JP4058331B2 - 自走式破砕機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジョークラッシャ、ロールクラッシャ、シュレッダ等、被破砕物を破砕する破砕装置を備えた自走式破砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、破砕機は、例えば建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建設廃材等の被破砕物を所定の大きさに破砕することにより、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図るために用いられる。
【0003】
このような破砕機のうち、例えば自走式破砕機は、一般に、走行手段を備えた走行体と、ホッパから投入された被破砕物を所定の大きさに破砕する破砕装置、ホッパから投入された被破砕物を破砕装置へ導くフィーダ、破砕装置で破砕され小さくなった破砕物を運搬する排出コンベア、及びこの排出コンベアの上方に設けられ排出コンベア上の運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機等の複数の機器とから構成されている。
【0004】
上記走行手段と破砕装置、フィーダ、排出コンベア、及び磁選機等の複数の機器は、上記自走式破砕機に備えられる油圧駆動装置の被駆動部材を構成している。この自走式破砕機の油圧駆動装置は、例えば、原動機(エンジン)と、この原動機によって駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により走行手段及び複数の機器をそれぞれ駆動する複数の油圧アクチュエータ(走行用油圧モータ、破砕装置用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、排出コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータ等)と、油圧ポンプからそれら複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の方向及び流量を制御する複数のコントロールバルブ等から構成されており、通常、これらの原動機、油圧ポンプ、複数のコントロールバルブはパワーユニットに内蔵されている。
【0005】
このような構成の一般的な自走式破砕機の油圧駆動装置には、複数のコントロールバルブ(制御弁手段)をそのスプールの軸線方向が上下方向となるように、且つ本体フレーム長手方向に一列になるように配列したものがある(例えば、特許文献1参照)。これにより、これら複数のコントロールバルブの本体フレームにおける幅方向寸法を小さくし、パワーユニット内におけるスペースの有効利用を図っている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−325827号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では以下のような課題が存在する。
すなわち、近年、破砕機による破砕物の高品質化の要望が高まる傾向にあり、これに対応して、サイドコンベアを使用することで被破砕物のうちフィーダで選別した細粒(ズリ)を別途側方に排出したり、2次コンベアや選別装置(スクリーン装置)によって破砕物を粒度に応じて選別したりする等、高品質化のための補助的機能を新たに付加する自走式破砕機の多機能化が行われつつある。そして、それら付加される機能に関する油圧アクチュエータは、自走式破砕機のパワーユニットを動力源とした方が便利である。この場合、自走式破砕機側にサイドコンベア用油圧シリンダ、2次コンベア用油圧モータ、及び選別装置用油圧モータへの圧油の流れを制御するためのコントロールバルブが新たに必要となり、パワーユニット内の油圧機器が著しく増加することとなる。このため、上記従来技術では、スプールの軸線方向を上下方向にしてコントロールバルブを配列することで幅方向寸法を小さくしてはいるものの、パワーユニット内に設置可能なコントロールバルブ等の油圧機器の数も制限され、上記した破砕物の高品質化の要望に応じた自走式破砕機の多機能化を充分に図ることが困難となる。さらに、パワーユニット内のコントロールバルブ等の油圧機器が増加することで圧油配管の本数も増大することとなり、これら圧油配管の引き回しが煩雑となり、パワーユニット内のコントロールバルブ等の油圧機器のメンテナンス性が低下する可能性がある。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、近年の要請に対応した多機能な自走式破砕機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、本体フレームと、この本体フレームの下部に設けた走行手段と、前記本体フレームの長手方向中央付近に搭載した破砕装置と、被破砕物を前記破砕装置に供給するフィーダと、前記破砕装置を含む複数に機器と、これらの複数の機器及び前記走行手段を駆動する複数の油圧アクチュエータと、前記本体フレームの長手方向一方側に支持部材を介して設けられ、原動機及びこの原動機により駆動され前記複数の油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプを内蔵するパワーユニットと、前記破砕装置の下方を基端とし前記本体フレームに吊り下げ支持され、他端が斜めに立ち上がるように前記パワーユニットに懸架された排出コンベアとを備えた自走式破砕機において、
前記パワーユニット内に設けられ、少なくとも前記油圧ポンプから前記走行手段を駆動する走行用油圧モータ及び前記破砕装置を駆動する破砕装置用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブを含む第1のバルブ群と、
前記パワーユニット外における前記本体フレーム上の前記破砕装置と前記支持部材との間に設けられ、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータのうち前記パワーユニットより長手方向他方側に位置するクラッシャセット調整用シリンダ及び前記排出コンベア上下動用シリンダに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する少なくとも2つのコントロールバルブを含む第2のバルブ群とを備え
前記第2のバルブ群を構成する前記少なくとも2つのコントロールバルブを、前記クラッシャセット調整用シリンダ及び前記排出コンベア上下動用シリンダとにそれぞれ油圧配管により連結し、
前記第2のバルブ群の下方にその下方を覆う防護カバーを設けたことを特徴とする。
【0010】
本発明においては、自走式破砕機に備えられる走行手段及び複数の機器を駆動する複数の油圧アクチュエータのうち、少なくとも走行手段を駆動する走行用油圧モータ及び破砕装置を駆動する破砕装置用油圧モータに対応するコントロールバルブを含む第1のバルブ群をパワーユニットの内部に設け、パワーユニットより本体フレーム長手方向他方側に位置する少なくとも2つの油圧アクチュエータに対応するコントロールバルブを含む第2のバルブ群をパワーユニットの外部に設ける。このようにすることで、パワーユニット内部のスペースに制限されることなくコントロールバルブ等の油圧機器を増加させることができ、これに応じた油圧アクチュエータを増加させることができるので、近年の要請に対応した多機能な自走式破砕機を実現することができる。またこれにより、パワーユニット内において外部に設置した第2のバルブ群及びその第2のバルブ群から対応する油圧アクチュエータへの圧油配管分のスペースが利用可能となるので、パワーユニット内に設置した第1のバルブ群等の圧油配管の引き回しの煩雑化を抑制することができ、その結果、パワーユニット内部のメンテナンス性を向上することができる。
【0012】
これにより、パワーユニット内の油圧ポンプからパワーユニットの外部に配置された第2のバルブ群までの圧油配管と、この第2のバルブ群から対応する油圧アクチュエータまでの圧油配管とを合わせた全体の圧油配管の引き回し長さを短くすることができる。
