JP2001087670A - 自走式破砕機 - Google Patents

自走式破砕機

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JP2001087670A
JP2001087670A JP26798199A JP26798199A JP2001087670A JP 2001087670 A JP2001087670 A JP 2001087670A JP 26798199 A JP26798199 A JP 26798199A JP 26798199 A JP26798199 A JP 26798199A JP 2001087670 A JP2001087670 A JP 2001087670A
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crusher
conveyor
frame
feeder
crushed
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Kazuhide Seki
一秀 関
Takashi Shirai
隆 白井
Tadashi Shiohata
忠 塩畑
Masanori Shinooka
正規 篠岡
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補助コンベアのメンテナンス性を十分に確保す
る。 【解決手段】トラックフレーム9に設けた無限軌道履帯
8aと、破砕機前方側に設けられたホッパ2と、ジョー
クラッシャ3と、鋸歯状プレート4aを備え破砕原料を
その粒度に応じて選別しつつ搬送するフィーダ4と、破
砕物を破砕機後方側へ搬出するメインコンベア5とを有
する自走式破砕機1において、鋸歯状プレート4aの鋸
歯の間から落下した破砕原料を搬出する補助コンベア5
0と、フィーダ4を搭載するフィーダフレーム16とを
有し、トラックフレーム9は、ジョークラッシャ3を搭
載する破砕機取付け部9Aと、その下方の脚部9Bとを
備えており、無限軌道履帯8aは脚部9Bの下部に設け
られ、フィーダフレーム16は、破砕機取付け部9Aの
前方側端部に設けられ、補助コンベア50は、フィーダ
フレーム16の下方に配置され、破砕原料を破砕機前方
側へ搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョークラッシ
ャ、ロールクラッシャ、インパクトクラッシャ、シュレ
ッダ等、破砕原料を破砕する破砕装置を備えた自走式破
砕機に関し、更に詳しくは、補助コンベアのメンテナン
ス性を十分に確保できる自走式破砕機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】破砕機は、例えばビル解体時に搬出され
るコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファル
ト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建
設廃材、あるいは産業廃棄物、及び自然石等を、運搬す
る前にその作業現場で所定の大きさに破砕することによ
り、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図る
ものである。
【0003】このような破砕機において、破砕プラント
の用地確保の困難化あるいは用地の分散化等の背景に基
づき、破砕機を自力走行可能として機動性を持たせた自
走式破砕機が既に提唱されている。この自走式破砕機
は、左・右の無限軌道履帯を備えた走行体と、その上部
に設けられ、例えばホッパから投入された破砕原料を所
定の大きさに破砕する破砕装置及びホッパから投入され
た破砕原料を破砕装置へ導くフィーダを備えた破砕機本
体と、破砕装置で破砕され小さくなった破砕物を運搬す
るコンベア(メインコンベア)と、このコンベアの上方
に設けられコンベア上を運搬中の破砕物に含まれる磁性
物を磁気的に吸引除去する磁選機とを備えている。
【0004】上記構成において、破砕機上部のホッパに
投入された破砕原料は、ホッパ下方のフィーダによって
破砕装置へ導かれ、この破砕装置で所定の大きさに破砕
される。破砕された破砕物は、破砕装置下部の空間から
破砕装置下方のコンベア上に落下し、このコンベアで運
搬される。この運搬の途中で、コンベア上方に配置され
