JP2000325822A - 自走式破砕機 - Google Patents

自走式破砕機

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JP2000325822A
JP2000325822A JP11143873A JP14387399A JP2000325822A JP 2000325822 A JP2000325822 A JP 2000325822A JP 11143873 A JP11143873 A JP 11143873A JP 14387399 A JP14387399 A JP 14387399A JP 2000325822 A JP2000325822 A JP 2000325822A
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crusher
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且良 那須
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光男 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】破砕作業中における走行動作を確実に防止する
ことにより安全性を向上できる自走式破砕機を提供す
る。 【解決手段】ジョークラッシャ3を含む複数の機器と、
無限軌道履帯8aと、エンジン42により駆動される油
圧ポンプ44,45と、前記複数の機器及び無限軌道履
帯8aを駆動する複数の機器用油圧モータ10,15,
17,18及び左・右走行用油圧モータ21,22とを
有する自走式破砕機において、走行用操作レバー52,
53の近傍に可動拘束部材152及びインターロックス
イッチ159を設け、第1位置ではレバー52,53に
係合して機械的に不動固定するとともに操作盤55によ
る機器用コントロールバルブ47,50,51の切換操
作を有効とし、第2位置ではレバー52,53への係合
を解放するとともに操作盤55による機器用コントロー
ルバルブ47,50,51の操作を無効とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョークラッシ
ャ、ロールクラッシャ、シュレッダ等、被破砕物を破砕
する破砕装置を備えた自走式破砕機に関し、更に詳しく
は、破砕作業中における走行動作を確実に防止すること
により安全性を向上できる自走式破砕機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】破砕機は、例えばビル解体時に搬出され
るコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファル
ト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建
設廃材、あるいは産業廃棄物等を、運搬する前にその作
業現場で所定の大きさに破砕することにより、廃材の再
利用、工事の円滑化、コスト削減等を図るものである。
【0003】この破砕機のうち、例えば自走式破砕機
は、左・右の無限軌道履帯を備えた走行体と、その上部
に設けられ、ホッパに投入された破砕原料を破砕装置へ
導くフィーダ、及びフィーダから供給された破砕原料を
所定の大きさに破砕する破砕装置を備えた破砕機本体
と、破砕装置で破砕され小さくなった破砕物を破砕機の
後方に運搬するコンベア(1次コンベア)と、この1次
コンベアの上方に設けられ1次コンベア上を運搬中の破
砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機と
を備えている。このとき、前記の無限軌道履帯、破砕装
置、フィーダ、1次コンベア、及び磁選機は、例えば、
それぞれに対応する油圧駆動のアクチュエータ、すなわ
ち左・右走行用油圧モータ、破砕用油圧モータ、フィー
ダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用
油圧モータによって駆動動作される。
【0004】このような自走式破砕機では、破砕機本体
に設けられた運転席の操作盤に、例えば「破砕装置」
「フィーダ」「コンベア」「磁選機」の操作ボタンが設
けられており、破砕作業を行うときには、操作者が各ボ
タンを押すことにより、原動機で駆動される油圧ポンプ
からの圧油を制御する制御弁装置からの圧油が前記破砕
用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧
モータ、及び磁選機用油圧モータにそれぞれ供給され、
前記破砕装置、フィーダ、1次コンベア、及び磁選機を
それぞれ動作させるようになっている。
【0005】また自走式破砕機を走行させる際には、前
記運転席に設けられた操作レバーを操作者が操作するこ
とにより、この操作レバーの操作に応動して、前記制御
弁装置からの圧油が前記左・右走行用油圧モータに供給
され、これによって前記左・右無限軌道履帯が駆動され
て所望の速度で走行できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の自走式破砕
機において、破砕作業時には、破砕機上部のホッパに投
入された被破砕物が、ホッパ下方のフィーダによって破
砕装置へ導かれ、この破砕装置で所定の大きさに破砕さ
れる。破砕された破砕物は、前記破砕装置下部の空間か
ら破砕装置下方の1次コンベア上に落下し、この1次コ
ンベアで運搬される。この運搬の途中で、1次コンベア
上方に配置された磁選機によって例えばコンクリート塊
に混入している鉄筋片等を吸着して取り除き、大きさが
ほぼ揃えられて最終的に破砕機の後部から搬出される。
【0007】このとき、一般に、前記ホッパへの被破砕
物の投入は、破砕機の傍らに別途配置した油圧ショベル
によって行うことが多い。さらに、破砕機の周囲には、
1次コンベアで破砕機後部から搬出された破砕物をさら
に遠くへ運搬する2次コンベアや破砕物の粒度をそろえ
るための篩手段等、周辺機器が別途配置される場合が多
い。これら周辺機器は、通常、破砕機の近傍に固定設置
されている。
【0008】以上のような作業事情のため、安全確保等
の観点から、破砕作業を行うときには必ず非走行状態と
し、逆に走行するときには破砕作業を行わないのが通常
である。
【0009】しかしながら、上記の従来技術では、破砕
作業中であっても、運転席の操作レバーを誤って操作す
ると、圧油が走行用油圧モータに供給されて左・右の無
限軌道履帯が駆動され、破砕機が動く可能性があり、安
全確保の点で改善の余地があった。
【0010】なお、自走式破砕機とは直接係わるもので
はないが、例えば特開平7−127104号公報には、
油圧ショベルの運転室に設けられた走行用操作レバーに
係合し該走行用操作レバーを機械的に不動固定すること
により、下部走行体の不用意な走行動作を防止するもの
が開示されている。
【0011】本発明の目的は、破砕作業中における走行
動作を確実に防止することにより安全性を向上できる自
走式破砕機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、ホッパから投入された被破砕物を
破砕する破砕装置を含む複数の機器と、走行手段と、原
動機により駆動される少なくとも1つの油圧ポンプと、
この油圧ポンプから吐出される圧油により前記複数の機
器及び前記走行手段をそれぞれ駆動する複数の機器用油
圧モータ及び走行用油圧モータと、前記油圧ポンプから
前記複数の機器用油圧モータ及び走行用油圧モータに供
給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の機器用制
御弁手段及び走行用制御弁手段と、前記複数の機器用制
御弁手段及び前記走行用制御弁手段をそれぞれ切換操作
する複数の機器用操作手段及び走行用操作手段とを有
し、かつ、前記複数の機器用油圧モータは、前記破砕装
置を駆動する破砕用油圧モータを含み、前記複数の機器
用制御弁手段は、前記油圧ポンプから前記破砕用油圧モ
ータに供給される圧油の方向・流量をそれぞれ制御する
破砕用制御弁手段を含む自走式破砕機において、前記走
行用操作手段の近傍に可動に併設され、一の動作位置で
は前記走行用操作手段に係合して該走行用操作手段を機
械的に不動固定するとともに前記機器用操作手段による
前記機器用制御弁手段の切換操作を有効とし、他の動作
位置では前記走行用操作手段への係合を解放するととも
に前記機器用操作手段による前記機器用制御弁手段の操
作を無効とするインターロック機構を有する。
【0013】自走式破砕機を走行させるときには、操作
者がインターロック機構を他の動作位置とすることによ
り、走行用操作手段を操作することで走行用制御弁手段
を切り換え可能となる。これにより、原動機で駆動され
る油圧ポンプからの圧油が走行用制御弁手段を介し走行
用油圧モータに供給され、走行手段が駆動動作されて自
走式破砕機が走行する。このとき、インターロック機構
は他の動作位置にあり、機器用操作手段による機器用制
御弁手段の切換操作は無効となっている。これにより、
この走行時に機器用制御弁手段は切り換えられることは
なく、破砕装置を含む各機器が動作することはない。
【0014】一方、破砕作業を行うときには、操作者
が、走行用操作手段の近傍に可動に併設されたインター
ロック機構を一の動作位置とすることにより、複数の機
器用操作手段を操作することで対応する機器用制御弁手
段を切り換え可能となる。これにより、原動機で駆動さ
れる油圧ポンプからの圧油が各機器用制御弁手段を介し
機器用油圧モータに供給され、破砕装置を含む各機器が
駆動動作され、破砕作業を行うことができる。このと
き、インターロック機構は一の動作位置にあって走行用
操作手段に係合しており、走行用操作手段は機械的に不
動固定されている。これにより、この破砕作業時に誤っ
て走行用操作手段に触れたとしても走行用操作手段は動
くことはないため、走行用制御弁手段は切り換えられる
ことはなく、走行手段が走行することはない。したがっ
て、破砕作業中における走行動作を確実に防止すること
ができ、安全性を向上できる。
【0015】また、例えば、運転席の操作盤にモード選
択スイッチを設けて、破砕モードを選択したときには走
行用操作手段による走行用制御弁手段の切換操作を例え
ば電気的に又は油圧的に無効とするとともに機器用操作
手段による機器用制御弁手段の切換操作を有効とし、走
行モードを選択したときには走行用操作手段による走行
用制御弁手段の切換操作を有効とするとともに機器用操
作手段による機器用制御弁手段の切換操作を無効とする
ような構造とした場合でも、破砕作業と走行とを同時に
行えないというインターロック機能は十分に得ることが
できる。しかしながら、操作者以外の第三者にとって
は、現在の状態が破砕作業が可能な状態なのか、走行が
可能な状態なのかは、操作盤に近寄ってモード選択スイ
ッチの切換位置を確認しなければ判別できない。そのた
め、走行モードの選択状態で操作者が破砕機を離れたと
きに、そうとは知らない第三者が誤って走行用操作手段
に触れた場合、思いもかけずに走行してしまう可能性が
ある。
【0016】これに対して、本発明においては、破砕作
業が可能な状態にあるか、走行が可能な状態にあるか
は、インターロック機構が一の動作位置にあるか他の動
作位置にあるか(つまり走行用操作手段が不動固定され
ているかどうか)によって、操作者以外の第三者にも一
見して一目瞭然である。したがって、上記のような第三
者の不用意な操作による走行の可能性を未然に防止でき
る。
【0017】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記機器用制御弁手段は、入力される駆動電流信号に応
じて切り換えられる電磁切換弁を含み、前記機器用操作
手段は、前記電磁切換弁に対し駆動電流信号を生成し出
力する操作スイッチ手段を含み、前記インターロック機
