JP2000325824A - 自走式破砕機の油圧駆動装置 - Google Patents

自走式破砕機の油圧駆動装置

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JP2000325824A
JP2000325824A JP11143878A JP14387899A JP2000325824A JP 2000325824 A JP2000325824 A JP 2000325824A JP 11143878 A JP11143878 A JP 11143878A JP 14387899 A JP14387899 A JP 14387899A JP 2000325824 A JP2000325824 A JP 2000325824A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】破砕用油圧モータと補助機械用油圧モータとを
それぞれ別々の油圧回路に配置した自走式破砕機の油圧
駆動装置において、各補助機械の動作速度を破砕装置と
関連づけて制御し、補助機械の寿命を向上し生産性を向
上する。 【解決手段】可変容量型の第1油圧ポンプ44の吐出管
路56に接続され、左・右走行用コントロールバルブ4
8,49及び破砕用コントロールバルブ47を備えた弁
グループ57と、可変容量型の第2油圧ポンプ45の吐
出管路58に接続され、フィーダ用コントロールバルブ
50及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ51を
備えた弁グループ59と、第1油圧ポンプ44の吐出圧
を検出する吐出圧検出管路155と、その検出結果に応
じ、第1及び第2油圧ポンプ44,45の吐出流量を互
いに関連づけて制御するレギュレータ装置54とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョークラッシ
ャ、ロールクラッシャ、シュレッダ等、被破砕物を破砕
する破砕装置を備えた自走式破砕機に関し、更に詳しく
は、各補助機械の動作速度を破砕装置と関連づけて制御
することにより、補助機械の寿命を向上し生産性を向上
できる自走式破砕機の油圧駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】破砕機は、例えばビル解体時に搬出され
るコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファル
ト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建
設廃材、あるいは産業廃棄物等を、運搬する前にその作
業現場で所定の大きさに破砕することにより、廃材の再
利用、工事の円滑化、コスト削減等を図るものである。
【0003】このような破砕機のうち、例えば自走式破
砕機は、左・右の無限軌道履帯を備えた走行体と、ホッ
パから投入された被破砕物を所定の大きさに破砕する破
砕装置と、この破砕装置による破砕作業に関連する作業
を行う補助機械、例えばホッパから投入された被破砕物
を破砕装置へ導くフィーダ、破砕装置で破砕され小さく
なった破砕物を破砕機の運搬するコンベア、及びこのコ
ンベアの上方に設けられコンベア上を運搬中の破砕物に
含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機とから構
成されている。
【0004】このような構成において、破砕機上部のホ
ッパに投入された被破砕物は、ホッパ下方のフィーダに
よって破砕装置へ導かれ、この破砕装置で所定の大きさ
に破砕される。破砕された破砕物は、前記破砕装置下部
の空間から破砕装置下方のコンベア上に落下し、このコ
ンベアで運搬される。この運搬の途中で、コンベア上方
に配置された磁選機によって例えばコンクリート塊に混
入している鉄筋片等を吸着して取り除き、大きさがほぼ
揃えられて最終的に破砕機の前部又は後部から搬出され
る。
【0005】このとき、前記の無限軌道履帯、破砕装
置、フィーダ、コンベア、及び磁選機は、それぞれに対
応する油圧駆動のアクチュエータによって駆動動作され
る。すなわち、これら油圧アクチュエータを含む自走式
破砕機の油圧駆動装置は、例えば、1つの原動機によっ
て駆動される可変容量型の少なくとも1つの油圧ポンプ
と、この油圧ポンプから吐出される圧油によりそれぞれ
駆動され、前記破砕装置及び補助機械をそれぞれ駆動す
る破砕用油圧モータ及び補助機械用油圧モータ(例えば
フィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、及び磁
選機用油圧モータ)と、前記油圧ポンプからそれら油圧
モータに供給される圧油の方向及び流量を制御する複数
のコントロールバルブと、前記油圧ポンプの吐出流量を
制御するポンプ制御手段等から構成されており、前記油
圧ポンプから吐出された圧油は、各コントロールバルブ
を介して各油圧モータに供給されるようになっている。
【0006】ところで、一般に、破砕機においては、破
砕作業中は、破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モー
タ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータの
うち破砕用油圧モータの負荷圧力が最も大きく、またそ
の変動も破砕用油圧モータが最も大きい。したがって、
破砕用油圧モータに係わる油圧ポンプは、破砕用油圧モ
ータの大きな負荷圧力により必然的に吐出圧が非常に大
きくなるとともに、破砕用油圧モータの大きな圧力変動
によって吐出圧が大きく変動することになる。これに対
し、補助機械用油圧モータに係わる油圧ポンプは、上記
と異なり、吐出圧は比較的小さくて足り、またその変動
も少なくて足りるはずである。したがって、破砕用油圧
モータに圧油を供給する油圧ポンプと、補助機械用油圧
モータに圧油を供給する油圧ポンプとを別々に設けると
ともに、それぞれに係わる油圧回路も分離して配置し、
互いの影響を受けないようにするのが合理的である。
【0007】このような観点から、実開平6−8164
1号公報に記載されているように、左・右無限軌道履帯
を駆動する左・右走行モータ及び破砕用油圧モータを含
む第1油圧回路と、補助機械用油圧モータを含む第2油
圧回路とを互いに別個独立して設け、第1油圧回路には
2つの可変容量型油圧ポンプを配置し、第2油圧回路に
は1つの固定容量型油圧ポンプを配置した自走式破砕機
の油圧駆動装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、破
砕用油圧モータを含む第1油圧回路と補助機械用油圧モ
ータを含む第2油圧回路とを別個独立して設けることに
より、互いの影響を受けないようにするものである。
【0009】しかしながら、上記従来技術では、第2油
圧回路に設けた油圧ポンプが固定容量型であることか
ら、以下のような課題が存在した。すなわち、上記従来
技術中に特に明示はされていないが、この場合、通常の
この種の油圧駆動装置と同様、第1油圧回路の油圧ポン
プと第2油圧回路に設けた油圧ポンプとを共通の原動機
(例えばエンジン)で駆動するとともに、可変容量型で
ある第1油圧回路の油圧ポンプの吐出流量を、その油圧
ポンプによる負荷が原動機の出力トルクを超えないよう
に制御する(入力トルク制限制御)のが一般的である。
この入力トルク制限制御においては、第1油圧回路の油
圧ポンプの吐出圧が大きくなるとその吐出流量を小さく
制限することにより、油圧ポンプの入力トルクを所定値
以下に制限するようになっている。
【0010】ここで、例えば破砕装置に比較的圧縮強度
が大きな被破砕物が投入された場合等においては、破砕
用油圧モータの負荷圧力が増大するため、第1油圧回路
の油圧ポンプの吐出圧が増大する。このとき、上記入力
トルク制限制御の作用によって、例えばその油圧ポンプ
の斜板の傾転角を減少させることで吐出流量を小さくし
(これにより破砕装置の動作速度は小さくなる)、油圧
ポンプの入力トルクは所定値以下に制限される。したが
って、原動機への負荷は増大することはないため、原動
機の回転数は大きく低下することなく最終的には略その
ままの回転数で保持される。
【0011】一方、第2油圧回路に設けた油圧ポンプは
固定容量型であり、その吐出流量は原動機の回転数のみ
に依存する。そのため、上記の場合、第2油圧回路の油
圧ポンプの吐出流量はそのまま維持されることになり、
この油圧ポンプからの圧油により駆動される補助機械の
動作速度もそのまま維持される。しかし、上述のように
このとき破砕装置の動作速度は小さくなり破砕量が低減
しているはずであるから、本来、各補助機械について
も、その動作速度を破砕装置と同様に小さくしても足り
るはずである。すなわち、この従来技術では、各補助機
械は、必要以上に大きな速度で動作することとなるた
め、その分各補助機械の寿命の短命化を招き、メンテナ
ンスが頻繁に必要となって、生産性が低下する。
【0012】本発明の目的は、破砕用油圧モータと補助
機械用油圧モータとをそれぞれ別々の油圧回路に配置し
た自走式破砕機の油圧駆動装置において、各補助機械の
動作速度を破砕装置と関連づけて制御することにより、
補助機械の寿命を向上し生産性を向上できる構成を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、ホッパから投入された被破砕物を
破砕する破砕装置及びこの破砕装置による破砕作業に関
連する作業を行う補助機械を含む複数の機器と走行手段
とを有する自走式破砕機に設けられ、原動機により駆動
される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、これら第
1及び第2油圧ポンプから吐出される圧油により前記複
数の機器及び前記走行手段をそれぞれ駆動する複数の機
器用油圧モータ及び左・右走行用油圧モータと、前記第
1及び第2油圧ポンプから前記複数の機器用油圧モータ
及び左・右走行用油圧モータに供給される圧油の方向・
流量をそれぞれ制御する複数の機器用制御弁手段及び左
・右走行用制御弁手段を備えた複数の弁グループとを有
し、かつ、前記複数の機器用油圧モータは、前記破砕装
置及び補助機械をそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及
び補助機械用油圧モータを含み、前記複数の機器用制御
弁手段は、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用
油圧モータ及び補助機械用油圧モータに供給される圧油
の少なくとも流量をそれぞれ制御する破砕用制御弁手段
及び補助機械用制御弁手段を含み、前記複数の弁グルー
プは、前記第1及び第2油圧ポンプのうち該第1油圧ポ
ンプの吐出管路にのみ接続され前記左・右走行用制御弁
手段と前記破砕用制御弁手段とを備えた第1弁グループ
と、前記第1及び第2油圧ポンプのうち該第2油圧ポン
プの吐出管路にのみ接続され前記補助機械用制御弁手段
を備えた第2弁グループとを含む自走式破砕機の油圧駆
動装置において、前記第1及び前記第2油圧ポンプは、
いずれも可変容量型の油圧ポンプであり、かつ、前記第
1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段
と、少なくとも該第1吐出圧検出手段の検出結果に応じ
て、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量を互いに関
連づけて制御するポンプ制御手段とを設ける。
【0014】破砕作業時において、第1油圧ポンプから
吐出された圧油は、その吐出管路に接続された第1弁グ
ループに導かれ、この第1弁グループの破砕用制御弁手
段で方向及び流量を制御された後に破砕用油圧モータに
供給され、これによって破砕装置が駆動される。このと
き一方、第2油圧ポンプから吐出された圧油は、その吐
出管路に接続された第2弁グループに導かれ、この第2
弁グループの補助機械用制御弁手段で少なくとも流量を
制御された後に補助機械に供給され、これによって補助
機械が駆動される。
【0015】通常、破砕機においては、破砕作業中は、
破砕用油圧モータの負荷圧力が補助機械用油圧モータの
負荷圧力に比べて著しく大きく、またその変動も大き
い。本発明においては、上記のように第1油圧ポンプか
ら破砕用油圧モータに至る圧油の流れと、第2油圧ポン
プから補助機械用油圧モータに至る圧油の流れが完全に
別個独立していることにより、破砕用油圧モータの大き
な負荷圧力や圧力変動の影響を受けることなく、第2油
圧ポンプの吐出圧を比較的小さくしかつ変動を少なくす
ることができる。
【0016】ここで、破砕装置に比較的圧縮強度の大き
な被破砕物が投入された等により破砕用油圧モータの負
荷圧力が増大した場合、この破砕用油圧モータへ圧油を
供給する第1油圧ポンプの吐出圧が増大する。このと
き、ポンプ制御手段が、第1吐出圧検出手段で検出した
第1油圧ポンプの吐出圧に応じ、第1及び第2油圧ポン
プの吐出流量を互いに関連づけて制御している。これに
より、例えばこのポンプ制御手段で入力トルク制限制御
を行い前記の第1油圧ポンプ吐出圧増大に応じて、第1
油圧ポンプの傾転角を減少させて吐出流量を小さくする
とともに、第2油圧ポンプの吐出流量もこれに対応して
小さくすることができる。したがって、第2油圧ポンプ
からの吐出油によって駆動される補助機械の動作速度
を、第1油圧ポンプの吐出流量の減少による破砕装置の
破砕量の減少に応じるように小さくできるので、従来技
術のように各補助機械が必要以上に大きな速度で無駄に
動作するのを防止できる。これにより、その分各補助機
械の寿命を延ばすことができるの、メンテナンスの間隔
を延ばすことができ、生産性を向上することができる。
【0017】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記ポンプ制御手段は、前記第1油圧ポンプの吐出流量
を増大させるときは前記第2油圧ポンプの吐出流量を増
大させ、前記第1油圧ポンプの吐出流量を減少させると
