JP3688453B2 - 破砕機の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、岩石・建設廃材等を破砕する破砕機に係わり、特に、その破砕機の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
破砕機は、建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建設廃材等(以下適宜、ガラという)を、運搬する前にその現場で所定の大きさに破砕することにより、工事の円滑化・コスト削減を図るものである。
すなわち、油圧ショベル等によって破砕機上部に備えられたホッパに投入されたガラは、ホッパ下方に備えられたフィーダにより側断面形状が略V字形をなすジョークラッシャ等の破砕装置へと導かれて所定の大きさに破砕される。破砕されたガラは、ジョークラッシャ下部の空間からジョークラッシャの下方に配置されたコンベアの上に落下しコンベアによって運搬される。この運搬の途中において、コンベア上方に配置された磁選機によって例えばコンクリートのガラに混入している鉄筋片等を吸着して取り除き、大きさがほぼ揃った破砕物として最終的に破砕機の前部から搬出される。
【0003】
従来の破砕機では、クラッシャー本体に設けられた運転席の操作盤に、図15に示すような「コンベア」「磁選機」「破砕装置」「フィーダ」の各機器を動作させる「ON」「OFF」操作ボタンが設けられており、オペレータは各ボタンを押すことにより、それぞれを別個独立して操作するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の破砕機では、破砕作業を始めるために各機器を始動する際には、オペレータは通常、図16(a)に示すようなガラの通過する順序と逆の順序で(すなわち破砕物の搬出口に近い方の機器から)、まず磁選機をONし、次にコンベアをON、次に破砕装置をON、次にフィーダをONというように、各機器が安定運転するまでの所定の時間間隔をおきつつ「ON」操作ボタンを1つ1つ押していた。これは、例えば、破砕装置の始動前にフィーダを始動させると破砕装置にガラが滞留して負荷が高くなったり、コンベアの始動前に破砕装置を始動させるとコンベアにガラが滞留したりして、それら機器が動作停止してしまう場合があるからである。
また、破砕作業を終了するために各機器を停止させる際には、同様に動作停止を防止するために、オペレータは、図16(b)に示すようなガラの通過する順序と同じ順序で、まずフィーダ、次に破砕装置、次にコンベア、次に磁選機というように「OFF」操作ボタンを1つ1つ押していた。
以上のように、各機器の始動・停止の際、オペレータは常に押す順番を間違えないように細心の注意を払う必要があるため、操作上の負担が大きかった。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラの滞留を防止しつつ簡単な操作で各機器を始動・停止可能とすることにより、オペレータの操作負担を軽減できる破砕機の駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
前記連動制御手段は、前記破砕機の始動に際し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させる始動制御手段を備え、
前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成する各機器のうち少なくとも1つが動作している状態で、前記連動モードが選択されたときにあっても前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させることを特徴とする。
【0007】
また、第2の発明は、 少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
前記連動制御手段は、前記破砕機の始動に際し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させる始動制御手段を備え、
前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成する各機器のうち少なくとも1つが動作している状態で、前記連動モードが選択されたときに、前記動作している機器を一旦停止させた後に、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させることを特徴とする。
【0008】
更に、第3の発明は、少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
前記指示手段は、前記モード選択手段で単動モードを選択した場合に指示対象とする機器を前記破砕機を形成する各機器の中から選択する機器選択手段と、前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、
前記単動制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択され前記破砕機を形成する機器の全てが動作している状態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されて前記始動・停止指示手段により停止が指示されたときには、前記機器選択手段で選択された機器のみを停止させることを特徴とする。
【0009】
また、第4の発明は、少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
前記指示手段は、前記モード選択手段で単動モードを選択した場合に指示対象とする機器を前記破砕機を形成する各機器の中から選択する機器選択手段と、前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、
前記単動制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択され前記破砕機を形成する機器の全てが動作している状態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されて前記始動・停止指示手段により停止が指示されたときに、前記機器選択手段で選択された機器とその機器より前記岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位置する機器とを停止させることを特徴とする。
【0010】
更に、第5の発明は、少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
前記指示手段は、前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止ボタンを有し、かつ、前記モード選択手段は、前記連動モードを選択する位置と前記単動モードを選択する位置とに切換え可能なダイヤル式スイッチであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、アクチュエータの駆動源として油圧を用いた油圧駆動装置の実施形態である。
図1は、本実施形態による油圧駆動装置の油圧回路図であり、図2は、この油圧駆動装置の適用対象である自走式破砕機の全体構造を表す側面図であり、図3は、図2中の側面部材を一部取り除いた状態で内部構造を示した側面図であり、図4は、破砕作業中における動作状態を表す図である。
【0020】
これら図2〜図4において、自走式破砕機1は、概略的に言うと、油圧ショベルのバケット等の作業具により破砕対象物である岩石・建設廃材等(ガラ)5Aが投入されるホッパ2、側断面形状が略V字形をなし投入されたガラ5Aを所定の大きさに破砕する破砕装置としてのジョークラッシャ3、ホッパ2から投入されたガラ5Aをジョークラッシャ3へと導くフィーダ4、ジョークラッシャ3で破砕され小さくなったガラ5Bを破砕機1の前方に運搬するコンベア6、及びこのコンベア6の上方に設けられコンベア6上を運搬中のガラ5Bに含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機7を搭載した破砕機本体8と、この破砕機本体8の下方に設けられ左・右の履帯9L,9R(但し運転席17から見て左側のみ図示)を備えた下部走行体10とを有する。
【0021】
ジョークラッシャ3は、下部走行体10との接続部として破砕機本体8に設けられたフレーム11上に設置されており、図4に示されるように、油圧モータ24(後述)で発生した駆動力によって動歯3aを固定歯3bに対して前後に揺動させ、供給されたガラ5Aを所定の大きさに破砕するようになっている。
フィーダ4は、ホッパ2の下方に設けられホッパ2に投入されたガラ5Aを載置するベース12と、油圧モータ23(後述)で発生した駆動力によってベース12を略水平方向に往復運動させる公知のベース駆動機構13とを備えている。
コンベア6は、油圧モータ25(同)によってベルト14を駆動し、これによってジョークラッシャ3からベルト14上に落下してきたガラ5Bを運搬するようになっている。
磁選機7は、コンベア6のベルト14の上方にベルト14と略直交するように配置されたベルト15を油圧モータ26によって磁力発生手段(図示せず)まわりに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベルト15越しに作用させて磁性物をベルト15に吸着させた後、コンベア6のベルト14と略直交する方向に運搬してベルト14の側方に落下させるようになっている。
