JP2000511548A - アクロレインへのプロパンの不均一系接触気相酸化の工業的方法 - Google Patents
アクロレインへのプロパンの不均一系接触気相酸化の工業的方法Info
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Abstract
(57)【要約】
アクロレインへの分子状酸素を用いるプロパンの不均一系接触気相酸化の工業的方法であって、その際、希釈しないで使用される供給気体混合物中のプロパンとO2の反応原系のモル比率7:3から出発し、供給気体混合物を反応原系のプロパンと場合によれば不活性気体を用いて、供給気体混合物がプロパン70体積%以上およびO2少なくとも5体積%となるように希釈する。
Description
【発明の詳細な説明】
アクロレインへのプロパンの
不均一系接触気相酸化の工業的方法
本発明は、酸化反応器内におけるアクロレインへのプロパンの工業的不均一系
接触気相酸化の新規の方法に関し、その供給気体混合物は、プロパンおよび酸化
剤としての分子状酸素の外に、多くともさらに一種の不均一系接触気相酸化の条
件下において実質的に不活性に挙動する希釈気体を含む。
アクロレインは、例えばグルタルジアルデヒド、メチオニン、葉酸およびアク
リル酸の製造のための重要な中間製品である。
アクロレインが、分子状酸素を用い、固体凝集体状の触媒によるプロピレンの
不均一系接触気相酸化により工業的に製造されることは以前から公知である〔例
えばドイツ特許出願公開(DE−A)第1962431号、ドイツ特許出願公開
(DE−A)第2943707号、ドイツ特許(DE−PS)第1205502
号、欧州特許出願公開(EP−A)第257565号、欧州特許出願公開(EP
−A)第253409号、米国特許(US−A)第2941007号等の各明細
書参照〕。
これらの方法は、比較的高価な出発化合物であるプ
ロピレンから出発するという欠点がある。
欧州特許出願公開(EP−A)第117146号明細書から、プロパンを酸素
が存在しない状態で好適な触媒により最初に部分的に脱水素し、引き続き生成し
た製品混合物内に含まれるプロピレンをあらかじめ分離することなく、上記の不
均一系接触気相酸化によりアクロレインに変換することによるプロパンから出発
するアクロレイン製造は公知である。この方法には、別に脱水素工程を必要とす
るという欠点がある。
一方、アクロレインを分子状酸素を用いてプロパンの不均一系接触気相酸化に
より直接製造することも一般に公知である〔例えば米国特許(US−A)第44
72314号明細書;コナーおよびソレド(Wm.Curtis Conner Jr.und Stuart
Soled)「混合金属酸化物上でのプロパン酸化」1224〜38頁、Stud.Surf.Sci.C
atal.,7(1981);米国特許(US−A)第4302610号明細書;バローぼ
よびマゴー(J.Barraultund L.Magaud)「ビスマス系触媒の存在下におけるプ
ロパンの選択的酸化」305〜14頁、Stud.Surf.Sci.Catal.,81(1994);マツ
ウラおよびキムラ(IkuyaMatuura und Naomasa Kimura)「正方晶系タイプM5+
OPO4触媒上におけるプロパンの酸化およびアンモ酸化」271〜79頁、Stud.Su
rf.Sci.Catal.,82(1994);ウら(Wu Tong-Hao et al., Journal of Natura
lGas Chemistry,1(1994)53〜60頁);特開平(J
P−A)6−199731号公報;キムら(Kim Y.C.et al.,Applied Catalysi
s,70(1991)175〜87頁);キムら(Kim Y.C.et al.,Chemistry Letters,4
(1989)531〜34頁);特開平(JP−A)2−83348号公報;タキタら(T
akita Y.et al.,ChemistryLetters,10(1989)1733〜36頁);キムら(Kim Y
.C.et al.,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.(1989)652〜53頁);キムら(
Kim Y.C.et al.,Catalytic Scicene and Technology,Vol.1,Kodanska Ltd,
(1991)439〜40頁);タキタら(Takita et al.,Catalysis Today,13(1992
)673〜78頁);モロオカ(Y.Moro-oka,Stud.Surf.Sci.Catal.,75c(1993
)1983〜86頁);米国特許(US−A)第4260822号明細書;英国特許(
GB)第1340891号明細書および米国特許(US−A)第3293290
号明細書参照〕。これらに関して使用される触媒は、固体凝集体状にある酸化物
組成物である。触媒活性酸化物組成物は、酸素の外に他の元素のみを、または二
種以上の他の元素(マルチ金属酸化物組成物)を含んでいてもよい。特にしばし
ば、触媒活性酸化物組成物として、二種以上の金属、殊には遷移金属元素を含む
ものが使用される。通常、これらのマルチ元素酸化物組成物は、成分元素の酸化
