JPS60110911A - 高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法 - Google Patents

高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法

Info

Publication number
JPS60110911A
JPS60110911A JP21574583A JP21574583A JPS60110911A JP S60110911 A JPS60110911 A JP S60110911A JP 21574583 A JP21574583 A JP 21574583A JP 21574583 A JP21574583 A JP 21574583A JP S60110911 A JPS60110911 A JP S60110911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
shrinkage
water
dried
shrinkage rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21574583A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Konishi
章雄 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP21574583A priority Critical patent/JPS60110911A/ja
Publication of JPS60110911A publication Critical patent/JPS60110911A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 維の製造法に関する。さらに詳しくは、最終繊維に収縮
処理を施したばあいの収縮ムラが極めて少なく、かつ失
透のない高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法
に関する,、アクリルニトリル系合成繊維は風合いが天
然毛に類似しており、人造毛皮に適した素材といわれて
いる。人造毛皮は通常サシ毛(ガードヘア)とムク毛(
ダウンへア)と生地とから借成され、ムク毛に高収縮性
アクリルニトリル系合成繊維が使用されている。ここで
ムク毛に使用される高収縮性アクリルニトリル系合成繊
維は605g以上、好ましくは65%以上の収縮率を有
するものがより適している。アクリルニトリル系合成繊
維の中で、アクリルニトリルの含有量が比較的少ない、
いわゆるモダアクリル繊維はより天然毛に近いといわれ
ている。しかし60%以上の収縮率を有するモダアクリ
ル繊維をムク毛に用いたばあい、収縮ムラが生じやすく
、出来上がった製品のムク毛の繊維長が不均一となりや
すい欠点がある。収縮ムラが生じる原因は収縮熟理を施
したばあいの温度ムラである。
従来、高収縮性アクリルニトリル系合成繊維を製造する
方法は数多く提案されているが、50%以上の収縮率を
有する繊維をうる方法として特公昭第58−2023号
および特公昭第41−9812号各公Er記載されてい
るように、未延伸糸を低倍率で延伸する方法がある。こ
れらの方法の欠点は低延伸比のため強度が低いことや高
延伸化すると収縮率の低下が生じることである。特公昭
第42−1341号、特公昭第46− $7504号、
特公昭第57−27207号および特開昭第56−14
4215号各公報なErは加圧高温蒸気で熱処理したの
ち延伸する方法が記載されている。これらの方法はいず
れも加圧高温蒸気を使用するため特別な装置が必要とな
り、またエネルギーの使用址も多いといった欠点を有し
ている。さらにアクリルニトリル含量が40〜580〜
58重量アクリル繊維は加圧高温蒸気処理により失透お
よび硬化する欠点を有しているので上記方法は小実上使
用できない。
特公昭第55−4849号公報にはアクリルニトリル含
量が40〜58重に%のモダアクリル繊維に高収縮性を
与える方法とqで、延伸熱処理後、60°0以上で1.
