JP3790066B2 - 自走式破砕機の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式破砕機用走行体装置に関し、更に詳しくは、自走式破砕機製造設備における生産性を向上できる自走式破砕機の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
破砕機は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建設廃材、あるいは産業廃棄物、及び自然石等を、運搬する前にその作業現場で所定の大きさに破砕することにより、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図るものである。
【0003】
この破砕機のうち自力走行可能とした自走式破砕機は、トラックフレームに左・右の無限軌道履帯を設けてなる走行体と、被破砕物を所定の大きさに破砕する破砕装置、ホッパから投入された被破砕物を破砕装置へ導くフィーダ、破砕装置で破砕され小さくなった破砕物を運搬するコンベア、及びこのコンベアの上方に設けられコンベア上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機等からなる複数の機器とを備えている。
【0004】
このとき、前記の無限軌道履帯及び複数の機器は、それぞれに対応する油圧駆動のアクチュエータ、すなわち左・右走行用油圧モータ及び機器用油圧モータ(例えば、破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータ等)によって駆動動作される。これら油圧アクチュエータを駆動するための圧油は、破砕機本体の後方側端部に位置するパワーユニット内に設けられたエンジン駆動の油圧ポンプから、操作者の操作に応動してスプールが切り換えられる制御弁装置を介して供給される。
【0005】
上記構成の自走式破砕機において、破砕機上部のホッパに投入された被破砕物は、ホッパ下方のフィーダによって破砕装置へ導かれ、この破砕装置で破砕される。破砕された破砕物は、破砕装置下部の空間から破砕装置下方のコンベア上に落下し、このコンベアで運搬される。この運搬の途中で、コンベア上方に配置された磁選機によって例えばコンクリート塊に混入している鉄筋片等を吸着して取り除く。このような動作により、破砕物は、最終的にある程度大きさが揃えられて破砕機の後部又は前部から搬出される。
【0006】
近年、再生資源促進法(いわゆるリサイクル法)の施行(平成3年10月)といった廃棄物再利用促進の背景の下、より小規模な建設現場等においても、積極的に自走式破砕機を導入してその現場で岩石・建設廃材や産業廃棄物等の破砕を行おうという動きが活発化している。このような動向の下、自走式破砕機のニーズがますます増大する傾向にあるため、自走式破砕機製造設備においても、さらなる生産性の向上が求められている。
【0007】
しかしながら、従来の自走式破砕機製造設備は、特に生産性の向上に配慮されておらず、前述した構造の自走式破砕機を例えば下方から順番に部品を組み付けて構成していくものであったため、上記のような生産性の向上の要請に応えるのは困難であった。
【0008】
ところで、製造時における上記生産性向上を目的としたものではないが、自走式破砕機を複数のユニットに分解可能な構成としたものとして、例えば、特開平8−299839号公報に記載のように、自走式破砕機を、走行体及びトラックフレームを備えた走行体ユニットと、エンジン等を備えたパワーユニットと、破砕装置を備えた破砕装置ユニットと、フィーダ及びホッパを備えたフィーダ・ホッパユニットと、コンベアを備えたコンベアユニット等を互いに着脱可能に結合して構成したものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術による自走式破砕機は、上記のような多ユニット結合構造とすることにより、遠隔時へ移動するためにトラック等に搭載されて運搬される場合に、その搭載前の分解作業と、運搬後の現地での組立作業とを、容易かつ迅速に行えるようにしたものである。
【0010】
そこで、この従来技術による上記多ユニット結合構造を自走式破砕機の製造に応用し、生産性を向上することが考えられる。この場合、一般的には、ある一連の生産ラインの上流側から下流側に、あらかじめ完成した各ユニットの組み付け行程を順次配列し、例えば、走行体ユニットをラインに載せる→パワーユニット組み付け→コンベアユニット組み付け→破砕装置ユニット組み付け→フィーダ・ホッパユニット組み付けといった一連の流れで自走式破砕機を製造することが考えられる。
【0011】
しかしながら、この場合、以下のような課題が存在する。
上記の各ユニットは、その構成部品の数、種類、大きさ等が互いに全く異なるため、それぞれのユニットを完成させるために要する工程、時間、コスト等も全く異なる。したがって、ある時点において完成品として用意できる数も、各ユニットごとにある程度はばらつく可能性がある。
【0012】
ここで、上記の生産ラインは、既に完成した各ユニットが各工程に十分に確保されている場合は有効に機能するが、何らかの事情である1つのユニットの製造が遅れ、そのユニットの完成品が一時的になくなった場合には、ライン自体を停止させて待機させなければならない。このような場合には、自走式破砕機の生産自体がストップすることとなるため、生産性が著しく低下することとなる。したがって、実際の自走式破砕機製造設備として稼動する場合には、生産性を向上することは困難である。
【0013】
本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、自走式破砕機製造設備における生産性を向上できることができる自走式破砕機の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、被破砕物を破砕する破砕装置を含む複数の機器とこれら複数の機器をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータとを有する自走式破砕機の製造方法において、トラックフレームこのトラックフレームの下部に設けた走行手段、及びこの走行手段を駆動する走行用油圧モータを備えた走行体ユニットに対し原動機、この原動機により駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ、この油圧ポンプから前記走行用油圧モータに供給される圧油を制御する走行用制御弁手段、及びこの走行用制御弁手段を切換操作する走行用操作手段を備え操作者が搭乗可能な運転席を有するパワーユニットを前記トラックフレームの長手方向一端に結合して自走式破砕機用走行体装置を製造する工程と前記破砕装置を備えた破砕装置ユニットを製造する工程と、前記破砕装置に供給される被破砕物を受け入れるホッパを備えたホッパユニットを製造する工程と、前記破砕装置で破砕された破砕物を搬送し排出するコンベアを備えたコンベアユニットを製造する工程と、前記運転席の走行用操作手段を操作することにより前記自走式破砕機用走行体装置を自力走行させ、前記コンベアユニットの完成品置き場、前記破砕装置ユニットの完成品置き場、前記ホッパユニットの完成品置き場へ前記自走式破砕機用走行体装置を順次移動させる工程と移動した先の各完成品置き場にて前記自走式破砕機用走行体装置の前記トラックフレームに他の各ユニット順次取り付ける工程とを有する
【0015】
本発明においては、走行体ユニットと、パワーユニットとの2ユニットのみを組み付けてそれらの結合体となった状態で、走行体装置として自力走行が可能である。すなわち、操作者が運転席に搭乗して走行用操作手段を操作することにより、走行用制御弁手段が切り換えられ、油圧ポンプからの圧油がその走行用制御弁手段の切り換えに応じて走行用油圧モータに供給され、これによって走行手段が駆動されて走行体を走行させることができる。
【0016】
この走行体装置が完成した後、自走式破砕機の製造のためには、例えばあと3つのユニット(コンベアユニット、破砕装置ユニット、フィーダ・ホッパユニット)の組付けが必要となる。ここで、上記のように走行体装置自体が自力走行可能であることにより、各ユニットの完成品置き場まで順次自力走行して移動するようにすることで、特に生産ラインを設置しなくてもそれらの組付けを行うことができる。
【0017】
ところで、前記の3つのユニット(コンベアユニット、破砕装置ユニット、フィーダ・ホッパユニット)を含み、通常、各ユニットは、その構成部品の数、種類、大きさ等が互いに全く異なるため、それぞれのユニットを完成させるために要する工程、時間、コスト等も全く異なり、ある時点において完成品として用意できる数も、各ユニットごとにある程度はばらつく可能性がある。そのため、何らかの事情である1つのユニットの製造が遅れ、そのユニットの完成品が一時的になくなる場合も考えられる。
【0018】
本発明においては、上述したように、走行体ユニットとパワーユニットとの2ユニット結合体となった段階で走行体装置として自力走行が可能となるので、上記のようにして残り3つのユニットのうちいずれか1つのユニットの完成品が一時的になくなったとしても、その完成品の登場を待つことなく、残りの2つのユニット置き場に自走して、それら2つのユニットの組み付けを順次進めておくことができる。したがって、このような場合に一切の生産がストップしてしまう従来構造に比べて、生産性を大きく向上できる。
【0019】
(2)また上記目的を達成するために、また本発明は、被破砕物を破砕する破砕装置を含む複数の機器とこれら複数の機器をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータとを有する自走式破砕機の製造方法において、トラックフレームこのトラックフレームの下部に設けた走行手段、及びこの走行手段を駆動する走行用油圧モータを備えた走行体ユニットに対し原動機、この原動機により駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ、この油圧ポンプから前記走行用油圧モータに供給される圧油を制御する走行用制御弁手段、及びこの走行用制御弁手段を切換操作する走行用操作手段を備え操作者が搭乗可能な運転席を有するパワーユニットを前記トラックフレームの長手方向一端に結合して自走式破砕機用走行体装置を製造する工程と前記破砕装置を備えた破砕装置ユニットを製造する工程と、前記破砕装置に供給される被破砕物を受け入れるホッパを備えたホッパユニットを製造する工程と、前記破砕装置で破砕された破砕物を搬送し排出するコンベアを備えたコンベアユニットを製造する工程と、前記運転席の走行用操作手段を操作することにより前記自走式破砕機用走行体装置を自力走行させ、前記コンベアユニットの完成品置き場、前記破砕装置ユニットの完成品置き場、前記ホッパユニットの完成品置き場へ前記自走式破砕機用走行体装置を順次移動させる工程と移動した先の各完成品置き場にて前記自走式破砕機用走行体装置の前記トラックフレームに他の各ユニット順次取り付けるにあたり、ユニットの完成品がない完成品置き場がある場合、他の完成品置き場に先行して自走し他のユニットの組み付けを順次進めておく工程とを有する
