JPH11226444A - 自走式破砕機の油圧駆動装置 - Google Patents

自走式破砕機の油圧駆動装置

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JPH11226444A
JPH11226444A JP3113998A JP3113998A JPH11226444A JP H11226444 A JPH11226444 A JP H11226444A JP 3113998 A JP3113998 A JP 3113998A JP 3113998 A JP3113998 A JP 3113998A JP H11226444 A JPH11226444 A JP H11226444A
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crushing
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正道 田中
Kiyonobu Hirose
清信 広瀬
Ichio Endo
市夫 遠藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構造で安価に省エネルギ化を図れる自走
式破砕機の油圧駆動装置を提供する。 【解決手段】エンジン19によって駆動される可変容量
型の第1油圧ポンプ20及び第2油圧ポンプ21と、第
1及び第2油圧ポンプ20,21から吐出される圧油が
それぞれ供給される6つの油圧モータ23,24,2
5,26,28L,28Rと、油圧モータ23〜28に
供給される圧油の方向及び流量を制御する4つのコント
ロールバルブ29,30,31,32と、パイロット圧
を用いて左・右走行用コントロールバルブ30,31を
それぞれ切り換え操作する左・右走行用操作レバー装置
33,34と、パイロット圧に基づく制御圧力が導か
れ、第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流量を調
整するレギュレータ35,36とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩石・建設廃材等
を破砕する自走式破砕機に係わり、特に、その自走式破
砕機の油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】破砕機は、建設現場で発生する大小さま
ざまな岩石・建設廃材等(以下適宜、ガラという)を、
運搬する前にその現場で所定の大きさに破砕することに
より、工事の円滑化・コスト削減を図るものである。す
なわち、油圧ショベル等によって破砕機上部に備えられ
たホッパに投入されたガラは、ホッパ下方に備えられた
フィーダにより側断面形状が略V字形をなすジョークラ
ッシャ等の破砕装置へと導かれて所定の大きさに破砕さ
れる。破砕されたガラは、ジョークラッシャ下部の空間
からジョークラッシャの下方に配置されたコンベアの上
に落下しコンベアによって運搬される。この運搬の途中
において、コンベア上方に配置された磁選機によって例
えばコンクリートのガラに混入している鉄筋片等を吸着
して取り除き、大きさがほぼ揃った破砕物として最終的
に破砕機の前部から搬出される。また、このような破砕
機のうち自走式のものは、上記ホッパ、フィーダ、ジョ
ークラッシャ、コンベア、及び磁選機等を備えたクラッ
シャー本体の下部に、左・右の履帯を備えた下部走行体
を有しており、左・右の履帯をそれぞれ走行用油圧モー
タで駆動することにより自力走行可能となっている。
【0003】従来、この種の自走式破砕機の油圧駆動装
置は、例えば、共通の原動機によって駆動される可変容
量型の2つの油圧ポンプと、それらから吐出される圧油
によりそれぞれ駆動される破砕用油圧モータ、及び補機
用油圧モータ、例えばフィーダ用油圧モータ、コンベア
用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータと、2つの油圧
ポンプからそれら油圧モータに供給される圧油の方向及
び流量を制御する複数のコントロールバルブと、2つの
油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ制御手段とを備
えており、2つの油圧ポンプから吐出された圧油は、一
旦合流した後、各コントロールバルブを介して各油圧モ
ータに供給されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、破砕作業中
は、破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、コンベ
ア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータのうち破砕用
油圧モータの負荷が最も大きく、またその変動も破砕用
油圧モータが最も大きい。ここで、上記従来技術におい
ては、2つの油圧ポンプからの圧油を合流させた後に各
油圧モータに供給するため、破砕装置の大きな圧力変動
によって2つの油圧ポンプの圧力がともに大きく変動し
エンジンの消費馬力が増大するという問題があり、省エ
ネルギ化の観点から好ましくなかった。
【0005】一方、このような省エネルギ化に配慮した
従来技術としては、例えば、特開平7−116541号
公報に示された油圧駆動装置がある。この従来技術で
は、油圧アクチュエータの数にほぼ対応する数の油圧ポ
ンプを設け、各油圧ポンプからの圧油をそれに対応する
1つの油圧アクチュエータにのみ供給するものである。
しかしながら、この場合、多数の油圧ポンプを設ける必
要があるため、構造が複雑化し、またコスト増大を招く
という問題があった。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、簡素な構造で安価に省
エネルギ化を図れる自走式破砕機の油圧駆動装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段】(1)上記目的
を達成するために、本発明は、少なくとも、ホッパから
投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置とこの
破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助機械
とを含む複数の機器と、走行手段とを有する自走式破砕
機に設けられ、原動機により駆動される可変容量型の第
1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、これら第1及び第
2油圧ポンプから吐出される圧油により前記複数の機器
及び前記走行手段をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧
モータ及び2つの走行用油圧モータと、前記第1及び第
2油圧ポンプから前記複数の機器用油圧モータ及び2つ
の走行用油圧モータに供給される圧油の方向・流量をそ
れぞれ制御する複数の機器用制御弁手段及び2つの走行
用制御弁手段を備えた複数の弁グループと、前記第1及
び第2油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ制御手段
とを有し、かつ、前記複数の機器用油圧モータは、前記
破砕装置及び補助機械をそれぞれ駆動する破砕用油圧モ
ータ及び補機用油圧モータを含み、前記複数の機器用制
御弁手段は、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕
用油圧モータ及び補機用油圧モータに供給される圧油の
方向・流量をそれぞれ制御する破砕用制御弁手段及び補
機用制御弁手段を含む自走式破砕機の油圧駆動装置にお
いて、前記複数の弁グループは、前記第1及び第2油圧
ポンプのうち該第1油圧ポンプの吐出管路にのみ接続さ
れる第1弁グループと、該第2油圧ポンプの吐出管路に
のみ接続される第2弁グループとを含み、かつ、前記第
1弁グループは、前記2つの走行用制御弁手段のうち一
方と前記破砕用制御弁手段とを備え、前記第2弁グルー
プは、前記2つの走行用制御弁手段のうち他方と前記補
機用制御弁手段とを備えている。破砕作業時は、通常、
走行動作は行わないため走行用油圧モータは駆動され
ず、破砕用油圧モータ及び補機用油圧モータ等を含む複
数の機器用油圧モータが駆動される。このとき、それら
油圧モータに加わる負荷は、破砕用油圧モータが最も大
きく、またその変動も破砕用油圧モータが最も大きい。
そのため、この破砕用油圧モータに圧油を供給する油圧
ポンプは、破砕装置の大きな圧力変動によってその吐出
圧力が大きく変動し、駆動する原動機の消費馬力が増大
する。一方、補機用油圧モータの負荷は、破砕用油圧モ
ータに比べればかなり小さく、その変動も少ない。本発
明においては、複数の機器用油圧モータに供給される圧
油の方向・流量をそれぞれ制御する複数の機器用制御弁
手段のうち、第1油圧ポンプの吐出管路にのみ接続され
る第1弁グループには破砕用制御弁手段のみを配置し、
第2油圧ポンプの吐出管路にのみ接続される第2弁グル
ープには補機用制御弁手段を配置する。これにより、破
砕用油圧モータには第1油圧ポンプからの圧油のみが供
給され補機用油圧モータには第2油圧ポンプからの圧油
のみが供給される。したがって、上述した破砕装置の圧
力変動による影響を受けて吐出圧力が大きく変動するの