1〜2倍に延伸することが記載されているが、この方法
では15〜60%の収縮率しかえられず、また温度に対
する収縮率変化が大きいという欠点を有している。さら
に、一般的なモダアクリルの高収縮性繊維の製造法とし
ては、低延伸し乾燥後、低湿延伸する方法、または低延
伸し乾燥後さらに延伸して熱処理後、低湿延伸する方法
が採用されるが、これらの方法ではある条件下で60%
以上の高収縮率を有する繊維の製造が可能となるが、温
度に対する収縮率変化が大きい欠点はいまだ解決されて
いないのが現状である。
不発明石はこれらの欠点を改良すべく、鋭意検討を重ね
た結果、アクリルニトリル60〜58重量%、塩化ビニ
リデンおよび(または)塩化ビニル70〜42重社%お
よび1種以上のエチレン性不飽和単量体0〜10重f1
1%で構成される共重合体をア七トンに溶解し、紡糸し
、乾燥した繊維の滞水収縮率を4%以下に調整したのち
、80〜120°Cの湿度で延伸することによって、高
収縮性を有し、失透がなく、さらに温度に対する収縮率
変化が極めて少ない繊維かえられることを見出したもの
である。
ここで温度に対する収縮率変化が極めて少なか8%以下
、好ましくは5%以下の繊維をいう。また、滞水収縮率
とは沸騰水中で60分間処理したばあいの収縮率をいう
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に使用しうる共重合体はアクリルニトリ1v50
〜58重量%、塩化ビニリデンおよび(または)塩化ビ
ニル70〜42重量%および1種以上のエチレン性不飽
和単量体0〜10重量%で構成されるものである。エチ
レン性不飽和単量体とは具体的にはアクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリル酸メチル、酢酸ビニル、メタ
クリル酸メチル、臭化ビニルなどやアリルスルホン酸、
メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸およびその塩
などであり、それらの単独または2種以上の混合物が使
用しうる。
前記共重合体をア七トンに溶解して紡糸原液とする。必
要に応じてこの紡糸原液に安定剤、艶消剤、顔料などの
珊色剤などを添加してもよい。紡糸原液は通常20〜6
0重1%の濃度にするが、とくに限定されるものではな
い。それよりも紡糸原液粘度が10〜100ボイズ(4
0’V )になるように濃度調整するのが好ましい。
つぎに紡糸原液を湿式または乾式で紡糸する。
凝固したゲル状繊維はついでアセトン水溶液中または温
水中で延伸し水洗する、あるいは水洗したのち80°O
以上の熱水または蒸気で延伸する、あるいはアセトン水
溶液中で延伸し水洗したのち80°O以上の熱水または
蒸気で延伸する、あるいは延伸を全く行なわず水洗する
などのいずれかの処理を受けてよいが、強度などの物性
の点から1.5倍以上予備延伸するのが好ましい。4倍
以上の予備延伸も可能であるが、目的とする60%以上
の収縮率を有する高収縮性繊維かえられ麺<、再延伸で
白化しゃすい〇 水洗したのち乾燥し、再延伸するが、そのまえに乾燥糸
の滞水収縮率を4%以下に調整する。
最終延伸前の乾燥糸のお軽水収縮率を4%以下に調整す
る具体的方法としては、水洗後または予備延伸後のゲル
状繊維を70°C以上の熱水または蒸気で無緊張処理す
る方法または緊張下でたるまない程度にローラー間で緩
和処理する方法などがあげられる。さらに別の方法は、
水洗後またm−1−− 1は延伸後のゲル状繊維を無緊 張子で乾燥するか、緩和をかけながら緊張状態で乾燥す
るものであるが、このばあいの温度は120〜150°
Cで実施する。120°O未満ではR経繊維の収縮率が
収縮処理温度により大きく影響を受けるため目的とする
ものはえられない。また、150°0を超えると繊維間
の11着が生じいずれも好ましくない。ざらに滞水収縮
率を4%以下に調整する別の方法は、緊張乾燥した繊維
を蒸気または130〜160°0の熱風中で無緊張処理
または緊張下たるまない程度にp−チー間で緩和処理を
するものである。上記方法において160°O未滴の熱
風処理では最終繊維の収縮率が収縮処理温度により大き
く影響を受けるため好ましくない。また、160°Oを
超える熱風処理では収縮硬化してしまうとともに着色が
著しくいずれも好ましくない。
以上のような方法で滞水収縮率を4%以下に調整した繊
維を80〜120°0の熱風中で1.5〜2.5倍に再
延伸する。熱風のかわりに65〜9000の水浴中で延
伸しても収縮率の点では目的は達せられるが、失透が生
じる欠点があり好ましくない。また水浴中で延伸すると
再び乾燥しなければならず、さらに7000以下の低温
で乾燥する必要があり好ましくない。
必要に応じて乾燥前および(または)再延伸後にオイリ
ング処理や機械捲縮を実施してもよい。なお、再延伸後
にオイリング処理や機械捲縮を行なうばあい、繊維が9
0°O以上の熱を受けないようにしなければならない。
好ましくは80°0以下で実施する。
本発明の方法に従ってえられた繊維は蒸気、沸騰水また
は110〜150旬の乾熱処理テ少すくとも60%以上
の収縮率を有し、かっ110−・150’0における乾
