JP2000509286A - ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸分子 - Google Patents

ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸分子

Info

Publication number
JP2000509286A
JP2000509286A JP9539534A JP53953497A JP2000509286A JP 2000509286 A JP2000509286 A JP 2000509286A JP 9539534 A JP9539534 A JP 9539534A JP 53953497 A JP53953497 A JP 53953497A JP 2000509286 A JP2000509286 A JP 2000509286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
acid molecule
plant
starch
potato
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9539534A
Other languages
English (en)
Inventor
ミカエル エメルマン
イエンス コスマン
Original Assignee
プランテック バイオテクノロジスク ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by プランテック バイオテクノロジスク ゲーエムベーハー filed Critical プランテック バイオテクノロジスク ゲーエムベーハー
Publication of JP2000509286A publication Critical patent/JP2000509286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/24Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
    • C12N9/2402Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
    • C12N9/2405Glucanases
    • C12N9/2451Glucanases acting on alpha-1,6-glucosidic bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/82Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)
    • C12N15/8241Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology
    • C12N15/8242Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with non-agronomic quality (output) traits, e.g. for industrial processing; Value added, non-agronomic traits
    • C12N15/8243Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with non-agronomic quality (output) traits, e.g. for industrial processing; Value added, non-agronomic traits involving biosynthetic or metabolic pathways, i.e. metabolic engineering, e.g. nicotine, caffeine
    • C12N15/8245Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with non-agronomic quality (output) traits, e.g. for industrial processing; Value added, non-agronomic traits involving biosynthetic or metabolic pathways, i.e. metabolic engineering, e.g. nicotine, caffeine involving modified carbohydrate or sugar alcohol metabolism, e.g. starch biosynthesis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/24Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
    • C12N9/2402Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
    • C12N9/2405Glucanases
    • C12N9/2451Glucanases acting on alpha-1,6-glucosidic bonds
    • C12N9/2457Pullulanase (3.2.1.41)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y302/00Hydrolases acting on glycosyl compounds, i.e. glycosylases (3.2)
    • C12Y302/01Glycosidases, i.e. enzymes hydrolysing O- and S-glycosyl compounds (3.2.1)
    • C12Y302/01041Pullulanase (3.2.1.41)

Abstract

(57)【要約】 ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸分子と共に、ジャガイモ由来の脱分枝酵素の発現により、またはそのような内因性脱分枝酵素の活性の阻害により修飾特性を有するアミロペクチンが合成されるトランスジェニック植物細胞および植物体について開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸分子 本発明は、脱分枝酵素の酵素活性を有するジャガイモ由来の蛋白質をコードす る核酸分子に関する。本発明はさらに、ジャガイモ由来の別の脱分枝酵素活性の 発現により、または内因性脱分枝酵素活性の阻害により分枝の程度が変化したア ミロペクチンが合成されるトランスジェニック植物および植物細胞に関する。本 発明はまた、該トランスジェニック植物細胞および植物から得られるデンプンに 関する。 デンプンは、多数の植物における貯蔵物質として、および再生可能で工業利用 可能な原材料としても重要な役割を果たし、重要性が増している。デンプンの工 業的利用に関しては、その構造、形状、および/またはその他の物理化学的パラ メータに関して、加工産業の需要に応えることが必要である。可能な限り多くの 領域で利用できるようにするためには、多様な物質を得ることがさらに必要であ る。 多糖類であるデンプンは、化学的に均一な基本成分、すなわちグルコースから 構成される。しかし、デンプンは重合化の程度および分枝の程度が互いに異なる 様々なタイプの分子の非常に複雑な混合物を構成する。α-1,4グリコシド分枝グ ルコース分子から成る基本的に非分枝ポリマーであるアミロースデンプンと、分 枝がさらなるα-1,6グリコシド結合の結果である分枝ポリマーであるアミロペク チンデンプンとは区別される。 トウモロコシまたはジャガイモのようなデンプンの製造に典型的に用いられる 植物では、合成されたデンプンはアミロースデンプン約25%とアミロペクチンデ ンプン約75%とからなる。例えば、トウモロコシの場合、アミロペクチン以外の さらなる分枝多糖類、すなわち分枝の程度が高く、異なる溶解度を示すことによ ってアミロペクチンとは異なる、いわゆる植物グリコーゲンが生じる(例えば、 リーら(Lee)、Arch Biochem.Biophys.143(1971)、365〜374;パン&ネルソ ン(Pan and Nelson)、Plant Physiol.74(1984)、324〜328参照)。本出願の 範囲において、アミロペクチンという用語は植物グリコーゲンを含むように用い られている。 産業分野において利用するための基本成分デンプンの均一性という点に関して 、デンプン産生植物は、例えば、成分アミロペクチンのみを含む、または成分ア ミロースのみを含むことが必要である。その他の多くの利用では、植物は、分枝 の程度が異なるアミロペクチンタイプを合成することが必要である。 そのような植物は例えば、育種または変異誘発の方法によって得てもよい。ト ウモロコシなど様々な植物種に関して、変異誘発法によって、アミロペクチンの みを形成する変種が作出されることは知られている。ジャガイモの場合も同様に 、化学的変異誘発によって半数体株から一つの遺伝子型が作出された。該遺伝子 型はアミロースを形成しない(ホーベンカンプ-ハーメリンク(Hovenkamp-Herme link)、Theor.Appl.Genet.75(1987)、217〜221)。 デンプン貯蔵性植物のデンプン代謝を特異的に阻害するために、慣習的な交雑 法および変異誘発法に加えて、今日では組換えDNA技術がますます用いられてい る。このために予め必要な要件は、デンプン代謝に関与する酵素をコードするDN A配列が提供されていることである。例えば、ジャガイモの場合、顆粒結合性デ ンプン合成酵素または分枝酵素(Q酵素)をコードするDNA配列が今日までに判明 しており、それらは植物を遺伝的に修飾するために用いられている。 DNA組換え技術によって、植物におけるデンプン、特に植物において合成され たデンプンの分枝の程度の目標とする修飾をさらに行うために、デンプン代謝、 特にデンプン分子の分枝に関与する酵素をコードするDNA配列を特定することが さらに必要である。 デンプン分子に分枝を導入するQ酵素以外にも、分枝を溶解することが可能な 酵素が植物において生じている。これらの酵素は脱分枝酵素と呼ばれる。 サトウダイコンの場合、リら((Li)、Plant Physiol.98(1992)、1277〜12 84)は、5つのエンドおよび2つのエキソアミラーゼとは別に、一つの脱分枝酵 素の発生を証明できたに過ぎなかった。大きさが約100kDで至適pH値が5.5である この酵素は、葉緑体の中に存在する。脱分枝酵素はまた、ホウレンソウに関して も記述されている。サトウダイコンと共に、ホウレンソウからの脱分枝酵素は、 基質としてプルランを用いた場合の反応と比較して、基質としてアミロペクチン を用いた場合の反応では活性が5倍低い(ルドウィグら(Ludwig)、Plant Phys iol.74(1984)、856〜861;リら(Li)、Plant Physiol.98(1992)、1277〜12 84)。脱分枝酵素をコードするcDNAの単離が、ホウレンソウに関して報告されて いる(Rentzら、Plant Physiol.108(1995),1342)。 トウモロコシの脱分枝酵素の存在は、先行技術において記載されている。対応 する変異体はsu(糖(sugary))と命名された。sugary遺伝子座の遺伝子が、最 近クローニングされた(Jamesら、PlantCell 7(1995),417〜429を参照のこと) 。 農業的に重要なデンプン貯蔵性ジャガイモ培養植物の場合では、脱分枝酵素活 性は、ホブソンら((Hobson)、J.Chem.Soc.,(1951)、1451)によって調べ られた。Q酵素とは対照的に、どの酵素も、多糖類の鎖の伸長に至るいかなる活 性も示さず、α-1,6-グリコシド結合を単に加水分解するのみであることが証明 された。ジャガイモの脱分枝酵素の精製法と共に、精製蛋白質の部分ペプチド配 列がすでに提示されている(国際公開公報第95/04826号)。 現在までの所、ジャガイモの他種の脱分枝酵素の存在に関する報告は見られな い。しかし、ジャガイモで産生されるすべての種類の脱分枝酵素を同定し、アミ ロペクチンデンプンの分枝の程度を修飾するためにいかなる脱分枝酵素の活性を ももはや示さないトランスジェニックジャガイモ植物を製造するために、対応す る遺伝子またはcDNA配列を単離すべきである。 したがって、本発明の基礎となる技術的問題は、ジャガイモにおいておそらく 生じるさらなる脱分枝酵素を同定し、これらの酵素をコードする対応する核酸分 子を単離することである。 この問題は、請求の範囲に定義される態様を提供することによって解決される 。 したがって、本発明は、ジャガイモの脱分枝酵素の生物活性を有するタンパク 質をコードする核酸分子に関する。 該核酸分子は、好ましくは、配列番号:2に記載のアミノ酸配列を示す、ジャガ イモ由来脱分枝酵素の生物活性を有するタンパク質をコードする。特に好ましい 態様において、該核酸分子は、配列番号:1に記載のヌクレオチド配列、特に、 そのコード領域を含む。 本発明はまた、ジャガイモ由来脱分枝酵素の生物学的活性を有するタンパク質 をコードし、かつ上記核酸分子の一つまたはその相補鎖とハイブリダイズする核 酸分子に関する。 さらに、本発明は、遺伝子コードの縮重によりその配列が上記核酸分子の配列 とは異なる、およびジャガイモの脱分枝酵素の生物活性を示す蛋白質をコードす る核酸分子に関する。 「ジャガイモ由来」という用語は、本発明の核酸分子にコードされる、例えば ゲノムもしくはRNA分子またはそれに由来する分子にコードされている脱分枝酵 素がジャガイモ(Solanum tuberosum)種に特有である、すなわちそれが該植物 において天然に生じることを意味する。由来する分子は、例えばRNA分子の逆転 写、増幅、変異、欠失、置換、挿入などにより産生されるものであってよい。す なわちこの用語にはまた、ジャガイモにおいて天然に生じる配列の対立遺伝子お よび誘導体にコードされる酵素が含まれる。これらは例えば、組換えDNA技術に よりインビトロで作製できる。 本発明の範囲内において、「ハイブリダイゼーション」という用語は、例えば サムブルックら((Sambrook)、「分子クローニング、実験マニュアル」(Mole cular Cloning,A Laboratory Manual)第二版(1989)、Cold Spring Harbor L aboratory Press,Cold Spring Harbor,NY)が記述したように、通常のハイブ リダイゼーション条件下、好ましくはストリンジェントな条件下で行われるハイ ブリダイゼーションを意味する。本発明の核酸分子にハイブリダイズする核酸分 子は、基本的に、いかなる所望のタイプのジャガイモ植物に由来するものでもよ い。 本発明の分子にハイブリダイズする核酸分子は、例えば、ゲノムまたはcDNAラ イブラリから単離してもよい。 