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1〜図18を用いて説明する。
まず、本発明の自走式破砕機用走行体装置を説明する前に、その走行体装置の適用対象である自走式破砕機の構成の一例を、図1〜図10により説明する。この自走式破砕機は、破砕装置としてジョークラッシャを搭載したものである。
【0021】
(1)自走式破砕機の構成
(1−A)外観構造
図1は、本発明の一実施の形態による自走式破砕機用走行体装置が適用される自走式破砕機の一例の全体構造を表す側面図であり、図2は、図1に示した自走式破砕機の上面図であり、図3は、図1中III−III断面で見た断面図である。
【0022】
これら図1〜図3において、自走式破砕機1は、近年の廃棄物再利用促進の背景に基づく小型化のニーズに対応し、例えば総重量が10トン程度になっており、10トン積みのトラック(好ましくはトレーラでない単車型のトラック)に積載し運搬可能で輸送性を向上させたものとなっている。
【0023】
この自走式破砕機1は、例えば油圧ショベルのバケット等の作業具により被破砕物が投入され、その被破砕物を受け入れるホッパ2、側断面形状が略V字形をなしホッパ2に受け入れた被破砕物を所定の大きさに破砕するジョークラッシャ3、及びホッパ2に受け入れた被破砕物をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィーダ4を備えた破砕機本体7と、ジョークラッシャ3で破砕され小さくなった破砕物を破砕機1の後方側(図1及び図2中右側)に運搬し搬出するコンベア5と、このコンベア5の上方に設けられコンベア5上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機6と、前記の破砕機本体7の下方に設けられ左・右の無限軌道履帯8a及びトラックフレーム9を備えた走行体8とを有する。
【0024】
ホッパ2及びフィーダ4は、トラックフレーム9の長手方向前方側(詳細には、トラックフレーム9の破砕機取付け部9Aの長手方向前方側、すなわち図1及び図2中左側)端部の上方に搭載されている。
【0025】
ジョークラッシャ3は、ホッパ2及びフィーダ4よりも後方側(図1及び図2中右側)に位置しており、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左右方向)中間部上に搭載されている。このとき、クラッシャ用油圧モータ10で発生した駆動力をベルト11を介してフライホイール12に伝達し、さらにフライホイール12に伝達された駆動力を公知の変換機構で動歯3a(図2参照)の揺動運動に変換し、この動歯3aを固定歯3b(同)に対して前後に揺動させることにより、フィーダ4より供給された被破砕物を所定の大きさに破砕するようになっている。また、このジョークラッシャ3の上方及び側方はハウジング13に覆われているが、ハウジング13の上側部分には開閉可能なカバー14が設けられ、これを開くことにより図2に示すように上方(直上方及び側方側・前後方向側上方を含む)からジョークラッシャ3内部を視認できるようになっている。
【0026】
フィーダ4は、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左右方向)前方側(図1及び図2中左側)端部に支柱16aを介して設けたフィーダフレーム16上に搭載されており、その略直上にホッパ2が位置している。このフィーダ4は、いわゆるグリズリフィーダと称されるものであり、フィーダ用油圧モータ15で発生した駆動力によって、ホッパ2からの被破砕物を載置する複数枚(この例では2枚)の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振する。これによってホッパ2に投入された被破砕物を順次ジョークラッシャ3に搬送供給する(=搬送機能)とともに、その搬送中において被破砕物に付着した細かい土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間から下方に落下させ、シュート4bを介しコンベア5上に導くようになっている。すなわち、鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間の大きさよりも小さな粒度の被破砕物をふるい落とすことにより、上記隙間の大きさ以上の粒度の被破砕物を選別するという選別機能も併せて備えている。
【0027】
コンベア5は、図1に示すように、搬送側(破砕機後方側、図1中右側)部分が支持部材5dを介し後述のパワーユニット32に吊り下げ支持されている。また、反搬送側(破砕機前方側、図1中左側)部分は、トラックフレーム破砕機取付け部9Aよりも下方に位置し、支持部材5b,5cを介し、トラックフレーム破砕機取付け部9Aから吊り下げられるように支持されている。このコンベア5は、コンベア用油圧モータ17によってベルト5aを駆動し、これによってジョークラッシャ3からベルト5a上に落下してきた破砕物を運搬するようになっている。
【0028】
磁選機6は、支持部材6bを介し、前述のパワーユニット32に取り付けられており、前記のコンベアベルト5aの上方にこのコンベアベルト5aと略直交するように配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用油圧モータ18によって磁力発生手段(図示せず)まわりに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベルト6a越しに作用させて磁性物をベルト6aに吸着させた後、コンベアベルト5aと略直交する方向に運搬してそのコンベアベルト5aの側方に落下させるようになっている。
【0029】
無限軌道履帯8aはそれぞれ、走行体8に設けられた駆動輪19とアイドラ20との間に掛け渡されており、駆動輪19側に設けられた左・右走行用油圧モータ21,22(22は後述の図7参照)によって駆動力が与えられることにより破砕機1を走行させるようになっている。
【0030】
トラックフレーム9は、略長方形の枠体によって形成された上記破砕機取付け部9Aと、この破砕機取付け部9Aの下方に設けられ、左・右下部に前記無限軌道履帯8aを備えた脚部9Bとから構成されている。
【0031】
破砕機取付け部9Aの詳細構造を図4及び図5により説明する。図4(a)はこの破砕機取付け部9Aの詳細構造を表す上面図、図4(b)は図4(a)中B方向から見た側面図、図4(c)は図4(a)中C方向から見た正面図、図4(d)は図4(a)中D方向から見た背面図である。また図5(a)は図4(a)中VA−VA断面による断面図、図5(b)は図4(a)中VB−VB断面による断面図である。
【0032】
これら図4(a)〜(d)、図5(a)、及び図5(b)において、破砕機取付け部9Aは、この破砕機取付け部9Aの長手方向に配置される部材9a及び部材9bと、これら部材9aと部材9bとの間を掛け渡すように固定される部材9c、部材9d、部材9eとから構成されている。
【0033】
部材9a,9bは、図4(c)及び図4(d)に特に示すように、内部に略閉空間23を形成する略角筒状部材によってそれぞれ構成されている。さらに、この略角筒部材からなる部材9a,9bは、横断面略コの字型の開口側をトラックフレーム9の幅方向(詳細には、破砕機取付け部9Aの短手方向)外側(図4(a)中上側又は下側)に向けるようにそれぞれ配置したチャンネル部材9a1,9b1と略平板状のプレート部材9a2,9b2とを接合し、さらにその両端部を部材9a3,9b3で閉塞することによって構成されている(図4(c)及び図5(b)参照)。なおこのとき、部材9a,9bの後方側端面9aA,9bAは、図4(b)に示すように逆台形状に斜めにカットした形状となっている。
【0034】
部材9c及び部材9dは、横断面形状が略コの字型のチャンネル部材9c1,9d1の両端部に、部材9a,9bの上面に載置固定するための固定部9c2,9d2をそれぞれ取り付けた構造となっている。またこのとき、部材9cは、そのチャンネル部材9c1が略コの字型の開口側をトラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向後方側(図4(a),図4(b)中右側)に向けるように配置されており、部材9dは、逆にそのチャンネル部材9d1が略コの字型の開口側をトラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向前方側(図4(a),図4(b)中左側)に向けるように配置されている。
なお、図4(a)以外の図示を省略しているが、部材9a、部材9b、部材9cの固定部9c2、部材9dの固定部9d2には、前記したフィーダフレーム16支持用の支柱16aを固定するためのボルト26(図1参照)を取り付けるためのボルト孔27が設けられている。
【0035】
部材9eは、部材9a,9bと同様に、内部に略閉空間28(図4(b)参照)を形成する略角筒状部材9e1の両端部に、部材9a,9bの上面に載置固定するための固定部9e2を取り付けた構造となっている。略角筒状部材9e1は、略コの字型の開口側をトラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向前方側(図4(a),図4(b)中左側)に向けるように配置したチャンネル部材9e11と略平板状のプレート部材9e12とを接合することによって構成されている。
このとき、固定部9e2は、ジョークラッシャ3を収納した前記ハウジング13の底部にあるクラッシャーフレーム13a(図1参照)の前方側(図4(a),図4(b)中左側)部分を載置支持する機能も兼ねている。そしてそのクラッシャーフレーム13aの後方側(図4(a),図4(b)中右側)部分を載置支持するために、その固定部9e2と同様の構造を備えたクラッシャー支持部材9gが、部材9a,9bのうち部材9eよりも後方側の部分にそれぞれ固定されている。そして、図4(a)以外の図示を省略しているが、部材9eの固定部9e2及びクラッシャ支持部材9gには、前記したクラッシャーフレーム13aを固定するためのボルト29(図1参照)を取り付けるためのボルト孔30が設けられている。
【0036】
なお、部材9bのクラッシャ支持部材9gよりさらに後方側(図4(a),図4(b)中右側)には、破砕用油圧モータ10からの駆動力を伝達するベルト11に張力を付与するための張力付与機構31(図1参照)の下端部を取り付けるための張力付与機構取り付け部9hが設けられている。
【0037】