きは前記第2油圧ポンプの吐出流量を減少させる。
【0018】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記ポンプ制御手段は、前記第1油圧ポ
ンプの吐出流量と前記第2油圧ポンプの吐出流量とが互
いに略同一となるように制御する。
【0019】(4)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記ポンプ制御手段は、前記第1及び第
2油圧ポンプの入力トルクを前記原動機の出力トルク以
下に制限するように、前記第1及び第2油圧ポンプの吐
出流量を制御する。
【0020】(5)上記(1)において、また好ましく
は、前記第1油圧ポンプ及び前記第2油圧ポンプの吐出
圧の最大値を制限するためのリリーフ圧をそれぞれ設定
する第1リリーフ弁及び第2リリーフ弁をさらに設け、
かつ該第2リリーフ弁のリリーフ圧を、前記第1リリー
フ弁のリリーフ圧よりも低く設定する。
【0021】破砕作業時において、第1油圧ポンプから
吐出された圧油が第1弁グループの破砕用制御弁手段を
介し破砕用油圧モータに供給され、また第2油圧ポンプ
から吐出された圧油が第2弁グループの補助機械用制御
弁手段を介し補助機械用油圧モータに供給されていると
き、各機器の負荷圧力の増大に応じて、第1及び第2油
圧ポンプの吐出圧は増大する。この場合、それぞれのポ
ンプの吐出管路に接続された油圧系、すなわち第1油圧
ポンプの吐出管路から破砕用制御弁手段を介し破砕用油
圧モータへ至る圧油供給経路や、第2油圧ポンプの吐出
管路から補助機械用制御弁手段を介し補助機械用油圧モ
ータへ至る圧油供給経路内の圧力も増大する。本発明に
おいては、第1及び第2リリーフ弁を設けて第1及び第
2油圧ポンプの吐出圧の最大値を制限することにより、
上記のような場合に、圧油供給経路内の圧力がそのリリ
ーフ圧よりも大きくならないように制限することがで
き、高圧による油圧系の破損が生じるのを防止できる。
【0022】このとき、上記で説明したように、破砕作
業中は、補助機械用油圧モータの負荷圧力は破砕用油圧
モータの負荷圧力に比べて小さいため、通常状態では、
第2油圧ポンプの吐出圧はあまり大きくなることはな
い。したがって、通常状態のみを考えれば、第2油圧ポ
ンプに係わる油圧系は、第1油圧ポンプに係わる油圧系
よりも比較的強度の小さい構造で足りる。但し、補助機
械に何らかの異常事態が生じその動作が外的な力によっ
てロックされてしまった場合、第2油圧ポンプに係わる
上記の油圧系内の圧力は急速に上昇するため、もし第2
リリーフ弁のリリーフ圧を第1リリーフ弁のリリーフ圧
と同等の値に設定していた場合には、第2油圧ポンプに
係わる油圧系も、第1油圧ポンプに係わる油圧系と同等
の比較的大きな強度が必要となる。
【0023】本発明においては、第2リリーフ弁のリリ
ーフ圧を、前記第1リリーフ弁のリリーフ圧よりも低く
設定することにより、上記のような異常事態発生時に第
2油圧ポンプに係わる油圧系に発生する圧力を低くする
ことができる。したがって、その分上記油圧系に必要な
強度を比較的小さくすることができ、コストダウンを図
ることができる。
【0024】また、第2リリーフ弁のリリーフ圧を第1
リリーフ弁のリリーフ圧と同等の比較的高い値に設定し
ていた場合、上記のような異常事態発生時にも原動機が
停止しないようにするためには、第2油圧ポンプの駆動
のために必要な原動機の出力トルクをある程度大きめに
見込んでおかなければならず、その分第1油圧ポンプの
駆動に寄与する出力トルクの割合が小さくなる。本発明
においては、上記のように第2リリーフ弁のリリーフ圧
を第1リリーフ弁よりも低く設定することにより、その
低くした分の出力トルクを、大トルクが本来必要な破砕
装置を駆動する第1油圧ポンプ側に振り分けることがで
きるので、エネルギの有効活用を図れる。
【0025】(6)上記(1)において、また好ましく
は、前記第2油圧ポンプの吐出圧を検出する第2吐出圧
検出手段をさらに有し、前記ポンプ制御手段は、前記第
1吐出圧検出手段及び前記第2吐出圧検出手段の検出結
果に応じて、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量を
互いに関連づけて制御する。
【0026】第1及び第2油圧ポンプの吐出流量を互い
に関連づけて制御するポンプ制御手段が、第1吐出圧検
出手段で検出した第1油圧ポンプの吐出圧のみならず、
第2吐出圧検出手段で検出した第2油圧ポンプの吐出圧
にも応じて制御を行うことにより、例えば、補助機械用
油圧モータの負荷圧力が低くなって第2油圧ポンプの吐
出圧が低くなってきた場合には、これに応じて第1油圧
ポンプの吐出流量を増大させることで、第2油圧ポンプ
側で浮いた原動機出力トルクを第1油圧ポンプ側に割り
振ることができる。これにより、第1油圧ポンプからの
圧油で駆動する破砕用油圧モータの動作速度を増大させ
ることができるので、破砕装置での破砕量を増大させ、
破砕効率を向上することができる。
【0027】(7)上記(1)において、また好ましく
は、前記左・右走行用制御弁手段に設けられ、前記第1
油圧ポンプから前記左・右走行用油圧モータに供給され
る圧油の流量をそれぞれ制御する2つの第1流量制御手
段と、これら2つの第1流量制御手段の前後差圧をそれ
ぞれ一定に保持する2つの第1圧力補償手段とをさらに
有する。
【0028】走行時において、第1油圧ポンプから吐出
された圧油は、その吐出管路に接続された第1弁グルー
プに導かれ、この第1弁グループの左・右走行用制御弁
手段で方向及び流量を制御された後に左・右走行用油圧
モータに供給され、これによって走行手段が駆動され
る。このように、第1油圧ポンプからの圧油が左・右走
行用油圧モータに供給されるため、例えば走行手段を直
進させるためには、それら左走行用油圧モータ及び右走
行用油圧モータへ等しく圧油を分配する必要がある。本
発明においては、左・右走行用油圧モータに供給される
圧油の流量をそれぞれ制御する各第1流量制御手段の前
後差圧を第1圧力補償手段で一定値に保持することによ
り、左・右走行用油圧モータそれぞれの負荷圧力の大小
に関係なく、各第1流量制御手段の開度に応じた圧油を
確実に左・右走行用油圧モータに分配することができ
る。したがって、例えば第1流量制御手段を備えた左・
右走行用制御弁手段を等しい操作量で操作することによ
り、走行手段を確実に直進させることができる。
【0029】(8)上記(7)において、さらに好まし
くは、前記第1圧力補償手段は、前記左・右走行用油圧
モータ及び前記破砕用油圧モータの負荷圧力のうち最大
である第1最大負荷圧力を検出する第1最大負荷圧検出
手段と、前記第1流量制御手段の下流側圧力と前記第1
最大負荷圧力との差圧を一定に保持する第1圧力制御弁
と、前記第1油圧ポンプの吐出圧と前記第1最大負荷圧
力との差圧を一定に保持する第1アンロード弁とを備え
ている。
【0030】第1アンロード弁により、第1油圧ポンプ
の吐出圧が第1最大負荷圧力より一定値だけ高くなるよ
うに保持され、また第1圧力制御弁により、第1流量制
御手段の下流側圧力が第1最大負荷圧力よりも一定値だ
け高くなるように保持される。この結果、第1油圧ポン
プの吐出圧と第1流量制御手段の下流側圧力との差圧が
一定となり、第1油圧ポンプの吐出圧が第1流量制御手
段の下流側圧力よりも所定値だけ高くなるので、第1油
圧ポンプの吐出圧を第1流量制御手段の上流側に導くよ
うにすることで、第1流量制御手段の前後差圧を一定に
保持することができる。また、第1アンロード弁によっ
て、第1油圧ポンプの吐出圧は、左・右走行用油圧モー
タ及び前記破砕用油圧モータの最大負荷圧力より一定値
だけ高くなるように常に保持されることにより、各油圧
モータを駆動するために必要な最小限の圧力となるよう
に制御される。したがって、必要以上に無駄に第1油圧
ポンプの吐出流量が増大して原動機の馬力を浪費するこ
とがなくなるので、さらに省エネルギ化を図ることがで
きる。
【0031】(9)上記(1)において、また好ましく
は、前記補助機械は複数設けられており、これに対応し
て前記補助機械用油圧モータ及び前記補助機械用制御弁
手段も複数ずつ設けられており、かつ、前記複数の補助
機械用制御弁手段にそれぞれ設けられ、前記第2油圧ポ
ンプから対応する前記補助機械用油圧モータに供給され
る圧油の流量をそれぞれ制御する複数の第2流量制御手
段と、これら複数の第2流量制御手段の前後差圧をそれ
ぞれ一定に保持する複数の第2圧力補償手段とをさらに
設ける。
【0032】破砕作業時、上記(1)で説明したよう
に、第2油圧ポンプからの圧油は、補助機械用制御弁手
段を介し補助機械用油圧モータに供給されるため、複数
の補助機械用油圧モータが同時に動作する場合には、そ
の圧油の分配を適正に行う必要がある。本発明において
は、各油圧モータに供給される圧油の流量をそれぞれ制
御する各第2流量制御手段の前後差圧を第2圧力補償手
段で一定値に保持することにより、各油圧モータの負荷
の大小に関係なく、各流量制御手段の開度に応じた圧油
を適正かつ確実に各油圧モータに分配することができ
る。したがって、第2流量制御手段を備えた各補助機械
用制御弁手段の操作に応じた所望の速度で各補助機械を
動作させることができる。
【0033】(10)上記(9)において、さらに好ま
しくは、前記第2圧力補償手段は、前記補助機械用油圧
モータの負荷圧力のうち最大である第2最大負荷圧力を
検出する第2最大負荷圧検出手段と、前記第2流量制御
手段の下流側圧力と前記第2最大負荷圧力との差圧を一
定に保持する第2圧力制御弁と、前記第2油圧ポンプの
吐出圧と前記第2最大負荷圧力との差圧を一定に保持す
る第2アンロード弁とを備えている。
【0034】第2アンロード弁により、第2油圧ポンプ
の吐出圧が第2最大負荷圧力より一定値だけ高くなるよ
うに保持され、また第2圧力制御弁により、第2流量制
御手段の下流側圧力が第2最大負荷圧力よりも一定値だ
け高くなるように保持される。この結果、第2油圧ポン
プの吐出圧と第2流量制御手段の下流側圧力との差圧が
一定となり、第2油圧ポンプの吐出圧が第2流量制御手
段の下流側圧力よりも所定値だけ高くなるので、第2油
圧ポンプの吐出圧を第2流量制御手段の上流側に導くよ
うにすることで、第2流量制御手段の前後差圧を一定値
に保持することができる。また、第2アンロード弁によ
って、第2油圧ポンプの吐出圧は、コンベア用油圧モー
タ等の補助機械用油圧モータの最大負荷圧力(=第2最
大負荷圧力)より一定値だけ高くなるように常に保持さ
れることにより、各油圧モータを駆動するために必要な
最小限の圧力となるように制御される。したがって、必
要以上に無駄に第2油圧ポンプの吐出流量が増大して原
動機の馬力を浪費することがなくなるので、さらに省エ
ネルギ化を図ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自走式破砕機に適
用した場合の一実施の形態を図1〜図6を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施の形態が適用される自走式
破砕機の全体構造を表す側面図であり、図2は、図1に
示した自走式破砕機の上面図であり、図3は、図1中II
I−III断面で見た断面図である。
【0036】これら図1〜図3において、自走式破砕機
1は、近年の廃棄物再利用促進の背景に基づく小型化の
ニーズに対応し、例えば総重量が10トン程度になって
おり、10トン積みのトラック(好ましくはトレーラで
ない単車型のトラック)に積載し運搬可能で輸送性を向
上させたものとなっている。
【0037】これら図1〜図3において、自走式破砕機
1は、例えば油圧ショベルのバケット等の作業具により
被破砕物が投入され、その被破砕物を受け入れるホッパ
2、側断面形状が略V字形をなしホッパ2に受け入れた
被破砕物を所定の大きさに破砕する破砕装置、例えばジ
ョークラッシャ3、及びホッパ2に受け入れた被破砕物
をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィーダ4を備え
た破砕機本体7と、ジョークラッシャ3で破砕され小さ
くなった破砕物を破砕機1の後方側(図1及び図2中右
側)に運搬し搬出するコンベア5と、このコンベア5の
上方に設けられコンベア5上を運搬中の破砕物に含まれ
る磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機6と、前記の破
砕機本体7の下方に設けられ左・右の無限軌道履帯8a
及びトラックフレーム9を備えた走行体8とを有する。
【0038】ホッパ2及びフィーダ4は、トラックフレ
ーム9の長手方向前方側(詳細には、トラックフレーム
9の破砕機取付け部9Aの長手方向前方側、すなわち図
1及び図2中左側)端部の上方に搭載されている。
【0039】ジョークラッシャ3は、ホッパ2及びフィ
ーダ4よりも後方側(図1及び図2中右側)に位置して
おり、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9
の長手方向(図1及び図2中左右方向)中間部上に搭載
されている。このとき、クラッシャ用油圧モータ10で
発生した駆動力をベルト11を介してフライホイール1
2に伝達し、さらにフライホイール12に伝達された駆
動力を公知の変換機構で動歯3a(図2参照)の揺動運
動に変換し、この動歯3aを固定歯3b(同)に対して
前後に揺動させることにより、フィーダ4より供給され
た被破砕物を所定の大きさに破砕するようになってい
る。また、このジョークラッシャ3の上方及び側方はハ
ウジング13に覆われているが、ハウジング13の上側
部分には開閉可能なカバー14が設けられ、これを開く
ことにより図2に示すように上方(直上方及び側方側・
前後方向側上方を含む)からジョークラッシャ3内部を
視認できるようになっている。
【0040】フィーダ4は、図1及び図2に示すよう
に、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左
右方向)前方側(図1及び図2中左側)端部に支柱16
