタンパク質の凝固点を低下させるからで ある。凍結乾燥の前に、グリセロールを除去することが必要であった。なぜなら 、これは吸湿剤として作用し、そして酵素調製物は凍結乾燥しないからである。 各酵素は、個々に、以下に記載される通りに、超遠心分離によりグリセロール除 去(deglycerolized)され、グリセロールを含まないその適切な保存緩衝液中に 入れられた。 MA)を用いて緩衝液交換方法により、小規模で試験した。T7 RNAポリメラーゼお よびAMV-逆転写酵素(AMV-RT)の分子量は、それぞれ、約107,000および160,0酵素の緩衝液交換のために必要とされた。RNase Hの分子量は17,600kDであり、 換のために必要とされた。 非特異的結合を低減させた(Amicon Co.Technical Note)。これは、滅菌水(1 000μL)中1mg/mLのBSAを各コンセントレーターに添加し、そしてラバーアダ プ 中で5000×gで遠心分離することにより行なった。各サンプルレザーバーを、汚 染を最小にするために、濃縮の間、パラフィンで覆った。BSAは、T7 RNAポリメ ラーゼまたはRNase Hの活性回収の際には有意な効果を有さない。しかし、AMV-R T活性は、グリセロール除去の際に、いくつかの供給源からのBSAに感受性である 。AMV-RTグリセロール除去のために好ましいBSA調製物は、アセチル化BSA(Mole cular Biology Resources,Milwaukee,WI)である。 各コンセントレーターに、1000μLの適切な非グリセロール含有滅菌濾過保存 緩衝液を添加し、そしてデッドボリューム(25〜50μl)に到達するまで、コン セントレーターを遠心分離した。T7 RNAポリメラーゼをグリセロール除去するた めに使用した緩衝液は、20mMリン酸カリウム(pH7.5)、100mM NaCl、1mMジチ オトレイトール、1mM EDTA、および100μg/ml BSAであった。AMV-RTをグリセ ロール除去するために使用した緩衝液は、20mM Tris-HCl(pH8.3)、2mMジチオ トレイトール、および40mM KClであった。AMV-RTに対する緩衝液は、その標準的 な保存緩衝液(200mMリン酸カリウム(pH7.2)、2mMジチオトレイトール、およ び0.2%(v/v)Triton X-100)とは異なっていた。Trisベース緩衝液を、続いて の乾燥に用いた。なぜなら、リン酸緩衝液の使用は活性回復に最適ではなかった からである。RNase Hのグリセロール除去を、20mM Tris-HCl(pH7.5)、300mM K Cl、0.1mMジチオトレイトール、20mM Mg-アセテート、7mM EDTA、および200μ g/ml BSAからなる緩衝液を用いて達成した。 酵素をグリセロール除去するために、(グリセロール中の)適切な容積の酵素 を、各コンセントレーター中に添加した。グリセロール除去された量を、最終的 な凍結乾燥に必要とされるユニット数により決定した。一般的に、グリセロール 緩衝液中の50〜150μLの量の酵素が、調製されたコンセントレーターに添加さ れた。グリセロールを含まない適切な緩衝液を添加して、最初の酵素容積の約10 倍の容積(計1.5mlまで)を得て、そしてフィルターを破壊しないように注意し ながら、ピペッティングによって2相を完全に混合した。非グリセロール緩衝液 での酵素の過剰希釈を避けることが重要である。なぜなら、これは、活性の喪失 に寄与し得るからである。各コンセントレーターを、SA-600ローター中で、5000 ×gで約45分間遠心分離した。このプロセスを2回くり返した。 グリセロール除去した酵素を、濾過ユニットを保持カップ(retentate cup) に取り付け、そしてアセンブリーをSA-600ローター中で1000×gで2分間回転さ せることにより回収した。各回転物からの濾液を捨てた。保持物(retentate) の最終容積を、ピペッティングにより決定した。グリセロール除去した各個々の 酵素調製物の活性の慎重な測定を行って、回収を決定した。 個々の酵素活性アッセイを、標準的な手順に従って行なった。T7 RNAポリメラ ーゼを、Davanlooら(1984)により記載されるプロトコルの改変版を用いてアッ セイした。反応混合物(50μl)は、40mM Tris-HCl、pH7.9(23℃)、8mM MgCl2 、5mM DTT、4mMスペルミジン-(HCl)3、各々0.4mMのCTP、GTP、ATP、pH7.0、0 .4mM[α33P]UTP、pH7.0、25μCi/ml、2.5μg T7 DNA、および5μlの希釈 した酵素を含んでいた。コントロールの目的で、T7 RNAポリメラーゼの充分に特 徴付けられたストックを、2〜20ユニット/反応物の範囲で同時にアッセイした 。2つの反応を、ネガティブコントロールとして、酵素を有さずに行なった。 反応を、45μlの反応混合物への5μlの酵素の添加により開始した。37℃に て10分間のインキュベーションの後、50μlの酵母RNA共沈物(0.1M酢酸ナトリ ウム中10mg/ml、pH5.0)を添加し、続いて1mlの10%トリクロロ酢酸(TCA)を 添加することにより、反応を終了させた。次いで、サンプルを氷上に少なくとも 10分間置き、沈降させた。次いで混合物をガラス繊維フィルターディスクで濾過 し、そして5% TCA/2%ピロリン酸ナトリウムで洗浄し、次いで試薬グレード の100%冷エタノール(Mallinkrodt,Paris,KY)で洗浄した。