JP2000334681A - 回転式ハンマー - Google Patents
回転式ハンマーInfo
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- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
- B25D17/00—Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
- B25D17/08—Means for retaining and guiding the tool bit, e.g. chucks allowing axial oscillation of the tool bit
- B25D17/084—Rotating chucks or sockets
- B25D17/088—Rotating chucks or sockets with radial movable locking elements co-operating with bit shafts specially adapted therefor
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B2260/00—Details of constructional elements
- B23B2260/022—Balls
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B25D2211/00—Details of portable percussive tools with electromotor or other motor drive
- B25D2211/003—Crossed drill and motor spindles
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- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
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- B25D2217/003—Details relating to chucks with radially movable locking elements
- B25D2217/0038—Locking members of special shape
- B25D2217/0042—Ball-shaped locking members
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
- B25D2217/00—Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
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- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S279/904—Quick change socket
- Y10S279/905—Quick change socket with ball detent
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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-
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T279/00—Chucks or sockets
- Y10T279/17—Socket type
- Y10T279/17666—Radially reciprocating jaws
- Y10T279/17692—Moving-cam actuator
- Y10T279/17743—Reciprocating cam sleeve
- Y10T279/17752—Ball or roller jaws
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Percussion Or Vibration Massage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保持要素が抑制要素に及ぼす衝撃力の、その
軸線方向成分および半径方向成分への分離は、個々の抑
制要素が受ける最大力の大きさを減じると同時に、ツー
ルホルダーへの損傷の危険を結果的に減じる回転式ハン
マーを提供すること 【解決手段】 ハンマーのスピンドルに装着可能で、か
つ、シャンクを有するタイプのビットを受容可能であ
る、ハンマー用ツールホルダーであって、シャンクは、
シャンクの一部に沿って延在する１個以上の保持溝を備
え、保持溝の各々は、規定した長さを有し、かつ、ツー
ルホルダーにおけるビットの軸線方向運動を制限する端
部を有する。ツールホルダーは中空シリンダを備え、同
シリンダは、ハンマーのスピンドルに装着可能である一
方端部と、ビットのシャンクを受容可能な別な端部とを
有して、ビットがシリンダ内部で軸線方向に滑動自在と
なるようにすると共に、シリンダに挿入されたシャンク
の端部に、ハンマーのスピンドル内部で軸線方向に移動
するビート片が衝撃をあたえ得るようにする。
軸線方向成分および半径方向成分への分離は、個々の抑
制要素が受ける最大力の大きさを減じると同時に、ツー
ルホルダーへの損傷の危険を結果的に減じる回転式ハン
マーを提供すること 【解決手段】 ハンマーのスピンドルに装着可能で、か
つ、シャンクを有するタイプのビットを受容可能であ
る、ハンマー用ツールホルダーであって、シャンクは、
シャンクの一部に沿って延在する１個以上の保持溝を備
え、保持溝の各々は、規定した長さを有し、かつ、ツー
ルホルダーにおけるビットの軸線方向運動を制限する端
部を有する。ツールホルダーは中空シリンダを備え、同
シリンダは、ハンマーのスピンドルに装着可能である一
方端部と、ビットのシャンクを受容可能な別な端部とを
有して、ビットがシリンダ内部で軸線方向に滑動自在と
なるようにすると共に、シリンダに挿入されたシャンク
の端部に、ハンマーのスピンドル内部で軸線方向に移動
するビート片が衝撃をあたえ得るようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転式ハンマーに
