JP3040546B2 - ノイズシェーピングa−d変換器 - Google Patents

ノイズシェーピングa−d変換器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CCITT勧告G.
711に述べられた音声周波数帯域信号のPCM符号化
方式を適用したA−D変換器に係り、デルタ−シグマ変
調方式のノイズシェーピングA−D変換器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】CCITT(国際電信電話諮問委員会)
勧告G.711に述べられている音声周波数帯域信号の
PCM符号化方式において、4線インターフェースPC
M符号化方式の送受分離特性規定に関してはG.714
に述べられており、また、2線インターフェースPCM
符号化方式の送受分離特性規定に関してはG.715に
述べられている。上記音声周波数帯域信号のPCM符号
化方式では、A則と呼ばれる13線折れ線近似による圧
縮法と、μ則と呼ばれる15線折れ線近似による圧縮法
とが規定されており、どちらの符号化方式も8ビットの
PCMデータにより、小振幅側では12ビット程度の精
度を要求し、大振幅側では7ビット程度の精度を要求し
ている。
【0003】これら符号化方式に基づいたA−D変換器
を実現しようとする時、精度として13ビットから14
ビット精度のA−D変換器が必要となる。従来、この種
のA−D変換器として、逐次比較型のA−D変換器が数
多く開発されてきた。この理由として、音声周波数帯域
は比較的狭いため、逐次比較型の構成をとれる点と、消
費電力および回路規模の面に関して最もバランスがとれ
ている点があげられる。
【0004】しかし、この逐次比較型のA−D変換器
は、入力信号帯域を制限するために急峻な前置フィルタ
が必要となり、この前置フィルタも含めIC化するため
に、SCF(スイッチトキャパシタ)技術を用いること
により実現されているのが現状である。近年、半導体プ
ロセス技術の微細化に伴い、上記逐次比較型のA−D変
換器に代わるアナログデータとディジタルデータとの相
互の交換手段として、デルタ−シグマ変調方式を用いた
オーバーサンプリング型のA−D変換器(以下「デルタ
−シグマ変調型A−D変換器」という。)が開発されて
いる。このデルタ−シグマ変調型A−D変換器は、量子
化ノイズを高周波帯域においやり、信号帯域内の量子化
ノイズを少なくしたものである。
【0005】このデルタ−シグマ変調型A−D変換器
は、逐次比較型のA−D変換器等で用いられる多ビット
で高精度なD−A変換部を用いなくても高精度のA−D
変換が可能であり、また、サンプリング周波数が信号帯
域と比較して高いため、前置フィルタに要求するスペッ
クが緩くてすむという利点がある。このようなデルタ−
シグマ変調型A−D変換器は、前述逐次比較型のA−D
変換器と比較すると、サンプリング周波数が高く、ディ
ジタル部の回路規模が大きいために、全体として、回路
規模および消費電力が大きくなるという欠点があった
が、近年、半導体プロセス技術の微細化に伴い、小型化
および低消費電力化される傾向があり、また他の信号処
理LSIとの親和性も良いため、これからますます注目
されていくと思われる。
【0006】一方、CCITT勧告G.711に述べら
れている音声周波数帯域信号のPCM符号化方式に基づ
いてA−D変換器を実現しようとする時、精度として1
3ビットから14ビットの精度A−D変換器を実現する
ことが必要となる。そこで、これを上記デルタ−シグマ
変調型A−D変換器で実現しようとすれば、オーバーサ
ンプル比を128倍とし、2次デルターシグマ型変調器
により構成する必要がある。
【0007】図3は従来の2次デルタ−シグマ型変調型
A−D変換器の構成を示すブロック図である。図3にお
いて、1,2は加算器、3,4,5は遅延器、6,7は
出力電圧値が2値のD−A変換器、80は量子化器であ
る。また、10,11は加算積分器であり、通常、オペ
アンプ等の能動素子により構成される。
【0008】2値信号であるディジタル出力信号Yは、