は第1油圧ポンプだけに限定され、第2油圧ポンプにつ
いては、第1油圧ポンプの出力に干渉されることなく、
その吐出圧力の変動は小さく抑えられる。これにより、
2つの油圧ポンプ両方が破砕装置の圧力変動による影響
を受け吐出圧力が大きく変動していた従来構造に比べ、
エンジンの消費馬力の増大を抑制することができるの
で、省エネルギ化を図ることができる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記自走式破砕機は、前記ホッパに投入された岩石・建
設廃材等を前記破砕装置へと導くフィーダを有し、前記
補機用油圧モータは該フィーダを駆動するフィーダ用油
圧モータを含み、前記補機用制御弁手段は該フィーダ用
油圧モータに供給される圧油の方向・流量を制御するフ
ィーダ用制御弁手段を含み、かつこのフィーダ用制御弁
手段は前記第2弁グループに備えられている。
【0009】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記補機用制御弁手段は、前記第2油圧
ポンプから対応する油圧モータに供給される圧油の流量
を制御する流量制御弁と、この流量制御弁の前後差圧を
所定値に保持する圧力補償手段とをそれぞれ備えてい
る。破砕作業時、第2油圧ポンプからの圧油は、補機用
制御弁手段を介し補機用油圧モータに供給されるため、
それら補機用油圧モータが同時に動作する場合には、そ
の圧油の分配を適正に行う必要がある。本発明において
は、各油圧モータに供給される圧油の流量を制御する各
流量制御弁の前後差圧を圧力補償手段で所定値に保持す
ることにより、各油圧モータの負荷の大小に関係なく、
各流量制御弁の開度に応じて圧油を適正かつ確実に各油
圧モータに分配することができる。したがって、補助機
械を流量制御弁の操作に応じた所望の速度で動作させる
ことができる。
【0010】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記第2油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検
出手段と、前記破砕用油圧モータ以外のすべての機器用
油圧モータの負荷のうち最大負荷圧力を検出する最大負
荷圧検出手段とを有し、かつ、前記ポンプ制御手段は、
前記吐出圧検出手段及び最大負荷圧検出手段の検出結果
に応じ、前記第2油圧ポンプの吐出圧力を、前記最大負
荷圧力よりも所定値だけ高い圧力に保持するロードセン
シング制御手段を備えている。これにより、第2油圧ポ
ンプからの吐出圧力は、コンベア用油圧モータ等の破砕
用油圧モータ以外のすべての機器用油圧モータの最大負
荷圧力より所定値だけ高くなるように常に保持され、各
油圧モータを駆動するために必要な最小限の圧力となる
ように制御される。したがって、必要以上に無駄に第2
油圧ポンプの吐出流量が増大して原動機の馬力を浪費す
ることがなくなるので、さらに省エネルギ化を図ること
ができる。
【0011】(5)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記ポンプ制御手段は、前記補機用油圧
モータのうち少なくとも1つが駆動される場合に、その
駆動される補機用油圧モータの種類及び数に応じて前記
第2油圧ポンプの吐出流量を制限する流量制限手段を備
えている。破砕作業時、第2油圧ポンプからの圧油は複
数の補機用油圧モータに供給されるが、それらのうち全
部を駆動する場合と、一部のみを駆動する場合では、全
体として駆動に必要な圧油の流量が大きく異なる。ま
た、補機用油圧モータ1つを駆動する場合にも、それぞ
れの種類によって駆動に必要な圧油流量が異なる。本発
明においては、駆動される補機用油圧モータの種類及び
数に応じて流量制限手段で第2油圧ポンプの吐出流量を
制限することにより、第2油圧ポンプからの吐出流量
を、そのとき油圧モータを駆動するのに必要な最小限の
流量にとどめることができる。これにより、必要以上に
無駄に第2油圧ポンプの吐出流量が増大し原動機の馬力
を浪費することがなくなるので、さらに省エネルギ化を
図ることができる。
【0012】(6)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記ポンプ制御手段は、前記2つの走行
用油圧モータのうち少なくとも一方が駆動される場合に
は、前記第1油圧ポンプと第2油圧ポンプとが同一のト
ルクとなるようにそれら第1及び第2油圧ポンプを制御
し、前記補機用油圧モータのうち少なくとも1つが駆動
される場合には、前記第1油圧ポンプのトルクと第2油
圧ポンプのトルクの合計が前記原動機の馬力より大きく
ならないように、それら第1及び第2油圧ポンプを制御
するトルク調整手段を備えている。破砕作業時、第1油
圧ポンプからの圧油は、破砕用油圧モータに供給され、
第2油圧ポンプからの圧油は、コンベア用油圧モータ
等、破砕用油圧モータ以外の機器用油圧モータに供給さ
れる。ここで、前述したように、これら油圧モータのう
ち、破砕用油圧モータの負荷は特に大きく、また駆動に
必要な流量が大きい。一方、それ以外のコンベア用油圧
モータ等に必要な流量は、それらを全部駆動した場合で
も、破砕用油圧モータの駆動に必要な流量より小さい。
そこで、流量配分調整手段によって、第2油圧ポンプの
吐出流量を第1油圧ポンプの吐出流量以下とすることに
より、第2油圧ポンプからの吐出流量を対応する機器用
油圧モータ駆動に必要な最小限にとどめるとともに、第
1油圧ポンプの吐出流量を破砕用油圧モータの力強い駆
動が確保できるように増加させることができる。これに
より、原動機の馬力配分をより最適化することができる
ので、さらに省エネルギ化を図ることができる。また一
方、走行時には、第1油圧ポンプからの圧油は2つの走
行用油圧モータのうち一方に供給され、第2油圧ポンプ
からの圧油は2つの走行用油圧モータのうち他方に供給
される。この場合、流量配分調整手段によって、第1油
圧ポンプと第2油圧ポンプとは同一吐出流量に制御され
るので、走行直進性を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本実施形態を図面を参照し
つつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜図9に
より説明する。図1は、本実施形態による自走式破砕機
の油圧駆動装置の油圧回路図であり、図2は、この油圧
駆動装置の適用対象である自走式破砕機の全体構造を表
す側面図であり、図3は、図2中の側面部材を一部取り
除いた状態で内部構造を示した側面図であり、図4は、
破砕作業中における動作状態を表す図である。
【0014】これら図2〜図4において、自走式破砕機
1は、概略的に言うと、油圧ショベルのバケット等の作
業具により破砕対象物である岩石・建設廃材等(ガラ)
5Aが投入されるホッパ2、側断面形状が略V字形をな
し投入されたガラ5Aを所定の大きさに破砕する破砕装
置としてのジョークラッシャ3、ホッパ2から投入され
たガラ5Aをジョークラッシャ3へと導くフィーダ4、
ジョークラッシャ3で破砕され小さくなったガラ5Bを
破砕機1の前方に運搬するコンベア6、及びこのコンベ
ア6の上方に設けられコンベア6上を運搬中のガラ5B
に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機7を搭
載した破砕機本体8と、この破砕機本体8の下方に設け
られ走行手段として左・右の履帯9L,9R(但し運転
席17から見て左側のみ図示)を備えた下部走行体10
とを有する。
【0015】ジョークラッシャ3は、下部走行体10と
の接続部として破砕機本体8に設けられたフレーム11
上に設置されており、図4に示されるように、油圧モー
タ24(後述)で発生した駆動力によって動歯3aを固
定歯3bに対して前後に揺動させ、供給されたガラ5A
を所定の大きさに破砕するようになっている。フィーダ
4は、ホッパ2の下方に設けられホッパ2に投入された
ガラ5Aを載置するベース12と、油圧モータ23(後
述)で発生した駆動力によってベース12を略水平方向
に往復運動させる公知のベース駆動機構13とを備えて
いる。コンベア6は、油圧モータ25(同)によってベ
ルト14を駆動し、これによってジョークラッシャ3か
らベルト14上に落下してきたガラ5Bを運搬するよう
になっている。磁選機7は、コンベア6のベルト14の
上方にベルト14と略直交するように配置されたベルト
15を油圧モータ26(同)によって磁力発生手段(図
示せず)まわりに駆動することにより、磁力発生手段か
らの磁力をベルト15越しに作用させて磁性物をベルト
15に吸着させた後、コンベア6のベルト14と略直交
する方向に運搬してベルト14の側方に落下させるよう
になっている。履帯9L,9Rはそれぞれ、下部走行体
10に設けられた駆動輪16L,16R(但し左側のみ
図示)とアイドラ18L,18R(同)との間に掛け渡
されており、駆動輪16L,16R側に設けられた走行
用の左・右油圧モータ28L,28R(図1にのみ図
示)によって駆動力が与えられることにより破砕機1を
走行させるようになっている。また破砕機本体8上には
オペレータの運転席17が設けられており、この運転席
17には操作盤38(図5参照、後述)が設置されてい
る。
【0016】そして、破砕作業時には、図4に示すよう
に、ホッパ2に投入されたガラ5Aが、ホッパ2下方の
フィーダ4によりジョークラッシャ3へと導かれて所定
