JPH11156227A - 破砕機の駆動装置 - Google Patents

破砕機の駆動装置

Info

Publication number
JPH11156227A
JPH11156227A JP32808797A JP32808797A JPH11156227A JP H11156227 A JPH11156227 A JP H11156227A JP 32808797 A JP32808797 A JP 32808797A JP 32808797 A JP32808797 A JP 32808797A JP H11156227 A JPH11156227 A JP H11156227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crusher
mode
stop
conveyor
crushing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32808797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3688453B2 (ja
Inventor
Masamichi Tanaka
正道 田中
Kiyonobu Hirose
清信 広瀬
Ichio Endo
市夫 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP32808797A priority Critical patent/JP3688453B2/ja
Publication of JPH11156227A publication Critical patent/JPH11156227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3688453B2 publication Critical patent/JP3688453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラの滞留を防止しつつ簡単な操作で各機器を
始動・停止可能とすることにより、オペレータの操作負
担を軽減する。 【解決手段】ガラ5Aを破砕するジョークラッシャ3、
ガラ5Aをジョークラッシャ3へと導くフィーダ4、破
砕されたガラ5を運搬するコンベア6、及びコンベア6
上のガラ5B中の磁性物を吸引除去する磁選機7を有す
る破砕機1に設けられた油圧駆動装置において、操作盤
38は、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア
6、及び磁選機7を関連づけて始動・停止させる連動モ
ード及びそれらを別個に始動・停止させる単動モードを
選択可能なモード選択スイッチ80と、単動モード時に
始動・停止対象とする機器を選択する機器選択スイッチ
81と、モード選択スイッチ80及び機器選択スイッチ
81でどれを選択した場合にも共通に使用可能な始動ボ
タン82及び停止ボタン83とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩石・建設廃材等
を破砕する破砕機に係わり、特に、その破砕機の駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】破砕機は、建設現場で発生する大小さま
ざまな岩石・建設廃材等(以下適宜、ガラという)を、
運搬する前にその現場で所定の大きさに破砕することに
より、工事の円滑化・コスト削減を図るものである。す
なわち、油圧ショベル等によって破砕機上部に備えられ
たホッパに投入されたガラは、ホッパ下方に備えられた
フィーダにより側断面形状が略V字形をなすジョークラ
ッシャ等の破砕装置へと導かれて所定の大きさに破砕さ
れる。破砕されたガラは、ジョークラッシャ下部の空間
からジョークラッシャの下方に配置されたコンベアの上
に落下しコンベアによって運搬される。この運搬の途中
において、コンベア上方に配置された磁選機によって例
えばコンクリートのガラに混入している鉄筋片等を吸着
して取り除き、大きさがほぼ揃った破砕物として最終的
に破砕機の前部から搬出される。
【0003】従来の破砕機では、クラッシャー本体に設
けられた運転席の操作盤に、図15に示すような「コン
ベア」「磁選機」「破砕装置」「フィーダ」の各機器を
動作させる「ON」「OFF」操作ボタンが設けられて
おり、オペレータは各ボタンを押すことにより、それぞ
れを別個独立して操作するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の破砕機で
は、破砕作業を始めるために各機器を始動する際には、
オペレータは通常、図16(a)に示すようなガラの通
過する順序と逆の順序で(すなわち破砕物の搬出口に近
い方の機器から)、まず磁選機をONし、次にコンベア
をON、次に破砕装置をON、次にフィーダをONとい
うように、各機器が安定運転するまでの所定の時間間隔
をおきつつ「ON」操作ボタンを1つ1つ押していた。
これは、例えば、破砕装置の始動前にフィーダを始動さ
せると破砕装置にガラが滞留して負荷が高くなったり、
コンベアの始動前に破砕装置を始動させるとコンベアに
ガラが滞留したりして、それら機器が動作停止してしま
う場合があるからである。また、破砕作業を終了するた
めに各機器を停止させる際には、同様に動作停止を防止
するために、オペレータは、図16(b)に示すような
ガラの通過する順序と同じ順序で、まずフィーダ、次に
破砕装置、次にコンベア、次に磁選機というように「O
FF」操作ボタンを1つ1つ押していた。以上のよう
に、各機器の始動・停止の際、オペレータは常に押す順
番を間違えないように細心の注意を払う必要があるた
め、操作上の負担が大きかった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、ガラの滞留を防止しつ
つ簡単な操作で各機器を始動・停止可能とすることによ
り、オペレータの操作負担を軽減できる破砕機の駆動装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決しようとするための手段】(1)上記目的
を達成するために、本発明は、少なくとも、ホッパから
投入された岩石・建設廃材等を破砕する破砕装置と、前
記破砕装置で破砕された岩石・建設廃材等を運搬するコ
ンベアとを有する破砕機に設けられ、前記破砕機の始動
・停止をオペレータが指示入力する指示手段と、この指
示手段からの指示信号に応じて、前記破砕機を始動・停
止させる動作制御手段とを備えた破砕機の駆動装置にお
いて、前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の
始動・停止を相互に関連づけて行うための連動モード
と、前記破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに
独立して行うための単動モードとを選択可能なモード選
択手段を備えており、前記動作制御手段は、前記モード
選択手段で前記連動モードが選択された場合に、前記破
砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って始動・
停止させる連動制御手段と、前記モード選択手段で前記
単動モードが選択された場合に、前記破砕機を形成する
各機器を互いに独立して始動・停止させる単動制御手段
とを有する。オペレータは、破砕作業を始めるために各
機器を始動する際や破砕作業を終了するために各機器を
停止させる際には、指示手段のモード選択手段で連動モ
ードを選択すればよい。これによって、少なくとも破砕
装置とコンベアの始動・停止を相互に関連づけて行う連
動モードとなり、動作制御手段の連動制御手段によって
対応する複数の機器が所定の連動順序に沿って始動・停
止を行う。これにより、操作ボタンを1つ1つ押してい
た従来のようにオペレータが細心の注意を払う必要はな
くなるので、オペレータの操作を簡素化することがで
き、負担を軽減することができる。またこのとき、連動
順序を適宜設定しておくことでガラの滞留による機器の
トラブルも未然に防止できる。また、作業態様や作業時
の状況によっては、上記のような連動による始動・停止
でなく、各機器を独立して始動・停止させたい場合もあ
る。このような場合には、オペレータは、指示手段のモ
ード選択手段で単動モードを選択すればよい。これによ
って、破砕装置、コンベア等の始動・停止を互いに独立
して行うことができるので、操作ボタンを1つ1つ押し
ていた従来と同等の独立操作性を確保できる。以上のよ
うに、本発明においては、モード選択手段における選択
に応じ、連動モードでのオペレータの操作負担の軽減
と、単動モードでの独立操作性とを併せて得ることがで
きる。
【0007】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記破砕機は、前記ホッパに投入された岩石・建設廃材
等を前記破砕装置へと導くフィーダを有する。
【0008】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記連動制御手段は、前記破砕機の始動に際
し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置す
る機器から順次始動させる始動制御手段を備える。この
ようにガラが流れる順序と逆の順序で始動させることに
より、一部の機器にガラが滞留し高負荷によって動作が
停止するのを確実に防止できる。
【0009】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記
単動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成
する各機器のうち少なくとも1つが動作している状態
で、前記連動モードが選択されたときにあっても前記岩
石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から
順次始動させる。これにより、単動モードから連動モー
ドに移行直後に各機器にガラが滞留しトラブルが発生す
るのを防止できる。
【0010】(5)上記(3)において、また好ましく
は、前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記単
動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成す
る各機器のうち少なくとも1つが動作している状態で、
前記連動モードが選択されたときに、前記動作している
機器を一旦停止させた後に、前記岩石・建設廃材等の流
路に対し下流側に位置する機器から順次始動させる。単
動モードから連動モードに移行するとき、動作している
機器を一旦止めてから再始動することにより、連動モー
ド移行直後の各機器のガラの流れを円滑にし、滞留によ
るトラブル発生を確実に防止できる。
【0011】(6)上記(3)において、また好ましく
は、前記始動制御手段は、前記破砕装置を始動させてか
ら前記フィーダを始動させるまでの間に所定の遅延時間
をおく。これにより、破砕装置の慣性力が重く始動後に
十分な回転数に上がるまで時間がかかる場合であって
も、破砕装置にフィーダからのガラが滞留するのを防止
できる。
【0012】(7)上記(3)において、また好ましく
は、前記始動制御手段による前記破砕機の始動が行われ
る前に、周囲に対し警報を発する警報手段を有する。こ
れにより、連動始動時に次々と自動的に機器が始動して