これにより、パワーユニットの外部に配置された第2のバルブ群を、例えば排出コンベア上の搬送物に含まれる鉄筋等、外部からの異物より保護することができる。
【0013】
)上記(1)において、また好ましくは、前記第2のバルブ群を、多連型のバルブブロックとして一体的に構成され、前記本体フレームに着脱可能に設けたことを特徴とする。
【0014】
これにより、パワーユニットの外部に配置された第2のバルブ群の全体の大きさをコンパクトにすることができ、さらにバルブブロックを追加することで容易にコントロールバルブの追加を行うことができる。
【0015】
)上記(2)において、追加の多連型のバルブブロックを、前記本体フレームに更に着脱可能に設けたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自走式破砕機の一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図、図2はその上面図、図3は図1中左側から見た正面図である。
【0018】
これら図1乃至図3において、1は走行体で、この走行体1は、走行装置2と、この走行装置2の上部にほぼ水平に延設した本体フレーム3とで構成されている。また、4は走行装置2のトラックフレームで、このトラックフレーム4は、本体フレーム3の下部に連設している。5,6はそれぞれこのトラックフレーム4の両端に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、7はこれら従動輪5及び駆動輪6に巻回した履帯(無限軌道履帯)、8は駆動輪6に直結した走行用油圧モータであり、この走行用油圧モータ8は自走式破砕機の左側に配置された左走行用油圧モータ8L及び右側に配置された右走行用油圧モータ8Rで構成されている(但し図1には左走行用油圧モータ8Lのみ図示)。9,10は本体フレーム3の長手方向一方側(図1中左側)に立設した支持ポスト、11はこれら支持ポスト9,10に支持された支持バーである。
【0019】
12は破砕対象となる被破砕物を受入れるホッパで、このホッパ12は、下方に向かって縮径するよう形成されており、上記支持バー11上に複数の支持部材13を介して支持されている。なお、本実施の形態における自走式破砕機は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊等の建設現場で発生する大小様々な建設廃材、産業廃棄物、若しくは岩石採掘現場や切羽で採掘される岩石・自然石等を処理対象とし、これらを上記被破砕物として受け入れ破砕処理するものである。
【0020】
15はホッパ12のほぼ直下に位置するフィーダ(グリズリフィーダ)で、このフィーダ15は、ホッパ12に受け入れた被破砕物を後述の破砕装置20に搬送し供給する役割を果たし、ホッパ12とは独立して支持バー11に支持されている。16はフィーダ15の本体で、このフィーダ本体16内には、先端(図2中右側端部)が櫛歯状に形成された櫛歯プレート17が複数(この例では2枚)階段状に固定されており、複数のばね18を介して支持バー11上に振動可能に支持されている。19はフィーダ用油圧モータで、このフィーダ用油圧モータ19は、投入された櫛歯プレート17上の被破砕物が後方側(図1中右側)に送られるようフィーダ15を加振するようになっている。なお、フィーダ用油圧モータ19の構成は、特に限定されるものではないが、例えば偏芯軸を回転駆動させる振動モータ等が挙げられる。なお、14は櫛歯プレート17の櫛歯部分のほぼ直下に設けたシュートで、このシュート14は、櫛歯プレート17の櫛歯の隙間から落下する被破砕物中に含まれた細粒(いわゆるズリ)等を後述の排出コンベア40上に導く役割を果たすものである。
【0021】
20は被破砕物を破砕する破砕装置としてのジョークラッシャ(以下適宜、破砕装置20と記述する)で、このジョークラッシャ20は、ホッパ12及びフィーダ15よりも後方側(図1中右側)に位置し、図1に示すように、本体フレーム3の長手方向(図1中左右方向)中央付近に搭載されている。図4は、このジョークラッシャ20の詳細構造を表す側面図である。この図4において、ジョークラッシャ20は公知の構成のものであり、内部には、互いの間隙空間が下方に向かって縮径するよう対向した一対の動歯20a及び固定歯20bが設けられている。この動歯20aと固定歯20bとの間隙距離に応じてジョークラッシャ20で破砕された破砕物の粒度が定まるようになっており、この動歯20aと固定歯20bとの間隙距離は、左・右勾配シリンダ23aL,23aR(但し図4には左勾配シリンダ23aLのみ図示、図1も参照)、ウェッジシリンダ23b、及び左・右トグルシリンダ23cL,23cR(但し図4には左トグルシリンダ23cLのみ図示、図1も参照)からなるクラッシャセット調整用シリンダ23により調整できるようになっている。上記左・右勾配シリンダ23aL,23aRは、動歯20aを後方側(図4中右側)からトグルプレート20cを介して支持しつつこの動歯20aのセット位置を定めるトグルブロック20dの自走式破砕機幅方向(図4中紙面に垂直な方向)の動きを拘束する図示しない勾配ブロックの位置調整を行い、上記ウェッジシリンダ23bは、上記トグルブロック20dの略上下方向(図4中上下方向)の動きを拘束するウェッジブロック20eの略上下方向の位置調整を行い、上記左・右トグルシリンダ23cL,23cRは、上記トグルブロック20dの略前後方向(図4中左右方向)の位置調整を行うようになっている。また、21は破砕装置用油圧モータ(図2参照)で、この破砕装置用油圧モータ21はフライホイール22を回転駆動させ、更にこのフライホイール22の回転運動は、公知の変換機構を介して動歯20aの揺動運動に変換されるようになっている。即ち、動歯20aは、静止した固定歯20bに対して概ね前後方向(図4中左右方向)に揺動するようになっている。なお、本実施の形態において、破砕装置用油圧モータ21からフライホイール22への駆動伝達構造は、ベルト(図示せず)を介した構成となっているが、これに限られるものではなく、例えばチェーンを介する構成等、他の構成であっても構わない。
【0022】
25は各機器の動力源を内蔵したパワーユニットで、このパワーユニット25は、図1に示したように、破砕装置20より更に後方側(図1中右側)に位置し、支持部材26を介し本体フレーム3の長手方向他方側(図1中右側)端部に支持されている。このパワーユニット25内には、動力源となる後述のエンジン61と、このエンジン61によって駆動される油圧ポンプ62,63と、これら油圧ポンプ62,63から前記の右・左走行用油圧モータ8R,8L、フィーダ用油圧モータ19、破砕装置用油圧モータ21等の油圧アクチュエータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する第1制御弁装置65A及び第2制御弁装置65Bと、エンジン61によって駆動されるパイロットポンプ64から上記第1制御弁装置65A及び第2制御弁装置65Bに出力されるパイロット圧を制御する操作弁装置65D等が備えられている(後述の図5参照)。なお、27はパワーユニット25に備えられるバルブ室であり、上記の第1制御弁装置65A、第2制御弁装置65B、及び操作弁装置65Dは、このバルブ室27内に収納配置されている(図1及び図2参照)。
【0023】
また、30,31はそれぞれパワーユニット25に内蔵した燃料タンク及び作動油タンク(共に図示せず)の給油口で、これら給油口30,31は、パワーユニット25の上部に設けられている。32はプレクリーナで、このプレクリーナ32は、エンジン61への吸気中の塵埃を、パワーユニット25内のエアクリーナ(図示せず)の上流側にて事前に捕集するものである。また、35は操作者が搭乗する運転席で、この運転席35は、パワーユニット25の前方側(図1中左側)の区画に設けられている。36a,37aは左・右走行用油圧モータ8L,8Rを操作するための左・右走行用操作レバーである。
【0024】