そのような核酸分子の同定および単離は、本発明の分子もしくはこれらの分子 の一部を用いることによって、または場合により、例えば、定法に従ったハイブ リダイゼーションによってこれらの分子の逆相補鎖を用いることによって(例え ば、サムブルックら(Sambrook)、(1989)「分子クローニング、実験マニュア ル」(Molecular Cloning,A Laboratory Manual)第二版、Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY参照)、またはPCRによる増幅によ って行うことができる。 ハイブリダイゼーションのプローブとして、例えば、配列番号:1に示すヌク レオチド配列またはその一部を正確に、または基本的に含む核酸分子を用いても よい。ハイブリダイゼーションプローブとして用いる断片はまた、従来の合成法 によって産生され、その配列が本発明の核酸分子の配列と基本的に同一である合 成断片であってもよい。本発明の核酸配列とハイブリダイズする遺伝子の同定お よび単離後、配列を決定し、この配列によってコードされる蛋白質の特性を分析 しなければならない。 また、本発明の核酸分子とハイブリダイズする分子には、ジャガイモの脱分枝 酵素の酵素活性を有するタンパク質をコードする上記DNA分子の断片、誘導体、 および対立遺伝子変種、または生物学的、すなわちその酵素的活性断片が含まれ る。これに関連して、断片とは、脱分枝酵素の酵素活性を有するポリペプチドを コードするために十分な長さの核酸分子の一部として定義される。これに関連し て、誘導体という用語は、これらの分子の配列が一つ以上の位置で上記核酸分子 の配列とは異なり、およびそれらがこれらの配列と程度の高い相同性を示すこと を意味する。この点において、相同性とは、少なくとも70%の配列同一性、特に 少なくとも80%の同一性、好ましくは90%以上の同一性、さらにより好ましくは 95%以上の配列同一性を意味する。上記核酸分子と比較した場合に生じる逸脱は 、欠失、付加、置換、挿入または組換えによって生じたものでもよい。 その上、相同性は、各々の核酸分子またはそれらがコードする蛋白質が、機能 的および/または構造的に同等であることを意味する。上記分子と相同で、これ らの分子の誘導体を表す核酸分子は、一般的に同じ生物機能を示す修飾を構成す るこれらの分子の変種である。これらの変種は天然に生じる変種、例えば、その 他のジャガイモもしくはその変種に由来する配列であってもよく、または天然に 生じた変異もしくは特異的変異誘発によって導入された変異である変異体であっ てもよい。その上、変種は合成で製造された配列であってもよい。対立遺伝子変 種は合成で製造された変種またはDNA組換え技術によって生じた変種と共に、天 然に生じるものであってもよい。 本発明の核酸分子の様々な変種によってコードされる蛋白質は、ある特定の共 通の特徴を示す。酵素活性、分子量、免疫応答性、コンフォメーション等は、ゲ ル電気泳動での移動度、クロマトグラフィー特性、沈降計数、溶解度、分光特性 、安定性、のような物理的特性;至適pH、至適温度等と共に、これらの特徴に属 しうる。 脱分枝酵素の酵素活性は例えば、国際公開公報第95/04826号に記述のように、 染色試験によって示してもよい。この試験では、デンプン修飾活性を有する蛋白 質が、例えばジャガイモ塊茎からの蛋白質抽出物を、非変性アミロペクチン含有 ポリアクリルアミドゲル(PAAG)で分離し、その後ゲルを適当な緩衝液とインキ ュベートした後、ヨード染色することによって示される。ヨード処理非分枝アミ ロースは青色に染色され、アミロペクチンは赤紫色を呈する。ヨード処置すると 赤紫色になるアミロペクチン含有ポリアクリルアミドゲルでは、紫色に染まるア ミロペクチンの分枝が脱分枝酵素によって溶解されるため、ゲルの色は脱分枝活 性が存在するところでは青色に変化する傾向がある。 または、脱分枝酵素活性は、DNSS試験によって示してもよい(ルドウィグら( Ludwig)、Plant Physiol.74(1984)、856〜861参照)。 本発明の核酸分子は、いかなる所望の核酸分子であってもよく、特にcDNA、ゲ ノムDNA、mRNA等のDNAまたはRNA分子であってもよい。それらは、天然の分子で あってもよく、組換え型DNAまたは化学的合成技術によって製造してもよい。 本発明の核酸分子は、脱分枝酵素の酵素活性を有するジャガイモ由来のこれま でに未知の蛋白質をコードしている。これまでのところ、唯一の脱分枝酵素がジ ャガイモについて報告されている。先行技術において、さらなる脱分枝酵素をコ ードする遺伝子がジャガイモに存在することは示されていない。驚くべきことに 今日では、現在までに知られているジャガイモ由来脱分枝酵素以外に、脱分枝活 性を有する少なくとも一つの別の酵素の存在が見出された。したがって、本発明 の分子は、ジャガイモの新規なタイプの脱分枝酵素をコードする。これらの分子 により、今や、ジャガイモおよび他のデンプン貯蔵植物のデンプン代謝を特異的 に妨害し、したがって化学または物理特性が修飾されたデンプンの合成が可能と なる。これは、本発明の核酸分子をいかなる所望の植物、好ましくはデンプン貯 蔵植物において過剰発現させることによって、または本発明の核酸配列を例えば 、アンチセンス、もしくはリボザイム効果によって利用することにより、ジャガ イモ植物における脱分枝酵素活性を低下させることによって、行ってもよい。 さらに、本発明は、本発明の核酸分子と特異的にハイブリダイズする少なくと も15塩基対、好ましくは50塩基対以上、最も好ましくは200塩基対以上の長さの 核酸分子に関する。これに関連して、特異的にハイブリダイズするとは、これら の分子がジャガイモの新規脱分枝酵素をコードする核酸分子にハイブリダイズす るが、その他の蛋白質をコードする核酸分子にはハイブリダイズしないことを意 味する。この点において、ハイブリダイズは、好ましくはストリンジェントな条 件下でのハイブリダイゼーション(上記参照)を意味する。本発明は特に、本発 明の核酸分子の転写物とハイブリダイズし、それによって転写を阻害する核酸分 子に関する。本発明の核酸分子と特異的にハイブリダイズするそのような核酸分 子は、例えばmRNA構築物またはリボザイムの一部であってもよく、PCRによる増 幅のプライマーとして用いてもよい。 さらに、本発明は、本発明の上記核酸分子を含むベクター、特にプラスミド、 コスミド、ウイルス、バクテリオファージ、および遺伝子操作に一般的なその他 のベクターに関する。 好ましい態様において、ベクターに含まれる核酸分子は、原核細胞および真核 生物細胞における転写および翻訳を確実にする制御エレメントに結合している。 さらなる態様において、本発明は、宿主細胞、特に上記核酸分子またはベクタ ーによって形質転換されている原核細胞または真核細胞、ならびにそのような宿 主細胞に由来し上記の核酸分子またはベクターを含む細胞に関する。宿主細胞は 、細菌または真菌細胞、ならびに植物細胞または動物細胞であってもよい。 本発明はまた、本発明の核酸分子によってコードされるジャガイモからの脱分 枝酵素の生物活性を有する蛋白質、またはその生物活性断片に関する。 さらに、本発明は、本発明の宿主細胞が適当な条件下で培養され、蛋白質が培 養物、例えば、培養細胞および/または培養培地から単離される、トウモロコシ の脱分枝酵素の生物活性を有する植物蛋白質またはその生物活性断片の製造法に 関する。 好ましい態様において、本発明の宿主細胞は、導入した本発明の核酸分子の存 在および発現により、非形質転換細胞と比較して新しいまたは増加した脱分枝酵 素活性を示すトランスジェニック植物細胞である。 本発明の核酸分子を提供することにより、野生型細胞と比較して、新規なまた は増加した脱分枝酵素活性を示すように、組換え型DNA法によって植物細胞を修 飾することが可能となる。 そのようなトランスジェニック植物細胞は、導入された核酸分子が、形質転換 細胞と異種である、すなわち異なるゲノム背景を有する細胞に由来するか、また は形質転換植物種と同種である場合には、非形質転換細胞では天然に生じないよ うなゲノムの位置に導入された核酸分子が存在するという点において、非形質転 換細胞とは異なる。導入された核酸分子は、天然のプロモーターの制御下にあっ ても、または外来遺伝子の制御エレメントに結合していてもよい。 上記トランスジェニック植物細胞を含むトランスジェニック植物もまた、本発 明の主題である。 本発明の核酸分子で形質転換され、そのような分子の導入によりジャガイモの 脱分枝酵素が合成される植物は、原則として、いかなる所望の種の植物であって もよい。好ましくは単子葉または双子葉の有用植物であり、特に穀類、マメ類、 ジャガイモ、またはキャッサバのようなデンプン貯蔵植物である。 穀類は特にポールス(Poales)目、特にイネ科(Poaceae)に属する単子葉植物 である。その例は、カラスムギ属(Avena)(オート麦(oats))、パンコムギ(Trit icum)(小麦(wheat))、ライ麦(Secale)(ライ麦(rye))、大麦(Hordeum)(大麦 (barley))、イネ(0ryza)(コメ(rice))、キビ(Panicum)、チカラシバ(Pennise tum)、セタリア(Setaria)、モロコシ(Sorghum)(アワ(millet))、トウモロコシ (Zea)(トウモロコシ(maize))等に属する植物である。デンプン貯蔵マメ類は、 例えば、何らかのタイプのエンドウ豆属(例えば、エンドウ)、ソラマメ(例え ば、ソラマメ)、ヒヨコ豆(例えば、ヒヨコ豆)、レンズ豆(例えば、レンズ・ キュリナリス(Lens culinaris))、インゲン豆(例えば、インゲン豆およびフ ァセオラス・コクシネウス(Phaseolus coccineus))等である。 本発明はまた、トランスジェニック植物細胞または植物から得られるデンプン に関する。本発明のトランスジェニック植物細胞および植物における新規のまた はさらなるジャガイモ由来脱分枝酵素活性の発現は、該細胞および植物において 合成されるアミロペクチンの分子の程度に影響を及ぼす。したがって、これらの 植物において合成されるデンプンは、野生型植物由来のデンプンと比較して、改 変された物理的および/または科学的特性を呈する。 さらに、本発明は、この繁殖材料が上記トランスジェニック植物細胞を含む、 種子、果実、挿し木、塊茎、根茎等のような本発明のトランスジェニック植物の 繁殖材料に関する。ジャガイモ植物の場合、繁殖材料は、好ましくは塊茎である 。 さらに、本発明は、該新規の脱分枝酵素をコードする内因性核酸分子の転写ま たは翻訳の阻害により、本発明の脱分枝酵素活性が低下している、ジャガイモの トランスジェニック植物細胞に関する。これは、好ましくは、対応する植物細胞 における本発明の核酸分子またはその一部のアンチセンス方向への発現、および アンチセンス効果により記述の脱分枝酵素活性が低下するという事実によって達 成される。植物細胞において脱分枝酵素活性を低下させるさらなる可能性は、本 発明のDNA分子の転写物を特異的に開裂する適当なリボザイムを発現することで ある。本発明のDNA分子によるそのようなリボザイムの製造は、当業者には既知 である。リボザイム効果と併せてアンチセンス効果を発揮する分子を発現するこ とも可能である。または、植物細胞における脱分枝酵素活性は、共抑制効果によ って低下させてもよい。方法は当業者には既知で、例えば、ヨーゲンセン((Jo rgensen)、Trends Biotechnol.8(1990)、340〜344)、ニーベルら((Niebel )、Curr.Top.Microbiol.Immunol.197(1995)、91〜103)、フラベルら((Fla vell)、Curr.Top.Microbiol.Immunol.197(1995)、43〜46)、パラキ&ボーシ ェレ((Palaqui and Vaucheret)、Plant Mol.Biol.29(1995)、149〜159)、 ボーシェレら((Vaucheret)、Mol.Gen.Genet.248(1995)、311〜317)、デボ ーンら((de Borne)、Mol.Gen.Genet.243(1994)、613〜621)およびその他 の出典に記述されている。 細胞において特定の酵素の活性を減少させるためにリボザイムを発現させるこ とも、当業者には公知であり、例えばEP-BI 0 321 201号に記載されている。植 物 細胞におけるリボザイムの発現は、例えばフェイターら(Feyter)により記載さ れている(Mol.Gen.Genet.250(1996),329〜338)。 例えば、遺伝子標識もしくはトランスポゾン変異誘発による、または該新規脱 分枝酵素を特異的に認識する抗体を発現させることによる、該酵素をコードする ゲノム配列の変異誘発といった、植物細胞において上記の新規脱分枝酵素の活性 を減少させるためのそのほかの可能性は、当業者に公知である。ゲノム配列の変 異誘発は、該遺伝子のコード領域(イントロンおよびエキソン)に適用してもよ く、または調節領域、特に転写開始に必要な領域にも適用できる。 本発明はさらに、脱分枝酵素活性が低下した上記トランスジェニック植物細胞 を含むトランスジェニックジャガイモ植物に関する。 トランスジェニック細胞または植物から得られる修飾デンプンもまた、本発明 の主題である。非形質転換細胞と比較すると、トランスジェニック細胞および植 物のアミロペクチンデンプンは、脱分枝酵素活性の低下により分枝の程度が修飾 されている。 本発明はまた、上記トランスジェニック植物細胞を含む、上記トランスジェニ ック植物の繁殖材料、特に種子および塊茎に関する。 新規またはさらなる脱分枝酵素活性の発現により、野生型植物において合成さ れるアミロペクチンデンプンと比較して、分枝の程度が修飾されたアミロペクチ ンデンプンを形成するトランスジェニック植物細胞は、例えば、以下の段階を含 む方法によって製造することができる: (a)以下のDNA配列を含む発現カセットの製造: (i)植物細胞における転写を確実にするプロモーター; (ii)脱分枝酵素の酵素活性を有する蛋白質またはその生物学的活性断片を コードし、センス方向においてプロモーターの3'末端と結合している、本発明の 少なくとも一つの核酸配列;および (iii)選択的に、コード領域の3'末端に結合している転写終結のための終 結シグナルおよび展開しつつある転写物へのポリAテールの付加。 (b)工程(a)において製造された発現カセットによる植物細胞の形質転換。 記述の脱分枝酵素活性の低下により、野生型植物において合成されるアミロペ クチンデンプンと比較して、分枝の程度が改変されたアミロペクチンデンプンを 形成するトランスジェニック植物細胞は、例えば、以下の段階を含む方法によっ て製造してもよい: (a)以下のDNA配列を含む発現カセットの製造 (i)植物細胞において転写を確実にするプロモーター; (ii)脱分枝酵素の酵素活性を有する蛋白質またはその生物学的活性部分を コードし、アンチセンス方向においてプロモーターの3'末端と結合している、本 発明の少なくとも一つの核酸配列;および (iii)選択的に、コード領域の3'末端に結合している転写終結のための終 結シグナルおよび展開しつつある転写物へのポリAテールの付加。 (b)工程(a)において製造された発現カセットによる植物細胞の形質転換。 基本的に、形質転換に選択した植物において機能的なあらゆるプロモーターを 、(i)で述べたプロモーターとして用いてもよい。プロモーターは、用いる植 物種に関して同種であっても異種であってもよい。