履帯9L,9Rはそれぞれ、下部走行体10に設けられた駆動輪16L,16R(但し左側のみ図示)とアイドラ18L,18R(同)との間に掛け渡されており、駆動輪16L,16R側に設けられた走行用の左・右油圧モータ28L,28R(図1にのみ図示)によって駆動力が与えられることにより破砕機1を走行させるようになっている。
また破砕機本体8上にはオペレータの運転席17が設けられており、この運転席17には操作盤38(図5参照、後述)が設置されている。
【0022】
そして、破砕作業時には、図4に示すように、ホッパ2に投入されたガラ5Aが、ホッパ2下方のフィーダ4によりジョークラッシャ3へと導かれて所定の大きさに破砕された後、破砕されたガラ5Bがジョークラッシャ3下部の空間からコンベア6の上に落下し運搬され、その運搬途中で磁選機7によってガラ5Bに混入した磁性物(例えばコンクリートのガラに混入している鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃った破砕物として最終的に破砕機1の前部から搬出される。
【0023】
図1に示す油圧駆動装置は、上記の自走式破砕機1に設けられるものであり、原動機としてのエンジン19と、このエンジン19によって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ20及び第2油圧ポンプ21と、同様にエンジン19によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ22と、第1及び第2油圧ポンプ20,21から吐出される圧油がそれぞれ供給される6つの油圧モータ23,24,25,26,28L,28Rと、第1及び第2油圧ポンプ20,21からそれら油圧モータ23〜28に供給される圧油の方向及び流量を制御する4つのコントロールバルブ29,30,31,32と、パイロットポンプ22で発生したパイロット圧を用いて左・右走行用コントロールバルブ30,31(後述)をそれぞれ切り換え操作する左・右走行用操作レバー装置33,34と、パイロットポンプ22で発生したパイロット圧に基づく制御圧力が導かれ、第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流量を調整するレギュレータ35,36と、破砕機本体の運転席17内に設けられジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の始動・停止をオペレータが指示入力するための上記操作盤38とを有している。
【0024】
6つの油圧モータ23〜28は、フィーダ4動作用の駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ23、ジョークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上記破砕用油圧モータ24、コンベア6動作用の駆動力を発生する上記コンベア用油圧モータ25、磁選機7動作用の駆動力を発生する上記磁選機用油圧モータ26、及び左・右履帯9L,9Rへの駆動力を発生する上記左・右走行油圧モータ28L,28Rとから形成されている。
【0025】
コントロールバルブ29〜32は、いずれもセンタバイパス型の切換弁であり、破砕用油圧モータ24に接続された破砕用コントロールバルブ29と、左走行油圧モータ28Lに接続された上記左走行用コントロールバルブ30と、右走行油圧モータ28Rに接続された上記右走行用コントロールバルブ31と、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26に接続された軽負荷機器用コントロールバルブ32とから形成されている。
【0026】
第1及び第2油圧ポンプ20,21のうち、第1油圧ポンプ20は破砕用コントロールバルブ29及び左走行用コントロールバルブ30を介し破砕用油圧モータ24及び左走行モータ28Lへ供給するための圧油を吐出するようになっている。このとき、破砕用コントロールバルブ29と左走行用コントロールバルブ30とは互いにパラレルに接続されている。
一方、第2油圧ポンプ21は右走行用コントロールバルブ31及び軽負荷機器用コントロールバルブ32を介し右走行モータ28R及びフィーダ用油圧モータ23・コンベア用油圧モータ25・磁選機用油圧モータ26へ供給するための圧油を吐出するようになっている。このとき、軽負荷機器用コントロールバルブ32と右走行用コントロールバルブ31とは互いにパラレルに接続されている。
【0027】
ここで、第2油圧ポンプ21から軽負荷機器用コントロールバルブ32を介しフィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26への圧油供給に関して、それら油圧モータ23,25,26に供給される圧油の流量をそれぞれ制御する3つのソレノイド制御弁39,40,41が設けられており、これらは互いにパラレルに接続されている。またこれに対応して、圧力補償弁42,43,44(後述)がそれぞれ設けられている。
ソレノイド制御弁39,40,41は、コントローラ90からの駆動信号Sm,Sco,Sf(後述)によりそれぞれ駆動される弁で、油圧モータ23,25,26に供給される圧油の流量を開度に応じて制御する可変絞り39A,40A,41Aがそれぞれ設けられている。これらソレノイド制御弁39,40,41はそれら駆動信号Sm,Sco,SfがONになると連通位置(図1中下側位置)にそれぞれ切り換えられ、第2油圧ポンプ21から軽負荷機器用コントロールバルブ32及び導入管路53を介して導かれた圧油を、対応する油圧モータ23,25,26にそれぞれ供給しそれらを駆動する。また駆動信号Sm,Sco,SfがOFFになるとばね39B,40B,41Bの復元力で遮断位置(図1中上側位置)にそれぞれ復帰し、対応する油圧モータ23,25,26への第2油圧ポンプ21からの圧油供給を遮断するとともに、これら油圧モータ23,25,26を導出管路54に接続して油圧モータ23,25,26の駆動を停止するようになっている。
また、ソレノイド制御弁39,40,41の可変絞り39A,40A,41Aの下流側には油圧モータ23,25,26の負荷圧力を検出するための負荷検出管路45,46,48がそれぞれ接続されている。それらのうち負荷検出管路46,48はさらにシャトル弁49を介して負荷検出管路50に接続され、シャトル弁49を介して選択された高圧側の負荷圧力は負荷検出管路50に導かれるようになっている。またこの負荷検出管路50と負荷検出管路45とはシャトル弁51を介して最大負荷検出管路52に接続され、シャトル弁51で選択された高圧側の負荷圧力が最大負荷圧力として最大負荷検出管路52に導かれるようになっている。
一方、負荷検出管路45,46,48でそれぞれ検出した負荷圧力は各ソレノイド制御弁39,40,41の出口圧力として対応する圧力補償弁42,43,44の一方側に伝達される。圧力補償弁42,43,44の他方側にはソレノイド制御弁39,40,41の上流側圧力が導かれており、これによって、圧力補償弁42,43,44は、ソレノイド制御弁39,40,41の可変絞り39A,40A,41Aの前後差圧に応答して作動し、軽負荷機器用コントロールバルブ32からフィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26に圧油を導入する導入管路53内の圧力及び各油圧モータ23,25,26の負荷圧力の変化にかかわらず可変絞り39A,40A,41Aの前後差圧を一定に保持し、ソレノイド制御弁39,40,41の開度に応じた流量を対応する油圧モータに供給できるようになっている。
なお、上記した導入管路53と、油圧モータ23,25,26から排出された圧油を軽負荷機器用コントロールバルブ32に導く導出管路54とを直接接続する管路55には、圧力制御弁56が設けられている。この圧力制御弁56の一方側には、前述した最大負荷検出管路52を介して最大負荷圧力が導かれており、また圧力制御弁56の他方側には上流側の管路55内の圧力が導かれている。これにより、圧力制御弁56は、下流側の管路55内の圧力を、最大負荷圧力よりもばねによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0028】
また破砕用コントロールバルブ29、左・右走行用コントロールバルブ30,31、及び軽負荷機器用コントロールバルブ32はそれぞれ、パイロットポンプ22で発生されたパイロット圧を用いて操作されるパイロット操作弁である。
破砕用コントロールバルブ29は、その駆動部29a,29bに、パイロット管路58,59を介してパイロットポンプ22からのパイロット圧がそれぞれ導かれる。これらパイロット管路58,59には、コントローラ90からの駆動信号Scrで駆動されるソレノイド制御弁60が設けられている。このソレノイド制御弁60はその駆動信号Scrの入力に応じて切り換えられ、パイロット圧をパイロット管路58,59に導くようになっている。すなわち、ソレノイド制御弁60は、駆動信号ScrがONになると連通位置である図1中右側位置(又は左側位置)に切り換えられ、パイロットポンプ22からのパイロット圧をパイロット管路58(又は59)を介して駆動部29a(又は29b)に導き、これによって破砕用コントロールバルブ29が図1中上側位置(又は下側位置)に切り換えられ、破砕用油圧モータ24が順方向(又は逆方向)に駆動される。駆動信号ScrがOFFになると、ソレノイド制御弁60は中立位置となり、コントロールバルブ22からのパイロット圧を遮断するとともに、パイロット管路58及び59をタンク69に接続し、それらの圧力をタンク圧と等しくする。これにより、破砕用コントロールバルブ29が中立位置に復帰し、破砕用油圧モータ24が停止するようになっている。
