JP2566890B2 - 難燃アクリル系高収縮繊維 - Google Patents

難燃アクリル系高収縮繊維

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は優れた難燃性及び高収縮性を有する難燃アク
リル系合成繊維に関する。
(従来の技術) 難燃アクリル系合成繊維は難燃性、自己消火性という
性能上の大きな優位性の為に建寝装、インテリア、衣
料、産業資材とあらゆる分野に必要とされ、又居住空間
の安全性の確保という社会的ニーズにもこたえうる繊維
である。
従来、難燃アクリル系繊維の殆んどがモダクリル系繊
維であり、製品の腰感、バルキー性、ヘタリ等の性能に
おいて通常のポリアクリロニトリル系繊維に及ばず、上
述した大きな期待、ニーズがあるにもかかわらず量的に
は未だ十分使用されている状況ではない。
そこで難燃アクリル系繊維製品において、上記欠点の
改良の一方法として他の物性的にすぐれた繊維、例えば
ナイロンやポリエステルやポリアクリロニトリル系繊維
等の混紡して使用する事が一般に行なわれているが、混
紡により加工工程の増加や染色性の低下、風合いの変
化、難燃性の低下などの不都合な点が新たに生じてく
る。難燃アクリル系繊維単独での製品にバルキー性、腰
感、及びヘタリ等の改良を行なう為には、同等の難燃性
を有した収縮綿が必要である。更に近年、加工方法、加
工技術の進歩や新商品開発の必要性により、レギュラー
繊維に高収縮タイプの繊維を混合して特殊風合い糸、ハ
イバルキー糸、特殊パイル物や人工獣毛製品等が数多く
作られるようになり、高度の収縮性を有した難燃アクリ
ル系合成繊維の必要性は非常に高まっている。しかし収
縮率が少なくとも30%ありかつ十分な品質を備えた高収
縮性難燃アクリル系合成繊維は従来のレギュラーの難燃
アクリル系合成繊維の組成では製造不可能である。これ
まで高収縮性の難燃アクリル系合成繊維に関する提案は
殆んどなされていない。これは実用に供している難燃ア
クリル系合成繊維の用途において高収縮性が必要なかっ
た事及びそれ自体ある程度の収縮性は有している事及び
繊維の耐熱性、形態安定性が小さく、更に高度の収縮率
を与えようとすれば、耐熱性、形態安定性の大きな低下
はいうまでもなく、製造工程での条件の困難さ、トラブ
ルの増大等による生産性、品質の低下という製造上の問
題や光沢、染色性、強度、柔軟性という重要な商品性能
の低下があるなど等実用性に欠けていた為と思われる。
特開昭55−163207号公報では、互いに非相溶のアクリ
ロニトリル系重合体40〜60重量部と難燃アクリル系重合
体60〜40重量部との混合物を紡糸する事により20%以
上、好ましくは30%以上の収縮率を有する難燃アクリル
系合成繊維を提示しているが、本発明者らの知見ではこ
ういう大きな比率の混合重合体の紡糸では両者の相分離
が極めて著しくなり耐熱性の低下及びボイドの発生及び
それによる繊維の膠着の増大及び操業性や染色性、強度
といった品質の低下をもたらし、実用的に使用しうる繊
維は得られなかった。特公昭54−33291号公報や特公昭5
4−40655号公報には、アクリロニトリルと塩化ビニル、
塩化ビニリデン、臭化ビニル又は臭化ビニリデンとより
可塑性の高いハロゲン含有モノマーの三元或いは四元共
重合体を提示しているが、高度の収縮性、難燃性及び良
好な品質例えば光沢、染色性、風合い、耐熱性等を兼ね
備えている繊維は得られていない。特開昭59−150111号
公報では、難燃アクリル系重合体50〜95重量部と非相溶
のポリウレタン50〜5重量部とよりなる高収縮性の難燃
アクリル系合成繊維を提示しているが、ここで得られた
繊維は添加したポリウレタン重合体のため繊維コストが
高くなるばかりでなく、染色後の発色性及び耐光性等が