関するものであり、特に、エアークッション槌打ち機構
を組み入れたハンマーに関連し、更に、かかるハンマー
について使用するためのツールホルダーに関連する。
関するものであり、特に、エアークッション槌打ち機構
を組み入れたハンマーに関連し、更に、かかるハンマー
について使用するためのツールホルダーに関連する。
【０００２】
【従来の技術】かかるハンマーは、加工物に作用するよ
うに、ハンマービットまたはチゼルビットを保持し得る
ツールホルダーと、ピストンおよびビート片を備えると
共に、スピンドルに滑動自在に配置されたラムをも通常
は備える、エアークッション槌打ち機構とを含み、スピ
ンドルのピストンの往復運動により、ツールホルダーに
置かれたビットの端部をかなりの力でビート片に打たせ
ることにより、ビットが加工物に衝撃を与えるようにす
るのが、普通である。かかるハンマーは周知であり、例
えば、ＥＰ−Ａ−０ ０１４ ７６０、ＥＰ−Ａ−０ ４
２９ ４７５、および、ＥＰ−Ａ−０ ７５９ ３４１な
どの各欧州特許出願に記載される。ツールホルダーおよ
びビットは、ビート片からの衝撃力の下で、ビットが軸
線方向に限られた程度に移動し得るように、その結果、
加工物において削り動作を行い得るように、配置され
る。ビットについては多数の設計が提案されており、特
定の設計は、とりわけ、ハンマーの寸法で決まる。
うに、ハンマービットまたはチゼルビットを保持し得る
ツールホルダーと、ピストンおよびビート片を備えると
共に、スピンドルに滑動自在に配置されたラムをも通常
は備える、エアークッション槌打ち機構とを含み、スピ
ンドルのピストンの往復運動により、ツールホルダーに
置かれたビットの端部をかなりの力でビート片に打たせ
ることにより、ビットが加工物に衝撃を与えるようにす
るのが、普通である。かかるハンマーは周知であり、例
えば、ＥＰ−Ａ−０ ０１４ ７６０、ＥＰ−Ａ−０ ４
２９ ４７５、および、ＥＰ−Ａ−０ ７５９ ３４１な
どの各欧州特許出願に記載される。ツールホルダーおよ
びビットは、ビート片からの衝撃力の下で、ビットが軸
線方向に限られた程度に移動し得るように、その結果、
加工物において削り動作を行い得るように、配置され
る。ビットについては多数の設計が提案されており、特
定の設計は、とりわけ、ハンマーの寸法で決まる。
【０００３】ここ数年の間に極度に普及したビットの１
つの設計例は、ＤＥ−Ａ−２５ ５１ １２５に記載され
た設計である。この様式のビットは、「ＳＤＳプラス」
という呼称の下で公知であり、およそ５０ｍｍ拡張す
る、およそ１０ｍｍ直径の円形シャンクを有する（直径
はこの値を越えて増大または減少し得るが、増減はビッ
トの設計で決まる）。ビットのシャンクは、ビットの後
方端まで軸線方向に延びる１対の駆動溝を有して、ビッ
トがツールホルダーに挿入された時に、ビットシャンク
は駆動スプラインと係合可能にされるが、これは作業者
の所望に応じて、衝撃を受けないように、または、衝撃
を受けながら更に加えて、ビットが回転可能となるよう
にすることを目的とする。シャンクはまた、１対の、軸
線方向に延びる保持溝を包含し、各溝はおよそ２０ｍｍ
の長さで、シャンクの後方端（すなわち、ツールホルダ
ーに挿入される端部）に向けて配置され、上記対の溝、
または、溝の一方が、シリンダの穿孔内へと半径方向に
延在する、ツールホルダーの保持要素を受容する。保持
溝は各々が、閉鎖端を有し、すなわち、各溝はビットシ
ャンクの後方端まで延びず、閉鎖端はツールホルダーの
ビットの軸線方向運動を制限するが、これは、ビットが
シリンダに沿ってその前方位置まで滑動した時に、保持
要素に当たることにより、行われる。ビットシャンクが
シリンダに挿入される時、および、シリンダから除去さ
れる時には、保持要素を後退可能として、シリンダの穿
孔内へと半径方向に延在していないようにすることが、
必要である。この為に、ツールホルダーには、ツールホ
ルダーの外側表面上に配置され、かつ、作業者により規
定拡張分まで軸線方向に滑動可能であるスリーブが設け
られるが、これは、ビットの挿入および後退期間中に保
持要素（単数または複数）が中へ移動可能となる、内部
陥凹部を保持要素に提供することを目的とする。ツール
ホルダーの典型的設計では、保持要素は、その半径より
も短い量だけシリンダの穿孔内へと延びる、１個以上の
ボールの様式を呈し、その結果、陥凹部が保持要素に提
供されると、保持要素は、ビットシャンクの挿入または
後退だけで、陥凹部へと半径方向に押し入れ可能とな
る。
つの設計例は、ＤＥ−Ａ−２５ ５１ １２５に記載され
た設計である。この様式のビットは、「ＳＤＳプラス」
という呼称の下で公知であり、およそ５０ｍｍ拡張す
る、およそ１０ｍｍ直径の円形シャンクを有する（直径
はこの値を越えて増大または減少し得るが、増減はビッ
トの設計で決まる）。ビットのシャンクは、ビットの後
方端まで軸線方向に延びる１対の駆動溝を有して、ビッ
トがツールホルダーに挿入された時に、ビットシャンク
は駆動スプラインと係合可能にされるが、これは作業者
の所望に応じて、衝撃を受けないように、または、衝撃
を受けながら更に加えて、ビットが回転可能となるよう
にすることを目的とする。シャンクはまた、１対の、軸
線方向に延びる保持溝を包含し、各溝はおよそ２０ｍｍ
の長さで、シャンクの後方端（すなわち、ツールホルダ
ーに挿入される端部）に向けて配置され、上記対の溝、
または、溝の一方が、シリンダの穿孔内へと半径方向に
延在する、ツールホルダーの保持要素を受容する。保持
溝は各々が、閉鎖端を有し、すなわち、各溝はビットシ
ャンクの後方端まで延びず、閉鎖端はツールホルダーの
ビットの軸線方向運動を制限するが、これは、ビットが
シリンダに沿ってその前方位置まで滑動した時に、保持
要素に当たることにより、行われる。ビットシャンクが
シリンダに挿入される時、および、シリンダから除去さ
れる時には、保持要素を後退可能として、シリンダの穿
孔内へと半径方向に延在していないようにすることが、
必要である。この為に、ツールホルダーには、ツールホ
ルダーの外側表面上に配置され、かつ、作業者により規
定拡張分まで軸線方向に滑動可能であるスリーブが設け
られるが、これは、ビットの挿入および後退期間中に保
持要素（単数または複数）が中へ移動可能となる、内部
陥凹部を保持要素に提供することを目的とする。ツール
ホルダーの典型的設計では、保持要素は、その半径より
も短い量だけシリンダの穿孔内へと延びる、１個以上の
ボールの様式を呈し、その結果、陥凹部が保持要素に提
供されると、保持要素は、ビットシャンクの挿入または
後退だけで、陥凹部へと半径方向に押し入れ可能とな
