JP2000325826A - 自走式破砕機 - Google Patents

自走式破砕機

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JP2000325826A
JP2000325826A JP11143883A JP14388399A JP2000325826A JP 2000325826 A JP2000325826 A JP 2000325826A JP 11143883 A JP11143883 A JP 11143883A JP 14388399 A JP14388399 A JP 14388399A JP 2000325826 A JP2000325826 A JP 2000325826A
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crusher
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conveyor
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Yoshimi Shiba
好美 柴
Katsuyoshi Nasu
且良 那須
Mitsuo Watanabe
光男 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーユニット支持構造における十分な強度を
確保しつつ、メンテナンス時における作業員のコンベア
への乗り込みの便宜を図る。 【解決手段】ホッパ2と、ジョークラッシャ3と、フィ
ーダ4と、破砕機取付け部9Aの破砕機後方側に設けら
れたパワーユニット32と、破砕された破砕物を後方側
へ搬出するコンベア5とを備えた自走式破砕機1におい
て、パワーユニットフレーム後方側端面32aAは、パ
ワーユニットフレーム積載部材後方側端面109Aより
もさらに後方側に位置しており、パワーユニットフレー
ム積載部材後方側端面109Aは、破砕機取付け部後方
側端面9aA,9bAよりもさらに後方側に位置してお
り、パワーユニットフレーム積載部材後方側端面32a
A及び破砕機取付け部後方側端面9aA,9bAは、側
断面で見て下方になるほど欠損する形状となる欠損形状
部を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアで破砕物
を反ホッパ側に搬出する自走式破砕機に関し、更に詳し
くは、パワーユニット支持構造における十分な強度を確
保しつつ、メンテナンス時における作業員のコンベアへ
の乗り込みの便宜を図ることができる自走式破砕機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】破砕機は、例えばビル解体時に搬出され
るコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファル
ト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建
設廃材、あるいは産業廃棄物、及び自然石等を、運搬す
る前にその作業現場で所定の大きさに破砕することによ
り、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図る
ものである。
【0003】この破砕機のうち自力走行可能とした自走
式破砕機は、フレームと、このフレームに設けた左・右
の無限軌道履帯とを有する走行体と、その上部に設けら
れ、ホッパから投入された被破砕物を所定の大きさに破
砕する破砕装置、及びホッパから投入された被破砕物を
破砕装置へ導くフィーダを備えた破砕機本体と、破砕装
置で破砕され小さくなった破砕物を運搬するコンベア
と、このコンベアの上方に設けられコンベア上を運搬中
の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選
機とを備えている。
【0004】このとき、前記の無限軌道履帯、破砕装
置、フィーダ、コンベア、及び磁選機は、それぞれに対
応する油圧駆動のアクチュエータ、すなわち左・右走行
用油圧モータ、破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モー
タ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータに
よって駆動動作される。これら油圧アクチュエータを駆
動するための圧油は、破砕機本体の後方側端部に位置す
るパワーユニット内に設けられたエンジン駆動のポンプ
により供給される。
【0005】ところで、近年の自走式破砕機において
は、例えば特開平5−115809号公報に記載のよう
に、油圧ショベルでホッパに被破砕物を投入するときに
障害とならないように、また磁選機のメンテナンスを行
う作業員が油圧ショベルの作業範囲内とならないよう
に、コンベアを破砕機の後方側(反ホッパ側)に設け、
破砕物を破砕機の後方側(反ホッパ側)に運搬するよう
になっている。このとき、このコンベアのうち搬出側部
分の重量は、前記のパワーユニットに中間部材を介して
支持されることが多い。
【0006】上記構成の自走式破砕機において、破砕機
上部のホッパに投入された被破砕物は、ホッパ下方のフ
ィーダによって破砕装置へ導かれ、この破砕装置で破砕
される。破砕された破砕物は、破砕装置下部の空間から
破砕装置下方のコンベア上に落下し、このコンベアで反
ホッパ側へ運搬される。この運搬の途中で、コンベア上
方に配置された磁選機によって例えばコンクリート塊に
混入している鉄筋片等を吸着して取り除く。このような
動作により、破砕物は、最終的にある程度大きさが揃え
られて破砕機の後部から搬出される。
【0007】近年、再生資源促進法(いわゆるリサイク