物の単純な物理的混合物ではなく、これらの元素の複雑なポリ化合物の不均一混
合物である。
アクロレインへのプロパンの気相接触酸化のために、一般式I
MoaBibPcX1 dX2 eX3 fX4 gOh(I)
〔式中、
X1=V、Nb、Ta、Cr、W、Ga、Ceおよび/またはLa、
X2=Li、Na、K、Rb、Cs、Cu、Ag、Au、Pdおよび/またはP
t、
X3=Sn、Pb、Sb、Bi、Te、Fe、Coおよび/またはNi、
X4=Si、Al、Tiおよび/またはZr、
a=0〜2、
d=0〜2、ただし、aとdの和は少なくとも0.20であり、
b=0〜1.5、
c=0〜10、ただし、bとcの和は少なくとも0.1であり、
e=0〜0.5、
f=0〜0.5、
g=0〜20、かつ
h=I内の酸素以外の元素の原子価および存在率により定まる0以外の数〕
のマルチ金属酸化物組成物が殊に好適な触媒であることが判明した。
プロピレンと比較すると著しいプロパンの低反応性
のために、アクロレインへのプロパンの不均一系接触気相酸化は比較系高い温度
で行われる。代表的には、反応温度は350〜650℃である。プロパンの気相
部分酸化は発熱して進行するので、その工業的実施は、例えば触媒流動層中また
は多管接触式固定床反応器中で実施されると有利であり、これを通って触媒管の
周囲の空間に熱交換媒体(例えば塩浴または溶融金属)が導かれる。プロパンの
工業的不均一系接触気相部分酸化における操作圧力(絶対圧)は、その際、1気
圧より低くても、1気圧であっても、または1気圧より高くてもよい。通常、こ
れは1〜2気圧であるが、これは10気圧までであってもよい。目標とする変換
は、反応混合物がその中を通過する充填触媒中の該反応混合物の保持時間の間に
行われる。
分子状酸素を用いるプロパンの工業的不均一系接触気相部分酸化の要点は、一
方では希望する目標化合物アクロレインの高い空時収率の重要性である。プロピ
レンと比較して著しいプロパンの低反応活性のために、プロパンの気相接触部分
酸化のための従来技術では、プロピレンの気相接触部分酸化とは異なり、反応気
体出発混合物を反応の相手である分子状酸素に対してプロパンを過剰に用いるこ
とがしばしば推奨されている。他方では、対象とするプロパンの部分酸化は大き
い発熱性を有し、そのために従来技術によるアクロレインへのプロパンの工業的
気相接触酸化変換では、反
応気体出発混合物中のプロパンの体積比率の上限を限定するか、または気相接触
プロパン部分酸化の条件下では実質的に不活性に挙動する気体を用いて反応の相
手方を希釈することが推奨されている。不均一系接触気相部分酸化の条件下で実
質的に不活性に挙動する希釈気体として、通常、不均一系接触気相部分酸化の条
件下においてその成分が、それぞれの成分を個別に考えて、少なくとも97モル
%に維持される希釈気体を考える。従来技術によるプロパンの工業的気相接触部
分酸化で推奨される不活性希釈気体の例は、N2、CO2、CO、希ガスおよび水
蒸気である。不活性希釈気体の同時使用による殊に重要な有利な作用は、従来技
術では、与えられた酸素対プロパン比において、不活性希釈気体の添加が、気体
混合物の爆発性を低下させることである。すなわち、不活性希釈気体の添加は、
気体混合物中で自発的に拡大する燃焼反応に必要なエネルギー供給を高くし、こ
れは工業的操作における安全性のために非常に重要である。さらに、従来技術で
は、不活性希釈気体は、製品生成の選択性に関して有利な影響を与えることが記
載されている。
そのために、従来技術では、供給気体混合物(反応気体出発混合物)において
プロパンが70体積%以上含まれるアクロレインへの分子状酸素を用いるプロパ
ンの工業的気相部分酸化は記載されていない。
以上の記載は、殊には欧州特許出願公開(EP−A
)第609122号、欧州特許出願公開(EP−A)第10902号ならびに中
国特許出願公開(CN−A)第1105352号の各明細書もに該当し、また特
開平(JP−A)2−83384号公報には、むしろ決定的に、反応気体出発混
合物中のプロパン割合を60体積%以上で用いることを断念するように記載され
ている〔70体積%以上のプロパンを有する供給気体混合物の使用は、文献中に
は、シャタローヴァ(A.N.Schatalowa)の研究グループにより(Neftechimija 8
(1968)、第3号364〜369頁、ならびにこれと同等のロシアの発明者証176878号
(公告1966年))、分子状酸素を用いるアクロレインへのプロパンの酸化に関連
して報告されているだけである〕しかし、これらの公開文献は、アクロレイン製
造のための工業規模装置には言及しておらず、触媒の試験のための実験室的研究
に限られている。しかし、これらの小規模実験の範囲内で、反応混合物の爆発性
の問題はあまり重要ではない。このことは、高い適用反応温度600℃が証明し
ている〕。
しかし、従来技術のこのような教示の欠点は、記載された触媒および反応温度
においてはアクロレイン形成の選択性も、反応器一回通過で到達されるプロパン
の変換率も、また反応気体出発混合物の爆発性も完全には満足できていないこと
である。
従って、本発明の課題は、酸化反応器内におけるア
クロレインへのプロパンの不均一系接触気相酸化の改善された工業的方法であっ
