JP2002239409A - 自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置 - Google Patents

自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置

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JP2002239409A
JP2002239409A JP2001036371A JP2001036371A JP2002239409A JP 2002239409 A JP2002239409 A JP 2002239409A JP 2001036371 A JP2001036371 A JP 2001036371A JP 2001036371 A JP2001036371 A JP 2001036371A JP 2002239409 A JP2002239409 A JP 2002239409A
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control valve
self
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hydraulic pump
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JP2001036371A
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Kazuhide Seki
一秀 関
Masamichi Tanaka
正道 田中
Yoshimi Shiba
好美 柴
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補助機械側での動力損失を抑制しつつ処理装置
側と補助機械側との圧油供給を確保し、処理作業効率を
向上する。 【解決手段】エンジン21により駆動される第1及び第
2油圧ポンプ19A,19Bと、左・右走行用油圧モー
タ16,17及び破砕装置用油圧モータ9とを有する自
走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置において、第
1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吐出管路37
A,37Bに個別に接続され、走行動作時に第1及び第
2油圧ポンプ19A,19Bからの圧油を左・右走行用
油圧モータ16,17へ供給する左・右走行用コントロ
ールバルブ27,28と、第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bの吐出管路37A,37Bに接続され、破砕
動作時に第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bからの
圧油を破砕装置用油圧モータ9へ供給する破砕装置用コ
ントロールバルブ26L,Rとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、破砕原料を破砕す
る破砕装置を備えた自走式破砕機等を含む自走式リサイ
クル製品生産機に関し、更に詳しくは、補助機械側での
動力損失を抑制しつつ処理装置側と補助機械側との圧油
供給を確保でき、処理作業効率を向上できる自走式リサ
イクル製品生産機の油圧駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、再生資源促進法(いわゆるリサイ
クル法)の施行(平成3年10月)といった廃棄物再利
用促進の背景の下、自走式破砕機や自走式土質改良機と
いった自走式リサイクル製品生産機の活躍の場が拡がり
つつある。
【0003】自走式破砕機は、例えばビル解体時に搬出
されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスフ
ァルト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石
・建設廃材、あるいは産業廃棄物等(=被破砕物)をリ
サイクル原料とするものであり、例えば油圧ショベル等
によって自走式破砕機上部の受け入れ手段としてのホッ
パに投入された前記リサイクル原料(被破砕物)を、例
えばホッパ下方に設けたフィーダによって処理装置とし
ての破砕装置へ導き、この破砕装置で所定の大きさに破
砕処理する。破砕物は、前記破砕装置下部の空間から破
砕装置下方のコンベア上に落下させ、このコンベアで運
搬する。この運搬の途中で、コンベア上方に配置された
磁選機によって例えばコンクリート塊に混入している鉄
筋片等を吸着して取り除き、リサイクル用の破砕物製品
として最終的に自走式破砕機の後部から搬出するように
なっている。
【0004】自走式土質改良機は、ガス管等の埋設工
事、上下水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等
において発生する掘削土のうち埋め戻しに適さないもの
をリサイクル原料とするものであり、例えば油圧ショベ
ル等によって自走式土質改良機上部の受け入れ手段とし
ての土砂ホッパに投入された前記リサイクル原料(土
砂)を例えば土砂ホッパ下方に設けたコンベア(導入用
コンベア)によって処理装置としての混合装置へ導き、
この混合装置で土質改良材とともに解砕混合処理し、混
合物をコンベア(搬出用コンベア)上に落下させ、この
コンベアでリサイクル用の土砂製品として最終的に自走
式土質改良機の後部から搬出するようになっている。こ
れら自走式リサイクル製品生産機は、上記破砕装置、混
合装置等の処理装置、上記フィーダ、コンベア、磁選機
等の処理装置に関連する作業を行う補助機械のほかに、
自走用の走行手段(例えば無限軌道履帯)を備えてお
り、それら処理装置、補助機械、及び無限軌道履帯は、
それぞれに対応する油圧駆動のアクチュエータを備えた
自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置によって駆
動動作される。
【0005】この自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置は、例えば特開平8−299838号公報に記載
のように、原動機によって駆動される1つの可変容量型
の油圧ポンプ(又は吐出管路が下流側で互いに合流する
複数の可変容量形油圧ポンプ)と、この共通油圧源とし
ての油圧ポンプから吐出される圧油によりそれぞれ駆動
され、処理装置、補助機械、走行手段をそれぞれ駆動す
る処理装置用油圧モータ、補助機械用油圧アクチュエー
タ、左・右走行用油圧モータと、前記油圧ポンプからそ
れら油圧モータに供給される圧油の流れ(例えば方向及
び流量)を制御する複数のコントロールバルブ(切換
弁)と、前記油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ制
御手段等から構成されており、前記油圧ポンプから吐出
された圧油は、各コントロールバルブを介して各油圧モ
ータに供給されるようになっている。
【0006】このとき、この従来技術では、各コントロ
ールバルブの前後差圧が一定となるように油圧ポンプの
吐出量を制御し、かつ各油圧モータの所要動力に応じて
(或いはコントロールバルブを同時操作したときには所
定の優先順位に応じて)吐出流量を配分する圧力補償弁
と、前記コントロールバルブを各油圧モータの負荷に応
じて設定した所定値に制御する制御手段とを設けてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に自走式リサイク
ル製品生産機では、処理作業中においては、処理装置用
油圧モータの負荷圧力が補助機械用油圧アクチュエータ
の負荷圧力に比べて大きく、またその変動も処理装置用
油圧モータのほうが大きい。上記従来技術は、圧力補償
弁と制御手段によっていわゆるロードセンシング制御を
行い、各コントロールバルブの前後差圧を一定に保つこ
とにより、各油圧モータの負荷の大小によらず、各コン
トロールバルブの操作量に応じた流量の圧油を各油圧モ
ータへ確実に分配供給するものである。
【0008】しかしながら、上記従来技術では、以下の
ような課題が存在する。すなわち、処理作業(破砕作
業)中においては、上記ロードセンシング制御に基づ
き、1つの油圧ポンプ等からなる共通の油圧源からの圧
油吐出圧は、最も負荷の大きい処理装置(この例では破
砕装置、以下同様)用油圧モータの負荷圧力よりも所定
差圧だけ大きい値となり、処理装置用コントロールバル
ブの前後差圧もこの差圧に等しくなる。このとき、補助
機械用油圧アクチュエータの負荷圧力は上記処理装置の
負荷圧力よりもはるかに小さいが、補助機械用コントロ
ールバルブに係る圧力補償弁にて大きな圧力損失を発生
させることで補助機械用コントロールバルブの下流側
(補助機械用油圧アクチュエータ側)圧力を増大させ、
これによって補助機械用コントロールバルブの前後差圧
も上記所定差圧に等しくし、全コントロールバルブの前
後差圧を一定としている。
【0009】上記のように、従来技術では、共通の油圧
源から処理装置側と補助機械側とに確実に圧油を分配供
給するために補助機械側でわざわざ大きな圧力損失を発
生させている。この補助機械側の動力損失のため、補助
機械側では本来必要な馬力よりも多くの馬力を原動機か
ら吸収することになり、その分、本来最も馬力を多めに
振り分けたい処理装置側に投入できる馬力が減少し、処
理作業効率が低下する。
【0010】本発明は、上記の事柄に基づいてなされた
ものであり、その目的は、補助機械側での動力損失を抑
制しつつ処理装置側と補助機械側との圧油供給を確保で
き、処理作業効率を向上できる自走式リサイクル製品生
産機の油圧駆動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、自走用の左・右走行手段と、リサ
イクル原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品
とする処理装置と、この処理装置による処理作業に関連
する作業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自
走式リサイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆
動される第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第
3油圧ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行
手段、前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機
械をそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、処理装
置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧
アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生産機
の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐出管
路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の走行
動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走行用
油圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブと、
前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧ポン
プの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生
産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油圧ポ
ンプからの圧油を合流させて前記処理装置用油圧モータ
へ供給する処理装置用制御弁手段と、前記第3油圧ポン
プの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生
産機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧ポンプから
の圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油圧アクチュ
エータへ供給する補助機械用制御弁手段とを備える。
【0012】本発明においては、所定の処理動作時に
は、第1及び第2油圧ポンプから吐出された圧油を、そ
れぞれの吐出管路から処理装置用制御弁手段を介し、処
理装置用油圧モータへ供給し駆動する。また走行動作時
には、第1油圧ポンプから吐出された圧油を、その吐出
管路から左走行用コントロールバルブを介し左走行用油
圧モータへ供給して駆動するとともに、第2油圧ポンプ
から吐出された圧油を、その吐出管路から右走行用コン
トロールバルブを介し右走行用油圧モータへ供給して駆
動する。このように、補助機械側と比べて非常に負荷が
大きい処理装置側の油圧回路を、同様に比較的負荷が大
きい走行手段側と共通化して独立した回路として構成す
るとともに、補助機械側には別途第3油圧ポンプから圧
油を供給することにより、処理装置側と補助機械側と完
全に切り離した油圧回路とすることができる。これによ
り、共通の油圧源から処理装置側と補助機械側の両方に
圧油を分配供給する従来技術のように補助機械側に圧力
損失を発生させることなく、処理装置側と補助機械側に
圧油供給を確保できる。したがって、補助機械側の動力
損失を低減できるので、エネルギ効率を向上できると共
に処理装置側への投入馬力を増大でき、処理作業効率を
向上することができる。また燃費の向上も図れる。
【0013】(2)上記目的を達成するために、また本
発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料を
導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理装
置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を行
う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイク
ル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第1
乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポンプ
から吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記処
理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞれ
駆動する左・右走行用油圧モータ、第1・第2処理装置
用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧ア
クチュエータとを有する自走式リサイクル製品生産機の
油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐出管路
に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の走行動
作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走行用油
圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブと、前
記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リ
サイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポンプ
からの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走行
用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧ポンプ
の吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産
機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油圧ポン
プからの圧油を前記第1・第2処理装置用油圧モータへ
それぞれ供給する処理装置用制御弁手段と、前記第3油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル
製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧ポン
プからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油圧ア
クチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段とを備え
る。
【0014】(3)上記目的を達成するために、また本
発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料を
導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理装
置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を行
う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイク
ル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第1
乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポンプ
から吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記処
理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞれ
駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つの処
理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用
油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生
産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐
出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の
走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走
行用油圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブ
と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自
走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧
ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する
右走行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧
ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製
品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油
圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの処理装置用
油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段と、前記第
3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイ
クル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧
ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油
圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段とを
備え、前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポン
プの吐出管路に接続された第1処理装置用コントロール
バルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された
第2処理装置用コントロールバルブとを備える。
【0015】これにより、例えば、第1及び第2油圧ポ
ンプからの圧油を合流させて処理装置用油圧モータへ供
給する場合において、合流した後に1つの大型の処理装
置用コントロールバルブを設けて制御する場合に比べ
て、バルブ1つあたりの通過流量を低減できるので、バ
ルブにおける圧力損失をより小さくできる。また、大型
バルブを使用する必要がなくなり、コストダウンを図れ
る。
【0016】(4)上記目的を達成するために、また本
発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料を
導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理装
置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を行
う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイク
ル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第1
乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポンプ
から吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記処
理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞれ
駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つの処
理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用
油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生
産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐
出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の
走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走
行用油圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブ
と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自
走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧
ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する
右走行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧
ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製
品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油
圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの処理装置用
油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段と、前記第
3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイ
クル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧
ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油
圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段とを
備え、前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポン
プの吐出管路に接続された第1処理装置用コントロール
バルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された
第2処理装置用コントロールバルブとを備え、これら第
1及び第2処理装置用コントロールバルブは、互いに同
一の流量制御特性を備えたバルブである。
【0017】同一特性バルブを2つ使用することで、さ
らにコストダウンを図れる。
【0018】(5)自走用の左・右走行手段と、リサイ
クル原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品と
する処理装置と、この処理装置による処理作業に関連す
る作業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走
式リサイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動
される第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3
油圧ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手
段、前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械
をそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくと
も1つの処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの
補助機械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイ
クル製品生産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧
ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製
品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油
を前記左走行用油圧モータへ供給する左走行用コントロ
ールバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続さ
れ、前記自走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前
記第2油圧ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータ
へ供給する右走行用コントロールバルブと、前記第1及
び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リ
サイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1
及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの
処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段
と、前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自
走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前
記第3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補
助機械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御
弁手段とを備え、前記左走行用コントロールバルブ及び
前記右走行用コントロールバルブは、互いに同一の流量
制御特性を備えたバルブであり、前記処理装置用制御弁
手段は、前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続された第
1処理装置用コントロールバルブと、前記第2油圧ポン
プの吐出管路に接続された第2処理装置用コントロール
バルブとを備え、これら第1及び第2処理装置用コント
ロールバルブは、互いに同一の流量制御特性を備えたバ
ルブであり、かつ、前記第1処理装置用コントロールバ
ルブ及び前記左走行用コントロールバルブと、前記第2
処理装置用コントロールバルブ及び前記右走行用コント
ロールバルブとを、それぞれ互いに同一のバルブブロッ
クとして構成する。
【0019】このように、処理装置用コントロールバル
ブ+走行用コントロールバルブのバルブブロックを左・
右で共通化して構成することにより、さらにコストダウ
ンを図れる。
【0020】(6)自走用の左・右走行手段と、リサイ
クル原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品と
する処理装置と、この処理装置による処理作業に関連す
る作業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走
式リサイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動
される第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3