いまだ満足されるものでなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 以上述べたように、これまで高度の収縮性を有しかつ
難燃アクリル系合成繊維の特長である染色性、柔軟な感
触及び暖かで豊かな風合いを兼ね備えた高収縮性の難燃
アクリル系合成繊維は得られていない。
本発明者らは鋭意検討の結果本発明に到達したのであ
る。
本発明の目的とするところは非常に大きな収縮率を有
しかつ難燃アクリル系合成繊維の本来有する優れた特性
を兼ね備えた高収縮性の難燃アクリル系合成繊維を提供
するにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、アクリロニトリル40重量%以上と
ハロゲン含有モノマー及びスルホン酸含有モノマー20〜
60重量%よりなる重合体(I)95〜60重量部に、アクリ
ロニトリル30〜75重量%とメチルアクリレート70〜25重
量%とよりなる重合体(II)を5〜40重量部を混合した
重合体組成物よりなり、沸水収縮率25%以上を有する難
燃アクリル系高収縮繊維である。
本発明の重合体(I)において、ハロゲン含有モノマ
ーは塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビ
ニリデン等が一般的なものであるが、取扱い性、難燃ア
クリル系重合体の品質等を考慮すると塩化ビニリデン若
しくは塩化ビニリデンを主体としたものが好ましい。ま
たハロゲン含有モノマーが20重量%未満ではすぐれた難
燃性は得られず、一方60重量%を越えれば得られた繊維
の耐熱性、強度等の品質が低下するばかりか、難燃性も
飽和に達し経済的でない。従ってハロゲン含有モノマー
の量は20〜60重量%、好ましくは25〜50重量%の範囲が
操業性の点、品質の点、コストの点で好ましい。
本発明において、スルホン酸含有モノマーとしては、
アリルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナト
リウム、スチレンスルホン酸ナトリウム、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム等が
挙げられるが、これに限定されるものでない。重合体
(I)にこれらスルホン酸含有モノマーを0.5〜5重量
%、好ましくは1〜4重量%含有させると、染色性の改
良、紡糸時の凝固性の大巾な改良、乾燥緻密化の大巾な
改良及び促進が可能であり、良好な光沢と染色性を有す
る繊維が得られるのである。
本発明において重合体(II)中のアクリロニトリル及
びメチルアクリレートの含有率は、アクリロニトリル30
〜75重量%とメチルアクリレート70〜25重量%である。
アクリロニトリル30重量%未満及びメチルアクリレート
が70重量%を越えると、得られた重合体の耐熱性が不良
でブレンドして紡糸した繊維の膠着が多くなる。一方ア
クリロニトリルが75重量%を越え及びメチルアクリレー
ト25重量%未満では、ブレンドして紡糸した繊維の収縮
率が低くなるばかりでなく相分離のためボイドの発生、
操業性や染色性、強度といった品質の低下が起きる。
重合体(II)中にもスルホン酸含有モノマーを含有さ
せた方が紡糸時の凝固性及び得らた繊維の光沢、染色性
においてより好ましい。重合体(II)中のスルホン酸含
有モノマーとしては前記重合体(I)のスルホン酸含有
モノマーと同様に挙げられ、重合体(I)と重合体(I
I)のスルホン酸含有モノマーは同一又は2種以上組合
せ使用が可能である。重合体(II)中のスルホン酸含有
モノマーは0〜10重量%である。スルホン酸含有モノマ
ーが10重量%を越えると、ブレンドして紡糸した際に凝
固浴に溶出するポリマーが多くなるとともに、得られた
繊維の染色性に他の通常のアクリル系合成繊維、難燃ア