熱処理の収縮率の差が8%以下で失透のない優れたもの
であり、人造毛皮などパイル製品のムク毛用素材として
好適である。
つぎに本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は
かかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 アクリルニトリル45重量%および塩化ビニル55重量
%の共重合体をア七トンに溶解して25重量%溶液とし
た。ついで孔径0.of3 mm 、孔数600のノズ
ルを使用して40%アセトン水溶液中へ湿式紡糸した。
紡糸した繊維を50°Oの水中で2倍延伸し、60°a
で水洗し、ついで90°aの熱水中で無緊張処理した。
このばあいろ5%の収縮が生じた。そののち140°0
で乾燥した。このばあい乾燥糸の滞水収縮率は2.0%
を示した。ついで第1表に示すように温度を変えて乾熱
で延伸を行ない、それぞれえられた各サンプルについて
第1表に示す各収縮率を測定した。かかる収縮率測定に
おける処理時間はいずれのばあいも50分間とした。そ
の結果を第1表に示す。
実験番号1.2および6は本発明の実施例であり、65
%以上の高収縮率を有し、乾熱150°Oの収縮率と1
10°0の収縮率の差が8%以下である。実験番号4お
よび5は延伸温度が本発明の範囲外であり、低温(75
°C〕では延伸で不透明化(白化)し、延伸で部分的に
切断した。高温(125°0)では収縮率が低くなりか
つ収縮率差が大きくなっている。実験番号6は実験番号
2におい、て9000の熱水中で無緊張処理をしなかっ
た実験例であり最終延伸前の乾燥糸の滞水収縮率は6.
0%を示した。また、第1表より実験番号6では収縮率
は高いレベルにあるが乾熱での収縮率差が大きいことが
明らかである。
実施例2 アクリルニトリル50重社%、L資化ビニリデン48 
fflit%およびメタリルスルホン酸ナトリウム2重
量%の共重合体をア七トンに溶解して25重量%溶液と
した。ついで孔径0.08mm、孔数600のノズルを
使用し20%アセトン水溶rfl 113へ湿式防糸し
た。紡糸したla維を水洗したのち90°Cの熱水中で
第2表に示すように1〜6倍の範囲でそれぞれ延伸し、
160°aの温度で定長乾燥した。ついでそれぞれ14
5°0で自由収縮下で1分間処理をしたのち100°C
で1.75倍に延伸した。それぞれえられた繊維の第2
表に示す収縮率および強度を測定し′た。結果を第2表
に示す。
実験番号1.2.6および4は本発明の実施例であるが
、実験番号1でやや物性面で問題がある以外は全般に乾
熱での収縮率差が小さく良好な結果である。そのため予
備延伸倍率は1.5〜4倍が好適であることがわかる。
実験番号5および6は乾燥後の145°C1自由収縮処
3Hをしなかった実施例であり、再延伸前の乾燥後の滞
水収縮率が高く、かつ乾熱での収縮率差の大きいことが
わかる。
実施例6 第6表に示す各柚組成のアクリルニトリル系共重合体を
ア七トンに溶解し、それぞれ同じ条件で湿式紡糸した。
つl、v−でそれぞれ2倍の延伸をし、水洗をし、14
0°0の温度で無緊張下で乾燥を行なったのち、100
°Cの乾熱で2倍の延伸を行なった。それぞれえられた
繊維の第6表に示す各収縮率を測定した。結果を第6表
に示す。
なお、第6表中ANはアクリルニトリル、VOG;1塩
化ヒニル、VDは塩化ビニリデン、SMASG;iメタ
クリルスルホン酸ナトリウム、SSSはスチレンスルホ
ン酸ナトリウムおよびMAはメチルアクリレートをそれ
ぞれ示す。
第6表よりいずれの組成においても、高収縮性を有ルか
つ乾熱での収縮率差の少ない繊維かえられることがわか
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリルニトリ/l/30〜゛58重量%、塩化ビ
    ニリデンおよび(または)塩化ビニル70〜42重量%
    および1ia以上のエチレン性不飽和単量体0〜10重
    世%で榴成される共重合体をアセトンに溶解し、紡糸し
    、乾燥した繊維の沸水収縮率を4%以下に調整したのち
    、80〜120°C2乾燥前に1.5〜4倍の予備延伸
    を行なう特許請求の範囲第1項記載の方法0 6 乾燥前に70oa以上の熱水または蒸気で緩和処理
    を行なう特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 乾燥と緩和を同時に120〜150°Cの条件で実
    施する特許請求の範囲第2項記載の方法。 5 乾燥後に蒸気または160〜160°aの熱風で緩
    和処理を行なうことにより4%以下の沸水収縮率に調整
    する特許請求の範囲第2項記載の方法。
