JP2003328222A - 失透性の改良された人工毛髪用繊維及びその製造方法 - Google Patents

失透性の改良された人工毛髪用繊維及びその製造方法

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JP2003328222A JP2002127884A JP2002127884A JP2003328222A JP 2003328222 A JP2003328222 A JP 2003328222A JP 2002127884 A JP2002127884 A JP 2002127884A JP 2002127884 A JP2002127884 A JP 2002127884A JP 2003328222 A JP2003328222 A JP 2003328222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 失透し易かった太い繊度のアクリル系人工毛
髪繊維において、高温多湿環境下での長期保存時や温水
処理でも失透しない品質の優れた繊維を提供すること。 【解決手段】 アクリロニトリルを35重量%以上含有
するアクリル系共重合体を主成分とし、繊維製造段階で
予め染料及び/又は顔料により着色されたアクリル系繊
維であって、単糸繊度が25〜75dtexで、且つ繊
維の80℃における動的粘弾性のtanδ値が0.3以
下である人工毛髪繊維。該繊維は、紡糸後水洗、乾燥及
び1.5倍以上の熱延伸後、125〜180℃の乾熱又
は湿熱で弛緩熱処理し、更に前熱処理より5℃以上高い
温度で且つ緊張状態で熱処理する事で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かつら、ヘアーピ
ース、ブレード、エクステンションヘアー、人形用頭飾
等に用いられるアクリル系人工毛髪用繊維に関し、従来
のアクリル系毛髪用繊維に比べ、耐失透性に優れた新規
な人工毛髪用繊維及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般にかつら、ヘアーピース、人形用頭
飾等に用いられる人工毛髪用繊維として、アクリル系繊
維、塩化ビニル系繊維、塩化ビニリデン系繊維、ポリエ
ステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維等があ
るが、中でもアクリル系繊維は、触感、艶及びボリュー
ム感が人毛に良く似ており、且つ櫛通りが良いといった
長所を有している為、毛髪用繊維として非常に優れた特
性を具備している。この人毛ライクな特徴を生かして従
来から頭飾製品に幅広く利用されて来たが、一方で、人
工毛髪用に適した太い繊度のアクリル系繊維は、非常に
失透し易いという欠点が有る。さらに、頭飾用途の場合
には人毛に近づけるべく艶消し操作や色付け操作を施す
のが一般的で、例えば特公昭56−44164号や特開
昭56−309号、特開昭56−311号に記載されて
いる酢酸セルロースや酸化チタン、水酸化アルミニウム
等の金属化合物を添加して艶消し操作を行った場合は、
その添加剤の親水性などの影響で、繊維の凝固時にボイ
ドが形成され易い。又後染め加工による方法で繊維を着
色した場合は、染色時の沸騰水中で再びボイドが再発
し、その後の乾燥過程である程度ボイドは消失するもの
の、完全には消失しきれない。その結果長期に亘って高
温多湿下の環境に暴露された場合や、80℃程度の比較
的緩やかな温水処理であっても失透を引き起こし易く、
結果透明感が失われ、色相が変化するという問題があ
り、未だ十分満足のゆく繊維が得られていないのが現状
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
失透し易かったアクリル系の人工毛髪用繊維の失透性の