た磁選機によって例えばコンクリート塊に混入している
鉄筋片等を吸着して取り除かれ、最終的にある程度大き
さが揃えられて破砕機の前部又は後部から搬出される。
【0005】このとき、コンベアから搬出される破砕物
は、製品としてその粒度が所定の範囲内におさまること
が好ましいが、例えば特に破砕原料として採掘現場や切
羽から採取した自然石を用いる場合等には、採掘の際に
混入した土砂等の非常に粒度の小さいものが破砕原料に
含まれることがあり、それらはそのまま破砕装置を通過
して、コンベアから搬出される破砕物製品中に含まれる
こととなっていた。
【0006】この点を解決するために、EP特許公開公
報420090号に開示のように、フレームと、このフ
レームに設けた走行手段としての複数対の車輪と、フレ
ームの長手方向一の側に設けられ、破砕原料を受け入れ
るホッパと、その受け入れた破砕原料を破砕する破砕装
置と、ホッパで受け入れた破砕原料を破砕装置に搬送す
るフィーダと、破砕装置で破砕された破砕物をフレーム
の長手方向他の側へ搬出するメインコンベアとを有する
自走式破砕機において、フィーダとして、ホッパで受け
入れた破砕原料を載置する鋸歯状プレートを備え、破砕
原料をその粒度に応じて選別しつつ破砕装置に搬送する
グリズリフィーダを用いるとともに、その鋸歯状プレー
トの鋸歯の間から落下した破砕原料を搬出する補助コン
ベアを設ける構成が提唱されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、グ
リズリフィーダの鋸歯プレートの鋸歯の間より土砂等の
非常に粒度の小さいものを落下させて取り除き、これを
補助コンベアを介して非製品として別途排出することに
より、最終的にメインコンベアから搬出される破砕物製
品から前記土砂等を分離除去するものである。
【0008】しかしながら、この従来技術では、以下の
ような課題が存在する。
【0009】すなわち、上記従来技術においては、フレ
ームの長手方向一の側にグリズリフィーダが配置される
とともに、その下方に設けられた補助コンベアがグリズ
リフィーダの鋸歯状プレートの鋸歯の間から落下した破
砕原料を長手方向一の側へ搬出するようになっている。
【0010】ところで、一般にコンベアは、その両端部
に備えた回動可能なローラにベルトを掛け渡し、いずれ
か一方のローラを駆動することによりローラを回転させ
て搬送を行う。そのため、通常、所定期間ごとに、両端
部のローラの回転軸を支持する軸受機構に潤滑のための
給脂を行ったり、ゆるんだベルトの張り具合を調整した
りといった作業員によるメンテナンス作業が必須とな
る。
【0011】ここで、上記従来技術では、自走するため
の走行手段としての複数対の車輪が、フレームの長手方
向一の側端部の下部、すなわち補助コンベアの下方に設
けられている。そのため、補助コンベアの下方の空間が
非常に狭くなって作業員が上記メンテナンス作業を行う
ための十分な空間を確保しにくく、特に、補助コンベア
の上記両端部のローラのうち長手方向一の側(内側)に
あるものの直近まで作業員がアクセスするのが困難とな
り、補助コンベアのメンテナンス性が低下する。
【0012】本発明の目的は、補助コンベアのメンテナ
ンス性を十分に確保できる自走式破砕機を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、フレームと、このフレームに設け
た走行手段と、前記フレームの長手方向一の側に設けら
れ、破砕原料を受け入れるホッパと、その受け入れた破
砕原料を破砕する破砕装置と、該ホッパで受け入れた破
砕原料が導入される鋸歯状プレートを備え、前記破砕原
料をその粒度に応じて選別しつつ前記破砕装置に搬送す
るグリズリフィーダと、前記破砕装置で破砕された破砕
物を前記フレームの長手方向他の側へ搬出する第1コン
ベアとを有する自走式破砕機において、前記鋸歯状プレ
ートに導入された破砕原料のうちその鋸歯の間から落下
したものを搬出する第2コンベアと、前記グリズリフィ
ーダを搭載する架台とを有し、かつ、前記フレームは、
前記破砕装置を搭載する破砕機取付け部と、この破砕機
取付け部の下方に設けられた左・右脚部とを備えてお
り、前記走行手段は、前記左・右脚部の下部にそれぞれ
設けられた左・右の無限軌道履帯であり、前記架台は、
前記破砕機取付け部の前記長手方向一の側端部に設けら
