JP2000507314A - フィブリル化傾向の減少したセルロース繊維の製造方法 - Google Patents

フィブリル化傾向の減少したセルロース繊維の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 第三アミンオキシドの溶液から紡糸したセルロース繊維および該繊維から製造した繊維製品のフィブリル化傾向を、第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液および熱での処理により減少させる。凝固後および洗浄前の繊維のフィブリル化傾向の減少のためには、熱処理で十分である。

Description

【発明の詳細な説明】 フィブリル化傾向の減少したセルロース繊維の製造方法 本発明は、第三アミンオキシド、特にN−メチルモルホリン−N−オキシド( NMMO)中のセルロースの溶液の紡糸により得られるセルロース繊維のフィブ リル化傾向を減少するための方法に関する。 溶剤としての第三アミンオキシド、特にN−メチルモルホリン−N−オキシド 中にセルロースを溶解し、かつ該溶液を紡糸することによるセルロース繊維の製 造方法は、常に重要性を増している。というのも該方法は、従来セルロース繊維 の製造のために使用されている方法の代用として使用されるからである。ここで は特にビスコース法が挙げられ、この場合セルロースをまず化学的に変換して可 溶性にする。セルロースの再生処理の際に著しい量の廃棄物が生じ、該廃棄物は さらに使用するために後処理するか、または廃棄しなくてはならないので、この 方法は常に批判されている。 これに対して、N−メチルモルホリン−N−オキシドを用いる作業方法は、環 境にとって極めて優しいものである。というのも、使用される第三アミンオキシ ドを循環させることができ、かつ実質的にセルロース を溶解し、かつ再度凝固させるのみであり、その際処理するべき副生成物が生じ るような化学反応が起こらないからである。 しかし該方法の場合、得られる繊維のフィブリル化傾向が比較的強く、このこ とは極めて多くの適用にとって著しい障害になると思われることが欠点である。 従って、NMMO法により製造されるセルロース繊維は、特に湿潤状態で、特に 機械力が繊維上に作用すると、著しくフィブリル化する傾向があることが判明し た。このことは特に、前記の繊維から製造された織物の染色および洗浄の際に現 れる。 前記のセルロース糸のフィブリル化傾向を低減する努力は既になされてきた。 例えば国際特許出願WO−A1−92/14871には、種々の洗浄浴のpH 値を制御することにより糸のフィブリル化を減少することを目標とした方法が記 載されている。 国際特許出願WO−A1−92/07124には、まだ乾燥していない繊維を 、カチオン性にイオン化可能な側鎖を有するポリマーの水溶液または分散液で処 理する方法が開示されている。 国際特許出願WO−A1−95/02082によれば、紡糸口金と凝固浴との 間の延伸およびエアギャップ中の湿度の制御によるフィブリル化の減少が試みら れている。 国際特許出願WO−A1−94/24343によれば、紡糸したばかりの繊維 を、少なくとも2つの反応性基を有する紡織助剤で処理し、かつ電磁波で照射す ることにより、フィブリル化傾向に関して改善することを試みている。 最後に国際特許出願WO−A1−95/16063には、凝固浴および/また は洗浄浴に界面活性剤を添加する方法が記載される。 しかし前記の方法の場合、第三アミンオキシド中のセルロースの溶液からセル ロース繊維を製造するための既存のプロセスを一部相当変更するにも関わらず、 依然として未処理の繊維と比較してかなりのフィブリル化傾向を有する繊維が得 られる。 従って依然として、フィブリル化傾向が減少したセルロース糸を製造するため に、第三アミンオキシドを含有する溶液の紡糸、洗浄および乾燥によりセルロー ス糸を製造するための従来のプロセスを極力変更しないで、改善された方法が必 要とされる。 従って本発明の課題は、高いコストで最適化される公知の紡糸−、延伸−およ び凝固浴工業技術を変更せず、かつ可能な限り前記の方法で使用される化学薬品 を必要とするのみですむような方法を提供することである。 