充分な乾燥の後 に、ディスクを、5mlのシンチレーション液を有するバイアル中に入れ、そして シンチレーションカウンターによりカウントして酸で沈降可能なカウントを決定 した。1ユニットの活性は、37℃にて60分間で1nmolのUTPを酸不溶性形態に取 り込むために必要とされる酵素の量として定義される。 AMV-逆転写酵素アッセイは、Houtsら(1979)により記載されたプロトコルの 改変版であった。この開示は、本明細書中に参考として援用される。反応物(50 μl)は、50mM Tris-HCl、pH8.3(23℃)、6mM MgCl2、40mM KCl、1mM DTT、0. 2mMポリA・(dT)12 〜18(20:1)、0.5mM[3H]TTP、pH7.0、10μCi/ml、および5 μlの希釈した酵素を含んでいた。コントロールの目的で、AMV-RTの充分に特徴 付けられた標準的ストックを、0.1〜1ユニット/反応物の範囲で同時にアッセ イした。2つの反応を、ネガティブコントロールとして、酵素を有さずに行なっ た。 45μl反応混合物(より少ない酵素)をプレインキュベートし、そして5μl のAMV-逆転写酵素の添加により反応を開始した。37℃にて10分間のインキュベー ションの後、ガラスフィルター四角(1×1cm)上に40μlをスポットすること により、反応を終了させた。この四角に、10%冷トリクロロ酢酸(TCA)/2% ピロリン酸のビーカー中に入れ、そして少なくとも10分間旋回させた。四角を、 5%TCA/2%ピロリン酸で各5分間、氷上で旋回しながら洗浄した。試薬グレー ドの冷100%エタノール(Mallinkrodt)で1分間の最終洗浄の後に、フィルター 四角を加熱ランプ下で充分に乾燥させた。乾燥したフィルターを、最低2時間の 浸漬後、5mlのシンチレーション液中でカウントした。1ユニットの活性は、37 ℃にて10分間で、1nmolの総dTTPを酸不溶物中に取り込むために必要とされる酵 素の量として定義される。 RNase Hアッセイは、HillenbrandおよびStaudenbauer(1982)により記載された プロトコルに従った。この開示は、本明細書中に参考として援用される。反応物 (25μl)は、20mM HEPES-KOH、pH8.0(23℃)、10mM MgCl2、50mM KCl、1mM DTT、0.24mM[α32P]ポリA・(dT)(1:2)、pH7.0、15μCi/ml、および4μl の希釈した酵素を含んでいた。コントロールの目的で、RNase Hの充分に特徴付 けられた標準的ストックを、0.05〜0.5ユニット/反応物の範囲で同時にアッセ イした。2つの反応を、ネガティブコントロールとして、酵素を有さずに行なっ た。 25μl反応混合物(より少ない酵素)を調製し、そして4μlのRNase Hの添 加により反応を開始した。37℃にて20分間のインキュベーションの後、25μlの 冷酵母RNA共沈物(0.1M酢酸ナトリウム中10mg/ml、pH5.0)を添加し、続いて20 0μlの10%トリクロロ酢酸(TCA)を添加することにより、反応を終了させた。 サンプルを氷上に少なくとも10分間置いた。混合物を、Eppendorf微量遠心管(B rinkmann Instruments,Westburg,NY)中で16,000×gで7分間遠心分離し、そ して200μlの上清液を取り出し、そして5mlのシンチレーション液中でカウン トした。1ユニットの活性は、37℃にて20分間で、[α32P]ポリ(A)・ポリ(dT) から 1nmolの酸可溶性リボヌクレオチドを生成するために必要とされる酵素の量とし て定義される。 一旦、グリセロール除去酵素の活性が決定されたら、サンプルを、凍結乾燥の り、核酸配列に基づく増幅(Compton,1991;Kievits,1991;Malek,米国特許第5 ,130,238号および同第5,409,818号(これらのそれぞれは、本明細書中に参考と して援用される)に開示される通り)は、T7 RNAポリメラーゼ、AMV-RT、およ Teknika(Boxtel,The Netherlands)の登録商標である。V-1 RNAの初期のインビトロ検出のためにリボ核酸を選択的に増幅する(Kievits ら,1991)。反応を、わずかな改変を加えてKievitsらに記載されたように行っ た。標的、ヌクレオチド、プライマー、および酵素を混合して1反応物あたり10 修正された20μl形式)は、40mM Tris-HCl、pH8.5、12mM MgCl2、30mM KCl、5 mM DTT、15%ジメチルスルホキシド(DMSO)、各々1mMのdATP、dGTP、dCTP、dT TP、0.5mM rITP、1.5mM rGTP、ならびに2mM rATP、rCTP、およびrUTPを含んで いた。正方向プライマー(5’AGT GGG GGG ACA TCA AGC AGC CAT GCAAA 3'[配列 番号1])および逆方向プライマー(5’AAT TCT AAT ACG ACT CAC TAT AGG GTG CTA TGT CAC TTC CCC TTG GTT CTC TCA 3'[配列番号2])を、1反応物あたり0. 2μMの最終濃度で添加した。反応を、2μl(25μl形式)または5μl(20 μl形式)の酵素混合物の添加により開始した。この酵素混合物は、2ユニット のAMV-RT、180ユニットのT7 RNAポリメラーゼ、および0.6ユニットのRNase Hか らなる。次いで、反応混合物を、41℃にて1.5時間インキュベートし、そしてチ ューブを氷上に置くことにより停止させた。 反応産物を、同位体を用いない酵素結合ゲルアッセイ(ELGA)(van der Vlie t,1993、この開示は、本明細書中に参考として援用される)により定性的に検 出した。