JPS5843483B2 - 多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方法 - Google Patents
多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方法Info
- Publication number
- JPS5843483B2 JPS5843483B2 JP7704879A JP7704879A JPS5843483B2 JP S5843483 B2 JPS5843483 B2 JP S5843483B2 JP 7704879 A JP7704879 A JP 7704879A JP 7704879 A JP7704879 A JP 7704879A JP S5843483 B2 JPS5843483 B2 JP S5843483B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- fiber
- modacrylic
- fibers
- cellulose acetate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方
法に関する。
法に関する。
綿、羊毛、絹等の天然繊維は20〜40%の吸水性があ
り、人間の体内から発する汗を十分吸収するため着用時
の快適さが得られるが、合成繊維は制電性及び吸湿性に
欠けると共に吸水性、吸汗性を有しない点で商品価値と
して天然繊維に劣る。
り、人間の体内から発する汗を十分吸収するため着用時
の快適さが得られるが、合成繊維は制電性及び吸湿性に
欠けると共に吸水性、吸汗性を有しない点で商品価値と
して天然繊維に劣る。
特に肌着、(つ下、毛布など寝装具、及びスポーツウェ
ア等において吸水−吸汗性がなげれば、体外に発した汗
は繊維表面に凝縮付着し、ベトッキ、冷感、体温調節機
能の低下など、着用時の不快さは免れない。
ア等において吸水−吸汗性がなげれば、体外に発した汗
は繊維表面に凝縮付着し、ベトッキ、冷感、体温調節機
能の低下など、着用時の不快さは免れない。
こうした合成繊維における吸水−吸汗性のなさを解決す
る為に従来より種々の改良がなされてきた。
る為に従来より種々の改良がなされてきた。
改良方法の大部分は繊維中に微小な空孔を形成させたり
、繊維表面に凹凸を形成させたりするものである。
、繊維表面に凹凸を形成させたりするものである。
例えば特開昭47−25418号公報、特公昭47−1
5901号公報、特公昭48−6649号公報、特公昭
48−6650号公報にはアクリル繊維の製造工程中で
の膨潤ゲルドウ中の微小なボイドを残存させるよう温和
な乾燥条件を選択する事により多孔質のアクリル繊維を
製造する方法が記載されている。
5901号公報、特公昭48−6649号公報、特公昭
48−6650号公報にはアクリル繊維の製造工程中で
の膨潤ゲルドウ中の微小なボイドを残存させるよう温和
な乾燥条件を選択する事により多孔質のアクリル繊維を
製造する方法が記載されている。
又、特開昭47−25416号公報、特公昭48−82
85号公報、特公昭48−8286号公報にはアクリル
繊維の製造工程中での膨潤ゲルドウに水溶性化合物を充
填し、乾燥、後処理の後で、充填物を溶出させ、ボイド
を再生することが記載されている。
85号公報、特公昭48−8286号公報にはアクリル
繊維の製造工程中での膨潤ゲルドウに水溶性化合物を充
填し、乾燥、後処理の後で、充填物を溶出させ、ボイド
を再生することが記載されている。
上記の方法に共通する点は、アクリル繊維の製造工程中
での膨潤ゲルドウの本来含有するミクロボイドを最終製
品に残存させた多孔性アクリル繊維を目的物とすること
にある。
での膨潤ゲルドウの本来含有するミクロボイドを最終製
品に残存させた多孔性アクリル繊維を目的物とすること
にある。
との膨潤ゲルドウに含有されるミクロボイドは熱的に極
めて不安定なものである。
めて不安定なものである。
特にアクリロニトリル含有率80重量%以下のモダクリ
ル系共重合体においてはもつとも不安定である。
ル系共重合体においてはもつとも不安定である。
この為に繊維製造工程において特に乾燥、収縮、クリン
プセット工程において高温処理を行なう事が出来ず、最
終製品の耐熱性、形態保持性、クリンプ安定性に乏しく
、製品の商品価値を著しく低下させる。
プセット工程において高温処理を行なう事が出来ず、最
終製品の耐熱性、形態保持性、クリンプ安定性に乏しく
、製品の商品価値を著しく低下させる。
得られた製品中のボイドは、ボイド半径10〜100O
Aと極めて微小である。
Aと極めて微小である。
こうした微小なボイドを無数に、かつ繊維中物−に含有
する為に繊維は強伸度が小さく光沢に乏しく、かつ染色
後の色もくすんでいる等欠点が多いものである。
する為に繊維は強伸度が小さく光沢に乏しく、かつ染色
後の色もくすんでいる等欠点が多いものである。
又、無数の微小なボイドが均一に存在する為に、繊維の
耐熱性が悪(、高温染色、スチーミング処理、アイロン
処理等においてボイドが消滅し吸水性の低下、色合いの
変化、形態保持性の低下など重大な品質の低下がみられ
る。
耐熱性が悪(、高温染色、スチーミング処理、アイロン
処理等においてボイドが消滅し吸水性の低下、色合いの
変化、形態保持性の低下など重大な品質の低下がみられ
る。
更にこうしたミクロボイドにより吸水性を発現させよう
とする事はミクロボイド同士がお互いに独立して存在し
やすく繊維中へ水を吸収する通路となりにくい点で効果
的でない。
とする事はミクロボイド同士がお互いに独立して存在し
やすく繊維中へ水を吸収する通路となりにくい点で効果
