JPH04119114A - 速収縮性アクリル系合成繊維及びその製造方法 - Google Patents

速収縮性アクリル系合成繊維及びその製造方法

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JPH04119114A
JPH04119114A JP23791390A JP23791390A JPH04119114A JP H04119114 A JPH04119114 A JP H04119114A JP 23791390 A JP23791390 A JP 23791390A JP 23791390 A JP23791390 A JP 23791390A JP H04119114 A JPH04119114 A JP H04119114A
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JP
Japan
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fiber
dry heat
spinning
acrylic synthetic
weight
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JP23791390A
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Masashi Arai
新井 正志
Kunioki Yoshida
吉田 国興
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は優れた速収縮性を有するアクリル系合成繊維及
びその製造方法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) アクリル系合成繊維は最も獣毛−風合、光沢を有する繊
維として認められ、天然毛皮を想定したボアー、シール
等のイミテーションファー分野、及びハイパイル分野に
汎く使用されている。ハイバイルの場合、通常、刺毛(
ガードヘア)とうぶ毛(ダウンへア)の二層構造よりな
り、うぶ毛には高収縮性アクリロニトリル系合成繊維が
適している。又、近年、加工方法、加工技術の進歩や新
商品開発の必要性により、レギュラーのアクリルれる様
になり、高度の収縮性を有するアクリル系合成繊維の必
要性は非常に高まっている。
従来から高収縮性アクリロニトリル系合成繊維を製造す
る方法は数多く提案されている。
特開昭60−110910号公報では、湿式紡糸して得
られる凝固未延伸繊維を1.5〜3.0倍に1次延伸し
た後、無緊張下70℃以上の温度で水洗、11和し、熱
水70〜90℃で2次延伸する製造方法が開示されてい
る0本発明者らの知見によると、該公報の様な熱水での
延伸では湧水収縮率は良好でも乾熱収縮率は劣るものし
か得られない。
又特開昭61−12910号公報には、3.0倍以下に
1次延伸して乾燥した後、100〜140℃の熱風中で
1.5〜3.0倍に2次延伸する方法が挙げられている
。該公報の熱風というのは湿り気高収縮性アクリロニト
リル系合成繊維を製造する方法は前述の通りであるがし
かし、通常ハイパイルのうぶ毛に要求される収縮性とし
ては高収縮性もさることなから速収縮性が生産性維持の
点から必要とされる。しかも熱処理装置(テンター)は
乾熱式であるため乾熱に対しての速収縮性に関し、従来
の欠点を改善すべく鋭意検討の結果、本発明に到達した
のである。
本発明の目的は乾熱に敏怒な優れた速収縮性。
高収縮性を有するアクリル系合成繊維を提供するもので
ある。
更に他の目的は斯かる速収縮性を有するアクリル系合成
繊維を工業的容品に且つ安価に製造する方法を提供する
にある。
(問題点を解決するための手段) 本発明のアクリル系合成繊維はアクリロニトリル80重
量%以上とスルホン酸基含有モノマ−0,5〜5重量%
及びビニル系千ツマー5〜15重量%の重合体とよりな
り、かつ120’CX1分での乾熱収縮率が30%以上
を有する事を特徴とする速収縮性アクリル系合成繊維で
ある。
以下、本発明の構成要件について詳述する。
本発明の重合体において、スルホン酸基含有モノマーと
してはアリルスルホン酸ナトリウム、メタIJ )Lt
スルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム
