JP2000509927A - スイッチ電流デルタ・シグマ変調器 - Google Patents

スイッチ電流デルタ・シグマ変調器

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Abstract

(57)【要約】 例えばオーバーサンプリング・アナログ・デジタル変換器に使用するための、雑音で制限されるスイッチ電流デルタ・アナログ変調器。この変調器は比較的大きいバイアス電流を有する第1積分器と、比較的小さいバイアス電流を有する1またはそれ以上の第2積分器とを含む。この発明に従う変調器は電力消費およびチップ面積を節約する。

Description

【発明の詳細な説明】 スイッチ電流デルタ・シグマ変調器 発明の分野 この発明は、一般に、オーバーサンプリング・アナログ・デジタル(A/D) 変換器に使用されるようなスイッチ電流デルタ・シグマ変調器に関する。更に詳 細には、この発明は、電力消費およびチップ面積を節約するデルタ・シグマ変調 器を提供する。 発明の背景 伝統的に、信号処理の用途ではアナログ回路が広く用いられてきている。しか し最近では、アナログ処理回路と一緒にデジタル信号処理回路も使用されるよう になった。高密度のデジタル回路を作製するのは比較的安価であるが、アナログ 回路部品を集積することは比較的高価につく。従って、多くの信号処理応用にお いて、ソース回路および目的回路はアナログ回路であっても、信号処理のほとん どはデジタル回路で実行される。このため、アナログ・デジタル(A/D)およ びデジタル・アナログ(D/A)変換器が重要な信号処理部品となる。 伝統的なナイキストA/D変換器は、高精度のアナログ部品および高性能のア ンチ・エイリアシング・フィルタを必要とするのが普通である。この要求のため に、オーバーサンプリングA/D変換器のほうがしばしば好まれる。というのは 、それらが高精度のアナログ部品や高性能のアンチ・エイリアシング・フィルタ を必要としないからである。オーバーサンプリングA/D変換器は、その代わり に高性能のデジタル回路を必要とするが、それは比較的安価である。オーバーサ ンプリングA/D変換器は、通常、デルタ・シグマ変調器(アナログ回路)とデ ジタル・デシメーション・フィルタとを含んでいる。デルタ・シグマ変調器を実 現するためには、スイッチ・キャパシタ(SC)技術を採用するのが一般的であ る。しかし、SC技術は線形キャパシタを必要とし、それはデジタルCMOS基 本製造プロセスでは実際的なものではない。線形キャパシタを作り出すためには 、デジタルCMOS基本製造プロセスに追加のプロセス工程が必要とされ、コス トが 嵩むことになる。純粋なデジタルCMOSプロセスの中でデルタ・シグマ変調器 を実現するためには、電流が信号のキャリアとなるスイッチ電流(SI)技術が 好ましい。SIデルタ・シグマ変調器の広範囲な取り扱いについて、1994年 発行の、ニアンキオン・タン(Nianxiong Tan)著の“オーバーサ ンプリングA/D変換器および電流モード技術(Oversampling A /D Converters and Current−Mode Techniq ues)”および関連出版物に記載されている。 量子化雑音以上に、回路雑音(例えば、熱的雑音)がダイナミックレンジを限定 する。SI回路では、バイアス電流を増やして、それによって最大入力電流を増 やすことで、速度を落とさずにダイナミックレンジを広げることができる。上述 の出版物は、バイアス電流を2倍する毎に、任意のSI回路のダイナミックレン ジは速度を落とさずに3dBずつ増大できる。高次のデルタ・シグマ変調器に関 しては、量子化雑音よりもむしろ熱的雑音が性能を限定する。変調器のダイナミ ックレンジはそれを構成するSI回路のダイナミックレンジによって制限される 。しかし、広いダイナミックレンジを実現するために、デルタ・シグマ変調器中 のすべてのSI回路に対してバイアス電流を増やすことは非常に電力を消費する ことであり、その結果、チップ面積の利用も非効率的となる。 発明の概要 この発明は、オーバーサンプリング・アナログ・デジタル(A/D)変換器に 使用するためのスイッチ電流(SI)式デルタ・シグマ変調器を提供することに よって上述の問題点を克服し、更にその他の特徴を提供する。この発明は、2つ の典型的な実施例では、比較的大きいバイアス電流、従って比較的大きいダイナ ミックレンジを有する第1積分器を含む。典型的な変調器は更に、比較的小さい バイアス電流を有する1またはそれ以上の第2積分器を含む。この発明に従う変 調器は電力消費およびチップ面積を節約する。電力消費およびチップ面積の節約 は、積分器の数(すなわち、変調器の次数)が増えるに従って増大する。 図面の簡単な説明 この発明のより完全な理解は、以下の好適実施例についての詳細な説明を添付 図面と一緒に読むことによって得られる。図面において、同じ参照符号は同様な 要素を指している。 