JP2004000993A - 自走式破砕機 - Google Patents

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那須 且良
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Abstract

【課題】破砕物をダンプカー等へ積み込む油圧ショベルの操作者の精神的・肉体的な負担を軽減する。
【解決手段】このトラックフレーム9に設けた左・右無限軌道履帯8aと、トラックフレーム9の前方側に設けられ、被破砕物を受け入れるホッパ2と、このホッパ2で受け入れた被破砕物を破砕するジョークラッシャ3と、ホッパ2で受け入れた被破砕物をジョークラッシャ3に搬送するフィーダ4と、トラックフレーム9の後方側に設けられたパワーユニット32と、破砕物を後方側へ搬出するコンベア5とを備えた自走式破砕機1において、コンベア5の搬出側は、パワーユニット32の後方側端部32bより外方に延在して配置されており、そのパワーユニット後方側端部32bは、略円弧状となっている。
【選択図】 図2

Description

 本発明は、コンベアで破砕物を反ホッパ側に搬出する自走式破砕機に関し、更に詳しくは、破砕物をダンプカー等へ積み込む油圧ショベルの操作者の精神的・肉体的な負担を軽減できる自走式破砕機に関するものである。
 破砕機は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建設廃材、あるいは産業廃棄物、及び自然石等を、運搬する前にその作業現場で所定の大きさに破砕することにより、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図るものである。
 この破砕機のうち自力走行可能とした自走式破砕機は、例えば、左・右の無限軌道履帯を備えた走行体と、その上部に設けられ、ホッパから投入された被破砕物を所定の大きさに破砕する破砕装置、及びホッパから投入された被破砕物を破砕装置へ導くフィーダを備えた破砕機本体と、破砕装置で破砕され小さくなった破砕物を破砕機の運搬するコンベアと、このコンベアの上方に設けられコンベア上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機とを備えている。
 このとき、前記の無限軌道履帯、破砕装置、フィーダ、コンベア、及び磁選機は、それぞれに対応する油圧駆動のアクチュエータ、すなわち左・右走行用油圧モータ、破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータによって駆動動作される。
 ところで、近年の自走式破砕機においては、油圧ショベルでホッパに被破砕物を投入するときに障害とならないように、コンベアを破砕機本体の後方側(反ホッパ側)に設け、破砕物を破砕機の後方側(反ホッパ側)に運搬するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
 上記構成の自走式破砕機において、破砕機上部のホッパに投入された被破砕物は、ホッパ下方の破砕装置へ導かれ、この破砕装置で破砕される。破砕された破砕物は、破砕装置下部の空間から破砕装置下方のコンベア上に落下し、このコンベアで反ホッパ側へ運搬される。このような動作により、破砕物は、最終的にある程度大きさが揃えられて破砕機の後部から搬出される。
 ところで、通常、このような自走式破砕機が配置される破砕プラントでは、破砕機によって破砕した破砕物を、最終的には油圧ショベルでダンプカー等に積み込み、輸送する。
 ここで、上記従来技術の自走式破砕機では、コンベアの長さが非常に短く、コンベアの搬出側端部の高さが非常に低くなっている。そのため、破砕作業が進み破砕機の後部に続々と破砕物が搬出されてくるとき、そのままでは、コンベアの搬出側端部から地上に落下した破砕物が、破砕開始から極めて短い時間にコンベア下方に溜まってしまうので、連続処理容量が極めて限定されるという憾みがある。しかも、コンベアの搬出側端部が、破砕機本体の後端部に位置するパワーユニット(前記の各油圧アクチュエータの圧油源となる油圧ポンプやこれを駆動するエンジン等を内蔵する)の後端部とほぼ同一位置にあるため、搬出されてきた破砕物はパワーユニットのごく至近距離に山積みされることとなる。そのため、そのままでは、この山積みされた破砕物を上記のように油圧ショベルでダンプカー等に積み込むことは不可能である。