この手順では、反応産物を、西洋ワサビペルオキシダーゼ連結オリゴヌ クレオチドプローブにハイブリダイズさせ、Pharmacia Phast-System(Pharmaci a Biotech,Inc.,Piscataway,NJ)を用いて12.5%均質未変性ポリアクリルア ミドゲルに流し、そして西洋ワサビペルオキシダーゼの基質であるテトラ-メチ ルベンジジンを用いて検出する。RNA産物を含むサンプルは、迅速に決定され得 る。なぜなら、ハイブリダイズしたRNA-プローブのバンドは、区別的に、遊離の オリゴヌクレオチドプローブよりもゆっくりと流れるからである。ゲルを流れた 産物の希釈は、さらなる性質決定を可能にする。 III.酵素活性の安定化のための添加剤の試験 酵素と共に使用するための安定化剤の探索では、多数の化学物質を試験した。 けるそれらの使用にも干渉しない添加剤について試験した。 個々の糖(5〜30%の最終濃度)を個々の酵素または酵素の混合物に添加する ことにより、添加剤の調査を行なった。安定化混合物をまた、凍結乾燥酵素混合 物での使用について試験した。この処方物は、ウシ血清アルブミン、マルチトー ル、トレハロース、デキストラン、およびユニバーサル緩衝液の溶液を含む。 IV.酵素の凍結乾燥 凍結乾燥のための酵素を調製するために、安定化添加剤の均質プレ混合物を作 製した。次いで、グリセロール除去した個々の酵素(第I節を参照のこと)を、 ニバーサル緩衝液」(2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸カリウム (pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mMジチ オトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテート、および0.03% Triton X の条件を最適化した。この緩衝液を凍結乾燥混合物に添加して、容易な操作のた めに適切なレベルに容積を合わせた。 凍結乾燥の最初の工程は、2つの方法の一方による、液体窒素中でのサンプル の急速冷凍である。凍結の第一の方法は、処方物のアリコートをプラスチック試 験管中にピペッティングすること、次いで、この管を液体窒素の容器の中に5分 間浸漬することを含んでいた。一旦サンプルが凍結したら、管を液体窒素から取 り出し、そして管に合わせそしてドライアイス上にセットした冷却ブロック中に 入れた。次いで、ブロックを予め冷却した減圧容器中に入れ、そして閉鎖された 容器をドライアイスのベットの上にセットした。 他の凍結方法は、凍結球の形成を含んでいた。処方物の球を、アリコートをピ ペッターから直接液体窒素中に滴下し、そしてそれらを5分間凍結させることに より作製した。次いで、予め冷却したトレーに球を直接入れ、次いでこれを容器 に挿入し、閉鎖し、そしてドライアイスのベッド上にセットした。 減圧を20〜50ミリトルの範囲で容器に適用し、そして凍結乾燥を24時間進行さ せた。第1相を、一晩生じさせ、次いで、フラスコをドライアイスから取り出し 、そして室温にて2〜4時間さらに乾燥させることにより、二次的な昇華を生じ させた。フラスコへの減圧を解放し、続いて窒素ガスで充填することにより、サ ンプルを収集した。凍結乾燥サンプルを含む管をチャンバーから取り出し、そし てキャップをした。乾燥した球を含むトレーを取り出し、そして球を個々の管に 入れた。サンプルを、適切な温度で、乾燥させて保存した。 理想的には、サンプルは、乾燥した白色粉末として現れる。凍結乾燥サンプル 中の残りの水を、複雑な酸化還元滴定により水分含量を測定するKarl Fischer電 量分析技術を用いて分析した。代表的には、グリセロールの非存在下での乾燥プ ロセスは、最初の水の97%より多くを除去した。 V.酵素活性の回復についての試験 凍結乾燥サンプル(上記の第IV節を参照のこと)を、50%グリセロールまたは 滅菌水のいずれかの添加により再構成した。各々の個々の酵素活性の回復につい ての最初の試験を、上記の第I節に記載されるアッセイ手順に従って行った。活 活性の回復率を、−20℃で保存した標準的な湿潤処方物に対して決定した。 一旦、各々の個々に凍結乾燥された酵素調製物(すなわち、T7 RNAポリメラー ゼ、AMV-RT、およびRNase H)が回復した活性を有することが確立されたら、T7 RNAポリメラーゼ、AMV-RT、およびRNaseHを組合せ、そして種々の添加剤の存在 下で酵素混合物として凍結乾燥した。再構成した酵素混合物を、各個々の酵素活 VI.凍結乾燥酵素での安定性試験 安定性試験を、以下の2相で行なった:1)凍結乾燥される混合物に対する添加 剤の迅速評価、および2)第1相で行なった観察に基づく見込みを示した添加剤の 組合せでのフルスケールの加速分解研究。 長期の低温保存の作用をシミュレートするために、凍結乾燥酵素混合物のサン プルを、−20℃〜65℃の保存温度に短期間曝露した。 凍結乾燥したサンプルを、即座の使用の前に、50%グリセロールまたは滅菌水 いずれかの添加により再構成した。再構成したサンプルを4℃で保存し、次いで て試験した。 安定性研究を、最初に、各個々の酵素について行った。一旦、処方された添加 剤を伴う凍結乾燥により各酵素が安定化され得ることが決定されたら、3つの酵 素の混合物中の1つの湿潤酵素をこの酵素で置換する。再構成した乾燥酵素での 湿潤酵素の置換を、最初に、1回に1つの酵素で、次いで1回に2つの酵素で、 そして最終的に3つ全ての乾燥酵素で行った。