クリル系合成繊維と大きな差が生じ、混紡使用した場合
にチラツキ等の原因となる。
重合体(II)は重合体(I)にブレンドした時に相分
離が観察されず、相溶することが必要である。2種類の
重合体が相溶性のないものである場合、耐熱性の低下及
びボイドの発生及びそれによる繊維の膠着の増大及び操
業性や染色性、強度といった品質の低下をもたらし、実
用的に使用しうる繊維は得られない。本発明において重
合体(I)に対する重合体(II)の混合割合は5〜40重
量部、好ましくは7〜30重量部、さらに好ましくは10〜
25重量部である。重合体(II)が5重量部未満では、得
られた繊維の収縮率が充分でない。また40重量部を越え
ると、紡糸した繊維の膠着が多くなるとともに、得られ
た繊維の耐熱性が悪くなる。
本発明の繊維は、水中或いは水蒸気中或いは空気中で
加熱する事によって容易に収縮するが、沸騰水中での収
縮率が25%以上であることが必要であり、好ましくは30
%以上ある方が良い。収縮率が25%未満では前述した高
収縮綿としての性能が十分でなく、又製品品質も十分で
ない。以上のように、重合体(I)に実質的に相溶性で
ある重合体(II)を所定量混合使用する事により、はじ
めて高度の収縮性を有し、かつ良好な耐熱性や強度を有
する難燃アクリル系合成繊維を得る事が出来るのであ
る。
次に本発明繊維の製造方法の一例を挙げて本発明を更
に詳しく説明する。
重合体(I)の製造は、アクリロニトリル50重量%以
上とハロゲン含有モノマー20〜50重量%及び0.5〜5重
量%のスルホル酸含有モノマーを水系乳化重合又は溶液
重合という公知の方法にて重合し、残存モノマーを除去
後、紡糸溶剤へ溶解或いはそのまま紡糸原液とする工程
が一般的であるが、以下の工程にて重合した重合体が紡
糸時のボイドの生成が少なく染色後の光沢が失なわれな
いので好ましい。
重合体(I)は塩化ビニル、塩化ビニリデン、或いは
臭化ビニル又はそれらの混合物からなるハロゲン含有モ
ノマー20〜60重量%とアクリロニトリルと少量の例えば
0.5〜5重量%のアリルスルホン酸ナトリウム、スチレ
ンスルホン酸ナトリウム或いは2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム等の染色性改良
モノマーをジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド或いはジメチルアセトアミド等の有機溶剤中にてアゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルパレロニト
リル等の重合開始剤にて重合させる。特に好ましくは、
アリルスルホン酸ナトリウム5〜40重量%、アクリロニ
トリル10〜85重量%、ハロゲン含有モノマー10〜50重量
%の組成を有する重合体をジメチルホルムアミド中にて
上記重合方法にて重合し、その重合体を含有したジメチ
ルホルムアミド溶液中にて更にハロゲン含有モノマー20
〜60重量%及びアクリロニトリル及び必要ならばアリル
スルホン酸ナトリウムを着色防止剤等他の添加剤の存在
下で重合させる。得られた重合ドープ中の未反応モノマ
ーの除去をロータリーエバポレーター或いは回転薄膜式
蒸発機を用いてなるべく低温にて行ない、その後重合体
濃度を20〜30重量%に調整し、添加剤の添加等を行ない
重合体(I)の紡糸原液を得る。
一方、重合体(II)はアクリロニトリル30〜75重量
%、メチルアクリレート70〜25重量%及びスルホン酸含
有モノマー0〜10重量%の重合体をジメチルホルムアミ
ド中にて上記重合法にて重合し、得られた重合ドープ中
の未反応モノマーを除去し、その後重合体(II)の濃度
を20〜30重量%に調整する。
次いで、重合体(I)と(II)の溶液を混合して(混