例えば、全ての植物組織にお いて構成的な発現を確実にするカリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモータ ー(オーデルら(Odell)、Nature 313(1985)、810〜812)および国際公開公 報第9401571号に記述のプロモーター構築物を利用してもよい。もう一つの例は 、トウモロコシ由来のポリユビキチン遺伝子のプロモーターである(クリステン センら(Christensen)、Plant.Mol.Biol.18(1992)675〜689)。しかし、細胞 外要因によって決定された時点でのみ活性化されるプロモーター(国際公開公報 第9307279号のように)もまた利用してもよい。この点において、単純誘導を可 能にする熱ショック蛋白質のプロモーターは、特に重要であるかも知れない。さ らに、植物の特定の組織において下流の配列を発現させるプロモーターを利用し てもよい(例えば、ストックハウスら(Stockhaus)、EMBO J.8(1989)、2245 〜2251参照)。好ましくは、形質転換すべき植物のデンプン貯蔵部分において活 性を示すプロモーターを用いる。トウモロコシの場合、これらの部分はトウモロ コシ粒、ジャガイモの場合は塊茎である。ジャガイモにおいて本発明の核酸分子 を過剰発現させるために、例えば塊茎特異的B33-プロモーター(ロシャーソサら (Rocha-Sosa)、EMBO J.8(1989)、23〜29)を用いてもよい。 ソラマメおよびその他の植物における種子特異的発現を確実にするソラマメ由 来のUSPプロモーターのように、種子特異的プロモーターが既に様々な植物種に ついて記述されている(フィードラーら(Fiedler)、Plant Mol.Biol.22(1993 ) 467)。例えば、トウモロコシの場合、ゼイン遺伝子のプロモーターは、トウモ ロコシ粒の内胚乳の内部での特異的な発現を確実にする(ペダーセンら(Peders en)、Cell 29(1982)、1015〜1026;クアトロッキオら(Quattrocchio)、Pla nt Mol.Biol.15(1990)、81〜93)。 処理段階(a)(ii)で述べた、ジャガイモの脱分枝酵素の酵素活性を有する 蛋白質をコードする核酸配列がプロモーターにセンス方向で結合している場合、 この核酸配列は、形質転換すべき植物種、すなわち記述の発現カセットによって 形質転換されうるジャガイモ植物ならびにその他のいかなる所望の植物(好まし くは上記のデンプン貯蔵植物)に関して、天然もしくは同種起源であってもよく 、外来もしくは異種起源であってもよい。 合成された蛋白質は原則として、植物細胞内のいかなる所望の区画に位置して いてもよい。植物の脱分枝酵素は一般に、プラスチド内に存在し、したがって、 これらの小器官へ移動するためのシグナル配列を有する。別の区画に局在させる ためには、このシグナル配列をコードするDNA配列が欠失していなければならず 、コード領域は、各区画における位置を確実にするDNA配列に結合していなけれ ばならない。そのような配列は既知である(例えば、ブラウンら(Braun)、EMB O J.11(1992)、3219〜3227;ウォルターら(Wolter)、Pro.Natl.Acad.Sci.U SA 85(1988)、846〜850;ゾネワルドら(Sonnewald)、Plant J.1(1991)、9 5〜106参照)。 処理段階(a)(ii)で述べた、脱分枝酵素の酵素活性を有する蛋白質をコー ドするジャガイモの核酸配列がプロモーターにアンチセンス方向に結合している 場合、形質転換すべき植物種に関して同種起源の核酸配列が好ましい。しかし、 同様に、内因性に存在する脱分枝酵素遺伝子と高度の相同性を示す核酸配列もま た用いてもよく、特に80%以上の相同性を示し、好ましくは90%〜100%の相同 性、最も好ましくは95%以上の相同性を示す。 最小の長さが15塩基対である配列を用いてもよい。より短い配列を用いても、 阻害効果はなくならない。100〜500塩基対のより長い配列を用いることが好まし い;有効なアンチセンス阻害のためには、長さが500塩基対以上の配列を用いる 。通常、5000塩基対より短い配列を利用し、好ましくは2500塩基対より短い配列 を利用する。 植物細胞における転写の終結シグナルは記述されており、必要に応じて変更し てもよい。例えば、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tu mefaciens)由来のオクトピン・シンターゼ遺伝子の終結配列を利用することが できる。 処理段階(a)によって構築された発現カセットのトランスファーは、プラス ミドを用いて、特に、植物ゲノムへの発現カセットの安定的な組み込みを確実に するプラスミドによって行うことが好ましい。 ジャガイモの新規脱分枝酵素を過剰発現するための上記方法は、原則として、 全ての植物種について用いることができる。これに関連して、単子葉植物および 双子葉植物、ならびに特に上記デンプン貯蔵植物が重要である。脱分枝酵素活性 を低下させる上記方法は、好ましくは双子葉植物、特にジャガイモについて用い る。 上記方法によって構築された発現カセットの導入により、形質転換植物細胞内 にRNAが形成される。ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸分子が発現カセ ット内でセンス方向にプロモーターと結合している場合、植物細胞においてジャ ガイモ由来の別のまたは新規の脱分枝酵素の合成のためのマトリクスとして役立 つ可能性があるmRNAが合成される。その結果として、これらの細胞は、ジャガイ モの脱分枝酵素の活性を示す、または場合によっては増加した活性を示し、これ により細胞に形成されたアミロペクチンの分枝の程度が修飾される。それによっ て、天然のデンプンと比較して、均一性の増加と共により明確な秩序構造を特徴 とするデンプンが利用できるようになる。特にこれは、薄膜形成特性に好ましい 影響を及ぼしうる。 しかし、ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸配列がアンチセンス方向に プロモーターと結合している場合、トランスジェニック植物細胞内に、内因性脱 分枝酵素遺伝子の発現を阻害するアンチセンスRNAが合成される。その結果、こ れらの細胞はジャガイモの新規脱分枝酵素の活性が低下し、これにより修飾デン プンが合成される。アンチセンス技術により、ジャガイモにおける内因性脱分枝 酵素遺伝子の発現が0%〜100%の範囲内で異なる程度に阻害される植物を製造 することが可能である。これにより、特に、分枝の程度が最も多様に変化したア ミロペクチンデンプンを合成するジャガイモ植物の製造が可能となる。これは、 そのような変種を提供するために多くの時間と費用を必要とする従来の育種およ び変異誘発法に対して利点となる。高度に分枝したアミロペクチンは、特に大き な表面を有し、したがって、コポリマーとして特に適している。高度の分枝によ りさらに、アミロペクチンの水への溶解度が改善される。この特性は、特定の技 術応用にとって非常に利点となる。 ジャガイモは、脱分枝酵素をコードする本発明の核酸分子を用いることによっ て、修飾アミロペクチンの産生に特に適している。しかし、本発明の応用は、こ の植物種に限らない。いかなる所望のその他の植物種も過剰発現のために用いて もよい。 トランスジェニック植物において合成された修飾デンプンは、従来の方法によ って植物または植物細胞から単離してもよく、精製後食品および工業製晶の製造 に用いてもよい。 本発明に係るデンプンは、既知の方法によって当業者によって修飾することが でき、食品または非食品産業での異なる用途のために、修飾または非修飾形状で 用いることができる。 基本的に、デンプンの用途は大きく2つの分野に分けることができる。一つの 分野はデンプンの加水分解産物およびいわゆる天然のデンプンからなる。加水分 解産物は本質的に、グルコースと酵素的または化学的プロセスによって得られる グルカン成分とを含む。それらは、発酵および化学修飾のようなさらなるプロセ スに用いることができる。これに関連して、加水分解プロセスは単純かつ安価に 行うことができることは重要であるかも知れない。現在、加水分解はアミログル コシダーゼを用いて実質的に酵素的に行われている。デンプン構造の変化、例え ば、粒子表面の増加、用いる酵素の近づき易さを制限するより少ない分枝または 立体構造による消化性の改善により、加水分解に用いる酵素量をより少なくする ことによってコストを削減する可能性があることは考えられる。 ポリマー構造のために用いられるいわゆる天然のデンプンの用途は、2つのさ らなる領域に分けることができる。 1.食品での利用 デンプンは、本質的に水溶性添加剤を結合させる目的に有用で、および/また は粘度の増加またはゲル形成の増加を引き起こす、様々な食品に対する古典的な 添加剤である。重要な特徴的特性は、流動および吸収作用、膨張およびペースト 化温度、粘度および濃化能力、デンプンの溶解度、透明性およびペースト構造、 熱、離断、および酸抵抗性、老化傾向、薄膜形成能、凍結/融解に対する抵抗性 、消化可能性と共に、例えば、無機または有機イオンとの複合体形成能である。 2.非食品での利用 その他の主な応用分野は、様々な製造プロセスにおける補助剤として、または 技術的製品における添加剤としてのデンプンの利用である。補助剤としてのデン プン利用の主な応用分野は、まず、製紙および厚紙産業である。この領域におい て、デンプンは主に、保持(固体を支える)のため、充填剤および微粒子の分粒 のため、物質の固化剤として、および脱水のために用いられる。さらに、剛性、 硬度、音、把握力、光沢、なめらかさ、断裂強度と共に、表面に関するデンプン の有利な特性が利用される。 2.1 製紙および厚紙産業 製紙プロセスにおいて、4つの応用分野、すなわち表面、コーティング、かさ 、および噴霧に分類することができる。 表面処理に関してデンプンに要求されることは、本質的に、高度の輝き、対応 する粘度、高い粘度安定性、良好な薄膜形成と共に、埃の低形成性である。固体 内容物のコーティングに用いる場合は、対応する粘度、高度の結合能と共に、高 度の色素親和性は重要な役割を果たす。塊に対する添加剤としては、速やかで、 均一な、ロスのない拡散、高度の力学的安定性、および紙パルプの完全な保持が 重要である。デンプンを噴霧に用いる場合、対応する固体内容物、高粘度と共に 、高結合能がまた、重要である。 2.2 接着剤産業 主な応用分野は例えば、接着剤産業で、応用分野は4つの領域に分けられる: 純粋なデンプン糊としての利用、特殊化学物質と共に調製されたデンプン糊での 利用、合成樹脂およびポリマー拡散の添加剤としてのデンプンの利用と共に、合 成接着剤の増量剤としてのデンプンの利用。全てのデンプン基剤接着剤の90%が 段ボール紙、紙サックおよび紙袋、紙およびアルミニウムの複合材料、箱および 封筒、切手等のための湿潤糊、の製造に用いられている。 2.3 織物および織物ケア製品 補助剤および添加剤としてのもう一つの考えられる用途は、織物および織物ケ ア製品の製造である。繊維産業では、以下の4つの応用分野に分けることができ る:分粒剤、すなわち織る際の裂断抵抗性の増加と共に、織る際に生じる張力か ら生地を護るためにギザギザにする作用をなめらかに強化するための補助剤とし て、主に品質を悪化させるような前処置、例えば、漂白、染色等の後の織物の改 善剤として、色素拡散の予防のための色素ペーストの製造における濃化剤として 、および縫い糸の整経剤のための添加剤としてのデンプンの利用。 2.4 建築産業 さらに、デンプンは建築材料における添加剤として用いてもよい。一つの例は 、石膏ボードの製造で、薄いしっくいと混合したデンプンを水でペースト状にし 、石膏ボードの表面で拡散させ、このように、ボードに厚紙を結合させる。その 他の応用領域は、デンプンを石膏および鉱物繊維と混合することである。混合済 みのコンクリートでは、デンプンは分粒プロセスの減速に用いてもよい。 2.5 土壌の安定化 さらに、デンプンは、人工的な地盤のずれにおいて、水に対する土壌粒子の一 時的な保護に用いられる土壌安定化のための手段の製造に有利である。現状の知 識によれば、デンプンとポリマー乳剤からなる混合製品は、これまでに用いられ た製品と同じ侵食および堆積減少効果を有すると考えることができる;しかしそ れらはかなり安価である。 2.6 植物栄養剤および肥料での使用 もう一つの応用領域は、これらの調製物の特殊な特性を修飾するための植物栄 養剤におけるデンプンの利用である。例えばデンプンは、植物栄養剤および肥料 の湿潤性の改善、活性成分の一定量放出、液体、揮発性および/または芳香性活 性成分を、微結晶の安定な変形可能な物質への変換、配合できない組成物の混合 、および分解の減少による効果持続期間の延長に用いられる。 2.7 薬物、医薬品および化粧品産業 デンプンはまた、薬物、医薬品および化粧品産業において用いてもよい。製薬 産業では、デンプンは、錠剤の結合剤として、またはカプセルにおける結合剤の 希釈のために用いてもよい。さらに、デンプンは、膨張すると液体を吸収し、短 時間の後にかなりの量を吸収して活性成分を放出するため、錠剤の崩壊剤として 適している。品質的理由から、医薬品の流動性および散布剤はさらなる応用分野 である。化粧品の分野では、デンプンは例えば、香水およびサリチル酸のような 粉末添加剤の担体として用いてもよい。デンプンの比較的広い応用範囲は歯磨き ペーストである。 2.8 木炭および練炭の添加剤としてのデンプン 木炭および練炭の添加剤としてのデンプンの利用もまた考えられる。デンプン を加えることによって、木炭は定量的に塊になり、および/または高品質の練炭 になることができ、このように、練炭の未成熟な崩壊を防ぐことができる。バー ベキュー木炭は4〜6%の付加デンプンを含有し、発熱炭は0.1〜0.5%を含有す る。さらに、デンプンを木炭および練炭に加えると毒性物質の放出をかなり減少 させることができるので、デンプンは結合剤として適している。 2.9 鉱石および石炭スラリーの加工 さらに、デンプンは鉱石および石炭スラリーの加工における凝集剤として用い てもよい。 2.10 ケーシング(casing)材料に対する添加剤 もう一つの適応分野は、鋳造における材料の加工のための添加剤としての利用 である。様々な鋳造過程に対して、結合剤と混合した砂からコアを作る必要があ る。今日では、最も一般的に用いられる結合剤は、ほとんどが膨張デンプンであ る修飾デンプンと混合したベントナイトである。デンプンを加える目的は、結合 強度の改善と共に、流動抵抗性の増加である。その上、膨張デンプンは、冷水で の拡散性、再水和可能性、砂との良好な混合性、および水との高い結合力のよう な、製造プロセスにとって欠くことのできない条件をより満たす可能性がある。 2.11 ゴム産業 ゴム産業において、デンプンは、技術的および光学的品質の改善に用いてもよ い。この理由は、表面の光沢、把握力、および外観の改善である。この目的のた め、低温加硫の前に、デンプンをゴム物質の粘着性ゴム引き表面に拡散させる。 デンプンはまたゴムの印刷可能性を改善するために用いてもよい。 2.12 皮革代用品の製造 修飾デンプンのもう一つの応用分野は、皮革代用品の製造である。 2.13 合成ポリマーにおけるデンプン プラスチック市場では、以下の応用分野が出現しつつある:デンプンに由来す る製品を加工プロセスに組み込む(デンプンは単なる充填剤で、合成ポリマーと デンプンとの間に直接結合はない)、またはデンプンに由来する製品をポリマー の製造に組み込む(デンプンとポリマーは安定な結合を形成する)。 