問題を解決し、高温多湿環境下での長期保存時や80℃
程度の温水処理でも失透しない品質の優れた繊維を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
改良の為、鋭意検討の結果、アクリル系繊維の製造段階
で予め繊維を着色化し、更には、特定の熱処理を施す事
で動的粘弾性のtanδ値の小さい繊維を得る事が出
来、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は、アクリロニトリルを35
重量%以上含有するアクリル系共重合体を主成分とし、
繊維製造段階で予め染料及び/又は顔料で着色されたア
クリル系合成繊維であって、単糸繊度が25〜75dt
exで、且つ80℃に於ける繊維の動的粘弾性のtan
δ値が0.3以下である人工毛髪用繊維に関する。
【0006】その好ましい実施態様としては、顔料が該
アクリル系共重合体100重量部に対して0.05〜5
重量部の割合で含有されている事が好ましく、あるいは
グリシジルメタクリレートの重合体又はその共重合体が
アクリル系共重合体100重量部に対し、0.2〜20
重量部の割合で含有されているのが好ましい。
【0007】又、本発明は、アクリロニトリルを35重
量%以上含有するアクリル系共重合体を主成分とする樹
脂組成物を、染料及び/又は顔料により着色したもの
を、湿式紡糸し、水洗、乾燥し、その後、1.5倍以上
の熱延伸を施し、そして125〜180℃の乾熱又は湿
熱で弛緩熱処理後、前弛緩熱処理温度より5℃以上高い
温度で且つ緊張状態で更に熱処理する事を特徴とする人
工毛髪用繊維の製造方法に関する。その好ましい実施態
様としては、アクリル系共重合体が溶解された紡糸原液
中に、染料及び/又は顔料を添加して着色する上記製造
方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細説明する。
【0009】本発明で使用するアクリル系共重合体と
は、アクリロニトリルを35重量%以上とアクリロニト
リルと共重合可能なビニル系単量体を含む共重合体であ
る。ここで共重合可能な単量体としては、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、臭化ビリル、臭化ビニリデン;アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、又はそれらのモノ又はジアルキ
ル置換体;スチレン若しくはスチレンのα,β置換体;
ビニルアセテート;ビニルピロリドン、ビニルピリジン
若しくはそれらのアルキル置換体;アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、パラスチレンスルホン酸、2・ア
クリルアミド−2−メチルプロピルスルホン酸、パラメ
タクリロイルオキシベンゼンスルホン酸、メタクリロイ
ルオキシプロピルスルホン酸若しくはこれらの金属塩若
しくはアミン塩等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0010】本発明の人工毛髪用繊維を構成する上記共
重合体は、アクリロニトリルを35重量%以上含有して
いる事が必要である。アクリロニトリルが35重量%未
満では繊維の耐熱性が低い為に、目的とする失透性の優
れたものが得られない。
【0011】本発明の特徴は、予め繊維製造段階で着色
し、更に紡糸後の熱処理工程で特定の条件で熱処理を施
す事で、繊維の動的粘弾性のtanδ値の小さい繊維を
得る所にある。
【0012】繊維製造段階で予め繊維を着色化させてお
く事で、ボイドの再発の原因となる染色加工工程が不要
となり、又着色剤の存在による光散乱作用の影響等によ
り、高温多湿環境下での長期保存時や温水処理時でも色
相変化の少ない繊維が得られる。