以上を考慮すれば、上記従来技術の自走式破砕機は、破砕プラントにおける実際の運用では、コンベアからの破砕物をさらに遠くへ搬送する別のコンベアを設けることが必須となり、プラント設備の大型化を招く。
 そこで、このような点を解決するために、破砕された破砕物をコンベアで後方側(反ホッパ側)へ運搬する自走式破砕機において、コンベアの搬出側端部をパワーユニット後端部よりも大きく突出させることにより、コンベアの搬出側をパワーユニットの外方(後方)へ延在させたものが提唱されている(例えば、特許文献2)。
特開平10−15423号公報
特開平11−28383号公報
 上記特許文献2による自走式破砕機においては、コンベアの搬出側端部をパワーユニットの外方(後方)へ延在させることにより、コンベアの搬出側端部の高さを増大させ、連続処理容量を向上させている。また、コンベアの搬出側端部とパワーユニットの後端部とが遠く離れ、搬出されてきた破砕物をパワーユニットから離れた位置に山積みすることができるので、油圧ショベルによるダンプカー等への積み込みが可能となる。
 しかしながら、この従来技術による自走式破砕機では、新たに別の課題が生じる。
 すなわち、コンベアで破砕物を反ホッパ側へ搬出する自走式破砕機の場合、稼働現場までの輸送のためにトラック等に搭載されるときには、通常、コンベアをトラック等の後方に向ける形でトラック等の荷台上に搭載される。したがって、稼働現場に到着したときには、後方側を先頭にして自走し、荷台から地上に降りることとなる。また、稼働現場において稼働している合間にも、コンベアから搬出され山積みされる破砕物の状況等に応じ、後方側を先頭にしてわずかな距離を自走する場合もある。
 このような自走時においては、自走方向(すなわち後方側)にコンベアが突出しているため、このコンベアを周囲へ衝突させないように操作者の視界をなるべく良好に確保することが好ましいが、トラックフレームの後方側端部にあるパワーユニットが操作者の視界を遮る傾向となる。
 本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、自走時における視界の遮蔽を緩和し、操作者の視界を確保することができる自走式破砕機を提供することにある。
 上記目的を達成するために、本発明は、フレームと、このフレームに設けた走行手段と、前記フレームの長手方向一方側に設けられ、被破砕物を受け入れるホッパと、前記フレームに設けられ、前記ホッパで受け入れた被破砕物を破砕する破砕装置と、前記ホッパで受け入れた被破砕物を前記破砕装置に搬送するフィーダと、前記フレームの長手方向他方側に設けられ、操作者が搭乗する運転席から後方を視認可能なようにその他方側の形状を略円弧状としたパワーユニットと、前記破砕装置で破砕された破砕物を前記他方側へ搬出し、その搬出側が前記パワーユニットの前記他方側端部より外方に延在して配置されたコンベアと
を備える。
 フレームの長手方向一方側に配置されたホッパに投入された被破砕物は、破砕装置へ導入されて破砕される。破砕された破砕物は、コンベアでフレームの長手方向他方側(すなわち反ホッパ側)へ搬出される。このとき、コンベアの搬出側をパワーユニットの他方側端部より外方に延在させることにより、コンベアの搬出側端部の高さを増大させ連続処理容量を向上させるとともに、搬出されてきた破砕物をパワーユニットから離れた位置に山積みすることができ、油圧ショベルによるダンプカー等への積み込みが可能となる。
 ここで、コンベアで破砕物を反ホッパ側へ搬出する自走式破砕機の場合、稼働現場までの輸送のためにトラック等に搭載されるときには、通常、コンベアをトラック等の後方に向ける形でトラック等の荷台上に搭載される。したがって、稼働現場に到着したときには、後方側を先頭にして自走し、荷台から地上に降りることとなる。また、稼働現場において稼働している合間にも、コンベアから搬出され山積みされる破砕物の状況等に応じ、後方側を先頭にしてわずかな距離を自走する場合もある。このような自走時においては、自走方向(すなわち後方側)にコンベアが突出しているため、このコンベアを周囲へ衝突させないように操作者の視界をなるべく良好に確保することが好ましいが、トラックフレームの後方側端部にあるパワーユニットが操作者の視界を遮る傾向となる。