遅延器5を介してD−A変換器6,7に入力され、2値
のアナログ信号として加算積分器10,11にフィード
バックされる。D−A変換器6,7の出力である2値の
アナログ信号の振幅は、アナログ入力信号Xの最大振幅
と同じ振幅に設定される。このように構成された従来の
2次デルタ−シグマ変調型A−D変換器では、量子化器
80からディジタル出力信号Yとして、アナログ入力信
号Xと、量子化ノイズの2次の差分出力が表れる。
【0009】〔数1〕に、従来の2次デルタ−シグマ変
調型A−D変換器のシステム関数を示す。
【0010】
【数1】
【0011】〔数1〕において、X(z)はアナログ入
力信号X、Y(z)はデジタル出力信号Y、Q(z)は
量子化ノイズを示す。 〔数1〕に示すように、量子化ノイズQは(1−z-1
2 の変調を受け、2次のノイズシェーピングがなされ
る。したがって、サンプリング周波数がアナログ入力信
号Xの通過帯域に比べて十分高ければ、量子化器80の
デジタル出力信号Yをディジタルフィルタ(図示せず)
に通すことにより、デジタル出力信号Yから量子化ノイ
ズQを分離することができる。これにより、アナログ入
力信号Xの高精度なディジタル値が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、CCI
TT勧告G.711に述べられた音声周波数帯域信号の
PCM符号化方式に基づく伝送特性を満たしたA−D変
換器をオーバーサンプリング・デルタ−シグマ変調型A
−D変換器により実現しようとする際には、オーバーサ
ンプル比を128倍とし、2次デルタ−シグマ型変調器
により構成する必要がある。
【0013】一般に信号帯域内の量子化ノイズを低減す
る方法としては、以下の3通りが考えられる。 (a) 高次のデルタ−シグマ変調器を用いる。 (b) サンプリングレートをあげる。 (c) 量子化レベルを細かくする。
【0014】(a) のように、高次のデルタ−シグマ変調
器を用いた場合、信号帯域内の量子ノイズをより高周波
帯域においやることができ、信号帯域内の量子化ノイズ
を減少させる効率の良い方法である。 (b) のように、サンプリングレートをあげた場合、理論
上はいくらでも帯域内の量子化ノイズを減らすことが可
能であるが、これも、アナログ素子やデジタル素子のス
ピードおよび消費電力により限界がある。
【0015】(c)のように、量子化レベルを1ビットで
はなく多値にすることで、量子化ノイズそのものを小さ
くすることができる。 (a) から(b) に示した方法により、CCITT勧告G.
711に述べられた音声周波数帯域信号のPCM符号化
方式に基づく伝送特性を満たしたA−D変換器を実現す
ることができる。
【0016】しかし、このような(a) 〜(c)に示す量子
化ノイズの低減方法は、必ずしも効率の良い方法とはい
えない。なぜなら、CCITT勧告G.711に述べら
れた音声周波数帯域信号のPCM符号化方式に基づく伝
送特性は、アナログ入力信号の振幅が大振幅の際に7ビ
ット程度の精度を要求し、また小振幅の際に12ビット
程度の精度を要求しているためである。すなわち、アナ
ログ入力信号の大振幅側よりも小振幅側に高い精度を要
求しているが、従来の2次デルタ−シグマ変調型A−D
変換器は、アナログ入力信号の振幅の大小に関係なく、
量子化ノイズを低減しようとしているためである。
【0017】この発明の目的は、上記問題点に鑑み、C
CITT勧告G.711に述べられた音声周波数帯域信
号のPCM符号化方式に基づく伝送特性を満たし、かつ
低消費電力で効率的なノイズシェーピングA−D変換器
を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明のノイズシェー
ピングA−D変換器は、入力信号と予め設定された(n
−1)個の基準電圧と比較して、入力信号をn個のディ
ジタル出力信号の何れかに量子化する量子化器と、量子
化器のディジタル出力信号を設定時間遅延させる遅延器
と、遅延器からのn値のディジタル出力信号をn値のア
