JP2000353591A - 複合基板、これを用いた薄膜発光素子、およびその製造方法 - Google Patents

複合基板、これを用いた薄膜発光素子、およびその製造方法

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JP2000353591A
JP2000353591A JP2000059533A JP2000059533A JP2000353591A JP 2000353591 A JP2000353591 A JP 2000353591A JP 2000059533 A JP2000059533 A JP 2000059533A JP 2000059533 A JP2000059533 A JP 2000059533A JP 2000353591 A JP2000353591 A JP 2000353591A
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卓 武石
Katsuto Nagano
克人 長野
Masaru Takayama
勝 高山
Takeshi Nomura
武史 野村
Yukie Nakano
幸恵 中野
Daisuke Iwanaga
大介 岩永
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電極層の影響により絶縁層表面に凹凸を生じ
ることなく、研磨工程や、ゾル−ゲル工程が不要で、簡
単に製造でき、薄膜発光素子に応用した場合に高い表示
品質が得られる複合基板、これを用いた薄膜EL素子、
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 基板1と、この基板内部に埋め込まれ、
この基板面と同一面位置となるように形成された電極層
2と、前記基板と電極層との複合表面上に形成されてい
る絶縁層3とを有する複合基板とし、この上に発光層他
の絶縁層、電極層を形成することで薄膜EL素子を得る
こととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体と電極を有
する複合基板、およびその複合基板を用いたエレクトロ
ルミネセンス素子(EL素子)、およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電界の印加によって物質が発光する現象
をエレクトロルミネセンス(EL)といい、この現象を
用いた素子は液晶ディスプレイ(LCD)や時計のバッ
クライトとして実用化されている。
【0003】EL素子には粉末蛍光体を有機物やホウロ
ウに分散させ、上下に電極を設けた構造をもつ分散型素
子と、電気絶縁性の基板上に2つの電極と2つの薄膜絶
縁体の間に挟む形で形成した薄膜蛍光体を用いた薄膜型
の素子がある。また、それぞれについて、駆動方式によ
り直流電圧駆動型、交流電圧駆動型がある。分散型EL
素子は古くから知られており、製造が容易であるという
利点があるが、輝度が低く寿命も短いのでその利用は限
られていた。一方、薄膜型EL素子は高輝度、長寿命と
いう特性をもち、EL素子の実用範囲を大きく広げた。
【0004】従来、薄膜型EL素子においては基板とし
て液晶ディスプレイやPDPなどに用いられている青板
ガラスを用い、かつ基板に接する電極をITOなどの透
明電極とし、蛍光体で生じた発光を基板側から取り出す
方式が主流であった。また蛍光体材料としては黄橙色発
光を示すMnを添加したZnSが、成膜のしやすさ、発
光特性の観点から主に用いられてきた。カラーディスプ
レイを作製するには、赤色、緑色、青色の3原色に発光
する蛍光体材料の採用が不可欠である。これらの材料と
しては青色発光のCeを添加したSrSやTmを添加し
たZnS、赤色発光のSmを添加したZnSやEuを添
加したCaS、緑色発光のTbを添加したZnSやCe
を添加したCaSなどが候補に上げられており、研究が
続けられている。しかし現在までのところ、発光輝度、
発光効率、色純度の点に問題があり、実用化にはいたっ
ていない。
【0005】これらの問題を解決する手段として、高温
で成膜する方法や成膜後に高温で熱処理を行うことが有
望であることが知られている。このような方法を用いた
場合、基板として青板ガラスを用いることは耐熱性の観
点から不可能である。耐熱性のある石英基板を用いるこ
とも検討されているが、石英基板は非常に高価であり、
ディスプレーなどの大面積を必要とする用途には適さな
い。
【0006】近年、特開平7−50197号公報や、特
公平7−44072号公報に記載されているように、基
板として電気絶縁性のセラミック基板を用い、蛍光体下
部の薄膜絶縁体のかわりに厚膜誘電体を用いた素子の開
発が報告された。
【0007】この素子の基本的な構造を図8に示す。図
8に示されるEL素子は、セラミックなどの基板11上
に、下部電極12、厚膜誘電体層13、発光層14、薄
膜絶縁体層15、上部電極16が順次形成された構造と
なっている。このように、従来の構造とは異なり、蛍光
体の発光を基板とは反対側の上部から取り出すため、透
明電極は上部に設けられている。
【0008】この素子では厚膜誘電体は数10μm と薄
膜絶縁体の数100〜数1000倍の厚さをもってい
る。そのためピンホールなどに起因する絶縁破壊が少な
く、高い信頼性と高い製造時の歩留まりを得ることがで
きるという利点を有している。
【0009】厚い誘電体を用いることによる蛍光体層へ
の電圧降下は高誘電率材料を誘電体層として用いること
により克服している。またセラミック基板と厚膜誘電体
を用いることにより、熱処理温度を高めることができ
る。その結果、従来は結晶欠陥の存在により不可能であ
った高い発光特性を示す発光材料の成膜が可能となっ
た。
【0010】しかしながら、厚膜プロセスで基板/電極
/誘電体層を積層して形成しようとすると、誘電体の表
面に凹凸が生じてしまう場合がある。
【0011】従来のプロセスでは、先ずアルミナ等の基
板上に、印刷法等の厚膜法により電極を所定のパターン
に形成し、さらにその上に誘電体層を厚膜法により形成
した後、全体を焼成して基板/電極/誘電体層複合基板
を得ている。
【0012】しかし、例えば図9に示すように、電極層