 本発明においては、これに対応して、パワーユニットのフレーム長手方向他方側端部を、略円弧状とする。これにより、後方側を先頭にして自走する際にパワーユニットによる視界の遮蔽を緩和し、操作者の視界範囲を広げることができる。
 本発明によれば、パワーユニットのフレーム長手方向他方側端部を、略円弧状とするので、後方側を先頭にして自走する際にパワーユニットによる視界の遮蔽を緩和し、操作者の視界範囲を広げることができる。
 以下、本発明の自走式破砕機の一実施の形態を図面を用いて説明する。
 図1は、本実施の形態の自走式破砕機の全体構造を表す側面図であり、図2は、図1に示した自走式破砕機の上面図であり、図3は、図1中III−III断面で見た断面図である。
 これら図1〜図3において、自走式破砕機1は、近年の廃棄物再利用促進の背景に基づく小型化のニーズに対応し、例えば総重量が10トン程度になっており、10トン積みのトラック(好ましくはトレーラでない単車型のトラック)に積載し運搬可能で輸送性を向上させたものとなっている。
 この自走式破砕機1は、例えば油圧ショベルのバケット等の作業具により被破砕物が投入され、その被破砕物を受け入れるホッパ2、側断面形状が略V字形をなすとともに、ホッパ2に受け入れた被破砕物を所定の大きさに破砕し下方へ排出する破砕装置、例えばジョークラッシャ3、ホッパ2に受け入れた被破砕物をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィーダ4を備えた破砕機本体7と、ジョークラッシャ3で破砕され下方へ排出された破砕物を受け入れて破砕機1の後方側(図1及び図2中右側)に運搬し搬出するコンベア5と、及びこのコンベア5の上方に設けられコンベア5上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機6と、前記の破砕機本体7の下方に設けられた走行体8とを有する。
 走行体8は、破砕機取付け部9Aと脚部9Bとを備えたトラックフレーム9と、前記の脚部9Bに設けた左・右の無限軌道履帯8aとを備えており、前記の破砕機取付け部9Aは、脚部9Bの上部に溶接一体構造として設けられている。またトラックフレーム脚部9Bの短手方向に配設された両側面9B1,9B2のうち、側面9B1には、内部を覗くことができる開口部50が形成されている。
 ホッパ2及びフィーダ4は、トラックフレーム9の長手方向前方側(詳細には、トラックフレーム破砕機取付け部9Aの長手方向前方側、すなわち図1及び図2中左側)に搭載され、詳細にはトラックフレーム破砕機取付け部9A端部の上方に位置している。
 ジョークラッシャ3は、ホッパ2及びフィーダ4よりも後方側(図1及び図2中右側)に位置しており、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左右方向)中間部上に搭載されている。このとき、クラッシャ用油圧モータ10で発生した駆動力をベルト11を介してフライホイール12に伝達し、さらにフライホイール12に伝達された駆動力を公知の変換機構で動歯3a(図2参照)の揺動運動に変換し、この動歯3aを固定歯3b(同)に対して前後に揺動させることにより、フィーダ4より供給された被破砕物を所定の大きさに破砕するようになっている。また、このジョークラッシャ3の上方及び側方はハウジング13に覆われているが、ハウジング13の上側部分には開閉可能なカバー14が設けられ、これを開くことにより図2に示すように上方(直上方及び側方側・前後方向側上方を含む)からジョークラッシャ3内部を視認できるようになっている。