【0013】本発明に使用する染料又は顔料などの着色
剤は、紡糸原液に用いられる溶剤に可溶な染料を用いて
も良く、カーボン等の無機顔料や他の有機顔料を用いて
もよく、またそれらを組み合わせて使用しても良い。そ
の中でも、光散乱作用の大きい無機又は有機顔料を用い
るのが好ましい。顔料を用いる場合は、アクリル系共重
合体100重量部に対して0.05〜5重量部の割合で
含有させるのが好ましい。
【0014】本発明において繊維製造段階で着色化する
手段としては、アクリル系共重合体に直接染料又は顔料
を添加してもよいし、共重合体を溶解した紡糸原液に添
加してもよいし、送液の工程で混合しても良い。また湿
式紡糸で糸条を形成後、浴槽内で着色しても良いが、よ
り安定した色相を得る為には、後述するように紡糸原液
に着色剤を添加して着色するのが好ましい。
【0015】本発明でいう動的粘弾性とは、繊維の弾性
値(E″)を繊維の粘性値(E′)で割った数値の事
で、tanδで表される。このtanδ値が大きくなる
程アクリル系重合体の分子鎖が動き易くなる事を意味
し、この数値が大きい程、温水又は沸騰水処理した時に
失透を引き起こし易くなると考えられる。
【0016】この動的粘弾性は、熱分析測定装置(セイ
コー電子製SSC/5200)を使い、振動数0.05
Hz,荷重2g±1g,昇温速度2℃/minの条件下
により測定されるものである。
【0017】本発明において、繊維の動的粘弾性のta
nδが0.3を越えると繊維が失透し易く、それ以下で
は極めて失透しにくくなる事が見い出された。動的粘弾
性のtanδが0.3以下の繊維は、後述する特定の熱
処理を施す事によって得られるが、他の方法で得られた
ものであっても構わない。
【0018】本発明の人工毛髪用繊維の単糸繊度は25
〜75dtexである。繊度が25dtex未満である
と軟らか過ぎて腰がなく、頭飾製品として好ましくな
く、一方、75dtexを超えると繊維が剛直となり、
繊維の触感を著しく低下させる。適切な繊度を有する事
が重要で、好ましくは、30〜70dtexが良い。
【0019】本発明においては、グリシジルメタクリレ
ート重合体又はその共重合体を、上記アクリル系共重合
体100重量部に対して、0.2〜20重量部の割合で
含有させるのが、失透防止の面で好ましい。0.2重量
%未満では失透改良効果が少なく、20重量%を超える
と、頭髪用繊維としての性能が薄れるばかりでなく、コ
ストも高くなり、好ましくない。これらグリシジルメタ
クリレート重合体又はその共重合体は、紡糸原液に添加
するのが好ましいが、それに限定されるものではない。
ここで、グリシジルメタクリレートの共重合体を用いる
場合、その共重合成分は特に限定されないが、メタアク
リル酸やメチルメタクリル酸等が挙げられる。
【0020】また繊維製造段階で着色化する手段として
は、アクリル系重合体を溶解する溶剤で溶解された紡糸
原液に対し、攪拌混合によって混合しても良いし、送液
の工程で静止型ラインミキサーにて混合しても良い。ま
た湿式紡糸で糸条を形成後、浴槽内で着色しても良い
が、より安定した色相を得る為には、紡糸原液に着色剤
を添加して着色するのが好ましい。
【0021】次に本発明の人工毛髪用繊維の製造方法に
ついて説明する。
【0022】本発明のアクリル系共重合体の共重合方法
は、通常知られているビニル系単量体の重合方法であれ
ば何れでも良い。例えば、懸濁重合法や溶液重合法、乳
化重合法等を挙げる事が出来る。
【0023】次に、このアクリル系共重合体、またはア
クリル系共重合体を主成分としその他の樹脂成分や添加
剤を混合した樹脂組成物を溶解して紡糸原液を調整す
る。ここで、紡糸原液に使用される溶剤としては、例え
ば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、アセトン、アセトニトリル等を使
う事が出来る。