いくことを事前にオペレータに予告することができ、危
険を防止することができる。
【0013】(8)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記連動制御手段は、前記破砕機の停止
に際し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位
置する機器から順次停止させる停止制御手段を備える。
このようにガラが流れる順序と同じ順序で停止させるこ
とにより、一部の機器にガラが滞留しトラブルが発生す
るのを確実に防止できる。
【0014】(9)上記(8)において、さらに好まし
くは、前記停止制御手段は、前記フィーダを停止させて
から前記破砕装置を停止させるまでの間に所定の遅延時
間をおく。これにより、フィーダからのガラの供給が停
止した後、その供給されたガラの破砕を完全に終了させ
て破砕装置内を空にすることができる。したがって、次
回の始動時に破砕装置内の残存ガラで始動困難となるの
を確実に防止できる。
【0015】(10)上記(8)において、また好まし
くは、前記停止制御手段は、前記破砕装置を停止させて
から前記コンベアを停止させるまでの間に所定の遅延時
間をおく。これにより、破砕装置からの破砕されたガラ
の供給が停止した後、その供給された破砕ガラの運搬を
完全に終了しコンベア上を空にすることができる。した
がって、破砕作業終了後の移動時にコンベア上から破砕
ガラがこぼれ落ちるのを防止でき、また次回の始動時に
コンベア上の残存ガラにより運搬が阻害されるのを確実
に防止できる。
【0016】(11)上記(1)又は(2)において、
また好ましくは、前記指示手段は、前記モード選択手段
で単動モードを選択した場合に指示対象とする機器を前
記破砕機を形成する各機器の中から選択する機器選択手
段と、前記モード選択手段で連動モード及び単独モード
のいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられ
た始動・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、前記
単動制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モード
が選択され前記破砕機を形成する機器の全てが動作して
いる状態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選
択されて前記始動・停止指示手段により停止が指示され
たときには、前記機器選択手段で選択された機器のみを
停止させる。これにより、例えば連動モードによって全
機器を動作中にガラの流れが一部で滞留した場合に、そ
の上流側にある機器を短時間だけ停止させ、ガラの流れ
を再び円滑に復帰させることができる。
【0017】(12)上記(1)又は(2)において、
また好ましくは、前記指示手段は、前記モード選択手段
で単動モードを選択した場合に指示対象とする機器を前
記破砕機を形成する各機器の中から選択する機器選択手
段と、前記モード選択手段で連動モード及び単独モード
のいずれを選択した場合にも共通に使用可能に設けられ
た始動・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、前記
単動制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モード
が選択され前記破砕機を形成する機器の全てが動作して
いる状態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選
択されて前記始動・停止指示手段により停止が指示され
たときに、前記機器選択手段で選択された機器とその機
器より前記岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位置
する機器とを停止させる。これにより、例えば連動モー
ドによって全機器を動作中にガラの流れが一部で滞留し
た場合には、その上流側にある機器すべてを停止させる
ので、ガラの流れを確実に円滑に復帰させることができ
る。また例えばある機器に不具合が発生した場合には、
その機器及び上流側の機器を停止させることにより、そ
の機器に対するガラの流入はなくなるのでその機器の点
検を行うことができる。
【0018】(13)上記(1)又は(2)において、
また好ましくは、前記指示手段は、前記モード選択手段
で連動モード及び単独モードのいずれを選択した場合に
も共通に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動
・停止ボタンを有し、かつ、前記モード選択手段は、前
記連動モードを選択する位置と前記単動モードを選択す
る位置とに切換え可能なダイヤル式スイッチである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施形態は、アクチュエータ
の駆動源として油圧を用いた油圧駆動装置の実施形態で
ある。図1は、本実施形態による油圧駆動装置の油圧回
路図であり、図2は、この油圧駆動装置の適用対象であ
る自走式破砕機の全体構造を表す側面図であり、図3
は、図2中の側面部材を一部取り除いた状態で内部構造
を示した側面図であり、図4は、破砕作業中における動
作状態を表す図である。
【0020】これら図2〜図4において、自走式破砕機
1は、概略的に言うと、油圧ショベルのバケット等の作
業具により破砕対象物である岩石・建設廃材等(ガラ)
5Aが投入されるホッパ2、側断面形状が略V字形をな
し投入されたガラ5Aを所定の大きさに破砕する破砕装
置としてのジョークラッシャ3、ホッパ2から投入され
たガラ5Aをジョークラッシャ3へと導くフィーダ4、
ジョークラッシャ3で破砕され小さくなったガラ5Bを
破砕機1の前方に運搬するコンベア6、及びこのコンベ
ア6の上方に設けられコンベア6上を運搬中のガラ5B
に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機7を搭
載した破砕機本体8と、この破砕機本体8の下方に設け
られ左・右の履帯9L,9R(但し運転席17から見て
左側のみ図示)を備えた下部走行体10とを有する。
【0021】ジョークラッシャ3は、下部走行体10と
の接続部として破砕機本体8に設けられたフレーム11
上に設置されており、図4に示されるように、油圧モー
タ24(後述)で発生した駆動力によって動歯3aを固
定歯3bに対して前後に揺動させ、供給されたガラ5A
を所定の大きさに破砕するようになっている。フィーダ
4は、ホッパ2の下方に設けられホッパ2に投入された
ガラ5Aを載置するベース12と、油圧モータ23(後
述)で発生した駆動力によってベース12を略水平方向
に往復運動させる公知のベース駆動機構13とを備えて
いる。コンベア6は、油圧モータ25(同)によってベ
ルト14を駆動し、これによってジョークラッシャ3か
らベルト14上に落下してきたガラ5Bを運搬するよう
になっている。磁選機7は、コンベア6のベルト14の
上方にベルト14と略直交するように配置されたベルト
15を油圧モータ26によって磁力発生手段(図示せ
ず)まわりに駆動することにより、磁力発生手段からの
磁力をベルト15越しに作用させて磁性物をベルト15
に吸着させた後、コンベア6のベルト14と略直交する
方向に運搬してベルト14の側方に落下させるようにな
っている。履帯9L,9Rはそれぞれ、下部走行体10
に設けられた駆動輪16L,16R(但し左側のみ図
示)とアイドラ18L,18R(同)との間に掛け渡さ
れており、駆動輪16L,16R側に設けられた走行用
の左・右油圧モータ28L,28R(図1にのみ図示)
によって駆動力が与えられることにより破砕機1を走行
させるようになっている。また破砕機本体8上にはオペ
レータの運転席17が設けられており、この運転席17
には操作盤38(図5参照、後述)が設置されている。
【0022】そして、破砕作業時には、図4に示すよう
に、ホッパ2に投入されたガラ5Aが、ホッパ2下方の
フィーダ4によりジョークラッシャ3へと導かれて所定
の大きさに破砕された後、破砕されたガラ5Bがジョー
クラッシャ3下部の空間からコンベア6の上に落下し運
搬され、その運搬途中で磁選機7によってガラ5Bに混
入した磁性物(例えばコンクリートのガラに混入してい
る鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃った破砕物
として最終的に破砕機1の前部から搬出される。
【0023】図1に示す油圧駆動装置は、上記の自走式
破砕機1に設けられるものであり、原動機としてのエン
ジン19と、このエンジン19によって駆動される可変
容量型の第1油圧ポンプ20及び第2油圧ポンプ21
と、同様にエンジン19によって駆動される固定容量型
のパイロットポンプ22と、第1及び第2油圧ポンプ2
0,21から吐出される圧油がそれぞれ供給される6つ
の油圧モータ23,24,25,26,28L,28R
と、第1及び第2油圧ポンプ20,21からそれら油圧
モータ23〜28に供給される圧油の方向及び流量を制
御する4つのコントロールバルブ29,30,31,3
2と、パイロットポンプ22で発生したパイロット圧を
用いて左・右走行用コントロールバルブ30,31(後
述)をそれぞれ切り換え操作する左・右走行用操作レバ
ー装置33,34と、パイロットポンプ22で発生した
パイロット圧に基づく制御圧力が導かれ、第1及び第2
油圧ポンプ20,21の吐出流量を調整するレギュレー
タ35,36と、破砕機本体の運転席17内に設けられ
ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁
選機7の始動・停止をオペレータが指示入力するための
上記操作盤38とを有している。
【0024】6つの油圧モータ23〜28は、フィーダ
4動作用の駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ
23、ジョークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上
記破砕用油圧モータ24、コンベア6動作用の駆動力を
発生する上記コンベア用油圧モータ25、磁選機7動作
用の駆動力を発生する上記磁選機用油圧モータ26、及
び左・右履帯9L,9Rへの駆動力を発生する上記左・
右走行油圧モータ28L,28Rとから形成されてい
る。
【0025】コントロールバルブ29〜32は、いずれ
もセンタバイパス型の切換弁であり、破砕用油圧モータ
24に接続された破砕用コントロールバルブ29と、左
走行油圧モータ28Lに接続された上記左走行用コント
ロールバルブ30と、右走行油圧モータ28Rに接続さ
れた上記右走行用コントロールバルブ31と、フィーダ
用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁
選機用油圧モータ26に接続された軽負荷機器用コント
ロールバルブ32とから形成されている。
【0026】第1及び第2油圧ポンプ20,21のう
ち、第1油圧ポンプ20は破砕用コントロールバルブ2
9及び左走行用コントロールバルブ30を介し破砕用油
圧モータ24及び左走行モータ28Lへ供給するための
圧油を吐出するようになっている。このとき、破砕用コ
ントロールバルブ29と左走行用コントロールバルブ3
0とは互いにパラレルに接続されている。一方、第2油
圧ポンプ21は右走行用コントロールバルブ31及び軽