ル法)の施行(平成3年10月)といった廃棄物再利用
促進の背景の下、被破砕物として、鉄筋を含むコンクリ
ートが増加しつつある。このようなコンクリートが破砕
装置に投入されたとき、コンクリートに含まれる鉄筋が
粉砕されず、破砕装置からの外力で複雑多岐に折れ曲が
った形状となって破砕装置下方に排出される場合があ
る。このような場合は、破砕装置下部の排出口とその下
方のコンベアとの間でその折れ曲がった鉄筋が滞留した
り、あるいはその鉄筋がコンベア上に落下し運搬され始
めた直後に付近の構造物に引っかかって滞留したりする
可能性がある。もしこのような滞留が発生した場合に
は、すみやかに破砕装置の動作を停止し、その鉄筋の滞
留(詰まり)を取り除く等の作業を行う必要がある。
【0008】このようなメンテナンス作業は、作業員が
直接破砕装置下方の空間に侵入して行う必要がある。こ
のとき、前述した破砕物をコンベアで反ホッパ側に運搬
する自走式破砕機では、作業員は、無限軌道履帯の後方
側のパワーユニット直下付近において側方からコンベア
上に乗り込み、コンベア上をそのまま下って破砕装置下
方の空間に到達する場合が多い。これは、通常、コンベ
アの反搬出側(破砕機前方側)には、破砕装置下方から
落下してきた破砕物がこぼれ落ちるのを防止するための
カバーが設けられていたり、あるいはフィーダがグリズ
リタイプである場合には、その鋸歯状プレート間から選
別され落下させた細粒をコンベアに導くための通路(シ
ュート)が設けられているため、無限軌道履帯より前方
側からの侵入が困難である等の理由による。
【0009】このようなメンテナンス時における作業員
の無限軌道履帯後方側からのコンベア乗り込みの便宜に
図ったものとして、例えば特開平11−28383号公
報に記載のように、パワーユニットの基礎下部構造をな
すパワーユニットフレームを、前記のフレームの後方側
端部からさらに後方に大きく突出するように設けたもの
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平11−28
383号公報による自走式破砕機は、パワーユニットフ
レームをフレームの後方側端部からさらに後方に大きく
突出させることにより、パワーユニット下方に形成され
る前記の作業員乗り込み用の空間を大きく確保するもの
である。
【0011】しかしながら、上記従来技術による自走式
破砕機には、以下のような課題が存在する。すなわち、
この自走式破砕機においては、フレームの後方側端部
に、略平箱形状のパワーユニットフレーム積載部材を載
置固定し、さらにこのパワーユニットフレーム積載部材
の上部に、パワーユニットを載置固定している。そして
このとき、パワーユニットフレームの後方側端面をパワ
ーユニットフレーム積載部材の後方側端面よりも大きく
後方側に位置させるとともに、パワーユニットフレーム
積載部材の後方側端面をフレームの後方側端面に一致さ
せ、かつ、フレームの後方側端面を逆台形状に斜めにカ
ットした形状とすることにより、作業員乗り込み用の空
間を確保する。
【0012】このような構造のため、パワーユニットフ
レームは、その前方側のわずかな部分のみがパワーユニ
ットフレーム積載部材上に積載され、それ以外の大部分
は空中に浮いた状態で、支持されていることとなる。こ
こで、パワーユニット内には、前述のように、エンジン
や、油圧ポンプ等の重量物が収納されているため、その
自重も比較的重い。したがって、上記のような支持構造
では、強度上十分とは言えない可能性がある。さらに、
前述のように、このパワーユニットには、アーム状の中
間部材を介してコンベアの搬出側部分が吊り下げ支持さ
れており、その重量も加わるため、さらに強度確保が困
難となる。
【0013】本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、パワーユニット支持構造におけ
る十分な強度を確保しつつ、メンテナンス時における作
業員のコンベアへの乗り込みの便宜を図ることができる
自走式破砕機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、破砕機取付け部と脚部とを備えた
フレームと、前記脚部に設けた走行手段と、前記破砕機
取付け部の長手方向一の側に設けられ、被破砕物を受け
入れるホッパと、このホッパで受け入れた被破砕物を破
砕する破砕装置と、前記ホッパで受け入れた被破砕物を
前記破砕装置に搬送するフィーダと、前記破砕機取付け
部の長手方向他の側に設けられたパワーユニットと、前
記破砕装置で破砕された破砕物を前記他の側へ搬出する
コンベアとを備えた自走式破砕機において、前記パワー
ユニットの基礎下部構造をなすパワーユニットフレーム
と、前記破砕機取付け部の前記長手方向他の側に設けら
れ、前記パワーユニットフレームを上部に積載するパワ
ーユニットフレーム積載部材とを有し、かつ、前記パワ
ーユニットフレームの前記他の側の端面は、前記パワー
ユニットフレーム積載部材の前記他の側の端面よりもさ
らに前記他の側に位置しており、前記パワーユニットフ
レーム積載部材の前記他の側の端面は、前記破砕機取付
け部の前記他の側の端面よりもさらに前記他方側に位置
しており、前記パワーユニットフレーム積載部材及び前
記破砕機取付け部のうち少なくとも一方の前記他の側の
端面は、側断面で見て下方になるほど欠損する形状とな
る欠損形状部を備えている。
【0015】パワーユニットの基礎下部構造をなすパワ
ーユニットフレームは、パワーユニットフレーム積載部
材の上部に積載され、さらにこのパワーユニットフレー
ム積載部材は、破砕機取付け部の長手方向他の側(後方
側)に設けられ、これによってパワーユニットの自重
は、最終的にフレームによって支持される。
【0016】このとき、本発明においては、パワーユニ
ットフレーム積載部材の他の側(後方側)端面を、破砕