構は、前記走行用操作手段に係脱可能な拘束部材と、前
記操作スイッチ手段の駆動電流信号の電源を導通・遮断
可能なインターロックスイッチとを備え、前記一の動作
位置では前記拘束部材が前記走行用操作手段に係合して
該走行用操作手段を機械的に不動固定するとともに該拘
束部材が前記インターロックスイッチを前記駆動電流信
号の電源を導通させるように切り替え、前記他の動作位
置では前記拘束部材が前記走行用操作手段から離脱して
前記走行用操作手段を解放するとともに該拘束部材が前
記インターロックスイッチを前記駆動電流信号の電源を
遮断するように切り替える。
【0018】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記走行用操作手段は手動操作可能な操作レバーを含
み、前記拘束部材は、前記操作レバーの近傍において略
水平方向の軸まわりに回動可能に配置されている。
【0019】(4)上記(1)において、好ましくは、
前記走行用操作手段は、操作者が搭乗する運転席に設け
られており、前記インターロック機構は、前記他の動作
位置では前記運転席への操作者の乗降を支障するように
構成されている。
【0020】自走式破砕機を用いた破砕作業の際は、通
常、破砕機へ被破砕物を投入する油圧ショベルの操作者
が、破砕機の操作者を兼任することが多い。すなわち、
まず、操作者が自走式破砕機の運転席で走行用操作手段
を操作して破砕機を走行させ、作業現場内での所定位置
まで移動し、その移動が完了した後、運転席の機器用操
作手段を操作し破砕装置等の機器を起動する。その後、
運転席から降りて油圧ショベルに搭乗し、油圧ショベル
を操作して被破砕物を破砕機のホッパへ投入し、破砕作
業を開始する。
【0021】ここで、本発明においては、インターロッ
ク機構が他の動作位置では運転席への操作者の乗降を支
障することにより、上記のように破砕装置等の機器起動
後に操作者が運転席から降りようとする場合には、必ず
インターロック機構を一の動作位置にしなければならな
くなるため、必然的に走行動作は不可能となる。したが
ってこの場合、破砕作業中における走行動作をさらに確
実に防止することができ、安全性をさらに向上できる。
またこのとき、操作者が運転席を離れている間に、操作
者以外の第三者が運転席に乗ろうとしても、必ず走行動
作は不可能な状態となっているため、上記(1)で説明
した第三者による不用意な走行動作もさらに確実に防止
できる。
【0022】さらに、インターロック機構の位置に関係
なく操作者が運転席へ乗降可能である場合には、操作者
がインターロック機構を他の動作位置にしたまま運転席
へ乗降しようとして誤って身体の一部が走行レバーに触
れた場合、自走式破砕機が走行動作する可能性が考えら
れなくはないが、本発明においては、このような不用意
な走行動作も未然に防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式破砕機の一
実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の
一実施の形態による自走式破砕機の全体構造を表す側面
図であり、図2は、図1に示した自走式破砕機の上面図
であり、図3は、図1中III−III断面で見た断面図であ
る。
【0024】これら図1〜図3において、自走式破砕機
1は、近年の廃棄物再利用促進の背景に基づく小型化の
ニーズに対応し、例えば総重量が10トン程度になって
おり、10トン積みのトラック(好ましくはトレーラで
ない単車型のトラック)に積載し運搬可能で輸送性を向
上させたものとなっている。
【0025】また、自走式破砕機1は、油圧ショベルの
バケット等により被破砕物が投入され、その被破砕物を
受け入れるホッパ2、側断面形状が略V字形をなしホッ
パ2に受け入れた被破砕物を所定の大きさに破砕する破
砕装置、例えばジョークラッシャ3、ホッパ2に受け入
れた被破砕物をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィ
ーダ4を備えた破砕機本体7と、前記ジョークラッシャ
3で破砕され小さくなった破砕物を破砕機1の後方側
(図1及び図2中右側)に運搬し搬出するコンベア(1
次コンベア)5と、及びこのコンベア5の上方に設けら
れコンベア5上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁
気的に吸引除去する磁選機6と、前記破砕機本体7の下
方に設けられ左・右の無限軌道履帯8a及びトラックフ
レーム9を備えた走行体8とを有する。
【0026】ホッパ2及びフィーダ4は、トラックフレ
ーム9の長手方向前方側(詳細にはトラックフレーム9
の破砕機取付け部9Aの長手方向前方側、すなわち図1
及び図2中左側)端部の上方に位置している。
【0027】ジョークラッシャ3は、ホッパ2及びフィ
ーダ4よりも後方側(図1及び図2中右側)に位置して
おり、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9
の長手方向(図1及び図2中左右方向)中間部上に搭載
されている。このとき、クラッシャ用油圧モータ10で
発生した駆動力をベルト11を介してフライホイール1
2に伝達し、さらにフライホイール12に伝達された駆
動力を公知の変換機構で動歯3a(図2参照)の揺動運
動に変換し、この動歯3aを固定歯3b(同)に対して
前後に揺動させることにより、フィーダ4より供給され
た被破砕物を所定の大きさに破砕するようになってい
る。また、このジョークラッシャ3の上方及び側方はハ
ウジング13に覆われているが、ハウジング13の上側
部分には開閉可能なカバー14が設けられ、これを開く
ことにより図2に示すように上方(直上方及び側方側・
前後方向側上方を含む)からジョークラッシャ3内部を
視認できるようになっている。
【0028】フィーダ4は、図1及び図2に示すよう
に、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左
右方向)前方側(図1及び図2中左側)端部に支柱16
aを介して設けたフィーダフレーム16上に搭載されて
おり、その略直上にホッパ2が位置している。このフィ
ーダ4は、いわゆるグリズリフィーダと称されるもので
あり、フィーダ用油圧モータ15で発生した駆動力によ
って、ホッパ2からの被破砕物を載置する複数枚(この
例では2枚)の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振
する。これによってホッパ2に投入された被破砕物を順
次ジョークラッシャ3に搬送供給する(=搬送機能)と
ともに、その搬送中において被破砕物に付着した細かい
土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間から下方に落
下させ、シュート4bを介しコンベア5上に導入するよ
うになっている。すなわち、鋸歯状プレート4aの鋸歯
の隙間の大きさよりも小さな粒度の被破砕物をふるい落
とすことにより、上記隙間の大きさ以上の粒度の被破砕
物を選別するという選別機能も併せて備えている。
【0029】コンベア5は、コンベア用油圧モータ17
によってベルト5aを駆動し、これによってジョークラ
ッシャ3からベルト5a上に落下してきた破砕物を運搬
するようになっている。
【0030】磁選機6は、支持部材6bを介し、前述の
パワーユニット32に取り付けられており、前記のコン
ベアベルト5aの上方にこのコンベアベルト5aと略直
交するように配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用
油圧モータ18によって磁力発生手段(図示せず)まわ
りに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベ
ルト6a越しに作用させて磁性物をベルト6aに吸着さ
せた後、コンベアベルト5aと略直交する方向に運搬し
てそのコンベアベルト5aの側方に落下させるようにな
っている。
【0031】無限軌道履帯8aはそれぞれ、走行体8に
設けられた駆動輪19とアイドラ20との間に掛け渡さ
れており、駆動輪19側に設けられた左・右走行用油圧
モータ21,22(22は後述の図6参照)によって駆
動力が与えられることにより破砕機1を走行させるよう
になっている。
【0032】トラックフレーム9は、略長方形の枠体に
よって形成された上記目的を達成するために、本発明は
破砕機取付け部9Aと、この破砕機取付け部9Aの下方
に設けられ、左・右下部に前記無限軌道履帯8aを設け
た脚部9Bとから構成されている。そして、破砕機取付
け部9Aの長手方向後方側(図1,図2中右側)端部の
上部には、パワーユニット32の基礎下部構造をなすパ
ワーユニットフレーム32aを搭載している(図1参
照)。
【0033】パワーユニット32は、前述のようにトラ
ックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向後方側(図
1及び図2中右側)端部に設けられ、ジョークラッシャ
3よりさらに後方側(図1及び図2中右側)に位置して
いる。そして、前記のクラッシャ用油圧モータ10、フ
ィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、
磁選機用油圧モータ18、左・右走行用油圧モータ2
1,22等の油圧アクチュエータへの圧油を吐出する油
圧ポンプ44,45(後述の図8参照)と、前記油圧ポ
ンプ44,45を駆動する原動機としてのエンジン43
(同)と、これら油圧ポンプ44,45から前記油圧ア
クチュエータへ供給される圧油の方向・流量を制御する
第1及び第2弁グループ57,59(同)を備えたコン
トロールバルブ装置(図示せず)と、給油口34aを備
えた前記エンジン43の燃料タンク34と、給油口35
aを備えた作動油タンク35とを内蔵している。
【0034】このパワーユニット32において、エンジ
ンカバー36の下方にあるエンジン43を起動すると、
上記のように油圧ポンプ44,45が駆動される。その
一方、その駆動力によって、エンジン43の冷却風(後
述する)上流側に設けたファン(図示せず)が回転し、
外部の空気が吸気孔37からパワーユニット32内部空
間に導入され、冷却風となってラジエータ(図2にその
冷却水点検口38を示す)を冷却した後、ファンに流入
する。さらにファンから吹き出された冷却風は、エンジ
ン43、マフラ(図示せず)、油圧ポンプ44,45等
を冷却した後、排気孔39から大気放出される。またこ
のとき、エンジン43からの排気ガスは、エンジン43
の排気マニホールド(図示せず)からマフラに流入して
消音された後、マフラに接続された排気ガス管40から
大気中に放出される。なお41は、エンジン43への吸
入空気を清浄化するエアクリーナの吸入口である。
【0035】また、パワーユニット32の前方側(図2
中左側)には、操作者が搭乗する運転席42が併設され
ており、操作者がこの運転席42に立つ(図1参照)こ
とにより、破砕作業中においてフィーダ4による被破砕
物の供給状況やジョークラッシャ3による破砕状況を監
視することができるようになっている。なお、前記のト
ラックフレーム破砕機取付け部9Aには、前記運転席4
2への乗り降りのための足場となる補助ステップ9Aa
が取り付けられている。
【0036】さらに、運転席42には、破砕機1を前方
又は後方へ自走させるための左・右走行用操作レバー5
2,53が設けられている。図4(a)は、これら左・
右走行用操作レバー52,53付近の詳細構造を表す図
2の部分拡大図であり、図4(b)は、図4(a)中B
方向から見た一部断面で表す正面図である。
【0037】これら図4(a)、図4(b)において、
これら左・右走行用操作レバー52,53は、ベアリン
グ機構60,66によって運転席42の床面42Aに対
し回動自在に設けられている。このとき、これら左・右
走行用操作レバー52,53の近傍には、これら操作レ