 フィーダ4は、図1及び図2に示すように、トラックフレーム9の長手方向(図1及び図2中左右方向)前方側(図1及び図2中左側)端部に支柱16aを介して設けたフィーダフレーム16上に搭載されており、その略直上にホッパ2が位置している。このフィーダ4は、いわゆるグリズリフィーダと称されるものであり、フィーダ用油圧モータ15で発生した駆動力によって、ホッパ2からの被破砕物を載置する複数枚(この例では2枚)の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振する。これによってホッパ2に投入された被破砕物を順次ジョークラッシャ3に搬送供給する(=搬送機能)とともに、その搬送中において被破砕物に付着した細かい土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間から下方に落下させるようになっている。すなわち、鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間の大きさよりも小さな粒度の被破砕物をふるい落とすことにより、上記隙間の大きさ以上の粒度の被破砕物を選別するという選別機能も併せて備えている。
コンベア5は、その搬出側(後方側)部分は、支持部材105aを介し、後述のパワーユニット32の下部に吊り下げ支持されている。また、反搬出側(前方側)部分は、図1に示すようにトラックフレーム破砕機取付け部9Aよりも下方に位置しているが、支持部材105b,105cを介し、トラックフレーム破砕機取付け部9Aから吊り下げられるように支持されている。このコンベア5は、コンベア用油圧モータ17によってベルト5aを駆動し、これによってジョークラッシャ3からベルト5a上に落下してきた破砕物を運搬するようになっている。
 磁選機6は、支持部材6bを介し、後述のパワーユニット32に取り付けられており、前記のコンベアベルト5aの上方にこのコンベアベルト5aと略直交するように配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用油圧モータ18によって磁力発生手段(図示せず)まわりに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベルト6a越しに作用させて磁性物をベルト6aに吸着させた後、コンベアベルト5aと略直交する方向に運搬してそのコンベアベルト5aの側方に落下させるようになっている。
 無限軌道履帯8aはそれぞれ、走行体8に設けられた駆動輪19とアイドラ20との間に掛け渡されており、駆動輪19に設けられた走行用油圧モータ21(図示せず)によって駆動力が与えられることにより破砕機1を走行させるようになっている。
トラックフレーム9は、略長方形の枠体によって形成された上記破砕機取付け部9Aと、この破砕機取付け部9Aの下方に設けられ、左・右下部に前記無限軌道履帯8aを設けた上記脚部9Bとから構成されている。そして、トラックフレーム破砕機取付け部9Aの後方側(図1,図2中右側)端部の上部には、パワーユニット32の基礎下部構造をなすパワーユニットフレーム32aを搭載している(図1参照)。
 このパワーユニット32は、前記のクラッシャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、左・右走行用油圧モータ21等の油圧アクチュエータへの圧油を吐出する少なくとも1つの油圧ポンプ(図示せず)と、この油圧ポンプを駆動する原動機としてのエンジン(同)と、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへ供給される圧油の方向・流量をそれぞれ制御する複数のコントロールバルブ(同)を備えたコントロールバルブ装置(同)と、給油口34aを備えた前記エンジンの燃料タンク34と、給油口35を備えた作動油タンク35とを内蔵している。
 このパワーユニット32において、エンジンカバー36の下方にあるエンジンを起動すると、上記のように油圧ポンプが駆動される。その一方、その駆動力によって、エンジンの冷却風(後述する)上流側に設けたファン(図示せず)が回転し、外部の空気が吸気孔37からパワーユニット32内部空間に導入され、冷却風となってラジエータ(図2にその冷却水点検口38を示す)を冷却した後、ファンに流入する。さらにファンから吹き出された冷却風は、エンジン、マフラ(図示せず)、油圧ポンプ等を冷却した後、排気孔39から大気放出される。またこのとき、エンジンからの排気ガスは、エンジンの排気マニホールド(図示せず)からマフラに流入して消音された後、マフラに接続された排気ガス管40から大気中に放出される。なお41は、エンジンへの吸入空気を清浄化するエアクリーナの吸入口である。