12があるパターンに形成されている場合、電極12と
誘電体層13の収縮や熱膨張率の違いにより、誘電体層
13表面に凹凸を生じてしまう恐れがあった。さらに、
基板11と誘電体層13との熱膨張率の違いにより、誘
電体層13表面にクラックを生じてしまうこともあっ
た。このように誘電体層13の表面に凹凸やクラックが
生じると、誘電体層13の厚みが均一でなくなったり、
その上に形成される発光層との間で剥離現象を生じたり
して、素子の性能や表示品質を著しく損ねてしまう。
【0013】このため、従来のプロセスでは大きな凹凸
を研磨加工などにより取り除き、さらに微細な凹凸をゾ
ル−ゲル工程により取り除くといった作業を必要として
いた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電極
層の影響により絶縁層表面に凹凸を生じることなく、研
磨工程や、ゾル−ゲル工程が不要で、簡単に製造でき、
薄膜発光素子に応用した場合に高い表示品質が得られる
複合基板、これを用いた薄膜EL素子、およびその製造
方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的は以
下の構成により達成される。 (1) 基板と、この基板内部に埋め込まれ、この基板
面と同一面位置となるように形成された電極層と、前記
基板と電極層との複合表面上に形成されている絶縁層と
を有する複合基板。 (2) 前記絶縁層は、誘電率1000以上の誘電体に
より形成されている上記(1)の複合基板。 (3) 前記絶縁層は、主成分がチタン酸バリウムであ
る上記(1)または(2)の複合基板。 (4) 前記絶縁層は、副成分として酸化マグネシウ
ム、酸化マンガン、酸化タングステン、酸化カルシウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化コバルト、酸
化イットリウム、および酸化バリウムから選択される1
種または2種以上を含有する上記(3)の複合基板。 (5) 前記絶縁層は、副成分としてSiO2 、MO
(ただしMはMg,Ca,SrおよびBaから選択され
る1種または2種以上の元素)、Li2O、B2 3 から
選択される少なくとも1種を含有する上記(3)または
(4)の複合基板。 (6) 前記絶縁層は、主成分としてチタン酸バリウム
を、副成分として酸化マグネシウムと、酸化マンガン
と、酸化イットリウムと、酸化バリウムおよび酸化カル
シウムから選択される少なくとも1種と、酸化ケイ素と
を含有し、チタン酸バリウムをBaTiO3 に、酸化マ
グネシウムをMgOに、酸化マンガンをMnOに、酸化
イットリウムをY2 3 に、酸化バリウムをBaOに、
酸化カルシウムをCaOに、酸化ケイ素をSiO2 にそ
れぞれ換算したとき、BaTiO3100モルに対する
比率がMgO:0.1〜3モル、MnO:0.05〜
1.0モル、Y2 3 :1モル以下、BaO+CaO:
2〜12モル、SiO2 :2〜12モルである上記
(1)〜(5)のいずれかの複合基板。 (7) BaTiO3 、MgO、MnOおよびY2 3
の合計に対し、BaO、CaOおよびSiO2 が(Ba
x Ca1-x O)y ・SiO2 (ただし、0.3≦x≦
0.7、0.95≦y≦1.05である。)として1〜
10重量%含有される上記(3)の複合基板。 (8) シート法、または印刷法を用いて積層したもの
を焼結して得た厚膜である上記(1)〜(7)のいずれ
かの複合基板。 (9) 前記絶縁層上には機能性膜を有し、この機能成
膜を600℃〜基板の焼結温度以下で加熱処理して得ら
れる上記(1)〜(8)のいずれかの複合基板。 (10) 上記(1)〜(6)のいずれかの複合基板
と、この複合基板上に形成されている発光層と、他の絶
縁層と、他の電極層とを順次有する薄膜EL素子。 (11) 前記電極層は、Ag,Au,Pd,Pt,C
u,Ni,W,Mo,Fe,Coのいずれか1種または
2種以上であるか、Ag−Pd、Ni−Mn、Ni−C
r、Ni−Co、Ni−Al合金のいずれかを含有する
上記(10)の薄膜EL素子。
【0016】(12) 表面が平坦なフィルムシート上
に厚膜製造法により、第1の絶縁層前駆体を形成し、そ
の上にパターン化された第1の電極層前駆体を形成し、
さらにその上に基板前駆体を形成した後、これを脱バイ
ンダ処理し、焼成して基板上に第1の電極層と第1の絶
縁層が積層された複合基板を得、さらに前記第1の絶縁
層上に発光層、第2の絶縁層、第2の電極層を順次積層
して薄膜EL素子を得る薄膜EL素子の製造方法。 (13) 前記第2の絶縁層、または第2の電極層を形
成した後、600℃〜基板の焼結温度以下で加熱処理す
る上記(10)の薄膜EL素子の製造方法。 (14) 前記基板前駆体は、アルミナ(Al23)、
石英ガラス(SiO2)、マグネシアステアタイト(M
gO・SiO2)、フォルステライト(2MgO・Si
2)、ムライト(3Al23・2SiO2)、ベリリア
(BeO)、ジルコンあるいはBa系、Sr系、および
Pb系ペロブスカイトのいずれか1種または2種以上を
含有する基板グリンシートである上記(12)または
(13)の薄膜EL素子の製造方法。 (15) 前記基板前駆体の主成分の組成は、前記絶縁
層の主成分の組成と同一である上記(12)〜(14)
のいずれかの薄膜EL素子の製造方法。 (16) 前記電極層前駆体は、Ag,Au,Pd,P
t,Cu,Ni,W,Mo,Fe,Coのいずれか1種
または2種以上であるか、Ag−Pd、Ni−Mn、N
i−Cr、Ni−Co、Ni−Al合金のいずれかを含
有する上記(12)〜(15)のいずれかの薄膜EL素
子の製造方法。 (17) 前記焼成温度は、1100〜1400℃であ
る上記(12)〜(16)のいずれかの薄膜EL素子の
製造方法。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の複合基板は、基板と、こ
の基板内部に埋め込まれ、この基板面と同一面位置とな
るように形成された電極層と、前記基板と電極との複合
表面上に形成されている絶縁層とを有する。
【0018】このように、電極層を基板内部に埋め込む
ように形成し、その面位置を基板面と揃えて同一面とな