負荷機器用コントロールバルブ32を介し右走行モータ
28R及びフィーダ用油圧モータ23・コンベア用油圧
モータ25・磁選機用油圧モータ26へ供給するための
圧油を吐出するようになっている。このとき、軽負荷機
器用コントロールバルブ32と右走行用コントロールバ
ルブ31とは互いにパラレルに接続されている。
【0027】ここで、第2油圧ポンプ21から軽負荷機
器用コントロールバルブ32を介しフィーダ用油圧モー
タ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧
モータ26への圧油供給に関して、それら油圧モータ2
3,25,26に供給される圧油の流量をそれぞれ制御
する3つのソレノイド制御弁39,40,41が設けら
れており、これらは互いにパラレルに接続されている。
またこれに対応して、圧力補償弁42,43,44(後
述)がそれぞれ設けられている。ソレノイド制御弁3
9,40,41は、コントローラ90からの駆動信号S
m,Sco,Sf(後述)によりそれぞれ駆動される弁で、
油圧モータ23,25,26に供給される圧油の流量を
開度に応じて制御する可変絞り39A,40A,41A
がそれぞれ設けられている。これらソレノイド制御弁3
9,40,41はそれら駆動信号Sm,Sco,SfがON
になると連通位置(図1中下側位置)にそれぞれ切り換
えられ、第2油圧ポンプ21から軽負荷機器用コントロ
ールバルブ32及び導入管路53を介して導かれた圧油
を、対応する油圧モータ23,25,26にそれぞれ供
給しそれらを駆動する。また駆動信号Sm,Sco,Sfが
OFFになるとばね39B,40B,41Bの復元力で
遮断位置(図1中上側位置)にそれぞれ復帰し、対応す
る油圧モータ23,25,26への第2油圧ポンプ21
からの圧油供給を遮断するとともに、これら油圧モータ
23,25,26を導出管路54に接続して油圧モータ
23,25,26の駆動を停止するようになっている。
また、ソレノイド制御弁39,40,41の可変絞り3
9A,40A,41Aの下流側には油圧モータ23,2
5,26の負荷圧力を検出するための負荷検出管路4
5,46,48がそれぞれ接続されている。それらのう
ち負荷検出管路46,48はさらにシャトル弁49を介
して負荷検出管路50に接続され、シャトル弁49を介
して選択された高圧側の負荷圧力は負荷検出管路50に
導かれるようになっている。またこの負荷検出管路50
と負荷検出管路45とはシャトル弁51を介して最大負
荷検出管路52に接続され、シャトル弁51で選択され
た高圧側の負荷圧力が最大負荷圧力として最大負荷検出
管路52に導かれるようになっている。一方、負荷検出
管路45,46,48でそれぞれ検出した負荷圧力は各
ソレノイド制御弁39,40,41の出口圧力として対
応する圧力補償弁42,43,44の一方側に伝達され
る。圧力補償弁42,43,44の他方側にはソレノイ
ド制御弁39,40,41の上流側圧力が導かれてお
り、これによって、圧力補償弁42,43,44は、ソ
レノイド制御弁39,40,41の可変絞り39A,4
0A,41Aの前後差圧に応答して作動し、軽負荷機器
用コントロールバルブ32からフィーダ用油圧モータ2
3、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モー
タ26に圧油を導入する導入管路53内の圧力及び各油
圧モータ23,25,26の負荷圧力の変化にかかわら
ず可変絞り39A,40A,41Aの前後差圧を一定に
保持し、ソレノイド制御弁39,40,41の開度に応
じた流量を対応する油圧モータに供給できるようになっ
ている。なお、上記した導入管路53と、油圧モータ2
3,25,26から排出された圧油を軽負荷機器用コン
トロールバルブ32に導く導出管路54とを直接接続す
る管路55には、圧力制御弁56が設けられている。こ
の圧力制御弁56の一方側には、前述した最大負荷検出
管路52を介して最大負荷圧力が導かれており、また圧
力制御弁56の他方側には上流側の管路55内の圧力が
導かれている。これにより、圧力制御弁56は、下流側
の管路55内の圧力を、最大負荷圧力よりもばねによる
設定圧分だけ高くするようになっている。
【0028】また破砕用コントロールバルブ29、左・
右走行用コントロールバルブ30,31、及び軽負荷機
器用コントロールバルブ32はそれぞれ、パイロットポ
ンプ22で発生されたパイロット圧を用いて操作される
パイロット操作弁である。破砕用コントロールバルブ2
9は、その駆動部29a,29bに、パイロット管路5
8,59を介してパイロットポンプ22からのパイロッ
ト圧がそれぞれ導かれる。これらパイロット管路58,
59には、コントローラ90からの駆動信号Scrで駆動
されるソレノイド制御弁60が設けられている。このソ
レノイド制御弁60はその駆動信号Scrの入力に応じて
切り換えられ、パイロット圧をパイロット管路58,5
9に導くようになっている。すなわち、ソレノイド制御
弁60は、駆動信号ScrがONになると連通位置である
図1中右側位置(又は左側位置)に切り換えられ、パイ
ロットポンプ22からのパイロット圧をパイロット管路
58(又は59)を介して駆動部29a(又は29b)
に導き、これによって破砕用コントロールバルブ29が
図1中上側位置(又は下側位置)に切り換えられ、破砕
用油圧モータ24が順方向(又は逆方向)に駆動され
る。駆動信号ScrがOFFになると、ソレノイド制御弁
60は中立位置となり、コントロールバルブ22からの
パイロット圧を遮断するとともに、パイロット管路58
及び59をタンク69に接続し、それらの圧力をタンク
圧と等しくする。これにより、破砕用コントロールバル
ブ29が中立位置に復帰し、破砕用油圧モータ24が停
止するようになっている。左・右走行用コントロールバ
ルブ30,31は、パイロットポンプ22で発生され操
作レバー装置33,34で所定圧力に減圧されたパイロ
ット圧により操作される。すなわち、操作レバー装置3
3,34は、操作レバー33a,34aとこれら操作レ
バー33a,34aの操作量に応じたパイロット圧を出
力する減圧弁33b,34bとを備えている。操作レバ
ー装置33の操作レバー33aを図1中a方向(又はそ
の反対方向)に操作すると、パイロット圧がパイロット
管路61(又は62)を介して左走行用コントロールバ
ルブ30の駆動部30a(又は30b)に導かれ、これ
によって左走行用コントロールバルブ30が図1中上側
位置(又は下側位置)に切り換えられ、左走行用油圧モ
ータ28Lが順方向(又は逆方向)に駆動される。同様
に、操作レバー装置34の操作レバー34aを図1中b
方向(又はその反対方向)に操作すると、パイロット圧
が右走行用コントロールバルブ31の駆動部31a(又
は31b)に導かれて図1中上側位置(又は下側位置)
に切り換えられ、右走行用油圧モータ28Rが順方向
(又は逆方向)に駆動されるようになっている。軽負荷
機器用コントロールバルブ32は、その駆動部32a,
32bに、パイロット管路65,66を介してパイロッ
トポンプ22からのパイロット圧がそれぞれ導かれる。
これらパイロット管路65,66には、破砕用コントロ
ールバルブ29のパイロット管路58,59同様、コン
トローラ90からの駆動信号Sl(後述)で切り換えら
れるソレノイド制御弁68が設けられている。すなわち
ソレノイド制御弁68は、駆動信号SlがONになると
連通位置(図1中右側位置)に切り換えられ、パイロッ
トポンプ22からのパイロット圧をパイロット管路65
を介し駆動部32aに導き、これによって軽負荷機器用
コントロールバルブ32が遮断位置(図1中左側位置)
に切り換えられ、フィーダ用油圧モータ23、コンベア
用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26に圧油
を導入する導入管路53へ第2油圧ポンプ21からの圧
油を供給する。駆動信号SlがOFFになると、ばね6
8Aの復元力でソレノイド制御弁68は図1中左側位置
に復帰し、コントロールバルブ22からのパイロット圧
を遮断するとともに、パイロット管路65及び66をタ
ンク69に接続し、それらの圧力をタンク圧と等しくす
る。これにより、軽負荷機器用コントロールバルブ32
は中立位置に復帰するようになっている。
【0029】レギュレータ35,36は、それぞれピス
トン35A,36Aを備えており、ピストン35A,3
6Aが図1中右方に移動すると、第1及び第2油圧ポン
プ20,21からの吐出流量が減少するようにそれら油
圧ポンプ20,21の斜板20A,21Aの傾転角(す
なわちポンプ押しのけ容積)を変え、ピストン35A,
36Aが図1中左方に移動すると、第1及び第2油圧ポ
ンプ20,21からの吐出流量が増大するように斜板2
0A,21Aの傾転角を変えるようになっている。また
レギュレータ35,36のボトム側には、パイロットポ
ンプ22からのパイロット圧に基づく制御圧力がパイロ
ット管路70,71を介して導かれており、この制御圧
力が高いときはピストン35A,36Aが図1中右方に
移動して第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出流量
が減少し、制御圧力が低いときはピストン35A,36
Aが図1中左方に移動して吐出流量が増大するようにな
っている。またこのとき、パイロットポンプ22からレ
ギュレータ35,36へのパイロット管路70,71に
は、コントローラ90からの駆動信号S1,S2(後述)
によりそれぞれ駆動されるソレノイド制御弁72,73
が設けられており、これらソレノイド制御弁72,73
はそれら駆動信号S1,S2の出力電流値に応じてパイロ
ット管路70,71を連通させる。すなわち、ソレノイ
ド制御弁72,73は、出力電流値が大きいほど大きい
開度でパイロット管路70,71を連通させてレギュレ
ータ35,36へ供給される制御圧力を高くし、出力電
流値が0になるとパイロット管路70,71を遮断して
レギュレータ35,36へ供給される制御圧力を0にす
るようになっている。そして、後述するように、コント
ローラ90は、第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐
出圧P1,P2が高いほど駆動信号S1,S2の出力電流値
を大きくするようになっている。以上により、第1及び
第2油圧ポンプ20,21の吐出圧P1,P2が上昇する
にしたがって第1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出
流量の最大値が小さく制限され、第1及び第2油圧ポン
プ20,21の負荷がエンジン19の出力トルクを超え
ないように斜板20A,21Aの傾転が制御されるよう
になっている(公知の入力トルク制限制御)。なお、3
つの油圧ポンプ20,21,22の吐出管路から分岐す
る管路には、その吐出管路の圧力の最大値をばね74
A,75A,76Aによる設定値とするリリーフ弁7
4,75,76がそれぞれ設けられており、またこの第
1及び第2油圧ポンプ20,21の吐出圧は、吐出管路
から分岐する管路に設けられた圧力センサ78,79に
よりそれぞれ検出され、この検出信号がコントローラ9
0に入力されるようになっている。
【0030】図5は、操作盤38の詳細構造を示してお
り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及
び磁選機7の始動・停止を相互に関連づけて行うための
「連動モード」とそれらの始動・停止を互いに別個独立
