JP2001223088A - El素子 - Google Patents
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Abstract
てシンプルな構成で、しかも駆動電圧の最小化を十分に
図ることが可能で、しかも低コストで量産化に優れたE
L素子を実現する。 【解決手段】 基板1上に電気的に絶縁されている一対
の電極2と、誘電体層と、発光層とを順次有し、前記一
対の電極に対応するそれぞれの発光層同士が電気的に接
続され、前記一対の電極間にEL回路が形成されている
構成のEL素子とした。
Description
るEL素子に関するものである。
をエレクトロルミネセンス(EL)といい、この現象を
用いた素子は液晶ディスプレイ(LCD)や時計のバッ
クライトとして実用化されている。
ウに分散させ、上下に電極を設けた構造をもつ分散型素
子と、電気絶縁性の基板上に2つの電極と2つの薄膜絶
縁体の間に挟む形で形成した薄膜蛍光体を用いた薄膜型
の素子がある。また、それぞれについて、駆動方式によ
り直流電圧駆動型、交流電圧駆動型がある。分散型EL
素子は古くから知られており、製造が容易であるという
利点があるが、輝度が低く寿命も短いのでその利用は限
られていた。一方、薄膜型EL素子は高輝度、長寿命と
いう特性をもち、EL素子の実用範囲を大きく広げた。
て液晶ディスプレイやPDPなどに用いられている青板
ガラスを用い、かつ基板に接する電極をITOなどの透
明電極とし、蛍光体で生じた発光を基板側から取り出す
方式が主流であった。また蛍光体材料としては黄橙色発
光を示すMnを添加したZnSが、成膜のしやすさ、発
光特性の観点から主に用いられてきた。カラーディスプ
レイを作製するには、赤色、緑色、青色の3原色に発光
する蛍光体材料の採用が不可欠である。これらの材料と
しては青色発光のCeを添加したSrSやTmを添加し
たZnS、赤色発光のSmを添加したZnSやEuを添
加したCaS、緑色発光のTbを添加したZnSやCe
を添加したCaSなどが候補に上げられており、研究が
続けられている。しかし現在までのところ、発光輝度、
発光効率、色純度の点に問題があり、実用化にはいたっ
ていない。
で成膜する方法や成膜後に高温で熱処理を行うことが有
望であることが知られている。このような方法を用いた
場合、基板として青板ガラスを用いることは耐熱性の観
点から不可能である。耐熱性のある石英基板を用いるこ
とも検討されているが、石英基板は非常に高価であり、
ディスプレーなどの大面積を必要とする用途には適さな
い。
公平7−44072号公報に記載されているように、基
板として電気絶縁性のセラミック基板を用い、蛍光体下
部の薄膜絶縁体のかわりに厚膜誘電体を用いた素子の開
発が報告された。
9に示されるEL素子は、セラミックなどの基板11上
に、下部電極12、厚膜誘電体層13、発光層14、薄
膜絶縁体層15、上部電極16が順次形成された構造と
なっている。このように、従来の構造とは異なり、蛍光
体の発光を基板とは反対側の上部から取り出すため、2
つの電極は素子構造体の上/下に設けられている。
膜絶縁体の数100〜数1000倍の厚さをもってい
る。そのためピンホールなどに起因する絶縁破壊が少な
く、高い信頼性と高い製造時の歩留まりを得ることがで
きるという利点を有している。
の電圧降下は高誘電率材料を誘電体層として用いること
により克服している。またセラミック基板と厚膜誘電体
を用いることにより、熱処理温度を高めることができ
る。その結果、従来は結晶欠陥の存在により不可能であ
った高い発光特性を示す発光材料の成膜が可能となっ
た。
いて、従来、第1の絶縁層には厚さ1μm 以上の絶縁体
薄膜が用いられていたが、その代わりに誘電率が100
0倍程度の強誘電体厚膜を用いると、絶縁膜が20μm
以上と厚くてもEL素子の駆動時における発光部領域に
かかる電圧が実効的に大きくなり、高い輝度が得られる
ことが知られている。
プロセス温度の履歴のため、通常は誘電率が10程度の
薄膜の絶縁膜を使用している。ところが、このような誘
電率の薄膜を用いると、第2の絶縁層での電圧ロスが大
きくなり、駆動電圧を低下させることが非常に困難とな
っていた。したがって、このような構造をとる限り、本
来のEL発光領域にかかる電界のロスに対して、その最
小化を十分図ることが極めて困難である。
のEL素子の構造的問題を克服し、極めてシンプルな構
成で、しかも駆動電圧の最小化を十分に図ることが可能
で、しかも低コストで量産化に優れたEL素子を実現す
ることである。
上に電気的に絶縁されている一対の電極と、誘電体層
と、発光層とを順次有し、前記一対の電極に対応するそ
れぞれの発光層同士が電気的に接続され、前記一対の電
極間に交流閉回路が形成されているEL素子。 (2) 前記交流閉回路は、等価的に前記一対の電極間
に少なくとも誘電体層/発光層/発光層/誘電体層が存
在する回路である上記(1)のEL素子。 (3) 前記発光層同士は、透明電極を介して電気的に
接続されている上記(1)または(2)のEL素子。 (4) 前記発光層同士は、この発光層間の容量成分に
より電気的に接続されている上記(1)または(2)の
EL素子。 (5) さらに前記発光層上に絶縁層を有する上記
(1)〜(4)のいずれかのEL素子。 (6) 基板上に、第1の電極と、第1の誘電体層と、
第1の発光層とが順次積層され、さらにこの基板上に、
第2の電極と、第2の誘電体層と、第2の発光層とが順