るよう平坦に形成することで絶縁層(誘電体層)の厚み
を均一にすることができる。そして、誘電体層の厚みを
均一にすることにより、誘電体層内の電界分布が均一に
なり、誘電体層の歪みの低減を図ることができる。
【0019】また、このような複合基板を用いて薄膜E
L素子を構成することにより、簡単な工程で、高性能の
ディスプレイを形成することができる。なお、このよう
な平坦な表面を有する複合基板は、後述する本発明の製
造方法により容易に形成することができる。
【0020】本発明の基板は、絶縁性を有し、その上に
形成される絶縁層(誘電体層)、電極層を汚染すること
なく、所定の強度を維持できるものであれば特に限定さ
れるものではない。具体的な材料としては、アルミナ
(Al23)、石英ガラス(SiO2 )、マグネシア
(MgO)、フォルステライト(2MgO・Si
2)、ステアタイト(MgO・SiO2)、ムライト
(3Al23・2SiO2)、ベリリア(BeO)、ジ
ルコニア(ZrO2 )、窒化アルミニウム(AlN)、
窒化シリコン(SiN)、炭化シリコン(SiC+Be
O)等のセラミック基板を挙げることができる。その
他、Ba系、Sr系、およびPb系ペロブスカイトを用
いることができ、この場合、絶縁層と同じ組成物を用い
ることができる。これらのなかでも特にアルミナ基板が
好ましく、熱伝導性が必要な場合にはベリリア、窒化ア
ルミニウム、炭化シリコン等が好ましい。基板材料とし
て絶縁層と同じ組成物を用いた場合、熱膨張の違いによ
るそり、はがれ現象等を生じないので好ましい。
【0021】これらの基板の焼結温度は800℃以上、
特に800℃〜1500℃、さらには1200℃〜14
00℃程度である。
【0022】基板には、焼成温度を低下させるなどの目
的から、ガラス材を含有していてもよい。具体的には、
PbO,B23 ,SiO2 ,CaO,MgO,TiO
2 、ZrO2 の1種または2種以上である。基板材に対
するガラスの含有量としては、20〜30wt%程度であ
る。
【0023】基板用のペーストを調整する場合、有機バ
インダーを有していてもよい。有機バインダーとして
は、特に限定されるものではなく、セラミックス材のバ
インダーとして一般的に使用されているものの中から、
適宜選択して使用すればよい。このような有機バインダ
ーとしては、エチルセルロース、アクリル樹脂、ブチラ
ール樹脂等が挙げられ、溶剤としてはα−ターピネオー
ル、ブチルカルビトール、ケロシン等が挙げられる。ペ
ースト中の有機バインダーおよび溶剤の含有量は、特に
制限されるものではなく、通常使用されている量、例え
ば有機バインダー1〜5wt%、溶剤10〜50wt%程度
とすればよい。
【0024】さらに、基板用ペースト中には、必要に応
じて各種分散剤、可塑剤、絶縁体等の添加物が含有され
ていてもよい。これらの総含有量は、1wt%以下である
ことが好ましい。
【0025】基板の厚みとしては、通常、1〜5mm、好
ましくは1〜3mm程度である。
【0026】電極材料としては、還元性雰囲気で焼成を
行う場合、卑金属を用いることができる。好ましくは、
Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Si,W,Mo等の1
種または2種以上を用いたものやNi−Cu,Ni−M
n,Ni−Cr,Ni−Co、Ni−Al合金のいずれ
か、より好ましくはNi,CuおよびNi−Cu合金等
である。
【0027】また、酸化性雰囲気中で焼成する場合に
は、酸化性雰囲気中で酸化物とならない金属が好まし
く、具体的にはAg,Au,Pt,Rh,Ru,Ir,
PbおよびPdの1種または2種以上であり、特にA
g,PdおよびAg−Pd合金が好ましい。
【0028】電極層には、ガラスフリットを含有してい
てもよい。下地となる基板との接着性を高めることがで
きる。ガラスフリットは、中性ないし還元性雰囲気中で
焼成される場合、このような雰囲気中でもガラスとして
の特性を失わないものが好ましい。
【0029】このような条件を満たすものであれば、そ
の組成は特に限定されるものではないが、例えば、ケイ
酸ガラス(SiO2 :20〜80wt%、Na2O:80
〜20wt%)、ホウケイ酸ガラス(B23 :5〜50w
t%、SiO2 :5〜70wt%、PbO:1〜10wt
%、K2O:1〜15wt%)、アルミナケイ酸ガラス
(Al23 :1〜30wt%、SiO2 :10〜60wt
%、Na2O:5〜15wt%、CaO:1〜20wt%、
23 :5〜30wt%)から選択されるガラスフリッ
トの、1種または2種以上を用いればよい。これに必要
に応じて、CaO:0.01〜50wt%,SrO:0.
01〜70wt%,BaO:0.01〜50wt%,Mg
O:0.01〜5wt%,ZnO:0.01〜70wt%,
PbO:0.01〜5wt%,Na2 O:0.01〜10
wt%,K2 O:0.01〜10wt%,MnO2 :0.0
1〜20wt%等の添加物の一種以上を所定の組成比とな
るように混合して用いればよい。金属成分に対するガラ
スの含有量は特に限定されるものではないが、通常、
0.5〜20wt%、好ましくは1〜10wt%程度であ
る。なお、ガラス中における上記添加物の総含有量は、
ガラス成分を100としたとき50wt%以下であること
が好ましい。
【0030】電極層用のペーストを調整する場合、有機
バインダーを有していてもよい。有機バインダーとして
は、上記基板と同様である。さらに、電極層用ペースト
中には、必要に応じて各種分散剤、可塑剤、絶縁体等の
添加物が含有されていてもよい。これらの総含有量は、
1wt%以下であることが好ましい。
【0031】電極層の膜厚としては、通常、0.5〜5
μm 、好ましくは1〜3μm 程度である。
【0032】絶縁体層を構成する絶縁体材料としては、
特に限定されるものではなく、種々の絶縁体材料を用い
てよいが、例えば、酸化チタン系、チタン酸系複合酸化
物、あるいはこれらの混合物などが好ましい。
【0033】酸化チタン系としては、必要に応じ酸化ニ
ッケル(NiO),酸化銅(CuO),酸化マンガン
(Mn34 ),アルミナ(Al23 ),酸化マグネシ
ウム(MgO),酸化ケイ素(SiO2 )等を総計0.