バー52,53に係脱可能な可動拘束部材152が設け
られている。
【0038】この可動拘束部材152は、操作レバー5
2,53を挟み込むU字状溝152aAを備えた略L字
板形状の係合部152aと、この係合部152aの下部
両側にそれぞれ設けられた耳部152bA,152bB
とから構成されている。これら耳部152bA,152
bBは、運転席床面42Aに載置固定された略コの字型
(図4(a)参照)のブラケット153に対し、回転軸
154まわりに回動自在に支持されている。これによ
り、可動拘束部材152は、図4(b)中実線で示す第
1位置と、二点鎖線で示す第2位置との間を図4(b)
中矢印アで示すように可動となっている。すなわち、可
動拘束部材152は、第1位置では左・右走行用操作レ
バー52,53に係合してそれらを機械的に不動固定
し、回転軸154まわりに回動させ跳ね上げた第2位置
では前記の左・右走行用操作レバー52,53への係合
を解放するようになっている。なお、可動拘束部材15
2は、第1位置では、係合部152aの二股形状先端部
152aB,152aBがそれぞれ、運転席床面42A
に立設された受け部材158の中央突起部158a両側
に位置する着座面158b,158bに着座するように
なっている。
【0039】またこのとき、可動拘束部材係合部152
aの前記略L字形状の内周には略丸棒状のばね固定部材
155が固定され、ブラケット耳部152bAにも略丸
棒状のばね固定部材156が固定され、これらばね固定
部材155,156間に例えばらせん状のばね157が
掛け渡され固定されている。これにより、可動拘束部材
152の上記第1位置及び第2位置相互間の回動動作を
円滑にするとともに、相互の位置での振動等によるフラ
ツキを防止している。
【0040】さらにこのとき、ブラケット153内に
は、走行動作と破砕作業とのいずれか一方を選択的に機
能させるためのインターロックスイッチ159が設けら
れ、後述のように可動拘束部材152の動作に応じてス
イッチが切り換えられるようになっている。このインタ
ーロックスイッチ159の詳細構造を表す水平断面図を
図5に示す。
【0041】図5において、インターロックスイッチ1
59は、回路189a(後述)及び回路189b(同)
の一部をそれぞれなす電気配線189aA及び189b
Aを導通・遮断するものであり、この種のスイッチとし
て公知のものである。すなわち、インターロックスイッ
チ159は、前記の電気配線189aA,189bAに
例えばハンダ付け等によりそれぞれ接続固定された導電
部159aA,159aBと、これら導電部159a
A,159aBに当接・離脱して導通・遮断する接触プ
レート部159bと、この接触プレート部159bを外
周部に固定した可動軸159cと、この可動軸159c
に嵌合されたEリング159dに当接して可動軸159
cを図5中左方へ付勢するリターンスプリング159e
と、前記の接触プレート部159bを図5中右方へ付勢
するコンタクトスプリング159fと、可動軸159c
の先端部近傍に嵌合されるUパッキン159gと、電気
配線189aA,189aB及び導電部159aA,1
59aBの後端部(図5中右端部)を内包するガードカ
バー159hと、導電部159aA,159aBの中間
部を内包するターミナルベース159iと、導電部15
9aA,159aB前端部(図5中左端部)、可動軸1
59c、及び接触プレート部159b等を内包するハウ
ジング159jと、ハウジング159jの内周側にター
ミナルベース159iとの位置決めのために設けられた
スペーサ159kと、ターミナルベース159iの外周
部に設けられたOリング159mとを備えている。
【0042】そして、上記構造により、可動軸159c
の先端部159cAが図5中右方向へ押されると、その
押されている間だけ、リターンスプリング159eの付
勢力に抗して可動軸159c及び接触プレート部159
bが図5中右方へ移動し、接触プレート部159bが導
電部159aA,159aBに当接してこれらを導通さ
せるようになっている。また、上記の右方向への押圧力
を除去すると、リターンスプリング159eの作用によ
って可動軸159c及び接触プレート部159bが図5
中左方へ移動し、接触プレート部159bが導電部15
9aA,159aBから離間してこれらを遮断するよう
になっている。
【0043】以上の可動拘束部材152及びインターロ
ックスイッチ159の構造により、可動拘束部材152
が第1位置になると、左・右走行用操作レバー52,5
3に係合してそれらを機械的に不動固定するとともに、
係合部152aの下端部152aCが上記のインターロ
ックスイッチ159の可動軸159cを図5中右方へ押
し導電部159aA,159aBを導通させるようにな
っている。また可動拘束部材152が第2位置になる
と、左・右走行用操作レバー52,53への上記係合を
解放するとともに、係合部152aの下端部152aC
が上記のインターロックスイッチ可動軸159cから離
間し導電部159aA,159aBを遮断するようにな
っている。
【0044】ここで、上記ジョークラッシャ3、フィー
ダ4、コンベア5、磁選機6、及び走行体8は、この自
走式破砕機1に備えられる油圧駆動装置によって駆動さ
れる被駆動部材を構成している。
【0045】図6、図7、及び図8は、本発明の自走式
破砕機1の一実施の形態に備えられたその油圧駆動装置
を表す油圧回路図である。
【0046】これら図6〜図8において、油圧駆動装置
は、エンジン43と、このエンジン43によって駆動さ
れる可変容量型の第1油圧ポンプ44及び第2油圧ポン
プ45と、同様にエンジン43によって駆動される固定
容量型のパイロットポンプ46と、第1及び第2油圧ポ
ンプ44,45から吐出される圧油がそれぞれ供給され
る前記油圧モータ10,15,17,18,21,22
と、第1及び第2油圧ポンプ44,45からそれら油圧
モータ10,15,17,18,21,22に供給され
る圧油の流れ(方向及び流量、若しくは流量のみ)を制
御する5つのコントロールバルブ47,48,49,5
0,51と、左・右走行用コントロールバルブ48,4
9(後述)をそれぞれ手動で切り換え操作するための前
記左・右走行用操作レバー52,53と、破砕機本体7
のいずれか(例えば前記の運転席42内)に設けられ、
ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁
選機6の始動・停止を操作者が指示入力して操作するた
めの操作盤55とを有している。
【0047】6つの油圧モータ10,15,17,1
8,21,22は、前述のように、フィーダ4動作用の
駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ15、ジョ
ークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上記破砕用油
圧モータ10、コンベア5動作用の駆動力を発生する上
記コンベア用油圧モータ17、磁選機6動作用の駆動力
を発生する上記磁選機用油圧モータ18、及び左・右無
限軌道履帯8aへの駆動力を発生する上記左・右走行油
圧モータ21,22とから構成されている。
【0048】コントロールバルブ47〜51は、2位置
切換弁又は3位置切換弁であり、破砕用油圧モータ10
に接続された破砕用コントロールバルブ47と、左走行
油圧モータ21に接続された左走行用コントロールバル
ブ48と、右走行油圧モータ22に接続された右走行用
コントロールバルブ49と、フィーダ用油圧モータ15
に接続されたフィーダ用コントロールバルブ50と、コ
ンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18に
接続されたコンベア・磁選機用コントロールバルブ51
とから構成されている。
【0049】第1及び第2油圧ポンプ44,45のう
ち、第1油圧ポンプ44は、左走行用コントロールバル
ブ48及び破砕用コントロールバルブ47を介して左走
行用油圧モータ21及び破砕用油圧モータ10へ供給す
るための圧油を吐出するようになっている。これらコン
トロールバルブ47,48はいずれも、対応する油圧モ
ータ10,21への圧油の方向及び流量を制御可能な3
位置切換弁となっており、第1油圧ポンプ44の吐出管
路56に接続されたセンターライン57aを備え1つの
バルブユニットとして形成された第1弁グループ57に
おいて、上流側から、左走行用コントロールバルブ4
8、破砕用コントロールバルブ47の順序で配置されて
いる。なお、センターライン57aは、最下流側の破砕
用コントロールバルブ47の下流側で閉止されている。
【0050】左走行用コントロールバルブ48は、前述
のように操作レバー52を用いて操作される手動操作弁
である。例えば、運転席42において、可動拘束部材1
52を前述した図4(b)中二点鎖線のように跳ね上げ
た第2の位置にした後、操作レバー52を前方(又は後
方、以下、対応関係同じ)に操作すると、ベアリング機
構60(前述の図4(a)及び図4(b)参照)の回動
自在支持機能によって操作レバー52の下端部52a
(同)は後方側(又は前方側)に動く。この動きが、操
作レバー下端部52aにジョイントボール61(図4
(a)及び図4(b)参照)を介し接続されたワイヤー
ロープ(図示せず)に伝達される。このワイヤーロープ
の一端がコントロールバルブ48のスプール(図示せ
ず)に接続されており、ワイヤーロープに伝達された前
記の動きがコントロールバルブ48のスプールに伝達さ
れる結果、コントロールバルブ48が図7中下方の切換
位置48A(又は図7中上方の切換位置48B)に切り
換えられる。
【0051】これにより、センターライン57aからの
圧油は、切換位置48A(又は切換位置48B)に備え
られた絞り手段48Aa(又は絞り手段48Ba)か
ら、これに接続する管路62、この管路62に設けられ
た圧力制御弁63(詳細は後述)、切換位置48Aに備
えられたポート48Ab(又は切換位置48Bに備えら
れたポート48Bb)、及びこのポート48Ab(又は
ポート48Bb)に接続する前進用供給管路64(又は
後進用供給管路65)を経て、左走行用油圧モータ21
に供給され、このモータ21が順方向(又は逆方向)に
駆動される。操作レバー52を中立位置に戻すと、コン
トロールバルブ48がばね48Ac,48Bcの付勢力
で図7に示す中立位置に復帰し、センターライン57a
と前進用供給管路64及び後進用供給管路65は遮断さ
れ、これによって左走行用油圧モータ21は停止する。
【0052】破砕用コントロールバルブ47は、その駆
動部47a,47bに、パイロット管路72,73,7
4a,74bを介してパイロットポンプ46からのパイ
ロット圧がそれぞれ導かれる。このときその駆動部47
a,47bには、コントローラ75からの駆動信号Scr
で駆動されるソレノイド制御弁76a,76bがそれぞ
れ設けられている。これらソレノイド制御弁76a,7
6bはその駆動信号Scrの入力に応じて切り換えられ、
パイロット管路74a,74bからのパイロット圧を駆
動部47a,47bに導くようになっている。すなわ
ち、駆動信号Scrがジョークラッシャ3の正転(又は逆
転、以下、対応関係同じ)に対応する信号になると、ソ
レノイド制御弁76a(又はソレノイド制御弁76b)
が開き状態になると共にソレノイド制御弁76b(又は
ソレノイド制御弁76a)が閉じ状態に駆動され、パイ
ロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部47a
(又は駆動部47b)に導き、これによって破砕用コン
トロールバルブ47が図7中下側の切換位置47A(又
は上側の切換位置47B)に切り換えられる。
【0053】これにより、センターライン57aからの
圧油は、切換位置47A(又は切換位置47B)に備え
られた絞り手段47Aa(又は絞り手段47Ba)か
ら、これに接続する管路77、この管路77に設けられ