aを介して設けたフィーダフレーム16上に搭載されて
おり、その略直上にホッパ2が位置している。このフィ
ーダ4は、いわゆるグリズリフィーダと称されるもので
あり、フィーダ用油圧モータ15で発生した駆動力によ
って、ホッパ2からの被破砕物を載置する複数枚(この
例では2枚)の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振
する。これによってホッパ2に投入された被破砕物を順
次ジョークラッシャ3に搬送供給する(=搬送機能)と
ともに、その搬送中において被破砕物に付着した細かい
土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間から下方に落
下させるようになっている。すなわち、鋸歯状プレート
4aの鋸歯の隙間の大きさよりも小さな粒度の被破砕物
をふるい落とすことにより、上記隙間の大きさ以上の粒
度の被破砕物を選別するという選別機能も併せて備えて
いる。
【0041】コンベア5は、コンベア用油圧モータ17
によってベルト5aを駆動し、これによってジョークラ
ッシャ3からベルト5a上に落下してきた破砕物を運搬
するようになっている。
【0042】磁選機6は、支持部材6bを介し、前述の
パワーユニット32に取り付けられており、前記のコン
ベアベルト5aの上方にこのコンベアベルト5aと略直
交するように配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用
油圧モータ18によって磁力発生手段(図示せず)まわ
りに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベ
ルト6a越しに作用させて磁性物をベルト6aに吸着さ
せた後、コンベアベルト5aと略直交する方向に運搬し
てそのコンベアベルト5aの側方に落下させるようにな
っている。
【0043】無限軌道履帯8aはそれぞれ、走行体8に
設けられた駆動輪19とアイドラ20との間に掛け渡さ
れており、駆動輪19側に設けられた左・右走行用油圧
モータ21,22(22は後述の図5参照)によって駆
動力が与えられることにより破砕機1を走行させるよう
になっている。
【0044】トラックフレーム9は、略長方形の枠体に
よって形成された上記破砕機取付け部9Aと、この破砕
機取付け部9Aの下方に溶接一体構造として設けられ、
左・右下部に前記無限軌道履帯8aを設けた脚部9Bと
から構成されている。そして、トラックフレーム破砕機
取付け部9Aの長手方向後方側(図1,図2中右側)端
部の上部には、パワーユニット32の基礎下部構造をな
すパワーユニットフレーム32aを搭載している(図1
参照)。
【0045】パワーユニット32は、前述のようにトラ
ックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向後方側端部
に設けられ、ジョークラッシャ3よりさらに後方側(図
1及び図2中右側)に位置している。そして、前記のク
ラッシャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ1
5、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ1
8、左・右走行用油圧モータ21,22等の油圧アクチ
ュエータへの圧油を吐出する油圧ポンプ44,45(後
述の図6参照)と、前記油圧ポンプ44,45を駆動す
る原動機としてのエンジン43(同)と、これら油圧ポ
ンプ44,45から前記油圧アクチュエータへ供給され
る圧油の方向・流量を制御する第1及び第2弁グループ
57,59(後述の図4、図5参照)を備えたコントロ
ールバルブ装置(図示せず)と、給油口34aを備えた
前記エンジン43の燃料タンク34と、給油口35aを
備えた作動油タンク35とを内蔵している。
【0046】このパワーユニット32において、エンジ
ンカバー36の下方にあるエンジン43を起動すると、
上記のように油圧ポンプ44,45が駆動される。その
一方、その駆動力によって、エンジン43の冷却風(後
述する)上流側に設けたファン(図示せず)が回転し、
外部の空気が吸気孔37からパワーユニット32内部空
間に導入され、冷却風となってラジエータ(図2にその
冷却水点検口38を示す)を冷却した後、ファンに流入
する。さらにファンから吹き出された冷却風は、エンジ
ン43、マフラ(図示せず)、油圧ポンプ44,45等
を冷却した後、排気孔39から大気放出される。またこ
のとき、エンジン43からの排気ガスは、エンジン43
の排気マニホールド(図示せず)からマフラに流入して
消音された後、マフラに接続された排気ガス管40から
大気中に放出される。なお41は、エンジン43への吸
入空気を清浄化するエアクリーナの吸入口である。
【0047】また、パワーユニット32の前方側(図2
中左側)には、操作者が搭乗する運転席42が併設され
ており、操作者がこの運転席42に立つ(図1参照)こ
とにより、破砕作業中においてフィーダ4による被破砕
物の供給状況やジョークラッシャ3による破砕状況を監
視することができるようになっている。なお、前記のト
ラックフレーム破砕機取付け部9Aには、前記運転席4
2への乗り降りのための足場となる補助ステップ9Aa
が取り付けられている。
【0048】ここで、上記ジョークラッシャ3、フィー
ダ4、コンベア5、磁選機6、及び走行体8は、この自
走式破砕機1に備えられる油圧駆動装置によって駆動さ
れる被駆動部材を構成している。図4、図5、及び図6
は、本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施の形
態を表す油圧回路図である。
【0049】これら図4〜図6において、油圧駆動装置
は、エンジン43と、このエンジン43によって駆動さ
れる可変容量型の第1油圧ポンプ44及び第2油圧ポン
プ45と、同様にエンジン43によって駆動される固定
容量型のパイロットポンプ46と、第1及び第2油圧ポ
ンプ44,45から吐出される圧油がそれぞれ供給され
る前記油圧モータ10,15,17,18,21,22
と、第1及び第2油圧ポンプ44,45からそれら油圧
モータ10,15,17,18,21,22に供給され
る圧油の流れ(方向及び流量、若しくは流量のみ)を制
御する5つのコントロールバルブ47,48,49,5
0,51と、前記の運転席42に設けられ(図1参
照)、左・右走行用コントロールバルブ48,49(後
述)をそれぞれ手動で切り換え操作するための左・右走
行用操作レバー52,53と、第1及び第2油圧ポンプ
44,45の吐出流量を調整するポンプ制御手段、例え
ばレギュレータ装置54と、破砕機本体7(例えば前記
の運転席42内)に設けられ、ジョークラッシャ3、フ
ィーダ4、コンベア5、及び磁選機6の始動・停止を操
作者が指示入力して操作するための操作盤55とを有し
ている。
【0050】6つの油圧モータ10,15,17,1
8,21,22は、前述のように、フィーダ4動作用の
駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ15、ジョ
ークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上記破砕用油
圧モータ10、コンベア5動作用の駆動力を発生する上
記コンベア用油圧モータ17、磁選機6動作用の駆動力
を発生する上記磁選機用油圧モータ18、及び左・右無
限軌道履帯8aへの駆動力を発生する上記左・右走行油
圧モータ21,22とから構成されている。
【0051】コントロールバルブ47〜51は、2位置
切換弁又は3位置切換弁であり、破砕用油圧モータ10
に接続された破砕用コントロールバルブ47と、左走行
油圧モータ21に接続された左走行用コントロールバル
ブ48と、右走行油圧モータ22に接続された右走行用
コントロールバルブ49と、フィーダ用油圧モータ15
に接続されたフィーダ用コントロールバルブ50と、コ
ンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18に
接続されたコンベア・磁選機用コントロールバルブ51
とから構成されている。
【0052】第1及び第2油圧ポンプ44,45のう
ち、第1油圧ポンプ44は、右走行用コントロールバル
ブ49、左走行用コントロールバルブ48、及び破砕用
コントロールバルブ47を介して右走行用油圧モータ2
2、左走行用油圧モータ21、及び破砕用油圧モータ1
0へ供給するための圧油を吐出するようになっている。
これらコントロールバルブ47〜49はいずれも、対応
する油圧モータ10,21,22への圧油の方向及び流
量を制御可能な3位置切換弁となっており、第1油圧ポ
ンプ44の吐出管路56に接続されたセンターライン5
7aを備え1つのバルブユニットとして形成された第1
弁グループ57において、上流側から、右走行用コント
ロールバルブ49、左走行用コントロールバルブ48、
及び破砕用コントロールバルブ47の順序で配置されて
いる。なお、センターライン57aは、最下流側の破砕
用コントロールバルブ47の下流側で閉止されている。
【0053】左・右走行用コントロールバルブ48,4
9はそれぞれ、前述のように操作レバー52,53を用
いて操作される手動操作弁である。
【0054】例えば運転席42において操作レバー52
を前方(又は後方、以下、対応関係同じ)に操作する
と、この動きが、操作レバー52に接続されたワイヤー
ロープ(図示せず)を介しコントロールバルブ48のス
プール(図示せず)に伝達され、コントロールバルブ4
8が図5中下方の切換位置48A(又は図5中上方の切
換位置48B)に切り換えられる。これにより、センタ
ーライン57aからの圧油は、切換位置48A(又は切
換位置48B)に備えられた絞り手段48Aa(又は絞
り手段48Ba)から、これに接続する管路62、この
管路62に設けられた圧力制御弁63(詳細は後述)、
切換位置48Aに備えられたポート48Ab(又は切換
位置48Bに備えられたポート48Bb)、及びこのポ
ート48Ab(又はポート48Bb)に接続する前進用
供給管路64(又は後進用供給管路65)を経て、左走
行用油圧モータ21に供給され、このモータ21が順方
向(又は逆方向)に駆動される。操作レバー52を中立
位置に戻すと、コントロールバルブ48がばね48A
c,48Bcの付勢力で図5に示す中立位置に復帰し、
センターライン57aと前進用供給管路64及び後進用
供給管路65は遮断され、これによって左走行用油圧モ
ータ21は停止する。
【0055】同様に、操作レバー53についても、その
操作がワイヤーロープを介してコントロールバルブ49
のスプールに伝達され、図5中下方の切換位置49A
(又は上方の49B)に切り換えられる。センターライ
ン57aからの圧油は、切換位置49A(又は切換位置
49B)の絞り手段49Aa(又は絞り手段49Ba)
から、管路68、圧力制御弁69(詳細は後述)、ポー
ト49Ab(又はポート49Bb)、及び前進用供給管
路70(又は後進用供給管路71)を経て、右走行用油
圧モータ22に供給され順方向(又は逆方向)に駆動さ
れる。操作レバー53を中立位置に戻すとコントロール
バルブ49がばね49Ac,49Bcの付勢力で図5に
示す中立位置に復帰し、右走行用油圧モータ22は停止
する。
【0056】破砕用コントロールバルブ47は、その駆
動部47a,47bに、パイロット管路72,73,7
4a,74bを介してパイロットポンプ46からのパイ
ロット圧がそれぞれ導かれる。このときその駆動部47
a,47bには、コントローラ75からの駆動信号Scr
で駆動されるソレノイド制御弁76a,76bがそれぞ
れ設けられている。これらソレノイド制御弁76a,7
6bはその駆動信号Scrの入力に応じて切り換えられ、
パイロット管路74a,74bからのパイロット圧を駆
動部47a,47bに導くようになっている。すなわ
ち、駆動信号Scrがジョークラッシャ3の正転(又は逆
転、以下、対応関係同じ)に対応する信号になると、ソ
レノイド制御弁76a(又はソレノイド制御弁76b)
が開き状態になると共にソレノイド制御弁76b(又は
ソレノイド制御弁76a)が閉じ状態に駆動され、パイ
ロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部47a
(又は駆動部47b)に導き、これによって破砕用コン
トロールバルブ47が図5中下側の切換位置47A(又
は上側の切換位置47B)に切り換えられる。
【0057】これにより、センターライン57aからの
圧油は、切換位置47A(又は切換位置47B)に備え
られた絞り手段47Aa(又は絞り手段47Ba)か
ら、これに接続する管路77、この管路77に設けられ
た圧力制御弁78(詳細は後述)、切換位置47Aに備
えられたポート47Ab(又は切換位置47Bに備えら
れたポート47Bb)、及びこのポート47Ab(又は
ポート47Bb)に接続する正転用供給管路79(又は
後進用供給管路80)を経て、破砕用油圧モータ10に
供給され、このモータ10が順方向(又は逆方向)に駆
動される。
【0058】駆動信号Scrがジョークラッシャ3の停止
に対応する信号になると、ソレノイド制御弁76a,7
6bはともに閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ
47がばね47Ac,47Bcの付勢力で図5に示す中
立位置に復帰し、破砕用油圧モータ10は停止する。
【0059】ここで、前述した管路62,68,77に
設けた圧力制御弁63,69,78に係わる機能につい
て説明する。
【0060】左走行用コントロールバルブ48の切換位
置48Aの前記ポート48Ab(又は切換位置48Bの
ポート48Bb)、右走行用コントロールバルブ49の
切換位置49Aの前記ポート49Ab(又は切換位置4
9Bのポート49Bb)、及び破砕用コントロールバル
ブ47の切換位置47Aのポート47Ab(又は切換位
置47Bのポート47Bb)には、それぞれ、対応する
左走行用油圧モータ21、右走行用油圧モータ22、破
