JP2002219379A - 自走式破砕機の油圧駆動装置及び自走式破砕機の操作盤 - Google Patents

自走式破砕機の油圧駆動装置及び自走式破砕機の操作盤

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JP2002219379A JP2001021110A JP2001021110A JP2002219379A JP 2002219379 A JP2002219379 A JP 2002219379A JP 2001021110 A JP2001021110 A JP 2001021110A JP 2001021110 A JP2001021110 A JP 2001021110A JP 2002219379 A JP2002219379 A JP 2002219379A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エネルギ効率の低下を防止しつつ、操作者によ
る破砕装置用油圧モータの回転速度設定を行える自走式
破砕機の油圧駆動装置を提供する。 【解決手段】少なくとも1つの油圧ポンプ22から吐出
される圧油により破砕装置2を駆動する可変容量型の破
砕装置用油圧モータ12を備えた自走式破砕機の油圧駆
動装置において、破砕装置用油圧モータ12の回転数を
設定するシュレッダモードダイヤル25hを備えた操作
盤25と、この設定に応じて破砕装置用油圧モータ12
の容量を制御するコントローラ32、電磁切換弁40、
容量調整用パイロットライン41、及びシリンダ装置2
6とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式破砕機の油
圧駆動装置に関し、さらに詳しくは、回転歯の間に被破
砕物を噛み込ませ被破砕物を噛み切るように細くせん断
するせん断式の破砕装置を備えた自走式破砕機の油圧駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるリサイクル法の施行(平
成3年10月)といった廃棄物再利用促進の背景の下、
自走式破砕機の活躍の場が拡がりつつある。この自走式
破砕機は、走行手段により自走可能であるとともに、ホ
ッパで受け入れた被破砕物(コンクリート塊、アスファ
ルト塊、岩石、建設廃材、産業廃棄物等)を破砕装置で
破砕し、その破砕物をコンベアで排出するものである。
【0003】このとき、破砕装置としてはいくつかの種
類が既に提唱されているが、建設廃材、家電品、プラス
チック廃材、古タイヤなどを破砕するのに特に好適なも
のとして、せん断式破砕装置(いわゆるシュレッダを含
む2軸せん断機等)が提唱されている。
【0004】このせん断式破砕装置では、ほぼ平行に配
置された複数の回転軸のそれぞれに回転歯を固定し、そ
れら回転歯の間に被破砕物を噛み込ませ、これによって
被破砕物を噛み切るように細くせん断する。このため、
例えば石油のポリタンクのように角部が丸みを帯びた形
状でなかなか回転歯中に噛み込みにくいようなものを破
砕するときには、確実な噛み込み促進を図るために回転
歯の回転速度はなるべく遅いほうが好ましい。また、被
破砕物の材質が布、プラスチック等比較的軽いものであ
る場合には、回転歯の回転速度が速いと破砕片の飛散が
生じやすいという憾みがあり、この場合も回転歯の回転
速度は遅いほうが好ましい。逆に、例えば冷蔵庫・洗濯
機等の家電品のように比較的鋭い角部があり回転歯中に
噛み込みやすく、また金属製等材質が重く飛散しにくい
ものの場合には、破砕効率の点からは回転歯の回転速度
は速い方が好ましい。
【0005】ここで、上記のようにせん断式の破砕装置
でなく、複数個の衝撃刃を設けたロータを回転させこの
衝撃刃からの打撃及び容器内壁に設けた反発板との衝突
を用いて被破砕物を衝撃的に破砕するいわゆるインパク
トクラッシャや、スイングジョーを固定ジョーに対して
揺動運動させそれらの間で被破砕物を挟み付けるように
して破砕を行うジョークラッシャを対象とするものであ
るが、被破砕物の材質・種類等に応じ操作者が回転歯の
回転速度を適宜設定可能とするものとして、従来、例え
ば特開平8−257425号公報に記載のものがある。
この従来技術は、油圧源からの圧油により破砕装置を駆
動する破砕装置用油圧モータを備えた自走式破砕機の油
圧駆動装置において、前記破砕装置用油圧モータの回転
数を設定する回転速度設定器と、前記油圧ポンプから前
記破砕装置用油圧モータへ供給される圧油を制御する電
磁比例弁からなる破砕装置用コントロールバルブと、前
記の回転速度設定器での設定に応じ前記破砕装置用コン
トロールバルブの開度を制御する指令値を出力する制御
器とを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、操
作者が回転速度設定器において所定の破砕装置用油圧モ
ータの回転速度(例えば高速、中速、低速の3段階のう
ちの1つ)を選択すると、この信号が制御器に入力さ
れ、制御器は、上記選択に対応した流量の圧油(例えば
高速では大流量、中速では中流量、低速では小流量)を
破砕装置用油圧モータへ供給するように破砕装置用コン
トロールバルブの開度を制御し、これによって上記選択
に応じた速度で破砕装置用油圧モータを回転させるもの
である。
【0007】そこで、前述したせん断式の破砕装置にお
ける被破砕物の種類・形状等に応じたモータ回転速度の
適正化という観点から、上記従来技術をせん断方式の破
砕装置を備えた自走式破砕機の油圧駆動装置に適用する
ことが考えられる。
【0008】しかしながら、この場合、以下のような課
題がある。
【0009】すなわち、上記従来技術では、油圧源から
の圧油の流量を破砕装置用コントロールバルブの開度の
大小のみによって制御するようになっているため、破砕
装置用油圧モータの低速回転時には破砕装置用コントロ
ールバルブの開度を強制的に小さく絞ることにより破砕
装置用油圧モータへの供給流量を小さくしている。した
がって、この場合にはコントロールバルブにおいて絞り
による大きな圧力損失が生じるため、エネルギ損失が大
きくなり、エネルギ効率が低下する。また、通常、油圧
源としてはエンジン駆動の油圧ポンプを用いるが、上記
の大きなエネルギ損失の分、油圧ポンプの駆動のために
不必要に大きな馬力が必要となり、この意味でもエネル
ギ効率が低下する。
【0010】本発明は、上記の事柄に基づいてなされた
ものであり、その目的は、エネルギ効率の低下を防止し
つつ、操作者による破砕装置用油圧モータの回転速度設
定を行える自走式破砕機の油圧駆動装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、少なくとも1つの油圧ポンプから
吐出される圧油によりせん断式破砕装置を駆動する可変
容量型の破砕装置用油圧モータを備えた自走式破砕機の
油圧駆動装置において、前記破砕装置用油圧モータの回
転数を設定する設定手段と、この設定手段の設定に応じ
て前記破砕装置用油圧モータの容量を制御するモータ容
量制御手段とを備える。
【0012】本発明においては、操作者が設定手段で破
砕装置用油圧モータの回転数を設定すると、その設定に
応じてモータ容量制御手段が破砕装置用油圧モータの容
量を制御する。例えば、設定手段で破砕装置用油圧モー
タの回転数が相対的に大きく設定されたときは、破砕装
置用油圧モータの容量を小さくすることで同一圧油流量