る。
【０００４】ハンマーを作動して加工物に作用させる
と、ビート片のビットへの衝撃は加工物がかなり吸収す
る。しかし、作業者が加工物からハンマーを除去する
と、ビート片は最後に一度、ビットに当たって、ビット
をツールホルダー内の最前方位置へと叩き込み、ハンマ
ーがいわゆる「アイドルモード」に入り、作業者が加工
物にビットを再度嵌入させるまで、ビート片がビットに
もう一度当たることは不可能となる。この最後の衝撃期
間中にビート片がビットを打つと、保持溝の一方または
両方の後方端が保持要素に当たるまで、ビットは急速に
前方に推されるが、この保持要素は、ツールホルダーの
残余部分へとビットの推進力を伝達することによりビッ
トの前方運動を阻止する。これは、通常は、ツールホル
ダーに固定される抑制要素に保持要素が当たることによ
り、達成される。
と、ビート片のビットへの衝撃は加工物がかなり吸収す
る。しかし、作業者が加工物からハンマーを除去する
と、ビート片は最後に一度、ビットに当たって、ビット
をツールホルダー内の最前方位置へと叩き込み、ハンマ
ーがいわゆる「アイドルモード」に入り、作業者が加工
物にビットを再度嵌入させるまで、ビート片がビットに
もう一度当たることは不可能となる。この最後の衝撃期
間中にビート片がビットを打つと、保持溝の一方または
両方の後方端が保持要素に当たるまで、ビットは急速に
前方に推されるが、この保持要素は、ツールホルダーの
残余部分へとビットの推進力を伝達することによりビッ
トの前方運動を阻止する。これは、通常は、ツールホル
ダーに固定される抑制要素に保持要素が当たることによ
り、達成される。
【０００５】ツールホルダーに挿入されるドリルまたは
チゼルビットにより大きな衝撃を生じる、元来採用され
ていたよりも大きいハンマーにおいて、１個以上の保持
溝を備えたシャンクを有するタイプの、ＳＤＳプラスの
ようなビットを採用すること、および／または、従来よ
りも大きい質量のビットとビットシャンクを結合させた
同タイプを採用することが、ここでは意図される。この
変更例は、ビットをツールホルダーで休止させるように
するためにビート片による最後の衝撃後に必要となるビ
ットの推進力を低減する大きさを増大させるという問題
点を有し、ビットの保持溝の後方端が保持要素に及ぼす
衝撃力も増大し、これがツールホルダーの各構成要素を
損傷し得るという結果を伴う。ビットの保持溝の後方端
形状は、実際には「四角形」（すなわち、ビットシャン
ク軸に対して垂直）ではなくて、その代わり、縦走方向
断面が円形の弧を形成するように湾曲している。更に、
保持溝は比較的浅く、いずれの球状保持要素の半径より
も短い深さを有する。これは、ビットの保持溝の後方端
がツールホルダーの保持要素に当たると、保持要素は軸
線方向前方と半径方向外向きとの両方に強制される、と
いう結果を伴う。
チゼルビットにより大きな衝撃を生じる、元来採用され
ていたよりも大きいハンマーにおいて、１個以上の保持
溝を備えたシャンクを有するタイプの、ＳＤＳプラスの
ようなビットを採用すること、および／または、従来よ
りも大きい質量のビットとビットシャンクを結合させた
同タイプを採用することが、ここでは意図される。この
変更例は、ビットをツールホルダーで休止させるように
するためにビート片による最後の衝撃後に必要となるビ
ットの推進力を低減する大きさを増大させるという問題
点を有し、ビットの保持溝の後方端が保持要素に及ぼす
衝撃力も増大し、これがツールホルダーの各構成要素を
損傷し得るという結果を伴う。ビットの保持溝の後方端
形状は、実際には「四角形」（すなわち、ビットシャン
ク軸に対して垂直）ではなくて、その代わり、縦走方向
断面が円形の弧を形成するように湾曲している。更に、
保持溝は比較的浅く、いずれの球状保持要素の半径より
も短い深さを有する。これは、ビットの保持溝の後方端
がツールホルダーの保持要素に当たると、保持要素は軸
線方向前方と半径方向外向きとの両方に強制される、と
いう結果を伴う。
【０００６】ビットシャンクの保持溝の保持要素への衝
撃により引き起こされるツールホルダーへの損傷という
問題は、ビート片により叩かれた後で、ビットが減速し
て休止するのに利用できる距離に、かなり依存する。し
たがって、１つの解決案は、ビットおよびツールホルダ
ーの長さを拡張して、ビットの減速率を、従って、保持
要素に作用する力を減じるようにすることである。しか
し、かかる解決案は、ここで使用されるビットシャンク
および保持溝の長さを設定する、ＳＤＳビットおよびＳ
ＤＳプラスビットなどの既存設計のビットとのツールホ
ルダーの互換性を除去すること無しには、不可能であ
る。ビットシャンクの保持溝の後方端により保持要素に
及ぼされる力の大きさという問題は、ビットシャンクの
保持溝が比較的浅いという事実が悪化させ、その結果、
保持溝の後方端が及ぼす軸線方向の力よりも相当に大き
くなり得る力を、半径方向に生成する。Ｂｏｓｃｈ Ｇ
ＳＨ １０ ツールホルダー設計およびＨｉｌｔｉ ＴＥ
９０５ツールホルダー設計は、抑制要素の後方で、か
つ、その内部で半径方向に配置される保持要素を採用す
るが、この抑制要素は、抑制要素に保持要素が当たった
時に、抑制要素の運動を吸収するための何らかの手段に
当たる。抑制要素の運動を吸収するための手段は、抑制
要素の衝撃のショックを吸収するように作用し、通常
は、変形可能な可塑材料から形成された挿入物を備え
る。しかし、かかる設計は、六角形シャンクなどのより
長いビットシャンクについて、また、より大きいハンマ
ーについて設計されており、比較的短いシャンク長さが
必要とするビットの急速な減速のせいで、損傷の問題無
しには、より短いビットシャンクに適合し得ない。
撃により引き起こされるツールホルダーへの損傷という
問題は、ビート片により叩かれた後で、ビットが減速し
て休止するのに利用できる距離に、かなり依存する。し
たがって、１つの解決案は、ビットおよびツールホルダ
ーの長さを拡張して、ビットの減速率を、従って、保持
要素に作用する力を減じるようにすることである。しか
し、かかる解決案は、ここで使用されるビットシャンク
および保持溝の長さを設定する、ＳＤＳビットおよびＳ
ＤＳプラスビットなどの既存設計のビットとのツールホ
ルダーの互換性を除去すること無しには、不可能であ
る。ビットシャンクの保持溝の後方端により保持要素に
及ぼされる力の大きさという問題は、ビットシャンクの
保持溝が比較的浅いという事実が悪化させ、その結果、
保持溝の後方端が及ぼす軸線方向の力よりも相当に大き
くなり得る力を、半径方向に生成する。Ｂｏｓｃｈ Ｇ