図1は、この発明の典型的な実施例に従う、雑音で制限されるスイッチ電流デ ルタ・シグマ変調器のブロック図である。そして 図2は、この発明の典型的な実施例に従う、4次のデルタ・シグマ変調器のブ ロック図である。 好適実施例の詳細な説明 この発明の典型的な実施例に従う、雑音で制限されるスイッチ電流デルタ・シ グマ変調器が図1に示されている。図示された変調器10は2次の変調器であっ て、第1および第2のコンバイナー(加算器)12および18、第1および第2 の積分器14および20、第1および第3増幅器16および22、そして1ビッ トの電流量子化器24を含んでいる。この変調器は、更に、第1および第2のデ ジタル・アナログ変換器26および28、そして第2増幅器30を含んでいる。 第1コンバイナー12は入力電流信号を受信して、その入力電流信号を、電流 量子化器24によって生成されるデジタル出力信号のアナログ変換信号である、 D/A変換器26による信号出力と組み合わせる。詳細には、第1コンバイナー 12は入力電流信号からデジタル出力信号のアナログ変換信号を差し引いて、第 1の組み合わされた信号を生成する。第1積分器14は前記第1の組み合わされ た信号を積分して、第1の積分された信号を第1増幅器16へ供給し、その第1 増幅器16は前記第1の積分された信号を第1スケーリング因子a倍に増幅する 。第1積分器14は第1のバイアス電流でバイアスされており、そのバイアスは 前記第2積分器のバイアス電流と比べて比較的大きい。1つの典型的な実施例に 従えば、前記第1バイアス電流は前記第2積分器のバイアス電流より約4倍大き い。しかし、この比は、以下でより詳細に説明するように、第1および第2の増 幅器16および30に関するスケーリング因子の選択に依存する。 第2コンバイナー18は第1増幅器16による第1の増幅された信号出力を、 第2増幅器30による信号出力と組み合わせる。この第2増幅器30による信号 出力は、電流量子化器24によって生成され、第2増幅器30中で第2スケーリ ング因子b倍されたデジタル出力信号のアナログ変換信号である。詳細には、第 2コンバイナー18は、前記第1の増幅された信号からデジタル出力信号の前記 増幅されたアナログ変換信号を差し引いて、第2の組み合わされた信号を生成す る。第2積分器20は前記第2の組み合わされた信号を積分して、第2の積分さ れた信号を第3増幅器22に対して供給する。この第3増幅器22は前記第2の 積分された信号を第3スケーリング因子c倍する。第2積分器20は、上述のよ うに、第1バイアス電流よりも小さい第2バイアス電流でバイアスされる。最後 に、電流量子化器24は第2の増幅された信号を量子化して前記デジタル出力信 号を生成するが、それは、D/A変換器26および28を介して、それぞれ第1 および第2のコンバイナー12および18へ戻される。好ましくは、電流量子化 器24は単一ビット量子化器であり、第1および第2のD/A変換器26および 28は単一ビット変換器である。 第1および第2の積分器14および20はおよそZ-1/(1−Z-1)の伝達関 数、あるいは別の適当な伝達関数を有することができる。 デルタ・シグマ変調器では、第1積分器の入力における雑音のみがダイナミッ クレンジを制限する。というのは、その他のノードで導入される雑音は、変調器 中のD/A変換器26および28と第2増幅器30とで構成される雑音低減帰還 ループによって低周波に抑制されるためである。単一ビット電流量子化器24の 直前で第3増幅器22によって導入される第3スケーリング因子cは任意の正の 因子でよく、量子化器が電流の方向のみを感知するので、量子化に対して影響し ない。スケーリング因子は変調器内部に分布できることは理解されよう。入力電 流がスケールダウンされる時は、以降の変調器ステージはより小さいバイアス電 流を有することができる。 従って、雑音で制限されるSI式デルタ・シグマ変調器では、第1積分器中の 大きいバイアス電流が広いダイナミックレンジを提供する;もし信号が増幅器2 2および30のような適正に接続されたスケーリング要素によつて正しくスケー リングされれば、以降の積分器ではより小さいバイアス電流が使用できる。 伝統的なスイッチ・キャパシタ(SC)方式によれば、スケーリング因子a, bおよびcは両積分器中での信号振幅が等しくなるように選ばれる。従来のスイ ッチ電流(SI)方式でも、SCとSIとでスケーリングは異なるが、同じガイ ドラインが用いられる。雑音制限の変調器で、両積分器中に大きいバイアス電流 を使用することでダイナミックレンジが改善される(例えば、バイアス電流を2 倍する毎に、レンジの3dB増大が可能である)。デルタ・シグマ変調器(例え ば、図1および図2に示されたような)では、第1積分器が十分なダイナミック レンジを有する限り、第2積分器のバイアス電流の如何に関わらず、変調器は広 いダイナミックレンジを提供できる。それは第2積分器中に存在する雑音は帰還 ループによって雑音整形を受けるからである。従って、電流は第2積分器へ送ら れる前に積極的にスケーリングすることができる。