の大きさに破砕された後、破砕されたガラ5Bがジョー
クラッシャ3下部の空間からコンベア6の上に落下し運
搬され、その運搬途中で磁選機7によってガラ5Bに混
入した磁性物(例えばコンクリートのガラに混入してい
る鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃った破砕物
として最終的に破砕機1の前部から搬出される。
【0017】図1に示す油圧駆動装置は、上記の自走式
破砕機1に設けられるものであり、原動機としてのエン
ジン19と、このエンジン19によって駆動される可変
容量型の第1油圧ポンプ20及び第2油圧ポンプ21
と、同様にエンジン19によって駆動される固定容量型
のパイロットポンプ22と、第1及び第2油圧ポンプ2
0,21から吐出される圧油がそれぞれ供給される6つ
の油圧モータ23,24,25,26,28L,28R
と、第1及び第2油圧ポンプ20,21からそれら油圧
モータ23〜28に供給される圧油の方向及び流量を制
御する4つのコントロールバルブ29,30,31,3
2と、パイロットポンプ22で発生したパイロット圧を
用いて左・右走行用コントロールバルブ30,31(後
述)をそれぞれ切り換え操作する左・右走行用操作レバ
ー装置33,34と、パイロットポンプ22で発生した
パイロット圧に基づく制御圧力が導かれ、第1及び第2
油圧ポンプ20,21の吐出流量を調整するポンプ制御
手段としてのレギュレータ104,105と、破砕機本
体の運転席17内に設けられジョークラッシャ3、フィ
ーダ4、コンベア6、及び磁選機7の始動・停止をオペ
レータが指示入力するための上記操作盤38とを有して
いる。
【0018】6つの油圧モータ23〜28は、フィーダ
4動作用の駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ
23、ジョークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上
記破砕用油圧モータ24、コンベア6動作用の駆動力を
発生する上記コンベア用油圧モータ25、磁選機7動作
用の駆動力を発生する上記磁選機用油圧モータ26、及
び左・右履帯9L,9Rへの駆動力を発生する上記左・
右走行油圧モータ28L,28Rとから形成されてい
る。
【0019】コントロールバルブ29〜32は、いずれ
もセンタバイパス型の切換弁であり、破砕用油圧モータ
24に接続された破砕用コントロールバルブ29と、左
走行油圧モータ28Lに接続された上記左走行用コント
ロールバルブ30と、右走行油圧モータ28Rに接続さ
れた上記右走行用コントロールバルブ31と、フィーダ
用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁
選機用油圧モータ26に接続された補機用コントロール
バルブ32とから形成されている。
【0020】このとき、コントロールバルブ30及びコ
ントロールバルブ32とタンク69とを接続する管路1
09,110上には、絞り100,101がそれぞれ設
けられており、これらの絞り100,101の上流側に
は、これらによって発生する圧力(ネガコン圧P1’,
P2’)を検出するための圧力センサ102,103が
設けられている。ここで、上述したようにコントロール
バルブ29〜32はセンターバイパス形の弁となってお
り、センターバイパス管路を流れる流量は、各コントロ
ールバルブ29〜32の操作量により変化する。各コン
トロールバルブ29〜32の中立時、すなわち油圧ポン
プ20,21への要求流量が少ない場合には、第1油圧
ポンプ20、第2油圧ポンプ21から吐出される圧油の
うちほとんどが管路109,110に流れるため、ネガ
コン圧P1’,P2’が高くなる。逆に、各コントロール
バルブ29〜32が操作されて開状態となった場合、す
なわち油圧ポンプ20,21への要求流量が多い場合に
は、管路109,110に流れる流量は、アクチュエー
タ側へ流れる流量分だけ減じられるため、ネガコン圧P
1’,P2’が低くなる。本実施形態では、後述するよう
に、この圧力センサ102,103で検出されたネガコ
ン圧P1’,P2’の変動に基づき、第1及び第2油圧ポ
ンプ20,21の斜板20A,21Aの傾転角を制御す
るようになっている(詳細は後述)。
【0021】第1及び第2油圧ポンプ20,21のう
ち、第1油圧ポンプ20は破砕用コントロールバルブ2
9及び左走行用コントロールバルブ30を介し破砕用油
圧モータ24及び左走行モータ28Lへ供給するための
圧油を吐出するようになっている。このとき、破砕用コ
ントロールバルブ29と左走行用コントロールバルブ3
0とは互いにパラレルに接続されている。一方、第2油
圧ポンプ21は右走行用コントロールバルブ31及び補
機用コントロールバルブ32を介し右走行モータ28R
及びフィーダ用油圧モータ23・コンベア用油圧モータ
25・磁選機用油圧モータ26へ供給するための圧油を
吐出するようになっている。このとき、補機用コントロ
ールバルブ32と右走行用コントロールバルブ31とは
互いにパラレルに接続されている。
【0022】ここで、第2油圧ポンプ21から補機用コ
ントロールバルブ32を介しフィーダ用油圧モータ2
3、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モー
タ26への圧油供給に関して、それら油圧モータ23,
25,26に供給される圧油の流量をそれぞれ制御する
3つのソレノイド制御弁39,40,41が設けられて
おり、これらは互いにパラレルに接続されている。また
これに対応して、圧力補償弁42,43,44(後述)
がそれぞれ設けられている。ソレノイド制御弁39,4
0,41は、コントローラ90からの駆動信号Sm,Sc
o,Sf(後述)によりそれぞれ駆動される弁で、油圧モ
ータ23,25,26に供給される圧油の流量を開度に
応じて制御する可変絞り39A,40A,41Aがそれ
ぞれ設けられている。これらソレノイド制御弁39,4
0,41は駆動信号Sm,Sco,SfがONになると連通
位置(図1中下側位置)にそれぞれ切り換えられ、第2
油圧ポンプ21から補機用コントロールバルブ32及び
導入管路53を介して導かれた圧油を、対応する油圧モ
ータ23,25,26にそれぞれ供給しそれらを駆動す
る。また駆動信号Sm,Sco,SfがOFFになるとばね
39B,40B,41Bの復元力で遮断位置(図1中上
側位置)にそれぞれ復帰し、対応する油圧モータ23,
25,26への第2油圧ポンプ21からの圧油供給を遮
断するとともに、これら油圧モータ23,25,26を
導出管路54に接続して油圧モータ23,25,26の
駆動を停止するようになっている。また、ソレノイド制
御弁39,40,41の可変絞り39A,40A,41
Aの下流側には油圧モータ23,25,26の負荷圧力
を検出するための負荷検出管路45,46,48がそれ
ぞれ接続されている。それらのうち負荷検出管路46,
48はさらにシャトル弁49を介して負荷検出管路50
に接続され、シャトル弁49を介して選択された高圧側
の負荷圧力は負荷検出管路50に導かれるようになって
いる。またこの負荷検出管路50と負荷検出管路45と
はシャトル弁51を介して最大負荷検出管路52に接続
され、シャトル弁51で選択された高圧側の負荷圧力が
最大負荷圧力として最大負荷検出管路52に導かれるよ
うになっている。一方、負荷検出管路45,46,48
でそれぞれ検出した負荷圧力は各ソレノイド制御弁3
9,40,41の出口圧力として対応する圧力補償弁4
2,43,44の一方側に伝達される。圧力補償弁4
2,43,44の他方側にはソレノイド制御弁39,4
0,41の上流側圧力が導かれており、これによって、
圧力補償弁42,43,44は、ソレノイド制御弁3
9,40,41の可変絞り39A,40A,41Aの前
後差圧に応答して作動し、補機用コントロールバルブ3
2からフィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モー
タ25、及び磁選機用油圧モータ26に圧油を導入する
導入管路53内の圧力及び各油圧モータ23,25,2
6の負荷圧力の変化にかかわらず可変絞り39A,40
A,41Aの前後差圧を一定に保持し、ソレノイド制御
弁39,40,41の開度に応じた流量を対応する油圧
モータに供給できるようになっている。なお、上記した
導入管路53と、油圧モータ23,25,26から排出
された圧油を補機用コントロールバルブ32に導く導出
管路54とを直接接続する管路55には、圧力制御弁5
6が設けられている。この圧力制御弁56の一方側に
は、前述した最大負荷検出管路52を介して最大負荷圧
力が導かれており、また圧力制御弁56の他方側には上
流側の管路55内の圧力が導かれている。これにより、
圧力制御弁56は、下流側の管路55内の圧力を、最大
負荷圧力よりもばねによる設定圧分だけ高くするように
なっている。
【0023】また破砕用コントロールバルブ29、左・
右走行用コントロールバルブ30,31、及び補機用コ
ントロールバルブ32はそれぞれ、パイロットポンプ2
2で発生されたパイロット圧を用いて操作されるパイロ
ット操作弁である。破砕用コントロールバルブ29は、
その駆動部29a,29bに、パイロット管路58,5
9を介してパイロットポンプ22からのパイロット圧が
それぞれ導かれる。これらパイロット管路58,59に
は、コントローラ90からの駆動信号Scrで駆動される