砕用油圧モータ10の負荷圧力をそれぞれ検出するため
の負荷検出ポート48Ad(又は負荷検出ポート48B
d)、負荷検出ポート49Ad(又は負荷検出ポート4
9Bd)、負荷検出ポート47Ad(又は負荷検出ポー
ト47Bd)が連通されている。このとき、負荷検出ポ
ート48Ad(又は負荷検出ポート48Bd)は負荷検
出管路81に接続しており、負荷検出ポート49Ad
(又は負荷検出ポート49Bd)は負荷検出管路82に
接続しており、負荷検出ポート47Ad(又は負荷検出
ポート47Bd)は負荷検出管路83に接続している。
【0061】ここで、右走行用油圧モータ22の負荷圧
力が導かれる前記負荷検出管路82と、左走行用油圧モ
ータ21の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路81と
は、さらにシャトル弁84を介して負荷検出管路85に
接続され、シャトル弁84を介して選択された高圧側の
負荷圧力はこの負荷検出管路85に導かれるようになっ
ている。またこの負荷検出管路85と、破砕用油圧モー
タ10の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路83と
は、シャトル弁86を介して最大負荷検出管路87に接
続され、シャトル弁86で選択された高圧側の負荷圧力
が最大負荷圧力として最大負荷検出管路87に導かれる
ようになっている。
【0062】そして、この最大負荷検出管路87に導か
れた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路87に接続する
管路88,89,90及び管路91を介して、対応する
前記圧力制御弁63,69,78の一方側にそれぞれ伝
達される。このとき、圧力制御弁63,69,78の他
方側には前記の管路62,68,77内の圧力、すなわ
ち絞り手段48Aa,49Aa,47Aa(又は48B
a,49Ba,47Ba)の下流側圧力が導かれてい
る。
【0063】以上により、圧力制御弁63,69,78
は、コントロールバルブ48,49,47の絞り手段4
8Aa,49Aa,47Aa(又は48Ba,49B
a,47Ba)の下流側圧力と、左走行用油圧モータ2
1、右走行用油圧モータ22、及び破砕用油圧モータ1
0のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して作動し、各
油圧モータ21,22,10の負荷圧力の変化にかかわ
らず、前記の差圧を一定値に保持するようになってい
る。すなわち、絞り手段48Aa,49Aa,47Aa
(又は48Ba,49Ba,47Ba)の下流側圧力
を、前記の最大負荷圧力よりもばね63a,69a,7
8aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0064】一方、第1油圧ポンプ44の吐出管路56
に接続したセンターライン57aから分岐した管路92
には、ばね93aを備えたアンロード弁93が設けられ
ている。このアンロード弁93の一方側には、最大負荷
検出管路87、前記の管路88、及びこの管路88に接
続した管路94を介し、最大負荷圧力が導かれており、
またアンロード弁93の他方側には、管路92内の圧力
(すなわち第1油圧ポンプ44の吐出圧)が導かれてい
る。これにより、アンロード弁93は、管路92及びセ
ンターライン57a内に導かれる第1油圧ポンプ44の
吐出圧を、前記の最大負荷圧力よりもばね93aによる
設定圧分だけ高くするようになっている(いわゆる公知
のロードセンシング制御)。なお、管路92のアンロー
ド弁93より下流側はタンクライン35aを介してタン
ク35に接続されているが、その管路92下流側と、最
大負荷圧力が導かれる前記の管路94との間にはリリー
フ弁97が設けられ、前記の最大負荷検出管路87及び
管路88,89,90,91,94内の最大圧力をばね
97aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るようにな
っている。
【0065】以上説明した、圧力制御弁63,69,7
8による絞り手段48Aa,49Aa,47Aa(又は
48Ba,49Ba,47Ba)の下流側圧力と最大負
荷圧力との間の制御、及びアンロード弁93による第1
油圧ポンプ44吐出圧と最大負荷圧力との間の制御によ
り、結果として、第1油圧ポンプ44の吐出圧と、絞り
手段48Aa,49Aa,47Aa(又は48Ba,4
9Ba,47Ba)の下流側圧力との差が、一定に保持
されることとなる。すなわち、絞り手段48Aa,49
Aa,47Aa(又は48Ba,49Ba,47Ba)
の前後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととな
る。これにより、各油圧モータ21,22,10の負荷
圧力の変化にかかわらず、コントロールバルブ48,4
9,47の開度に応じた流量の圧油を対応する油圧モー
タに供給できるようになっている。なお、このような左
走行用油圧モータ21、右走行用油圧モータ22、破砕
用油圧モータ10への圧油の供給に関し、衝撃防止や回
路保護等の観点からそれぞれ付帯回路が設けられてい
る。これを以下に説明する。
【0066】まず、左走行用油圧モータ21に左走行用
コントロールバルブ48から圧油を導く前進用・後進用
供給管路64,65には、パーキングブレーキ作動用の
切換弁99が設けられている。すなわち、左走行用コン
トロールバルブ48が切換位置48A(又は切換位置4
8B、以下、対応関係同じ)に切り換えられて前進用供
給管路64(又は後進用供給管路65)に圧油が供給さ
れると、この前進用供給管路64(又は後進用供給管路
65)から分岐して設けられた管路101(又は管路1
02)により絞り101a(又は絞り102a)を介し
て圧油が導かれ、切換弁99が図5中左側の切換位置9
9A(又は右側の切換位置99B)に切り換えられる。
すると、前進用供給管路64(又は後進用供給管路6
5)からの圧油が、これに分岐するポート99Aa(又
はポート99Ba)から管路103に導かれ、絞り98
aを介しパーキングブレーキ用シリンダ98のロッド側
に流入し、ばね98bによって制動されていた左走行用
油圧モータ21を開放し、駆動可能な状態とする。これ
によって、前進用供給管路64(又は後進用供給管路6
5)からの圧油により左走行用油圧モータ21が順方向
(又は逆方向)に駆動される。このとき、この順方向駆
動時(又は逆方向駆動時)における回路保護のために、
前進用供給管路64と後進用供給管路65との間を接続
する管路104(又は管路105)に、リリーフ弁10
4a(又はリリーフ弁105a)が設けられている。
【0067】なお、左走行用コントロールバルブ48が
図5に示す中立位置に復帰し前進用供給管路64及び後
進用供給管路65のいずれにも圧油が供給されなくなる
と、切換弁99はばね99Ab,99Bbの付勢力によ
って図5に示す中立位置に復帰する。これにより、前記
の管路103は、管路106を介しタンクライン35a
に接続する管路107に接続されるので、パーキングブ
レーキ用シリンダ98のロッド側は、管路103から管
路107,106及びタンクライン35aを介しタンク
35に連通し、その圧力はタンク圧となる。したがっ
て、ばね98bの付勢力によってパーキングブレーキ用
シリンダ98は伸張し、左走行用油圧モータ21を制動
する。
【0068】右走行用油圧モータ22についても上記左
走行用油圧モータ21と同様であり、前進用供給管路7
0(又は後進用供給管路71、以下、対応関係同じ)に
圧油が供給されると、管路108(又は管路109)に
より絞り108a(又は絞り109a)を介し切換弁1
10が切換位置110A(又は切換位置110B)に切
り換えられ、圧油がポート110Aa(又はポート11
0Ba)から管路111に導かれ、絞り112aを介し
パーキングブレーキ用シリンダ112のロッド側に流入
し、ばね112bの制動から右走行用油圧モータ22を
開放する。また、前進用供給管路70と後進用供給管路
71との間を接続する管路113,114に、リリーフ
弁113a,114aが設けられている。
【0069】前進・後進用供給管路70,71のいずれ
にも圧油が供給されなくなると、切換弁110はばね1
10Ab,99Bbの付勢力によって中立位置に復帰
し、パーキングブレーキ用シリンダ112のロッド側
は、管路111から管路115,106及びタンクライ
ン35aを介しタンク35に連通し、ばね112bの付
勢力によって右走行用油圧モータ22を制動する。
【0070】一方、破砕用油圧モータ10は、上記左・
右走行用油圧モータ21,22と異なる方法でパーキン
グブレーキを作動させるようになっている。
【0071】すなわち、パーキングブレーキ作動用の切
換弁116は、パイロットポンプ46からのパイロット
圧が導かれる前述したパイロット管路72に管路117
を介し接続された管路118を連通・遮断するように設
けられている。自走式破砕機1のエンジン43が起動し
てパイロットポンプ46が駆動されると、そのパイロッ
ト圧が前記のパイロット管路72及び管路117を介し
管路118aに導かれる。このとき、切換弁116の駆
動部116aには、管路118aから分岐する管路11
9を介して前記のパイロット圧が導入され、これによっ
て切換弁116が図5中下方に示す連通位置に切り換え
られ、管路118a,118bを連通させる。したがっ
て、管路118bからのパイロット圧がパーキングブレ
ーキ用シリンダ120のロッド側に流入し、ばね120
aによって制動されていた破砕用油圧モータ10を開放
し、駆動可能な状態とする。これによって、正転用供給
管路79(又は逆転用供給管路80)からの圧油により
破砕用油圧モータ10が正転方向(又は逆転方向)に駆
動可能となる。なおこのとき、この正転方向駆動時(又
は逆転方向駆動時)における回路保護のために、正転用
供給管路79と逆転用供給管路80との間を接続する管
路121(又は管路122)に、リリーフ弁121a
(又はリリーフ弁122a)が設けられている。
【0072】また、エンジン43が停止してパイロット
ポンプ46が停止し、管路119にパイロット圧が立た
なくなると、切換弁116はばね116bの付勢力によ
って図5に示す遮断位置に復帰する。これにより、管路
118bは、前記管路106を介しタンクライン35a
に接続する管路123に接続されるので、パーキングブ
レーキ用シリンダ120のロッド側は、管路118bか
ら管路123,106及びタンクライン35aを介しタ
ンク35に連通し、その圧力はタンク圧となる。したが
って、ばね120aの付勢力によってパーキングブレー
キ用シリンダ120は伸張し、破砕用油圧モータ10を
制動する。
【0073】なお、特に詳細な説明を省略するが、左走
行用コントロールバルブ48、右走行用コントロールバ
ルブ49、及び破砕用コントロールバルブ47は、公知
のインターロック機構により、左走行用コントロールバ
ルブ48及び右走行用コントロールバルブ49のうち少
なくとも一方が中立位置から切り換えられるときには、
破砕用コントロールバルブ47は中立位置からの切り換
えが不能となり、逆に破砕用コントロールバルブ47が
中立位置から切り換えられるときには、左走行用コント
ロールバルブ48及び右走行用コントロールバルブ49
のいずれもが中立位置からの切り換えが不能となるよう
に関連づけられている。
【0074】一方、第1及び第2油圧ポンプ44,45
のうち、第2油圧ポンプ45は、コンベア・磁選機用コ
ントロールバルブ51及びフィーダ用コントロールバル
ブ50を介し、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用
油圧モータ18とフィーダ用油圧モータ15とへ供給す
るための圧油を吐出するようになっている。これらコン
トロールバルブ51,50はいずれも、対応する油圧モ
ータ17,18及び15への圧油の流量を制御可能な2
位置切換弁となっており、第2油圧ポンプ45の吐出管
路58に接続されたセンターライン59aを備え1つの
バルブユニットとして形成された第2弁グループ59に
おいて、上流側から、コンベア・磁選機用コントロール
バルブ51、フィーダ用コントロールバルブ50の順序
で配置されている。なお、センターライン59aは、最
下流側のフィーダ用コントロールバルブ50の下流側で
閉止されている。
【0075】フィーダ用コントロールバルブ50は、そ
の駆動部50aに、前記のパイロット管路72,11
7、及びパイロット管路124を介してパイロットポン
プ46からのパイロット圧が導かれる。このときその駆
動部50aには、コントローラ75からの駆動信号Sf
で駆動されるソレノイド制御弁125が設けられてい
る。このソレノイド制御弁125はその駆動信号Sfの
入力に応じて切り換えられ、パイロット管路124から
のパイロット圧を駆動部50aに導くようになってい
る。すなわち、駆動信号Sfがフィーダ4を動作させる
ON信号になると、ソレノイド制御弁125が開き状態
に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧
を駆動部50aに導き、これによってフィーダ用コント
ロールバルブ50が図4中下側の連通位置50Aに切り
換えられる。これにより、センターライン59aからの
圧油は、切換位置50Aに備えられた絞り手段50Aa
から、これに接続する管路126、この管路126に設
けられた圧力制御弁127(詳細は後述)、切換位置5
0Aに備えられたポート50Ab、及びこのポート50
Abに接続する供給管路128を経て、フィーダ用油圧
モータ15に供給され、この油圧モータ15が駆動され
る。駆動信号Sfがフィーダ4の停止に対応するOFF
信号になると、ソレノイド制御弁125は閉じ状態に駆
動され、コントロールバルブ50がばね50bの付勢力
で図4に示す遮断位置に復帰し、フィーダ用油圧モータ
15は停止する。
【0076】コンベア・磁選機用コントロールバルブ5
1は、上記フィーダ用コントロールバルブ50同様、そ
の駆動部51aに前記パイロット管路124を介しパイ