【0024】紡糸原液のアクリル系共重合体濃度が高け
れば高い程、凝固時のボイド形成が少なくなり好ましい
が、通常その濃度は25〜35重量%が現実的である。
【0025】この共重合体溶液は、そのまま紡糸原液と
して使用しても良いが、通常は光沢を調整して人毛光沢
に近づける為、艶消し剤を添加する。使用する艶消し剤
としては、酸化チタン及び水酸化アルミ、酸化アルミ、
酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の金属化合
物や酢酸セルロース等のセルロース誘導体等を用いる事
が出来る。又必要に応じて失透を損なわない他の添加剤
を添加しても差しつかえない。他の添加剤としては、例
えば、着色安定剤、光安定剤、難燃剤、防錆剤、制電
剤、抗菌剤等を挙げる事が出来る。
【0026】また本発明においては、繊維製造段階で着
色化する手段のひとつとして、この紡糸原液中に、染料
又は顔料を添加して着色するのが好ましく、染料又は顔
料は攪拌混合によって混合しても良いし、送液の工程で
静止型ラインミキサーにて混合しても良い。
【0027】この様にして調整された紡糸原液は、通常
の湿式法により紡糸される。紡糸口金より凝固浴中に導
き糸条を形成させ、次いで一般的な条件で、水洗、延
伸、乾燥する。
【0028】その後、本発明における特定の熱処理が施
される。具体的には、1.5倍以上の熱延伸を施し、そ
して125〜180℃の乾熱又は湿熱で弛緩熱処理後、
前弛緩熱処理温度より5℃以上高い温度で且つ緊張状態
で更に熱処理する。
【0029】この様に、熱処理工程である特定の熱処理
を施す事により、動的粘弾性の小さい繊維が得られる。
特に、125〜180℃の乾熱又は湿熱雰囲気下で通常
の弛緩熱処理を施した後、更に前弛緩熱処理より5℃以
上高い温度で、しかも緊張状態で2段熱処理するという
工程が重要である。一方、熱処理温度が125℃未満の
ものや1段階の弛緩熱処理のみの場合は、動的粘弾性の
tanδ値も大きく、耐失透性の優れた繊維は得られ
ず、目的とする繊維は得難い。又熱処理温度が180℃
を超えると、繊維の融着等の問題が発生する為好ましく
ない。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明は何らこれらに限定されるものではな
い。実施例の記載に先立ち、失透性の評価方法について
説明する。失透性評価は高温多湿環境下を想定したヒュ
ーミディティーテストと80℃温水処理テストの2通り
を行った。
【0031】(ヒューミディティーテスト)実施例や比
較例で得られた繊維を用いて、長さ10cm、重さ5g
の繊維束を作成し、50℃、湿度80%の条件下で加熱
加湿器(TABAI製ヒューミディティーキャビネッ
ト)内で2ヶ月間吊るし、処理前の繊維と比較して視覚
的観点から5名の判定者による官能的評価を行い、以下
の基準で変色度合いを評価した。 5級:全く変色なく、極めて良好 4級:殆ど変色なく良好 3級:僅かに変色が認められるが合格レベル 2級:未処理品と比べて変色あり 1級:変色度合いが極めて著しい (温水処理テスト)実施例や比較例で得られた繊維を用
いて、長さ10cm、重さ5gの繊維束を作成し、80
℃の温水ポット中に30分間浸漬し、50℃で2時間乾
燥後、処理前の繊維束と比較して視覚的観点から5名の
判定者による官能的評価を行い、上記基準に従いランク
付けした。
【0032】(実施例1)アクリロニトリル52重量
%、塩化ビニリデン47重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダー1重量%からなるアクリル系共重合体を、アセト
ンに樹脂濃度で28重量%になるよう溶解し、次いでこ
の紡糸原液に、アクリル系共重合体100重量部に対
し、ポリグリシジルメタクリレート1重量部、及び0.