次積層され、前記第1および第2の発光層が電気的に接
続されているEL素子。 (7) 前記第1および第2の発光層は、基板側と反対
側の面で接続されている上記(6)のEL素子。 (8) 少なくとも第1の誘電体層と第2の誘電体層と
は同一の積層構造体である上記(6)または(7)のE
L素子。 (9) さらに前記発光層上に絶縁層を有し、発光層は
この絶縁層を介して接続されている請求項6〜8のいず
れかのEL素子。 (10) 上記(1)〜(9)のEL素子が複数配置さ
れているEL表示装置。 (11) 前記一対の電極は、x軸側電極、y軸側電極
のいずれか一方の電極と対応し、他方の電極が一方の電
極の共通電極となっている上記(10)のEL表示装
置。
気的に絶縁されている一対の電極と、誘電体層と、発光
層とを順次有し、前記一対の電極に対応する発光層同士
が電気的に接続され、前記一対の電極間に交流閉回路が
形成されているものである。このように、EL構造体の
発光層同士を電気的に接続することにより、等価的に2
つのEL構造体は直列接続され、それぞれの厚膜誘電体
層を介して電源と接続されるようになる。このため、誘
電率の低い薄膜絶縁体層を介して電源と接続する必要が
なくなり、主に薄膜絶縁体層で生じていた電圧ロスを大
幅に低減することができる。
つより具体的に説明する。図1は、本発明のEL素子の
構成を示した概略断面図である。
EL構造体は、下部電極(第1の電極)2aと、誘電体
層(第1の誘電体層)3aと、発光層(第1の発光層)
4aとが順次積層されている。同様に、第2のEL構造
体は、下部電極(第2の電極)2bと、誘電体層(第2
の誘電体層)3bと、発光層(第2の発光層)4bとが
順次積層されている。そして、2つのEL構造体の発光
層4a,4b同士は、接続手段5により電気的に接続さ
れている。また、2つの電極2a,2bは、交流電源V
sと接続されている。
すと、図2のようになる。つまり、第1のEL構造体1
0aの下部電極2a/誘電体層3a/発光層4a/接続
手段5/第2のEL構造体の発光層4b/誘電体層3b
/下部電極2bとが直列に接続されている。そして、電
源Vsからみた場合、2つの下部電極2a,2bと、2
つの誘電体層3a,3bを介して接続手段5で接続され
た2つの発光層4a,4bが駆動されることとなる。こ
のため、電極2a、2bと発光層3a,3bの間には、
少なくとも誘電率の極めて高い誘電体層3a、3bが介
在し、薄膜絶縁層を省略することもできるため、電圧ロ
スを大幅に低減することができる。
続しうるものであれば特に限定されるものではない。例
えば、図3に示すように、それぞれの発光層4a,4b
上、つまり基板と反対側の面にこれらを接続する透明電
極5jを積層してもよい。この場合、透明電極5jは各
発光層4a,4bにまたがるように連続して積層するこ
とで、両者を電気的に接続することができる。
域で透光性を有するものが良い。この場合、ZnO、I
TOなどの透明電極を用いることが特に好ましい。IT
Oは、通常In2 O3 とSnOとを化学量論組成で含有
するが、O量は多少これから偏倚していてもよい。In
2 O3 に対するSnO2 の混合比は、1〜20質量%、
さらには5〜12質量%が好ましい。また、IZOでの
In2 O3 に対するZnOの混合比は、通常、12〜3
2質量%程度である。
ては、蒸着法、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法、印
刷焼成法など既存の方法を用いればよいが、特に、基板
上に内部に電極を有した厚膜を形成した構造を作製する
場合、誘電体厚膜と同じ方法が好ましい。
に効率よく電界を付与するため、1Ω・cm以下、特に
0.003〜0.1Ω・cmである。電極層の膜厚として
は、形成する材料にもよるが、好ましくは50〜100
00nm、特に100〜5000nm、さらには100〜3
000nm程度である。
り、Al、Mg、Ag、Au、Pt、Cr,Ti等の金
属材料やSi等の半導体材料を用いることも可能であ
る。
合、発光層の一部を接続してもよいし、発光層上に格子
状や、櫛形に電極を配置してもよい。
4bと透明電極5jとの間に、薄膜絶縁層7a,7bを
形成してもよい。薄膜絶縁層7a,7bの膜厚が十分に
薄い場合には、電圧ロスもある程度抑制することができ
る。この場合には、第1のEL構造体10aの下部電極
2a/誘電体層3a/発光層4a/薄膜絶縁層7a/接
続手段5/薄膜絶縁層7b/第2のEL構造体の発光層
4b/誘電体層3b/下部電極2bとが直列に接続され
ている。薄膜絶縁層の詳細については後で述べる。
を用いる方法以外に、例えば、図5に示すような容量成
分5kにより発光層を接続してもよい。この容量成分5
kは特別に形成する必要はなく、各発光層の間の浮遊容
量、ないし寄生容量として存在するものを利用すればよ
い。具体的には、所定のギャップを介して発光層を形成
することにより、このギャップを介した発光層間に容量
成分が生じるので、この容量成分を接続手段として利用
すればよい。その際、例えば図6に示すように、各発光
層4a、4bを櫛形で対向するように形成すると効果的
である。なお、図5は画素ないし発光領域を示す一部平
面図であって、誘電体層3a、3b状に櫛形状に形成さ
れた発光層4a、4bが対向配置されている。また、図
示しない下部電極は、上記発光層と同一形状に形成され
ている。この例では、誘電体層3a、3bを分割せず、
2つのEL構造体で共通にしている。このように厚膜誘
