JP3679947B2 - 自走式破砕機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジョークラッシャ、ロールクラッシャ、シュレッダ等、被破砕物を破砕する破砕装置を備えた自走式破砕機に関し、更に詳しくは、破砕作業中における走行動作を確実に防止することにより安全性を向上できる自走式破砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
破砕機は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建設廃材、あるいは産業廃棄物等を、運搬する前にその作業現場で所定の大きさに破砕することにより、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図るものである。
【0003】
この破砕機のうち、例えば自走式破砕機は、左・右の無限軌道履帯を備えた走行体と、その上部に設けられ、ホッパに投入された破砕原料を破砕装置へ導くフィーダ、及びフィーダから供給された破砕原料を所定の大きさに破砕する破砕装置を備えた破砕機本体と、破砕装置で破砕され小さくなった破砕物を破砕機の後方に運搬するコンベア(1次コンベア)と、この1次コンベアの上方に設けられ1次コンベア上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機とを備えている。このとき、前記の無限軌道履帯、破砕装置、フィーダ、1次コンベア、及び磁選機は、例えば、それぞれに対応する油圧駆動のアクチュエータ、すなわち左・右走行用油圧モータ、破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータによって駆動動作される。
【0004】
このような自走式破砕機では、破砕機本体に設けられた運転席の操作盤に、例えば「破砕装置」「フィーダ」「コンベア」「磁選機」の操作ボタンが設けられており、破砕作業を行うときには、操作者が各ボタンを押すことにより、原動機で駆動される油圧ポンプからの圧油を制御する制御弁装置からの圧油が前記破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータにそれぞれ供給され、前記破砕装置、フィーダ、1次コンベア、及び磁選機をそれぞれ動作させるようになっている。
【0005】
また自走式破砕機を走行させる際には、前記運転席に設けられた操作レバーを操作者が操作することにより、この操作レバーの操作に応動して、前記制御弁装置からの圧油が前記左・右走行用油圧モータに供給され、これによって前記左・右無限軌道履帯が駆動されて所望の速度で走行できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の自走式破砕機において、破砕作業時には、破砕機上部のホッパに投入された被破砕物が、ホッパ下方のフィーダによって破砕装置へ導かれ、この破砕装置で所定の大きさに破砕される。破砕された破砕物は、前記破砕装置下部の空間から破砕装置下方の1次コンベア上に落下し、この1次コンベアで運搬される。この運搬の途中で、1次コンベア上方に配置された磁選機によって例えばコンクリート塊に混入している鉄筋片等を吸着して取り除き、大きさがほぼ揃えられて最終的に破砕機の後部から搬出される。
【0007】
このとき、一般に、前記ホッパへの被破砕物の投入は、破砕機の傍らに別途配置した油圧ショベルによって行うことが多い。さらに、破砕機の周囲には、1次コンベアで破砕機後部から搬出された破砕物をさらに遠くへ運搬する2次コンベアや破砕物の粒度をそろえるための篩手段等、周辺機器が別途配置される場合が多い。これら周辺機器は、通常、破砕機の近傍に固定設置されている。
【0008】
以上のような作業事情のため、安全確保等の観点から、破砕作業を行うときには必ず非走行状態とし、逆に走行するときには破砕作業を行わないのが通常である。
【0009】
しかしながら、上記の従来技術では、破砕作業中であっても、運転席の操作レバーを誤って操作すると、圧油が走行用油圧モータに供給されて左・右の無限軌道履帯が駆動され、破砕機が動く可能性があり、安全確保の点で改善の余地があった。
【0010】
なお、自走式破砕機とは直接係わるものではないが、例えば特開平7−127104号公報には、油圧ショベルの運転室に設けられた走行用操作レバーに係合し該走行用操作レバーを機械的に不動固定することにより、下部走行体の不用意な走行動作を防止するものが開示されている。
【0011】
本発明の目的は、破砕作業中における走行動作を確実に防止することにより安全性を向上できる自走式破砕機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
記目的を達成するために、本発明は、ホッパから投入された被破砕物を破砕する破砕装置を含む複数の機器と、走行手段と、原動機により駆動される少なくとも1つの油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により前記複数の機器及び前記走行手段をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータ及び走行用油圧モータと、前記油圧ポンプから前記複数の機器用油圧モータ及び走行用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の機器用制御弁手段及び走行用制御弁手段と、前記複数の機器用制御弁手段及び前記走行用制御弁手段をそれぞれ切換操作する複数の機器用操作手段及び走行用操作手段とを有し、かつ、前記複数の機器用油圧モータは、前記破砕装置を駆動する破砕用油圧モータを含み、前記複数の機器用制御弁手段は、前記油圧ポンプから前記破砕用油圧モータに供給される圧油の方向・流量をそれぞれ制御する破砕用制御弁手段を含む自走式破砕機において、前記走行用操作手段の近傍に可動に併設され、一の動作位置では前記走行用操作手段に係合して該走行用操作手段を機械的に不動固定するとともに前記機器用操作手段による前記機器用制御弁手段の切換操作を有効とし、他の動作位置では前記走行用操作手段への係合を解放するとともに前記機器用操作手段による前記機器用制御弁手段の操作を無効とするインターロック機構を有し、前記走行用操作手段は、操作者が搭乗する運転席に設けられており、前記インターロック機構は、前記他の動作位置では前記運転席への操作者の乗降を支障するように構成されていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自走式破砕機の一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による自走式破砕機の全体構造を表す側面図であり、図2は、図1に示した自走式破砕機の上面図であり、図3は、図1中III−III断面で見た断面図である。
【0024】
これら図1〜図3において、自走式破砕機1は、近年の廃棄物再利用促進の背景に基づく小型化のニーズに対応し、例えば総重量が10トン程度になっており、10トン積みのトラック(好ましくはトレーラでない単車型のトラック)に積載し運搬可能で輸送性を向上させたものとなっている。
【0025】
また、自走式破砕機1は、油圧ショベルのバケット等により被破砕物が投入され、その被破砕物を受け入れるホッパ2、側断面形状が略V字形をなしホッパ2に受け入れた被破砕物を所定の大きさに破砕する破砕装置、例えばジョークラッシャ3、ホッパ2に受け入れた被破砕物をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィーダ4を備えた破砕機本体7と、前記ジョークラッシャ3で破砕され小さくなった破砕物を破砕機1の後方側(図1及び図2中右側)に運搬し搬出するコンベア(1次コンベア)5と、及びこのコンベア5の上方に設けられコンベア5上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機6と、前記破砕機本体7の下方に設けられ左・右の無限軌道履帯8a及びトラックフレーム9を備えた走行体8とを有する。
【0026】
ホッパ2及びフィーダ4は、トラックフレーム9の長手方向前方側(詳細にはトラックフレーム9の破砕機取付け部9Aの長手方向前方側、すなわち図1及び図2中左側)端部の上方に位置している。
【0027】
ジョークラッシャ3は、ホッパ2及びフィーダ4よりも後方側(図1及び図2中右側)に位置しており、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左右方向)中間部上に搭載されている。このとき、クラッシャ用油圧モータ10で発生した駆動力をベルト11を介してフライホイール12に伝達し、さらにフライホイール12に伝達された駆動力を公知の変換機構で動歯3a(図2参照)の揺動運動に変換し、この動歯3aを固定歯3b(同)に対して前後に揺動させることにより、フィーダ4より供給された被破砕物を所定の大きさに破砕するようになっている。また、このジョークラッシャ3の上方及び側方はハウジング13に覆われているが、ハウジング13の上側部分には開閉可能なカバー14が設けられ、これを開くことにより図2に示すように上方(直上方及び側方側・前後方向側上方を含む)からジョークラッシャ3内部を視認できるようになっている。
【0028】
フィーダ4は、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左右方向)前方側(図1及び図2中左側)端部に支柱16aを介して設けたフィーダフレーム16上に搭載されており、その略直上にホッパ2が位置している。このフィーダ4は、いわゆるグリズリフィーダと称されるものであり、フィーダ用油圧モータ15で発生した駆動力によって、ホッパ2からの被破砕物を載置する複数枚(この例では2枚)の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振する。これによってホッパ2に投入された被破砕物を順次ジョークラッシャ3に搬送供給する(=搬送機能)とともに、その搬送中において被破砕物に付着した細かい土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間から下方に落下させ、シュート4bを介しコンベア5上に導入するようになっている。すなわち、鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間の大きさよりも小さな粒度の被破砕物をふるい落とすことにより、上記隙間の大きさ以上の粒度の被破砕物を選別するという選別機能も併せて備えている。