機取り付け部の他の側(後方側)端面よりもさらに他の
側(後方側)に位置させ、パワーユニットフレームの他
の側(後方側)端面を、パワーユニットフレーム積載部
材の他の側(後方側)端面よりもさらに他の側(後方
側)に位置させる。これにより、フレーム破砕機取付け
部、パワーユニットフレーム積載部材、パワーユニット
フレームと、上方の部材になるほど、その端面がより他
の側に位置する階段状の支持構造となり、パワーユニッ
トの自重はこの階段状構造を介し徐々に破砕機の前方側
へと伝達されて最終的にフレーム破砕機取付け部の他の
側(後方側)部分で支持される。
【0017】したがって、パワーユニットフレーム積載
部材の後方側端面をフレームの後方側端面に一致させた
従来構造に比べ、パワーユニットフレームのうち下部に
何もない浮いた状態にある部分を少なくし、強度的に無
理のない支持構造とすることができる。これにより、エ
ンジンや、油圧ポンプ等の重量物が収納され自重も比較
的重いパワーユニットを、十分な強度で支持することが
できる。
【0018】またこのとき、パワーユニットフレーム積
載部材及びフレーム破砕機取付け部のうち少なくとも一
方の他の側(後方側)端面に、側断面で見て下方になる
ほど欠損する形状、例えば逆台形状に斜めにカットした
形状の欠損形状部を設けることにより、パワーユニット
フレーム下方に形成される空間においてその欠損した部
分に相当する領域だけ自由空間を広げることができるの
で、メンテナンス時に作業員がコンベアに乗り込むとき
の作業員乗り込み用の空間を十分に確保することができ
る。
【0019】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記欠損形状部は、逆台形状に斜めにカットした形状を
備えている。
【0020】(3)上記(1)において、また好ましく
は、前記コンベアの搬出側部分は、中間部材を介して前
記パワーユニットに吊り下げ支持されている。
【0021】この場合、中間部材を介しコンベアの搬出
側(後方側)部分の自重もパワーユニットに加わること
となるため、パワーユニット支持構造に対する強度はよ
り大きなものが必要となる。したがって、上記(1)で
説明した本発明による階段状の支持構造がより有効とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式破砕機の一
実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施の
形態の自走式破砕機の全体構造を表す側面図であり、図
2は、図1に示した自走式破砕機の上面図であり、図3
は、図1中III−III断面で見た断面図である。
【0023】これら図1〜図3において、自走式破砕機
1は、近年の廃棄物再利用促進の背景に基づく小型化の
ニーズに対応し、例えば総重量が10トン程度になって
おり、10トン積みのトラック(好ましくはトレーラで
ない単車型のトラック)に積載し運搬可能で輸送性を向
上させたものとなっている。
【0024】この自走式破砕機1は、例えば油圧ショベ
ルのバケット等の作業具により被破砕物が投入され、そ
の被破砕物を受け入れるホッパ2、側断面形状が略V字
形をなすとともに、ホッパ2に受け入れた被破砕物を所
定の大きさに破砕し下方へ排出する破砕装置、例えばジ
ョークラッシャ3、及びホッパ2に受け入れた被破砕物
をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィーダ4を搭載
した破砕機本体7と、ジョークラッシャ3で破砕され下
方へ排出された破砕物を受け入れて破砕機1の後方側
(図1及び図2中右側)に運搬し搬出するコンベア5
と、このコンベア5の上方に設けられコンベア5上を運
搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する
磁選機6と、前記の破砕機本体7の下方に設けられた走
行体8とを有する。
【0025】走行体8は、破砕機取付け部9Aと脚部9
Bとを備えたトラックフレーム9と、前記の脚部9Bに
設けた左・右の無限軌道履帯8aとを備えており、前記
の破砕機取付け部9Aは、脚部9Bの上部に溶接一体構
造として設けられている。またトラックフレーム脚部9
Bの短手方向に配設された両側面9B1,9B2のうち、
側面9B1には、内部を覗くことができる開口部50が
形成されている。
【0026】ホッパ2及びフィーダ4は、トラックフレ
ーム9の長手方向前方側(詳細には、破砕機取付け部9
Aの長手方向前方側、すなわち図1及び図2中左側)に
搭載され、具体的には破砕機取付け部9A端部の上方に
搭載されている。
【0027】ジョークラッシャ3は、ホッパ2及びフィ
ーダ4よりも後方側(図1及び図2中右側)に位置して
おり、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9
の長手方向(図1及び図2中左右方向)中間部上に搭載
されている。このとき、クラッシャ用油圧モータ10で
発生した駆動力をベルト11を介してフライホイール1
2に伝達し、さらにフライホイール12に伝達された駆
動力を公知の変換機構で動歯3a(図2参照)の揺動運
動に変換し、この動歯3aを固定歯3b(同)に対して
前後に揺動させることにより、フィーダ4より供給され
た被破砕物を所定の大きさに破砕するようになってい
る。また、このジョークラッシャ3の上方及び側方はハ
ウジング13に覆われているが、ハウジング13の上側
部分には開閉可能なカバー14が設けられ、これを開く
ことにより図2に示すように上方(直上方及び側方側・
前後方向側上方を含む)からジョークラッシャ3内部を
視認できるようになっている。
【0028】フィーダ4は、図1及び図2に示すよう