ロット圧が導かれ、駆動部51aにはコントローラ75
からの駆動信号Scomで駆動されるソレノイド制御弁1
29が設けられる。ソレノイド制御弁129は、駆動信
号Scomがコンベア5及び磁選機6を動作させるON信
号になると、開き状態に駆動され、パイロットポンプ4
6からのパイロット圧を駆動部51aに導き、これによ
ってコンベア・磁選機用コントロールバルブ51が図4
中下側の連通位置51Aに切り換えられる。これによ
り、センターライン59aからの圧油が、切換位置51
Aの絞り手段51Aaから、管路130、圧力制御弁1
31(詳細は後述)、切換位置51Aのポート51A
b、及びこのポート51Abに接続するコンベア用供給
管路132を介しコンベア用油圧モータ17に供給さ
れ、さらに磁選機用供給管路133を介し磁選機用油圧
モータ18に供給され、それら油圧モータ17,18が
ともに駆動される。駆動信号Scomがコンベア5及び磁
選機6の停止に対応するOFF信号になると、ソレノイ
ド制御弁129は閉じ状態に駆動され、コントロールバ
ルブ51がばね51bの付勢力で図4に示す遮断位置に
復帰し、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モ
ータ18は停止する。
【0077】なお、前記管路126,130に設けた前
記圧力制御弁127,131に係わる機能は、前述した
第1弁グループ57の圧力制御弁63,69,78とほ
ぼ同様である。すなわち、フィーダ用コントロールバル
ブ50の連通位置50Aの前記ポート50Ab及びコン
ベア・磁選機用コントロールバルブ51の連通位置51
Aの前記ポート51Abには、それぞれ、対応するフィ
ーダ用油圧モータ15、又はコンベア用油圧モータ17
及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力をそれぞれ検出
するための負荷検出ポート50Ac、負荷検出ポート5
1Acが連通されている。このとき、負荷検出ポート5
0Acは負荷検出管路134に接続しており、負荷検出
ポート51Acは負荷検出管路135に接続している。
【0078】ここで、フィーダ用油圧モータ15の負荷
圧力が導かれる前記負荷検出管路134と、コンベア用
油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力
が導かれる前記負荷検出管路135とは、さらにシャト
ル弁136を介して最大負荷検出管路137に接続さ
れ、シャトル弁136を介して選択された高圧側の最大
負荷圧力はこの最大負荷検出管路137に導かれるよう
になっている。
【0079】そして、この最大負荷検出管路137に導
かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路137に接続
する管路138、及び管路139,140を介して、対
応する前記圧力制御弁127,131の一方側にそれぞ
れ伝達される。このとき、圧力制御弁127,131の
他方側には前記の管路126,130内の圧力、すなわ
ち絞り手段50Aa,51Aaの下流側圧力が導かれて
いる。
【0080】以上により、圧力制御弁127,131
は、コントロールバルブ50,51の絞り手段50A
a,51Aaの下流側圧力と、フィーダ用油圧モータ1
5、コンベア用油圧モータ17、及び磁選機用油圧モー
タ18のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して作動
し、各油圧モータ15,17,18の負荷圧力の変化に
かかわらず、前記の差圧を一定値に保持するようになっ
ている。すなわち、絞り手段50Aa,51Aaの下流
側圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね127a,1
31aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0081】一方、第2油圧ポンプ45の吐出管路58
に接続したセンターライン59aから分岐した管路14
1には、ばね142aを備えたアンロード弁142が設
けられている。このアンロード弁142の一方側には、
最大負荷検出管路137、前記の管路139、及びこの
管路139に接続した管路143を介し、最大負荷圧力
が導かれており、またアンロード弁142の他方側に
は、管路141内の圧力(すなわち第2油圧ポンプ45
の吐出圧)が導かれている。これにより、アンロード弁
142は、管路141及びセンターライン59a内に導
かれる第2油圧ポンプ45の吐出圧を、前記の最大負荷
圧力よりもばね142aによる設定圧分だけ高くするよ
うになっている(いわゆる公知のロードセンシング制
御)。なお、管路141のアンロード弁142より下流
側はタンクライン35bを介してタンク35に接続され
ているが、その管路141下流側と、最大負荷圧力が導
かれる前記の管路139との間にはリリーフ弁144が
設けられ、前記の最大負荷検出管路137及び管路13
8,139,140,143内の最大圧力をばね144
aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るようになって
いる。
【0082】以上説明した、圧力制御弁127,131
による絞り手段50Aa,51Aaの下流側圧力と最大
負荷圧力との間の制御、及びアンロード弁142による
第2油圧ポンプ45吐出圧と最大負荷圧力との間の制御
により、結果として、第2油圧ポンプ45の吐出圧と、
絞り手段50Aa,51Aaの下流側圧力との差が、一
定に保持されることとなる。すなわち、絞り手段50A
a,51Aaの前後差圧を一定とする圧力補償機能を果
たすこととなる。これにより、フィーダ用油圧モータ1
5、コンベア用油圧モータ17、及び磁選機用油圧モー
タ18の負荷圧力の変化にかかわらず、コントロールバ
ルブ50,51の開度に応じた流量を対応する油圧モー
タに供給できるようになっている。
【0083】なお、フィーダ用油圧モータ15への圧油
の供給に関し、前記の左・右走行用モータ21,22及
び破砕用油圧モータ10と同様に、回路保護等の観点か
ら、供給管路128と排出管路145との間を接続する
管路146,147に、リリーフ弁146a,147a
が設けられている。
【0084】レギュレータ装置54は、第1及び第2油
圧ポンプ44,45の斜板44a,45aの一端側に連
結されたピストン148a,148bと、これらピスト
ン148a,148bをそれぞれ摺動可能に収納する油
室149a,149bと、小径部151aa,151b
aがこれら油室149a,149bに摺動可能に収納さ
れたピストン151a,151bと、これらピストン1
51a,151bの大径部151ab,151bbが摺
動可能に収納される油室152a,152bと、前記の
ピストン大径部151ab,151bb及び小径部15
1aa,151baの接続部が収納されかつタンク35
に連通する油室153a,153bと、前記第1及び第
2油圧ポンプ斜板44a,45aの他端部に連結されこ
れらを付勢するばね部154とを備えている。
【0085】ピストン148a,148bは、ばね部1
54の付勢力に抗して図6中右方に移動すると、第1及
び第2油圧ポンプ44,45からの吐出流量が減少する
ようにそれら第1及び第2油圧ポンプ44,45の前記
斜板44a,45aの傾転角(すなわちポンプ押しのけ
容積)を変え、ばね部154の付勢力によって図6中左
方に移動すると、第1及び第2油圧ポンプ44,45か
らの吐出流量が増大するように斜板44a,45aの傾
転角を変えるようになっている。なおこのとき、斜板4
4aと斜板45aは、互いに傾転角が略同一(例えば角
度差が10°以内)となる関係を常に維持しつつ、その
傾転角の値を変化させるようになっている。
【0086】ピストン148aを収納する前記油室14
9aには、第1油圧ポンプ44の前記吐出管路56から
分岐して設けた吐出圧検出管路155を介し、第1油圧
ポンプ44の吐出圧P1が導入される。これにより、第
1油圧ポンプ44の吐出圧P1が高いときはピストン1
48aが図6中右方に移動して第1及び第2油圧ポンプ
44,45からの吐出流量が減少し、第1油圧ポンプ4
4の吐出圧P1が低いときはピストン148aが図6中
左方に移動して第1及び第2油圧ポンプ44,45から
の吐出流量が増大するようになっている。また、ピスト
ン148bを収納する前記油室149bには、第2油圧
ポンプ45の前記吐出管路58から分岐して設けた吐出
圧検出管路156を介し、第2油圧ポンプ45の吐出圧
が導入される。これにより、上記同様に、第2油圧ポン
プ45の吐出圧P2が高いときはピストン148bが図
6中右方に移動して第1及び第2油圧ポンプ44,45
からの吐出流量が減少し、第2油圧ポンプ45の吐出圧
P2が低いときはピストン148bが図6中左方に移動
して第1及び第2油圧ポンプ44,45からの吐出流量
が増大するようになっている。
【0087】ここで、例えば、第1油圧ポンプ44の吐
出圧P1が第2油圧ポンプ45の吐出圧P2より大きい
場合、上記ピストン148a,148bの受圧面積が等
しくなっていることから、ピストン148aを図6中右
方へ押圧する力の方が、ピストン148bを図6中右方
へ押圧する力よりも大きくなる。このとき、前記吐出圧
検出管路155で検出された第1油圧ポンプ44の吐出
圧P1と、前記吐出圧検出管路156で検出された第2
油圧ポンプ45の吐出圧P2のうちの高圧側圧力(すな
わちポンプ最大吐出圧)Pmaxが、管路157に配置さ
れたシャトル弁158で選択され、この最大吐出圧Pma
xはさらに管路159を介し、前記の油室152a,1
52bに導かれている。P1>P2の場合には、最大吐
出圧Pmax=P1となることから、ピストン151aの
大径部151ab及びピストン151bの大径部151
bbいずれに対しても第1油圧ポンプ吐出圧P1が図6
中右方へ作用する。これに対し、油室149aにおいて
ピストン151aの小径部151aaに図6中左方へ作
用する圧力はP1であるが、油室149bにおいてピス
トン151bの小径部151baに図6中左方へ作用す
る圧力はP2であるため、ピストン151aとピストン
151bとで比較すると、ピストン151bのほうがよ
り大きな力で図6中右方へ押圧されることになる。
【0088】一方、第2油圧ポンプ45の吐出圧P2が
第1油圧ポンプ44の吐出圧P1より大きい場合、上記
とは逆に、ピストン148bを図6中右方へ押圧する力
の方がピストン148aを図6中右方へ押圧する力より
も大きくなるが、最大吐出圧Pmax=P2となることか
ら、ピストン151aとピストン151bとでみると、
ピストン151aのほうがより大きな力で図6中右方へ
押圧されることになる。
【0089】上記の結果、P1>P2の場合及びP2>
P1の場合のいずれの場合も、ピストン148a,15
1aが全体としてピストンベース148cを図6中右方
へ押圧する力と、ピストン148b,151bが全体と
してピストンベース148cを図6中右方へ押圧する力
とが、常に略同一となるようになっている。これによ
り、第1及び第2油圧ポンプ44,45からの吐出流量
は、第1油圧ポンプ44の吐出圧P1と第2油圧ポンプ
45の吐出圧P2との両方に応じて制御され、第1及び
第2油圧ポンプ44,45の入力トルクがエンジン43
の出力トルクを超えないように斜板44a,45aの傾
転が制御される(公知の入力トルク制限制御)。
【0090】このとき、第1及び第2油圧ポンプ44,
45の吐出管路56,58から分岐した管路160,1
61には、第1リリーフ弁162及び第2リリーフ弁1
63がそれぞれ設けられており、第1及び第2油圧ポン
プ44,45の吐出圧P1,P2の最大値を制限するた
めのリリーフ圧Pr1,Pr2の値を、それぞれに備え
られたばね162a,163aの付勢力で設定するよう
になっている。このとき、第2リリーフ弁163のリリ
ーフ圧Pr2のほうが、第1リリーフ弁162のリリー
フ圧Pr1よりも小さくなるように設定されている(例
えばPr1=265kgf/cm2、Pr2=140kgf/c
m2)。なお、パイロットポンプ46からのパイロット圧
が導かれるパイロット管路72から分岐した管路164
にも、リリーフ弁165が設けられている。
【0091】また、操作盤55には、ジョークラッシャ
3を起動・停止させるためのクラッシャ起動・停止スイ
ッチ55aと、ジョークラッシャ3の動作方向を正転又
は逆転方向のいずれかに選択するためのクラッシャ正転
・逆転選択ダイヤル55bと、フィーダ4を起動・停止
させるためのフィーダ起動・停止スイッチ55cと、フ
ィーダ4の動作スピードを調節するためのフィーダスピ
ードダイヤル55dと、コンベア5及び磁選機6を起動
・停止させるためのコンベア・磁選機起動・停止スイッ
チ55eと、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベ
ア5、及び磁選機6のすべての機器を停止する非常停止
ボタン55fとを備えている。なお、そのほかに、オプ
ションで設置する機器を起動・停止させるための予備ス
イッチ55g等を設ける場合もある。
【0092】操作者が上記操作盤55の各種スイッチ、
ボタン、及びダイヤルの操作を行うと、その操作信号が
電気配線(図示せず)を介して、前記のコントローラ7
5に入力される。コントローラ75は、操作盤55から
の操作信号に基づき、前述したソレノイド弁76a,7
6b、ソレノイド弁125、ソレノイド弁129への駆
動信号Scr,Sf,Scomを生成し、対応するコントロー
ルバルブ47,50,51にそれらを出力するようにな
っている。
【0093】すなわち、操作盤55のクラッシャ正転・
逆転選択ダイヤル55bで「正転」(又は「逆転」、以
下、対応関係同じ)が選択された状態でクラッシャ起動
・停止スイッチ55aが「起動」側へ押された場合、破
砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76a(又
はソレノイド弁76b)への駆動信号ScrをONにする
とともにソレノイド弁76b(又はソレノイド弁76a