合する方法は公知のあらゆる方法が採用できる。)、紡
糸原液を得る。紡糸原液は通常の紡糸口金より凝固浴中
へ紡出される。凝固浴は溶剤回収のコスト及び回収プロ
セスの簡略化の為に紡糸原液の有機溶剤と同じ有機溶剤
の水溶液とするのが好ましく、有機溶剤濃度は40〜70重
量%、好ましくは50〜65重量%であり、温度は15〜35
℃、好ましくは18〜28℃とする。
紡糸原液を凝固浴中へ紡出し、凝固糸状は通常溶剤濃
度の順次低下する数値の紡糸浴を通じて紡糸延伸をうけ
る。紡糸延伸倍率は通常3倍以上、好ましくは4〜10
倍、更に好ましくは5〜8倍である。紡糸延伸後50℃以
上の水洗槽にて水洗し、前オイル付着後ホットローラー
型或いは熱風乾燥機との併用の乾燥機にて乾燥、焼きつ
ぶしをうける。この乾燥工程では、定長緊張乾燥よりも
10%前後の若干の収縮を行なわせた方が乾燥、焼きつぶ
し効果及び機械的な無理の防止などの点で好ましい。
通常のレギュラーアクリル繊維では乾燥前に一次延伸
を行なう方法が多く用いられているが、高収縮繊維の製
造においては、乾燥後に一次延伸を行なった方が収縮性
能、繊維の光沢や染色性という点でより効果的である。
一次延伸は湿熱60〜110℃、好ましくは80〜100℃であ
り、一次延伸倍率は重合体(I)中のハロゲ含有モノマ
ーの量及び繊維中の重合体(II)の含有率によって異な
ってくるが、収縮性能、強度、光沢、染色性といった繊
維性能及び操業性、生産性等より過延伸領域に入る直前
の延伸倍率で行なう方がよい。一次延伸倍率と繊維性能
ここでは収縮率との関係をみると、延伸倍率の低いとこ
ろでは延伸倍率の増加とともに収縮率も増大していく
が、延伸倍率がある倍率以上になると収縮率が飽和に達
したり、或いは逆に延伸倍率の低下が生じる。この延伸
倍率以上を過延伸領域と呼ぶ。この過延伸領域では収縮
率の飽和及び低下はもちろんであるが、繊維の強伸度の
低下、染色性の低下、単糸切れ等の欠点が発生してく
る。
乾燥焼きつぶしの後かつ一次延伸前に一度大きな連続
収縮例えば20〜50%の収縮を行ない、次いで一次延伸を
行なうという工程もとりうる。一次延伸後の繊維は後オ
イル付着、機械クリンプの付与を行ない、100℃、好ま
しくは80℃以下の温度で収縮が生じないよう乾燥し製品
とする。
(実施例) 次に実施例を示して本発明を具体的に説明する。実施
例中の部、%は特に言及しないかぎり重量部、重量%を
示す。
糸質測定はJIS L−1074により行なった。難燃性は限
界酸素指数(以下LOIと略称)で表わした。LOIの測定は
繊維を51mmの繊維長にカットし、ハンドカードで解綿
後、約0.5gの綿をとり、これを25cmの長さに均一に伸ば
し、加撚機にて40回の撚りをかけて2つ折りにして撚り
棒をつくる。窒素ガスと酸素ガスの混合ガス中にて撚り
棒の上端に接炎し、試料が5cmだけ燃焼する際の混合ガ
ス中の酸素ガス濃度で表わす。
実施例1 アクリロニトリル(以下ANと略称);塩化ビニリデン
(以下VDCと略称);アリルスルホン酸ナトリウム(以
下SASと略称)=57:30:13(%)の組成を有する重合体
をジメチルホルムアミド(以下DMFと略称)中にてアゾ
ビスジメチルパレロニトリル開始剤としてオートクレー
ブ中で重合し作った。この重合体10部とAN28部、VDC22
部とをDMF50部に溶解後パラトルエンスルホン酸亜鉛を
少量添加し、アゾビスジメチルパレロニトリルを開始剤
に使いオートクレーブ中にて9時間重合させ、AN:VDC:S
AS=57.2:40.0:2.8(%)の組成を有する難燃アクリル
系重合体を得た。重合溶液はロータリーエバポレーター
により真空蒸発させて未反応モノマーの除去を行ない、
その後水/DMF混合溶液を添加し重合体濃度24.0%、水分
率3.0%の難燃アクリル重合体(I)の溶液を得た。