40は被破砕物を破砕した破砕物や前述のズリ等を機外に搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア40は、排出側(この場合、図1中右側)の部分が、斜めに立ち上がるよう、支持部材41,42を介し、パワーユニット25に取りつけたアーム部材43から懸架されている。また、この排出コンベア40は、その排出側と反対側(図1中左側)の部分が本体フレーム3からほぼ水平な状態で吊り下げ支持されている。45は排出コンベア40のコンベアフレーム、46,47はこのコンベアフレーム45の両端に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、48は駆動輪47に直結した排出コンベア用油圧モータ(図2参照)である。50は従動輪46及び駆動輪47に巻回した搬送ベルトで、この搬送ベルト50は、排出コンベア用油圧モータ48によって駆動輪47が回転駆動されることにより循環駆動するようになっている。なお、51は排出コンベア40の吊り下げ支持位置を上下動させるための上下動用シリンダであり、破砕作業時には排出コンベア40を下げることで搬送ベルト50上の破砕物の搬送スペースを大きく取れるようにし、また自走式破砕機の走行時には排出コンベア40を上げることで地面等に接触しないようにして、走行性を良くすることができるようになっている。
【0025】
55は排出する破砕物中の鉄筋等といった異物(磁性物)を除去する磁選機で、この磁選機55は、支持部材56を介し上記アーム部材43に吊り下げ支持されている。磁選機55は、駆動輪57及び従動輪58に巻回した磁選機ベルト59が、排出コンベア40の搬送ベルト50の搬送面に対しほぼ直交するよう近接配置してある。60は駆動輪57に直結した磁選機用油圧モータである。なお、磁選機ベルト59の循環軌跡の内側には、図示しない磁力発生手段が設けられており、搬送ベルト50上の鉄筋等の異物は、磁選機ベルト59越しに作用する磁力発生手段からの磁力により磁選機ベルト59に吸着され、排出コンベア40の側方に搬送され落下されるようになっている。
【0026】
ここで、上記走行体1、フィーダ15、破砕装置20、排出コンベア40、及び磁選機55等は、この自走式破砕機に備えられる油圧駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成している。図5は、本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えられる油圧駆動装置の全体構成を表す油圧回路図である。
【0027】
この図5において、油圧駆動装置は、エンジン61と、このエンジン61によって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ62及び第2油圧ポンプ63と、同様にエンジン61によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ64と、第1及び第2油圧ポンプ62,63から吐出される圧油がそれぞれ供給される左・右走行用油圧モータ8L,8R及び破砕装置用油圧モータ21と、これら油圧モータ8L,8R,21に供給される圧油の流れを制御する第1制御弁装置65Aと、第2油圧ポンプ63から吐出される圧油がそれぞれ供給されるフィーダ用油圧モータ19、排出コンベア用油圧モータ48、磁選機用油圧モータ60、サイドコンベア用油圧モータ66、スクリーン用油圧モータ67、及び第1乃至第3外部コンベア用油圧モータ68,69,70と、これら油圧モータ19,48,60,66,67,68,69,70に供給される圧油の流れを制御する第2制御弁装置65Bと、同様に第2油圧ポンプ63から吐出される圧油がそれぞれ供給されるクラッシャセット調整用シリンダ23(前記の勾配シリンダ23a,ウェッジシリンダ23b,トグルシリンダ23c)、排出コンベア上下動用の上下動用シリンダ51、及びサイドコンベアの折畳み駆動用の折畳み用シリンダ71と、これら油圧シリンダ23a,23b,23c,51,71に供給される圧油の流れを制御する第3制御弁装置65Cと、操作弁装置65Dと、前記の運転席35に設けられ、左・右走行用油圧モータ8L,8Rをそれぞれ操作するための左・右走行用操作レバー36a,37aを備えた左・右走行用操作レバー装置36,37と、第1及び第2油圧ポンプ62,63の吐出流量及びトルクをそれぞれ調整するレギュレータ装置72,73とを有している。なお、本実施の形態においては、上記のスクリーン用油圧モータ67、第1乃至第3外部コンベア用油圧モータ68,69,70、及び折畳み用シリンダ71については本自走式破砕機に備えられるものではなく、外部に適宜設置する図示しないスクリーン装置、第1乃至第3外部コンベア、サイドコンベアに備えられるものである。
【0028】
上記第1制御弁装置65Aは、破砕装置用油圧モータ21に接続された破砕装置用コントロールバルブ80と、左走行用油圧モータ8Lに接続された左走行用コントロールバルブ81と、右走行用油圧モータ8Rに接続された右走行用コントロールバルブ82と、第2油圧ポンプ63から吐出される圧油の供給先を第2制御弁装置65B又は第3制御弁装置65Cに切り換える供給切換弁83とを備えている。
【0029】
この第1制御弁装置65Aを構成するコントロールバルブ、すなわち破砕装置用コントロールバルブ80及び左・右走行用コントロールバルブ81,82は、破砕装置用油圧モータ21及び左・右走行用油圧モータ8L,8Rへの圧油の方向及び流量をそれぞれ制御可能な3位置切換弁であり、このうち破砕装置用コントロールバルブ80及び左走行用コントロールバルブ81には第1油圧ポンプ62から圧油が供給されるようになっている。これらは、第1油圧ポンプ62の吐出管路84に接続されたセンターバイパスライン85において、上流側から、左走行用コントロールバルブ81、破砕装置用コントロールバルブ80の順序で配置されている。なお、センターバイパスライン85の最下流側には、ポンプコントロールバルブ86が設けられている。
【0030】
一方、供給切換弁83は2位置切換弁であり、この供給切換弁83と右走行用コントロールバルブ82には第2油圧ポンプから圧油が供給されるようになっている。これらは、第2油圧ポンプ63の吐出管路87に接続されたセンターバイパスライン88において、上流側から、左走行用コントロールバルブ82、供給切換弁83の順序で配置されている。
【0031】
上記左・右走行用コントロールバルブ81,82はそれぞれセンターバイパス型のパイロット操作弁であり、パイロットポンプ64で発生され左・右操作レバー装置36,37で所定圧力に減圧されたパイロット圧により操作されるようになっている。すなわち、操作レバー装置36,37は、操作レバー36a,37aとその操作量に応じたパイロット圧を出力する一対の減圧弁36b,36b及び37b,37bとをそれぞれ備えており、操作レバー36a,37aが操作者により操作されるとその操作量に応じて減圧されたパイロット圧がパイロット管路(煩雑防止のため図示せず)を介して左・右走行用コントロールバルブ81,82に導かれ、これによって左・右走行用コントロールバルブ81,82が切り換えられて左・右走行用油圧モータ8L,8Rが駆動されるようになっている。
【0032】
ここで、前記操作弁装置65Dには、パイロットポンプ64からのパイロット元圧を図示しないコントローラからの走行ロック信号に応じて操作レバー装置36,37に導くソレノイド制御弁89が設けられている。このソレノイド制御弁89は、コントローラから入力される走行ロック信号がONになると遮断位置に切り換えられ、パイロットポンプ64からのパイロット元圧を遮断して、操作レバー装置36,37による左・右走行用コントロールバルブ81,82の上記操作を不可能とする。一方、コントローラから入力される走行ロック信号がOFFになると連通位置に切り換えられ、操作レバー36a,37aによる左・右走行用コントロールバルブ81,82の上記操作を可能とするようになっている。これにより、破砕作業中には必ず走行ロックがかかるようにインターロックすることで、安全に破砕作業を行えるようになっている。
【0033】