に、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左
右方向)前方側(図1及び図2中左側)端部に支柱16
aを介して設けたフィーダフレーム16上に搭載されて
おり、その略直上にホッパ2が位置している。このフィ
ーダ4は、いわゆるグリズリフィーダと称されるもので
あり、フィーダ用油圧モータ15で発生した駆動力によ
って、ホッパ2からの被破砕物を載置する複数枚(この
例では2枚)の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振
する。これによってホッパ2に投入された被破砕物を順
次ジョークラッシャ3に搬送供給する(=搬送機能)と
ともに、その搬送中において被破砕物に付着した細かい
土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間から下方に落
下させるようになっている。すなわち、鋸歯状プレート
4aの鋸歯の隙間の大きさよりも小さな粒度の被破砕物
をふるい落とすことにより、上記隙間の大きさ以上の粒
度の被破砕物を選別するという選別機能も併せて備えて
いる。
【0029】コンベア5は、その搬出側(後方側)部分
は、支持部材105aを介し、後述のパワーユニット3
2の下部に吊り下げ支持されている。また、反搬出側
(前方側)部分は、図1に示すようにトラックフレーム
破砕機取付け部9Aよりも下方に位置しているが、支持
部材105b,105cを介し、トラックフレーム破砕
機取付け部9Aから吊り下げられるように支持されてい
る。このコンベア5は、コンベア用油圧モータ17によ
ってベルト5aを駆動し、これによってジョークラッシ
ャ3からベルト5a上に落下してきた破砕物を運搬する
ようになっている。
【0030】磁選機6は、支持部材6bを介し、後述の
パワーユニット32に取り付けられており、前記のコン
ベアベルト5aの上方にこのコンベアベルト5aと略直
交するように配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用
油圧モータ18によって磁力発生手段(図示せず)まわ
りに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベ
ルト6a越しに作用させて磁性物をベルト6aに吸着さ
せた後、コンベアベルト5aと略直交する方向に運搬し
てそのコンベアベルト5aの側方に落下させるようにな
っている。
【0031】無限軌道履帯8aはそれぞれ、走行体8に
設けられた駆動輪19とアイドラ20との間に掛け渡さ
れており、駆動輪19に設けられた走行用油圧モータ2
1(図示せず)によって駆動力が与えられることにより
破砕機1を走行させるようになっている。
【0032】トラックフレーム破砕機取付け部9Aの詳
細構造を図4及び図5により説明する。図4(a)はト
ラックフレーム破砕機取付け部9Aの詳細構造を表す上
面図、図4(b)は図4(a)中B方向から見た側面
図、図4(c)は図4(a)中C方向から見た正面図、
図4(d)は図4(a)中D方向から見た背面図であ
る。また図5(a)は図4(a)中VA−VA断面による
断面図、図5(b)は図4(a)中VB−VB断面による
断面図である。
【0033】これら図4(a)〜(d)、図5(a)、
及び図5(b)において、トラックフレーム破砕機取付
け部9Aは、破砕機取付け部9Aの長手方向に配置され
る部材9a及び部材9bと、これら部材9aと部材9b
との間を掛け渡すように固定される部材9c、部材9
d、部材9eとから構成されている。
【0034】部材9a,9bは、図4(c)及び図4
(d)に特に示すように、内部に略閉空間23を形成す
る略角筒状部材によってそれぞれ構成されている。さら
に、この略角筒部材からなる部材9a,9bは、横断面
略コの字型の開口側をトラックフレーム9の幅方向(詳
細には、トラックフレーム破砕機取付け部9Aの短手方
向)外側(図4(a)中上側又は下側)に向けるように
それぞれ配置したチャンネル部材9a1,9b1と略平板
状のプレート部材9a2,9b2とを接合し、さらにその
両端部を部材9a3,9b3で閉塞することによって構成
されている(図4(c)及び図5(b)参照)。なおこ
のとき、部材9a,9bの後方側端面9aA,9bA
は、図4(b)に示すように逆台形状に斜めにカットし
た形状となっている。
【0035】部材9c及び部材9dは、横断面形状が略
コの字型のチャンネル部材であり、部材9a,9bにそ
れぞれ溶接一本化されている。部材9a,9bの上面に
はホッパ2及びフィーダ4を載置固定するための固定部
9c2,9d2をそれぞれ取り付けた構造となっている。
またこのとき、部材9cは、そのチャンネル部材9c1
が略コの字型の開口側をトラックフレーム破砕機取付け
部9Aの長手方向後方側(図4(a),図4(b)中右
側)に向けるように配置されており、部材9dは、逆に
そのチャンネル部材9d1が略コの字型の開口側をトラ
ックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向前方側(図
4(a),図4(b)中左側)に向けるように配置され
ている。なお、図4(a)以外の図示を省略している
が、部材9a、部材9b、部材9cの固定部9c2、部
材9dの固定部9d2には、前記したフィーダフレーム
16支持用の支柱16aを固定するためのボルト26
(図1参照)を取り付けるためのボルト孔27が設けら
れている。
【0036】部材9eは、部材9a,9bと同様に、内
部に略閉空間28(図4(b)参照)を形成する略角筒
状部材であり、部材9a,9bに溶接一本化されてい
る。部材9a,9bの上面には、クラッシャ3を載置固
定するための固定部9e2を取り付けた構造となってい
る。このとき部材9eの略角筒状部材9e1は、略コの
字型の開口側をトラックフレーム破砕機取付け部9Aの