油圧ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手
段、前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械
をそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、処理装置
用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧ア
クチュエータとを有する自走式リサイクル製品生産機の
油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐出管路
に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の走行動
作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走行用油
圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブと、前
記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リ
サイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポンプ
からの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走行
用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧ポンプ
の吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産
機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油圧ポン
プからの圧油を合流させて前記処理装置用油圧モータへ
供給する処理装置用制御弁手段と、前記第3油圧ポンプ
の吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産
機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧ポンプからの
圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油圧アクチュエ
ータへ供給する補助機械用制御弁手段と、前記第3油圧
ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段とを備え、前
記第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプで
あり、かつ、前記吐出圧検出手段の検出結果に応じて、
前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御
する第1及び第2ポンプ制御手段を設ける。
【0021】これにより、例えば、第1及び第2ポンプ
制御手段で、吐出圧検出手段の検出結果に応じ、例えば
第3油圧ポンプの吸収トルクが大きくなるほど第1及び
第2油圧ポンプの吸収トルクを小さくするように、第1
及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御するいわ
ゆる全馬力制御を行うことが可能となる。これにより、
第3油圧ポンプ側(すなわち補助機械側)があまり馬力
を必要としていない場合には、その分を処理装置側に投
入でき、さらに処理作業効率を向上することができる。
【0022】(7)上記目的を達成するために、また本
発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料を
導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理装
置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を行
う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイク
ル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第1
乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポンプ
から吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記処
理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞれ
駆動する左・右走行用油圧モータ、第1・第2処理装置
用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧ア
クチュエータとを有する自走式リサイクル製品生産機の
油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐出管路
に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の走行動
作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走行用油
圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブと、前
記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リ
サイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポンプ
からの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走行
用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧ポンプ
の吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産
機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油圧ポン
プからの圧油を前記第1・第2処理装置用油圧モータへ
それぞれ供給する処理装置用制御弁手段と、前記第3油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル
製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧ポン
プからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油圧ア
クチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段と、前記
第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段とを
備え、前記第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧
ポンプであり、かつ、前記吐出圧検出手段の検出結果に
応じて、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれ
ぞれ制御する第1及び第2ポンプ制御手段を設ける。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】(8)上記目的を達成するために、また本
発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料を
導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理装
置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を行
う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイク
ル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第1
乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポンプ
から吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記処
理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞれ
駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つの処
理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用
油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生
産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐
出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の
走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走
行用油圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブ
と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自
走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧
ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する
右走行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧
ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製
品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油
圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの処理装置用
油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段と、前記第
3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイ
クル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧
ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油
圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段と、
前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段
とを備え、前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧
ポンプの吐出管路に接続された第1処理装置用コントロ
ールバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続さ
れた第2処理装置用コントロールバルブとを備え、前記
第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプであ
り、かつ、前記吐出圧検出手段の検出結果に応じて、前
記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御す
る第1及び第2ポンプ制御手段を設ける。
【0027】(9)自走用の左・右走行手段と、リサイ
クル原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品と
する処理装置と、この処理装置による処理作業に関連す
る作業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走
式リサイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動
される第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3
油圧ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手
段、前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械
をそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくと
も1つの処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの
補助機械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイ
クル製品生産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧
ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製
品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油
を前記左走行用油圧モータへ供給する左走行用コントロ
ールバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続さ
れ、前記自走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前
記第2油圧ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータ
へ供給する右走行用コントロールバルブと、前記第1及
び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リ
サイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1
及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの
処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段
と、前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自
走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前
記第3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補
助機械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御
弁手段と、前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出
圧検出手段とを備え、前記処理装置用制御弁手段は、前
記第1油圧ポンプの吐出管路に接続された第1処理装置
用コントロールバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管
路に接続された第2処理装置用コントロールバルブとを
備え、これら第1及び第2処理装置用コントロールバル
ブは、互いに同一の流量制御特性を備えたバルブであ
り、前記第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧ポ
ンプであり、かつ、前記吐出圧検出手段の検出結果に応
じて、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞ
れ制御する第1及び第2ポンプ制御手段を設ける。
【0028】(10)上記目的を達成するために、また
本発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料
を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理
装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を
行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイ
クル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第
1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポン
プから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記
処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞ
れ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つの
処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械
用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品
生産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの
吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機
の走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左
走行用油圧モータへ供給する左走行用コントロールバル
ブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記
自走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油
圧ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給す
る右走行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル
製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2
油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの処理装置
用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段と、前記
第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサ
イクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油
圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用
油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段
と、前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出
手段と、前記左走行用コントロールバルブ及び前記右走
行用コントロールバルブは、互いに同一の流量制御特性
を備えたバルブであり、前記処理装置用制御弁手段は、
前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続された第1処理装
置用コントロールバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出
管路に接続された第2処理装置用コントロールバルブと
を備え、これら第1及び第2処理装置用コントロールバ
ルブは、互いに同一の流量制御特性を備えたバルブであ
り、前記第1及び第2油圧ポンプは、可変容量型の油圧
ポンプであり、かつ、前記第1処理装置用コントロール
バルブ及び前記左走行用コントロールバルブと、前記第
2処理装置用コントロールバルブ及び前記右走行用コン
トロールバルブとを、それぞれ互いに同一のバルブブロ
ックとして構成し、前記吐出圧検出手段の検出結果に応
じて、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞ
れ制御する第1及び第2ポンプ制御手段を設ける。
【0029】(11)上記(6)乃至(10)におい
て、好ましくは、前記第1及び第2ポンプ制御手段は、
前記吐出圧検出手段の検出結果に応じ、前記第3油圧ポ
ンプの吸収トルクが大きくなるほど前記第1及び第2油
圧ポンプの吸収トルクを小さくするように、前記第1及
び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する。
【0030】(12)上記目的を達成するために、また
本発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料
を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理
装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を
行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイ
クル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第
1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポン
プから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記
処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞ
れ駆動する左・右走行用油圧モータ、処理装置用油圧モ
ータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧アクチュエ
ータとを有する自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動
装置において、前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続さ
れ、前記自走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前
記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走行用油圧モータ
へ供給する左走行用コントロールバルブと、前記第2油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル
製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポンプからの圧
油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走行用コント
ロールバルブと、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管
路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の前記
所定の処理動作時に前記第1及び第2油圧ポンプからの
圧油を合流させて前記処理装置用油圧モータへ供給する
処理装置用制御弁手段と、前記第3油圧ポンプの吐出管
路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の前記
所定の処理動作時に前記第3油圧ポンプからの圧油を前
記少なくとも1つの補助機械用油圧アクチュエータへ供
給する補助機械用制御弁手段とを備え、前記第3油圧ポ
ンプは、可変容量型の油圧ポンプである。これにより、
補助機械の動作態様、動作速度等に応じて、第3油圧ポ
ンプの容量を、余剰となる圧油量が比較的小さくなるよ
うに切り換え・変化させることが可能となる。したがっ
て、その分第3油圧ポンプに係わるエネルギ効率を向上
でき、燃費の向上を図れる。
【0031】(13)上記目的を達成するために、また
本発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料
を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理
装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を
行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイ
クル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第
1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポン
プから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記
処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞ
れ駆動する左・右走行用油圧モータ、第1・第2処理装
置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧
アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生産機
の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの吐出管
路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機の走行
動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左走行用
油圧モータへ供給する左走行用コントロールバルブと、
前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油圧ポン
プの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生
産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2油圧ポ
ンプからの圧油を前記第1・第2処理装置用油圧モータ
へそれぞれ供給する処理装置用制御弁手段と、前記第3
油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイク
ル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油圧ポ
ンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用油圧
アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段とを備
え、前記第3油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプで
ある。
【0032】(14)上記目的を達成するために、また
本発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料
を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理
装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を
行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイ
クル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第
1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポン
プから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記
処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞ
れ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つの
処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械
用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品
生産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの
吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機
の走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左
走行用油圧モータへ供給する左走行用コントロールバル
ブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記
自走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油
圧ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給す
る右走行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル
製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2
油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの処理装置
用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段と、前記
第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサ
イクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油
圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用
油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段と
を備え、前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポ
ンプの吐出管路に接続された第1処理装置用コントロー
ルバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され
た第2処理装置用コントロールバルブとを備え、前記第
3油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプである。
【0033】(15)上記目的を達成するために、また
本発明は、自走用の左・右走行手段と、リサイクル原料
を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処理
装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業を
行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサイ
クル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される第
1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポン
プから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前記
処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれぞ
れ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つの
処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械
用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品
生産機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの
吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル製品生産機
の走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧油を前記左
走行用油圧モータへ供給する左走行用コントロールバル
ブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記
自走式リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油
圧ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給す
る右走行用コントロールバルブと、前記第1及び第2油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル
製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第1及び第2
油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの処理装置
用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手段と、前記
第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサ
イクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第3油
圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機械用
油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手段と
を備え、前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポ
ンプの吐出管路に接続された第1処理装置用コントロー
ルバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され
た第2処理装置用コントロールバルブとを備え、これら
第1及び第2処理装置用コントロールバルブは、互いに
同一の流量制御特性を備えたバルブであり、前記第3油
圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプである。
【0034】(16)自走用の左・右走行手段と、リサ
イクル原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品
とする処理装置と、この処理装置による処理作業に関連
する作業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自
走式リサイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆
動される第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第
3油圧ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行
手段、前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機
械をそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なく
とも1つの処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つ
の補助機械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサ
イクル製品生産機の油圧駆動装置において、前記第1油
圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式リサイクル
製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポンプからの圧
油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走行用コント
ロールバルブと、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続
され、前記自走式リサイクル製品生産機の走行動作時に
前記第2油圧ポンプからの圧油を前記右走行用油圧モー
タへ供給する右走行用コントロールバルブと、前記第1
及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つ
の処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁手
段と、前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記
自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に
前記第3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの
補助機械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制
御弁手段とを備え、前記左走行用コントロールバルブ及
び前記右走行用コントロールバルブは、互いに同一の流
量制御特性を備えたバルブであり、前記処理装置用制御
弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続された
第1処理装置用コントロールバルブと、前記第2油圧ポ
ンプの吐出管路に接続された第2処理装置用コントロー
ルバルブとを備え、これら第1及び第2処理装置用コン
トロールバルブは、互いに同一の流量制御特性を備えた
バルブであり、前記第3油圧ポンプは、可変容量型の油
圧ポンプであり、かつ、前記第1処理装置用コントロー
ルバルブ及び前記左走行用コントロールバルブと、前記
第2処理装置用コントロールバルブ及び前記右走行用コ
ントロールバルブとを、それぞれ互いに同一のバルブブ
ロックとして構成する。
【0035】(17)上記(12)乃至(16)におい
て、好ましくは、前記少なくとも1つの補助機械用油圧
アクチュエータの要求流量に応じて、前記第3油圧ポン
プの吐出流量を制御する第3ポンプ制御手段を設ける。
【0036】これにより、第3油圧ポンプから吐出され
る余剰圧油量を確実に低減することができるので、確実
に第3油圧ポンプに係わるエネルギ効率を向上でき、燃
費の向上を図れる。
【0037】(18)上記(17)において、さらに好
ましくは、前記補助機械及び前記補助機械用油圧アクチ
ュエータは複数ずつ設けられており、これに対応して前
記補助機械用制御弁手段は、前記第3油圧ポンプから各
補助機械用油圧アクチュエータに供給される圧油の流れ
をそれぞれ制御する複数の補助機械用コントロールバル
ブを備え、かつ、これら複数の補助機械用コントロール
バルブの前後差圧をそれぞれ一定に保持する複数の圧力
補償手段を設ける。
【0038】第3油圧ポンプからの圧油は、補助機械用
コントロールバルブを介し補助機械用油圧アクチュエー
タに供給されるため、複数の補助機械用油圧アクチュエ
ータが同時に動作する場合には、その圧油の分配を適正
に行う必要がある。本発明においては、各補助機械用油
圧アクチュエータに供給される圧油の流量をそれぞれ制
御する各補助機械用コントロールバルブの前後差圧を圧
力補償手段で一定値に保持することにより、各補助機械
用油圧アクチュエータの負荷の大小に関係なく、各補助
機械用コントロールバルブの開度に応じた圧油を適正か
つ確実に各補助機械用油圧アクチュエータに分配供給す
ることができる。したがって、各補助機械用コントロー
ルバルブの操作開度に応じた所望の速度で各補助機械を
動作させることができる。
【0039】(19)上記(18)において、さらに好
ましくは、前記圧力補償手段は、前記補助機械用油圧ア
クチュエータの負荷圧力のうち最大である最大負荷圧力
を検出する最大負荷圧検出手段と、前記補助機械用コン
トロールバルブの下流側圧力と前記最大負荷圧力との差
圧を一定に保持する圧力制御弁と、前記第3油圧ポンプ
の吐出圧と前記最大負荷圧力との差圧を一定に保持する
ためのLS差圧保持手段とを備えている。
【0040】LS差圧保持手段(例えばアンロード弁、
以下同様)により、第3油圧ポンプの吐出圧が最大負荷
圧力より一定値だけ高くなるように保持され、また圧力
制御弁により、補助機械用コントロールバルブの下流側
圧力が最大負荷圧力よりも一定値だけ高くなるように保
持される。この結果、第3油圧ポンプの吐出圧と補助機
械用コントロールバルブの下流側圧力との差圧が一定と
なり、第3油圧ポンプの吐出圧が補助機械用コントロー
ルバルブの下流側圧力よりも所定値だけ高くなるので、
第3油圧ポンプの吐出圧を補助機械用コントロールバル
ブの上流側に導くようにすることで、補助機械用コント
ロールバルブの前後差圧を一定値に保持する構成を確実
に実現できる。
【0041】(20)上記(1)乃至(19)におい
て、また好ましくは、前記自走式リサイクル製品生産機
は、前記リサイクル原料としての被破砕物を破砕し前記
リサイクル製品としての破砕物を生産する破砕装置を、
前記処理装置として備える自走式破砕機である。
【0042】(21)上記(20)において、さらに好
ましくは、前記破砕装置は、略平行に配置された複数の
回転軸のそれぞれにカッタを固定し、被破砕物を噛み込
んでせん断するせん断式破砕装置である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。本実施の形態は、本発明を、
自走式リサイクル製品生産機としての自走式破砕機に適
用した場合の実施の形態である。
【0044】図1は、本発明の油圧駆動装置の一実施の
形態を備えた自走式破砕機の全体構造を表す側面図であ
り、図2は図1に示した自走式破砕機の上面図である。
【0045】これら図1及び図2において、1は例えば
油圧ショベルのバケット等の作業具により被破砕物(例
えば、建設廃材、家電品、プラスチック廃材、古タイヤ
等)が投入され、その被破砕物を受け入れるホッパ、2
はホッパ1に受け入れた被破砕物をせん断し所定の大き
さに破砕し下方へ排出するせん断式の破砕装置(この例
では2軸シュレッダ)、3はホッパ1及び破砕装置2を
搭載した破砕機本体、4はこの破砕機本体3の下方に設
けられた走行体、5は前記の破砕装置2で破砕され下方
へ排出された破砕物を受け入れて自走式破砕機の後方側
(図1及び図2中右側)に運搬し搬出するコンベア(排
出コンベア)、6はこのコンベア5の上方に設けられコ
ンベア5上を搬送中の破砕物に含まれる磁性物(鉄筋
等)を磁気的に吸引除去する磁選機である。
【0046】前記の走行体4は、本体フレーム7と、走
行手段としての左・右無限軌道履帯8とを備えている。
本体フレーム7は、例えば略長方形の枠体によって形成
され、前記破砕装置2、前記ホッパ1、及びパワーユニ
ット10(後述)等を載置する破砕機取付け部7Aと、
この破砕機取付け部7Aと前記の左・右無限軌道履帯8
とを接続するトラックフレーム部7Bとから構成され
る。また無限軌道履帯8は、駆動輪12aと従動輪(ア
イドラ)12bとの間に掛け渡されており、駆動輪12
a側に設けられた左・右走行用油圧モータ16,17に
よって駆動力が与えられることにより自走式破砕機を走
行させるようになっている。
【0047】前記の破砕装置2は、図1及び図2に示す
ように、本体フレーム破砕機取付け部7Aの長手方向前
方側(図1及び図2中左側)端部に搭載されており、前
記ホッパ1は、破砕装置2のさらに上部に配置されてい
る。
【0048】この破砕装置2は、2軸せん断機(いわゆ
るシュレッダ、せん断式破砕装置)であり、スペーサ2
aを介しカッタ(回転歯)2bを櫛歯状に所定間隔で取
り付けた2つの回転軸(図示せず)を、互いに略平行で
かつカッタ2bが交互に噛み合うように配置している。
そして、それら回転軸を互いに逆方向へ回転させること
により、ホッパ1より供給された被破砕物をカッタ2
b,2bの間に噛み込ませて細片状に噛み切るようにせ
ん断し、所定の大きさに破砕するようになっている。こ
のとき、前記回転軸への駆動力は、本体フレーム破砕機
取付け部7A上の破砕装置2より後方側(すなわち本体
フレーム破砕機取付け部7Aの長手方向中間部)に設け
た駆動装置15内の可変容量型の破砕装置用油圧モータ
9からの駆動力を、図示しないギヤ機構で分配すること
によって各駆動軸に与えられる。
【0049】前記のコンベア5は、フレーム5aに支持
されコンベア用油圧モータ14で駆動される駆動輪11
と、従動輪(アイドラ、図示せず)と、これら駆動輪1
1及び従動輪の間に巻回して設けられたコンベアベルト
5bとを備えており、コンベアベルト5bを循環駆動す
ることによって前記破砕装置2からコンベアベルト5b
上に落下してきた破砕物を運搬し、搬送側(図1及び図
2中右側)端部から排出するようになっている。
【0050】前記の磁選機6は、前記のコンベアベルト
5bの上方にこのコンベアベルト5bと略直交するよう
に配置された磁選機ベルト6aを、磁選機用油圧モータ
13によって磁力発生手段(図示せず)まわりに駆動す
ることにより、磁力発生手段からの磁力を磁選機ベルト
6a越しに作用させて磁性物を磁選機ベルト6aに吸着
させた後コンベアベルト5bと略直交する方向に搬送
し、コンベア5の前記フレーム5aに設けたシュート5
cを介しコンベアベルト5bの側方に落下させるように
なっている。
【0051】前記の本体フレーム破砕機取付け部7Aの
長手方向後方側(図1、図2中右側)端部の上部には、
パワーユニット積載部材10aを介し、パワーユニット
10が搭載されている。
【0052】このパワーユニット10は、前記の左・右
走行用油圧モータ16,17、破砕装置用油圧モータ
9、コンベア用油圧モータ14、及び磁選機用油圧モー
タ13等の油圧アクチュエータへ圧油を吐出する第1〜
第3油圧ポンプ19A〜C(図示せず、後述の図3参
照)と、補助油圧ポンプ25(同)と、これら油圧ポン
プ19A〜C,25を駆動する原動機としてのエンジン
21(同)と、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエ
ータへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の
コントロールバルブ(同)を備えた制御弁装置20A〜
C(図示せず)などを内蔵している。
【0053】また、パワーユニット10の前方側(図1
及び図2中左側)には、操作者が搭乗する運転席18が
設けられており、操作者がこの運転席18に立つことに
より、破砕作業中において破砕装置2による破砕状況を
ある程度監視することができるようになっている。
【0054】ここで、上記破砕装置2、コンベア5、磁
選機6、及び走行体4は、この自走式破砕機に備えられ
る油圧駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成し
ている。以下、この油圧駆動装置の詳細構成を順を追っ
て説明する。
【0055】(a)全体構成 図3は、本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の一実施の形態の全体概略構成を表す油圧回路図
である。
【0056】この図3において、21は上記エンジン、
19A,19B,19Cはこのエンジン21によって駆
動される可変容量型の上記第1油圧ポンプ及び上記第2
油圧ポンプ並びに固定容量型の上記第3油圧ポンプ、2
5は同様にエンジン21によって駆動される固定容量型
のパイロットポンプ、9,11,13,16,17は第
1〜第3油圧ポンプ19A〜Cから吐出される圧油がそ
れぞれ供給される上記油圧モータ、20A,20B,2
0Cは前記第1〜第3油圧ポンプ19A〜Cからそれら
油圧モータ9,11,13,16,17に供給される圧
油の流れ(方向及び流量、若しくは流量のみ)を制御す
るコントロールバルブ26L,26R,27,28,2
9,30,31(詳細は後述)を内蔵する上記第1、第
2、第3制御弁装置、32a,33aは前記の運転席1
8に設けられ(図1参照)、第1制御弁装置20A内の
左走行用コントロールバルブ27(後述)及び第2制御
弁装置20B内の右走行用コントロールバルブ28(後
述)をそれぞれ切り換え操作するための左・右走行用操
作レバー、34は第1及び第2油圧ポンプ19A,19
Bの吐出流量を調整するポンプ制御手段、例えばレギュ
レータ装置、36は破砕機本体4(例えば前記の運転席
18内)に設けられ、破砕装置2、コンベア5、及び磁
選機6の始動・停止等を操作者が指示入力して操作する
ための操作盤である。
【0057】第1、第2、第3油圧ポンプ19A,19
B,19C及びパイロットポンプ25の吐出管路37
A,37B,37C及び39から分岐した管路37A
a,37Ba,37Ca及び39aには、リリーフ弁5
9A,59B,59C及び60がそれぞれ設けられてお
り、第1、第2、第3油圧ポンプ19A,19B,19
C及びパイロットポンプ25の吐出圧P1,P2,P3,
Ppの最大値を制限するためのリリーフ圧の値を、それ
ぞれに備えられたばね59Aa,59Ba,59Ca及
び60aの付勢力で設定するようになっている。
【0058】5つの油圧モータ9,11,13,16,
17は、前述のように、破砕装置2動作用の駆動力を発
生する上記破砕装置用油圧モータ9、コンベア5動作用
の駆動力を発生する上記コンベア用油圧モータ11、磁
選機6動作用の駆動力を発生する上記磁選機用油圧モー
タ13、及び左・右無限軌道履帯14への駆動力を発生
する上記左・右走行用油圧モータ16,17とから構成
されている。
【0059】(b)第1制御弁装置及び操作弁装置(走
行速度切換用ソレノイド制御弁を除く) 図4は、前記の第1制御弁装置20Aの詳細構成を表す
油圧回路図である。この図4において、破砕装置用油圧
モータ9に接続された第1破砕装置用コントロールバル
ブ26L及び左走行用油圧モータ16に接続された左走
行用コントロールバルブ27は、いずれも対応する油圧
モータ9,16への圧油の方向及び流量を制御可能な油
圧パイロット方式の3位置切換弁となっている。
【0060】このとき、これら左走行用コントロールバ
ルブ27及び第1破砕装置用コントロールバルブ26L
には第1油圧ポンプ19Aから吐出された圧油が導入さ
れ、この圧油を左走行用油圧モータ16及び破砕装置用
油圧モータ9へ供給するようになっている。これらコン
トロールバルブ27,26Lは、第1油圧ポンプ19A
の吐出管路37Aに接続されたセンターバイパスライン
22Aaを備えた第1弁グループ22Aにおいて、上流
側から、左走行用コントロールバルブ27、第1破砕装
置用コントロールバルブ26Lの順序で配置されてい
る。そしてこの第1弁グループ22Aは、2連の上記コ
ントロールバルブ27,26Lを含む1つのバルブブロ
ックとして構成されている。またセンターバイパスライ
ン22Aaの最下流側には、ポンプコントロールバルブ
38L(詳細は後述)が設けられている。
【0061】左走行用コントロールバルブ27は、パイ
ロットポンプ25で発生され前述の操作レバー32aを
備えた操作レバー装置32で所定圧力に減圧されたパイ
ロット圧により操作される。すなわち、操作レバー装置
32は、上記操作レバー32aとその操作量に応じたパ
イロット圧を出力する一対の減圧弁32b,32bとを
備えている。操作レバー装置32の操作レバー32aを
図3中a方向(又はその反対方向、以下対応関係同じ)
に操作すると、パイロット圧がパイロット管路40a
(又は40b)を介して左走行用コントロールバルブ2
7の駆動部27a(又は27b)に導かれ、これによっ
て左走行用コントロールバルブ27が図4中上側の切換
位置27A(又は下側の切換位置27B)に切り換えら
れ、第1油圧ポンプ19Aからの圧油が吐出管路37
A、センターバイパスライン22Aa、及び左走行用コ
ントロールバルブ27の切換位置27A(又は下側の切
換位置27B)を介して左走行用油圧モータ16に供給
され、左走行用油圧モータ16が順方向(又は逆方向)
に駆動される。
【0062】なお、操作レバー32aを図4に示す中立
位置にすると、左走行用コントロールバルブ27はばね
27c,27dの付勢力で図4に示す中立位置に復帰
し、左走行用油圧モータ16は停止する。
【0063】
【0064】図5は、上記操作弁装置23の詳細構成を
表す油圧回路図である。この図5において、39はパイ
ロットポンプ25の吐出管路であり、この吐出管路39
に対し、走行ロック用ソレノイド制御弁46、破砕装置
正転用ソレノイド制御弁48F、破砕装置逆転用ソレノ
イド制御弁48R、走行速度切換用ソレノイド制御弁4
9(後述)が互いにパラレルに接続されている。
【0065】上記走行ロック用ソレノイド制御弁46
は、操作弁装置23に内蔵されており、パイロットポン
プ25からのパイロット圧を操作レバー装置32に導く
パイロット導入管路44a,44bに配設され、コント
ローラ45(図3参照)からの駆動信号St(後述)で
切り換えられるようになっている。すなわち、この走行
ロック用ソレノイド制御弁46は、ソレノイド46aに
入力される駆動信号StがONになると図5中右側の連
通位置46Aに切り換えられ、パイロットポンプ25か
らのパイロット圧を導入管路44a,44bを介し操作
レバー装置32に導き、操作レバー32による左走行用
コントロールバルブ27の上記操作を可能とする。一
方、駆動信号StがOFFになると、走行ロック用ソレ
ノイド制御弁46はばね46bの復元力で図5中左側の
遮断位置46Bに復帰し、導入管路44aと導入管路4
4bとを遮断すると共に導入管路44bをタンク47へ
のタンクライン47aに連通させ、この導入管路44b
内の圧力をタンク圧とし、操作レバー装置32による左
走行用コントロールバルブ27の上記操作を不可能とす
るようになっている。
【0066】図4に戻り、第1破砕装置用コントロール
バルブ26Lは、パイロットポンプ25で発生され前記
操作弁装置23内の上記破砕装置正転用ソレノイド制御
弁48F及び上記破砕装置逆転用ソレノイド制御弁48
Rで所定圧力に減圧されたパイロット圧により操作され
る。
【0067】すなわち、図5に示した破砕装置正転用ソ
レノイド制御弁48F及び破砕装置逆転用ソレノイド制
御弁48Rは、コントローラ45からの駆動信号Scr
1,Scr2でそれぞれ駆動されるソレノイド48Fa,4
8Raが設けられており、第1破砕装置用コントロール
バルブ26Lはその駆動信号Scr1,Scr2の入力に応じ
て切り換えられるようになっている。
【0068】すなわち、駆動信号Scr1がONで駆動信
号Scr2がOFFになると、破砕装置正転用ソレノイド
制御弁48Fが図5中右側の連通位置48FAに切り換
えられるとともに破砕装置逆転用ソレノイド制御弁48
Rはばね48Rbの復元力で図5中左側の遮断位置48
RBに復帰する。これにより、パイロットポンプ25か
らのパイロット圧が導入管路50a,50bを介し第1
破砕装置用コントロールバルブ26Lの駆動部26La
に導かれ、また導入管路53a,53bはタンクライン
47aに連通されてタンク圧になり、これによって第1
破砕装置用コントロールバルブ26Lが図4中上側の切
換位置26LAに切り換えられる。これにより、第1油
圧ポンプ19Aからの圧油が吐出管路37A、センター
バイパスライン22Aa、及び第1破砕装置用コントロ
ールバルブ26Lの切換位置26LAを介して破砕装置
用油圧モータ9に供給され、破砕装置用油圧モータ9が
順方向に駆動される。
【0069】同様に、駆動信号Scr1がOFFで駆動信
号Scr2がONになると、破砕装置正転用ソレノイド制
御弁48Fがはばね48Fbの復元力で図5中左側の遮
断位置48FBに復帰するとともに破砕装置逆転用ソレ
ノイド制御弁48Rが図5中右側の連通位置48RAに
切り換えられる。これによって、パイロット圧が導入管
路53a,53bを介し第1破砕装置用コントロールバ
ルブ駆動部26Lbに導かれ、また導入管路50a,5
0bはタンク圧になり、第1破砕装置用コントロールバ
ルブ26Lが図4中下側の切換位置26LBに切り換え
られる。これにより、第1油圧ポンプ19Aからの圧油
がその切換位置26LBを介して破砕装置用油圧モータ
9に供給され、破砕装置用油圧モータ9が逆方向に駆動
される。
【0070】なお駆動信号Scr1,Scr2がともにOFF
になると、破砕装置正転用ソレノイド制御弁48F及び
破砕装置逆転用ソレノイド制御弁48Rはともにばね4
8Fb,48Rbの復元力で図5中左側の遮断位置48
RB,48FBに復帰し、第1破砕装置用コントロール
バルブ26Lはばね26Lc,26Ldの復元力で図4
に示す中立位置26LCに復帰して第1油圧ポンプ19
Aからの圧油は遮断され、破砕装置用油圧モータ9が停
止する。
【0071】なお、走行速度切換用ソレノイド用制御弁
49の詳細については、後述する。
【0072】前記のポンプコントロールバルブ38L
は、流量を圧力に変換する機能を備えるものであり、前
記のセンターバイパスライン22Aaとタンクライン4
7bとを絞り部分38Laaを介して接続・遮断可能な
ピストン38Laと、このピストン38Laの両端部を
付勢するばね38Lb,38Lcと、前記のパイロット
ポンプ25の吐出管路39にパイロット導入管路56a
(後述)、走行速度切換用ソレノイド制御弁49
(同)、及びパイロット導入管路56b(同)を介して
上流側が接続されてパイロット圧が導かれ、下流側がタ
ンクライン47cに接続され、かつ前記のばね38Lb
によってリリーフ圧が可変に設定される可変リリーフ弁
38Ldとを備えている。
【0073】このような構成により、ポンプコントロー
ルバルブ38Lは以下のように機能する。すなわち、上
述したように左走行用コントロールバルブ27及び第1
破砕装置用コントロールバルブ26Lはセンターバイパ
ス型の弁となっており、センターバイパスライン22A
aを流れる流量は、各コントロールバルブ27,26L
の操作量(すなわちスプールの切換ストローク量)によ
り変化する。各コントロールバルブ27,26Lの中立
時、すなわち第1油圧ポンプ19Aへ要求する各コント
ロールバルブ27,26Lの要求流量(言い換えれば左
走行用油圧モータ16及び破砕装置用油圧モータ9の要
求流量)が少ない場合には、第1油圧ポンプ19Aから
吐出される圧油のうちほとんどが余剰流量としてセンタ
ーバイパスライン22Aaを介してポンプコントロール
バルブ38Lに導入され、比較的大きな流量の圧油がピ
ストン38Laの絞り部分38Laaを介してタンクラ
イン47bへ導出される。これにより、ピストン38L
aは図4中右側に移動するので、ばね38Lbによるリ
リーフ弁38Ldの設定リリーフ圧が低くなり、管路5
6bから分岐して設けられ後述のネガティブ傾転制御用
の第1サーボ弁95へ至る管路81aに、比較的低い制
御圧力(ネガコン圧)Pc1を発生する。
【0074】逆に、各コントロールバルブ27,26L
が操作されて開状態となった場合、すなわち第1油圧ポ
ンプ19Aへ要求する要求流量が多い場合には、センタ
ーバイパスライン22Aaに流れる前記余剰流量は、油
圧モータ16,9側へ流れる流量分だけ減じられるた
め、ピストン絞り部分38Laaを介しタンクライン4
7bへ導出される圧油流量は比較的小さくなり、ピスト
ン38Laは図4中左側に移動してリリーフ弁38Ld
の設定リリーフ圧が高くなるので、管路81aの制御圧
力Pc1は高くなる。
【0075】本実施の形態では、後述するように、この
制御圧力(ネガコン圧)Pc1の変動に基づき、第1油圧
ポンプ19Aの斜軸19Aaの傾転角を制御するように
なっている(詳細は後述)。
【0076】(c)第2制御弁装置 図6は、前記の第2制御弁装置20Bの詳細構成を表す
油圧回路図である。この図6において、第2制御弁装置
20Bは前記第1制御弁装置20Aとほぼ同様の構造に
なっており、26Rは第2破砕装置用コントロールバル