電体層を共通に形成しても、下部電極が電気的に絶縁さ
れているので、2つのEL構造体は電気的に分離され独
立したものとなる。
EL表示装置に好適に応用することができる。図7,8
は、このようなマトリクスタイプのEL表示装置の画素
部分の構成例を示した一部平面図、図8は図7のA−
A’断面矢視図である。
x軸方向の電極2bとは、その交差する領域において、
y軸方向の電極2a上に形成された絶縁層6により、互
いに絶縁されている。これらy軸方向の電極2aとx軸
方向の電極2bが形成された基板1上には、誘電体層
3、発光層4が順次形成されている。なお、この例では
誘電体層3、発光層4は、基板1上の全面に成膜されて
いるが、画素(発光させようとする領域)となる部分に
のみ成膜してもよい。図示例のように厚膜誘電体層3、
発光層4を全面に成膜した場合、構造が簡単になり、製
造が容易になる。また、このように全面に成膜しても、
対応する電極部分の誘電体層3、発光層4がEL素子と
して機能し、それ以外の領域の部分はEL回路には関与
しないので問題はない。
方向の電極2b上の領域を接続するように透明電極5k
が成膜されている。このような構成とすることにより、
y軸方向の電極2a上の厚膜誘電体層3と、発光層4
と、x軸方向の電極2b上の厚膜誘電体層3と、発光層
4とが直列的に接続される。つまり、これらで形成され
る領域51,52に2つのEL構造体が実質的に形成さ
れたこととなり、2つの電極2a、2b間に駆動電圧を
印加すると、この2つの領域から発光する。
2つのEL構造体を接続した素子について説明したが、
このようなEL素子を複数配置させ、好ましくはマトリ
クス状に配置することでセグメント型ないしドットマト
リクス型のEL表示装置を構成することができる。この
場合、前記一対の電極のうちx軸側電極、y軸側電極の
いずれか一方の電極と対応し、他方の電極が一方の電極
の共通電極となっていてもよい。
る。本発明のEL構造体は、例えば、図1に示すように
少なくとも基板1上に1対の電極2a,2bと、誘電体
層3a,3bと、発光層4a,4bとを有し、好ましく
はこの発光層4a、4b同士を電気的に接続する接続手
段(透明電極5j)を有するものである。
およびEL蛍光層の形成温度、EL素子のアニール温度
に耐えうる耐熱温度ないし融点が600℃以上、好まし
くは700℃以上、特に800℃以上の基板を用い、そ
の上にEL素子が形成可能で、所定の強度を維持できる
ものであれば特に限定されるものではない。具体的に
は、アルミナ(Al2O3 )、フォルステライト(2M
gO・SiO2 )、ステアタイト(MgO・SiO
2 )、ムライト(3Al2O3 ・2SiO2 )、ベリリ
ア(BeO)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化シリ
コン(SiN)、炭化シリコン(SiC+BeO)等の
セラミック基板、結晶化ガラスなど耐熱性ガラス基板を
挙げることができる。これらの耐熱温度はいずれも10
00℃程度以上である。これらのなかでも特にアルミナ
基板、結晶化ガラスが好ましく、熱伝導性が必要な場合
にはベリリア、窒化アルミニウム、炭化シリコン等が好
ましい。
ウエハー等、チタン、ステンレス、インコネル、鉄系な
どの金属基板を用いることもできる。金属等の導電性基
板を用いる場合には、絶縁処理を施すか基板上に内部に
電極を有した厚膜を形成した構造が好ましい。
も絶縁処理された基板側に形成されるか、絶縁層を介し
て形成される。絶縁層形成時、さらに発光層と共に熱処
理の高温下にさらされる電極層は、主成分としてパラジ
ウム、ロジウム、イリジウム、レニウム、ルテニウム、
白金、銀、金、タンタル、ニッケル、クロム、チタン等
の通常用いられている金属電極を用いればよい。
は、Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Si,W,Mo等
の1種または2種以上を用いたものやNi−Cu,Ni
−Mn,Ni−Cr,Ni−Co、Ni−Al合金のい
ずれか、より好ましくはNi,CuおよびNi−Cu合
金等である。
は、酸化性雰囲気中で酸化物とならない金属が好まし
く、具体的にはAg,Au,Pt,Rh,Ru,Ir,
PbおよびPdの1種または2種以上であり、特にA
g,PdおよびAg−Pd合金が好ましい。
ては、蒸着法、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法、印
刷焼成法など既存の方法を用いればよいが、特に、誘電
体厚膜と同じ方法が好ましい。
は、ガラスフリットを含有していてもよい。下地となる
基板との接着性を高めることができる。ガラスフリット
は、中性ないし還元性雰囲気中で焼成される場合、この
ような雰囲気中でもガラスとしての特性を失わないもの
が好ましい。
の組成は特に限定されるものではないが、例えば、ケイ
酸ガラス(SiO2 :20〜80質量%、Na2O:8
0〜20質量%)、ホウケイ酸ガラス(B2O3 :5〜
50質量%、SiO2 :5〜70質量%、PbO:1〜
10質量%、K2O:1〜15質量%)、アルミナケイ
酸ガラス(Al2O3 :1〜30質量%、SiO2 :1
0〜60質量%、Na2O:5〜15質量%、CaO:
1〜20質量%、B2O3 :5〜30質量%)から選択
されるガラスフリットの、1種または2種以上を用いれ
ばよい。これに必要に応じて、CaO:0.01〜50
質量%,SrO:0.01〜70質量%,BaO:0.