【0029】
コンベア5は、コンベア用油圧モータ17によってベルト5aを駆動し、これによってジョークラッシャ3からベルト5a上に落下してきた破砕物を運搬するようになっている。
【0030】
磁選機6は、支持部材6bを介し、前述のパワーユニット32に取り付けられており、前記のコンベアベルト5aの上方にこのコンベアベルト5aと略直交するように配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用油圧モータ18によって磁力発生手段(図示せず)まわりに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベルト6a越しに作用させて磁性物をベルト6aに吸着させた後、コンベアベルト5aと略直交する方向に運搬してそのコンベアベルト5aの側方に落下させるようになっている。
【0031】
無限軌道履帯8aはそれぞれ、走行体8に設けられた駆動輪19とアイドラ20との間に掛け渡されており、駆動輪19側に設けられた左・右走行用油圧モータ21,22(22は後述の図6参照)によって駆動力が与えられることにより破砕機1を走行させるようになっている。
【0032】
トラックフレーム9は、略長方形の枠体によって形成された上記目的を達成するために、本発明は破砕機取付け部9Aと、この破砕機取付け部9Aの下方に設けられ、左・右下部に前記無限軌道履帯8aを設けた脚部9Bとから構成されている。そして、破砕機取付け部9Aの長手方向後方側(図1,図2中右側)端部の上部には、パワーユニット32の基礎下部構造をなすパワーユニットフレーム32aを搭載している(図1参照)。
【0033】
パワーユニット32は、前述のようにトラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向後方側(図1及び図2中右側)端部に設けられ、ジョークラッシャ3よりさらに後方側(図1及び図2中右側)に位置している。そして、前記のクラッシャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、左・右走行用油圧モータ21,22等の油圧アクチュエータへの圧油を吐出する油圧ポンプ44,45(後述の図8参照)と、前記油圧ポンプ44,45を駆動する原動機としてのエンジン43(同)と、これら油圧ポンプ44,45から前記油圧アクチュエータへ供給される圧油の方向・流量を制御する第1及び第2弁グループ57,59(同)を備えたコントロールバルブ装置(図示せず)と、給油口34aを備えた前記エンジン43の燃料タンク34と、給油口35aを備えた作動油タンク35とを内蔵している。
【0034】
このパワーユニット32において、エンジンカバー36の下方にあるエンジン43を起動すると、上記のように油圧ポンプ44,45が駆動される。その一方、その駆動力によって、エンジン43の冷却風(後述する)上流側に設けたファン(図示せず)が回転し、外部の空気が吸気孔37からパワーユニット32内部空間に導入され、冷却風となってラジエータ(図2にその冷却水点検口38を示す)を冷却した後、ファンに流入する。さらにファンから吹き出された冷却風は、エンジン43、マフラ(図示せず)、油圧ポンプ44,45等を冷却した後、排気孔39から大気放出される。またこのとき、エンジン43からの排気ガスは、エンジン43の排気マニホールド(図示せず)からマフラに流入して消音された後、マフラに接続された排気ガス管40から大気中に放出される。なお41は、エンジン43への吸入空気を清浄化するエアクリーナの吸入口である。
【0035】
また、パワーユニット32の前方側(図2中左側)には、操作者が搭乗する運転席42が併設されており、操作者がこの運転席42に立つ(図1参照)ことにより、破砕作業中においてフィーダ4による被破砕物の供給状況やジョークラッシャ3による破砕状況を監視することができるようになっている。なお、前記のトラックフレーム破砕機取付け部9Aには、前記運転席42への乗り降りのための足場となる補助ステップ9Aaが取り付けられている。
【0036】
さらに、運転席42には、破砕機1を前方又は後方へ自走させるための左・右走行用操作レバー52,53が設けられている。図4(a)は、これら左・右走行用操作レバー52,53付近の詳細構造を表す図2の部分拡大図であり、図4(b)は、図4(a)中B方向から見た一部断面で表す正面図である。
【0037】
これら図4(a)、図4(b)において、これら左・右走行用操作レバー52,53は、ベアリング機構60,66によって運転席42の床面42Aに対し回動自在に設けられている。このとき、これら左・右走行用操作レバー52,53の近傍には、これら操作レバー52,53に係脱可能な可動拘束部材152が設けられている。
【0038】
この可動拘束部材152は、操作レバー52,53を挟み込むU字状溝152aAを備えた略L字板形状の係合部152aと、この係合部152aの下部両側にそれぞれ設けられた耳部152bA,152bBとから構成されている。これら耳部152bA,152bBは、運転席床面42Aに載置固定された略コの字型(図4(a)参照)のブラケット153に対し、回転軸154まわりに回動自在に支持されている。これにより、可動拘束部材152は、図4(b)中実線で示す第1位置と、二点鎖線で示す第2位置との間を図4(b)中矢印アで示すように可動となっている。すなわち、可動拘束部材152は、第1位置では左・右走行用操作レバー52,53に係合してそれらを機械的に不動固定し、回転軸154まわりに回動させ跳ね上げた第2位置では前記の左・右走行用操作レバー52,53への係合を解放するようになっている。なお、可動拘束部材152は、第1位置では、係合部152aの二股形状先端部152aB,152aBがそれぞれ、運転席床面42Aに立設された受け部材158の中央突起部158a両側に位置する着座面158b,158bに着座するようになっている。
【0039】
またこのとき、可動拘束部材係合部152aの前記略L字形状の内周には略丸棒状のばね固定部材155が固定され、ブラケット耳部152bAにも略丸棒状のばね固定部材156が固定され、これらばね固定部材155,156間に例えばらせん状のばね157が掛け渡され固定されている。これにより、可動拘束部材152の上記第1位置及び第2位置相互間の回動動作を円滑にするとともに、相互の位置での振動等によるフラツキを防止している。
【0040】
さらにこのとき、ブラケット153内には、走行動作と破砕作業とのいずれか一方を選択的に機能させるためのインターロックスイッチ159が設けられ、後述のように可動拘束部材152の動作に応じてスイッチが切り換えられるようになっている。このインターロックスイッチ159の詳細構造を表す水平断面図を図5に示す。
【0041】
図5において、インターロックスイッチ159は、回路189a(後述)及び回路189b(同)の一部をそれぞれなす電気配線189aA及び189bAを導通・遮断するものであり、この種のスイッチとして公知のものである。すなわち、インターロックスイッチ159は、前記の電気配線189aA,189bAに例えばハンダ付け等によりそれぞれ接続固定された導電部159aA,159aBと、これら導電部159aA,159aBに当接・離脱して導通・遮断する接触プレート部159bと、この接触プレート部159bを外周部に固定した可動軸159cと、この可動軸159cに嵌合されたEリング159dに当接して可動軸159cを図5中左方へ付勢するリターンスプリング159eと、前記の接触プレート部159bを図5中右方へ付勢するコンタクトスプリング159fと、可動軸159cの先端部近傍に嵌合されるUパッキン159gと、電気配線189aA,189aB及び導電部159aA,159aBの後端部(図5中右端部)を内包するガードカバー159hと、導電部159aA,159aBの中間部を内包するターミナルベース159iと、導電部159aA,159aB前端部(図5中左端部)、可動軸159c、及び接触プレート部159b等を内包するハウジング159jと、ハウジング159jの内周側にターミナルベース159iとの位置決めのために設けられたスペーサ159kと、ターミナルベース159iの外周部に設けられたOリング159mとを備えている。
【0042】
そして、上記構造により、可動軸159cの先端部159cAが図5中右方向へ押されると、その押されている間だけ、リターンスプリング159eの付勢力に抗して可動軸159c及び接触プレート部159bが図5中右方へ移動し、接触プレート部159bが導電部159aA,159aBに当接してこれらを導通させるようになっている。また、上記の右方向への押圧力を除去すると、リターンスプリング159eの作用によって可動軸159c及び接触プレート部159bが図5中左方へ移動し、接触プレート部159bが導電部159aA,159aBから離間してこれらを遮断するようになっている。
【0043】
以上の可動拘束部材152及びインターロックスイッチ159の構造により、可動拘束部材152が第1位置になると、左・右走行用操作レバー52,53に係合してそれらを機械的に不動固定するとともに、係合部152aの下端部152aCが上記のインターロックスイッチ159の可動軸159cを図5中右方へ押し導電部159aA,159aBを導通させるようになっている。
また可動拘束部材152が第2位置になると、左・右走行用操作レバー52,53への上記係合を解放するとともに、係合部152aの下端部152aCが上記のインターロックスイッチ可動軸159cから離間し導電部159aA,159aBを遮断するようになっている。
【0044】
ここで、上記ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、磁選機6、及び走行体8は、この自走式破砕機1に備えられる油圧駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成している。
【0045】
図6、図7、及び図8は、本発明の自走式破砕機1の一実施の形態に備えられたその油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【0046】