デンプンの純粋な充填剤としての利用は、タルクのようなその他の物質と競合 できない。特殊なデンプン特性が有効になり、最終製品の特性プロフィールがこ のように明確に変化すれば、この状況は異なる。一つの例は、ポリエチレンのよ うな熱可塑材料の加工におけるデンプン製品の利用である。それによって、デン プンおよび合成ポリマーを共発現によって、1:1の比で混合して「マスターバ ッチ」を形成し、顆粒状ポリエチレンを用いて一般的な技法によって、そこから 様々な製品を製造する。ポリエチレン薄膜にデンプンの組み入れると、中空体に おける物質透過性の増加、水蒸気透過性の改善、静電気作用の改善、アンチブロ ック作用と共に、水性染料の印刷性の改善が得られる可能性がある。 もう一つの可能性は、ポリウレタンフォームにおけるデンプンの利用である。 加工技術の最適化と共にデンプン誘導体の適合により、合成ポリマーとデンプン の水酸基との間の反応を特異的に調節することが可能である。その結果、デンプ ンの利用により以下の特性プロフィールを有するポリウレタン薄膜が得られる: 熱膨張係数の低下、収縮作用の減少、圧/張力作用の改善、水受容性の変化を伴 わない水蒸気透過性の改善、引火性およびクラッキング密度の減少、可燃性部分 の落下がない、ハロゲンがないおよびエージングの減少。現在なおも存在する短 所は、圧および衝撃強度の低下である。 薄膜の製品開発は単なる選択肢ではない。同様に、ポット、皿、およびボウル のような強化プラスチック製品は、50%以上のデンプン含量により製造すること ができる。さらに、デンプン/ポリマー混合物はそれらがはるかに容易に生体内 分解性であるという長所を提供する。 さらに、水に対する強い結合能により、デンプングラフトポリマーは、最も重 要となっている。これらは、ラジカル連鎖メカニズムの原理に従って、デンプン の骨格と合成モノマーの格子状の面を合わせた製品である。今日利用できるデン プングラフトポリマーは、デンプン1g当たり1000gまでの水を高粘度で結合およ び保持する能力の改善を特徴とする。これらの超吸収剤は、農業分野、例えば種 子ペレットと共に、主として衛生分野、例えば、おむつやシーツなどの製品に用 いられている。 DNA組換え技術によって修飾された新規デンプンの使用にとって最も重要なこ とは、一方で、構造、水分含量、蛋白質含量、脂質含量、繊維含量、灰/リン酸 含量、アミロース/アミロペクチン比、相対モル質量の分布、分枝の程度、顆粒 サイズおよび形状と共に結晶で、他方では以下の特徴を示す特性である:流動お よび吸収作用、ペースト化温度、粘度、濃化能力、溶解度、ペースト構造、透過 性、熱、離断および酸抵抗性、老化傾向、ゲル形成能、凍結/融解抵抗性、複合 体形成能、ヨード結合、薄膜形成、粘着強度、酵素安定性、消化性および反応性 。 DNA組換え技術によって修飾された新規デンプンの使用にとって最も重要なこ とは、一方で、構造、水分含量、蛋白質含量、脂質含量、繊維含量、灰/リン酸 含量、アミロース/アミロペクチン比、相対モル質量の分布、分枝の程度、顆粒 サイズおよび形状と共に結晶で、他方では以下の特徴を示す特性である:流動お よび吸収作用、ペースト化温度、粘度、濃化能力、溶解度、ペースト構造、透過 性、熱、離断および酸抵抗性、老化傾向、ゲル形成能、凍結/融解抵抗性、複合 体形成能、ヨード結合、薄膜形成、粘着強度、酵素安定性、消化性および反応性 。 トランスジェニック植物を遺伝子操作することによる修飾デンプンの製造は、 化学または物理的方法によるさらなる修飾が不要となるような方法で、植物から 得られるデンプンの特性を修飾してもよい。一方、DNA組換え技術によって修飾 したデンプンにさらなる化学修飾を行ってもよく、その結果いくつかの上記応用 分野の品質がさらに改善するだろう。これらの化学的修飾は主に、当業者に既知 である。これらは特に、以下による修飾で、 − 熱処理 − 酸処理 − 酸化および − エステル化 リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、キサントゲン酸塩、酢酸塩およびクエン酸塩デンプ ンが形成される。その他の有機酸もまたエステル化に用いてもよい: − デンプンエーテルの形成 デンプンアルキルエーテル、O-アリルエーテル、ヒドロキシルアル キルエーテル、O-カルボキシルメチルエーテル、N-含有デンプンエ ーテル、P-含有デンプンエーテル、およびS-含有デンプンエーテル − 分枝デンプンの形成 − デンプングラフトポリマーの形成 さらに、本発明は、野生型植物と比較して分子の程度が改変されているアミロ ースペクチンデンプンを合成する植物の製造を目的とする、本発明の核酸分子の 使用に関する。 本発明のさらなる主題は、植物または他の生物から脱分枝酵素の酵素活性を有 するタンパク質または該タンパク質断片をコードする相同分子の同定および単離 を目的とする、本発明の核酸分子もしくはその一部の使用、または場合によって は、その逆相補鎖の使用である。「相同」という用語については、上記の定義を 参照されたい。 原則として、本発明の核酸分子はまた、本発明の分枝酵素の活性が増加または 低下している、および同時にデンプン生合成に関係するその他の酵素活性が修飾 されている植物を製造するために用いてもよい。この点において、全ての種類の 組み合わせおよび順列が考えられる。例えば、本発明の蛋白質をコードする核酸 分子、または対応するアンチセンス構築物は、内因性の脱分枝酵素、GBSS-I、SS S-I、II-またはGBSS II-蛋白質の合成が、アンチセンス効果または変異によって 既に阻害されている、または分枝酵素の合成が阻害されている(例えば、国際公 開公報第92/14827号に記述のように、またはトウモロコシのae変異体(シャノン &ガーウッド(Shannon and Garwood)、1984、ウィスラー、ベミラー、および パシャル(Whistler,BeMiller,and Paschall)「デンプン:化学と技術」(St arch:Chemistry and Technology)、Academic Press,London、第2版(1984) 25〜86)に関連して)、植物細胞に導入してもよい。 形質転換植物においていくつかの分枝酵素の合成を阻害する場合、各々の脱分 枝酵素をコードするいくつかの領域をアンチセンス方向に同時に含み、適当なプ ロモーターによって調節されるDNA分子を形質転換に用いることができる。その ような構築物において、各配列はまたはそれ自身のプロモーターによって調節し てもよく、そうでなければ、一般的なプロモーターからの融合体として配列を転 写してもよい。この場合、各蛋白質の合成はほぼ同じ程度に阻害されるはずなの で、最後の代替法が一般に好ましいと考えられる。 さらに、脱分枝酵素をコードする配列以外の、デンプン合成または修飾に関係 するその他の蛋白質をコードするその他のDNA配列が存在するような分子を構築 することが可能である。これらは、適当なプロモーターにアンチセンス方向で結 合される。ここでも、配列を連続して結合してもよく、および一般的なプロモー ターから転写してもよく、または各々を自身のプロモーターによって転写しても よい。該構築物に用いられるコード領域の長さについては、アンチセンス構築物 に関して上記にすでに記載したのと同一の長さが適用される。そのようなDNA分 子では、一つのプロモーターから転写されるアンチセンス断片の数に上限はない 。しかし、得られた転写物は通常、20kbを超えず、5kbより短いことが好ましい 。 そのようなDNA分子において、その他のコード領域と共に、適したプロモータ ーの下流にアンチセンス方向で位置するコード領域は、以下の蛋白質をコードす るDNA配列から導出してもよい:顆粒結合デンプンシンターゼ(GBSS IおよびII )、その他の可溶性デンプンシンターゼ(例えばSSS IおよびII)、分枝酵素、 その他の脱分枝酵素、不均化酵素およびデンプンフォスフォリラーゼ。この列挙 は単なる例に過ぎない。そのような組み合わせの枠組みの中でのその他のDNA配 列の利用 もまた考えられる。 そのような構築物によって、これらの構築物で形質転換した植物細胞内で、い くつかの酵素を同時に阻害することが可能である。 さらに、デンプンシンターゼの一つ以上の遺伝子を欠損する古典的な変異体に 、構築物を導入してもよい。これらの欠損は、以下の蛋白質に関連してもよい: 顆粒結合(GBSS IおよびII)および可溶性デンプンシンターゼ(例えば、SSS I およびII)、分枝酵素(BE IおよびII)、脱分枝酵素、不均化酵素およびデンプ ンフォスフォリラーゼ。ここでも、この列挙は単なる例に過ぎない。 高等植物への外来遺伝子の導入の準備をするため、大腸菌の複製シグナルおよ び形質転換した細菌細胞の選択のためのマーカー遺伝子を含む、多数のクローニ ングベクターが自由に利用できる。そのようなベクターの例は、pBR322、pUCシ リーズ、M13mpシリーズ、pACYC184等である。望ましい配列を適した制限部位で ベクターに組み込んでもよい。得られたプラスミドを大腸菌細胞の形質転換に用 いる。形質転換した大腸菌細胞を適した培地で培養し、その後回収して溶解する 。プラスミドを回収する。得られたプラスミドDNAの特徴の解析法として、一般 に制限分析、ゲル電気泳動、およびその他の生化学分子生物学的方法を利用する 。各操作後、プラスミドDNAを開裂し、得られたDNA断片をその他のDNA配列に結 合させてもよい。各プラスミドDNAは同じまたは別のプラスミドにクローニング してもよい。 植物宿主細胞にDNAを導入するためには、幅広い技法が自由に利用できる。こ れらの技法は、形質転換媒介体としてアグロバクテリウム・ツメファシエンス( Agrobacterium tumefaciens)またはアグロバクテリウム・リゾジエネス(Agrob acteirum rhizogenes)を用いることによるT-DNAによる植物細胞の形質転換、プ ロトプラストの融合、DNAの注入および電気穿孔、バイオリスティック(biolist ic)法によるDNAの導入と共にさらなる可能性からなる。 DNAの植物細胞への注入および電気穿孔の場合、用いるプラスミドに特別な要 件はない。pUC誘導体のような単純なプラスミドを用いてもよい。しかし、植物 全体を、形質転換された細胞からそのようにして再生させる場合、好ましくは選 択可能なマーカー遺伝子が存在する。 所望の遺伝子を植物細胞に導入する方法によっては、さらなるDNA配列が必要 となるかも知れない。例えば、植物細胞の形質転換にTi-またはRi-プラスミドを 用いる場合、Ti-およびRi-プラスミドT-DNAの少なくとも右境界、しかしより好 ましくは左右境界を、隣接領域として導入すべき外来遺伝子と結合しなければな らない。 アグロバクテリアを形質転換に用いる場合、組み込むべきDNAは特殊なプラス ミド、すなわち中間ベクターまたはバイナリベクターのいずれかにクローニング しなければならない。T-DNA内での配列と相同な配列により、中間ベクターを相 同的組換えによりアグロバクテリウムのTi-またはRi-プラスミドに組み込んでも よい。これはまた、T-DNAのトランスファーに必要なvir-領域を含む。中間ベク ターはアグロバクテリア内で複製できない。ヘルパープラスミドによって、中間 ベクターはアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefacien s)にトランスファーしてもよい(接合)。バイナリベクターはアグロバクテリ アと共に、大腸菌で複製してもよい。それらは、左右のT-DNA境界領域によって 枠組みされるリンカーまたはポリリンカーと共に、選択可能なマーカー遺伝子を 含む。それらは、アグロバクテリアの中に直接形質転換してもよい(ホルスター ズら(Holsters)、Mol.Gen.Genet.163(1978)、181〜187)。宿主細胞として 作用するアグロバクテリアは、vir-領域を有するプラスミドを含まなければなら ない。vir-領域は、T-DNAの植物細胞へのトランスファーに必要である。さらな るT-DNAが存在してもよい。そのように形質転換したアグロバクテリウムは植物 細胞の形質転換に用いられる。 植物細胞の形質転換にT-DNAを用いることは、欧州特許第120 516号;ホーケマ (Hoekema)「バイナリ植物ベクターシステム」(The Binary Plant Vector Sys tem)Offsetdrukkerij Kanters B.V.Alblasserdam(1985)第V章;フラレーら (Fraley)、Crit.Rev.Plant.Sci.,4、1〜46およびアンら(An)、EMBO J.4(19 85)、277〜287において詳しく調べられ、十分に記述されている。 DNAを植物細胞にトランスファーするためには、植物外植体をアグロバクテリ ウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)またはアグロバクテリ ウム・リゾジェネス(Agrobacteirum rhizogenes)と共に培養することが適して いる 。感染した植物材料(例えば、葉片、茎の一部、根、またプロトプラスト、また は懸濁培養植物細胞)から、形質転換細胞の選択のために抗生物質またはバイオ ザイド(biozide)を含んでもよい適した培地において、植物全体をその後再生 してもよい。そのようにして得られた植物を次に、導入DNAの有無に関して調べ てもよい。バイオリスティック法を用いた、またはプロトプラストの形質転換に よる、外来DNAを導入するためのその他の可能性は当業者に既知である(例えば 、ウィルミッツァー(Willmitzer,L.)、1993、「トランスジェニック植物」( Transgenic plants)「バイオテクノロジー、多数巻の広範囲に及ぶ論文」(Bio technology,A Multi-Volume Comprehensive Treatise)レーム、リード、ピュ ーラー、 659 VCH Weinheim-New York-Basel-Cambridge参照)。 アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)によ るTi-プラスミドベクター系による双子葉植物の形質転換は十分に確立されてい るが、より最近の研究は、アグロバクテリウムに基づくベクターを用いた形質転 換には単子葉植物も適しているかも知れないことを示している(チャンら(Chan )、Plant Mol.Biol.22(1993)、491〜506;ヒエイら(Hiei)、Plant J.6(19 94)、271〜282;デンら(Deng)、Science in China 33(1990)、28〜34;ウ ィルミンクら(Wilmink)、Plant Cell Reports 11(1992)、76〜80;メイら( May)、Bio/Technology 13(1995)、486〜492;コナー&ドミッセ(Conner and Domisse)、Int.J.Plant Sci.153(1992)、550〜555;リッチーら(Ritchie) 、Transgenic Res.2(1993)、252〜265)。 