01〜50質量%,MgO:0.01〜5質量%,Zn
O:0.01〜70質量%,PbO:0.01〜5質量
%,Na2 O:0.01〜10質量%,K2 O:0.0
1〜10質量%,MnO2 :0.01〜20質量%等の
添加物の一種以上を所定の組成比となるように混合して
用いればよい。金属成分に対するガラスの含有量は特に
限定されるものではないが、通常、0.5〜20質量
%、好ましくは1〜10質量%程度である。なお、ガラ
ス中における上記添加物の総含有量は、ガラス成分を1
00としたとき50質量%以下であることが好ましい。
バインダーを有していてもよい。有機バインダーとして
は、上記基板と同様である。さらに、電極層用ペースト
中には、必要に応じて各種分散剤、可塑剤、絶縁体等の
添加物が含有されていてもよい。これらの総含有量は、
1質量%以下であることが好ましい。
場合、0.5〜5μm 、好ましくは1〜1.5μm 程度
である。その他の方法で形成する場合の膜厚としては、
形成する材料にもよるが、好ましくは50〜10000
nm、特に100〜5000nm、さらには100〜300
0nm程度である。
に効率よく電界を付与するため、1Ω・cm以下、特に
0.003〜0.1Ω・cmである。
方の電極との間に、絶縁体層を有していてもよい。絶縁
体層の構成材料としては、例えば酸化シリコン(SiO
2)、窒化シリコン(Si3N4 )、酸化タンタル(Ta
2O5)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸
化イットリウム(Y2O3)、チタン酸バリウム(BaT
iO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)、PZT、ジルコ
ニア(ZrO2)、シリコンオキシナイトライド(Si
ON)、アルミナ(Al2O3)、ニオブ酸鉛、PMN−
PT系材料等およびこれらの多層または混合薄膜を挙げ
ることができ、これらの材料で絶縁層を形成する方法と
しては、蒸着法、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法、
印刷焼成法など既存の方法を用いればよいが、好ましく
は厚膜誘電体層と同じ形成方法である。この場合の絶縁
層の膜厚としては、好ましくは50〜1000nm、特に
100〜500nm程度である。
定されるものではなく、ある程度の誘電率を有する種々
の絶縁体材料を用いてよいが、例えば、酸化チタン系、
チタン酸系複合酸化物、あるいはこれらの混合物などが
好ましい、酸化チタン系としては、必要に応じNiO,
CuO,Mn3O4 ,Al2O3 ,MgO,SiO2 等を
総計0.001〜30質量%程度含むTiO2 等が、チ
タン酸系複合酸化物としては、チタン酸バリウムBaT
iO3 等が挙げられる。Ba/Tiの原子比は、0.9
5〜1.20程度がよく、チタン酸系複合酸化物(Ba
TiO3 )には、MgO,CaO,Mn3O4 ,Y
2O3 ,V2O5 ,ZnO,ZrO2 ,Nb2O 5 ,Cr2
O3 ,Fe2O3 ,P2O5 ,SrO,Na2O,K2O等
が総計0.001〜30質量%程度含有されていてもよ
い。また、焼成温度、線膨張率の調整等のため、(Ba
Ca)SiO3 ガラス等が含有されていてもよい。絶縁
体層の厚さは特に限定されないが、通常10〜1000
μm 程度である。
料が好ましい。このような誘電体材料としては、特に限
定されるものではなく、種々の誘電体材料を用いてよい
が、例えば、上記酸化チタン系、チタン酸系複合酸化
物、あるいはこれらの混合物などが好ましい。
る。また、焼成温度、線膨張率の調整等のため、(Ba
Ca)SiO3 ガラス等のガラス材等が含有されていて
もよい
のが挙げられる。誘電体層(絶縁層)の主成分としてチ
タン酸バリウム、副成分として酸化マグネシウムと、酸
化マンガンと、酸化バリウムおよび酸化カルシウムから
選択される少なくとも1種と、酸化ケイ素とを含有す
る。チタン酸バリウムをBaTiO3 に、酸化マグネシ
ウムをMgOに、酸化マンガンをMnOに、酸化バリウ
ムをBaOに、酸化カルシウムをCaOに、酸化ケイ素
をSiO2 にそれぞれ換算したとき、誘電体層中におけ
る各化合物の比率は、BaTiO3 100モルに対しM
gO:0.1〜3モル、好ましくは0.5〜1.5モ
ル、MnO:0.05〜1.0モル、好ましくは0.2
〜0.4モル、BaO+CaO:2〜12モル、SiO
2 :2〜12モルである。
されないが、通常、0.9〜1.1とすることが好まし
い。BaO、CaOおよびSiO2 は、(Bax Ca
1-x O)y ・SiO2 として含まれていてもよい。この
場合、緻密な焼結体を得るためには0.3≦x≦0.