前記課題は、第三アミンオキシド中の、場合によりさらに水および場合により 安定剤を含有するセルロー ス溶液を凝固浴中に紡糸し、繊維を洗浄および乾燥することによりセルロース繊 維を製造する方法により解決され、該方法の特徴は、凝固浴から出た後および洗 浄する前の繊維を、第三アミンオキシド含有溶液および熱で処理し、その際第三 アミンオキシド含有溶液は、約40〜80重量%の範囲の第三アミンオキシドの 濃度を有し、かつ場合により約0.5〜10重量%の濃度範囲で添加剤を含有し 、かつその際熱処理を約60〜250℃の温度範囲で行い、かつしかも第三アミ ンオキシド含有溶液での処理と同時に、または該処理に引き続き行うこと、ある いは凝固浴を出た後でまだ第三アミンオキシドを含有する繊維を単に熱処理する ことである。 第三アミンオキシドおよび/または添加剤を含有する溶液は、有機補助溶剤、 例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドを含有しているが、し かし有利には水性である。第三アミンオキシドとして有利にはN−メチルモルホ リン−N−オキシド(NMMO)を使用する。 本発明による1つの実施態様は、凝固浴から出てくる繊維を、第三アミンオキ シド、有利にはNMMO含有溶液および熱で同時処理することからなる。フィブ リル化減少作用のために必要な熱−および物質輸送プロセスの促進のために、溶 液中に乱流または圧力波を、例えば超音波により発生させてもよい。第三アミン オキシド含有溶液および熱で繊維を同時処理する際に、処理温度は有利には約7 0〜120℃の範囲、特に有利には約80〜90℃の範囲である。NMMO含有 溶液および熱を同時に作用させた後、公知の方法で繊維を洗浄し、乾燥する。 本発明の別の実施態様は、凝固浴から出る繊維を、第三アミンオキシド、有利 にはNMMO含有溶液を用いて約20〜25℃の温度範囲で処理し、かつ引き続 き熱処理することである。熱伝達媒体として、フィブリル化傾向を減少するため に必要な熱−または物質輸送プロセスを単独でまたは混合物で十分に迅速に行い 、かつセルロースおよび第三アミンオキシドに対して不活性である物質は全て適 切である。高温の気体、例えば窒素、水蒸気または空気は、前記の適性を有する 。有利には約120〜250℃の温度範囲の、特に約130〜180℃の温度範 囲の高温の空気を使用する。熱処理後に公知の方法で繊維を洗浄し、かつ乾燥す る。 本発明の特に有利な実施態様は、凝固浴から出る繊維に高温の気体、例えば空 気または窒素を吹き付けることであり、その際該気体は有利には約120〜25 0℃の範囲の、特に有利には約150〜180℃の範囲の温度を有し、第三アミ ンオキシド含有溶液での前処理は行わない。引き続き公知の方法で該繊維を洗浄 し、かつ乾燥する。 第三アミンオキシドを含有するセルロース溶液からセルロース繊維を製造する プロセスで、繊維は通常約30〜65重量%の範囲のNMMO含有量で凝固浴を 出る。前記の値は、例えば異なった紡糸速度および凝固浴組成により異なってく る。 特殊な場合には、凝固浴を出た後の繊維のNMMO含有量が30重量%未満ま たは65重量%より大になる場合がある。本発明による方法は、凝固浴から出る 繊維のNMMO含有量が小さいほど、もしくは大きいほど、熱処理ならびに場合 により行う、第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液での処 理をより集中的に、もしくは減少して行うことにより、前記の特殊な場合に適応 させることができる。 従って繊維が凝固浴から出る時にNMMOが少ないほど、それだけ長時間およ び/または高温で凝固浴の後の繊維を処理し、かつそれだけ多くの第三アミンオ キシドを含有する溶液を使用し、これに対して、繊維が凝固浴から出る時にNM MOが多いほど、それだけ長時間および/または低い温度で凝固浴の後の繊維を 処理し、かつそれだけ少ない第三アミンオキシドを含有する溶液を使用する。 凝固浴を出た後および洗浄の前に、第三アミンオキシド含有溶液で繊維を処理 する。第三アミンオキシド含有溶液の第三アミンオキシド濃度は、添加剤を使用 しない場合には、有利には約60〜80重量%の範囲 である。 第三アミンオキシド含有溶液の第三アミンオキシド濃度は、該溶液が付加的に 添加剤を含有する場合、約40〜80重量%である。 第三アミンオキシド含有溶液中での添加剤の使用は、セルロースフィラメント が熱処理の最中に互いにくっつき合う危険が生じる場合に有利である。