破砕装置用コントロールバルブ80は、パイロットポンプ64で発生され操作弁装置65D内の破砕装置正転用ソレノイド制御弁90F及び破砕装置逆転用ソレノイド制御弁90Rで所定圧力に減圧されたパイロット圧により操作される。すなわち、コントローラから正転用駆動信号が入力されると、上記破砕装置正転用ソレノイド制御弁90Fが連通位置に切り換えられると共に破砕装置逆転用ソレノイド制御弁90Rが遮断位置となり、パイロットポンプ64からのパイロット圧が導入管路(煩雑防止のため図示せず)を介し破砕装置用コントロールバルブ80に導かれ、破砕装置用コントロールバルブ80が正転用切換位置に切り換えられる。これにより、破砕装置用油圧モータ21が正転方向に駆動される。一方、コントローラから逆転用駆動信号が入力されると、破砕装置逆転用ソレノイド制御弁90Rが連通位置に切り換えられると共に破砕装置正転用ソレノイド制御弁90Fが遮断位置となり、破砕装置用コントロールバルブ80が逆転用切換位置に切り換えられて破砕装置用油圧モータ21が逆転方向に駆動されるようになっている。
【0034】
ポンプコントロールバルブ86は、流量を圧力に変換する機能を備えるものであり、センターバイパスライン85からポンプコントロールバルブ86へ流入する圧油の量を前記レギュレータ装置72にフィードバックする働きをする。すなわち、破砕装置用コントロールバルブ80及び左走行用コントロールバルブ81の中立時、すなわち第1油圧ポンプ62へ要求する各コントロールバルブ80,81の要求流量(言い換えれば破砕装置用油圧モータ21及び左走行用油圧モータ8Lの要求流量)が少ない場合には、第1油圧ポンプ62から吐出される圧油のうちほとんどが余剰流量としてセンターバイパスライン85を介してポンプコントロールバルブ86に導入されるためにポンプコントロールバルブ86のリリーフ弁86aの設定リリーフ圧が低くなり、管路91を介してレギュレータ装置72に導かれるパイロット圧(ネガコン圧)は比較的低くなる。これにより、レギュレータ装置72は、第1油圧ポンプ62の傾転を小さくして吐出流量を小さくする。
【0035】
一方、各コントロールバルブ80,81が操作されて開状態となった場合、すなわち第1油圧ポンプ62へ要求する要求流量が多い場合には、センターバイパスライン85を流れる圧油は油圧モータ8L,21側へ流れる流量分だけ減じられるため余剰流量は比較的小さくなり、リリーフ弁86aの設定リリーフ圧が高くなる。これにより、管路91を介してレギュレータ装置72に導かれるパイロット圧(ネガコン圧)は比較的高くなり、レギュレータ装置72は第1油圧ポンプ62の傾転を大きくして吐出流量を大きくする。
【0036】
このように、レギュレータ装置72は、ポンプコントロールバルブ86の機能と併せて破砕装置用コントロールバルブ80及び左走行用コントロールバルブ81の要求流量に応じた吐出流量が得られるよう、第1油圧ポンプ62の吐出流量を制御する、いわゆるネガティブコントロールが実現される。
【0037】
第2制御弁装置65Bは、フィーダ用油圧モータ19に接続されたフィーダ用切換弁95と、排出コンベア用油圧モータ48に接続された排出コンベア用切換弁96と、磁選機用油圧モータ60に接続された磁選機用切換弁97と、サイドコンベア用油圧モータ66に接続されたサイドコンベア用切換弁98と、スクリーン用油圧モータ67に接続されたスクリーン用切換弁99と、第1乃至第3外部コンベア用油圧モータ68,69,70にそれぞれ接続された第1乃至第3外部コンベア用切換弁100,101,102とを備えている。
【0038】
これらの切換弁95〜102は、対応する油圧モータ19,48,60,66,67,68,69,70への圧油の流れを制御可能な2位置切換弁となっており、第2油圧ポンプ63から圧油を供給されるようになっている。これらの切換弁95〜102は、第2油圧ポンプ63の吐出管路87に接続された前記センターバイパスライン88の下流側にさらに接続されたセンターライン105において、上流側から、第3乃至第1外部コンベア用切換弁102,101,100、スクリーン用切換弁99、サイドコンベア用切換弁98、磁選機用切換弁97、排出コンベア用切換弁96、フィーダ用切換弁95の順序で配置されている。なお、このセンターライン105の最下流側であるフィーダ用切換弁95の下流側は第3外部コンベア用切換弁102の上流側に接続されており、ループ管を形成している。
【0039】
上記切換弁95〜102はソレノイド駆動部を備えた電磁切換弁であり、コントローラから入力される駆動信号に応じてそれぞれ切り換えられるようになっている。すなわち、駆動信号が油圧モータを動作させるON信号になると、切換弁95〜102が連通位置に切り換えられ、対応する油圧モータに圧油が供給されて駆動されるようになっている。一方、駆動信号が油圧モータの停止に対応するOFF信号になると、切換弁95〜102が遮断位置に切り換えられ、対応する油圧モータが停止するようになっている。
【0040】
上記のセンターライン105から分岐したブリードオフ管路106には、ばね107aを備えたリリーフ弁(アンロード弁)107が設けられている。このリリーフ弁107の一方側には、最大負荷検出管路108を介して各油圧モータ19,48,60,66,67,68,69,70の負荷圧力中の最大負荷圧力が導かれており、またリリーフ弁107の他方側にはブリードオフ管路106内の圧力が導かれている。これにより、リリーフ弁107は、ブリードオフ管路106及びセンターライン105内の圧力を、上記油圧モータの最大負荷圧力よりもばね107aによる設定圧分だけ高くするようになっており、ブリードオフ管路106及びセンターライン105内の圧力が上記最大負荷圧力にばね107aによる設定圧分が加算された圧力になったときに、ブリードオフ管路106の圧油をタンク109へと導くようになっている。以上の結果、第2油圧ポンプ63の吐出圧が油圧モータの最大負荷圧力よりもばね107aによる設定圧分だけ高くなるロードセンシング制御が実現される。
【0041】
このとき、上記リリーフ弁107とタンク109との間には、前記のポンプコントロールバルブ86と同様の流量−圧力変換機能をもつポンプコントロールバルブ110が設けられている。これにより、破砕作業時において、各切換弁95〜102の中立時、すなわち第2油圧ポンプ63へ要求する各切換弁95〜102の要求流量(言い換えれば各油圧モータ19,48,60,66,67,68,69,70の要求流量)が少ない場合には、第2油圧ポンプ63から吐出される圧油のほとんどが余剰流量としてリリーフ弁107から下流側へ導出され、ポンプコントロールバルブ110に導入される。これにより、ポンプコントロールバルブ110のリリーフ弁110aの設定リリーフ圧が低くなり、管路111を介して前記レギュレータ装置73に導かれるパイロット圧(ネガコン圧)は比較的低くなる。この結果、前記レギュレータ装置72と同様に、レギュレータ装置73は第2油圧ポンプ63の傾転を小さくして吐出流量を小さくする。
【0042】
逆に、各切換弁95〜102が操作されて開状態となった場合、すなわち第2油圧ポンプ63への要求流量が多い場合には、ブリードオフ管路106に流れる余剰流量が各油圧モータ19,48,60,66,67,68,69,70側へ流れる流量分だけ減じられるため、リリーフ弁110aの設定リリーフ圧が高くなり、管路111を介してレギュレータ装置73に導かれるパイロット圧(ネガコン圧)は比較的高くなる。この結果、レギュレータ装置73は第2油圧ポンプ63の傾転を大きくして吐出流量を大きくする。
【0043】
このようにして、レギュレータ装置73は、ポンプコントロールバルブ110の機能と併せて破砕作業中の各切換弁95〜102の要求流量に応じた吐出流量が得られるよう、第2油圧ポンプ63の吐出流量を制御する、いわゆるネガティブコントロールが実現される。
【0044】