へ)の駆動信号ScrをOFFにし、破砕用コントロール
バルブ47を図5中下側の切換位置47A(又は上側の
切換位置47B)に切り換え、第1油圧ポンプ44から
の圧油を破砕用油圧モータ10に供給して駆動し、ジョ
ークラッシャ3を正転方向(又は逆転方向)に起動す
る。その後、クラッシャ起動・停止スイッチ55aが
「停止」側へ押された場合、破砕用コントロールバルブ
47のソレノイド弁76a及びソレノイド弁76bの駆
動信号ScrをともにOFFにし、破砕用コントロールバ
ルブ47を図5に示す中立位置に復帰させ、破砕用油圧
モータ10を停止し、ジョークラッシャ3を停止させ
る。
【0094】また、操作盤55のフィーダ起動・停止ス
イッチ55cが「起動」側へ押された場合、フィーダ用
コントロールバルブ50のソレノイド弁125の駆動信
号SfをONにし、フィーダ用コントロールバルブ50
を図4中下側の連通位置50Aに切り換え、第2油圧ポ
ンプ45からの圧油をフィーダ用油圧モータ15に供給
して駆動し、フィーダ4を起動する。そしてこのとき、
フィーダスピードダイヤル55dの操作量に応じて駆動
信号Sfの信号電流値を調整し、ソレノイドバルブ12
5の駆動量を調整しその開度を制御することで駆動部5
0aに導入されるパイロット圧を制御し、フィーダ用コ
ントロールバルブ50の連通位置50Aへの切換ストロ
ークを制御し、フィーダ用油圧モータ15に供給される
圧油の量を調整する。その結果、フィーダ4は、フィー
ダスピードダイヤル55dの操作量に応じた速度で動作
する。その後、操作盤55のフィーダ起動・停止スイッ
チ55cが「停止」側へ押されると、フィーダ用コント
ロールバルブ50のソレノイド弁125の駆動信号Sf
をOFFにし、フィーダ用コントロールバルブ50を図
4に示す中立位置に復帰させ、フィーダ用油圧モータ1
5を停止し、フィーダ4を停止させる。
【0095】また、操作盤55のコンベア・磁選機起動
・停止スイッチ55eが「起動」側へ押された場合、コ
ンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド
弁129への駆動信号ScomをONにし、コンベア・磁
選機用コントロールバルブ51を連通位置51Aに切り
換え、第2油圧ポンプ45からの圧油をコンベア用油圧
モータ17及び磁選機用油圧モータ18に供給し、コン
ベア5及び磁選機6を起動する。その後、操作盤55の
コンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eが「停止」
側へ押されると、コンベア・磁選機用コントロールバル
ブ51のソレノイド弁129への駆動信号ScomをOF
Fにし、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51を
中立位置に復帰させ、コンベア5及び磁選機6を停止さ
せる。
【0096】なお、操作盤55の非常停止ボタン55f
が押されると、上述したすべての機器を停止させるよう
な信号を出力する。すなわち、破砕用コントロールバル
ブ47のソレノイド弁76a及びソレノイド弁76bへ
の駆動信号ScrをともにOFFにし、フィーダ用コント
ロールバルブ50のソレノイド弁125への駆動信号S
fをOFFにし、コンベア・磁選機用コントロールバル
ブ51のソレノイド弁129への駆動信号ScomをOF
Fにする。これらにより、破砕用油圧モータ10、フィ
ーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、及
び磁選機用油圧モータ18をすべて停止し、ジョークラ
ッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6をす
べて停止させる。
【0097】以上説明した構成において、フィーダ4、
コンベア5、及び磁選機6が、破砕装置による破砕作業
に関連する作業を行う補助機械を構成し、これらとジョ
ークラッシャ3とが複数の機器を構成し、また無限軌道
履帯8aが走行手段を構成する。
【0098】また、フィーダ用油圧モータ15、コンベ
ア用油圧モータ17、及び磁選機用油圧モータ18は、
補助機械用油圧モータを構成し、これらと破砕用油圧モ
ータ10とが複数の機器用油圧モータを構成する。また
フィーダ用コントロールバルブ50及びコンベア・磁選
機用コントロールバルブ51は補助機械用制御弁手段を
構成し、破砕用コントロールバルブ47が破砕用制御弁
手段を構成し、これら2つが複数の機器用制御弁手段を
構成する。また、左走行用コントロールバルブ48及び
右走行用コントロールバルブ49は、左・右走行用制御
弁手段を構成する。さらに、弁グループ57が、第1油
圧ポンプの吐出管路にのみ接続され左・右走行用制御弁
手段と破砕用制御弁手段とを備えた第1弁グループを構
成し、弁グループ59が、第2油圧ポンプの吐出管路に
のみ接続され補助機械用制御弁手段を備えた第2弁グル
ープを構成する。
【0099】また、吐出圧検出管路155は、第1油圧
ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段を構成
し、吐出圧検出管路156は、第2油圧ポンプの吐出圧
を検出する第2吐出圧検出手段を構成する。また左・右
走行用コントロールバルブ48,49の絞り手段48A
a,49Aa(又は48Ab,49Ab)が、左・右走
行用制御弁手段に設けられ、第1油圧ポンプから左・右
走行用油圧モータに供給される圧油の流量をそれぞれ制
御する2つの第1流量制御手段を構成する。
【0100】さらに、管路81,82,83,85,8
7,88,89,90,91,94及びシャトル弁8
4,86が、左・右走行用油圧モータ及び破砕用油圧モ
ータの負荷圧力のうち最大である第1最大負荷圧力を検
出する第1最大負荷圧検出手段を構成し、圧力制御弁6
3,69,78が、第1流量制御手段の下流側圧力と第
1最大負荷圧力との差圧を一定に保持する第1圧力制御
弁を構成し、アンロード弁93が、第1油圧ポンプの吐
出圧と第1最大負荷圧力との差圧を一定に保持する第1
アンロード弁を構成し、これら3つが、2つの第1流量
制御手段の前後差圧をそれぞれ一定に保持する2つの第
1圧力補償手段を構成する。
【0101】また、フィーダ用コントロールバルブ50
及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ51の絞り
手段50Aa,51Aaが、複数の補助機械用制御弁手
段にそれぞれ設けられ、第2油圧ポンプから対応する補
助機械用油圧モータに供給される圧油の流量をそれぞれ
制御する複数の第2流量制御手段を構成する。さらに、
管路134,135,137,138,139,14
0,143及びシャトル弁136が、補助機械用油圧モ
ータの負荷圧力のうち最大である第2最大負荷圧力を検
出する第2最大負荷圧検出手段を構成し、圧力制御弁1
27,131が、第2流量制御手段の下流側圧力と前記
第2最大負荷圧力との差圧を一定に保持する第2圧力制
御弁を構成し、アンロード弁142が、第2油圧ポンプ
の吐出圧と第2最大負荷圧力との差圧を一定に保持する
第2アンロード弁を構成し、これら3つが、複数の第2
流量制御手段の前後差圧をそれぞれ一定に保持する複数
の第2圧力補償手段を構成する。
【0102】次に、上記構成の本発明の一実施の形態に
係る自走式破砕機の動作を以下に説明する。
【0103】上記構成の自走式破砕機1において、例え
ば破砕作業を行う箇所まで自走式破砕機1を自走させる
時には、操作者は、運転席42に搭乗し、操作レバー5
2,53を前方に操作する。これにより、左・右走行用
コントロールバルブ48,49が図5中下方の切換位置
48A,49Aに切り換えられ、第1油圧ポンプ44か
らセンターライン57aを介し導かれた圧油が前進用供
給管路64,70を経て、左・右走行用油圧モータ2
1,22に供給され、これらモータ21,22が順方向
に駆動され、両側の無限軌道履帯8aが順方向に駆動さ
れて走行体8が前方へ走行する。
【0104】また、破砕作業時には、操作者は、操作盤
55のクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bで「正
転」を選択した後、フィーダ起動・停止スイッチ55
c、クラッシャ起動・停止スイッチ55a、及びコンベ
ア・磁選機起動・停止スイッチ55eを順次「起動」側
へ押す。これにより、コントローラ75から破砕用コン
トロールバルブ47のソレノイド弁76aへの駆動信号
ScrがONになるとともにソレノイド弁76bへの駆動
信号ScrがOFFになり、破砕用コントロールバルブ4
7が図5中下側の切換位置47Aに切り換えられる。ま
た、コントローラ75からフィーダ用コントロールバル
ブ50のソレノイド弁125への駆動信号SfがONに
なってフィーダ用コントロールバルブ50が図4中下側
の連通位置50Aに切り換えられ、さらにコンベア・磁
選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129へ
の駆動信号ScomがONになってコンベア・磁選機用コ
ントロールバルブ51が連通位置51Aに切り換えられ
る。
【0105】これにより、第1油圧ポンプ44からの圧
油が破砕用油圧モータ10に供給されてジョークラッシ
ャ3が正転方向に起動される一方、第2油圧ポンプ45
からの圧油がフィーダ用油圧モータ15とコンベア用油
圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18とに供給さ
れ、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6が起動され
る。
【0106】そして、例えば油圧ショベルのバケットで
ホッパ2に被破砕物を投入すると、その投入された被破
砕物が、フィーダ4において所定粒度以上のもののみが
選別されつつジョークラッシャ3へと導かれ、ジョーク
ラッシャ3で所定の大きさに破砕される。破砕された破
砕物は、ジョークラッシャ3下部の空間からコンベア5
上に落下して運搬され、その運搬途中で磁選機6によっ
て破砕物に混入した磁性物(例えばコンクリートの建設
廃材に混入している鉄筋片等)が取り除かれ、大きさが
ほぼ揃えられて、最終的に破砕機1の後部(図1中右端
部)から搬出される。
【0107】以上説明したような構成及び動作である本
発明の一実施の形態の自走式破砕機の油圧駆動装置にお
ける作用及び効果を以下に順を追って説明する。
【0108】(1)補助機械寿命向上による生産性向上
効果 通常、破砕機においては、破砕作業中は、破砕用油圧モ
ータの負荷圧力が、フィーダ用油圧モータ、コンベア用
油圧モータ、磁選機用油圧モータ等の補助機械用油圧モ
ータの負荷圧力に比べて著しく大きく、またその変動も
大きい。上記本発明の一実施の形態の油圧駆動装置にお
いては、上記のように、第1油圧ポンプ44から弁グル
ープ57を介し破砕用油圧モータ10に至る圧油の流れ
と、第2油圧ポンプ45から弁グループ59を介し上記
補助機械用油圧モータ15,17,18に至る圧油の流
れが完全に別個独立していることにより、破砕用油圧モ
ータ10の大きな負荷圧力や圧力変動の影響を受けるこ
となく、第2油圧ポンプ45の吐出圧を比較的小さくし
かつ変動を少なくすることができる。
【0109】ここで、ジョークラッシャ3に比較的圧縮
強度の大きな被破砕物が投入された等により破砕用油圧
モータ10の負荷圧力が増大した場合、この破砕用油圧
モータ10へ圧油を供給する第1油圧ポンプ44の吐出
圧P1が増大する。このとき、レギュレータ54により
入力トルク制限制御が行われ、第1油圧ポンプ44の吐
出圧P1増大に応じて、第1及び第2油圧ポンプ44,
45の斜板44a,45aの傾転角を減少させて第1及
び第2油圧ポンプ44,45の吐出流量を小さくする。
したがって、第2油圧ポンプ45からの吐出油によって
駆動されるフィーダ4、コンベア5、磁選機6等の補助
機械の動作速度を、第1油圧ポンプ44の吐出流量の減
少によるジョークラッシャ3の破砕量の減少に応じるよ
うに小さくできるので、従来技術のように各補助機械が
必要以上に大きな速度で無駄に動作するのを防止でき
る。これにより、その分上記補助機械4,5,6等の寿
命を延ばすことができるので、メンテナンスの間隔を延
ばすことができ、生産性を向上することができる。
【0110】(2)第2油圧ポンプ吐出圧検出による破
砕効率向上効果 レギュレータ54は、吐出圧検出管路155で検出した
第1油圧ポンプ44の吐出圧P1と、吐出圧検出管路1
56で検出した第2油圧ポンプ45の吐出圧P2との両
方に応じて、第1及び第2油圧ポンプ斜板44a,45
aの傾転角についていわゆる入力トルク制限制御を行
う。これにより、例えば、上記補助機械用油圧モータ1
5,17,18の負荷圧力が低くなって第2油圧ポンプ
45の吐出圧P2が低くなってきた場合には、これに応
じて第1油圧ポンプ44の吐出流量を増大させるので、
第2油圧ポンプ45側で浮いたエンジン43の出力トル
クを第1油圧ポンプ44側に割り振ることができる。こ
れにより、第1油圧ポンプ44からの圧油で駆動する破
砕用油圧モータ10の動作速度を増大させることができ
るので、ジョークラッシャ3での破砕量を増大させ、破
砕効率を向上することができる。
【0111】(3)リリーフ圧大小設定によるコストダ
ウン・省エネルギ効果 破砕作業時において、第1油圧ポンプ44から吐出され
た圧油が弁グループ57の破砕用コントロールバルブ4
7を介し破砕用油圧モータ10に供給され、また第2油
圧ポンプ45から吐出された圧油が弁グループ59のフ
ィーダ用コントロールバルブ50及びコンベア・磁選機
用コントロールバルブ51を介しフィーダ用油圧モータ
15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ
18に供給されているとき、各機器の負荷圧力の増大に
応じて、第1及び第2油圧ポンプ44,45の吐出圧P
1,P2は増大する。この場合、それぞれのポンプの吐
出管路に接続された油圧系、すなわち第1油圧ポンプ4
4の吐出管路56から破砕用コントロールバルブ47を