的でない。
即ちある程度の吸水性を持たせる為にはかなりの量のミ
クロボイド含有率が必要となり、この事が更に繊維性能
、商品価値を低下させるという欠陥を有している。
クロボイド含有率が必要となり、この事が更に繊維性能
、商品価値を低下させるという欠陥を有している。
従来より酢酸セルローズ−アクリル系重合体或いは酢酸
セルローズ−モダクリル系共重合体の混合紡糸により風
合改良、染色性改良等の試みが、なされている。
セルローズ−モダクリル系共重合体の混合紡糸により風
合改良、染色性改良等の試みが、なされている。
例えば特公昭31−968号公報、特公昭33−231
7号公報、特公昭39−14029号公報にはアクリル
系重合体或いはモダクリル系共重合体に酢酸セルローズ
を混合した紡糸原液より染色性、風合を改良した繊維を
製造する方法が記載されている。
7号公報、特公昭39−14029号公報にはアクリル
系重合体或いはモダクリル系共重合体に酢酸セルローズ
を混合した紡糸原液より染色性、風合を改良した繊維を
製造する方法が記載されている。
この方法により得られた繊維は十分に緻密であって繊維
内部にキャピラリー状のマクロボイドを持つ吸水性を有
する繊維は得られていない。
内部にキャピラリー状のマクロボイドを持つ吸水性を有
する繊維は得られていない。
更に特公昭39−14030号公報には酢酸セルローズ
を混合する手段としてアクリル系重合体の重合時に添加
することが記載されているが酢酸セルローズをアクリル
系重合体の重合時に添加したものを用いると、紡出糸条
の耐熱性が低下し繊維製造工程中のトラブルの原因とな
り、又製品の品質も十分のものは得られない。
を混合する手段としてアクリル系重合体の重合時に添加
することが記載されているが酢酸セルローズをアクリル
系重合体の重合時に添加したものを用いると、紡出糸条
の耐熱性が低下し繊維製造工程中のトラブルの原因とな
り、又製品の品質も十分のものは得られない。
一方、特公昭44−11969号公報及び特開昭50−
118027号公報、特開昭50 118026号公報にはアクリル系重合体、或いはモダ
クリル系重合体中に酢酸セルローズを微分散、或いは酢
酸セルローズb″酸化チタン等を微分/ 散させ、獣毛様の繊維を得ようとするものが記載されて
いるが本発明にて得られるような吸水性を有する多孔性
の繊維は得られていない。
118027号公報、特開昭50 118026号公報にはアクリル系重合体、或いはモダ
クリル系重合体中に酢酸セルローズを微分散、或いは酢
酸セルローズb″酸化チタン等を微分/ 散させ、獣毛様の繊維を得ようとするものが記載されて
いるが本発明にて得られるような吸水性を有する多孔性
の繊維は得られていない。
上述の理由により、従来の方法では良好な吸水性を持ち
、かつ良好な耐熱性、染色性、光沢を有する多孔性のア
クリル系合成繊維、或いはモダクリル系合成繊維を製造
する事は出来ない。
、かつ良好な耐熱性、染色性、光沢を有する多孔性のア
クリル系合成繊維、或いはモダクリル系合成繊維を製造
する事は出来ない。
本発明者らは、かよる欠点を改良すべく鋭意研究の結果
本発明を完成した。
本発明を完成した。
本発明の目的は、優れた吸水性を有し、且つ良好な糸質
を有する多孔性のモダクリル系合成繊維を提供するにあ
る。
を有する多孔性のモダクリル系合成繊維を提供するにあ
る。
他の目的は優れた吸水性を有し、且つ良好な糸質を有す
る多孔性のモダクリル系合成繊維を工業的容易且つ安価
に製造する方法を提供するにある。
る多孔性のモダクリル系合成繊維を工業的容易且つ安価
に製造する方法を提供するにある。
本発明は、酢酸セルローズ2〜50重量%と塩化ビニル
及び/又は塩化ビニリデンを20〜60重重%含有する
モダクリル系共重合体50〜98重量%とよりなり且つ
空孔の表面積Aが15m′/1以下、空孔率Vが0.0
5〜0.75 crit/ ?でV、1 −か一以上の空孔を含有する多孔性のモダクリ 3
0 ル系合成繊維であり、本発明方法は、酢酸セルローズを
2〜50重量部と、塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
ンを20〜60重量%含有するモダクリル系共重合体5
0−98重量部とよりなる重合体を15〜35重量%含
有する有機溶剤溶液を凝固浴中に紡出し2.5〜8倍に
1次延伸して水膨潤状態にある繊維を100−180℃
の温度で水分率が1.0重量%以下になるまで乾燥し次
いで湿熱で3倍以下の2次延伸を行なう事を特徴とする
。
及び/又は塩化ビニリデンを20〜60重重%含有する
モダクリル系共重合体50〜98重量%とよりなり且つ
空孔の表面積Aが15m′/1以下、空孔率Vが0.0
5〜0.75 crit/ ?でV、1 −か一以上の空孔を含有する多孔性のモダクリ 3
0 ル系合成繊維であり、本発明方法は、酢酸セルローズを
2〜50重量部と、塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
ンを20〜60重量%含有するモダクリル系共重合体5
0−98重量部とよりなる重合体を15〜35重量%含
有する有機溶剤溶液を凝固浴中に紡出し2.5〜8倍に
1次延伸して水膨潤状態にある繊維を100−180℃
の温度で水分率が1.0重量%以下になるまで乾燥し次
いで湿熱で3倍以下の2次延伸を行なう事を特徴とする
。
本発明のモダクリル系合成繊維は酢酸セルロース2〜5
0重量%、好ましくは5〜30重量%とモダクリル系共
重合体50〜98重量%、好ましくは70〜95重量%
よりなる。
0重量%、好ましくは5〜30重量%とモダクリル系共
重合体50〜98重量%、好ましくは70〜95重量%
よりなる。