して行うための「単動モード」とを選択可能なダイヤル
式のモード選択スイッチ80と、このモード選択スイッ
チ80で単動モードを選択した場合に始動・停止対象と
する機器を選択するダイヤル式の機器選択スイッチ81
と、モード選択スイッチ80及び機器選択スイッチ81
でどれを選択した場合にも共通に使用可能な始動ボタン
82及び停止ボタン83とを備えている。
【0031】図6は、コントローラ90の機能を示して
おり、圧力センサ78,79で検出された第1及び第2
油圧ポンプ20,21の吐出圧に応じ上記入力トルク制
限制御を行うためのソレノイド制御弁72,73への駆
動信号S1,S2を発生する関数発生器90a1,90a2
を備えたポンプ制御部90aと、操作盤38からの操作
信号(後述)に基づき上記駆動信号Sm,Sco,Sf,S
cr,Slを生成し対応するソレノイド制御弁39,4
0,41,60,68に出力する機器制御部90bとを
備えている。
【0032】図7は、機器制御部90bで実行される制
御手順を表すフローチャートである。このフローチャー
トに従い、本実施形態の機能を詳細に説明する。まず、
ステップ100で、フラグを0に初期設定する。このフ
ラグは、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア
6、及び磁選機7の全機器が後述する連動始動により動
作続行しているかどうかを表す指標として用いるもので
ある。
【0033】次に、ステップ110で、操作盤38のモ
ード選択スイッチ80で「連動モード」が選択されてい
るかどうかを判定する。
【0034】(I)連動モードが選択されていない場合 ステップ110で「連動モード」が選択されていない場
合は、「単動モード」が選択されていると判断し、ステ
ップ120に移る。ステップ120では、操作盤38の
始動ボタン82がONされたかどうかを判定する。始動
ボタン82がONされた場合は、ステップ130に移
り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及
び磁選機7を互いに別個独立して始動可能な単動始動制
御を行う。その詳細を図8に示す。
【0035】図8において、まずステップ131で、フ
ィーダ用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、
及び磁選機用油圧モータ26への圧油供給に係わるソレ
ノイド制御弁68の駆動信号SlをONにする。これに
より、ソレノイド制御弁68が連通位置に切り換えら
れ、パイロットポンプ22からのパイロット圧がパイロ
ット管路65を介し軽負荷機器用コントロールバルブ3
2の駆動部32aに導かれて軽負荷機器用コントロール
バルブ32が切り換えられ、第2油圧ポンプ21からの
圧油が導入管路53へ供給される。すなわち、フィーダ
用油圧モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁
選機用油圧モータ26を駆動可能な準備状態となる。次
に、ステップ132で、操作盤38の機器選択スイッチ
81でジョークラッシャが選択されているかどうかを判
定する。ジョークラッシャが選択されている場合にはス
テップ133に移り、破砕用油圧モータ24に係わるソ
レノイド制御弁60の駆動信号ScrをONにする。これ
により、ソレノイド制御弁60が連通位置に切り換えら
れ、パイロットポンプ22からのパイロット圧がパイロ
ット管路58(又は59)を介し破砕用コントロールバ
ルブ29の駆動部29a(又は29b)に導かれ破砕用
コントロールバルブ29が切り換えられる。その結果、
第1油圧ポンプ20からの圧油が破砕用油圧モータ24
に供給されて破砕用油圧モータ24が順方向(又は逆方
向)に駆動され、ジョークラッシャ3の動歯3aが固定
歯3bに対し前後に揺動を開始する。これにより、フィ
ーダ4からガラ5Aが供給されるとそのガラ5Aを所定
の大きさに破砕する。なお、順方向に駆動するか逆方向
に駆動するかは例えば別途図示しない入力手段で選択的
に入力するようになっている。ステップ132でジョー
クラッシャが選択されていない場合にはステップ134
へ移る。ステップ134では、機器選択スイッチ81で
フィーダが選択されているかどうかを判定する。フィー
ダが選択されている場合にはステップ135に移ってフ
ィーダ用油圧モータ23に係わるソレノイド制御弁41
の駆動信号SfをONにする。これにより、ソレノイド
制御弁41が連通位置に切り換えられ、ステップ131
で既に導入管路53へ導入されている第2油圧ポンプ2
1からの圧油がフィーダ用油圧モータ23に供給され
る。その結果、フィーダ用油圧モータ23が駆動されて
ベース12が略水平方向に往復運動を開始し、ホッパ2
にガラ5Aが投入されるとそのガラ5Aをジョークラッ
シャ3へ供給する。ステップ133でフィーダが選択さ
れていない場合にはステップ136へ移る。ステップ1
36では、機器選択スイッチ81でコンベアが選択され
ているかどうかを判定する。コンベアが選択されている
場合にはステップ137に移ってコンベア用油圧モータ
25に係わるソレノイド制御弁40の駆動信号ScoをO
Nにする。これにより、ソレノイド制御弁40が連通位
置に切り換えられ、導入管路53へ導入されている圧油
がコンベア用油圧モータ25に供給される。その結果、
コンベア6のベルト14が駆動を開始し、ジョークラッ
シャ3で破砕されたガラ5Bが落下してくるとそのガラ
5Bを破砕機1の前方に運搬する。ステップ136でコ
ンベアが選択されていない場合にはステップ138へ移
る。ステップ138では、機器選択スイッチ81で磁選
機が選択されているかどうかを判定する。磁選機が選択
されている場合にはステップ139に移り磁選機用油圧
モータ26に係わるソレノイド制御弁39の駆動信号S
mをONにして連通位置に切り換え、導入管路53へ導
入されている圧油を磁選機用油圧モータ26に供給す
る。その結果、磁選機7のベルト15が駆動を開始し、
コンベア6のベルト14でガラ5Bが運搬されてくると
そのガラ5Bに含まれる磁性物をベルト15に吸着させ
コンベアベルト14の側方に落下させる。ステップ13
8で磁選機が選択されていない場合にはスタートへ戻
る。
【0036】一方、ステップ120で操作盤38の始動
ボタン82がONされなかった場合は、ステップ140
に移って操作盤38の停止ボタン83がONされたかど
うかを判定する。停止ボタン83がONされた場合は、
ステップ150に移り、ジョークラッシャ3、フィーダ
4、コンベア6、及び磁選機7を互いに別個独立して停
止可能な単動停止制御を行う。その詳細を図9に示す。
【0037】図9に示す制御は、図8で説明したのと同
様の単動制御で各機器を停止させるものであり、始動と
停止の差異を除けば、基本的には図8と類似の手順であ
る。すなわち、ステップ151、ステップ153、ステ
ップ155、及びステップ157で、機器選択スイッチ
81でジョークラッシャ、フィーダ、コンベア、及び磁
選機が選択されているかどうかをそれぞれ順次判定す
る。ステップ151でジョークラッシャが選択されてい
る場合には、ステップ152でソレノイド制御弁60の
駆動信号ScrをOFFにし、ソレノイド制御弁60を中
立位置に復帰させて破砕用油圧モータ24を停止させ、
ジョークラッシャ3の動歯3aの揺動を停止させる。ス
テップ153でフィーダが選択されている場合には、ス
テップ154でソレノイド制御弁41の駆動信号Sfを
OFFにして導入管路53からフィーダ用油圧モータ2
3への圧油の供給を遮断し、フィーダ用油圧モータ23
の停止させてベース12の往復運動を停止させる。ステ
ップ155でコンベアが選択されている場合には、ステ
ップ156でソレノイド制御弁40の駆動信号ScoをO
FFにしてコンベア用油圧モータ25への圧油供給を遮
断し、コンベア6のベルト14を停止させる。ステップ
157で磁選機が選択されている場合には、ステップ1
58でソレノイド制御弁39の駆動信号SmをOFFに
して磁選機用油圧モータ26への圧油供給を遮断し、磁
選機7のベルト15を停止させる。なお、上記ステップ
152、ステップ154、ステップ156、及びステッ
プ158が終了するか、若しくはステップ157で磁選
機が選択されていない場合には、ステップ159に移
り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及
び磁選機7の全機器が停止しているかどうか(すなわち
単動モード中で、機器選択ボタン81を合わせ停止ボタ
ン83を押すという操作を全機器について行ったかどう
か)を判定する。全機器は停止していない(=いずれか
1つは動いている)場合にはスタートへ戻る。全機器が
停止している場合にはステップ160に移る。ステップ
160では、ソレノイド制御弁68の駆動信号SlをO
FFにし、ソレノイド制御弁68をパイロットポンプ2
2からのパイロット圧を遮断する遮断位置に復帰させ
る。これにより、軽負荷機器用コントロールバルブ32
を中立位置に復帰させ、フィーダ用油圧モータ23、コ
ンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油圧モータ26
を駆動できない状態とする。このステップ160が終了
した後は、スタートへ戻る。
【0038】なお、ステップ140で停止ボタン83が
ONされなかった場合は、スタートへ戻る。
【0039】(II)連動モードが選択されている場合 ステップ110で「連動モード」が選択されている場合
は、ステップ170に移る。ステップ170では、操作
盤38の始動ボタン82がONされたかどうかを判定す
る。始動ボタン82がONされた場合は、ステップ18
0に移り、フラグが1であるかどうかを判定する。フラ
グが1である場合には連動始動した全機器が動作続行中
である(後述のステップ199参照)と判断し、ステッ
プ110に戻る。フラグが1でない場合には、ステップ
190に移り、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コン
ベア6、及び磁選機7を相互に関連づけて始動可能な連
動始動制御を行う。その詳細を図10に示す。
【0040】図10において、まずステップ191でフ
ィーダ用油圧モータ23に係わるソレノイド制御弁41
の駆動信号SfをOFFにする。これにより、ソレノイ
ド制御弁41が遮断位置に切り換えられ、導入管路53
からフィーダ用油圧モータ23への圧油の供給を遮断す
る。その結果、フィーダ用油圧モータ23が停止してベ
ース12の往復運動を停止させ、ホッパ2にガラ5Aが
投入されてもそのガラ5Aをジョークラッシャ3へ供給
するのを中止する。このようにしてフィーダ4を停止さ
せた後、次に、ステップ192で、破砕用油圧モータ2
4に係わるソレノイド制御弁60の駆動信号ScrをOF
Fにする。これにより、ソレノイド制御弁60が中立位
置に復帰し、パイロット管路58,59内の圧力がタン
ク圧と等しくなって破砕用コントロールバルブ29が中
立位置に復帰する。その結果、第1油圧ポンプ20から
破砕用油圧モータ24に供給されていた圧油が遮断さ
れ、破砕用油圧モータ24が停止し、ジョークラッシャ
3の動歯3aの揺動が停止して破砕を中止する。このよ
うにしてジョークラッシャ3を停止させた後、次に、ス
テップ193で、コンベア用油圧モータ25に係わるソ
レノイド制御弁40の駆動信号ScoをOFFにする。こ
れにより、ソレノイド制御弁40が遮断位置に切り換え
られ、導入管路53からコンベア用油圧モータ25への
圧油供給を遮断する。その結果、コンベア用油圧モータ