これら図6〜図8において、油圧駆動装置は、エンジン43と、このエンジン43によって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ44及び第2油圧ポンプ45と、同様にエンジン43によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ46と、第1及び第2油圧ポンプ44,45から吐出される圧油がそれぞれ供給される前記油圧モータ10,15,17,18,21,22と、第1及び第2油圧ポンプ44,45からそれら油圧モータ10,15,17,18,21,22に供給される圧油の流れ(方向及び流量、若しくは流量のみ)を制御する5つのコントロールバルブ47,48,49,50,51と、左・右走行用コントロールバルブ48,49(後述)をそれぞれ手動で切り換え操作するための前記左・右走行用操作レバー52,53と、破砕機本体7のいずれか(例えば前記の運転席42内)に設けられ、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6の始動・停止を操作者が指示入力して操作するための操作盤55とを有している。
【0047】
6つの油圧モータ10,15,17,18,21,22は、前述のように、フィーダ4動作用の駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ15、ジョークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上記破砕用油圧モータ10、コンベア5動作用の駆動力を発生する上記コンベア用油圧モータ17、磁選機6動作用の駆動力を発生する上記磁選機用油圧モータ18、及び左・右無限軌道履帯8aへの駆動力を発生する上記左・右走行油圧モータ21,22とから構成されている。
【0048】
コントロールバルブ47〜51は、2位置切換弁又は3位置切換弁であり、破砕用油圧モータ10に接続された破砕用コントロールバルブ47と、左走行油圧モータ21に接続された左走行用コントロールバルブ48と、右走行油圧モータ22に接続された右走行用コントロールバルブ49と、フィーダ用油圧モータ15に接続されたフィーダ用コントロールバルブ50と、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18に接続されたコンベア・磁選機用コントロールバルブ51とから構成されている。
【0049】
第1及び第2油圧ポンプ44,45のうち、第1油圧ポンプ44は、左走行用コントロールバルブ48及び破砕用コントロールバルブ47を介して左走行用油圧モータ21及び破砕用油圧モータ10へ供給するための圧油を吐出するようになっている。これらコントロールバルブ47,48はいずれも、対応する油圧モータ10,21への圧油の方向及び流量を制御可能な3位置切換弁となっており、第1油圧ポンプ44の吐出管路56に接続されたセンターライン57aを備え1つのバルブユニットとして形成された第1弁グループ57において、上流側から、左走行用コントロールバルブ48、破砕用コントロールバルブ47の順序で配置されている。なお、センターライン57aは、最下流側の破砕用コントロールバルブ47の下流側で閉止されている。
【0050】
左走行用コントロールバルブ48は、前述のように操作レバー52を用いて操作される手動操作弁である。例えば、運転席42において、可動拘束部材152を前述した図4(b)中二点鎖線のように跳ね上げた第2の位置にした後、操作レバー52を前方(又は後方、以下、対応関係同じ)に操作すると、ベアリング機構60(前述の図4(a)及び図4(b)参照)の回動自在支持機能によって操作レバー52の下端部52a(同)は後方側(又は前方側)に動く。この動きが、操作レバー下端部52aにジョイントボール61(図4(a)及び図4(b)参照)を介し接続されたワイヤーロープ(図示せず)に伝達される。このワイヤーロープの一端がコントロールバルブ48のスプール(図示せず)に接続されており、ワイヤーロープに伝達された前記の動きがコントロールバルブ48のスプールに伝達される結果、コントロールバルブ48が図7中下方の切換位置48A(又は図7中上方の切換位置48B)に切り換えられる。
【0051】
これにより、センターライン57aからの圧油は、切換位置48A(又は切換位置48B)に備えられた絞り手段48Aa(又は絞り手段48Ba)から、これに接続する管路62、この管路62に設けられた圧力制御弁63(詳細は後述)、切換位置48Aに備えられたポート48Ab(又は切換位置48Bに備えられたポート48Bb)、及びこのポート48Ab(又はポート48Bb)に接続する前進用供給管路64(又は後進用供給管路65)を経て、左走行用油圧モータ21に供給され、このモータ21が順方向(又は逆方向)に駆動される。操作レバー52を中立位置に戻すと、コントロールバルブ48がばね48Ac,48Bcの付勢力で図7に示す中立位置に復帰し、センターライン57aと前進用供給管路64及び後進用供給管路65は遮断され、これによって左走行用油圧モータ21は停止する。
【0052】
破砕用コントロールバルブ47は、その駆動部47a,47bに、パイロット管路72,73,74a,74bを介してパイロットポンプ46からのパイロット圧がそれぞれ導かれる。このときその駆動部47a,47bには、コントローラ75からの駆動信号Scrで駆動されるソレノイド制御弁76a,76bがそれぞれ設けられている。これらソレノイド制御弁76a,76bはその駆動信号Scrの入力に応じて切り換えられ、パイロット管路74a,74bからのパイロット圧を駆動部47a,47bに導くようになっている。すなわち、駆動信号Scrがジョークラッシャ3の正転(又は逆転、以下、対応関係同じ)に対応する信号になると、ソレノイド制御弁76a(又はソレノイド制御弁76b)が開き状態になると共にソレノイド制御弁76b(又はソレノイド制御弁76a)が閉じ状態に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部47a(又は駆動部47b)に導き、これによって破砕用コントロールバルブ47が図7中下側の切換位置47A(又は上側の切換位置47B)に切り換えられる。
【0053】
これにより、センターライン57aからの圧油は、切換位置47A(又は切換位置47B)に備えられた絞り手段47Aa(又は絞り手段47Ba)から、これに接続する管路77、この管路77に設けられた圧力制御弁78(詳細は後述)、切換位置47Aに備えられたポート47Ab(又は切換位置47Bに備えられたポート47Bb)、及びこのポート47Ab(又はポート47Bb)に接続する正転用供給管路79(又は後進用供給管路80)を経て、破砕用油圧モータ10に供給され、このモータ10が順方向(又は逆方向)に駆動される。
【0054】
駆動信号Scrがジョークラッシャ3の停止に対応する信号になると、ソレノイド制御弁76a,76bはともに閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ47がばね47Ac,47Bcの付勢力で図7に示す中立位置に復帰し、破砕用油圧モータ10は停止する。
【0055】
ここで、前述した管路62,77に設けた圧力制御弁63,78に係わる機能について説明する。
【0056】
左走行用コントロールバルブ48の切換位置48Aの前記ポート48Ab(又は切換位置48Bのポート48Bb)、及び破砕用コントロールバルブ47の切換位置47Aのポート47Ab(又は切換位置47Bのポート47Bb)には、それぞれ、対応する左走行用油圧モータ21、破砕用油圧モータ10の負荷圧力をそれぞれ検出するための負荷検出ポート48Ad(又は負荷検出ポート48Bd)、負荷検出ポート47Ad(又は負荷検出ポート47Bd)が連通されている。このとき、負荷検出ポート48Ad(又は負荷検出ポート48Bd)は負荷検出管路81に接続しており、負荷検出ポート47Ad(又は負荷検出ポート47Bd)は負荷検出管路83に接続している。
【0057】
ここで、左走行用油圧モータ21の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路81と、破砕用油圧モータ10の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路83とは、シャトル弁86を介して最大負荷検出管路87に接続され、シャトル弁86で選択された高圧側の負荷圧力が最大負荷圧力として最大負荷検出管路87に導かれるようになっている。
【0058】
そして、この最大負荷検出管路87に導かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路87に接続する管路88,89及び管路91を介して、対応する前記圧力制御弁63,78の一方側にそれぞれ伝達される。このとき、圧力制御弁63,78の他方側には前記の管路62,77内の圧力、すなわち絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力が導かれている。
【0059】
以上により、圧力制御弁63,78は、コントロールバルブ48,47の絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力と、左走行用油圧モータ21及び破砕用油圧モータ10のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して作動し、各油圧モータ21,10の負荷圧力の変化にかかわらず、前記の差圧を一定値に保持するようになっている。すなわち、絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね63a,78aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0060】
一方、第1油圧ポンプ44の吐出管路56に接続したセンターライン57aから分岐した管路92には、ばね93aを備えたアンロード弁93が設けられている。このアンロード弁93の一方側には、最大負荷検出管路87、前記の管路88、及びこの管路88に接続した管路94を介し、最大負荷圧力が導かれており、またアンロード弁93の他方側には、管路92内の圧力(すなわち第1油圧ポンプ44の吐出圧)が導かれている。これにより、アンロード弁93は、管路92及びセンターライン57a内に導かれる第1油圧ポンプ44の吐出圧を、前記の最大負荷圧力よりもばね93aによる設定圧分だけ高くするようになっている。なお、管路92のアンロード弁93より下流側はタンクライン35aを介してタンク35に接続されているが、その管路92下流側と、最大負荷圧力が導かれる前記の管路94との間にはリリーフ弁97が設けられ、前記の最大負荷検出管路87及び管路88,89,91,94内の最大圧力をばね97aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るようになっている。