に対する油圧モータの回転動作を増速してその回転数を
大きくし、設定手段で破砕装置用油圧モータの回転数が
相対的に小さく設定されたときは、破砕装置用油圧モー
タの容量を大きくすることで同一圧油流量に対する油圧
モータの回転動作を減速してその回転数を小さくする。
これにより、通常油圧ポンプから破砕装置用油圧モータ
への圧油を制御するために設けられる破砕装置用コント
ロールバルブの開度に関係なく、破砕装置用油圧モータ
の回転速度を制御することができる。したがって、上記
破砕装置用コントロールバルブの開度のみによって破砕
装置用油圧モータの回転速度制御を行う従来構造のよう
に、絞りによる大きな圧力損失が発生するのを防止で
き、エネルギ効率の低下を防止できる。
【0013】(2)上記目的を達成するために、また本
発明は、少なくとも1つの可変容量型の油圧ポンプから
吐出される圧油によりせん断式破砕装置を駆動する破砕
装置用油圧モータを備えた自走式破砕機の油圧駆動装置
において、前記破砕装置用油圧モータの回転数を設定す
る設定手段と、この設定手段の設定に応じて前記油圧ポ
ンプの容量を制御するポンプ容量制御手段とを備える。
【0014】本発明においては、操作者が設定手段で破
砕装置用油圧モータの回転数を設定すると、その設定に
応じてポンプ容量制御手段が破砕装置用油圧モータの容
量を制御する。例えば、設定手段で破砕装置用油圧モー
タの回転数が相対的に大きく設定されたときは、油圧ポ
ンプの容量を大きくすることで破砕装置用油圧モータへ
の供給流量を大きくしてその回転数を大きくし、設定手
段で破砕装置用油圧モータの回転数が相対的に小さく設
定されたときは、油圧ポンプの容量を小さくすることで
破砕装置用油圧モータへの供給流量を小さくしその回転
数を小さくする。これにより、通常油圧ポンプから破砕
装置用油圧モータへの圧油を制御するために設けられる
破砕装置用コントロールバルブの開度に関係なく、破砕
装置用油圧モータの回転速度を制御することができる。
したがって、上記破砕装置用コントロールバルブの開度
のみによって破砕装置用油圧モータの回転速度制御を行
う従来構造のように、絞りによる大きな圧力損失が発生
するのを防止でき、エネルギ効率の低下を防止できる。
【0015】(3)上記目的を達成するために、また本
発明は、少なくとも1つの可変容量型の油圧ポンプから
吐出される圧油によりせん断式破砕装置を駆動する可変
容量型の破砕装置用油圧モータを備えた自走式破砕機の
油圧駆動装置において、前記油圧ポンプの容量と前記破
砕装置用油圧モータの容量とを、互いに関連づけて制御
するモータ・ポンプ容量制御手段を設ける。
【0016】本発明においては、モータ・ポンプ容量制
御手段によって、例えば前記破砕装置用油圧モータの回
転数を設定する設定手段の設定に応じて、油圧ポンプの
容量と破砕装置用油圧モータの容量とを互いに関連づけ
て制御する。これにより、例えば、設定手段で破砕装置
用油圧モータの回転数が相対的に大きく設定されたとき
は、破砕装置用油圧モータの容量を小さくし同一圧油流
量に対する油圧モータの回転動作を増速するとともに併
せて油圧ポンプの容量を大きくすることで破砕装置用油
圧モータへの供給流量を大きくし、これによって破砕装
置用油圧モータの回転数を大きくすることができる。ま
た、設定手段で破砕装置用油圧モータの回転数が相対的
に小さく設定されたときは、破砕装置用油圧モータの容
量を大きくすることで同一圧油流量に対する油圧モータ
の回転動作を減速するとともに油圧ポンプの容量を小さ
くすることで破砕装置用油圧モータへの供給流量を小さ
くし、これによって破砕装置用油圧モータの回転数を小
さくすることができる。このようにして、通常油圧ポン
プから破砕装置用油圧モータへの圧油を制御するために
設けられる破砕装置用コントロールバルブの開度に関係
なく、破砕装置用油圧モータの回転速度を制御すること
ができるので、上記破砕装置用コントロールバルブの開
度のみによって破砕装置用油圧モータの回転速度制御を
行う従来構造のように、絞りによる大きな圧力損失が発
生するのを防止でき、エネルギ効率の低下を防止でき
る。
【0017】(4)上記(3)において、好ましくは、
前記破砕装置用油圧モータの回転数を設定する設定手段
をさらに有し、前記モータ・ポンプ容量制御手段は、こ
の設定手段の設定に応じて、前記油圧ポンプの容量と前
記破砕装置用油圧モータの容量とを互いに関連づけて制
御する。
【0018】(5)上記(1)乃至(4)において、ま
た好ましくは、前記油圧ポンプから前記破砕装置用油圧
モータへ供給される圧油を制御する破砕装置用コントロ
ールバルブを備える。
【0019】(6)上記(1)又は(3)において、ま
た好ましくは、前記モータ容量制御手段又はモータ・ポ
ンプ容量制御手段は、前記破砕装置用油圧モータの傾転
角を調整する油圧駆動のモータ用レギュレータと、この
モータ用レギュレータを駆動するパイロット圧を制御す
るモータ用パイロット圧制御手段とを備える。
【0020】(7)上記(2)又は(3)において、ま
た好ましくは、前記ポンプ容量制御手段又はモータ・ポ
ンプ容量制御手段は、前記油圧ポンプの傾転角を調整す
る油圧駆動のポンプ用レギュレータと、このポンプ用レ
ギュレータを駆動するパイロット圧を制御するポンプ用
パイロット圧制御手段とを備える。
【0021】(8)上記(4)において、また好ましく
は、前記モータ・ポンプ容量制御手段は、前記設定手段
で前記破砕装置用油圧モータの回転数が相対的に大きく
設定されたときは、前記油圧ポンプの容量を大きくかつ
前記破砕装置用油圧モータの容量を小さくし、前記設定
手段で前記破砕装置用油圧モータの回転数が相対的に小
さく設定されたときは、前記油圧ポンプの容量を小さく
かつ前記破砕装置用油圧モータの容量を大きくする。
【0022】(9)上記(4)において、また好ましく
は、前記設定手段は、高回転数モード、中回転数モー
ド、低回転数モードの3つのモードを備えており、前記
モータ・ポンプ容量制御手段は、前記設定手段で前記高
回転数モードが設定されたときは、前記油圧ポンプの容
量を大きくかつ前記破砕装置用油圧モータの容量を小さ
くし、前記設定手段で前記中回転数モードが設定された
ときは、前記油圧ポンプの容量を大きくかつ前記破砕装
置用油圧モータの容量を大きくし、前記設定手段で前記
低回転数モードが設定されたときは、前記油圧ポンプの
容量を小さくかつ前記破砕装置用油圧モータの容量を大
きくする。
【0023】(10)上記目的を達成するために、さら
に本発明は、せん断式の破砕装置を備えた自走式破砕機
の操作盤において、前記破砕装置を駆動する可変容量型
の破砕装置用油圧モータの容量を操作設定するモータ容
量操作手段を設ける。
【0024】(11)上記目的を達成するために、また
本発明は、せん断式の破砕装置を備えた自走式破砕機の
操作盤において、前記破砕装置を駆動する破砕装置用油
圧モータへ圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプの容
量を操作設定するポンプ容量操作手段を設ける。
【0025】(12)上記目的を達成するために、また
本発明は、せん断式の破砕装置を備えた自走式破砕機の
操作盤において、前記破砕装置を駆動する可変容量型の
破砕装置用油圧モータの容量及び前記破砕装置用油圧モ
ータへ圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプの容量を