単子葉植物の形質転換に関する別の系は、バイオリスティック(biolistic) アプローチ(ワン&レモー(Wan and Lemaux)、Plant Physiol.104(1994)、3 7〜48;ベジルら(Vasil)、Bio/Technology 11(1993)、1553〜1558;リタラ ら(Ritala)、Plant Mol.Biol.24(1994)、317〜325;スペンサーら(Spencer )、Theor.Appl.Gent.79(1990)、625〜631)、プロトプラスト形質転換、部分 透過細胞の電気穿孔、グラスファイバーによるDNAの導入、を用いた形質転換で ある。 トウモロコシの形質転換を特に扱った関係論文に様々な引用がある(例えば、 国際公開公報第95/06128号、欧州特許第0 513 849号;欧州特許第0 465 875号; フロムら(Fromm)、Biotechnology 8(1990)、833〜844;ゴードン-カムら(G ordon-Kamm)、P1ant Cell 2(1990)、603〜618;コジールら(Koziel)、Biote chnology 11(1993)、194〜200)。欧州特許第292 435号では、粘液のない、も ろい顆粒状のトウモロコシカルスを開始材料として、それによって受精能力のあ る植物を得てもよい方法を記述している。この文において、受精能力のある植物 を再生するためには、植物に再生することが可能な分裂したプロトプラストの培 養物を、そこから作出することができる、カルス懸濁培養から開始することが必 要であることがシリトら(Shillito、Bio/Technology 7(1989)、581)によっ てさらに観察されている。7〜8ヶ月のインビトロ培養期間の後、シリトら(Sh illito)は、生存子孫を有する植物を得ているが、それらは形態および繁殖に異 常を示した。 589)は、カテト(Cateto)トウモロコシ近交系カタログ番号100-1のトウモロコ シプロトプラストから受精可能な植物を再生および得る方法について記述した。 著者らは、プロトプラストの受精可能植物への再生は、遺伝子型、ドナー細胞の 生理状態、および培養条件のような多くの様々な要因に依存すると仮定している 。オオムギ(ワン&レモー、上記引用文献;リタラら、上記引用文献)およびコ ムギ(ネーラら(Nehra)、Plant J.5(1994)、285〜297)のような、その他の 穀類の形質転換の成功についても、これまでに記述されている。 導入されたDNAが植物細胞のゲノムに一度取り込まれると、それは通常、その 場に安定に留まり、最初の形質転換細胞の子孫にも残る。通常、バイオザイドま たはカナマイシン、G 418、ブレオマイシン、ヒグロマイシン、またはフォスフ ィノトリシン等のような抗生物質に対する耐性を形質転換植物細胞に付与する選 択可能マーカーを含む。したがって、個々に選択されたマーカーがあれば、導入 されたDNAを欠如する細胞に対して形質転換細胞の選択が可能となるはずである 。 形質転換細胞は、植物内で通常に増殖する(マコーミックら(McCormick)、P lant Cell Reports 5(1986)、81〜84)。得られた植物は通常のように栽培す ることが可能で、同じ形質転換した遺伝子遺伝または別の遺伝子遺伝を有する植 物と交配することができる。得られたハイブリッド個体は、対応する表現型特性 を 有している。植物細胞から種子を得てもよい。 表現型特徴を安定に保つか否か、およびそれがトランスファーされるか否かを 保証するためには、2世代以上を増殖させるべきである。さらに、対応する表現 型または他の特性が残っていることを保証するために、種子を採取すべきである 。 実施例により本発明を例示する。 本実施例では、以下の方法を用いた。 1.クローニング法 大腸菌でのクローニングに関しては、ベクターpBluescript II SK(ストラ タジーン)を用いた。 2.細菌株 BluescriptベクターおよびpUSP構築物に関しては、大腸菌株DH5α(ベセス ダ・リサーチ・ラボラトリーズ、ガイサースバーグ、USA)を利用した。 大腸菌株XL1-Blueはインビボ切除に用いた。 3.DNA断片の放射活性マーキング DNA断片の放射活性マーキングは、製造元の指示に従って、ベーリンガー (ドイツ)のDNA-ランダムプライマー標識キットによって実施した。 実施例1 ジャガイモ(Solanum tuberosum)の新規脱分枝酵素をコードする cDNAのクローニング ジャガイモの新規脱分枝酵素をコードするcDNA分子を単離するため、塊茎のポ リA+RNAから始めて、cDNAライブラリをベクターラムダZAP II(ストラタジーン )内で構築し、ファージヘッドにパックした。XL1 Blue株の大腸菌細胞をその後 cDNA断片(1×106 pfu)を含むファージで感染させ、約30,000個/75cm2の密度 でペトリ皿の培地に播種した。8時間のインキュベーションの後、ニトロセルロ ース膜を溶解した細菌に載せ、1分後に除去した。フィルターをまず0.5M NaOH ;1.5M NaClで2分インキュベートし、次に0.5Mトリス/塩酸pH7.0で2分間、お よび最後に2×SSCで2分間インキュベートした。UVクロスリンクによってDNAを 乾燥および固定させた後、放射活性標識プローブを加える前に、フィルターを ハイブリダイゼーション緩衝液で48℃で3時間インキュベートした。 プローブとして、脱分枝酵素をコードするトウモロコシのcDNAを利用した(Ja mesら、Plant Cell 7(1995),417〜429,ヌクレオチド1150〜2128参照)。 ハイブリダイゼーションは、2×SSC、10×デーンハルド(Dehnhardt)溶液; 50mM Na2HPO4、pH7.2;0.2%SDS;5mM EDTAおよび250μg/ml変性ニシン精子DN Aで、48℃で実施した。 ハイブリダイズしたファージクローンを選び出し、定法によってさらに精製し た。インビボ切り出しにより、陽性ファージクローンから大腸菌クローンを得た 。大腸菌クローンは、それぞれにcDNAインサートを有する二本鎖pBluescriptプ ラスミドを含んだ。インサートのサイズおよび制限パターンを調べた後、プラス ミドDNAを適したクローン、Iso5から単離し、そのように単離したプラスミドは2 295bpのインサートを含んだ。 実施例2 プラスミドIso5のcDNAインサートの配列分析 実施例1に記述のように単離したプラスミドIso5の場合、cDNAインサートのヌ クレオチド配列は、ジデソキシ(didesoxy)ヌクレオチド法(サンガーら(Sang er)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74(1977)、5463〜5467)によって標準的なル ーチンにおいて決定した。インサートの長さは2295bpである。このインサートの 2133bpのヌクレオチド配列および推定アミノ酸配列を、配列番号:1に示す。 相同性比較により、コードした蛋白質がジャガイモの新規脱分枝酵素であるこ とが示された。 配列番号:1に示すヌクレオチド配列は、これまで未知のトウモロコシの脱分 枝酵素をコードする部分的cDNAを表す。この配列により、定法によって、適した cDNAまたはゲノムライブラリから完全なcDNA配列またはゲノム配列を単離するこ とが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12N 9/44 C12R 1:91)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)配列番号:2に示すアミノ酸配列を含む蛋白質をコードする核酸分 子; (b)配列番号:1に示すヌクレオチド配列を含む核酸分子; (c)(a)または(b)の核酸分子とハイブリダイズする核酸分子;および (d)そのヌクレオチド配列が、遺伝子コードの縮重により(a)、(b)または (c)の核酸分子のヌクレオチド配列から逸脱している核酸分子、 からなる群より選択される、ジャガイモ(Solanum tuberosum)の脱分枝酵素の 生物活性を有する蛋白質をコードする核酸分子。 2.cDNA分子である請求項1記載の核酸分子。 3.請求項1または2記載の核酸分子に特異的にハイブリダイズする、少なく とも15bpの核酸分子。 4.請求項1または2記載の核酸分子の転写物と特異的にハイブリダイズし、 それによってその翻訳が阻害される、請求項3記載の核酸分子。 5.請求項1または2記載の核酸分子を含むベクター。 6.核酸分子が、原核または真核生物細胞における転写および翻訳を可能にす る制御エレメントとセンス方向で結合している、請求項5記載のベクター。 7.請求項1もしくは2記載の核酸分子、または請求項5もしくは6記載のベ クターによって遺伝的に改変された宿主細胞。 8.請求項7記載の宿主細胞を適当な条件下で培養し、合成された蛋白質を培 養物から回収する、ジャガイモ(Solanum tuberosum)の脱分枝酵素の生物活性 を有する蛋白質の製造法。 9.請求項1または2記載の核酸分子によってコードされる、ジャガイモ(So lanum tuberosum)由来脱分枝酵素の生物活性を有する蛋白質。 10.請求項1または2記載の核酸分子がゲノム中に安定的に組み込まれており 、かつ発現される、トランスジェニック植物細胞である請求項7記載の宿主細胞 。 11.請求項10記載のトランスジェニック植物細胞を含むトランスジェニック植 物。 12.デンプン貯蔵植物である請求項11記載のトランスジェニック植物。 13.穀物植物である請求項12記載のトランスジェニック植物。 14.ジャガイモ植物である請求項12記載のトランスジェニック植物。 15.非形質転換細胞と比較して請求項9記載の蛋白質の活性が減少しており、 かつ組換え分子がそのゲノム中に安定的に組み込まれているトランスジェニック 植物細胞であって、該分子が以下の(a)および(b)を含む、植物細胞: (a)植物細胞において活性なプロモーター、ならびに (b)下記の(i)〜(iii)からなる群より選択される核酸配列: (i)転写の際に請求項1または2記載の核酸分子に対するアンチセンスRNAが 合成されるような様式で(a)に記載のプロモーターに結合されている核酸配列、 (ii)請求項1または2記載の核酸分子の転写物を特異的に開裂するリボザイ ムをコードする核酸配列、および (iii)転写の際に請求項9記載の蛋白質のセンスRNAが合成され、その発現に より植物細胞における共抑制効果へと至るような様式で(a)に記載のプロモータ ーに結合されている核酸配列。 16.請求項15記載の植物細胞を含むトランスジェニック植物。 17.ジャガイモ植物である請求項16記載のトランスジェニック植物。 18.請求項10または請求項15記載の植物細胞を含む、請求項11〜14、または請 求項16もしくは17のいずれか一項に記載の植物の繁殖材料。
JP9539534A 1996-05-06 1997-05-06 ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸分子 Pending JP2000509286A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19618125.9 1996-05-06
DE19618125A DE19618125A1 (de) 1996-05-06 1996-05-06 Nucleinsäuremoleküle, die neue Debranching-Enzyme aus Kartoffel codieren
PCT/EP1997/002292 WO1997042328A1 (de) 1996-05-06 1997-05-06 Nucleinsäuremoleküle, die debranching-enzyme aus kartoffel codieren

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000509286A true JP2000509286A (ja) 2000-07-25

Family

ID=7793465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9539534A Pending JP2000509286A (ja) 1996-05-06 1997-05-06 ジャガイモの脱分枝酵素をコードする核酸分子

Country Status (8)

Country Link
US (2) US6255563B1 (ja)
EP (1) EP0900277A1 (ja)
JP (1) JP2000509286A (ja)
AU (1) AU724164B2 (ja)
CA (1) CA2253234A1 (ja)
DE (1) DE19618125A1 (ja)
HU (1) HUP9902317A3 (ja)
WO (1) WO1997042328A1 (ja)

Families Citing this family (188)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9716185D0 (en) * 1997-07-31 1997-10-08 Innes John Centre Starch debranching enzymes
GB9718863D0 (en) * 1997-09-06 1997-11-12 Nat Starch Chem Invest Improvements in or relating to stability of plant starches
DE19820608A1 (de) * 1998-05-08 1999-11-11 Hoechst Schering Agrevo Gmbh Nucleinsäuremoleküle codierend Enzyme aus Weizen, die an der Stärkesynthese beteiligt sind
DE19836098A1 (de) 1998-07-31 2000-02-03 Hoechst Schering Agrevo Gmbh Pflanzen, die eine modifizierte Stärke synthetisieren, Verfahren zur Herstellung der Pflanzen, ihre Verwendung sowie die modifizierte Stärke
DE19937643A1 (de) * 1999-08-12 2001-02-22 Aventis Cropscience Gmbh Transgene Zellen und Pflanzen mit veränderter Aktivität des GBSSI- und des BE-Proteins
AUPR882701A0 (en) * 2001-11-12 2001-12-06 Biogemma Novel isoamylase and associated methods and products
CL2007003744A1 (es) * 2006-12-22 2008-07-11 Bayer Cropscience Ag Composicion que comprende un derivado 2-piridilmetilbenzamida y un compuesto insecticida; y metodo para controlar de forma curativa o preventiva hongos fitopatogenos de cultivos e insectos.