前記の供給切換弁83は、前述したように第2油圧ポンプ63から吐出管87及びセンターバイパスライン88を介して送られる圧油の供給先を切り換える働きをするものであり、例えば操作者が操作盤のモード選択スイッチで「調整」を選択した場合には、コントローラから調整モード信号が入力されて供給切換弁83は第3制御弁装置側の切換位置となり、第2油圧ポンプ63からの圧油が第3制御弁装置65Cに供給されるようになっている。一方、コントローラから調整モード信号が入力されない場合には、供給切換弁83は第2制御弁装置側の切換位置に復帰し、第2油圧ポンプ63からの圧油が第2制御弁装置65Bに供給されるようになっている。
【0045】
第3制御弁装置65Cは、上下動用シリンダ51に接続された上下動用コントロールバルブ112、折畳み用シリンダ71に接続された折畳み用コントロールバルブ113、勾配シリンダ23aに接続された勾配シリンダ用コントロールバルブ114、ウェッジシリンダ23bに接続されたウェッジシリンダ用コントロールバルブ115、及びトグルシリンダ23cに接続されたトグルシリンダ用コントロールバルブ116を備えている。
【0046】
これらのコントロールバルブ112〜116は、対応する油圧シリンダ51,71,23a,23b,23cへの圧油の流れを制御可能な3位置切換弁となっており、供給切換弁83が第3制御弁装置側に切り換えられた場合に第2油圧ポンプ63から圧油を供給されるようになっている。これらのコントロールバルブ112〜116は、供給切換弁83に接続されるメイン供給管路117において、上流側から、上下動用コントロールバルブ112、折畳み用コントロールバルブ113、勾配シリンダ用コントロールバルブ114、ウェッジシリンダ用コントロールバルブ115、及びトグルシリンダ用コントロールバルブ116の順序で配置されている。
【0047】
上記コントロールバルブ112〜116はソレノイド駆動部を備えた電磁切換弁であり、コントローラから入力される駆動信号に応じて切り換えられるようになっている。すなわち、油圧シリンダの伸長駆動に対応する駆動信号がそれぞれのコントロールバルブ112〜116に入力されると、コントロールバルブ112〜116が伸長位置に切り換えられ、対応する油圧シリンダ51,71,23a,23b,23cの伸長側圧油室に圧油が供給されてそれぞれの油圧シリンダ51,71,23a,23b,23cが伸長するようになっている。一方、縮短駆動に対応する駆動信号がコントロールバルブ112〜116に入力されると、コントロールバルブ112〜116が縮短位置に切り換えられ、対応する油圧シリンダ51,71,23b,23cの縮短側圧油室に圧油が供給されてそれぞれの油圧シリンダ51,71,23b,23cが縮短するようになっている。なお、勾配シリンダ23aについては圧油は伸長側圧油室にのみ供給されるようになっており、コントロールバルブ114が縮短位置となった場合には伸長側圧油室と後述のタンクライン132とが連通され、伸長側圧油室内がタンク圧となって勾配シリンダ23aは図示しないバネによる付勢力により縮短するようになっている(詳細は後述)。
【0048】
120,121は圧力センサである。この圧力センサ120は、センターバイパスライン85の破砕装置用コントロールバルブ80と左走行用コントロールバルブ81との間に設けられ、第1油圧ポンプ62の吐出圧を検出するようになっており、また圧力センサ121は、センターバイパスライン88の右走行用コントロールバルブ82と供給切換弁83との間に設けられ、第2油圧ポンプ63の吐出圧を検出するようになっている。これら圧力センサ120,121は、検出した第1及び第2油圧ポンプ62,63の吐出圧をコントローラにそれぞれ出力するようになっており、コントローラはこの入力された吐出圧に応じて制御信号をレギュレータ装置72,73にそれぞれ出力し、レギュレータ装置72,73はこのコントローラからの制御信号に応じて第1及び第2油圧ポンプ62,63の吐出流量を制御するようになっている。
【0049】
このような構成により、第1及び第2油圧ポンプ62,63の吐出圧が上昇するに従って第1及び第2油圧ポンプ62,63の吐出流量が小さく制限され、第1及び第2油圧ポンプ62,63の入力トルクの合計をエンジン61の出力トルク以下に制限するように第1及び第2油圧ポンプ62,63の傾転が制御されるいわゆる入力トルク制限制御(馬力制御)が実現される。このとき、さらに詳細には、第1油圧ポンプ62の吐出圧と第2油圧ポンプ63の吐出圧との和に応じて、第1及び第2油圧ポンプ62,63の入力トルクの合計をエンジン61の出力トルク以下に制限するいわゆる全馬力制御が実現されるようになっている。
【0050】
ここで、本実施の形態の最も大きな特徴は、上記第3制御弁装置65Cをパワーユニット25の外部に配置したことである。以下、この詳細について説明する。
前述の図1において、第3制御弁装置65Cは、本体フレーム3上の破砕装置20と支持部材26との間に位置する架台122に支持部材123を介して固定されている。なお、124はこの第3制御弁装置65Cの下部に設けられた防護カバーであり、本体フレーム3のフレーム部材3aと合わせて第3制御弁装置65Cの下方を覆うように設けられている。これにより、例えば排出コンベア40の搬送ベルト50上を搬送される破砕物に混在する鉄筋等から第3制御弁装置65Cを保護できるようになっている。また、第3制御弁装置65Cは、クラッシャセット調整用シリンダ23(勾配シリンダ23a、ウェッジシリンダ23b、トグルシリンダ23c)のうち、トグルシリンダ23cに最も近い位置に設置されている。
【0051】
図6はこの第3制御弁装置65Cの詳細構造を表す斜視図である。また図7は、図1中VII−VII断面による自走式破砕機の横断面図であり、第3制御弁装置65Cの設置部分を拡大して示したものである。
これらの図6及び図7に示すように、第3制御弁装置65Cは、前記の上下動用コントロールバルブ112と、勾配シリンダ用コントロールバルブ114と、ウェッジシリンダ用コントロールバルブ115と、トグルシリンダ用コントロールバルブ116と、折畳み用コントロールバルブ113とが、両端の流入ブロック124と流出ブロック125とにより挟まれた多連型のバルブブロックとして一体的に構成されている。この第3制御弁装置65Cは、取付け具126を介して複数のボルト127により上記支持部材123に対し締結固定されるようになっている。
【0052】
上記流入ブロック124にはポンプポート124aが設けられており、流出ブロック125にはタンクポート125aが設けられている。これにより、第2油圧ポンプ63から供給される圧油は、メイン供給管路117から上記ポンプポート124aを介して第3制御弁装置65C内に流入し、各コントロールバルブ112〜116を通過して、上記タンクポート125aを介してメイン排出管路128に流出するようになっている。また、流入ブロック124にはパイロットポンプポート124b及びパイロットタンクポート124cがさらに設けられている(但し図6にはパイロットタンクポート124cのみ図示)。これにより、パイロットポンプ64からのパイロット圧は、パイロット供給管路129からパイロットポンプポート124bを介して第3制御弁装置65C内に導かれ、各コントロールバルブ112〜116を通過して、パイロットタンクポート124cを介してパイロット排出管路130に流出するようになっている(図5も参照)。
【0053】
第3制御弁装置65Cを構成するコントロールバルブ112〜116のうち、上下動用コントロールバルブ112、ウェッジシリンダ用コントロールバルブ115、トグルシリンダ用コントロールバルブ116、及び折畳み用コントロールバルブ113には、各油圧シリンダの伸長・縮短駆動に対応する伸長側ポート112a,115a,116a,113a及び縮短側ポート112b,115b,116b,113bがそれぞれに設けられている。勾配シリンダ用コントロールバルブ114には、伸長側ポート114aのみが設けられている(詳細は後述)。
【0054】
図7において、メイン供給管路117によってパワーユニット25内の前記供給切換弁83と第3制御弁装置65Cの流入ブロック124のポンプポート124aとが接続されており、メイン排出管路128によって供給切換弁83と流出ブロック125のタンクポート125aとが接続されている。また、パイロット供給管路129によりパワーユニット25内のパイロットポンプ64の吐出管131(図5参照)と第3制御弁装置65Cの流入ブロック124のパイロットポンプポート124bとが接続されており、パイロット排出管路130によりパワーユニット25内のタンク109へのタンクライン132(図5参照)と流入ブロック124のパイロットタンクポート124cとが接続されている。