て、その供給気体混合物は、プロパンおよび酸化剤としての分子状酸素の外に、
不均一系接触気相酸化の条件下において実質的に不活性に挙動する希釈気体をさ
らに多くとも一種含む方法の提供にあった。
従って、酸化反応器内におけるアクロレインへのプロパンの工業的不均一系接
触気相酸化の方法において、その供給気体混合物は、プロパンおよび酸化剤とし
ての分子状酸素の外に、さらに多くとも一種の不均一系接触気相酸化の条件下に
おいて実質的に不活性に挙動する希釈気体を含む方法が判明し、これは従来技術
の工業的方法とは、追加の希釈気体として、反応活性が低い反応化合物のプロパ
ン自身を使用し、これと一緒に酸化反応器に供給される反応気体出発混合物は、
プロパン70体積%以上および分子状酸素少なくとも5体積%から成る点が異な
る。その他の反応開始混合物の成分としては、すでに例示した前記の不活性希釈
気体N2、CO2、CO、希ガス、例えばHeおよび/または水蒸気が該当する。
しかし有利には、供給気体混合物中におけるその割合は低い。すなわち、本発
明による変法では、供給気体混合物がプロパン少なくとも75体積%ならびに少
なくとも80体積%または少なくとも85体積%ならびに少なくとも90〜95
体積%から成る方法である
。分子状酸素の体積比率は、すべての場合に、少なくとも5体積%であり、プロ
パンの体積割合を除いて体積の差100%に相当する値に拡大してもよい。後者
の場合に、酸化反応器の供給気体混合物は、不活性希釈気体が関与せず、すなわ
ち、反応化合物のプロパンは、自分自身でのみ希釈されている。
すなわち、本発明により好適には、
プロパン 70〜95体積%
分子状酸素 5〜30体積%未満
および
不活性希釈気体 0〜25体積%
から成る反応気体出発混合物である。
その際有利には
プロパン 75〜90体積%
分子状酸素 10〜25体積%
および
不活性希釈気体 0〜15体積%
から成る反応気体出発混合物である。
殊に有利には、
プロパン 80(有利には83.4より大)
〜90体積%
分子状酸素 10〜20体積%
および
不活性希釈気体 0〜10体積%
から成る反応気体出発混合物である。
有利には、不活性希釈気体の割合は、5体積%以下もしくは3体積%以下もし
くは1体積%以下である。殊に有利には、反応気体出発混合物は、不活性希釈気
体を全く含まない。酸化反応器内における分子状酸素を用いるアクロレインへの
プロパンの不均一系接触気相酸化の工業的方法としては、本明細書中において、
供給気体混合物(反応気体出発混合物)の酸化反応器の負荷が、少なくとも50
0Nm3/時間である(Nm3=標準立方メートル、すなわち、1気圧、25℃に
おけるもの)方法とする。通常、上記の負荷は、少なくとも700Nm3/時間
、しばしば少なくとも1000Nm3/時間または5000Nm3/時間ともなる
。通常の場合、100000Nm3/時間の負荷を越えてはならない。すなわち
、代表的な工業的な負荷は、10000〜60000Nm3/時間の間にある。
使用される触媒は、本発明による方法に対して、殊には上記の反応気体出発混
合物を用いる場合に、一般式Iのマルチ金属酸化物組成物が該当し、これは従来
技術について冒頭に引用した文献中に記載されている。
有利には、本発明により使用されるマルチ金属酸化物組成物として、一般式I
I
MoaBibX5 cX6 dX7 eOf(II)
〔式中、
X5=V、Nb、Ce、Ta、Fe、Gaおよび/またはP、有利にはV、Nb
および/またはCe、かつ殊に有利にはVおよび/またはNb、
X6=Ag、Li、Na、K、Rb、Cs、Tl、Pd、Pt、Au、Cu、P
bおよび/またはTe、有利にはAg、Liおよび/またはNa、かつ殊に有利
にはAg、
X7=Si、Al、Tiおよび/またはZr、
a’=0.2〜2、
b’=0.3〜1.5、
c’=0〜2、有利には0.2〜1、
d’=0〜0.5、有利には0.001〜0.1、
e’=0〜20、かつ
f’=I内の酸素以外の元素の原子価および存在率により定まる0以外の数〕
のマルチ金属酸化物組成物、
ならびに一般式III
X8 1Pa'' X9 b''X10 c''Od''(III)
〔式中、
X8=V、Nb、Ta、Cr、Moおよび/またはW、有利にはV、Nbおよび
/またはTa、
X9=Sn、Sb、Bi、Te、Fe、Co、Ni、Cu、Laおよび/または
Ce、有利にはSn、Sb、Biおよび/またはTe、
X10=Li,Na、K、Rbおよび/またはCs、
a”=1〜10、
b”=0〜0.5、
c”=0〜0.5かつ
d”=II内の酸素以外の元素の原子価および存在率により定まる0以外の数〕
のマルチ金属酸化物組成物の使用である。
これらのマルチ金属酸化物組成物I〜IIIの製造は、専門家には公知であり
、従来技術に記載されている。代表的には、マルチ金属酸化物組成物の元素成分
の好適な源から、通常温度450〜650℃において1時間か焼して緊密な乾燥
混合物が製造される。簡単には、か焼は空気中で行われる。引き続き、か焼によ
り得られた活性組成物をそのまま使用するか、または自体公知の方法により希望
する触媒形状に成形する。当然ではあるが、成形はか焼の前に行うこともできる
。希望する触媒形状への成形は、例えばあらかじめ成形した不活性の触媒担体上