また、上記構成のトラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向後方側(図4(a),図4(b)中右側)端部には、略箱体形状のパワーユニットフレーム積載部材109が設けられており、その上部に、パワーユニット32の基礎下部構造をなすパワーユニットフレーム32aを搭載している(図1参照)。このパワーユニットフレーム積載部材109は、部材9a,9bの長手方向後方側(図4(a),図4(b)中右側)端部に部材9a,9bと略同一方向にそれぞれ載置固定されており、内部に略閉空間23A(図4(a)参照)を形成する略角筒状部材109a,109bと、それら略角筒状部材109a,109bの間を掛け渡すように固定された部材109c,109dとから構成されている。
【0038】
略角筒状部材109a,109bは、図4(d)に示すように、それぞれ、横断面形状略コの字型の開口側をトラックフレーム破砕機取付け部9Aの幅方向(短手方向、図4(a)中上下方向)外側に向けるように配置したチャンネル部材109a1、109b1と略平板状のプレート部材109a2,109b2とを接合することによって構成されている。
【0039】
部材109c,109dは、図4(b)に示すように、それぞれ、横断面形状略コの字型の開口側を下方に向けるように配置したチャンネル部材で構成されている。また、図4(a)以外の図示を省略しているが、これら部材109c,109dには、前記したパワーユニットフレーム32aを固定するためのボルト(図示せず)を取り付けるためのボルト孔33が設けられている。
【0040】
このとき、図1及び図4(a)(b)に示すように、パワーユニットフレーム積載部材109の後方側端面109Aは、トラックフレーム破砕機取付け部9Aの部材9a,9bの前記後方側端面9aA,9bAよりも後方側に位置しており、また、パワーユニットフレーム32aの後方側端面32aAは、そのパワーユニットフレーム積載部後方側端面109Aよりもさらに後方側に位置するように配置されている。
【0041】
図6(a)は、パワーユニット32の詳細構造を表す一部透視上面図(但し煩雑を避けるため後述の操作盤55は省略)であり、図6(b)は、図6(a)中A方向から見た矢視側面図である。
【0042】
図1、図2、及び図6(a)(b)において、パワーユニット32は、前述のようにトラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向後方側(図1及び図2中右側)端部に設けられ、ジョークラッシャ3よりさらに後方側(図1及び図2中右側)に位置している。そして、前記のクラッシャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、左・右走行用油圧モータ21,22等の油圧アクチュエータへの圧油を吐出する油圧ポンプ44,45(後述の図9も参照)と、前記油圧ポンプ44,45を駆動する原動機としてのエンジン43(図9参照)と、これら油圧ポンプ44,45から前記油圧アクチュエータへ供給される圧油の方向・流量を制御する第1及び第2弁グループ57,59(同)を備えたコントロールバルブ装置100と、給油口34aを備えた前記エンジン43の燃料タンク34と、給油口35aを備えた作動油タンク35とを内蔵している。
【0043】
このパワーユニット32において、エンジンカバー36の下方にあるエンジン43を起動すると、上記のように油圧ポンプ44,45が駆動される。その一方、その駆動力によって、エンジン43の冷却風(後述する)上流側に設けたファン(図示せず)が回転し、外部の空気が吸気孔37からパワーユニット32内部空間に導入され、冷却風となってラジエータ(図2にその冷却水点検口38を示す)を冷却した後、ファンに流入する。さらにファンから吹き出された冷却風は、エンジン43、マフラ(図示せず)、油圧ポンプ44,45等を冷却した後、排気孔39から大気放出される。またこのとき、エンジン43からの排気ガスは、エンジン43の排気マニホールド(図示せず)からマフラに流入して消音された後、マフラに接続された排気ガス管40から大気中に放出される。なお41は、エンジン43への吸入空気を清浄化するエアクリーナの吸入口である。
【0044】
また、パワーユニット32の前方側(図2中左側)でかつ左方側(図2中下側)には、操作者が搭乗する運転席42が併設されており、操作者がこの運転席42に立つ(図1参照)ことにより、破砕作業中においてフィーダ4による被破砕物の供給状況やジョークラッシャ3による破砕状況を監視することができるようになっている。なお、前記のトラックフレーム破砕機取付け部9Aには、前記運転席42への乗り降りのための足場となる補助ステップ9Aaが取り付けられている。
【0045】
なおこのとき、図2及び図6(a)に示されるように、パワーユニット32内において、燃料タンク34及び作動油タンク35は、パワーユニット32の前方側(図2中左側)でかつ右方側(図2中上側)に設けられており、コントロールバルブ装置100は、運転席42と燃料タンク34及び作動油タンク35との間に配置されている。またコントロールバルブ装置100においては、各コントロールバルブ、すなわち、右走行用コントロールバルブ49、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51、フィーダ用コントロールバルブ50、破砕用コントロールバルブ47、左走行用コントロールバルブ48、及び予備用コントロールバルブ100A(いずれも後述)のスプールが、軸線方向を上下方向にしつつ前後方向(図2中左右方向)にこの順序で一列に配列されている。
【0046】
(1−B)油圧駆動系の構造
ここで、上記ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、磁選機6、及び走行体8は、この自走式破砕機1に備えられる油圧駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成している。
【0047】
図7、図8、及び図9は、上記自走式破砕機1に備えられたその油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【0048】
これら図7〜図9において、油圧駆動装置は、エンジン43と、このエンジン43によって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ44及び第2油圧ポンプ45と、同様にエンジン43によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ46と、第1及び第2油圧ポンプ44,45から吐出される圧油がそれぞれ供給される前記油圧モータ10,15,17,18,21,22と、第1及び第2油圧ポンプ44,45からそれら油圧モータ10,15,17,18,21,22に供給される圧油の流れ(方向及び流量、若しくは流量のみ)を制御する5つのコントロールバルブ47,48,49,50,51と、前記の運転席42に設けられ(図1参照)、左・右走行用コントロールバルブ48,49(後述)をそれぞれ手動で切り換え操作するための左・右走行用操作レバー52,53と、前記の運転席42内に設けられ、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6の始動・停止を操作者が指示入力して操作するための操作盤55とを有している。
【0049】
6つの油圧モータ10,15,17,18,21,22は、前述のように、フィーダ4動作用の駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ15、ジョークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上記破砕用油圧モータ10、コンベア5動作用の駆動力を発生する上記コンベア用油圧モータ17、磁選機6動作用の駆動力を発生する上記磁選機用油圧モータ18、及び左・右無限軌道履帯8aへの駆動力を発生する上記左・右走行油圧モータ21,22とから構成されている。
【0050】
コントロールバルブ47〜51は、2位置切換弁又は3位置切換弁であり、破砕用油圧モータ10に接続された破砕用コントロールバルブ47と、左走行油圧モータ21に接続された左走行用コントロールバルブ48と、右走行油圧モータ22に接続された右走行用コントロールバルブ49と、フィーダ用油圧モータ15に接続されたフィーダ用コントロールバルブ50と、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18に接続されたコンベア・磁選機用コントロールバルブ51とから構成されている。
【0051】
第1及び第2油圧ポンプ44,45のうち、第1油圧ポンプ44は、左走行用コントロールバルブ48及び破砕用コントロールバルブ47を介して左走行用油圧モータ21及び破砕用油圧モータ10へ供給するための圧油を吐出するようになっている。これらコントロールバルブ47,48はいずれも、対応する油圧モータ10,21への圧油の方向及び流量を制御可能な3位置切換弁となっており、第1油圧ポンプ44の吐出管路56に接続されたセンターライン57aを備え1つのバルブユニットとして形成された第1弁グループ57において、上流側から、左走行用コントロールバルブ48、破砕用コントロールバルブ47の順序で配置されている。なお、センターライン57aは、最下流側の破砕用コントロールバルブ47の下流側で閉止されている。また、図6(a)及び図6(b)に示したように、左走行用コントロールバルブ48の上流側に予備のコントロールバルブ100Aを設けてもよい。
【0052】
左走行用コントロールバルブ48は、前述のように操作レバー52を用いて操作される手動操作弁である。例えば運転席42において操作レバー52を前方(又は後方、以下、対応関係同じ)に操作すると、この動きが、操作レバー52に接続されたワイヤーロープ(図示せず)を介しコントロールバルブ48のスプール(図示せず)に伝達され、コントロールバルブ48が図8中下方の切換位置48A(又は図8中上方の切換位置48B)に切り換えられる。これにより、センターライン57aからの圧油は、切換位置48A(又は切換位置48B)に備えられた絞り手段48Aa(又は絞り手段48Ba)から、これに接続する管路62、この管路62に設けられた圧力制御弁63(詳細は後述)、切換位置48Aに備えられたポート48Ab(又は切換位置48Bに備えられたポート48Bb)、及びこのポート48Ab(又はポート48Bb)に接続する前進用供給管路64(又は後進用供給管路65)を経て、左走行用油圧モータ21に供給され、このモータ21が順方向(又は逆方向)に駆動される。操作レバー52を中立位置に戻すと、コントロールバルブ48がばね48Ac,48Bcの付勢力で図8に示す中立位置に復帰し、センターライン57aと前進用供給管路64及び後進用供給管路65は遮断され、これによって左走行用油圧モータ21は停止する。
