JP2000502010A - ダッシュボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 車両の少なくとも内部機器および付属品、および／または設備の装備品（２Ａ，２Ｂ）の統一化を可能にする車両用ダッシュボード（１）に関する。本発明によれば、ダッシュボード（１）は、例えば車両に固定された少なくとも１つの剛性クロス部材（４）により支持されたソリッドブロック材（３）により形成され、機器および付属品、および／または設備の１装備品または複数装備品（２Ａ，２Ｂ）を受けることのできる前記ブロック材（３）内に形成された１以上の設置場所（５，５Ａ，５Ｂ）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 ダッシュボード 本発明は車両、特に陸上車両のためのダッシュボードに関する。 特にかかる用途のために開発されたが、本発明のダッシュボードはあらゆる水 上輸送船および／または航空機に同様に使用できる。より一般的には、運転室、 管制場所、監視位置等を含む産業活動のあらゆる分野において、固定または移動 装置の如何を問わず機器および付属品および／または設備から成る異なる装備品 を纏めてグループ化した内部装置または内装として本発明のダッシュボードを使 用することができる。 現在、ダッシュボードは、一般的に、成形プラスチックまたは金属材料、また は可能であればスキンで被覆した鉢形窪みを有するシート状金属の挿入により形 成されたパネルにより構成されている。 これらのダッシュボードは局所的に開口部を有する貝殼形スクリーンを形成し 、かつ特に車両のフロントボディパネルと上記貝殼形スクリーン間に形成された キャビティ内に数々のハウジングおよび／または配管を隠す働きをし、この領域 内に設けられる設備、機器および付属品、および空気調整系統および／または電 気系統の支持を可能にする。 上記ハウジングまたは配管は、大抵の場合、ダッシュボードの背面側へ固定さ れ、その幾つかはダッシュボードの開口部領域に現れる。 現在知られているこれらの装置は製造が困難であると言う欠点を有する。実際 に、ハウジングおよび／または配管を設置するために多くの作業が必要である。 更に、かかる取付け作業を実施するため に、ダッシュボードを回転かつ／または「ブラインド」（無視界）作業を行う必 要がある。 このようにして形成される多くのダッシュボードは、従って、相当数の欠点ま たは不完全整備例を提示し、かつ付加的作業が行われなければならず、このこと が製造コストを更に上昇させている。 現在知られているダッシュボードはある範囲で、特にそれを形成するパネルの 薄い領域と厚い領域間の厚み差により、弱体である。 本発明の課題は上記欠点を克服しかつ車両へこの部品を設置するために必要な 作業回数を減少させる車両用ダッシュボードを提供することにある。 本発明の他の課題はダッシュボードの回転および「ブラインド」作業を伴うこ となく取付けを可能にする車両用ダッシュボードを提供することにある。 本発明の他の課題はこの領域に設置される機器および付属品、および／または 設備から成る異なる種類の装備品の修理をそれらの取付けおよび除去を好適にす ることにより促進する車両用ダッシュボードを提供することにある。 本発明の他の課題はこの領域に設置される異なる種類の機器および付属品、お よび／または設備を形成し、取付けかつ／または整備するために使用すべき部品 点数の減少を可能にする車両用ダッシュボードを提供することにある。 本発明の他の課題はダッシュボードを改造するために多くの変更を伴うことな く異なるモデルに使用できる車両用ダッシュボードを提供することにある。 本発明の１つの利点は強度を強化した車両用ダッシュボードを提供することで ある。 本発明の他の利点は車両の乗員コンパートメント室内のノイズレ ベルを低下できる車両用ダッシュボードを提供する点である。 本発明の他の課題および利点は図解を目的として制限を意図しない続く説明に より明らかにされる。 本発明は、少なくとも、機器および付属品、および／または車両設備から成る 内部装備品の統一化(integration)を可能にする車両用ダッシュボードに関し、 このダッシュボードは機器および付属品および／または設備から成る１つまたは 複数の装備品を受けることのできる１以上の設置場所を内部に有するソリッドブ ロック材により構成されていることを特徴とする。 本発明は本発明の一体的部分を形成する添付図面を参照する次の説明からより 容易に理解されるであろう。 図１は本発明によるダッシュボード例の概略斜視図を示す。 図２は本発明によるダッシュボード例の拡大図である。 図３は図１のＡマーク領域の垂直断面図である。 図４は図１のＢマーク領域の垂直断面図である。 図５は図２のＣマーク領域の垂直断面図である。 