介し破砕用油圧モータ10へ至る圧油供給経路や、第2
油圧ポンプ45の吐出管路58からコントロールバルブ
50,51を介し油圧モータ15,17,18へ至る圧
油供給経路内の圧力も増大する。
【0112】本実施の形態においては、第1及び第2リ
リーフ弁162,163を設けて第1及び第2油圧ポン
プ44,45の吐出圧P1,P2の最大値を制限するこ
とにより、上記のような場合に、圧油供給経路内の圧力
がそのリリーフ圧Pr1,Pr2よりも大きくならない
ように制限することができ、高圧による上記油圧系の破
損が生じるのを防止できる。
【0113】このとき、上記(1)で説明したように、
破砕作業中は、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用
油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18等の補助機械
用油圧モータの負荷圧力は、破砕用油圧モータ10の負
荷圧力に比べて小さいため、通常状態では、第2油圧ポ
ンプ45の吐出圧はあまり大きくなることはない。した
がって、通常状態のみを考えれば、第2油圧ポンプ45
に係わる上記油圧系は、第1油圧ポンプ44に係わる油
圧系よりも比較的強度の小さい構造で足りる。
【0114】しかしながら、フィーダ4、コンベア5、
磁選機6等の補助機械に何らかの異常事態が生じその動
作が外的な力によってロックされてしまった場合、第2
油圧ポンプ45に係わる上記の油圧系内の圧力は急速に
上昇するため、もし第2リリーフ弁163のリリーフ圧
Pr2を第1リリーフ弁162のリリーフ圧Pr1と同
等の値に設定していた場合には、第2油圧ポンプ45に
係わる上記油圧系も、第1油圧ポンプ44に係わる上記
油圧系と同等の比較的大きな強度が必要となる。
【0115】本実施の形態においては、第2リリーフ弁
163のリリーフ圧Pr2を、第1リリーフ弁162の
リリーフ圧Pr1よりも低く設定することにより、上記
のような異常事態発生時に第2油圧ポンプ45に係わる
上記油圧系に発生する圧力を低くすることができる。し
たがって、その分この油圧系に必要な強度を比較的小さ
くすることができ、コストダウンを図ることができる。
【0116】また、第2リリーフ弁163のリリーフ圧
Pr2を第1リリーフ弁162のリリーフ圧Pr1と同
等の比較的高い値に設定していた場合、上記のような異
常事態発生時にもエンジン43が停止しないようにする
ためには、第2油圧ポンプ45の駆動のために必要なエ
ンジン43の出力トルクをある程度大きめに見込んでお
かなければならず、その分第1油圧ポンプ44の駆動に
寄与する出力トルクの割合が小さくなる。本実施の形態
においては、上記のように第2リリーフ弁163のリリ
ーフ圧Pr2を第1リリーフ弁162のリリーフ圧Pr
1よりも低く設定することにより、その低くした分の出
力トルクを、大トルクが本来必要なジョークラッシャ3
を駆動する第1油圧ポンプ44側に振り分けることがで
きるので、エネルギの有効活用を図れる。
【0117】(4)走行左・右圧力補償による走行直進
性確保 前記の走行時において、第1油圧ポンプ44から吐出さ
れた圧油は、その吐出管路56に接続された弁グループ
57に導かれ、この第1弁グループ57の左・右走行用
コントロールバルブ52,53で方向及び流量を制御さ
れた後に左・右走行用油圧モータ21,22に供給さ
れ、これによって左・右の無限軌道履帯8aが駆動され
る。このように第1油圧ポンプ44からの圧油が左・右
走行用油圧モータ21,22の両方に供給されるため、
例えば走行体8を直進させるためには、それら左走行用
油圧モータ21及び右走行用油圧モータ22へ等しく圧
油を分配する必要がある。
【0118】本実施の形態においては、前述のようにし
て、左・右走行用油圧モータ21,22に供給される圧
油の流量をそれぞれ制御するコントロールバルブ48,
49の絞り手段48Aa,49Aa(又は絞り手段48
Ba,49Ba)の前後差圧を一定値に保持することに
より、左・右走行用油圧モータ21,22それぞれの負
荷圧力の大小に関係なく、絞り手段48Aa,49Aa
(又は絞り手段48Ba,49Ba)の開度(すなわち
コントロールバルブ48,49のスプールの切換ストロ
ーク量)に応じた量の圧油を確実に左・右走行用油圧モ
ータ21,22に分配することができる。したがって、
例えば運転席42の操作レバー52,53を等しい操作
量で操作することで、自走式破砕機1を確実に直進自走
させることができる。
【0119】(5)左・右走行ロードセンシングによる
省エネルギ効果 本実施の形態においては、弁グループ57に設けたアン
ロード弁93によって、第1油圧ポンプ44の吐出圧
は、左・右走行用油圧モータ21,22及び破砕用油圧
モータ10の最大負荷圧力より一定値だけ高くなるよう
に常に保持されることにより、各油圧モータ10,2
1,22を駆動するために必要な最小限の圧力となるよ
うに制御される。したがって、必要以上に無駄に第1油
圧ポンプ44の吐出流量が増大しエンジン43の馬力を
浪費することがなくなるので、さらに省エネルギ化を図
ることができる。
【0120】(6)補助機械圧力補償による動作性確保 破砕作業時には、前述したように、第2油圧ポンプ45
からの圧油は、フィーダ用コントロールバルブ50及び
コンベア・磁選機用コントロールバルブ51を介しフィ
ーダ用油圧モータ15、コンベア用モータ17、及び磁
選機用モータ18に供給されるため、それらへの圧油の
分配を適正に行う必要がある。本実施の形態において
は、前述のようにして、上記油圧モータ15,17,1
8に供給される圧油の流量をそれぞれ制御する各コント
ロールバルブ50,51の絞り手段50Aa,51Aa
の前後差圧を一定値に保持することにより、各油圧モー
タ15,17,18の負荷の大小に関係なく、絞り手段
50Aa,51Aaの開度(すなわちコントロールバル
ブ50,51のスプールの切換ストローク量)に応じた
量の圧油を適正かつ確実に各油圧モータ15,17,1
8に分配することができる。したがって、フィーダ4、
コンベア5、磁選機6等の各補助機械を確実に動作させ
ることができる。
【0121】(7)補助機械ロードセンシングによる省
エネルギ効果 本実施の形態においては、弁グループ58に設けたアン
ロード弁142によって、第2油圧ポンプ45の吐出圧
は、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ
17、磁選機用油圧モータ18等の補助機械用油圧モー
タの最大負荷圧力より一定値だけ高くなるように常に保
持されることにより、各油圧モータ15,17,18を
駆動するために必要な最小限の圧力となるように制御さ
れる。したがって、必要以上に無駄に第2油圧ポンプ4
5の吐出流量が増大しエンジン43の馬力を浪費するこ
とがなくなるので、さらに省エネルギ化を図ることがで
きる。
【0122】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、コンベア用油圧モータ17と磁選機用油圧モータ1
8とを直列に接続して共通のコンベア・磁選機用コント
ロールバルブ51によって圧油の供給を行ったが、これ
に限られず、それぞれに別々のコントロールバルブを設
け、それぞれについて上記コントロールバルブ51と同
様に構成して圧力補償機能をもたせてもよい。この場合
も同様の効果を得る。
【0123】また、上記本発明の一実施の形態では、第
1及び第2の油圧ポンプ44,45の斜板44a,45
aを図6に示すように機械的に連結することにより、1
つのレギュレータ54によって略同一の傾転角に制御し
たが、これに限られない。すなわち例えば、レギュレー
タ54と同一の機能を備えたレギュレータを別個独立に
2つ設け、それぞれが第1油圧ポンプ斜板44a又は第
2油圧ポンプ斜板45aを制御するようにし、このとき
それらレギュレータ同士で何らかの制御連携を行わせる
ことで、第1及び第2の油圧ポンプ44,45の斜板4
4a,45aを略同一の傾転角に制御してもよい。ま
た、本発明の基本的な効果である上記(1)の効果を得
る限りにおいては、上記のレギュレータ54等によって
第1及び第2の油圧ポンプ斜板44a,45aを略同一
の傾転角に制御することにも限られず、例えば第2油圧
ポンプ斜板45aの傾転角θ2を第1油圧ポンプ斜板4
4aの傾転角θ1の0.8倍となるように比例的に関連
づける等、少なくとも、第1油圧ポンプ44の吐出流量
を増大させるときは第2油圧ポンプ45の吐出流量も増
大させ、第1油圧ポンプ44の吐出流量を減少させると
きは第2油圧ポンプ45の吐出流量も減少させるように
すれば足りる。さらには、これにも限られず、レギュレ
ータ54等が、例えば第1油圧ポンプ斜板44aの傾転
角θ1の所定のしきい値を境に第2油圧ポンプ斜板45
aの傾転角θ2の値をステップ状に増減させ、θ1がこの
しきい値より小さくなったらθ2の値を相対的に低くす
る等、第1及び第2油圧ポンプ44,45の吐出流量を
互いに関連づけて制御してもよい。
【0124】また、レギュレータ54は、第1及び第2
の油圧ポンプ45の吐出圧P1,P2に応じて第1及び
第2油圧ポンプ44,45の斜板44a,45aの傾転
角の制御を行ったが、本発明の最も基本的な効果である
上記(1)の効果を得る限りにおいては、これに限られ
ず、第1の油圧ポンプ45の吐出圧P1に応じて第1及
び第2油圧ポンプ44,45の斜板44a,45aの傾
転角の制御を行えば足りることは言うまでもない。
【0125】また、上記本発明の一実施の形態では、ポ
ンプ制御手段を、油圧作動ピストンを備えた油圧方式の
レギュレータ54によって構成したが、これに限られな
い。例えば、第1及び第2吐出圧検出手段としての圧力
センサからの検出信号を入力し、これに応じて駆動信号
を出力するコントローラと、このコントローラからの駆
動信号に応じてパイロットポンプ46からのパイロット
圧を減圧する電磁比例減圧弁と、第1及び第2油圧ポン
プ44,45の斜板44a,45aに連結され、その電
磁比例減圧弁を介したパイロット圧により動作する油圧
作動ピストンとを備えたものを用いても良い。この場
合、上記本発明の一実施の形態54で油圧的に行ってい
た入力トルク制限制御は、前記のコントローラ内に所定
のテーブルを設けて前記の駆動信号の出力を、入力トル
ク制限制御が可能なように設定すれば足りる。
【0126】さらに、上記本発明の一実施の形態におい
ては、管路81,82,83,85,87,88,94
及びシャトル弁84,86で左・右走行用油圧モータ及
び破砕用油圧モータの最大負荷圧力を検出する一方、圧
力制御弁63,69,78で、絞り手段48Aa,49
Aa(又は48Ab,49Ab)の下流側圧力と第1最
大負荷圧力との差圧を一定に保持し、さらにアンロード
弁93で第1油圧ポンプ44吐出圧と上記最大負荷圧力
との差圧を一定に保持し、これらによって絞り手段48
Aa,49Aa(又は48Ab,49Ab)の前後差圧
をそれぞれ一定に保持し、確実な分配機能を得るように
したが、これに限られるものではない。例えば、単に絞
り手段48Aa,49Aa(又は48Ab,49Ab)
の前後差圧がそれぞれ両端に導かれる圧力補償弁を設
け、そのばねの設定圧によって上記前後差圧を一定に保
持するようにしてもよい。これは、弁グループ59にお
ける絞り手段50Aa,51Aaについても同様であ
る。また、上記において、アンロード弁93を用いて第
1油圧ポンプ44吐出圧と上記最大負荷圧力との差圧を
一定に保持することによりロードセンシング制御を行っ
たが、これにも限られない。すなわち、第1油圧ポンプ
44の吐出圧を例えば圧力センサ等で検出しておき、ま
た上記最大負荷圧力も圧力センサ等で検出しておき、両
方の検出結果をコントローラに入力してそれらの差圧を
演算し、その演算結果に応じて、その差圧が一定に保持
されるように、公知のポンプ制御手段、例えばレギュレ
ータによって第1油圧ポンプ44の傾転角を制御しても
よい。これは、第2油圧ポンプ45についても同様であ
る。
【0127】また、上記本発明の上記効果(4)(6)
を得る限りにおいては、上記したロードセンシングは必
ずしも必要はなく、圧力補償による確実な分配機能があ
れば足りることは言うまでもない。また、上記本発明の
最も基本的な効果(1)を得る限りにおいては、上記分
配機能も必ずしも必要ではなく、第1油圧ポンプ44の
吐出圧P1に応じて、第1及び第2油圧ポンプ44,4
5の吐出流量を関連づけて制御すれば足りることは言う
までもない。
【0128】さらに、上記本発明の一実施の形態におい
ては、原動機として、エンジン43を備えた自走式破砕
機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限ら
れず、例えば原動機として電動モータ等を備えた自走式
破砕機に適用してもよい。
【0129】また、上記本発明の一実施形態において
は、破砕装置として動歯3aと固定歯3bとで破砕を行
うジョークラッシャ3を備えた自走式破砕機1を例にと
って説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例え
ば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを
一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それ
ら回転体の間に被破砕物を挟み込んで破砕を行う回転式
破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機
等)や、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆
回転させることにより被破砕物をせん断する破砕装置
(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)を備えた
破砕機にも適用可能である。これらの場合には、フィー
ダ4を省略しても良い。これらの場合にも同様の効果を
得る。
【0130】さらに、上記本発明の一実施形態において