【0055】
上下動用コントロールバルブ112及び折畳み用コントロールバルブ113の伸長側ポート112a,113aには、伸長側供給管路135,136の一端側が接続されており、これら伸長側供給管路135,136の他端側は前記上下動用シリンダ51及び折畳み用シリンダ71の伸長側圧油室に接続されている。また、上下動用コントロールバルブ112及び折畳み用コントロールバルブ113の縮短側ポート112b,113bには、縮短側供給管路137,138の一端側が接続されており、これら縮短側供給管路137,138の他端側は上下動用シリンダ51及び折畳み用シリンダ71の縮短側圧油室に接続されている。なお、サイドコンベアが装着されていない場合には、上記伸長・縮短側供給管路136,138の他端側は例えばサイドコンベアの配設箇所近傍において適宜の封止具にて封止され、サイドコンベア使用時にサイドコンベアのポートに接続するようになっている。
【0056】
前記の勾配シリンダ23a及びトグルシリンダ23cは、自走式破砕機の幅方向両側に一対ずつ設けられている。このため、トグルシリンダ用コントロールバルブ116の伸長・縮短側ポート116a,116bに接続された伸長・縮短側供給管路139,140は、途中で左・右伸長側供給管路139L,139R及び左・右縮短側供給管路140L,140Rにそれぞれ分岐され、右・左伸長側供給管路139L,139Rは左・右トグルシリンダ23cL,23cRの伸長側圧油室に、右・左縮短側供給管路140L,140Rは左・右トグルシリンダ23cL,23cRの縮短側圧油室にそれぞれ接続されている。同様に、勾配シリンダ用コントロールバルブ114の伸長側ポート114aに接続された伸長側供給管路141は、途中で左・右伸長側供給管路141L,141Rに分岐され、これら右・左伸長側供給管路141L,141Rが左・右勾配シリンダ23aL,23aRの伸長側圧油室にそれぞれ接続されている。なお、これらの左・右勾配シリンダ23aL,23aRはそれぞれが図示しないバネにより自走式破砕機幅方向外側に向かって付勢されており、左・右伸長側供給管路141L,141R内の圧力が下がると左・右勾配シリンダ23aL,23aRは縮短するようになっている。このため、勾配シリンダ用コントロールバルブ114には、伸長側供給管路141のみが接続されるようになっている。
【0057】
前記のウェッジシリンダ23bは自走式破砕機幅方向略中央付近に1箇所設けられている油圧アクチュエータである。このウェッジシリンダ23bに対応するウェッジシリンダ用コントロールバルブ115の伸長・縮短側ポート115a,115bには、伸長・縮短側供給管路142,143の一端側が接続されており、これら伸長・縮短側供給管路142,143の他端側はウェッジシリンダ23bの伸長・縮短側圧油室にそれぞれ接続されている。
【0058】
以上において、走行装置2は特許請求の範囲各項記載の本体フレームに設けた走行手段を構成し、フィーダ19、破砕装置20、排出コンベア40、及び磁選機55は複数の機器を構成し、左・右走行用油圧モータ8L,8R、フィーダ用油圧モータ19、破砕装置用油圧モータ21、クラッシャセット調整用シリンダ23(勾配シリンダ23a、ウェッジシリンダ23b、トグルシリンダ23c)、上下動用シリンダ51、排出コンベア用油圧モータ48、磁選機用油圧モータ60、サイドコンベア用油圧モータ66、スクリーン用油圧モータ67、第1〜第3外部コンベア用油圧モータ68〜70、及び折畳み用シリンダ71は、複数の機器及び走行手段を駆動する複数の油圧アクチュエータを構成する。
【0059】
また、エンジン61は原動機を構成し、第1及び第2油圧ポンプ62,63は原動機により駆動され複数の油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプを構成する。また、左・右走行用油圧モータ8L,8R、フィーダ用油圧モータ19、破砕装置用油圧モータ21、排出コンベア用油圧モータ48、磁選機用油圧モータ60、サイドコンベア用油圧モータ66、スクリーン用油圧モータ67、及び第1〜第3外部コンベア用油圧モータ68〜70は、少なくとも2つの油圧アクチュエータ以外の油圧アクチュエータを構成し、左走行用コントロールバルブ81、右走行用コントロールバルブ82、フィーダ用切換弁95、破砕装置用コントロールバルブ80、排出コンベア用切換弁96、磁選機用切換弁97、サイドコンベア用切換弁98、スクリーン用切換弁99、及び第1乃至第3外部コンベア用切換弁100,101,102は、少なくとも前記油圧ポンプから前記走行手段を駆動する走行用油圧モータ及び前記破砕装置を駆動する破砕装置用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブを構成し、第1制御弁装置65A及び第2制御弁装置65Bは、第1のバルブ群を構成する。
【0060】
また、クラッシャセット調整用シリンダ23(勾配シリンダ23a、ウェッジシリンダ23b、トグルシリンダ23c)、上下動用シリンダ51、及び折畳み用シリンダ71は、複数の油圧アクチュエータのうちパワーユニットより長手方向他方側に位置する少なくとも2つの油圧アクチュエータを構成し、勾配シリンダ用コントロールバルブ114、ウェッジシリンダ用コントロールバルブ115、トグルシリンダ用コントロールバルブ116、上下動用コントロールバルブ112、及び折畳み用コントロールバルブ113は、少なくとも2つの油圧アクチュエータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブを構成し、第3制御弁装置65Cは第2のバルブ群を構成する。また、トグルシリンダ23cは複数の油圧アクチュエータのうち最もパワーユニット寄りの油圧アクチュエータを構成する。
【0061】
次に、上記構成の本発明の自走式破砕機の一実施の形態の動作を以下に説明する。
(1)破砕作業時
上記構成の自走式破砕機において、破砕作業時には、操作者は、例えば操作盤のモード選択スイッチで「破砕モード」を選択する。これにより、コントローラからソレノイド制御弁89に走行ロック信号が出力され、前述したようにソレノイド制御弁が遮断位置に切り換えられて操作レバー36a,37aによる左・右走行用油圧モータ8L,8Rの操作が不可能となると共に、供給切換弁83は第2制御弁装置65B側の切換位置となる。このようにして走行操作をロックした後、操作者は、操作盤上の磁選機起動・停止スイッチ、排出コンベア起動・停止スイッチ、クラッシャ起動・停止スイッチ、及びフィーダ起動・停止スイッチを順次「起動」側へ押す。
【0062】
上記の操作により、コントローラから磁選機用切換弁97への駆動信号がONになって磁選機用切換弁97が連通位置に切り換えられ、またコントローラから排出コンベア用切換弁96への駆動信号がONになって排出コンベア用切換弁96が連通位置に切り換えられる。さらに、コントローラから破砕装置正転・逆転用ソレノイド制御弁90F,90Rに正転用駆動信号が入力され、破砕装置正転用ソレノイド制御弁90Fが連通位置に切り換えられると共に破砕装置逆転用ソレノイド制御弁90Rが遮断位置となり、パイロット圧が破砕装置用コントロールバルブ80に導かれてこの破砕装置用コントロールバルブ80が正転用切換位置に切り換えられる。またフィーダ用切換弁95への駆動信号がONになってフィーダ用切換弁95が連通位置に切り換えられる。
【0063】
これにより、第2油圧ポンプ63からの圧油がセンターバイパスライン88及びセンタライン105へ導入され、さらに磁選機用油圧モータ60、排出コンベア用油圧モータ48、及びフィーダ用油圧モータ19に供給され、磁選機55、排出コンベア40、及びフィーダ15が起動される。一方、第1油圧ポンプ62からの圧油が破砕装置用油圧モータ21に供給されて破砕装置20が正転方向に起動される。
【0064】