乾燥した3つの酵素の混合物にお ける各個々の酵素を活性についてアッセイしたが、保持された活性についての最 実施例1〜4は、これらの酵素を含む溶液が、安定化剤の処方物に取り込まれ 、続いて凍結乾燥を通して安定にされたプロセスを例示する。目的の3つの酵素 の棚安定性の研究での第1段階として、実施例1は、本発明者らが湿潤酵素混合 物 安定化剤の凍結乾燥混合物を処方する能力を示す。 実施例2は、再構成により凍結乾燥酵素混合物に回復した活性を与える、安定 化混合物の能力を例示する。 実施例3は、−20℃、4℃、22℃、37℃、50℃、および65℃の保存温度で1週 間の凍結乾燥酵素混合物で設定した、短期間の安定性試験である。 実施例4は、−20℃、4℃、22℃、37℃、および50℃の保存温度で3ヶ月間の 凍結乾燥酵素混合物で設定した、長期間の安定性実験を詳述する。 実施例1 安定化処方物の調製 凍結よりも上の温度での酵素または生物学的産物の貯蔵寿命を延長させる、改 善された安定化処方物(および安定化するための方法)を見出すために研究を行 った。 BSAおよび糖添加剤と組み合わせた個々の酵素の凍結乾燥実験を、上記の様に 行った。試験した種々の還元糖および非還元糖は、トレハロース、スクロース、 マルチトール、マンニトール、ソルビトール、コーンシロップ固体、およびFico であった。試験した緩衝液は、20〜50mMリン酸カリウム(pH7.4)、50mM HEPES (pH7.5)、および上記のユニバーサル緩衝液であった。表1は、ELGAゲルで最 強のシグナルを示した、使用された添加剤の種々の組合せを示す(図1を参照の こと)。 凍結乾燥混合物は、3つのグリセロール除去した酵素、6.7%(w/v)の最終濃 度までのトレハロース、20%(v/v)の容積までのユニバーサル緩衝液、および 表1に列挙した添加剤からなっていた。酵素は、2ユニットのAMV-RT、180ユニ 式)の比で、総酵素容積が総混合物容積の約34%であるように添加した。添加剤 を、凍結乾燥の前に安定化酵素混合物中に見出される最終濃度で列挙する。BSA および糖は重量/容積で添加され、一方緩衝液は、容積/容積で添加される。 表1混合物 添加剤 1 3mg/ml BSA/3%マルチトール/6.7%トレハロース/15mM HEPES pH7.5 2 3mg/ml BSA/3%マルチトール/10%トレハロース/15mM KPi pH7.4 3 3mg/ml BSA/3%マルチトール/10%トレハロース/15mM HEPES pH7.5 4 3mg/ml BSA/7.5%マルチトール/6.7%トレハロース/ユニバーサル緩衝液 5 3mg/ml BSA/3%マルチトール/6.7%トレハロース/ユニバーサル緩衝液 6 3mg/ml BSA/10.5%マルチトール/6.7%トレハロース/ユニバーサル緩衝液 7 3mg/ml BSA/7.5%ソルビトール/6.7%トレハロース/6mM KPI pH7.4 上に示す7つの組合せの凍結乾燥酵素混合物からの希釈していない反応産物お よび希釈した反応産物を、図1のレーン1〜14に示す。混合物3〜6(レーン5 〜12)は、最強のシグナルを示す。それゆえ、最良の結果を与える添加剤は、二 糖類誘導体マルチトール(3〜10.5%)およびBSA(3mg/ml最終濃度)と組み合 わせた、二糖類トレハロース(6〜10%)であった。これらおよび他の結果から 、最適の緩衝液は、ユニバーサル緩衝液であると決定された(図1を参照のこと )。この処方物は、それらの初期活性レベルを依然として保持した酵素の凍結乾 燥混合物中に取り込まれ得た。 実施例2 3つの酵素の混合物を、BSA、マルチトール、トレハロース、デキストラン、 およびユニバーサル緩衝液の安定化処方物を用いて作製した。グリセロール除去 した酵素を、1反応物(20μl反応形式に調整する)あたり、1.6ユニットのAMV -RT、144ユニットのT7 RNAポリメラーゼ、および0.48ユニットのRNase Hの比で 、総酵素容積を総混合物容積の約15%として添加した。BSAを3mg/ml(w/v)の最 終濃度で、マルチトールを10.5%(w/v)の最終濃度で、トレハロースを10%(w /v)の最終濃度で、Dextran T-500を2.4%の最終濃度で、そしてユニバーサル緩 衝液を容積まで添加した。湿潤酵素混合物は、1反応物あたり2.5μgBSAを伴っ て、2ユニットのAMV-RT、180ユニットのT7 RNAポリメラーゼ、および0.6ユニッ トのRNase Hからなっていた。グリセロール除去した混合物を急速凍結し、そし て凍結乾燥した。再構成後、これは、1反応物あたり、103、102、および101の 投入分子の標的RNAを増幅する、湿潤酵素混合物と同じ能力を示した(図2を参 照のこと)。レーン1は、標的を含まない(NT)、つまりネガティブコントロー ルである。レーン2は、101標的分子の投入で最強のシグナルを与えた反応物の 検出物、つまりゲルコントロールである。レーン3〜6は、103標的分子投入を 用いる、複製反応物である。レーン7〜10は、102標的分子投入を用いる、複製 反応物である。レーン11〜14は、4つの反応物のうち3つで最強のシグナルを示101コピーのHIV-1 RNAの投入が、ポジティブな反応結果を検出する、50%の確率 を生じると予測されることに留意されたい。)評価を、ELGAゲル上のバンド強度 を得点付けすることにより、定性的に行なった。それゆえ、この酵素混合物が った。これらの知見の結果、続いての安定性実験の全ては、この凍結乾燥試行か らのサンプルおよび102投入コピーのHIV-1 RNAを用いた。 