は、フィーダ4として、油圧モータの駆動力を用いて、
被破砕物を載置する複数枚の鋸歯状プレート4aを含む
底板部を加振するグリズリフィーダを備えた自走式破砕
機1を例にとって説明したが、これに限られない。すな
わち、他のタイプのフィーダ、例えば、ホッパから投入
された被破砕物をホッパ下方に設けた略平板形状の底板
に載置し、この底板を油圧モータで発生した駆動力に基
づきベース駆動機構によって略水平方向に往復運動させ
ることにより、後続の破砕原料の投入によって先行の破
砕原料を底板上で順次押し出し、底板の前端から破砕原
料を破砕装置へと順次供給するいわゆるプレートフィー
ダを備えた破砕機にも適用可能である。
【0131】また、上記本発明の一実施の形態において
は、破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助
機械として、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6を
備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明し
たが、これに限られない。すなわち、フィーダ4、コン
ベア5、及び磁選機6のうち、いくつかを適宜省略した
自走式破砕機、例えばフィーダ4がなくホッパ2からダ
クトやシュートを介し直接ジョークラッシャ3に被破砕
物を供給するものや、作業事情に応じ磁選機6が省略さ
れているものに対し適用しても良い。逆に、フィーダ
4、コンベア5、及び磁選機6に加え、さらに追加の補
助機械、例えば、コンベア5の路程を長くするためにコ
ンベア5の下流側(又は上流側)に位置する補助コンベ
ア(2次コンベア)や、破砕物の粒度に応じさらなる選
別を行うためにジョークラッシャ3の下流側に位置する
振動スクリーンを設けた自走式破砕機に適用しても良
い。なお、補助機械を追加する場合、これに対応するコ
ントロールバルブを弁グループ57に設け、第2油圧ポ
ンプ45からの圧油を供給されるようにすることは言う
までもない。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0132】なお、本発明は、上記一実施の形態のよう
に小型の自走式破砕機にその適用対象が限定されるもの
ではなく、いわゆる中型や大型の自走式破砕機に適用し
てもよい。この場合も同様の効果を得る。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプ制御手段で、第
1吐出圧検出手段の検出結果に応じて第1及び第2油圧
ポンプの吐出流量を互いに関連づけて制御するので、各
補助機械の動作速度を破砕装置と関連づけて制御でき、
補助機械の寿命を向上し生産性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態が適用される自走式破砕
機の全体構造を表す側面図である。
【図2】図1に示した自走式破砕機の上面図である。
【図3】図1中III−III断面で見た断面図である。
【図4】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態を表す油圧回路図である。
【図5】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態を表す油圧回路図である。
【図6】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態を表す油圧回路図である。
【符号の説明】
2 ホッパ 3 ジョークラッシャ(破砕装置、機器) 4 フィーダ(補助機械、機器) 5 コンベア(補助機械、機器) 6 磁選機(補助機械、機器) 7 破砕機本体 8 走行体 8a 無限軌道履帯(走行手段) 9 トラックフレーム 10 破砕用油圧モータ(機器用油圧モー
タ、油圧アクチュエータ) 15 フィーダ用油圧モータ(補助機械用油
圧モータ、機器用油圧モータ、油圧アクチュエータ) 17 コンベア用油圧モータ(補助機械用油
圧モータ、機器用油圧モータ、油圧アクチュエータ) 18 磁選機用油圧モータ(補助機械用油圧
モータ、機器用油圧モータ、油圧アクチュエータ) 21 左走行用油圧モータ(油圧アクチュエ
ータ) 22 右走行用油圧モータ(油圧アクチュエ
ータ) 32 パワーユニット 42 運転席 43 エンジン(原動機) 44 第1油圧ポンプ 45 第2油圧ポンプ 47 破砕用コントロールバルブ(機器用制
御弁手段) 48 左走行用コントロールバルブ(左走行
用制御弁手段) 48Aa,b 絞り手段(第1流量制御手段) 49 右走行用コントロールバルブ(右走行
用制御弁手段) 49Aa,b 絞り手段(第1流量制御手段) 50 フィーダ用コントロールバルブ(補助
機械用制御弁手段、機器用制御弁手段) 50Aa,b 絞り手段(第2流量制御手段) 51 コンベア・磁選機用コントロールバル
ブ(補助機械用制御弁手段、機器用制御弁手段) 54 レギュレータ装置(ポンプ制御手段) 55 操作盤 57 弁グループ(第1弁グループ) 59 弁グループ(第2弁グループ) 63 圧力制御弁(第1圧力制御弁、第1圧
力補償手段) 69 圧力制御弁(第1圧力制御弁、第1圧
力補償手段) 78 圧力制御弁(第1圧力制御弁、第1圧
力補償手段) 81〜83 負荷検出管路(第1最大負荷圧検出手
段、第1圧力補償手段) 84 シャトル弁(第1最大負荷圧検出手
段、第1圧力補償手段) 85 負荷検出管路(第1最大負荷圧検出手
段、第1圧力補償手段) 86 シャトル弁(第1最大負荷圧検出手
段、第1圧力補償手段) 87 最大負荷検出管路(第1最大負荷圧検
出手段、第1圧力補償手段) 88〜91 管路(第1最大負荷圧検出手段、第1
圧力補償手段) 93 アンロード弁(第1アンロード弁、第
1圧力補償手段) 94 管路(第1最大負荷圧検出手段、第1
圧力補償手段) 127 圧力制御弁(第2圧力制御弁、第2圧
力補償手段) 131 圧力制御弁(第2圧力制御弁、第2圧
力補償手段) 134,135 負荷検出管路(第2最大負荷圧検出手
段、第2圧力補償手段) 136 シャトル弁(第2最大負荷圧検出手
段、第2圧力補償手段) 137 最大負荷検出管路(第2最大負荷圧検
出手段、第2圧力補償手段) 138〜140 管路(第2最大負荷圧検出手段、第2
圧力補償手段) 143 管路(第2最大負荷圧検出手段、第2
圧力補償手段) 155 吐出圧検出管路(第1吐出圧検出手
段) 156 吐出圧検出管路(第2吐出圧検出手
段) 162 第1リリーフ弁 163 第2リリーフ弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホッパから投入された被破砕物を破砕する
    破砕装置及びこの破砕装置による破砕作業に関連する作
    業を行う補助機械を含む複数の機器と走行手段とを有す
    る自走式破砕機に設けられ、原動機により駆動される第
    1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、これら第1及び第
    2油圧ポンプから吐出される圧油により前記複数の機器
    及び前記走行手段をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧
    モータ及び左・右走行用油圧モータと、前記第1及び第
    2油圧ポンプから前記複数の機器用油圧モータ及び左・
    右走行用油圧モータに供給される圧油の方向・流量をそ
    れぞれ制御する複数の機器用制御弁手段及び左・右走行
    用制御弁手段を備えた複数の弁グループとを有し、か
    つ、前記複数の機器用油圧モータは、前記破砕装置及び
    補助機械をそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及び補助
    機械用油圧モータを含み、前記複数の機器用制御弁手段
    は、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用油圧モ
    ータ及び補助機械用油圧モータに供給される圧油の少な
    くとも流量をそれぞれ制御する破砕用制御弁手段及び補
    助機械用制御弁手段を含み、前記複数の弁グループは、
    前記第1及び第2油圧ポンプのうち該第1油圧ポンプの
    吐出管路にのみ接続され前記左・右走行用制御弁手段と
    前記破砕用制御弁手段とを備えた第1弁グループと、前
    記第1及び第2油圧ポンプのうち該第2油圧ポンプの吐
    出管路にのみ接続され前記補助機械用制御弁手段を備え
    た第2弁グループとを含む自走式破砕機の油圧駆動装置
    において、 前記第1及び前記第2油圧ポンプは、いずれも可変容量
    型の油圧ポンプであり、かつ、 前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出
    手段と、 少なくとも該第1吐出圧検出手段の検出結果に応じて、
    前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量を互いに関連づ
    けて制御するポンプ制御手段とを設けたことを特徴とす
    る自走式破砕機の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記ポンプ制御手段は、前記第1油圧ポン
    プの吐出流量を増大させるときは前記第2油圧ポンプの
    吐出流量を増大させ、前記第1油圧ポンプの吐出流量を
    減少させるときは前記第2油圧ポンプの吐出流量を減少
    させることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記ポンプ制御手段は、前記第1油
    圧ポンプの吐出流量と前記第2油圧ポンプの吐出流量と
    が互いに略同一となるように制御することを特徴とする
    自走式破砕機の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記ポンプ制御手段は、前記第1及
    び第2油圧ポンプの入力トルクを前記原動機の出力トル
    ク以下に制限するように、前記第1及び第2油圧ポンプ
    の吐出流量を制御することを特徴とする自走式破砕機の
    油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記第1油圧ポンプ及び前記第2油圧ポン
    プの吐出圧の最大値を制限するためのリリーフ圧をそれ
    ぞれ設定する第1リリーフ弁及び第2リリーフ弁をさら
    に設け、かつ該第2リリーフ弁のリリーフ圧を、前記第
    1リリーフ弁のリリーフ圧よりも低く設定したことを特
    徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記第2油圧ポンプの吐出圧を検出する第
    2吐出圧検出手段をさらに有し、前記ポンプ制御手段
    は、前記第1吐出圧検出手段及び前記第2吐出圧検出手
    段の検出結果に応じて、前記第1及び第2油圧ポンプの
    吐出流量を互いに関連づけて制御することを特徴とする
    自走式破砕機の油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記左・右走行用制御弁手段に設けられ、
    前記第1油圧ポンプから前記左・右走行用油圧モータに
    供給される圧油の流量をそれぞれ制御する2つの第1流
    量制御手段と、これら2つの第1流量制御手段の前後差
    圧をそれぞれ一定に保持する2つの第1圧力補償手段と
    をさらに有することを特徴とする自走式破砕機の油圧駆
    動装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記第1圧力補償手段は、前記左・右走行
    用油圧モータ及び前記破砕用油圧モータの負荷圧力のう
    ち最大である第1最大負荷圧力を検出する第1最大負荷
    圧検出手段と、前記第1流量制御手段の下流側圧力と前
    記第1最大負荷圧力との差圧を一定に保持する第1圧力
    制御弁と、前記第1油圧ポンプの吐出圧と前記第1最大
    負荷圧力との差圧を一定に保持する第1アンロード弁と
    を備えていることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動
    装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記補助機械は複数設けられており、これ
    に対応して前記補助機械用油圧モータ及び前記補助機械
    用制御弁手段も複数ずつ設けられており、かつ、前記複
    数の補助機械用制御弁手段にそれぞれ設けられ、前記第
    2油圧ポンプから対応する前記補助機械用油圧モータに
    供給される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の第2流
    量制御手段と、これら複数の第2流量制御手段の前後差
    圧をそれぞれ一定に保持する複数の第2圧力補償手段と
    をさらに設けたことを特徴とする自走式破砕機の油圧駆
    動装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の自走式破砕機の油圧駆動
    装置において、前記第2圧力補償手段は、前記補助機械
    用油圧モータの負荷圧力のうち最大である第2最大負荷
    圧力を検出する第2最大負荷圧検出手段と、前記第2流
    量制御手段の下流側圧力と前記第2最大負荷圧力との差
    圧を一定に保持する第2圧力制御弁と、前記第2油圧ポ
    ンプの吐出圧と前記第2最大負荷圧力との差圧を一定に
    保持する第2アンロード弁とを備えていることを特徴と
    する自走式破砕機の油圧駆動装置。
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