ソレノイド制御弁60が設けられている。このソレノイ
ド制御弁60はその駆動信号Scrの入力に応じて切り換
えられ、パイロット圧をパイロット管路58,59に導
くようになっている。すなわち、ソレノイド制御弁60
は、駆動信号ScrがONになると連通位置である図1中
右側位置(又は左側位置)に切り換えられ、パイロット
ポンプ22からのパイロット圧をパイロット管路58
(又は59)を介して駆動部29a(又は29b)に導
き、これによって破砕用コントロールバルブ29が図1
中上側位置(又は下側位置)に切り換えられ、破砕用油
圧モータ24が順方向(又は逆方向)に駆動される。駆
動信号ScrがOFFになると、ソレノイド制御弁60は
中立位置となり、コントロールバルブ22からのパイロ
ット圧を遮断するとともに、パイロット管路58及び5
9をタンク69に接続し、それらの圧力をタンク圧と等
しくする。これにより、破砕用コントロールバルブ29
が中立位置に復帰し、破砕用油圧モータ24が停止する
ようになっている。左・右走行用コントロールバルブ3
0,31は、パイロットポンプ22で発生され操作レバ
ー装置33,34で所定圧力に減圧されたパイロット圧
により操作される。すなわち、操作レバー装置33,3
4は、操作レバー33a,34aとこれら操作レバー3
3a,34aの操作量に応じたパイロット圧を出力する
減圧弁33b,34bとを備えている。操作レバー装置
33の操作レバー33aを図1中a方向(又はその反対
方向)に操作すると、パイロット圧がパイロット管路6
1(又は62)を介して左走行用コントロールバルブ3
0の駆動部30a(又は30b)に導かれ、これによっ
て左走行用コントロールバルブ30が図1中上側位置
(又は下側位置)に切り換えられ、左走行用油圧モータ
28Lが順方向(又は逆方向)に駆動される。同様に、
操作レバー装置34の操作レバー34aを図1中b方向
(又はその反対方向)に操作すると、パイロット圧が右
走行用コントロールバルブ31の駆動部31a(又は3
1b)に導かれて図1中上側位置(又は下側位置)に切
り換えられ、右走行用油圧モータ28Rが順方向(又は
逆方向)に駆動されるようになっている。なお、パイロ
ットポンプ22からのパイロット圧を操作レバー装置3
3,34に導くパイロット導入管路63には、コントロ
ーラ90からの駆動信号St(後述)で切り換えられる
ソレノイド制御弁64が設けられている。すなわちソレ
ノイド制御弁64は、駆動信号StがONになると連通
位置(図1中右側位置)に切り換えられ、パイロットポ
ンプ22からのパイロット圧を導入管路63を介し操作
レバー装置33,34に導き、操作レバー装置33,3
4による走行用コントロールバルブ30,31の上記操
作を可能とする。一方、駆動信号StがOFFになる
と、ばね64Aの復元力でソレノイド制御弁64は遮断
位置(図1中左側位置)に復帰し、パイロットポンプ2
2からのパイロット圧を遮断して操作レバー装置33,
34による走行用コントロールバルブ30,31の上記
操作を不可能とするようになっている。補機用コントロ
ールバルブ32は、その駆動部32a,32bに、パイ
ロット管路65,66を介してパイロットポンプ22か
らのパイロット圧がそれぞれ導かれる。これらパイロッ
ト管路65,66には、破砕用コントロールバルブ29
のパイロット管路58,59同様、コントローラ90か
らの駆動信号Sl(後述)で切り換えられるソレノイド
制御弁68が設けられている。すなわちソレノイド制御
弁68は、駆動信号SlがONになると連通位置(図1
中右側位置)に切り換えられ、パイロットポンプ22か
らのパイロット圧をパイロット管路65を介し駆動部3
2aに導き、これによって補機用コントロールバルブ3
2が連通位置(図1中左側位置)に切り換えられ、フィ
ーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及
び磁選機用油圧モータ26に圧油を導入する導入管路5
3へ第2油圧ポンプ21からの圧油を供給する。駆動信
号SlがOFFになると、ばね68Aの復元力でソレノ
イド制御弁68は図1中左側位置に復帰し、コントロー
ルバルブ22からのパイロット圧を遮断するとともに、
パイロット管路65及び66をタンク69に接続し、そ
れらの圧力をタンク圧と等しくする。これにより、補機
用コントロールバルブ32は中立位置に復帰するように
なっている。
【0024】レギュレータ104,105は、入力トル
ク制限制御用のシリンダ35,36と、ネガコン制御用
のシリンダ107,109とを備えている。これらシリ
ンダ35,36,107,109は、それぞれピストン
35A,36A,107A,109Aを備えており、ピ
ストン35A,36A,107A,109Aが図1中右
方に移動すると、第1及び第2油圧ポンプ20,21か
らの吐出流量が減少するようにそれら油圧ポンプ20,
21の斜板20A,21Aの傾転角(すなわちポンプ押
しのけ容積)を変え、ピストン35A,36A,107
A,109Aが図1中左方に移動すると、第1及び第2
油圧ポンプ20,21からの吐出流量が増大するように
斜板20A,21Aの傾転角を変えるようになってい
る。またシリンダ35,36,107,109のボトム
側には、パイロットポンプ22からのパイロット圧に基
づく制御圧力がパイロット管路70a,71a,70
b,71bを介して導かれており、この制御圧力が高い
ときはピストン35A,36A,107A,109Aが
図1中右方に移動して第1及び第2油圧ポンプ20,2
1の吐出流量が減少し、制御圧力が低いときはピストン
35A,36A,107A,109Aが図1中左方に移
動して吐出流量が増大するようになっている。このと
き、パイロットポンプ22からシリンダ35,36,1
07,109へのパイロット管路70a,71a,70
b,71bには、コントローラ90からの駆動信号S
1,S2,S3,S4(後述)によりそれぞれ駆動されるソ
レノイド制御弁72,73,106,108が設けられ
ており、これらソレノイド制御弁72,73,106,
108は駆動信号S1,S2,S3,S4の出力電流値に応
じてパイロット管路70a,71a,70b,71bを
連通させる。すなわち、ソレノイド制御弁72,73,
106,108は、出力電流値が大きいほど大きい開度
でパイロット管路70a,71a,70b,71bを連
通させてシリンダ35,36,107,109へ供給さ
れる制御圧力を高くし、出力電流値が0になるとパイロ
ット管路70a,71a,70b,71bを遮断してシ
リンダ35,36,107,109へ供給される制御圧
力を0にするようになっている。
【0025】そして、入力トルク制限制御用のシリンダ
35,36に係わるソレノイド制御弁72,73につい
ては、後述するように、コントローラ90は、第1及び
第2油圧ポンプ20,21の吐出圧P1,P2が高いほど
駆動信号S1,S2の出力電流値を大きくするようになっ
ている。これにより、第1及び第2油圧ポンプ20,2
1の吐出圧P1,P2が上昇するにしたがって第1及び第
2油圧ポンプ20,21の吐出流量が制限され、第1及
び第2油圧ポンプ20,21の負荷がエンジン19の出
力トルクを超えないように斜板20A,21Aの傾転が
制御されるようになっている(公知の入力トルク制限制
御)。なお、本実施形態においては、この入力トルク制
限制御による第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出
流量に対し、さらに操作盤38からの操作信号に基づき
流量制限制御を行うが、これについては後に詳述する。
【0026】一方、ネガコン制御用のシリンダ106,
108に係わるソレノイド制御弁107,109につい
ては、以下のような制御が行われる。すなわち、上記し
た圧力センサ102,103により検出されたネガコン
圧P1,P2が高い場合には、コントローラ90では、後
述するようにソレノイド制御弁106,108に対する
駆動信号S3,S4の出力電流値を小さくし、逆にネガコ
ン圧P1,P2が低い場合には、ソレノイド制御弁10
6,108への出力電流値を大きくする。これにより、
第1及び第2油圧ポンプ20,21への要求流量が少な
いほど第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流量を
減じ、第1及び第2油圧ポンプ20,21への要求流量
が多いほど第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流
量を増大させるいわゆるネガコン制御を行っている。
【0027】なお、3つの油圧ポンプ20,21,22
の吐出管路には、不図示のリリーフ弁がそれぞれ設けら
れており、またこの第1及び第2油圧ポンプ20,21
の吐出圧は、吐出管路から分岐する管路に設けられた圧
力センサ78,79によりそれぞれ検出され、この検出
信号がコントローラ90に入力されるようになってい
る。
【0028】図5は、操作盤38の詳細構造を示してお
り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及
び磁選機7の始動・停止を相互に関連づけて行うための
「連動モード」とそれらの始動・停止を互いに別個独立
して行うための「単動モード」と破砕機1を走行させる
ための「走行モード」とを選択可能なダイヤル式のモー
ド選択スイッチ80と、このモード選択スイッチ80で
単動モードを選択した場合に始動・停止対象とする機器