実施例3 BSA、マルチトール、トレハロース、デキストラン、およびユニバーサル緩衝 液の存在下で凍結乾燥した酵素混合物で安定性試験を行った。混合物中の酵素の 比は、1.6ユニットのAMV-RT、144ユニットのT7 RNAポリメラーゼ、および0.48ユ ニットのRNase Hの比であり、総酵素容積は総混合物容積の約15%であった。BSA を3mg/ml(w/v)の最終濃度で、マルチトールを10.5%(w/v)の最終濃度で、 トレハロースを10%(w/v)の最終濃度で、Dextran T-500を2.4%の最終濃度で 、そしてユニバーサル緩衝液を容積まで添加した。サンプルを、6つの温度で保 存した:−20℃、4℃、22℃、37℃、50℃、または65℃。凍結乾燥した球を含む 12個のチューブを、これらの温度のそれぞれに置き、そして1週間のインキュベ ーションの後に評価のためにサンプルを取り出した。−20℃で保存した参照の湿 潤 酵素混合物は、1反応物あたり2.5μgBSAを伴って、2ユニットのAMV-RT、180 ユニットのT7 RNAポリメラーゼ、および0.6ユニットのRNase Hからなっていた。 3を参照のこと)が、シグナル強度は全ての2連の反応物で再現性があるわけで はなかった。レーン1は、標的なし(NT)コントロールの反応産物を示す。レー ン2は、102標的投入で最強のシグナルを示した反応物のゲルコントロールであ る。レーン3〜4は、−20℃で保存した2連の凍結乾燥サンプルであり、レーン 5〜6は、4℃で保存した2連の凍結乾燥サンプルであり、レーン7〜8は、22 ℃で保存した2連の凍結乾燥サンプルであり、レーン9〜10は、37℃で保存した 2連の凍結乾燥サンプルであり、レーン11〜12は、50℃で保存した2連の凍結乾 燥サンプルであり、そしてレーン13〜14は、65℃で保存した2連の凍結乾燥サン プルである。湿潤酵素混合物を用いた2連の反応物は、レーン15〜16に示すよう に、さらなるポジティブ反応コントロールである。コントロール研究をまた行な った。この研究は、湿潤50%グリセロール酵素混合物が、50℃にて1日間、37℃ にて2日間、または22℃にて5日間の後に、103投入分子の標的RNAを増幅する活 性の全てを失ったことを示す(データは示さず)。 実施例4 酵素混合物を、BSA、マルチトール、トレハロース、デキストラン、およびユ ニバーサル緩衝液の存在下で凍結乾燥した。グリセロール除去された酵素を、1 反応物あたり、1.6ユニットのAMV-RT、144ユニットのT7 RNAポリメラーゼ、およ び0.48ユニットのRNase Hの比で、総酵素容積を総混合物容積の約15%として添 加した。BSAを3mg/ml(w/v)の最終濃度で、マルチトールを10.5%(w/v)の最 終濃度で、トレハロースを10%(w/v)の最終濃度で、Dextran T-500を2.4%の 最終濃度で、そしてユニバーサル緩衝液を容積まで添加した。湿潤標準酵素混合 物は、1反応物あたり、1.6ユニットのAMV-RT、144ユニットのT7 RNAポリメラー ゼ、および0.48ユニットのRNase Hからなっていた。サンプルを、5つの温度で 保存した:−20℃、4℃、22℃、37℃、または50℃(65℃で2週間の保存後、NA ての温度で3ヶ月間保存したサンプル中で検出した(図4を参照のこと)。レー ン1は、標的なし(NT)コントロールの反応産物を示す。レーン2は、102分子 の標的投入で強いシグナルを示した反応物のゲルコントロールである。レーン3 〜4は、−20℃で保存した2連の凍結乾燥サンプルであり、レーン5〜6は、4 ℃で保存した2連の凍結乾燥サンプルであり、レーン7〜8は、22℃で保存した 2連の凍結乾燥サンプルであり、レーン9〜10は、37℃で保存した2連の凍結乾 燥サンプルであり、そしてレーン11〜12は、50℃で保存した2連の凍結乾燥サン プルである。標準酵素混合物を用いた2連の反応物は、レーン13〜16に示すよう に、さらなるポジティブ反応コントロールである。 本発明の安定化処方物はまた、種々の任意の酵素、酵素的に活性なそのフラグ メント、または他の生物学的物質(例えば、熱不安定性のタンパク質、抗体、増 殖因子、サイトカイン、レセプター、ペプチドホルモンなど)とともに使用され るように、酵素を含まない(水性または乾燥した)ストック安定化処方物として 調製され得る。これらの全ては本発明により包含される。 本発明は例示のために、そして特定の実施例および実施態様を参照して記載し た。しかし、本出願は、当業者に明らかであり、かつ請求の範囲の精神および範 囲から逸脱せずに当業者により行われ得る変更および置換をカバーすることを意 図する。本明細書中に引用される全ての参考文献は、参考として援用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デ ラ クルズ,ノーバート ビー. アメリカ合衆国 ウィスコンシン 53226, ワウワトサ,ダブリュー.メイネック ア ベニュー 11118 (72)発明者 ウィルコズ,リチャード ケイ. アメリカ合衆国 ウィスコンシン 53151, ニュー バーリン,ビー.コーチライト ドライブ 1715