【0061】
以上説明した、圧力制御弁63,78による絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力と最大負荷圧力との間の制御、及びアンロード弁93による第1油圧ポンプ44吐出圧と最大負荷圧力との間の制御により、結果として、第1油圧ポンプ44の吐出圧と、絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の下流側圧力との差が、一定に保持されることとなる。すなわち、絞り手段48Aa,47Aa(又は48Ba,47Ba)の前後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととなる。これにより、各油圧モータ21,10の負荷圧力の変化にかかわらず、コントロールバルブ48,47の開度に応じた流量の圧油を対応する油圧モータに供給できるようになっている。
【0062】
一方、第1及び第2油圧ポンプ44,45のうち、第2油圧ポンプ45は、右走行用コントロールバルブ49、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51及びフィーダ用コントロールバルブ50を介し、右走行用油圧モータ22と、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18と、フィーダ用油圧モータ15とへ供給するための圧油を吐出するようになっている。これらコントロールバルブ49,51,50のうち右走行用コントロールバルブ49は、対応する右走行用油圧モータ22への圧油の方向及び流量を制御可能な3位置切換弁となっており、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51及びフィーダ用コントロールバルブ50はいずれも、対応するコンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18、フィーダ用油圧モータ15への圧油の流量を制御可能な2位置切換弁となっている。そして、第2油圧ポンプ45の吐出管路58に接続されたセンターライン59aを備え1つのバルブユニットとして形成された第2弁グループ59において、上流側から、右走行用コントロールバルブ49、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51、フィーダ用コントロールバルブ50の順序で配置されている。なお、センターライン59aは、最下流側のフィーダ用コントロールバルブ50の下流側で閉止されている。
【0063】
右走行用コントロールバルブ49は、上記左走行用コントロールバルブ48同様、操作レバー53を用いて操作される手動操作弁である。すなわち、前述した操作レバー52と同様、操作レバー53についても、その操作がベアリング機構66(図4(a)及び図4(b)参照)を介した操作レバー下端部53a(同)の前後運動となり、この動きが、ジョイントボール67(同)、ワイヤーロープを介してコントロールバルブ49のスプールに伝達され、図6中下方の切換位置49A(又は上方の49B)に切り換えられる。センターライン57aからの圧油は、切換位置49A(又は切換位置49B)の絞り手段49Aa(又は絞り手段49Ba)から、管路68、圧力制御弁69(詳細は後述)、ポート49Ab(又はポート49Bb)、及び前進用供給管路70(又は後進用供給管路71)を経て、右走行用油圧モータ22に供給され順方向(又は逆方向)に駆動される。操作レバー53を中立位置に戻すとコントロールバルブ49がばね49Ac,49Bcの付勢力で図6に示す中立位置に復帰し、右走行用油圧モータ22は停止する。
【0064】
フィーダ用コントロールバルブ50は、その駆動部50aに、前記のパイロット管路72,117、及びパイロット管路124を介してパイロットポンプ46からのパイロット圧が導かれる。このときその駆動部50aには、コントローラ75からの駆動信号Sfで駆動されるソレノイド制御弁125が設けられている。このソレノイド制御弁125はその駆動信号Sfの入力に応じて切り換えられ、パイロット管路124からのパイロット圧を駆動部50aに導くようになっている。すなわち、駆動信号Sfがフィーダ4を動作させるON信号になると、ソレノイド制御弁125が開き状態に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部50aに導き、これによってフィーダ用コントロールバルブ50が図6中下側の連通位置50Aに切り換えられる。
これにより、センターライン59aからの圧油は、切換位置50Aに備えられた絞り手段50Aaから、これに接続する管路126、この管路126に設けられた圧力制御弁127(詳細は後述)、切換位置50Aに備えられたポート50Ab、及びこのポート50Abに接続する供給管路128を経て、フィーダ用油圧モータ15に供給され、この油圧モータ15が駆動される。
駆動信号Sfがフィーダ4の停止に対応するOFF信号になると、ソレノイド制御弁125は閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ50がばね50bの付勢力で図6に示す遮断位置に復帰し、フィーダ用油圧モータ15は停止する。
【0065】
コンベア・磁選機用コントロールバルブ51は、上記フィーダ用コントロールバルブ50同様、その駆動部51aに前記パイロット管路124を介しパイロット圧が導かれ、駆動部51aにはコントローラ75からの駆動信号Scomで駆動されるソレノイド制御弁129が設けられる。ソレノイド制御弁129は、駆動信号Scomがコンベア5及び磁選機6を動作させるON信号になると、開き状態に駆動され、パイロットポンプ46からのパイロット圧を駆動部51aに導き、これによってコンベア・磁選機用コントロールバルブ51が図6中下側の連通位置51Aに切り換えられる。
これにより、センターライン59aからの圧油が、切換位置51Aの絞り手段51Aaから、管路130、圧力制御弁131(詳細は後述)、切換位置51Aのポート51Ab、及びこのポート51Abに接続するコンベア用供給管路132を介しコンベア用油圧モータ17に供給され、さらに磁選機用供給管路133を介し磁選機用油圧モータ18に供給され、それら油圧モータ17,18がともに駆動される。
駆動信号Scomがコンベア5及び磁選機6の停止に対応するOFF信号になると、ソレノイド制御弁129は閉じ状態に駆動され、コントロールバルブ51がばね51bの付勢力で図6に示す遮断位置に復帰し、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18は停止する。
【0066】
なお、前記管路68,126,130に設けた前記圧力制御弁69,127,131に係わる機能は、前述した第1弁グループ57の圧力制御弁63,69,78とほぼ同様である。
すなわち、右走行用コントロールバルブ49の切換位置49A(又は49B、以下、対応関係同じ)の前記ポート49Ab(又は49Bb)、フィーダ用コントロールバルブ50の連通位置50Aの前記ポート50Ab、及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ51の連通位置51Aの前記ポート51Abには、それぞれ、対応する右走行用油圧モータ22、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力をそれぞれ検出するための負荷検出ポート49Ad(又は49Bd)、負荷検出ポート50Ac、負荷検出ポート51Acが連通されている。このとき、負荷検出ポート49Ad(又は49Bd)は、負荷検出管路82に接続しており、負荷検出ポート50Acは負荷検出管路134に接続しており、負荷検出ポート51Acは負荷検出管路135に接続している。
【0067】
ここで、右走行用モータ22の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路82と、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路135とは、さらにシャトル弁84を介して負荷検出管路85に接続され、シャトル弁84を介して選択された高圧側の負荷圧力はこの負荷検出管路85に導かれるようになっている。そして、この負荷検出管路85と、フィーダ用油圧モータ15の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路134とは、さらにシャトル弁136を介して最大負荷検出管路137に接続され、シャトル弁136を介して選択された高圧側の最大負荷圧力はこの最大負荷検出管路137に導かれるようになっている。
【0068】
そして、この最大負荷検出管路137に導かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路137に接続する管路138,140及び管路90を介して、対応する前記圧力制御弁127,131,69の一方側にそれぞれ伝達される。このとき、圧力制御弁127,131,69の他方側には前記の管路126,130,68内の圧力、すなわち絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ab)の下流側圧力が導かれている。
【0069】
以上により、圧力制御弁127,131,69は、コントロールバルブ50,51,49の絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ab)の下流側圧力と、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18、右走行用油圧モータ22のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して作動し、各油圧モータ15,17,18,22の負荷圧力の変化にかかわらず、前記の差圧を一定値に保持するようになっている。すなわち、絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね127a,131a,69aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0070】