た圧力制御弁78(詳細は後述)、切換位置47Aに備
えられたポート47Ab(又は切換位置47Bに備えら
れたポート47Bb)、及びこのポート47Ab(又は
ポート47Bb)に接続する正転用供給管路79(又は
後進用供給管路80)を経て、破砕用油圧モータ10に
供給され、このモータ10が順方向(又は逆方向)に駆
動される。
【0054】駆動信号Scrがジョークラッシャ3の停止
に対応する信号になると、ソレノイド制御弁76a,7
6bはともに閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ
47がばね47Ac,47Bcの付勢力で図7に示す中
立位置に復帰し、破砕用油圧モータ10は停止する。
【0055】ここで、前述した管路62,77に設けた
圧力制御弁63,78に係わる機能について説明する。
【0056】左走行用コントロールバルブ48の切換位
置48Aの前記ポート48Ab(又は切換位置48Bの
ポート48Bb)、及び破砕用コントロールバルブ47
の切換位置47Aのポート47Ab(又は切換位置47
Bのポート47Bb)には、それぞれ、対応する左走行
用油圧モータ21、破砕用油圧モータ10の負荷圧力を
それぞれ検出するための負荷検出ポート48Ad(又は
負荷検出ポート48Bd)、負荷検出ポート47Ad
(又は負荷検出ポート47Bd)が連通されている。こ
のとき、負荷検出ポート48Ad(又は負荷検出ポート
48Bd)は負荷検出管路81に接続しており、負荷検
出ポート47Ad(又は負荷検出ポート47Bd)は負
荷検出管路83に接続している。
【0057】ここで、左走行用油圧モータ21の負荷圧
力が導かれる前記負荷検出管路81と、破砕用油圧モー
タ10の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路83と
は、シャトル弁86を介して最大負荷検出管路87に接
続され、シャトル弁86で選択された高圧側の負荷圧力
が最大負荷圧力として最大負荷検出管路87に導かれる
ようになっている。
【0058】そして、この最大負荷検出管路87に導か
れた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路87に接続する
管路88,89及び管路91を介して、対応する前記圧
力制御弁63,78の一方側にそれぞれ伝達される。こ
のとき、圧力制御弁63,78の他方側には前記の管路
62,77内の圧力、すなわち絞り手段48Aa,47
Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力が導かれ
ている。
【0059】以上により、圧力制御弁63,78は、コ
ントロールバルブ48,47の絞り手段48Aa,47
Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力と、左走
行用油圧モータ21及び破砕用油圧モータ10のうちの
最大負荷圧力との差圧に応答して作動し、各油圧モータ
21,10の負荷圧力の変化にかかわらず、前記の差圧
を一定値に保持するようになっている。すなわち、絞り
手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の
下流側圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね63a,
78aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0060】一方、第1油圧ポンプ44の吐出管路56
に接続したセンターライン57aから分岐した管路92
には、ばね93aを備えたアンロード弁93が設けられ
ている。このアンロード弁93の一方側には、最大負荷
検出管路87、前記の管路88、及びこの管路88に接
続した管路94を介し、最大負荷圧力が導かれており、
またアンロード弁93の他方側には、管路92内の圧力
(すなわち第1油圧ポンプ44の吐出圧)が導かれてい
る。これにより、アンロード弁93は、管路92及びセ
ンターライン57a内に導かれる第1油圧ポンプ44の
吐出圧を、前記の最大負荷圧力よりもばね93aによる
設定圧分だけ高くするようになっている。なお、管路9
2のアンロード弁93より下流側はタンクライン35a
を介してタンク35に接続されているが、その管路92
下流側と、最大負荷圧力が導かれる前記の管路94との
間にはリリーフ弁97が設けられ、前記の最大負荷検出
管路87及び管路88,89,91,94内の最大圧力
をばね97aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るよ
うになっている。
【0061】以上説明した、圧力制御弁63,78によ
る絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47B
a)の下流側圧力と最大負荷圧力との間の制御、及びア
ンロード弁93による第1油圧ポンプ44吐出圧と最大
負荷圧力との間の制御により、結果として、第1油圧ポ
ンプ44の吐出圧と、絞り手段48Aa,47Aa(又
は48Ba,47Ba)の下流側圧力との差が、一定に
保持されることとなる。すなわち、絞り手段48Aa,
47Aa(又は48Ba,47Ba)の前後差圧を一定
とする圧力補償機能を果たすこととなる。これにより、
各油圧モータ21,10の負荷圧力の変化にかかわら
ず、コントロールバルブ48,47の開度に応じた流量
の圧油を対応する油圧モータに供給できるようになって
いる。
【0062】一方、第1及び第2油圧ポンプ44,45
のうち、第2油圧ポンプ45は、右走行用コントロール
バルブ49、コンベア・磁選機用コントロールバルブ5
1及びフィーダ用コントロールバルブ50を介し、右走
行用油圧モータ22と、コンベア用油圧モータ17及び
磁選機用油圧モータ18と、フィーダ用油圧モータ15
とへ供給するための圧油を吐出するようになっている。
これらコントロールバルブ49,51,50のうち右走
行用コントロールバルブ49は、対応する右走行用油圧
モータ22への圧油の方向及び流量を制御可能な3位置
切換弁となっており、コンベア・磁選機用コントロール
バルブ51及びフィーダ用コントロールバルブ50はい
ずれも、対応するコンベア用油圧モータ17及び磁選機
用油圧モータ18、フィーダ用油圧モータ15への圧油
の流量を制御可能な2位置切換弁となっている。そし
て、第2油圧ポンプ45の吐出管路58に接続されたセ
ンターライン59aを備え1つのバルブユニットとして
形成された第2弁グループ59において、上流側から、
右走行用コントロールバルブ49、コンベア・磁選機用
コントロールバルブ51、フィーダ用コントロールバル
ブ50の順序で配置されている。なお、センターライン
59aは、最下流側のフィーダ用コントロールバルブ5
0の下流側で閉止されている。
【0063】右走行用コントロールバルブ49は、上記
左走行用コントロールバルブ48同様、操作レバー53
を用いて操作される手動操作弁である。すなわち、前述
した操作レバー52と同様、操作レバー53について
も、その操作がベアリング機構66(図4(a)及び図
4(b)参照)を介した操作レバー下端部53a(同)
の前後運動となり、この動きが、ジョイントボール67
(同)、ワイヤーロープを介してコントロールバルブ4
9のスプールに伝達され、図6中下方の切換位置49A
(又は上方の49B)に切り換えられる。センターライ
ン57aからの圧油は、切換位置49A(又は切換位置
49B)の絞り手段49Aa(又は絞り手段49Ba)
から、管路68、圧力制御弁69(詳細は後述)、ポー
ト49Ab(又はポート49Bb)、及び前進用供給管
路70(又は後進用供給管路71)を経て、右走行用油
圧モータ22に供給され順方向(又は逆方向)に駆動さ
れる。操作レバー53を中立位置に戻すとコントロール
バルブ49がばね49Ac,49Bcの付勢力で図6に
示す中立位置に復帰し、右走行用油圧モータ22は停止
する。
【0064】フィーダ用コントロールバルブ50は、そ
の駆動部50aに、前記のパイロット管路72,11
7、及びパイロット管路124を介してパイロットポン
プ46からのパイロット圧が導かれる。このときその駆
動部50aには、コントローラ75からの駆動信号Sf
で駆動されるソレノイド制御弁125が設けられてい
る。このソレノイド制御弁125はその駆動信号Sfの
入力に応じて切り換えられ、パイロット管路124から
のパイロット圧を駆動部50aに導くようになってい
る。すなわち、駆動信号Sfがフィーダ4を動作させる
ON信号になると、ソレノイド制御弁125が開き状態
に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧
を駆動部50aに導き、これによってフィーダ用コント
ロールバルブ50が図6中下側の連通位置50Aに切り
換えられる。これにより、センターライン59aからの
圧油は、切換位置50Aに備えられた絞り手段50Aa
から、これに接続する管路126、この管路126に設
けられた圧力制御弁127(詳細は後述)、切換位置5
0Aに備えられたポート50Ab、及びこのポート50
Abに接続する供給管路128を経て、フィーダ用油圧
モータ15に供給され、この油圧モータ15が駆動され
る。駆動信号Sfがフィーダ4の停止に対応するOFF
信号になると、ソレノイド制御弁125は閉じ状態に駆
動され、コントロールバルブ50がばね50bの付勢力
で図6に示す遮断位置に復帰し、フィーダ用油圧モータ
15は停止する。
【0065】コンベア・磁選機用コントロールバルブ5
1は、上記フィーダ用コントロールバルブ50同様、そ
の駆動部51aに前記パイロット管路124を介しパイ
ロット圧が導かれ、駆動部51aにはコントローラ75
からの駆動信号Scomで駆動されるソレノイド制御弁1
29が設けられる。ソレノイド制御弁129は、駆動信
号Scomがコンベア5及び磁選機6を動作させるON信
号になると、開き状態に駆動され、パイロットポンプ4
6からのパイロット圧を駆動部51aに導き、これによ
ってコンベア・磁選機用コントロールバルブ51が図6
中下側の連通位置51Aに切り換えられる。これによ
り、センターライン59aからの圧油が、切換位置51
Aの絞り手段51Aaから、管路130、圧力制御弁1
31(詳細は後述)、切換位置51Aのポート51A
b、及びこのポート51Abに接続するコンベア用供給
管路132を介しコンベア用油圧モータ17に供給さ
れ、さらに磁選機用供給管路133を介し磁選機用油圧
モータ18に供給され、それら油圧モータ17,18が
ともに駆動される。駆動信号Scomがコンベア5及び磁
選機6の停止に対応するOFF信号になると、ソレノイ
ド制御弁129は閉じ状態に駆動され、コントロールバ
ルブ51がばね51bの付勢力で図6に示す遮断位置に
復帰し、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モ
ータ18は停止する。
【0066】なお、前記管路68,126,130に設
けた前記圧力制御弁69,127,131に係わる機能
は、前述した第1弁グループ57の圧力制御弁63,6
9,78とほぼ同様である。すなわち、右走行用コント
ロールバルブ49の切換位置49A(又は49B、以
下、対応関係同じ)の前記ポート49Ab(又は49B
b)、フィーダ用コントロールバルブ50の連通位置5
0Aの前記ポート50Ab、及びコンベア・磁選機用コ
ントロールバルブ51の連通位置51Aの前記ポート5
1Abには、それぞれ、対応する右走行用油圧モータ2
2、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ
17及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力をそれぞれ
検出するための負荷検出ポート49Ad(又は49B
d)、負荷検出ポート50Ac、負荷検出ポート51A