本発明に適用される酢酸セルローズは特に限定されない
が、通常酢化度48−63%で平均重合度50−300
のものである。
が、通常酢化度48−63%で平均重合度50−300
のものである。
又、本発明に適用するモダクリル系共重合体は塩化ビニ
ル及び/又は塩化ビニリデンを20〜60重量%、5重
量%未満の共重合可能なモノマー、及びアクリロニトリ
ルよりなる。
ル及び/又は塩化ビニリデンを20〜60重量%、5重
量%未満の共重合可能なモノマー、及びアクリロニトリ
ルよりなる。
共重合可能なモノマーとしては例えばアクリル酸メチル
、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル
酸又はメタクリル酸のアルキルエステル類、アクリルア
ミド及びメタクリルアミド等のビニル系アミド類及びそ
れらのN−モノ置換アミド類或いはNN−ジ置換アミド
類、酢酸ビニル及びスチレンスルホン酸、アリルスルホ
ン酸すとのスルホン酸含有のビニル系不飽和単量体類及
びそれらの塩類等が挙げられる0特にアリルスルホン酸
又はメタリルスルホン酸又はそれらの塩類を0.5〜3
.0重量%共重合せしめる事により、単に染色性を向上
するに留まらず、無数の微小のボイドの発生を抑止する
事により耐熱性の低下を抑え、更にマクロな空孔を有し
且つ吸水性に優れた多孔性の繊維が得られる。
、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル
酸又はメタクリル酸のアルキルエステル類、アクリルア
ミド及びメタクリルアミド等のビニル系アミド類及びそ
れらのN−モノ置換アミド類或いはNN−ジ置換アミド
類、酢酸ビニル及びスチレンスルホン酸、アリルスルホ
ン酸すとのスルホン酸含有のビニル系不飽和単量体類及
びそれらの塩類等が挙げられる0特にアリルスルホン酸
又はメタリルスルホン酸又はそれらの塩類を0.5〜3
.0重量%共重合せしめる事により、単に染色性を向上
するに留まらず、無数の微小のボイドの発生を抑止する
事により耐熱性の低下を抑え、更にマクロな空孔を有し
且つ吸水性に優れた多孔性の繊維が得られる。
塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデンの含有量が20重
量%未満では難燃性の不足や、モダクリル系合成繊維特
有の柔かい風合いが不足し、一方60重量%を超えると
重合性、可紡性、耐熱性及び糸質の低下がある為に避け
なければならない。
量%未満では難燃性の不足や、モダクリル系合成繊維特
有の柔かい風合いが不足し、一方60重量%を超えると
重合性、可紡性、耐熱性及び糸質の低下がある為に避け
なければならない。
繊維中に含有する酢酸セルローズの量が2重量%未満で
はモダクリル系共重合体との相分離の量が不十分で、吸
水性の付与は十分でない。
はモダクリル系共重合体との相分離の量が不十分で、吸
水性の付与は十分でない。
一方50重量%を超えると相分離形態が太き(なり繊維
の強度、伸度、染色性、光沢などの低下及び不均一性を
生じる為、避けねばならない。
の強度、伸度、染色性、光沢などの低下及び不均一性を
生じる為、避けねばならない。
本発明のモダクリル系合成繊維は酢酸セルローズが繊維
軸方向に筋状に分散しており、通常筋の長さと直径の比
は10以上である。
軸方向に筋状に分散しており、通常筋の長さと直径の比
は10以上である。
本発明のモダクリル系合成繊維は繊維中に主として巨大
空孔を有するものであり、その巨大空孔は酢酸セルロー
ズとモダクリル系共重合体との相分離により生じたもの
である。
空孔を有するものであり、その巨大空孔は酢酸セルロー
ズとモダクリル系共重合体との相分離により生じたもの
である。
この巨大空孔が吸水性に大きく貢献するもので本発明繊
維のモダクリル系共重合体の部分は通常のモダクリル系
繊維と略同程度の緻密度を有する。
維のモダクリル系共重合体の部分は通常のモダクリル系
繊維と略同程度の緻密度を有する。
又、本発明のモダクリル系合成繊維は空孔の表面積Aが
15 rrl/fl以下、好ましくは0.02〜10
tri’/ ?で空孔率Vが0.05〜0.75cII
l/S’、繊維中の空孔の表面積A(m/f?)は、液
体窒素温度において繊維に窒素ガスを吸着させ、BFT
式により繊維の全表面積を求め、その値から繊維外皮の
表面積を差し引く事によって求めた。
15 rrl/fl以下、好ましくは0.02〜10
tri’/ ?で空孔率Vが0.05〜0.75cII
l/S’、繊維中の空孔の表面積A(m/f?)は、液
体窒素温度において繊維に窒素ガスを吸着させ、BFT
式により繊維の全表面積を求め、その値から繊維外皮の
表面積を差し引く事によって求めた。
ここで測定に供する繊維の量としては、測定される全表
面積の値が1−以上になるよう調整した。
面積の値が1−以上になるよう調整した。
又、空孔率V(ffl/S’:)は、繊維と同一組成の
十分に緻密に作成したフィルムの密度ρ(? /cri
t )を測定し、かつ写真法によって求めた繊維の空孔
な含んだ平均断面積なS(cm)とし、■式より求めた
繊維の空孔を含まない部分の真の平均断面積を5o(c
4)として■式により求められるものである。
十分に緻密に作成したフィルムの密度ρ(? /cri
t )を測定し、かつ写真法によって求めた繊維の空孔
な含んだ平均断面積なS(cm)とし、■式より求めた
繊維の空孔を含まない部分の真の平均断面積を5o(c
4)として■式により求められるものである。
但しDeは繊維のデニールである
空孔率Vが0.05 cyt/ 9未満では繊維の吸水
性が十分でな(一方0.75 crit/ ?を越える
と繊維の強度、伸度が低下するばかりでなく、光沢、染