JP21574583A 1983-11-15 1983-11-15 高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法 Pending JPS60110911A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21574583A JPS60110911A (ja) 1983-11-15 1983-11-15 高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21574583A JPS60110911A (ja) 1983-11-15 1983-11-15 高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60110911A true JPS60110911A (ja) 1985-06-17

Family

ID=16677501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21574583A Pending JPS60110911A (ja) 1983-11-15 1983-11-15 高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60110911A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6452813A (en) * 1987-08-24 1989-02-28 Kanebo Ltd Flame-retardant acrylic high-shrinkage fiber
US7612000B2 (en) 2004-07-16 2009-11-03 Kaneka Corporation Modacrylic shrinkable fiber and method for manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6452813A (en) * 1987-08-24 1989-02-28 Kanebo Ltd Flame-retardant acrylic high-shrinkage fiber
US7612000B2 (en) 2004-07-16 2009-11-03 Kaneka Corporation Modacrylic shrinkable fiber and method for manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6770364B2 (en) Artificial hair and method for production thereof
US4510111A (en) Process for producing acrylic fibers having non-circular cross-sections
JP4420819B2 (ja) スタイラビリティが改善されたアクリル系合成繊維
GB663500A (en) Method of making shaped articles of an acrylonitrile polymer
JPS60110911A (ja) 高収縮性アクリルニトリル系合成繊維の製造法
JPH01148806A (ja) 毛髪用アクリル系合成繊維
US3463846A (en) Method for the production of acrylonitrile composite fibers
JP2003328222A (ja) 失透性の改良された人工毛髪用繊維及びその製造方法
US3111366A (en) Method for producing high shrinking acrylonitrile polymer fibres
US3330898A (en) Method for preparing highly shrinkable acrylonitrile polymer fibers
JP3756886B2 (ja) 高収縮性アクリル系繊維
JPH04119114A (ja) 速収縮性アクリル系合成繊維及びその製造方法
JP2002227018A (ja) 人工毛髪
JPH11200141A (ja) 抗ピリング性アクリル系繊維の製造法
JPS6112910A (ja) 高収縮性アクリロニトリル系合成繊維の製法
JPS6112911A (ja) 高収縮性アクリロニトリル系合成繊維の製造法
JPS6360129B2 (ja)
JPH0299609A (ja) 新規なアクリル系合成繊維の製造方法
US3352626A (en) Relaxation and crimp stabilization of acrylonitrile polymer fibers through treatment with aqueous solutions of acetonitrile, pyridine or dioxane
JPH02277810A (ja) 難燃アクリル系高収縮繊維
JPS5843483B2 (ja) 多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方法
JP2004332179A (ja) アクリル系合成繊維及びその製造方法
JPH0130923B2 (ja)
JPS6050883B2 (ja) 新規なアクリロニトリル系合成繊維およびその製造方法
JP2001181926A (ja) 捲縮除去性に優れた立毛布帛用アクリル系合成繊維及びその製造方法。