例えば大 きな滴定量のために、またはより大きなフィラメント数のために、高温または比 較的長い熱処理時間を必要とする繊維のフィブリル化傾向を減少さる場合には、 添加剤の使用は特に有利であり、このことにより必要な熱−および物質輸送プロ セスを十分迅速に進行させる。その場合、添加剤は個々のフィラメント同士がく っつき合うのを紡糸し、かつ繊維の湿潤性を向上する。 添加剤として基本的に、第三アミンオキシド含有溶液中に溶解または分散でき 、かつ記載した作用を展開する全ての添加剤が適切である。有利にはポリビニル ピロリドン(PVP)を添加剤として使用する。 添加剤を用いる本発明の1つの実施態様は、第三アミンオキシドおよび添加剤 を含有する水溶液で繊維を処理することからなる。該溶液の温度は、有利には約 20〜25℃の範囲である。引き続き別の、第三アミンオキシド含有溶液で繊維 を処理し、その際該溶液は有利には約70〜120℃の範囲の、特に有利には約 80〜90℃の範囲の温度を有し、かつ最終的に公知の方法で洗浄し、かつ乾燥 する。 添加剤を用いる本発明のもう1つの実施態様は、まず添加剤含有溶液で、およ びその後に第三アミンオキシド含有溶液で繊維を処理することからなり、その際 該溶液中の第三アミンオキシド濃度は有利には約47〜80重量%の範囲である 。どちらの溶液も有利には水性であるが、しかし前記の補助溶剤を含有していて もよい。両溶液の温度は、約20〜25℃の範囲である。引き続き高温の気体、 例えば空気または窒素で繊維を処理し、その際該気体は有利には約120〜25 0℃の範囲の、特に有利には約130〜150℃の範囲の温度を有し、かつ最終 的に公知の方法で洗浄し、かつ乾燥する。 添加剤を用いる本発明の第三の実施態様は、約70〜120℃の範囲の、有利 には約80〜90℃の範囲の温度を有し、第三アミンオキシドおよび添加剤を含 有する、有利には水性の溶液で繊維を処理することからなる。引き続き公知の方 法で繊維を洗浄し、かつ乾燥する。 添加剤を用いる本発明の実施態様のための熱伝達媒体として適切なものは、高 温の気体のみではない。むしろ熱伝達媒体として、添加剤に対しておよびセルロ ースに対して化学的に不活性であり、かつさらに前記の要求を満足する物質は全 て適切である。 第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液での繊維の処理は 、繊維に前記の溶液を十分に添加することができるなら、基本的にどんな装置で も実施することができる。その際に溶液は繊維表面を極力完全に覆うほうがよい 。変法を説明しつくすものではないが、例えば繊維をその中に通す浴または前記 の溶液に浸漬し、かつローラーを介して導かれる繊維上に溶液膜を移すようなロ ーラーが挙げられる。さらに潅水装置(Berieselungsvorrichtung)または噴霧装 置を使用することができる。 第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液中での繊維の処理 時間は、約0.1〜10秒の範囲、有利には約1〜5秒の範囲である。 熱処理ゾーン、例えば熱風ゾーン中での繊維の処理時間は、有利には約0.2 〜10秒の範囲、特に有利には2〜6秒の範囲である。 本発明によるセルロース繊維のフィブリル化傾向の減少は、前記のように凝固 浴の後および洗浄前の紡糸プロセスに統合できるのみでなく、また洗浄および場 合により乾燥した繊維または該繊維から製造し、洗浄および場合により乾燥した 、または未洗浄のテキスタイル平面形成物、例えば織物、メッシュ製品、フリー ス材料または糸束、さらに糸、繊維群(Faserscharen)および繊維束に統合するこ とができる。ステープルファイバー、短繊維またはフロックおよびセルロースと 合成繊維とからなる混紡糸もまた処理することができる。この目的のために、第 三アミンオキシド含有溶液および熱で、前記の繊維もしくは繊維製品を処理し、 その際に熱処理の温度は約60〜250℃の範囲である。第三アミンオキシドの 濃度は、約40〜80重量%の範囲、有利には約45〜75重量%の範囲である 。第三アミンオキシド含有溶液は、約0.5〜10重量%の濃度範囲で添加剤を 含有していてもよい。熱処理は、第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を 含有している溶液中での処理と同時に、または該処理に引き続き行うことができ る。