一方、第2油圧ポンプ45の吐出管路58に接続したセンターライン59aから分岐した管路141には、ばね142aを備えたアンロード弁142が設けられている。このアンロード弁142の一方側には、最大負荷検出管路137、前記の管路139、及びこの管路139に接続した管路143を介し、最大負荷圧力が導かれており、またアンロード弁142の他方側には、管路141内の圧力(すなわち第2油圧ポンプ45の吐出圧)が導かれている。これにより、アンロード弁142は、管路141及びセンターライン59a内に導かれる第2油圧ポンプ45の吐出圧を、前記の最大負荷圧力よりもばね142aによる設定圧分だけ高くするようになっている。なお、管路141のアンロード弁142より下流側はタンクライン35bを介してタンク35に接続されているが、その管路141下流側と、最大負荷圧力が導かれる前記の管路139との間にはリリーフ弁144が設けられ、前記の最大負荷検出管路137及び管路138,139,140,90,143内の最大圧力をばね144aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るようになっている。
【0071】
以上説明した、圧力制御弁127,131,69による絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力と最大負荷圧力との間の制御、及びアンロード弁142による第2油圧ポンプ45吐出圧と最大負荷圧力との間の制御により、結果として、第2油圧ポンプ45の吐出圧と、絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の下流側圧力との差が、一定に保持されることとなる。すなわち、絞り手段50Aa,51Aa,49Aa(又は49Ba)の前後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととなる。これにより、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、右走行用モータ22の負荷圧力の変化にかかわらず、コントロールバルブ50,51,49の開度に応じた流量を対応する油圧モータに供給できるようになっている。
【0072】
また、第1及び第2油圧ポンプ44,45の吐出管路56,58から分岐した管路160,161には、第1リリーフ弁162及び第2リリーフ弁163がそれぞれ設けられており、パイロットポンプ46からのパイロット圧が導かれるパイロット管路72から分岐した管路164にも、リリーフ弁165が設けられている。
【0073】
また、操作盤55には、ジョークラッシャ3を起動・停止させるためのクラッシャ起動・停止スイッチ55aと、ジョークラッシャ3の動作方向を正転又は逆転方向のいずれかに選択するためのクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bと、フィーダ4を起動・停止させるためのフィーダ起動・停止スイッチ55cと、通常状態におけるフィーダ4の動作スピードを調節するためのフィーダスピードダイヤル55dと、コンベア5及び磁選機6を起動・停止させるためのコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eと、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6のすべての機器を停止する非常停止ボタン55fと、作業開始時に電源電流を通電するための起動スイッチ55gとを備えている。なお、そのほかに、オプションで設置する機器を起動・停止させるための予備スイッチ55h等を設ける場合もある。
【0074】
操作者が上記操作盤55の各種スイッチ、ボタン、及びダイヤルの操作を行うと、その操作信号が電気配線(図示せず)を介して、前記のコントローラ75に入力される。コントローラ75は、操作盤55からの操作信号に基づき、図8において前述したソレノイド弁76a,76b、ソレノイド弁125、ソレノイド弁129への駆動信号Scr,Sf,Scomを生成し、対応するコントロールバルブ47,50,51にそれらを出力するようになっている。
【0075】
このコントローラ75の詳細機能及びその周辺機能を表す電気回路ブロック図を図9に示す。
図9において、コントローラ75は、上記操作盤55の上記クラッシャ起動・停止スイッチ55a及びクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55b、フィーダ起動・停止スイッチ55c、コンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eにそれぞれ接続されるフリップフロップ回路171a,171b,171c,171dと、これらフリップフロップ回路171a〜dにそれぞれ接続された出力回路172a,172b,172c,172dと、これら出力回路172a〜dにベースがそれぞれ接続されるとともに、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129、破砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76a,76b、フィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁125にコレクタがそれぞれ接続された出力トランジスタ173a,173b,173c,173dと、フィーダ4に係わるフリップフロップ回路171dと前記出力回路172dとの間に接続されたアナログスイッチ174と、このアナログスイッチ174に出力側が接続された矩形波発生回路175と、上記操作盤55の上記フィーダスピードダイヤル55dを介し、そのダイヤルの操作量に応じた信号を前記の矩形波発生回路175にそれぞれ出力するための通常出力回路176とを備えている。
【0076】
上記構成において、例えば、操作者が破砕作業を行うことを意図する場合には、運転席42に設けられた前記の可動拘束部材152を図4(b)に示す第1位置とすると、前記のようにインターロックスイッチ159(図4参照)がON状態(導通状態)になって前記の導電部159aA,159aB(図4(b)参照)を導通させ、これによって電気配線189aA,189aB(同)が導通し、回路189aと回路189bとが導通する。
【0077】
この状態で破砕機本体7のいずれか(例えば運転席42内)にある制御盤183のキースイッチ183aをONにすると、バッテリ184からの電源電流が、回路185、キースイッチ183a、ヒューズ183b、回路186、回路187、走行インターロック回路188の駆動部188a、回路189a、インターロックスイッチ159、及び回路189bの経路で流れる。このとき、前記の走行インターロック回路188の駆動部188aの通電によりスイッチ部188bが図9中破線で示す位置に切り替わる。
【0078】
この状態で、例えば、操作者がジョークラッシャ3の正転起動を意図し、操作盤55の起動スイッチ55gを押し、さらにクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bを「正転」側に選択しつつクラッシャ起動・停止スイッチ55aを「起動」側へ押すと、これに連携する連携スイッチ55ao,55boが図9中上方位置に切り替わる。これによって、正転方向のフリップフロップ回路171bがON操作されるため、対応する出力回路172bが作動し、出力トランジスタ173bがONとなる。
【0079】
これにより、回路186からの前記の電流が、回路190、起動スイッチ55g、及び回路193、前記の破砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76aを介し、出力トランジスタ173bのコレクタ側、さらにエミッタ側の経路で流れる。この電流が流れることが、すなわちコントローラ75からソレノイド弁76aへの駆動信号ScrがONになりかつソレノイド弁76bへの駆動信号ScrがOFFになることに相当し、破砕用コントロールバルブ47が図7中下側の切換位置47Aに切り換えられ、第1油圧ポンプ44からの圧油が破砕用油圧モータ10に供給されて駆動され、ジョークラッシャ3が正転方向に起動する。
【0080】
また、ジョークラッシャ3の逆転起動の場合も上記同様であり、クラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bを「逆転」側に選択しつつクラッシャ起動・停止スイッチ55aを「起動」側へ押すと、連携スイッチ55ao,55boが図9中下方位置に切り替わり、逆転方向のフリップフロップ回路171cのON操作によって出力回路172cが作動し、出力トランジスタ173cがONとなる。これによって、回路186からの前記の電流が回路193からソレノイド弁76bを介し出力トランジスタ173cへ流れ、これがソレノイド弁76aへの駆動信号ScrのOFF及びソレノイド弁76bへの駆動信号ScrのONに相当する。そして、破砕用コントロールバルブ47が図7中上側の切換位置47Bに切り換えられ、ジョークラッシャ3が逆転方向に起動する。
【0081】
なお、上記の起動スイッチ55gの押し操作により、回路186からの前記の電流が、回路190、起動スイッチ55g、非常停止スイッチ55f、自己保持回路191の駆動部191a、及び回路192の経路で流れ、自己保持回路191の通電によりスイッチ部191bが図9中破線で示す位置に切り替わる。これにより、この後、起動スイッチ55gから手を離してばね55gaの付勢力で起動スイッチ55gがOFF状態(遮断状態)になっても、回路186からの電流が、自己保持回路スイッチ部191b、回路194、走行インターロック回路スイッチ部188bを介して回路193へと導かれるので、上記のソレノイド弁76a(又は76b)への通電は継続される。
【0082】
その後、操作者がジョークラッシャ3の停止を意図して正転クラッシャ起動・停止スイッチ55を「停止」側へ押すと、これに連携する連携スイッチ55ao,55boがばね55a1,55b1の付勢力で図9中に示す中間位置に復帰する。これによって、フリップフロップ回路171b、171cがいずれもOFFとなるため、出力回路172b,172cの作動が停止し、出力トランジスタ173b,173cがいずれもOFFとなる。これにより、上記のようにソレノイド弁76a又はソレノイド弁76bへの通電が停止し(このことがコントローラ75からソレノイド弁76a,76bへの駆動信号ScrがいずれもOFFになることに相当する)、破砕用コントロールバルブ47が図7に示す中立位置に復帰し、破砕用油圧モータ10が停止し、ジョークラッシャ3が停止する。