色性にも悪影響を及ぼすので避けなげればならない。
性が十分でな(一方0.75 crit/ ?を越える
と繊維の強度、伸度が低下するばかりでなく、光沢、染
色性にも悪影響を及ぼすので避けなげればならない。
又、空孔の表面積Aが15m”/7を越えると繊維内に
微小な空孔が増加し、強度、伸度が低下するのみでなく
、染色性耐熱性を低下させるので避けなげればならない
。
微小な空孔が増加し、強度、伸度が低下するのみでなく
、染色性耐熱性を低下させるので避けなげればならない
。
又は強度、伸度のみならず耐熱性、染色性等が低下する
。
。
未満となると繊維中の空孔が小さくなり、その大きさは
例えば球に換算すると、半径1000A未満となって優
れた吸水性が得られず、又、強伸度も低下する。
例えば球に換算すると、半径1000A未満となって優
れた吸水性が得られず、又、強伸度も低下する。
本発明のモダクリル系合成繊維は酢酸セルローズ2〜5
0重量部、好ましくは5〜30重量部と塩化ビニル及び
/又は塩化ビニリデンを20〜60重量%含有するモダ
クリル系共重合体50〜98重量部、好ましくは70〜
95重量部とよりなる重合体を15〜35重量%、好ま
しくは17〜30重量%含有する有機溶剤溶液を好まし
くは高々30℃の凝固浴中に紡出し製造する。
0重量部、好ましくは5〜30重量部と塩化ビニル及び
/又は塩化ビニリデンを20〜60重量%含有するモダ
クリル系共重合体50〜98重量部、好ましくは70〜
95重量部とよりなる重合体を15〜35重量%、好ま
しくは17〜30重量%含有する有機溶剤溶液を好まし
くは高々30℃の凝固浴中に紡出し製造する。
酢酸セルローズ及びモダクリル系共重合体の量がこの範
囲を逸脱すると優れた吸水性及び糸質を有するモダクリ
ル系合成繊維が得られない。
囲を逸脱すると優れた吸水性及び糸質を有するモダクリ
ル系合成繊維が得られない。
又、重合体の濃度が15重量%未満では生産コストが割
高となるばかりでなく、ボイドの発生、強伸度の低下等
が起る。
高となるばかりでなく、ボイドの発生、強伸度の低下等
が起る。
一方35重量%を越えると粘度上昇による操業性及び可
紡性の低下更には糸質の低下をきたすので避けねばなら
ない。
紡性の低下更には糸質の低下をきたすので避けねばなら
ない。
本発明に適用される有機溶剤は、酢酸セルローズ、及び
モダクリル系共重合体の共通溶剤を使用しうるが、通常
はジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、エチレンカーボネート等の有機溶剤
が溶剤の回収、精製の点で好ましい。
モダクリル系共重合体の共通溶剤を使用しうるが、通常
はジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、エチレンカーボネート等の有機溶剤
が溶剤の回収、精製の点で好ましい。
又、凝固浴としては、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレンカーボ
ネート等の有機溶剤の水溶液及びグロビルアルコール、
ケロシン等の有機溶剤が使用し得るが、特に重合体の溶
剤に使用する有機溶剤の水溶液が好ましい。
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレンカーボ
ネート等の有機溶剤の水溶液及びグロビルアルコール、
ケロシン等の有機溶剤が使用し得るが、特に重合体の溶
剤に使用する有機溶剤の水溶液が好ましい。
又、紡糸原液中にはゲル化しない程度の水分や酸化アン
チモン、塩化アンチモン等の難燃性向上剤を添加しても
よい。
チモン、塩化アンチモン等の難燃性向上剤を添加しても
よい。
水分の添加は、紡糸原液の粘度調整及び紡出糸のミクロ
ボイド発生の抑制という点で、効果的である。
ボイド発生の抑制という点で、効果的である。
又水分添加率を増加していくと繊維中に分散した酢酸セ
ルローズはより細長くなる傾向にある。
ルローズはより細長くなる傾向にある。
紡出は通常のモダクリル或いはアクリル系合成繊維と同
様な条件で行なえばよく、数段の浴槽を通じ、順次延伸
水洗を行ない2.5倍〜8倍、好ましくは3〜6倍の1
次延伸を行なう。
様な条件で行なえばよく、数段の浴槽を通じ、順次延伸
水洗を行ない2.5倍〜8倍、好ましくは3〜6倍の1
次延伸を行なう。
1次延伸倍率が2.5倍未満では繊維の延伸、配向か不
足し、強度が低く、又繊維にクラックが入り避けねばな
らない。
足し、強度が低く、又繊維にクラックが入り避けねばな
らない。
一方8倍を越えると、緻密化が進行し過ぎて充分な吸水
性が得られず、又操業性が低下する為避けなげればなら
ない。
性が得られず、又操業性が低下する為避けなげればなら
ない。
1次延伸を行なった糸は通常酢酸セルローズの筋状の分
散及びモダクリル系共重合体との相分離により発生した
空孔が、より明確になっている。
散及びモダクリル系共重合体との相分離により発生した
空孔が、より明確になっている。
又、この繊維中には、通常の膨潤ゲルドウが本来含有す
るミクロボイドも多数音まれている。
るミクロボイドも多数音まれている。
このミクロボイドは一般的に繊維の吸水性への寄与は小
さく、繊維の耐熱性、染色性、光沢など低下させる為に
好ましくない。
さく、繊維の耐熱性、染色性、光沢など低下させる為に
好ましくない。
この為にミクロボイドと大きなボイドが混在する繊維を
乾燥し、ミクロボイドを消去するが、この場合の乾燥条
件としては、100〜180℃の温度で水分率1.0重
量%以下になるまで乾燥することにより、ミクロボイド
のみを消去し相分離による大きなボイドは残す事が出来
る。