左・右走行用コントロールバルブ30,31は、パイロットポンプ22で発生され操作レバー装置33,34で所定圧力に減圧されたパイロット圧により操作される。すなわち、操作レバー装置33,34は、操作レバー33a,34aとこれら操作レバー33a,34aの操作量に応じたパイロット圧を出力する減圧弁33b,34bとを備えている。操作レバー装置33の操作レバー33aを図1中a方向(又はその反対方向)に操作すると、パイロット圧がパイロット管路61(又は62)を介して左走行用コントロールバルブ30の駆動部30a(又は30b)に導かれ、これによって左走行用コントロールバルブ30が図1中上側位置(又は下側位置)に切り換えられ、左走行用油圧モータ28Lが順方向(又は逆方向)に駆動される。同様に、操作レバー装置34の操作レバー34aを図1中b方向(又はその反対方向)に操作すると、パイロット圧が右走行用コントロールバルブ31の駆動部31a(又は31b)に導かれて図1中上側位置(又は下側位置)に切り換えられ、右走行用油圧モータ28Rが順方向(又は逆方向)に駆動されるようになっている。
軽負荷機器用コントロールバルブ32は、その駆動部32a,32bに、パイロット管路65,66を介してパイロットポンプ22からのパイロット圧がそれぞれ導かれる。これらパイロット管路65,66には、破砕用コントロールバルブ29のパイロット管路58,59同様、コントローラ90からの駆動信号Sl(後述)で切り換えられるソレノイド制御弁68が設けられている。すなわちソレノイド制御弁68は、駆動信号SlがONになると連通位置(図1中右側位置)に切り換えられ、パイロットポンプ22からのパイロット圧をパイロット管路65を介し駆動部32aに導き、これによって軽負荷機器用コントロールバルブ32が遮断位置(図1中左側位置)に切り換えられ、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26に圧油を導入する導入管路53へ第2油圧ポンプ21からの圧油を供給する。駆動信号SlがOFFになると、ばね68Aの復元力でソレノイド制御弁68は図1中左側位置に復帰し、コントロールバルブ22からのパイロット圧を遮断するとともに、パイロット管路65及び66をタンク69に接続し、それらの圧力をタンク圧と等しくする。これにより、軽負荷機器用コントロールバルブ32は中立位置に復帰するようになっている。
【0029】
レギュレータ35,36は、それぞれピストン35A,36Aを備えており、ピストン35A,36Aが図1中右方に移動すると、第1及び第2油圧ポンプ20,21からの吐出流量が減少するようにそれら油圧ポンプ20,21の斜板20A,21Aの傾転角(すなわちポンプ押しのけ容積)を変え、ピストン35A,36Aが図1中左方に移動すると、第1及び第2油圧ポンプ20,21からの吐出流量が増大するように斜板20A,21Aの傾転角を変えるようになっている。またレギュレータ35,36のボトム側には、パイロットポンプ22からのパイロット圧に基づく制御圧力がパイロット管路70,71を介して導かれており、この制御圧力が高いときはピストン35A,36Aが図1中右方に移動して第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流量が減少し、制御圧力が低いときはピストン35A,36Aが図1中左方に移動して吐出流量が増大するようになっている。
またこのとき、パイロットポンプ22からレギュレータ35,36へのパイロット管路70,71には、コントローラ90からの駆動信号S1,S2(後述)によりそれぞれ駆動されるソレノイド制御弁72,73が設けられており、これらソレノイド制御弁72,73はそれら駆動信号S1,S2の出力電流値に応じてパイロット管路70,71を連通させる。すなわち、ソレノイド制御弁72,73は、出力電流値が大きいほど大きい開度でパイロット管路70,71を連通させてレギュレータ35,36へ供給される制御圧力を高くし、出力電流値が0になるとパイロット管路70,71を遮断してレギュレータ35,36へ供給される制御圧力を0にするようになっている。そして、後述するように、コントローラ90は、第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出圧P1,P2が高いほど駆動信号S1,S2の出力電流値を大きくするようになっている。
以上により、第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出圧P1,P2が上昇するにしたがって第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流量の最大値が小さく制限され、第1及び第2油圧ポンプ20,21の負荷がエンジン19の出力トルクを超えないように斜板20A,21Aの傾転が制御されるようになっている(公知の入力トルク制限制御)。
なお、3つの油圧ポンプ20,21,22の吐出管路から分岐する管路には、その吐出管路の圧力の最大値をばね74A,75A,76Aによる設定値とするリリーフ弁74,75,76がそれぞれ設けられており、またこの第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出圧は、吐出管路から分岐する管路に設けられた圧力センサ78,79によりそれぞれ検出され、この検出信号がコントローラ90に入力されるようになっている。
【0030】
図5は、操作盤38の詳細構造を示しており、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の始動・停止を相互に関連づけて行うための「連動モード」とそれらの始動・停止を互いに別個独立して行うための「単動モード」とを選択可能なダイヤル式のモード選択スイッチ80と、このモード選択スイッチ80で単動モードを選択した場合に始動・停止対象とする機器を選択するダイヤル式の機器選択スイッチ81と、モード選択スイッチ80及び機器選択スイッチ81でどれを選択した場合にも共通に使用可能な始動ボタン82及び停止ボタン83とを備えている。
【0031】
図6は、コントローラ90の機能を示しており、圧力センサ78,79で検出された第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出圧に応じ上記入力トルク制限制御を行うためのソレノイド制御弁72,73への駆動信号S1,S2を発生する関数発生器90a1,90a2を備えたポンプ制御部90aと、操作盤38からの操作信号(後述)に基づき上記駆動信号Sm,Sco,Sf,Scr,Slを生成し対応するソレノイド制御弁39,40,41,60,68に出力する機器制御部90bとを備えている。
【0032】
図7は、機器制御部90bで実行される制御手順を表すフローチャートである。このフローチャートに従い、本実施形態の機能を詳細に説明する。
まず、ステップ100で、フラグを0に初期設定する。このフラグは、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の全機器が後述する連動始動により動作続行しているかどうかを表す指標として用いるものである。
【0033】
次に、ステップ110で、操作盤38のモード選択スイッチ80で「連動モード」が選択されているかどうかを判定する。
【0034】
(I)連動モードが選択されていない場合
ステップ110で「連動モード」が選択されていない場合は、「単動モード」が選択されていると判断し、ステップ120に移る。
ステップ120では、操作盤38の始動ボタン82がONされたかどうかを判定する。始動ボタン82がONされた場合は、ステップ130に移り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を互いに別個独立して始動可能な単動始動制御を行う。その詳細を図8に示す。
【0035】
図8において、まずステップ131で、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26への圧油供給に係わるソレノイド制御弁68の駆動信号SlをONにする。これにより、ソレノイド制御弁68が連通位置に切り換えられ、パイロットポンプ22からのパイロット圧がパイロット管路65を介し軽負荷機器用コントロールバルブ32の駆動部32aに導かれて軽負荷機器用コントロールバルブ32が切り換えられ、第2油圧ポンプ21からの圧油が導入管路53へ供給される。すなわち、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26を駆動可能な準備状態となる。