25が停止してコンベア6のベルト14が停止し、運搬
を中止する。以上のステップ191〜ステップ193
で、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及
び磁選機7の全機器のうち、少なくとも磁選機7以外の
機器はすべて停止した状態となる。
【0041】次に、ステップ194で、フィーダ用油圧
モータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用
油圧モータ26への圧油供給に係わるソレノイド制御弁
68の駆動信号SlをONにする。これは、磁選機7以
外の機器はすべて停止した状態で磁選機7のみが動いて
いる場合にはソレノイド制御弁68は既に連通位置とな
っているが、磁選機7も停止している場合には、ソレノ
イド制御弁68の駆動信号SlがOFFでソレノイド制
御弁68は遮断位置となっているからである(前述した
図9のステップ160及び後述する図11のステップ2
15参照)。この場合、この駆動信号SlのONにより
ソレノイド制御弁68が連通位置に切り換えられ、パイ
ロットポンプ22からのパイロット圧がパイロット管路
65を介し軽負荷機器用コントロールバルブ32の駆動
部32aに導かれて軽負荷機器用コントロールバルブ3
2が切り換えられ、第2油圧ポンプ21からの圧油が導
入管路53へ供給される。すなわち、フィーダ用油圧モ
ータ23、コンベア用油圧モータ25、及び磁選機用油
圧モータ26を駆動可能な準備状態となる。その後、ス
テップ195で、磁選機用油圧モータ26に係わるソレ
ノイド制御弁39の駆動信号SmをONにする。これに
より、ソレノイド制御弁39が連通位置に切り換えら
れ、ステップ194で既に導入管路53へ導入されてい
る第2油圧ポンプ21からの圧油を磁選機用油圧モータ
26に供給する。その結果、磁選機7のベルト15が駆
動を開始する。このようにして磁選機7を始動させた
後、次に、ステップ196で、ソレノイド制御弁40の
駆動信号ScoをONにする。これにより、ソレノイド制
御弁40が連通位置に切り換えられ、導入管路53へ導
入されている圧油がコンベア用油圧モータ25に供給さ
れる。その結果、コンベア6のベルト14が駆動を開始
する。このようにしてコンベア6を始動させた後、ステ
ップ197で、ソレノイド制御弁60の駆動信号Scrを
ONにする。これにより、ソレノイド制御弁60が連通
位置に切り換えられ、パイロットポンプ22からのパイ
ロット圧がパイロット管路58(又は59)を介し破砕
用コントロールバルブ29の駆動部29a(又は29
b)に導かれて切り換えられる。その結果、破砕用油圧
モータ24が順方向(又は逆方向)に駆動され、ジョー
クラッシャ3の動歯3aが固定歯3bに対し前後に揺動
を開始する。このようにしてジョークラッシャ3を始動
させた後、次に、ステップ198で、ソレノイド制御弁
41の駆動信号SfをONにして連通位置に切り換え、
導入管路53へ導入されている圧油をフィーダ用油圧モ
ータ23に供給する。その結果、フィーダ用油圧モータ
23が駆動されてベース12が略水平方向に往復運動を
開始する。その後、ステップ199で、フラグを、ジョ
ークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機
7の全機器が連動始動によって始動したことを表す1に
し、スタートへ戻る。
【0042】一方、ステップ170で、操作盤38の始
動ボタン82がONされなかった場合は、ステップ20
0に移って操作盤38の停止ボタン83がONされたか
どうかを判定する。停止ボタン83がONされた場合
は、ステップ210に移り、ジョークラッシャ3、フィ
ーダ4、コンベア6、及び磁選機7を相互に関連づけて
停止可能な連動停止制御を行う。その詳細を図11に示
す。
【0043】図11に示す制御のうち始めの3つのステ
ップ211、ステップ212、及びステップ213は、
図10の連動始動でフィーダ4、ジョークラッシャ3、
コンベア6を停止したステップ191〜ステップ193
とほぼ同様である。すなわち、ステップ211では、ソ
レノイド制御弁41の駆動信号SfをOFFにしてフィ
ーダ用油圧モータ23への圧油の供給を遮断し、フィー
ダ4のベース12の往復運動を停止させ、ガラ5Aをジ
ョークラッシャ3へ供給するのを中止する。その後、ス
テップ212で、ソレノイド制御弁60の駆動信号Scr
をOFFにして破砕用油圧モータ24への圧油供給を遮
断し、破砕用油圧モータ24を停止させてジョークラッ
シャ3の動歯3aの揺動を停止させ、破砕を中止する。
その後、ステップ213で、ソレノイド制御弁40の駆
動信号ScoをOFFにしてコンベア用油圧モータ25へ
の圧油供給を遮断し、コンベア用油圧モータ25を停止
させてコンベア6のベルト14を停止させ、運搬を中止
する。その後、ステップ214で、ソレノイド制御弁3
9の駆動信号SmをOFFにして磁選機用油圧モータ2
6への圧油供給を遮断し、磁選機7のベルト15を停止
させて磁性物の吸着除去を中止する。以上のステップ2
11〜ステップ214で、ジョークラッシャ3、フィー
ダ4、コンベア6、及び磁選機7の全機器はすべて停止
した状態となる。そして、ステップ215で、ソレノイ
ド制御弁68の駆動信号SlをOFFにし、ソレノイド
制御弁68を遮断位置に復帰させ、軽負荷機器用コント
ロールバルブ32を中立位置に復帰させる。このステッ
プ215が終了した後は、スタートへ戻る。
【0044】また、ステップ200で停止ボタン83が
ONされなかった場合は、スタートへ戻る。
【0045】また、以上図7〜図11を用いて説明した
制御手順において、ON信号で始動した状態においてさ
らにON信号を受信した場合にはそのままの動作状態を
続行し、OFF信号で停止した状態においてさらにOF
F信号を受信した場合にはそのままの停止状態を続行す
るようになっている。
【0046】なお、以上において、操作盤38が、破砕
機の始動・停止をオペレータが指示入力する指示手段を
構成し、操作盤38に設けられたモード選択スイッチ8
0が、破砕機を形成する各機器の始動・停止を相互に関
連づけて行うための連動モードと、破砕機を形成する各
機器の始動・停止を互いに独立して行うための単動モー
ドとを選択可能なモード選択手段を構成し、機器選択ス
イッチ81が、モード選択手段で単動モードを選択した
場合に指示対象とする機器を破砕機を形成する各機器の
中から選択する機器選択手段を構成し、始動ボタン82
及び停止ボタン83が、モード選択手段で連動モード及
び単独モードのいずれを選択した場合にも共通に使用可
能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止指示手段
を構成する。また、コントローラ90の機器制御部90
b、ソレノイド制御弁60,68、パイロット管路5
8,59,65,66、コントロールバルブ29,3
2、導入管路53、ソレノイド制御弁39,40,4
1、油圧モータ23,24,25,26等が、指示手段
からの指示信号に応じて破砕機を始動・停止させる動作
制御手段を構成する。さらに、機器制御部90bの実行
する制御手順のうち、ステップ170、ステップ18
0、ステップ190、ステップ200、及びステップ2
10が、モード選択手段で連動モードが選択された場合
に、破砕機を形成する各機器を所定の連動順序に沿って
始動・停止させる連動制御手段を構成し、そのうちステ
ップ190が、破砕機の始動に際し、岩石・建設廃材等
の流路に対し下流側に位置する機器から順次始動させる
始動制御手段を構成し、ステップ210が、破砕機の停
止に際し、岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位置
する機器から順次停止させる停止制御手段を構成する。
また、ステップ120、ステップ130、ステップ14
0、及びステップ150が、モード選択手段で単動モー
ドが選択された場合に、破砕機を形成する各機器を互い
に独立して始動・停止させる単動制御手段を構成する。
【0047】以上のように構成した本実施形態の動作及
び作用を、オペレータの操作例に沿って場合分けして以
下に説明する。
【0048】(1)機器始動 各機器を始動するときには、連動モード又は単動モード
による始動を行う。
【0049】(1−A)連動始動 すなわち、破砕作業を始めるためにすべての機器をいち
どに始動するときには、連動モードによる始動を行う。
この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択スイ
ッチ80を「連動」に合わせ、始動ボタン82を押せば
よい。これにより、図7のステップ100、ステップ1
10、ステップ170、及びステップ180を経てステ
ップ190が実行され、図10のステップ195〜ステ
ップ198において、磁選機7、コンベア6、ジョーク
ラッシャ3、フィーダ4の順序で順次始動する。これに
より、操作ボタンを1つ1つ押していた従来のようにオ
ペレータが細心の注意を払う必要はなくなるので、オペ
レータの始動操作を簡素化することができ、操作負担を
軽減することができる。またこのように、ガラ5A,5
Bの通過する順序と逆の順序で始動させることにより、
一部の機器にガラが滞留し高負荷によってその機器の動
作が停止するのを未然に防止できる。なお、このように
してすべての機器を始動させた後、誤って再度同様に始
動ボタン82を押してしまった場合でも、最初の始動時
に図10のステップ199でフラグが1になっているの
で、ステップ110、ステップ170、ステップ180
を経て直接ステップ110に戻り、特に影響はなく各機
器はそのままの動作を続行することができる。また、こ
のようにしてすべての機器を連動始動させた後、モード
選択スイッチ80を「単動」にして始動ボタン82を押
した場合は、図7のステップ110、ステップ120を
経てステップ130が実行され、図8でステップ13
2、ステップ132、ステップ136、ステップ138
のいずれかを介してステップ133、ステップ135、
ステップ137、ステップ139のいずれかに移るが、
既にすべての機器が動作中であるため特に影響はなく、
上記同様にそのままの動作を続行する。
【0050】(1−B)単動始動 すなわち、点検・動作確認・汚れ落とし等の所定の事情
で、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及
び磁選機7のうち1つを単独で始動するときには、単動
モードによる始動を行う。この場合、オペレータは、操
作盤38のモード選択スイッチ80を「単動」に合わ
せ、かつ機器選択スイッチ81を始動したい機器に合わ
せた上で、始動ボタン82を押せばよい。これにより、
図7のステップ100、ステップ110、及びステップ
120を経てステップ130が実行され、図8のステッ
プ133、ステップ135、ステップ137、及びステ
ップ139のいずれかにおいて、対応する機器が単独で
始動する。このように、必要に応じて、ジョークラッシ
ャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を互いに
別個独立して始動させることができるので、操作ボタン
を押していた従来と同等の独立始動操作性を確保でき
る。
【0051】(1−C)単動始動→単動始動(機器を追
加) すなわち、上記(1−B)のようにして1つの機器、例
えばフィーダ4を始動させた後、これに加えて他の機
器、例えばコンベア6を始動させるときには、単動モー