23重量部の液体タイプのイエロー染料(Cathil
on Yellow RLH)及び0.03重量部の液
体タイプのレッド染料(Cathilon Red T
-BLH)及び0.04重量部の液体タイプのブルー染
料(Cathilon BlueT-BLH)を添加、
混合して紡糸原液を作成した。この紡糸原液をノズル孔
径0.4mm、孔数100ホールズのノズルを用いて、2
0重量%のアセトン水溶液中へ押出し、水洗しながら
1.6倍に延伸し、ゲル膨潤糸条を得た。次いで120
℃の乾燥温度で乾燥させた後、2.5倍で熱延伸後、1
50℃の乾熱雰囲気下で0.9倍の弛緩熱処理を行い、
更に160℃の乾熱雰囲下で、且つ緊張状態で2段熱処
理を行った。
【0033】得られた繊維は、断面形状がまゆ型で、単
糸繊度は45dtexであった。又この繊維の80℃に
於ける動的粘弾性のtanδ値は0.26であった。
【0034】(実施例2)実施例1の紡糸原液に、更に
艶消し剤である酢酸セルロースをアクリル系共重合体1
00重量部に対して1重量部の割合で添加混合した紡糸
原液を作成し、以降実施例1と同様の方法で繊維を作成
した。
【0035】得られた繊維の80℃に於ける動的粘弾性
のtanδ値は0.26であった。
【0036】(実施例3)アクリロニトリル52重量
%、塩化ビニリデン47重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダー1重量%からなるアクリル系共重合体を、アセト
ンに樹脂濃度で28重量%になるよう溶解し、次いでこ
の紡糸原液に、アクリル系共重合体100重量部に対
し、ポリグリシジルメタクリレート1重量部、及び酢酸
セルロース1重量部及び0.3重量部のカーボンブラッ
ク及び0.3重量部の液体タイプのイエロー染料(Ca
thilonYellow RLH)及び0.1重量部
の液体タイプのレッド染料(CathilonRed
T-BLH)を添加、混合して紡糸原液を作成した。こ
の紡糸原液をノズル孔径0.4mm、孔数100ホールズ
のノズルを用いて、20重量%のアセトン水溶液中へ押
出し、水洗しながら1.6倍に延伸し、ゲル膨潤糸条を
得た。次いで120℃の乾燥温度で乾燥させた後2.5
倍で熱延伸後、150℃の乾熱雰囲気下で0.9倍の弛
緩熱処理を行い、更に160℃の乾熱雰囲下で、且つ緊
張状態で2段熱処理を行った。
【0037】得られた繊維は、断面形状がまゆ型で、単
糸繊度は45dtexであった。又この繊維の80℃に
於ける動的粘弾性値のtanδ値は0.26であった。
【0038】(実施例4)アクリロニトリル52重量
%、塩化ビニル47重量%、スチレンスルホン酸ソーダ
ー1重量%からなるアクリル系共重合体を、アセトンに
樹脂濃度で28重量%になるよう溶解し、次いでこの紡
糸原液に、アクリル系共重合体100重量部に対し、ポ
リグリシジルメタクリレート1重量部、及び酢酸セルロ
ース1重量部及び0.3重量部のカーボンブラックと
0.2重量部の不溶性モノアゾ系有機顔料(C.I.Pi
gmentYellow128、C.I.Pigment
Red208:Ciba-Geigy社製)を添加、混
合して紡糸原液を作成した。
【0039】この紡糸原液をノズル孔径0.4mm、孔数
100ホールズのノズルを用いて、20重量%のアセト
ン水溶液中へ押出し、水洗しながら1.6倍に延伸し、
ゲル膨潤糸条を得た。次いで120℃の乾燥温度で乾燥
させた後2.5倍で熱延伸後、150℃の乾熱雰囲気下
で0.9倍の弛緩熱処理を行い、更に160℃の乾熱雰
囲下で、且つ緊張状態で2段熱処理を行った。
【0040】得られた繊維は、断面形状がまゆ型で、単
糸繊度は45dtexであった。又この繊維の80℃に
於ける動的粘弾性値のtanδ値は0.26であった。
【0041】(実施例5)アクリロニトリル58重量
%、塩化ビニリデン41重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダー1重量%よりなるアクリル系共重合体を、DMF
(N,Nジメチルホルムアミド)に樹脂濃度で26重量