を選択するダイヤル式の機器選択スイッチ81と、モー
ド選択スイッチ80及び機器選択スイッチ81でどれを
選択した場合にも共通に使用可能な始動ボタン82及び
停止ボタン83とを備えている。
【0029】図6は、コントローラ90の機能を示すブ
ロック図であり、圧力センサ78,79で検出された第
1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出圧P1,P2及び
操作盤38からの操作信号(後述)に応じ上記入力トル
ク制限制御及び流量制限制御を行うポンプ制御部90a
と、操作盤38からの操作信号(後述)に基づき上記駆
動信号Sm,Sco,Sf,Scr,Sl,Stを生成し対応す
るソレノイド制御弁39,40,41,60,64,6
8に出力する機器制御部90bと、圧力センサ102,
103で検出されたネガコン圧P1’,P2’に応じネガ
コン制御を行うネガコン制御部90cとを備えている。
【0030】まず、機器制御部90bで実行される制御
機能を説明する。この制御内容は、操作盤のモード選択
スイッチ80における選択に応じて、以下のような制御
となる。すなわち、操作盤のモード選択スイッチ80で
「走行モード」が選択された場合には、ソレノイド制御
弁41,60,40,39の駆動信号Sf,Scr,Sc
o,Smを順次OFFにしてフィーダ4、ジョークラッシ
ャ3、コンベア6、及び磁選機7を順次停止させた後、
ソレノイド制御弁68の駆動信号SlをOFFにして補
機用コントロールバルブ32を中立位置に復帰させ、フ
ィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、
及び磁選機用油圧モータ26を駆動できない状態とす
る。そして、ソレノイド制御弁64の駆動信号StをO
Nにして連通位置に切り換え、操作レバー装置33,3
4による走行用コントロールバルブ30,31の操作を
可能とする。
【0031】操作盤のモード選択スイッチ80で「単動
モード」が選択された場合には、ソレノイド制御弁64
の駆動信号StをOFFにして遮断位置に復帰させ、操
作レバー装置33,34による走行用コントロールバル
ブ30,31の操作を不可能とする。またソレノイド制
御弁68の駆動信号SlをONにして補機用コントロー
ルバルブ32を切り換え、第2油圧ポンプ21からの圧
油を導入管路53へ供給する。その後、操作盤38の機
器選択スイッチ81でジョークラッシャ、フィーダ、コ
ンベア、磁選機のいずれかが選択されて始動ボタン82
がONされると、これに対応して、ソレノイド制御弁6
0,41,40,39の駆動信号Scr,Sf,Sco,Sm
をONにし、対応する油圧モータ24,23,25,2
6を駆動し、各機器を始動する。一方、停止ボタン83
がONされた場合は、そのときの機器選択スイッチ81
の選択に対応して、ソレノイド制御弁60,41,4
0,39の駆動信号Scr,Sf,Sco,SmをOFFに
し、対応する油圧モータ24,23,25,26を停止
し、各機器を停止する。
【0032】操作盤のモード選択スイッチ80で「連動
モード」が選択された場合には、上記同様、ソレノイド
制御弁68の駆動信号SlをONにして第2油圧ポンプ
21からの圧油を導入管路53へ供給した後、ソレノイ
ド制御弁39,40,60,41の駆動信号Sm,Sc
o,Scr,Sfをこの順序で順次ONにして磁選機用油圧
モータ26、コンベア用油圧モータ25、破砕用油圧モ
ータ24、フィーダ用油圧モータ23を順次駆動し、磁
選機7、コンベア6、ジョークラッシャ3、フィーダ4
の順で全機器を始動する。一方、停止ボタン83がON
された場合は、これと逆に、ソレノイド制御弁41,6
0,40,39の駆動信号Sf,Scr,Sco,Smの順序
でこれらを順次OFFにし、フィーダ4、ジョークラッ
シャ3、コンベア6、磁選機7の順で順次停止させる。
【0033】また、ネガコン制御部90cは、関数発生
器90c1,90c2を備えており、これら関数発生器9
0c1,90c2が、図示のテーブルに基づき、圧力セン
サ102,103で検出されたネガコン圧P1’,P2’
に応じ、ソレノイド制御弁106,108への駆動信号
S3,S4を発生する。
【0034】次に、本実施形態の要部であるポンプ制御
部90aによる制御内容を図7〜図9を用いて説明す
る。図7は、ポンプ制御部90aの機能を示すブロック
図であり、図8及び図9(a)〜(f)は、ポンプ制御
部90aによる制御の結果、実現される第1及び第2油
圧ポンプの圧力−流量特性の例を示すP−Q線図であ
る。
【0035】図7において、ポンプ制御部90aは、圧
力センサ78,79で検出したポンプ吐出圧P1,P2が
入力され、操作盤38のモード選択スイッチ80での選
択に応じて切り替わるスイッチ部90a1,90a2と、
ポンプ吐出圧P2が入力され、操作盤38のモード選択
スイッチ80及び機器選択スイッチ81での選択に応じ
て切り替わるスイッチ部90a3,90a4,90a5
と、ポンプ吐出圧P1又はP2が入力され、ソレノイド制
御弁72又は73を駆動するソレノイド駆動信号S1又
はS2を生成する関数発生器90a6,90a7,90a
8,90a9,90a10,90a11,90a12,90a13
と、最大値選択部90a14と、加算器90a15と、減算
器90a16とを備えている。
【0036】スイッチ部90a1は、操作盤38のモー
ド選択スイッチ80で「走行モード」が選択された場合
には、図7中上側位置に切り替わり、圧力センサ78か
らの第1油圧ポンプ吐出圧P1を関数発生器90a6に導
く。関数発生器90a6は、吐出圧P1が大きくなるほど
出力電流値が大きくなる図示のテーブルに基づき、この
ポンプ吐出圧P1からソレノイド駆動信号S1を生成す
る。これにより、図8の曲線イで表される、ポンプ吐出
圧P1が上昇するにしたがって第1油圧ポンプ吐出流量
Q1を制限する入力トルク制限制御を実行する。一方、
操作盤38のモード選択スイッチ80で「単動モード」
「連動モード」が選択された場合には、スイッチ部90
a1は図7中下側位置に切り替わり、圧力センサ78か
らの第1油圧ポンプ吐出圧P1を関数発生器90a7に導
く。関数発生器90a7は図示のテーブルに基づきこの
ポンプ吐出圧P1からソレノイド駆動信号S1を生成し、
これにより、曲線イより流量増大側にスライドした図8
の曲線アで表される入力トルク制限制御を実行するよう
になっている。
【0037】スイッチ部90a2は、操作盤38のモー
ド選択スイッチ80で「走行モード」が選択された場合
には、図7中上側位置に切り替わり、圧力センサ79か
らの第2油圧ポンプ吐出圧P2を関数発生器90a8に導
く。関数発生器90a8は、吐出圧P2が大きくなるほど
出力電流値が大きくなる図示のテーブルに基づき、この
ポンプ吐出圧P2からソレノイド駆動信号S2を生成す
る。なおこのとき関数発生器90a8のテーブルは、関
数発生器90a6のテーブルとほぼ同一の曲線となって
おり、これにより、図8の曲線イで表されるような、ポ
ンプ吐出圧P2が上昇するにしたがって第2油圧ポンプ
吐出流量Q2の最大値を小さく制限する入力トルク制限
制御を実行するようになっている。一方、操作盤38の
モード選択スイッチ80で「単動モード」「連動モー
ド」が選択された場合には、スイッチ部90a2は、図
7中下側位置に切り替わり、圧力センサ78からの第1
油圧ポンプ吐出圧P2を関数発生器90a9に導く。関数
発生器90a9は図示のテーブルに基づきこのポンプ吐
出圧P2からソレノイド駆動信号S2を生成する。このと
き、この関数発生器90a9からの駆動信号S2は、図8
の曲線ウの特性線に相当するようになっている。ここ
で、関数発生器90a11,90a12,90a13は、それ
ぞれフィーダ、磁選機、コンベアの動作に対応して設け
られるものであり、図示テーブルに基づき、ポンプ吐出
圧P2の値に関係なく常時S2=S2f,S2m,S2cとなる
駆動信号を出力するようになっている。そしてこのとき
対応するスイッチ部90a3,90a4,90a5は、操
作盤38からの操作信号でフィーダ、磁選機、コンベア
の始動が指示される場合にそれぞれ導通位置に切り替わ
るようになっている。すなわち、スイッチ部90a3
は、操作盤38のモード選択スイッチ80で「単動モー
ド」が選択されかつ機器選択スイッチ81で「フィー
ダ」が選択された場合に導通し、スイッチ部90a4
は、モード選択スイッチ80で「単動モード」が選択さ
れかつ機器選択スイッチ81で「磁選機」が選択された
場合に導通し、スイッチ部90a5は、モード選択スイ
ッチ80で「単動モード」が選択されかつ機器選択スイ
ッチ81で「コンベア」が選択された場合に導通する。
なお、モード選択スイッチ80で「連動モード」が選択
された場合には、これらすべてのスイッチ部90a3,
90a4,90a5が導通位置に切り替わるようになって
いる。また、関数発生器90a10は、図示テーブルに基
づき、ポンプ吐出圧P2の値に関係なく常時S2=S2oと
なる駆動信号を出力するようになっている。このとき、
このS2oの値は、S2o>S2f+S2m+S2c(破線で示
す)の関係となっている。
【0038】そして、関数発生器90a11,90a12,
90a13からそれぞれ出力された駆動信号S2f,S2m,
S2cは、加算器90a15で加算された後、減算器90a
16で関数発生器90a10からの駆動信号S2oから減じら
れ、その後、最大値選択部90a13で関数発生器90a