そして、例えば油圧ショベル等によりホッパ12に被破砕物を投入すると、ホッパ12で受け入れられた被破砕物は、フィーダ15によって搬送される。このとき、櫛歯プレート17の櫛歯間の間隙よりも小さなもの(ズリ等)は、櫛歯間の隙間からシュート14を介して排出コンベア40上に導かれ、それより大きなものは破砕装置20へと搬送される。破砕装置20に搬送された被破砕物は、固定歯及び動歯により所定の粒度に砕かれ、下方の排出コンベア40上に落下する。排出コンベア40上に導かれた破砕物やズリ等は、後方(図1中右側)に向かって搬送され、その途中で磁選機55により鉄筋等の異物を吸着除去された上で、最終的に機外に排出される。
【0065】
(2)調整時
ジョークラッシャ20の動歯20aと固定歯20bのセット調整、又は排出コンベア40の吊り下げ支持位置の調整時には、操作者は、例えば操作盤のモード選択スイッチで「調整モード」を選択する。このとき、前述したようにコントローラから供給切換弁83に調整モード信号が入力され、供給切換弁83は第3制御弁装置65C側に切り換えられる。これにより、第3制御弁装置65Cに第2油圧ポンプ63からの圧油が供給される。
【0066】
排出コンベア40の吊り下げ支持位置の調整時には、操作者が例えば操作盤の排出コンベア上昇・下降スイッチを「上昇」(又は「下降」、以下かっこ内対応関係同じ)側へ押すと、コントローラから上下動用コントロールバルブ112へ縮短信号(又は伸長信号)が出力され、上下動用コントロールバルブ112が縮短位置(又は伸長位置)に切り換えられる。これにより、第2油圧ポンプ63からの圧油は、吐出管路87、センターバイパスライン88,供給切換弁83の第3制御弁装置側切換位置、メイン供給管路117を介して第3制御弁装置65Cに流入し、上下動用コントロールバルブ112の縮短側ポート112b(又は伸長側ポート112a)から縮短側供給管路137(又は伸長側供給管路135)を介して上下動用シリンダ51の縮短側圧油室(又は伸長側圧油室)に供給される。これにより、上下動用シリンダ51は縮短(又は伸長)し、排出コンベア40は上昇(又は下降)する。
【0067】
ジョークラッシャ20の動歯20aと固定歯20bのセット調整時には、まず、操作者が例えば操作盤の勾配シリンダ伸長スイッチを押すと、コントローラから勾配シリンダ用コントロールバルブ114へ伸長信号が出力され、勾配シリンダ用コントロールバルブ114が伸長位置に切り換えられる。これにより、第2油圧ポンプ63からの圧油が勾配シリンダ用コントロールバルブ114の伸長側ポート114aから伸長側供給管路141,141L,141Rを介して左・右勾配シリンダ23aL,23aRの伸長側圧油室に供給され、左・右勾配シリンダ23aL,23aRが伸長する。この結果、図示しない勾配ブロックによる前記トグルブロック20dの自走式破砕機幅方向の拘束が解除される。
【0068】
次に、操作者が例えば操作盤のウェッジシリンダ伸長・縮短スイッチを「縮短」側へ押すと、ウェッジシリンダ用コントロールバルブ115が縮短位置に切り換えられ、第2油圧ポンプ63からの圧油がウェッジリンダ用コントロールバルブ115の縮短側ポート115bから縮短側供給管路143を介してウェッジシリンダ23bの縮短側圧油室に供給されて、ウェッジシリンダ23bが縮短する。この結果、トグルブロック20dの上下方向の拘束が解除される。
【0069】
このようにして、トグルブロック20dの幅方向及び上下方向の拘束が解除されることで、以下のようなトグルシリンダ23cによるトグルブロック20dの位置調整が可能となる。すなわち、操作者が例えば操作盤のトグルシリンダ伸長・縮短スイッチを「伸長」(又は「縮短」、以下かっこ内対応関係同じ)側に押すと、トグルシリンダ用コントロールバルブ116が伸長位置(又は縮短位置)に切り換えられ、第2油圧ポンプ63からの圧油がトグルシリンダ用コントロールバルブ116の伸長側ポート116a(又は縮短側ポート116b)から伸長側供給管路139,139L,139R(又は縮短側供給管路140,140L,140R)を介して左・右トグルシリンダ23cL,23cRの伸長側圧油室(又は縮短側圧油室)に供給されて、左・右トグルシリンダ23cL,23cRが伸長(又縮短)する。このようにしてトグルブロック20dの位置を調整することで、前記トグルプレート20cを介して動歯20aの位置が調整され、動歯20aと固定歯20bとのセット調整を行うことができるようになっている。
【0070】
上記左・右トグルシリンダ23cL,23cRによるジョークラッシャのセット調整が終了したら、操作者は勾配シリンダ伸長スイッチを「解除」する。これにより、前述したようにバネの付勢力により左・右勾配シリンダ23aL,23aRが縮短する。この結果、トグルブロック20dは自走式破砕機幅方向に対して拘束される。次に操作者は、ウェッジシリンダ伸長・縮短スイッチを「伸長」側へ押す。これによりウェッジシリンダ23bが伸長し、トグルブロック20dは上下方向に対して拘束される。このようにして、トグルブロック20dはトグルプレート20c及び動歯20aと共にセット位置に固定され、ジョークラッシャのセット調整が完了する。
【0071】
一方、破砕作業においてサイドコンベアを使用している場合には、操作者が例えば操作盤のサイドコンベア屈曲・伸直スイッチを「屈曲」(又は「伸直」、以下かっこ内対応関係同じ)側へ押すと、折畳み用コントロールバルブ113が縮短位置(又は伸長位置)に切り換えられる。これにより、第2油圧ポンプ63からの圧油は、折畳み用コントロールバルブ113の縮短側ポート113b(又は伸長側ポート113a)から縮短側供給管路138(又は伸長側供給管路136)を介して折畳み用シリンダ71の縮短側圧油室(又は伸長側圧油室)に供給される。これにより、折畳み用シリンダ71は縮短(又は伸長)し、サイドコンベアは折り畳まれる(又は伸ばされる)。
【0072】
以上説明したような構成及び動作である本発明の自走式破砕機の一実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
すなわち、本発明においては、自走式破砕機に備えられる複数の油圧アクチュエータのうち、勾配シリンダ23a、ウェッジシリンダ23b、トグルシリンダ23c、上下動用シリンダ51、及び折畳み用シリンダ71を駆動する勾配シリンダ用コントロールバルブ114、ウェッジシリンダ用コントロールバルブ115、トグルシリンダ用コントロールバルブ116、上下動用コントロールバルブ112、及び折畳み用コントロールバルブ113を、パワーユニット25の外部に第3制御弁装置65Cとして一括配置して設ける。このようにすることで、パワーユニット25内部のスペースに制限されることなくコントロールバルブ等の油圧機器を増加させることができ、これに伴ってその増加させたコントロールバルブに対応した油圧アクチュエータを増加させることができるので、例えば外部コンベア及びスクリーン装置を増設することによって破砕物を粒度に応じて選別したりする等、破砕物の高品質化のための補助的機能を新たに付加することができるようになる。したがって、近年の要請に対応した多機能な自走式破砕機を実現することができる。またこれにより、パワーユニット25内においては、外部に設置した第3制御弁装置65C及びその第3制御弁装置65Cから対応する油圧アクチュエータへの圧油配管(伸長側供給管路135,136,139,141,142及び縮短側供給管路137,138,140,143)分のスペースが利用可能となるので、パワーユニット25内部の圧油配管の引き回しの煩雑化を抑制することができ、パワーユニット25内部のメンテナンス性を向上することができる。
【0073】
さらに本実施の形態によれば、第3制御弁装置65Cを、油圧アクチュエータのうちパワーユニット25の前方側且つパワーユニット25に最も近い位置に配置されている左・右トグルシリンダ23cL,23cRの近傍に設置することで、パワーユニットから第3制御弁装置65Cまでのメイン供給管路117、メイン排出管路128、パイロット供給管路129、及びパイロット排出管路130と、この第3制御弁装置65Cから対応する油圧アクチュエータまでの圧油配管(すなわち伸長側供給管路135,136,139,141,142及び縮短側供給管路137,138,140,143)とを合わせた全体の圧油配管の引き回しの長さを小さくすることができる。