次に、ステップ132で、操作盤38の機器選択スイッチ81でジョークラッシャが選択されているかどうかを判定する。ジョークラッシャが選択されている場合にはステップ133に移り、破砕用油圧モータ24に係わるソレノイド制御弁60の駆動信号ScrをONにする。これにより、ソレノイド制御弁60が連通位置に切り換えられ、パイロットポンプ22からのパイロット圧がパイロット管路58(又は59)を介し破砕用コントロールバルブ29の駆動部29a(又は29b)に導かれ破砕用コントロールバルブ29が切り換えられる。その結果、第1油圧ポンプ20からの圧油が破砕用油圧モータ24に供給されて破砕用油圧モータ24が順方向(又は逆方向)に駆動され、ジョークラッシャ3の動歯3aが固定歯3bに対し前後に揺動を開始する。これにより、フィーダ4からガラ5Aが供給されるとそのガラ5Aを所定の大きさに破砕する。なお、順方向に駆動するか逆方向に駆動するかは例えば別途図示しない入力手段で選択的に入力するようになっている。ステップ132でジョークラッシャが選択されていない場合にはステップ134へ移る。
ステップ134では、機器選択スイッチ81でフィーダが選択されているかどうかを判定する。フィーダが選択されている場合にはステップ135に移ってフィーダ用油圧モータ23に係わるソレノイド制御弁41の駆動信号SfをONにする。これにより、ソレノイド制御弁41が連通位置に切り換えられ、ステップ131で既に導入管路53へ導入されている第2油圧ポンプ21からの圧油がフィーダ用油圧モータ23に供給される。その結果、フィーダ用油圧モータ23が駆動されてベース12が略水平方向に往復運動を開始し、ホッパ2にガラ5Aが投入されるとそのガラ5Aをジョークラッシャ3へ供給する。ステップ133でフィーダが選択されていない場合にはステップ136へ移る。
ステップ136では、機器選択スイッチ81でコンベアが選択されているかどうかを判定する。コンベアが選択されている場合にはステップ137に移ってコンベア用油圧モータ25に係わるソレノイド制御弁40の駆動信号ScoをONにする。これにより、ソレノイド制御弁40が連通位置に切り換えられ、導入管路53へ導入されている圧油がコンベア用油圧モータ25に供給される。その結果、コンベア6のベルト14が駆動を開始し、ジョークラッシャ3で破砕されたガラ5Bが落下してくるとそのガラ5Bを破砕機1の前方に運搬する。ステップ136でコンベアが選択されていない場合にはステップ138へ移る。
ステップ138では、機器選択スイッチ81で磁選機が選択されているかどうかを判定する。磁選機が選択されている場合にはステップ139に移り磁選機用油圧モータ26に係わるソレノイド制御弁39の駆動信号SmをONにして連通位置に切り換え、導入管路53へ導入されている圧油を磁選機用油圧モータ26に供給する。その結果、磁選機7のベルト15が駆動を開始し、コンベア6のベルト14でガラ5Bが運搬されてくるとそのガラ5Bに含まれる磁性物をベルト15に吸着させコンベアベルト14の側方に落下させる。ステップ138で磁選機が選択されていない場合にはスタートへ戻る。
【0036】
一方、ステップ120で操作盤38の始動ボタン82がONされなかった場合は、ステップ140に移って操作盤38の停止ボタン83がONされたかどうかを判定する。停止ボタン83がONされた場合は、ステップ150に移り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を互いに別個独立して停止可能な単動停止制御を行う。その詳細を図9に示す。
【0037】
図9に示す制御は、図8で説明したのと同様の単動制御で各機器を停止させるものであり、始動と停止の差異を除けば、基本的には図8と類似の手順である。すなわち、ステップ151、ステップ153、ステップ155、及びステップ157で、機器選択スイッチ81でジョークラッシャ、フィーダ、コンベア、及び磁選機が選択されているかどうかをそれぞれ順次判定する。
ステップ151でジョークラッシャが選択されている場合には、ステップ152でソレノイド制御弁60の駆動信号ScrをOFFにし、ソレノイド制御弁60を中立位置に復帰させて破砕用油圧モータ24を停止させ、ジョークラッシャ3の動歯3aの揺動を停止させる。
ステップ153でフィーダが選択されている場合には、ステップ154でソレノイド制御弁41の駆動信号SfをOFFにして導入管路53からフィーダ用油圧モータ23への圧油の供給を遮断し、フィーダ用油圧モータ23の停止させてベース12の往復運動を停止させる。
ステップ155でコンベアが選択されている場合には、ステップ156でソレノイド制御弁40の駆動信号ScoをOFFにしてコンベア用油圧モータ25への圧油供給を遮断し、コンベア6のベルト14を停止させる。
ステップ157で磁選機が選択されている場合には、ステップ158でソレノイド制御弁39の駆動信号SmをOFFにして磁選機用油圧モータ26への圧油供給を遮断し、磁選機7のベルト15を停止させる。
なお、上記ステップ152、ステップ154、ステップ156、及びステップ158が終了するか、若しくはステップ157で磁選機が選択されていない場合には、ステップ159に移り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の全機器が停止しているかどうか(すなわち単動モード中で、機器選択ボタン81を合わせ停止ボタン83を押すという操作を全機器について行ったかどうか)を判定する。全機器は停止していない(=いずれか1つは動いている)場合にはスタートへ戻る。全機器が停止している場合にはステップ160に移る。
ステップ160では、ソレノイド制御弁68の駆動信号SlをOFFにし、ソレノイド制御弁68をパイロットポンプ22からのパイロット圧を遮断する遮断位置に復帰させる。これにより、軽負荷機器用コントロールバルブ32を中立位置に復帰させ、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26を駆動できない状態とする。このステップ160が終了した後は、スタートへ戻る。
【0038】
なお、ステップ140で停止ボタン83がONされなかった場合は、スタートへ戻る。
【0039】
(II)連動モードが選択されている場合
ステップ110で「連動モード」が選択されている場合は、ステップ170に移る。
ステップ170では、操作盤38の始動ボタン82がONされたかどうかを判定する。始動ボタン82がONされた場合は、ステップ180に移り、フラグが1であるかどうかを判定する。フラグが1である場合には連動始動した全機器が動作続行中である(後述のステップ199参照)と判断し、ステップ110に戻る。フラグが1でない場合には、ステップ190に移り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を相互に関連づけて始動可能な連動始動制御を行う。その詳細を図10に示す。
【0040】
図10において、まずステップ191でフィーダ用油圧モータ23に係わるソレノイド制御弁41の駆動信号SfをOFFにする。これにより、ソレノイド制御弁41が遮断位置に切り換えられ、導入管路53からフィーダ用油圧モータ23への圧油の供給を遮断する。その結果、フィーダ用油圧モータ23が停止してベース12の往復運動を停止させ、ホッパ2にガラ5Aが投入されてもそのガラ5Aをジョークラッシャ3へ供給するのを中止する。
このようにしてフィーダ4を停止させた後、次に、ステップ192で、破砕用油圧モータ24に係わるソレノイド制御弁60の駆動信号ScrをOFFにする。これにより、ソレノイド制御弁60が中立位置に復帰し、パイロット管路58,59内の圧力がタンク圧と等しくなって破砕用コントロールバルブ29が中立位置に復帰する。その結果、第1油圧ポンプ20から破砕用油圧モータ24に供給されていた圧油が遮断され、破砕用油圧モータ24が停止し、ジョークラッシャ3の動歯3aの揺動が停止して破砕を中止する。
このようにしてジョークラッシャ3を停止させた後、次に、ステップ193で、コンベア用油圧モータ25に係わるソレノイド制御弁40の駆動信号ScoをOFFにする。これにより、ソレノイド制御弁40が遮断位置に切り換えられ、導入管路53からコンベア用油圧モータ25への圧油供給を遮断する。その結果、コンベア用油圧モータ25が停止してコンベア6のベルト14が停止し、運搬を中止する。
以上のステップ191〜ステップ193で、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の全機器のうち、少なくとも磁選機7以外の機器はすべて停止した状態となる。
【0041】
次に、ステップ194で、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26への圧油供給に係わるソレノイド制御弁68の駆動信号SlをONにする。これは、磁選機7以外の機器はすべて停止した状態で磁選機7のみが動いている場合にはソレノイド制御弁68は既に連通位置となっているが、磁選機7も停止している場合には、ソレノイド制御弁68の駆動信号SlがOFFでソレノイド制御弁68は遮断位置となっているからである(前述した図9のステップ160及び後述する図11のステップ215参照)。この場合、この駆動信号SlのONによりソレノイド制御弁68が連通位置に切り換えられ、パイロットポンプ22からのパイロット圧がパイロット管路65を介し軽負荷機器用コントロールバルブ32の駆動部32aに導かれて軽負荷機器用コントロールバルブ32が切り換えられ、第2油圧ポンプ21からの圧油が導入管路53へ供給される。すなわち、フィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26を駆動可能な準備状態となる。