cが連通されている。このとき、負荷検出ポート49A
d(又は49Bd)は、負荷検出管路82に接続してお
り、負荷検出ポート50Acは負荷検出管路134に接
続しており、負荷検出ポート51Acは負荷検出管路1
35に接続している。
【0067】ここで、右走行用モータ22の負荷圧力が
導かれる前記負荷検出管路82と、コンベア用油圧モー
タ17及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力が導かれ
る前記負荷検出管路135とは、さらにシャトル弁84
を介して負荷検出管路85に接続され、シャトル弁84
を介して選択された高圧側の負荷圧力はこの負荷検出管
路85に導かれるようになっている。そして、この負荷
検出管路85と、フィーダ用油圧モータ15の負荷圧力
が導かれる前記負荷検出管路134とは、さらにシャト
ル弁136を介して最大負荷検出管路137に接続さ
れ、シャトル弁136を介して選択された高圧側の最大
負荷圧力はこの最大負荷検出管路137に導かれるよう
になっている。
【0068】そして、この最大負荷検出管路137に導
かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路137に接続
する管路138,140及び管路90を介して、対応す
る前記圧力制御弁127,131,69の一方側にそれ
ぞれ伝達される。このとき、圧力制御弁127,13
1,69の他方側には前記の管路126,130,68
内の圧力、すなわち絞り手段50Aa,51Aa,49
Aa(又は49Ab)の下流側圧力が導かれている。
【0069】以上により、圧力制御弁127,131,
69は、コントロールバルブ50,51,49の絞り手
段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ab)の下
流側圧力と、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油
圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18、右走行用油
圧モータ22のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して
作動し、各油圧モータ15,17,18,22の負荷圧
力の変化にかかわらず、前記の差圧を一定値に保持する
ようになっている。すなわち、絞り手段50Aa,51
Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力を、前記
の最大負荷圧力よりもばね127a,131a,69a
による設定圧分だけ高くするようになっている。
【0070】一方、第2油圧ポンプ45の吐出管路58
に接続したセンターライン59aから分岐した管路14
1には、ばね142aを備えたアンロード弁142が設
けられている。このアンロード弁142の一方側には、
最大負荷検出管路137、前記の管路139、及びこの
管路139に接続した管路143を介し、最大負荷圧力
が導かれており、またアンロード弁142の他方側に
は、管路141内の圧力(すなわち第2油圧ポンプ45
の吐出圧)が導かれている。これにより、アンロード弁
142は、管路141及びセンターライン59a内に導
かれる第2油圧ポンプ45の吐出圧を、前記の最大負荷
圧力よりもばね142aによる設定圧分だけ高くするよ
うになっている。なお、管路141のアンロード弁14
2より下流側はタンクライン35bを介してタンク35
に接続されているが、その管路141下流側と、最大負
荷圧力が導かれる前記の管路139との間にはリリーフ
弁144が設けられ、前記の最大負荷検出管路137及
び管路138,139,140,90,143内の最大
圧力をばね144aの設定圧以下に制限し、回路保護を
図るようになっている。
【0071】以上説明した、圧力制御弁127,13
1,69による絞り手段50Aa,51Aa,49Aa
(又は49Ba)の下流側圧力と最大負荷圧力との間の
制御、及びアンロード弁142による第2油圧ポンプ4
5吐出圧と最大負荷圧力との間の制御により、結果とし
て、第2油圧ポンプ45の吐出圧と、絞り手段50A
a,51Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力
との差が、一定に保持されることとなる。すなわち、絞
り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)
の前後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととな
る。これにより、フィーダ用油圧モータ15、コンベア
用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、右走行用
モータ22の負荷圧力の変化にかかわらず、コントロー
ルバルブ50,51,49の開度に応じた流量を対応す
る油圧モータに供給できるようになっている。
【0072】また、第1及び第2油圧ポンプ44,45
の吐出管路56,58から分岐した管路160,161
には、第1リリーフ弁162及び第2リリーフ弁163
がそれぞれ設けられており、パイロットポンプ46から
のパイロット圧が導かれるパイロット管路72から分岐
した管路164にも、リリーフ弁165が設けられてい
る。
【0073】また、操作盤55には、ジョークラッシャ
3を起動・停止させるためのクラッシャ起動・停止スイ
ッチ55aと、ジョークラッシャ3の動作方向を正転又
は逆転方向のいずれかに選択するためのクラッシャ正転
・逆転選択ダイヤル55bと、フィーダ4を起動・停止
させるためのフィーダ起動・停止スイッチ55cと、通
常状態におけるフィーダ4の動作スピードを調節するた
めのフィーダスピードダイヤル55dと、コンベア5及
び磁選機6を起動・停止させるためのコンベア・磁選機
起動・停止スイッチ55eと、ジョークラッシャ3、フ
ィーダ4、コンベア5、及び磁選機6のすべての機器を
停止する非常停止ボタン55fと、作業開始時に電源電
流を通電するための起動スイッチ55gとを備えてい
る。なお、そのほかに、オプションで設置する機器を起
動・停止させるための予備スイッチ55h等を設ける場
合もある。
【0074】操作者が上記操作盤55の各種スイッチ、
ボタン、及びダイヤルの操作を行うと、その操作信号が
電気配線(図示せず)を介して、前記のコントローラ7
5に入力される。コントローラ75は、操作盤55から
の操作信号に基づき、図8において前述したソレノイド
弁76a,76b、ソレノイド弁125、ソレノイド弁
129への駆動信号Scr,Sf,Scomを生成し、対応す
るコントロールバルブ47,50,51にそれらを出力
するようになっている。
【0075】このコントローラ75の詳細機能及びその
周辺機能を表す電気回路ブロック図を図9に示す。図9
において、コントローラ75は、上記操作盤55の上記
クラッシャ起動・停止スイッチ55a及びクラッシャ正
転・逆転選択ダイヤル55b、フィーダ起動・停止スイ
ッチ55c、コンベア・磁選機起動・停止スイッチ55
eにそれぞれ接続されるフリップフロップ回路171
a,171b,171c,171dと、これらフリップ
フロップ回路171a〜dにそれぞれ接続された出力回
路172a,172b,172c,172dと、これら
出力回路172a〜dにベースがそれぞれ接続されると
ともに、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51の
ソレノイド弁129、破砕用コントロールバルブ47の
ソレノイド弁76a,76b、フィーダ用コントロール
バルブ50のソレノイド弁125にコレクタがそれぞれ
接続された出力トランジスタ173a,173b,17
3c,173dと、フィーダ4に係わるフリップフロッ
プ回路171dと前記出力回路172dとの間に接続さ
れたアナログスイッチ174と、このアナログスイッチ
174に出力側が接続された矩形波発生回路175と、
上記操作盤55の上記フィーダスピードダイヤル55d
を介し、そのダイヤルの操作量に応じた信号を前記の矩
形波発生回路175にそれぞれ出力するための通常出力
回路176とを備えている。
【0076】上記構成において、例えば、操作者が破砕
作業を行うことを意図する場合には、運転席42に設け
られた前記の可動拘束部材152を図4(b)に示す第
1位置とすると、前記のようにインターロックスイッチ
159(図4参照)がON状態(導通状態)になって前
記の導電部159aA,159aB(図4(b)参照)
を導通させ、これによって電気配線189aA,189
aB(同)が導通し、回路189aと回路189bとが
導通する。
【0077】この状態で破砕機本体7のいずれか(例え
ば運転席42内)にある制御盤183のキースイッチ1
83aをONにすると、バッテリ184からの電源電流
が、回路185、キースイッチ183a、ヒューズ18
3b、回路186、回路187、走行インターロック回
路188の駆動部188a、回路189a、インターロ
ックスイッチ159、及び回路189bの経路で流れ
る。このとき、前記の走行インターロック回路188の
駆動部188aの通電によりスイッチ部188bが図9
中破線で示す位置に切り替わる。
【0078】この状態で、例えば、操作者がジョークラ
ッシャ3の正転起動を意図し、操作盤55の起動スイッ
チ55gを押し、さらにクラッシャ正転・逆転選択ダイ
ヤル55bを「正転」側に選択しつつクラッシャ起動・
停止スイッチ55aを「起動」側へ押すと、これに連携
する連携スイッチ55ao,55boが図9中上方位置に
切り替わる。これによって、正転方向のフリップフロッ
プ回路171bがON操作されるため、対応する出力回
路172bが作動し、出力トランジスタ173bがON
となる。
【0079】これにより、回路186からの前記の電流
が、回路190、起動スイッチ55g、及び回路19
3、前記の破砕用コントロールバルブ47のソレノイド
弁76aを介し、出力トランジスタ173bのコレクタ
側、さらにエミッタ側の経路で流れる。この電流が流れ
ることが、すなわちコントローラ75からソレノイド弁
76aへの駆動信号ScrがONになりかつソレノイド弁
76bへの駆動信号ScrがOFFになることに相当し、
破砕用コントロールバルブ47が図7中下側の切換位置
47Aに切り換えられ、第1油圧ポンプ44からの圧油
が破砕用油圧モータ10に供給されて駆動され、ジョー
クラッシャ3が正転方向に起動する。
【0080】また、ジョークラッシャ3の逆転起動の場
合も上記同様であり、クラッシャ正転・逆転選択ダイヤ
ル55bを「逆転」側に選択しつつクラッシャ起動・停
止スイッチ55aを「起動」側へ押すと、連携スイッチ
55ao,55boが図9中下方位置に切り替わり、逆転
方向のフリップフロップ回路171cのON操作によっ
て出力回路172cが作動し、出力トランジスタ173
cがONとなる。これによって、回路186からの前記
の電流が回路193からソレノイド弁76bを介し出力
トランジスタ173cへ流れ、これがソレノイド弁76
aへの駆動信号ScrのOFF及びソレノイド弁76bへ
の駆動信号ScrのONに相当する。そして、破砕用コン
トロールバルブ47が図7中上側の切換位置47Bに切
り換えられ、ジョークラッシャ3が逆転方向に起動す
る。
【0081】なお、上記の起動スイッチ55gの押し操
作により、回路186からの前記の電流が、回路19
0、起動スイッチ55g、非常停止スイッチ55f、自
己保持回路191の駆動部191a、及び回路192の
経路で流れ、自己保持回路191の通電によりスイッチ
部191bが図9中破線で示す位置に切り替わる。これ
により、この後、起動スイッチ55gから手を離してば
ね55gaの付勢力で起動スイッチ55gがOFF状態
(遮断状態)になっても、回路186からの電流が、自
己保持回路スイッチ部191b、回路194、走行イン