に施与して実施でき、その際、すでに記載したように、施与はか焼の前でもその
終了後でも行うことができる。その際、通常の担体材料、例えば多孔性または非
多孔性酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化トリウム、二酸化ジルコニウム
、炭化ケイ素またはケイ酸塩、例えばケイ酸マグネシウムまたはケイ酸アルミニ
ウムが使用できる。担体は、規則的にでも不規則的にでも成形してよく、その際
、明確に形成された表面粗さを有する規則的に成形し
た担体、例えば球形または中空円筒が有利である、好適には、実質的に非多孔性
、粗面で、ステアタイトから成り、その直径1〜6mm、有利には4〜5mmの
球形担体の使用である。活性組成物の層厚さは、有利には50〜500μmの範
囲内、有利には150〜250μmの範囲内となるように選定される。このよう
な被覆触媒の製造の際に、担体の被覆のために、被覆するべき粉状組成物は、通
常湿潤化され、被覆の後に、例えば加熱空気を用いて再度乾燥させることもここ
で指摘する。
担体の被覆は、被覆触媒の製造のために通常好適な回転可能な容器内で実施さ
れ、これは例えばドイツ特許出願公開(DE−A)第2909671号明細書か
ら、または欧州特許出願公開(EP−A)第293859号明細書からすでに公
知である。通常、適量を担体被覆する前にか焼する。
当然ながら、本発明によるマルチ金属酸化物組成物は、一体触媒としても使用
できる。これに関しては、緊密な乾燥混合物を有利には直ちに希望する触媒形状
に圧密し(例えば錠剤化、押出またはストランド押出)、その際、場合によれば
自体通例の助剤、例えばグラファイトまたは滑剤としてステアリン酸および/ま
たは成形助剤および補強剤、例えばガラス、アスベスト、炭化ケイ素またはチタ
ン酸カリウムのミクロ繊維を加えてか焼してもよい。一般に、この場合にも成形
の前にか焼してもよい。好適な一体触媒形状は、外径および長さが2〜10mm
で壁厚さが1〜3mmの中空円筒形である。マルチ金属酸化物組成物I〜III
の元素成分の源として、実質的には、一般に公知のように、すでに酸化物である
か、または少なくとも酸素の存在下で、加熱により酸化物に誘導できる化合物の
みである。従って、酸化物以外に、出発化合物として、なかでもハロゲン化物、
硝酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩、酢酸塩、炭酸塩または水酸化物が該当する。Mo
、V、WおよびNbの好適な出発化合物は、これらのオキソ化合物(モリブデン
酸塩、バナジウム酸塩、タングステン酸塩およびニオブ酸塩)ならびにこれらか
ら誘導される酸であってもよい。
本発明により使用されるマルチ金属酸化物組成物の製造のための出発化合物の
緊密な混合は、乾燥または湿潤状態で行うことができる。乾燥状態でこれを行う
場合には、出発化合物は有利には微細な粉末で使用され、混合および場合によれ
ば圧密の後にか焼する。しかし、有利にはこの緊密な混合は、湿潤状態で行われ
る。その場合、通常、出発化合物を水溶液および/または懸濁液の形で互いに混
合させる。例えば乾燥工程を水中混合の終了に直ちに引き続き、噴霧乾燥(噴出
温度は有利には100〜150℃である)して行うことができ、これで殊に緊密
な乾燥混合物となる。
本発明によると、本発明による方法は、脱水した酸
化物、例えば酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸
化銅、酸化カリウムおよび/または酸化鉄を酸化性ビスマス−モリブデン酸と緊
密に混合させ(場合によれば少量の水を加え)、かつ(場合によれば乾燥の後に
)高温(例えば約600℃)において硬化させて得られるマルチ金属酸化物組成
物を除くマルチ金属酸化物組成物I、IIおよび/またはIIIを用いることが
重要である。
すなわち、本発明による方法は、シャタロヴァ(A.N.Schatalova)により従来技
術として引用された刊行物と同様に、脱水した金属酸化物、例えば酸化マグネシ
ウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化銅、酸化カリウムおよび
/または酸化鉄を含むマルチ金属酸化物組成物を除くマルチ金属酸化物組成物I
、IIおよび/またはIIIを用いても成功する。
本発明による工業的方法適用の場合の反応温度は、有利には350℃〜650
℃である。殊に高い安全標準は、温度550℃以下、有利には500℃以下にお
ける本発明による方法で保証される。400℃未満の温度は変換率に不利な影響
を与えるので、従って本発明により最も有利な温度は、400〜550℃、有利
には400〜500℃、殊に有利には425℃〜475℃である。
この記述は、殊には触媒として一般式I、IIおよび/またはIIIのマルチ
金属酸化物組成物が使用さ
れる場合に該当する。
当然ながら、本発明により使用される反応気体出発混合物は、充填触媒に予熱
して供給してもよい。その際、反応気体出発混合物をあらかじめ希望する反応温
度に余熱して充填触媒に供給しても不利ではない。このためには、加熱装置を酸
化反応器の前に設置してもよい。
多管接触式固定床反応器を使用する場合には、例えばドイツ特許出願公開(D
E−A)第2830765号、ドイツ特許出願公開(DE−A)第220152