引き続き繊維または該繊維から製造し、かつ既に記載した製品を公知の方法 で洗浄または乾燥する。 添加剤は前記の課題を満足し、かつ同様に既に記載した添加剤の群から選択さ れる。有利にはポリビニルピロリドンを使用する。 第三アミンオキシドおよび/または添加剤を含有する溶液は、有機補助溶剤、 例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドを含有していてもよい が、しかし有利には水性である。 第三アミンオキシドは有利にはN−メチルモルホリン−N−オキシドを使用す る。 第三アミンオキシド含有溶液および熱を同時に作用させる場合には、約70〜 120℃の温度範囲で、有利には約80〜90℃の温度範囲で作業する。 第三アミンオキシド含有溶液での処理に引き続き熱処理を行う場合には、有利 には約110〜160℃の温度範囲を、特に有利には約120〜150℃の温度 範囲を選択し、かつ支持体に高温の気体、例えば前記の温度範囲の空気または窒 素を吹き付けるか、または液状の熱伝達媒体、例えば有利には約100〜150 ℃の温度範囲の、特に有利には110〜130℃の温度範囲のヘキサノールを使 用する。 洗浄および場合により乾燥した繊維の、または該繊維から製造し、洗浄および 乾燥した、または未洗浄の製品は、第三アミンオキシド含有溶液での処理の前に 添加剤で処理することができる。その際、凝固後および洗浄前の繊維の処理に関 して既に記載したように、添加剤に関して、および第三アミンオキシド含有溶液 に関して、同じ濃度範囲を使用する。 最後に、場合により添加剤を含有する第三アミンオキシド溶液中で、約50〜 80℃の範囲の温度で熱処理を実施し、かつその後、約110〜130℃の範囲 の温度を有するヘキサノール浴中で第二の熱処理を行う。 熱伝達媒体および−装置の選択に関しては、凝固浴を出た後および洗浄前の繊 維の処理に関して既に記載したものが該当する。 洗浄および場合により乾燥した繊維ならびに該繊維から製造し、洗浄および場 合により乾燥した、または 未洗浄の製品の処理時間は、約0.2〜60秒の範囲で、合計して凝固浴直後の 繊維を処理する際よりも高い。高い滴定量および緻密な繊維配列を有する繊維製 造は、低い滴定量およびゆるい繊維構造を有する製品よりも長い処理時間を必要 とする。その他は同一の条件の場合、使用されるセルロースの重合度が大きいほ ど、長い処理時間が必要となる。 個々の糸のフィブリル化傾向を測定するために、図1に概略図で示した湿潤摩 擦試験装置を使用する。前記の繊維製品のフィブリル化傾向を評価するために、 前記の製品から除去された糸で湿潤摩擦試験を実施する。湿潤摩擦試験装置は実 質的に要素(1)〜(6)からなり、これらを以下に説明する:糸(2)をPV Cブロック(1)中に固定する。直径6mmを有するガラス棒(5)に固定した 、直径2.5mmを有するセラミック棒(4)からなり、毎分25回転で回転す る装置を介して糸(2)を導いて摩擦負荷を発生させる。水(3)を滴下するこ とにより、3gのおもり(6)により張設した糸を湿潤状態に維持する。湿潤摩 擦試験を1分間実施した。前記の装置で発生させ、定義されかつ再現可能なフィ ブリル化を、摩擦した約3mmの長さの繊維の範囲の顕微鏡による判定により評 点1〜6を有する段階で評価した。 摩擦により生じたフィブリル化を判断するために、一次および二次フィブリル 化という概念を導入するこ とが有利であることが判明した。 一次フィブリル化とは、繊維表面でのみフィブリルが観察されることを意味す る。 二次フィブリル化とは、フィブリルがフイラメントの深層にも観察されること を意味する。二次フィブリル化が強く進行するほど、それだけフィブリルは長く かつ深くなる。 前記の概念を用いて1〜6の評点段階を定義した。その際、 評点1 フィブリルなし 評点2 弱い一次フィブリル 評点3 強い一次フィブリル 評点4 弱い二次フィブリル 評点5 強い二次フィブリル 評点6 未処理の繊維に観察されるような、一次および二次フィブリル化による 全ての繊維表面の損傷を意味する。 本発明による一定の処理を施した繊維5本づつを湿潤摩擦し、かつ前記の評点 段階により評価した。5本の繊維の評点を算数平均値にまとめた。以下に記載す る評点は、この平均値を反映する。前記の通り、湿潤摩擦試験を1分間実施した 。この時間は、実施例で一貫して使用される、滴定量75およびフィラメント5 0を有する繊維にとって適切であることが判明した。