操作設定するモータ・ポンプ容量操作手段を備える。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。
【0027】図1は、本発明の適用対象である自走式破
砕機の全体構造を表す側面図であり、図2は、図1に示
した自走式破砕機の上面図である。
【0028】これら図1及び図2において、自走式破砕
機は、例えば油圧ショベルのバケット等の作業具により
被破砕物(例えば、建設廃材、家電品、プラスチック廃
材、古タイヤ等)が投入され、その被破砕物を受け入れ
るホッパ1、及びホッパ1に受け入れた被破砕物をせん
断し所定の大きさに破砕し下方へ排出するせん断式の破
砕装置(この例では2軸シュレッダ)2を搭載した破砕
機本体3と、この破砕機本体3の下方に設けられた走行
体4と、前記の破砕装置2で破砕され下方へ排出された
破砕物を受け入れて自走式破砕機の後方側(図1及び図
2中右側)に運搬し搬出するコンベア5と、このコンベ
ア5の上方に設けられコンベア5上を搬送中の破砕物に
含まれる磁性物(鉄筋等)を磁気的に吸引除去する磁選
機6とを有する。
【0029】前記の走行体4は、本体フレーム7と、走
行手段としての左・右無限軌道履帯8とを備えている。
本体フレーム7は、例えば略長方形の枠体によって形成
され、前記破砕装置2、前記ホッパ1、及びパワーユニ
ット20(後述)等を載置する破砕機取付け部7Aと、
この破砕機取付け部7Aと前記の左・右無限軌道履帯8
とを接続するトラックフレーム部7Bとから構成され
る。また無限軌道履帯8は、駆動輪9aと従動輪(アイ
ドラ)9bとの間に掛け渡されており、駆動輪9a側に
設けられた左・右走行用油圧モータ10によって駆動力
が与えられることにより自走式破砕機を走行させるよう
になっている。
【0030】前記の破砕装置2は、図1及び図2に示す
ように、本体フレーム破砕機取付け部7Aの長手方向前
方側(図1及び図2中左側)端部に搭載されており、前
記ホッパ1は、破砕装置2のさらに上部に配置されてい
る。
【0031】この破砕装置2は、2軸せん断機(いわゆ
るシュレッダ)であり、スペーサ2aを介しカッタ(回
転歯)2bを櫛歯状に所定間隔で取り付けた2つの回転
軸(図示せず)を、互いに略平行でかつカッタ2bが交
互に噛み合うように配置している。そして、それら回転
軸を互いに逆方向へ回転させることにより、ホッパ1よ
り供給された被破砕物をカッタ2b,2bの間に噛み込
ませて細片状に噛み切るようにせん断し、所定の大きさ
に破砕するようになっている。このとき、前記回転軸へ
の駆動力は、本体フレーム破砕機取付け部7A上の破砕
装置2より後方側(すなわち本体フレーム破砕機取付け
部7Aの長手方向中間部)に設けた駆動装置11内の可
変容量型の破砕装置用油圧モータ12から与えられる。
【0032】前記のコンベア5は、フレーム13に支持
されコンベア用油圧モータ14で駆動される駆動輪15
と、従動輪(アイドラ、図示せず)と、これら駆動輪1
5及び従動輪の間に巻回して設けられたコンベアベルト
16とを備えており、コンベアベルト16を循環駆動す
ることによって前記破砕装置2からコンベアベルト16
上に落下してきた破砕物を運搬し、搬送側(図1及び図
2中右側)端部から排出するようになっている。
【0033】前記の磁選機6は、前記のコンベアベルト
16の上方にこのコンベアベルト16と略直交するよう
に配置された磁選機ベルト17を、磁選機用油圧モータ
18によって磁力発生手段(図示せず)まわりに駆動す
ることにより、磁力発生手段からの磁力を磁選機ベルト
17越しに作用させて磁性物を磁選機ベルト17に吸着
させた後コンベアベルト16と略直交する方向に搬送
し、コンベア5の前記フレーム13に設けたシュート1
3aを介しコンベアベルト16の側方に落下させるよう
になっている。
【0034】前記の本体フレーム破砕機取付け部7Aの
長手方向後方側(図1、図2中右側)端部の上部には、
パワーユニット積載部材19を介し、パワーユニット2
0が搭載されている。
【0035】このパワーユニット20は、前記の左・右
走行用油圧モータ10、クラッシャ用油圧モータ12、
コンベア用油圧モータ14、及び磁選機用油圧モータ1
8等の油圧アクチュエータへ圧油を吐出する油圧ポンプ
22(図示せず、後述の図3参照)と、この油圧ポンプ
を駆動する原動機としてのエンジン23(同)と、前記
油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへ供給される圧
油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブ
24等(同)を備えた制御弁装置(図示せず)などを内
蔵している。
【0036】また、パワーユニット20の前方側(図1
及び図2中左側)には、操作者が搭乗する運転席21が
設けられており、操作者がこの運転席21に立つことに
より、破砕作業中において破砕装置2による破砕状況を
ある程度監視することができるようになっている。
【0037】ここで、上記破砕装置2、コンベア5、磁
選機6、及び走行体4は、この自走式破砕機に備えられ
る油圧駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成し
ている。図3は、本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置
の一実施の形態のうち、前記破砕装置用油圧モータ12
に係わる要部構成を表す油圧回路図である。
【0038】この図3において、油圧駆動装置は、上記
エンジン23と、このエンジン23によって駆動される
可変容量型の上記油圧ポンプ22と、同様にエンジン2
3によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ2
9と、油圧ポンプ22から吐出される圧油が供給される
前記破砕装置用油圧モータ12と、油圧ポンプ22から
前記破砕装置用油圧モータ12に供給される圧油の流れ
(方向及び流量)を制御する破砕装置用コントロールバ
ルブ24と、破砕機本体3(例えば前記の運転席16
内)に設けられ、破砕装置2、コンベア5、及び磁選機
6等の始動・停止を操作者が指示入力して操作するため
の操作盤25と、パイロットポンプ29で発生したパイ
ロット圧に基づく制御圧力(詳細は後述)が導かれ、油
圧ポンプ22の吐出流量(ポンプ容量)を調整するレギ
ュレータ37,38とを有している。
【0039】破砕装置用油圧モータ12は、前述のよう
に破砕装置2動作用の駆動力を発生するものであり、斜
板12aの傾転角が変化することにより容量(1回転当
たりの必要流量)が変化可能な可変容量型のモータとな
っている。この斜板12aの傾転角は、油圧駆動のシリ
ンダ装置26によって駆動調整される。すなわち、シリ
ンダ装置26は、斜板12aに連結されたロッド部26
aと、ロッド部26aを図3中右側方向に付勢するばね
部材26bと、ボトム側油室26cとを備えており、後
述の容量調整用パイロットライン41を介しボトム側油
室26cに圧油が導入されるとばね部材26bの付勢力
に抗して斜板12aの傾転角を小さく(すなわちモータ
容量を小さく)し、ボトム側油室26cに圧油が導入さ
れなくなるとばね部材26bの付勢力によって斜板12
aの傾転角を大きく(すなわちモータ容量を大きく)す
るようになっている。
【0040】このとき、上記容量調整用パイロットライ