CL2007003743A1 (es) * 2006-12-22 2008-07-11 Bayer Cropscience Ag Composicion que comprende fenamidona y un compuesto insecticida; y metodo para controlar de forma curativa o preventiva hongos fitopatogenos de cultivos e insectos.
US20100167926A1 (en) 2007-03-12 2010-07-01 Bayer Cropscience Ag 3-substituted phenoxyphenylamidines and use thereof as fungicides
EP1969934A1 (de) 2007-03-12 2008-09-17 Bayer CropScience AG 4-Cycloalkyl-oder 4-arylsubstituierte Phenoxyphenylamidine und deren Verwendung als Fungizide
EP2120558B1 (de) * 2007-03-12 2016-02-10 Bayer Intellectual Property GmbH 3,4-Disubstituierte Phenoxyphenylamidin-Derivate und deren Verwendung als Fungizide
EP1969931A1 (de) * 2007-03-12 2008-09-17 Bayer CropScience Aktiengesellschaft Fluoalkylphenylamidine und deren Verwendung als Fungizide
EP1969930A1 (de) 2007-03-12 2008-09-17 Bayer CropScience AG Phenoxyphenylamidine und deren Verwendung als Fungizide
JP2010520899A (ja) 2007-03-12 2010-06-17 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト ジハロフェノキシフェニルアミジン及び殺真菌剤としてのその使用
EP1969929A1 (de) 2007-03-12 2008-09-17 Bayer CropScience AG Substituierte Phenylamidine und deren Verwendung als Fungizide
WO2008128639A1 (de) * 2007-04-19 2008-10-30 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Thiadiazolyloxyphenylamidine und deren verwendung als fungizide
DE102007045953B4 (de) 2007-09-26 2018-07-05 Bayer Intellectual Property Gmbh Wirkstoffkombinationen mit insektiziden und akariziden Eigenschaften
DE102007045922A1 (de) 2007-09-26 2009-04-02 Bayer Cropscience Ag Wirkstoffkombinationen mit insektiziden und akariziden Eigenschaften
DE102007045920B4 (de) 2007-09-26 2018-07-05 Bayer Intellectual Property Gmbh Synergistische Wirkstoffkombinationen
DE102007045956A1 (de) 2007-09-26 2009-04-09 Bayer Cropscience Ag Wirkstoffkombination mit insektiziden und akariziden Eigenschaften
DE102007045919B4 (de) 2007-09-26 2018-07-05 Bayer Intellectual Property Gmbh Wirkstoffkombinationen mit insektiziden und akariziden Eigenschaften
KR20100074229A (ko) * 2007-10-02 2010-07-01 바이엘 크롭사이언스 아게 식물 성장 촉진방법
EP2090168A1 (de) 2008-02-12 2009-08-19 Bayer CropScience AG Methode zur Verbesserung des Pflanzenwachstums
EP2072506A1 (de) 2007-12-21 2009-06-24 Bayer CropScience AG Thiazolyloxyphenylamidine oder Thiadiazolyloxyphenylamidine und deren Verwendung als Fungizide
EP2113172A1 (de) * 2008-04-28 2009-11-04 Bayer CropScience AG Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials transgener Pflanzen
EP2168434A1 (de) 2008-08-02 2010-03-31 Bayer CropScience AG Verwendung von Azolen zur Steigerung der Resistenz von Pflanzen oder Pflanzenteilen gegenüber abiotischem Stress
WO2010017902A1 (de) 2008-08-14 2010-02-18 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Insektizide 4-phenyl-1h-pyrazole
DE102008041695A1 (de) 2008-08-29 2010-03-04 Bayer Cropscience Ag Methoden zur Verbesserung des Pflanzenwachstums
EP2201838A1 (de) 2008-12-05 2010-06-30 Bayer CropScience AG Wirkstoff-Nützlings-Kombinationen mit insektiziden und akariziden Eigenschaften
EP2198709A1 (de) 2008-12-19 2010-06-23 Bayer CropScience AG Verfahren zur Bekämpfung resistenter tierischer Schädlinge
CN102333445B (zh) 2008-12-29 2014-09-03 拜尔农作物科学股份公司 改善利用转基因植物生产潜力的方法
EP2223602A1 (de) 2009-02-23 2010-09-01 Bayer CropScience AG Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials genetisch modifizierter Pflanzen
EP2204094A1 (en) 2008-12-29 2010-07-07 Bayer CropScience AG Method for improved utilization of the production potential of transgenic plants Introduction
EP2039771A2 (en) 2009-01-06 2009-03-25 Bayer CropScience AG Method for improved utilization of the production potential of transgenic plants
EP2039772A2 (en) 2009-01-06 2009-03-25 Bayer CropScience AG Method for improved utilization of the production potential of transgenic plants introduction
EP2039770A2 (en) 2009-01-06 2009-03-25 Bayer CropScience AG Method for improved utilization of the production potential of transgenic plants
CN102355820B (zh) 2009-01-19 2013-10-16 拜尔农作物科学股份公司 环状二酮及其用作杀昆虫剂、杀螨剂和/或杀菌剂的用途
EP2227951A1 (de) 2009-01-23 2010-09-15 Bayer CropScience AG Verwendung von Enaminocarbonylverbindungen zur Bekämpfung von durch Insekten übertragenen Viren
WO2010086311A1 (en) 2009-01-28 2010-08-05 Bayer Cropscience Ag Fungicide n-cycloalkyl-n-bicyclicmethylene-carboxamide derivatives
AR075126A1 (es) * 2009-01-29 2011-03-09 Bayer Cropscience Ag Metodo para el mejor uso del potencial de produccion de plantas transgenicas
EP2218717A1 (en) 2009-02-17 2010-08-18 Bayer CropScience AG Fungicidal N-((HET)Arylethyl)thiocarboxamide derivatives
CN102317259B (zh) 2009-02-17 2015-12-02 拜尔农科股份公司 杀真菌n-(苯基环烷基)羧酰胺,n-(苄基环烷基)羧酰胺和硫代羧酰胺衍生物
TW201031331A (en) 2009-02-19 2010-09-01 Bayer Cropscience Ag Pesticide composition comprising a tetrazolyloxime derivative and a fungicide or an insecticide active substance
DE102009001469A1 (de) 2009-03-11 2009-09-24 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials transgener Pflanzen
DE102009001681A1 (de) 2009-03-20 2010-09-23 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials transgener Pflanzen
DE102009001732A1 (de) 2009-03-23 2010-09-30 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials transgener Pflanzen
DE102009001728A1 (de) 2009-03-23 2010-09-30 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials transgener Pflanzen
DE102009001730A1 (de) 2009-03-23 2010-09-30 Bayer Cropscience Ag Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials transgener Pflanzen
CN102448305B (zh) 2009-03-25 2015-04-01 拜尔农作物科学股份公司 具有杀昆虫和杀螨虫特性的活性成分结合物
UA104887C2 (uk) 2009-03-25 2014-03-25 Баєр Кропсаєнс Аг Синергічні комбінації активних речовин
CN102395271A (zh) 2009-03-25 2012-03-28 拜尔农作物科学股份公司 具有杀虫和杀螨特性的活性化合物结合物
EP2410848A1 (de) 2009-03-25 2012-02-01 Bayer CropScience AG Wirkstoffkombinationen mit insektiziden und akariziden eigenschaften
EP2232995A1 (de) 2009-03-25 2010-09-29 Bayer CropScience AG Verfahren zur verbesserten Nutzung des Produktionspotentials transgener Pflanzen
BRPI0924436B1 (pt) 2009-03-25 2017-06-06 Bayer Cropscience Ag combinações de substâncias ativas com propriedades inseticidas e acaricidas e seu uso, bem como método para o controle de pragas e animais
EP2239331A1 (en) 2009-04-07 2010-10-13 Bayer CropScience AG Method for improved utilization of the production potential of transgenic plants
CN102458125B (zh) 2009-05-06 2015-04-29 拜尔农作物科学股份公司 环戊二酮化合物及其用作杀昆虫剂、杀螨剂和/或杀菌剂的用途
EP2251331A1 (en) 2009-05-15 2010-11-17 Bayer CropScience AG Fungicide pyrazole carboxamides derivatives
AR076839A1 (es) 2009-05-15 2011-07-13 Bayer Cropscience Ag Derivados fungicidas de pirazol carboxamidas
EP2255626A1 (de) 2009-05-27 2010-12-01 Bayer CropScience AG Verwendung von Succinat Dehydrogenase Inhibitoren zur Steigerung der Resistenz von Pflanzen oder Pflanzenteilen gegenüber abiotischem Stress
CN102595889A (zh) * 2009-06-02 2012-07-18 拜耳作物科学公司 琥珀酸脱氢酶抑制剂在控制核盘菌属真菌中的应用
MX2012000566A (es) 2009-07-16 2012-03-06 Bayer Cropscience Ag Combinaciones sinergicas de principios activos con feniltriazoles.
WO2011015524A2 (en) 2009-08-03 2011-02-10 Bayer Cropscience Ag Fungicide heterocycles derivatives
EP2292094A1 (en) 2009-09-02 2011-03-09 Bayer CropScience AG Active compound combinations
EP2343280A1 (en) 2009-12-10 2011-07-13 Bayer CropScience AG Fungicide quinoline derivatives
BR112012012340A2 (pt) 2009-12-28 2015-09-08 Bayer Cropscience Ag composto, composição fungicida e método para o controle de fungo fitopatogênico de culturas
BR112012012107B1 (pt) 2009-12-28 2019-08-20 Bayer Cropscience Ag Composto, composição fungicida e método para controlar fungos fitopatogênico de culturas
US9000012B2 (en) 2009-12-28 2015-04-07 Bayer Cropscience Ag Fungicide hydroximoyl-heterocycles derivatives
BR112012018108A2 (pt) 2010-01-22 2015-10-20 Bayer Ip Gmbh combinações acaricidas e/ou inseticidas de ingredientes ativos
EP2542533B1 (de) 2010-03-04 2014-09-10 Bayer Intellectual Property GmbH Fluoralkyl-substituierte 2-amidobenzimidazole und deren verwendung zur steigerung der stresstoleranz in pflanzen
CN102933078A (zh) 2010-04-06 2013-02-13 拜耳知识产权有限责任公司 4-苯基丁酸和/或其盐用于提高植物应激耐受性的用途
MX342482B (es) 2010-04-09 2016-09-30 Bayer Ip Gmbh Uso de derivados de acido (1-cianociclopropil)-fenilfosfinico, sus esteres y/o sus sales para potenciar la tolerancia de plantas al estres abiotico.
