JPS6112910A - 高収縮性アクリロニトリル系合成繊維の製法 - Google Patents

高収縮性アクリロニトリル系合成繊維の製法

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JPS6112910A
JPS6112910A JP13145684A JP13145684A JPS6112910A JP S6112910 A JPS6112910 A JP S6112910A JP 13145684 A JP13145684 A JP 13145684A JP 13145684 A JP13145684 A JP 13145684A JP S6112910 A JPS6112910 A JP S6112910A
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JP
Japan
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copolymer
acrylonitrile
stretching
fibers
hot air
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Pending
Application number
JP13145684A
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English (en)
Inventor
Akio Konishi
章雄 小西
Yuji Kubo
勇治 久保
Masaharu Inoue
正治 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は30%以上の収縮能力を有する高収縮性アクリ
ロニトリル系合成繊維の製法に関する。
〔従来技術〕
アクリロニトリル系合成IIIは、肩合いが天然毛に類
似しており、人造毛皮に適した素材といわれている。人
造毛皮は、通常、サシ毛とムク毛と生地とから構成され
ているが、ムク毛に高収縮性アクリロニトリル系合成繊
維がとくに適している。なおムク毛に使用きれる高収縮
性アクリロニトリル系合成繊維としては、30%以上、
好ましくは35%以上の収縮率を有するものがより適し
ている。
従来から、高収縮性アクリロニトリル系合成繊維を製造
する方法は数多く提案されているが、35%以上の収縮
率を有する繊維をうる方法としては、湿式紡糸してえた
アクリロニトリル系合成繊維を1.5〜2.5倍に1次
延伸し、圧力下、湿潤水蒸気で処理したのち、熱水中で
2次延伸する方法(特公昭42−1341号公報)、湿
式紡糸した未延伸ファイバーを飽和蒸気で処理したのち
、3.5〜5.0倍に熱水中で延伸する方法(特公昭5
7−27207号公報)などが知られている。
しかしながら、これら湿式紡糸により高収縮性アクリロ
ニトリル系合成繊維をうると、えられたlI!雑は透明
感の少ない失透した繊維となる。
高度に延伸することで見掛は上、外観の失速は減少する
が、最終延伸繊維を蒸気を用いて収縮処理すると、再び
失透するばあいがある。さらに前記の方法は、熱水中で
延伸する方法を採用しているため、低温で長時間乾燥す
る必要があるという欠点を有している。
(発明の概要) 本発明者らは上記のごとき実情に鑑み、前記欠点を解消
すべく鋭意検討を重ねた結果、以下のように樹脂組成を
限定すると、生産性が高く、失透の改善された高収縮性
アクリ0ニトリル系合成繊維を製造しうろことを見出し
、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、アクリロニトリル含量が80〜92
%(重量%、以下同様)の共重合体を用いる高収縮性ア
クリロニトリル系合成繊維を製造する際に、共重合体の
kg当り少なくとも60ミリ当量の酸基を含有するアク
リロニトリル系共重合体を湿式紡糸し、3.0倍以下に
1次延伸して乾燥したのち、100〜140℃の熱風中
で1.5〜3.0倍に2次延伸することを特徴とする高
収縮性アクリロニトリル系合成繊維の製法に関する。
本発明のポイントは限定された組成の樹脂を使用する点
にあり、この組成の樹脂と特定の紡糸条件とを採用する
ことにより、従来実施されてきた湿式紡糸による失透の
問題を解消しうろことができ、さらに熱風中で延伸可能
なため、2次延伸後に低温で乾燥する必要がないという
利点を有している。
〔発明の実施態様〕
本発明に用いる共重合体は、アクリロニトリル含量が8
0〜92%の共重合体である。アクリロニトリル含量が
92%を超えると、前用中での2次延伸が困難となり、
30%以上の高収縮繊維がえられなくなる。また80%
未満ではアクリロニトリル繊維本来の特性、たとえば耐
熱性、分繊性などが低下するので好ましくない。
共重合体中に8〜20%含有されるアクリロニトリル以
外のモノマーとしては、1種または2種以上のエチレン
性不飽和モノマーおよび酸基を有するモノマーがあげら
れる。このようなエチレン性不飽和モノマーの具体例と