ＳＨ １０ ツールホルダー設計およびＨｉｌｔｉ ＴＥ
９０５ツールホルダー設計は、抑制要素の後方で、か
つ、その内部で半径方向に配置される保持要素を採用す
るが、この抑制要素は、抑制要素に保持要素が当たった
時に、抑制要素の運動を吸収するための何らかの手段に
当たる。抑制要素の運動を吸収するための手段は、抑制
要素の衝撃のショックを吸収するように作用し、通常
は、変形可能な可塑材料から形成された挿入物を備え
る。しかし、かかる設計は、六角形シャンクなどのより
長いビットシャンクについて、また、より大きいハンマ
ーについて設計されており、比較的短いシャンク長さが
必要とするビットの急速な減速のせいで、損傷の問題無
しには、より短いビットシャンクに適合し得ない。
【０００７】
【発明の構成】本発明によれば、抑制要素は１対の分離
パーツとして設けられ、その一方は、軸線方向に保持要
素の運動を制限する軸線方向抑制ブロックであり、その
他方は、半径方向抑制要素であって、半径方向への保持
部材の運動を制限し、保持要素にビットの保持溝の後方
端が当たると、半径方向抑制要素に関して軸線方向に、
限られた程度に、軸線方向抑制ブロックが移動可能とな
る。本発明は、ハンマーに装着することと、そこから取
り外せることを意図したツールホルダーの態様で、また
は代替案として、一体型部品としてツールホルダーを組
み入れたハンマーの態様で採用し得る。
パーツとして設けられ、その一方は、軸線方向に保持要
素の運動を制限する軸線方向抑制ブロックであり、その
他方は、半径方向抑制要素であって、半径方向への保持
部材の運動を制限し、保持要素にビットの保持溝の後方
端が当たると、半径方向抑制要素に関して軸線方向に、
限られた程度に、軸線方向抑制ブロックが移動可能とな
る。本発明は、ハンマーに装着することと、そこから取
り外せることを意図したツールホルダーの態様で、また
は代替案として、一体型部品としてツールホルダーを組
み入れたハンマーの態様で採用し得る。
【０００８】
【発明の効果】本発明に従ったツールホルダーは以下の
利点を有し、すなわち、保持要素が抑制要素に及ぼす衝
撃力の、その軸線方向成分および半径方向成分への分離
は、個々の抑制要素が受ける最大力の大きさを減じると
同時に、ツールホルダーへの損傷の危険を結果的に減じ
る。ツールホルダーの軸線方向抑制ブロックは、各保持
要素が当たる表面を有し、同表面は、少なくともその、
各保持要素が当たる領域においては、シリンダの軸に実
質的に垂直であり、軸線方向抑制ブロックが実質的に
は、ビットを休止させるのに要する、軸線方向への力の
みを受け、半径方向力を追加的に被ることが無いように
するが、好ましい。また、半径方向抑制要素は、各保持
要素が当たる表面を有しているのが好ましく、同表面
は、少なくともその、各保持要素が当たる領域において
は、シリンダの軸に実質的に平行である。かかる配置が
採用されて、保持要素に作用する力の軸線方向成分また
は半径方向成分のいずれかのみを、抑制要素の各々が受
けることを、確実にし得る。これに加えて、保持要素の
各部を分離するために保持要素が及ぼす、軸線方向を向
いた力と半径方向を向いた力の物理的分離は、球状保持
要素の場合は特に、抑制要素による保持要素の磨耗を低
減し得る。
利点を有し、すなわち、保持要素が抑制要素に及ぼす衝
撃力の、その軸線方向成分および半径方向成分への分離
は、個々の抑制要素が受ける最大力の大きさを減じると
同時に、ツールホルダーへの損傷の危険を結果的に減じ
る。ツールホルダーの軸線方向抑制ブロックは、各保持
要素が当たる表面を有し、同表面は、少なくともその、
各保持要素が当たる領域においては、シリンダの軸に実
質的に垂直であり、軸線方向抑制ブロックが実質的に
は、ビットを休止させるのに要する、軸線方向への力の
みを受け、半径方向力を追加的に被ることが無いように
するが、好ましい。また、半径方向抑制要素は、各保持
要素が当たる表面を有しているのが好ましく、同表面
は、少なくともその、各保持要素が当たる領域において
は、シリンダの軸に実質的に平行である。かかる配置が
採用されて、保持要素に作用する力の軸線方向成分また
は半径方向成分のいずれかのみを、抑制要素の各々が受
けることを、確実にし得る。これに加えて、保持要素の
各部を分離するために保持要素が及ぼす、軸線方向を向
いた力と半径方向を向いた力の物理的分離は、球状保持
要素の場合は特に、抑制要素による保持要素の磨耗を低
減し得る。
【０００９】本発明の好ましい実施態様では、抑制要素
の運動を吸収するための手段は、軸線方向へ限定した程
度だけ抑制要素を移動させ得るようにするために、軸線
方向抑制ブロックと協働するが、軸線方向抑制要素とは
協働しない。この実施態様によれば、抑制要素の運動を
吸収するための手段は、保持要素の軸線方向衝撃力を受
けるにすぎない。保持要素が当たった時に、ツールホル
ダーの残余の部分に関して、軸線方向抑制ブロックは５
ｍｍまで移動可能であればよく、好ましくは、少なくと
も１ｍｍだけ移動可能であればよい。軸線方向抑制ブロ
ック、保持要素が当たった時には、１．５ｍｍから３ｍ
ｍだけ移動可能であるのがより好ましく、特に、約２ｍ
ｍだけ移動可能であるのがより好ましい。この構成は、
各保持要素へのビットの衝撃の少なくとも一部が軸線方
向抑制ブロックの軸線方向運動により吸収される（減衰
される）ようにすべきであり、すなわち、軸線方向抑制
ブロックが軸線方向に移動し得るようにする手段は、ビ
ットの各保持要素への実質的に全衝撃をハンマーへと逆
反射する程、堅くあるべきではなく、また、同手段は、
ツールホルダーのより剛性のある部分に当たって初め
て、軸線方向抑制ブロックを減速することが可能となる
程、弱くてもいけない。好ましくは少なくとも１０％
の、より好ましくは、少なくとも３０％のビットの各保
持要素への衝撃が、軸線方向抑制ブロックの軸線方向運
動により吸収される。
の運動を吸収するための手段は、軸線方向へ限定した程
度だけ抑制要素を移動させ得るようにするために、軸線
方向抑制ブロックと協働するが、軸線方向抑制要素とは
協働しない。この実施態様によれば、抑制要素の運動を
吸収するための手段は、保持要素の軸線方向衝撃力を受
けるにすぎない。保持要素が当たった時に、ツールホル
ダーの残余の部分に関して、軸線方向抑制ブロックは５
ｍｍまで移動可能であればよく、好ましくは、少なくと
も１ｍｍだけ移動可能であればよい。軸線方向抑制ブロ
ック、保持要素が当たった時には、１．５ｍｍから３ｍ
ｍだけ移動可能であるのがより好ましく、特に、約２ｍ
ｍだけ移動可能であるのがより好ましい。この構成は、