第2スケーリング因子bによ って、第2積分器中の信号振幅は第1積分器中よりも大幅に小さくなり、従って より小さいバイアス電流でも十分である。各積分器中で信号振幅をスケーリング することによって、電力およびチップ面積が節約できる。 第3スケーリング因子cは信号転送および雑音整形関数に影響しない。aとb との間の関係は雑音整形関数(b=2a)によって決まるが、それらの値を選ぶ ことによって第2積分器中の信号(電流)振幅をスケーリングすることができる 。もしa=0.5およびb=1であれば、両積分器中の信号振幅は同じになる( SI式デルタ・シグマ変調器では普通、実際にこのように行われる)。もしa= 1/8およびb=1/4であれば、第2積分器中の信号振幅は第1積分器中より も4倍小さくなる。明らかに、第2積分器中のバイアス電流は4倍小さくできる 。 上で述べた原理は一般的なものであり、任意のSI式デルタ・シグマ変調器に 適用できる。変調器の次数が高くなるにつれて、この方法の効率は高くなる。広 いダイナミックレンジを実現するために、第1積分器がチップエリアのほとんど を占有し、ほとんどの電力を消費する;残りの積分器は非常に小さいチップエリ アと電力消費とで設計できる。第1積分器中で大きいバイアス電流を使用するこ とはダイナミックレンジを改善する。それは、変調器のダイナミックレンジが第 1積分器のダイナミックレンジによって制限されるからである。量子化雑音の影 響は、高次の変調器中では通常は非常に小さくすることができる。要点を示すた めに、4次のデルタ・シグマ変調器の例が図2に示されている。 図2の4次のデルタ・シグマ変調器は2つの2次のデルタ・シグマ変調器10 aおよび10bを含んでおり、それらは各々、図1に示された2次のデルタ・シ グマ変調器10と本質的に類似している。図2に示された実施例において、2次 の変調器10bは、第1のD/A変換器26bと第1コンバイナー12bとの間 に付加的な増幅器27bを含んでいる。第1変調器10aの第2積分器20aに よって生成される第2の積分された信号は第3増幅器22aによって第2スケー リング因子倍に増幅され、この増幅された接続信号がアナログ入力信号として第 2変調器10bの第1コンバイナー12bへ供給される。この接続スケーリング 因子は、典型的な実施例に従えば、約1/2である。 第1変調器10aの量子化器24aからの第1のデジタル出力信号は出力遅延 要素32へ供給されて、その遅延要素の出力信号は第1および第2の出力コンバ イナー34および36へ供給される。第2変調器10bの量子化器24bからの 第2デジタル出力信号は出力増幅器38中で出力スケーリング因子倍に増幅され る。この増幅された第2のデジタル出力信号は第1出力コンバイナー34へ供給 され、この第1出力コンバイナー34は増幅されたデジタル出力信号から遅延要 素の出力信号を差し引いて、第1の組み合わされた出力信号を生成する。第1コ ンバイナー34からの第1の組み合わされた出力信号は出力微分器40中で微分 されて、その微分された信号が第2出力コンバイナー36へ供給される。第2出 力コンバイナー36は、遅延要素32からの遅延要素出力信号から、出力微分器 40の信号出力を差し引いて、デジタル出力信号を生成する。この発明の原理は 、これ、および任意のその他の適当な4次のデルタ・シグマ変調器構成に組み込 むことができることを理解されよう。 典型的な実施例に従えば、積分器14a、14b、20a、および20bの伝 達関数はZ-1/(1−Z-1)で近似できて、出力遅延要素32の伝達関数はZ-2 で近似でき、更に出力微分器40の伝達関数は(1−Z-12で近似できる。更 に、同実施例に従えば、第1増幅器16aのスケーリング因子は約1/8であり 、増幅器27、30a、および30bのスケーリング因子は約1/4であり、増 幅器22aおよび16bのスケーリング因子は約1/2であって、出力増幅器3 8のスケーリング因子は約4である。 従来の変調器では、すべての積分器が同じ信号振幅を有するのが普通である。 この発明の変調器では、第1積分器中の信号振幅は、例えば、その他すべての積 分器中のそれよりも4倍大きい。このスケーリングは、信号伝達や雑音整形の関 数を何も変更しない。しかし、第1積分器を除く積分器中のバイアス電流はより 小さくできて、電力消費およびチップ面積は節約できる。 上で説明したように、この発明は、SI回路中の信号振幅は供給電圧に依存し ないという事実、および信号振幅を減らすことで電力消費およびチップ面積が節 約できるという事実をフルに利用することによって、進歩したSI式デルタ・シ グマ変調器を提供する。SI式デルタ・シグマ変調器において広いダイナミック レンジを実現するために、第1積分器中での大きい信号振幅が広いダイナミック レンジを与える。第1積分器中のダイナミックレンジは、回路構成およびシステ ム構造に関わらず、SI式デルタ・シグマ変調器のダイナミックレンジの基本的 な制限である。