ブ、28は右走行用コントロールバルブであり、それぞ
れ第2油圧ポンプ19Bから吐出された圧油を右走行用
油圧モータ16及び破砕装置用油圧モータ9へ供給する
ようになっている。これらコントロールバルブ28,2
6Rは、第2油圧ポンプ19Bの吐出管路37Bに接続
されたセンターバイパスライン22Baを備えた第2弁
グループ22Bにおいて上流側から右走行用コントロー
ルバルブ28、第2破砕装置用コントロールバルブ26
Rの順序で配置されている。この第2弁グループ22B
は、上記第1制御弁装置20Aの第1弁グループ22A
と同様、1つのバルブブロックとして構成されている。
しかもこのとき、右走行用コントロールバルブ28は、
第1弁グループ22Aの左走行用コントロールバルブ2
7と流量制御特性が同一の弁(例えば同一構造の弁)と
なっており、さらに第2破砕装置用コントロールバルブ
26Rは、第1弁グループ22Aの第1破砕装置用コン
トロールバルブ26Lと流量制御特性が同一の弁(例え
ば同一構造の弁)となっており、この結果、第2弁グル
ープ22Bを構成するバルブブロックと、第1弁グルー
プ22Aを構成するバルブブロックとが、互いに同一構
造となっている。またセンターバイパスライン22Ba
の最下流側には、前記ポンプコントロールバルブ38L
と同様の構造・機能を備えたポンプコントロールバルブ
38Rが設けられている。
【0077】右走行用コントロールバルブ28は、左走
行用コントロールバルブ27と同様に操作レバー装置3
3のパイロット圧により操作され、操作レバー33aを
図3中b方向(又はその反対方向、以下対応関係同じ)
に操作すると、パイロット圧がパイロット管路42a
(又は42b)を介して右走行用コントロールバルブ2
8の駆動部28a(又は28b)に導かれ、これによっ
て右走行用コントロールバルブ28が図6中上側の切換
位置28A(又は下側の切換位置28B)に切り換えら
れ、第2油圧ポンプ19Bからの圧油がその切換位置2
8A(又は下側の切換位置28B)を介して右走行用油
圧モータ17に供給され順方向(又は逆方向)に駆動さ
れる。操作レバー33aを図6に示す中立位置にする
と、右走行用コントロールバルブ28はばね28c,2
8dの付勢力で図6に示す中立位置に復帰し、右走行用
油圧モータ17は停止する。
【0078】なお、操作レバー装置33へのパイロット
圧は、上記操作レバー装置32同様、パイロットポンプ
25より走行ロック用ソレノイド制御弁46を介して供
給される。したがって、操作レバー装置32と同様、走
行ロック用ソレノイド制御弁46のソレノイド46aに
入力される駆動信号StがONになると操作レバー33
による右走行用コントロールバルブ28の上記操作が可
能となり、駆動信号StがOFFになると、操作レバー
装置33による右走行用コントロールバルブ28の上記
操作が不可能となる。
【0079】第2破砕装置用コントロールバルブ26R
は、上記第1破砕装置用コントロールバルブ26Lと同
様、パイロットポンプ25で発生され前記操作弁装置2
3内の上記破砕装置正転用ソレノイド制御弁48F及び
上記破砕装置逆転用ソレノイド制御弁48Rで所定圧力
に減圧されたパイロット圧により操作される。
【0080】すなわち、コントローラ45からの駆動信
号Scr1がONで駆動信号Scr2がOFFになると、パイ
ロットポンプ25からのパイロット圧が導入管路50
a,50bを介し第2破砕装置用コントロールバルブ2
6Rの駆動部26Raに導かれ、また導入管路53a,
53bはタンクライン47aに連通されてタンク圧にな
り、第2破砕装置用コントロールバルブ26Rが図6中
上側の切換位置26RAに切り換えられる。これによ
り、第2油圧ポンプ19Bからの圧油がその切換位置2
6RAを介して破砕装置用油圧モータ9に供給され、破
砕装置用油圧モータ9が順方向に駆動される。
【0081】同様に、駆動信号Scr1がOFFで駆動信
号Scr2がONになると、パイロット圧が導入管路53
a,53bを介し第2破砕装置用コントロールバルブ駆
動部26Rbに導かれ、また導入管路50a,50bは
タンク圧になり、第2破砕装置用コントロールバルブ2
6Rが図6中下側の切換位置26RBに切り換えられ、
第2油圧ポンプ19Bからの圧油がその切換位置26R
Bを介して破砕装置用油圧モータ9に供給され、破砕装
置用油圧モータ9が逆方向に駆動される。
【0082】駆動信号Scr1,Scr2がともにOFFにな
ると、第2破砕装置用コントロールバルブ26Rはばね
26Rc,26Rdの復元力で図6に示す中立位置26
RCに復帰して破砕装置用油圧モータ9が停止する。
【0083】以上の説明で分かるように、第1弁グルー
プ22Aの第1破砕装置用コントロールバルブ26Lと
第2破砕装置用コントロールバルブ26Rとは、ソレノ
イド制御弁48F,48Rへの駆動信号Scr1,Scr2に
応じて互いに同一の動作を行い、駆動信号Scr1がON
で駆動信号Scr2がOFFの場合には、第1油圧ポンプ
19A及び第2油圧ポンプ19Bからの圧油を合流させ
て破砕装置用油圧モータ9へと供給するようになってい
る。
【0084】前記のポンプコントロールバルブ38R
は、前述のポンプコントロールバルブ38Lと同様の構
成・機能を備えている。すなわち、第2油圧ポンプ19
Bへ要求する各コントロールバルブ28,26Rの要求
流量(言い換えれば右走行用油圧モータ17及び破砕装
置用油圧モータ9の要求流量)が少ない場合には、比較
的大きな流量の圧油がピストン38Raの絞り部分38
Raaを介してタンクライン47bへ導出され、ピスト
ン38Raが図6中左側に移動してばね38Rbによる
リリーフ弁38Rdの設定リリーフ圧が低くなり、管路
56cから分岐して設けられ後述のネガティブ傾転制御
用の第2サーボ弁96へ至る管路81bに、比較的低い
制御圧力(ネガコン圧)Pc2を発生する。各コントロー
ルバルブ28,26Rが操作され第2油圧ポンプ19B
への要求流量が多い場合には、ピストン38Raは図6
中右側に移動してリリーフ弁38Rdの設定リリーフ圧
が高くなり、管路81bの制御圧力Pc2は高くなる。そ
して、第1油圧ポンプ19Aと同様、第2油圧ポンプ1
9Bの斜軸19Baの傾転角がこの制御圧力(ネガコン
圧)Pc2の変動に基づき制御される(詳細は後述)。
【0085】(d)レギュレータ装置 図7は、前記のレギュレータ装置34の詳細構成を表す
油圧回路図である。この図7において、93,94は傾
転アクチュエータ、95,96は第1サーボ弁(第2サ
ーボ弁については後述の実施形態を参照)であり、これ
らのサーボ弁95,96によりパイロットポンプ25か
ら傾転アクチュエータ93,94に作用する圧油の圧力
を制御し、第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの斜
軸19Aa,19Baの傾転(すなわち押しのけ容積)
を制御するようになっている。傾転アクチュエータ9
3,94は、両端に大径の受圧部93a,94a及び小
径の受圧部93b,94bを有する作動ピストン93
c,94cと、受圧部93a,93b及び94a,94
bがそれぞれ位置する受圧室93d,93e及び94
d,94eとを備えている。そして、両受圧室93d,
93e及び94d,94eの圧力が互いに等しいとき
は、作動ピストン93c,94cは受圧面積の差によっ
て図7中右方向に移動し、これによって斜軸19Aa,
19Baの傾転は大きくなり、それぞれのポンプ吐出流
量が増大する。また、大径側の受圧室93d,94dの
圧力が低下すると、作動ピストン93c,94cは図7
中左方向に移動し、これによって斜軸19Aa,19B
aの傾転が小さくなりそれぞれのポンプ吐出流量が減少
するようになっている。なお、大径側の受圧室93d,
94dは第1サーボ弁95,96を介してパイロットポ
ンプ25の吐出管路39に連通する管路91に接続され
ており、小径側の受圧室93e,94eは直接管路91
に接続されている。
【0086】第1サーボ弁95,96はともにネガティ
ブ傾転制御用のサーボ弁であり、第1油圧ポンプ19A
に係る第1サーボ弁95は前述したようにポンプコント
ロールバルブ38Lからの制御圧力(ネガコン圧)Pc1
により駆動され、第2油圧ポンプ19Bに係る第1サー
ボ弁96は前述したようにポンプコントロールバルブ3
8Rからの制御圧力(ネガコン圧)Pc2により駆動され
り、これらは互いに同等の構造となっている。
【0087】すなわち、制御圧力PC1,PC2が高いとき
は弁体95a,96aが図7中右方向に移動し、パイロ
ットポンプ25からのパイロット圧PPを減圧せずに傾
転アクチュエータ93,94の受圧室93d,94dに
伝達し、これによって斜軸19Aa,19Baの傾転が
大きくなって第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの
吐出流量をそれぞれ増大させる。そして制御圧力PC1,
PC2が低下するにしたがって弁体95a,96aがばね
95b,96bの力で図7中左方向に移動し、パイロッ
トポンプ25からのパイロット圧PPを減圧して受圧室
93d,94dに伝達し、第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bの吐出流量を減少させるようになっている。
以上により、レギュレータ装置34の2つの第1サーボ
弁95,96では、前述したポンプコントロールバルブ
38L,38Rの機能と併せてコントロールバルブ26
L,27又はコントロールバルブ26R,28の要求流
量に応じた吐出流量が得られるよう、具体的にはセンタ
ーバイパスライン22Aa,22Baから流入しポンプ
コントロールバルブ38L,38Rを通過する流量が最
小となるように第1及び第2油圧ポンプ19A,19B
の斜軸19Aa,19Baの傾転(吐出流量)を制御す
る、いわゆるネガティブコントロールが実現される。
【0088】(e)走行切換用ソレノイド制御弁 次に、前述の走行速度切換用ソレノイド制御弁49につ
いて説明する。図5において、走行速度切換用ソレノイ
ド制御弁49は、コントローラ45からソレノイド49
aに入力される駆動信号SvがONになると図5中右側
の連通位置49Aに切り換えられ、パイロットポンプ2
5からのパイロット圧をパイロット導入管路56a及び
パイロット導入管路56b,56cを介し前記可変リリ
ーフ弁38Ld,38Rd(図4及び図6参照)に導
く。これにより、前述した各コントロールバルブの要求
流量の大小に応じた制御圧力Pc1,Pc2の発生を行うこ
とができ、この結果、前述したように、コントロールバ
ルブ26L,27の要求流量に応じた吐出流量が得られ
るよう第1油圧ポンプ19Aの斜軸19Aaの傾転を制
御するネガティブコントロールや、コントロールバルブ
26R,28の要求流量に応じた吐出流量が得られるよ
う第2油圧ポンプ19Bの斜軸19Baの傾転を制御す
るネガティブコントロールを実現することができる。
【0089】一方、駆動信号SvがOFFになると、走
行速度切換用ソレノイド制御弁49はばね49bの復元
力で図5中左側の遮断位置49Bに復帰し、パイロット
導入管路56aとパイロット導入管路56b,56cと
を遮断すると共にパイロット導入管路56b,56cを
前記タンクライン47aに連通させ、これら導入管路5
6b,56c内の圧力をタンク圧とする。これにより、
前述した各コントロールバルブの要求流量の大小に関係
なく、制御圧力Pc1,Pc2は常に前記タンク圧に等しく
なる。言い換えれば、前述したネガティブコントロール
を用いた、コントロールバルブの要求流量に応じた吐出
流量を得るためのポンプ傾転制御が無効となる。以上の
ような走行速度切換用ソレノイド制御弁49の機能の結
果、以下のような走行速度の切換制御が実現される。す
なわち、走行速度切換用ソレノイド制御弁49が連通位
置49Aの場合には、前述したように、第1及び第2油
圧ポンプ19A,19Bの斜軸19Aa,19Baの傾
転がネガティブコントロールにより制御されることか
ら、左・右走行用油圧モータ16,17以外は動作しな
い走行時においては、左走行用コントロールバルブ27
の要求流量に応じた吐出流量がネガティブコントロール
された第1油圧ポンプ19Aから吐出されるとともに、
右走行用コントロールバルブ28の要求流量に応じた吐
出流量がネガティブコントロールされた第2油圧ポンプ
19Bから吐出される。このとき、前述したように、左
・右走行用コントロールバルブ27,28の要求流量と
左・右走行用操作レバー32a,33aの操作量とは対
応しているから、左・右走行用操作レバー32a,33
aの操作量と左・右走行用油圧モータ16,17への供
給流量との関係は直線的な関係となる。すなわち、左・
右走行用操作レバー32a,33aの操作量が0のとき
はモータ供給流量はほぼ0であり、操作量が増加するに
つれて、供給流量はほぼ直線的に増大し、操作量が最大
値になるとモータ供給流量はポンプ吐出流量最大値とな
る。
【0090】一方、走行速度切換用ソレノイド制御弁4
9が遮断位置49Bの場合には、前述のようにパイロッ
ト導入管路56b,56c内の圧力をタンク圧とするの
で、各コントロールバルブの要求流量の大小に関係な
く、制御圧力Pc1,Pc2は常にタンク圧となる(言い換
えれば、上記連通位置49Aの場合における制御圧力の
最大値に比べて制御圧力の最大値が低減される)。この
結果、第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吐出流
量は常に最小値となる(言い換えれば、上記連通位置4
9Aの場合に比べてポンプ最大吐出流量が低減され
る)。このようにして、前述したネガティブコントロー
ルを用いた、コントロールバルブの要求流量に応じた吐
出流量を得るためのポンプ傾転制御が解除される。
【0091】これにより、左・右走行用油圧モータ1
6,17以外は動作しない走行時においては、左・右走
行用コントロールバルブ27,28の要求流量(すなわ
ち左・右走行用操作レバー32a,33aの操作量)に
関係なく、第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bから
は最小流量が吐出され、その流量のうち左・右走行用コ
ントロールバルブ27,28の開度に応じた部分のみが
左・右走行用油圧モータ16,17への供給流量とな
る。すなわち、左・右走行用操作レバー32a,33a
の操作量と左・右走行用油圧モータ16,17への供給
流量との関係は、上記連通位置49Aの場合のよりも傾
きの小さな直線となり、操作量が0のときはモータ供給
流量は0であり、操作量が増加するにつれて供給流量は
ほぼ直線的に増大し、操作量が最大値(バルブ全開状
態)になるとモータ供給流量はポンプ吐出流量最小値と
なる。
【0092】(f)第3制御弁装置 図8は、前記の第3制御弁装置20Cの詳細構成を表す
油圧回路図である。この図8において、30は前記コン
ベア用油圧モータ11に接続されたコンベア用コントロ
ールバルブ、31は前記磁選機用油圧モータ13に接続
された磁選機用コントロールバルブ、29は分流弁であ
る。
【0093】前記分流弁29は、詳細な構造説明を省略
するが、圧力補償機能を内蔵したこの種のものとして公
知の分流弁であり、コンベア用油圧モータ11や磁選機
用油圧モータ13の負荷圧力の如何にかかわらず、常に
(コンベア用油圧モータ11への供給圧油量):(磁選
機用油圧モータ13への供給圧油量)=2:1となるよ
うに、第3油圧ポンプ19Cからの圧油を分配供給する
ようになっている。
【0094】前記コンベア用コントロールバルブ30
は、ソレノイド駆動部30aを備えた電磁切換弁であ
る。ソレノイド駆動部30aには、コントローラ45か
らの駆動信号Sconで駆動されるソレノイドが設けられ
ており、コンベア用コントロールバルブ30はその駆動
信号Sconの入力に応じて切り換えられるようになって
いる。すなわち、駆動信号Sconがコンベア5を動作さ
せるON信号になると、コンベア用コントロールバルブ
30が図8中右側の切換位置30Aに切り換えられる。
これにより、吐出管路37C及び分流弁29を介し導か
れた第3油圧ポンプ19Cからの圧油は、切換位置30
Aから供給管路41aを経て、コンベア用油圧モータ1
1に供給され、この油圧モータ11が駆動される。この
ときの戻り油は、排出管路41bを経てタンク47へと
戻る。駆動信号Sconがコンベア5の停止に対応するO
FF信号になると、コンベア用コントロールバルブ30
はばね30bの付勢力で図8に示す遮断位置30Bに復
帰し、コンベア用油圧モータ11は停止する。
【0095】磁選機用コントロールバルブ31は、上記
コンベア用コントロールバルブ30同様、そのソレノイ
ド駆動部31aにコントローラ45からの駆動信号Sm
で駆動されるソレノイドが設けられる。駆動信号Smが
磁選機6を動作させるON信号になると、磁選機用コン
トロールバルブ31は図8中右側の連通位置31Aに切
り換えられ、第3油圧ポンプ19Cからの圧油が、分流
弁29、磁選機用コントロールバルブ切換位置31A、
及び供給管路43aを介し磁選機用油圧モータ13に供
給されて駆動され、戻り油は排出管路43bを介しタン
ク47へ戻る。駆動信号Smが磁選機6の停止に対応す
るOFF信号になると、磁選機用コントロールバルブ3
1はばね31bの付勢力で図8に示す遮断位置31Bに
復帰し、磁選機用油圧モータ13は停止する。
【0096】なお、上記したコンベア用油圧モータ11
及び磁選機用油圧モータ13への圧油の供給に関し、回
路保護等の観点から、供給管路41a,43aと排出管
路41b,43bとの間を接続する管路51a,52a
に、それぞれリリーフ弁51b,52bが設けられてい
る。
【0097】(g)操作盤 図3に戻り、前記の操作盤36には、破砕装置2を起動
・停止させるためのシュレッダ起動・停止スイッチ36
aと、破砕装置2の動作方向を正転又は逆転方向のいず
れかに選択するためのシュレッダ正転・逆転選択ダイヤ
ル36bと、コンベア5を起動・停止させるためのコン
ベア起動・停止スイッチ36cと、磁選機6を起動・停
止させるための磁選機起動・停止スイッチ36dと、走
行操作を行う走行モード及び破砕作業を行う破砕モード
のいずれか一方を選択するためのモード選択スイッチ3
6eと、走行速度の通常モード又は微速モードを選択す
るための走行モード選択スイッチ36fとを備えてい
る。
【0098】操作者が上記操作盤36の各種スイッチ及
びダイヤルの操作を行うと、その操作信号が前記のコン
トローラ45に入力される。コントローラ45は、操作
盤36からの操作信号に基づき、前述したコンベア用コ
ントロールバルブ30、磁選機用コントロールバルブ3
1、走行ロック用ソレノイド制御弁46、破砕装置正転
用ソレノイド制御弁48F、破砕装置逆転用ソレノイド
制御弁48R、走行速度切換用ソレノイド制御弁49の
ソレノイド駆動部30a、ソレノイド駆動部31a、ソ
レノイド46a、ソレノイド48Fa、ソレノイド48
Ra、ソレノイド49aへの前記の駆動信号Scon,S
m,St,Scr1,Scr2,Svを生成し、対応するソレノ
イドにそれらを出力するようになっている。すなわち、
操作盤36のモード選択スイッチ36eで「走行モー
ド」が選択された場合には、走行ロック用ソレノイド制
御弁46の駆動信号StをONにして走行ロック用ソレ
ノイド制御弁46を図5中右側の連通位置46Aに切り
換え、操作レバー32a,33aによる走行用コントロ
ールバルブ27,28の操作を可能とする。操作盤36
のモード選択スイッチ36eで「破砕モード」が選択さ
れた場合には、走行ロック用ソレノイド制御弁46の駆
動信号StをOFFにして図5中左側の遮断位置46B
に復帰させ、操作レバー32a,33aによる走行用コ
ントロールバルブ27,28の操作を不可能とする。ま
た、操作盤36のシュレッダ正転・逆転選択ダイヤル3
6bで「正転」(又は「逆転」、以下、対応関係同じ)
が選択された状態でシュレッダ起動・停止スイッチ36
aが「起動」側へ押された場合、破砕装置正転用ソレノ
イド制御弁48Fのソレノイド48Fa(又は破砕装置
逆転用ソレノイド制御弁48Rのソレノイド48Ra)
への駆動信号Scr1(又は駆動信号Scr2)をONにする
とともに破砕装置逆転用ソレノイド制御弁48Rのソレ
ノイド48Ra(又は破砕装置正転用ソレノイド制御弁
48Fのソレノイド48Fa)への駆動信号Scr2(又
は駆動信号Scr1)をOFFにし、第1及び第2破砕装
置用コントロールバルブ26L,26Rを図4及び図6
中上側の切換位置26LA,26RA(又は下側の切換
位置26LB,26RB)に切り換え、第1及び第2油
圧ポンプ19A,19Bからの圧油を合流させて破砕装
置用油圧モータ9に供給して駆動し、破砕装置2を正転
方向(又は逆転方向)に起動する。その後、シュレッダ
起動・停止スイッチ36aが「停止」側へ押された場
合、上記駆動信号Scr1,Scr2をともにOFFにして第
1及び第2破砕装置用コントロールバルブ26L,26
Rを図4及び図6に示す中立位置に復帰させ、破砕装置
用油圧モータ9を停止し、破砕装置2を停止させる。ま
た、操作盤36のコンベア起動・停止スイッチ36cが
「起動」側へ押された場合、コンベア用コントロールバ
ルブ30のソレノイド駆動部30aへの駆動信号Scon
をONにして図8中右側の連通位置30Aに切り換え、
第3油圧ポンプ19Cからの圧油をコンベア用油圧モー
タ11に供給して駆動し、コンベア5を起動する。その
後、操作盤36のコンベア起動・停止スイッチ36cが
「停止」側へ押されると、コンベア用コントロールバル
ブ30のソレノイド駆動部30aへの駆動信号Sconを
OFFにして図8に示す遮断位置30Bに復帰させ、コ
ンベア用油圧モータ11を停止し、コンベア5を停止さ
せる。同様に、磁選機起動・停止スイッチ36dが「起
動」側へ押された場合、磁選機用コントロールバルブ3
1を図8中右側の連通位置31Aに切り換え、磁選機用
油圧モータ13を駆動して磁選機6を起動し、磁選機起
動・停止スイッチ36dが「停止」側へ押されると、磁
選機用コントロールバルブ31を遮断位置に復帰させ、
磁選機6を停止させる。また、走行モード選択スイッチ
36fで「通常モード」が選択された場合には、走行速
度切換用ソレノイド制御弁49の駆動信号SvをONに
して走行速度切換用ソレノイド制御弁49を図5中右側
の連通位置49Aに切り換え、前述のように左・右走行
用コントロールバルブ27,28の要求流量(左・右走
行用操作レバー32a,33aの操作量)に応じたポン
プ吐出流量の制御を可能とする。走行モード選択スイッ
チ36fで「微速モード」が選択された場合には、走行
速度切換用ソレノイド制御弁49の駆動信号SvをOF
Fにして図5中左側の遮断位置49Bに復帰させ、前述
のように左・右走行用コントロールバルブ27,28の
要求流量に応じたポンプ吐出流量の制御を中止し、第1
及び第2油圧ポンプ19A,19Bのポンプ吐出流量を
一定値とする。
【0099】以上において、破砕装置2が、特許請求の
範囲各項記載のリサイクル原料(この例では被破砕物)
を導入して所定の処理を行いリサイクル製品(この例で
は破砕物製品)とする処理装置を構成し、コンベア5及
び磁選機6が、それぞれ処理装置による処理作業に関連
する作業を行う補助機械を構成する。
【0100】また、破砕装置用油圧モータ9が処理装置
を駆動する処理装置用油圧モータを構成し、コンベア用
油圧モータ11及び磁選機用油圧モータ13がそれぞれ
補助機械用油圧アクチュエータを構成する。
【0101】さらに、第1破砕装置用コントロールバル
ブ26Lは第1油圧ポンプの吐出管路に接続された第1
処理装置用コントロールバルブを構成し、第2破砕装置
用コントロールバルブ26Rが第2油圧ポンプの吐出管
路に接続された第2処理装置用コントロールバルブを構
成し、さらにこれら2つが所定の処理動作時(この例で
は破砕作業時)に第1及び第2油圧ポンプからの圧油を
合流させて処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
制御弁手段を構成し、コンベア用コントロールバルブ3
0と磁選機用コントロールバルブ31とが、所定の処理
動作時に第3油圧ポンプからの圧油を少なくとも1つの
補助機械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制
御弁手段を構成する。
【0102】次に、上記構成の本実施の形態に係る自走
式破砕機の動作を以下に説明する。
【0103】(I)破砕作業時 上記構成の自走式破砕機において、破砕作業時には、操
作者は、操作盤36のモード選択スイッチ36eで「破
砕モード」を選択して走行操作を不可能にした後、シュ
レッダ正転・逆転選択ダイヤル36bで「正転」を選択
しつつ、磁選機起動・停止スイッチ36d、コンベア起
動・停止スイッチ36c、シュレッダ起動・停止スイッ
チ36aを順次「起動」側へ押す。
【0104】上記の操作により、コントローラ45から
磁選機用コントロールバルブ31のソレノイド駆動部3
1aへの駆動信号SmがONになって磁選機用コントロ
ールバルブ31が図8中右側の連通位置31Aに切り換
えられ、またコントローラ45からコンベア用コントロ
ールバルブ30のソレノイド駆動部30aへの駆動信号
SconがONになってコンベア用コントロールバルブ3
0が図8中右側の連通位置30Aに切り換えられる。さ
らに、コントローラ45から第1及び第2破砕装置用コ
ントロールバルブ26L,26Rのソレノイド駆動部2
6La,26Raへの駆動信号Scr1がONになるとと
もにソレノイド駆動部26Lb,26Rbへの駆動信号
Scr2がOFFになり、第1及び第2破砕装置用コント
ロールバルブ26L,26Rが図4及び図6中上側の切
換位置26LA,26RAに切り換えられる。
【0105】これにより、第3油圧ポンプ19Cからの
圧油が磁選機用油圧モータ13及びコンベア用油圧モー
タ11に供給され、磁選機6及びコンベア5が起動され
る一方、第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bからの
圧油が合流して破砕装置用油圧モータ9に供給され破砕
装置2が正転方向に起動される。
【0106】そして、例えば油圧ショベルのバケットで
ホッパ1に被破砕物を投入すると、その投入された被破
砕物が破砕装置2へと導かれ、破砕装置2で所定の大き
さに破砕される。破砕された破砕物は、破砕装置2下部
の空間からコンベア5上に落下して運搬され、その運搬
途中で磁選機6によって破砕物に混入した磁性物(例え
ばコンクリートの建設廃材に混入している鉄筋片等)が
取り除かれ、大きさがほぼ揃えられて、最終的に自走式
破砕機の後部(図1中右端部)から搬出される。
【0107】(II)自力走行時 例えば稼働現場内において自走式破砕機を平地走行させ
る場合は、操作者は、操作盤36のモード選択スイッチ
36eで「走行モード」を選択するとともに、走行モー
ド選択スイッチ36fで「通常モード」を選択し、運転
席18に搭乗して操作レバー32a,33aを前方に操
作する。これにより、左・右走行用コントロールバルブ
27,28が図4及び図6中上方の切換位置27A,2
8Aに切り換えられ、第1及び第2油圧ポンプ19A,
19Bからの圧油が左・右走行用油圧モータ16,17
に供給され、これらが順方向に駆動され、自走式破砕機
の両側の無限軌道履帯8が順方向に駆動されて走行体4
が前方へ走行する。
【0108】このとき、走行モード選択スイッチ36g
で「通常モード」を選択していることから走行速度切換
用ソレノイド制御弁49が連通位置49Aとなり、前述
したように、左・右走行用操作レバー32a,33aの
操作量に応じた吐出流量が第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bから吐出されるとともに、その操作量に応じ
て左・右走行用コントロールバルブ27,28の開度が
大きくなる。これにより、操作者が走行用操作レバー3
2a,33aを比較的大きな操作量で操作することで高
速走行が可能となるので、可動現場内において素早く所
望の位置へ移動することができ、稼働率の向上等を図る
ことができる。
【0109】なお、例えば稼動現場に向かうためにトレ
ーラーに積載するためにトレーラー荷台上へ向かって自
走する場合は、操作者は、操作盤36のモード選択スイ
ッチ36eで「走行モード」を選択するとともに、走行
モード選択スイッチ36fで「微速モード」を選択し、
運転席18に搭乗して操作レバー32a,33aを前方
にに操作する。このとき、走行モード選択スイッチ36
eで「微速モード」を選択していることから走行速度切
換用ソレノイド制御弁49が遮断位置49Bとなり、前
述したように、左・右走行用操作レバー32a,33a
の操作量に関係なく常時ポンプ最小吐出流量が第1及び
第2油圧ポンプ19A,19Bから吐出される。これに
より、操作者が走行用操作レバー32a,33aを比較
的小さな操作量で操作することで超低速走行(微速走
行)が可能となる。また、左・右走行用操作レバー32
a,33aの操作量の増加に対し比較的低い割合で左・
右走行用油圧モータ16,17の供給流量を増加させる
ので、操作量の変化量に対する速度変化を小さくするこ
とができ、自走速度の精密な制御が可能となる。以上説
明したような構成及び動作である本発明の一実施の形態
による自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置によ
れば、以下のような効果を得られる。
【0110】(1)作業効率向上効果 本実施の形態の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動
装置においては、上述したように、破砕動作時には、第
1及び第2油圧ポンプ19A,19Bから吐出された圧
油をそれぞれの吐出管路37A,37Bから第1及び第
2破砕装置用コントロールバルブ26L,26Rを介
し、互いに合流させて破砕装置用油圧モータ9へ供給し
駆動する。また走行動作時には、第1油圧ポンプ19A
から吐出された圧油を、その吐出管路37Aから左走行
用コントロールバルブ27を介し左走行用油圧モータ1
6へ供給して駆動するとともに、第2油圧ポンプ19B
から吐出された圧油を、その吐出管路から右走行用コン
トロールバルブ28を介し右走行用油圧モータ17へ供
給して駆動する。
【0111】このように、コンベア5、磁選機6といっ
た補助機械側と比べて非常に負荷が大きい破砕装置2側
の油圧回路を、同様に比較的負荷が大きい走行側と共通
化して独立した回路として構成するとともに、補助機械
5,6側には別途第3油圧ポンプ19Cから圧油を供給
することにより、破砕装置2側と補助機械5,6側とを