信頼性のある結果のために 必要な湿潤摩擦時間は滴定 量に依存する:滴定量が大きいほど、前記の時間は長くなる。 意外なことに、本発明により処理した繊維は、フィブリル化傾向の明らかな減 少を示した。凝固後および洗浄前に処理した繊維のフィブリル化は、評点2〜3 であった。洗浄および場合により乾燥した繊維または該繊維から製造し、洗浄お よび場合により乾燥した、または未洗浄の繊維製品は処理後に評点3〜4であっ た。 本発明はセルロース原料の特定の平均重合度DPの使用に限定されるものでは ない。むしろ約400〜7000の範囲のDPを有する繊維素または木綿−リン ターを単独で、または高いおよび低い重合度を有するセルロースからなる混合物 として使用することができる。 さらに本発明は、紡糸液の特定の安定剤の使用に限定されるものではない。む しろ安定剤として適切な全ての物質、例えばピロガロール、没食子酸またはプロ ピルガレートを使用することができる。 さらに本発明は、特定のセルロース繊維タイプに限定されるものではなく、全 てのセルロース繊維タイプ、例えばエンドレスフィラメント−もしくは−繊維、 ステープルファイバーもしくは短繊維およびセルロースと合成繊維との混紡糸を 含む。フロックを処理することも可能である。 本発明はまた、繊維または繊維から製造した繊維平面形成物が特定の機械的応 力下に置かれなくてはならない場合に限定されるものではない。むしろ繊維また は繊維から製造した繊維平面形成物を、機械的応力なしで、または機械的応力が かかった状態で使用することができる。 最後に本発明は、特定の第三アミンオキシドに限定されるものではないが、し かし有利にはN−メチルモルホリン−N−オキシド(NMMO)を使用する。 以下の実施例に基づいて本発明をさらに詳しく説明する。 例1: N−メチルモルホリン−N−オキシド(NMMO)55重量%で凝固浴から出 た繊維を、水中NMMO78重量%の、80℃に維持される溶液が存在する処理 浴に通す。繊維滞留時間が3±1秒となるように、繊維速度および処理浴の寸法 を調整する。引き続き公知の方法で、NMMO残留量が1重量%未満になるまで 該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こうして処理した繊維のフィブリル化傾向は評 点2であった。 前記の例により処理した繊維の引張強度は38cN/tex(未処理:40c N/tex)、5%の伸びの際のモジュールは23cN/tex(未処理:24 cN/tex)および破断点伸び11%(未処理:11%)である。前記の繊維 データの測定誤差の範囲は ±10%であるので、該結果は、本発明による処理が機械的な繊維特性を維持し ながらフィブリル化を減少できることを示している。 例2: NMMO 55重量%で凝固浴から出た繊維を、90℃に維持される、水中N MMO 65重量%の溶液が存在する処理浴に通す。繊維滞留時間が約4秒とな るように、繊維速度および処理浴の寸法を調整する。引き続き公知の方法でNM MOの残留量が1重量%未満になるまで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こうし て処理した繊維のフィブリル化傾向は評点2〜3であった。 例3: NMMO 55重量%で凝固浴から出た繊維を、NMMO 48重量%および ポリビニルピロリドン(PVP)2重量%の水溶液が存在し、22±3℃の温度 を有する処理浴に通す。型番号「K30」を有するPVPは、International Sp eciality Products社、Frenchenから仕入れたものである。引き続き、90℃に 維持される、水中NMMO 65重量%の溶液を含有する第二の浴に該繊維を通 す。繊維滞留時間が約4秒となるように、繊維速度および第二の処理浴の寸法を 調整する。引き続き公知の方法でNMMOの残留量が1重量%未満になるまで該 繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こうして処理した繊維のフィブリル化傾向は評点 2〜3であった。 例4: NMMO 55重量%で凝固浴から出た繊維を、20±3℃の温度を有する処 理浴に通す。該処理浴中には、NMMO 47.6重量%およびポリビニルピロ リドン(PVP)5.0重量%が存在する。繊維滞留時間が約1.5±0.5秒 となるように、繊維速度および処理浴の寸法を調整する。