8号または米国特許(US−A)第3147084号の各明細書に記載されてい
るように、例えば殊に簡単には、触媒を入れないで反応温度に加熱した触媒管部
分から成る前置加熱装置から成っていてもよい。しかしこの部分は触媒管を含ま
ないで、反応器部分まで(単一の)管であってもよい。このような予熱を含む部
分的な熱的および/または酸化的なプロパンのプロピレンへの脱水素は、本発明
による成果に影響を与えない。これは、このような予熱の範囲内で相当する分解
平衡が現れる場合にも該当する。
本発明による工業的方法に好適な多管接触式固定床反応器は、少なくとも単管
1000本を有する。通常、これは単管50000本以上を有することはない。
代表的には、単管の数は少なくとも5000本ならびに少なくとも10000本
である。しばしば、反応容
器内に収容される触媒管の数は15000〜30000本である。このような多
管接触式固定床反応器は、多管式熱交換機の形式に相当する。すなわち、その最
も簡単な構造は、通常円筒形の容器から成り、その中に多管式熱交換機の冷却管
に相当する多数の管(管束)を通常の方法で垂直配置で収容する。さらに、触媒
管の周囲の空間にはプロセス熱を除去するために熱交換媒体を導入する。通常、
触媒管は鋼鉄管で製造され、代表的には壁厚さ1〜3mmを有する。その内径は
通常20〜30mmである。管の長さは、通常数メートル(代表的には2〜4m
の範囲内の長さの触媒管である)。反応器内部には、通常触媒管を均等に分布さ
せて配置する。
Catalys1s Today,13(1992)676頁によると触媒表面はラジカル消滅的に作用
するので、従って爆発性(キーワード:ラジカル性連鎖反応)は、本発明による
方法の範囲内では充填触媒の前面で最も高いことは、本発明にとって重要である
。そのために、本発明において希釈剤として反応化合物のプロパンを用いると、
自体公知の不活性希釈剤のN2、CO、CO2、希ガスおよびH2Oの使用よりも
反応気体出発混合物の爆発性を意外なほど著しく低下させることは殊に重要であ
る。さらに、本発明により得られる高いアクロレイン形成の選択性も意外である
。
冒頭にすでに記載したように、本発明による方法の
操作圧力は広い範囲(代表的には0.5気圧〜10気圧)に拡げることができる
。有利には、操作圧力1〜3気圧、有利には1〜2気圧である。総括空間負荷率
は、本発明による方法に多管接触式固定床反応器を用いた場合に、通常200〜
3500Nl/l/時間に調整される。
本発明により得られた製品気体混合物から、形成されたアクロレインは、自体
公知の方法により分離できる。未反応プロパンおよび場合によれば形成されるプ
ロピレンは、酸化工程に返還できる(連続操作法)か、および/または他の方面
で(例えばエネルギー発生のために火力発電所で燃焼、合成ガスまたはアセチレ
ンなどの製造)にさらに使用できる。酸化工程に返還する場合には、通常、本発
明により必要とされる反応気体出発混合物の組成に影響を及ぼさないように、酸
化工程において副産物として形成される不活性希釈気体、例えばCO2、CO、
H2Oなどを少なくとも一部は分離する。
本発明により得られる製品気体混合物の他の利用経路には、その中に含まれる
アクロレインのアクリル酸への自体公知の接触気相酸化がある。このために、本
発明により生成する製品気体混合物を、簡単にはそのままで適当な引き続く気相
酸化工程に導くことができる。本発明によると、製品気体混合物中に含まれる未
反応プロパンは、このような引き続く気相酸化工程に
おいても同様に爆発性を低下させる希釈気体として作用し、またこの領域でこの
方法の安全性を高める。この第二の酸化工程の簡単な実施形態は、第一酸化工程
の充填触媒を延長して行うものである。両方の酸化工程の他の簡単な実施形態で
は、第一反応工程の終了と共に充填触媒を個々の触媒管の長さ方向で変化させた
管束反応器により行われる。しかし、両方の酸化工程は、直列に接続された2基
の酸化反応器(アクリル酸工程のためには、アクロレイン工程に記載したと同様
の適当な管束反応器を使用することができる。これらは従来技術で公知であり、
例えばドイツ特許出願公開(DE−A)第4431949号明細書およびこの中
に引用された文献参照のこと)から成る酸化反応器の形で実施できる。この場合
、その他の反応条件、例えば反応温度は、簡単に最適化して適合させることがで
きる。有利には、この場合に、第二酸化工程に必要な分子状酸素は、まず第二酸
化反応器に導入される。追加して添加される酸素の量は、有利には、アクリル酸
工程の供給ガス混合物が、少なくとも化学量論的量から化学量論的量の約3倍の
O2を含有するように選定する。第二酸化工程(アクリル酸工程)の安全性は、
第一酸化工程から出た製品気体混合物から、第一酸化工程において副生成物とし
て形成された水蒸気およびCO2を分離し、次いでアクリル酸工程に導くことに
より高くすることができる。しかし、当然ながら、こ
れに関して、含まれるアクロレインから、さもなければ製品混合物中に含まれる
気体成分を(例えばCO、CO2、H2O、N2)最初に完全にまたは少なくとも
一部を分離してもよい。言うまでもなく製品気体混合物は、このようなアクリル