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.凍結温度よりも上での乾燥相での保存のために1以上の酵素または酵素的に 活性なそのフラグメントを安定化するための改善された方法であって、該方法は 、以下の工程: (i)酵素または酵素的に活性なそのフラグメントを、キャリアタンパク質、約 3% w/v〜約15% w/vの1以上の二糖類、約1% w/v〜約10% w/vの1以上の二 糖類誘導体、約0%w/v〜約10% w/vの1以上の糖重合体、および適合性の緩衝 液を組合せて含む水性安定化溶液と組み合わせ、それにより混合物を生じる工程 ; (ii)工程(i)で得られた該混合物を凍結する工程;および (iii)工程(ii)で得られた該凍結混合物を、実質的に水を含まなくなるまで凍 結乾燥して、それによって安定化酵素処方物が得られる工程、 を包含する、方法。 2.前記キャリアタンパク質が、ウシ血清アルブミンである、請求項1に記載の 方法。 3.ウシ血清アルブミンの濃度が、約3mg/mlである、請求項2に記載の方法。 4.前記二糖類および二糖類誘導体が、トレハロース、スクロース、マルチトー ル、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、およびスクロースの分 枝重合体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。 5.前記二糖類が、トレハロースである、請求項4に記載の方法。 6.トレハロースが、約6%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項5に記 載の方法。 7.前記二糖類誘導体が、マルチトールである、請求項4に記載の方法。 8.マルチトールが、約3%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項7に記 載の方法。 9.前記糖重合体が、デキストランである、請求項1に記載の方法。 10.デキストランが、約2%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項9に 記載の方法。 11.前記緩衝液が、Tris緩衝液、HEPES緩衝液、リン酸緩衝液、およびそれら の組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。 12.前記緩衝液が、本質的に、2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸 カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mM ジチオトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテート、および0.03% Trit 13.前記酵素が、T7 RNAポリメラーセ、AMV-逆転写酵素、RNase H、室温で不 安定であることが公知の他の酵素、およびそれらの組合せからなる群より選択さ れる、請求項1に記載の方法。 14.凍結乾燥に適切な水性処方物を生成する際の使用のための混合物であって 、以下: (i)キャリアタンパク質; (ii)約3%(w/v)〜約15%(w/v)の1以上の二糖類; (iii)約1%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の二糖類誘導体; (iv)約0%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の糖重合体;および (v)適合性の緩衝液、 を含む、混合物。 15.前記キャリアタンパク質が、ウシ血清アルブミンである、請求項14に記 載の混合物。 16.ウシ血清アルブミンの濃度が、約3mg/mlである、請求項15に記載の混合 物。 17.前記二糖類および二糖類誘導体が、トレハロース、スクロース、マルチト ール、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、およびスクロースの 分枝重合体からなる群より選択される、請求項14に記載の混合物。 18.前記二糖類が、トレハロースである、請求項17に記載の混合物。 19.トレハロースが、約6%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項18 に記載の混合物。 20.前記二糖類誘導体が、マルチトールである、請求項17に記載の混合物。 21.マルチトールが、約3%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項20 に記載の混合物。 22.前記糖重合体が、デキストランである、請求項14に記載の混合物。 23.デキストランが、約2%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項22 に記載の混合物。 24.前記緩衝液が、Tris緩衝液、HEPES緩衝液、リン酸緩衝液、およびそれら の組合せからなる群より選択される、請求項14に記載の混合物。 25.前記緩衝液が、本質的に、2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸 カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mM ジチオトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテート、および0.03% Trit 26.前記酵素または酵素的に活性なそのフラグメントが、T7 RNAポリメラーゼ 、AMV-逆転写酵素、RNase H、室温で不安定であることが公知の他の酵素、およ びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項14に記載の混合物。 