この発明に従う変調器は、第1積分器中で大きい信号振幅を保ち ながら、その他の積分器中ではスケーリングを通して信号振幅を低減化する。そ のようにすることで、広いダイナミックレンジを有し、低電力および小チップ面 積を備えた変調器が実現できる。 以上の説明には多くの詳細な点や特定の仕様が含まれているが、それらは説明 の便宜上のものであって、この発明の限界を制約するつもりのものではないこと を理解されるべきである。上述の実施例に対して数多くの修正が当業者には容易 に思いつかれるであろう。それらは以下の請求の範囲およびその法的等価物によ って定義されるように、この発明の精神および展望に包含される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月10日(1998.8.10) 【補正内容】 請求の範囲 1.デルタ・シグマ変調器であって、 アナログ入力電流信号をデジタル出力信号のアナログ変換信号と組み合わせる ことによって、第1の組み合わされた信号を生成するための第1コンバイナー、 前記第1の組み合わされた信号を積分するための第1積分器であって、第1バ イアス電流と第1信号振幅とを有する第1積分器、 前記第1の積分された信号を第1スケーリング因子倍に増幅するための第1増 幅器、 前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を、前記第1スケーリング因子より も大きい第2スケーリング因子倍に増幅するための第2増幅器、 前記第1の増幅された信号を第2の増幅された信号と組み合わせることによっ て、第2の組み合わされた信号を生成するための第2コンバイナー、 前記第2の組み合わされた信号を積分するための第2積分器であって、前記第 1バイアス電流よりも小さい第2バイアス電流を有し、前記第1信号振幅の約半 分よりも小さい第2信号振幅を有する第2積分器、 前記第2の積分された信号を、前記第1スケーリング因子よりも大きい第3ス ケーリング因子倍に増幅するための第3増幅器、および 前記第3の増幅された信号を量子化して、前記デジタル出力信号を生成するた めの電流量子化器、 を含む変調器。 2.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記第1および第2の積分器 がおよそZ-1/(1−Z-1)の伝達関数を有している変調器。 3.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記第3スケーリング因子が 前記第1スケーリング因子の約2倍である変調器。 4.第3項記載の変調器であって、ここにおいて前記第3スケーリング因子が 約1/4であり、前記第1スケーリング因子が約1/8である変調器。 5.第1項記載の変調器であって、更に、前記デジタル出力信号を濾過するた めのデジタルフィルタを含む変調器。 6.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記電流量子化器が単一ビッ ト量子化器である変調器。 7.第1項記載の変調器であって、更に、前記デジタル出力信号のアナログ変 換信号を生成するための少なくとも1つのデジタル・アナログ変換器を含む変調 器。 8.第7項記載の変調器であって、ここにおいて前記少なくとも1つのデジタ ル・アナログ変換器が単一ビットデジタル・アナログ変換器である変調器。 9.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記第1コンバイナーが前記 アナログ入力信号から前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を差し引き、ま た前記第2コンバイナーが前記第1の増幅された信号から前記デジタル出力信号 の増幅されたアナログ変換信号を差し引くようになった変調器。 10.アナログ入力信号をデジタル出力信号へ変換するためのアナログ・デジ タル変換器であって、 2またはそれ以上のデルタ・シグマ変調器であって、各々のデルタ・シグマ変 調器が、第1バイアス電流でバイアスされた第1積分器と、1またはそれ以上の 第2バイアス電流でバイアスされた1またはそれ以上の第2積分器とを含んでお り、第2バイアス電流の各々が前記第1バイアス電流の約半分よりも小さく、こ こにおいて第1のデルタ・シグマ変調器が第1積分器の出力信号を第1スケーリ ング因子倍にスケーリングするための第1増幅器を含んでおり、また前記変換器 が更に、信号を前記第1スケーリング因子の少なくとも約2倍にスケーリングす るための付加的な増幅器を複数個含んでいるデルタ・シグマ変調器、 前記1またはそれ以上の第2積分器の1つからの積分されたアナログ信号出力 を量子化して、前記デジタル出力信号を生成するための電流量子化器、および 前記デジタル出力信号を、前記第1積分器からの出力信号および前記アナログ入 力信号と組み合わせるための雑音低減帰還ループ、 を含むアナログ・デジタル変換器。 11.