れており、前記第2コンベアは、前記架台の下方に配置
され、前記落下した破砕原料を前記長手方向一の側へ搬
出する。
【0014】本発明においては、フレームの破砕機取付
け部の長手方向一の側端部に架台が設けられ、この架台
の上部にグリズリフィーダが搭載されるとともに、架台
の下部に設けられた補助コンベアとしての第2コンベア
がグリズリフィーダの鋸歯状プレートの鋸歯の間から落
下した破砕原料を長手方向一の側へ搬出するようになっ
ている。
【0015】このとき、自走するために前記のフレーム
に設けられた走行手段とフレームとの接続関係は以下の
ようになっている。すなわち、フレームの破砕機取付け
部の下方に左・右脚部が設けられ、その左・右脚部の下
部に走行手段としての左・右の無限軌道履帯がそれぞれ
設けられている。このような配置とすることにより、少
なくともフレームの破砕機取付け部より下方の構造、つ
まり脚部と無限軌道履帯とは互いに左・右に分かれて配
置されることとなるため、破砕機取付け部より下方のそ
れら左・右分離構造の間に、比較的大きな空間を確保す
ることができる。したがって、破砕機取付け部の長手方
向一の側端部に設けられた架台の下部にある第2コンベ
アの周囲にも比較的大きな空間が確保できる。したがっ
て、その第2コンベアの直近まで作業員が容易にアクセ
スすることができるので、第2コンベアのメンテナンス
性を十分に確保することができる。
【0016】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記第2コンベアの前記長手方向一の側の端部は、前記
ホッパの前記長手方向一の側の端部よりも、前記長手方
向他の側に位置している。
【0017】すなわち、第2コンベアの外側端部がホッ
パの外側端部よりも内側に位置するようにする。これに
より、ホッパへの破砕原料投入時にその一部がホッパ外
へこぼれ落ちた場合であっても第2コンベアが破損する
のを防止できる。したがって、その投入を行う作業者が
余分な注意をはらう必要がなくなり、作業性を向上でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式破砕機の一
実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施の
形態の自走式破砕機の全体構造を表す一部透視側面図で
ある。
【0019】この図1において、自走式破砕機1は、例
えば油圧ショベルのバケット等の作業具により破砕原料
(例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路
補修時に排出されるアスファルト塊などの建設現場で発
生する大小さまざまな岩石・建設廃材、あるいは産業廃
棄物、及び自然石等、以下適宜、岩石・建設廃材等とい
う)が投入され、その岩石・建設廃材等を受け入れるホ
ッパ2、ホッパ2に受け入れた岩石・建設廃材等を所定
の大きさに破砕し下方へ排出する破砕装置、例えばジョ
ークラッシャ3、及びホッパ2に受け入れた岩石・建設
廃材等をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィーダ4
を搭載した破砕機本体7と、ジョークラッシャ3で破砕
され下方へ排出された破砕物を受け入れて破砕機1の後
方側(図1中右側)に運搬し搬出するメインコンベア5
と、このメインコンベア5の上方に設けられメインコン
ベア5上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に
吸引除去する磁選機6と、前記の破砕機本体7の下方に
設けられた走行体8とを有する。
【0020】走行体8は、トラックフレーム9を備えて
おり、このトラックフレーム9は、略長方形の枠体によ
って形成され、前記ジョークラッシャ3、前記ホッパ
2、及びパワーユニット32(後述)等を載置する破砕
機取付け部9Aと、この破砕機取付け部9Aと走行手段
としての左・右無限軌道履帯8aとを接続する脚部9B
とから構成される。また無限軌道履帯8aは、駆動輪1
9に設けられた走行用油圧モータ21によって駆動力が
与えられ、破砕機1を走行させるようになっている。
【0021】ホッパ2は、フィーダ4とともに、前記ト
ラックフレーム9の長手方向前方側(詳細にはトラック
フレーム9の破砕機取付け部9Aの長手方向前方側、す
なわち図1中左側)端部の上方に搭載されている。