27.1以上の酵素または酵素的に活性なそのフラグメントの安定化混合物であ って、以下の工程: (i)1以上の酵素または酵素的に活性なそのフラグメントを、キャリアタンパ ク質、約1%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の二糖類誘導体、約3%(w/v)〜約15 %(w/v)の1以上の二糖類、約0%〜約10%の1以上の単糖重合体、および適合性 の緩衝液を組合せて含む水性安定化溶液と組み合わせ、それにより混合物を生じ る工程; (ii)該混合物を凍結する工程;および (iii)該凍結混合物を、実質的に水を含まなくなるまで凍結乾燥して、それに よって該1以上の酵素の安定化混合物が得られる工程、 を包含する方法により生成される、安定化混合物。 28.前記キャリアタンパク質が、ウシ血清アルブミンである、請求項27に記 載の安定化混合物。 29.ウシ血清アルブミンの濃度が、約3mg/mlである、請求項28に記載の安定 化混合物。 30.前記二糖類および二糖類誘導体が、トレハロース、スクロース、マルチト ール、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、およびスクロースの 分枝重合体からなる群より選択される、請求項27に記載の安定化混合物。 31.前記二糖類が、トレハロースである、請求項30に記載の安定化混合物。 32.トレハロースが、約6%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項31 に記載の安定化混合物。 33.前記二糖類誘導体が、マルチトールである、請求項30に記載の安定化混 合物。 34.マルチトールが、約3%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項33 に記載の安定化混合物。 35.前記糖重合体が、デキストランである、請求項30に記載の安定化混合物 。 36.デキストランが、約2%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項35 に記載の安定化混合物。 37.前記緩衝液が、Tris緩衝液、HEPES緩衝液、リン酸緩衝液、およびそれら の組合せからなる群より選択される、請求項27に記載の安定化混合物。 38.前記緩衝液が、本質的に、2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸 カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mM ジチオトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテート、および0.03% Trit 39.前記酵素または酵素的に活性なそのフラグメントが、T7 RNAポリメラーゼ 、AMV-逆転写酵素、RNase H、室温で不安定であることが公知の他の酵素、およ びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項27に記載の安定化混合物 。 40.凍結温度より上の乾燥相での保存のために、1以上の酵素または酵素的に 活性なそのフラグメントを安定化するために有用な水性処方物であって、該処方 物が以下: (i)水相; (ii)キャリアタンパク質; (iii)約1%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の二糖類誘導体; (iv)約3%(w/v)〜約15%(w/v)の1以上の二糖類; (v)約0%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の単糖重合体;および (vi)適合性の緩衝液、 を組み合わせて含む、水性処方物。 41.前記キャリアタンパク質が、ウシ血清アルブミンである、請求項40に記 載の処方物。 42.ウシ血清アルブミンの濃度が、約3mg/mlである、請求項41に記載の処方 物。 43.前記二糖類および二糖類誘導体が、トレハロース、スクロース、マルチト ール、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、およびスクロースの 分枝重合体からなる群より選択される、請求項40に記載の処方物。 44.前記二糖類が、トレハロースである、請求項43に記載の処方物。 45.トレハロースが、約6%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項44 に記載の処方物。 46.前記二糖類誘導体が、マルチトールである、請求項43に記載の処方物。 47.マルチトールが、約3%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項46 に記載の処方物。 48.前記糖重合体が、デキストランである、請求項40に記載の処方物。 49.デキストランが、約2%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項48 に記載の処方物。 50.前記緩衝液が、Tris緩衝液、HEPES緩衝液、リン酸緩衝液、およびそれら の組合せからなる群より選択される、請求項40に記載の処方物。 51.