完全に切り離した油圧回路としている。これにより、共
通の油圧源から破砕装置側と補助機械側の両方に圧油を
分配供給する従来技術のように補助機械側に圧力損失を
発生させることなく、破砕装置2側と補助機械5,6側
に圧油供給を確保できる。したがって、補助機械5,6
側の動力損失を低減できるので、エネルギ効率を向上で
きると共に破砕装置2側への投入馬力を増大でき、破砕
作業効率を向上することができる。また燃費の向上も図
れる。
【0112】また、自走式破砕機では、油圧ショベル等
の建設機械と異なり、基本的に走行しながらの作業は行
わず、また要求される走行速度も極めて小さい。これに
より、通常の使用態様であれば、左・右走行用油圧モー
タに投入される馬力の合計と、破砕装置用油圧モータに
投入される馬力とが、比較的同程度の値となる。したが
って、本実施の形態のように、第1及び第2油圧ポンプ
19A,19Bからの圧油を走行動作時にはそれぞれ左
・右走行用油圧モータ16,17へ供給し、破砕動作時
には合流させて破砕装置用油圧モータ9へ供給するの
は、自走式破砕機の特性上、最も有効でかつ無駄の少な
い回路構成であり、これによってもエネルギ効率を向上
できる効果がある。
【0113】(2)蛇行防止効果 本実施の形態では、走行動作時に第1油圧ポンプ19A
からの圧油が左走行用油圧モータ16へ、第2油圧ポン
プ19Bからの圧油が右走行用油圧モータ17へ供給さ
れることから、共通の油圧源から左走行用油圧モータと
右走行用油圧モータの両方に圧油を分配供給する従来技
術に比べて左・右の回路独立性を確保でき、走行時の蛇
行を防止でき直進走行性を向上できる効果もある。
【0114】(3)破砕装置用コントロールバルブによ
る効果 本実施の形態では、破砕動作時に第1及び第2油圧ポン
プ19A,19Bからの圧油を合流させて破砕用油圧モ
ータ9に供給するに際し、第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bの圧油を第1及び第2破砕装置用コントロー
ルバルブ26L,26Rを介した後に合流させ、破砕装
置用油圧モータ9へ供給する。すなわち、合流前に2つ
のバルブを用いて圧油の流れの制御を行っている。これ
により、例えば第1及び第2油圧ポンプ19A,19B
からの圧油を合流させた後に1つの大型の破砕装置用コ
ントロールバルブを設けて制御する場合よりも、バルブ
1つあたりの通過流量を低減できるので、バルブにおけ
る圧力損失をより小さくできる。また、大型バルブを使
用する必要がなくなり、コストダウンを図れる。しかも
このとき、第1及び第2破砕装置用コントロールバルブ
26L,26Rとして同一特性のバルブを2つ使用する
ことで、さらにコストダウンを図れる。さらにこのと
き、第1破砕装置用コントロールバルブ26L+左走行
用コントロールバルブ27よりなるバルブブロックと、
第2破砕装置用コントロールバルブ26R+右走行用コ
ントロールバルブ28よりなるバルブブロックを左・右
で共通化して構成することにより、さらにコストダウン
を図れる。
【0115】(4)微速走行時の圧力損失低減効果 本実施の形態によれば、上述したように、第1及び第2
油圧ポンプ19A,19Bのポンプ吐出流量を増減し左
・右走行用油圧モータ16,17への供給流量自体を増
減することで、高速走行及び微速走行の両方を可能とす
る。これにより、微速走行時には、第1及び第2油圧ポ
ンプ19A,19B→左・右走行用コントロールバルブ
27,28→左・右走行用油圧モータ16,17という
一連の圧油供給経路の流量が小さくなるので、左・右走
行用コントロールバルブ27,28の通過流量も小さく
することができる。これにより、少なくとも、微速走行
時にも高速走行時と同一の大流量が供給されることにな
る場合に比べれば左・右走行用コントロールバルブ2
7,28で発生する圧力損失を低減することができ、そ
の分油圧ポンプ19A,19Bを駆動するエンジン21
に必要な馬力を低減できる。この結果、エンジン21の
燃料消費量を低減できるので、稼働時間を長くでき、生
産性を向上できる効果がある。
【0116】(5)破砕装置側ポンプのネガティブコン
トロールによる省エネルギ効果 本実施の形態においては、ポンプコントロールバルブ3
8L,38R及びレギュレータ装置34の第1サーボ弁
95,96等を介したネガティブコントロールを行い、
これによって、センターバイパスライン22Aa,22
Baの下流側に流れる圧油の流量が小さくなるにつれて
第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吐出流量を増
加させ、破砕作業中には第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bからの吐出流量を破砕装置用油圧モータ9を
駆動するために必要な最小限の流量となるように制御す
る。したがって、必要以上に無駄に第1及び第2油圧ポ
ンプ19A,19Bの吐出流量が増大してエンジン21
の馬力を浪費することがなくなるので、さらに省エネル
ギ化を図ることができる。
【0117】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、ポンプコントロールバルブ38L,38Rを用いて
第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの斜軸19A
a,19Baの傾転制御(ネガティブコントロール)を
行ったが、本発明の本質的な効果である上記効果(1)
(2)を得る限りにおいては、必ずしもこのような配置
である必要はなく、例えば第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bは固定容量式のポンプであってもよい。この
場合でも、補助機械側に圧力損失を発生させることな
く、破砕装置2側と補助機械5,6側に圧油供給を確保
できるので、前述の破砕作業効率向上効果を得ることが
でき、また回路の独立性に基づく蛇行防止効果も得るこ
とができる。
【0118】また、上記本発明の一実施の形態において
は、第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの圧油を第
1及び第2破砕装置用コントロールバルブ26L,26
Rを介した後に合流させ、破砕装置用油圧モータ9へ供
給したが、本発明の本質的な効果である上記効果(1)
(2)を得る限りにおいては、必ずしもこのような配置
である必要もなく、例えばセンターバイパスライン22
Aaのうち左走行用コントロールバルブ27の下流側と
センターバイパスライン22Baのうち右走行用コント
ロールバルブ28の下流側とを互いに合流させ、その合
流させた後に1つの破砕装置用コントロールバルブを設
けて破砕装置用油圧モータ9への圧油の流れを制御する
ようにしても良い。
【0119】さらに、上記本発明の一実施の形態におい
ては、走行速度切換用ソレノイド制御弁49を用いて高
速走行と微速走行の両方を可能としたが、本発明の本質
的な効果である上記効果(1)(2)を得る限りにおい
ては、必ずしもこのような機能を備える必要はなく、高
速・微速の切換はできなくてもよいことは言うまでもな
い。
【0120】次に、本発明の油圧駆動装置の他の実施の
形態を説明する。本実施の形態も、本発明を、自走式リ
サイクル製品生産機としての自走式破砕機に適用した場
合の実施の形態である。各図において、上記本発明の油
圧駆動装置の一実施の形態と同等の部分には同一の符号
を付し、適宜、説明を省略する。
【0121】図9は、本発明の自走式リサイクル製品生
産機の油圧駆動装置の他の実施の形態の全体概略構成を
表す油圧回路図である。
【0122】この図9において、20A′,20B′,
20C′は前記コントロールバルブ26L,26R,2
7,28,29,30,31を内蔵する上記本発明の一
実施の形態の第1、第2、第3制御弁装置20A、20
B、20Cにそれぞれ相当する第1、第2、第3制御弁
装置、23′は上記本発明の一実施の形態の前記操作弁
装置23に相当する操作弁装置、34′は上記本発明の
一実施の形態の前記レギュレータ装置に相当する第1及
び第2油圧ポンプ19A,19Bの吐出流量を調整する
ポンプ制御手段としてのレギュレータ装置である。な
お、第3油圧ポンプ19Cは可変容量型の油圧ポンプと
なっている(詳細は後述)。
【0123】図10は、前記の第1制御弁装置20A′
の詳細構成を表す油圧回路図である。この図10におい
て、図4に示した上記本発明の一実施の形態の第1制御
弁装置20Aと異なる点は、ポンプコントロールバルブ
38Lが省略されセンターバイパスライン22Aaの最
下流側に直接タンクライン47bが接続されている(後
述のように第1油圧ポンプ19Aのネガティブコントロ
ールは行わない)ことと、左走行用コントロールバルブ
27にパイロット圧を導く操作レバー装置32が省略さ
れ、操作弁装置23′の左走行前進用ソレノイド制御弁
72(後述)及び左走行後進用ソレノイド制御弁73
(後述)からのパイロット圧によって切換制御されるこ
とである。なお、上記本発明の一実施の形態と同様、第
1弁グループ22A′は、2連の上記コントロールバル
ブ27,26Lを含む1つのバルブブロックとして構成
されている。
【0124】図11は、前記の第2制御弁装置21A′
の詳細構成を表す油圧回路図である。この図11におい
て、図6に示した上記本発明の一実施の形態の第2制御
弁装置20Bと異なる点は、ポンプコントロールバルブ
38Rが省略されセンターバイパスライン22Baの最
下流側に直接タンクライン47bが接続されている(後
述のように第2油圧ポンプ19Bのネガティブコントロ
ールは行わない)ことと、右走行用コントロールバルブ
28にパイロット圧を導く操作レバー装置33が省略さ
れ、操作弁装置23′の右走行前進用ソレノイド制御弁
74(後述)及び右走行後進用ソレノイド制御弁75
(後述)からのパイロット圧によって切換制御されるこ
とである。なお、上記本発明の一実施の形態と同様、こ
の第2弁グループ22B′は1つのバルブブロックとし
て構成されており、第2弁グループ22B′を構成する
バルブブロックと、第1弁グループ22A′を構成する
バルブブロックとが、互いに同一構造となっている。
【0125】図12は、上記操作弁装置23′の詳細構
成を表す油圧回路図である。この図12において、前記
パイロットポンプ25の前記吐出管路39に対し、前記
破砕装置正転用ソレノイド制御弁48F、破砕装置逆転
用ソレノイド制御弁48Rに加え、さらに上記左走行前
進用ソレノイド制御弁72、上記左走行後進用ソレノイ
ド制御弁73、右走行前進用ソレノイド制御弁74、右
走行後進用ソレノイド制御弁75、コンベア用ソレノイ
ド制御弁61、磁選機用ソレノイド制御弁62が互いに
パラレルに接続されている。
【0126】前記左走行前進用ソレノイド制御弁72
は、コントローラ45′からソレノイド72aに入力さ
れる駆動信号Stl1がONになると図10中右側の連通
位置72Aに切り換えられ、パイロットポンプ25から
のパイロット圧が導入管路87a,87bを介し左走行
用コントロールバルブ27の駆動部27aに導かれ、こ
れによって左走行用コントロールバルブ27が図10中
上側の切換位置27Aに切り換えられ、第1油圧ポンプ
19Aからの圧油が吐出管路37A、センターバイパス
ライン22Aa、及び左走行用コントロールバルブ27
の切換位置27Aを介して左走行用油圧モータ16に供
給され、左走行用油圧モータ16が順方向に駆動され
る。一方、上記駆動信号Stl1がOFFになると、左走
行前進用ソレノイド制御弁72はばね72bの復元力で
図11中左側の遮断位置72Bに復帰し、導入管路87
aと導入管路87bとを遮断すると共に導入管路87b
をタンク47へのタンクライン47aに連通させ、この
導入管路87b内の圧力をタンク圧とする。
【0127】前記左走行後進用ソレノイド制御弁73
は、上記同様、コントローラ45′からソレノイド73
aに入力される駆動信号Stl2がONになると連通位置
73Aに切り換えられ、パイロット圧が導入管路88
a,88bを介し左走行用コントロールバルブ27の駆
動部27bに導かれ、これによって左走行用コントロー
ルバルブ27が図10中下側の切換位置27Bに切り換
えられ、第1油圧ポンプ19Aからの圧油が切換位置2
7Bを介して左走行用油圧モータ16に供給され、左走
行用油圧モータ16が逆方向に駆動される。上記駆動信
号Stl2がOFFになると、左走行後進用ソレノイド制
御弁73はばね73bの復元力で遮断位置73Bに復帰
し、導入管路88b内の圧力をタンク圧とする。
【0128】前記右走行前進用ソレノイド制御弁74
は、上記同様、コントローラ45′からソレノイド74
aに入力される駆動信号Str1がONになると連通位置
74Aに切り換えられ、パイロット圧が導入管路89
a,89bを介し右走行用コントロールバルブ28の駆
動部28aに導かれ、これによって右走行用コントロー
ルバルブ28が図11中上側の切換位置28Aに切り換
えられ、第2油圧ポンプ19bからの圧油が切換位置2
8Aを介して右走行用油圧モータ17に供給され、順方
向に駆動される。上記駆動信号Str1がOFFになる
と、右走行前進用ソレノイド制御弁74はばね74bの
復元力で遮断位置74Bに復帰し、導入管路89b内の
圧力をタンク圧とする。
【0129】前記右走行後進用ソレノイド制御弁75
は、上記同様、コントローラ45′からソレノイド75
aに入力される駆動信号Str2がONになると連通位置
75Aに切り換えられ、パイロット圧が導入管路90
a,90bを介し右走行用コントロールバルブ28の駆
動部28bに導かれ、これによって右走行用コントロー
ルバルブ28が図11中下側の切換位置28Bに切り換
えられ、第2油圧ポンプ19bからの圧油が切換位置2
8Bを介して右走行用油圧モータ17に供給され、逆方
向に駆動される。上記駆動信号Str2がOFFになる
と、右走行後進用ソレノイド制御弁75はばね75bの
復元力で遮断位置75Bに復帰し、導入管路90b内の
圧力をタンク圧とする。
【0130】なお、コンベア用ソレノイド制御弁61、
磁選機用ソレノイド制御弁62の詳細構成については後
述する。
【0131】図13は、前記の第3制御弁装置20C′
の詳細構成を表す油圧回路図である。この図13におい
て、30′はコンベア用コントロールバルブ、31′は
磁選機用コントロールバルブであり、それぞれ上記本発
明の一実施の形態におけるコンベア用コントロールバル
ブ30及び磁選機用コントロールバルブ31に対応して
いる。
【0132】これらコントロールバルブ30′,31′
は、第3油圧ポンプ19Cの吐出管路37Cに接続され
たセンターライン65に対し、上流側から、磁選機用コ
ントロールバルブ31′、コンベア用コントロールバル
ブ30′の順序で配置されている。なお、センターライ
ン65は、最下流側のコンベア用コントロールバルブ3
0′の下流側で閉止されている。
【0133】コンベア用コントロールバルブ30′は、
駆動部30′aを備えた油圧パイロット式の切換弁であ
り、前述の操作弁装置23′に備えられたコンベア用ソ
レノイド制御弁61からのパイロット圧に応じて切り換
えられるようになっている。
【0134】すなわち、図12において、前記コンベア
用ソレノイド制御弁61は、コントローラ45′からソ
レノイド61aに入力される駆動信号SconがONにな
ると連通位置61Aに切り換えられ、パイロット圧が導
入管路78a,78bを介しコンベア用コントロールバ
ルブ30′の駆動部30′aに導かれ、これによってコ
ンベア用コントロールバルブ30′が図13中上側の連
通位置30′Aに切り換えられる。これにより、吐出管
路37C及びセンターライン65を介し導かれた第3油
圧ポンプ19Cからの圧油は、切換位置30′Aに備え
られた絞り手段30′Aaから、これに接続する管路5
4b、この管路54bに設けられた圧力制御弁54(詳
細は後述)、切換位置30′Aに備えられたポート3
0′Ab、及びこのポート30′Abに接続する供給管
路55を経て、コンベア用油圧モータ11に供給され、
この油圧モータ11が駆動される。
【0135】前記コンベア用ソレノイド制御弁61のソ
レノイド61aへの駆動信号SconがOFFになると、
コンベア用ソレノイド制御弁61はばね61bの復元力
で遮断位置61Bに復帰し、導入管路78b内の圧力を
タンク圧とする。これにより、コンベア用コントロール
バルブ30′はばね30′bの付勢力で図13に示す遮
断位置30′Bに復帰し、コンベア用油圧モータ11は
停止する。
【0136】磁選機用コントロールバルブ31′は、上
記同様、前述の操作弁装置23′に備えられた磁選機用
ソレノイド制御弁62からのパイロット圧に応じて切り
換えられる。すなわち、図12において、前記磁選機用
ソレノイド制御弁62は、コントローラ45′からソレ
ノイド62aに入力される駆動信号SmがONになると
連通位置62Aに切り換えられ、パイロット圧が導入管
路79a,79bを介し駆動部31′aに導かれ、図1
3中上側の連通位置31′Aに切り換えられる。これに
より、第3油圧ポンプ19Cからの圧油は、切換位置3
1′Aに備えられた絞り手段31′Aaから、管路57
b、圧力制御弁57(詳細は後述)、ポート31′A
b、供給管路58を経て、磁選機用油圧モータ13に供
給され駆動される。前記駆動信号SmがOFFになる
と、磁選機用ソレノイド制御弁62はばね62bの復元
力で遮断位置62Bに復帰し、導入管路79b内の圧力
をタンク圧とする。これにより、磁選機用コントロール
バルブ31′はばね31′bの付勢力で遮断位置31′
Bに復帰し、磁選機用油圧モータ13は停止する。
【0137】なお、上記したコンベア用油圧モータ11
及び磁選機用油圧モータ13への圧油の供給に関し、本
実施の形態では、回路保護等の観点から、供給管路5
5,58とタンクライン47bとの間を接続する管路6
3a,64aに、それぞれリリーフ弁63,64が設け
られている。
【0138】ここで、前述した管路54b,57bに設
けた圧力制御弁54,57に係わる機能について説明す
る。コンベア用コントロールバルブ30′の切換位置3
0′Aの前記ポート30′Ab、及び磁選機用コントロ
ールバルブ31′の切換位置31′Aのポート31′A
bには、それぞれ、対応するコンベア用油圧モータ1
1、磁選機用油圧モータ13の負荷圧力をそれぞれ検出
するための負荷検出ポート30′Ac、負荷検出ポート
31′Acが連通されている。このとき、負荷検出ポー
ト30′Acは負荷検出管路66に接続しており、負荷
検出ポート31′Acは負荷検出管路67に接続してい
る。
【0139】ここで、コンベア用油圧モータ11の負荷
圧力が導かれる前記負荷検出管路66と、磁選機用油圧
モータ13の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路67
とは、シャトル弁70を介して最大負荷検出管路71a
に接続され、シャトル弁70で選択された高圧側の負荷
圧力が最大負荷圧力として最大負荷検出管路71aに導
かれるようになっている。
【0140】そして、この最大負荷検出管路71aに導
かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路71aに接続
する管路71b,71cを介して、対応する前記圧力制
御弁54,57の一方側にそれぞれ伝達される。このと
き、圧力制御弁54,57の他方側には前記の管路54
b,57b内の圧力、すなわち絞り手段30′Aa,3
1′Aaの下流側圧力が導かれている。
【0141】以上により、圧力制御弁54,57は、コ
ントロールバルブ30′,31′の絞り手段30′A
a,31′Aaの下流側圧力と、コンベア用油圧モータ
11及び磁選機用油圧モータ13のうちの最大負荷圧力
との差圧に応答して作動し、各油圧モータ11,13の
負荷圧力の変化にかかわらず、前記の差圧を一定値に保
持するようになっている。すなわち、絞り手段30′A
a,31′Aaの下流側圧力を、前記の最大負荷圧力よ
りもばね54a,57aによる設定圧分だけ高くするよ
うになっている。
【0142】一方、第3油圧ポンプ19Cの吐出管路3
7Cから分岐したブリードオフ管路76には、ばね77
aを備えたリリーフ弁(アンロード弁)77が設けられ
ている。このリリーフ弁77の一方側には、最大負荷検
出管路71a、これに接続する管路71c,71d,7
1eを介し最大負荷圧力が導かれており、またリリーフ
弁77の他方側にはポート77bを介しブリードオフ管
路76内の圧力が導かれている。これにより、リリーフ
弁77は、管路76及びセンターライン65内の圧力
を、前記の最大負荷圧力よりもばね77aによる設定圧
分だけ高くするようになっている。すなわち、リリーフ
弁77は、管路76及びセンターライン65内の圧力
が、最大負荷圧が導かれる管路71e内の圧力にばね7
7aのばね力分が加算された圧力になったときに、管路
76の圧油をポンプコントロールバルブ82(後述)を
介してタンク47へと導くようになっている。以上の結
果、第3油圧ポンプ19Cの吐出圧力が最大負荷圧より
もばね77aによる設定圧分だけ高くなるロードセンシ
ング制御が実現される。
【0143】そして、以上説明した、圧力制御弁54,
57による絞り手段30′Aa,31′Aaの下流側圧
力と最大負荷圧力との間の制御、及びリリーフ弁77に
よるブリードオフ管路76内の圧力と最大負荷圧力との
間の制御により、絞り手段30′Aa,31′Aaの前
後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととなる。
これにより、各油圧モータ11,13の負荷圧力の変化
にかかわらず、コントロールバルブ30′,31′の開
度に応じた流量の圧油を対応する油圧モータに供給でき
るようになっている。
【0144】ここで、ブリードオフ管路76のリリーフ
弁77より下流側には、上記本発明の一実施の形態のポ
ンプコントロールバルブ38L,38Rと同様の流量−
圧力変換機能をもつポンプコントロールバルブ82が設
けられており、絞り部分82aaを備えたピストン82
aと、このピストン82aの両端部を付勢するばね82
b,82cと、前記のパイロットポンプ25の吐出管路
39にパイロット導入管路68を介して上流側が接続さ
れてパイロット圧が導かれ、下流側がタンクライン47
dに接続され、かつ前記のばね82bによってリリーフ
圧が可変に設定される可変リリーフ弁82dとを備えて
いる。
【0145】このような構成により、破砕作業時におい
て、ポンプコントロールバルブ82は以下のように機能
する。すなわち、上述したようにセンターライン65の
最下流側端は閉止されているため、センターライン65
を流れる圧油の圧力は、コンベア用コントロールバルブ
30′、磁選機用コントロールバルブ31′の操作量
(すなわちスプールの切換ストローク量)により変化す
る。各コントロールバルブ30′,31′の中立時、す
なわち第3油圧ポンプ19Cへ要求する各コントロール
バルブ30′,31′の要求流量(言い換えれば各油圧
モータ11,13の要求流量)が少ない場合には、第3
油圧ポンプ19Cから吐出される圧油はほとんど供給管
路55,58に導入されないため、余剰流量としてリリ
ーフ弁77から下流側へ導出され、ポンプコントロール
バルブ82に導入される。これにより、比較的大きな流
量の圧油がピストン82aの絞り部分82aaを介して
タンクライン47dへ導出されるので、ピストン82a
は図13中右側に移動してばね82bによるリリーフ弁
82dの設定リリーフ圧が低くなり、管路68から分岐
して設けられ後述の第3油圧ポンプネガティブ傾転制御
用のレギュレータ83へ至る管路84(図9も参照)
に、比較的低い制御圧力(ネガコン圧)Pc3を発生す
る。
【0146】逆に、各コントロールバルブが操作されて
開状態となった場合、すなわち第3油圧ポンプ19Cへ
の要求流量が多い場合には、ブリードオフ管路76に流
れる前記余剰流量が油圧モータ11,13側へ流れる流
量分だけ減じられるため、ピストン絞り部分82aaを
介しタンクライン47dへ導出される圧油流量は比較的
小さくなり、ピストン82aは図13中左側に移動して
リリーフ弁82dの設定リリーフ圧が高くなるので、管
路84のネガコン圧Pc3は高くなる。本実施の形態で
は、後述するように、このネガコン圧Pc3の変動に基づ
き、第3油圧ポンプ19Cの斜軸19Caの傾転角を制
御するようになっている(詳細は後述)。
【0147】なお、最大負荷圧が導かれる管路71dと
タンクライン47bとの間にはリリーフ弁85が設けら
れ、管路71a〜e内の最大圧力をばね85aの設定圧
以下に制限し、回路保護を図るようになっている。すな
わち、このリリーフ弁85と前記リリーフ弁77とでシ
ステムリリーフ弁を構成しており、管路71a〜e内の
圧力がばね85aで設定された圧力より大きくなると、
リリーフ弁85の作用により管路71a〜e内の圧力が
タンク圧に下がり、これによって前述のリリーフ弁77
が作動しリリーフ状態となるようになっている。
【0148】図9に戻り、レギュレータ83は、管路8
4を介し油室83aに導入される制御圧力PC3が高いと
きはピストン83bがばね83cの付勢力に抗して図9
中左方向に移動し、これによって第3油圧ポンプ19C
の斜軸19Caの傾転が大きくなって第3油圧ポンプ1
9Cの吐出流量を増大させる。そして制御圧力PC3が低
下するにしたがってピストン83bがばね83cの力で
図9中右方向に移動し、第3油圧ポンプ19Cの吐出流
量を減少させるようになっている。以上により、レギュ
レータ83では、前述したポンプコントロールバルブ8
2の機能と併せてコントロールバルブ30′,31′の
要求流量に応じた吐出流量が得られるよう、具体的には
ポンプコントロールバルブ82を通過する流量が最小と
なるように第3油圧ポンプ19Cの斜軸19Caの傾転
(吐出流量)を制御する、いわゆるネガティブコントロ
ールが実現される。
【0149】図14は、前記のレギュレータ装置34′
の詳細構造を表す油圧回路図である。本実施の形態で
は、上記本発明の一実施の形態と異なり、このレギュレ
ータ装置34′で第1及び第2油圧ポンプのネガティブ
コントロールを行うのではなく、第3油圧ポンプとの間
で全馬力制御を行う。
【0150】図14において、97は第2サーボ弁であ
る。また第1油圧ポンプ19Aの斜軸19Aaと第2油
圧ポンプ19Bの斜軸19Baとは連結されており、そ
の傾転が同じ角度で変化するようになっている。
【0151】前記第2サーボ弁97は馬力制御(入力ト
ルク制限制御)用のサーボ弁であり、第1、第2、第3
油圧ポンプ19A,19B,19Cの吐出圧P1,P2,
P3により作動する弁であり、それら吐出圧P1,P2,
P3が、第1、第2、第3油圧ポンプ19A,19B,
19Cの吐出管路37A,37B,37Cからそれぞれ
分岐して設けられた吐出圧検出管路100,101,1
02を介し、操作駆動部97aの受圧室97b,97
c,97dにそれぞれ導かれるようになっている。
【0152】すなわち、第1、第2、第3油圧ポンプ1
9A,19B,19Cの吐出圧力の和P1+P2+P3に
よって操作駆動部97a,97b,97cに作用する力
がばね97d,97eで設定されるばね力によって弁体
97fに作用する力より小さいときは、弁体97fは図
14中右方向に移動し、パイロットポンプ25から吐出
管路39及び管路92を介し導かれたパイロット圧PP
を減圧せずに傾転アクチュエータ93の受圧室93dに
伝達し、これによって第1及び第2油圧ポンプ19A,
19Bの斜軸19Aa,19Baの傾転を大きくして吐
出流量を大きくする。
【0153】そして、第1〜第3油圧ポンプ19A〜C
の吐出圧力の和P1+P2+P3による力がばね97eの
ばね力設定値による力よりも大きくなるにしたがって弁
体97fが図14中左方向に移動し、パイロットポンプ
25から導かれたパイロット圧PPを減圧して受圧室9
3dに伝達し、これによって第1及び第2油圧ポンプ1
9A,19Bの吐出流量を減少させるようになってい
る。
【0154】以上により、第1、第2、第3油圧ポンプ
19A,19B,19Cの吐出圧力P1,P2,P3が上
昇するに従って第1及び第2油圧ポンプ19A,19B
の吐出流量の最大値が小さく制限され、第1及び第2油
圧ポンプ19A,19Bの入力トルクの合計をエンジン
21の出力トルク以下に制限するように第1及び第2油
圧ポンプ19A,19Bの斜軸19Aa,19Baの傾
転が制御されるいわゆる入力トルク制限制御(馬力制
御)が実現される。このとき、さらに詳細には、第1油
圧ポンプ19Aの吐出圧P1、第2油圧ポンプ19Bの
吐出圧P2、第3油圧ポンプ19Cの吐出圧P3の和に応
じて第1及び第2油圧ポンプ19A,19の入力トルク
の合計をエンジン21の出力トルク以下に制限する(言
い換えれば第3油圧ポンプ19Cの吸収トルクが大きく
なるほど第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吸収
トルクを小さくするように、第1及び第2油圧ポンプ1
9A,19Bの吐出流量を制御する)いわゆる全馬力制
御が実現される。
【0155】図15は、上記本発明の一実施の形態の操
作盤36に相当する、本実施の形態の操作盤36′の詳
細構成を表す正面図である。この図15において、3
6′a1は破砕装置2を正転方向に起動させるためのシ
ュレッダ正転起動スイッチ、36′a2は破砕装置2を
逆転方向に起動させるためのシュレッダ逆転起動スイッ
チ、36′bは破砕装置2を停止させるためのシュレッ
ダ停止スイッチ、36′c1はコンベア5を起動させる
ためのコンベア起動スイッチ、36′c2はコンベア5
を停止させるためのコンベア停止スイッチ、36′d1
は磁選機6を起動させるための磁選機起動スイッチ、3
6′d2は磁選機6を停止させるための磁選機停止スイ
ッチ、36′g1は左走行用油圧モータ16を前進駆動
するための左走行前進スイッチ、36′g2は左走行用
油圧モータ16を後進駆動するための左走行後進スイッ
チ、36′g3は右走行用油圧モータ17を前進駆動す
るための右走行前進スイッチ、36′g4は右走行用油
圧モータ17を後進駆動するための右走行後進スイッ
チ、36hは自走式破砕機の操作をこの操作盤36′、
あるいはこの操作盤36′にケーブルを介して接続され
たペンダント36′A、若しくは操作盤36′に対し公
知の無線システムを介し信号の授受が可能なリモコン3
6′Bのうちいずれで行うかを選択する操作選択スイッ
チである。
【0156】操作者が上記操作盤36′の各種スイッチ
及びダイヤルの操作を行うと、その操作信号が前記のコ