【0022】ジョークラッシャ3は、ホッパ2及びフィ
ーダ4よりも後方側(図1中右側)に位置しており、図
1に示すように、トラックフレーム9の長手方向(図1
中左右方向)中間部上に搭載されている。このとき、ク
ラッシャ用油圧モータ10で発生した駆動力をベルト1
1を介してフライホイール12に伝達し、さらにフライ
ホイール12に伝達された駆動力を公知の変換機構で動
歯3aの揺動運動に変換し、この動歯3aを固定歯3b
に対して前後に揺動させることにより、フィーダ4より
供給された岩石・建設廃材等を所定の大きさに破砕する
ようになっている。
【0023】フィーダ4は、図1に示すように、トラッ
クフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向(図1中左右
方向)前方側(図1中左側)端部近傍に設けたフィーダ
フレーム16上に搭載されており、その略直上にホッパ
2が位置している。なお前記フィーダフレーム16は、
図1中A方向から見ていわゆる門型フレーム構造となっ
ており、フィーダ4を載置する上板部16aと、この上
板部16aを破砕機取付け部9Aに対し支持する支持脚
部16b,16c,16dと、それら上板部16a及び
支持脚部16b,16c,16dの左・右側面に固定さ
れた側板部16eとを備えている。このとき、上板部1
6aは略水平方向に配置され、支持脚部16b,16c
は左・右1対が(但し図1には左側のみを図示)それぞ
れ略鉛直方向に立設され、支持脚部16dは上板部16
aと支持脚部16cとを接続するように左・右1対が
(同)それぞれ斜めに設けられ、側板部16eは左・右
1対の上板部16a及び支持脚部16b,16c,16
dの側面を覆うように左・右1対がそれぞれ鉛直方向に
設けられている。このような門型構造により、上記上板
部16aの下方の、上記左・右1対の支持脚部16b,
16c,16dの間には、トラックフレーム破砕機取付
け部9Aの長手方向(図1中左右方向)に空間が形成さ
れるようになっている。
【0024】また、フィーダ4は、いわゆるグリズリフ
ィーダと称されるものであり、フィーダ用油圧モータ1
5で発生した駆動力によって、ホッパ2からの岩石・建
設廃材等を載置する複数枚(この例では3枚)の鋸歯状
プレート4aを含む底板部を加振する。このような構造
により、ホッパ2に投入された岩石・建設廃材等を順次
ジョークラッシャ3に搬送供給する(=搬送機能)とと
もに、その搬送中において岩石・建設廃材等中に含まれ
る細粒や細かい土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙
間から下方に落下させるようになっている。すなわち、
鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間の大きさよりも小さな
粒度の岩石・建設廃材等をふるい落とすことにより、上
記隙間の大きさ以上の粒度の岩石・建設廃材等を選別す
るという選別機能も併せて備えている。
【0025】メインコンベア5は、搬送側(破砕機後方
側、図1中右側)部分が支持部材(図示せず)を介し後
述のパワーユニット32に吊り下げ支持されている。ま
た、反搬送側(破砕機前方側、図1中左側)部分は、ト
ラックフレーム破砕機取付け部9Aよりも下方に位置
し、支持部材(図示せず)を介し、トラックフレーム破
砕機取付け部9Aから吊り下げられるように支持されて
いる。このメインコンベア5は、メインコンベア用油圧
モータ17によってベルト5aを駆動し、これによって
ジョークラッシャ3からベルト5a上に落下してきた破
砕物を運搬するようになっている。
【0026】磁選機6は、支持部材6bを介し、後述の
パワーユニット32に取り付けられており、前記のコン
ベアベルト5aの上方にこのコンベアベルト5aと略直
交するように配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用
油圧モータ18によって磁力発生手段(図示せず)まわ
りに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベ
ルト6a越しに作用させて磁性物をベルト6aに吸着さ
せた後、コンベアベルト5aと略直交する方向に運搬し
てそのコンベアベルト5aの側方に落下させるようにな
っている。
【0027】無限軌道履帯8aはそれぞれ、走行体8に