各保持要素へのビットの衝撃の少なくとも一部が軸線方
向抑制ブロックの軸線方向運動により吸収される（減衰
される）ようにすべきであり、すなわち、軸線方向抑制
ブロックが軸線方向に移動し得るようにする手段は、ビ
ットの各保持要素への実質的に全衝撃をハンマーへと逆
反射する程、堅くあるべきではなく、また、同手段は、
ツールホルダーのより剛性のある部分に当たって初め
て、軸線方向抑制ブロックを減速することが可能となる
程、弱くてもいけない。好ましくは少なくとも１０％
の、より好ましくは、少なくとも３０％のビットの各保
持要素への衝撃が、軸線方向抑制ブロックの軸線方向運
動により吸収される。
【００１０】ＳＤＳプラスタイプのビットの設計は、ビ
ットシャンクの両側に１対の保持溝を含み、これは、望
ましければ、ツールホルダーが１対の保持要素を採用す
るのを可能にする。しかし、ツールホルダーが保持要素
を１個だけ含んでいるのが、好ましい。かかるツールホ
ルダーは、シリンダの軸を中心として非対称であるが、
ビットが前方に移動する時の、保持要素へのビットの保
持溝の後方端の衝撃が、保持要素と反対側のシリンダの
内部表面にビットのシャンクを押圧し、それにより、シ
リンダの内部表面との摩擦係合により、ツールホルダー
におけるビットの減速を補佐するという利点を有する。
本発明に従ったツールホルダーの幾つかの態様は、ここ
では、添付の図面を参照しながら、具体例として説明す
る。
ットシャンクの両側に１対の保持溝を含み、これは、望
ましければ、ツールホルダーが１対の保持要素を採用す
るのを可能にする。しかし、ツールホルダーが保持要素
を１個だけ含んでいるのが、好ましい。かかるツールホ
ルダーは、シリンダの軸を中心として非対称であるが、
ビットが前方に移動する時の、保持要素へのビットの保
持溝の後方端の衝撃が、保持要素と反対側のシリンダの
内部表面にビットのシャンクを押圧し、それにより、シ
リンダの内部表面との摩擦係合により、ツールホルダー
におけるビットの減速を補佐するという利点を有する。
本発明に従ったツールホルダーの幾つかの態様は、ここ
では、添付の図面を参照しながら、具体例として説明す
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】同一参照番号が同一部分または類
似部分を指す添付の図面を参照すると、回転式ハンマー
は、開示内容が引例として本明細書中に援用されている
ＷＯ ９８／４７６７０および米国特許出願第０９／０
６０，３９５号において、より詳細に説明されるが、幾
つかの構成要素から通常の方法で製作されるこの態様の
ツールホルダーは、１対の周辺方向に対向する保持溝１
０２を包含するシャンク１００を有するＳＤＳプラスビ
ットを受容することを意図しているが、これら溝は、お
よそ２０ｍｍ軸線方向に延在し、前方端１０４および後
方端１０６を有する。ビットシャンク１００はまた、シ
ャンクの後方端まで、ずっと延在する１対の駆動溝（図
示せず）を有し、これらは、シリンダ状本体の前方端部
２４に形成される駆動スプライン（これも、図示せず）
に係合して、ビットを回転自在に駆動する。
似部分を指す添付の図面を参照すると、回転式ハンマー
は、開示内容が引例として本明細書中に援用されている
ＷＯ ９８／４７６７０および米国特許出願第０９／０
６０，３９５号において、より詳細に説明されるが、幾
つかの構成要素から通常の方法で製作されるこの態様の
ツールホルダーは、１対の周辺方向に対向する保持溝１
０２を包含するシャンク１００を有するＳＤＳプラスビ
ットを受容することを意図しているが、これら溝は、お
よそ２０ｍｍ軸線方向に延在し、前方端１０４および後
方端１０６を有する。ビットシャンク１００はまた、シ
ャンクの後方端まで、ずっと延在する１対の駆動溝（図
示せず）を有し、これらは、シリンダ状本体の前方端部
２４に形成される駆動スプライン（これも、図示せず）
に係合して、ビットを回転自在に駆動する。
【００１２】使用に際して、ツールホルダー２がハンマ
ーのスピンドル８の端部上に配置されている場合は、ビ
ットは、シリンダ状本体２０の穿孔にビットシャンクを
手で押し込むだけで、ツールホルダーに挿入可能であ
る。ビットシャンクが穿孔に押し込まれると、その後方
端１０８はロックボール４６に係合し、抑留リングと、
螺旋スプリング５２の偏倚とに抗して後方にボールを押
圧する。抑留リング５４、または、ロックボール４６に
接触する抑留リングの少なくとも一部は、環状抑制要素
５６の丁度背後で前方外側スリーブ４８の内部に形成さ
れる陥凹部にロックボールが入れるようになるまで、後
方に押され、従って、ロックボール４６を超えてビット
シャンク１００の端部を移動させることが可能となる。
保持溝１０２がロックボール４６と軸線方向整列状態を
呈すると、ボールはスプリング５２の偏倚下で、保持溝
内を前方および半径方向内向きに移動し、それにより、
ツールホルダーにビットシャンク１００をロックする。
この位置では、ロックボールは半径方向外向きに移動し
てビットシャンク１００を解放し得ないが、というの
も、その半径方向運動が、環状抑制要素５６により制限
されるからである。
ーのスピンドル８の端部上に配置されている場合は、ビ
ットは、シリンダ状本体２０の穿孔にビットシャンクを
手で押し込むだけで、ツールホルダーに挿入可能であ
る。ビットシャンクが穿孔に押し込まれると、その後方
端１０８はロックボール４６に係合し、抑留リングと、
螺旋スプリング５２の偏倚とに抗して後方にボールを押
圧する。抑留リング５４、または、ロックボール４６に
接触する抑留リングの少なくとも一部は、環状抑制要素
５６の丁度背後で前方外側スリーブ４８の内部に形成さ
れる陥凹部にロックボールが入れるようになるまで、後
方に押され、従って、ロックボール４６を超えてビット
シャンク１００の端部を移動させることが可能となる。
保持溝１０２がロックボール４６と軸線方向整列状態を
呈すると、ボールはスプリング５２の偏倚下で、保持溝
内を前方および半径方向内向きに移動し、それにより、
ツールホルダーにビットシャンク１００をロックする。
この位置では、ロックボールは半径方向外向きに移動し
てビットシャンク１００を解放し得ないが、というの
も、その半径方向運動が、環状抑制要素５６により制限
されるからである。
【００１３】環状抑制要素５６がロックボール４６の後
方の位置まで移動するように、螺旋スプリング５２の偏
倚に抗して後方に（すなわち、図中に示されるところの
左に）前方外側スリーブ４８を手で引っ張ることによ
り、ツールホルダー２からビットを除去可能であり、ロ