7、0.95≦y≦1.05とすることが好ましい。
(Bax Ca1-x O)y ・SiO2 の含有量は、BaT
iO3 、MgOおよびMnOの合計に対し、好ましくは
1〜10質量%、より好ましくは4〜6質量%である。
なお、各酸化物の酸化状態は特に限定されず、各酸化物
を構成する金属元素の含有量が上記範囲であればよい。
タン酸バリウム100モルに対し、Y2 O3 に換算して
1モル以下の酸化イットリウムが副成分として含まれる
ことが好ましい。Y2 O3 含有量の下限は特にないが、
十分な効果を実現するためには0.1モル以上含まれる
ことが好ましい。酸化イットリウムを含む場合、(Ba
x Ca1-x O)y ・SiO2 の含有量は、BaTi
O3 、MgO、MnOおよびY2 O3 の合計に対し好ま
しくは1〜10質量%、より好ましくは4〜6質量%で
ある。
いてもよいが、酸化コバルトは容量変化率を増大させる
ので実質的に含まれないことが好ましい。
とおりである。
であると、容量の温度特性を所望の範囲とすることがで
きない。酸化マグネシウムの含有量が前記範囲を超える
と、焼結性が急激に悪化し、緻密化が不十分となってI
R加速寿命が低下し、また、高い比誘電率が得られな
い。
ると、良好な耐還元性が得られずIR加速寿命が不十分
となり、また、損失 tanδを低くすることが困難とな
る。酸化マンガンの含有量が前記範囲を超えている場
合、直流電界印加時の容量の経時変化を小さくすること
が困難となる。
a1-x O)y ・SiO2 の含有量が少なすぎると直流電
界印加時の容量の経時変化が大きくなり、また、IR加
速寿命が不十分となる。含有量が多すぎると比誘電率の
急激な低下が起こる。
せる効果を有する。酸化イットリウムの含有量が前記範
囲を超えると、静電容量が減少し、また、焼結性が低下
して緻密化が不十分となることがある。
が含有されていてもよい。酸化アルミニウムは比較的低
温での焼結を可能にする作用をもつ。Al2 O3 に換算
したときの酸化アルミニウムの含有量は、誘電体材料全
体の1質量%以下とすることが好ましい。酸化アルミニ
ウムの含有量が多すぎると、逆に焼結を阻害するという
問題を生じる。
なっていてもよい。すなわち、高誘電率相の結晶粒(コ
ア)の周囲を低誘電率相の結晶粒界(シェル)が取り囲
む構造である。コアには、通常、BaO、TiO2 、M
nO、CaOなどが含まれ、シェルには、通常、Ca
O、TiO2 、BaO、SiO2 、MnO、MgO、Y
2 O3 などが含まれる。
限定されないが、上記組成とすることにより微細な結晶
粒が得られ、通常、平均結晶粒径は0.2〜0.7μm
程度となる。また、シェルの平均幅は、0.02〜0.
2μm 程度である。
の2種類以上の混合物などで形成してもよい。
3 、希土類元素含有チタン酸鉛、PZT(ジルコンチタ
ン酸鉛)、PLZT(ジルコンチタン酸ランタン鉛)等
のPb系ペロブスカイト化合物、NaNbO3 、KNb
O3 、NaTaO3 、KTaO 3 、CaTiO3 、Sr
TiO3 、BaTiO3 ,BaZrO3 、CaZr
O3、SrZrO3 、CdZrO3 、CdHfO3 、S
rSnO3 、LaAlO3 、BiFeO3 、Bi系ペロ
ブスカイト化合物など。以上のような単純、さらには金
属元素を3種以上含有する複合ペロブスカイト化合物、
複合、層状の各種ペロブスカイト化合物。
ブ酸鉛、SBN(ニオブ酸ストロンチウムバリウム)、
PBN(ニオブ酸鉛バリウム)、PbNb2O6 、Pb
Ta2O6 、PbNb4O11 、Ba2KNb5O15 、Ba
2LiNb5O15 、Ba2AgNb5O15 、Ba2RbN
b5O15 、SrNb2O6 、Sr2NaNb5O15 、Sr
2LiNb5O15 、Sr2KNb5O15 、Sr2RbNb5
O15 、Ba3Nb10O 28 、Bi3Nd17O47 、K3Li
2Nb5O15 、K2RNb5O15 (R:Y、La、Ce、
Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho)、
K2BiNb5O 15 、Sr2TlNb5O15 、Ba2Na
Nb5O15 、Ba2KNb5O15 等のタングステンブロ
ンズ型酸化物など。
およびYを含む)とMnとOとを含み、六方晶系YMn
O3 構造をもつ酸化物など。例えば、YMnO3 、Ho
MnO3等。
これらの材料について説明する。
iO3 やSr系ペロブスカイト化合物などは、一般に化
学式ABO3 で表される。ここで、AおよびBは各々陽
イオンを表す。AはCa、Ba、Sr、Pb、K、N
a、Li、LaおよびCdから選ばれた1種以上である
ことが好ましく、BはTi、Zr、TaおよびNbから
選ばれた1種以上であることが好ましい。
比率A/Bは、好ましくは0.8〜1.3であり、より
好ましくは0.9〜1.2である。
て、誘電体の絶縁性を確保することができ、また結晶性
を改善することが可能になるため、誘電体特性または強
誘電特性を改善することができる。これに対し、A/B
が0.8未満では結晶性の改善効果が望めなくなり、ま
たA/Bが1.3をこえると均質な薄膜の形成が困難に
なってしまう。
ことによって実現する。また、ABO3 におけるOの比
率は、3に限定されるものではない。ペロブスカイト材
料によっては、酸素欠陥または酸素過剰で安定したペロ
ブスカイト構造を組むものがあるので、ABOX におい
て、xの値は、通常、2.7〜3.3程度である。な
お、A/Bは、蛍光X線分析法から求めることができ
る。
ト化合物としては、A1+B5+O3 、A2+B4+O3 、A3+
B3+O3 、AX BO3 、A(B′0.67B″0.33)O3 、
A(B′0.33B″0.67)O3 、A(B0.5 +3 B0.5 +5 )
O3 、A(B0.5 2+ B0.5 6 + )O3 、A(B0.5 1+ B
0.5 7+ )O3 、A3+(B0.5 2+ B0.5 4+ )O3 、A(B
0.25 1+B0.75 5+)O3 、A(B0.5 3+ B0.5 4+ )
O2.75、A(B0.5 2+ B0.5 5 + )O2.75等のいずれであ
ってもよい。
ペロブスカイト化合物、NaNbO 3 、KNbO3 、N