長手方向前方側(図4(a),図4(b)中左側)に向
けるように配置したチャンネル部材9e11と略平板状の
プレート部材9e12とを接合することによって構成され
ている。このとき、固定部9e2は、ジョークラッシャ
3を収納した前記ハウジング13の底部にあるクラッシ
ャーフレーム13a(図1参照)の前方側(図4
(a),図4(b)中左側)部分を載置支持する機能も
兼ねている。そしてそのクラッシャーフレーム13aの
後方側(図4(a),図4(b)中右側)部分を載置支
持するために、その固定部9e2と同様の構造を備えた
クラッシャー支持部材9gが、部材9a,9bのうち部
材9eよりも後方側の部分にそれぞれ固定されている。
そして、図4(a)以外の図示を省略しているが、部材
9eの固定部9e2及びクラッシャ支持部材9gには、
前記したクラッシャーフレーム13aを固定するための
ボルト29(図1参照)を取り付けるためのボルトネジ
孔30が設けられている。
【0037】なお、部材9bのクラッシャ支持部材9g
よりさらに後方側(図4(a),図4(b)中右側)に
は、破砕用油圧モータ10からの駆動力を伝達するベル
ト11に張力を付与するための張力付与機構31(図1
参照)の下端部を取り付けるための張力付与機構取り付
け部9hが設けられている。
【0038】また、上記構成のトラックフレーム破砕機
取付け部9Aの長手方向後方側(図4(a),図4
(b)中右側)端部には、略箱体形状のパワーユニット
フレーム積載部材109が設けられており、その上部
に、パワーユニット32の基礎下部構造をなすパワーユ
ニットフレーム32aを搭載している(図1参照)。こ
のパワーユニットフレーム積載部材109は、部材9
a,9bの長手方向後方側(図4(a),図4(b)中
右側)端部に部材9a,9bと略同一方向にそれぞれ載
置固定されており、内部に略閉空間132(図4(a)
参照)を形成する略角筒状部材109a,109bと、
それら略角筒状部材109a,109bの間を掛け渡す
ように固定された部材109c,109dとから構成さ
れている。
【0039】略角筒状部材109a,109bは、図4
(d)に示すように、それぞれ、横断面形状略コの字型
の開口側をトラックフレーム破砕機取付け部9Aの幅方
向(短手方向、図4(a)中上下方向)外側に向けるよ
うに配置したチャンネル部材109a1、109b1と略
平板状のプレート部材109a2,109b2とを接合す
ることによって構成されている。
【0040】部材109c,109dは、図4(b)に
示すように、それぞれ、横断面形状略コの字型の開口側
を下方に向けるように配置したチャンネル部材で構成さ
れている。また、図4(a)以外の図示を省略している
が、これら部材109c,109dには、前記したパワ
ーユニットフレーム32aを固定するためのボルト(図
示せず)を取り付けるためのボルトネジ孔33が設けら
れている。
【0041】このとき、図1及び図4(a)(b)に示
すように、パワーユニットフレーム積載部材109の後
方側端面109Aは、トラックフレーム破砕機取付け部
9Aの部材9a,9bの前記後方側端面9aA,9bA
よりも後方側に位置しており、また、パワーユニットフ
レーム32aの後方側端面32aAは、そのパワーユニ
ットフレーム積載部後方側端面109Aよりもさらに後
方側に位置するように配置されている。
【0042】図1〜図3に戻り、パワーユニット32
は、前述のようにトラックフレーム破砕機取付け部9A
の長手方向後方側(図4(a),図4(b)中右側)端
部に設けられ、ジョークラッシャ3よりさらに後方側
(図1及び図2中右側)に位置している。そして、前記
のクラッシャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ
15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ
18、左・右走行用油圧モータ21等の油圧アクチュエ
ータへの圧油を吐出する少なくとも1つの油圧ポンプ
(図示せず)と、この油圧ポンプを駆動する原動機とし
てのエンジン(同)と、前記油圧ポンプから前記油圧ア
クチュエータへ供給される圧油の方向・流量をそれぞれ
制御する複数のコントロールバルブ(同)を備えたコン
トロールバルブ装置(同)と、給油口34aを備えた前
記エンジンの燃料タンク34と、給油口35aを備えた
作動油タンク35とを内蔵している。
【0043】このパワーユニット32において、エンジ
ンカバー36の下方にあるエンジンを起動すると、上記
のように油圧ポンプが駆動される。その一方、その駆動
力によって、エンジンの冷却風(後述する)上流側に設
けたファン(図示せず)が回転し、外部の空気が吸気孔
37からパワーユニット32内部空間に導入され、冷却
風となってラジエータ(図2にその冷却水点検口38を
示す)を冷却した後、ファンに流入する。さらにファン
から吹き出された冷却風は、エンジン、マフラ(図示せ
ず)、油圧ポンプ等を冷却した後、排気孔39から大気
放出される。またこのとき、エンジンからの排気ガス
は、エンジンの排気マニホールド(図示せず)からマフ
ラに流入して消音された後、マフラに接続された排気ガ
ス管40から大気中に放出される。なお41は、エンジ
ンへの吸入空気を清浄化するエアクリーナの吸入口であ
る。
【0044】また、パワーユニット32の前方側(図2
中左側)には、操作者が搭乗する運転席42が併設され
ており、操作者がこの運転席42に立つ(図1参照)こ
とにより、破砕作業中においてフィーダ4による被破砕
物の供給状況やジョークラッシャ3による破砕状況を監
視することができるようになっている。なお、前記のト
ラックフレーム破砕機取付け部9Aには、前記運転席4
2への乗り降りのための足場となる補助ステップ9Aa