前記緩衝液が、本質的に、2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸 カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mM ジチオトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテート、および0.03% Trit52.1以上の酵素または酵素的に活性なそのフラグメントを安定化するために 有用な水性酵素処方物であって、水相と以下: (i)キャリアタンパク質; (ii)約1%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の二糖類誘導体; (iii)約3%(w/v)〜約15%(w/v)の1以上の二糖類; (iv)約0%〜約10%の1以上の単糖重合体; (v)適合性の緩衝液;および (vi)1以上の酵素または酵素的に活性なそのフラグメント、 とを組み合わせる工程を含む方法によって生成される、処方物。 53.前記キャリアタンパク質が、ウシ血清アルブミンである、請求項52に記 載の処方物。 54.ウシ血清アルブミンの濃度が、約3mg/mlである、請求項53に記載の処方 物。 55.前記二糖類および二糖類誘導体が、トレハロース、スクロース、マルチト ール、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、およびスクロースの 分枝重合体からなる群より選択される、請求項52に記載の処方物。 56.前記二糖類が、トレハロースである、請求項55に記載の処方物。 57.トレハロースが、約6%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項56 に記載の処方物。 58.前記二糖類誘導体が、マルチトールである、請求項55に記載の処方物。 59.マルチトールが、約3%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項58 に記載の処方物。 60.前記糖重合体が、デキストランである、請求項52に記載の処方物。 61.デキストランが、約2%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項60 に記載の処方物。 62.前記緩衝液が、Tris緩衝液、HEPES緩衝液、リン酸緩衝液、およびそれら の組合せからなる群より選択される、請求項52に記載の処方物。 63.前記緩衝液が、本質的に、2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸 カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mM ジチオトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテート、および0.03% Trit 64.前記酵素または酵素的に活性なそのフラグメントが、T7 RNAポリメラーゼ 、AMV-逆転写酵素、RNase H、室温で不安定であることが公知の他の酵素、およ びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項52に記載の処方物。 65.凍結温度よりも上の乾燥相での保存のための、1以上の酵素または酵素学 的に活性なそのフラグメントの、実質的に水を含まず、そして安定化された処方 物であって、以下の工程: (i)キャリアタンパク質、約1%(w/v)〜約10%(w/v)の1以上の二糖類誘 導体、約3%(w/v)〜約15%(w/v)の1以上の二糖類、約0%〜約10%の1以 上の単糖重合体、所定量の1以上の酵素または1以上の酵素的に活性なそのフラ グメント、および適合性の緩衝液を水相中で組合わせ、それにより所定容積の溶 液を得る工程; (ii)該溶液を凍結する工程;および (iii)該凍結溶液を、実質的に水を含まなくなるまで凍結乾燥して、それによ り、実質的に水を含まず、そして安定化された処方物が得られる工程、 を包含する方法により生成される、処方物。 66.前記キャリアタンパク質が、ウシ血清アルブミンである、請求項65に記 載の処方物。 67.ウシ血清アルブミンの濃度が、約3mg/mlである、請求項66に記載の処 方物。 68.前記二糖類および二糖類誘導体が、トレハロース、スクロース、マルチト ール、マンニトール、コーンシロップ固体、ソルビトール、およびスクロースの 分枝重合体からなる群より選択される、請求項65に記載の処方物。 69.前記二糖類が、トレハロースである、請求項68に記載の処方物。 70.トレハロースが、約6%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項69 に記載の処方物。 71.前記二糖類誘導体が、マルチトールである、請求項68に記載の処方物。 72.マルチトールが、約3%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項71 に記載の処方物。 73.前記糖重合体が、デキストランである、請求項68に記載の処方物。 74.デキストランが、約2%(w/v)〜約10%(w/v)で存在する、請求項73 に記載の処方物。 75.前記緩衝液が、Tris緩衝液、HEPES緩衝液、リン酸緩衝液、およびそれら の組合せからなる群より選択される、請求項65に記載の処方物。 76.前記緩衝液が、本質的に、2.92mMリン酸カリウム(pH7.2)、4.14mMリン酸 カリウム(pH7.5)、1.28mM Tris-HCl(pH7.5)、20.7mM NaCl、19.2mM KCl、0.51mM ジチオトレイトール、0.66mM EDTA、1.28mM Mg-アセテート、および0.03% Trit
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