、2−アクリルアミドル2−メチルプロパンスルホン酸
ナトリウム等が挙げられるが、これに限定されるもので
ない、アクリロニトリル重合体にこれらのスルホン酸基
含有モノマーを0.5〜5重量%好ましくは1〜4重量
%含有することにより、染色性の改良、紡糸時の凝固性
の大巾な改良、及び乾燥緻密化の大巾な改良及び促進が
可能であり、良好な光沢、染色性を有する繊維が得られ
るのである。
本発明において、重合体中のビニル系モノマーとしては
アクリル酸、メタクリル酸、或いはこれらのアルキルエ
ステル類、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレートの群から選ばれた1種又は2
種以上が用いられる。特にメタクリルアミド、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレー
トなどが非晶質性が太き(これらをアクリル酸、メタク
リル酸、或いはそれらのアルキルエステル類と併用する
事が操業性、品質の点において、共に好ましい。
本発明において重合体中のビニル系モノマーの含有量は
5〜15重量%であり、その中で上記記載のメタクリル
アミド、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシ
ジルメタクリレート等の非晶質性の大きいモノマーを1
〜5重量%含有しているものが好ましい0重合体中のビ
ニル系モノマーの含有量が、5重量%未満であると充分
なる乾熱収縮率を付与する事が困難であり、また15重
量%を越えると耐熱性の低下による繊維の膠着及び繊維
物性の低下が大となる0本発明の繊維はビニル系モノマ
ー含有量を適量に調整する事によって、高度の収縮性を
有し、かつ良好なる繊維物性を有するアクリル系合成繊
維を得る事が出来るのである。
本発明の繊維は乾熱処理する事で容易に収縮するが、1
20℃×1分間の乾熱処理で収縮率が30%以上である
事が必要である。30%未満では前述した高収縮綿とし
ての性能が充分でなく、又製品品質も充分でない。
本発明の繊維中に耐候安定剤、抗菌剤、頗料。
制電剤、導電剤、防汚剤等が含まれていても良い。
本発明の速収縮性アクリル系合成繊維の製造方法はアク
リル系合成繊維を湿式紡糸して製造するに際し、4〜1
0倍で紡糸延伸した後、30%以上収縮させ乾燥緻密化
させた後、1.2〜2.0倍の延伸比で乾熱延伸するこ
とにより、製造することができる。
重合体の製造はアクリロニトリル80重量%以上とスル
ホン酸基含有モノマー0.5〜5重量%及び5〜15重
量%のビニル系モノマーを水系乳化重合又は溶液重合と
いう公知の方法にて重合し、残存モノマーを除去後、紡
糸溶剤へ溶解或いはそのまま紡糸原液とする。
本発明の方法において使用する溶剤としては有機、無機
どちらでも良いが、溶液重合の場合は特にジメチルホル
ムアミドが安定性、取扱いやすさ、回収の容易さという
点で最も好ましい。
紡糸原液は通常の紡糸口金より凝固浴中へ紡出される。
凝固浴は溶剤回収のコスト及び回収プロセスの簡略化の
為に紡糸原液の溶剤と同じ溶削の水溶液とするのが好ま
しい、紡糸原液を凝固浴中へ紡出し、凝固糸状は通常溶
剤濃度の順次低下する数段の紡糸浴を通じて紡糸延伸を
うける。
本発明の方法における紡糸延伸倍率は4〜10倍、好ま
しくは5〜8倍である。4倍未満では繊維を形成する分
子鎖の配向が不充分であり温熱処理で30%以上収縮せ
ず、強いては本発明の目的とする繊維が得られない、1
0倍を越えると糸切れなどの操業上の問題がある。紡糸
延伸後50’C以上の水洗槽にて水洗し油剤を付着した
後熱処理を行なう。
本発明の方法において紡糸延伸後、熱処理により30%
以上収縮させるがこれは温熱処理で行なうことが好まし
い、温熱処理温度は、105〜125℃、好ましくは1
10℃〜120℃の飽和℃以下だと繊維組成にもよるが
、30%以上の収縮緩和は得られず、後の乾熱延伸性に
影響がある。
125℃を越えると膠着などの操業上の問題がある0本
発明のポイントは紡糸延伸後、乾燥緻密化前の繊維に対
し30%以上の収縮緩和させる点にある。
温熱処理後ホットローラー型或いは熱風乾燥機との併用
の乾燥機にて乾燥緻密化及び乾熱延伸をうける。
本発明の方法における乾熱延伸処理は100〜120℃
、好ましくは105〜115℃で行なわれ1.2〜2.