%になるよう溶解し、次いでこの紡糸原液に、実施例3
と同様の方法及び割合で酢酸セルロース及び着色剤を添
加、混合して紡糸原液を作成した。この紡糸原液をノズ
ル孔径0.35mm、孔数100ホールズのノズルを用い
て50重量%のDMF水溶液中に押出し、水洗しながら
2倍に延伸し、ゲル膨潤糸条を得た。次いで120℃の
乾燥温度で乾燥させた後2倍で熱延伸後、165℃の飽
和水蒸気雰囲気下で0.85倍の弛緩熱処理を行い、更
に180℃の飽和水蒸気雰囲下で、且つ緊張状態で2段
熱処理を行った。
【0042】得られた繊維は、断面形状はほぼ円形を有
し、単糸繊度は55dtexであった。又この繊維の8
0℃に於ける動的粘弾性値のtanδ値は0.19であ
った。
【0043】(実施例6)アクリロニトリル70重量
%、塩化ビニル29重量%、スチレンスルホン酸ソーダ
ー1重量%よりなるアクリル系共重合体をDMAc(ジ
メチルアセトアミド)に樹脂濃度で27重量%になるよ
う溶解し、次いでこの紡糸原液に、実施例1と同様の方
法及び割合で着色剤を添加し、更に酢酸セルロース1重
量部を添加、混合して紡糸原液を作成した。この原液を
ノズル孔径0.35mm、孔数100ホールズのノズルを
用いて55重量%のDMAc水溶液中に押出し、水洗し
ながら2倍に延伸し、ゲル膨潤糸条を得た。次いで12
0℃の乾燥温度で乾燥させた後2倍で熱延伸後、125
℃の加圧水蒸気雰囲気下で0.75倍の弛緩熱処理を行
い、更に125℃の加圧水蒸気雰囲下で、且つ緊張状態
で2段熱処理を行った。
【0044】得られた繊維は断面形状がほぼ円形を有
し、単糸繊度は60dtexであった。又この繊維の8
0℃に於ける動的粘弾性値のtanδ値は0.13であ
った。
【0045】(比較例1)アクリロニトリル52重量
%、塩化ビニリデン47重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダー1重量%からなるアクリル系共重合体を、アセト
ンに樹脂濃度で28重量%になるよう溶解し、紡糸原液
を作成した。この紡糸原液を用いて、実施例1と同様の
方法で、ノズル孔径0.4mm、孔数100ホールズのノ
ズルを用いて、20重量%のアセトン水溶液中へ押出
し、水洗しながら1.6倍に延伸し、ゲル膨潤糸条を得
た。次いで120℃の乾燥温度で乾燥させた後2.5倍
で熱延伸後、150℃の乾熱雰囲気下で0.9倍の弛緩
熱処理を行った。次いでこの繊維を下記方法で紡糸後に
後染め加工により着色した。
【0046】後染め加工方法は、カチオン染料(Max
ilon Yellow 2RL0.55%owf、M
axilon Red GRL0.25%owf、Ma
xilon Blue GRL0.30%owf:何れ
もCiba−Geigy社製)と助剤として、酢酸及び
酢酸ナトリウム及び陰イオン系分散剤2%owf(Le
venolWX:花王社製)、促染剤0.4%owf
(ラウリル硫酸ナトリウム)を用い、浴比1:25で1
時間常圧沸騰させ、水洗、乾燥後、こげ茶色の色相を有
する繊維を得た。
【0047】得られた繊維の単糸繊度は45dtex
で、動的粘弾性値のtanδ値は0.35であった。
【0048】(比較例2)アクリロニトリル58重量
%、塩化ビニリデン41重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダー1重量%よりなるアクリル系共重合体を、DMF
(N,Nジメチルホルムアミド)に樹脂濃度で26重量
%になるよう溶解し、次いでこの紡糸原液に、酢酸セル
ロースをアクリル系共重合体100重量部に対して1重
量部の割合で添加、混合して紡糸原液を作成した。この
紡糸原液をノズル孔径0.35mm、孔数100ホールズ
のノズルを用いて50重量%のDMF水溶液中に押出
し、水洗しながら2倍に延伸し、ゲル膨潤糸条を得た。
次いで120℃の乾燥温度で乾燥させた後2倍で熱延伸
後、160℃の飽和水蒸気雰囲気下で0.85倍の弛緩
熱処理を行った。次いでこの繊維を比較例1と同様の処
方、方法で紡糸後に後染め加工により着色し、試料を作
成した。