ックボールは、内部環帯５８に規定された陥凹部と軸線
方向整列状態を呈する。次いで、ロックボールは、シリ
ンダ状本体の穿孔から出て半径方向に陥凹部６６内へと
移動し、ビットの除去を可能にし得る。ビットがツール
ホルダー２に挿入されて、ハンマーが叩きモードで作動
すると、ビットに加工物を削らせるために、ビート片２
１は、かなりの力でビットシャンクの後方端１０８を反
復的に打つ。ビットの加工物との係合は、作業者が加工
物に向けてハンマーに及ぼす圧力により維持される。ビ
ット上の加工物の反発力は、ビットを図２に示されるそ
の作業位置へと後方に押し込み、この位置で、加工物に
ビート片２１が衝撃を与える。
方の位置まで移動するように、螺旋スプリング５２の偏
倚に抗して後方に（すなわち、図中に示されるところの
左に）前方外側スリーブ４８を手で引っ張ることによ
り、ツールホルダー２からビットを除去可能であり、ロ
ックボールは、内部環帯５８に規定された陥凹部と軸線
方向整列状態を呈する。次いで、ロックボールは、シリ
ンダ状本体の穿孔から出て半径方向に陥凹部６６内へと
移動し、ビットの除去を可能にし得る。ビットがツール
ホルダー２に挿入されて、ハンマーが叩きモードで作動
すると、ビットに加工物を削らせるために、ビート片２
１は、かなりの力でビットシャンクの後方端１０８を反
復的に打つ。ビットの加工物との係合は、作業者が加工
物に向けてハンマーに及ぼす圧力により維持される。ビ
ット上の加工物の反発力は、ビットを図２に示されるそ
の作業位置へと後方に押し込み、この位置で、加工物に
ビート片２１が衝撃を与える。
【００１４】作業者がハンマーを引き戻すことにより、
ビットが加工物から除去されると、ビート片のビットシ
ャンク１００への次の衝撃は、ビットを、図３に示され
るような、その最前方位置またはアイドル位置へと送り
込む。ビットが加工物とはもはや係合状態にないので、
ビットは後方には押されず、そのため、作業者が加工物
に再度嵌合させるまで、ビットはこの位置に留まる。加
工物から引き出した後で、ビート片が最後にビットに衝
撃を与えると、この衝撃は、ビットが加工物に伝達し
て、ツールホルダーの前方端がこの時に吸収しなければ
ならない。この衝撃期間中は、ロックボールは、ロック
ボール４６の半径と関連する保持溝１０２の深さのせい
で、前方と半径方向外向きとの両方に推される。ロック
ボールの半径方向を向いた力は、環状抑制要素５６によ
り阻止され、同要素の半径方向内向き表面はロックボー
ル４６の半径方向外側先端を圧迫する一方で、ロックボ
ール４６の軸線方向を向いた力は、軸線方向抑制ブロッ
ク６８の後方表面に作用する。軸線方向抑制ブロック６
８は、約２ｍｍまでだけ、ロックボール４６の衝撃下で
前方に移動するようにされるが、この移動期間中は、反
応リング５０の前方端は、機首リング６０の内部保持環
帯６２を変形するようにされ、同リングは、それによ
り、ロックボール４６の衝撃のすくなくとも幾らかを吸
収する。機首リング６０は、抑制要素６８のショックを
緩和するために、保持環帯を弾性変形させるばかりか、
ビットシャンク１００にショックを逆反射させるだけよ
りはむしろ、そのショックを吸収するために、ある程度
までショックを保持環帯に減衰させもする、硬度のある
エラストマーから形成される。ビットが休止させられる
前に、軸線方向抑制ブロック６８が移動可能となる約２
ｍｍの距離は、ツールホルダーへのピーク時の軸線方向
衝撃力低減するという効果を有するが、これは、ツール
ホルダーの各部の磨耗と、そこへの損傷の可能性を減じ
ると共に、抑制要素からビットシャンクに逆反射される
衝撃波の振幅を減じ、その結果、槌打ち機能の再度の作
動の可能性を減じる。また、この場合、一個のロックボ
ール４６しか存在しないので、ビットシャンク１００に
よりロックボール４６に及ぼされた半径方向力は、シリ
ンダ状本体２０の反対側にシャンクを押圧する効果を有
し、これは、本体の内部表面への摩擦のせいで、ビット
の減速を増進する。この摩擦は、ビットシャンク１００
へのビート片２１の１回の衝撃時のみに発生するので、
過度の発熱を生じることがない。
ビットが加工物から除去されると、ビート片のビットシ
ャンク１００への次の衝撃は、ビットを、図３に示され
るような、その最前方位置またはアイドル位置へと送り
込む。ビットが加工物とはもはや係合状態にないので、
ビットは後方には押されず、そのため、作業者が加工物
に再度嵌合させるまで、ビットはこの位置に留まる。加
工物から引き出した後で、ビート片が最後にビットに衝
撃を与えると、この衝撃は、ビットが加工物に伝達し
て、ツールホルダーの前方端がこの時に吸収しなければ
ならない。この衝撃期間中は、ロックボールは、ロック
ボール４６の半径と関連する保持溝１０２の深さのせい
で、前方と半径方向外向きとの両方に推される。ロック
ボールの半径方向を向いた力は、環状抑制要素５６によ
り阻止され、同要素の半径方向内向き表面はロックボー
ル４６の半径方向外側先端を圧迫する一方で、ロックボ
ール４６の軸線方向を向いた力は、軸線方向抑制ブロッ
ク６８の後方表面に作用する。軸線方向抑制ブロック６
８は、約２ｍｍまでだけ、ロックボール４６の衝撃下で
前方に移動するようにされるが、この移動期間中は、反
応リング５０の前方端は、機首リング６０の内部保持環
帯６２を変形するようにされ、同リングは、それによ
り、ロックボール４６の衝撃のすくなくとも幾らかを吸
収する。機首リング６０は、抑制要素６８のショックを
緩和するために、保持環帯を弾性変形させるばかりか、
ビットシャンク１００にショックを逆反射させるだけよ
りはむしろ、そのショックを吸収するために、ある程度
までショックを保持環帯に減衰させもする、硬度のある
エラストマーから形成される。ビットが休止させられる
前に、軸線方向抑制ブロック６８が移動可能となる約２
ｍｍの距離は、ツールホルダーへのピーク時の軸線方向
衝撃力低減するという効果を有するが、これは、ツール
ホルダーの各部の磨耗と、そこへの損傷の可能性を減じ
ると共に、抑制要素からビットシャンクに逆反射される
衝撃波の振幅を減じ、その結果、槌打ち機能の再度の作
動の可能性を減じる。また、この場合、一個のロックボ
ール４６しか存在しないので、ビットシャンク１００に
よりロックボール４６に及ぼされた半径方向力は、シリ
ンダ状本体２０の反対側にシャンクを押圧する効果を有
し、これは、本体の内部表面への摩擦のせいで、ビット
の減速を増進する。この摩擦は、ビットシャンク１００
へのビート片２１の１回の衝撃時のみに発生するので、
過度の発熱を生じることがない。