その後、ステップ195で、磁選機用油圧モータ26に係わるソレノイド制御弁39の駆動信号SmをONにする。これにより、ソレノイド制御弁39が連通位置に切り換えられ、ステップ194で既に導入管路53へ導入されている第2油圧ポンプ21からの圧油を磁選機用油圧モータ26に供給する。その結果、磁選機7のベルト15が駆動を開始する。
このようにして磁選機7を始動させた後、次に、ステップ196で、ソレノイド制御弁40の駆動信号ScoをONにする。これにより、ソレノイド制御弁40が連通位置に切り換えられ、導入管路53へ導入されている圧油がコンベア用油圧モータ25に供給される。その結果、コンベア6のベルト14が駆動を開始する。
このようにしてコンベア6を始動させた後、ステップ197で、ソレノイド制御弁60の駆動信号ScrをONにする。これにより、ソレノイド制御弁60が連通位置に切り換えられ、パイロットポンプ22からのパイロット圧がパイロット管路58(又は59)を介し破砕用コントロールバルブ29の駆動部29a(又は29b)に導かれて切り換えられる。その結果、破砕用油圧モータ24が順方向(又は逆方向)に駆動され、ジョークラッシャ3の動歯3aが固定歯3bに対し前後に揺動を開始する。
このようにしてジョークラッシャ3を始動させた後、次に、ステップ198で、ソレノイド制御弁41の駆動信号SfをONにして連通位置に切り換え、導入管路53へ導入されている圧油をフィーダ用油圧モータ23に供給する。その結果、フィーダ用油圧モータ23が駆動されてベース12が略水平方向に往復運動を開始する。
その後、ステップ199で、フラグを、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の全機器が連動始動によって始動したことを表す1にし、スタートへ戻る。
【0042】
一方、ステップ170で、操作盤38の始動ボタン82がONされなかった場合は、ステップ200に移って操作盤38の停止ボタン83がONされたかどうかを判定する。停止ボタン83がONされた場合は、ステップ210に移り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を相互に関連づけて停止可能な連動停止制御を行う。その詳細を図11に示す。
【0043】
図11に示す制御のうち始めの3つのステップ211、ステップ212、及びステップ213は、図10の連動始動でフィーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6を停止したステップ191〜ステップ193とほぼ同様である。
すなわち、ステップ211では、ソレノイド制御弁41の駆動信号SfをOFFにしてフィーダ用油圧モータ23への圧油の供給を遮断し、フィーダ4のベース12の往復運動を停止させ、ガラ5Aをジョークラッシャ3へ供給するのを中止する。その後、ステップ212で、ソレノイド制御弁60の駆動信号ScrをOFFにして破砕用油圧モータ24への圧油供給を遮断し、破砕用油圧モータ24を停止させてジョークラッシャ3の動歯3aの揺動を停止させ、破砕を中止する。その後、ステップ213で、ソレノイド制御弁40の駆動信号ScoをOFFにしてコンベア用油圧モータ25への圧油供給を遮断し、コンベア用油圧モータ25を停止させてコンベア6のベルト14を停止させ、運搬を中止する。
その後、ステップ214で、ソレノイド制御弁39の駆動信号SmをOFFにして磁選機用油圧モータ26への圧油供給を遮断し、磁選機7のベルト15を停止させて磁性物の吸着除去を中止する。
以上のステップ211〜ステップ214で、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の全機器はすべて停止した状態となる。
そして、ステップ215で、ソレノイド制御弁68の駆動信号SlをOFFにし、ソレノイド制御弁68を遮断位置に復帰させ、軽負荷機器用コントロールバルブ32を中立位置に復帰させる。このステップ215が終了した後は、スタートへ戻る。
【0044】
また、ステップ200で停止ボタン83がONされなかった場合は、スタートへ戻る。
【0045】
また、以上図7〜図11を用いて説明した制御手順において、ON信号で始動した状態においてさらにON信号を受信した場合にはそのままの動作状態を続行し、OFF信号で停止した状態においてさらにOFF信号を受信した場合にはそのままの停止状態を続行するようになっている。
【0046】
なお、以上において、操作盤38が、破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段を構成し、操作盤38に設けられたモード選択スイッチ80が、破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を構成し、機器選択スイッチ81が、モード選択手段で単動モードを選択した場合に指示対象とする機器を破砕機を形成する各機器の中から選択する機器選択手段を構成し、始動ボタン82及び停止ボタン83が、モード選択手段で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止指示手段を構成する。
また、コントローラ90の機器制御部90b、ソレノイド制御弁60,68、パイロット管路58,59,65,66、コントロールバルブ29,32、導入管路53、ソレノイド制御弁39,40,41、油圧モータ23,24,25,26等が、指示手段からの指示信号に応じて破砕機を始動・停止させる動作制御手段を構成する。
さらに、機器制御部90bの実行する制御手順のうち、ステップ170、ステップ180、ステップ190、ステップ200、及びステップ210が、モード選択手段で連動モードが選択された場合に、破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段を構成し、そのうちステップ190が、破砕機の始動に際し、岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させる始動制御手段を構成し、ステップ210が、破砕機の停止に際し、岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位置する機器から順次停止させる停止制御手段を構成する。また、ステップ120、ステップ130、ステップ140、及びステップ150が、モード選択手段で単動モードが選択された場合に、破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段を構成する。
【0047】
以上のように構成した本実施形態の動作及び作用を、オペレータの操作例に沿って場合分けして以下に説明する。
【0048】
(1)機器始動
各機器を始動するときには、連動モード又は単動モードによる始動を行う。
【0049】
(1−A)連動始動
すなわち、破砕作業を始めるためにすべての機器をいちどに始動するときには、連動モードによる始動を行う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択スイッチ80を「連動」に合わせ、始動ボタン82を押せばよい。これにより、図7のステップ100、ステップ110、ステップ170、及びステップ180を経てステップ190が実行され、図10のステップ195〜ステップ198において、磁選機7、コンベア6、ジョークラッシャ3、フィーダ4の順序で順次始動する。これにより、操作ボタンを1つ1つ押していた従来のようにオペレータが細心の注意を払う必要はなくなるので、オペレータの始動操作を簡素化することができ、操作負担を軽減することができる。またこのように、ガラ5A,5Bの通過する順序と逆の順序で始動させることにより、一部の機器にガラが滞留し高負荷によってその機器の動作が停止するのを未然に防止できる。
なお、このようにしてすべての機器を始動させた後、誤って再度同様に始動ボタン82を押してしまった場合でも、最初の始動時に図10のステップ199でフラグが1になっているので、ステップ110、ステップ170、ステップ180を経て直接ステップ110に戻り、特に影響はなく各機器はそのままの動作を続行することができる。
また、このようにしてすべての機器を連動始動させた後、モード選択スイッチ80を「単動」にして始動ボタン82を押した場合は、図7のステップ110、ステップ120を経てステップ130が実行され、図8でステップ132、ステップ132、ステップ136、ステップ138のいずれかを介してステップ133、ステップ135、ステップ137、ステップ139のいずれかに移るが、既にすべての機器が動作中であるため特に影響はなく、上記同様にそのままの動作を続行する。
【0050】
(1−B)単動始動
すなわち、点検・動作確認・汚れ落とし等の所定の事情で、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7のうち1つを単独で始動するときには、単動モードによる始動を行う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択スイッチ80を「単動」に合わせ、かつ機器選択スイッチ81を始動したい機器に合わせた上で、始動ボタン82を押せばよい。これにより、図7のステップ100、ステップ110、及びステップ120を経てステップ130が実行され、図8のステップ133、ステップ135、ステップ137、及びステップ139のいずれかにおいて、対応する機器が単独で始動する。このように、必要に応じて、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を互いに別個独立して始動させることができるので、操作ボタンを押していた従来と同等の独立始動操作性を確保できる。