【0083】
また例えば、操作者がコンベア5及び磁選機6の起動を意図し、コンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eを「起動」側へ押すと、これに連携する連携スイッチ55eoが図9中上方のON位置に切り替わり、フリップフロップ回路171aがON操作され、出力回路172aが作動し、出力トランジスタ173aがONとなる。これにより、前記の回路193からの電流が、上記同様、前記のコンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129を介し、出力トランジスタ173aへ流れる。このことが、すなわちコントローラ75からソレノイド弁129への駆動信号ScomがONになることに相当し、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51が図6中下側の連通位置51Aに切り換えられ、第2油圧ポンプ45からの圧油がコンベア用油圧モータ17に供給された後さらに磁選機用油圧モータ18に供給され、コンベア5及び磁選機6が起動する。
【0084】
その後、操作者がコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eを「停止」側へ押すと、連携スイッチ55eoがOFF位置になり、フリップフロップ回路171aがOFF、出力回路172aが作動停止となって、出力トランジスタ173aがOFFとなる。これによってソレノイド弁129への通電が停止(ソレノイド弁129への駆動信号ScomがOFF)し、コンベア・磁選機用コントロールバルブ51が図6中に示す遮断位置51Bに復帰し、コンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18が停止し、コンベア5及び磁選機6が停止する。
【0085】
なお、特に詳細な説明を省略するが、コントローラ75自体の電源は、上記のソレノイド弁76a,76b,125,129への電源とは別の経路で供給されている。
【0086】
また、フィーダ4の駆動制御に関しては、以下のようになる。
すなわち、通常出力回路176から、操作盤55のフィーダスピードダイヤル55dの操作量に応じた電圧V(図10(a)参照)が矩形波発生回路175のプラス側に入力されている。このとき、矩形波発生回路175のマイナス側には三角波生成回路197からの生成電圧(図10(b)参照、但し図10(a)の電圧を破線で併せて示す)が入力されており、この結果、矩形波発生回路175からは、そのプラス側の矩形波からマイナス側の三角波を減算したものに基づく矩形波(ON状態のレベルとOFF状態のレベルとが矩形状に交互に連続する信号、図10(c)参照)がアナログスイッチ174に出力される。
【0087】
ここで、例えば、操作者がフィーダ4の起動を意図し、操作盤55のフィーダ起動・停止スイッチ55cを「起動」側へ押すと、これに連携する連携スイッチ55coが図9中上方のON位置に切り替わり、フリップフロップ回路171dがON操作され、アナログスイッチ174がONになる。これにより、矩形波発生回路175からの前記の矩形波に応じて出力回路172dが作動し、出力トランジスタ173dがONとなる。これにより、前記の回路193からの電流が、上記同様、フィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁125を介し、出力トランジスタ173dへ流れる(このことが、コントローラ75からソレノイド弁125への駆動信号SfがONになることに相当する)。このようなソレノイド弁125への通電により、フィーダ用コントロールバルブ50のスプール(図示せず)がその操作量に応じて図6中下側の連通位置50Aに切り換えられる。これにより、第2油圧ポンプ45からの圧油がフィーダ用油圧モータ15に供給される。
【0088】
但しこのとき、矩形波発生回路175からの矩形波の前記ON状態(前記の図10(c)参照)のときのみ上記ソレノイド弁125への電流が流れるため、微視的に見ると略一定レベルの電圧が断続的にソレノイド弁125へ加わっており、ソレノイド弁125の開度はこの電圧変化に応じて極めて短い周期で開閉を繰り返しているが、これを時間平均して巨視的に見ると、ある開度でソレノイド弁125が開き状態となっていることに相当する。また、図10(a)に示した電圧Vはフィーダスピードダイヤル55dの操作量に応じて増減するものとなるため、前記の巨視的に見た略一定レベルの電圧値もこのダイヤル55dの操作量に応じたものとなり、この結果、ダイヤル55dの操作によって前記の巨視的に見たソレノイド弁125の相当開度の大きさを調整することができる。
以上により、フィーダスピードダイヤル55dの操作量に応じた速度でフィーダ用油圧モータ15が駆動されるので、その操作量に応じた振動数でフィーダ4が動作する。
【0089】
なお、その後操作者がフィーダ起動・停止スイッチ55cを「停止」側へ押すと、連携スイッチ55coが図9中下方のOFF位置になり、フリップフロップ回路171dがOFFとなるためアナログスイッチ174がOFFとなり、出力回路172dが作動停止となって、出力トランジスタ173dがOFFとなる。これによってソレノイド弁125への通電が停止(ソレノイド弁125への駆動信号SfがOFF)し、フィーダ用コントロールバルブ50が図6中に示す遮断位置50Bに復帰し、フィーダ用油圧モータ15が停止し、フィーダ4が停止する。
【0090】
なお、何らかの事情で意図的にすべての機器を停止させたい場合には、操作者が、操作盤55の非常停止ボタン55fを押せばよい。すなわち、この時点で、バッテリ184から、キースイッチ183a、ヒューズ183b、回路186、自己保持回路スイッチ部(破線位置)191b、回路194、走行インターロック回路スイッチ部(破線位置)188b、回路193、非常停止ボタン55f、自己保持回路駆動部191a、回路192の経路で通電されているが、非常停止ボタン55fを押して遮断状態とすることにより、自己保持回路駆動部191aの通電が止まりスイッチ部191bが実線位置に復帰して遮断される。これにより、回路193への通電も遮断される(すなわちソレノイド弁76a,76b,125,129の電源側が遮断される)ので、出力回路172a〜dの出力状態に関係なく、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6がすべて停止する。
【0091】
一方、操作者が走行を行うことを意図する場合は、運転席42に設けられた前記の可動拘束部材152を図4(b)に二点鎖線で示す第2位置とすると、インターロックスイッチ159がOFF状態(遮断状態)になって導電部159aA,159aBを遮断し、回路189aと回路189bとを遮断する。このため、走行インターロック回路188のスイッチ部188bが図9中破線位置の導通状態にはならない(実線位置のままとなる)。これにより、バッテリ184からの電源電流は、各ソレノイド弁76a,76b,125,129に継続的に供給されることはない(厳密には、起動スイッチ55gを押すとその押している間だけ回路186、回路190、起動スイッチ55g、回路193を介して電流が供給されるが、起動スイッチ55gを離すとその電流も遮断される)。これにより、走行操作を行うときには、破砕用コントロールバルブ47、フィーダ用コントロールバルブ50、及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ51のいずれもが中立位置からの切り換えが不能となり、破砕作業ができないようになっている(いわゆるインターロック機能)。
【0092】
以上説明した構成において、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6が複数の機器を構成し、また無限軌道履帯8aが走行手段を構成する。また、破砕用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、及び磁選機用油圧モータ18が複数の機器用油圧モータを構成する。
【0093】
また、破砕用コントロールバルブ47が破砕用制御弁手段を構成し、これと、フィーダ用コントロールバルブ50、及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ51とが、複数の機器用制御弁手段を構成し、これらコントロールバルブ47,50,51に備えられるソレノイド弁76a,76b,125,129が、入力される駆動電流信号に応じて切り換えられる電磁切換弁を構成する。さらに、左走行用コントロールバルブ48及び右走行用コントロールバルブ49は、左・右走行用制御弁手段を構成する。
【0094】
また、操作盤55のクラッシャ起動・停止スイッチ55a、フィーダ起動・停止スイッチ55c、及びコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eが、電磁切換弁に対し駆動電流信号を生成し出力する操作スイッチ手段を構成し、操作盤55が、機器用制御弁手段を切換操作する複数の機器用操作手段を構成する。また、左・右走行用操作レバー52,53が、走行用制御弁手段を切換操作する走行用操作手段を構成する。
【0095】
さらに、可動拘束部材152が、走行用操作手段に係脱可能な拘束部材を構成し、これとインターロックスイッチ159とが、走行用操作手段の近傍に可動に併設されたインターロック機構を構成する。このとき、前述した第1位置が、走行用操作手段に係合して走行用操作手段を機械的に不動固定するとともに機器用操作手段による機器用制御弁手段の切換操作を有効とする一の動作位置に相当し、第2位置が、走行用操作手段への係合を解放するとともに機器用操作手段による機器用制御弁手段の操作を無効とする他の動作位置に相当する。
【0096】
次に、上記構成の本発明の一実施の形態の自走式破砕機の動作及び効果を以下に説明する。
【0097】
(1)走行時
上記構成の自走式破砕機1において、例えば破砕作業を行う箇所まで自走式破砕機1を自走させる時には、操作者は、運転席42に搭乗し、可動拘束部材152を跳ね上げた第2の位置にした後、操作レバー52,53を前方に操作する。これにより、左・右走行用コントロールバルブ48,49が図6、図7中下方の切換位置48A,49Aに切り換えられ、第1及び第2油圧ポンプ44,45からセンターライン57a,59aを介し導かれた圧油が前進用供給管路64,70を経て、左・右走行用油圧モータ21,22に供給され、これらモータ21,22が順方向に駆動され、両側の無限軌道履帯8aが順方向に駆動されて走行体8が前方へ走行する。