設けられた駆動輪19とアイドラ20との間に掛け渡さ
れており、駆動輪19側に設けられた左・右走行用油圧
モータ21によって駆動力が与えられることにより破砕
機1を走行させるようになっている。
【0028】トラックフレーム9には、前記破砕機取付
け部9Aの長手方向後方側(図1中右側)端部の上部
に、パワーユニット積載部材20を介し、パワーユニッ
ト32が搭載されている。
【0029】このパワーユニット32は、前記のクラッ
シャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、メ
インコンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ1
8、左・右走行用油圧モータ21等の油圧アクチュエー
タへの圧油を吐出する少なくとも1つの油圧ポンプ(図
示せず)と、この油圧ポンプを駆動する原動機としての
エンジン(同)と、前記油圧ポンプから前記油圧アクチ
ュエータへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複
数のコントロールバルブ(同)を備えた制御弁装置
(同)とを内蔵している。
【0030】また、パワーユニット32の前方側(図1
中左側)には、操作者が搭乗する運転席42が併設され
ており、操作者がこの運転席42に立つことにより、破
砕作業中においてフィーダ4による岩石・建設廃材等の
供給状況やジョークラッシャ3による破砕状況をある程
度監視することができるようになっている。
【0031】ここで、本実施の形態による自走式破砕機
1の最も大きな特徴は、上記のような構成に加え、ホッ
パ2からフィーダ4へ導入された岩石・建設廃材等のう
ち前記の鋸歯状プレート4aの鋸歯の間から落下したも
のがシュート51を介し導入され、それらを搬出する補
助コンベア50が設けられていることである。
【0032】補助コンベア50は、その少なくとも一部
が、前記したフィーダフレーム16下方に形成された空
間の下部に配置されており、図示しない支持部材を介し
トラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向前方側
部分に支持されている。またこの補助コンベア50は、
補助コンベア用油圧モータ52によってベルト50aを
駆動し、これによって、前記のグリズリフィーダ4の鋸
歯状プレート4aの鋸歯の間から落下しシュート51を
介して導入される岩石・建設廃材等を、破砕機1の前方
側(トラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向前
方側、図1中左側)へ搬出するようになっている。
【0033】またこのとき、補助コンベア50の破砕機
1の前方側(トラックフレーム破砕機取付け部9Aの長
手方向前方側)の端部50bの位置は、ホッパ2の同じ
側の端部2aの位置よりも、破砕機1の後方側(トラッ
クフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向後方側)に位
置している。
【0034】なお、上記ジョークラッシャ3、フィーダ
4、メインコンベア5、磁選機6、無限軌道履帯8a、
及び補助コンベア50は、上記クラッシャ用油圧モータ
10、フィーダ用油圧モータ15、メインコンベア用油
圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、走行用油圧モ
ータ21、及び補助コンベア用油圧モータ52や、前記
エンジン、前記油圧ポンプ、前記コントロールバルブ等
を含む公知の油圧駆動装置によって駆動される。
【0035】すなわち、例えば自走式破砕機1を自走さ
せる時には、前記の油圧ポンプからの圧油が、運転席4
2の操作レバー33の操作に応じて切り換えられる制御
弁装置内の走行用コントロールバルブ(図示せず)を介
し走行用油圧モータ21に供給され、これによって無限
軌道履帯8aが駆動されて走行体8が走行する。
【0036】また、破砕作業時には、例えば運転席42
に設けた操作盤(図示せず)の磁選機起動スイッチ
(同)、メインコンベア起動スイッチ(同)、クラッシ
ャ起動スイッチ(同)、補助コンベア起動スイッチ
(同)、及びフィーダ起動スイッチ(同)が順次押され
ることで、その操作信号が図示しないコントローラを介
して駆動信号として出力される。そして、これらの駆動