ン41には、前記パイロットポンプ29で発生された圧
力を用いて電磁切換弁40で生成されたパイロット圧に
より操作される。この電磁切換弁40は、ソレノイド駆
動部40aを備えた電磁切換弁である。ソレノイド駆動
部40aには、コントローラ32からの制御信号(駆動
信号)Smで駆動されるソレノイドがそれぞれ設けられ
ており、電磁切換弁40はその制御信号Smの入力に応
じて切り換えられるようになっている。すなわち、コン
トローラ32から電磁切換弁40のソレノイド駆動部4
0aに制御信号Smが出力されると、電磁切換弁40が
図3中右側の連通位置40Aに切り換えられる。これに
より、パイロットポンプ29からの圧油がその吐出管路
33及び連通位置40Aを経て電磁切換弁40下流側の
上記容量調整用パイロットライン41へと導かれ、これ
らを介し、傾転制御用パイロット圧としてシリンダ装置
26のボトム側油室26cへと導かれる。コントローラ
32から電磁切換弁40の駆動部40aへ制御信号Sm
が出力されない場合は、電磁切換弁40はばね40bの
付勢力で図3に示す遮断位置40Bに復帰し、容量調整
用パイロットライン41内の圧力はタンク管路39を介
しタンク36の圧力(タンク圧)と等しくなるようにな
っている。
【0041】以上の結果、コントローラ32から制御信
号Smが出力された場合には、破砕装置用油圧モータ1
2の斜板12aの傾転角が減少して油圧モータ12の容
量が減少し、コントローラ32から制御信号Smが出力
ない場合には、破砕装置用油圧モータ12の斜板12a
の傾転角が増大して油圧モータ12の容量が増大するよ
うになっている。
【0042】図4は、上記のような傾転角制御の結果実
現される、破砕装置用油圧モータ12の出力トルク特性
の一例を表したものである。横軸に油圧ポンプ22のポ
ンプ吐出圧Pをとり、縦軸には破砕装置用油圧モータ1
2の出力トルクTをとり、上述の傾転角が小さくなった
場合と、大きくなった場合とを比較して示している。
【0043】この図4において、破砕装置用油圧モータ
12の出力トルクTは供給圧油の圧力(この場合、ポン
プ吐出圧Pに等しい)とモータ容量との積で表されるこ
とから、モータ傾転角が大、小いずれの場合も右上がり
直線で表される特性となる。そして、モータ傾転角が大
きい場合のほうが、モータ傾転かくが小さい場合よりも
傾きの大きい直線となり、同一の吐出圧Pではより大き
い出力トルクTを得ることができる。
【0044】図3に戻り、破砕装置用コントロールバル
ブ24は3位置切換弁であり、油圧ポンプ22の吐出管
路27に設けられて油圧ポンプ22から破砕装置用油圧
モータ12へ供給される圧油を制御するようになってい
る。このとき、破砕装置用コントロールバルブ24の下
流側には、破砕装置用油圧モータ12を正転駆動させる
ときに圧油を供給するための正転側圧油供給管路28a
と、破砕装置用油圧モータ12を逆転駆動させるときに
圧油を供給するための逆転側圧油供給管路28bとが接
続され、それぞれ正転駆動時及び逆転駆動時に油圧ポン
プ22からの圧油を破砕装置用油圧モータ12へと導く
ようになっている。
【0045】このコントロールバルブ24は、両端にパ
イロット駆動部24a,24bを備え、パイロット圧を
用いて操作されるセンターバイパス型のパイロット操作
弁であり、前記パイロットポンプ29で発生された圧力
を用いて電磁切換弁30,31で生成されたパイロット
圧により操作される。これら電磁切換弁30,31は、
それぞれソレノイド駆動部30a,31aを備えた電磁
切換弁である。ソレノイド駆動部30a,31aには、
コントローラ32からの制御信号Sa(破砕装置用油圧
モータ12の正転方向への駆動に対応),Sb(破砕装
置用油圧モータ12の逆転方向への駆動に対応)で駆動
されるソレノイドがそれぞれ設けられており、電磁切換
弁30,31はそれら正転制御信号Sa又は逆転制御信
号Sbの入力に応じて切り換えられるようになってい
る。
【0046】すなわち、コントローラ32から電磁切換
弁30のソレノイド駆動部30aに正転制御信号Saが
出力されると、電磁切換弁30が図3中右側の連通位置
30Aに切り換えられる。これにより、パイロットポン
プ29からの圧油がその吐出管路33及び連通位置30
Aを経て電磁切換弁30下流側の正転用パイロットライ
ン34aへと導かれ、これらを介し、正転用パイロット
圧としてコントロールバルブ24のパイロット駆動部2
4aへと導かれる。コントローラ32から電磁切換弁3
0の駆動部30aへ制御信号Saが出力されない場合
は、電磁切換弁30はばね30bの付勢力で図3に示す
遮断位置30Bに復帰し、正転用パイロットライン34
a内の圧力はタンク管路39を介しタンク36の圧力
(タンク圧)と等しくなるようになっている。
【0047】また、コントローラ32から電磁切換弁3
1のソレノイド駆動部31aに逆転制御信号Sbが出力
されると、電磁切換弁31が図3中右側の連通位置31
Aに切り換えられる。これにより、上記同様、パイロッ
トポンプ29からの圧油が電磁切換弁31下流側の逆転
用パイロットライン34bへと導かれ、逆転用パイロッ
ト圧としてコントロールバルブ24のパイロット駆動部
24bへと導かれる。コントローラ32から電磁切換弁
31の駆動部31aへ制御信号Sbが出力されない場合
は、電磁切換弁31はばね31bの付勢力で図3に示す
遮断位置31Bに復帰し、逆転用パイロットライン34
b内の圧力はタンク管路39を介しタンク36の圧力
(タンク圧)と等しくなるようになっている。
【0048】以上により、コントローラ32から正転制
御信号Saが出力され逆転制御信号Sbが出力されない場
合には、コントロールバルブ24は図3中上側の切換位
置24Aに切り換えられ、油圧ポンプ22からの圧油が
吐出管路27、コントロールバルブ切換位置24A、及
び正転側圧油供給管路28aを介して破砕装置用油圧モ
ータ12に供給され、破砕装置用油圧モータ12が正転
方向(順方向)に駆動される。このときの戻り油は、逆
転側圧油供給管路28bからコントロールバルブ切換位
置24A、タンク管路35を介しタンク36へ導入され
る。
【0049】また、コントローラ32から逆転制御信号
Sbが出力され正転制御信号Saが出力されない場合に
は、コントロールバルブ24は図3中下側の切換位置2
4Bに切り換えられ、油圧ポンプ22からの圧油が吐出
管路27、コントロールバルブ切換位置24B、及び逆
転側圧油供給管路28bを介して破砕装置用油圧モータ
12に供給され、破砕装置用油圧モータ12が逆転方向
(逆方向)に駆動される。このときの戻り油は、正転側
圧油供給管路28aからコントロールバルブ切換位置2
4B、タンク管路35を介しタンク36へ導入される。
【0050】さらに、コントローラ32から電磁切換弁
30,31の駆動部30a,31aへの制御信号Sa,
Sbがいずれも出力されない場合は、コントロールバル
ブ24がばね24c,24dの付勢力で図3中に示す中
立位置24Cに復帰し、油圧ポンプ22の吐出油はタン
ク管路35を介しタンク36へ戻る。すなわち、正転側
圧油供給管路28a及び逆転側圧油供給管路28bのい
ずれにも圧油は供給されなくなるため、破砕装置用油圧
モータ12は停止する。
【0051】前記のレギュレータ37,38は、入力ト
ルク制限制御用のレギュレータ37と、モータ回転数制
御用のレギュレータ38とから構成されている。
【0052】これらレギュレータ37,38は、それぞ