ドによる始動をさらに行う。この場合、オペレータは、
最初に操作盤38のモード選択スイッチ80を「単動」
でかつ機器選択スイッチ81を「フィーダ」にして始動
ボタン82を押しフィーダ4を始動させたが、モード選
択スイッチ80は「単動」のまま機器選択スイッチ81
を「コンベア」に切り換えて、もう1度始動ボタン82
を押せばよい。これにより、図7のステップ100、ス
テップ110、ステップ120を経てステップ130が
実行され、図8のステップ132、ステップ134、ス
テップ136を経てステップ137においてコンベア6
が始動する。すなわち、従来と同等の独立始動操作性を
確保できる。
【0052】(1−D)単動始動→連動始動 すなわち、上記(1−B)のようにしてある1つの機器
のみを始動して動作させている場合に、本格的に破砕作
業を始めるために残りの機器も始動するときには、連動
モードによる始動を行う。この場合、オペレータは、操
作盤38のモード選択スイッチ80を「連動」に切り換
え、始動ボタン82を押せばよい。例えば、磁選機7の
みを始動して動作させていた場合は、図7のステップ1
00、ステップ110、ステップ170、及びステップ
180を経てステップ190が実行され、図10のステ
ップ191〜ステップ194を経て、ステップ195で
は磁選機7は既に始動しているので特に影響はなく、そ
の後のステップ196、ステップ197、ステップ19
8で、コンベア6、ジョークラッシャ3、フィーダ4の
順序で順次始動する。これにより、同様にオペレータの
始動操作を従来より簡素化して負担を軽減でき、また、
一部の機器にガラが滞留しトラブルが発生するのを未然
に防止できる。一方例えば、ジョークラッシャ3のみを
始動し動作させていた場合は、図10のステップ191
を経てステップ192でジョークラッシャ3を一旦停止
させる。その後、ステップ193、ステップ194を経
て、ステップ195でまず磁選機7が始動し、次にステ
ップ196でコンベア6が始動し、その後ステップ19
7でジョークラッシャ3が再始動し、最後にステップ1
98でフィーダ4が始動する。このように、ガラ5A,
5Bの流れで最下流でないジョークラッシャ3を一旦停
止させ、その状態でジョークラッシャ3より下流側の磁
選機7及びコンベア6を始動させることにより、この連
動始動時に下流側のコンベア6等にガラが滞留しトラブ
ルが発生するのを未然に防止し、円滑な連動始動を行う
ことができる。
【0053】(2)機器停止 各機器を停止するときには、連動モード又は単動モード
による停止を行う。
【0054】(2−A)連動始動→連動停止 すなわち、上記(1−A)のようにしてすべての機器を
連動始動させた後、破砕作業を終了するためにすべての
機器を停止させるときには、連動モードによる停止を行
う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択
スイッチ80は「連動」のまま、停止ボタン83を押せ
ばよい。これにより、図7のステップ110、ステップ
170、ステップ200を経てステップ210が実行さ
れ、図11のステップ211〜ステップ214におい
て、フィーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6、磁
選機7の順で順次停止する。この場合も、上記(1−
A)同様、操作ボタンを1つ1つ押していた従来に比べ
てオペレータの停止操作を簡素化し負担を軽減すること
ができ、またこのときガラ5A,5Bの通過する順序と
同じ順序で停止させることにより、一部の機器にガラが
滞留するのを未然に防止できる。
【0055】(2−B)連動始動→単動停止(一部機器
のみ停止) すなわち、上記(1−A)のようにしてすべての機器を
連動始動させた後、例えば一部でガラ5A,5Bの流れ
が滞留しその上流側にある機器のみを短時間だけ独立し
て停止させたいような場合、単動モードによる停止を行
う。この場合、オペレータは、操作盤38のモード選択
スイッチ80を「単動」に切り換え、かつ機器選択スイ
ッチ81をその停止させたい機器に合わせた上で、停止
ボタン83を押せばよい。これにより、図7のステップ
110、ステップ120、ステップ140を経てステッ
プ150が実行され、図9のステップ152、ステップ
154、ステップ156、ステップ158のいずれかに
おいて、対応する機器が停止する。これにより、上記の
ような場合にガラ5A,5Bの流れを再び円滑に復帰さ
せることができる。このように、連動モードで始動した
後も、必要に応じて単動モードに切り換えてジョークラ
ッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を互
いに別個独立して停止させることができ、操作ボタンを
1つ1つ押していた従来と同等の独立停止操作性を確保
できる。
【0056】(2−C)単動始動→単動停止 すなわち、上記(1−B)のようにして1つの機器を始
動させた後、その機器を停止させるときには単動モード
による停止を行う。この場合、オペレータは、操作盤3
8のモード選択スイッチ80は「単動」のまま、停止ボ
タン83を押せばよい。これにより、図7のステップ1
00、ステップ110、ステップ120、ステップ14
0を経てステップ150が実行され、図9のステップ1
51、ステップ153、ステップ155、ステップ15
7のいずれかを経てステップ152、ステップ154、
ステップ156、ステップ158のいずれかにおいて、
対応する機器が停止する。この場合も、上記(1−B)
同様、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、
及び磁選機7の停止を互いに別個独立して行うことがで
きるので、従来と同等の独立停止操作性を確保できる。
【0057】(2−D)単動始動(複数機器動作状態)
→単動停止 すなわち、上記(1−C)のようにして複数の機器、例
えばフィーダ4とコンベア6とが動作しているとき、そ
れらのうち1つの機器例えばコンベア6のみを停止させ
るときには、単独モードによる停止を行う。この場合、
オペレータは、モード選択スイッチ80は「単動」かつ
機器選択スイッチ81は「コンベア」のまま、停止ボタ
ン83を押せばよい。これにより、図7のステップ10
0、ステップ110、ステップ120、ステップ140
を経てステップ150が実行され、図9のステップ15
1、ステップ153、ステップ155を経てステップ1
56においてコンベア6のみが停止する。すなわち、従
来と同等の独立停止操作性を確保できる。
【0058】(2−E)単動始動(複数機器動作状態)
→連動停止 すなわち、上記(1−C)のようにして複数の機器、例
えばフィーダ4とコンベア6とが動作しているとき、そ
れら全部をいちどに停止させるときには、連動モードに
よる停止を行う。この場合、オペレータは、モード選択
スイッチ80を「連動」に切り換えた上で、停止ボタン
83を押せばよい。これにより、図7のステップ10
0、ステップ110、ステップ170、ステップ200
を経てステップ210が実行され、図11のステップ2
11でまずフィーダ4が停止し、さらにステップ212
を経てステップ213においてコンベア6が停止する。
すなわち、このケースでは従来はフィーダスイッチとコ
ンベアスイッチの2つのOFF操作が必要でかつ順番を
間違わないように細心の注意を払う必要があったのに対
し、それに比べてオペレータの操作を簡素化し、負担を
軽減することができる。
【0059】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、モード選択スイッチ80を「連動」に合わせ連動始
動・連動停止を行うことによって、オペレータの操作負
担を軽減できる。またこのとき、必要に応じてモード選
択スイッチ80を「単独」に合わせれば単動始動・単動
停止が可能であり、従来と同等の独立操作性を得ること
ができる。
【0060】なお、上記実施形態においては、図7〜図
11に示したフローにより連動・単動モードによる始動
・停止を実行する制御手順を実現した。しかしながら、
本発明による制御は、上記フローに必ずしも限られるも
のではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下
のような変形が可能である。 (a)連動始動における遅延時間の大小 上記実施形態においては、連動始動における順序を磁選
機7→コンベア6→ジョークラッシャ3→フィーダ4の
順に指定したが、各機器を始動させる間の遅延時間の大
小については特に定めなかった。しかしながら、ジョー
クラッシャ3を始動させてからフィーダ4を始動させる
までの遅延時間を、他の機器間の遅延時間よりも相対的
に大きく設定することが考えられる。この場合、以下の
ような効果がある。すなわち、一般に、ジョークラッシ
ャ3等の破砕装置は重量物であり、慣性力が大きいた
め、始動後に破砕用油圧モータ24が十分な回転数に上
がるまで時間がかかる場合がある。上記のようにジョー
クラッシャ3の始動からフィーダ4の始動までの遅延時
間を多めにとることにより、このような場合でもフィー
ダ4の始動時には破砕用油圧モータ24の回転数が十分
に上昇しているようにすることができるので、ジョーク
ラッシャ3にフィーダ4からのガラが滞留するのを防止
できる。
【0061】(b)連動停止における遅延時間の大小 また、連動停止に関しても、上記実施形態では、その順
序をフィーダ4→ジョークラッシャ3→コンベア6→磁
選機7の順に指定したのみで、各機器を停止させる間の
遅延時間の大小については特に定めなかった。これにつ
いても、上記同様に、フィーダ4を停止させてからジ
ョークラッシャ3を停止させるまでの遅延時間や、ジ
ョークラッシャ3を停止させてからコンベア6を停止さ
せるまでの遅延時間を、他の機器間の遅延時間よりも相
対的に大きく設定することが考えられる。この場合、そ
れぞれ以下のような効果がある。上記の場合は、フィ
ーダ4がまず停止しガラ5Aのジョークラッシャ3への
供給が終了した後も、ジョークラッシャ3がしばらく動
作し破砕を継続するので、ジョークラッシャ3内に既に
供給されたガラ5Aを完全に破砕完了してジョークラッ
シャ3内を空にすることができる。したがって、次回の
始動時にジョークラッシャ3内が空の状態で始動するこ
とができるので、残存ガラ5Aがジョークラッシャ3の
始動を阻害するのを確実に防止し、円滑な始動を確保で
きる。上記の場合は、ジョークラッシャ3がまず停止
しガラ5Bのコンベア6への落下が終了した後も、コン
ベア6がしばらく動作し運搬を継続するので、コンベア
6上に既に落下し運搬途中であるガラ5Bを完全に破砕
機1前方へ搬出完了しコンベア6上を空にすることがで
きる。したがって、破砕作業終了後の自走走行時にコン
ベア6上から残存破砕ガラ5Bがこぼれ落ちるのを防止
できる。また、次回の始動時にコンベア6上が空の状態
で始動することができるので、残存ガラ5Bがコンベア
6の運搬を支障するのを確実に防止できる。
【0062】(c)単動始動→連動始動時の直前全機器
停止 上記実施形態においては、上記(1−D)で説明したよ
うに、図10のステップ191、ステップ192、ステ
ップ193でそれぞれフィーダ4、ジョークラッシャ
3、コンベア6は一旦停止させるが、磁選機7について
は停止させない。これは、磁選機7はガラ5A,5Bの
流れにおいて最下流に位置するため、必ずしも一旦停止
させなくてもガラの滞留を防止できるからであった。し
かしながら、円滑な連動始動をさらに確実に行いたい場
合には、磁選機7も含めすべての機器を一旦停止させて