信号が、前記制御弁装置内に配置された、磁選機用コン
トロールバルブ(同)、メインコンベア用コントロール
バルブ(同)、クラッシャ用コントロールバルブ
(同)、補助コンベア用コントロールバルブ(同)、及
びフィーダ用コントロールバルブ(同)に入力されてそ
れらコントロールバルブが切り換えられ、これによって
前記の油圧ポンプからの圧油がこれらのコントロールバ
ルブを介し対応する油圧モータ18,17,10,5
2,15に供給され、これによって磁選機6、メインコ
ンベア5、ジョークラッシャ3、補助コンベア50、及
びフィーダ4が起動する。
【0037】なお、以上において、トラックフレーム9
が特許請求の範囲各項記載のフレームを構成し、トラッ
クフレーム9の長手方向前方側(破砕機1の前方側、図
1中左側)がフレームの長手方向一の側に相当し、トラ
ックフレーム9の長手方向後方側(破砕機1の後方側、
図1中右側)が長手方向他の側に相当する。
【0038】また、メインコンベア5が、破砕装置で破
砕された破砕物をフレームの長手方向他の側へ搬出する
第1コンベアを構成し、補助コンベア50が、鋸歯状プ
レートに導入された破砕原料のうちその鋸歯の間から落
下したものを搬出する第2コンベアを構成する。
【0039】さらに、フィーダ4が、ホッパで受け入れ
た破砕原料が導入される鋸歯状プレートを備え、破砕原
料をその粒度に応じて選別しつつ破砕装置に搬送するグ
リズリフィーダを構成し、フィーダフレーム16が、グ
リズリフィーダを搭載する架台を構成する。
【0040】次に、本実施の形態の動作を以下に説明す
る。
【0041】前述のようにして各機器を起動した状態
で、例えば油圧ショベルのバケット等によりホッパ2に
岩石・建設廃材等を投入すると、ホッパ2で受け入れら
れた岩石・建設廃材等は、フィーダ4によって鋸歯状プ
レート4aの鋸歯間の間隙よりも小さなものが除かれつ
つ、ジョークラッシャ3へ搬送される。ジョークラッシ
ャ3へ搬送された岩石・建設廃材等は、ジョークラッシ
ャ3で破砕され、その破砕物は、ジョークラッシャ3下
部の空間からジョークラッシャ3下方のメインコンベア
5上に落下し、メインコンベア5で運搬される。この運
搬の途中で、メインコンベア5上方に配置された磁選機
6によって例えばコンクリート塊に混入している鉄筋片
等を吸着して取り除かれ、最終的にある程度大きさが揃
えられて自走式破砕機1後部から搬出される。
【0042】一方、前記したフィーダ4で搬送中の岩石
・建設廃材等の一部(=鋸歯状プレート4aの鋸歯間の
間隙よりも小さなもの)は、鋸歯状プレート4aの鋸歯
の間から落下し、補助コンベアに50によって自走式破
砕機1の前方に排出される。これによって最終的にメイ
ンコンベア5から搬出される破砕物製品から前記土砂等
を分離除去し、品質の向上が図られている。
【0043】以上のような構成及び動作である本実施の
形態の自走式破砕機1によれば、以下のような効果を奏
する。
【0044】(1)メンテナンス性の向上 本実施の形態の自走式破砕機1においては、トラックフ
レーム破砕機取付け部9Aの前方向側端部にフィーダフ
レーム16が設けられ、このフィーダフレーム16の上
部にフィーダ4が搭載されるとともに、フィーダフレー
ム16の下部に設けられた補助コンベア50がフィーダ
4の鋸歯状プレート4aの鋸歯の間から落下した岩石・
建設廃材等を破砕機1の前方側へ搬出するようになって
いる。
【0045】このとき、自走するために前記のトラック
フレーム9の破砕機取付け部9Aの下方に左・右脚部9
Bが設けられ、その左・右脚部9Bの下部に走行手段と
しての左・右の無限軌道履帯8aがそれぞれ設けられて
いる。このような配置とすることにより、少なくともト
ラックフレーム9の破砕機取付け部9Aより下方の構
造、つまり脚部9Bと無限軌道履帯8aとは互いに左・
右に分かれて配置されることとなるため、破砕機取付け
部9Aより下方のそれら左・右分離構造の間に、比較的
大きな空間を確保することができる。したがって、破砕
機取付け部9Aの前方側端部に設けられたフィーダフレ
ーム16の下部にある補助コンベア50の周囲にも比較
的大きな空間が確保できる。したがって、その補助コン
ベア50の直近まで作業員が容易にアクセスすることが
できるので、補助コンベアのメンテナンス性を十分に確
保することができる。