9からの駆動信号との大きい方を選択され、ソレノイド
制御弁73に出力される。図9(a)〜(e)は以上の
ような機能の結果曲線ウをさらに制限する形で実現され
る、第2油圧ポンプの圧力−流量特性を示すP−Q線図
である。すなわち図9(a)中の直線エ、図9(b)中
の直線オ、図9(c)中の直線カは、フィーダ、磁選
機、コンベアがそれぞれ単独で駆動された場合における
第2油圧ポンプの圧力−流量特性であり、図9(d)中
の直線キは、磁選機及びコンベアが駆動された場合の圧
力−流量特性であり、図9(e)中の直線クは、フィー
ダ、磁選機、及びコンベアのすべてが駆動された場合の
圧力−流量特性である。これら図9(a)〜(e)に示
すように、駆動される各機器の数や種類に応じ、曲線ウ
で示される入力トルク制限制御による第2油圧ポンプの
吐出流量をさらに制限するようになっている。なお、図
9(e)中の直線クに示されるように、フィーダ、磁選
機、及びコンベアのすべてが駆動される場合でも、比較
的ポンプ吐出圧P2が小さい領域では、曲線ウで示され
る流量よりも低い流量となるように制御される。
【0039】なお、以上において、ジョークラッシャ
3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7が複数の機
器を構成し、これらを駆動する破砕用油圧モータ24、
フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ2
5、及び磁選機用油圧モータ26が複数の機器用油圧モ
ータを構成する。そして、コントロールバルブ29,3
0が、第1油圧ポンプの吐出管路にのみ接続される第1
弁グループを構成し、それらのうち、破砕用コントロー
ルバルブ29が、第1油圧ポンプから破砕用油圧モータ
に供給される圧油の方向・流量を制御する破砕用制御弁
手段を構成し、左走行用コントロールバルブ30が第1
油圧ポンプから一方の走行用油圧モータに供給される圧
油の方向・流量を制御する一方の走行用制御弁手段を構
成する。また、コントロールバルブ31,32、ソレノ
イド制御弁39,40,41、及び圧力補償弁42,4
3,44が、第2油圧ポンプの吐出管路にのみ接続され
る第2弁グループを構成し、それらのうち右走行用コン
トロールバルブ31が、第2油圧ポンプから他方の走行
用油圧モータに供給される圧油の方向・流量を制御する
他方の走行用制御弁手段を構成する。また、コントロー
ルバルブ32、ソレノイド制御弁39,40,41及び
圧力補償弁42,43,44が第2油圧ポンプから補機
用油圧モータに供給される圧油の方向・流量を制御する
補機用制御弁手段を構成し、それらのうち、コントロー
ルバルブ32、ソレノイド制御弁41及び圧力補償弁4
4が第2油圧ポンプからフィーダ用油圧モータに供給さ
れる圧油の方向・流量を制御するフィーダ用制御弁手段
を構成する。そしてこのとき、ソレノイド制御弁39,
40,41が、第2油圧ポンプから対応する油圧モータ
に供給される圧油の流量を制御する流量制御弁を構成
し、圧力補償弁42,43,44が、流量制御弁の前後
差圧を所定値に保持する圧力補償手段を構成する。ま
た、コントローラ90のポンプ制御部90aの機能のう
ち、スイッチ部90a1,90a2及び関数発生器90a
6〜90a9が、2つの走行用油圧モータのうち少なくと
も一方が駆動される場合には、第1油圧ポンプと第2油
圧ポンプとが同一のトルクとなるようにそれら第1及び
第2油圧ポンプを制御し、補機用油圧モータのうち少な
くとも1つが駆動される場合には、第1油圧ポンプのト
ルクと第2油圧ポンプのトルクの合計が原動機の馬力よ
り大きくならないように、それら第1及び第2油圧ポン
プを制御するトルク調整手段を構成する。また、スイッ
チ部90a3,90a4,90a5、関数発生器90a10
〜90a13、加算器90a15、及び減算器90a16が、
破砕用油圧モータ以外のすべての機器用油圧モータのう
ち少なくとも1つが駆動される場合に、その駆動される
機器用油圧モータの種類及び数に応じて第2油圧ポンプ
の吐出流量を制限する流量制限手段を構成する。
【0040】以上のように構成した本実施形態の動作及
び作用を、オペレータの操作例に沿いつつ、いくつかの
場合に分けて以下に説明する。
【0041】(1)破砕作業 破砕作業時には、連動モード又は単動モードによって全
機器を始動させる。
【0042】連動モードにより全機器を始動させる際に
は、オペレータは、操作盤38のモード選択スイッチ8
0を「連動」に合わせ、始動ボタン82を押す。これに
より、磁選機7、コンベア6、ジョークラッシャ3、フ
ィーダ4の順序で順次始動させることができる。単動モ
ードにより全機器を始動させる際には、オペレータは、
操作盤38のモード選択スイッチ80を「単動」に合わ
せた後、機器選択スイッチ81を始動したい機器に合わ
せて始動ボタン82を押すという手順を磁選機7、コン
ベア6、ジョークラッシャ3、フィーダ4の順で行う。
これにより、上記同様、磁選機7、コンベア6、ジョー
クラッシャ3、フィーダ4の順序で始動させることがで
きる。
【0043】このような破砕作業時において、破砕用油
圧モータ24、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用
油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26に加わる
負荷は、破砕用油圧モータ24が最も大きく、またその
変動も破砕用油圧モータ24が最も大きい。一方、それ
以外のフィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モー
タ25、及び磁選機用油圧モータ26の負荷は、破砕用
油圧モータ24に比べればかなり小さく、その変動も少
ない。ここで、本実施形態においては、破砕作業中は、
磁選機用モータ26、コンベア用モータ25、及びフィ
ーダ用モータ23には、第2油圧モータ21からの圧油
がコントロールバルブ32及びソレノイド弁39,4
0,41を介し供給されて駆動されており、破砕用油圧
モータ24には、第1油圧モータ20からの圧油がコン
トロールバルブ29を介し供給されて駆動されている。
そのため、破砕用油圧モータ24に圧油を供給する第1
油圧ポンプ70は、特に大流量になったとき、ジョーク
ラッシャー3の大きな圧力変動によってその吐出圧力が
大きく変動するが、第2油圧ポンプ71については、第
1油圧ポンプ70の出力に干渉されることなく、その吐
出圧力の変動は小さく抑えられる。これにより、2つの
油圧ポンプ両方が破砕装置の圧力変動による影響を受け
吐出圧力が大きく変動していた従来構造に比べ、エンジ
ン19の消費馬力の増大を抑制することができるので、
省エネルギ化を図ることができる。なおこのとき、第2
油圧ポンプ71からの圧油はフィーダ用油圧モータ2
3、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モー
タ26に同時に供給されるためその圧油の分配を適正に
行う必要がある。本実施形態においては、各油圧モータ
23,25,26に供給される圧油の流量を制御する各
流量制御弁39,40,41の前後差圧を圧力補償弁4
2,43,44で所定値に保持することにより、各油圧
モータ23,25,26の負荷の大小に関係なく、各流
量制御弁39,40,41の開度に応じて圧油を適正か
つ確実に各油圧モータ23,25,26に分配すること
ができる。したがって、フィーダ4、コンベア6、及び
磁選機7の各機器を、流量制御弁39,40,41の開
度に応じた所望の速度で動作させることができる。
【0044】また、前述したように破砕用油圧モータ2
4の負荷は特に大きいため、駆動に必要な流量が大き
い。一方、それ以外のフィーダ用油圧モータ23、コン
ベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26の
駆動に必要な流量は、それらを全部駆動した場合の合計
でも、破砕用油圧モータ24の駆動に必要な流量より小
さい。本実施形態においては、コントローラ90のポン
プ制御部90aのスイッチ部90a1,90a2が破砕作
業時には図7中下方位置に切り替わることによって、第
1油圧ポンプ20の特性は図8の曲線アで表されるよう
に走行時の曲線イよりも流量増大側にスライドするとと
もに、第2油圧ポンプ21の特性は図8の曲線ウで表さ
れるように走行時の曲線イよりも流量減少側にスライド
させ、第2油圧ポンプ21の吐出流量を第1油圧ポンプ
20の吐出流量以下とする。これにより、第2油圧ポン
プ21からの吐出流量を油圧モータ23,25,26の
駆動に必要な最小限にとどめるとともに、第1油圧ポン
プ20の吐出流量を破砕用油圧モータ24の力強い駆動
が確保できるように増加させることができる。これによ
り、エンジン19の馬力配分をより最適化することがで
きるので、さらに省エネルギ化を図ることができる。
【0045】さらに、この第2油圧ポンプ21からの圧
油は、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モー
タ25、及び磁選機用油圧モータ26のうち全部を駆動
する場合と、一部のみを駆動する場合では、全体として
駆動に必要な圧油の流量が大きく異なる。また、各油圧
モータ1つを駆動する場合にも、それぞれの種類によっ
て駆動に必要な圧油流量が異なる。本実施形態において