もよい。この変形例を図12により説明する。図12
は、上記実施形態の図10に対応する図であり、連動始
動制御を行うステップ190の詳細手順を示すものであ
る。図10と異なるのは、ステップ193(コンベア6
の停止)とステップ194(ソレノイド制御弁68を連
通位置に切り換え)との間に、ステップ193Aを設
け、磁選機用油圧モータ26に係わるソレノイド制御弁
39の駆動信号SmをOFFにすることである。これに
より、ソレノイド制御弁39を中立位置に復帰させて磁
選機用油圧モータ26を停止させ、磁選機7のベルト1
5を停止させることができる。
【0063】また、逆に、フィーダ4、ジョークラッシ
ャ3、コンベア6、及び磁選機7のすべてについて一旦
停止を行わないようにしてもよい。この場合は、単に図
12からステップ191、ステップ192、ステップ1
93、ステップ193Aを省略し、ステップ180から
ステップ194に移行するようにすればよい。
【0064】(d)連動始動→単動停止時の上流側機器
停止 上記実施形態においては、連動始動後に単動停止を行う
場合には、上記(2−B)で説明したように、機器選択
スイッチ81で合わせた機器のみが停止するようになっ
ていた。しかしこれに限られるものではなく、機器選択
スイッチ81で合わせた機器とともにその機器よりガラ
5A,5Bの流れで上流側にある機器をすべて停止させ
るようにしてもよい。この変形例を図13により説明す
る。図13は、上記実施形態の図9に対応する図であ
り、単動停止制御を行うステップ150の詳細手順を示
すものである。図9と異なるのは、ステップ151とス
テップ152との間、ステップ155とステップ156
との間、ステップ157とステップ158との間に、ス
テップ151A及び151B、ステップ155A〜15
5C、ステップ157A〜157Dをそれぞれ設けたこ
とである。すなわち、ステップ151でジョークラッシ
ャが選択されている場合には、ステップ151Aでフラ
グ=1であるかどうか(=連動始動後であるかどうか)
を判定し、連動始動後である場合には、ステップ152
でジョークラッシャ3を停止させする前にステップ15
1Bでまずフィーダ4を停止させる。ステップ155で
コンベアが選択されている場合には、同様にステップ1
55Aでフラグ=1かどうかを判定し、連動始動後の場
合には、ステップ156でコンベア6を停止させる前に
ステップ155B及びステップ155Cでフィーダ4及
びジョークラッシャ3をそれぞれ停止させる。ステップ
157で磁選機が選択されている場合には、同様に連動
始動後の場合はステップ158で磁選機7を停止させる
前にステップ157B、ステップ157C、及びステッ
プ157Dで、フィーダ4、ジョークラッシャ3、及び
コンベア6をそれぞれ停止させる。
【0065】以上のように、機器選択スイッチ81で合
わせた機器より上流側の機器も併せて停止させることに
より、以下のような効果がある。例えば、連動モードに
よって全機器を動作中にガラ5A,5Bの流れが一部で
滞留したような場合、その滞留した機器を機器選択スイ
ッチ81で選択して停止させると、その機器とともに上
流側の機器すべてが停止するので、ガラ5A,5Bの流
れを確実に円滑に復帰させることができる。また例えば
ある1つの機器に不具合が発生した場合、その機器を機
器選択スイッチ81で選択して停止させるとその機器及
び上流側の機器すべてが停止してその機器に対するガラ
5A,5Bの流入がなくなるので、その機器の点検を円
滑に行うことができる。
【0066】(e)連動始動前の警報 上記実施形態においては、連動始動の際、そのことを周
囲に何らかの手段で知らせることについて特に配慮され
ていなかったが、磁選機7→コンベア6→ジョークラッ
シャ3→フィーダ4の順に自動的に次々と機器が始動す
ることから、安全確保の万全を期する意味で破砕機1の
周囲に警報を発するようにしてもよい。この変形例を図
14により説明する。図14は、上記実施形態の図10
に対応する図であり、ステップ191以降で連動始動を
行う前に、ステップ190Aで周囲に警報を発するよう
にした点が異なる。すなわち、特に図示しないが、破砕
機1の所定の箇所に警報装置を設け、連動始動を行う際
にはこの警報装置から周囲に警報を発することにより、
連動始動を予めオペレータ及び周囲に予告することがで
き、危険を確実に防止することができる。なお、このス
テップ190Aと上記警報装置とが、始動制御手段によ
る対応する複数の機器の始動が行われる前に周囲に対し
警報を発する警報手段を構成する。
【0067】(f)その他 上記(a)〜(e)以外に、下記のような変形も可能で
ある。上記実施形態においては、連動始動の順序は磁選
機7→コンベア6→ジョークラッシャ3→フィーダ4の
順であり、連動停止の順序はフィーダ4→ジョークラッ
シャ3→コンベア6→磁選機7の順であったが、これに
限られない。すなわち、磁選機7とコンベア6について
は、ガラ5bの流れの滞留防止の観点からは必ずしもこ
の順序にしなくてもよく、順序を逆にしてもよい。また
これら2つを同時に始動・停止するようにしてもよい。
この場合も、ほぼ同様の効果を得ることができる。ま
た、上記実施形態においては、破砕装置として動歯3a
と固定歯3bとで破砕を行うジョークラッシャ3を備え
た破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、他
の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用の刃を
取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向
へ回転させ、それら回転体の間にガラを挟み込んで破砕
を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャ)を
備えた破砕機にも適用可能である。この場合には、フィ
ーダ4を省略しても良い。ここの場合にも同様の効果を
得る。また、上記実施形態においては、第1及び第2油
圧ポンプ20,21の吐出流量について、圧力センサ7
8,79で検出したそれら第1及び第2油圧ポンプ2
0,21の吐出圧に応じて入力トルク制限制御を行った
が、これに限られない。例えば、コントロールバルブ2
9,30,31,32からタンク69へのタンクライン
の最下流部に絞りを設け、その絞りの上流側の圧力を制
御圧力としてレギュレータに導きその制御圧力に応じて
吐出流量を絞る、いわゆるネガコン制御を行っても良
い。この場合にも同様の効果を得る。さらに、上記実施
形態においては、破砕作業に関連する機器として、フィ
ーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア6、及び磁選機
7の4つを設けたが、これに限られず、作業事情に応じ
て磁選機4を適宜省略しても良い。また逆にこれら4つ
に加えて、コンベア6の路程を長くするための補助コン
ベアをコンベア6の下流側(又は上流側)に設けたり、
ガラの粒度に応じた選別を行うための振動スクリーンを
ジョークラッシャ3の下流側に設けてもよい。これらの
場合にも同様の効果を得る。また、上記実施形態におい
ては、履帯9L,9Rを備え自走可能な破砕機を例にと
って説明したが、これに限られず、自走機能を持たない
破砕機にも適用可能であり、この場合にも同様の効果を
得る。さらに、上記実施形態は、アクチュエータの駆動
源として油圧を用いた油圧駆動装置の実施形態であった
が、これに限られず、例えばアクチュエータとして電動
モータを用いた破砕機の駆動装置であっても、本発明の
概念が適用できることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、ガラの滞留を防止しつ
つ簡単な操作で各機器を始動・停止可能であり、オペレ
ータの操作負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自走式破砕機の油圧
駆動装置の油圧回路図である。
【図2】図1の油圧駆動装置の適用対象である自走式破
砕機の全体構造を表す側面図である。
【図3】図2中の側面部材を一部取り除いた状態で内部
構造を示した側面図である。
【図4】破砕作業中における動作状態を表す説明図であ
る。
【図5】操作盤の詳細構造を示す図である。
【図6】コントローラの機能を示すブロック図である。
【図7】図6に示す機器制御部で実行される制御手順を
表すフローチャートである。
【図8】単動始動制御の詳細手順を表すフローチャート
である。
【図9】単動停止制御の詳細手順を表すフローチャート
である。
【図10】連動始動制御の詳細手順を表すフローチャー
トである。
【図11】連動停止制御の詳細手順を表すフローチャー
トである。
【図12】単動始動から連動始動を行うときの変形例の
制御手順を示すフローチャートである。
【図13】連動始動から単動停止を行うときの変形例の
制御手順を示すフローチャートである。
【図14】連動始動前に警報を発するときの変形例の制
御手順を示すフローチャートである。
【図15】従来の破砕機における操作ボタンの配置を示
す図である。
【図16】従来の破砕機におけるスイッチON操作及び
スイッチOFF操作の順序を説明する図である。
【符号の説明】
1 自走式破砕機 2 ホッパ 3 ジョークラッシャ 4 フィーダ 5A,B ガラ 6 コンベア 7 磁選機 23 フィーダ用油圧モータ(動作制御手段) 24 破砕用油圧モータ(動作制御手段) 25 コンベア用油圧モータ(動作制御手段) 26 磁選機用油圧モータ(動作制御手段) 29 破砕用コントロールバルブ(動作制御手
段) 32 軽負荷機器用コントロールバルブ(動作制
御手段) 38 操作盤(指示手段) 39〜41 ソレノイド制御弁(動作制御手段) 53 導入管路(動作制御手段) 58 パイロット管路(動作制御手段) 59 パイロット管路(動作制御手段) 60 ソレノイド制御弁(動作制御手段) 65 パイロット管路(動作制御手段) 66 パイロット管路(動作制御手段) 68 ソレノイド制御弁(動作制御手段) 80 モード選択スイッチ(モード選択手段) 81 機器選択スイッチ(機器選択手段) 82 始動ボタン(始動指示手段) 83 停止ボタン(停止指示手段) 90 コントローラ 90b 機器制御部(動作制御手段)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、ホッパから投入された岩石・
    建設廃材等を破砕する破砕装置と、前記破砕装置で破砕
    された岩石・建設廃材等を運搬するコンベアとを有する
    破砕機に設けられ、前記破砕機の始動・停止をオペレー
    タが指示入力する指示手段と、この指示手段からの指示
    信号に応じて、前記破砕機を始動・停止させる動作制御
    手段とを備えた破砕機の駆動装置において、 前記指示手段は、前記破砕機を形成する各機器の始動・
    停止を相互に関連づけて行うための連動モードと、前記
    破砕機を形成する各機器の始動・停止を互いに独立して
    行うための単動モードとを選択可能なモード選択手段を
    備えており、 前記動作制御手段は、前記モード選択手段で前記連動モ
    ードが選択された場合に、前記破砕機を形成する各機器
    を所定の連動順序に沿って始動・停止させる連動制御手
    段と、前記モード選択手段で前記単動モードが選択され
    た場合に、前記破砕機を形成する各機器を互いに独立し
    て始動・停止させる単動制御手段とを有することを特徴