乾燥し、ミクロボイドを消去するが、この場合の乾燥条
件としては、100〜180℃の温度で水分率1.0重
量%以下になるまで乾燥することにより、ミクロボイド
のみを消去し相分離による大きなボイドは残す事が出来
る。
乾燥温度が100℃未満では、モダクリル系共重合体側
に多数存在するミクロボイドの焼きつぶしが完全に行な
われず、糸の強伸度の低下や光沢、染色性及び耐熱性の
低下がある。
に多数存在するミクロボイドの焼きつぶしが完全に行な
われず、糸の強伸度の低下や光沢、染色性及び耐熱性の
低下がある。
又、180℃を超えると繊維の硬化、着色等を生じめる
為に避けなければならない。
為に避けなければならない。
乾燥には、繊維と高温の金属面が接するような熱ローラ
ー型乾燥機を使用するのが好ましい。
ー型乾燥機を使用するのが好ましい。
又、補助的に100〜150℃の温度をもつ熱風の吹き
付げによる乾燥も併用すれば、乾燥の均一性向上という
点でより好ましいものとなる。
付げによる乾燥も併用すれば、乾燥の均一性向上という
点でより好ましいものとなる。
乾燥上りの繊維のもつ水分率は、1.0%以下に抑えな
げればならない。
げればならない。
水分率が1.0%を超えると繊維の乾燥むらが生じ、部
分的に多数のミクロボイドが存在する事になり、染色む
ら、光沢むら、強度むら等品質の均一性を低下させる為
に避けなければならない。
分的に多数のミクロボイドが存在する事になり、染色む
ら、光沢むら、強度むら等品質の均一性を低下させる為
に避けなければならない。
この乾燥工程において駆動部にトルクモーターを使用し
、乾燥と同時に5〜15%の収縮を行なう事も可能であ
る。
、乾燥と同時に5〜15%の収縮を行なう事も可能であ
る。
乾燥後の繊維は、繊維中のモダクリル系共重合体と酢酸
セルローズの相分離をより明確にし吸水性を向上させる
ため及び適度の繊維物性をもたせる為に、湿温下により
3倍以下、好ましくは1.05〜2倍の二次延伸を行な
う必要がある。
セルローズの相分離をより明確にし吸水性を向上させる
ため及び適度の繊維物性をもたせる為に、湿温下により
3倍以下、好ましくは1.05〜2倍の二次延伸を行な
う必要がある。
延伸倍率が3倍を越えると糸切れが起り、それを避ける
為、高温にすると繊維の膠着及び融着が起り吸水性が著
しく低下する。
為、高温にすると繊維の膠着及び融着が起り吸水性が著
しく低下する。
2次延伸後、通常湿熱収縮、オイリング、クリンプ付与
、クリンプセット等により良い紡績性及び性能を付与す
る後処理工程を経て、最終製品となる。
、クリンプセット等により良い紡績性及び性能を付与す
る後処理工程を経て、最終製品となる。
本発明により得られる多孔性モダクリル系合成繊維の特
長は、大きな吸水率、吸水速度をもつ事、吸水時の湿潤
強伸度がすぐれる事、良好な光沢をもつ事、染色時の色
が鮮明な事等が挙げられる。
長は、大きな吸水率、吸水速度をもつ事、吸水時の湿潤
強伸度がすぐれる事、良好な光沢をもつ事、染色時の色
が鮮明な事等が挙げられる。
天然繊維においては、湿潤時のバルキー性、腰感がなく
なるが、本発明による多孔性アクリル系合成繊維におい
ては、繊維中の空孔に水を吸い込むという物理的な吸水
機構である為に、繊維のバルキー性、腰感の低下がなく
その上に吸水性、透水比、透湿性にすぐれて(・る。
なるが、本発明による多孔性アクリル系合成繊維におい
ては、繊維中の空孔に水を吸い込むという物理的な吸水
機構である為に、繊維のバルキー性、腰感の低下がなく
その上に吸水性、透水比、透湿性にすぐれて(・る。
更に塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデンを、20〜6
0重量%含有するモダクリル系共重合体が、50〜98
重量部よりなる為に、難燃性にもすぐれたものである。
0重量%含有するモダクリル系共重合体が、50〜98
重量部よりなる為に、難燃性にもすぐれたものである。
この難燃性を向上させる為に三酸化アンチモン等の難燃
剤を数束量%添加しても吸水性、可紡性、糸質等低下さ
せる事なく目的とする多孔性のモダクリル系合成繊維が
得られる。
剤を数束量%添加しても吸水性、可紡性、糸質等低下さ
せる事なく目的とする多孔性のモダクリル系合成繊維が
得られる。
又本発明による繊維は抗ピル的に極めてすぐれたものが
出来る。
出来る。
通常、抗ピル性付与の為にはアクリル系重合体中の可塑
成分量の減少、重合体分子量の減少、或いは低分子量重
合体の混合など、紡糸原液の改質と、延伸−収縮条件等
、後処理条件の変化によっており、この為に強伸度の低
下、耐熱性の低下、紡績性の低下など繊維性能の一部及
び操業性を犠牲にしているが、本発明による多孔性モダ
クリル系合成繊維は、それら繊維性能及び操業性の低下
もなく、抗ピル性にすぐれたものである。
成分量の減少、重合体分子量の減少、或いは低分子量重
合体の混合など、紡糸原液の改質と、延伸−収縮条件等
、後処理条件の変化によっており、この為に強伸度の低
下、耐熱性の低下、紡績性の低下など繊維性能の一部及
び操業性を犠牲にしているが、本発明による多孔性モダ
クリル系合成繊維は、それら繊維性能及び操業性の低下
もなく、抗ピル性にすぐれたものである。
更に本発明による多孔性モダクリル系合成繊維は、空孔
率が0.05c1rt/S’ 〜0.75i/S’であ
り、軽量性、保温性が極めてすぐれる。
率が0.05c1rt/S’ 〜0.75i/S’であ
り、軽量性、保温性が極めてすぐれる。
こうした従来にない多くのすぐれた性能を持つ本発明の
多孔性モダクリル系合成繊維の用途としては、内外衣と
しての一般衣料はもちろんスポーツウェア、ふとん綿、
カーテン等の寝装、インテリアなどに最適である。