は、駆動される油圧モータの種類及び数に応じ、例えば
フィーダ用油圧モータ23、磁選機用油圧モータ26、
及びコンベア用油圧モータ25のいずれか1つが駆動さ
れる場合にはスイッチ部90a3,90a4,90a5の
いずれか1つが導通状態となることによって第2油圧ポ
ンプ21の特性は図9(a)、図9(b)、図9(c)
の曲線エ、オ、カのようにそれぞれ変化し、またコンベ
ア用油圧モータ25及び磁選機用油圧モータ26の2つ
が駆動される場合にはスイッチ部90a4,90a5の2
つが導通状態となることによって第2油圧ポンプ21の
特性は図9(d)の曲線キのように変化し、フィーダ用
油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選
機用油圧モータ26のすべてが駆動される場合にはスイ
ッチ部90a3,90a4,90a5のすべてが導通状態
となることによって第2油圧ポンプ21の特性は図9
(e)の曲線クのように変化する。このように、曲線ウ
を用いて前述したようにフィーダ用油圧モータ23、コ
ンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26
の駆動用として第2油圧ポンプ21に割り振られた吐出
流量を、さらにそのとき油圧モータを駆動するのに必要
な最小限の流量に制限することができる。これにより、
必要以上に無駄に第2油圧ポンプ21の吐出流量が増大
しエンジン19の馬力を浪費することがなくなるので、
さらに省エネルギ化を図ることができる。
【0046】(2)走行作業 走行時には、オペレータは、操作盤38のモード選択ス
イッチ80を「走行」に合わせることにより、操作レバ
ー装置33,34による操作が可能となり、左・右走行
用油圧モータ28L,28Rを駆動させて走行すること
ができる。このとき本実施形態においては、コントロー
ラ90のポンプ制御部90aのスイッチ部90a1,9
0a2が図7中上方位置に切り替わることによって、第
1油圧ポンプ20の特性も第2油圧ポンプ21の特性も
図8の曲線ウで表されるようにスライドされ、第1油圧
ポンプ20と第2油圧ポンプ21の吐出流量を同一とす
る。これにより、走行直進性を確保することができる。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ジョークラッシャー3の圧力変動による影響を受け
て吐出圧力が大きく変動するのは第1油圧ポンプ20だ
けに限定され、第2油圧ポンプ21の吐出圧力の変動は
小さく抑えられるので、2つの油圧ポンプ20,21両
方がジョークラッシャー3の圧力変動による影響を受け
吐出圧力が大きく変動していた従来構造に比べ、エンジ
ン19の消費馬力の増大を抑制することができるので、
省エネルギ化を図ることができる。またこのとき、多数
の油圧ポンプを用いる従来構造に比べ、構造を簡素化し
コストダウンを図ることができる。
【0048】本発明の第2の実施形態を図10〜図12
により説明する。本実施形態は、第2油圧ポンプについ
てネガコン制御に代わりいわゆるロードセンシング制御
を行った場合の実施形態である。第1の実施形態と共通
の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0049】図10は本実施形態による自走式破砕機の
油圧駆動装置の油圧回路図であり、図11はコントロー
ラ90Aの機能を示すブロック図であり、図12はポン
プ制御部90aの機能を示すブロック図であり、それぞ
れ第1の実施形態の図1、図6、図7に対応する図であ
る。これら図10、図11、及び図12において、本実
施形態では、最大負荷官出管路52に導かれた磁選機用
油圧モータ26、コンベア用油圧モータ25、及びフィ
ーダ用油圧モータ23のうちの最大負荷圧力PLを圧力
センサ57で検出し、この検出信号に基づき、ポンプ制
御部90aAのロードセンシング制御部90aLから駆
動信号S5(後述)が出力される。そして、この駆動信
号S5によって、レギュレータ105Aにおいてネガコ
ン用のソレノイド制御弁108に代わって設けられたソ
レノイド制御弁77を駆動し、ネガコン制御用のシリン
ダ109に代わって設けられたロードセンシング用のシ
リンダ37への制御圧力を制御することにより、このシ
リンダ37の駆動を制御するようになっている。
【0050】シリンダ37は、シリンダ35,36と同
様、ピストン37Aを備えており、ピストン37Aが図
1中右方(又は左方)に移動すると第2油圧ポンプ21
からの吐出流量が減少(増大)するように油圧ポンプ2
1の斜板21Aの傾転角を変えるようになっている。ま
たシリンダ37のボトム側には、パイロットポンプ22
からの制御圧力がパイロット管路71bを介し導かれて
いる。ソレノイド制御弁77は、ロードセンシング制御
部90aLからの駆動信号S5の出力電流値に応じてパ
イロット管路67を連通させるようになっている。ロー
ドセンシング制御部90aLでは、まず、圧力センサ7
9による第2油圧ポンプ吐出圧P2と圧力センサ57に
よる最大負荷圧力PLとの実差圧ΔPLSが減算器90a
L1で算出され、この実差圧ΔPLSと予め目標差圧設定
部90aL2に設定されていた目標差圧ΔPoとの差圧Δ
(ΔPLS)が減算器90aL3で算出される。その後、
制御ゲイン設定部90aL4でこの差圧Δ(ΔPLS)と
図示制御ゲインKとから目標傾転変化分Δθが求めら
れ、さらにこの目標傾転変化分Δθが積分要素90aL
5で積分され、ロードセンシング制御のための目標ポン
プ傾転角θが求められる。そして、関数発生器90aL
6で、目標傾転角θが大きくなるほど出力電流値が大き
くなる図示のテーブルに基づき、このθからソレノイド
駆動信号S3を生成する。これにより、ポンプ吐出圧P2
が最大負荷圧力PLより所定値だけ高い圧力に保持され
るように、第2油圧ポンプ21の吐出流量を制御するロ
ードセンシング制御が実行される。
【0051】なお、上記構成において、圧力センサ79
が第2油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段を
構成し、負荷検出管路48,46,45、シャトル弁4
9,51、及び最大負荷検出管路52、及び圧力センサ
57が、破砕用油圧モータ以外のすべての機器用油圧モ
ータの負荷のうち最大負荷圧力を検出する最大負荷圧検
出手段を構成し、ロードセンシング制御部90aLが、
吐出圧検出手段及び最大負荷圧検出手段の検出結果に応
じ、第2油圧ポンプの吐出圧力を最大負荷圧力よりも所
定値だけ高い圧力に保持するロードセンシング制御手段
を構成する。
【0052】本実施形態によれば、第2油圧ポンプ21
の吐出圧力が最大負荷圧力PLよりも所定値だけ高い圧
力に保持され、対応する各油圧モータ23,25,26
を駆動するために必要な最小限の圧力となるように制御
される。したがって、必要以上に無駄に第2油圧ポンプ
21の吐出流量が増大してエンジン19の馬力を浪費す
ることがなくなるので、さらに省エネルギ化を図ること
ができる。
【0053】なお、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、ソレノイド制御弁39,40,41の前後差圧を
圧力補償手段としての圧力補償弁42,43,44で所
定値に保持したが、これに限られず、ソレノイド制御弁
39,40,41の代わりに圧力補償機能付きの流量制
御弁を用いてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
【0054】また、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、破砕装置として動歯3aと固定歯3bとで破砕を
行うジョークラッシャ3を備えた破砕機を例にとって説
明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、ロ
ール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを一対と
してそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転
体の間にガラを挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置
(いわゆるロールクラッシャ)を備えた破砕機にも適用
可能である。この場合には、フィーダ4を省略しても良
い。この場合にも同様の効果を得る。さらに、上記実施
形態においては、破砕作業に関連する機器として、フィ
ーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6、及び磁選機
7の4つを設けたが、これに限られず、作業事情に応じ
て磁選機7を適宜省略しても良い。またこれら4つに加
えて、コンベア6の路程を長くするための補助コンベア
をコンベア6の下流側(又は上流側)に設けたり、ガラ
の粒度に応じた選別を行うための振動スクリーンをジョ
ークラッシャ3の下流側に設けてもよい。これらの場合
にも同様の効果を得る。また、上記実施形態において
は、コントロールバルブ29,30,31,32のいず
れもパイロット操作弁としたが、これに限られない。す
なわち、破砕用コントロールバルブ29及び左・右走行
用コントロールバルブ30,31は電磁比例弁とし、補
機用コントロールバルブ32は電磁切換弁としてもよ
い。この場合、これらコントロールバルブ29〜32は