【0098】
なおこのとき、可動拘束部材152を跳ね上げた第2の位置にすることで、インターロックスイッチ159がOFF状態(回路189aと回路189bとを遮断する状態)となり、前述のようにソレノイド弁76a,76b,125,129への通電が遮断されるため、破砕用コントロールバルブ47、フィーダ用コントロールバルブ50、及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ51のいずれもが中立位置からの切り換えが不能となる。これにより、破砕作業に係わる各機器、すなわちジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、磁選機6の誤動作が防止される。
【0099】
(2)破砕作業時
一方、破砕作業時には、操作者は、運転席42に搭乗し、可動拘束部材152を下ろした第1の位置にしかつ制御盤183のキースイッチ183aをONにした後、クラッシャ正転・逆転選択ダイヤル55bで「正転」を選択しつつ、フィーダ起動・停止スイッチ55c、クラッシャ起動・停止スイッチ55a、及びコンベア・磁選機起動・停止スイッチ55eを順次「起動」側へ押す。すると、前述のように、破砕用コントロールバルブ47のソレノイド弁76aへ通電されて破砕用コントロールバルブ47が図7中下側の切換位置47Aに切り換えられ、またフィーダ用コントロールバルブ50のソレノイド弁125へ通電されてフィーダ用コントロールバルブ50が図6中下側の連通位置50Aに切り換えられ、さらにコンベア・磁選機用コントロールバルブ51のソレノイド弁129へ通電されてコンベア・磁選機用コントロールバルブ51が連通位置51Aに切り換えられる。
【0100】
これにより、第1油圧ポンプ44からの圧油が破砕用油圧モータ10に供給されてジョークラッシャ3が正転方向に起動される一方、第2油圧ポンプ45からの圧油がフィーダ用油圧モータ15とコンベア用油圧モータ17及び磁選機用油圧モータ18とに供給され、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6が起動される。なおこのときのフィーダ4の動作速度(フィーダ用油圧モータ15の回転速度)は、フィーダスピードダイヤル55dによって調整することができる。
【0101】
そして、例えば油圧ショベルのバケットでホッパ2に破砕原料を投入すると、その投入された破砕原料が、フィーダ4によってその粒度に応じて選別されつつジョークラッシャ3へと搬送される。すなわち、投入破砕原料中の所定粒度より小さなものが、フィーダ用油圧モータ15の駆動力で加振される鋸歯状プレート4aの間隙から抽出されて下方へふるい落とされつつ、鋸歯状プレート4a上に残った所定粒度以上のものが加振によって徐々にジョークラッシャ3側(図2中右側)へと移送され、ジョークラッシャ3に供給されて所定の大きさに破砕される。破砕された破砕物は、ジョークラッシャ3下部の空間からコンベア5上に落下して運搬され、その運搬途中で磁選機6によって破砕物に混入した磁性物(例えばコンクリートの建設廃材に混入している鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃えられて、最終的に破砕機1の後部(図1中右端部)から搬出される。
【0102】
以上のような破砕作業時において、可動拘束部材152は第1位置にあって走行用操作レバー52,53に係合しており、走行用操作レバー52,53は機械的に不動固定されている。これにより、この破砕作業時に誤ってそれら操作レバー52,53に触れたとしても操作レバー52,53は動くことはないため、左・右走行用コントロールバルブ47,48は切り換えられることはなく、無限軌道履帯8aが走行することはない。したがって、破砕作業中における走行動作を確実に防止することができ、安全性を向上できる。
【0103】
なお、例えば、操作盤55を運転席42に設け、その操作盤55にモード選択スイッチを設けて、「破砕モード」を選択したときに左・右走行用操作レバー52,53による左・右走行用コントロールバルブ47,48の切換操作を例えば電気的に又は油圧的に無効とするとともにスイッチ55a,55c,55eによるコントロールバルブ47,50,51の切換操作を有効とし、「走行モード」を選択したときには左・右走行用操作レバー52,53による左・右走行用コントロールバルブ47,48の切換操作を有効とするとともにスイッチ55a,55c,55eによるコントロールバルブ47,50,51の切換操作を無効とするような構造とした場合でも、破砕作業と走行とを同時に行えないという上記インターロック機能は十分に得ることができる。
【0104】
しかしながら、この場合、操作者以外の第三者にとっては、現在の状態が破砕作業が可能な状態なのか、走行が可能な状態なのかは、操作盤55に近寄ってモード選択スイッチの切換位置を確認しなければ判別できない。そのため、「走行モード」の選択状態で操作者が自走式破砕機1を離れたときに、そうとは知らない第三者が誤って走行用操作レバー52,53に触れた場合、思いもかけずに走行してしまう可能性がある。
【0105】
これに対して、本実施の形態においては、破砕作業が可能な状態にあるか、走行が可能な状態にあるかは、可動拘束部材152が下ろされた第1位置にあるか跳ね上げられた第2位置にあるか(=走行用操作レバー52,53が不動固定されているかどうか)によって、操作者以外の第三者にも一見して一目瞭然である。したがって、上記のような第三者の不用意な操作による走行の可能性を未然に防止できる。このとき、図11に示すように、可動拘束部材152の係合部152aの裏面に「走行動作可能」である旨の掲示をしておけば、第2位置にある場合にはその掲示が操作者の目に入るため、より効果的である。
【0106】
なお、上記本発明の一実施の形態においては、図4(a)及び図4(b)に示したように、可動拘束部材152が回動軸154まわりに回動して左・右走行用操作レバー52,53に被さるように挟み込み、これによってそれら操作レバー52,53を機械的に不動固定したが、これに限られず、例えば前記のU字状溝152aAと同様の溝を備えた略平板状の部材を略水平方向にスライド可能に配置しておき、破砕作業時にはそのU字状溝で左・右走行用操作レバー52,53を挟み込み機械的に不動固定する一方、走行時にはその位置から略水平方向にスライドして左・右走行用操作レバー52,53から略水平方向に退避し、かつそのときにその退避方向先端部で前記のインターロックスイッチ159を押すように構成してもよい。さらに可動拘束部材152の動作はこのスライドや回動に限られるものでもなく、要は、その動作前後による可動拘束部材152の第1位置と第2位置との違いが、一目瞭然であれば足りる。
【0107】
また、上記本発明の一実施の形態においては、図1及び図2に示すように、運転席42の操作者から見て、走行用操作レバー52,53の右側にブラケット153が設置され、第1位置から第2位置へ可動拘束部材152を跳ね上げるときには、可動拘束部材152を操作者から見て右側へ跳ね上げるようになっていたが、これに限られるものではなく、逆に左側へ跳ね上げるようにしてもよい。このような変形例を図12(a)及び図12(b)により説明する。
【0108】
図12(a)は、この変形例による運転席42近傍の構造を示した要部平面図である。この図12(a)において、運転席42の操作者から見て、操作レバー52,53の左側にブラケット153を配置し、第1位置から第2位置へ可動拘束部材152を跳ね上げるときには、図12(b)に示すように、可動拘束部材152を操作者から見て左側へ跳ね上げるようになっており、この位置では、可動拘束部材152が補助ステップ9Aを介した運転席42への操作者の乗降動作(破線矢印ア及びイ参照)を支障する(乗降を困難とする)ようになっている。
【0109】
この変形例によれば、以下のような効果がある。
すなわち、前述したように、通常、自走式破砕機1を用いた破砕作業の際は、破砕機1へ被破砕物を投入する油圧ショベル(図示せず)の操作者が、破砕機1の操作者を兼任することが多い。つまりまず、その操作者が破砕機1の運転席42で走行用操作レバー52,53を操作して破砕機1を走行させ、作業現場内での所定位置まで移動し、その移動が完了した後、例えば運転席42にある操作盤55を操作しジョークラッシャ3等の機器を起動する。その後、運転席42から降りて油圧ショベルに搭乗し、油圧ショベルを操作して被破砕物を破砕機1のホッパ2へ投入し、破砕作業を開始する。
【0110】
ここで、本変形例においては、可動拘束部材152が第2位置(図12(b)に示す位置)にある場合には運転席42への操作者の乗降を支障することにより、上記のようにジョークラッシャ3等の機器起動後に操作者が運転席42から降りようとする場合には、必ず可動拘束部材152を第1位置(図12(a)に示す位置)にしなければならなくなるため、必然的に走行動作は不可能となる。したがってこの場合、破砕作業中における走行動作をさらに確実に防止することができ、安全性をさらに向上できる。またこのとき、操作者が運転席42を離れている間に、操作者以外の第三者が運転席42に乗ろうとしても、必ず走行動作は不可能な状態となっている(図12(a)の状態となっている)ため、前述した第三者による不用意な走行動作もさらに確実に防止できる。
【0111】
さらに、図2に示したように運転席42の操作者から見て操作レバー52,53の左側にブラケット153を配置した場合には、可動拘束部材152の位置に関係なく操作者が運転席42へ乗降可能である(可動拘束部材152が第2位置にあっても乗降可能である)。そのため、操作者が可動拘束部材152を第2位置にしたまま運転席42へ乗降しようとして誤って身体の一部が走行レバー52,53に触れた場合、自走式破砕機1が走行動作する可能性が考えられなくはないが、本変形例においては、このような不用意な走行動作も未然に防止できる。
【0112】
なお、本発明は、上記のように小型の自走式破砕機にその適用対象が限定されるものではなく、いわゆる中型や大型の自走式破砕機に適用してもよい。この場合も同様の効果を得る。
【0113】