引き続き該繊維に14 0±10℃を有する熱風を吹き付ける。熱風ゾーン中での繊維の滞留時間が3. 5±0.5秒となるように、熱風区間の長さを調整する。最後に公知の方法でN MMOの残留量が1重量%未満になるまで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こう して処理した繊維のフィブリル化傾向は評点2〜3であった。 例5: NMMO 55重量%で凝固浴から出た繊維に、NMMO 78重量%の水溶 液を滴下装置で潅水する。その際NMMO溶液は85±5℃の温度を有している 。潅水区間中での滞留時間が3±1秒になるように、繊維速度および潅水区間の 長さを調整する。引き続き公知の方法でNMMOの残留量が1重量%未満になる まで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こうして処理した繊維のフィブリル化傾向 は評点2〜3であった。 例6: NMMO 55重量%で凝固浴から出た繊維に、1 65±15℃の熱風を吹き付ける。熱風ゾーン中での繊維の滞留時間が3±1秒 となるように、繊維速度および送風区間の長さを調整する。引き続き公知の方法 でNMMOの残留量が1重量%未満になるまで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。 こうして処理した繊維のフィブリル化傾向は評点2〜3であった。 例7: NMMO 55重量%で凝固浴から出た繊維を、添加剤1重量%を含有し、か つ22±3℃の温度を有するPVP水溶液を有する浴に通す。引き続き、NMM 0 50重量%の水溶液を含有し、かつ22±3℃の処理浴に該繊維を通す。P VP含有浴およびNMMO含有浴が、約3±1秒の接触時間となるように、繊維 速度およびそれぞれの浴の寸法を調整する。引き続き該繊維に140±10℃の 熱風を吹き付ける。熱風ゾーン中での繊維滞留時間が3±1秒となるように、熱 風区間の長さを調整する。最後に公知の方法でNMMOの残留量が1重量%未満 になるまで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こうして処理した繊維のフィブリル 化傾向は評点2〜3であった。 例8: NMMO/セルロース溶液の紡糸、凝固、洗浄および乾燥により得られた繊維 を、20〜25℃の温度を有する処理浴に通す。処理浴中には、NMMO 47 .6重量%およびPVP 5.0重量%の水溶液が存 在する。繊維滞留時間が約3±1秒となるように、繊維速度および処理浴の寸法 を調整する。引き続き該繊維に140±10℃の熱風を吹き付ける。熱風ゾーン 中での繊維滞留時間が3±1秒となるように、熱風区間の長さを調整する。最後 に公知の方法でNMMOの残留量が1重量%未満になるまで該繊維を洗浄し、か つ乾燥する。こうして処理した繊維のフィブリル化傾向は、評点3〜4であった 。 例9: NMMO/セルロース溶液の紡糸、凝固、洗浄および乾燥により得られた繊維 を、添加剤1重量%を含有し、かつ22±3℃の温度を有するPVP水溶液を用 いて浴中で被覆する。引き続き、NMMO 50重量%の水溶液を含有し、かつ 22±3℃である処理浴に該繊維を通す。PVP含有浴およびNMMO含有浴が 約2秒の接触時間となるように、繊維速度およびそれぞれの浴の寸法を調整する 。引き続き該繊維に140±10℃の熱風を吹き付ける。熱風ゾーン中での繊維 滞留時間が3±1秒となるように、熱風区間の長さを調整する。最後に公知の方 法でNMMOの残留量が1重量%未満になるまで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する 。こうして処理した繊維のフィブリル化傾向は評点3〜4であった。 例10: NMMO/セルロース溶液の紡糸、凝固、洗浄およ び乾燥により得られた繊維を、65±5℃の温度を有する処理浴に通す。処理浴 中には、NMMO 65重量%の水溶液が存在する。繊維滞留時間が約4秒とな るように、繊維速度および処理浴の寸法を調整する。引き続き120℃の高温の ヘキサノールで満たした浴に該繊維を通す。浴中での繊維滞留時間が5±1秒と なるように、ヘキサノール浴の長さを調整する。最後に公知の方法でNMMOの 残留量が1重量%未満になるまで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こうして処理 した繊維のフィブリル化傾向は評点3〜4であった。 