ナログ信号に変換するD−A変換器と、外部からのアナ
ログ入力信号とD−A変換器から出力されたアナログ信
号との差信号を累積する信号累積手段とを備え、信号累
積手段の出力信号を量子化器への入力信号とするノイズ
シェーピングA−D変換器であって、量子化器への入力
値と量子化器からの出力値との差信号の振幅レベルが、
量子化器への絶対入力振幅値が小さい箇所ほど、小さく
なるように、量子化器の(n−1)個の基準電圧と、n
値の出力電圧の関係が定められることを特徴とする
【0019】
【作用】この発明の構成によれば、量子化器への入力値
と量子化器からの出力値との差信号の振幅レベルが、量
子化器への絶対入力振幅値が小さい箇所ほど、小さくな
るように、量子化器の(n−1)個の基準電圧と、n値
の出力電圧の関係が定められる量子化器が備えられてい
るため、ノイズシェーピング器への、入力信号振幅が小
さければ小さいほど、量子化器で生ずる量子化ノイズの
絶対量を減少させることができる。
【0020】したがって、従来の2次デルタ−シグマ変
調型A−D変換器と比較して、簡単な回路構成で高効率
にノイズシェーピングを行うことができる。
【0021】
【実施例】図1はこの発明の一実施例のノイズシェーピ
ングA−D変換器の構成を示すブロック図である。図1
において、1は加算器、3,5は遅延器、6はD−A変
換器、8は量子化器である。10は信号累積手段となる
加算器1および遅延器2からなる加算積分器であり、オ
ペアンプ等の能動素子により構成したものである。
【0022】図1に示すように、ノイズシェーピングA
−D変換器は、出力電圧値の相対比が±4,±1および
0の5値であるD−A変換器6と、このD−A変換器6
の出力信号とアナログ入力信号Xとの差を累算する加算
積分器10と、この加算積分器10の出力信号10aと
予め設定された4値の基準電圧とを比較し5値のディジ
タル出力信号Yを出力とするとともにディジタル出力信
号YをD−A変換器6に入力する量子化器8とを備えた
ものである。
【0023】このように構成したノイズシェーピングA
−D変換器の動作を説明する。加算積分器10により、
アナログ入力信号XとD−A変換器6の出力信号との差
を遅延器3を介して加算器1に入力することによって累
算する。加算積分器10により累積されたアナログ出
力、すなわち出力信号10aは、量子化器8に入力され
る。量子化器8は、加算積分器10の出力信号10aの
電圧値と、4値の基準電圧とを比較し、5値のディジタ
ル出力信号Yを出力する。
【0024】この量子化器8は、予め、基準電圧とし
て、アナログ入力信号Xの最大振幅(以下、「入力最大
振幅」という。)に対して±1/2および±1/16の
4値を設定したものである。そして、加算積分器10の
出力信号10aが、入力最大振幅の1/2以上の値であ
る場合には”1”を出力し、入力最大振幅の1/16か
ら1/2の値である場合には”1/4”を出力し、入力
最大振幅の−1/16から1/16の値である場合に
は”0”を出力し、入力最大振幅の−1/2から−1/
16の値である場合には”−1/4”を出力し、入力最
大振幅の−1/2以下の値である場合は、”−1”を出
力する。また、量子化器8の出力信号である5値のディ
ジタル出力信号Yは、遅延器5を介してD−A変換器6
に入力信号として与えられる。D−A変換器6は、遅延
器5を介して入力された量子化器8のディジタル出力信
号Yをアナログ変換する。このD−A変換器6の出力電
圧値の相対比は±4,±1および0の5値である。これ
により、アナログ入力信号Xの量子化によって生じた量
子化ノイズに対して1次のノイズシェーピングがなされ
ることとなる。
【0025】このように構成したノイズシェーピングA
−D変換器のシステム関数を〔数2〕,〔数3〕および
〔数4〕に示す。なお、アナログ入力信号XをX(z)
とし、ディジタル出力信号YをY(z)とし、量子化ノ
イズをQ(z)とした。入力最大振幅が1/4以上の時
は、
【0026】
【数2】
【0027】なる。また、入力最大振幅が1/4以下の
時は、
【0028】
【数3】