ントローラ45′に入力される。コントローラ45′
は、操作盤36′からの操作信号に基づき、前述したコ
ンベア用コントロールバルブ30、磁選機用コントロー
ルバルブ31、破砕装置正転用ソレノイド制御弁48
F、破砕装置逆転用ソレノイド制御弁48R、左走行前
進用ソレノイド制御弁72、左走行後進用ソレノイド制
御弁73、右走行前進用ソレノイド制御弁74、右走行
後進用ソレノイド制御弁75のソレノイド駆動部30
a、ソレノイド駆動部31a、ソレノイド48Fa、ソ
レノイド48Ra、ソレノイド72a、ソレノイド73
a、ソレノイド74a、ソレノイド75aへの前記の駆
動信号Scon,Sm,Scr1,Scr2,Stl1,Stl2,Str
1,Str2を生成し、対応するソレノイドにそれらを出力
するようになっている。すなわち、操作盤36′のシュ
レッダ正転起動スイッチ36′a1(又はシュレッダ逆
転起動スイッチ36′a2)が押された場合、破砕装置
正転用ソレノイド制御弁48Fのソレノイド48Fa
(又は破砕装置逆転用ソレノイド制御弁48Rのソレノ
イド48Ra)への駆動信号Scr1(又は駆動信号Scr
2)をONにするとともに破砕装置逆転用ソレノイド制
御弁48Rのソレノイド48Ra(又は破砕装置正転用
ソレノイド制御弁48Fのソレノイド48Fa)への駆
動信号Scr2(又は駆動信号Scr1)をOFFにし、第1
及び第2破砕装置用コントロールバルブ26L,26R
を切換位置26LA,26RA(又は切換位置26L
B,26RB)に切り換え、第1及び第2油圧ポンプ1
9A,19Bからの圧油を合流させて破砕装置用油圧モ
ータ9に供給して駆動し、破砕装置2を正転方向(又は
逆転方向)に起動する。その後、シュレッダ停止スイッ
チ36′bが押された場合、上記駆動信号Scr1,Scr2
をともにOFFにして第1及び第2破砕装置用コントロ
ールバルブ26L,26Rを中立位置に復帰させ、破砕
装置用油圧モータ9を停止し、破砕装置2を停止させ
る。また、操作盤36′のコンベア起動スイッチ36′
c1が押された場合、コンベア用ソレノイド制御弁61
のソレノイド61aへの駆動信号SconをONにし、コ
ンベア用コントロールバルブ30′を連通位置30′A
に切り換え、第3油圧ポンプ19Cからの圧油をコンベ
ア用油圧モータ11に供給して駆動し、コンベア5を起
動する。その後、操作盤36′のコンベア停止スイッチ
36′c2が押されると、コンベア用ソレノイド制御弁
61のソレノイド61aへの駆動信号SconをOFFに
し、コンベア用コントロールバルブ30′を遮断位置3
0′Bに復帰させ、コンベア用油圧モータ11を停止
し、コンベア5を停止させる。同様に、磁選機起動スイ
ッチ36′d1が押された場合、磁選機用ソレノイド制
御弁62のソレノイド62aへの駆動信号SmをONに
し、磁選機用コントロールバルブ31′を連通位置3
1′Aに切り換え、磁選機用油圧モータ13を駆動して
磁選機6を起動し、磁選機停止スイッチ36′d2が押
されると、磁選機用コントロールバルブ31′を遮断位
置31′Bに復帰させ、磁選機6を停止させる。また、
操作盤36′の左走行前進スイッチ36′g1(又は左
走行後進スイッチ36′g2)が押された場合、その押
されている間だけ、左走行前進用ソレノイド制御弁72
のソレノイド72aへの駆動信号Stl1(又は左走行後
進用ソレノイド制御弁73のソレノイド73aへの駆動
信号Stl2)をONにし、左走行用コントロールバルブ
27を切換位置27A(又は切換位置27B)に切り換
え、第1油圧ポンプ19Aからの圧油を左走行用油圧モ
ータ16に供給して順方向(又は逆方向)に起動する。
その後、左走行前進スイッチ36′g1(又は左走行後
進スイッチ36′g2)から手を離すと、左走行前進用
ソレノイド制御弁72のソレノイド72aへの駆動信号
Stl1(又は左走行後進用ソレノイド制御弁73のソレ
ノイド73aへの駆動信号Stl2)をOFFにし、左走
行用コントロールバルブ27を中立位置に復帰させ、左
走行用油圧モータ16を停止させる。
【0157】同様に、操作盤36′の右走行前進スイッ
チ36′g3(又は右走行後進スイッチ36′g4)が押
された場合、その押されている間だけ、右走行前進用ソ
レノイド制御弁74のソレノイド74aへの駆動信号S
tr1(又は右走行後進用ソレノイド制御弁75のソレノ
イド75aへの駆動信号Str2)をONにし、右走行用
コントロールバルブ28を切換位置28A(又は切換位
置28B)に切り換え、第2油圧ポンプ19Bからの圧
油を右走行用油圧モータ17に供給して順方向(又は逆
方向)に起動する。その後、手を離すと、右走行前進用
ソレノイド制御弁74への駆動信号Str1(又は右走行
後進用ソレノイド制御弁75への駆動信号Str2)をO
FFにし、右走行用コントロールバルブ28を中立位置
に復帰させ、右走行用油圧モータ17を停止させる。
【0158】なお、前述のペンダント36′A及びリモ
コン36′Bは、上記操作盤36′に設けた各スイッチ
等のうち少なくとも一部と同等の機能のものを設け、そ
れらから適宜操作可能とすれば足りるので、ここでは詳
細な説明は省略する。またペンダント36′A及びリモ
コン36′Bは操作盤35′へ信号を送信するのでな
く、直接コントローラ45′へ信号を送信するようにし
てもよいことは言うまでもない。
【0159】以上において、コンベア用コントロールバ
ルブ30′及び磁選機用コントロールバルブ31′はそ
れぞれ、特許請求の範囲各項記載の、第3油圧ポンプか
ら各補助機械用油圧アクチュエータへ供給する圧油の流
れをそれぞれ制御する補助機械用コントロールバルブを
構成し、吐出圧検出管路102が、第3油圧ポンプの吐
出圧を検出する吐出圧検出手段を構成する。
【0160】また、レギュレータ装置34′が、吐出圧
検出手段の検出結果に応じて、第1及び第2油圧ポンプ
の吐出流量をそれぞれ制御する第1及び第2ポンプ制御
手段を構成し、レギュレータ83が、少なくとも1つの
補助機械用油圧アクチュエータの要求流量に応じて、第
3油圧ポンプの吐出流量を制御する第3ポンプ制御手段
を構成する。
【0161】さらに、管路66,67,69,71a〜
e及びシャトル弁68,70が、補助機械用油圧アクチ
ュエータの負荷圧力のうち最大である最大負荷圧力を検
出する最大負荷圧検出手段を構成し、圧力制御弁54,
57が補助機械用コントロールバルブの下流側圧力と最
大負荷圧力との差圧を一定に保持する圧力制御弁を構成
し、リリーフ弁(アンロード弁)77が、第3油圧ポン
プの吐出圧と最大負荷圧力との差圧を一定に保持するた
めのLS差圧保持手段を構成し、これら3つが、複数の
補助機械用コントロールバルブの前後差圧をそれぞれ一
定に保持する複数の圧力補償手段を構成する。
【0162】以上のように構成した本実施の形態によれ
ば、上記本発明の一実施の形態の上記(1)〜(5)の
効果のうち、破砕装置2側と補助機械5,6側とを完全
に切り離した油圧回路とすることによる前述の(1)作
業効率向上効果(2)蛇行防止効果、及び(3)破砕装
置用コントロールバルブ26L,26Rによるコストダ
ウン効果、(4)微速走行時の圧力損失低減効果を得ら
れる。
【0163】またこれに加え、以下のような効果も得ら
れる。 (6)全馬力制御による破砕作業効率向上効果 上述したように、本実施の形態では、レギュレータ装置
34′で、第3油圧ポンプ19Cの吐出圧P3の検出結
果に応じ、第3油圧ポンプ19Cの吸収トルクが大きく
なるほど第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吸収
トルクを小さくするように第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bの吐出流量をそれぞれ制御するいわゆる全馬
力制御を行う。これにより、第3油圧ポンプ19C側
(すなわち補助機械5,6側)があまり馬力を必要とし
ていない場合には、その分を破砕装置2側に投入できる
ので、さらに破砕作業効率を向上することができる。
【0164】このことを、図16を用いてさらに詳細に
説明する。図16は、第1及び第2油圧ポンプ19A,
19B共通のP−Q線図であり、横軸に第1及び第2油
圧ポンプ19A,19Bの吐出圧P1,P2、縦軸に第1
及び第2油圧ポンプの最大吐出流量Q1max,Q2maxをと
って表している。
【0165】図16において、破砕作業にて、破砕装置
2、コンベア5、磁選機6がフル稼業状態であり、第
1、第2、第3油圧ポンプ19A,19B,19Cの吸
収トルクが最も大きい場合に許容される(エンジン21
のエンストが防止される)第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bの最大吐出流量が、一転鎖線の特性線アで表
されることとなる。ここで、比較例として、図9〜図1
4に示した本実施の形態の油圧回路において、管路10
2及び油室97dを省略し、レギュレータ装置34′で
は、第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吐出圧P
1,P2のみに基づいて第1及び第2油圧ポンプ19A,
19Bの吐出流量を制御する構造を考える。
【0166】この比較例においては、第1及び第2油圧
ポンプ19A,19Bと、第3油圧ポンプ19Cとは、
それぞれ別個独立してレギュレータ装置34′及びレギ
ュレータ83によって制御されることとなる。このた
め、エンジン21のエンストを防止するためには、第1
及び第2油圧ポンプ19A,19Bにおける最大吸収ト
ルクは、そのときの実際の第3油圧ポンプ19Cの動作
状態に関係なく、エンジン21の全馬力から第3油圧ポ
ンプ19Cにおける最大吸収トルクを予め差し引いた分
の範囲内に常に収まらなければならない(但し便宜的に
パイロットポンプ25の吸収トルク(吸収馬力)を除外
して考える)。したがって、この比較例においては、破
砕作業中、コンベア5及び磁選機6の負荷が軽くなり第
3油圧ポンプ19Cの吸収トルクが小さくなった場合で
あっても、引き続き第1及び第2油圧ポンプ19A,1
9Bの最大吐出流量は一転鎖線アの特性に制限されたま
まとなる。
【0167】これに対して、上記本発明の他の実施の形
態においては、上述したように、第3油圧ポンプ19C
の吐出圧P3に応じた全馬力制御により第1及び第2油
圧ポンプ19A,19Bの吐出流量をそれぞれ制御する
ため、例えば第3油圧ポンプ19C側(すなわち補助機
械5,6側)の必要馬力がほとんどゼロの場合には、そ
の分を破砕装置2側に投入でき、第1及び第2油圧ポン
プ19A,19Bの最大吐出流量を図16中実線イで示
すような特性とすることができる。この場合、図16中
に示す一転鎖線アと実線イとの間の斜線領域は、前述の
フル稼働状態にてコンベア5及び磁選機6が消費してい
た馬力の約1/2に相当することとなり、その馬力がな
くなった分を、第1及び第2油圧ポンプ19A,19B
に分配することができる。すなわち、高負荷で必要馬力
の大きい破砕装置用油圧モータ9により多くの馬力を割
り振るようにしてエンジン21の馬力を有効に活用で
き、破砕作業効率を大きく向上することができる。
【0168】(7)補助機械側回路の圧力補償及びロー
ドセンシングによる動作性確保 破砕作業時には、前述したように、第3油圧ポンプ19
Cからの圧油は、コンベア用コントロールバルブ30′
及び磁選機用コントロールバルブ31′を介しコンベア
用油圧モータ11及び磁選機用油圧モータ13に供給さ
れるため、それらへの圧油の分配を適正に行う必要があ
る。本実施の形態においては、前述のようにして、上記
補助機械用油圧アクチュエータ11,13に供給される
圧油の流量をそれぞれ制御する各コントロールバルブ3
0′,31′の絞り手段30′Aa,31′Aaの前後
差圧を一定値に保持する。そしてこのとき、管路71a
〜d及びリリーフ弁(アンロード弁)77等を介したロ
ードセンシング制御を行い、これによって、第3油圧ポ
ンプ19Cの吐出圧P3は、コンベア用油圧モータ11
及び磁選機用油圧モータ13からなる補助機械用油圧ア
クチュエータの最大負荷圧力より一定値だけ高くなるよ
うに常に保持される。以上により、各油圧モータ11,
13の負荷の大小に関係なく、絞り手段30′Aa,3
1′Aaの開度(すなわちコントロールバルブ30′,
31′のスプールの切換ストローク量)に応じた量の圧
油を適正かつ確実に各油圧モータ11,13に分配可能
となり、コンベア5及び磁選機6の各補助機械を確実に
動作させることができる。
【0169】(8)補助機械側ポンプのネガティブコン
トロールによる省エネルギ効果 本実施の形態においては、ポンプコントロールバルブ8
2及びレギュレータ83等を介したネガティブコントロ
ールを行い、これによって、管路76に流れる圧油の流
量が小さくなるにつれて第3油圧ポンプ19Cの吐出流
量を増加させ、第3油圧ポンプ19Cからの吐出流量を
補助機械用油圧アクチュエータ11,13を駆動するた
めに必要な最小限の流量となるように制御する。したが
って、必要以上に無駄に第3油圧ポンプ19Cの吐出流
量が増大してエンジン21の馬力を浪費することがなく
なるので、さらに省エネルギ化・燃費の向上を図ること
ができる。
【0170】なお、上記本発明の他の実施の形態では、
図15に示すように操作盤36′に各種スイッチの形で
操作手段、選択手段等を設けているが、その形態はこれ
に限られない。それらのうち少なくとも一部、例えば左
走行前進スイッチ36′g1、左走行後進スイッチ3
6′g2、右走行前進スイッチ36′g3、右走行後進ス
イッチ36′g4は、レバー型の操作手段(ポテンショ
メータを備えた公知のいわゆる電気レバー方式)として
もよいことは言うまでもない。
【0171】また、上記本発明の他の実施の形態では、
管路66,67,69,71aa〜d及びシャトル弁7
0で補助機械用油圧アクチュエータ11,13の最大負
荷圧力を検出する一方、圧力制御弁54,57で、絞り
手段30′Aa,31′Aaの下流側圧力と最大負荷圧
力との差圧を一定に保持し、さらにアンロード弁77で
第3油圧ポンプ19Cの吐出圧P3と上記最大負荷圧力
との差圧を一定に保持し、これらによって絞り手段3
0′Aa,31′Aaの前後差圧をそれぞれ一定に保持
し、確実な分配機能を得るようにしたが、これに限られ
るものではない。例えば、単に絞り手段30′Aa,3
1′Aaの前後差圧がそれぞれ両端に導かれる圧力補償
弁を設け、そのばねの設定圧によって上記前後差圧を一
定に保持するようにしてもよい。また、上記において、
アンロード弁77を用いて第3油圧ポンプ19Cの吐出
圧P3と上記最大負荷圧力との差圧を一定に保持するこ
とによりロードセンシング制御を行ったが、これにも限
られない。すなわち、第3油圧ポンプ19Cの吐出圧P
3を例えば圧力センサ等で検出しておき、また上記最大
負荷圧力も圧力センサ等で検出しておき、両方の検出結
果をロードセンシング用コントローラに入力してそれら
の差圧を演算し、その演算結果に応じて、その差圧が一
定に保持されるように、第3油圧ポンプ19Cの傾転角
を制御してもよい。
【0172】さらに、上記本発明の他の実施の形態で
は、第3油圧ポンプ19Cを可変容量型とするとともに
レギュレータ83を用いてその斜軸19Caの傾転をネ
ガティブコントロールしたが、これに限られない。すな
わち例えば、コンベア5の単独動作時、コンベア5及び
磁選機6の複合動作時等、いくつかの補助機械5,6側
の動作パターンを想定しそれぞれに対応する第3油圧ポ
ンプ19Cの斜軸19Caの傾転を予め定めておき、実
際の動作時にその動作パターンを操作者が入力しこれに
応じて傾転を切換制御するようにしても良い。この場合
でも、第3油圧ポンプ19Cを固定容量方式とする場合
に比べれば、補助機械5,6の動作態様、動作速度等に
応じて、第3油圧ポンプ19Cの容量を、余剰となる圧
油量が比較的小さくなるように切り換え・変化させるこ
とができる分、第3油圧ポンプ19Cに係わるエネルギ
効率を向上でき、燃費の向上を図れる。また、上記
(1)〜(4)、上記(6)、上記(7)の効果を得る
ことができることは言うまでもない。
【0173】次に、本発明の油圧駆動装置のさらに他の
実施の形態を説明する。本実施の形態も、本発明を、自
走式リサイクル製品生産機としての自走式破砕機に適用
した場合の実施の形態である。各図において、上記本発
明の油圧駆動装置の一実施の形態及び他の実施の形態と
同等の部分には同一の符号を付し、適宜、説明を省略す
る。
【0174】図17は、本発明の自走式リサイクル製品
生産機の油圧駆動装置のさらに他の実施の形態の全体概
略構成を表す油圧回路図である。
【0175】この図17において、20A″,20B″
は前記コントロールバルブ26L,26R,27,2
8,29,30,31を内蔵する第1、第2制御弁装
置、23″は操作弁装置、34″はレギュレータ装置で
ある。本実施の形態では、第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bに対し、上記本発明の一実施の形態で行った
ネガティブコントロールと上記本発明の他の実施の形態
で行った第3油圧ポンプ19Cの吐出圧P3に基づく全
馬力制御との両方を行う。
【0176】図18は、前記の第1制御弁装置20A″
の詳細構成を表す油圧回路図である。この図18におい
て、この第1制御弁装置20A″は、図4に示した上記
本発明の一実施の形態の第1制御弁装置20Aにおい
て、左走行用コントロールバルブ27にパイロット圧を
導く操作レバー装置32を省略し、上記本発明の他の実
施の形態と同様に左走行用コントロールバルブ27を操
作弁装置23″の左走行前進用ソレノイド制御弁72及
び左走行後進用ソレノイド制御弁73からのパイロット
圧によって切換制御するようにしたものである。なお、
前述と同様、第1弁グループ22A″は、2連の上記コ
ントロールバルブ27,26Lを含む1つのバルブブロ
ックとして構成されている。
【0177】図19は、前記の第2制御弁装置21A″
の詳細構成を表す油圧回路図である。この図19におい
て、この第2制御弁装置21A″は、図6に示した上記
本発明の一実施の形態の第2制御弁装置20Bにおい
て、右走行用コントロールバルブ28にパイロット圧を
導く操作レバー装置33を省略し、上記本発明の他の実
施の形態と同様に右走行用コントロールバルブ28を操
作弁装置23″の右走行前進用ソレノイド制御弁74及
び右走行後進用ソレノイド制御弁75からのパイロット
圧によって切換制御するようにしたものである。なお、
前述と同様、この第2弁グループ22B″は1つのバル
ブブロックとして構成されており、第2弁グループ22
B″を構成するバルブブロックと、第1弁グループ22
A″を構成するバルブブロックとが、互いに同一構造と
なっている。
【0178】図20は、上記操作弁装置23″の詳細構
成を表す油圧回路図である。この図20において、この
操作弁装置23″は、図12に示した上記本発明の他の
実施の形態の操作弁装置23′において、上記本発明の
一実施の形態と同様の走行速度切換用ソレノイド制御弁
49を設けたものである。
【0179】図21は、前記のレギュレータ装置34″
の詳細構造を表す油圧回路図である。前述したように、
本実施の形態ではこのレギュレータ装置34″で、第1
及び第2油圧ポンプ1A,19Bにおいて、上記本発明
の一実施の形態と同様のネガティブコントロールを行う
とともに、上記本発明の他の実施の形態と類似の構成で
第3油圧ポンプとの間で全馬力制御を行う。
【0180】すなわち、図21において、レギュレータ
装置34″は、上記傾転アクチュエータ93,94と、
上記第1サーボ弁95,96と、前述の第2サーボ弁9
7とほぼ同様の第2サーボ弁97″及びこのサーボ弁9
7″と同一構造の第2サーボ弁98とを備え、これらの
サーボ弁95,96,97″,98によりパイロットポ
ンプ25や第1、第2、第3油圧ポンプ19A,19
B,19Cから傾転アクチュエータ93,94に作用す
る圧油の圧力を制御し、第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bの斜板19Aa,10Baの傾転(すなわち
押しのけ容積)を制御するようになっている。
【0181】第1サーボ弁95,96は、前述したよう
に、ポンプコントロールバルブ38L,38Rからの制
御圧力PC1,PC2が高いときは弁体95a,96aが図
21中右方向に移動し、これによって斜板19A,20
Aの傾転が大きくなって第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bの吐出流量を増大させる。そして制御圧力P
C1,PC2が低下するにしたがって弁体95a,96aが
ばね95b,96bの力で図5中左方向に移動し、第1
及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吐出流量を減少さ
せる。以上により、第1サーボ弁95,96では、前述
したポンプコントロールバルブ38L,38Rの機能と
併せてコントロールバルブ26L,26R,27,28
の要求流量に応じた吐出流量が得られるように第1及び
第2油圧ポンプ19A,19Bの斜軸19Aa,19B
aの傾転(吐出流量)を制御するネガティブコントロー
ルが実現される。
【0182】前記の第2サーボ弁97″,98は、いず
れも入力トルク制限制御用のサーボ弁で、互いに同一の
構造となっている。
【0183】第2サーボ弁97″は、第1、第3油圧ポ
ンプ19A,19Cの吐出圧P1,P3により作動する弁
であり、それら吐出圧P1,P3が、第1、第3油圧ポン
プ19A,19Cの吐出管路37A,37Cから分岐し
て設けられた上記吐出圧検出管路100,102,10
2aを介し、操作駆動部97″aの受圧室97″b,9
7″cにそれぞれ導かれるようになっている。
【0184】すなわち、第1及び第3油圧ポンプ19
A,19Cの吐出圧力の和P1+P3によって操作駆動部
97″aに作用する力がばね97″dで設定されるばね
力によって弁体97″eに作用する力より小さいとき
は、弁体97″eは図21中右方向に移動し、パイロッ
トポンプ25から第1サーボ弁95を介し導かれたパイ
ロット圧PPを減圧せずに傾転アクチュエータ93の受
圧室93dに伝達し、これによって第1油圧ポンプ19
Aの斜軸19Aaの傾転を大きくして吐出流量を大きく
する。そして、第1及び第3油圧ポンプ19A,19C
の吐出圧力の和P1+P3による力がばね97″dのばね
力設定値による力よりも大きくなるにしたがって弁体9
7″eが図21中左方向に移動し、パイロットポンプ2
5から第1サーボ弁95を介し導かれたパイロット圧P
Pを減圧して受圧室93dに伝達し、これによって第1
油圧ポンプ19Aの吐出流量を減少させるようになって
いる。
【0185】一方、第2サーボ弁98は、第2、第3油
圧ポンプ19B,19Cの吐出圧P2,P3により作動す
る弁であり、それら吐出圧P2,P3が、第2、第3油圧
ポンプ19B,19Cの吐出管路37B,37Cから分
岐して設けられた上記吐出圧検出管路101,102,
102bを介し、操作駆動部98aの受圧室98b,9
8cにそれぞれ導かれるようになっている。
【0186】すなわち、上記と同様、第2及び第3油圧
ポンプ19B,19Cの吐出圧力の和P2+P3によって
操作駆動部98aに作用する力がばね98dで設定され
るばね力によって弁体98eに作用する力より小さいと
きは、98eは図21中右方向に移動し、パイロット圧
PPを減圧せずに傾転アクチュエータ94の受圧室94
dに伝達し、第2油圧ポンプ19Bの斜軸19Baの傾
転を大きくして吐出流量を大きくする。そして、第2及
び第3油圧ポンプ19B,19Cの吐出圧力の和P2+
P3による力がばね98dのばね力設定値による力より
も大きくなるにしたがって弁体98eが図21中左方向
に移動し、パイロット圧PPを減圧して受圧室94dに
伝達し、これによって第2油圧ポンプ19Bの吐出流量
を減少させるようになっている。
【0187】以上のようにして、第1〜第3油圧ポンプ
19A〜Cの吐出圧力P1,P2,P3が上昇するに従っ
て第1及び第2油圧ポンプ19A,19Bの吐出流量の
最大値が小さく制限され、第1〜第3油圧ポンプ19A
〜Cの入力トルクの合計をエンジン21の出力トルク以
下に制限するように第1及び第2油圧ポンプ19A,1
9Bの斜軸19Aa,19Baの傾転が制御されるいわ
ゆる入力トルク制限制御(馬力制御)が実現される。こ
のとき、さらに詳細には、第1油圧ポンプ19A側では
その吐出圧P1と第3油圧ポンプ19Cの吐出圧P3との
和に応じ、第2油圧ポンプ19B側ではその吐出圧P2
と第3油圧ポンプ19Cの吐出圧P3との和に応じ、第
1〜第3油圧ポンプ19A〜Cの入力トルクの合計をエ
ンジン21の出力トルク以下に制限するいわゆる全馬力
制御が実現される。
【0188】図22は、本実施の形態の操作盤36″の
詳細構成を表す正面図である。この図22において、操
作盤36″は、上記本発明の他の実施の形態の操作盤3
6′に対し、上記本発明の一実施の形態の操作盤36に
おける走行モード選択スイッチ36fにほぼ相当する、
走行速度選択スイッチ36i″を追設したものである。
すなわち、走行速度選択スイッチ36i″で「高」が選
択された場合には、走行速度切換用ソレノイド制御弁4
9の駆動信号SvをONにして走行速度切換用ソレノイ
ド制御弁49を連通位置49Aに切り換え、前述のよう
に左・右走行用コントロールバルブ27,28の要求流
量に応じたポンプ吐出流量の制御を可能とし、比較的高
速での走行を可能とする。走行速度選択スイッチ36
i″で「低」が選択された場合には、走行速度切換用ソ
レノイド制御弁49の駆動信号SvをOFFにして遮断
位置49Bに復帰させ、前述のように左・右走行用コン
トロールバルブ27,28の要求流量に応じたポンプ吐
出流量の制御を中止し、第1及び第2油圧ポンプ19
A,19Bのポンプ吐出流量を一定値とし、この結果、
比較的低速での走行を可能とする。
【0189】以上のように構成した本実施の形態によれ
ば、上記本発明の一実施の形態による効果及び上記本発
明の他の実施の形態による効果を合わせた効果、すなわ
ち、前述の(1)〜(8)のすべての効果を得ることが
できる。
【0190】なお、上記本発明のさらに他の実施の形態
においては、第3制御弁装置20C′からの制御圧力
(ネガコン圧)Pc3をレギュレータ83に入力して第3
油圧ポンプ19Cの制御のみに利用したが、これに限ら
れず、レギュレータ装置34″に導入して第1及び第2
油圧ポンプ19A,19Bの制御に適宜利用するように
しても良い。このようにすれば、さらにエンジン21の
動力(馬力)配分を最適化できることは言うまでもな
い。
【0191】なお、以上3つの実施形態においては、破
砕装置2として、平行に配置された軸にカッタを備え、
互いに逆回転させることにより建設廃材、家電品、プラ
スチック廃材、古タイヤ等をせん断する破砕装置(いわ
ゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)を備えた自走式
破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、他の
破砕装置、例えば、動歯と固定歯とで破砕を行うジョー
クラッシャ、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付け
たものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転さ
せ、それら回転体の間に岩石・建設廃材等を挟み込んで
破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャ
を含む6軸破砕機等)や、複数個の刃物を備えた打撃板
を高速回転させ、この打撃板からの打撃及び反発板との
衝突を用いて岩石・建設廃材等を衝撃的に破砕する破砕
装置(いわゆるインパクトクラッシャ)を備えた自走式
破砕機、さらには木材、枝木材、建設廃木等の木材をカ
ッタを備えたロータに投入することにより細片にする自
走式木材破砕機にも適用可能である。これらの場合にも
同様の効果を得る。
【0192】上記各種の自走式破砕機のうち、まず、ジ
ョークラッシャを備えた自走式破砕機に本発明による油
圧駆動装置を適用した場合を以下説明する。図23は、
この自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。図1
及び図2に示したシュレッダタイプの自走式破砕機と同
等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
この図23において、2′は、ホッパ1で受け入れたり
リサイクル原料としての被破砕物(例えばビル解体時に
搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるア
スファルト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな
建設廃材・産業廃棄物等、以下適宜、岩石・建設廃材等
という)を所定の大きさに破砕処理し下方へ排出する破
砕装置(ジョークラッシャ)であり、151はホッパ1
に受け入れた岩石・建設廃材等を破砕装置2へと搬送し
導くフィーダである。前記の破砕装置2は、破砕装置用
油圧モータ9(図23では図示せず)で発生した駆動力
をベルト(図示せず)を介してフライホイール152に
伝達し、さらにフライホイール152に伝達された駆動
力を公知の変換機構で動歯(図示せず)の揺動運動に変
換し、この動歯を固定歯(図示せず)に対して前後に揺
動させることにより、前記フィーダ151より供給され
た岩石・建設廃材等を所定の大きさに破砕するようにな
っている。前記のフィーダ151は、いわゆるグリズリ
フィーダと称されるものであり、フィーダ用油圧モータ
153で発生した駆動力によって、ホッパ1からの岩石
・建設廃材等を載置する複数枚(この例では2枚)の鋸
歯状プレートを含む底板部154を加振する。このよう
な構造により、ホッパ1に投入された岩石・建設廃材等
を順次破砕装置2に搬送供給する(=搬送機能)ととも
に、その搬送中において岩石・建設廃材等中に含まれる
細粒や細かい土砂等を鋸歯状プレートの鋸歯の隙間から
シュート155を介し下方に落下させコンベア6上へ導
入するようになっている。すなわち、鋸歯状プレートの
鋸歯の隙間の大きさよりも小さな粒度の岩石・建設廃材
等をふるい落とすことにより、上記隙間の大きさ以上の
粒度の岩石・建設廃材等を選別するという選別機能も併
せて備えている。以上のような構成の自走式破砕機に備
えられる油圧駆動装置は、前述の3つの実施形態の構成