すべてコントローラ90からの駆動信号により直接駆動
されることとなり、図1中のソレノイド制御弁60,6
4,68は省略される。また操作レバー装置33,34
はいわゆる電気レバータイプとなり、それぞれ、操作レ
バーとこの操作レバーの操作位置を検出し対応する信号
をコントローラ90に出力するポテンショメータとが設
けられる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、破砕装置の圧力変動に
よる影響を受けて吐出圧力が大きく変動するのは第1油
圧ポンプだけに限定され、第2油圧ポンプの吐出圧力の
変動は小さく抑えられるので、2つの油圧ポンプ両方が
破砕装置の圧力変動による影響を受け吐出圧力が大きく
変動していた従来構造に比べ、エンジンの消費馬力の増
大を抑制することができるので、省エネルギ化を図るこ
とができる。またこのとき、多数の油圧ポンプを用いる
従来構造に比べ、構造を簡素化しコストダウンを図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による自走式破砕機の油圧駆動装置
の油圧回路である。
【図2】油圧駆動装置の適用対象である自走式破砕機の
全体構造を表す側面図である。
【図3】図2中の側面部材を一部取り除いた状態で内部
構造を示した側面図である。
【図4】破砕作業中における動作状態を表す図である。
【図5】操作盤の詳細構造を示した図である。
【図6】コントローラの機能を示すブロック図である。
【図7】ポンプ制御部の機能を示すブロック図である。
【図8】ポンプ制御部による制御の結果実現される第1
及び第2油圧ポンプの圧力−流量特性の例を示すP−Q
線図である。
【図9】ポンプ制御部による制御の結果実現される第2
油圧ポンプの圧力−流量特性の例を示すP−Q線図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施形態による自走式破砕機
の油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図11】コントローラの機能を示すブロック図であ
る。
【図12】ポンプ制御部の機能を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 自走式破砕機 2 ホッパ 3 ジョークラッシャ(破砕装置) 4 フィーダ(補助機械) 5A,B ガラ 6 コンベア(補助機械) 7 磁選機(補助機械) 8 破砕機本体 9L,R 履帯(走行手段) 10 下部走行体(走行体) 23 フィーダ用油圧モータ(補機用油圧
モータ) 25 コンベア用油圧モータ(補機用油圧
モータ) 26 磁選機用油圧モータ(補機用油圧モ
ータ) 28L 左走行用油圧モータ(一方の走行用
油圧モータ) 28R 右走行用油圧モータ(他方の走行用
油圧モータ) 29 破砕用コントロールバルブ(破砕用
制御弁手段) 30 左走行用コントロールバルブ(一方
の走行用制御弁手段) 31 右走行用コントロールバルブ(他方
の走行用制御弁手段) 32 補機用コントロールバルブ(補機用
制御弁手段) 35〜37 レギュレータ(ポンプ制御手段) 39〜41 ソレノイド制御弁(流量制御弁、補
機用制御弁手段) 42〜44 圧力補償弁(圧力補償手段、補機用
制御弁手段) 45,46,48 負荷検出管路(最大負荷圧検出手
段) 49,51 シャトル弁(最大負荷圧検出手段) 52 最大負荷検出管路(最大負荷圧検出
手段) 57 圧力センサ(最大負荷圧検出手段) 79 圧力センサ(吐出圧検出手段) 90a1,a2 スイッチ部(トルク調整手段) 90a6〜a9 関数発生器(トルク調整手段) 90a3〜a5 スイッチ部(流量制限手段) 90a10〜a13 関数発生器(流量制限手段) 90a15 加算器(流量制限手段) 90a16 減算器(流量制限手段) 90aL ロードセンシング制御部(ロードセ
ンシング制御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、ホッパから投入された岩石・
    建設廃材等を破砕する破砕装置とこの破砕装置による破
    砕作業に関連する作業を行う補助機械とを含む複数の機
    器と、走行手段とを有する自走式破砕機に設けられ、原
    動機により駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ及び
    第2油圧ポンプと、これら第1及び第2油圧ポンプから
    吐出される圧油により前記複数の機器及び前記走行手段
    をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータ及び2つの
    走行用油圧モータと、前記第1及び第2油圧ポンプから
    前記複数の機器用油圧モータ及び2つの走行用油圧モー
    タに供給される圧油の方向・流量をそれぞれ制御する複
    数の機器用制御弁手段及び2つの走行用制御弁手段を備
    えた複数の弁グループと、前記第1及び第2油圧ポンプ
    の吐出流量を制御するポンプ制御手段とを有し、かつ、
    前記複数の機器用油圧モータは、前記破砕装置及び補助
    機械をそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及び補機用油
    圧モータを含み、前記複数の機器用制御弁手段は、前記
    第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用油圧モータ及び
    補機用油圧モータに供給される圧油の方向・流量をそれ
    ぞれ制御する破砕用制御弁手段及び補機用制御弁手段を
    含む自走式破砕機の油圧駆動装置において、 前記複数の弁グループは、前記第1及び第2油圧ポンプ
    のうち該第1油圧ポンプの吐出管路にのみ接続される第
    1弁グループと、該第2油圧ポンプの吐出管路にのみ接
    続される第2弁グループとを含み、かつ、 前記第1弁グループは、前記2つの走行用制御弁手段の
    うち一方と前記破砕用制御弁手段とを備え、 前記第2弁グループは、前記2つの走行用制御弁手段の
    うち他方と前記補機用制御弁手段とを備えていることを
    特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記自走式破砕機は、前記ホッパに投入さ
    れた岩石・建設廃材等を前記破砕装置へと導くフィーダ
    を有し、前記補機用油圧モータは該フィーダを駆動する
    フィーダ用油圧モータを含み、前記補機用制御弁手段は
    該フィーダ用油圧モータに供給される圧油の方向・流量
    を制御するフィーダ用制御弁手段を含み、かつこのフィ
    ーダ用制御弁手段は前記第2弁グループに備えられてい
    ることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記補機用制御弁手段は、前記第2
    油圧ポンプから対応する油圧モータに供給される圧油の
    流量を制御する流量制御弁と、この流量制御弁の前後差
    圧を所定値に保持する圧力補償手段とをそれぞれ備えて
    いることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記第2油圧ポンプの吐出圧を検出する吐
    出圧検出手段と、前記破砕用油圧モータ以外のすべての
    機器用油圧モータの負荷のうち最大負荷圧力を検出する
    最大負荷圧検出手段とを有し、かつ、前記ポンプ制御手
    段は、前記吐出圧検出手段及び最大負荷圧検出手段の検
    出結果に応じ、前記第2油圧ポンプの吐出圧力を、前記
    最大負荷圧力よりも所定値だけ高い圧力に保持するロー
    ドセンシング制御手段を備えていることを特徴とする自
    走式破砕機の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記ポンプ制御手段は、前記補機用
    油圧モータのうち少なくとも1つが駆動される場合に、
    その駆動される補機用油圧モータの種類及び数に応じて
    前記第2油圧ポンプの吐出流量を制限する流量制限手段
    を備えていることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記ポンプ制御手段は、前記2つの
    走行用油圧モータのうち少なくとも一方が駆動される場
    合には、前記第1油圧ポンプと第2油圧ポンプとが同一
    のトルクとなるようにそれら第1及び第2油圧ポンプを
    制御し、前記補機用油圧モータのうち少なくとも1つが
    駆動される場合には、前記第1油圧ポンプのトルクと第
    2油圧ポンプのトルクの合計が前記原動機の馬力より大
    きくならないように、それら第1及び第2油圧ポンプを
    制御するトルク調整手段を備えていることを特徴とする
    自走式破砕機の油圧駆動装置。
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JP2005305291A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 自走式破砕機における油圧システム
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