例11: NMMO/セルロース溶液の紡糸、凝固、洗浄および乾燥により得られた繊維 を、80℃の温度を有する処理浴に通す。処理浴中には、NMMO 70重量% の水溶液が存在する。繊維滞留時間が約2秒となるように、繊維速度および処理 浴の寸法を調整する。引き続き公知の方法でNMMOの残留量が1重量%未満に なるまで該繊維を洗浄し、かつ乾燥する。こうして処理した繊維のフィブリル化 傾向は評点3〜4であった。 例12: NMMO/セルロース溶液の紡糸、凝固、洗浄および乾燥により得られた繊維 を、90℃の温度を有する処理浴に通す。処理浴中には、NMMO 60重量% およびPVP 2重量%の水溶液が存在する。繊維滞 留時間が約3秒となるように、繊維速度および処理浴の寸法を調整する。引き続 き公知の方法でNMMOの残留量が1重量%未満になるまで該繊維を洗浄し、か つ乾燥する。こうして処理した繊維のフィブリル化傾向は評点3〜4であった。 例13: NMMO/セルロース溶液の紡糸、凝固、洗浄および乾燥により製造した繊維 からなる織物を、例11においてと同様に処理する。引き続き公知の方法でNM MOの残留量が1重量%未満になるまで該織物を洗浄し、かつ乾燥する。こうし て処理した織物から取った繊維のフィブリル化傾向は評点3〜4であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.減少したフィブリル化傾向を有するセルロース繊維を、場合によりなお水 および場合により安定剤を含有する第三アミンオキシド中のセルロース溶液の紡 糸、凝固、洗浄および乾燥により製造する方法において、凝固浴を出た後および 洗浄前の繊維を第三アミンオキシド含有溶液および熱で処理し、その際該第三ア ミンオキシド含有溶液は、約40〜80重量%の範囲の第三アミンオキシドの濃 度を有し、かつ場合により添加剤を約0.5〜10重量%の濃度で含有し、かつ その際第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液での処理と同 時に、または該処理に引き続き、約60〜250℃の温度範囲での熱処理を行う か、あるいはなお第三アミンオキシドを含有している繊維が凝固浴を出た後で熱 処理のみを行うことを特徴とする、減少したフィブリル化傾向を有するセルロー ス繊維の製造方法。 2.減少したフィブリル化傾向を有するセルロース繊維を、場合によりなお水 および場合により安定剤を含有する第三アミンオキシド中のセルロース溶液の紡 糸、凝固、洗浄および乾燥により製造する方法において、凝固浴を出た後および 洗浄前の繊維を、まず約0.5〜10重量%の範囲の添加剤の濃度を有する添加 剤の溶液で処理し、その後約47〜78重量%の範囲 の第三アミンオキシドの濃度を有する第三アミンオキシドの溶液で処理し、かつ 最後に約120〜250℃の温度範囲で熱処理を行うことを特徴とする、減少し たフィブリル化傾向を有するセルロース繊維の製造方法。 3.第三アミンオキシドおよび/または添加剤を含有する溶液が、有利には水 性である、請求項1または2記載の方法。 4.第三アミンオキシドおよび/または添加剤を含有する溶液が、補助溶剤を 含有する、請求項3記載の方法。 5.第三アミンオキシド含有溶液での処理と同時に熱処理を行う、請求項1か ら4までのいずれか1項記載の方法。 6.第三アミンオキシド含有溶液中での処理に引き続き熱処理を行う、請求項 1から4までのいずれか1項記載の方法。 7.高温の気体中で、特に有利には高温の空気中で熱処理を実施し、その際高 温の気体は約120〜250℃の範囲の温度を有する、請求項6記載の方法。 8.第三アミンオキシド含有溶液を予め作用させずに、高温の気体、特に有利 には高温の空気を吹き付けることにより繊維の熱処理を実施し、その際、該気体 は約120〜250℃の範囲の温度を有する、請求項1記載の方法。 9.添加剤として、第三アミンオキシドの溶液中に可溶または分散可能な添加 剤を使用する、請求項1から7までのいずれか1項または9記載の方法。 10.第三アミンオキシド含有溶液中の添加剤が、約0.5〜10重量%の濃 度範囲で含有されており、第三アミンオキシドおよび添加剤を含有する溶液を用 いて約20〜25℃で繊維を被覆し、かつ引き続き第三アミンオキシドを含有す る別の溶液で処理し、その際該溶液は約70〜120℃の範囲の、特に有利には 80〜90℃の範囲の温度を有する、請求項1から7までのいずれか1項または 9記載の方法。 