【0053】
破砕用コントロールバルブ47は、その駆動部47a,47bに、パイロット管路72,73,74a,74bを介してパイロットポンプ46からのパイロット圧がそれぞれ導かれる。このときその駆動部47a,47bには、運転席42に配置された制御盤150(図2参照)に内蔵されたコントローラ75からの駆動信号Scrで駆動されるソレノイド制御弁76a,76bがそれぞれ設けられている。これらソレノイド制御弁76a,76bはその駆動信号Scrの入力に応じて切り換えられ、パイロット管路74a,74bからのパイロット圧を駆動部47a,47bに導くようになっている。すなわち、駆動信号Scrがジョークラッシャ3の正転(又は逆転、以下、対応関係同じ)に対応する信号になると、ソレノイド制御弁76a(又はソレノイド制御弁76b)が開き状態になると共にソレノイド制御弁76b(又はソレノイド制御弁76a)が閉じ状態に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部47a(又は駆動部47b)に導き、これによって破砕用コントロールバルブ47が図8中下側の切換位置47A(又は上側の切換位置47B)に切り換えられる。
【0054】
これにより、センターライン57aからの圧油は、切換位置47A(又は切換位置47B)に備えられた絞り手段47Aa(又は絞り手段47Ba)から、これに接続する管路77、この管路77に設けられた圧力制御弁78(詳細は後述)、切換位置47Aに備えられたポート47Ab(又は切換位置47Bに備えられたポート47Bb)、及びこのポート47Ab(又はポート47Bb)に接続する正転用供給管路79(又は後進用供給管路80)を経て、破砕用油圧モータ10に供給され、このモータ10が順方向(又は逆方向)に駆動される。
【0055】
駆動信号Scrがジョークラッシャ3の停止に対応する信号になると、ソレノイド制御弁76a,76bはともに閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ47がばね47Ac,47Bcの付勢力で図8に示す中立位置に復帰し、破砕用油圧モータ10は停止する。
【0056】
ここで、前述した管路62,77に設けた圧力制御弁63,78に係わる機能について説明する。
【0057】
左走行用コントロールバルブ48の切換位置48Aの前記ポート48Ab(又は切換位置48Bのポート48Bb)、及び破砕用コントロールバルブ47の切換位置47Aのポート47Ab(又は切換位置47Bのポート47Bb)には、それぞれ、対応する左走行用油圧モータ21、破砕用油圧モータ10の負荷圧力をそれぞれ検出するための負荷検出ポート48Ad(又は負荷検出ポート48Bd)、負荷検出ポート47Ad(又は負荷検出ポート47Bd)が連通されている。このとき、負荷検出ポート48Ad(又は負荷検出ポート48Bd)は負荷検出管路81に接続しており、負荷検出ポート47Ad(又は負荷検出ポート47Bd)は負荷検出管路83に接続している。
【0058】
ここで、左走行用油圧モータ21の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路81と、破砕用油圧モータ10の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路83とは、シャトル弁86を介して最大負荷検出管路87に接続され、シャトル弁86で選択された高圧側の負荷圧力が最大負荷圧力として最大負荷検出管路87に導かれるようになっている。
【0059】
そして、この最大負荷検出管路87に導かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路87に接続する管路88,89及び管路91を介して、対応する前記圧力制御弁63,78の一方側にそれぞれ伝達される。このとき、圧力制御弁63,78の他方側には前記の管路62,77内の圧力、すなわち絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力が導かれている。
【0060】
以上により、圧力制御弁63,78は、コントロールバルブ48,47の絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力と、左走行用油圧モータ21及び破砕用油圧モータ10のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して作動し、各油圧モータ21,10の負荷圧力の変化にかかわらず、前記の差圧を一定値に保持するようになっている。すなわち、絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね63a,78aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0061】
一方、第1油圧ポンプ44の吐出管路56に接続したセンターライン57aから分岐した管路92には、ばね93aを備えたアンロード弁93が設けられている。このアンロード弁93の一方側には、最大負荷検出管路87、前記の管路88、及びこの管路88に接続した管路94を介し、最大負荷圧力が導かれており、またアンロード弁93の他方側には、管路92内の圧力(すなわち第1油圧ポンプ44の吐出圧)が導かれている。これにより、アンロード弁93は、管路92及びセンターライン57a内に導かれる第1油圧ポンプ44の吐出圧を、前記の最大負荷圧力よりもばね93aによる設定圧分だけ高くするようになっている。なお、管路92のアンロード弁93より下流側はタンクライン35aを介してタンク35に接続されているが、その管路92下流側と、最大負荷圧力が導かれる前記の管路94との間にはリリーフ弁97が設けられ、前記の最大負荷検出管路87及び管路88,89,91,94内の最大圧力をばね97aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るようになっている。
【0062】
以上説明した、圧力制御弁63,78による絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力と最大負荷圧力との間の制御、及びアンロード弁93による第1油圧ポンプ44吐出圧と最大負荷圧力との間の制御により、結果として、第1油圧ポンプ44の吐出圧と、絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力との差が、一定に保持されることとなる。すなわち、絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の前後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととなる。これにより、各油圧モータ21,10の負荷圧力の変化にかかわらず、コントロールバルブ48,47の開度に応じた流量の圧油を対応する油圧モータに供給できるようになっている。
【0063】
一方、第1及び第2油圧ポンプ44,45のうち、第2油圧ポンプ45は、右走行用コントロールバルブ49、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51及びフィーダ用コントロールバルブ50を介し、右走行用油圧モータ22と、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18と、フィーダ用油圧モータ15とへ供給するための圧油を吐出するようになっている。これらコントロールバルブ49,51,50のうち右走行用コントロールバルブ49は、対応する右走行用油圧モータ22への圧油の方向及び流量を制御可能な3位置切換弁となっており、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51及びフィーダ用コントロールバルブ50はいずれも、対応するコンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18、フィーダ用油圧モータ15への圧油の流量を制御可能な2位置切換弁となっている。そして、第2油圧ポンプ45の吐出管路58に接続されたセンターライン59aを備え1つのバルブユニットとして形成された第2弁グループ59において、上流側から、右走行用コントロールバルブ49、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51、フィーダ用コントロールバルブ50の順序で配置されている。なお、センターライン59aは、最下流側のフィーダ用コントロールバルブ50の下流側で閉止されている。
【0064】
右走行用コントロールバルブ49は、上記左走行用コントロールバルブ48同様、操作レバー53を用いて操作される手動操作弁である。すなわち、操作レバー53の操作がワイヤーロープを介してコントロールバルブ49のスプールに伝達され、図7中下方の切換位置49A(又は上方の49B)に切り換えられる。センターライン57aからの圧油は、切換位置49A(又は切換位置49B)の絞り手段49Aa(又は絞り手段49Ba)から、管路68、圧力制御弁69(詳細は後述)、ポート49Ab(又はポート49Bb)、及び前進用供給管路70(又は後進用供給管路71)を経て、右走行用油圧モータ22に供給され順方向(又は逆方向)に駆動される。操作レバー53を中立位置に戻すとコントロールバルブ49がばね49Ac,49Bcの付勢力で図7に示す中立位置に復帰し、右走行用油圧モータ22は停止する。
【0065】
フィーダ用コントロールバルブ50は、その駆動部50aに、前記のパイロット管路72,117、及びパイロット管路124を介してパイロットポンプ46からのパイロット圧が導かれる。このときその駆動部50aには、コントローラ75からの駆動信号Sfで駆動されるソレノイド制御弁125が設けられている。このソレノイド制御弁125はその駆動信号Sfの入力に応じて切り換えられ、パイロット管路124からのパイロット圧を駆動部50aに導くようになっている。すなわち、駆動信号Sfがフィーダ4を動作させるON信号になると、ソレノイド制御弁125が開き状態に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部50aに導き、これによってフィーダ用コントロールバルブ50が図7中下側の連通位置50Aに切り換えられる。
これにより、センターライン59aからの圧油は、切換位置50Aに備えられた絞り手段50Aaから、これに接続する管路126、この管路126に設けられた圧力制御弁127(詳細は後述)、切換位置50Aに備えられたポート50Ab、及びこのポート50Abに接続する供給管路128を経て、フィーダ用油圧モータ15に供給され、この油圧モータ15が駆動される。