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、更に、デジタル・ デシメーション・フィルタを含むアナログ・デジタル変換器。 12.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 第1バイアス電流が前記1またはそれ以上の第2バイアス電流の約4倍であるア ナログ・デジタル変換器。 13.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 付加的な増幅器の少なくとも1つが、出力信号を前記第1スケーリング因子の約 32倍であるスケーリング因子倍にスケーリングするようになったアナログ・デ ジタル変換器。 14.第13項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 雑音低減帰還ループが、前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を生成するた めの少なくとも1つのデジタル・アナログ変換器と、前記デジタル出力信号のア ナログ変換信号を帰還スケーリング因子倍するための少なくとも1つの帰還増幅 器とを含んでいるアナログ・デジタル変換器。 15.第14項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 帰還スケーリング因子が前記第1スケーリング因子の約2倍であるアナログ・デ ジタル変換器。 16.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 第1積分器および前記1またはそれ以上の第2積分器がおよそZ-1/(1−Z-1 )の伝達関数を有しているアナログ・デジタル変換器。 17.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 第1積分器が前記1またはそれ以上の第2積分器よりも大型であるアナログ・デ ジタル変換器。 18.アナログ入力信号をデジタル出力信号へ変調/変換するための方法であ って、次の工程、 前記アナログ入力信号を、前記デジタル出力信号のアナログ変換信号と組み合 わせることによって第1の組み合わされた信号を生成すること、 前記第1の組み合わされた信号を、第1のバイアス電流を有する積分器を使用 して積分すること、 前記第1の積分された信号を第1スケーリング因子倍に増幅すること、 前記第1の増幅された信号を、前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を第 2スケーリング因子倍に増幅することによって生成される第2の増幅された信号 と組み合わせて、第2の組み合わされた信号を生成すること、 前記第1バイアス電流よりも小さい第2バイアス電流を有する積分器を用いて 、前記第2の組み合わされた信号を積分すること、 前記第2の積分された信号を、前記第1スケーリング因子よりも大きい第2ス ケーリング因子倍に増幅すること、および 前記増幅された第2の積分された信号を量子化して、前記デジタル出力信号を 生成すること、 を含む方法。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.デルタ・シグマ変調器であって、 アナログ入力電流信号をデジタル出力信号のアナログ変換信号と組み合わせる ことによって、第1の組み合わされた信号を生成するための第1コンバイナー、 前記第1の組み合わされた信号を積分するための第1積分器であって、第1の バイアス電流を有する第1積分器、 前記第1の積分された信号を、第1スケーリング因子倍に増幅するための第1 増幅器、 前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を増幅するための第2増幅器、 前記第1の増幅された信号を第2の増幅された信号と組み合わせることによっ て、第2の組み合わされた信号を生成するための第2コンバイナー、 前記第2の組み合わされた信号を積分するための第2積分器であって、前記第 1バイアス電流よりも小さい第2バイアス電流を有する第2積分器、 前記第2の積分された信号を、第3スケーリング因子倍に増幅するための第3 増幅器、および 前記第3の増幅された信号を量子化して、デジタル出力信号を生成するための 電流量子化器、 を含む変調器。 2.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記第1および第2の積分器 がおよそZ-1/(1−Z-1)の伝達関数を有している変調器。 3.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記第3スケーリング因子が 前記第1スケーリング因子の約2倍である変調器。 4.第3項記載の変調器であって、ここにおいて前記第3スケーリング因子が 約1/4であり、前記第1スケーリング因子が約1/8である変調器。 