が取り付けられている。
【0045】さらに、パワーユニット32の後方側(図
2中右側)端部32bは、その平面視における形状が、
略円弧形状となっている。またこのとき、コンベア5
は、その搬出側端部5bがパワーユニット後方側端部3
2bよりも後方側へ遠く離れた位置にあり、これによっ
て、コンベア5の搬出側(図1中右側)は、上記パワー
ユニット後方側端部32bより外方(後方)に延在して
配置されている。
【0046】ここで、上記ジョークラッシャ3、フィー
ダ4、コンベア5、磁選機6、及び無限軌道履帯8a
は、上記クラッシャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧
モータ15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧
モータ18、及び走行用油圧モータ21を含む、公知の
油圧駆動装置によって駆動される。
【0047】すなわち、例えば自走式破砕機1を自走さ
せる時には、前記の油圧ポンプからの圧油が、運転席4
2の操作レバー52,53の操作に応じて切り換えられ
るコントロールバルブ装置内の走行用コントロールバル
ブ(図示せず)を介し走行用油圧モータ21に供給さ
れ、これによって無限軌道履帯8aが駆動されて走行体
8が走行する。
【0048】また、破砕作業時には、例えば運転席42
に設けた操作盤(図示せず)のフィーダ起動スイッチ
(同)、クラッシャ起動スイッチ(同)、及びコンベア
・磁選機起動スイッチ(同)が順次押されることで、そ
の操作信号が制御盤150(図2参照)内のコントロー
ラ(図示せず)に入力され、さらにコントローラから駆
動信号として出力されてフィーダ用コントロールバルブ
(同)、破砕用コントロールバルブ(同)、及びコンベ
ア・磁選機用コントロールバルブ(同)が切り換えら
れ、これによって前記の油圧ポンプからの圧油がこれら
のコントロールバルブを介し対応する油圧モータ15,
10,17,18に供給され、これによってフィーダ
4、ジョークラッシャ3、コンベア5及び磁選機6が駆
動される。
【0049】なお、以上において、トラックフレーム9
がフレームを構成し、無限軌道履帯8aが走行手段を構
成し、ジョークラッシャ3が破砕装置を構成する。
【0050】また、図1、図2中左右方向が、破砕機取
付け部の長手方向に相当し、図1,図2中左側が破砕機
取付け部の長手方向一の側に相当し、図1,図2中右側
が破砕機取付け部の長手方向他の側に相当する。
【0051】さらに、部材9a,9bの後方側端面9a
A,9bAが、側断面で見て下方になるほど欠損する形
状となる欠損形状部を構成し、支持部材105aが、コ
ンベアの搬出側部分を吊り下げ支持する中間部材を構成
する。
【0052】次に、本実施の形態の動作及び作用を以下
に説明する。
【0053】トラックフレーム破砕機取付け部9Aの前
方側に配置されたホッパ2に被破砕物を投入すると、そ
の投入された被破砕物が、フィーダ4において所定粒度
以上のもののみが選別されつつジョークラッシャ3へと
導かれ、ジョークラッシャ3で所定の大きさに破砕され
る。破砕された破砕物は、ジョークラッシャ3下方の空
間から排出された後、コンベア5上に落下し受け入れら
れて破砕機取付け部9Aの後方側(反ホッパ2側)へ運
搬され、その運搬途中で磁選機6によって破砕物に混入
した磁性物(例えばコンクリートの建設廃材に混入して
いる鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃えられ
て、最終的に破砕機1の後部(図1中右端部)から搬出
される。
【0054】このとき、近年の廃棄物再利用促進の背景
の下、被破砕物として例えば鉄筋を含むコンクリートが
ジョークラッシャ3に導入された場合、コンクリートに
含まれる鉄筋が粉砕されず、ジョークラッシャ3からの
外力で複雑多岐に折れ曲がった形状となってジョークラ
ッシャ3下方に排出されることがある。このような場合
は、ジョークラッシャ3下部の排出口とその下方のコン
ベア5との間でその折れ曲がった鉄筋が滞留したり、あ
るいはその鉄筋がコンベア5上に落下し運搬され始めた
直後に付近の構造物に引っかかって滞留したりする可能
性がある。もしこのような滞留が発生した場合には、す
みやかにジョークラッシャ3の動作を停止し、その鉄筋
の滞留(詰まり)を取り除く等の作業を行う必要があ
る。
【0055】このようなメンテナンス作業は、作業員が
直接ジョークラッシャ3下方の空間に侵入して行うが、
作業員は、まず無限軌道履帯8aの後方側のパワーユニ
ット32直下付近において側方からコンベア5上に乗り
込み、その後、コンベア5上をそのまま下ってジョーク
ラッシャ3下方の空間に到達する。これは、コンベア5
の反搬出側(破砕機前方側)には、ジョークラッシャ3
下方から落下してきた破砕物がこぼれ落ちるのを防止す
るためのカバー(図示せず)や、グリズリフィーダ4の
鋸歯状プレート4a間から選別され落下させた細粒をコ
ンベア5に導くための通路(シュート)4bが設けられ
ており、無限軌道履帯8aの前方側から侵入するのは困
難であるからである。
【0056】そこで、このような作業員の侵入経路に対
応して、本実施形態の自走式破砕機1においては、前述
したように、パワーユニット32下部の支持構造を、ト
ラックフレーム破砕機取付け部9A、パワーユニットフ
レーム積載部材109、パワーユニットフレーム32a
の3層構造とし、さらにパワーユニットフレーム後方側
端面32aAをパワーユニットフレーム積載部材後方側
端面109Aよりも後方側に位置させるとともにパワー
ユニットフレーム積載部材後方側端面109Aをトラッ
クフレーム破砕機取付け部9A後方側端面9aA,9b
Aより後方側に位置させた階段状の支持構造とする。こ
れにより、パワーユニットフレーム32aの下方に広い