多孔性モダクリル系合成繊維の用途としては、内外衣と
しての一般衣料はもちろんスポーツウェア、ふとん綿、
カーテン等の寝装、インテリアなどに最適である。
又、綿代替品として綿が使用されていた分野にも十分使
用できる。
用できる。
特に、吸水性と難燃性が要求される分野に最も適した素
材である。
材である。
以下、実施例を示して本発明の詳細な説明する。
尚、実施例中で用いる部及び%は、特に断わらない限り
重量部及び重量%を表わす。
重量部及び重量%を表わす。
又、吸水率はDIN−53814によって測定した。
実施例 1
アクリロニトリル(以下ANと略称する):塩化ビニリ
デン(以下VDCと略称する):メタリルスルホン酸ソ
ーダ(以下SMASと略称する)〜55:43:2(%
)の組成をもつモダクリル系共重合体と酢酸セルローズ
の比率を種々変化させた重合体濃度25%のジメチルホ
ルムアミド(以下DMFと略称する)溶液を紡糸原液と
し、DMF:水=60:40(%)、20℃の凝固浴中
に紡出する。
デン(以下VDCと略称する):メタリルスルホン酸ソ
ーダ(以下SMASと略称する)〜55:43:2(%
)の組成をもつモダクリル系共重合体と酢酸セルローズ
の比率を種々変化させた重合体濃度25%のジメチルホ
ルムアミド(以下DMFと略称する)溶液を紡糸原液と
し、DMF:水=60:40(%)、20℃の凝固浴中
に紡出する。
紡糸後、1次延伸を5倍行ない、120℃の熱ローラー
型乾燥機において水分率が0.5%になるまで乾燥し、
100℃の湿熱下で2※※次延伸を1.5倍行なった。
型乾燥機において水分率が0.5%になるまで乾燥し、
100℃の湿熱下で2※※次延伸を1.5倍行なった。
クリンプ付与、クリングセット後、3deのモダクリル
系繊維を得た。
系繊維を得た。
結果を第1表に示す。
実施例 2
多孔性のモダクリル繊維の製造において、製造条件を種
々変化させ第2表に示す3deの繊維を得た。
々変化させ第2表に示す3deの繊維を得た。
モダクリル系共重合体としては実施例1のものを用いた
。
。
実施例 3
AN:VDC: SMAS=52 : 46 : 2
(%)の組成をもつ、モダクリル系共重合体80%と酢
酸セルローズ20%よりなり、第3表に示す条件の紡糸
原液を実施例1に示す紡糸〜後処理条件にて処理し3d
eの繊維を得た。
(%)の組成をもつ、モダクリル系共重合体80%と酢
酸セルローズ20%よりなり、第3表に示す条件の紡糸
原液を実施例1に示す紡糸〜後処理条件にて処理し3d
eの繊維を得た。
但し紡糸浴のみは紡糸原液と同一の溶剤の水溶液を用い
た。
た。
結果を第3表に示す。
表中の粘度は50℃に於ける粘度をB型粘度計で測iつ
た時の粘度であり安定性は50℃での耐ゲル化安定性及
びドープ中のモダクリル系共重合体と酢酸セルローズの
分散安定性を評価したものである。
た時の粘度であり安定性は50℃での耐ゲル化安定性及
びドープ中のモダクリル系共重合体と酢酸セルローズの
分散安定性を評価したものである。
実施例 4
AN:VDC:アリルスルホン酸ソーダ(以下SASと
略称する)=53.5 : 44.0 : 2.5 (
%)の期成をもつモダクリル系重合体85%と、酢酸セ
ルローズ15%をDMF’に重合体濃度が27%になる
ように溶解したものを紡糸原液とし、DMF:水−65
: 35 (%)で20℃の凝固浴中に紡出し、種々の
倍率にて1次延伸を行なった。
略称する)=53.5 : 44.0 : 2.5 (
%)の期成をもつモダクリル系重合体85%と、酢酸セ
ルローズ15%をDMF’に重合体濃度が27%になる
ように溶解したものを紡糸原液とし、DMF:水−65
: 35 (%)で20℃の凝固浴中に紡出し、種々の
倍率にて1次延伸を行なった。
1次延伸は実施例10条件にて乾燥−後処理を行ない5
deの繊維を得た。
deの繊維を得た。
結果を第4表に示す。の凝固浴中に紡出後、1次延伸を
5倍行なった。
5倍行なった。
しかる後、第5表に示す乾燥温度をもつ熱ローラー型乾
燥機にて水分率0.8%以下まで乾燥させ、2次延伸を
110℃の湿熱下2倍行ない、クリンプ付与、クリンプ
セット後、3deの繊維を得た。
燥機にて水分率0.8%以下まで乾燥させ、2次延伸を
110℃の湿熱下2倍行ない、クリンプ付与、クリンプ
セット後、3deの繊維を得た。
結果を第5表に示す。
実施例 6
実施例5の紡糸原液をDMF:水−56:44(%)の
凝固浴中に紡糸し、1次延伸を4.5倍行なう。
凝固浴中に紡糸し、1次延伸を4.5倍行なう。
1次延伸後120℃の熱ローラー型乾燥機、において、
種々の水分率になるよう乾燥させ、その後110℃の湿
熱で1.6倍の2次延伸を行ない、クリンプ付与、クリ
ンプセット後3deの繊維を得た。
種々の水分率になるよう乾燥させ、その後110℃の湿
熱で1.6倍の2次延伸を行ない、クリンプ付与、クリ
ンプセット後3deの繊維を得た。
結果を第6表に示す。実施例 7
実施例5の紡糸原液をDMF:水=56:44(%)の
凝固浴中に紡糸し1次延伸を5倍行ない、120℃の熱
ローラー型乾燥機にて水分率が0.5%になるまで乾燥
した。
凝固浴中に紡糸し1次延伸を5倍行ない、120℃の熱
ローラー型乾燥機にて水分率が0.5%になるまで乾燥
した。
乾燥後2次延伸を第7表に示す条件にて行ないクリンプ
付与、クリンプセット後2deの繊維を得た。
付与、クリンプセット後2deの繊維を得た。
結果を第7表に示す。尚、表中の延伸温度は湿熱温度で
ある。
ある。
実施例 8
AN:VDC:5AS=53.5:44.0:2.5(
%)の組成をもつモダクリル系共重合体78部、酢酸セ
ルローズ20部三酸化アンチモン2部をDMF中に25