CN102971309A (zh) 2010-04-28 2013-03-13 拜尔农科股份公司 杀真菌剂肟基-杂环衍生物
WO2011134913A1 (en) 2010-04-28 2011-11-03 Bayer Cropscience Ag Fungicide hydroximoyl-heterocycles derivatives
WO2011134911A2 (en) 2010-04-28 2011-11-03 Bayer Cropscience Ag Fungicide hydroximoyl-tetrazole derivatives
US9232799B2 (en) 2010-06-03 2016-01-12 Bayer Intellectual Property Gmbh N-[(het)arylethyl)] pyrazole(thio)carboxamides and their heterosubstituted analogues
UA110703C2 (uk) 2010-06-03 2016-02-10 Байєр Кропсайнс Аг Фунгіцидні похідні n-[(тризаміщений силіл)метил]-карбоксаміду
US8999956B2 (en) 2010-06-03 2015-04-07 Bayer Intellectual Property Gmbh N-[(het)arylalkyl)] pyrazole(thio)carboxamides and their heterosubstituted analogues
AU2011264074B2 (en) 2010-06-09 2015-01-22 Bayer Cropscience Nv Methods and means to modify a plant genome at a nucleotide sequence commonly used in plant genome engineering
CN109504700A (zh) 2010-06-09 2019-03-22 拜尔作物科学公司 植物基因组改造中常用的在核苷酸序列上修饰植物基因组的方法和工具
WO2012010579A2 (en) 2010-07-20 2012-01-26 Bayer Cropscience Ag Benzocycloalkenes as antifungal agents
WO2012028578A1 (de) 2010-09-03 2012-03-08 Bayer Cropscience Ag Substituierte anellierte pyrimidinone und dihydropyrimidinone
BR112013006612A2 (pt) 2010-09-22 2017-10-24 Bayer Ip Gmbh uso de agentes de controle biológico ou químico para controle de insetos e nematódeos em culturas resistentes
EP2460406A1 (en) 2010-12-01 2012-06-06 Bayer CropScience AG Use of fluopyram for controlling nematodes in nematode resistant crops
EP2624699B1 (en) 2010-10-07 2018-11-21 Bayer CropScience Aktiengesellschaft Fungicide composition comprising a tetrazolyloxime derivative and a thiazolylpiperidine derivative
CA2815105A1 (en) 2010-10-21 2012-04-26 Bayer Intellectual Property Gmbh N-benzyl heterocyclic carboxamides
EP2630135B1 (en) 2010-10-21 2020-03-04 Bayer Intellectual Property GmbH 1-(heterocyclic carbonyl) piperidines
EP2635564B1 (en) 2010-11-02 2017-04-26 Bayer Intellectual Property GmbH N-hetarylmethyl pyrazolylcarboxamides
CN103369962A (zh) 2010-11-15 2013-10-23 拜耳知识产权有限责任公司 5-卤代吡唑(硫代)甲酰胺
BR112013012082A2 (pt) 2010-11-15 2016-07-19 Bayer Ip Gmbh 5-halogenopirazolcarboxamidas
BR112013012080A2 (pt) 2010-11-15 2016-07-19 Bayer Ip Gmbh n-aril pirazol (tio) carboxamidas
AP3519A (en) 2010-12-01 2016-01-11 Bayer Ip Gmbh Use of fluopyram for controlling nematodes in crops and for increasing yield
EP2460407A1 (de) 2010-12-01 2012-06-06 Bayer CropScience AG Wirkstoffkombinationen umfassend Pyridylethylbenzamide und weitere Wirkstoffe
JP2014502611A (ja) 2010-12-29 2014-02-03 バイエル・インテレクチユアル・プロパテイー・ゲー・エム・ベー・ハー 殺菌剤ヒドロキシモイル−テトラゾール誘導体
EP2474542A1 (en) 2010-12-29 2012-07-11 Bayer CropScience AG Fungicide hydroximoyl-tetrazole derivatives
EP2471363A1 (de) 2010-12-30 2012-07-04 Bayer CropScience AG Verwendung von Aryl-, Heteroaryl- und Benzylsulfonamidocarbonsäuren, -carbonsäureestern, -carbonsäureamiden und -carbonitrilen oder deren Salze zur Steigerung der Stresstoleranz in Pflanzen
EP2494867A1 (de) 2011-03-01 2012-09-05 Bayer CropScience AG Halogen-substituierte Verbindungen in Kombination mit Fungiziden
CA2823999C (en) 2011-03-10 2020-03-24 Bayer Intellectual Property Gmbh Use of lipochito-oligosaccharide compounds for safeguarding seed safety of treated seeds
BR112013023502A2 (pt) 2011-03-14 2016-08-02 Bayer Ip Gmbh composto fórmula (i), composição fungicida, método para o controle de fungos fitopatogênicos de culturas, utilização dos compostos de fórmula (i) e processo para a produção das composições
US20140051575A1 (en) 2011-04-08 2014-02-20 Juergen Benting Fungicide hydroximoyl-tetrazole derivatives
EP2511255A1 (de) 2011-04-15 2012-10-17 Bayer CropScience AG Substituierte Prop-2-in-1-ol- und Prop-2-en-1-ol-Derivate
AR085585A1 (es) 2011-04-15 2013-10-09 Bayer Cropscience Ag Vinil- y alquinilciclohexanoles sustituidos como principios activos contra estres abiotico de plantas
AR085568A1 (es) 2011-04-15 2013-10-09 Bayer Cropscience Ag 5-(biciclo[4.1.0]hept-3-en-2-il)-penta-2,4-dienos y 5-(biciclo[4.1.0]hept-3-en-2-il)-pent-2-en-4-inos sustituidos como principios activos contra el estres abiotico de las plantas
AR090010A1 (es) 2011-04-15 2014-10-15 Bayer Cropscience Ag 5-(ciclohex-2-en-1-il)-penta-2,4-dienos y 5-(ciclohex-2-en-1-il)-pent-2-en-4-inos sustituidos como principios activos contra el estres abiotico de las plantas, usos y metodos de tratamiento
EA029682B1 (ru) 2011-04-22 2018-04-30 Байер Интеллекчуал Проперти Гмбх Комбинации активных соединений, содержащие производное соединение (тио)карбоксамида и фунгицидное соединение
AU2012266597B2 (en) 2011-06-06 2016-09-22 Bayer Cropscience Nv Methods and means to modify a plant genome at a preselected site
WO2013004652A1 (de) 2011-07-04 2013-01-10 Bayer Intellectual Property Gmbh Verwendung substituierter isochinolinone, isochinolindione, isochinolintrione und dihydroisochinolinone oder jeweils deren salze als wirkstoffe gegen abiotischen pflanzenstress
US9265252B2 (en) 2011-08-10 2016-02-23 Bayer Intellectual Property Gmbh Active compound combinations comprising specific tetramic acid derivatives
JP2014524455A (ja) 2011-08-22 2014-09-22 バイエル・インテレクチユアル・プロパテイー・ゲー・エム・ベー・ハー 殺真菌性ヒドロキシモイル−テトラゾール誘導体
BR122014004140B8 (pt) 2011-08-22 2023-03-28 Bayer Cropscience Ag Vetor recombinante ou construção recombinante, bem como métodos para obter e produzir uma planta de algodão ou célula vegetal tolerante a um inibidor de hppd, e para cultivar um campo de plantas de algodão
EP2561759A1 (en) 2011-08-26 2013-02-27 Bayer Cropscience AG Fluoroalkyl-substituted 2-amidobenzimidazoles and their effect on plant growth
WO2013034621A1 (en) 2011-09-09 2013-03-14 Bayer Intellectual Property Gmbh Acyl-homoserine lactone derivatives for improving plant yield
MX347562B (es) 2011-09-12 2017-05-03 Bayer Ip Gmbh Derivados fungicidas de 3-fenil[(heterociclilmetoxi)imino]metil}-1 ,2,4-oxadiazol-5(4h)-ona sustituidos en 4.
UA113967C2 (xx) 2011-09-16 2017-04-10 Застосування 5-феніл- або 5-бензил-2-ізоксазолін-3-карбоксилатів для покращення урожайності рослин
UA114093C2 (xx) 2011-09-16 2017-04-25 Спосіб збільшення врожаю корисних рослин
CA2848620C (en) 2011-09-16 2020-03-10 Bayer Intellectual Property Gmbh Use of cyprosulfamide for inducing a growth regulating response in useful plants and increasing the yield of harvested plant organs therefrom
US9226505B2 (en) 2011-09-23 2016-01-05 Bayer Intellectual Property Gmbh 4-substituted 1-phenylpyrazole-3-carboxylic acid derivatives as agents against abiotic plant stress
PL2764101T3 (pl) 2011-10-04 2017-09-29 Bayer Intellectual Property Gmbh RNAi do kontroli grzybów i lęgniowców poprzez hamowanie genu dehydrogenazy sacharopinowej
WO2013050324A1 (de) 2011-10-06 2013-04-11 Bayer Intellectual Property Gmbh Abiotischen pflanzenstress-reduzierende kombination enthaltend 4- phenylbuttersäure (4-pba) oder eines ihrer salze (komponente (a)) und eine oder mehrere ausgewählte weitere agronomisch wirksame verbindungen (komponente(n) (b)
CA2856361A1 (en) 2011-11-21 2013-05-30 Bayer Intellectual Property Gmbh Fungicide n-[(trisubstitutedsilyl)methyl]-carboxamide derivatives
AR089656A1 (es) 2011-11-30 2014-09-10 Bayer Ip Gmbh Derivados de n-bicicloalquil- y n-tricicloalquil-(tio)-carboxamida fungicidas
AU2012357896B9 (en) 2011-12-19 2016-12-15 Bayer Cropscience Ag Use of anthranilic acid diamide derivatives for pest control in transgenic crops
TWI558701B (zh) 2011-12-29 2016-11-21 拜耳知識產權公司 殺真菌之3-[(1,3-噻唑-4-基甲氧基亞胺)(苯基)甲基]-2-經取代之-1,2,4-二唑-5(2h)-酮衍生物
JP6002242B2 (ja) 2011-12-29 2016-10-05 バイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングBayer Intellectual Property GmbH 殺菌性3−[(ピリジン−2−イルメトキシイミノ)(フェニル)メチル]−2−置換−1,2,4−オキサジアゾール−5(2h)−オン誘導体
AU2013224170B2 (en) 2012-02-22 2016-11-03 Bayer Cropscience Ag Use of succinate dehydrogenase inhibitors (SDHIs) for controlling wood diseases in grape.
PE20190342A1 (es) 2012-02-27 2019-03-07 Bayer Ip Gmbh Combinaciones de compuestos activos
WO2013139949A1 (en) 2012-03-23 2013-09-26 Bayer Intellectual Property Gmbh Compositions comprising a strigolactame compound for enhanced plant growth and yield
US9357778B2 (en) 2012-04-12 2016-06-07 Bayer Cropscience Ag N-acyl-2-(cyclo)alkypyrrolidines and piperidines useful as fungicides
EP2838893B1 (en) 2012-04-20 2019-03-13 Bayer Cropscience AG N-cycloalkyl-n-[(heterocyclylphenyl)methylene]-(thio)carboxamide derivatives
EP2838363A1 (en) 2012-04-20 2015-02-25 Bayer Cropscience AG N-cycloalkyl-n-[(trisubstitutedsilylphenyl)methylene]-(thio)carboxamide derivatives
BR112014026203A2 (pt) 2012-04-23 2017-07-18 Bayer Cropscience Nv engenharia do genoma direcionado nas plantas
EP2662362A1 (en) 2012-05-09 2013-11-13 Bayer CropScience AG Pyrazole indanyl carboxamides
EP2662361A1 (en) 2012-05-09 2013-11-13 Bayer CropScience AG Pyrazol indanyl carboxamides
EP2662370A1 (en) 2012-05-09 2013-11-13 Bayer CropScience AG 5-Halogenopyrazole benzofuranyl carboxamides
EP2662363A1 (en) 2012-05-09 2013-11-13 Bayer CropScience AG 5-Halogenopyrazole biphenylcarboxamides
EP2662360A1 (en) 2012-05-09 2013-11-13 Bayer CropScience AG 5-Halogenopyrazole indanyl carboxamides
JP6326043B2 (ja) 2012-05-09 2018-05-16 バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 5−ハロゲノピラゾールインダニルカルボキサミド類
US9249104B2 (en) 2012-05-09 2016-02-02 Bayer Cropscience Ag Pyrazole indanyl carboxamides
EP2662364A1 (en) 2012-05-09 2013-11-13 Bayer CropScience AG Pyrazole tetrahydronaphthyl carboxamides
AR091104A1 (es) 2012-05-22 2015-01-14 Bayer Cropscience Ag Combinaciones de compuestos activos que comprenden un derivado lipo-quitooligosacarido y un compuesto nematicida, insecticida o fungicida
WO2014009322A1 (en) 2012-07-11 2014-01-16 Bayer Cropscience Ag Use of fungicidal combinations for increasing the tolerance of a plant towards abiotic stress
CA2883574A1 (en) 2012-09-05 2014-03-13 Bayer Cropscience Ag Use of substituted 2-amidobenzimidazoles, 2-amidobenzoxazoles and 2-amidobenzothiazoles or salts thereof as active substances against abiotic plant stress
MX363731B (es) 2012-10-19 2019-04-01 Bayer Cropscience Ag Metodo para tratar plantas frente a hongos resistentes a fungicidas usando derivados de carboxamida o tiocarboxamida.