【００１５】ツールホルダーの２つ目の態様が、図５か
ら図７に示される。このツールホルダーは、第１の態様
のツールホルダーの後方端と実質的に同一である後方端
を有し、それ以上の説明は省く。この態様のツールホル
ダーは、他のツールホルダーと同一の普遍的態様のシリ
ンダ状本体２０を有し、かつ、前方外側スリーブ４８を
有し、同スリーブの内部環帯５８が後方を向いた内部シ
ョルダ８０を規定するように設計され、その内部ショル
ダーに抗して、環状抑制要素５６およびリング８１を螺
旋状スプリング５２が押圧する。金属ワッシャ８２は、
前方外側スリーブ４８の正面の直接前方で、かつ、機首
リング６０の直接背後に配置される。ラバー機首リング
６０は適所に成形した支持ワッシャ８４を含み、これ
は、ツールホルダーの組立期間中にシリンダ状本体２０
の前方端上を滑り、シリンダ状本体の正面上にスナップ
するスナップリング８６により適所に保持される。別個
に形成したラバーシール８８は、機首リングにより支持
され、使用中は、加工物からの埃の進入を防止する。
ら図７に示される。このツールホルダーは、第１の態様
のツールホルダーの後方端と実質的に同一である後方端
を有し、それ以上の説明は省く。この態様のツールホル
ダーは、他のツールホルダーと同一の普遍的態様のシリ
ンダ状本体２０を有し、かつ、前方外側スリーブ４８を
有し、同スリーブの内部環帯５８が後方を向いた内部シ
ョルダ８０を規定するように設計され、その内部ショル
ダーに抗して、環状抑制要素５６およびリング８１を螺
旋状スプリング５２が押圧する。金属ワッシャ８２は、
前方外側スリーブ４８の正面の直接前方で、かつ、機首
リング６０の直接背後に配置される。ラバー機首リング
６０は適所に成形した支持ワッシャ８４を含み、これ
は、ツールホルダーの組立期間中にシリンダ状本体２０
の前方端上を滑り、シリンダ状本体の正面上にスナップ
するスナップリング８６により適所に保持される。別個
に形成したラバーシール８８は、機首リングにより支持
され、使用中は、加工物からの埃の進入を防止する。
【００１６】ビットを加工物から除去した後で、ビット
シャンク１００の後方端が衝撃を受けると、保持溝１０
２の後方端１０６はロックボール４６に当たり、ボール
は、上述のように、半径方向外向きと軸線方向前方との
両方に推される。半径方向力は環状抑制要素５６により
相殺されるが、軸線方向力によって、軸線方向抑制ブロ
ック６８が約２ｍｍだけ穴４４の中を前方に移動し、こ
の運動により、ロックボールに隣接するワッシャ８２の
側面は、図７に示されるのと同一量だけ前方に移動させ
られる。金属ワッシャ８２と支持ワッシャ８４との間に
配置された機首リング６０の一部は、比較的薄く（半径
方向に）、かつ、それ故に、機首リング６０の残余部分
よりもより容易に変形可能である、環帯８８として形成
される。ワッシャ８２の前方運動の効果の下では、薄い
環帯８８は支持ワッシャ８４に抗して軸線方向に変形さ
れ、この変形は、抑制要素６８のそれ以上の前方運動に
抵抗し、かつ、第１の実施態様を参照しながら説明した
ように、軸線方向抑制ブロック６８およびビット１００
の前方運動を吸収する。
シャンク１００の後方端が衝撃を受けると、保持溝１０
２の後方端１０６はロックボール４６に当たり、ボール
は、上述のように、半径方向外向きと軸線方向前方との
両方に推される。半径方向力は環状抑制要素５６により
相殺されるが、軸線方向力によって、軸線方向抑制ブロ
ック６８が約２ｍｍだけ穴４４の中を前方に移動し、こ
の運動により、ロックボールに隣接するワッシャ８２の
側面は、図７に示されるのと同一量だけ前方に移動させ
られる。金属ワッシャ８２と支持ワッシャ８４との間に
配置された機首リング６０の一部は、比較的薄く（半径
方向に）、かつ、それ故に、機首リング６０の残余部分
よりもより容易に変形可能である、環帯８８として形成
される。ワッシャ８２の前方運動の効果の下では、薄い
環帯８８は支持ワッシャ８４に抗して軸線方向に変形さ
れ、この変形は、抑制要素６８のそれ以上の前方運動に
抵抗し、かつ、第１の実施態様を参照しながら説明した
ように、軸線方向抑制ブロック６８およびビット１００
の前方運動を吸収する。
【００１７】本発明に従った第３の態様のツールホルダ
ーが、図８に示される。この態様のツールホルダーは、
図５から図７に示されるものに類似するが、機首リング
６０は、それと一体形成された変形自在シール１２０
（シール８８に対応する）を含む。また、別個の変形自
在環状要素１２２が使用されて、抑制要素４６の衝撃下
で、軸線方向抑制ブロック６８およびワッシャ８２の前
方運動を減衰する。
ーが、図８に示される。この態様のツールホルダーは、
図５から図７に示されるものに類似するが、機首リング
６０は、それと一体形成された変形自在シール１２０
（シール８８に対応する）を含む。また、別個の変形自
在環状要素１２２が使用されて、抑制要素４６の衝撃下
で、軸線方向抑制ブロック６８およびワッシャ８２の前
方運動を減衰する。
【図１】本発明に従った、ツールホルダーを組み入れ得
る回転式ハンマーの１態様の、断面立面図である。
る回転式ハンマーの１態様の、断面立面図である。
【図２】本発明に従った、ツールホルダーの１態様の、
ビットが挿入された状態の、断面立面図である。
ビットが挿入された状態の、断面立面図である。
【図３】図２のツールホルダーの、ビットがそのアイド
ルモード位置にある状態の図である。
ルモード位置にある状態の図である。
【図４】加工物からビットを引き出した後の、ビート片
の最初の衝撃期間中における、図２および図３のツール
ホルダーの図である。
の最初の衝撃期間中における、図２および図３のツール
ホルダーの図である。
【図５】本発明に従ったツールホルダーの第２態様の、
ビットを挿入した状態の、断面立面図である。
ビットを挿入した状態の、断面立面図である。
【図６】図５のツールホルダーの、ビットがアイドルモ
ード位置にある状態の図である。
ード位置にある状態の図である。
【図７】加工物からビットを引き出した後の、ビート片
の最初の衝撃期間中における、図５および図６のツール
ホルダーの図である。
の最初の衝撃期間中における、図５および図６のツール
ホルダーの図である。
【図８】本発明に従ったツールホルダーのまた別な態様
の図である。
の図である。
１ ハンマーハウジング ２ ツールホルダー ３ 把持部 ５ スイッチアクチュエータ ８ ハンマースピンドル ８’ ガイド管またはシリンダ ９ ピストン １２ クランクアーム １５ クランクピン ２１ ビート片 ２０ シリンダ状本体 ２５ 内部ショルダ ２６ 外部ショルダ ３０ ロックリング ５０ 反応リング ５６ 環状抑制要素 １００ ビットシャンク