れピストン37A,38Aを備えており、ピストン37
A,38Aが図3中右方に移動すると、油圧ポンプ22
の吐出流量が減少するように油圧ポンプ22の斜板22
aの傾転角(すなわちポンプ容量又は押しのけ容積)を
変え、ピストン37A,38Aが図3中左方に移動する
と、油圧ポンプ22の容量(1回転当たりの吐出流量)
が増大するように斜板22aの傾転角を変えるようにな
っている。
【0053】入力トルク制限制御用のレギュレータ37
のボトム側油室37aには、油圧ポンプ22の吐出管路
27から分岐したパイロット管路42が接続され、これ
によってボトム側油室37aに油圧ポンプ22の吐出圧
Pが導かれるようになっている。これにより、油圧ポン
プ22吐出圧Pが高いときはピストン37Aが図3中右
方に移動して油圧ポンプ22の吐出流量を減少させ、吐
出圧Pが低いときはピストン37Aが図3中左方に移動
して吐出流量を増大させるように動作する。この結果、
吐出圧Pが上昇するに従って吐出流量の最大値が小さく
制限され、油圧ポンプ22の入力馬力(入力トルク)が
エンジン23の出力馬力(出力トルク)以下になるよう
に油圧ポンプ22の斜板22aの傾転角が制御されるよ
うになっている(公知の入力トルク制限制御又は馬力制
御)。
【0054】一方、モータ回転数制御用のレギュレータ
38のボトム側油室38aには、前記パイロットポンプ
29で発生された圧力を用いて電磁切換弁43で生成さ
れたパイロット圧(制御圧力)がポンプ容量調整用パイ
ロットライン44により導入され、ピストン38Aがこ
のパイロット圧により駆動される。すなわち、前記の電
磁切換弁43は、ソレノイド駆動部43aを備えた電磁
切換弁であり、ソレノイド駆動部43aには、コントロ
ーラ32からの制御信号Srで駆動されるソレノイドが
設けられ、電磁切換弁43はその制御信号Srの入力に
応じて切り換えられるようになっている。コントローラ
32から電磁切換弁43のソレノイド駆動部43aに制
御信号Srが出力されると、電磁切換弁43が図3中右
側の連通位置43Aに切り換えられる。これにより、パ
イロットポンプ29からの圧油がその吐出管路33及び
連通位置43Aを経て電磁切換弁43下流側のポンプ容
量調整用パイロットライン43へと導かれ、これらを介
し、ポンプ傾転制御用パイロット圧としてレギュレータ
38のボトム側油室38aへと導かれる。コントローラ
32から電磁切換弁43の駆動部43aへ制御信号Sr
が出力されない場合は、電磁切換弁43はばね43bの
付勢力で図3に示す遮断位置43Bに復帰し、ポンプ容
量調整用パイロットライン43内の圧力はタンク管路3
9を介しタンク36の圧力(タンク圧)と等しくなるよ
うになっている。
【0055】以上の結果、コントローラ32から制御信
号Srが出力された場合には、油圧ポンプ22の斜板2
2aの傾転角が減少して油圧ポンプ22のポンプ容量
(吐出容量)が減少し、コントローラ32から制御信号
Srが出力ない場合には、油圧ポンプ22の斜板22a
の傾転角が増大して油圧ポンプ22のポンプ容量が増大
するようになっている。
【0056】なお、油圧ポンプ22及びパイロットポン
プ29の前記吐出管路27,33から分岐した管路4
5,46には、リリーフ弁47,48がそれぞれ設けら
れており、油圧ポンプ22及びパイロットポンプ29の
吐出圧の最大値をそれぞれ制限するリリーフ圧の値を、
それぞれに備えられたばね47a,48aの付勢力で設
定するようになっている。
【0057】また、この油圧駆動装置には、特に図示を
行わないが、前記コンベア用油圧モータ14、磁選機用
油圧モータ18、及び左・右走行用油圧モータ10へ前
記油圧ポンプ22(あるいは図示しないもう他の油圧ポ
ンプでもよい)からそれら油圧モータ14,18,10
への圧油の流れ(方向及び流量)を制御するコンベア用
コントロールバルブ、磁選機用コントロールバルブ、及
び左・右走行用コントロールバルブ(図示せず)が備え
られている。
【0058】コンベア用コントロールバルブ及び磁選機
用コントロールバルブはそれぞれ電磁切換弁であり、コ
ントローラ32からそれら電磁切換弁に制御信号を出力
することにより、それらが連通位置に切り換えられて油
圧ポンプ22からそれらコンベア用油圧モータ14及び
磁選機用油圧モータ18へ圧油が供給されて駆動され、
コンベア5及び磁選機6が動作するようになっている。
【0059】左・右走行用コントロールバルブは、前記
の運転席21に設けられた操作レバー49によって手動
切換可能な切換弁であり、その操作レバー49の操作に
応動して前記油圧ポンプ22(あるいは他の油圧ポン
プ)から左・右走行用油圧モータ10への圧油の流れを
制御し、これによって左・右無限軌道履帯8を駆動し走
行体4を走行させるようになっている。
【0060】なお、詳細な説明は省略するが、この油圧
駆動装置では、公知のインターロック機構によって破砕
用油圧モータ12への圧油供給と左・右走行用油圧モー
タ10への圧油供給とが同時には行えないようになって
おり、これによって、破砕装置2による破砕動作と走行
体4の走行動作とが同時に行えないようになっている
(後述の動作切替ダイヤル25i参照)。
【0061】図5は、操作盤25の詳細構造を表す正面
図である。この図5において、操作盤25には、破砕装
置2を正転方向に起動させるための正転起動スイッチ2
5aと、破砕装置2を停止させるための停止スイッチ2
5bと、破砕装置2を逆転方向に起動させるための逆転
起動スイッチ25cと、コンベア5を起動するための起
動スイッチ25dと、コンベア5を停止させるための停
止スイッチ25eと、磁選機6を起動するための起動ス
イッチ25fと、磁選機6を停止させるための停止スイ
ッチ25gと、破砕装置2の回転数(回転速度)を低速
モード、中速モード、高速モードの3つから選択するシ
ュレッダモードダイヤル25hと、前述のインターロッ
ク機構の動作に関し、破砕装置2による破砕動作を可能
とする破砕モードと走行体4の走行動作を可能とする走
行モードのいずれか一方を選択する動作切替ダイヤル2
5iとが備えられている。
【0062】操作者が上記操作盤25の各スイッチ25
a〜g及びダイヤル25h,iの操作を行うと、その操
作信号が前記のコントローラ32に入力される。コント
ローラ32は、それら操作信号に基づき、前述した電磁
切換弁30,31,41,43等へ前述の制御信号S
a,Sb,Sm,Sr等を生成し、出力するようになってい
る。
【0063】ここで、本実施の形態の要部は、操作者に
よる上記操作盤25のシュレッダモードダイヤル25h
の選択入力に応じて、油圧ポンプ22及び破砕装置用油
圧モータ12の傾転角を制御することにある。図6は、
この機能に関するコントローラ32の制御内容を表すフ
ローチャートである。
【0064】図6において、まずステップ10で、シュ
レッダモードダイヤル25hで低速モード、中速モー
ド、高速モードのいずれが選択されたかを判定する。
【0065】高速モードが選択されている場合は、ステ
ップ20Aに移り、電磁切換弁40のソレノイド駆動部
40aへの制御信号SmをONにする(出力する)こと
により、シリンダ装置26のロッド部26aを介して破
砕装置用油圧モータ12の傾転角(容量)を小さくす
る。その後、ステップ30Aに移り、電磁切換弁43の
ソレノイド駆動部43aへの制御信号SrをOFFにす
る(出力しない状態とする)ことにより、モータ回転数