5.第1項記載の変調器であって、更に、前記デジタル出力信号を濾過するた めのデジタルフィルタを含む変調器。 6.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記電流量子化器が単一ビッ ト量子化器である変調器。 7.第1項記載の変調器であって、更に、前記デジタル出力信号のアナログ変 換信号を生成するための少なくとも1つのデジタル・アナログ変換器を含む変調 器。 8.第7項記載の変調器であって、ここにおいて前記少なくとも1つのデジタ ル・アナログ変換器が単一ビットデジタル・アナログ変換器である変調器。 9.第1項記載の変調器であって、ここにおいて前記第1コンバイナーが前記 アナログ入力信号から前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を差し引き、ま た前記第2コンバイナーが前記第1の増幅された信号から前記デジタル出力信号 の増幅されたアナログ変換信号を差し引くようになった変調器。 10.アナログ入力信号をデジタル出力信号へ変換するためのアナログ・デジ タル変換器であって、 1またはそれ以上のデルタ・シグマ変調器であって、各デルタ・シグマ変調器 が第1バイアス電流でバイアスされた第1積分器と、1またはそれ以上の第2バ イアス電流でバイアスされた1またはそれ以上の第2積分器とを含んでおり、第 2バイアス電流の各々が前記第1バイアス電流よりも小さくなった変調器、 前記1またはそれ以上の第2積分器の1つからの積分されたアナログ信号出力 を量子化して、前記デジタル出力信号を生成するための電流量子化器、および 前記デジタル出力信号を、前記第1積分器からの出力信号および前記アナログ 入力信号と組み合わせるための雑音低減帰還ループ、 を含むアナログ・デジタル変換器。 11.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、更に、デジタル・ デシメーション・フィルタを含むアナログ・デジタル変換器。 12.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 第1バイアス電流が前記1またはそれ以上の第2バイアス電流の約4倍であるア ナログ・デジタル変換器。 13.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、更に、前記第1積 分器からの信号出力を第1スケーリング因子倍にスケーリングするための1また はそれ以上の増幅器、および1またはそれ以上の第2積分器を含むアナログ・デ ジタル変換器。 14.第13項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 雑音低減帰還ループが、前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を生成するた めの少なくとも1つのデジタル・アナログ変換器と、前記デジタル出力信号のア ナログ変換信号を帰還スケーリング因子倍するための少なくとも1つの帰還増幅 器とを含んでいるアナログ・デジタル変換器。 15.第14項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 帰還スケーリング因子が前記第1スケーリング因子の約2倍であるアナログ・デ ジタル変換器。 16.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 第1積分器および前記1またはそれ以上の第2積分器がおよそZ-1/(1−Z-1 )の伝達関数を有しているアナログ・デジタル変換器。 17.第10項記載のアナログ・デジタル変換器であって、ここにおいて前記 第1積分器が前記1またはそれ以上の第2積分器よりも大型であるアナログ・デ ジタル変換器。 18.アナログ入力信号をデジタル出力信号へ変調/変換するための方法であ って、次の工程、 前記アナログ入力信号を、前記デジタル出力信号のアナログ変換信号と組み合 わせることによって第1の組み合わされた信号を生成すること、 前記第1の組み合わされた信号を、第1バイアス電流を有する積分器を使用し て積分すること、 前記第1の積分された信号を第1スケーリング因子倍に増幅すること、 前記第1の増幅された信号を、前記デジタル出力信号のアナログ変換信号を第 2スケーリング因子倍に増幅することによって生成される第2の増幅された信号 と組み合わせて、第2の組み合わされた信号を生成すること、 前記第1バイアス電流よりも小さい第2バイアス電流を有する積分器を用いて 、前記第2の組み合わされた信号を積分すること、 前記第2の積分された信号を第2スケーリング因子倍に増幅すること、および 前記増幅された第2の積分された信号を量子化して、前記デジタル出力信号を 生成すること、 を含む方法。
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