aTaO3 、KTaO3 ,CaTiO3 、SrTiO
3 、BaTiO3 ,BaZrO3 、CaZrO3 、Sr
ZrO3 、CdHfO3 、CdZrO3 、SrSnO
3 、LaAlO3 、BiFeO3 、Bi系ペロブスカイ
ト化合物などおよびこれらの固溶体等である。
TiO3 系の固溶体である。また、上記PLZTは、P
ZTにLaがドープされた化合物であり、ABO3 の表
記に従えば、(Pb0.89〜0.91La0.11〜0.09)(Zr
0.65Ti0.35)O3 で示される。
i系層状化合物は、一般に 式 Bi2 Am-1 Bm O3m+3 で表わされる。上記式において、mは1〜5の整数、A
は、Bi、Ca、Sr、Ba、Pb、Na、Kおよび希
土類元素(ScおよびYを含む)のいずれかであり、B
は、Ti、TaおよびNbのいずれかである。具体的に
は、Bi4 Ti3O12、SrBi2 Ta2 O9 、SrB
i2 Nb2 O9 などが挙げられる。本発明では、これら
の化合物のいずれを用いてもよく、これらの固溶体を用
いてもよい。
イト型化合物は、誘電率が高いものが好ましく、NaN
bO3 、KNbO3 、KTaO3 、CdHfO3 、Cd
ZrO3 、BiFeO3 、Bi系ペロブスカイト化合物
などであり、より好ましいものはCdHfO3 である。
は、強誘電体材料集のLandoit-Borenstein Vol. 16記載
のタングステンブロンズ型材料が好ましい。タングステ
ンブロンズ型材料は、一般に化学式AyB5O15 で表さ
れる。ここで、AおよびBは各々陽イオンを表す。Aは
Mg、Ca、Ba、Sr、Pb、K、Na、Li、R
b、Tl、Bi、希土類およびCdから選ばれた1種以
上であることが好ましく、BはTi、Zr、Ta、N
b、Mo、W、FeおよびNiから選ばれた1種以上で
あることが好ましい。
おける比率O/Bは、15/5に限定されるものではな
い。タングステンブロンズ材料によっては、酸素欠陥ま
たは酸素過剰で安定したタングステンブロンズ構造を組
むものがあるので、比率O/Bにおいては、通常、2.
6〜3.4程度である。
PbNb2 O6 、PbTa2O6 、PbNb4O11、Pb
Nb2O6 、SBN(ニオブ酸ストロンチウムバリウ
ム)、Ba2KNb5O15 、Ba2LiNb5O15 、Ba
2AgNb5O15 、Ba2RbNb 5O15 、SrNb2O6
、BaNb2O6 、Sr2NaNb5O15 、Sr2LiN
b 5O15 、Sr2KNb5O15 、Sr2RbNb5O15 、
Ba3Nb10O28 、Bi3Nd17O47 、K3Li2Nb5
O15 、K2RNb5O15 (R:Y、La、Ce、Pr、
Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho)、K2B
iNb5O15 、Sr2TlNb5O15 、Ba2NaNb5
O15 、Ba2KNb5O15 等のタングステンブロンズ型
酸化物などおよびこれらの固溶体等が好ましく、特に、
SBN〔(Ba,Sr)Nb2 O6 〕やBa2KNb5O
15 、Ba2LiNb5O15 、Ba2AgNb5O15 、S
r2NaNb5O15 、Sr2LiNb5O15 、Sr2KN
b5O15が好ましい。
3 で表せる。Rは希土類元素(ScおよびYを含む)か
ら選ばれた1種以上であることが好ましい。YMnO3
系材料における比率R/Mnは、好ましくは0.8〜
1.2であり、より好ましくは0.9〜1.1である。
このような範囲にすることにより、絶縁性を確保するこ
とができ、また結晶性を改善することが可能になるた
め、強誘電特性を改善することができる。これに対し、
比率R/Mnが0.8未満、1.2をこえる範囲では、
結晶性が低下する傾向がある。また特に、比率R/Mn
が1.2をこえる範囲では、強誘電性が得られず、常誘
電的特性になる傾向があり、分極を利用した素子への応
用が不可能になってくることがある。このようなR/M
nは、成膜条件を制御することによって実現する。な
お、R/Mnは、蛍光X線分析法から求めることができ
る。
系材料は、結晶構造が六方晶系のものである。YMnO
3 系材料は、六方晶系の結晶構造を持つものと斜方晶系
の結晶構造を持つものとが存在する。相転移の効果を得
るためには、六方晶系の結晶材料が好ましい。具体的に
は、組成が実質的にYMnO3 、HoMnO3 、ErM
nO3 、YbMnO3 、TmMnO3 、LuMnO3 で
あるものか、これらの固溶体などである。
・cm以上、特に1010〜1018 Ω・cm程度である。ま
た比較的高い誘電率を有する物質であることが好まし
く、その誘電率εとしては、好ましくはε=100〜1
0000程度である。膜厚としては、100μm 以下、
特に5〜50μmが好ましく、さらには10〜30μm
が好ましい。
ず、10〜50μm厚の膜が比較的容易に得られる方法
が良いが、ゾルゲル法、印刷焼成法などが好ましい。
適当に揃え、バインダーと混合し、適当な粘度のペース
トとする。このペーストを基板上にスクリーン印刷法に
より形成し、乾燥させる。このグリーンシートを適当な
温度で焼成し、厚膜を得る。
機バインダーを有していてもよい。有機バインダーとし
ては、特に限定されるものではなく、セラミックス材の
バインダーとして一般的に使用されているものの中か
ら、適宜選択して使用すればよい。このような有機バイ
ンダーとしては、エチルセルロース、アクリル樹脂、ブ
チラール樹脂等が挙げられ、溶剤としてはα−ターピネ
オール、ブチルカルビトール、ケロシン等が挙げられ
る。ペースト中の有機バインダーおよび溶剤の含有量
は、特に制限されるものではなく、通常使用されている
量、例えば有機バインダー1〜5質量%、溶剤10〜5
0質量%程度とすればよい。
に応じて各種分散剤、可塑剤、絶縁体等の添加物が含有
されていてもよい。これらの総含有量は、1質量%以下
であることが好ましい。
上と大きい場合、必要に応じ、研磨または、平坦化層を
その上に形成して、平坦性を向上させることが好まし
い。
子の発光層に用いられる材料としては、赤色発光を得る
材料として、ZnS、Mn/CdSSe等、緑色発光を
得る材料として、ZnS:TbOF、ZnS:Tb等、