 また、パワーユニット32の前方側(図2中左側)には、操作者が搭乗する運転席42が併設されており、操作者がこの運転席42に立つ(図1参照)ことにより、破砕作業中においてフィーダ4による被破砕物の供給状況やジョークラッシャ3による破砕状況を監視することができるようになっている。なお、前記のトラックフレーム破砕機取付け部9Aには、前記運転席42への乗り降りのための足場となる補助ステップ9Aaが取り付けられている。
 さらに、パワーユニット32の後方側(図2中右側)端部32bは、その平面視における形状が、略円弧形状となっている。またこのとき、コンベア5は、その搬出側端部5bが上記パワーユニット後方側端部32bよりも後方側へ遠く離れた位置にあり、これによって、コンベア5の搬出側(図1中右側)は、上記パワーユニット後方側端部32bより外方(後方)に延在して配置されている。
 ここで、上記ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア5、磁選機6、及び無限軌道履帯8aは、上記クラッシャ用油圧モータ10、フィーダ用油圧モータ15、コンベア用油圧モータ17、磁選機用油圧モータ18、及び走行用油圧モータ21を含む、公知の油圧駆動装置によって駆動される。
 すなわち、例えば自走式破砕機1を自走させる時には、前記の油圧ポンプからの圧油が、運転席42の操作レバー52,53の操作に応じて切り換えられるコントロールバルブ装置内の走行用コントロールバルブ(図示せず)を介し走行用油圧モータ21に供給され、これによって無限軌道履帯8aが駆動されて走行体8が走行する。
 また、破砕作業時には、例えば運転席42に設けた操作盤(図示せず)のフィーダ起動スイッチ(同)、クラッシャ起動スイッチ(同)、及びコンベア・磁選機起動スイッチ(同)が順次押されることで、その操作信号が制御盤150(図2参照)内のコントローラ(図示せず)に入力され、さらにコントローラから駆動信号として出力されてフィーダ用コントロールバルブ(同)、破砕用コントロールバルブ(同)、及びコンベア・磁選機用コントロールバルブ(同)が切り換えられ、これによって前記の油圧ポンプからの圧油がこれらのコントロールバルブを介し対応する油圧モータ15,10,17,18に供給され、これによってフィーダ4、ジョークラッシャ3、コンベア5及び磁選機6が駆動される。
 なお、以上において、トラックフレーム9がフレームを構成し、無限軌道履帯8aが走行手段を構成し、ジョークラッシャ3がホッパで受け入れた被破砕物を破砕する破砕装置を構成する。
 また、図1、図2中左右方向が、フレームの長手方向に相当し、図1,図2中左側がフレームの長手方向一方側に相当し、図1,図2中右側がフレームの長手方向他方側に相当する。また、図3中左右方向が、フレームの短手方向に相当する。
 さらに、パワーユニット32の後方側端部32bがパワーユニットのフレーム長手方向他の側端部を構成する。
 次に、本実施の形態の動作及び作用を以下に説明する。
 トラックフレーム9の前方側に配置されたホッパ2に被破砕物を投入すると、その投入された被破砕物が、フィーダ4において所定粒度以上のもののみが選別されつつジョークラッシャ3へと導かれ、ジョークラッシャ3で所定の大きさに破砕される。破砕された破砕物は、ジョークラッシャ3下方の空間から排出された後、コンベア5上に落下し受け入れられてトラックフレーム9の後方側(反ホッパ2側)へ運搬され、その運搬途中で磁選機6によって破砕物に混入した磁性物(例えばコンクリートの建設廃材に混入している鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃えられて、最終的に破砕機1の後部(図1中右端部)から搬出される。
このとき、本実施の形態の自走式破砕機1においては、コンベア5の搬出側をパワーユニット後方側端部32bより後方に延在させることにより、コンベア搬出側端部5bの高さを増大させ連続処理容量を向上させるとともに、搬出されてきた破砕物をパワーユニット32から離れた位置に山積みすることができ、油圧ショベルによるダンプカー等への積み込みが可能となる。
 ここで、本実施形態の自走式破砕機1のような、コンベア5で破砕物を反ホッパ2側へ搬出する自走式破砕機の場合、稼働現場までの輸送のためにトラック等に搭載されるときには、通常、コンベア5をトラック等の後方に向ける形でトラック等の荷台上に搭載される。したがって、稼働現場に到着したときには、後方側側を先頭にして自走し、荷台から地上に降りることとなる。また、稼働現場において稼働している合間にも、コンベア5から搬出され山積みされる破砕物の状況等に応じ、後方側を先頭にしてわずかな距離を自走する場合もある。