EA026839B1 (ru) 2012-10-19 2017-05-31 Байер Кропсайенс Аг Комбинации активных соединений, содержащие карбоксамидные соединения
EP2908642B1 (en) 2012-10-19 2022-02-23 Bayer Cropscience AG Method for enhancing tolerance to abiotic stress in plants by using carboxamide or thiocarboxamide derivatives
CA2888556C (en) 2012-10-19 2020-07-07 Bayer Cropscience Ag Method of plant growth promotion using carboxamide derivatives
WO2014079957A1 (de) 2012-11-23 2014-05-30 Bayer Cropscience Ag Selektive inhibition der ethylensignaltransduktion
EP2735231A1 (en) 2012-11-23 2014-05-28 Bayer CropScience AG Active compound combinations
CN104918493B (zh) 2012-11-30 2018-02-06 拜尔农作物科学股份公司 三元杀真菌和杀虫混合物
UA117820C2 (uk) 2012-11-30 2018-10-10 Байєр Кропсайєнс Акцієнгезелльшафт Подвійна фунгіцидна або пестицидна суміш
JP6367215B2 (ja) 2012-11-30 2018-08-01 バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 二成分殺菌剤混合物
WO2014083031A2 (en) 2012-11-30 2014-06-05 Bayer Cropscience Ag Binary pesticidal and fungicidal mixtures
MX2015006327A (es) 2012-11-30 2015-10-05 Bayer Cropscience Ag Mezclas fungicidas ternarias.
EP2928296A1 (de) 2012-12-05 2015-10-14 Bayer CropScience AG Verwendung substituierter 1-(arylethinyl)-, 1-(heteroarylethinyl)-, 1-(heterocyclylethinyl)- und 1-(cyloalkenylethinyl)-cyclohexanole als wirkstoffe gegen abiotischen pflanzenstress
EP2740720A1 (de) 2012-12-05 2014-06-11 Bayer CropScience AG Substituierte bicyclische- und tricyclische Pent-2-en-4-insäure -Derivate und ihre Verwendung zur Steigerung der Stresstoleranz in Pflanzen
EP2740356A1 (de) 2012-12-05 2014-06-11 Bayer CropScience AG Substituierte (2Z)-5(1-Hydroxycyclohexyl)pent-2-en-4-insäure-Derivate
WO2014090765A1 (en) 2012-12-12 2014-06-19 Bayer Cropscience Ag Use of 1-[2-fluoro-4-methyl-5-(2,2,2-trifluoroethylsulfinyl)phenyl]-5-amino-3-trifluoromethyl)-1 h-1,2,4 tfia zole for controlling nematodes in nematode-resistant crops
AR093996A1 (es) 2012-12-18 2015-07-01 Bayer Cropscience Ag Combinaciones bactericidas y fungicidas binarias
US9428459B2 (en) 2012-12-19 2016-08-30 Bayer Cropscience Ag Difluoromethyl-nicotinic- tetrahydronaphtyl carboxamides
CN105705490A (zh) 2013-03-07 2016-06-22 拜耳作物科学股份公司 杀真菌的3-{苯基[(杂环基甲氧基)亚氨基]甲基}-杂环衍生物
US20160053274A1 (en) 2013-04-02 2016-02-25 Bayer Cropscience Nv Targeted genome engineering in eukaryotes
CA2909213A1 (en) 2013-04-12 2014-10-16 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Novel triazole derivatives
JP2016522800A (ja) 2013-04-12 2016-08-04 バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 新規トリアゾリンチオン誘導体
EP2986117A1 (en) 2013-04-19 2016-02-24 Bayer CropScience Aktiengesellschaft Binary insecticidal or pesticidal mixture
CN105555135B (zh) 2013-04-19 2018-06-15 拜耳作物科学股份公司 涉及邻苯二甲酰胺衍生物应用的用于改善对转基因植物生产潜能的利用的方法
WO2014177514A1 (en) 2013-04-30 2014-11-06 Bayer Cropscience Ag Nematicidal n-substituted phenethylcarboxamides
TW201507722A (zh) 2013-04-30 2015-03-01 Bayer Cropscience Ag 做為殺線蟲劑及殺體內寄生蟲劑的n-(2-鹵素-2-苯乙基)-羧醯胺類
WO2014206953A1 (en) 2013-06-26 2014-12-31 Bayer Cropscience Ag N-cycloalkyl-n-[(bicyclylphenyl)methylene]-(thio)carboxamide derivatives
AR096827A1 (es) 2013-07-09 2016-02-03 Bayer Cropscience Ag Uso de piridoncarboxamidas seleccionadas o sus sales como ingredientes activos contra estrés abiótico en plantas
TW201607929A (zh) 2013-12-05 2016-03-01 拜耳作物科學公司 N-環烷基-n-{[2-(1-經取代環烷基)苯基]亞甲基}-(硫代)甲醯胺衍生物
CN105793243A (zh) 2013-12-05 2016-07-20 拜耳作物科学股份公司 N-环烷基-n-{[2-(1-取代的环烷基)苯基]亚甲基}-(硫代)甲酰胺衍生物
AR101214A1 (es) 2014-07-22 2016-11-30 Bayer Cropscience Ag Ciano-cicloalquilpenta-2,4-dienos, ciano-cicloalquilpent-2-en-4-inas, ciano-heterociclilpenta-2,4-dienos y ciano-heterociclilpent-2-en-4-inas sustituidos como principios activos contra el estrés abiótico de plantas
AR103024A1 (es) 2014-12-18 2017-04-12 Bayer Cropscience Ag Piridoncarboxamidas seleccionadas o sus sales como sustancias activas contra estrés abiótico de las plantas
CN107531676A (zh) 2015-04-13 2018-01-02 拜耳作物科学股份公司 N‑环烷基‑n‑(双杂环基亚乙基)‑(硫代)羧酰胺衍生物
WO2016205749A1 (en) 2015-06-18 2016-12-22 The Broad Institute Inc. Novel crispr enzymes and systems
CA3032030A1 (en) 2016-07-29 2018-02-01 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Active compound combinations and methods to protect the propagation material of plants
BR112019005660A2 (pt) 2016-09-22 2019-06-04 Bayer Cropscience Ag novos derivados de triazol e seu uso como fungicidas
CN109715621A (zh) 2016-09-22 2019-05-03 拜耳作物科学股份公司 新的三唑衍生物
US20190225974A1 (en) 2016-09-23 2019-07-25 BASF Agricultural Solutions Seed US LLC Targeted genome optimization in plants
WO2018077711A2 (en) 2016-10-26 2018-05-03 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Use of pyraziflumid for controlling sclerotinia spp in seed treatment applications
BR112019011616A2 (pt) 2016-12-08 2019-10-22 Bayer Ag uso de inseticidas no controle de larvas
EP3332645A1 (de) 2016-12-12 2018-06-13 Bayer Cropscience AG Verwendung substituierter pyrimidindione oder jeweils deren salze als wirkstoffe gegen abiotischen pflanzenstress
WO2018108627A1 (de) 2016-12-12 2018-06-21 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Verwendung substituierter indolinylmethylsulfonamide oder deren salze zur steigerung der stresstoleranz in pflanzen
WO2018204777A2 (en) 2017-05-05 2018-11-08 The Broad Institute, Inc. Methods for identification and modification of lncrna associated with target genotypes and phenotypes
WO2019025153A1 (de) 2017-07-31 2019-02-07 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Verwendung von substituierten n-sulfonyl-n'-aryldiaminoalkanen und n-sulfonyl-n'-heteroaryldiaminoalkanen oder deren salzen zur steigerung der stresstoleranz in pflanzen
AU2018338318B2 (en) 2017-09-21 2022-12-22 Massachusetts Institute Of Technology Systems, methods, and compositions for targeted nucleic acid editing
US10968257B2 (en) 2018-04-03 2021-04-06 The Broad Institute, Inc. Target recognition motifs and uses thereof
WO2019233863A1 (de) 2018-06-04 2019-12-12 Bayer Aktiengesellschaft Herbizid wirksame bizyklische benzoylpyrazole
AU2019406778A1 (en) 2018-12-17 2021-07-22 Massachusetts Institute Of Technology Crispr-associated transposase systems and methods of use thereof

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4454161A (en) 1981-02-07 1984-06-12 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Process for the production of branching enzyme, and a method for improving the qualities of food products therewith
DE4013144A1 (de) 1990-04-20 1991-10-24 Inst Genbiologische Forschung Neue plasmide, enthaltend dna-sequenzen, die veraenderungen der karbohydrat- und proteinkonzentration und der karbohydrat- und proteinzusammensetzung in kartoffelknollen hervorrufen, sowie zellen einer kartoffelpflanze, enthaltend diese plasmide
US5349123A (en) * 1990-12-21 1994-09-20 Calgene, Inc. Glycogen biosynthetic enzymes in plants
IE913215A1 (en) 1990-09-13 1992-02-25 Gist Brocades Nv Transgenic plants having a modified carbohydrate content
SE467358B (sv) 1990-12-21 1992-07-06 Amylogene Hb Genteknisk foeraendring av potatis foer bildning av staerkelse av amylopektintyp
DE4104782B4 (de) 1991-02-13 2006-05-11 Bayer Cropscience Gmbh Neue Plasmide, enthaltend DNA-Sequenzen, die Veränderungen der Karbohydratkonzentration und Karbohydratzusammensetzung in Pflanzen hervorrufen, sowie Pflanzen und Pflanzenzellen enthaltend dieses Plasmide
EP0529894A1 (en) 1991-08-16 1993-03-03 A.E. Staley Manufacturing Company Fragmented, debranched amylopectin starch precipitate as fat replacer
US5331108A (en) 1992-01-31 1994-07-19 Wisconsin Alumni Research Foundation Mutant maize variety containing the glt1-1 allele
WO1995004826A1 (en) * 1993-08-09 1995-02-16 Institut Für Genbiologische Forschung Berlin Gmbh Debranching enzymes and dna sequences coding them, suitable for changing the degree of branching of amylopectin starch in plants
DE4327165A1 (de) 1993-08-09 1995-02-16 Inst Genbiologische Forschung Debranching-Enzyme und deren kodierende DNA-Sequenzen, geeignet zur Veränderung des Verzweigungsgrades von Amylopektin - Stärke in Pflanzen
DE4330960C2 (de) 1993-09-09 2002-06-20 Aventis Cropscience Gmbh Kombination von DNA-Sequenzen, die in Pflanzenzellen und Pflanzen die Bildung hochgradig amylosehaltiger Stärke ermöglichen, Verfahren zur Herstellung dieser Pflanzen und die daraus erhaltbare modifizierte Stärke
EP0722501B1 (en) 1993-10-05 2000-03-08 Miller Brewing Company Cloned pullulanase
EP0754235A1 (en) 1994-03-25 1997-01-22 National Starch and Chemical Investment Holding Corporation Method for producing altered starch from potato plants
US5750876A (en) * 1994-07-28 1998-05-12 Monsanto Company Isoamylase gene, compositions containing it, and methods of using isoamylases
DE4447387A1 (de) 1994-12-22 1996-06-27 Inst Genbiologische Forschung Debranching-Enzyme aus Pflanzen und DNA-Sequenzen kodierend diese Enzyme

Also Published As

Publication number Publication date
EP0900277A1 (de) 1999-03-10
US6255563B1 (en) 2001-07-03
HUP9902317A3 (en) 2002-01-28
AU2891797A (en) 1997-11-26
WO1997042328A1 (de) 1997-11-13
HUP9902317A2 (hu) 1999-10-28
US6670525B2 (en) 2003-12-30
AU724164B2 (en) 2000-09-14
CA2253234A1 (en) 1997-11-13
US20030167527A1 (en) 2003-09-04
DE19618125A1 (de) 1997-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6670525B2 (en) Nucleic acid molecules coding for debranching enzymes from potato
US6255561B1 (en) Nucleic acid molecules coding for debranching enzymes from maize
US6353154B1 (en) Nucleic acid molecules encoding starch phosphorylase from maize
US6635804B2 (en) Nucleic acid molecules encoding soluble starch synthases from maize
US6162966A (en) Modified starch from plants, plants synthesizing this starch, and processes for its preparation
AU737403B2 (en) Nucleic acid molecules encoding enzymes from wheat which are involved in starch synthesis
AU715054B2 (en) Nucleic acid molecules from plants coding enzymes which participate in the starch synthesis
AU740492C (en) Novel nucleic acid molecules from maize and their use for the production of modified starch
JP4148964B2 (ja) デンプン合成に関わる酵素をコードするdna分子、ならびに該dna分子を含むベクター、細菌、トランスジェニック植物細胞およびトランスジェニック植物体
AU714379B2 (en) DNA molecules coding for debranching enzymes derived from plants
JP2002523023A (ja) β−アミラーゼをコードする核酸分子、改質デンプンを合成する植物、その産生方法およびその用途
JP2002524045A (ja) α−グルコシダーゼをコードする核酸分子、改質デンプンを合成する植物、その産生方法、その用途および改質デンプン