【0074】
また、本実施の形態によれば、第3制御弁装置65Cを多連型のバルブブロックとして一体的に構成することで、第3制御弁装置65C全体の大きさをコンパクトにすることができ、且つ、コントロールバルブを追加したい場合にはバルブブロックを追加することで容易に行うことができる。
【0075】
なお、上記本発明の一実施の形態においては、ジョークラッシャ20の動歯20aと固定歯20bとのセット調整又は排出コンベア40の吊り下げ支持位置調整等、調整作業に係わるコントロールバルブをパワーユニット25の外部に配設しているが、これに限らず、例えば破砕装置用コントロールバルブ80や左・右走行用コントロールバルブ81,82等のメイン機器に係わるコントロールバルブをパワーユニット25の外部に配置するようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、走行手段を駆動する走行用油圧モータ及び破砕装置を駆動する破砕装置用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブを含む第1のバルブ群をパワーユニットの内部に設け、パワーユニットより長手方向他方側に位置する少なくとも2つの油圧アクチュエータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブを含む第2のバルブ群をパワーユニットの外部に設ける。これにより、パワーユニット内部のスペースに制限されることなくコントロールバルブ等の油圧機器を増加させることができ、これに応じた油圧アクチュエータを増加させることができるので、近年の要請に対応した多機能な自走式破砕機を実現することができる。さらに、第2のバルブ群を外部に設置した分、パワーユニット内のスペースが利用可能となるので、第1のバルブ群等の圧油配管の引き回しの煩雑化を抑制することができ、パワーユニット内部のメンテナンス性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の全体構造を表す正面図である。
【図4】本発明の自走式破砕機の一実施の形態を構成するジョークラッシャの詳細構造を表す側面図である。
【図5】本発明の自走式破砕機の一実施の形態に備えられる油圧駆動装置の全体構成を表す油圧回路図である。
【図6】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の油圧駆動装置を構成する第3制御弁装置の詳細構造を表す斜視図である。
【図7】本発明の自走式破砕機の一実施の形態の油圧駆動装置を構成する第3制御弁装置の設置部分を拡大して示す、図1中VII−VII断面による自走式破砕機の横断面図である。
【符号の説明】
2 走行装置(走行手段)
3 本体フレーム
8L 左走行用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
8R 右走行用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
15 フィーダ(機器)
19 フィーダ用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
20 破砕装置(機器)
21 破砕装置用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
23a 勾配シリンダ(油圧アクチュエータ)
23b ウェッジシリンダ(油圧アクチュエータ)
23c トグルシリンダ(油圧アクチュエータ)
25 パワーユニット
40 排出コンベア(機器)
48 排出コンベア用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
51 上下動用シリンダ(油圧アクチュエータ)
55 磁選機(機器)
60 磁選機用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
61 エンジン(原動機)
62 第1油圧ポンプ(油圧ポンプ)
63 第2油圧ポンプ(油圧ポンプ)
65A 第1制御弁装置(第1のバルブ群)
65B 第2制御弁装置(第1のバルブ群)
65C 第3制御弁装置(第2のバルブ群)
66 サイドコンベア用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
67 スクリーン用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
68 第1外部コンベア用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
69 第2外部コンベア用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
70 第3外部コンベア用油圧モータ(油圧アクチュエータ)
71 折畳み用シリンダ(油圧アクチュエータ)
112 上下動用コントロールバルブ(コントロールバルブ)
113 折畳み用コントロールバルブ(コントロールバルブ)
114 勾配シリンダ用コントロールバルブ(コントロールバルブ)
115 ウェッジシリンダ用コントロールバルブ(コントロールバルブ)
116 トグルシリンダ用コントロールバルブ(コントロールバルブ)
124 防護カバー

Claims (3)

  1. 本体フレームと、この本体フレームの下部に設けた走行手段と、前記本体フレームの長手方向中央付近に搭載した破砕装置と、被破砕物を前記破砕装置に供給するフィーダと、前記破砕装置を含む複数に機器と、これらの複数の機器及び前記走行手段を駆動する複数の油圧アクチュエータと、前記本体フレームの長手方向一方側に支持部材を介して設けられ、原動機及びこの原動機により駆動され前記複数の油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプを内蔵するパワーユニットと、前記破砕装置の下方を基端とし前記本体フレームに吊り下げ支持され、他端が斜めに立ち上がるように前記パワーユニットに懸架された排出コンベアとを備えた自走式破砕機において、
    前記パワーユニット内に設けられ、少なくとも前記油圧ポンプから前記走行手段を駆動する走行用油圧モータ及び前記破砕装置を駆動する破砕装置用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブを含む第1のバルブ群と、
    前記パワーユニット外における前記本体フレーム上の前記破砕装置と前記支持部材との間に設けられ、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータのうち前記パワーユニットより長手方向他方側に位置するクラッシャセット調整用シリンダ及び前記排出コンベア上下動用シリンダに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する少なくとも2つのコントロールバルブを含む第2のバルブ群とを備え
    前記第2のバルブ群を構成する前記少なくとも2つのコントロールバルブを、前記クラッシャセット調整用シリンダ及び前記排出コンベア上下動用シリンダとにそれぞれ油圧配管により連結し、
    前記第2のバルブ群の下方にその下方を覆う防護カバーを設けた
    ことを特徴とする自走式破砕機。
  2. 請求項1記載の自走式破砕機において、前記第2のバルブ群を、前記第2のバルブ群のコントロールバルブで制御される複数の油圧アクチュエータのうち最もパワーユニット寄りの油圧アクチュエータの近傍に設けたことを特徴とする自走式破砕機。
  3. 請求項1又は2記載の自走式破砕機において、前記第2のバルブ群を、多連型のバルブブロックとして一体的に構成したことを特徴とする自走式破砕機。
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