酸製造にさらに利用する前に気体状成分(例えば水蒸気)の添加によりその組成
を希望するように変化できる。このような引き続くアクリル酸工程の製品気体混
合物中にまだ含まれているプロパンおよび/またはアクロレインを、同様に分離
し、アクロレイン工程および/またはアクリル酸工程に返還および/またはその
別の方面に利用(例えばエネルギー発生のために火力発電所で燃焼、合成ガスま
たはアセチレンなどの製造)にさらに送ることができる。
このようなその後のアクリル酸工程における反応温度は、有利には200〜3
50℃、有利には230〜330℃である(両方の酸化工程の間に有利には適当
な熱交換機を設置する)。このようなアクリル酸工程に使用されるマルチ金属酸
化物触媒は、自体公知の方法で使用されるMoおよびVを主成分として含むマル
チ金属酸化物である。このように好適なマルチ金属酸化物触媒は、例えば米国特
許(US−A)第3775474号、米国特許(US−A)第3954855号
、米国特許(US−A)第3893951号および米国特許(US−A)第43
39355号の各明細書か
ら知ることができる。さらに、殊には欧州特許出願公開(EP−A)第4275
08号、ドイツ特許出願公開(DE−A)第2909671号、ドイツ特許(D
E−C)第3151805号、ドイツ特許出願公開(DE−AS)第26268
87号およびドイツ特許出願公開(DE−A)第4302991号の各明細書に
記載のマルチ金属酸化物組成物が好適である。
アクリル酸工程のために好適なマルチ金属酸化物触媒の多数は、一般式IV
Mo12Va"'Wb"'Cuc"'Nid"'X11 e"'X12 f"'X13 g"'X14 h"'X15 i"'On "'
(IV)
〔式中の変数は、次のものを表す:
X11は、1種またはそれ以上のアルカリ金属、
X12は、1種またはそれ以上のアルカリ土類金属、
X13は、クロム、マンガン、セリウムおよび/またはニオビウム、
X14は、アンチモンおよび/またはビスマス、
C15は、ケイ素、アルミニウム、チタンおよび/またはジルコニウム、
a"'は、1〜6、
b"'は、0.2〜4、
c"'は、0.5〜6、
d"'は、0.2〜6、
e"'は、0〜2、
f"'は、0〜3、
g"'は、0〜5、
h"'は、0〜40、
i"'は、0〜40、かつ
n"'は、酸素以外の元素の原子価および存在率により定まる数〕
と総括できる。
これらは自体公知の方法により得られ(例えば、ドイツ特許出願公開(DE−
A)第4302991号明細書参照)、かつ通常、一体ものとして球状、環状ま
たは円筒形に形成されるか、または被覆触媒の形、すなわち活性組成物を用いて
被覆して予備成形した不活性担体を用いる。しかし、当然ながら、粉末の形で触
媒として使用もできる。
本発明による方法の範囲内で、酸化剤として必要な分子状酸素のための源とし
て、例えば空気が使用できる。しかし、空気中の分子状酸素は不活性気体のN2
を同伴して存在し、かつ本発明によると反応混合物中に有利には不活性気体が存
在しないで使用されるので、本発明による方法に対して必要な酸素は、通常純粋
な酸素源が用いられる。
変換率および選択率は、本明細書中では、特に断らない限り、下記のように定
義される。
実施例
A)本発明により触媒として使用されるマルチ金属酸化物組成物MI−MIII
の製造
MI:硝酸ビスマス五水塩〔Bi(NO3)3・5H2O、ダルムシュタット在メ
ルク(Merck)社製〕413.3gを25℃において水400ml中に溶かし、
濃硝酸(65重量%水溶液)40mlを用いて水溶液Aを酸性化した。
さらに、水800ml中に95℃において先ず七モリブデン酸アンモニウム四
水塩(MoO381.7重量%)79.31g、次いでメタバナジン酸アンモニ
ウム(V2O5 75.2重量%)65.29gを溶かした。得られた溶液を80
℃に冷却し、引き続き25重量%NH3水溶液47mlを加えてpH値10を有
する水溶液Bを製造した。別に、硝酸銀1.7gを水5ml中に溶かして水溶液
Cとした。
次いで、水溶液AおよびCをこの順序で80℃を有する水溶液B中に(80℃
に保って)強く撹拌しながら加え、得られた水性懸濁液を1時間後まで80℃に
保って撹拌し、引き続き80℃を有する水浴上で撹拌しながら常圧(1気圧)に
おいてかゆ状となるまでゆっくりと蒸発させた。その後、このようにして得られ
た組成物をさらに120℃で16時間、1気圧において乾燥させ、引き続き数平
均最大直径5mmを有する触媒原料粒子に破砕した。これを引き続き520℃で
6時間、空気中においてか焼し、数平均直径150μmを有する活性組成物粒子
に摩砕した。
活性組成物粒子の化学量論は下記であった:
Bi0.85V0.54Mo0.45Ag0.01Ox
MII:五酸化バナジウム(V2O5、99重量%以上、ダルムシュタット在メル
ク社製)181.9gを撹拌しながら水850mlと85重量%リン酸水溶液(
H3PO4)230.5g中に加えた。得られた水性懸濁液を常圧において5時間
、100℃において撹拌および還流させて保持し、引き続き常圧において80℃
を有する水浴上でかゆ状となるまで蒸発させた。得られた組成物を常圧において
温度120℃で16時間乾燥させ、かつ引き続き数平均最大直径5mmを有する
触媒原料粒子に破砕した。これを引き続き500℃で3時間、空気中においてか