しては、アクリル1メチル、酢酸ビニル、メタクリル酸
メチル、アクリルアミド、メタクリルアミド、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニルなどがあげられ、酸基
を有するモノマーの具体例としては、アリルスルホン酸
、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはそれ
らの塩などがあげられる。
酸基を有するモノマーは、共重合体のk(]当り少なく
とも60ミリ当量共重合するように重合系に仕込んで共
重合させ、本発明に用いる共重合体がえられる。酸基を
有するモノマーが共重合体のko当り60ミリ当量未満
しか共重合されていないばあいには、失透の改良効果が
充分えられない。
前記共重合体をうるには溶液重合、乳化重合、懸濁重合
などのいずれの方法を採用してもよい。
紡糸原液を作製するために共重合体を溶解する溶剤とし
ては、通常のアクリル繊維の製造に使用される溶剤が使
用されうる。具体的にはジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルアセトアミドのような有機溶
剤、硝酸、Oダン塩、塩化亜鉛のような無機化合物を水
に溶解した無機系溶剤などである。
紡糸原液の濃度調整などは通常の方法が採用され、また
えられる紡糸原液中に適宜、光沢調整剤、着色剤、安定
剤などを添加してもよい。
高収縮性繊維のばあい、2次延伸したのちに染色を行な
うと収縮率が激減するため、2次延伸するまでに染色す
る必要がある。このばあい、紡糸原液に着色剤を添加す
るか、2次延伸前にトウ状態で染色したのち2次延伸す
るかのいずれかを採用すればよい。もちろん両方式を併
用してもよい。
本発明においては前記紡糸原液を湿式で紡糸し、凝固さ
せてえられた未延伸繊維を浴中で3.0倍以下に1次延
伸を行なう。3.0倍を超える1次延伸を行なうと、2
次延伸した繊維の収縮率が低下するので好ましくない。
1次延伸は凝固後直ちに行なってもよいし、凝固後、水
洗をして、充分繊維中の溶剤を減少させてから行なって
もよい。凝固後直ちに延伸するばあいには、繊維中に多
量の溶剤を含んでいるので比較的低温で延伸できるが、
凝固機充分水洗を行なってから延伸するばあいには、低
温での延伸はできない。このばあいには、80℃以上の
熱水または蒸気中で1次延伸を行なえばよい。1次延伸
は必ずしも必要ではないが、えられる繊維の強度などの
物性をよくするという面からは1.5倍以上延伸するの
が好ましい。
水洗、の目的は充分な凝固および脱溶剤であり、緊張状
態または自由収縮上状態のいずれの状態で行なってもよ
い。
充分脱溶剤を行なったのち、通常は帯電防止および繊維
間膠着を防止する目的で油剤を付着させ、つきの乾燥工
程に移される。
乾燥は緊張または弛緩状態で実施される。乾燥したのち
、100〜140℃の熱風中で1.5〜3.0倍に2次
延伸を行なう。本発明でいう熱風とは湿球温度で90℃
以下の湿り気を有する加熱空気のことである。100℃
未満の2次延伸温度では、延伸時の張力が過大となり、
延伸切れが生じる。140℃を超えると目的とする30
%以上の高収縮繊維がえられなくなる。
より高い収縮繊維をうる目的で、乾燥前または乾燥後に
130℃以下の飽和水蒸気で処理してもよい。このばあ
いには捲縮を付与したのち、飽和水蒸気で処理をすると
m離京の取扱いが容易となるため好ましい。
以下、本発明の製法を実施例に基づいてさらに詳しく説
明するが、本発明はもとよりかかる実施例によって限定
されるものではない。
実施例1〜7および比較例1〜2 アクリロニトリル86%、アクリル酸メチル12.2%
およびメタリルスルホン酸ナトリウム1.8%からなる
共重合体(共重合体1kg当り115ミリ当量)をジメ
チルホルムアミド中に23′%になるように溶解した。
この共重合体溶液を孔径0.08+u+ 、孔数200
0のノズルを使用し、50%ジメチルホルムアミド水溶
液中へ湿式紡糸した。続いて70℃・、30%ジメチル
ホルムアミド水溶液中にて第1表に示す延伸比で1次延
伸を行ない、水洗したのち130℃で乾燥した。乾燥し
た繊維束をつぎに120℃の飽和水蒸気中で2分間処理
したのち、115℃の乾熱風中にて第1表に示す延伸比
で2次延伸を行なった。
えられた繊維について100℃での蒸気収縮率の測定お
よび失透の視感判定を下記方法により行なった。それら
の結果を第1表に示す。
なおアクリロニトリル系共重合体中の酸基は下記方法に
より測定した。
(収縮率) 蒸気収縮率の測定では始めの長さLo(概略0、O1a
/デニールの荷重下で測定)を測定後、ガーゼに包み、
張力の不存在下、100℃の蒸気中で101分間処理し
たのち風乾する。収縮したサンプルを同じ荷重下(概略
、0 、01 o /デニールの荷重)で長さしを測定
し、次式により収縮率を棹出する。
O (失 透) 失透は視感判定により以下の基準で評価。
O:光沢および透明性が非常に優れている。
O:光沢および透明性が優れている。