駆動信号Sfがフィーダ4の停止に対応するOFF信号になると、ソレノイド制御弁125は閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ50がばね50bの付勢力で図7に示す遮断位置に復帰し、フィーダ用油圧モータ15は停止する。
【0066】
コンベア・磁選機用コントロールバルブ51は、上記フィーダ用コントロールバルブ50同様、その駆動部51aに前記パイロット管路124を介しパイロット圧が導かれ、駆動部51aにはコントローラ75からの駆動信号Scomで駆動されるソレノイド制御弁129が設けられる。ソレノイド制御弁129は、駆動信号Scomがコンベア5及び磁選機6を動作させるON信号になると、開き状態に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部51aに導き、これによってコンベア・磁選機用コントロールバルブ51が図7中下側の連通位置51Aに切り換えられる。
これにより、センターライン59aからの圧油が、切換位置51Aの絞り手段51Aaから、管路130、圧力制御弁131(詳細は後述)、切換位置51Aのポート51Ab、及びこのポート51Abに接続するコンベア用供給管路132を介しコンベア用油圧モータ17に供給され、さらに磁選機用供給管路133を介し磁選機用油圧モータ18に供給され、それら油圧モータ17,18がともに駆動される。
駆動信号Scomがコンベア5及び磁選機6の停止に対応するOFF信号になると、ソレノイド制御弁129は閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ51がばね51bの付勢力で図7に示す遮断位置に復帰し、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18は停止する。
【0067】
なお、前記管路68,126,130に設けた前記圧力制御弁69,127,131に係わる機能は、前述した第1弁グループ57の圧力制御弁63,69,78とほぼ同様である。
すなわち、右走行用コントロールバルブ49の切換位置49A(又は49B、以下、対応関係同じ)の前記ポート49Ab(又は49Bb)、フィーダ用コントロールバルブ50の連通位置50Aの前記ポート50Ab、及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ51の連通位置51Aの前記ポート51Abには、それぞれ、対応する右走行用油圧モータ22、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力をそれぞれ検出するための負荷検出ポート49Ad(又は49Bd)、負荷検出ポート50Ac、負荷検出ポート51Acが連通されている。このとき、負荷検出ポート49Ad(又は49Bd)は、負荷検出管路82に接続しており、負荷検出ポート50Acは負荷検出管路134に接続しており、負荷検出ポート51Acは負荷検出管路135に接続している。
【0068】
ここで、右走行用モータ22の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路82と、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路135とは、さらにシャトル弁84を介して負荷検出管路85に接続され、シャトル弁84を介して選択された高圧側の負荷圧力はこの負荷検出管路85に導かれるようになっている。そして、この負荷検出管路85と、フィーダ用油圧モータ15の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路134とは、さらにシャトル弁136を介して最大負荷検出管路137に接続され、シャトル弁136を介して選択された高圧側の最大負荷圧力はこの最大負荷検出管路137に導かれるようになっている。
【0069】
そして、この最大負荷検出管路137に導かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路137に接続する管路138,140及び管路90を介して、対応する前記圧力制御弁127,131,69の一方側にそれぞれ伝達される。このとき、圧力制御弁127,131,69の他方側には前記の管路126,130,68内の圧力、すなわち絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ab)の下流側圧力が導かれている。
【0070】
以上により、圧力制御弁127,131,69は、コントロールバルブ50,51,49の絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ab)の下流側圧力と、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18、右走行用油圧モータ22のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して作動し、各油圧モータ15,17,18,22の負荷圧力の変化にかかわらず、前記の差圧を一定値に保持するようになっている。すなわち、絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね127a,131a,69aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0071】
一方、第2油圧ポンプ45の吐出管路58に接続したセンターライン59aから分岐した管路141には、ばね142aを備えたアンロード弁142が設けられている。このアンロード弁142の一方側には、最大負荷検出管路137、前記の管路139、及びこの管路139に接続した管路143を介し、最大負荷圧力が導かれており、またアンロード弁142の他方側には、管路141内の圧力(すなわち第2油圧ポンプ45の吐出圧)が導かれている。これにより、アンロード弁142は、管路141及びセンターライン59a内に導かれる第2油圧ポンプ45の吐出圧を、前記の最大負荷圧力よりもばね142aによる設定圧分だけ高くするようになっている。なお、管路141のアンロード弁142より下流側はタンクライン35bを介してタンク35に接続されているが、その管路141下流側と、最大負荷圧力が導かれる前記の管路139との間にはリリーフ弁144が設けられ、前記の最大負荷検出管路137及び管路138,139,140,90,143内の最大圧力をばね144aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るようになっている。
【0072】
以上説明した、圧力制御弁127,131,69による絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力と最大負荷圧力との間の制御、及びアンロード弁142による第2油圧ポンプ45吐出圧と最大負荷圧力との間の制御により、結果として、第2油圧ポンプ45の吐出圧と、絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力との差が、一定に保持されることとなる。すなわち、絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の前後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととなる。これにより、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、右走行用モータ22の負荷圧力の変化にかかわらず、コントロールバルブ50,51,49の開度に応じた流量を対応する油圧モータに供給できるようになっている。
【0073】
また、第1及び第2油圧ポンプ44,45の吐出管路56,58から分岐した管路160,161には、第1リリーフ弁162及び第2リリーフ弁163がそれぞれ設けられており、パイロットポンプ46からのパイロット圧が導かれるパイロット管路72から分岐した管路164にも、リリーフ弁165が設けられている。
【0074】
(1−C)操作盤の構造
操作盤55は、図1及び図2に示すように、運転席42から前記トラックフレーム破砕機取付け部9Aの短手方向側(幅方向側)端部に設けられたステー166に対し、運転席42の外側(例えば図2中では下側)に向けて取り付けられている。この操作盤55の詳細構造を表す図1中要部拡大図を図10(a)に、図10(a)中E方向から見た側面図を図10(b)に示す。
【0075】
これら図10(a)及び図10(b)において、操作盤55は、ステー166に固定された取付台167に対し、両側面をクリップ168a,168bによって着脱自在に取り付けられている。このとき、クリップ168a,168bを外すことにより、操作盤55は、運転席42に対し外側向きにも内側向きにも固定可能であるが、図10(a)及び図10(b)は、外側向きに固定した状態を示している。なお、前記のステー166は、ボルト169a,169bによって、運転席42の床面に固定されている。
また、操作盤55は、制御盤150内のコントローラ75(図9参照)及び図示しない電源に対し電気配線170により接続されており、この電気配線170は、運転席42の床面に設けた孔(図示せず)からそれら電源及びコントローラ75へと延設されている。また、この電気配線170は長さに十分な余裕がとってあり比較的長いため、クリップ168a,168bを外して操作盤55を取付台167から取り外し、電気配線170の長さの範囲内で持ち運び、他の場所に移動させて用いることもできる。
【0076】
そして、操作盤55には、ジョークラッシャ3を起動・停止させるためのクラッシャ起動・停止スイッチ55aと、ジョークラッシャ3の動作方向を正転又は逆転方向のいずれかに選択するためのクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bと、フィーダ4を起動・停止させるためのフィーダ起動・停止スイッチ55cと、フィーダ4の動作スピードを調節するためのフィーダスピードダイヤル55dと、コンベア5及び磁選機6を起動・停止させるためのコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eと、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6のすべての機器を停止する非常停止ボタン55fとを備えている。なお、そのほかに、オプションで設置する機器を起動・停止させるための予備スイッチ55g等を設ける場合もある。
【0077】