空間を形成することができる。そして、さらにトラック
フレーム破砕機取付け部9aA,9bAを逆台形状に斜
めにカットした形状とすることにより、そのカットした
部分に相当する領域だけ上記の空間を広げることができ
る。したがって、上記のメンテナンス時における作業員
乗り込みのための空間(図1中アで示す)を十分に確保
することができる。
【0057】一方このとき、パワーユニット32の自重
は、パワーユニット32の基礎下部構造をなすパワーユ
ニットフレーム32a、及びパワーユニットフレーム積
載部材109を介し、最終的にトラックフレーム破砕機
取付け部9Aの後方側端部によって支持される。このと
き、本実施の形態の自走式破砕機1においては、前述し
たように、パワーユニットフレーム後方側端面32aA
をパワーユニットフレーム積載部材後方側端面109A
よりも後方側に位置させるとともにパワーユニットフレ
ーム積載部材後方側端面109Aをトラックフレーム破
砕機取付け部9Aの後方側端面9aA,9bAより後方
側に位置させる。これにより、トラックフレーム破砕機
取付け部9A、パワーユニットフレーム積載部材10
9、パワーユニットフレーム32aと、上方の部材にな
るほど、その後方側端面がより後方側に位置する階段状
の支持構造となり、パワーユニット32の自重はこの階
段状構造を介し徐々に破砕機1の前方側へと伝達されて
最終的にトラックフレーム破砕機取付け部9Aの後方側
端部に支持されることとなる。
【0058】したがって、パワーユニットフレーム積載
部材の後方側端面をフレームの後方側端面に一致させた
従来構造に比べ、パワーユニットフレーム32aのうち
下部に何もない浮いた状態にある部分を少なくし、強度
的に無理のない支持構造とすることができる。これによ
り、エンジンや、油圧ポンプ等の重量物が収納され自重
も比較的重いパワーユニット32を、十分な強度で支持
することができる。
【0059】またこのとき、コンベア5の搬出側(後方
側)部分は、支持部材105aを介し、パワーユニット
32の下部に吊り下げ支持されている。そのため、この
コンベア5の搬出側部分の自重もパワーユニット32に
加わることとなるため、パワーユニット支持構造に対す
る強度はより大きなものが必要となる。したがって、上
述した本実施の形態による階段状の支持構造がより有効
である。
【0060】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、トラックフレーム破砕機取付け部9Aの後方側端面
9aA,9bAのみを逆台形状に斜めにカットした形状
としたが、これに限られず、パワーユニットフレーム積
載部材109の後方側端面109Aを逆台形状に斜めに
カットした形状としてもよいし、図6(a)に示すよう
に、それら両方を逆台形状に斜めにカットした形状とし
てもよい。また、逆台形状に斜めにカットした形状にも
限られず、図6(b)に示すように、略円弧状にカット
した形状としても良い。さらに、図6(c)に示すよう
に細かいステップ状とした形状も考えられる。さらに、
図6(c)に示すように、後方側端面の上下方向全部を
カットせず下部のみをカットした形状としても良い。こ
の場合、そのカットされた下部のみが欠損形状部を構成
することは言うまでもない。本発明の趣旨から明らかな
ように、いずれにしても、要は、側断面で見て下方にな
るほど欠損する形状となっていれば足り、そのような形
状となっていれば、上述した効果と同様の効果を得るこ
とができる。
【0061】また、本発明は、上記一実施の形態のよう
に小型の自走式破砕機にその適用対象が限定されるもの
ではなく、いわゆる中型や大型の自走式破砕機に適用し
てもよい。この場合も同様の効果を得る。
【0062】さらに、以上においては、原動機として、
エンジンを備えた自走式破砕機に適用した場合を例にと
って説明したが、これに限られず、例えば原動機として
電動モータ等を備えた自走式破砕機に適用してもよい。
【0063】また、以上においては、破砕装置として動
歯3aと固定歯3bとで破砕を行うジョークラッシャ3
を備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これ
に限られず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体
に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対
を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破砕
物を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロ
ールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、平行に配置さ
れた軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより
被破砕物をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを
含む2軸せん断機等)を備えた破砕機にも適用可能であ
る。これらの場合には、フィーダ4を省略しても良い。
これらの場合にも同様の効果を得る。
【0064】さらに、以上においては、フィーダ4とし
て、油圧モータの駆動力を用いて、被破砕物を載置する
複数枚の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振するグ
リズリフィーダを備えた自走式破砕機1を例にとって説
明したが、これに限られない。すなわち、他のタイプの
フィーダ、例えば、ホッパから投入された被破砕物をホ
ッパ下方に設けた略平板形状の底板に載置し、この底板