制御用のレギュレータ38のピストン38aを介して油
圧ポンプ22の傾転角(容量)を大きくし、このフロー
を終了する。
【0066】また、ステップ10で低速モードが選択さ
れている場合は、ステップ20Bに移り、電磁切換弁4
0への制御信号SmをOFFにする(出力しない状態と
する)ことにより、破砕装置用油圧モータ12の傾転角
(容量)を大きくする。その後、ステップ30Bに移
り、電磁切換弁43への制御信号SrをONにする(出
力する)ことにより、油圧ポンプ22の傾転角(容量)
を小さくし、このフローを終了する。
【0067】さらに、ステップ10で中速モードが選択
されている場合は、ステップ20Cに移り、電磁切換弁
40への制御信号SmをOFFにして破砕装置用油圧モ
ータ12の傾転角(容量)を大きくした後、ステップ3
0Cて、電磁切換弁43への制御信号SrをOFFにす
ることにより、油圧ポンプ22の傾転角(容量)を大き
くし、このフローを終了する。
【0068】なお、上記において、操作盤25のシュレ
ッダモードダイヤル25hが、特許請求の範囲各項記載
の破砕装置用油圧モータの回転数を設定する設定手段を
構成するとともに、破砕装置を駆動する可変容量型の破
砕装置用油圧モータの容量を操作設定するモータ容量操
作手段、破砕装置を駆動する破砕装置用油圧モータへ圧
油を供給する可変容量型の油圧ポンプの容量を操作設定
するポンプ容量操作手段、破砕装置を駆動する可変容量
型の破砕装置用油圧モータの容量及び破砕装置用油圧モ
ータへ圧油を供給する可変容量型の油圧ポンプの容量を
操作設定するモータ・ポンプ容量操作手段をも構成す
る。
【0069】また、コントローラ32、電磁切換弁4
0、容量調整用パイロットライン41、及びシリンダ装
置26が、設定手段の設定に応じて前記破砕装置用油圧
モータの容量を制御するモータ容量制御手段を構成し、
コントローラ32、電磁切換弁43、ポンプ容量調整用
パイロットライン44、及びモータ回転数制御用のレギ
ュレータ38が、設定手段の設定に応じて前記油圧ポン
プの容量を制御するポンプ容量制御手段を構成する。さ
らに、コントローラ32、電磁切換弁40、容量調整用
パイロットライン41、シリンダ装置26、電磁切換弁
43、ポンプ容量調整用パイロットライン44、及びモ
ータ回転数制御用のレギュレータ38は、設定手段の設
定に応じて、前記油圧ポンプの容量と前記破砕装置用油
圧モータの容量とを互いに関連づけて制御するモータ・
ポンプ容量制御手段をも構成する。
【0070】またこのとき、上記のうち、シリンダ装置
26は、破砕装置用油圧モータの傾転角を調整する油圧
駆動のモータ用レギュレータを構成し、コントローラ3
2、電磁切換弁40、及び容量調整用パイロットライン
41は、モータ用レギュレータを駆動するパイロット圧
を制御するモータ用パイロット圧制御手段を構成する。
またモータ回転数制御用のレギュレータ38は、油圧ポ
ンプの傾転角を調整する油圧駆動のポンプ用レギュレー
タを構成し、コントローラ32、電磁切換弁43、及び
ポンプ容量調整用パイロットライン44は、ポンプ用レ
ギュレータを駆動するパイロット圧を制御するポンプ用
パイロット圧制御手段を構成する。
【0071】次に、本実施の形態の動作及び作用を以下
に説明する。
【0072】上記構成の自走式破砕機において、破砕作
業時には、操作者は、操作盤25の動作切替ダイヤル2
5iで「破砕」を選択して走行動作を不可能にした後、
磁選機起動スイッチ25f及びコンベア起動スイッチ2
5dを押す。これにより、磁選機用油圧モータ18及び
コンベア用油圧モータ14が駆動される。またこのと
き、シュレッダモードダイヤル25hで「低速」「中
速」「高速」のいずれかを選択した後シュレッダ正転起
動スイッチ25aを押す。これにより、破砕装置用油圧
モータ12が正転方向に駆動される。以上により、磁選
機6、コンベア5、破砕装置2が順次起動する。
【0073】そして、例えば油圧ショベルのバケットで
ホッパ1に被破砕物を投入すると、ホッパ1で受け入れ
られた被破砕物は破砕装置2へと導かれ、破砕装置2で
所定の大きさに破砕される。破砕された破砕物は、破砕
装置2下部の空間からコンベア5上に落下して運搬さ
れ、大きさがほぼ揃えられて、最終的に自走式破砕機の
後部(図1中右端部)から搬出される。
【0074】このとき、図6を用いて前述したように、
本実施の形態では、シュレッダモードダイヤル25hで
「低速」「中速」「高速」のどれを選択したかに応じ
て、破砕装置2のカッタ2bの回転速度を変化させるこ
とができる。以下、この速度モード別にその作用を説明
する。
【0075】(1)高速モード シュレッダモードダイヤル25hで「高速」を選択した
場合、図6を用いて前述したように、油圧ポンプ22を
大傾転とすることで同一ポンプ回転で大流量の圧油を供
給する一方、破砕装置用油圧モータ12を小傾転とする
ことで同一流量でのモータ回転を増速する。
【0076】このときの破砕装置用油圧モータ12の出
力トルク特性を図7中実線で示す。横軸には破砕装置用
油圧モータ12の回転数Nをとり、縦軸には破砕装置用
油圧モータ12の出力トルクTをとって表している。上
記のような制御の結果、高速モードを選択した場合、こ
の図7中実線の特性線に示すように破砕装置用油圧モー
タ12をトルクTの最大値を比較的小さくしつつ高速
(大きな回転数N)で回転させることができる。したが
って、比較的破砕し易い破砕物を効率よく破砕すること
ができ、また、高速のため被破砕物の量も多く処理でき
る。
【0077】(2)低速モード シュレッダモードダイヤル25hで「低速」を選択した
場合、図6を用いて前述したように、油圧ポンプ22を
小傾転とすることで小流量の圧油を供給する一方、破砕
装置用油圧モータ12を大傾転とすることで同一流量で
のモータ回転を減速する。
【0078】このときの破砕装置用油圧モータ12の出
力トルク特性は、図7中の破線で表される。この特性線
に示すように、上記のような制御の結果、低速モードを
選択した場合には、破砕装置用油圧モータ12をトルク
Tの最大値を比較的大きくしつつ低速(小さな回転数
N)で回転させることができる。したがって、比較的破
砕し難い破砕物を効率よく破砕することができる。ま
た、低速のため被破砕物の飛散量も少なくでき、被破砕
物の噛込性を向上することができる。
【0079】(3)中速モード シュレッダモードダイヤル25hで「中速」を選択した
場合、図6を用いて前述したように、油圧ポンプ22を
大傾転とすることで大流量の圧油を供給しつつ破砕装置
用油圧モータ12も大傾転とすることで同一流量でのモ
ータ回転を減速することができる。
【0080】このときの破砕装置用油圧モータ12の出
力トルク特性は、図7中の一点鎖線で表される。この特
性線に示すように、上記のような制御の結果、中速モー
ドを選択した場合には、破砕装置用油圧モータ12を、
上記低速モード時とほぼ同等のトルクTの最大値を確保
しつつ、上記高速モードと低速モードとの中間の速度
(回転数)で回転させることができる。
【0081】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、操作者がシュレッダモードダイヤル25hで「低
速」「中速」「高速」のどれを選択したかに応じて破砕
用油圧モータ12の傾転角(モータ容量)及び油圧ポン
プ22の傾転角(ポンプ容量)を変化させることによ
り、破砕装置2のカッタ2bの回転速度を任意に変化さ