 このような自走時においては、自走方向(すなわち後方側)にコンベア5が突出しているため、このコンベア5を周囲へ衝突させないように操作者の視界をなるべく良好に確保することが好ましいが、トラックフレーム9の後方側端部にあるパワーユニット32が操作者の視界を遮る傾向となる。
 本実施の形態においては、これに対応して、パワーユニット後方側端部32bを、略円弧形状とすることにより、上記の視界の遮蔽を緩和し、操作者の視界範囲を広げることができる。
 一方、油圧ショベルによりダンプカー等へ積み込みを行う場合、図4に示すように、ダンプカー等をコンベアのトラックフレーム短手方向(幅方向)側方の少し離れた位置に停止させておき、油圧ショベルをダンプカー等とコンベアとの間に配置し、旋回動作を行って積み込みを行う場合がある。このとき、油圧ショベルの作業フロントは、図4に示すように、平面上で見て、走行体の位置を回転中心とする略円弧状の軌跡を描く。ここで、通常、コンベアの幅方向寸法は、パワーユニットの同方向寸法よりも小さくなっているため、油圧ショベルの作業フロントの先端部(例えばバケット)がパワーユニットの長手方向他の側(反ホッパ側)端部のトラックフレーム短手方向両側隅部にかなり接近する(図4中B部付近がこの状態に相当する)。なお、ダンプカー等を図4中想像線(2点鎖線)位置に待機させた場合等にも同様の状況が生じるのは言うまでもない。
 本実施の形態においては、パワーユニット後方側端部32bを略円弧形状としていることにより、上記図4に相当するような旋回動作時において、作業フロント先端部とパワーユニット後方側端部32bとの間に所定の大きさの空間を常時確保することができるので、油圧ショベルの操作者の精神的・肉体的な負担を軽減することもできる。
 なお、本発明は、上記本発明の一実施の形態のように小型の自走式破砕機にその適用対象が限定されるものではなく、そのような変形例を図5及び図6に示す。
図5及び図6は、本発明をいわゆる中型の自走式破砕機201に適用した場合を示すもので、図5は、この自走式破砕機201の全体構造を表す側面図であり、図6は、図5に示した自走式破砕機201の上面図である。
これら図5及び図6において、自走式破砕機201は、基本的な構成や機能は、図1〜図3で示した自走式破砕機1と同様であるため、同等の部分には同一の符号を付し説明を省略している。
 すなわち、この自走式破砕機201が自走式破砕機1と異なるのは、図6に示すように、パワーユニット32の後方側(図2中右側)端部32bのうち、そのフレーム短手方向(幅方向、図6中上下方向)両側隅部32b1,32b1が欠落した(切り欠かれた)形状となっていることである。この例では、幅方向両側隅部32b1が、パワーユニットのフレーム短手方向両側隅部を構成する。その他の点は、自走式破砕機1とほぼ同等の構成となっている。
図4を用いて前述した説明からも明らかなように、上記のように、パワーユニット32の後方側端部32bのうち、短手方向両側隅部32b1,32b1が欠落した形状とするだけでも、前述の自走式破砕機1と同様、後方側へ自走するときの操作者の視界の遮蔽を緩和し、操作者の視界範囲を広げることができる。また、油圧ショベルの旋回動作時において、作業フロント先端部とパワーユニット後方側端部32bとの間に所定の大きさの空間を常時確保できるので、油圧ショベルの操作者の精神的・肉体的な負担を軽減することができる。
 以上の自走式破砕機1及び自走式破砕機201により、上記自走時の後方視界確保のためには、少なくとも、パワーユニット後方側端部32bの短手方向両側隅部が欠落した形状であれば足りることがわかる。
 なお、以上においては、原動機として、エンジンを備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば原動機として電動モータ等を備えた自走式破砕機に適用してもよい。