0倍の延伸比で乾熱延伸する。100℃未満では延伸時
の張力が過大となり、低延伸比でしか延伸出来なくなっ
て速収縮性の繊維が得られない、又120℃を越える温
度では延伸時の張力は小さく高延伸比で延伸可能となる
が、どの様な延伸比を採用しても速収縮性の繊維が得ら
れずいずれも好ましくない、延伸比については繊維組強
度、光沢などの繊維物性、強いては糸切れを起こし好ま
しくない。
乾熱延伸後の繊維は油剤付着、機械タリノ・プの付与を
行ない80℃、好ましくは60℃以下の温度で収縮が生
じない様乾燥し製品とする。
(発明の効果) 本発明の繊維は速収縮性と非常に高い乾熱収縮率を兼備
し、高い収縮率においても繊維の硬化や脆化がみられず
、従来の高収縮繊維と比較してすぐれた物性を有する。
又、本発明の繊維の製造方法は斯かる繊維を通常のアク
リル系合成繊維の製造条件及び装置で工業的容易に且つ
安価に製造出来るものである。
本発明によって得られた繊維は天然毛皮を想定したボア
ー、シール、ハイパイル等において充分にその性能を発
揮出来るものであり、産業上極めて有意義なものである
(実施例) 以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。実施
例中(%)とあるのは「重量%」を意味する。
アクリロニトリル(以下ANと略称);2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(以下
SAMと略称);ビニル系モノマーよりなる第1表記載
の組成を有する重合体をジメチルホルムアミド(以下D
MFと略称)中にてアゾビスイソブチロニトリルを開始
側としてオー打率2%になる様水−DMF混合溶液を添
加しアクリロニトリル系重合体溶液を調整した。
紡糸原液は孔径0.06mm、孔数4000個の紡糸口
金よりDMF :水=59:41(%)、18℃の凝固
浴中へ紡出された。紡出された糸条はD M F km
度が30%、15%と順次低下する。2個の浴中にて脱
溶剤と6.0倍の紡糸延伸を行ない70℃の水洗槽にて
充分に水洗し、前オイル槽にて油剤を付与した後温熱下
110〜115℃にて30〜35%連続収縮を受け、1
10℃のホットローラー及び120℃の熱風を有する乾
燥機にて乾燥緻密化及び第1表記載の延伸比で乾熱延伸
した。延伸後、後オイル付着、i械りリンプの付与後6
0〜70℃にて温風乾燥後製品を得た。
製品の乾熱収縮率は繊維を100mmにカットし400
0本のトウ状態で熱風乾燥機にて120℃1分間の処理
を行ない処理前後の繊維長より求めた。
繊維の速収縮性の評価は島津製作所製TSA装置を用い
て、TMA (熱機械測定)を測定し温度における繊維
の寸法変化率を調べる事で行なった測定は繊維長5mm
、昇温5℃/ m i n 、雰囲気:空気中にて実施
した。第1図に温度と寸法変化率の関係を示す。
操業性は紡糸工程での糸切れ、膠着等のドラフル発生の
程度より「◎」、「○i  rXjの三段階で評価した
。第1表、第1図から明らかな様に実施別品は比較別品
に比べて優れた連成縮性、高収縮率を示した。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)アクリロニトリル80重量%以上とスルホン酸基
    含有モノマー0.5〜5重量%及びビニル系モノマー5
    〜15重量%の重合体とよりなり、かつ120℃×1分
    での乾熱収縮率が30%以上を有する事を特徴とする速
    収縮性アクリル系合成繊維。 (2)アクリル系合成繊維を湿式紡糸して製造するに際
    し、4〜10倍で紡糸延伸した後、 30%以上収縮させ乾燥緻密化させた後、 1.2〜2.0倍の延伸比で乾熱延伸する事を特徴とす
    る速収縮性アクリル系合成繊維の製造方法。
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