せることができる。
【0082】このとき、油圧ポンプ22から破砕装置用
油圧モータ12への圧油を制御する破砕装置用コントロ
ールバルブ24の開度に関係なく、破砕装置用油圧モー
タ12の回転速度を制御することができる。これによ
り、破砕装置用コントロールバルブの開度のみによって
破砕装置用油圧モータの回転速度制御を行う従来構造の
ように、絞りによる大きな圧力損失が発生するのを防止
できるので、エネルギ効率の低下を防止できる。
【0083】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、操作者がシュレッダモードダイヤル25hで「低
速」「中速」「高速」のどれを選択したかに応じて、電
磁切換弁40,43を連通位置40A,43Aと遮断位
置40B,43Bのいずれか一方に選択的に切り換え、
これによって破砕装置用油圧モータ12及び油圧ポンプ
22の傾転角(容量)を小容量と大容量のいずれか一方
に選択的に制御したが、これに限られない。すなわち、
それら弁40,43に電磁比例弁を用いることにより、
コントローラ32からそれらに対する制御信号Sm,Sr
を多段階あるいは無段階に変化させることで、より細や
かに破砕装置用油圧モータ12及び油圧ポンプ22の傾
転角(容量)を変化させることも可能である。
【0084】また、上記本発明の一実施の形態において
は、図6に示したように、操作者がシュレッダモードダ
イヤル25hで「低速」「中速」「高速」のどれを選択
したかに応じて、破砕用油圧モータ12の傾転角(モー
タ容量)及び油圧ポンプ22の傾転角(ポンプ容量)の
両方を変化させたが、これに限られない。すなわち、上
記本発明の効果を得る限りにおいては、破砕用油圧モー
タ12の傾転角(モータ容量)及び油圧ポンプ22の傾
転角(ポンプ容量)のうちいずれか一方を変化させれば
足りる。
【0085】図8は、破砕用油圧モータ12の傾転角
(モータ容量)のみを変化させる場合のコントローラ3
2の制御内容を表すフローチャートである。この場合、
上述したように弁40として電磁比例弁を用い、コント
ローラ32からの制御信号Smを3段階に変化させるこ
とで、モータ容量を、小容量、中容量、大容量の3つに
変化させる。すなわち、高速モードでは、ステップ20
Aで電磁切換弁40のソレノイド駆動部40aへの制御
信号Smを最大にして破砕装置用油圧モータ12の傾転
角(容量)を小さくし、低速モードでは、ステップ20
Bで制御信号Smを最小(例えば0)にして破砕装置用
油圧モータ12の傾転角(容量)を大きくし、中速モー
ドでは、ステップ20Cで制御信号Smを中間の値にし
て破砕装置用油圧モータ12の傾転角(容量)を中間の
大きさとする。このような制御によっても、上記本発明
の一実施の形態と同様、エネルギ効率の低下を防止しつ
つ、操作者により破砕装置用油圧モータ12の回転速度
設定を行えるという効果を得る。
【0086】図9は、油圧ポンプ22の傾転角(ポンプ
容量)のみを変化させる場合のコントローラ32の制御
内容を表すフローチャートである。この場合、上記と同
様にして弁43に電磁比例弁を用い、コントローラ32
からの制御信号Srを3段階に変化させることで、ポン
プ容量を3段階に変化させる。高速モードでは、ステッ
プ30Aで電磁切換弁43への制御信号Srを最小(例
えば0)にして油圧ポンプ22の傾転角(容量)を大き
くし、低速モードでは、ステップ30Bで制御信号Sr
を最大にして油圧ポンプ22の傾転角(容量)を小さく
し、中速モードでは、ステップ30Cで制御信号Srを
中間の値にして油圧ポンプ22の傾転角(容量)を中間
の大きさとする。これによっても、上記本発明の一実施
の形態と同様、エネルギ効率の低下を防止しつつ、操作
者により破砕装置用油圧モータ12の回転速度設定を行
えるという効果を得る。
【0087】また、本発明は、図3に示したようなタイ
プの油圧回路のみに適用が限られるものではなく、例え
ば、ホイールローダに関し特公平8−9308号公報に
開示のようないわゆる閉回路タイプの油圧回路にも適用
でき、この場合も同様の効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によれば、操
作者が設定手段で破砕装置用油圧モータの回転数を設定
すると、その設定に応じて、モータ容量制御手段又はポ
ンプ容量制御手段が破砕装置用油圧モータの容量を制御
する。また請求項3に記載の発明によれば、モータ・ポ
ンプ容量制御手段によって、例えば前記破砕装置用油圧
モータの回転数を設定する設定手段の設定に応じて、油
圧ポンプの容量と破砕装置用油圧モータの容量とを互い
に関連づけて制御する。したがって、破砕装置用コント
ロールバルブの開度に関係なく、破砕装置用油圧モータ
の回転速度を制御することができる。したがって、絞り
による大きな圧力損失が発生するのを防止でき、エネル
ギ効率の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の適用対
象である自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の適用対
象である自走式破砕機の全体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態のうち、破砕装置用油圧モータに係わる要部構成
を表す油圧回路図である。
【図4】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態において、傾転角制御の結果実現される破砕装置
用油圧モータの出力トルク特性の一例を表した図であ
る。
【図5】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態に備えられた操作盤の詳細構造を表す正面図であ
る。
【図6】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態に備えられたコントローラの制御内容を表すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態において、シュレッダモードダイヤルで「高速」
を選択した場合の破砕装置用油圧モータの出力トルク特
性を示した図である。
【図8】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態において、破砕用油圧モータの傾転角(モータ容
量)のみを変化させる場合のコントローラの制御内容を
表すフローチャートである。
【図9】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の一実施
の形態において、油圧ポンプの傾転角(ポンプ容量)の
みを変化させる場合のコントローラの制御内容を表すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
24 破砕装置用コントロールバルブ 25 操作盤 25h シュレッダモードダイヤル(設定手段、モー
タ容量操作手段、ポンプ容量操作手段、モータ・ポンプ
容量操作手段) 26 シリンダ装置(モータ用レギュレータ、モー
タ容量制御手段、モータ・ポンプ容量制御手段) 32 コントローラ(モータ用パイロット圧制御手
段、ポンプ用パイロット圧制御手段、モータ容量制御手
段、ポンプ容量制御手段、モータ・ポンプ容量制御手
段) 38 レギュレータ(ポンプ用レギュレータ、ポン