青色発光を得るための材料として、SrS:Ce、(S
rS:Ce/ZnS)n、CaCa2S4:Ce、SrG
a2S4:Ce等を挙げることができる。また、白色発光
を得るものとして、SrS:Ce/ZnS:Mn多層膜
等が知られている。
膜に用いれる材料として、II族−硫黄化合物、II族−II
I族−硫黄化合物または希土類硫化物とは、主にSrS
に代表されるII−S系化合物または、主にSrGa2S4
に代表されるII−III2−S4系化合物(II=Zn、Cd、Ca、
Mg、Be、Sr、Ba、希土類、III=B、Al、Ga、In、Tl)ま
たは、Y2S3などの希土類硫化物、およびこれらの化合
物を用いた複数成分の組み合わせの混晶または混合化合
物が好ましい。
値をとるのではなく、それぞれの元素に関してある程度
の固溶限を有している。従って、その範囲の組成比であ
ればよい。
中心を添加する。発光中心は、既存の遷移金属、希土類
を既存の量、添加すればよい。例えば、Ce,Euなど
の希土類、Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Bi,Ag
などを金属または硫化物の形で原料に添加する。添加量
は、原料と形成される薄膜で異なるので、薄膜が既存の
添加量となるように原料の組成を調整する。
方法としては、蒸着法、スパッタ法、CVD法、ゾルゲ
ル法、印刷焼成法など既存の方法を用いればよい。
のではないが、厚すぎると駆動電圧が上昇し、薄すぎる
と発光効率が低下する。具体的には、蛍光材料にもよる
が、好ましくは100〜1000nm、特に150〜70
0nm程度である。
必要に応じて、形成しようとする組成の硫化物蛍光体を
600℃以上の高い温度で形成したり、600℃以上の
高い温度でアニールすることが好ましい。特に高輝度の
青色蛍光体を得るためには、高温プロセスが有効であ
る。
は、所定の発光波長域で透光性を有する透明な電極が良
い。この場合、ZnO、ITOなどの透明電極を用いる
ことが特に好ましく、その詳細は上述した通りである。
のでも良い。このシリコン電極層は、多結晶シリコン
(p−Si)であっても、アモルファス(a−Si)で
あってもよく、必要により単結晶シリコンであってもよ
い。
性を確保するため不純物をドーピングする。不純物とし
て用いられるドーパントは、所定の導電性を確保しうる
ものであればよく、シリコン半導体に用いられている通
常のドーパントを用いることができる。具体的には、
B、P、As、Sb、Al等が挙げられ、これらのなか
でも、特にB、P、As、SbおよびAlが好ましい。
ドーパントの濃度としては0.001〜5at%程度が好
ましい。
ては、蒸着法、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法、印
刷焼成法など既存の方法を用いればよいが、特に、基板
上に内部に電極を有した厚膜を形成した構造を作製する
場合、誘電体厚膜と同じ方法が好ましい。
に効率よく電界を付与するため、1Ω・cm以下、特に
0.003〜0.1Ω・cmである。電極層の膜厚として
は、形成する材料にもよるが、好ましくは50〜100
00nm、特に100〜5000nm、さらには100〜3
000nm程度である。
膜絶縁層を省略することができるが、必要に応じて発光
層上、または発光層と透明電極との間に薄膜絶縁層を有
していてもよい。この場合、薄膜誘電層の誘電率は3以
上が好ましく、特に10〜80である。この場合の絶縁
層の膜厚としては、好ましくは50〜1000nm、特に
100〜500nm程度である。
酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(Si3N
4 )、酸化タンタル(Ta2O5)、チタン酸ストロンチ
ウム(SrTiO3)、酸化イットリウム(Y2O3)、
チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(Pb
TiO3)、PZT、ジルコニア(ZrO2)、シリコン
オキシナイトライド(SiON)、アルミナ(Al
2O3)、ニオブ酸鉛、PMN−PT系材料等およびこれ
らの多層または混合薄膜を挙げることができ、これらの
材料で絶縁層を形成する方法としては、蒸着法、スパッ
タ法、CVD法、ゾルゲル法、印刷焼成法など既存の方
法を用いればよい。
子を構成することができる。蛍光体薄膜の高温プロセス
が可能になり、従来輝度が不足していた青色蛍光体の特
性を大幅に向上できるため、フルカラーのELディスプ
レーが実現可能となる。さらに、本発明では、駆動用電
極が下地部分に形成できるので、素子構造が簡単で、し
かも駆動電圧を低く抑えることができる。このため、通
常の薄膜2重絶縁構造より格段に構造が簡単で、高輝度
化、低電圧化が図れる。
成される薄膜によって構成することも可能であるが、好
ましくは通常の厚膜積層技術により製造される。すなわ
ち、電気絶縁性の結晶化ガラス、またはAl2O3 など
のセラミック基板上に、電極としてPdやPtのような
導体粉末を原料とするペーストをスクリーン印刷法など
によりパターン化して印刷する。さらにその上に、粉末
状の誘電体材料を原料として作製された誘電体ペースト
を用い、厚膜を形成する。あるいは誘電体ペーストをキ
ャスティング成膜することによりグリーンシートを形成
し、これを電極上に積層圧着してもよい。また、誘電体
のグリーンシート上に電極を印刷し、これを基板上の応
力緩和層の上に圧着してもよい。
ーンシートを別に作製し、これを基板上に厚着してもよ
い。
びEL素子についてより具体的に説明する。
に電極としてPd粉末からなるペーストを図3に示すよ
うな素子構造となるように、所定のパターンに印刷し、
1100℃で数分間乾燥を行った。
O,MgO,Y2O3 ,V2O5 ,(Ba,Ca)SiO
3 ,Li2SiO3 を所定濃度添加し、水中で混合を行
った。混合した粉末を乾燥した後、バインダーと混合
し、誘電体ペーストを作製した。作製した誘電体ペース
トを前記の電極のパターンを印刷した基板上に30μm
の厚さとなるよう印刷し、乾燥を行い、大気中1200
℃で2時間焼成を行った。焼成後の誘電体層の厚みは1
0μm であった。
た状態でMnをドープしたZnSターゲットを用い、Z