11.まず約0.5〜10重量%の濃度範囲の添加剤の溶液または分散液を用 いて約20〜25℃の範囲の温度で、その後第三アミンオキシド含有溶液を用い て約20〜65℃の範囲の温度で、および最後に高温の気体で、特に有利には高 温の空気で繊維を処理し、その際該気体は約120℃〜250℃の範囲の、特に 有利には約130℃〜150℃の範囲の温度を有する、請求項2記載の方法。 12.繊維の処理時間が、第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有 する溶液中で約0.1〜10秒の範囲であり、かつ高温の気体ゾーン中で約0. 2〜10秒である、請求項1から7までのいずれか1項または9から11までの いずれか1項記載の方法。 13.減少したフィブリル化傾向を有するセルロー ス繊維を、場合によりなお水および場合により安定剤を含有する第三アミンオキ シド中のセルロースの溶液の紡糸、凝固、洗浄および乾燥により製造する方法に おいて、洗浄および場合により乾燥した繊維または該繊維から製造し、洗浄およ び場合により乾燥した、または未洗浄の繊維平面形成物または糸、繊維群または 繊維束を第三アミンオキシド含有溶液で、および熱で処理し、その際第三アミン オキシド含有溶液は、約40〜80重量%の範囲の第三アミンオキシドの濃度を 有し、場合により添加剤を約0.5〜10重量%の濃度範囲で含有し、かつその 際第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液での処理と同時に 、または該処理に引き続き、約60〜250℃の温度範囲での熱処理を行い、そ の後該繊維または繊維平面形成物または糸、繊維群または繊維束を洗浄し、かつ 乾燥することを特徴とする、減少したフィブリル化傾向を有するセルロース繊維 の製造方法。 14.減少したフィブリル化傾向を有するセルロース繊維を、場合によりなお 水および場合により安定剤を含有する第三アミンオキシド中のセルロースの溶液 の紡糸、凝固、洗浄および乾燥により製造する方法において、洗浄および場合に より乾燥した繊維または該繊維から製造し、洗浄および場合により乾燥した、ま たは未洗浄の繊維平面形成物または糸、繊維群または繊維束をまず約0.5〜1 0重量%の範囲の添加剤の 濃度を有する添加剤の溶液で処理し、その後約47〜78重量%の範囲の第三ア ミンオキシドの濃度を有する第三アミンオキシドの溶液で処理し、引き続き約1 20〜250℃の温度範囲の熱処理を行い、かつ最後に洗浄し、かつ乾燥する、 減少したフィブリル化傾向を有するセルロース繊維の製造方法。 15.第三アミンオキシドおよび/または添加剤を含有する溶液が、水性であ る、請求項13または14記載の方法。 16.第三アミンオキシドおよび/または添加剤を含有する溶液が、補助溶剤 を含有する、請求項13から16までのいずれか1項記載の方法。 17.第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液ならびに熱 での同時処理の際に、該溶液の温度が約70〜120℃の範囲、特に有利には約 80〜90℃の範囲である、請求項13から16までのいずれか1項記載の方法 。 18.第三アミンオキシドおよび場合により添加剤を含有する溶液での処理に 引き続く熱処理の際に、熱処理を、高温の気体中で、特に有利には高温の空気中 で実施し、その際該気体は約110〜160℃の範囲の、特に有利には約120 〜150℃の範囲の温度を有するか、あるいは約100〜150℃の範囲の、特 に有利には110〜130℃の範囲の温度を有するヘキサノールを有する浴中で 実施する、請求項13から 16までのいずれか1項記載の方法。 19.まず熱処理を場合により添加剤を含有する第三アミンオキシドの溶液を 用いて約50〜80℃の範囲の温度で実施し、かつその後、熱処理を約100〜 150℃の範囲の、特に有利には約110〜130℃の範囲の温度を有するヘキ サノールを含有する浴中で実施する、請求項13から16までのいずれか1項記 載の方法。 20.熱処理時間が約0.2〜60秒の範囲である、請求項13から19まで のいずれか1項記載の方法。
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