【0046】(2)補助コンベア損傷防止 例えば、フィーダ4の鋸歯状プレート4aの鋸歯の間か
ら落下した岩石・建設廃材等を破砕機1の前方側へ搬出
する補助コンベア50を、破砕機1の前後方向(トラッ
クフレーム9の長手方向)と直交する破砕機1の幅方向
(トラックフレーム9の短手方向)に岩石・建設廃材等
を搬出するように設けた場合、自走式破砕機1を例えば
トレーラなどの輸送手段に搭載して現場移動を行う場合
に、その輸送手段において認められている搭載物の幅の
限界を超え、輸送困難となる可能性がある。その幅の限
界内とするために補助コンベア50の搬送方向長さを短
くすると、岩石・建設廃材等の排出高さを確保すること
が困難となる。
【0047】またこのように破砕機1の幅方向に補助コ
ンベア50を設ける場合、上方から見て、ホッパ2の外
縁よりさらに外側に補助コンベア50が突出することと
なるため、岩石・建設廃材等投入時にその一部がホッパ
2外にこぼれ落ち、補助コンベア50を破損する可能性
がある。これを回避するためにホッパ2を大型化する
と、自走式破砕機1の機動性の低下や作業スペース増大
を招く。
【0048】本実施の形態においては、補助コンベア5
0を、落下した岩石・建設廃材等を破砕機1の前方側へ
搬出するように設けることにより、上記幅方向に配置す
る場合と異なり、補助コンベア50の搬送方向長さを短
くすることなく輸送性を確保できるとともに、またホッ
パ2の大型化を招くことなく補助コンベア50の破損を
防止できる。したがって、ホッパ2を小さく設計するこ
とができ、設計自由度が向上するという効果もある。
【0049】またこのとき、補助コンベア50の破砕機
前方側端部がホッパ2の破砕機前方側端部よりも内側に
位置するようにすることにより、さらに確実に、上記ホ
ッパ2外へこぼれ落ちた岩石・建設廃材等による補助コ
ンベアの破損を防止できる。したがって、その投入を行
う作業者が余分な注意をはらう必要がなくなり、作業性
を向上できる。
【0050】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、破砕装置として動歯3aと固定歯3bとで破砕を行
うジョークラッシャ3を備えた自走式破砕機1を例にと
って説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例え
ば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを
一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それ
ら回転体の間に岩石・建設廃材等を挟み込んで破砕を行
う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6
軸破砕機等)や、平行に配置された軸にカッタを備え、
互いに逆回転させることにより岩石・建設廃材等をせん
断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断
機等)や、複数個の刃物を備えた打撃板を高速回転さ
せ、この打撃板からの打撃及び反発板との衝突を用いて
岩石・建設廃材等を衝撃的に破砕するいわゆるインパク
トクラッシャを備えた破砕機にも適用可能である。これ
らの場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0051】また、上記本発明の一実施の形態において
は、破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助
機械として、フィーダ4、コンベア5、磁選機6、及び
補助コンベア50を備えた自走式破砕機に適用した場合
を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち
例えば、作業事情に応じ磁選機6が省略されている自走
式破砕機に対し適用しても良い。逆に、フィーダ4、コ
ンベア5、磁選機6、及び補助コンベア50に加え、さ
らに追加の補助機械、例えば、コンベア5の路程を長く
するためにコンベア5の下流側(又は上流側)に配置さ
れるコンベア(2次コンベア)や、破砕物の粒度に応じ
さらなる選別を行うためにジョークラッシャ3の下流側
に位置する振動スクリーンを設けた自走式破砕機に適用
しても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、フレームの破砕機取付