図６は図５のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明は車両、特に陸上車両用のダッシュボードに関する。 特にかかる用途について開発されたが、本発明は水上輸送船および／または航 空機に同様に使用できる。更に一般的には、本発明は固定または移動設備である か否かを問わず、操縦室、管制場所、監視位置等を含む産業活動のあらゆる分野 において、機器および付属品、および／または設備から成る異なる装備品をグル ープ化した内部装置または内装の１装備品としの使用が可能である。 図１は本発明によるダッシュボード１の実施例を示す。「ダッシュボード」の 用語は概ね客車のボディの小組立体として、乗員コンパートメントの前部に設置 され、少なくとも車両の内部機器および 付属品、および／または設備から成る装備品２，２Ａ，２Ｂの統一化を可能にす る、客車用内装を意味する。 本発明によれば、ダッシュボード１はソリッドブロック材３、特に小孔または 気泡を有する材料により構成され、例えば車両に固定された少なくとも１つの剛 性クロス部材４により支持されている。このダッシュボード１、このように、『 ソリッド』の外観を有し、かつソリッドブロック材３は既知車両のフロントボデ ィパネルとダッシュボード間に予め形成されたキャビティを占領する。 図示されたように、ブロック材３は、機器および付属品、および／または設備 の１装備品または複数装備品２，２Ａ，２Ｂを受けることのできる１以上の設置 場所５，５Ａ，５Ｂをその内部に有する。 設置場所５は、そのようにして、装備品２を支持することのできるハウジング を構成する。従って、既知ダッシュボードとの比較で、ダッシュボード上に機器 および付属品および／または設備を組立てるために数々のハウジングおよびその 複雑な固定装置を設ける必要はなくなる。 更に、設置場所５は特に前面からアクセスできるので、装備品２はダッシュボ ードの回転および「ブラインド」作業を伴うことなく取付けることができる。 図示例の特定形態によれば、装備品２は、例えば、車両の駆動に有用な種々の 機器、ステアリングコラム７、エアバッグ用ユニット８、および種々の収納領域 またはグラブコンパートメント９から成る。 これらの異なる装備品２は図２から理解されるように、例えばパルサおよびそ のモータ３０、フィルタ３１、気化手段３２、ラジエータ３３、中央送風機また は換気装置３４、種々の異なる換気−霜 取りグリル３５および／または制御系３７から成る空気調整装置、および、就中 、例えば支持体３８およびダッシュボード１の上方に分配された分離拡声器３９ を含むカーラジオ装置を含む。 これらは、同様に、必要に応じて、図示されていないヒューズボックス、ペダ ルシステムおよび／または他の装備品を含む。 これらは、矢印４０〜４４に図示されたようにそれぞれの設置場所５に順次取 付けられる。 本発明の実施形態によれば、ダッシュボードはこのように車両の乗員コンパー トメントの全幅に装備され、特に床から窓ガラスまで上方へ延在する。 更に、図示実施例によれば、ブロック材３は少なくともその長手の１部にわた ってクロス部材４を囲繞する。この関係で、クロス部材４は実施例の第１形態に よれば、車両強化横棒により構成されている。 これは、例えば車両に対して実質的に横切る方向へ配向された棒であり、かつ 例えばフロントドアヒンジの領域において車両のウイングへ固定される。 他の実施形態例によれば、クロス部材４は、例えばボディワークの異なるレベ ルに固定される幾つかの片で形成できる。 クロス部材４は、特に、少なくとも１部が、所定設置場所５Ａ,５Ｂからアク セスできるように設計される。このように、クロス部材４は特に繊細または重量 のある装備品１Ａ，２Ｂの支持体として使用できる。 図３は本発明のこの特定形態の１例を示す。ステアリングコラム７はクロス部 材４、特にクランプ１２により固定される。 同様に、図４の図示例よれば、エアバッグユニット８のエアバッグ１３はクロ ス部材４へ、特にアーム手段１４により固定される。 ソリッドブロック材３は、例えば発泡合成材料により構成される。これは、例 えば発泡ポリスチレンかつ／またはポリプロピレンであってよい。 かかる材料は、例えば溶接ビードから、特に圧力下で局所的に溶融することに より一体化する当分野に既知の方法により得られる。 更に、ブロック材３は、少なくとも１部に、例えばその外観を向上させるよう な方法で処理された表面を有しかつ／またはスキンにより被覆される。 更に、発泡材料が使用される場合、ブロック材３を構成する選択材料の選択に より、その表面処理が容易になる。所望により、特定被覆層の使用は回避できる 。 図１から４に示されたように、１つの同一設置場所５は、特に異なる装備品２ を受けることができる。例示として、２つの設置場所５Ａ，５Ｂは、特に同一で ありかつ車両の対称面に対して対称的に配置され、装備品２Ａまたは２Ｂを同様 に収容できる。 