フロントページの続き (72)発明者 マンフレット ドロシュテ ドイツ連邦共和国 65555 リムブルク オッフハイム イム コムプフ ５
Claims (14)
- 【請求項１】 ハンマーのスピンドルに装着可能で、か
つ、シャンクを有するタイプのビットを受容可能であ
る、ハンマー用ツールホルダーであって、該シャンク
は、シャンクの一部に沿って延在する１個以上の保持溝
を備え、該保持溝の各々は、規定した長さを有し、か
つ、該ツールホルダーにおける該ビットの軸線方向運動
を制限する端部を有し、該ツールホルダーは、（ｉ）中
空シリンダであって、該ハンマーの該スピンドルに装着
可能である一方端部と、該ビットの該シャンクを受容可
能な別な端部とを有して、該ビットが該シリンダ内部で
軸線方向に滑動自在となるようにすると共に、該シリン
ダに挿入された該シャンクの該端部に、該ハンマーの該
スピンドル内部で軸線方向に移動するビート片が衝撃を
あたえ得るようにした、前記中空シリンダと、（ｉｉ）
少なくとも１個の保持要素であって、該保持要素は、該
シリンダの穿孔内部へ、かつ、該ビットの該保持溝の全
てまたは少なくとも１個の内部へと、半径方向に延在し
得るように配置されて（該ビットの該シャンクが該ツー
ルホルダーに挿入されると）、該シリンダ内部における
該ビットの軸線方向運動の程度を制限する、前記保持要
素と、（ｉｉｉ）該保持要素に該ビットの該保持溝の後
方端が当たると、該保持要素の各々の前方軸線方向運動
を制限する、少なくとも１つの抑制要素と、（ｉｖ）該
保持溝の該後方端が当たることにより生じる、該抑制要
素の運動を、吸収するための手段とを備え、 前記抑制要素は１対の分離部分として設けられ、それら
の一方は、前記保持要素の運動を軸線方向に制限する軸
線方向抑制ブロックであり、それらの他方は、半径方向
抑制要素であって、かつ、前記保持要素の運動を半径方
向に制限し、該軸線方向抑制ブロックは、該保持要素に
該ビットの該保持溝の後方端が当たると、該半径方向抑
制要素に関して軸線方向に、限られた程度に移動可能で
ある、ツールホルダー。 - 【請求項２】 前記軸線方向抑制ブロックは、前記保持
要素の各々が当たる表面を有し、これは、少なくともそ
の、前記保持要素の各々が当たる領域において、前記シ
リンダの軸線に実質的にに垂直である、請求項１に記載
のツールホルダー。 - 【請求項３】 前記半径方向抑制要素は、前記保持要素
の各々が当たる表面を有し、これは、少なくともその、
前記保持要素の各々が当たる領域において、前記シリン
ダの軸に実質的に平行である、請求項１に記載のツール
ホルダー。 - 【請求項４】 前記保持要素の各々は球状である、請求
項１から請求項３のいずれかに記載のツールホルダー。 - 【請求項５】 前記抑制要素の運動を吸収するための前
記手段は、前記抑制要素が軸線方向に限られた程度に移
動可能となるようにするために、前記軸線方向抑制ブロ
ックと協働するが、前記半径方向抑制要素とは協働しな
い、請求項１から請求項４のいずれかに記載のツールホ
ルダー。 - 【請求項６】 弾性機首リングを含み、また、前記抑制
要素の運動を減衰する手段が、該機首リングと一体形成
される、請求項１から請求項５のいずれかに記載のツー
ルホルダー。 - 【請求項７】 前記軸線方向抑制ブロックは、前記保持
要素が当たると、５ｍｍまでだけ移動可能である、請求
項１から請求項６のいずれかに記載のツールホルダー。 - 【請求項８】 前記軸線方向抑制ブロックは、前記保持
要素が当たると、少なくとも１ｍｍだけ移動可能であ
る、請求項１から請求項７のいずれかに記載のツールホ
ルダー。 - 【請求項９】 前記軸線方向抑制ブロックは前記シリン
ダの穴に配置され、該穴がまた、保持要素または前記保
持要素を包含する、請求項１から請求項８のいずれかに
記載のツールホルダー。 - 【請求項１０】 １個の保持要素しか含まない、請求項
１から請求項９のいずれかに記載のツールホルダー。 - 【請求項１１】 前記ビットが前方に移動した時の、前
記保持要素への前記ビットの前記保持溝の衝撃は、前記
保持要素に対向する前記シリンダの内部表面に対して、
前記ビットの前記シャンクを押圧する、請求項１０に記
載のツールホルダー。 - 【請求項１２】 或る割合の、前記保持要素の各々への
前記ビットの衝撃は、前記軸線方向抑制ブロックの軸線
方向運動により吸収される、請求項１から請求項１１の
いずれかに記載のツールホルダー。 - 【請求項１３】 請求項１から請求項１２のいずれかに
記載のツールホルダーを組み入れたハンマー。 - 【請求項１４】 スピンドルを有し、かつ、シャンクを
有するタイプのビットを受容可能であるハンマーであっ
て、該シャンクは、シャンクの一部に沿って延在する１
個以上の保持溝を備え、該保持溝の各々は、規定した長
さを有し、かつ、該ハンマーにおける該ビットの軸線方
向運動を制限する端部を有し、該ハンマーは、（ｉ）中
空シリンダであって、前記ハンマーのスピンドルにより
設けられ、かつ、該ビットの該ビットの前記シャンクを
受容可能な端部を有して、前記ビットが該シリンダ内部
で軸線方向に滑動自在となるようにすると共に、該シリ
ンダに挿入された該シャンクの該端部に、該ハンマーの
該スピンドル内部で軸線方向に移動するビート片が衝撃
をあたえ得るようにした、前記中空シリンダと、（ｉ
ｉ）少なくとも１個の保持要素であって、該保持要素
は、該シリンダの穿孔内部へ、かつ、該ビットの該保持
溝の全てまたは少なくとも１個の内部へと、半径方向に
延在し得るように配置されて（該ビットの該シャンクが
該ツールホルダーに挿入されると）、該シリンダ内部に
おける該ビットの軸線方向運動の程度を制限し、（ｉｉ
ｉ）該保持要素に該ビットの該保持溝の後方端が当たる
と、該保持要素の各々の前方軸線方向運動を制限する、
少なくとも１つの抑制要素と、（ｉｖ）該保持溝の該後
方端が当たることにより生じる、該抑制要素の運動を、
吸収するための手段とを備え、 該抑制要素は１対の分離部分として設けられ、それらの
一方は、該保持要素の運動を軸線方向に制限する軸線方
向抑制ブロックであり、それらの他方は、半径方向抑制
要素であって、かつ、該保持要素の運動を半径方向に制
限し、該軸線方向抑制ブロックは、該保持要素に該ビッ
トの該保持溝の後方端が当たると、該半径方向抑制要素
に関して軸線方向に、限られた程度に移動可能である、
ハンマー。
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