001〜30質量%程度含む酸化チタン(TiO2 )等
が、チタン酸系複合酸化物としては、チタン酸バリウム
(BaTiO3 )等が挙げられる。チタン酸バリウムの
Ba/Tiの原子比は、0.95〜1.20程度がよ
い。
【0034】チタン酸系複合酸化物(BaTiO3 )に
は、酸化マグネシウム(MgO)、酸化マンガン(Mn
34 )、酸化タングステン(WO3 )、酸化カルシウ
ム(CaO)、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、酸化ニ
オブ(Nb25 )、酸化コバルト(Co34 )、酸化
イットリウム(Y23 )、および酸化バリウム(Ba
O)から選択される1種または2種以上を総計0.00
1〜30wt%程度含有されていてもよい。また、焼成温
度、線膨張率の調整等のため、副成分としてSiO2
MO(ただしMはMg,Ca,SrおよびBaから選択
される1種または2種以上の元素)、Li2O、B23
から選択される少なくとも1種を含有していてもよい。
絶縁体層の厚さは特に限定されないが、通常5〜100
0μm 、特に5〜50μm 、さらには10〜50μm 程
度である。
【0035】絶縁層は誘電体材料で形成されていてもよ
い。特に複合基板を薄膜EL素子に応用する場合には誘
電体材料が好ましい。誘電体材料としては、特に限定さ
れるものではなく、種々の誘電体材料を用いてよいが、
例えば、上記酸化チタン系、チタン酸系複合酸化物、あ
るいはこれらの混合物などが好ましい。
【0036】酸化チタン系としては、上記と同様であ
る。また、焼成温度、線膨張率の調整等のため、副成分
としてSiO2 、MO(ただしMはMg,Ca,Srお
よびBaから選択される1種または2種以上の元素)、
Li2O、B23 から選択される少なくとも1種を含有
していてもよい。
【0037】特に好ましい誘電体材料として次に示すも
のが挙げられる。誘電体層(絶縁層)の主成分としてチ
タン酸バリウム、副成分として酸化マグネシウムと、酸
化マンガンと、酸化バリウムおよび酸化カルシウムから
選択される少なくとも1種と、酸化ケイ素とを含有す
る。チタン酸バリウムをBaTiO3 に、酸化マグネシ
ウムをMgOに、酸化マンガンをMnOに、酸化バリウ
ムをBaOに、酸化カルシウムをCaOに、酸化ケイ素
をSiO2 にそれぞれ換算したとき、誘電体層中におけ
る各化合物の比率は、BaTiO3 100モルに対しM
gO:0.1〜3モル、好ましくは0.5〜1.5モ
ル、MnO:0.05〜1.0モル、好ましくは0.2
〜0.4モル、BaO+CaO:2〜12モル、SiO
2 :2〜12モルである。
【0038】(BaO+CaO)/SiO2 は特に限定
されないが、通常、0.9〜1.1とすることが好まし
い。BaO、CaOおよびSiO2 は、(Bax Ca
1-x O)y ・SiO2 として含まれていてもよい。この
場合、緻密な焼結体を得るためには0.3≦x≦0.
7、0.95≦y≦1.05とすることが好ましい。
(Bax Ca1-x O)y ・SiO2 の含有量は、BaT
iO3 、MgOおよびMnOの合計に対し、好ましくは
1〜10重量%、より好ましくは4〜6重量%である。
なお、各酸化物の酸化状態は特に限定されず、各酸化物
を構成する金属元素の含有量が上記範囲であればよい。
【0039】誘電体層には、BaTiO3 に換算したチ
タン酸バリウム100モルに対し、Y2 3 に換算して
1モル以下の酸化イットリウムが副成分として含まれる
ことが好ましい。Y2 3 含有量の下限は特にないが、
十分な効果を実現するためには0.1モル以上含まれる
ことが好ましい。酸化イットリウムを含む場合、(Ba
x Ca1-x O)y ・SiO2 の含有量は、BaTi
3 、MgO、MnOおよびY2 3 の合計に対し好ま
しくは1〜10重量%、より好ましくは4〜6重量%で
ある。
【0040】上記各副成分の含有量の限定理由は下記の
とおりである。
【0041】酸化マグネシウムの含有量が前記範囲未満
であると、容量の温度特性を所望の範囲とすることがで
きない。酸化マグネシウムの含有量が前記範囲を超える
と、焼結性が急激に悪化し、緻密化が不十分となってI
R加速寿命が低下し、また、高い比誘電率が得られな
い。
【0042】酸化マンガンの含有量が前記範囲未満であ
ると、良好な耐還元性が得られずIR加速寿命が不十分
となり、また、損失 tanδを低くすることが困難とな
る。酸化マンガンの含有量が前記範囲を超えている場
合、直流電界印加時の容量の経時変化を小さくすること
が困難となる。
【0043】BaO+CaOや、SiO2 、(Bax
1-x O)y ・SiO2 の含有量が少なすぎると直流電
界印加時の容量の経時変化が大きくなり、また、IR加
速寿命が不十分となる。含有量が多すぎると比誘電率の
急激な低下が起こる。
【0044】酸化イットリウムはIR加速寿命を向上さ
せる効果を有する。酸化イットリウムの含有量が前記範
囲を超えると、静電容量が減少し、また、焼結性が低下
して緻密化が不十分となることがある。
【0045】また、誘電体層中には、酸化アルミニウム
が含有されていてもよい。酸化アルミニウムは比較的低
温での焼結を可能にする作用をもつ。Al2 3 に換算
したときの酸化アルミニウムの含有量は、誘電体材料全
体の1重量%以下とすることが好ましい。酸化アルミニ
ウムの含有量が多すぎると、逆に焼結を阻害するという
問題を生じる。
【0046】好ましい誘電体層の一層あたりの厚さは、
100μm 以下、特に50μm 以下、さらには2〜20
μm 程度とする。
【0047】絶縁層用のペーストを調整する場合、有機
バインダーを有していてもよい。有機バインダーとして
は、上記基板と同様である。さらに、絶縁層用ペースト
中には、必要に応じて各種分散剤、可塑剤、絶縁体等の
添加物が含有されていてもよい。これらの総含有量は、
1wt%以下であることが好ましい。
【0048】本発明の複合基板は、ペーストを用いた通
常の印刷法やシート法により、絶縁層前駆体、電極層前
駆体、基板前駆体を積層し、これを焼成することにより
作製される。
【0049】先ず表面が平坦なフィルムシート上に、絶
縁体層用ペーストを用いてグリーンシート(絶縁体層前
駆体)を形成し、このグリーンシートを所定の厚みにな
るように積層し、この上に電極層用ペーストを印刷し
(電極層前駆体)、さらに基板用ペーストを用いてグリ
ーンシート(基板前駆体)を所定の厚みになるように積
層する。
【0050】そして、これらを熱圧着した後、グリーン
の複合基板とする。
【0051】先ず、表面が平坦なフィルムシート上に、
絶縁体層用グリーンシートを形成し、さらに電極層前駆
体を形成した後、基板前駆体を形成して焼成することに
より、絶縁体層(誘電体層)の表面を平坦に形成するこ
とができる。この場合、基板の膜厚が絶縁層より遥かに
厚いため、電極層の影響がその反対側の面にあらわれる
ことはない。
【0052】表面が平坦なフイルムシートとしては特に
限定されるものではなく、通常の樹脂フイルムシートを
用いることができる。特に、耐薬品性を有し、グリーン
シートの剥離を容易に行えるものが好ましい。
【0053】具体的には、ポリエチレンナフタレート