【0051】
(1−C)単動始動→単動始動(機器を追加)
すなわち、上記(1−B)のようにして1つの機器、例えばフィーダ4を始動させた後、これに加えて他の機器、例えばコンベア6を始動させるときには、単動モードによる始動をさらに行う。この場合、オペレータは、最初に操作盤38のモード選択スイッチ80を「単動」でかつ機器選択スイッチ81を「フィーダ」にして始動ボタン82を押しフィーダ4を始動させたが、モード選択スイッチ80は「単動」のまま機器選択スイッチ81を「コンベア」に切り換えて、もう1度始動ボタン82を押せばよい。これにより、図7のステップ100、ステップ110、ステップ120を経てステップ130が実行され、図8のステップ132、ステップ134、ステップ136を経てステップ137においてコンベア6が始動する。すなわち、従来と同等の独立始動操作性を確保できる。
【0052】
(1−D)単動始動→連動始動
すなわち、上記(1−B)のようにしてある1つの機器のみを始動して動作させている場合に、本格的に破砕作業を始めるために残りの機器も始動するときには、連動モードによる始動を行う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択スイッチ80を「連動」に切り換え、始動ボタン82を押せばよい。
例えば、磁選機7のみを始動して動作させていた場合は、図7のステップ100、ステップ110、ステップ170、及びステップ180を経てステップ190が実行され、図10のステップ191〜ステップ194を経て、ステップ195では磁選機7は既に始動しているので特に影響はなく、その後のステップ196、ステップ197、ステップ198で、コンベア6、ジョークラッシャ3、フィーダ4の順序で順次始動する。これにより、同様にオペレータの始動操作を従来より簡素化して負担を軽減でき、また、一部の機器にガラが滞留しトラブルが発生するのを未然に防止できる。
一方例えば、ジョークラッシャ3のみを始動し動作させていた場合は、図10のステップ191を経てステップ192でジョークラッシャ3を一旦停止させる。その後、ステップ193、ステップ194を経て、ステップ195でまず磁選機7が始動し、次にステップ196でコンベア6が始動し、その後ステップ197でジョークラッシャ3が再始動し、最後にステップ198でフィーダ4が始動する。このように、ガラ5A,5Bの流れで最下流でないジョークラッシャ3を一旦停止させ、その状態でジョークラッシャ3より下流側の磁選機7及びコンベア6を始動させることにより、この連動始動時に下流側のコンベア6等にガラが滞留しトラブルが発生するのを未然に防止し、円滑な連動始動を行うことができる。
【0053】
(2)機器停止
各機器を停止するときには、連動モード又は単動モードによる停止を行う。
【0054】
(2−A)連動始動→連動停止
すなわち、上記(1−A)のようにしてすべての機器を連動始動させた後、破砕作業を終了するためにすべての機器を停止させるときには、連動モードによる停止を行う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択スイッチ80は「連動」のまま、停止ボタン83を押せばよい。これにより、図7のステップ110、ステップ170、ステップ200を経てステップ210が実行され、図11のステップ211〜ステップ214において、フィーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6、磁選機7の順で順次停止する。この場合も、上記(1−A)同様、操作ボタンを1つ1つ押していた従来に比べてオペレータの停止操作を簡素化し負担を軽減することができ、またこのときガラ5A,5Bの通過する順序と同じ順序で停止させることにより、一部の機器にガラが滞留するのを未然に防止できる。
【0055】
(2−B)連動始動→単動停止(一部機器のみ停止)
すなわち、上記(1−A)のようにしてすべての機器を連動始動させた後、例えば一部でガラ5A,5Bの流れが滞留しその上流側にある機器のみを短時間だけ独立して停止させたいような場合、単動モードによる停止を行う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択スイッチ80を「単動」に切り換え、かつ機器選択スイッチ81をその停止させたい機器に合わせた上で、停止ボタン83を押せばよい。これにより、図7のステップ110、ステップ120、ステップ140を経てステップ150が実行され、図9のステップ152、ステップ154、ステップ156、ステップ158のいずれかにおいて、対応する機器が停止する。これにより、上記のような場合にガラ5A,5Bの流れを再び円滑に復帰させることができる。このように、連動モードで始動した後も、必要に応じて単動モードに切り換えてジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を互いに別個独立して停止させることができ、操作ボタンを1つ1つ押していた従来と同等の独立停止操作性を確保できる。
【0056】
(2−C)単動始動→単動停止
すなわち、上記(1−B)のようにして1つの機器を始動させた後、その機器を停止させるときには単動モードによる停止を行う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択スイッチ80は「単動」のまま、停止ボタン83を押せばよい。これにより、図7のステップ100、ステップ110、ステップ120、ステップ140を経てステップ150が実行され、図9のステップ151、ステップ153、ステップ155、ステップ157のいずれかを経てステップ152、ステップ154、ステップ156、ステップ158のいずれかにおいて、対応する機器が停止する。この場合も、上記(1−B)同様、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の停止を互いに別個独立して行うことができるので、従来と同等の独立停止操作性を確保できる。
【0057】
(2−D)単動始動(複数機器動作状態)→単動停止
すなわち、上記(1−C)のようにして複数の機器、例えばフィーダ4とコンベア6とが動作しているとき、それらのうち1つの機器例えばコンベア6のみを停止させるときには、単独モードによる停止を行う。この場合、オペレータは、モード選択スイッチ80は「単動」かつ機器選択スイッチ81は「コンベア」のまま、停止ボタン83を押せばよい。これにより、図7のステップ100、ステップ110、ステップ120、ステップ140を経てステップ150が実行され、図9のステップ151、ステップ153、ステップ155を経てステップ156においてコンベア6のみが停止する。すなわち、従来と同等の独立停止操作性を確保できる。
【0058】
(2−E)単動始動(複数機器動作状態)→連動停止
すなわち、上記(1−C)のようにして複数の機器、例えばフィーダ4とコンベア6とが動作しているとき、それら全部をいちどに停止させるときには、連動モードによる停止を行う。この場合、オペレータは、モード選択スイッチ80を「連動」に切り換えた上で、停止ボタン83を押せばよい。これにより、図7のステップ100、ステップ110、ステップ170、ステップ200を経てステップ210が実行され、図11のステップ211でまずフィーダ4が停止し、さらにステップ212を経てステップ213においてコンベア6が停止する。すなわち、このケースでは従来はフィーダスイッチとコンベアスイッチの2つのOFF操作が必要でかつ順番を間違わないように細心の注意を払う必要があったのに対し、それに比べてオペレータの操作を簡素化し、負担を軽減することができる。
【0059】
以上説明したように、本実施形態によれば、モード選択スイッチ80を「連動」に合わせ連動始動・連動停止を行うことによって、オペレータの操作負担を軽減できる。またこのとき、必要に応じてモード選択スイッチ80を「単独」に合わせれば単動始動・単動停止が可能であり、従来と同等の独立操作性を得ることができる。
【0060】
なお、上記実施形態においては、図7〜図11に示したフローにより連動・単動モードによる始動・停止を実行する制御手順を実現した。しかしながら、本発明による制御は、上記フローに必ずしも限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変形が可能である。
(a)連動始動における遅延時間の大小
上記実施形態においては、連動始動における順序を磁選機7→コンベア6→ジョークラッシャ3→フィーダ4の順に指定したが、各機器を始動させる間の遅延時間の大小については特に定めなかった。しかしながら、ジョークラッシャ3を始動させてからフィーダ4を始動させるまでの遅延時間を、他の機器間の遅延時間よりも相対的に大きく設定することが考えられる。この場合、以下のような効果がある。すなわち、一般に、ジョークラッシャ3等の破砕装置は重量物であり、慣性力が大きいため、始動後に破砕用油圧モータ24が十分な回転数に上がるまで時間がかかる場合がある。上記のようにジョークラッシャ3の始動からフィーダ4の始動までの遅延時間を多めにとることにより、このような場合でもフィーダ4の始動時には破砕用油圧モータ24の回転数が十分に上昇しているようにすることができるので、ジョークラッシャ3にフィーダ4からのガラが滞留するのを防止できる。