操作者が上記操作盤55の各種スイッチ、ボタン、及びダイヤルの操作を行うと、その操作信号が電気配線170を介して、前記のコントローラ75に入力される。コントローラ75は、操作盤55からの操作信号に基づき、前述したソレノイド弁76a,76b、ソレノイド弁125、ソレノイド弁129への駆動信号Scr,Sf,Scomを生成し、対応するコントロールバルブ47,50,51にそれらを出力するようになっている。
【0078】
すなわち、操作盤55のクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bで「正転」(又は「逆転」、以下、対応関係同じ)が選択された状態でクラッシャ起動・停止スイッチ55aが「起動」側へ押された場合、破砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76a(又はソレノイド弁76b)への駆動信号ScrをONにするとともにソレノイド弁76b(又はソレノイド弁76aへ)の駆動信号ScrをOFFにし、破砕用コントロールバルブ47を図8中下側の切換位置47A(又は上側の切換位置47B)に切り換え、第1油圧ポンプ44からの圧油を破砕用油圧モータ10に供給して駆動し、ジョークラッシャ3を正転方向(又は逆転方向)に起動する。
その後、クラッシャ起動・停止スイッチ55aが「停止」側へ押された場合、破砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76a及びソレノイド弁76bの駆動信号ScrをともにOFFにし、破砕用コントロールバルブ47を図8に示す中立位置に復帰させ、破砕用油圧モータ10を停止し、ジョークラッシャ3を停止させる。
【0079】
また、操作盤55のフィーダ起動・停止スイッチ55cが「起動」側へ押された場合、フィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁125の駆動信号SfをONにし、フィーダ用コントロールバルブ50を図7中下側の連通位置50Aに切り換え、第2油圧ポンプ45からの圧油をフィーダ用油圧モータ15に供給して駆動し、フィーダ4を起動する。そしてこのとき、フィーダスピードダイヤル55dの操作量に応じて駆動信号Sfの信号電流値を調整し、ソレノイドバルブ125の駆動量を調整しその開度を制御することで駆動部50aに導入されるパイロット圧を制御し、フィーダ用コントロールバルブ50の連通位置50Aへの切換ストロークを制御し、フィーダ用油圧モータ15に供給される圧油の量を調整する。その結果、フィーダ4は、フィーダスピードダイヤル55dの操作量に応じた速度で動作する。
その後、操作盤55のフィーダ起動・停止スイッチ55cが「停止」側へ押されると、フィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁125の駆動信号SfをOFFにし、フィーダ用コントロールバルブ50を図7に示す中立位置に復帰させ、フィーダ用油圧モータ15を停止し、フィーダ4を停止させる。
【0080】
また、操作盤55のコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eが「起動」側へ押された場合、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129への駆動信号ScomをONにし、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51を連通位置51Aに切り換え、第2油圧ポンプ45からの圧油をコンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18に供給し、コンベア5及び磁選機6を起動する。その後、操作盤55のコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eが「停止」側へ押されると、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129への駆動信号ScomをOFFにし、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51を中立位置に復帰させ、コンベア5及び磁選機6を停止させる。
【0081】
なお、操作盤55の非常停止ボタン55fが押されると、上述したすべての機器を停止させるような信号を出力する。すなわち、破砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76a及びソレノイド弁76bへの駆動信号ScrをともにOFFにし、フィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁125への駆動信号SfをOFFにし、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129への駆動信号ScomをOFFにする。これらにより、破砕用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、及び磁選機用油圧モータ18をすべて停止し、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6をすべて停止させる。
【0082】
(1−D)多ユニット構造
上記(1−A)(1−B)(1−C)で説明した構成の上記自走式破砕機1は、互いに関連の深い部品ごとにユニット化されており、製造時において、それら複数のユニットが組み合わされることにより構成されている。
【0083】
すなわち、上記自走式破砕機1は、走行体8(トラックフレーム9を含む)を備えた走行体ユニット200A(図1参照)と、エンジン43等を備えた上記パワーユニット32と、コンベア5を備えたコンベアユニット200B(同)と、ジョークラッシャ3を備えたクラッシャユニット200C(同)と、フィーダ及びホッパを備えたフィーダ・ホッパユニット200D(同)とが組み合わされることにより構成されている。
【0084】
走行体ユニット200Aは、上記走行体8の無限軌道履帯8a、トラックフレーム9、走行用油圧モータ21,22、駆動輪19、アイドラ20、及びパワーユニット積載部材109等が、予め組み付けられて一体的に構成されているものである。
【0085】
パワーユニット32は、前述したように、パワーユニットフレーム32、運転席42、ラジエータ、エンジン43、油圧ポンプ44,45,46、作動油タンク35、燃料タンク34、及びコントロールバルブ装置100等が、予め組み付けられて一体的に構成されているものである。
【0086】
コンベアユニット200Bは、コンベア5、支持部材5b,5c,5d、及びコンベア用油圧モータ17等が、予め組み付けられて一体的に構成されているものである。
【0087】
クラッシャユニット200Cは、ジョークラッシャ3、ハウジング13、カバー14、フライホイール12、ベルト11、破砕用油圧モータ10、及び張力付与機構31等が、予め組み付けられて一体的に構成されているものである。
【0088】
フィーダ・ホッパユニット200Dは、ホッパ2、フィーダ4、フィーダ用油圧モータ15、フィーダフレーム16、支柱16aが、予め組み付けられて一体的に構成されているものである。
【0089】
なお、上記以外の、例えば操作盤55、ステー166、及び磁選機6等は、上記ユニットの組み立てとは別に、別途取り付けられることとなる。
【0090】
(2)自走式破砕機の動作
次に、上記構成の自走式破砕機の動作を以下に説明する。
【0091】
上記構成の自走式破砕機1において、例えば破砕作業を行う箇所まで自走式破砕機1を自走させる時には、操作者は、運転席42に搭乗し、操作レバー52,53を前方に操作する。これにより、コントロールバルブ装置100の左・右走行用コントロールバルブ48,49が図7、図8中下方の切換位置48A,49Aに切り換えられ、第1及び第2油圧ポンプ44,45からセンターライン57a,59aを介し導かれた圧油が前進用供給管路64,70を経て、左・右走行用油圧モータ21,22に供給され、これらモータ21,22が順方向に駆動され、両側の無限軌道履帯8aが順方向に駆動されて走行体8が前方へ走行する。
【0092】
また、破砕作業時には、操作者は、操作盤55のクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bで「正転」を選択した後、フィーダ起動・停止スイッチ55c、クラッシャ起動・停止スイッチ55a、及びコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eを順次「起動」側へ押す。これにより、コントローラ75から破砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76aへの駆動信号ScrがONになるとともにソレノイド弁76bへの駆動信号ScrがOFFになり、破砕用コントロールバルブ47が図8中下側の切換位置47Aに切り換えられる。また、コントローラ75からフィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁125への駆動信号SfがONになってフィーダ用コントロールバルブ50が図7中下側の連通位置50Aに切り換えられ、さらにコンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129への駆動信号ScomがONになってコンベア・磁選機用コントロールバルブ51が連通位置51Aに切り換えられる。
【0093】
これにより、第1油圧ポンプ44からの圧油が破砕用油圧モータ10に供給されてジョークラッシャ3が正転方向に起動される一方、第2油圧ポンプ45からの圧油がフィーダ用油圧モータ15とコンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18とに供給され、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6が起動される。
【0094】
そして、例えば油圧ショベルのバケットでホッパ2に被破砕物を投入すると、その投入された被破砕物が、フィーダ4において所定粒度以上のもののみが選別されつつジョークラッシャ3へと導かれ、ジョークラッシャ3で所定の大きさに破砕される。破砕された破砕物は、ジョークラッシャ3下部の空間からコンベア5上に落下して運搬され、その運搬途中で磁選機6によって破砕物に混入した磁性物(例えばコンクリートの建設廃材に混入している鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃えられて、最終的に破砕機1の後部(図1中右端部)から搬出される。
【0095】
(3)自走式破砕機用走行体装置の構成