また、以上においては、破砕装置として動歯3aと固定歯3bとで破砕を行うジョークラッシャ3を備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破砕物を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより被破砕物をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)を備えた破砕機にも適用可能である。これらの場合には、フィーダ4を省略しても良い。これらの場合にも同様の効果を得る。
 さらに、以上においては、フィーダ4として、油圧モータの駆動力を用いて、被破砕物を載置する複数枚の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振するグリズリフィーダを備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、他のタイプのフィーダ、例えば、ホッパから投入された被破砕物をホッパ下方に設けた略平板形状の底板に載置し、この底板を油圧モータで発生した駆動力に基づきベース駆動機構によって略水平方向に往復運動させることにより、後続の破砕原料の投入によって先行の破砕原料を底板上で順次押し出し、底板の前端から破砕原料を破砕装置へと順次供給するいわゆるプレートフィーダを備えた破砕機にも適用可能である。
 また、以上においては、破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助機械として、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6を備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6のうち、いくつかを適宜省略した自走式破砕機、例えばフィーダ4がなくホッパ2からダクトやシュートを介し直接ジョークラッシャ3に被破砕物を供給するものや、作業事情に応じ磁選機6が省略されているものに対し適用しても良い。逆に、フィーダ4、コンベア5、及び磁選機6に加え、さらに追加の補助機械、例えば、コンベア5の路程を長くするためにコンベア5の下流側(又は上流側)に位置する補助コンベア(2次コンベア)や、破砕物の粒度に応じさらなる選別を行うためにジョークラッシャ3の下流側に位置する振動スクリーンを設けた自走式破砕機に適用しても良い。
本実施の形態の自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。 図1に示した自走式破砕機の上面図である。 図1中III−III断面で見た断面図である。 破砕機後部に搬出された破砕物を油圧ショベルによりダンプカー等へ積み込むときの様子を表した図である。 本発明を中型の自走式破砕機に適用した変形例における、その自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。 図5に示した自走式破砕機の上面図である。
符号の説明
2       ホッパ
3       ジョークラッシャ(破砕装置)
4       フィーダ
5       コンベア
6       磁選機
7       破砕機本体
8       走行体
8a      無限軌道履帯(走行手段)
9       トラックフレーム(フレーム)
32      パワーユニット
32b     後方側端部(フレーム長手方向他の側端部)
32b1     幅方向両側隅部(フレーム短手方向両側隅部)

Claims (1)

  1.  フレームと、
     このフレームに設けた走行手段と、
     前記フレームの長手方向一方側に設けられ、被破砕物を受け入れるホッパと、
     前記フレームに設けられ、前記ホッパで受け入れた被破砕物を破砕する破砕装置と、
     前記ホッパで受け入れた被破砕物を前記破砕装置に搬送するフィーダと、
     前記フレームの長手方向他方側に設けられ、操作者が搭乗する運転席から後方を視認可能なようにその他方側の形状を略円弧状としたパワーユニットと、
     前記破砕装置で破砕された破砕物を前記他方側へ搬出し、その搬出側が前記パワーユニットの前記他方側端部より外方に延在して配置されたコンベアと
    を備えることを特徴とする自走式破砕機。
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