Δ:光沢および透明性がかなり失なわれている。
×:光沢および透明性がほとんどない。不良。
(アクリロニトリル系共重合体中の酸基の測定)塩類を
除去するために、試験すべきアクリロニトリル系共重合
体を、熱温水中で30分間煮沸し、ついで真空乾燥キャ
ビネット中、50℃で乾燥する。ついで500mgの重
合体を、251のジメチルスルホキシド中に加熱下溶解
させ溶解した試料を、レワチット(L ewatit)
 S 100 (メルク社製の陽イオン交換体)を含有
する交換管(管直t!12II111管長約200wu
++ )に、2r!1通す。
751のジメチルスルホキシドで洗浄後、溶離液に10
滴のフェノールフタレインを添加し、続いて0.05ノ
ルマルのアルコール性水酸化カリウム溶液を用いて色が
青色に変色するまで測定する。純ジメチルスルホキシド
溶液の空試験値を同じ方法で測定して、上記の滴定値か
ら差引く。
第1表の結果から、比較例1.2のばあいには収縮率が
不充分であり、実施例1〜7のばあいには収縮率が30
%以上であり、かつ失透のない優れたものであることが
わかる。
実施例8〜11および比較例3〜4 第2表に示す単量体組成からなる共重合体をジメチルホ
ルムアミド中に22%となるように溶解した。この共重
合体溶液を孔径0.08mm 、孔数2000のノズル
を使用し、55%ジメチルホルムアミド水溶液中へ湿式
紡糸した。続いて10℃の温水で水洗し、95℃の熱水
中で1.7倍に1次延伸したのち 125℃で乾燥した
。乾燥した繊維束をつぎに120℃の飽和水蒸気中で2
分間処理したのち、110℃の乾熱風中にて2.0倍に
2次延伸を行なった。
えられた繊維について100℃での蒸気収縮率および失
透の視感判定を行なった。それらの結果を第2表に示す
第2表の結果から、酸基の含量が少ない比較例3ばあい
には、失透が生じ、アクリロニトリル含有量の高い比較
例4のばあいには、2次延伸で若干透明感が減少し、収
縮率も不充分であることがわかる。一方、本発明の範囲
内にあるもののばあいには、収縮率が高く、失透のない
優れたものであることがわかる。
実施例3 アクリロニトリル85%、酢酸ビニル13.0%および
スチレンスルホン酸ナトリウム2.0%からなる共重合
体(共重合体1 kg当り97ミリ当量)をジメチルア
セトアミドに23%になるよう溶解した。この共重合体
溶液を孔径o、oa1m 、孔数2000のノズルを使
用し、60%ジメチルアセトアミド水溶液中へ湿式紡糸
し、10℃の温水で洗浄したのち、90℃の熱水中で1
.6倍に1次延伸を行ない、120℃で乾燥したのち、
120℃の熱風(湿球濃度15℃)で2.5倍の2次延
伸を行なった。
えられた繊維は光沢に優れたものであり、蒸気処理によ
り37.5%の収縮率を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル含量が80〜92重量%の共重合
    体を用いる高収縮性アクリロニトリル系合成繊維を製造
    する際に、共重合体のkg当り少なくとも60ミリ当量
    の酸基を含有するアクリロニトリル系共重合体を湿式紡
    糸し、3.0倍以下に1次延伸して乾燥したのち、10
    0〜140℃の熱風中で1.5〜3.0倍に2次延伸す
    ることを特徴とする高収縮性アクリロニトリル系合成繊
    維の製法。 2 1次延伸後、130℃以下の飽和水蒸気で処理した
    のち乾燥することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の製法。 3 1次延伸して乾燥したのち、130℃以下の飽和水
    蒸気で処理し、熱風中で2次延伸することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の製法。
JP13145684A 1984-06-26 1984-06-26 高収縮性アクリロニトリル系合成繊維の製法 Pending JPS6112910A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005064057A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Kaneka Corporation 段差パイル布帛およびその製造方法
CN111088535A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 中国石油化工股份有限公司 低含硅聚丙烯腈原丝的上油方法

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WO2005064057A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Kaneka Corporation 段差パイル布帛およびその製造方法
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