本実施の形態による自走式破砕機用走行体装置201は、以上のような自走式破砕機1の製造の過程において製作されるものであり、自走式破砕機1のためにのみ用いられるものである。すなわち、この自走式破砕機用走行体装置201は、前述した走行体ユニット200Aとパワーユニット32とから構成される。
【0096】
図11は、この本発明の一実施の形態による自走式破砕機用走行体装置201の全体構造を表す側面図であり、図12は、図11に示した自走式破砕機用走行体装置201の一部透視上面図であり、図13は、図11中XI−XI断面で見た背面図である。また、図14、図15、及び図16は、この自走式破砕機用走行体装置201に備えられる油圧駆動系を表す油圧回路図である。これら図11〜図16において、上記図1〜図10と共通の部分には同一の符号を付す。
【0097】
なお、図14〜図16に示す油圧駆動系において、破砕用コントロールバルブ47から破砕用油圧モータ10に至る管路(図8では管路79,80に相当)、フィーダ用コントロールバルブ50からフィーダ用油圧モータ15に至る管路(図7では管路128,145に相当)、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51からコンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18に至る管路(図7では管路132等に相当)は、途中で閉止されている。
【0098】
上記構成において、無限軌道履帯8aがトラックフレームの下部に設けた走行手段を構成し、エンジン43が原動機を構成し、左・右走行用コントロールバルブ48,49が走行用油圧モータに供給される圧油を制御する走行用制御弁手段を構成する。また、操作レバー52,53が、走行用制御弁手段を切換操作する走行用操作手段を構成する。
【0099】
また、ジョークラッシャ3が被破砕物を破砕する破砕装置を構成し、これと、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6とが複数の機器を構成し、破砕用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、及び磁選機用油圧モータ18が複数の機器用油圧モータを構成し、破砕用コントロールバルブ47、フィーダ用コントロールバルブ50、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51が、複数の機器用油圧モータに供給される圧油をそれぞれ制御する複数の機器用制御弁手段を構成し、操作盤55が複数の機器用制御弁手段を切換操作する機器用操作手段を構成する。
【0100】
さらに、図1、図2、図11、及び図12中左右方向がトラックフレームの長手方向に相当し、それらの図におけるトラックフレーム9の右端がその長手方向一端に相当する。
【0101】
(4)自走式破砕機用走行体装置の動作
上記(3)のような構成の本実施の形態の自走式破砕機用走行体装置201は、前述した(2)からもわかるように、自力で走行することができる。
【0102】
すなわち、運転者が運転席42に搭乗し、操作レバー52,53(図11参照)を例えば前方に操作することにより、コントロールバルブ装置100(図12参照)の左・右走行用コントロールバルブ48,49が図14、図15中下方の切換位置48A,49Aに切り換えられ、第1及び第2油圧ポンプ44,45からセンターライン57a,59aを介し導かれた圧油が前進用供給管路64,70を経て、左・右走行用油圧モータ21,22に供給される。これにより、これらモータ21,22が順方向に駆動され、両側の無限軌道履帯8aが順方向に駆動されて走行体8が前方へ走行する。
【0103】
(5)本実施の形態の効果
次に、以上のような構成及び動作である本実施の形態の自走式破砕機用走行体装置201の効果を説明する。
【0104】
本実施の形態は、上記走行体ユニット100Aとパワーユニット32との結合体である自走式破砕機用走行体装置201として自走可能とすることにより、自走式破砕機製造設備における生産性を向上するものである。
【0105】
まず、本実施の形態による上記効果を説明するための比較例として、前述した従来技術(特開平8−299839号公報)による多ユニット結合構造(走行体ユニット+パワーユニット+コンベアユニット+クラッシャユニット+フィーダ・ホッパユニット)を、自走式破砕機の製造に応用した場合の生産工程を表す概念図を図17(a)に示す。
【0106】
この場合、一般的には、図17(a)に示すように、ある一連の生産ラインの上流側から下流側に、あらかじめ完成した各ユニットの組み付け行程を順次配列し、走行体ユニットをラインに載せる→パワーユニット組み付け→コンベアユニット組み付け→クラッシャユニット組み付け→フィーダ・ホッパユニット組み付けといった一連の流れで自走式破砕機を完成させることとなる。
【0107】
ここで、上記の各ユニットは、その構成部品の数、種類、大きさ等が互いに全く異なるため、それぞれのユニットを完成させるために要する工程、時間、コスト等も全く異なる。したがって、ある時点において各ユニット置き場にユニット完成品として用意できる数も、各ユニットごとにある程度はばらつく可能性がある。
【0108】
上記の生産ラインは、既に完成した各ユニットが各ユニット置き場に十分に確保されている場合は有効に機能するが、何らかの事情である1つのユニットの製造が遅れ、そのユニットの完成品がユニット置き場から一時的になくなった場合には、ライン自体を全面停止させて待機させなければならない。
【0109】
すなわち、例えば図17(b)に示すように、クラッシャユニット置き場にクラッシャユニットがなくなった場合には、そのなくなった時点で生産ラインを全面停止させざるを得ない。そのため、下流側のフィーダ・ホッパユニットの組み付けができなくなるばかりでなく、上流側のパワーユニット組み付け、コンベアユニット組み付けについても、それらのユニット置き場には該当するユニットは存在するにもかかわらず一切作業を行うことはできなくなる。
【0110】
このように、自走式破砕機の生産活動自体が完全にストップすることとなるため、生産性が著しく低下することとなる。したがって、実際の自走式破砕機製造設備として稼動する場合には、生産性を向上することは困難である。
【0111】
これに対し、本実施の形態においては、走行体装置201自体が自力走行可能であることにより、生産工程において、上記した図17(a)のように生産ラインの上流側から下流側に全ユニット組み付け行程を配列する必要はない。すなわち、例えば図18(a)に示すように、走行体ユニット200Aにパワーユニット32を組み付ける工程までのみ部分的なラインを設けて行い、これら2つのユニットを結合させて本実施の形態の自走式破砕機用走行体装置201とした後は、コンベアユニット200Bの置き場→クラッシャユニット200Cの置き場→フィーダ・ホッパユニット200Dの置き場といったように、各ユニットの完成品置き場まで順次自力走行して移動するようにすることで、特に生産ラインを設置しなくてもそれらの組付けを順次行うことができる。
【0112】
またこのとき、前述したように、例えばクラッシャユニット置き場にクラッシャユニット200Cの完成品がなくなった場合であっても、その供給再開を待つことなく、図18(b)に示すように、先にフィーダ・ホッパユニット置き場に自走して、フィーダ・ホッパユニット200Dの組み付けを順次進め、クラッシャユニット200C以外は完成させた状態の半完成品1′を次々に製造しておくことができる。そして、クラッシャユニット置き場にクラッシャユニット200Cが再び供給されるようになったら、それら半完成品1′をクラッシャユニット置き場に自走させ、クラッシャユニット200Cのみを組み付ければ、直ちに自走式破砕機1の完成させることができる。
【0113】
したがって、このような場合に一切の生産活動がストップしてしまう上記従来構造に比べて、生産性を大きく向上できる。
【0114】
また、上記工程のうち、自走式破砕機の心臓部に相当するコンベアユニット200B、破砕装置ユニット200C、及びフィーダ・ホッパユニット200Dの組み付け工程を行う工場が別途存在する場合には、その工場に対し、本実施の形態の走行体装置201として半製品の形で容易に供給できるという効果もある。
【0115】
なお、上記本発明の一実施の形態においては、フィーダ4として、油圧モータの駆動力を用いて、被破砕物を載置する複数枚の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振するグリズリフィーダを備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、他のタイプのフィーダ、例えば、ホッパから投入された被破砕物をホッパ下方に設けた略平板形状の底板に載置し、この底板を油圧モータで発生した駆動力に基づきベース駆動機構によって略水平方向に往復運動させることにより、後続の破砕原料の投入によって先行の破砕原料を底板上で順次押し出し、底板の前端から破砕原料を破砕装置へと順次供給するいわゆるプレートフィーダを備えた破砕機にも適用可能である。
【0116】
また、上記本発明の一実施の形態においては、破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助機械として、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6を備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6のうち、いくつかを適宜省略した自走式破砕機、例えばフィーダ4がなくホッパ2からダクトやシュートを介し直接ジョークラッシャ3に被破砕物を供給するものや、作業事情に応じ磁選機6が省略されているものに対し適用しても良い。逆に、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6に加え、さらに追加の補助機械、例えば、コンベア5の路程を長くするためにコンベア5の下流側(又は上流側)に位置する補助コンベア(2次コンベア)や、破砕物の粒度に応じさらなる選別を行うためにジョークラッシャ3の下流側に位置する振動スクリーンを設けた自走式破砕機に適用しても良い。なお、補助機械を追加する場合、これに対応するコントロールバルブを弁グループ57に設け、第2油圧ポンプ45からの圧油を供給されるようにすることは言うまでもない。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0117】
さらに、上記本発明の一実施の形態においては、破砕装置として動歯3aと固定歯3bとで破砕を行うジョークラッシャ3を備えた自走式破砕機1に本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破砕物を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより被破砕物をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)を備えた破砕機に対しても適用可能である。これらのうち、破砕装置としてロールクラッシャを備えた自走式破砕機に本発明を適用した変形例を図19及び図20により説明する。