ターロック回路スイッチ部188bを介して回路193
へと導かれるので、上記のソレノイド弁76a(又は7
6b)への通電は継続される。
【0082】その後、操作者がジョークラッシャ3の停
止を意図して正転クラッシャ起動・停止スイッチ55を
「停止」側へ押すと、これに連携する連携スイッチ55
ao,55boがばね55a1,55b1の付勢力で図9中
に示す中間位置に復帰する。これによって、フリップフ
ロップ回路171b、171cがいずれもOFFとなる
ため、出力回路172b,172cの作動が停止し、出
力トランジスタ173b,173cがいずれもOFFと
なる。これにより、上記のようにソレノイド弁76a又
はソレノイド弁76bへの通電が停止し(このことがコ
ントローラ75からソレノイド弁76a,76bへの駆
動信号ScrがいずれもOFFになることに相当する)、
破砕用コントロールバルブ47が図7に示す中立位置に
復帰し、破砕用油圧モータ10が停止し、ジョークラッ
シャ3が停止する。
【0083】また例えば、操作者がコンベア5及び磁選
機6の起動を意図し、コンベア・磁選機起動・停止スイ
ッチ55eを「起動」側へ押すと、これに連携する連携
スイッチ55eoが図9中上方のON位置に切り替わ
り、フリップフロップ回路171aがON操作され、出
力回路172aが作動し、出力トランジスタ173aが
ONとなる。これにより、前記の回路193からの電流
が、上記同様、前記のコンベア・磁選機用コントロール
バルブ51のソレノイド弁129を介し、出力トランジ
スタ173aへ流れる。このことが、すなわちコントロ
ーラ75からソレノイド弁129への駆動信号Scomが
ONになることに相当し、コンベア・磁選機用コントロ
ールバルブ51が図6中下側の連通位置51Aに切り換
えられ、第2油圧ポンプ45からの圧油がコンベア用油
圧モータ17に供給された後さらに磁選機用油圧モータ
18に供給され、コンベア5及び磁選機6が起動する。
【0084】その後、操作者がコンベア・磁選機起動・
停止スイッチ55eを「停止」側へ押すと、連携スイッ
チ55eoがOFF位置になり、フリップフロップ回路
171aがOFF、出力回路172aが作動停止となっ
て、出力トランジスタ173aがOFFとなる。これに
よってソレノイド弁129への通電が停止(ソレノイド
弁129への駆動信号ScomがOFF)し、コンベア・
磁選機用コントロールバルブ51が図6中に示す遮断位
置51Bに復帰し、コンベア用油圧モータ17及び磁選
機用油圧モータ18が停止し、コンベア5及び磁選機6
が停止する。
【0085】なお、特に詳細な説明を省略するが、コン
トローラ75自体の電源は、上記のソレノイド弁76
a,76b,125,129への電源とは別の経路で供
給されている。
【0086】また、フィーダ4の駆動制御に関しては、
以下のようになる。すなわち、通常出力回路176か
ら、操作盤55のフィーダスピードダイヤル55dの操
作量に応じた電圧V(図10(a)参照)が矩形波発生
回路175のプラス側に入力されている。このとき、矩
形波発生回路175のマイナス側には三角波生成回路1
97からの生成電圧(図10(b)参照、但し図10
(a)の電圧を破線で併せて示す)が入力されており、
この結果、矩形波発生回路175からは、そのプラス側
の矩形波からマイナス側の三角波を減算したものに基づ
く矩形波(ON状態のレベルとOFF状態のレベルとが
矩形状に交互に連続する信号、図10(c)参照)がア
ナログスイッチ174に出力される。
【0087】ここで、例えば、操作者がフィーダ4の起
動を意図し、操作盤55のフィーダ起動・停止スイッチ
55cを「起動」側へ押すと、これに連携する連携スイ
ッチ55coが図9中上方のON位置に切り替わり、フ
リップフロップ回路171dがON操作され、アナログ
スイッチ174がONになる。これにより、矩形波発生
回路175からの前記の矩形波に応じて出力回路172
dが作動し、出力トランジスタ173dがONとなる。
これにより、前記の回路193からの電流が、上記同
様、フィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁
125を介し、出力トランジスタ173dへ流れる(こ
のことが、コントローラ75からソレノイド弁125へ
の駆動信号SfがONになることに相当する)。このよ
うなソレノイド弁125への通電により、フィーダ用コ
ントロールバルブ50のスプール(図示せず)がその操
作量に応じて図6中下側の連通位置50Aに切り換えら
れる。これにより、第2油圧ポンプ45からの圧油がフ
ィーダ用油圧モータ15に供給される。
【0088】但しこのとき、矩形波発生回路175から
の矩形波の前記ON状態(前記の図10(c)参照)の
ときのみ上記ソレノイド弁125への電流が流れるた
め、微視的に見ると略一定レベルの電圧が断続的にソレ
ノイド弁125へ加わっており、ソレノイド弁125の
開度はこの電圧変化に応じて極めて短い周期で開閉を繰
り返しているが、これを時間平均して巨視的に見ると、
ある開度でソレノイド弁125が開き状態となっている
ことに相当する。また、図10(a)に示した電圧Vは
フィーダスピードダイヤル55dの操作量に応じて増減
するものとなるため、前記の巨視的に見た略一定レベル
の電圧値もこのダイヤル55dの操作量に応じたものと
なり、この結果、ダイヤル55dの操作によって前記の
巨視的に見たソレノイド弁125の相当開度の大きさを
調整することができる。以上により、フィーダスピード
ダイヤル55dの操作量に応じた速度でフィーダ用油圧
モータ15が駆動されるので、その操作量に応じた振動
数でフィーダ4が動作する。
【0089】なお、その後操作者がフィーダ起動・停止
スイッチ55cを「停止」側へ押すと、連携スイッチ5
5coが図9中下方のOFF位置になり、フリップフロ
ップ回路171dがOFFとなるためアナログスイッチ
174がOFFとなり、出力回路172dが作動停止と
なって、出力トランジスタ173dがOFFとなる。こ
れによってソレノイド弁125への通電が停止(ソレノ
イド弁125への駆動信号SfがOFF)し、フィーダ
用コントロールバルブ50が図6中に示す遮断位置50
Bに復帰し、フィーダ用油圧モータ15が停止し、フィ
ーダ4が停止する。
【0090】なお、何らかの事情で意図的にすべての機
器を停止させたい場合には、操作者が、操作盤55の非
常停止ボタン55fを押せばよい。すなわち、この時点
で、バッテリ184から、キースイッチ183a、ヒュ
ーズ183b、回路186、自己保持回路スイッチ部
(破線位置)191b、回路194、走行インターロッ
ク回路スイッチ部(破線位置)188b、回路193、
非常停止ボタン55f、自己保持回路駆動部191a、
回路192の経路で通電されているが、非常停止ボタン
55fを押して遮断状態とすることにより、自己保持回
路駆動部191aの通電が止まりスイッチ部191bが
実線位置に復帰して遮断される。これにより、回路19
3への通電も遮断される(すなわちソレノイド弁76
a,76b,125,129の電源側が遮断される)の
で、出力回路172a〜dの出力状態に関係なく、ジョ
ークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機
6がすべて停止する。
【0091】一方、操作者が走行を行うことを意図する
場合は、運転席42に設けられた前記の可動拘束部材1
52を図4(b)に二点鎖線で示す第2位置とすると、
インターロックスイッチ159がOFF状態(遮断状
態)になって導電部159aA,159aBを遮断し、
回路189aと回路189bとを遮断する。このため、
走行インターロック回路188のスイッチ部188bが
図9中破線位置の導通状態にはならない(実線位置のま
まとなる)。これにより、バッテリ184からの電源電
流は、各ソレノイド弁76a,76b,125,129
に継続的に供給されることはない(厳密には、起動スイ
ッチ55gを押すとその押している間だけ回路186、
回路190、起動スイッチ55g、回路193を介して
電流が供給されるが、起動スイッチ55gを離すとその
電流も遮断される)。これにより、走行操作を行うとき
には、破砕用コントロールバルブ47、フィーダ用コン
トロールバルブ50、及びコンベア・磁選機用コントロ
ールバルブ51のいずれもが中立位置からの切り換えが
不能となり、破砕作業ができないようになっている(い
わゆるインターロック機能)。
【0092】以上説明した構成において、ジョークラッ
シャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6が複数
の機器を構成し、また無限軌道履帯8aが走行手段を構
成する。また、破砕用油圧モータ10、フィーダ用油圧
モータ15、コンベア用油圧モータ17、及び磁選機用
油圧モータ18が複数の機器用油圧モータを構成する。
【0093】また、破砕用コントロールバルブ47が破
砕用制御弁手段を構成し、これと、フィーダ用コントロ
ールバルブ50、及びコンベア・磁選機用コントロール
バルブ51とが、複数の機器用制御弁手段を構成し、こ
れらコントロールバルブ47,50,51に備えられる
ソレノイド弁76a,76b,125,129が、入力
される駆動電流信号に応じて切り換えられる電磁切換弁
を構成する。さらに、左走行用コントロールバルブ48
及び右走行用コントロールバルブ49は、左・右走行用
制御弁手段を構成する。
【0094】また、操作盤55のクラッシャ起動・停止
スイッチ55a、フィーダ起動・停止スイッチ55c、
及びコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eが、電
磁切換弁に対し駆動電流信号を生成し出力する操作スイ
ッチ手段を構成し、操作盤55が、機器用制御弁手段を
切換操作する複数の機器用操作手段を構成する。また、
左・右走行用操作レバー52,53が、走行用制御弁手
段を切換操作する走行用操作手段を構成する。
【0095】さらに、可動拘束部材152が、走行用操
作手段に係脱可能な拘束部材を構成し、これとインター
ロックスイッチ159とが、走行用操作手段の近傍に可
動に併設されたインターロック機構を構成する。このと
き、前述した第1位置が、走行用操作手段に係合して走
行用操作手段を機械的に不動固定するとともに機器用操
作手段による機器用制御弁手段の切換操作を有効とする
一の動作位置に相当し、第2位置が、走行用操作手段へ
の係合を解放するとともに機器用操作手段による機器用
制御弁手段の操作を無効とする他の動作位置に相当す
る。
【0096】次に、上記構成の本発明の一実施の形態の
自走式破砕機の動作及び効果を以下に説明する。
【0097】(1)走行時 上記構成の自走式破砕機1において、例えば破砕作業を
行う箇所まで自走式破砕機1を自走させる時には、操作
者は、運転席42に搭乗し、可動拘束部材152を跳ね
上げた第2の位置にした後、操作レバー52,53を前
方に操作する。これにより、左・右走行用コントロール
バルブ48,49が図6、図7中下方の切換位置48
A,49Aに切り換えられ、第1及び第2油圧ポンプ4
4,45からセンターライン57a,59aを介し導か
れた圧油が前進用供給管路64,70を経て、左・右走
行用油圧モータ21,22に供給され、これらモータ2
1,22が順方向に駆動され、両側の無限軌道履帯8a
が順方向に駆動されて走行体8が前方へ走行する。
【0098】なおこのとき、可動拘束部材152を跳ね
上げた第2の位置にすることで、インターロックスイッ
チ159がOFF状態(回路189aと回路189bと
を遮断する状態)となり、前述のようにソレノイド弁7
6a,76b,125,129への通電が遮断されるた
め、破砕用コントロールバルブ47、フィーダ用コント
ロールバルブ50、及びコンベア・磁選機用コントロー
ルバルブ51のいずれもが中立位置からの切り換えが不
能となる。これにより、破砕作業に係わる各機器、すな
わちジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、磁
選機6の誤動作が防止される。
【0099】(2)破砕作業時 一方、破砕作業時には、操作者は、運転席42に搭乗
し、可動拘束部材152を下ろした第1の位置にしかつ
制御盤183のキースイッチ183aをONにした後、
クラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bで「正転」を
選択しつつ、フィーダ起動・停止スイッチ55c、クラ
ッシャ起動・停止スイッチ55a、及びコンベア・磁選
機起動・停止スイッチ55eを順次「起動」側へ押す。
すると、前述のように、破砕用コントロールバルブ47
のソレノイド弁76aへ通電されて破砕用コントロール
バルブ47が図7中下側の切換位置47Aに切り換えら
れ、またフィーダ用コントロールバルブ50のソレノイ
ド弁125へ通電されてフィーダ用コントロールバルブ
50が図6中下側の連通位置50Aに切り換えられ、さ
らにコンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレ
ノイド弁129へ通電されてコンベア・磁選機用コント
ロールバルブ51が連通位置51Aに切り換えられる。
【0100】これにより、第1油圧ポンプ44からの圧
油が破砕用油圧モータ10に供給されてジョークラッシ
ャ3が正転方向に起動される一方、第2油圧ポンプ45
からの圧油がフィーダ用油圧モータ15とコンベア用油
圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18とに供給さ
れ、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6が起動され
る。なおこのときのフィーダ4の動作速度(フィーダ用
油圧モータ15の回転速度)は、フィーダスピードダイ
ヤル55dによって調整することができる。
【0101】そして、例えば油圧ショベルのバケットで
ホッパ2に破砕原料を投入すると、その投入された破砕
原料が、フィーダ4によってその粒度に応じて選別され
つつジョークラッシャ3へと搬送される。すなわち、投
入破砕原料中の所定粒度より小さなものが、フィーダ用
油圧モータ15の駆動力で加振される鋸歯状プレート4
aの間隙から抽出されて下方へふるい落とされつつ、鋸
歯状プレート4a上に残った所定粒度以上のものが加振
によって徐々にジョークラッシャ3側(図2中右側)へ
と移送され、ジョークラッシャ3に供給されて所定の大
きさに破砕される。破砕された破砕物は、ジョークラッ
シャ3下部の空間からコンベア5上に落下して運搬さ
れ、その運搬途中で磁選機6によって破砕物に混入した
磁性物(例えばコンクリートの建設廃材に混入している
鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃えられて、最
終的に破砕機1の後部(図1中右端部)から搬出され
る。
【0102】以上のような破砕作業時において、可動拘
束部材152は第1位置にあって走行用操作レバー5
2,53に係合しており、走行用操作レバー52,53
は機械的に不動固定されている。これにより、この破砕
作業時に誤ってそれら操作レバー52,53に触れたと
しても操作レバー52,53は動くことはないため、左
・右走行用コントロールバルブ47,48は切り換えら
れることはなく、無限軌道履帯8aが走行することはな
い。したがって、破砕作業中における走行動作を確実に
防止することができ、安全性を向上できる。
【0103】なお、例えば、操作盤55を運転席42に
設け、その操作盤55にモード選択スイッチを設けて、
「破砕モード」を選択したときに左・右走行用操作レバ
ー52,53による左・右走行用コントロールバルブ4
7,48の切換操作を例えば電気的に又は油圧的に無効
とするとともにスイッチ55a,55c,55eによる
コントロールバルブ47,50,51の切換操作を有効
とし、「走行モード」を選択したときには左・右走行用
操作レバー52,53による左・右走行用コントロール
バルブ47,48の切換操作を有効とするとともにスイ
ッチ55a,55c,55eによるコントロールバルブ
47,50,51の切換操作を無効とするような構造と
した場合でも、破砕作業と走行とを同時に行えないとい
う上記インターロック機能は十分に得ることができる。
【0104】しかしながら、この場合、操作者以外の第
三者にとっては、現在の状態が破砕作業が可能な状態な
のか、走行が可能な状態なのかは、操作盤55に近寄っ
てモード選択スイッチの切換位置を確認しなければ判別
できない。そのため、「走行モード」の選択状態で操作
者が自走式破砕機1を離れたときに、そうとは知らない
第三者が誤って走行用操作レバー52,53に触れた場
合、思いもかけずに走行してしまう可能性がある。
【0105】これに対して、本実施の形態においては、
破砕作業が可能な状態にあるか、走行が可能な状態にあ
るかは、可動拘束部材152が下ろされた第1位置にあ
るか跳ね上げられた第2位置にあるか(=走行用操作レ
バー52,53が不動固定されているかどうか)によっ
て、操作者以外の第三者にも一見して一目瞭然である。
したがって、上記のような第三者の不用意な操作による
走行の可能性を未然に防止できる。このとき、図11に
示すように、可動拘束部材152の係合部152aの裏
面に「走行動作可能」である旨の掲示をしておけば、第
2位置にある場合にはその掲示が操作者の目に入るた
め、より効果的である。
【0106】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、図4(a)及び図4(b)に示したように、可動拘
束部材152が回動軸154まわりに回動して左・右走
行用操作レバー52,53に被さるように挟み込み、こ
れによってそれら操作レバー52,53を機械的に不動
固定したが、これに限られず、例えば前記のU字状溝1
52aAと同様の溝を備えた略平板状の部材を略水平方
向にスライド可能に配置しておき、破砕作業時にはその
U字状溝で左・右走行用操作レバー52,53を挟み込
み機械的に不動固定する一方、走行時にはその位置から
略水平方向にスライドして左・右走行用操作レバー5
2,53から略水平方向に退避し、かつそのときにその
退避方向先端部で前記のインターロックスイッチ159
を押すように構成してもよい。さらに可動拘束部材15
2の動作はこのスライドや回動に限られるものでもな
く、要は、その動作前後による可動拘束部材152の第
1位置と第2位置との違いが、一目瞭然であれば足り
る。
【0107】また、上記本発明の一実施の形態において
は、図1及び図2に示すように、運転席42の操作者か
ら見て、走行用操作レバー52,53の右側にブラケッ
ト153が設置され、第1位置から第2位置へ可動拘束
部材152を跳ね上げるときには、可動拘束部材152
を操作者から見て右側へ跳ね上げるようになっていた
が、これに限られるものではなく、逆に左側へ跳ね上げ
るようにしてもよい。このような変形例を図12(a)
及び図12(b)により説明する。
【0108】図12(a)は、この変形例による運転席
42近傍の構造を示した要部平面図である。この図12
(a)において、運転席42の操作者から見て、操作レ
バー52,53の左側にブラケット153を配置し、第
1位置から第2位置へ可動拘束部材152を跳ね上げる
ときには、図12(b)に示すように、可動拘束部材1
52を操作者から見て左側へ跳ね上げるようになってお
り、この位置では、可動拘束部材152が補助ステップ
9Aを介した運転席42への操作者の乗降動作(破線矢
印ア及びイ参照)を支障する(乗降を困難とする)よう
になっている。
【0109】この変形例によれば、以下のような効果が
ある。すなわち、前述したように、通常、自走式破砕機
1を用いた破砕作業の際は、破砕機1へ被破砕物を投入
する油圧ショベル(図示せず)の操作者が、破砕機1の
操作者を兼任することが多い。つまりまず、その操作者
が破砕機1の運転席42で走行用操作レバー52,53
を操作して破砕機1を走行させ、作業現場内での所定位
置まで移動し、その移動が完了した後、例えば運転席4
2にある操作盤55を操作しジョークラッシャ3等の機
器を起動する。その後、運転席42から降りて油圧ショ
ベルに搭乗し、油圧ショベルを操作して被破砕物を破砕
機1のホッパ2へ投入し、破砕作業を開始する。
【0110】ここで、本変形例においては、可動拘束部
材152が第2位置(図12(b)に示す位置)にある
場合には運転席42への操作者の乗降を支障することに
より、上記のようにジョークラッシャ3等の機器起動後
に操作者が運転席42から降りようとする場合には、必
ず可動拘束部材152を第1位置(図12(a)に示す
位置)にしなければならなくなるため、必然的に走行動
作は不可能となる。したがってこの場合、破砕作業中に
おける走行動作をさらに確実に防止することができ、安
全性をさらに向上できる。またこのとき、操作者が運転
席42を離れている間に、操作者以外の第三者が運転席
42に乗ろうとしても、必ず走行動作は不可能な状態と
なっている(図12(a)の状態となっている)ため、
前述した第三者による不用意な走行動作もさらに確実に
防止できる。
【0111】さらに、図2に示したように運転席42の
操作者から見て操作レバー52,53の左側にブラケッ
ト153を配置した場合には、可動拘束部材152の位
置に関係なく操作者が運転席42へ乗降可能である(可
動拘束部材152が第2位置にあっても乗降可能であ
る)。そのため、操作者が可動拘束部材152を第2位
置にしたまま運転席42へ乗降しようとして誤って身体
の一部が走行レバー52,53に触れた場合、自走式破
砕機1が走行動作する可能性が考えられなくはないが、
本変形例においては、このような不用意な走行動作も未
然に防止できる。
【0112】なお、本発明は、上記のように小型の自走
式破砕機にその適用対象が限定されるものではなく、い
わゆる中型や大型の自走式破砕機に適用してもよい。こ
の場合も同様の効果を得る。
【0113】また、以上においては、左・右走行用操作
レバー52,53がワイヤーを介し直接左・右走行用コ
ントロールバルブ48,49のスプールを駆動する場合
を例にとって説明したが、これに限られない。すなわ
ち、左・右走行用操作レバー52,53に連動する減圧
弁が操作レバーの操作量に応じてパイロット源からのパ
イロット圧を減圧して出力し、これを用いて油圧パイロ
ット方式の左・右走行用コントロールバルブを切り換え
る方式や、左・右走行用操作レバー52,53が操作量
に応じた電気信号出力を発生するポテンショメータを備
えたいわゆる電気レバーであり、この信号に応じて電磁
切換弁である左・右走行用コントロールバルブを切り換
える(あるいはさらに電気−油圧変換手段を介し油圧パ
イロット方式の左・右走行用コントロールバルブを切り
換える)方式であってもよい。これらの場合も、同様の
効果を得る。
【0114】さらに、以上においては、可動拘束部材1
52が跳ね上がった第2の位置にある場合に、インター
ロックスイッチ159を用いて破砕作業に係わる各機器
に関するコントロールバルブ48,50,51のソレノ
イド弁76a,76b,125,129の駆動電源電流
を遮断することで、走行時の動作を禁止した(無効にし
た)が、これに限られない。すなわち、例えばそれらコ
ントロールバルブが油圧パイロット方式であり、操作盤
のスイッチ等の操作に応じて電気−油圧変換手段が駆動
され、この手段を介しパイロット源からのパイロット圧
が上記コントロールバルブの駆動部に導いて切り換えら
れる場合には、その電気−油圧変換手段の駆動電源電流
を遮断してもよいし、電気−油圧変換手段からコントロ
ールバルブへのパイロット圧を別途設けた切換弁(油圧
切換弁でも電磁切換弁でもよい)で強制的に遮断しても
よい。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0115】また、以上においては、原動機として、エ