次にAN、メチルアクリレート(以下MAと略称)をDMF
に溶解後、アゾビスブチロニトリルを開始剤に使いオー
トクレーブ中で9時間重合させAN/MA=50/50の重合体
(II)を得た。重合ドープは未反応モノマーを除去回収
を行った。この透明薄黄色の粘調ドープをDMFで希釈し
て重合体濃度24.0%の重合体(II)の原液を得た。
重合体(I)の紡糸原液に重合体(II)の溶液を各々
の重合体の重量比が第1表に示す比率になるよう混合
し、紡糸原液を得た。紡糸原液は孔径0.06mm、孔数4000
個の紡糸口金よりDMF:水=57:43(%)、15℃の凝固浴
中へ紡出された。紡出された糸条はDMF濃度が30%、15
%と順次低下する2個の浴中にて脱溶剤と5.0倍の紡糸
延伸を行ない、70℃の水洗槽にて十分に水洗し、前オイ
ル槽にて油剤を付着した後120℃のホットローラー及び1
50℃の熱風を有する乾燥機にて乾燥緻密化した。一次延
伸は湿熱95〜100℃にて第1表に示す倍率にて行なっ
た。一次延伸後、後オイル付着、機械クリンプの付与後
60〜70℃にて温風乾燥後製品を得た。
製品の収縮率は繊維を51mmにカットしよく解繊後、ポ
リエステル製のネットに入れて沸とう水中で30分間の処
理を行ない、処理前後の繊維長より求めた。表中の延伸
倍率と収縮率は過延伸領域に入る直前の延伸倍率とその
時の収縮率を示す。
実施例2 AN,MA及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸ソーダ(以下SAMと略称)の組成を変化さ
せ、実施例1と同様に重合し、第2表に示す組成の重合
体(II)を得た。重合体(I)は実施例1の重合体を用
い、重合体(II)70重量部を30重量部混合して紡糸原液
を調製した。
紡糸〜後処理条件は実施例1と同様に行い製品を得
た。
第2表記載の延伸倍率及び収縮率は、過延伸領域に入
る直前の延伸倍率とその時の収縮率を示す。
(発明の効果) 本発明繊維は、高度の難燃性はもちろんであるが、非
常に高い収縮率を有しかつ繊維の強度も十分でありかつ
形態安定性が優れている。又25%以上という高い収縮率
においても繊維の硬化や脆化がみられず、従来の高収縮
繊維と比較してすぐれた物性を有する。従って本発明繊
維は、高度の難燃性とバルキー性、良好な風合、染色性
などが要求される毛布、シーツ、ベッドカバー、カーペ
ット、カーテン、ハイパイル等の寝装インテリア用途及
び安全性と着心地が要求される小児用、老人用の衣服特
にパジャマ等において十分にその性能を発揮できるもの
である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリロニトリル40重量%とハロゲン含有
    モノマー及びスルホン酸含有モノマー20〜60重量%とよ
    りなる重合体(I)95〜60重量部に、アクリロニトリル
    30〜75重量%とメチルアクリレート70〜25重量%とより
    なる重合体(II)5〜40重量部を混合した重合体組成物
    よりなり、重合体(I)と重合体(II)が相溶するもの
    であり、かつ沸水収縮率25%以上を有する難燃アクリル
    系高収縮繊維。
  2. 【請求項2】ハロゲン含有モノマーが塩化ビニリデン及
    び/又は塩化ビニルである特許請求の範囲第1項記載の
    繊維。
  3. 【請求項3】重合体(I)のスルホン酸含有モノマーが
    0.5〜5重量%である特許請求の範囲第1項記載の繊
    維。
  4. 【請求項4】重合体(II)がスルホン酸含有モノマーを
    0〜10重量%含有する特許請求の範囲第1項記載の繊
    維。
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