(PEN)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム、ポリエチレンナフタレート耐熱フィル
ム;三フッ化塩化エチレン樹脂〔PCTFE:ネオフロ
ンCTFE(ダイキン工業社製)〕、ポリビニリデンフ
ルオライド〔PVDF:デンカDXフィルム(電気化学
工業社製)〕、ポリビニルフルオライド(PVF:テド
ラーPVFフィルム(デュポン社製)〕等のホモポリマ
ーや、四フッ化エチレン−パーフルオロビニルエーテル
共重合体〔PFA:ネオフロン:PFAフィルム(ダイ
キン工業社製)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレ
ン共重合体〔FEP:トヨフロンフィルムFEPタイプ
(東レ社製)〕、四フッ化エチレン−エチレン共重合体
〔ETFE:テフゼルETFEフィルム(デュポン社
製)、AFLEXフィルム(旭硝子社製)〕等のコーポ
リマ等のフッ素系フィルム;芳香族ジカルボン酸ービス
フェノール共重合芳香族ポリエステルポリアリレートフ
ィルム(PAR:キャスティング(鐘淵化学社製エルメ
ック)、〔ポリメチルメタアクリレートフィルム〔PM
MA:テクノロイR526(住友化学社製)〕;ポリサ
ルホン〔PSF:スミライトFS−1200(住友ベー
クライト社製)〕、ポリエーテルサルホン(PES:ス
ミライトFS−1300(住友ベークライト)〕等の含
イオウポリマーフィルム;ポリカーボネートフィルム
〔PC:パンライト(帝人化成社製)〕;ファンクショ
ナルノルボルネン系樹脂〔ARTON(日本合成ゴ
ム)〕;ポリメタクリレート樹脂(PMMA);オレフ
ィン−マレイミド共重合体〔TI−160(東ソー社
製)〕、パラアラミド(アラミカR:旭化成)、フッ化
ポリイミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール、セルロ
ーストリアセテート等が挙げられ、特に、PENフィル
ム、PETフィルム等が好ましい。
【0054】また、セルロースを含むシート、例えば紙
を用い、シートごと焼成することも可能である。
【0055】フィルムシートの膜厚としては特に規制さ
れるものではないが、取り扱い上好ましい厚みとして
は、100〜400μm 程度である。
【0056】焼成前に行なう脱バインダ処理の条件は、
通常のものであってよいが、還元性雰囲気雰囲気で焼成
を行う場合、特に下記の条件で行うことが好ましい。
【0057】昇温速度:5〜500℃/時間、特に10
〜400℃/時間 保持温度:200〜400℃、特に250〜300℃ 温度保持時間:0.5〜24時間、特に5〜20時間 雰囲気:空気中
【0058】焼成時の雰囲気は、電極層用ペースト中の
導電材の種類に応じて適宜決定すればよいが、還元性雰
囲気で焼成を行う場合、焼成雰囲気はN2 を主成分と
し、H 2 1〜10%、および10〜35℃における水蒸
気圧によって得られるH2Oガスを混合したものが好ま
しい。そして、酸素分圧は、10-8〜10-12 気圧とす
ることが好ましい。酸素分圧が前記範囲未満であると、
電極層の導電材が異常焼結を起こし、途切れてしまうこ
とがある。また、酸素分圧が前記範囲を超えると、電極
層が酸化する傾向にある。酸化性雰囲気中で焼成を行う
場合、通常の大気中焼成を行えばよい。
【0059】焼成時の保持温度は、好ましくは800〜
1400℃、より好ましくは1000〜1400℃、特
に1200〜1400℃とすることが好ましい。保持温
度が前記範囲未満であると緻密化が不十分であり、前記
範囲を超えると、電極層が途切れやすくなる。また、焼
成時の温度保持時間は、0.5〜8時間、特に1〜3時
間が好ましい。
【0060】還元性雰囲気中で焼成した場合、複合基板
にはアニールを施すことが好ましい。アニールは、絶縁
体層を再酸化するための処理であり、これによりIR加
速寿命を著しく長くすることができる。
【0061】アニール雰囲気中の酸素分圧は、10-6
圧以上、特に10-6〜10-8気圧とすることが好まし
い。酸素分圧が前記範囲未満であると絶縁体層または誘
電体層の再酸化が困難であり、前記範囲を超えると内部
導体が酸化する傾向にある。
【0062】アニールの際の保持温度は、1100℃以
下、特に1000〜1100℃とすることが好ましい。
保持温度が前記範囲未満であると絶縁体層または誘電体
層の酸化が不十分となって寿命が短くなる傾向にあり、
前記範囲を超えると電極層が酸化し、電流容量が低下す
るだけでなく、絶縁体素地、誘電体素地と反応してしま
い、寿命も短くなる傾向にある。
【0063】なお、アニール工程は昇温および降温だけ
から構成してもよい。この場合、温度保持時間は零であ
り、保持温度は最高温度と同義である。また、温度保持
時間は、0〜20時間、特に2〜10時間が好ましい。
雰囲気用ガスには、加湿したH2 ガス等を用いることが
好ましい。
【0064】なお、上記した脱バインダ処理、焼成およ
びアニールの各工程において、N2、H2 や混合ガス等
を加湿するには、例えばウェッター等を使用すればよ
い。この場合、水温は5〜75℃程度が好ましい。
【0065】脱バインダ処理工程、焼成工程およびアニ
ール工程は、連続して行なっても、独立に行なってもよ
い。
【0066】これらを連続して行なう場合、脱バインダ
処理後、冷却せずに雰囲気を変更し、続いて焼成の保持
温度まで昇温して焼成を行ない、次いで冷却し、アニー
ル工程での保持温度に達したときに雰囲気を変更してア
ニールを行なうことが好ましい。
【0067】また、これらを独立して行なう場合は、脱
バインダ処理工程は、所定の保持温度まで昇温し、所定
時間保持した後、室温にまで降温する。その際の脱バイ
ンダ雰囲気は、連続して行う場合と同様なものとする。
さらにアニール工程は、所定の保持温度にまで昇温し、
所定時間保持した後、室温にまで降温する。その際のア
ニール雰囲気は、連続して行う場合と同様なものとす
る。また、脱バインダ工程と、焼成工程とを連続して行
い、アニール工程だけを独立して行うようにしてもよ
く、脱バインダ工程だけを独立して行い、焼成工程とア
ニール工程を連続して行うようにしてもよい。
【0068】以上のようにして、複合基板を得ることが
できる。
【0069】本発明の複合基板は、その上に発光層、他
の絶縁層、他の電極層等の機能性膜を形成することによ
り、薄膜EL素子とすることができる。特に、本発明の
複合基板の絶縁層に誘電体材料を用いることで良好な特
性の薄膜EL素子を得ることができる。本発明の複合基
板は焼結材料であるため、機能性膜である発光層を形成
した後に加熱処理を行うような薄膜EL素子にも適して
いる。
【0070】本発明の複合基板を用いて薄膜EL素子を
得るには、絶縁層(誘電体層)上に発光層/他の絶縁層
(誘電体層)/他の電極層の順で形成すればよい。
【0071】発光層の材料としては、例えば、月刊ディ
スプレイ ’98 4月号 最近のディスプレイの技術
動向 田中省作 p1〜10に記載されているような材料を
挙げることができる。具体的には、赤色発光を得る材料
として、ZnS、Mn/CdSSe等、緑色発光を得る
材料として、ZnS:TbOF、ZnS:Tb等、青色