焼し、数平均最大直径1〜2mmを有する活性組成物粒子に破砕した。
活性組成物粒子の化学量論は下記であった:
VOPO4
MIII:水1000ml中に、25℃においてH3
PMo12O40水和物(MoO50重量%、ダルムシュタット在メルク社製)50
0gを溶かした。この溶液に、撹拌しながら15分以内にBi(NO3)3水溶液
(Bi 11.1重量%、pH=0.3のHNO3酸性)3270.6gを滴下
した。得られた水性懸濁液を常圧で70℃を有する水浴上において撹拌しながら
かゆ状となるまで濃縮した。その際に生じる組成物をその後120℃で16時間
、常圧において乾燥させ、ならびに引き続き数平均最大直径5〜6mmを有する
触媒原料粒子に破砕した。これを空気中で先ず4605時間、かつその後さらに
520℃で2時間か焼し、数平均直径1〜2mmを有する活性組成物粒子に破砕
した。
活性組成物粒子の化学量論は下記であった:
Bi8PMo12Ox
B)触媒としてマルチ金属酸化物組成物MI〜MIIIを用いるプロパンの接触
気相酸化の実施
VI:内径17mmを有し、V2A鋼から成り長さ25cmおよび管の中心にそ
の全長にわたって外径3mmの熱電対保護管を有する反応管(壁厚さ2mm)中
で、反応管を閉じているV2A鋼製で密な網目の支持網上に、活性組成物粒子M
I2gおよびステアタイト球(直径2mm、活性組成物の希釈のために使用)1
0gから成る活性組成物充填物を施与した。反応管自体は、温度450℃を有す
る塩浴でその全長の周囲が
囲まれていた。反応管の支持網とは反対の端から、25℃を有する反応気体出発
混合物6Nl/時間を反応管に送入した。触媒管を出る製品気体混合物は、オン
ラインガスクロマトグラフにより分析した。
反応気体出発混合物の組成Zに依存して、下記の結果が得られた。
供給気体混合物のプロパン含有率の上昇に応じて、アクロレイン形成の選択率
が上昇したことは意外であった。
V2:V1と同様にして行ったが、ただし充填活性組成物は、活性組成物粒子M
II4gおよびステアタイト球20gから成る混合物から成っていた。さらに、
プロパンおよびO2から成る反応気体出発混合物の供給速度は20Nl/時間で
あり、かつ塩浴温度480℃であった。
その結果は下記である。
V3:V1と同様にして、ただし充填活性組成物は、活性組成物粒子MIII4
gのみから成っていた。
その結果は下記である。
C)種々の反応気体出発混合物の爆発性の試験
この試験は、閉鎖した特殊鋼製の球形51−高圧容器中で実施した。最初の真
空状態の高圧容器内での気体混合物の調製は、分圧法により行った。マグネチッ
クスターラーで10分間混合した後に、いずれも圧力2気圧で出発温度Tにある
気体混合物を融着した白金線により点火して試験した。
これにより場合によれば発生する反応フロントの自己拡大(爆発)を、容器内
圧の時間的な上昇を通じて(圧電式圧力センサーにより測定)、また容器内の温
度の上昇により検出した。
下記の結果が得られた。
(+:爆発;−:爆発なし)
この結果は、分子状酸素およびプロパンのみを含む一定の気体混合物(プロパ
ン体積比率が少なくとも約60体積%)から始めて、プロパンが増加すると気体
混合物の爆発性は、不活性希釈気体の添加の場合よりも実質的に強く抑制される
ことを示している。
上記の実施例を総括すると、分子状酸素を用いるプロパンの工業的不均一系接
触気相酸化に対して、驚異的に反応原系のプロパンは最も優れた不活性希釈気体
であることが疑問の余地なく証明された。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU
,BG,BR,CA,CN,CZ,GE,HU,IL,
JP,KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,R
O,SG,SI,SK,TR,UA,US
(72)発明者 ハンス―ペーター シルトベルク
ドイツ連邦共和国 D―67433 ノイシュ
タット ゲシュヴィスター―ショル―シュ
トラーセ 35
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.酸化反応器内におけるアクロレインへのプロパンの工業的不均一系接触気 相酸化の方法であって、その供給気体混合物はプロパンおよび酸化剤としての分 子状酸素の外に、さらに多くとも一種の不活性希釈気体を含む方法において、供 給気体混合物がプロパン70体積%より多く、および分子状酸素少なくとも5体 積%から成ることを特徴とする、アクロレインへのプロパンの工業的不均一系接 触気相酸化の方法。 2.供給気体混合物がプロパン少なくとも75体積%から成る、請求項1記載 の方法。 3.供給気体混合物がプロパン少なくとも80体積%から成る、請求項1記載 の方法。 4.供給気体混合物がプロパン少なくとも85体積%から成る、請求項1記載 の方法。 5.供給気体混合物がプロパン少なくとも90体積%から成る、請求項1記載 の方法。 6.供給気体混合物がプロパン95体積%から成る、請求項1記載の方法。 7.供給気体混合物が分子状酸素少なくとも10体積%から成る、請求項1か ら5までのいずれかに記載の方法。 8.供給気体混合物が分子状酸素少なくとも15体積%から成る、請求項1か ら4までのいずれか1項に 記載の方法。 