け部の下方に左・右脚部が設けられ、その左・右脚部の
下部に走行手段としての左・右の無限軌道履帯がそれぞ
れ設けられているので、破砕機取付け部より下方のそれ
ら左・右分離構造の間に、比較的大きな空間を確保する
ことができる。したがって、第2コンベアの周囲に比較
的大きな空間が確保でき、その第2コンベアの直近まで
作業員が容易にアクセスすることができる。これによ
り、第2コンベアのメンテナンス性を十分に確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の自走式破砕機の全体構
造を表す一部透視側面図である。
【符号の説明】
1 自走式破砕機 2 ホッパ 3 ジョークラッシャ(破砕装置) 4 フィーダ(グリズリフィーダ) 4a 鋸歯状プレート 5 メインコンベア(第1コンベア) 8a 無限軌道履帯(走行手段) 9 トラックフレーム(フレーム) 9A 破砕機取付け部 9B 脚部 16 フィーダフレーム(架台) 50 補助コンベア(第2コンベア)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩畑 忠 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 篠岡 正規 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D067 DD04 DD07 DD12 GA02 GA06 GA20 GB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームと、このフレームに設けた走行手
    段と、前記フレームの長手方向一の側に設けられ、破砕
    原料を受け入れるホッパと、その受け入れた破砕原料を
    破砕する破砕装置と、該ホッパで受け入れた破砕原料が
    導入される鋸歯状プレートを備え、前記破砕原料をその
    粒度に応じて選別しつつ前記破砕装置に搬送するグリズ
    リフィーダと、前記破砕装置で破砕された破砕物を前記
    フレームの長手方向他の側へ搬出する第1コンベアとを
    有する自走式破砕機において、 前記鋸歯状プレートに導入された破砕原料のうちその鋸
    歯の間から落下したものを搬出する第2コンベアと、 前記グリズリフィーダを搭載する架台とを有し、かつ、 前記フレームは、前記破砕装置を搭載する破砕機取付け
    部と、この破砕機取付け部の下方に設けられた左・右脚
    部とを備えており、 前記走行手段は、前記左・右脚部の下部にそれぞれ設け
    られた左・右の無限軌道履帯であり、 前記架台は、前記破砕機取付け部の前記長手方向一の側
    端部に設けられており、 前記第2コンベアは、前記架台の下方に配置され、前記
    落下した破砕原料を前記長手方向一の側へ搬出すること
    を特徴とする自走式破砕機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式破砕機において、前
    記第2コンベアの前記長手方向一の側の端部は、前記ホ
    ッパの前記長手方向一の側の端部よりも、前記長手方向
    他の側に位置していることを特徴とする自走式破砕機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011025167A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Nakayama Iron Works Ltd 自走式破砕機
CN106269187A (zh) * 2016-09-30 2017-01-04 浙江美安普矿山机械股份有限公司 一体式破碎系统

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JP2011025167A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Nakayama Iron Works Ltd 自走式破砕機
CN106269187A (zh) * 2016-09-30 2017-01-04 浙江美安普矿山机械股份有限公司 一体式破碎系统

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