【0061】
(b)連動停止における遅延時間の大小
また、連動停止に関しても、上記実施形態では、その順序をフィーダ4→ジョークラッシャ3→コンベア6→磁選機7の順に指定したのみで、各機器を停止させる間の遅延時間の大小については特に定めなかった。これについても、上記同様に、▲1▼フィーダ4を停止させてからジョークラッシャ3を停止させるまでの遅延時間や、▲2▼ジョークラッシャ3を停止させてからコンベア6を停止させるまでの遅延時間を、他の機器間の遅延時間よりも相対的に大きく設定することが考えられる。この場合、それぞれ以下のような効果がある。
上記▲1▼の場合は、フィーダ4がまず停止しガラ5Aのジョークラッシャ3への供給が終了した後も、ジョークラッシャ3がしばらく動作し破砕を継続するので、ジョークラッシャ3内に既に供給されたガラ5Aを完全に破砕完了してジョークラッシャ3内を空にすることができる。したがって、次回の始動時にジョークラッシャ3内が空の状態で始動することができるので、残存ガラ5Aがジョークラッシャ3の始動を阻害するのを確実に防止し、円滑な始動を確保できる。
上記▲2▼の場合は、ジョークラッシャ3がまず停止しガラ5Bのコンベア6への落下が終了した後も、コンベア6がしばらく動作し運搬を継続するので、コンベア6上に既に落下し運搬途中であるガラ5Bを完全に破砕機1前方へ搬出完了しコンベア6上を空にすることができる。したがって、破砕作業終了後の自走走行時にコンベア6上から残存破砕ガラ5Bがこぼれ落ちるのを防止できる。また、次回の始動時にコンベア6上が空の状態で始動することができるので、残存ガラ5Bがコンベア6の運搬を支障するのを確実に防止できる。
【0062】
(c)単動始動→連動始動時の直前全機器停止
上記実施形態においては、上記(1−D)で説明したように、図10のステップ191、ステップ192、ステップ193でそれぞれフィーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6は一旦停止させるが、磁選機7については停止させない。これは、磁選機7はガラ5A,5Bの流れにおいて最下流に位置するため、必ずしも一旦停止させなくてもガラの滞留を防止できるからであった。しかしながら、円滑な連動始動をさらに確実に行いたい場合には、磁選機7も含めすべての機器を一旦停止させてもよい。この変形例を図12により説明する。
図12は、上記実施形態の図10に対応する図であり、連動始動制御を行うステップ190の詳細手順を示すものである。図10と異なるのは、ステップ193(コンベア6の停止)とステップ194(ソレノイド制御弁68を連通位置に切り換え)との間に、ステップ193Aを設け、磁選機用油圧モータ26に係わるソレノイド制御弁39の駆動信号SmをOFFにすることである。これにより、ソレノイド制御弁39を中立位置に復帰させて磁選機用油圧モータ26を停止させ、磁選機7のベルト15を停止させることができる。
【0063】
また、逆に、フィーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6、及び磁選機7のすべてについて一旦停止を行わないようにしてもよい。この場合は、単に図12からステップ191、ステップ192、ステップ193、ステップ193Aを省略し、ステップ180からステップ194に移行するようにすればよい。
【0064】
(d)連動始動→単動停止時の上流側機器停止
上記実施形態においては、連動始動後に単動停止を行う場合には、上記(2−B)で説明したように、機器選択スイッチ81で合わせた機器のみが停止するようになっていた。しかしこれに限られるものではなく、機器選択スイッチ81で合わせた機器とともにその機器よりガラ5A,5Bの流れで上流側にある機器をすべて停止させるようにしてもよい。この変形例を図13により説明する。
図13は、上記実施形態の図9に対応する図であり、単動停止制御を行うステップ150の詳細手順を示すものである。図9と異なるのは、ステップ151とステップ152との間、ステップ155とステップ156との間、ステップ157とステップ158との間に、ステップ151A及び151B、ステップ155A〜155C、ステップ157A〜157Dをそれぞれ設けたことである。
すなわち、ステップ151でジョークラッシャが選択されている場合には、ステップ151Aでフラグ=1であるかどうか(=連動始動後であるかどうか)を判定し、連動始動後である場合には、ステップ152でジョークラッシャ3を停止させする前にステップ151Bでまずフィーダ4を停止させる。
ステップ155でコンベアが選択されている場合には、同様にステップ155Aでフラグ=1かどうかを判定し、連動始動後の場合には、ステップ156でコンベア6を停止させる前にステップ155B及びステップ155Cでフィーダ4及びジョークラッシャ3をそれぞれ停止させる。
ステップ157で磁選機が選択されている場合には、同様に連動始動後の場合はステップ158で磁選機7を停止させる前にステップ157B、ステップ157C、及びステップ157Dで、フィーダ4、ジョークラッシャ3、及びコンベア6をそれぞれ停止させる。
【0065】
以上のように、機器選択スイッチ81で合わせた機器より上流側の機器も併せて停止させることにより、以下のような効果がある。
例えば、連動モードによって全機器を動作中にガラ5A,5Bの流れが一部で滞留したような場合、その滞留した機器を機器選択スイッチ81で選択して停止させると、その機器とともに上流側の機器すべてが停止するので、ガラ5A,5Bの流れを確実に円滑に復帰させることができる。また例えばある1つの機器に不具合が発生した場合、その機器を機器選択スイッチ81で選択して停止させるとその機器及び上流側の機器すべてが停止してその機器に対するガラ5A,5Bの流入がなくなるので、その機器の点検を円滑に行うことができる。
【0066】
(e)連動始動前の警報
上記実施形態においては、連動始動の際、そのことを周囲に何らかの手段で知らせることについて特に配慮されていなかったが、磁選機7→コンベア6→ジョークラッシャ3→フィーダ4の順に自動的に次々と機器が始動することから、安全確保の万全を期する意味で破砕機1の周囲に警報を発するようにしてもよい。この変形例を図14により説明する。
図14は、上記実施形態の図10に対応する図であり、ステップ191以降で連動始動を行う前に、ステップ190Aで周囲に警報を発するようにした点が異なる。すなわち、特に図示しないが、破砕機1の所定の箇所に警報装置を設け、連動始動を行う際にはこの警報装置から周囲に警報を発することにより、連動始動を予めオペレータ及び周囲に予告することができ、危険を確実に防止することができる。なお、このステップ190Aと上記警報装置とが、始動制御手段による対応する複数の機器の始動が行われる前に周囲に対し警報を発する警報手段を構成する。
【0067】
(f)その他
上記(a)〜(e)以外に、下記のような変形も可能である。
上記実施形態においては、連動始動の順序は磁選機7→コンベア6→ジョークラッシャ3→フィーダ4の順であり、連動停止の順序はフィーダ4→ジョークラッシャ3→コンベア6→磁選機7の順であったが、これに限られない。すなわち、磁選機7とコンベア6については、ガラ5bの流れの滞留防止の観点からは必ずしもこの順序にしなくてもよく、順序を逆にしてもよい。またこれら2つを同時に始動・停止するようにしてもよい。この場合も、ほぼ同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、破砕装置として動歯3aと固定歯3bとで破砕を行うジョークラッシャ3を備えた破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間にガラを挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャ)を備えた破砕機にも適用可能である。この場合には、フィーダ4を省略しても良い。ここの場合にも同様の効果を得る。
また、上記実施形態においては、第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流量について、圧力センサ78,79で検出したそれら第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出圧に応じて入力トルク制限制御を行ったが、これに限られない。例えば、コントロールバルブ29,30,31,32からタンク69へのタンクラインの最下流部に絞りを設け、その絞りの上流側の圧力を制御圧力としてレギュレータに導きその制御圧力に応じて吐出流量を絞る、いわゆるネガコン制御を行っても良い。この場合にも同様の効果を得る。
さらに、上記実施形態においては、破砕作業に関連する機器として、フィーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6、及び磁選機7の4つを設けたが、これに限られず、作業事情に応じて磁選機4を適宜省略しても良い。また逆にこれら4つに加えて、コンベア6の路程を長くするための補助コンベアをコンベア6の下流側(又は上流側)に設けたり、ガラの粒度に応じた選別を行うための振動スクリーンをジョークラッシャ3の下流側に設けてもよい。これらの場合にも同様の効果を得る。