このように、例えば図１および２に示されたように、運転手側および助手側装 備品２Ａ，２Ｂを相互置換できる。本発明は、このように、右側運転の車両およ び左側運転の車両への１つの同一ダッシュボード１の使用を可能にし、かかる作 業には最小回数の調整を必要とするだけである。 この作業を促進するために、ブロック材３は設置場所５Ａ，５Ｂの領域におい て同一形態である。 本発明の態様の特定形態によれば、装備品２は設置場所５へ挿入できる、特定 小モジュールにより形成される機能的ユニットを構成する。 このように、図３の図示例によれば、運転者側に装備される装備品２Ａは運転 位置を構成し、設置場所５Ａ，５Ｂへ挿入できる。 この運転位置は、特に下モジュール１６Ａ、上モジュール１７Ａ、および２つ のモジュール間のステアリングコラム７により形成される。 下モジュール１６Ａは、例えば図示されていないヒューズボックスを含む。上 モジュール１７Ａは特に組合わされた機器ユニット６を含む。 図４において、装備品２Ｂは例えば助手位置を構成し、設置場所５Ｂ，５Ａへ 挿入可能である。 上記助手位置は特に下モジュール１６Ｂおよび上モジュール１７Ｂにより形成 され、就中、エアバッグユニット８を含む。 図５において、上述のごとく、パルサおよびそのモータ３０、フィルタ３１、 気化手段３２、ラジエータ３３および中央換気装置３４は、例えば空気調整装置 ４５を構成し、中央領域Ｃ内に設けられた設置場所５へ挿入可能である。 更に、装置４５は、就中、特に空気流の運搬および循環の緊密性に寄与する１ 以上のカバー４６により閉鎖される。 カバー４６は、特に射出成形ポリプロピレンにより形成される。 図５および６を参照すると、ブロック材３は、更に、例えば電気システム配管 １８および／または空気流配管１９Ａ，１９Ｂの形成を可能にする。 図示例において、配管１９Ｂは空気入口２０をパルサ３０へ連結し、かつ配管 １９Ａは空気調整装置４５の出力を中央換気装置３４および曇り止めノズル３５ へ接続する。更に、特にシュートの形態の配管１８は図５に図示されていないケ ーブルハーネスを例えばクリップにより受ける。 ブロック材３は特に設置場所５および配管１８，１９Ａ，１９Ｂを形成できる スライダを具備した２部構成の金型により製造できる 。更に、クロス部材４は、例えばブロック材３により成形される。その目的から クロス部材４はブロック材３を形成するための金型内に設置される。 装備品２は設置場所５へ例えば圧力嵌めにより導入される。更に、これは空気 調整装置４５の部分の緊密性を確実にするためにその材料の弾性特性により形成 される。従って、これは、特にリベット数かつ／または溶接作業を最小限にし、 かつ標準化を促進する。同様に、曇り止めおよび換気グリル３５ならびに拡声器 ３９は、特に設置場所５Ｃ，５Ｄ，５Ｅへ嵌めることにより組立てられる。 本発明の他の実施例が、当業者の把握範囲において当然ながら本発明の範囲か ら逸脱しない範囲で企図されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．車両の少なくとも内部機器および付属品、および／または設備から成る装 備品（２，２Ａ．２Ｂ）の集積を可能にする車両用ダッシュボード（１）におい て、前記ダッシュボードは機器および付属品、および／または設備の１装備品ま たは複数装備品（２）を受けることのできる１以上の設置場所（５，５Ａ，５Ｂ ）をその内部に有するソリッドブロック材（３）により構成されていることを特 徴とする車両用ダッシュボード。 ２．前記ソリッドブロック材（３）は車両に固定された少なくとも１つの剛性 クロス部材（４）により支持されている、請求項１のダッシュボード。 ３．前記ブロック材（３）は少なくともその長手の一部にわたって前記クロス 部材（４）を囲繞している、請求項２のダッシュボード。 ４．前記クロス部材（４）は車両の横補強棒により構成されている、請求項２ のダッシュボード。 ５．前記クロス部材（４）は所定設置場所（５Ａ，５Ｂ）へ少なくとも一部で アクセスできる設計である、請求項２のダッシュボード。 ６．前記ブロック材（３）は発泡合成材により構成されている、請求項１のダ ッシュボード。 ７．前記発泡材料は発泡ポリスチレンおよび／またはポリプロピレンにより構 成されている、請求項６のダッシュボード。 ８．前記ブロック材（３）はその外観を向上させるように表面処理されかつ／ またはスキンにより被覆された表面を少なくとも一部に有する、請求項１のダッ シュボード。 ９．１つの同一設置場所（５，５Ａ，５Ｂ）は異なる装備品（２，２Ａ，２Ｂ ）を受けることができる、請求項１のダッシュボード。 １０．装備品（２，２Ａ，２Ｂ）は設置場所（５，５Ａ，５Ｂ）へ挿入でき、 特定小モジュールにより形成された機能的モジュールを形成している、請求項１ のダッシュボード。 １１．前記ブロック材（３）は配管（１８，１９Ａ，１９Ｂ）を更に形成でき るものである、請求項１のダッシュボード。