【0029】なる。さらに、入力最大振幅が微小の時
は、
【0030】
【数4】
【0031】となる。従来例で述べた〔数1〕で示す2
次のノイズシェーピングと比較して、〔数2〕に示すよ
うにアナログ入力信号Xの振幅が大きい時は、入力信号
帯域内の量子化ノイズは大きくなるが、アナログ入力信
号Xの振幅が小さい時は、〔数3〕および〔数4〕に示
すように、量子化ノイズの絶対量そのものが減少し、入
力信号帯域内の量子化ノイズはそれに比例し減少する。
【0032】また、〔数2〕に示すようにアナログ入力
信号Xの振幅が大きい時は、従来例で述べた〔数1〕で
示す2次のノイズシェーピングと比べ、入力信号帯域内
の量子化ノイズは大きくなるため、S/N(信号対総合
雑音比)が、従来のA−D変換器と比べ悪くなるが、音
声周波数帯域信号のPCM符号化方式についてCCIT
T勧告G.711に述べられているように、アナログ入
力信号Xの振幅が大きい場合には、7ビット程度の精度
があれば良いため問題とならない。
【0033】次に、図2はこの発明の一実施例のノイズ
シェーピングA−D変換器および従来の2次デルタ−シ
グマ型変調型A−D変換器におけるアナログ入力信号X
の振幅とS/N(信号対総合雑音比)との関係を示す図
である。なお、オーバーサンプリング比は128倍とし
た。また、アナログ入力信号Xとして周波数1125
〔Hz〕の正弦波を入力し、入力振幅を0〔dB〕から
−60〔dB〕まで変化させた。但し、図2に示す特性
は、図1および図3で示す量子化器8,80により出力
したディジタル信号を5次のディジタルLPFに通し、
高周波ノイズを取り除いた信号に対するものである。
【0034】図2において、斜線部の外側が、CCIT
T勧告G.714による規格であり、従来のA−D変換
器および実施例のノイズシェーピングA−D変換器の両
方とも、この特性を満足していることがわかる。また、
点線で示されたものが、通常の1次のデルタ−シグマ変
調器を用いたA−D変換器の特性であり、これではCC
ITT勧告G.714による規格を満足できない。
【0035】従来例で述べた2次デルタ−シグマ変調型
A−D変換器のノイズシェーピング特性は、実施例と比
較すると、アナログ入力信号Xの振幅が−30〔dB〕
以上でS/Nの良い特性となっている。しかし、このデ
ィジタル出力信号に対しG.711で述べたPMC符号
化方式によりデータ圧縮がなされれば、論理上−30
〔dB〕以上の入力振幅に対しては、S/Nが44〔d
B〕以上を上回ることがないため、実際上、−30〔d
B〕以上の振幅で44〔dB〕以上のS/Nを確保する
ことは意味がない。また、−30〔dB〕以下の入力振
幅に対しては、実施例は、従来例とほぼ同等の特性であ
ることがわかる。
【0036】次に、この実施例のノイズシェーピングA
−D変換器と、図3に示す従来の2次デルタシグマ型A
−D変換器とについて、消費電力の面で比較してみる。
一般にオペアンプ等の能動素子により加算積分器を構成
する場合、スルーレート,セットリングタイムおよび電
圧利得等に対する要求により、比較的大きな電力を必要
とするが、図1および図3から明らかなように、従来の
A−D変換器は、加算積分器が2個必要なのに対し、実
施例のA−D変換器は1個必要なだけであり、消費電力
を低減することができる。
【0037】また、図3に示す従来のA−D変換器の構
成では、2段目の加算積分器11への入力信号aの振幅
は、入力信号Xの振幅の約2倍となるため、加算積分器
11のダイナミックレンジが大きくとれることが必要と
なる。これに対し、図1に示す実施例のA−D変換器
は、加算積分器10に要求されるスペックが比較的緩
く、1個の加算積分器10で構成できるが、かわりに比
較器が4個必要となる。しかし、比較器はオープンルー
プとして使用するため、発振防止用の補償用コンデンサ
が不要であり、低消費電力化が可能となる。
【0038】以上説明したように、実施例のノイズシェ
ーピングA−D変換器によれば、信号累積手段となる加
算積分器10により、出力電圧値の相対比が±4,±1