    とする破砕機の駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の破砕機の駆動装置におい
    て、前記破砕機は、前記ホッパに投入された岩石・建設
    廃材等を前記破砕装置へと導くフィーダを有することを
    特徴とする破砕機の駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の破砕機の駆動装置に
    おいて、前記連動制御手段は、前記破砕機の始動に際
    し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し下流側に位置す
    る機器から順次始動させる始動制御手段を備えたことを
    特徴とする破砕機の駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の破砕機の駆動装置におい
    て、前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記単
    動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成す
    る各機器のうち少なくとも1つが動作している状態で、
    前記連動モードが選択されたときにあっても前記岩石・
    建設廃材等の流路に対し下流側に位置する機器から順次
    始動させることを特徴とする破砕機の駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の破砕機の駆動装置におい
    て、前記始動制御手段は、前記モード選択手段で前記単
    動モードが選択されているとともに前記破砕機を形成す
    る各機器のうち少なくとも1つが動作している状態で、
    前記連動モードが選択されたときに、前記動作している
    機器を一旦停止させた後に、前記岩石・建設廃材等の流
    路に対し下流側に位置する機器から順次始動させること
    を特徴とする破砕機の駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の破砕機の駆動装置におい
    て、前記始動制御手段は、前記破砕装置を始動させてか
    ら前記フィーダを始動させるまでの間に所定の遅延時間
    をおくことを特徴とする破砕機の駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の破砕機の駆動装置におい
    て、前記始動制御手段による前記破砕機の始動が行われ
    る前に、周囲に対し警報を発する警報手段を有すること
    を特徴とする破砕機の駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項1又は2記載の破砕機の駆動装置に
    おいて、前記連動制御手段は、前記破砕機の停止に際
    し、前記岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位置す
    る機器から順次停止させる停止制御手段を備えたことを
    特徴とする破砕機の駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の破砕機の駆動装置におい
    て、前記停止制御手段は、前記フィーダを停止させてか
    ら前記破砕装置を停止させるまでの間に所定の遅延時間
    をおくことを特徴とする破砕機の駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項8記載の破砕機の駆動装置におい
    て、前記停止制御手段は、前記破砕装置を停止させてか
    ら前記コンベアを停止させるまでの間に所定の遅延時間
    をおくことを特徴とする破砕機の駆動装置。
  11. 【請求項11】請求項1又は2記載の破砕機の駆動装置
    において、前記指示手段は、前記モード選択手段で単動
    モードを選択した場合に指示対象とする機器を前記破砕
    機を形成する各機器の中から選択する機器選択手段と、
    前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいず
    れを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動
    ・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、前記単動制
    御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択
    され前記破砕機を形成する機器の全てが動作している状
    態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選択され
    て前記始動・停止指示手段により停止が指示されたとき
    には、前記機器選択手段で選択された機器のみを停止さ
    せることを特徴とする破砕機の駆動装置。
  12. 【請求項12】請求項1又は2記載の破砕機の駆動装置
    において、前記指示手段は、前記モード選択手段で単動
    モードを選択した場合に指示対象とする機器を前記破砕
    機を形成する各機器の中から選択する機器選択手段と、
    前記モード選択手段で連動モード及び単独モードのいず
    れを選択した場合にも共通に使用可能に設けられた始動
    ・停止指示用の始動・停止指示手段を備え、前記単動制
    御手段は、前記モード選択手段で前記連動モードが選択
    され前記破砕機を形成する機器の全てが動作している状
    態で、前記モード選択手段で前記単動モードが選択され
    て前記始動・停止指示手段により停止が指示されたとき
    に、前記機器選択手段で選択された機器とその機器より
    前記岩石・建設廃材等の流路に対し上流側に位置する機
    器とを停止させることを特徴とする破砕機の駆動装置。
  13. 【請求項13】請求項1又は2記載の破砕機の駆動装置
    において、前記指示手段は、前記モード選択手段で連動
    モード及び単独モードのいずれを選択した場合にも共通
    に使用可能に設けられた始動・停止指示用の始動・停止
    ボタンを有し、かつ、前記モード選択手段は、前記連動
    モードを選択する位置と前記単動モードを選択する位置
    とに切換え可能なダイヤル式スイッチであることを特徴
    とする破砕機の駆動装置。
JP32808797A 1997-11-28 1997-11-28 破砕機の駆動装置 Expired - Lifetime JP3688453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32808797A JP3688453B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 破砕機の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32808797A JP3688453B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 破砕機の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11156227A true JPH11156227A (ja) 1999-06-15
JP3688453B2 JP3688453B2 (ja) 2005-08-31

Family

ID=18206369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32808797A Expired - Lifetime JP3688453B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 破砕機の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3688453B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016059916A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社日本キャリア工業 チョッパーとチョッパーの運転方法
CN112619870A (zh) * 2019-10-08 2021-04-09 克磊镘有限公司 具有改进的操作面板的岩石加工机
WO2022190230A1 (ja) 2021-03-10 2022-09-15 株式会社Fuji 廃材処理システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016059916A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社日本キャリア工業 チョッパーとチョッパーの運転方法
CN112619870A (zh) * 2019-10-08 2021-04-09 克磊镘有限公司 具有改进的操作面板的岩石加工机
CN112619870B (zh) * 2019-10-08 2023-10-03 克磊镘有限公司 具有改进的操作面板的岩石加工机
WO2022190230A1 (ja) 2021-03-10 2022-09-15 株式会社Fuji 廃材処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3688453B2 (ja) 2005-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7318463B2 (en) Self-propelling crusher
JP3967497B2 (ja) 自走式破砕機のエンジン制御装置
KR100224291B1 (ko) 자주식 파쇄기계
CN109963985A (zh) 作业机
JP5128189B2 (ja) リサイクル機械
JPH11226446A (ja) 破砕機のフィーダ制御装置
JPH11156227A (ja) 破砕機の駆動装置
JPH11156226A (ja) 自走式破砕機の駆動装置
JP2000033285A (ja) 破砕機の破砕装置
JP3679947B2 (ja) 自走式破砕機
JP3657765B2 (ja) 自走式破砕機の油圧駆動装置
JPH11253831A (ja) 破砕機のフィーダ制御装置
JP2000325829A (ja) 自走式破砕機のフィーダ制御装置
JP3790066B2 (ja) 自走式破砕機の製造方法
JP5209532B2 (ja) コンバイン
JP2004261758A (ja) 自走式破砕機の原動機制御装置
JP3166947B2 (ja) 自走式破砕機械
JPH09956A (ja) 破砕機
JP3631044B2 (ja) 自走式破砕機の油圧駆動装置
JP5209530B2 (ja) コンバイン
JP2010121352A (ja) 除雪機
JP3696752B2 (ja) 自走式破砕機
JP2003170076A (ja) 自走式破砕機
JP2007144275A (ja) 破砕機における制御装置
JP4566446B2 (ja) 自走式破砕機の油圧駆動装置及び自走式破砕機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term