発光を得るための材料として、SrS:Ce、(Sr
S:Ce/ZnS)n、Ca2Ga24:Ce、Sr2
24:Ce等を挙げることができる。
【0072】また、白色発光を得るものとして、Sr
S:Ce/ZnS:Mn等が知られている。
【0073】これらのなかでも、上記IDW(Internati
onal Display Workshop)’97 X.Wu"Multicolor Thin-Fi
lm Ceramic Hybrid EL Displays" p593 to 596 で検討
されている、SrS:Ceの青色発光層を有するELに
本発明を適用することにより特に好ましい結果を得るこ
とができる。
【0074】発光層の膜厚としては、特に制限されるも
のではないが、厚すぎると駆動電圧が上昇し、薄すぎる
と発光効率が低下する。具体的には、蛍光材料にもよる
が、好ましくは100〜1000nm、特に150〜50
0nm程度である。
【0075】発光層の形成方法は、気相堆積法を用いる
ことができる。気相堆積法としては、スパッタ法や蒸着
法等の物理的気相堆積法や、CVD法等の化学的気相堆
積法を挙げることができる。これらのなかでもCVD法
等の化学的気相堆積法が好ましい。
【0076】また、特に上記IDWに記載されているよ
うに、SrS:Ceの発光層を形成する場合には、H2
S雰囲気下、エレクトロンビーム蒸着法により形成する
と、高純度の発光層を得ることができる。
【0077】発光層の形成後、好ましくは加熱処理を行
う。加熱処理は、基板側から電極層、絶縁層、発光層と
積層した後に行ってもよいし、基板側から電極層、絶縁
層、発光層、絶縁層、あるいはこれに電極層を形成した
後にキャップアニールしてもよい。通常、キャップアニ
ール法を用いることが好ましい。熱処理の温度は、好ま
しくは600〜基板の焼結温度、より好ましくは600
〜1300℃、特に800〜1200℃程度、処理時間
は10 〜600分、特に30〜180分程度である。
アニール処理時の雰囲気としては、N2 、Ar、Heま
たはN2 中にO 2 が0.1%以下の雰囲気が好ましい。
【0078】発光層上に形成される絶縁層は、その抵抗
率として、108 Ω・cm以上、特に1010〜1018Ω・
cm程度が好ましい。また、比較的高い誘電率を有する物
質であることが好ましく、その誘電率εとしては、好ま
しくはε=3〜1000程度である。
【0079】この絶縁層の構成材料としては、例えば酸
化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、酸
化タンタル(Ta25)、チタン酸ストロンチウム(S
rTiO3)、酸化イットリウム(Y23)、チタン酸
バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTi
3)、ジルコニア(ZrO2)、シリコンオキシナイト
ライド(SiON)、アルミナ(Al23)、ニオブ酸
鉛(PbNb26)等を挙げることができ。
【0080】これらの材料で絶縁層を形成する方法とし
ては、上記発光層と同様である。この場合の絶縁層の膜
厚としては、好ましくは50〜1000nm、特に100
〜500nm程度である。
【0081】次に本発明の複合基板、薄膜EL素子の製
造工程について、図を参照しつつ説明する。
【0082】先ず、図1に示すように、表面が平滑なフ
ィルムシート11を用意し、その上に絶縁層(誘電体
層)グリーンシートを積層して、絶縁層(誘電体層)前
駆体3を形成する。
【0083】次いで、図2に示すように、電極層用ペー
スト(電極層前駆体)2を所定のパターンに印刷する。
【0084】さらに、図3に示すように、基板用グリー
ンシート1を必要な厚さ分積層して、基板前駆体とし、
複合基板前駆体を得る。
【0085】その後、図4に示すように、得られた複合
基板前駆体からフィルムシート11を剥離し、必要によ
り複合基板前駆体を反転して、脱バインダした後焼成す
る。脱バインダ、焼成の条件は上記の通りであり、その
際にアニールを行ってもよい。
【0086】あるいはセルロースを含むシート、例えば
紙を用い、シートごと焼成することも可能である。
【0087】焼成後、複合基板が得られる。さらに、薄
膜EL素子を得る場合には、以下のようにして形成する
ことができる。
【0088】先ず、図5に示すように、複合基板上に発
光層4を形成する。発光層4は、上述のようにEB−蒸
着法などにより形成することができる。
【0089】そして、図6に示すように、この発光層4
上に上部絶縁層5を形成する。そして、必要により、こ
の絶縁層5が形成された基板1を加熱処理する。この加
熱処理は、発光層4を形成した段階で行ってもよいし、
上部絶縁層5上に、さらに上部電極層6等を形成した後
に行ってもよい。
【0090】次いで、図7に示すように、上部絶縁層5
上に上部電極層6を形成する。この上部電極層6は、加
熱処理を行った後に形成する場合は、耐熱性の材料に限
定されるものではなく、光取り出しのために最適な透明
導電膜などを用いることができる。また、必要により金
属膜の膜厚を調整して光透過率を高めて電極層としても
よい。
【0091】なお、上記例では、単一発光層のみの場合
を例示して説明したが、本発明の薄膜EL素子はこのよ
うな構成に限定されるものではなく、膜厚方向に発光層
を複数積層してもよいし、マトリクス状にそれぞれ種類
の異なる発光層(画素)を組み合わせて平面的に配置す
るような構成としてもよい。
【0092】本発明の薄膜EL素子は、焼成により得ら
れる基板材料を用いることにより、高輝度の青色発光が
可能な発光層も容易に得られ、しかも、発光層が積層さ
れる絶縁層の表面が平滑であるため、高性能、高精細の
カラーディスプレイを構成することもできる。また、比
較的製造工程が容易であり、製造コストを低く押さえる
ことができる。そして、効率のよい、高輝度の青色発光
が得られることから、白色発光の素子としてカラーフィ
ルターと組み合わせてもよい。
【0093】カラーフィルター膜には、液晶ディスプレ
イ等で用いられているカラーフィルターを用いれば良い
が、EL素子の発光する光に合わせてカラーフィルター
の特性を調整し、取り出し効率・色純度を最適化すれば
よい。
【0094】また、EL素子材料や蛍光変換層が光吸収
するような短波長の外光をカットできるカラーフィルタ
ーを用いれば、素子の耐光性・表示のコントラストも向
上する。
【0095】また、誘電体多層膜のような光学薄膜を用
いてカラーフィルターの代わりにしても良い。
【0096】蛍光変換フィルター膜は、EL発光の光を
吸収し、蛍光変換膜中の蛍光体から光を放出させること
で、発光色の色変換を行うものであるが、組成として
は、バインダー、蛍光材料、光吸収材料の三つから形成
される。
【0097】蛍光材料は、基本的には蛍光量子収率が高
いものを用いれば良く、EL発光波長域に吸収が強いこ
とが望ましい。実際には、レーザー色素などが適してお
り、ローダミン系化合物・ペリレン系化合物・シアニン
系化合物・フタロシアニン系化合物(サブフタロシアニ
ン等も含む)ナフタロイミド系化合物・縮合環炭化水素
系化合物・縮合複素環系化合物・スチリル系化合物・ク