%含んだ紡糸原液をDMF:水−60:40(%)で2
0℃の凝固浴中に紡出し、1次延伸を4.8倍行ない、
125℃の熱ローラー型乾燥機と135℃の熱風を併用
して、水分率が0.5%になるまで乾燥した。
%)の組成をもつモダクリル系共重合体78部、酢酸セ
ルローズ20部三酸化アンチモン2部をDMF中に25
%含んだ紡糸原液をDMF:水−60:40(%)で2
0℃の凝固浴中に紡出し、1次延伸を4.8倍行ない、
125℃の熱ローラー型乾燥機と135℃の熱風を併用
して、水分率が0.5%になるまで乾燥した。
乾燥後1次延伸を湿熱105℃で1.5倍行ないクリン
プ付与、クリンプセット後3deの多孔性のモダクリル
系合成繊維を得た。
プ付与、クリンプセット後3deの多孔性のモダクリル
系合成繊維を得た。
この繊維は乾燥強度2.7グ/d、乾伸度30.5%の
糸質と空孔率V 0.31 cit/ ?、空孔衣1 面積A 1.78 rn”/f?かつ一一一という空孔
を有A5.7 しており吸水率は34%であった。
糸質と空孔率V 0.31 cit/ ?、空孔衣1 面積A 1.78 rn”/f?かつ一一一という空孔
を有A5.7 しており吸水率は34%であった。
又難燃性の指標である酸素指数は29と良好な難燃性を
有していた。
有していた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酢酸セルローズ2〜50重量%と塩化ビニル及び/
又は塩化ビニリデンを20〜60.を量%含有するモダ
クリル系共重合体50〜98重量%とよりなり、且つ空
孔の表面積Aが15rty”/f以下、■。 1空孔率■が0.05〜0.75 cit/ ?で−か
一一以上 30 の空孔を含有する多孔性のモダクリル系合成繊維。 2 酢酸セルローズが繊維軸方向に筋状に分散した特許
請求の範囲第1項記載の繊維。 3 酢酸セルローズが5〜30重量%である特許請求の
範囲第1項又は第2項記載の繊維。 4 酢酸セルローズの酢化度が48〜63%である特許
請求の範囲第1項又は第2項記載の繊維。 5 モダクリル系共重合体が塩化ビニル及び/又は塩化
ビニリデンを30〜50重量%含有する特許請求の範囲
第1項記載の繊維。 6 モダクリル系共重合体がスルホン酸基を有する共重
合可能なモノマーを0.5〜3.0重量%含有する特許
請求の範囲第1項又は第5項記載の繊維。 7 共重合可能なモノマーがメタリルスルホン酸ソーダ
又はアリルスルホン酸ソーダである特許請求の範囲第6
項記載の繊維。 8 空孔の表面積AfJZo、o2〜lo rrl/
S’である特許請求の範囲第1項記載の繊維。 9 空孔率Vが0.05〜0.6cn/fテあル%許請
求の範囲第1項記載の繊維。 1 10 −が−以上である特許請求の範囲第1項記 2
0 載の繊維。 11酢酸セルロ一ズ2〜50重量部と塩化ビニル及び/
又は塩化ビニリデンを20〜60重量%含有するモダク
リル系共重合体50〜98重量部よりなる重合体を15
〜35重量%含有する有機溶剤溶液を凝固浴中に紡出し
、2.5〜8倍に1次延伸して水膨潤状態にある繊維を
100〜180℃の温度で水分率が1.0重量%以下に
なるまで乾燥し、次いで湿熱で3倍以下の2次延伸を行
なう事を特徴とする空孔の表面積Aが15 rn:/
?以下、1 空孔率■が0.05〜0.75i/グで−が一以上
30 の空孔を含有する多孔性−のモダクリル繊維の製造方法
。 12 モダクリル系共重合体が塩化ビニル及び/又は
、塩化ビニリデンを30〜60重量%とスルホン酸基を
有する共重合可能なモノマを0.5〜3.0重量%含有
する特許請求の範囲第11項記載の方法。 13 共重合可能なモノマーがメタリルスルホン酸ソ
ーダ、又は、アリルスルホン酸ソーダである特許請求の
範囲第12項記載の方法。 141次延伸が3〜6伍である特許請求の範囲第11項
記載の方法。 15 乾燥を105〜140℃で行なう特許請求の範
囲第11項記載の方法。 16 乾燥を熱ローラー型乾燥機で行なう特許請求の
範囲第11項又は第15項記載の方法。 17 乾燥を105〜140℃の熱ローラー型乾燥機
を用い100〜150℃の熱風を併用する特許請求の範
囲第11項記載の方法。 182次延伸が1.05〜2倍である特許請求の範囲第
11項記載の方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7704879A JPS5843483B2 (ja) | 1979-06-18 | 1979-06-18 | 多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方法 |
US06/156,994 US4346146A (en) | 1979-06-18 | 1980-06-06 | Porous flame retardant acrylic synthetic fibers and a method for producing these fibers |
DE3021889A DE3021889C2 (de) | 1979-06-18 | 1980-06-11 | Poröse schwer entflammbare synthetische Acrylfasern und Verfahren zu deren Herstellung |
IT22874/80A IT1141004B (it) | 1979-06-18 | 1980-06-18 | Fibre sintetiche acriliche porose,a ritardo di fiamma,e procedimento per la produzione di esse |