に、補助機械用油圧アクチュエータとして上記フィーダ
用油圧モータ153を追設したものとすれば足りる。例
えば、上記本発明の一実施の形態においては、図8に示
す第3制御弁装置20Cにおいて、分流弁29の下流側
に第3油圧ポンプ19Cに対してコンベア用コントロー
ルバルブ30や磁選機用コントロールバルブ31とパラ
レル接続となるように、コンベア用コントロールバルブ
30と同様の構成のフィーダ用コントロールバルブを設
けて第3油圧ポンプ19Cからフィーダ用油圧モータ1
53への圧油を制御し、さらに供給・排出回路41a,
41b等と同様の回路を用いて同様に分流弁29及びタ
ンク47に接続すれば足りる。そして分流弁29による
分配比を、適宜(例えば、フィーダ:コンベア:磁選機
=3:2:1)設定すればよい。また例えば上記本発明
の他の実施形態においては、図13に示す第3制御弁装
置20C′において、センターライン65の上流側から
の上記磁選機用コントロールバルブ31′、コンベア用
コントロールバルブ30′の2つのコントロールバルブ
の並びに対し、さらにコンベア用コントロールバルブ3
0′の下流側に同一構造のフィーダ用コントロールバル
ブを設けて第3油圧ポンプ19Cからフィーダ用油圧モ
ータ153への圧油を制御し、さらに供給回路55、圧
力制御弁54、リリーフ弁63等を含む同様の回路を用
いて同様にセンターライン65及びタンク47に接続す
れば足りる。これらの場合も、上記3つの実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0193】なお、上記においては、フィーダ151と
して、油圧モータの駆動力を用いて、被破砕物を載置す
る複数枚の鋸歯状プレートを含む底板部154を加振す
るグリズリフィーダを備えた自走式破砕機を例にとって
説明したが、これに限られない。すなわち、他のタイプ
のフィーダ、例えば、ホッパから投入された被破砕物を
ホッパ下方に設けた略平板形状の底板に載置し、この底
板を油圧モータで発生した駆動力に基づきベース駆動機
構によって略水平方向に往復運動させることにより、後
続の被破砕物の投入によって先行の被破砕物を底板上で
順次押し出し、底板の前端から被破砕物を破砕装置へと
順次供給するいわゆるプレートフィーダを備えた自走式
破砕機にも適用可能である。また、以上においては、破
砕装置2による破砕作業に関連する作業を行う補助機械
として、フィーダ151、コンベア5、及び磁選機6を
備えた自走式破砕機に適用した場合を例にとって説明し
たが、これに限られない。すなわち、フィーダ151、
コンベア5、及び磁選機6のうち、いくつかを適宜省略
した自走式破砕機、例えばフィーダ151やホッパ1が
なくシュートを介し直接破砕装置2に破砕原料を供給す
るものや、作業事情に応じ磁選機6が省略されているも
のに対し適用しても良い。逆に、フィーダ151、コン
ベア5、及び磁選機6に加え、さらに追加の補助機械、
例えば、コンベア5の路程を長くするためにコンベア5
の下流側(又は上流側)に位置する補助コンベア(2次
コンベア、3次コンベア、サブコンベア等)や、破砕物
の粒度に応じさらなる選別を行うために破砕装置2の下
流側に位置する振動スクリーンを設けた自走式破砕機に
適用しても良い。なお、補助機械を追加する場合、これ
に対応するコントロールバルブを上記フィーダ用コント
ロールバルブの追設と同様にして追設し、第3油圧ポン
プ19Cからの圧油を供給されるようにすることは言う
までもない。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0194】次に、回転式破砕装置を備えた自走式破砕
機に本発明による油圧駆動装置を適用した場合を以下説
明する。図24は、この自走式破砕機の全体構造を表す
側面図であり、図25は、図24に示した自走式破砕機
の上面図であり、図26は、図24中A方向から見た正
面図である。先の図1及び図2に示したシュレッダタイ
プの自走式破砕機と同等の部分には同一の符号を付し、
適宜説明を省略する。これら図24乃至図26におい
て、2″は、ホッパ1で受け入れたりリサイクル原料と
しての被破砕物(例えばビル解体時に搬出されるコンク
リート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊など
の建設現場で発生する大小さまざまな建設廃材等)を所
定の大きさに破砕処理し下方へ排出する破砕装置であ
る。前記の破砕装置2″は、いわゆるロールクラッシャ
タイプの2軸破砕機であり、破砕用のカッタ(回転歯)
2b″をそれぞれ取り付けた一対のロール状の回転体2
a″を互いに軸線が略平行でかつカッタ2b″が交互配
列となるように配置している。そして、それら回転体2
a″,2a″を互いに逆方向へ回転させることにより、
ホッパ1より供給された被破砕物をそれら回転体2
a″,2a″の間に建設廃材等を挟み込んで所定の大き
さに破砕するようになっている。このとき、前記2つの
回転体2a″,2a″への駆動力は、前記本体フレーム
破砕機取付け部7A上に設けた前記駆動装置15内の2
つの可変容量型の破砕装置用油圧モータ9A″,9B″
からそれぞれ与えられる。すなわち、2つの回転体が2
つの油圧モータによってそれぞれ駆動される。なお、図
1及び図2に示したせん断式破砕装置を備えた自走式破
砕機に設けられていた磁選機6は、この例では省略され
ている(但し設置してもよいことは言うまでもない)。
【0195】図27は、以上のような構成の自走式破砕
機に備えられる油圧駆動装置の全体概略構成を表す油圧
回路図である。なお、同図中、図3中の符号と同一符号
のものは、同一のものとする。先の図3に示した上記本
発明の一実施の形態の油圧回路においては、第1油圧ポ
ンプ19Aから吐出され第1制御弁装置20Aの第1破
砕装置用コントロールバルブ26Lを介した圧油と、第
2油圧ポンプ19Bから吐出され第2制御弁装置20B
の第2破砕装置用コントロールバルブ26Rを介した圧
油とを合流させた後、1つの破砕装置用油圧モータ9に
供給するようになっていたのに対し、この図27の油圧
回路では、第1油圧ポンプ19Aから吐出され第1制御
弁装置20Aの第1破砕装置用コントロールバルブ26
Lを介した圧油は第1破砕装置用油圧モータ9A″へ供
給される一方、第2油圧ポンプ19Bから吐出され第2
制御弁装置20Bの第2破砕装置用コントロールバルブ
26Rを介した圧油は第2破砕装置用油圧モータ9B″
へ供給される。すなわち、2つの油圧ポンプ19A,1
9Bからの圧油を合流させることなく、それぞれ破砕装
置用油圧モータ9A″,9B″に供給する(すなわち2
つの回転体2a″,2a″の独立駆動)ようになってい
る。この場合も、前述の(3)の効果を除き、上記本発
明の一実施の形態と同様の効果を得ることができる。ま
た、磁選機が省略されているのに対応し、第3制御弁装
置20C″から磁選機用コントロールバルブ31及びそ
の周辺回路は省略される(図示略)。なお、上記の例は
回転式破砕装置2″を備えた自走式破砕機に上記本発明
の油圧駆動装置の一実施の形態を応用した(2つのポン
プからの圧油を非合流とした)場合を例にとって説明し
たが、図9〜図16を用いて説明した上記本発明の油圧
駆動装置の他の実施の形態や、図17〜図22を用いて
説明した上記本発明の油圧駆動装置のさらに他の実施の
形態を応用してもよい。これらの場合も、各実施形態と
同様の効果を得る。また、上記の例は回転式破砕装置
2″の2つの回転体2a″,2a″をそれぞれ2つの破
砕装置用油圧モータ9A″,9B″を用いて回転駆動す
る場合であったが、このような構成を、2つの破砕装置
用油圧モータで1つのジョークラッシャを駆動する公知
の自走式破砕機に適用してもよい。すなわち、この場
合、動歯を取り付けた1つのスイングジョーの揺動軸の
両側に2つのフライホイールが設けられており、2つの
破砕装置用油圧モータで発生した駆動力をベルトを介し
て2つのフライホイールにそれぞれ伝達し、各フライホ
イールに伝達された駆動力の合力を動歯の揺動運動に変
換し、動歯を固定歯に対して前後に揺動させるものであ
る。この場合も、同様の効果を得る。さらに、上記は回
転式破砕装置2″を備えた自走式破砕機に本発明を適用
した場合において、2つの回転体2a″,2a″をそれ
ぞれ2つの破砕装置用油圧モータ9A″,9B″を用い
て回転駆動したが、これに限られず、上記本発明の一実
施の形態において図1及び図2を用いて説明したせん断
式の破砕装置2と同様、1つの破砕装置用油圧モータ9
の駆動力を、図示しないギヤ機構で2つの回転体2
a″,2a″に分配するようにしてもよい。
【0196】次に、自走式木材破砕機に本発明による油
圧駆動装置を適用した場合を以下説明する。図28は、
この自走式木材破砕機の全体構造を表す側面図であり、
図29は、図28に示した自走式木材破砕機の上面図で
ある。先の図1及び図2に示したシュレッダタイプの自
走式破砕機と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説
明を省略する。これら図28及び図29において、30
1は、例えば適宜の作業具あるいは手作業によりリサイ
クル原料としての被破砕物(例えば、森林で伐採された
木材を枝払いするときに発生する剪定枝材・間伐材や、
造成・緑地維持管理等で発生する枝木材、あるいは木造
家屋に使用された廃木材、以下適宜、被破砕木材とい
う)が投入され、その被破砕木材を受け入れるホッパ、
302はこのホッパ301内に設けられホッパ301で
受け入れた被破砕木材を搬送する送りコンベア、303
はこの送りコンベア302で搬送された被破砕木材を所
定の大きさに破砕し下方へ排出する回転式の破砕装置
(この例ではいわゆるインパクトクラッシャ)、304
は前記送りコンベア302で略水平方向から導入された
前記被破砕木材を送りコンベア302と協働して押圧把
持しながら前記破砕装置303へと導入する押えコンベ
ア304である。
【0197】前記の送りコンベア302は、上記ホッパ
301の下部に略水平方向に延設されており、破砕装置
303側端部に設けた送りローラ333と、その反対側
に設けた従動ローラ334と、これら送りローラ333
及び従動ローラ334の間に巻回して設けたコンベアベ
ルト335とを備えている。そして、送りコンベア用油
圧モータ(図示せず)の駆動力を図示しない伝達機構を
介し送りローラ333に伝達しコンベアベルト335を
駆動することより、ホッパ301に投入されコンベアベ
ルト335上に載置された被破砕木材を略水平方向に搬
送し、前記押えコンベア304に導くようになってい
る。
【0198】前記の押えコンベア304は、上記送りコ
ンベア302と同様、押えローラ345と、従動ローラ
(図示せず)と、これら押えローラ345及び従動ロー
ラの間に巻回して設けられたコンベアベルト347とを
備えている。そして、押えコンベア用油圧モータ(図示
せず)の駆動力を、図示しない伝達機構を介し押えロー
ラ345に伝達しコンベアベルト347を駆動すること
により、前記送りコンベア302によって前方側(図2
8及び図29中右側)から略水平方向に導入された被破
砕木材をその下方に取り込んだ後、送りコンベア302
と協働して被破砕木材の上部を押さえ込むように把持し
つつ後方側(図28及び図29中左側)へと導出し、前
記破砕装置303へと導入するようになっている。
【0199】前記の破砕装置303は、いわゆるインパ
クトクラッシャであり、刃物としての破砕ビット(打撃
板でもよい、図示せず)及びそれら破砕ビットを固定す
る固定具(図示せず)を外周部に取り付けたロータ(破
砕ロータ)321を備えている。そして、破砕装置用油
圧モータ(図示せず)からの駆動力をベルトを介し破砕
ロータ321の回転軸に与え破砕ロータ321を高速回
転させることにより、送りコンベア302より供給され
た被破砕木材に対し、前記破砕ビットからの打撃及び破
砕ロータ321の外周側に固定された反発板(アンビ
ル、(図示せず)との衝突を用いて打撃力を加え、所定
の大きさに破砕するようになっている。
【0200】以上のような構成の自走式木材破砕機に備
えられる油圧駆動装置は、先に述べたジョークラッシャ
タイプの自走式破砕機の油圧駆動装置と同様にして、前
記3つの実施形態の構成に補助機械用油圧アクチュエー
タとして上記送りコンベア用油圧モータ及び上記押えコ
ンベア用油圧モータを追設したものとすれば足りる。例
えば、上記本発明の一実施の形態においては、図8に示
す第3制御弁装置20Cにおいて、分流弁29の下流側
に第3油圧ポンプ19Cに対してコンベア用コントロー
ルバルブ30や磁選機用コントロールバルブ31とパラ
レル接続となるように、コンベア用コントロールバルブ
30と同様の構成の送りコンベア用コントロールバルブ
及び押えコンベア用コントロールバルブを設けて第3油
圧ポンプ19Cから送りコンベア用油圧モータ及び押え
コンベア用油圧モータへの圧油をそれぞれ制御し、さら
に供給・排出回路41a,41b等と同様の回路を用い
て同様に分流弁29及びタンク47に接続すれば足り
る。そして分流弁29による分配比を、適宜(例えば、
送りコンベア:押えコンベア:コンベア(排出コンベ
ア):磁選機=2:2:2:1)設定すればよい。また
例えば上記本発明の他の実施形態においては、図13に
示す第3制御弁装置20C′において、センターライン
65の上流側からの上記磁選機用コントロールバルブ3
1′、コンベア用コントロールバルブ30′の2つのコ
ントロールバルブの並びに対し、コンベア用コントロー
ルバルブ30′の下流側に同一構造の押えコンベア用コ
ントロールバルブ、さらに下流側に送りコンベア用コン
トロールバルブを設けて第3油圧ポンプ19Cから押え
コンベア用油圧モータ及び送りコンベア用油圧モータへ
の圧油をそれぞれ制御し、さらに供給回路55、圧力制
御弁54、リリーフ弁63等を含む同様の回路を用いて
同様にセンターライン65及びタンク47に接続すれば
足りる。これらの場合も、上記3つの実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0201】なお、以上は、本発明による油圧駆動装置
の適用対象である自走式リサイクル製品生産機として、
例えば岩石・建設廃材あるいは産業廃棄物等(=被破砕
物)をリサイクル原料として、リサイクル用の破砕物製
品を生産する自走式破砕機を例にとって説明したが、こ
れに限られるものではない。すなわち、例えばガス管等
の埋設工事、上下水道工事、及びその他の道路工事・基
礎工事等において発生する掘削土のうち埋め戻しに適さ
ないものをリサイクル原料として、リサイクル用製品と
しての改良土を生産する自走式土質改良機(掘削発生土
をスラリー状態にする自走式流動化処理機も含む)に適
用してもよい。本発明による油圧駆動装置を自走式土質
改良機に適用した場合を以下説明する。
【0202】図30は、この自走式の土質改良機械の詳
細構造を表す側面図である。この図30において、20
1は例えば油圧ショベルのバケット等の作業具によりリ
サイクル原料(=改良対象となる土砂)が投入されその
投入土砂を所定の粒度に選別する(詳細は後述)篩ユニ
ット、202はこの篩ユニット201で選別された土砂
を受け入れ一時的に貯留しておく受け入れ手段としての
土砂ホッパ、203はこの土砂ホッパ202から導入さ
れた土砂を所定の土質改良材(固化材)と解砕・混合処
理して下方へ排出する処理装置としての混合装置、20
4は土砂ホッパ202に受け入れた土砂を前記混合装置
203へと搬送して導入する搬入コンベア(フィー
ダ)、205は前記土質改良材を供給するための土質改
良材供給装置、206は前記篩ユニット201、土砂ホ
ッパ202、混合装置203、搬入コンベア204、土
質改良材供給装置205を搭載した土質改良機本体、2
07はこの土質改良機本体206の下方に設けられた走
行体と、208は混合装置203で混合され下方へ排出
された混合物を受け入れて自走式土質改良機械200の
後方側(後述するトラックフレーム土質改良機取付け部
209Aの長手方向の他方側、図30中右側)に運搬し
搬出する搬出コンベアである。
【0203】前記の走行体207は、トラックフレーム
209と、走行手段としての左・右無限軌道履帯210
とを備えている。トラックフレーム209は、例えば略
長方形の枠体によって形成され前記篩ユニット201、
前記土砂ホッパ202、前記混合装置203、前記土質
改良材供給装置205、及び後述のパワーユニット(機
械室)279等を載置する車台を構成する土質改良機取
付け部(本体フレーム)209Aと、この土質改良機取
付け部209Aと前記の左・右無限軌道履帯210とを
接続する脚部209Bとから構成される。また無限軌道
履帯210は、前記脚部209Bに回転自在に支持され
た駆動輪211及び従動輪(アイドラ)212の間に掛
け渡されており、駆動輪211側に設けられた左・右走
行用油圧モータ213によって駆動力が与えられること
により自走式土質改良機械200を走行させるようにな
っている。
【0204】前記の篩ユニット201は、支持枠体21
7に装着された格子部材(図示せず)を有し、加振用油
圧モータの駆動力によって格子部材及び支持枠体217
を上下方向に振動させるようになっている。
【0205】前記の搬入コンベア204は、フレーム2
22と、このフレーム222に支持され図示しない搬入
コンベア用油圧モータで駆動される駆動輪223と従動
輪(アイドラ)224との間に巻回して設けられた搬送
ベルト225を備えている。
【0206】前記の土砂ホッパ202は、前記篩ユニッ
ト201より上方開口部を介して投入された土砂を搬入
コンベア204の搬送ベルト225上に落下させて下流
側へと搬送し、このときその搬送ベルト225上を搬送
されていく投入土砂のうち供給用開口部(図示せず)を
通り抜けた所定量だけを土砂ホッパ202外へ導出し
(引き出し)、混合装置203へ供給するようになって
いる。
【0207】前記の土質改良材供給装置205は、所定
量の土質改良材(例えば石灰)を貯留する貯留タンク2
34と、この貯留タンク234の下部に連設され、所定
量ずつ土質改良材を供給するフィーダ235とを備えて
いる。このフィーダ235はいわゆるロータリーフィー
ダと称されるものであり、図示しないフィーダ用モータ
によって回転駆動されるロータ(図示せず)が所定角度
回転する毎にこれに対応する量の土質改良材が定量供給
されるようになっている。
【0208】前記の混合装置203は、混合装置本体2
62内に互いに平行に設けられた偶数本(例えば2本
の)のパドルミキサと、駆動力を発生させる混合装置用
油圧モータ272とを有し、混合装置用油圧モータ27
2を駆動することで、導入口を介し両パドルミキサ間の
中央部に導入された土砂及び土質改具材を攪拌しつつ排
出口側に向けて移送し、その移送の間にそれら混合物を
解砕(粗解砕)しかつ均一に混合して、改良土を製造す
るようになっている。そして、このようにして製造され
た改良土は排出口から自重の作用で前記搬出コンベア2
08上に排出されるようになっている。
【0209】前記の搬出コンベア208は、搬出コンベ
ア用油圧モータ274によってベルト75を駆動し、こ
れによって前記混合装置203からベルト275上に落
下してきた混合物(改良土)を運搬し、自走式土質改良
機の後部から搬出するようになっている。前記のトラッ
クフレーム土質改良機取付け部209Aの長手方向後方
側(図30中右側)端部の上部には、パワーユニット積
載部材278を介してパワーユニット279が搭載さ
れ、その前方側(図30中左側)には、操作者が搭乗す
る運転席(図示せず)が設けられている。
【0210】ここで、上記篩ユニット201、混合装置
203、搬入コンベア204、走行体207、搬出コン
ベア208は、この自走式土質改良機に備えられる油圧
駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成してい
る。
【0211】この油圧駆動装置は、例えば前述の図9〜
図15を用いて説明した上記本発明の他の実施の形態の
油圧駆動装置とほぼ同様の構成とすることができる。す
なわち、それら図9〜図15において左・右走行用油圧
モータ16,17を前記左・右走行用油圧モータ213
に、破砕装置用油圧モータ9を前記混合装置用油圧モー
タ272に、コンベア用油圧モータ11を前記搬入コン
ベア用油圧モータに、磁選機用油圧モータ13を前記搬
出コンベア用油圧モータ274に置き換え、かつ、それ
らに対応して左・右走行用コントロールバルブ27,2
8を前記左・右走行用油圧モータ213への圧油を制御
する左・右走行用コントロールバルブに、第1及び第2
破砕装置用コントロールバルブ26L,26Rを前記混
合装置用油圧モータ272への圧油を制御する第1及び
第2混合装置用コントロールバルブに、コンベア用コン
トロールバルブ30′を前記搬入コンベア用油圧モータ
への圧油を制御する搬入コンベア用コントロールバルブ
に、磁選機用コントロールバルブ31′を前記搬出コン
ベア用油圧モータ274への圧油を制御する搬出コンベ
ア用コントロールバルブに置き換え、さらに図13にお
いてセンターライン65の上流側からの上記磁選機用コ
ントロールバルブ31′及びコンベア用コントロールバ
ルブ30′の2つのコントロールバルブの並びに対し、
さらにコンベア用コントロールバルブ30′の下流側に
同一構造の篩ユニット用コントロールバルブを設け、こ
のコントロールバルブによって篩ユニット201を加振
する前記加振用油圧モータへの圧油を制御し、さらに供
給回路55、圧力制御弁54、リリーフ弁63等を含む
同様の回路を用いて同様にセンターライン65及びタン
ク47に接続すれば足りる。
【0212】なおこのとき、上記各種コントロールバル
ブを内蔵する第1〜第3制御弁装置等は、エンジン2
1、第1〜第3油圧ポンプ19A〜C等とともに、前記
パワーユニット279内に収納配置される。
【0213】以上のような自走式土質改良機の油圧駆動
装置においても、前述した自走式リサイクル製品生産機
の油圧駆動装置と同様の原理で、同様の作用効果を得ら
れる。
【0214】すなわち、土質改良作業時には、第3油圧
ポンプ19Cからの圧油が搬出コンベア用油圧モータ2
74、搬入コンベア用油圧モータ、及び篩ユニット20
1の加振用油圧モータに供給され、搬出コンベア20
8、搬入コンベア204、及び篩ユニット201が起動
される。一方、第1及び第2油圧ポンプ19A,19B
からの圧油が合流して混合装置用油圧モータ272に供
給されて混合装置203が起動される。そしてこのと
き、上記自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置と
同様の効果を得ることができる。
【0215】なお、上記は、前述の本発明の他の実施形
態を土質改良機に適用した場合を例に取ったが、これに
限られず、上記本発明の一実施の形態や、上記本発明の
さらに他の実施の形態も適用可能であることは言うまで
もない。
【0216】以上の説明から分かるように、本発明の根
本的な技術思想は、補助機械側回路から分離独立した形
で重負荷機器(走行手段、破砕装置)側の回路を設け、
この回路に第1油圧ポンプ19A及び第2油圧ポンプ1
9Bの2ポンプで圧油を供給するとき、破砕・土質改良
等の処理作業時にはそれら2ポンプ分の圧油を処理装置
(破砕装置2,2′,2″,303又は混合装置20
3)を駆動し、走行時にはそれらを左右両側の走行手段
に分けて供給することにあり、これによって、補助機械
側での動力損失を抑制しつつ処理装置側と補助機械側と
の圧油供給を確保できるようにするものである。
【0217】
【発明の効果】本発明によれば、自走式リサイクル製品
生産機の走行動作時に左・右走行用コントロールバルブ
を介し第1・第2油圧ポンプからの圧油を左・右走行用
油圧モータへそれぞれ供給するとともに、自走式リサイ
クル製品生産機の所定の処理動作時に処理装置用制御弁
手段を介し第1及び第2油圧ポンプからの圧油を少なく
とも1つの処理装置用油圧モータへ供給するので、補助
機械側と完全に切り離した油圧回路とすることができ
る。これにより、共通の油圧源から処理装置側と補助機
械側の両方に圧油を分配供給する従来技術のように補助
機械側に圧力損失を発生させることなく、処理装置側と
補助機械側に圧油供給を確保できる。したがって、補助
機械側の動力損失を低減できるので、エネルギ効率を向
上できると共に処理装置側への投入馬力を増大でき、処
理作業効率を向上することができる。また燃費の向上も
図れる。
【0218】また、自走式リサイクル製品生産機では、
油圧ショベル等の建設機械と異なり、基本的に走行しな
がらの作業は行わず、また要求される走行速度も極めて
小さい。これにより、通常の使用態様であれば、左・右
走行用油圧モータに投入される馬力の合計と、少なくと
も1つの処理装置用油圧モータに投入される馬力とが、
比較的同程度の値となる。したがって、本発明のよう
に、第1及び第2油圧ポンプからの圧油を、走行動作時
にはそれぞれ左・右走行用油圧モータへ供給し、処理動
作時に少なくとも1つ処理装置用油圧モータへ供給する
のは、自走式リサイクル製品生産機の特性上、最も有効
でかつ無駄の少ない回路構成であり、これによってもエ
ネルギ効率を向上できる効果がある。またこのとき、走
行動作時に第1油圧ポンプからの圧油が左走行用油圧モ
ータへ、第2油圧ポンプからの圧油が右走行用油圧モー
タへ供給されることから、共通の油圧源から左走行用油
圧モータと右走行用油圧モータの両方に圧油を分配供給
する従来技術に比べて左・右の回路独立性を確保でき、
走行時の蛇行を防止でき直進走行性を向上できる効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧駆動装置の一実施の形態を備えた
自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の油圧駆動装置の一実施の形態を備えた
自走式破砕機の上面図である。
【図3】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の一実施の形態の全体概略構成を表す油圧回路図
である。
【図4】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の一実施の形態を構成する第1制御弁装置の詳細
構成を表す油圧回路図である。
【図5】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の一実施の形態を構成する操作弁装置の詳細構成
を表す油圧回路図である。
【図6】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の一実施の形態を構成する第2制御弁装置の詳細
構成を表す油圧回路図である。
【図7】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の一実施の形態を構成するレギュレータ装置の詳
細構成を表す油圧回路図である。
【図8】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の一実施の形態を構成する第3制御弁装置の詳細
構成を表す油圧回路図である。
【図9】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
動装置の他の実施の形態の全体概略構成を表す油圧回路
図である。
【図10】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置の他の実施の形態を構成する第1制御弁装置の
詳細構成を表す油圧回路図である。
【図11】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置の他の実施の形態を構成する第2制御弁装置の
詳細構成を表す油圧回路図である。
【図12】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置の他の実施の形態を構成する操作弁装置の詳細
構成を表す油圧回路図である。
【図13】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置の他の実施の形態を構成する第3制御弁装置の
詳細構成を表す油圧回路図である。
【図14】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置の他の実施の形態を構成するレギュレータ装置
の詳細構成を表す油圧回路図である。
【図15】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置の他の実施の形態を構成する操作盤の詳細構成
を表す油圧回路図である。
【図16】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置の他の実施の形態を構成する第1及び第2油圧
ポンプのP−Q線図である。
【図17】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置のさらに他の実施の形態の全体概略構成を表す
油圧回路図である。
【図18】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置のさらに他の実施の形態を構成する第1制御弁
装置の詳細構成を表す油圧回路図である。
【図19】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置のさらに他の実施の形態を構成する第2制御弁
装置の詳細構成を表す油圧回路図である。
【図20】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置のさらに他の実施の形態を構成する操作弁装置
の詳細構成を表す油圧回路図である。
【図21】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置のさらに他の実施の形態を構成するレギュレー
タ装置の詳細構成を表す油圧回路図である。
【図22】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置のさらに他の実施の形態を構成する操作盤の詳
細構成を表す油圧回路図である。
【図23】本発明の油圧駆動装置の適用対象である他の
自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図24】本発明の油圧駆動装置の適用対象であるさら
に他の自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図25】本発明の油圧駆動装置の適用対象であるさら