マリン系化合物等を用いればよい。
【0098】バインダーは、基本的に蛍光を消光しない
ような材料を選べば良く、フォトリソグラフィー・印刷
等で微細なパターニングが出来るようなものが好まし
い。
【0099】光吸収材料は、蛍光材料の光吸収が足りな
い場合に用いるが、必要のない場合は用いなくても良
い。また、光吸収材料は、蛍光性材料の蛍光を消光しな
いような材料を選べば良い。
【0100】本発明の薄膜EL素子は、通常、パルス駆
動、交流駆動され、その印加電圧は、50〜300V 程
度である。
【0101】なお、上記例では、複合基板の応用例とし
て、薄膜EL素子について記載したが、本発明の複合基
板はこのような用途に限定されるものではなく、種々の
電子材料等に適用可能である。例えば、薄膜/厚膜ハイ
ブリッド高周波用コイル素子等への応用が可能である。
【0102】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。以下の実施
例で用いたEL構造体は、複合基板の絶縁層表面に、薄
膜法により発光層、上部絶縁膜、上部電極を順次積層し
た構造をもつものである。
【0103】<実施例1>誘電体層前駆体を作製するた
めにチタン酸バリウム粉末にバインダー(アクリル樹
脂)と溶媒(アクリル樹脂)を混合し誘電体ペーストを
作製した。このペーストを用いてドクターブレード法に
より誘電体層グリーンシートを表面が平滑なPETフィ
ルム上に作製した。所定の厚みを得るためにはこのグリ
ーンシートを数枚積層した。
【0104】そして、この上にPd粉末にバインダー
(エチルセルロース)や溶媒(ターピネオール)を混合
して作製した電極層用ペーストをストライプ状に印刷し
た。基板用前駆体は、アルミナ粉末にバインダーを混合
して作製したペーストを用いて基板用グリーンシートを
作製し、これを積層することにより得た。また誘電体ペ
ーストと同一組成のペーストを用いた基板用前駆体も別
に作製した。複合基板グリーンは電極層を印刷した誘電
体層前駆体の上に基板用前駆体を積層して作製した。作
製した複合基板グリーンは大気中260℃で8時間脱バ
インダ処理を行つた。その後大気中1340℃で2時間
焼成を行った。作製した複合基板の誘電体層の厚みは約
30μm 、基板の厚みは約1.5mmであった。
【0105】EL素子は、複合基板を250℃に加熱し
た状態でMnをドープしたZnSターゲットを用い、Z
nS蛍光体薄膜を厚さ0.7μm となるようスパッタ法
により形成した後、真空中600℃で10分間熱処理し
た。次に第2絶縁層としてSi34 薄膜と第2電極と
してITO薄膜をスパッタ法により順次形成することに
よりエレクトロルミネセンス素子とした。
【0106】発光特性は、得られた素子構造の印刷焼成
電極、ITO透明電極から電極を引き出し、1kHzのパ
ルス幅50μsの電界を印加して測定した。また、誘電
体層の電気特性を測定するために、前記の複合基板の誘
電体層上に前記の電極のパターンに直交するようにスト
ライプ状の電極パターンを印刷乾燥し、焼成を行ったサ
ンプルを別に作製した。
【0107】以上のようにして作製した複合基板上の誘
電体層の電気特性とこれらの複合基板を用いて作製した
エレクトロルミネセンス素子の発光特性を表1に示す。
【0108】<実施例2>実施例1の誘電体前駆体を作
製する上で、バインダーと混合する前に、BaTiO3
にMnO,MgO,V25 を所定量添加し水中で混合
を行った。それ以外は実施例1と同様にして複合基板、
およびこれを用いて作製したエレクトロルミネセンス素
子を得た。発光特性を表1に示す。
【0109】<実施例3>実施例2の誘電体に、さらに
23 を添加したものである。それ以外は実施例1と
同様にして複合基板、およびこれを用いて作製したエレ
クトロルミネセンス素子を得た。発光特性を表1に示
す。
【0110】<実施例4>実施例3の誘電体に、さらに
(Ba0.5,Ca0.5)SiO3 を添加したもので
ある。それ以外は実施例1と同様にして複合基板、およ
びこれを用いて作製したエレクトロルミネセンス素子を
得た。発光特性を表1に示す。
【0111】<実施例5>実施例3の誘電体に、さらに
(Ba0.4,Ca0.6)SiO3 を添加したもので
ある。それ以外は実施例1と同様にして複合基板、およ
びこれを用いて作製したエレクトロルミネセンス素子を
得た。発光特性を表1に示す。
【0112】<実施例6>実施例4の誘電体、基板前駆
体を用い、Pd粉末のかわりにNi粉末を用いて電極層
用ペーストを作製した。焼成はN2 にH2 を5%および
35℃における水蒸気圧によって得られるH20ガスを
混合した雰囲気中で行った。酸素分圧は10-8 気圧で
あった。焼成後にN2 に35℃における水蒸気圧によっ
て得られるH20ガスを混合した雰囲気中で1050℃
で3時間再酸化処理を行った。再酸化処理の酸素分圧は
焼成時声と同じ10-8 気圧であった。それ以外は実施
例1と同様にして複合基板、およびこれを用いて作製し
たエレクトロルミネセンス素子を得た。発光特性を表1
に示す。
【0113】<実施例7>実施例4の誘電体前駆体、電
極層用ペーストを用い、誘電体前駆体ペーストと同一組
成のペーストを用いた、基板前駆体を作製した。それ以
外は実施例1と同様にして複合基板、およびこれを用い
て作製したエレクトロルミネセンス素子を得た。発光特
性を表1に示す。
【0114】
【表1】
【0115】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電極層の
影響により絶縁層表面に凹凸を生じることなく、研磨工
程や、ゾル−ゲル工程が不要で、簡単に製造でき、薄膜
発光素子に応用した場合に高い表示品質が得られる複合
基板、これを用いた薄膜EL素子、およびその製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜EL素子の製造工程を示した部分
断面図である。
【図2】本発明の薄膜EL素子の製造工程を示した部分
断面図である。
【図3】本発明の薄膜EL素子の製造工程を示した部分
断面図である。
【図4】本発明の薄膜EL素子の製造工程を示した部分
断面図である。
【図5】本発明の薄膜EL素子の製造工程を示した部分
断面図である。
【図6】本発明の薄膜EL素子の製造工程を示した部分
断面図である。
【図7】本発明の薄膜EL素子の製造工程を示した部分
断面図である。
【図8】従来の薄膜EL素子の構造を示した部分断面図
である。
【図9】従来の薄膜EL素子の構造を示した部分断面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 下部電極層 3 下部絶縁層 4 発光層 5 上部絶縁層 6 上部電極層 11 フィルムシート