ンジン43を備えた自走式破砕機に適用した場合を例に
とって説明したが、これに限られず、例えば原動機とし
て電動モータ等を備えた自走式破砕機に適用してもよ
い。また、油圧ポンプ(パイロットポンプ46以外の主
ポンプ)は第1油圧ポンプ44と第2油圧ポンプ45と
の2つを備えていたが、これに限られず、1つの油圧ポ
ンプのみを備えるものや、3つ以上の油圧ポンプを備え
た自走式破砕機に適用してもよい。
【0116】さらに、以上においては、破砕装置として
動歯3aと固定歯3bとで破砕を行うジョークラッシャ
3を備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、こ
れに限られず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転
体に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一
対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破
砕物を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆる
ロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、平行に配置
された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることによ
り被破砕物をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダ
を含む2軸せん断機等)を備えた破砕機にも適用可能で
ある。これらの場合には、フィーダ4を省略しても良
い。これらの場合にも同様の効果を得る。
【0117】また、以上においては、フィーダ4とし
て、油圧モータの駆動力を用いて、被破砕物を載置する
複数枚の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振するグ
リズリフィーダを備えた自走式破砕機1を例にとって説
明したが、これに限られない。すなわち、他のタイプの
フィーダ、例えば、ホッパから投入された被破砕物をホ
ッパ下方に設けた略平板形状の底板に載置し、この底板
を油圧モータで発生した駆動力に基づきベース駆動機構
によって略水平方向に往復運動させることにより、後続
の破砕原料の投入によって先行の破砕原料を底板上で順
次押し出し、底板の前端から破砕原料を破砕装置へと順
次供給するいわゆるプレートフィーダを備えた破砕機に
も適用可能である。
【0118】さらに、以上においては、破砕装置による
破砕作業に関連する作業を行う補助機械として、フィー
ダ4、コンベア5、及び磁選機6を備えた自走式破砕機
に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られ
ない。すなわち、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機
6のうち、いくつかを適宜省略した自走式破砕機、例え
ばフィーダ4がなくホッパ2からダクトやシュートを介
し直接ジョークラッシャ3に被破砕物を供給するもの
や、作業事情に応じ磁選機6が省略されているものに対
し適用しても良い。逆に、フィーダ4、コンベア5、及
び磁選機6に加え、さらに追加の補助機械、例えば、コ
ンベア5の路程を長くするためにコンベア5の下流側
(又は上流側)に位置する補助コンベア(2次コンベ
ア)や、破砕物の粒度に応じさらなる選別を行うために
ジョークラッシャ3の下流側に位置する振動スクリーン
を設けた自走式破砕機に適用しても良い。なお、補助機
械を追加する場合、これに対応するコントロールバルブ
を弁グループ57に設け、第2油圧ポンプ45からの圧
油を供給されるようにすることは言うまでもない。これ
らの場合も、同様の効果を得る。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、走行用操作手段の近傍
にインターロック機構を設け、一の動作位置では走行用
操作手段に係合して走行用操作手段を機械的に不動固定
するとともに機器用操作手段による機器用制御弁手段の
切換操作を有効とし、他の動作位置では走行用操作手段
への係合を解放するとともに機器用操作手段による機器
用制御弁手段の操作を無効とするので、破砕作業中にお
ける走行動作を確実に防止し、安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による自走式破砕機の全
体構造を表す側面図である。
【図2】図1に示した自走式破砕機の上面図である。
【図3】図1中III−III断面による断面図である。
【図4】図2に示した左・右走行用操作レバー付近の詳
細構造を表す図2中部分拡大図、図4(a)中B方向か
ら見た一部断面で表す正面図である。
【図5】図4(a)及び図4(b)に示したインターロ
ックスイッチの詳細構造を表す水平断面図である。
【図6】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えら
れた油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図7】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えら
れた油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図8】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えら
れた油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図9】図8に示したコントローラの詳細機能及びその
周辺機能を表す電気回路ブロック図である。
【図10】図9中に示した矩形波発生回路に入力・出力
される各種電圧信号を示す図である。
【図11】図4(a)及び図4(b)に示した可動拘束
部材に係わる変形例を示す図である。
【図12】図4(a)及び図4(b)に示した可動拘束
部材に係わる他の変形例を備えた運転席近傍の構造を示
した要部平面図である。
【符号の説明】
2 ホッパ 3 ジョークラッシャ(破砕装置、機器) 4 フィーダ(機器) 5 コンベア(機器) 6 磁選機(機器) 7 破砕機本体 8 走行体 8a 無限軌道履帯(走行手段) 9 トラックフレーム 10 破砕用油圧モータ(機器用油圧モー
タ) 15 フィーダ用油圧モータ(機器用油圧モ
ータ) 17 コンベア用油圧モータ(機器用油圧モ
ータ) 18 磁選機用油圧モータ(機器用油圧モー
タ) 21 左走行用油圧モータ 22 右走行用油圧モータ 32 パワーユニット 42 運転席 43 エンジン(原動機) 44 第1油圧ポンプ 45 第2油圧ポンプ 47 破砕用コントロールバルブ(機器用制
御弁手段) 48 左走行用コントロールバルブ(左走行
用制御弁手段) 49 右走行用コントロールバルブ(右走行
用制御弁手段) 50 フィーダ用コントロールバルブ(機器
用制御弁手段) 51 コンベア・磁選機用コントロールバル
ブ(機器用制御弁手段) 52 左走行用操作レバー(走行用操作手
段) 53 右走行用操作レバー(走行用操作手
段) 55 操作盤(機器用操作手段) 55a クラッシャ起動・停止スイッチ(操作
スイッチ手段) 55c フィーダ起動・停止スイッチ(操作ス
イッチ手段) 55e コンベア・磁選機起動・停止スイッチ
(操作スイッチ手段) 76a、b ソレノイド弁(電磁切換弁) 125 ソレノイド弁(電磁切換弁) 129 ソレノイド弁(電磁切換弁) 152 可動拘束部材(拘束部材、インターロ
ック機構) 159 インターロックスイッチ(インターロ
ック機構)
フロントページの続き (72)発明者 柴 好美 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D067 DD04 DD06 FF01 FF11 GA02 GA06 GA20 GB02 GB03 GB05 GB10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホッパから投入された被破砕物を破砕する
    破砕装置を含む複数の機器と、走行手段と、原動機によ
    り駆動される少なくとも1つの油圧ポンプと、この油圧
    ポンプから吐出される圧油により前記複数の機器及び前
    記走行手段をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータ
    及び走行用油圧モータと、前記油圧ポンプから前記複数
    の機器用油圧モータ及び走行用油圧モータに供給される
    圧油の流れをそれぞれ制御する複数の機器用制御弁手段
    及び走行用制御弁手段と、前記複数の機器用制御弁手段
    及び前記走行用制御弁手段をそれぞれ切換操作する複数
    の機器用操作手段及び走行用操作手段とを有し、かつ、
    前記複数の機器用油圧モータは、前記破砕装置を駆動す
    る破砕用油圧モータを含み、前記複数の機器用制御弁手
    段は、前記油圧ポンプから前記破砕用油圧モータに供給
    される圧油の方向・流量をそれぞれ制御する破砕用制御
    弁手段を含む自走式破砕機において、前記走行用操作手
    段の近傍に可動に併設され、一の動作位置では前記走行
    用操作手段に係合して該走行用操作手段を機械的に不動
    固定するとともに前記機器用操作手段による前記機器用
    制御弁手段の切換操作を有効とし、他の動作位置では前
    記走行用操作手段への係合を解放するとともに前記機器
    用操作手段による前記機器用制御弁手段の操作を無効と
    するインターロック機構を有することを特徴とする自走
    式破砕機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式破砕機において、前
    記機器用制御弁手段は、入力される駆動電流信号に応じ
    て切り換えられる電磁切換弁を含み、前記機器用操作手
    段は、前記電磁切換弁に対し駆動電流信号を生成し出力
    する操作スイッチ手段を含み、前記インターロック機構
    は、前記走行用操作手段に係脱可能な拘束部材と、前記
    操作スイッチ手段の駆動電流信号の電源を導通・遮断可
    能なインターロックスイッチとを備え、前記一の動作位
    置では前記拘束部材が前記走行用操作手段に係合して該
    走行用操作手段を機械的に不動固定するとともに該拘束
    部材が前記インターロックスイッチを前記駆動電流信号
    の電源を導通させるように切り替え、前記他の動作位置
    では前記拘束部材が前記走行用操作手段から離脱して前
    記走行用操作手段を解放するとともに該拘束部材が前記
    インターロックスイッチを前記駆動電流信号の電源を遮
    断するように切り替えることを特徴とする自走式破砕
    機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自走式破砕機において、前
    記走行用操作手段は手動操作可能な操作レバーを含み、
    前記拘束部材は、前記操作レバーの近傍において略水平
    方向の軸まわりに回動可能に配置されていることを特徴
    とする自走式破砕機。
  4. 【請求項4】請求項1記載の自走式破砕機において、前
    記走行用操作手段は、操作者が搭乗する運転席に設けら
    れており、前記インターロック機構は、前記他の動作位
    置では前記運転席への操作者の乗降を支障するように構
    成されていることを特徴とする自走式破砕機。
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