また、以上においては、左・右走行用操作レバー52,53がワイヤーを介し直接左・右走行用コントロールバルブ48,49のスプールを駆動する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、左・右走行用操作レバー52,53に連動する減圧弁が操作レバーの操作量に応じてパイロット源からのパイロット圧を減圧して出力し、これを用いて油圧パイロット方式の左・右走行用コントロールバルブを切り換える方式や、左・右走行用操作レバー52,53が操作量に応じた電気信号出力を発生するポテンショメータを備えたいわゆる電気レバーであり、この信号に応じて電磁切換弁である左・右走行用コントロールバルブを切り換える(あるいはさらに電気−油圧変換手段を介し油圧パイロット方式の左・右走行用コントロールバルブを切り換える)方式であってもよい。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0114】
さらに、以上においては、可動拘束部材152が跳ね上がった第2の位置にある場合に、インターロックスイッチ159を用いて破砕作業に係わる各機器に関するコントロールバルブ48,50,51のソレノイド弁76a,76b,125,129の駆動電源電流を遮断することで、走行時の動作を禁止した(無効にした)が、これに限られない。すなわち、例えばそれらコントロールバルブが油圧パイロット方式であり、操作盤のスイッチ等の操作に応じて電気−油圧変換手段が駆動され、この手段を介しパイロット源からのパイロット圧が上記コントロールバルブの駆動部に導いて切り換えられる場合には、その電気−油圧変換手段の駆動電源電流を遮断してもよいし、電気−油圧変換手段からコントロールバルブへのパイロット圧を別途設けた切換弁(油圧切換弁でも電磁切換弁でもよい)で強制的に遮断してもよい。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0115】
また、以上においては、原動機として、エンジン43を備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば原動機として電動モータ等を備えた自走式破砕機に適用してもよい。また、油圧ポンプ(パイロットポンプ46以外の主ポンプ)は第1油圧ポンプ44と第2油圧ポンプ45との2つを備えていたが、これに限られず、1つの油圧ポンプのみを備えるものや、3つ以上の油圧ポンプを備えた自走式破砕機に適用してもよい。
【0116】
さらに、以上においては、破砕装置として動歯3aと固定歯3bとで破砕を行うジョークラッシャ3を備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破砕物を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより被破砕物をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)を備えた破砕機にも適用可能である。これらの場合には、フィーダ4を省略しても良い。これらの場合にも同様の効果を得る。
【0117】
また、以上においては、フィーダ4として、油圧モータの駆動力を用いて、被破砕物を載置する複数枚の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振するグリズリフィーダを備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、他のタイプのフィーダ、例えば、ホッパから投入された被破砕物をホッパ下方に設けた略平板形状の底板に載置し、この底板を油圧モータで発生した駆動力に基づきベース駆動機構によって略水平方向に往復運動させることにより、後続の破砕原料の投入によって先行の破砕原料を底板上で順次押し出し、底板の前端から破砕原料を破砕装置へと順次供給するいわゆるプレートフィーダを備えた破砕機にも適用可能である。
【0118】
さらに、以上においては、破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助機械として、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6を備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6のうち、いくつかを適宜省略した自走式破砕機、例えばフィーダ4がなくホッパ2からダクトやシュートを介し直接ジョークラッシャ3に被破砕物を供給するものや、作業事情に応じ磁選機6が省略されているものに対し適用しても良い。逆に、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6に加え、さらに追加の補助機械、例えば、コンベア5の路程を長くするためにコンベア5の下流側(又は上流側)に位置する補助コンベア(2次コンベア)や、破砕物の粒度に応じさらなる選別を行うためにジョークラッシャ3の下流側に位置する振動スクリーンを設けた自走式破砕機に適用しても良い。なお、補助機械を追加する場合、これに対応するコントロールバルブを弁グループ57に設け、第2油圧ポンプ45からの圧油を供給されるようにすることは言うまでもない。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、走行用操作手段の近傍にインターロック機構を設け、一の動作位置では走行用操作手段に係合して走行用操作手段を機械的に不動固定するとともに機器用制御弁手段の切換操作を有効とし、他の動作位置では走行用操作手段への係合を解放するとともに機器用制御弁手段による機器用制御弁手段の操作を無効とするので、破砕作業中における走行動作を確実に防止し、安全性を向上できる。また、第三者による不用意な走行動作も確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図2】図1に示した自走式破砕機の上面図である。
【図3】図1中III−III断面による断面図である。
【図4】図2に示した左・右走行用操作レバー付近の詳細構造を表す図2中部分拡大図、図4(a)中B方向から見た一部断面で表す正面図である。
【図5】図4(a)及び図4(b)に示したインターロックスイッチの詳細構造を表す水平断面図である。
【図6】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えられた油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図7】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えられた油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図8】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えられた油圧駆動装置を表す油圧回路図である。
【図9】図8に示したコントローラの詳細機能及びその周辺機能を表す電気回路ブロック図である。
【図10】図9中に示した矩形波発生回路に入力・出力される各種電圧信号を示す図である。
【図11】図4(a)及び図4(b)に示した可動拘束部材に係わる変形例を示す図である。
【図12】図4(a)及び図4(b)に示した可動拘束部材に係わる他の変形例を備えた運転席近傍の構造を示した要部平面図である。
【符号の説明】
2 ホッパ
3 ジョークラッシャ(破砕装置、機器)
4 フィーダ(機器)
5 コンベア(機器)
6 磁選機(機器)
7 破砕機本体
8 走行体
8a 無限軌道履帯(走行手段)
9 トラックフレーム
10 破砕用油圧モータ(機器用油圧モータ)
15 フィーダ用油圧モータ(機器用油圧モータ)
17 コンベア用油圧モータ(機器用油圧モータ)
18 磁選機用油圧モータ(機器用油圧モータ)
21 左走行用油圧モータ
22 右走行用油圧モータ
32 パワーユニット
42 運転席
43 エンジン(原動機)
44 第1油圧ポンプ
45 第2油圧ポンプ
47 破砕用コントロールバルブ(機器用制御弁手段)
48 左走行用コントロールバルブ(左走行用制御弁手段)
49 右走行用コントロールバルブ(右走行用制御弁手段)
50 フィーダ用コントロールバルブ(機器用制御弁手段)
51 コンベア・磁選機用コントロールバルブ(機器用制御弁手段)
52 左走行用操作レバー(走行用操作手段)
53 右走行用操作レバー(走行用操作手段)
55 操作盤(機器用操作手段)
55a クラッシャ起動・停止スイッチ(操作スイッチ手段)
55c フィーダ起動・停止スイッチ(操作スイッチ手段)
55e コンベア・磁選機起動・停止スイッチ(操作スイッチ手段)
76a、b ソレノイド弁(電磁切換弁)
125 ソレノイド弁(電磁切換弁)
129 ソレノイド弁(電磁切換弁)
152 可動拘束部材(拘束部材、インターロック機構)
159 インターロックスイッチ(インターロック機構)

Claims (1)

  1. ホッパから投入された被破砕物を破砕する破砕装置を含む複数の機器と、走行手段と、原動機により駆動される少なくとも1つの油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により前記複数の機器及び前記走行手段をそれぞれ駆動する複数の機器用油圧モータ及び走行用油圧モータと、前記油圧ポンプから前記複数の機器用油圧モータ及び走行用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の機器用制御弁手段及び走行用制御弁手段と、前記複数の機器用制御弁手段及び前記走行用制御弁手段をそれぞれ切換操作する複数の機器用操作手段及び走行用操作手段とを有し、かつ、前記複数の機器用油圧モータは、前記破砕装置を駆動する破砕用油圧モータを含み、前記複数の機器用制御弁手段は、前記油圧ポンプから前記破砕用油圧モータに供給される圧油の方向・流量をそれぞれ制御する破砕用制御弁手段を含む自走式破砕機において、前記走行用操作手段の近傍に可動に併設され、一の動作位置では前記走行用操作手段に係合して該走行用操作手段を機械的に不動固定するとともに前記機器用操作手段による前記機器用制御弁手段の切換操作を有効とし、他の動作位置では前記走行用操作手段への係合を解放するとともに前記機器用操作手段による前記機器用制御弁手段の操作を無効とするインターロック機構を有し、前記走行用操作手段は、操作者が搭乗する運転席に設けられており、前記インターロック機構は、前記他の動作位置では前記運転席への操作者の乗降を支障するように構成されていることを特徴とする自走式破砕機。
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