また、上記実施形態においては、履帯9L,9Rを備え自走可能な破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、自走機能を持たない破砕機にも適用可能であり、この場合にも同様の効果を得る。
さらに、上記実施形態は、アクチュエータの駆動源として油圧を用いた油圧駆動装置の実施形態であったが、これに限られず、例えばアクチュエータとして電動モータを用いた破砕機の駆動装置であっても、本発明の概念が適用できることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、ガラの滞留を防止しつつ簡単な操作で各機器を始動・停止可能であり、オペレータの操作負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自走式破砕機の油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図2】図1の油圧駆動装置の適用対象である自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図3】図2中の側面部材を一部取り除いた状態で内部構造を示した側面図である。
【図4】破砕作業中における動作状態を表す説明図である。
【図5】操作盤の詳細構造を示す図である。
【図6】コントローラの機能を示すブロック図である。
【図7】図6に示す機器制御部で実行される制御手順を表すフローチャートである。
【図8】単動始動制御の詳細手順を表すフローチャートである。
【図9】単動停止制御の詳細手順を表すフローチャートである。
【図10】連動始動制御の詳細手順を表すフローチャートである。
【図11】連動停止制御の詳細手順を表すフローチャートである。
【図12】単動始動から連動始動を行うときの変形例の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】連動始動から単動停止を行うときの変形例の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】連動始動前に警報を発するときの変形例の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】従来の破砕機における操作ボタンの配置を示す図である。
【図16】従来の破砕機におけるスイッチON操作及びスイッチOFF操作の順序を説明する図である。
【符号の説明】
1 自走式破砕機
2 ホッパ
3 ジョークラッシャ
4 フィーダ
5A,B ガラ
6 コンベア
7 磁選機
23 フィーダ用油圧モータ(動作制御手段)
24 破砕用油圧モータ(動作制御手段)
25 コンベア用油圧モータ(動作制御手段)
26 磁選機用油圧モータ(動作制御手段)
29 破砕用コントロールバルブ(動作制御手段)
32 軽負荷機器用コントロールバルブ(動作制御手段)
38 操作盤(指示手段)
39〜41 ソレノイド制御弁(動作制御手段)
53 導入管路(動作制御手段)
58 パイロット管路(動作制御手段)
59 パイロット管路(動作制御手段)
60 ソレノイド制御弁(動作制御手段)
65 パイロット管路(動作制御手段)
66 パイロット管路(動作制御手段)
68 ソレノイド制御弁(動作制御手段)
80 モード選択スイッチ(モード選択手段)
81 機器選択スイッチ(機器選択手段)
82 始動ボタン(始動指示手段)
83 停止ボタン(停止指示手段)
90 コントローラ
90b 機器制御部(動作制御手段)

Claims (5)

  1. 少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
    前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
    前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
    前記連動制御手段は、前記破砕機の始動に際し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させる始動制御手段を備え、
    前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成する各機器のうち少なくとも1つが動作している状態で、前記連動モードが選択されたときにあっても前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させることを特徴とする破砕機の駆動装置。
  2. 少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
    前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
    前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
    前記連動制御手段は、前記破砕機の始動に際し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させる始動制御手段を備え、
    前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成する各機器のうち少なくとも1つが動作している状態で、前記連動モードが選択されたときに、前記動作している機器を一旦停止させた後に、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させることを特徴とする破砕機の駆動装置。
  3. 少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
    前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
    前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
    前記指示手段は、前記モード選択手段で単動モードを選択した場合に指示対象とする機器を前記破砕機を形成する各機器の中から選択する機器選択手段と、前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、
    前記単動制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択され前記破砕機を形成する機器の全てが動作している状態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されて前記始動・停止指示手段により停止が指示されたときには、前記機器選択手段で選択された機器のみを停止させることを特徴とする破砕機の駆動装置。
  4. 少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
    前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
    前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
    前記指示手段は、前記モード選択手段で単動モードを選択した場合に指示対象とする機器を前記破砕機を形成する各機器の中から選択する機器選択手段と、前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、
    前記単動制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択され前記破砕機を形成する機器の全てが動作している状態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選択されて前記始動・停止指示手段により停止が指示されたときに、前記機器選択手段で選択された機器とその機器より前記岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位置する機器とを停止させることを特徴とする破砕機の駆動装置。
  5. 少なくとも、ホッパから投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置において、
    前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を備えており、
    前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段とを有し、
    前記指示手段は、前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止ボタンを有し、かつ、前記モード選択手段は、前記連動モードを選択する位置と前記単動モードを選択する位置とに切換え可能なダイヤル式スイッチであることを特徴とする破砕機の駆動装置。
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