GB8019886A GB2054450B (en) | 1979-06-18 | 1980-06-18 | Porous flame retardant acrylic fibres |
GB08230406A GB2105253B (en) | 1979-06-18 | 1982-10-25 | Production of porous flame retardant acrylic fibres |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7704879A JPS5843483B2 (ja) | 1979-06-18 | 1979-06-18 | 多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56309A JPS56309A (en) | 1981-01-06 |
JPS5843483B2 true JPS5843483B2 (ja) | 1983-09-27 |
Family
ID=13622886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7704879A Expired JPS5843483B2 (ja) | 1979-06-18 | 1979-06-18 | 多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5843483B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11333428B2 (en) | 2018-05-25 | 2022-05-17 | Phc Holdings Corporation | Heat insulating structure for cooling device, and cooling device |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58191224A (ja) * | 1982-05-04 | 1983-11-08 | Kanebo Ltd | 抗菌性アクリル系合成繊維の製造法 |
US4945041A (en) * | 1983-11-17 | 1990-07-31 | Board Of Regents | Monoclonal antibodies for Mycoplasma pneumoniae and use for diagnosis of pneumonia |
-
1979
- 1979-06-18 JP JP7704879A patent/JPS5843483B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11333428B2 (en) | 2018-05-25 | 2022-05-17 | Phc Holdings Corporation | Heat insulating structure for cooling device, and cooling device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56309A (en) | 1981-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4316937A (en) | Water absorbent acrylic fiber | |
GB2053790A (en) | Porous acrylic fibres | |
JPS6253607B2 (ja) | ||
JPS5843483B2 (ja) | 多孔性のモダクリル系合成繊維及びその製造方法 | |
JPS6011124B2 (ja) | 多孔性アクリル系合成繊維の製造方法 | |
JP3656311B2 (ja) | 抗ピル性極細アクリル系繊維及びその製造方法 | |
JPS6360129B2 (ja) | ||
JPS6149406B2 (ja) | ||
JPS6360130B2 (ja) | ||
JP7177986B2 (ja) | 収縮性吸湿アクリロニトリル系繊維、該繊維の製造方法および該繊維を含有する繊維構造体 | |
JPS6356323B2 (ja) | ||
JPH04257313A (ja) | 炭素繊維前駆体繊維の製造方法 | |
US4448740A (en) | Process for producing acrylic fibers with excellent surface smoothness | |
JPH06158422A (ja) | 難燃アクリル系高収縮繊維 | |
JPS602405B2 (ja) | アクリロニトリル系異繊度単糸混合連続フイラメント糸の製造法 | |
JP4895280B2 (ja) | 抗ピル性アクリル系繊維とその製造方法 | |
GB2054450A (en) | Porous flame retardant acrylic fibres | |
JPS6018331B2 (ja) | 多孔性の難燃アクリル系合成繊維 | |
JPH0790722A (ja) | 吸水性アクリル系複合繊維 | |
JPH05302213A (ja) | 吸水性アクリル系複合繊維 | |
JPS6211083B2 (ja) | ||
JPH02169711A (ja) | 偏平乾式アクリル繊維及びその製造方法 | |
JPS6050883B2 (ja) | 新規なアクリロニトリル系合成繊維およびその製造方法 | |
JP2519185B2 (ja) | 難燃アクリル系複合繊維 | |
JP2024119123A (ja) | 原着アクリル系繊維およびその製造方法 |