に他の自走式破砕機の全体構造を表す上面図である。
【図26】図24中A方向から見た矢視正面図である。
【図27】本発明の自走式リサイクル製品生産機の油圧
駆動装置を図24乃至図26に示した自走式破砕機に適
用した場合の全体概略構成を表す油圧回路図である。
【図28】本発明の油圧駆動装置の適用対象である自走
式木材破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図29】本発明の油圧駆動装置の適用対象である自走
式木材破砕機の全体構造を表す上面図である。
【図30】本発明の油圧駆動装置の適用対象である自走
式土質改良機の全体構造を表す側面図である。
【符号の説明】
2 破砕装置(処理装置) 2′ 破砕装置(処理装置) 2″ 破砕装置(処理装置) 5 コンベア(補助機械) 6 磁選機(補助機械) 8 無限軌道履帯(走行手段) 9 破砕装置用油圧モータ(処理装置用油
圧モータ) 9A″,B″ 破砕装置用油圧モータ(処理装置用油
圧モータ) 11 コンベア用油圧モータ(補助機械用油
圧アクチュエータ) 13 磁選機用油圧モータ(補助機械用油圧
アクチュエータ) 16 左走行用油圧モータ 17 右走行用油圧モータ 19A 第1油圧ポンプ 19B 第2油圧ポンプ 21 エンジン(原動機) 26L 第1破砕装置用コントロールバルブ
(第1処理装置用コントロールバルブ、処理装置用制御
弁手段) 26R 第2破砕装置用コントロールバルブ
(第2処理装置用コントロールバルブ、処理装置用制御
弁手段) 27 左走行用コントロールバルブ 28 右走行用コントロールバルブ 30 コンベア用コントロールバルブ(補助
機械用制御弁手段) 30′ コンベア用コントロールバルブ(補助
機械用制御弁手段) 31 磁選機用コントロールバルブ(補助機
械用制御弁手段) 31′ 磁選機用コントロールバルブ(補助機
械用制御弁手段) 34′,34″ レギュレータ装置(第1ポンプ制御手
段、第2ポンプ制御手段) 37A 吐出管路 37B 吐出管路 66 管路(最大負荷圧検出手段) 67 管路(最大負荷圧検出手段) 69 管路(最大負荷圧検出手段) 71a 最大負荷検出管路(最大負荷圧検出手
段) 71b〜e 管路(最大負荷圧検出手段) 68,70 シャトル弁(最大負荷圧検出手段) 54,57 圧力制御弁(LS差圧保持手段、圧力
補償手段) 77 リリーフ弁(LS差圧保持手段、圧力
補償手段) 83 レギュレータ(第3ポンプ制御手段) 102 吐出圧検出管路(吐出圧検出手段) 302 送りコンベア(補助機械) 303 破砕装置(処理装置) 304 押えコンベア(補助機械)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴 好美 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H089 AA60 AA72 BB01 CC10 CC12 DA02 DA03 DA08 DA13 DB16 EE22 FF07 FF08 GG02 JJ20 4D067 DD04 FF03 FF04 GA20 GB05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、処理装置用油圧
    モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧アクチュ
    エータとを有する自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
    動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を合流させて
    前記処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁
    手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備えることを特徴とする自走式リサイクル製品生
    産機の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、第1・第2処理
    装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油
    圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生産
    機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記第1・
    第2処理装置用油圧モータへそれぞれ供給する処理装置
    用制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備えることを特徴とする自走式リサイクル製品生
    産機の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つ
    の処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製
    品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備えることを特徴とす
    る自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つ
    の処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製
    品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、これら第1及び
    第2処理装置用コントロールバルブは、互いに同一の流
    量制御特性を備えたバルブであることを特徴とする自走
    式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つ
    の処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製
    品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記左走行用コントロールバルブ及び前記右走行用コン
    トロールバルブは、互いに同一の流量制御特性を備えた
    バルブであり、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、これら第1及び
    第2処理装置用コントロールバルブは、互いに同一の流
    量制御特性を備えたバルブであり、 かつ、前記第1処理装置用コントロールバルブ及び前記
    左走行用コントロールバルブと、前記第2処理装置用コ
    ントロールバルブ及び前記右走行用コントロールバルブ
    とを、それぞれ互いに同一のバルブブロックとして構成
    したことを特徴とする自走式リサイクル製品生産機の油
    圧駆動装置。
  6. 【請求項6】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、処理装置用油圧
    モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧アクチュ
    エータとを有する自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
    動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を合流させて
    前記処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁
    手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段
    とを備え、 前記第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプ
    であり、かつ、 前記吐出圧検出手段の検出結果に応じて、前記第1及び
    第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び
    第2ポンプ制御手段を設けたことを特徴とする自走式リ
    サイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、第1・第2処理
    装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油
    圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生産
    機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記第1・
    第2処理装置用油圧モータへそれぞれ供給する処理装置
    用制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段
    とを備え、 前記第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプ
    であり、かつ、 前記吐出圧検出手段の検出結果に応じて、前記第1及び
    第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び
    第2ポンプ制御手段を設けたことを特徴とする自走式リ
    サイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  8. 【請求項8】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つ
    の処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製
    品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段
    とを備え、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、 前記第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプ
    であり、かつ、 前記吐出圧検出手段の検出結果に応じて、前記第1及び
    第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び
    第2ポンプ制御手段を設けたことを特徴とする自走式リ
    サイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  9. 【請求項9】自走用の左・右走行手段と、リサイクル原
    料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする処
    理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作業
    を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リサ
    イクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動される
    第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧ポ
    ンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、前
    記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそれ
    ぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1つ
    の処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製
    品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段
    とを備え、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、これら第1及び
    第2処理装置用コントロールバルブは、互いに同一の流
    量制御特性を備えたバルブであり、 前記第1及び第2油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプ
    であり、かつ、 前記吐出圧検出手段の検出結果に応じて、前記第1及び
    第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び
    第2ポンプ制御手段を設けたことを特徴とする自走式リ
    サイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  10. 【請求項10】自走用の左・右走行手段と、リサイクル
    原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする
    処理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作
    業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リ
    サイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動され
    る第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧
    ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、
    前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそ
    れぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1
    つの処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助
    機械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル
    製品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段
    と、 前記左走行用コントロールバルブ及び前記右走行用コン
    トロールバルブは、互いに同一の流量制御特性を備えた
    バルブであり、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、これら第1及び
    第2処理装置用コントロールバルブは、互いに同一の流
    量制御特性を備えたバルブであり、 前記第1及び第2油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポン
    プであり、 かつ、前記第1処理装置用コントロールバルブ及び前記
    左走行用コントロールバルブと、前記第2処理装置用コ
    ントロールバルブ及び前記右走行用コントロールバルブ
    とを、それぞれ互いに同一のバルブブロックとして構成
    し、 前記吐出圧検出手段の検出結果に応じて、前記第1及び
    第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び
    第2ポンプ制御手段を設けたことを特徴とする自走式リ
    サイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  11. 【請求項11】請求項6乃至10記載の自走式リサイク
    ル製品生産機の油圧駆動装置において、前記第1及び第
    2ポンプ制御手段は、前記吐出圧検出手段の検出結果に
    応じ、前記第3油圧ポンプの吸収トルクが大きくなるほ
    ど前記第1及び第2油圧ポンプの吸収トルクを小さくす
    るように、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそ
    れぞれ制御することを特徴とする自走式リサイクル製品
    生産機の油圧駆動装置。
  12. 【請求項12】自走用の左・右走行手段と、リサイクル
    原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする
    処理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作
    業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リ
    サイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動され
    る第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧
    ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、
    前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそ
    れぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、処理装置用油
    圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用油圧アクチ
    ュエータとを有する自走式リサイクル製品生産機の油圧
    駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を合流させて
    前記処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用制御弁
    手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記第3油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプである
    ことを特徴とする自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
    動装置。
  13. 【請求項13】自走用の左・右走行手段と、リサイクル
    原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする
    処理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作
    業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リ
    サイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動され
    る第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧
    ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、
    前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそ
    れぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、第1・第2処
    理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助機械用
    油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル製品生
    産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記第1・
    第2処理装置用油圧モータへそれぞれ供給する処理装置
    用制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記第3油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプである
    ことを特徴とする自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
    動装置。
  14. 【請求項14】自走用の左・右走行手段と、リサイクル
    原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする
    処理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作
    業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リ
    サイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動され
    る第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧
    ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、
    前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそ
    れぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1
    つの処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助
    機械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル
    製品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、 前記第3油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプである
    ことを特徴とする自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
    動装置。
  15. 【請求項15】自走用の左・右走行手段と、リサイクル
    原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする
    処理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作
    業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リ
    サイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動され
    る第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧
    ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、
    前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそ
    れぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1
    つの処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助
    機械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル
    製品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、これら第1及び
    第2処理装置用コントロールバルブは、互いに同一の流
    量制御特性を備えたバルブであり、 前記第3油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプである
    ことを特徴とする自走式リサイクル製品生産機の油圧駆
    動装置。
  16. 【請求項16】自走用の左・右走行手段と、リサイクル
    原料を導入して所定の処理を行いリサイクル製品とする
    処理装置と、この処理装置による処理作業に関連する作
    業を行う少なくとも1つの補助機械とを有する自走式リ
    サイクル製品生産機に設けられ、原動機により駆動され
    る第1乃至第3油圧ポンプと、これら第1乃至第3油圧
    ポンプから吐出される圧油により前記左・右走行手段、
    前記処理装置、及び前記少なくとも1つの補助機械をそ
    れぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ、少なくとも1
    つの処理装置用油圧モータ、及び少なくとも1つの補助
    機械用油圧アクチュエータとを有する自走式リサイクル
    製品生産機の油圧駆動装置において、 前記第1油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第1油圧ポン
    プからの圧油を前記左走行用油圧モータへ供給する左走
    行用コントロールバルブと、 前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の走行動作時に前記第2油圧ポン
    プからの圧油を前記右走行用油圧モータへ供給する右走
    行用コントロールバルブと、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出管路に接続され、前
    記自走式リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時
    に前記第1及び第2油圧ポンプからの圧油を前記少なく
    とも1つの処理装置用油圧モータへ供給する処理装置用
    制御弁手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出管路に接続され、前記自走式
    リサイクル製品生産機の前記所定の処理動作時に前記第
    3油圧ポンプからの圧油を前記少なくとも1つの補助機
    械用油圧アクチュエータへ供給する補助機械用制御弁手
    段とを備え、 前記左走行用コントロールバルブ及び前記右走行用コン
    トロールバルブは、互いに同一の流量制御特性を備えた
    バルブであり、 前記処理装置用制御弁手段は、前記第1油圧ポンプの吐
    出管路に接続された第1処理装置用コントロールバルブ
    と、前記第2油圧ポンプの吐出管路に接続された第2処
    理装置用コントロールバルブとを備え、これら第1及び
    第2処理装置用コントロールバルブは、互いに同一の流
    量制御特性を備えたバルブであり、 前記第3油圧ポンプは、可変容量型の油圧ポンプであ
    り、 かつ、前記第1処理装置用コントロールバルブ及び前記
    左走行用コントロールバルブと、前記第2処理装置用コ
    ントロールバルブ及び前記右走行用コントロールバルブ
    とを、それぞれ互いに同一のバルブブロックとして構成
    したことを特徴とする自走式リサイクル製品生産機の油
    圧駆動装置。
  17. 【請求項17】請求項12乃至16記載の自走式リサイ
    クル製品生産機の油圧駆動装置において、前記少なくと
    も1つの補助機械用油圧アクチュエータの要求流量に応
    じて、前記第3油圧ポンプの吐出流量を制御する第3ポ
    ンプ制御手段を設けたことを特徴とする自走式リサイク
    ル製品生産機の油圧駆動装置。
  18. 【請求項18】請求項17記載の自走式リサイクル製品
    生産機の油圧駆動装置において、前記補助機械及び前記
    補助機械用油圧アクチュエータは複数ずつ設けられてお
    り、これに対応して前記補助機械用制御弁手段は、前記
    第3油圧ポンプから各補助機械用油圧アクチュエータに
    供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の補助機
    械用コントロールバルブを備え、かつ、これら複数の補
    助機械用コントロールバルブの前後差圧をそれぞれ一定
    に保持する複数の圧力補償手段を設けたことを特徴とす
    る自走式リサイクル製品生産機の油圧駆動装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の自走式リサイクル製品
    生産機の油圧駆動装置において、前記圧力補償手段は、
    前記補助機械用油圧アクチュエータの負荷圧力のうち最
    大である最大負荷圧力を検出する最大負荷圧検出手段
    と、前記補助機械用コントロールバルブの下流側圧力と
    前記最大負荷圧力との差圧を一定に保持する圧力制御弁
    と、前記第3油圧ポンプの吐出圧と前記最大負荷圧力と
    の差圧を一定に保持するためのLS差圧保持手段とを備
    えていることを特徴とする自走式リサイクル製品生産機
    の油圧駆動装置。
  20. 【請求項20】請求項1乃至19記載の自走式リサイク
    ル製品生産機の油圧駆動装置において、前記自走式リサ
    イクル製品生産機は、前記リサイクル原料としての被破
    砕物を破砕し前記リサイクル製品としての破砕物を生産
    する破砕装置を、前記処理装置として備える自走式破砕
    機であることを特徴とする自走式リサイクル製品生産機
    の油圧駆動装置。
  21. 【請求項21】請求項20記載の自走式リサイクル製品
    生産機の油圧駆動装置において、前記破砕装置は、略平
    行に配置された複数の回転軸のそれぞれにカッタを固定
    し、被破砕物を噛み込んでせん断するせん断式破砕装置
    であることを特徴とすることを特徴とする自走式リサイ
    クル製品生産機の油圧駆動装置。
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