を油圧モータで発生した駆動力に基づきベース駆動機構
によって略水平方向に往復運動させることにより、後続
の破砕原料の投入によって先行の破砕原料を底板上で順
次押し出し、底板の前端から破砕原料を破砕装置へと順
次供給するいわゆるプレートフィーダを備えた破砕機に
も適用可能である。
【0065】また、以上においては、破砕装置による破
砕作業に関連する作業を行う補助機械として、フィーダ
4、コンベア5、及び磁選機6を備えた自走式破砕機に
適用した場合を例にとって説明したが、これに限られな
い。すなわち、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6
のうち、いくつかを適宜省略した自走式破砕機、例えば
フィーダ4がなくホッパ2からダクトやシュートを介し
直接ジョークラッシャ3に被破砕物を供給するものや、
作業事情に応じ磁選機6が省略されているものに対し適
用しても良い。逆に、フィーダ4、コンベア5、及び磁
選機6に加え、さらに追加の補助機械、例えば、コンベ
ア5の路程を長くするためにコンベア5の下流側(又は
上流側)に位置する補助コンベア(2次コンベア)や、
破砕物の粒度に応じさらなる選別を行うためにジョーク
ラッシャ3の下流側に位置する振動スクリーンを設けた
自走式破砕機に適用しても良い。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、パワーユニットフレー
ム積載部材及びフレーム破砕機取付け部のうち少なくと
も一方の他の側端面に、側断面で見て下方になるほど欠
損する形状となる欠損形状部を設けるので、パワーユニ
ット支持構造における十分な強度を確保しつつ、メンテ
ナンス時における作業員のコンベアへの乗り込みの便宜
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の自走式破砕機の全体構造を表す
側面図であり、
【図2】図1に示した自走式破砕機の上面図である。
【図3】図1中III−III断面で見た断面図である。
【図4】図1に示したトラックフレーム破砕機取付け部
の詳細構造を表す上面図、図4(a)中B方向から見た
側面図、図4(a)中C方向から見た正面図、及び図4
(a)中D方向から見た背面図である。
【図5】図4(a)中VA−VA断面による断面図、及び
図4(a)中VB−VB断面による断面図である。
【図6】トラックフレーム破砕機取付け部の後方側端面
やパワーユニットフレーム積載部材の後方側端面の形状
に関する変形例を示す図である。
【符号の説明】 2 ホッパ 3 ジョークラッシャ(破砕装置) 4 フィーダ 5 コンベア 6 磁選機 7 破砕機本体 8 走行体 8a 無限軌道履帯(走行手段) 9 トラックフレーム(フレーム) 9A 破砕機取付け部 9B 脚部 9a,b 部材 9aA,bA 後方側端面(他の側の端面、欠損形状
部) 32 パワーユニット 32a パワーユニットフレーム 32aA 後方側端面(他の側の端面) 105a 支持部材(中間部材) 109 パワーユニットフレーム積載部材 109A 後方側端面(他の側の端面、欠損形状
部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 光男 滋賀県甲賀郡水口町笹が丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 4D063 AA08 GA07 GC01 GC08 GD01 4D067 CG07 DD06 EE02 EE04 EE17 EE50 GA06 GB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】破砕機取付け部と脚部とを備えたフレーム
    と、前記脚部に設けた走行手段と、前記破砕機取付け部
    の長手方向一の側に設けられ、被破砕物を受け入れるホ
    ッパと、このホッパで受け入れた被破砕物を破砕する破
    砕装置と、前記ホッパで受け入れた被破砕物を前記破砕
    装置に搬送するフィーダと、前記破砕機取付け部の長手
    方向他の側に設けられたパワーユニットと、前記破砕装
    置で破砕された破砕物を前記他の側へ搬出するコンベア
    とを備えた自走式破砕機において、 前記パワーユニットの基礎下部構造をなすパワーユニッ
    トフレームと、 前記破砕機取付け部の前記長手方向他の側に設けられ、
    前記パワーユニットフレームを上部に積載するパワーユ
    ニットフレーム積載部材とを有し、かつ、 前記パワーユニットフレームの前記他の側の端面は、前
    記パワーユニットフレーム積載部材の前記他の側の端面
    よりもさらに前記他の側に位置しており、 前記パワーユニットフレーム積載部材の前記他の側の端
    面は、前記破砕機取付け部の前記他の側の端面よりもさ
    らに前記他方側に位置しており、 前記パワーユニットフレーム積載部材及び前記破砕機取
    付け部のうち少なくとも一方の前記他の側の端面は、側
    断面で見て下方になるほど欠損する形状となる欠損形状
    部を備えていることを特徴とする自走式破砕機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式破砕機において、前
    記欠損形状部は、逆台形状に斜めにカットした形状を備
    えていることを特徴とする自走式破砕機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自走式破砕機において、前
    記コンベアの搬出側部分は、中間部材を介して前記パワ
    ーユニットに吊り下げ支持されていることを特徴とする
    自走式破砕機。
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