【0049】得られた繊維は、断面形状はほぼ円形を有
し、単糸繊度は55dtexであった。又この繊維の8
0℃に於ける動的粘弾性値のtanδ値は0.32であ
った。
【0050】(比較例3)アクリロニトリル52重量
%、塩化ビニリデン47重量%、スチレンスルホン酸ソ
ーダー1重量%からなるアクリル系共重合体を、アセト
ンに樹脂濃度で28重量%になるよう溶解し、次いでこ
の紡糸原液に、アクリル系共重合体100重量部に対し
て、酢酸セルロース1重量部及び0.23重量部の液体
タイプのイエロー染料(Cathilon Yello
w RLH)及び0.03重量部の液体タイプのレッド
染料(Cathilon Red T-BLH)及び
0.04重量部の液体タイプのブルー染料(Cathi
lon Blue T-BLH)を添加、混合して紡糸
原液を作成した。この紡糸原液をノズル孔径0.4mm、
孔数100ホールズのノズルを用いて、20重量%のア
セトン水溶液中へ押出し、水洗しながら1.6倍に延伸
し、ゲル膨潤糸条を得た。次いで120℃の乾燥温度で
乾燥させた後2.5倍で熱延伸後、120℃の乾熱雰囲
気下で0.95倍の弛緩熱処理を行った。
【0051】得られた繊維は、断面形状がまゆ型で、単
糸繊度は45dtexであった。又この繊維の80℃に
於ける動的粘弾性値のtanδ値は0.42であった。
【0052】実施例及び比較例の失透性の評価結果を表
1に示す。
【0053】
【表1】 実施例1〜6の結果から、紡糸原液に着色剤を添加し、
紡糸後特定の熱処理を施すことによって、動的粘弾性の
tanδ値が0.3以下の繊維が得られること、そして
この繊維は、高温多湿下を想定したヒューミディティ−
テスト後や80℃温水処理後の変色度合が少なく、耐失
透性に優れる事が判る。一方、比較例1〜3に示した様
に、後染め加工により着色したものや、動的粘弾性のt
anδ値が0.3を超える繊維に於いては、ヒューミデ
ィティ−テスト後及び80℃温水処理後の変色度合が大
きく、失透性が劣る結果となった。
【0054】
【発明の効果】本発明の人工毛髪用繊維は、人毛ライク
なアクリル系本来の特徴を保持しながら、耐失透性に優
れた繊維であり、かつら、ヘアーピース、ブレード、エ
クステンションヘアー、人形用頭飾等として広範囲に利
用する事が出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリロニトリルを35重量%以上含有
    するアクリル系共重合体を主成分とし、繊維製造段階で
    予め染料及び/又は顔料で着色されたアクリル系合成繊
    維であって、単糸繊度が25〜75dtexで、且つ8
    0℃に於ける繊維の動的粘弾性のtanδ値が0.3以
    下である人工毛髪用繊維。
  2. 【請求項2】 顔料が、アクリル系共重合体100重量
    部に対して、0.05〜5重量部の割合で含有されてい
    る請求項1記載の人工毛髪用繊維。
  3. 【請求項3】 グリシジルメタクリレートの重合体又は
    その共重合体が、アクリル系共重合体100重量部に対
    して、0.2〜20重量部の割合で含有されている、請
    求項1又は2記載の人工毛髪用繊維。
  4. 【請求項4】 アクリロニトリルを35重量%以上含有
    するアクリル系共重合体を主成分とする樹脂組成物を染
    料及び/又は顔料により着色したものを、湿式紡糸し、
    水洗、乾燥処理し、その後、1.5倍以上の熱延伸を施
    し、そして125〜180℃の乾熱又は湿熱で弛緩熱処
    理後、前弛緩熱処理温度より5℃以上高い温度で且つ緊
    張状態で更に熱処理する事を特徴とする人工毛髪用繊維
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 アクリル系共重合体が溶解された紡糸原
    液中に、染料及び/又は顔料を添加して着色する、請求
    項4記載の人工毛髪用繊維の製造方法。
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