nS蛍光体薄膜を厚さ0.7μm となるようスパッタ法
により形成した後、真空中で10分間熱処理した。次
に、上部電極としてITO薄膜をスパッタ法により形成
することによりエレクトロルミネセンス素子とした。
極を引き出し、1KHzのパルス幅50μs の電界を印加
してITO透明電極側から観察したところ、ITO形成
領域上の2箇所から発光が確認された。
に電極としてPd粉末からなるペーストを図6に示すよ
うな素子構造となるように、櫛形の対向電極パターンに
印刷し、1100℃で数分間乾燥を行った。
O,MgO,Y2O3 ,V2O5 ,(Ba,Ca)SiO
3 ,Li2SiO3 を所定濃度添加し、水中で混合を行
った。混合した粉末を乾燥した後、バインダーと混合
し、誘電体ペーストを作製した。作製した誘電体ペース
トを前記の電極のパターンを印刷した基板上に30μm
の厚さとなるよう印刷し、乾燥を行い、大気中1200
℃で2時間焼成を行った。焼成後の誘電体層の厚みは1
0μm であった。
た状態でMnをドープしたZnSターゲットを用い、Z
nS蛍光体薄膜を、前記電極と同様な櫛形の対向形状で
厚さ0.7μm となるようスパッタ法により形成した
後、真空中で10分間熱処理した。発光層を形成した
後、上部電極を形成することなくEL素子とした。
極を引き出し、1KHzのパルス幅50μs の電界を印加
して発光層側から観察したところ、発光層形成領域上か
ら発光が確認された。
形成した後、さらに薄膜絶縁層としてTa2O5を、スパ
ッタ法により0.2μm の膜厚に成膜した。その他は実
施例1と同様にして素子を作成したところ、実施例1と
略同様の結果が得られた。
L素子の構造的問題を克服し、極めてシンプルな構成
で、しかも駆動電圧の最小化を十分に図ることが可能
で、しかも低コストで量産化に優れたEL素子を実現す
ることでができる。
図である。
ある。
図である。
図である。
である。
置に応用した構成例を示す一部平面図である。
である。
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも基板上に電気的に絶縁されて
いる一対の電極と、誘電体層と、発光層とを順次有し、 前記一対の電極に対応するそれぞれの発光層同士が電気
的に接続され、 前記一対の電極間に交流閉回路が形成されているEL素
子。 - 【請求項2】 前記交流閉回路は、等価的に前記一対の
電極間に少なくとも誘電体層/発光層/発光層/誘電体
層が存在する回路である請求項1のEL素子。 - 【請求項3】 前記発光層同士は、透明電極を介して電
気的に接続されている請求項1または2のEL素子。 - 【請求項4】 前記発光層同士は、この発光層間の容量
成分により電気的に接続されている請求項1または2の
EL素子。 - 【請求項5】 さらに前記発光層上に絶縁層を有する請
求項1〜4のいずれかのEL素子。 - 【請求項6】 基板上に、第1の電極と、第1の誘電体
層と、第1の発光層とが順次積層され、 さらにこの基板上に、第2の電極と、第2の誘電体層
と、第2の発光層とが順次積層され、前記第1および第
2の発光層が電気的に接続されているEL素子。 - 【請求項7】 前記第1および第2の発光層は、基板側
と反対側の面で接続されている請求項6のEL素子。 - 【請求項8】 少なくとも第1の誘電体層と第2の誘電
体層とは同一の積層構造体である請求項6または7のE
L素子。 - 【請求項9】 さらに前記発光層上に絶縁層を有し、発
光層はこの絶縁層を介して接続されている請求項6〜8
のいずれかのEL素子。 - 【請求項10】 請求項1〜9のEL素子が複数配置さ
れているEL表示装置。 - 【請求項11】 前記一対の電極は、x軸側電極、y軸
側電極のいずれか一方の電極と対応し、他方の電極が一
方の電極の共通電極となっている請求項10のEL表示
装置。
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2001223088A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008249626A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 発光体及び検電器 |
US7612497B2 (en) | 2005-05-16 | 2009-11-03 | Hitachi Displays, Ltd. | Organic electroluminescence device and organic electroluminescence system |
US11315995B2 (en) * | 2019-05-08 | 2022-04-26 | Shenzhen China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd. | Organic electroluminescence device |
-
2000
- 2000-02-09 JP JP2000032013A patent/JP2001223088A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7612497B2 (en) | 2005-05-16 | 2009-11-03 | Hitachi Displays, Ltd. | Organic electroluminescence device and organic electroluminescence system |
JP2008249626A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 発光体及び検電器 |
US11315995B2 (en) * | 2019-05-08 | 2022-04-26 | Shenzhen China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd. | Organic electroluminescence device |
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