【0118】
図19は、このロールクラッシャタイプの自走式破砕機301の全体構造を表す側面図であり、図20は、図19に示した自走式破砕機301の上面図である。これら図19及び図20において、上記自走式破砕機1と共通の部分には同一の符号を付している。
【0119】
図19及び図20において、自走式破砕機301は、図1〜図3に示した自走式破砕機1のクラッシャユニット200C及びフィーダ・ホッパユニット200Dの代わりに、ロールクラッシャ303を備えたクラッシャユニット300Cと、ホッパ302及びその周辺構造部材からなるホッパユニット300Dとを搭載したものである。言い換えれば、上記本発明の一実施形態の自走式破砕機用走行体装置201に対し、コンベアユニット200Bと、上記クラッシャユニット300Cと、上記ホッパユニット300Dとを設けたものである。
【0120】
ホッパユニット300Dに備えられたホッパ302は、投入される被破砕物を受け入れるものであり、上方拡開形状の後方側斜面302aに、メンテナンス時等における作業員昇降用の2段のステップ302a1,302a2を備えている。
【0121】
クラッシャユニット300Cに備えられたロールクラッシャ303は、ホッパ302の直下に連続して設けられており、前述したように破砕用の刃を取り付けたロール状の一対の回転体303a,303bを互いに逆方向へ回転させ、ホッパ302下部から導入された被破砕物をそれら回転体303a,303bの間に挟み込んで破砕を行うようになっている。また、クラッシャユニット300Cには破砕用油圧モータを内蔵した駆動装置310が設けられており、前記のロールクラッシャ303は、この駆動装置310の油圧モータによって駆動されて回転する。ロールクラッシャ303によって所定の大きさに破砕された破砕物は、その下方からコンベア5に送り込まれる。以降の破砕物の流れは、上記自走式破砕機1と同様である。
【0122】
上記のようにロールクラッシャ303を備えた自走式破砕機301に対し本実施の形態の自走式破砕機用走行体装置201を適用した場合も、前述と同様にして、生産性向上効果を得ることができる。
【0123】
なお、以上においては、原動機として、エンジン43を備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば原動機として電動モータ等を備えた自走式破砕機に適用してもよい。
【0124】
また、本発明は、以上のように小型の自走式破砕機にその適用対象が限定されるものではなく、いわゆる中型や大型の自走式破砕機に適用してもよい。この場合も同様の効果を得る。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、走行体ユニットと、パワーユニットとの2ユニットのみを組み付けてそれらの結合体となった状態で、走行体装置として自力走行が可能であるので、自走式破砕機製造設備における生産性を向上できることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による自走式破砕機用走行体装置が適用される自走式破砕機の一例の全体構造を表す側面図である。
【図2】図1に示した自走式破砕機の上面図である。
【図3】図1中III−III断面で見た断面図である。
【図4】図1に示したトラックフレームの破砕機取付け部の詳細構造を表す上面図、図4(a)中B方向から見た側面図、図4(a)中C方向から見た正面図、及び図4(a)中D方向から見た背面図である。
【図5】図4(a)中VA−VA断面による断面図、及び図4(a)中VB−VB断面による断面図である。
【図6】図1に示したパワーユニットの詳細構造を表す一部透視上面図、及び図6(a)中A方向から見た矢視側面図である。
【図7】図1に示した自走式破砕機に備えられたその油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図8】図1に示した自走式破砕機に備えられたその油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図9】図1に示した自走式破砕機に備えられたその油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図10】図1に示した操作盤の詳細構造を表す要部拡大図、及び図10(a)中E方向から見た側面図である。
【図11】この本発明の一実施の形態による自走式破砕機用走行体装置の全体構造を表す側面図である。
【図12】図11に示した自走式破砕機用走行体装置の一部透視上面図である。
【図13】図11中XI−XI断面で見た断面図である。
【図14】図11に示した自走式破砕機用走行体装置に備えられる油圧駆動系を表す油圧回路図である。
【図15】図11に示した自走式破砕機用走行体装置に備えられる油圧駆動系を表す油圧回路図である。
【図16】図11に示した自走式破砕機用走行体装置に備えられる油圧駆動系を表す油圧回路図である。
【図17】従来技術による多ユニット結合構造を、自走式破砕機の製造に応用した場合の生産工程を表す概念図である。
【図18】図11に示した自走式破砕機用走行体装置を、自走式破砕機の製造に適用した場合の生産工程を表す概念図である。
【図19】本発明をロールクラッシャタイプの自走式破砕機に適用した変形例におけるその自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図20】 図19に示した自走式破砕機の上面図である。
【符号の説明】
1 自走式破砕機
2 ホッパ
3 ジョークラッシャ(破砕装置、機器)
4 フィーダ(機器)
5 コンベア(機器)
6 磁選機(機器)
8 走行体
8a 無限軌道履帯(走行手段)
9 トラックフレーム
10 破砕用油圧モータ(機器用油圧モータ)
15 フィーダ用油圧モータ(機器用油圧モータ)
17 コンベア用油圧モータ(機器用油圧モータ)
18 磁選機用油圧モータ(機器用油圧モータ)
21 左走行用油圧モータ
22 右走行用油圧モータ
32 パワーユニット
42 運転席
43 エンジン(原動機)
44 第1油圧ポンプ
45 第2油圧ポンプ
47 破砕用コントロールバルブ(機器用制御弁手段)
48 左走行用コントロールバルブ(走行用制御弁手段)
49 右走行用コントロールバルブ(走行用制御弁手段)
50 フィーダ用コントロールバルブ(機器用制御弁手段)
51 コンベア・磁選機用コントロールバルブ(機器用制御弁手段)
52,53 操作レバー(走行用操作手段)
55 操作盤(機器用操作手段)
200A 走行体ユニット
200B コンベアユニット
200C クラッシャユニット
200D フィーダ・ホッパユニット
201 自走式破砕機用走行体装置
301 自走式破砕機
302 ホッパ
303 ロールクラッシャ(破砕装置)
300C クラッシャユニット
300D ホッパユニット

Claims (2)

  1. 被破砕物を破砕する破砕装置を含む複数の機器とこれら複数の機器をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータとを有する自走式破砕機の製造方法において、
    トラックフレームこのトラックフレームの下部に設けた走行手段、及びこの走行手段を駆動する走行用油圧モータを備えた走行体ユニットに対し原動機、この原動機により駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ、この油圧ポンプから前記走行用油圧モータに供給される圧油を制御する走行用制御弁手段、及びこの走行用制御弁手段を切換操作する走行用操作手段を備え操作者が搭乗可能な運転席を有するパワーユニットを前記トラックフレームの長手方向一端に結合して自走式破砕機用走行体装置を製造する工程と
    前記破砕装置を備えた破砕装置ユニットを製造する工程と、
    前記破砕装置に供給される被破砕物を受け入れるホッパを備えたホッパユニットを製造する工程と、
    前記破砕装置で破砕された破砕物を搬送し排出するコンベアを備えたコンベアユニットを製造する工程と、
    記運転席の走行用操作手段を操作することにより前記自走式破砕機用走行体装置を自力走行させ、前記コンベアユニットの完成品置き場、前記破砕装置ユニットの完成品置き場、前記ホッパユニットの完成品置き場へ前記自走式破砕機用走行体装置を順次移動させる工程と
    移動した先の各完成品置き場にて前記自走式破砕機用走行体装置の前記トラックフレームに他の各ユニット順次取り付ける工程と
    を有することを特徴とする自走式破砕機の製造方法。
  2. 被破砕物を破砕する破砕装置を含む複数の機器とこれら複数の機器をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータとを有する自走式破砕機の製造方法において、
    トラックフレームこのトラックフレームの下部に設けた走行手段、及びこの走行手段を駆動する走行用油圧モータを備えた走行体ユニットに対し原動機、この原動機により駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ、この油圧ポンプから前記走行用油圧モータに供給される圧油を制御する走行用制御弁手段、及びこの走行用制御弁手段を切換操作する走行用操作手段を備え操作者が搭乗可能な運転席を有するパワーユニットを前記トラックフレームの長手方向一端に結合して自走式破砕機用走行体装置を製造する工程と
    前記破砕装置を備えた破砕装置ユニットを製造する工程と、
    前記破砕装置に供給される被破砕物を受け入れるホッパを備えたホッパユニットを製造する工程と、
    前記破砕装置で破砕された破砕物を搬送し排出するコンベアを備えたコンベアユニットを製造する工程と、
    記運転席の走行用操作手段を操作することにより前記自走式破砕機用走行体装置を自力走行させ、前記コンベアユニットの完成品置き場、前記破砕装置ユニットの完成品置き場、前記ホッパユニットの完成品置き場へ前記自走式破砕機用走行体装置を順次移動させる工程と
    移動した先の各完成品置き場にて前記自走式破砕機用走行体装置の前記トラックフレームに他の各ユニット順次取り付けるにあたり、ユニットの完成品がない完成品置き場がある場合、他の完成品置き場に先行して自走し他のユニットの組み付けを順次進めておく工程と
    を有することを特徴とする自走式破砕機の製造方法。
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