プ容量制御手段、モータ・ポンプ容量制御手段) 40 電磁切換弁(モータ用パイロット圧制御手
段、モータ容量制御手段、モータ・ポンプ容量制御手
段) 41 容量調整用パイロットライン(モータ用パイ
ロット圧制御手段、モータ容量制御手段、モータ・ポン
プ容量制御手段) 43 電磁切換弁(ポンプ用パイロット圧制御手
段、ポンプ容量制御手段、モータ・ポンプ容量制御手
段) 44 ポンプ容量調整用パイロットライン(ポンプ
用パイロット圧制御手段、ポンプ容量制御手段、モータ
・ポンプ容量制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴 好美 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 大南 有正 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 塩畑 忠 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H089 AA21 BB02 CC09 DA03 DB12 EE03 EE18 GG02 JJ01 4D067 DD04 DD06 EE48 GA02 GA06 GA16 GA20 GB10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの油圧ポンプから吐出され
    る圧油によりせん断式破砕装置を駆動する可変容量型の
    破砕装置用油圧モータを備えた自走式破砕機の油圧駆動
    装置において、 前記破砕装置用油圧モータの回転数を設定する設定手段
    と、 この設定手段の設定に応じて前記破砕装置用油圧モータ
    の容量を制御するモータ容量制御手段とを備えたことを
    特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】少なくとも1つの可変容量型の油圧ポンプ
    から吐出される圧油によりせん断式破砕装置を駆動する
    破砕装置用油圧モータを備えた自走式破砕機の油圧駆動
    装置において、 前記破砕装置用油圧モータの回転数を設定する設定手段
    と、 この設定手段の設定に応じて前記油圧ポンプの容量を制
    御するポンプ容量制御手段とを備えたことを特徴とする
    自走式破砕機の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】少なくとも1つの可変容量型の油圧ポンプ
    から吐出される圧油によりせん断式破砕装置を駆動する
    可変容量型の破砕装置用油圧モータを備えた自走式破砕
    機の油圧駆動装置において、 前記油圧ポンプの容量と前記破砕装置用油圧モータの容
    量とを、互いに関連づけて制御するモータ・ポンプ容量
    制御手段を設けたことを特徴とする自走式破砕機の油圧
    駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記破砕装置用油圧モータの回転数を設定
    する設定手段をさらに有し、前記モータ・ポンプ容量制
    御手段は、この設定手段の設定に応じて、前記油圧ポン
    プの容量と前記破砕装置用油圧モータの容量とを互いに
    関連づけて制御する自走式破砕機の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記油圧ポンプから前記破砕装置用
    油圧モータへ供給される圧油を制御する破砕装置用コン
    トロールバルブを備えることを特徴とする自走式破砕機
    の油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は3記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記モータ容量制御手段又はモータ
    ・ポンプ容量制御手段は、前記破砕装置用油圧モータの
    傾転角を調整する油圧駆動のモータ用レギュレータと、
    このモータ用レギュレータを駆動するパイロット圧を制
    御するモータ用パイロット圧制御手段とを備えることを
    特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項2又は3記載の自走式破砕機の油圧
    駆動装置において、前記ポンプ容量制御手段又はモータ
    ・ポンプ容量制御手段は、前記油圧ポンプの傾転角を調
    整する油圧駆動のポンプ用レギュレータと、このポンプ
    用レギュレータを駆動するパイロット圧を制御するポン
    プ用パイロット圧制御手段とを備えることを特徴とする
    自走式破砕機の油圧駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記モータ・ポンプ容量制御手段は、前記
    設定手段で前記破砕装置用油圧モータの回転数が相対的
    に大きく設定されたときは、前記油圧ポンプの容量を大
    きくかつ前記破砕装置用油圧モータの容量を小さくし、
    前記設定手段で前記破砕装置用油圧モータの回転数が相
    対的に小さく設定されたときは、前記油圧ポンプの容量
    を小さくかつ前記破砕装置用油圧モータの容量を大きく
    することを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項4記載の自走式破砕機の油圧駆動装
    置において、前記設定手段は、高回転数モード、中回転
    数モード、低回転数モードの3つのモードを備えてお
    り、前記モータ・ポンプ容量制御手段は、前記設定手段
    で前記高回転数モードが設定されたときは、前記油圧ポ
    ンプの容量を大きくかつ前記破砕装置用油圧モータの容
    量を小さくし、前記設定手段で前記中回転数モードが設
    定されたときは、前記油圧ポンプの容量を大きくかつ前
    記破砕装置用油圧モータの容量を大きくし、前記設定手
    段で前記低回転数モードが設定されたときは、前記油圧
    ポンプの容量を小さくかつ前記破砕装置用油圧モータの
    容量を大きくすることを特徴とする自走式破砕機の油圧
    駆動装置。
  10. 【請求項10】せん断式の破砕装置を備えた自走式破砕
    機の操作盤において、 前記破砕装置を駆動する可変容量型の破砕装置用油圧モ
    ータの容量を操作設定するモータ容量操作手段を設けた
    ことを特徴とする自走式破砕機の操作盤。
  11. 【請求項11】せん断式の破砕装置を備えた自走式破砕
    機の操作盤において、 前記破砕装置を駆動する破砕装置用油圧モータへ圧油を
    供給する可変容量型の油圧ポンプの容量を操作設定する
    ポンプ容量操作手段を設けたことを特徴とする自走式破
    砕機の操作盤。
  12. 【請求項12】せん断式の破砕装置を備えた自走式破砕
    機の操作盤において、 前記破砕装置を駆動する可変容量型の破砕装置用油圧モ
    ータの容量及び前記破砕装置用油圧モータへ圧油を供給
    する可変容量型の油圧ポンプの容量を操作設定するモー
    タ・ポンプ容量操作手段を備えたことを特徴とする自走
    式破砕機の操作盤。
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