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 (72)発明者 高山 勝 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 野村 武史 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 中野 幸恵 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 岩永 大介 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB04 AB18 BA06 BB06 CA01 CA02 CB01 DA02 DA05 DB01 DB02 DC02 DC04 EC01 EC02 EC03 EC04 FA01 FA03 4E351 AA07 BB03 BB31 CC12 DD04 DD05 DD06 DD17 DD19 DD21 DD22 DD31 DD34 DD43 DD45 GG01 5E346 AA12 AA15 AA23 BB16 CC16 CC18 CC21 DD07 EE21 GG03 HH31

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、この基板内部に埋め込まれ、こ
    の基板面と同一面位置となるように形成された電極層
    と、 前記基板と電極層との複合表面上に形成されている絶縁
    層とを有する複合基板。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層は、誘電率1000以上の誘
    電体により形成されている請求項1の複合基板。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層は、主成分がチタン酸バリウ
    ムである請求項1または2の複合基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層は、副成分として酸化マグネ
    シウム、酸化マンガン、酸化タングステン、酸化カルシ
    ウム、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化コバルト、
    酸化イットリウム、および酸化バリウムから選択される
    1種または2種以上を含有する請求項3の複合基板。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層は、副成分としてSiO2
    MO(ただしMはMg,Ca,SrおよびBaから選択
    される1種または2種以上の元素)、Li2O、B23
    から選択される少なくとも1種を含有する請求項3また
    は4の複合基板。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層は、主成分としてチタン酸バ
    リウムを、副成分として酸化マグネシウムと、酸化マン
    ガンと、酸化イットリウムと、酸化バリウムおよび酸化
    カルシウムから選択される少なくとも1種と、酸化ケイ
    素とを含有し、チタン酸バリウムをBaTiO3 に、酸
    化マグネシウムをMgOに、酸化マンガンをMnOに、
    酸化イットリウムをY2 3 に、酸化バリウムをBaO
    に、酸化カルシウムをCaOに、酸化ケイ素をSiO2
    にそれぞれ換算したとき、BaTiO3 100モルに対
    する比率がMgO:0.1〜3モル、MnO:0.05
    〜1.0モル、Y2 3 :1モル以下、BaO+Ca
    O:2〜12モル、SiO 2 :2〜12モルである請求
    項1〜5のいずれかの複合基板。
  7. 【請求項7】 BaTiO3 、MgO、MnOおよびY
    2 3 の合計に対し、BaO、CaOおよびSiO2
    (Bax Ca1-x O)y ・SiO2 (ただし、0.3≦
    x≦0.7、0.95≦y≦1.05である。)として
    1〜10重量%含有される請求項3の複合基板。
  8. 【請求項8】 シート法、または印刷法を用いて積層し
    たものを焼結して得た厚膜である請求項1〜7のいずれ
    かの複合基板。
  9. 【請求項9】 前記絶縁層上には機能性膜を有し、この
    機能成膜を600℃〜基板の焼結温度以下で加熱処理し
    て得られる請求項1〜8のいずれかの複合基板。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかの複合基板
    と、この複合基板上に形成されている発光層と、他の絶
    縁層と、他の電極層とを順次有する薄膜EL素子。
  11. 【請求項11】 前記電極層は、Ag,Au,Pd,P
    t,Cu,Ni,W,Mo,Fe,Coのいずれか1種
    または2種以上であるか、Ag−Pd、Ni−Mn、N
    i−Cr、Ni−Co、Ni−Al合金のいずれかを含
    有する請求項10の薄膜EL素子。
  12. 【請求項12】 表面が平坦なフィルムシート上に厚膜
    製造法により、第1の絶縁層前駆体を形成し、 その上にパターン化された第1の電極層前駆体を形成
    し、 さらにその上に基板前駆体を形成した後、これを脱バイ
    ンダ処理し、焼成して基板上に第1の電極層と第1の絶
    縁層が積層された複合基板を得、 さらに前記第1の絶縁層上に発光層、第2の絶縁層、第
    2の電極層を順次積層して薄膜EL素子を得る薄膜EL
    素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の絶縁層、または第2の電極
    層を形成した後、600℃〜基板の焼結温度以下で加熱
    処理する請求項10の薄膜EL素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記基板前駆体は、アルミナ(Al2
    3)、石英ガラス(SiO2)、マグネシア(Mg
    O)、ステアタイト(MgO・SiO2)、フォルステ
    ライト(2MgO・SiO2)、ムライト(3Al23
    ・2SiO2)、ベリリア(BeO)、ジルコンあるい
    はBa系、Sr系、およびPb系ペロブスカイトのいず
    れか1種または2種以上を含有する基板グリンシートで
    ある請求項12または13の薄膜EL素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記基板前駆体の主成分の組成は、前
    記絶縁層の主成分の組成と同一である請求項12〜14
    のいずれかの薄膜EL素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記電極層前駆体は、Ag,Au,P
    d,Pt,Cu,Ni,W,Mo,Fe,Coのいずれ
    か1種または2種以上であるか、Ag−Pd、Ni−M
    n、Ni−Cr、Ni−Co、Ni−Al合金のいずれ
    かを含有する請求項12〜15のいずれかの薄膜EL素
    子の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記焼成温度は、1100〜1400
    ℃である請求項12〜16のいずれかの薄膜EL素子の
    製造方法。
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