9.供給気体混合物が分子状酸素少なくとも20体積%から成る、請求項1か ら3までのいずれか1項に記載の方法。 10.供給気体混合物が分子状酸素少なくとも25体積%から成る、請求項1 または2記載の方法。 11.供給気体混合物が分子状酸素30体積%未満から成る、請求項1記載の 方法。 12.場合によれば一緒に使用する不活性希釈気体が、N2、CO、CO2、希 ガスおよび/または水蒸気である、請求項1から10までのいずれか1項に記載 の方法。 13.触媒として、一般式I MOaBibPcX1 dX2 eX3 fX4 gOh(I) 〔式中、 X1=V、Nb、Ta、Cr、W、Ga、Ceおよび/またはLa、 X2=Li、Na、K、Rb、Cs、Cu、Ag、Au、Pdおよび/またはP t、 X3=Sn、Pb、Sb、Bi、Te、Fe、Coおよび/またはNi、 X4=Si、Al、Tiおよび/またはZr、 a=0〜2、 d=0〜2、ただし、aおよびdの和は少なくとも0.20であり、 b=0〜1.5、 c=0〜10、ただし、bおよびcの和は少なくとも0.1であり、 e=0〜0.5、 f=0〜0.5、 g=0〜20、かつ h=I内の酸素以外の元素の原子価および存在率により定まる0以外の数〕 のマルチ金属酸化物組成物を一緒に使用する、請求項1から12までのいずれか 1項に記載の方法。 14.触媒として、一般式II Moa'Bib'X5 c'X6 d'X7 e'Of'(II) 〔式中、 X5=V、Nb、Ce、Ta、Fe、Gaおよび/またはP、 X6=Ag、Li、Na、K、Rb、Cs、Tl、Pd、Pt、Au、Cu、P bおよび/またはTe、 X7=Si、Al、Tiおよび/またはZr、 a’=0.2〜2、 b’=0.3〜1.5、 c’=0〜2、 d’=0〜0.5、 e’=0〜20、かつ f’=II内の酸素以外の元素の原子価および存在率により定まる0以外の数〕 のマルチ金属酸化物組成物を一緒に使用する、請求項1から12までのいずれか 1項に記載の方法。 15.X5がV、Nbおよび/またはCeである、請求項14記載の方法。 16.X5がV、Nbまたはこれらの混合物である、請求項14記載の方法。 17.X6がAg、Liおよび/またはNaである、請求項14から16まで のいずれか1項に記載の方法。 18.c’が0.2〜1である、請求項14から17までのいずれか1項に記 載の方法。 19.d’が0.001〜0.1である、請求項14から18までのいずれか 1項に記載の方法。 20.触媒として、一般式III X8 1Pa''X9 b''X10 c''Od''(III) 〔式中、 X8=V、Nb、Ta、Cr、Moおよび/またはW、 X9=Sn、Sb、Bi、Te、Fe、Co、Ni、Cu、Laおよび/または Ce、 X10=Li,Na、K、Rbおよび/またはCs、 a”=1〜10、 b”=0〜0.5、 c”=0〜0.5、かつ d”=III内の酸素以外の元素の原子価および存在 率により定まる0以外の数〕 のマルチ金属酸化物組成物を一緒に使用する、請求項1から12までのいずれか 1項に記載の方法。 21.X8がV、Nbおよび/またはTaである、請求項20記載の方法。 22.X9がSn、Sb、Biおよび/またはTeである、請求項20または 21記載の方法。 23.操作圧力が0.5〜10気圧である、請求項1から22までのいずれか 1項に記載の方法。 24.操作圧力が1〜3気圧である、請求項23記載の方法。 25.操作圧力が1〜2気圧である、請求項23記載の方法。 26.触媒−流動層中で実施される、請求項1から25までのいずれか1項に 記載の方法。 27.多管接触式−固定床反応器内において実施される、請求項1から25ま でのいずれか1項に記載の方法。 28.温度350〜650℃において実施される、請求項1から27までのい ずれか1項に記載の方法。 29.温度400〜550℃において実施される、請求項28記載の方法。 30.温度425〜475℃において実施される、請求項28記載の方法。 31.反応気体混合物が反応温度に余熱された後に 充填触媒に供給される、請求項1から30までのいずれか1項に記載の方法。 32.連続式に操作し、その際、製品気体混合物からその中に含まれる未反応 プロパンおよび/またはプロペンを分離して気相酸化に返還する、請求項1から 31までのいずれか1項に記載の方法。 33.最初に請求項1から31までのいずれか1項に記載の方法に従ってアク ロレインを含む製品気体混合物を製造し、引き続きその中に含まれているアクロ レインを第二の酸化工程においてアクリル酸にさらに酸化することを特徴とする 、アクリル酸の製造のための工業的方法。 34.請求項1から31までのいずれか1項に記載の方法に従って製造された アクロレインを含む製品気体混合物をそのままで、すなわち予備的な物質分離を 行わずにアクリル酸製造のための第二の酸化工程に導く、請求項33記載の方法 。 35.連続式に操作し、その際、アクリル酸を含む製品気体混合物から、その 中に含まれている未反応プロパンおよび/またはプロペンを分離し、気相酸化に 返還するかおよび/または他の用途に送る、請求項34記載の方法。
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