および0の5値であるD−A変換器6の出力信号とアナ
ログ入力信号Xとの差を累算し、量子化器8により、加
算積分器10の出力信号10aと予め設定した4値の基
準電圧とを比較し5値のディジタル出力信号Yを出力と
するとともにこのディジタル出力信号YをD−A変換器
6に入力する。これにより、1次のデルタ−シグマ変調
による1次のノイズシェーピングでありながら、アナロ
グ入力信号Xが小振幅である際に生じた量子化ノイズの
絶対量を減少させることができる。したがって、従来の
2次デルタ−シグマ変調型A−D変換器と比較して回路
構成が簡単で、かつ低消費電力化が可能である。
【0039】
【発明の効果】この発明のノイズシェーピングA−D変
換器によれば、量子化器への入力値と量子化器からの出
力値との差信号の振幅レベルが、量子化器への絶対入力
振幅値が小さい箇所ほど、小さくなるように、量子化器
の(n−1)個の基準電圧と、n値の出力電圧の関係が
定められる量子化器が備えられているため、ノイズシェ
ーピング器への、入力信号振幅が小さければ小さいほ
ど、量子化器で生ずる量子化ノイズの絶対量を減少させ
ることができる。
【0040】したがって、従来の2次デルタ−シグマ変
調型A−D変換器に比較して、簡単な回路構成で高効率
にノイズシェーピングを行うことができる。その結果、
CCITT勧告G.711に述べられた音声周波数帯域
信号のPCM符号化方式の伝送特性を満たし、かつ低消
費電力で効率的なノイズシェーピングA−D変換器を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のノイズシェーピングA−
D変換器の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例のノイズシェーピングA−
D変換器および従来の2次デルタ−シグマ型変調型A−
D変換器におけるアナログ入力信号Xの振幅とS/N
(信号対総合雑音比)との関係を示す図である。
【図3】従来の2次デルタ−シグマ型変調型A−D変換
器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 D−A変換器 8 量子化器 10 加算積分器(信号累積手段) X アナログ入力信号 Y ディジタル出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中平 博幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 庄野 敏之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−98918(JP,A) 特開 平1−274509(JP,A) 特開 平2−20933(JP,A) 特開 平1−319330(JP,A) 特開 平4−127606(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と予め設定された(n−1)個
    の基準電圧と比較して、入力信号をn個のディジタル出
    力信号の何れかに量子化する量子化器と、前記量子化器
    のディジタル出力信号を設定時間遅延させる遅延器と、
    前記遅延器からのn値のディジタル出力信号をn値のア
    ナログ信号に変換するD−A変換器と、外部からのアナ
    ログ入力信号と前記D−A変換器から出力されたアナロ
    グ信号との差信号を累積する信号累積手段とを備え、前
    記信号累積手段の出力信号を前記量子化器への入力信号
    とするノイズシェーピングA−D変換器であって、 前記量子化器への入力値と前記量子化器からの出力値と
    の差信号の振幅レベルが、前記量子化器への絶対入力振
    幅値が小さい箇所ほど、小さくなるように、前記量子化
    器の(n−1)個の基準電圧と、n値の出力電圧の関係
    が定められることを特徴とする ノイズシェーピングA−
    D変換器。
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