JP2000319618A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2000319618A
JP2000319618A JP11251393A JP25139399A JP2000319618A JP 2000319618 A JP2000319618 A JP 2000319618A JP 11251393 A JP11251393 A JP 11251393A JP 25139399 A JP25139399 A JP 25139399A JP 2000319618 A JP2000319618 A JP 2000319618A
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pressure
sensitive adhesive
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resin
tire
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Hiromi Takahashi
博美 高橋
Yuichi Ogawa
裕一 小川
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】初期粘着力および低温粘着力に優れた粘着シー
ト、とりわけ自動車用タイヤ、航空機用タイヤ等のゴム
タイヤに接着可能な表示ラベルとして適したタイヤ用粘
着シートに関するものである。 【解決手段】表面基材および粘着剤層を有する粘着シー
トにおいて、粘着剤層がアクリル酸アルキルエステルを
主モノマーとして含み、ガラス転移点−60〜−30℃
であるアクリル系樹脂に、液状粘着付与樹脂を該アクリ
ル系樹脂100重量部に対し3〜45重量部配合し、架
橋剤により架橋せしめた層であることを特徴とする粘着
シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着シートに関し、
特に初期粘着力および低温粘着力に優れた粘着シートに
関し、とりわけ自動車用タイヤ、航空機用タイヤ等のゴ
ムタイヤに接着可能な表示ラベルとして適したタイヤ用
粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着シートは、商業用、事務用、
工程管理用、物流管理用、家庭用等、非常に広範囲にわ
たって、ラベル、シール、ステッカー、ワッペン、配送
伝票等の形で使用されている。この粘着シートの一般的
構成を説明すると、表面基材と粘着剤層を有し、通常粘
着剤層面を保護するために剥離シートを積層した状態の
ものである。表面基材としては紙類、フォイル類、不織
布類あるいはフィルム等が使用される。また、粘着剤と
してはゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系のエマル
ジョン型、溶剤型、無溶剤型の各種粘着剤が使用され
る。そして、剥離シートとしてはグラシン紙のような高
密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙や上質紙等にポ
リエチレン等の樹脂フィルムをラミネートしたポリラミ
原紙、あるいはクラフト紙や上質紙等にポリビニルアル
コール、澱粉等の水溶性高分子と顔料とを主成分とする
塗工層を設けた樹脂コーティング原紙等にシリコーン化
合物やフッ素化合物の如き剥離剤を塗布したものが用い
られる。
【0003】粘着シートの一つの用途として、自動車タ
イヤ、航空機用タイヤ等のゴムタイヤの物流等のために
データを表示するタイヤ用粘着シートがある。タイヤ用
粘着シートはメーカー名、タイヤ名、タイヤ巾、扁平
率、タイヤ構造、リム径、価格、使用上の注意等のデー
タやデザインなどを表示した粘着シートをゴムタイヤに
貼着使用するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粘着シ
ートをタイヤのトレッド面に貼付すると、トレッド面は
かなり粗面であるため粘着シートが強固に接着しづら
く、タイヤの保管中、運搬中に剥がれてしまい易いこと
が判った。
【0005】本発明者等はタイヤ用の粘着シートについ
て研究を行った結果、タイヤのトレッド面は、凸凹した
トレッドパターンが形成されているが、その形状のみが
剥がれの原因ではなかった。タイヤには、加硫時に金型
の空気抜き孔に進入して残った突出部たるスピューがあ
り、これもタイヤ用粘着シートをトレッド面に貼付した
場合の剥がれ易さの原因であった。研究を重ねると、タ
イヤ加硫時に離型剤を用いているため、タイヤ表面、ス
ピューに付着した離型剤が影響を及ぼすことを見出し
た。さらに、タイヤが保管される環境はかなり低温にな
ることも剥がれの原因となることも見出した。
【0006】これらタイヤ製造工程上における、粗面、
離型剤付着面での剥がれを防ぐには、タイヤへの粘着
力、特に初期粘着力、低温粘着力、タックの向上が必要
である。そのため、粘着剤の塗工量の増量、粘着剤を柔
らかくするなどを行うと、タイヤ用粘着シートを打ち抜
き加工した場合に、粘着剤のはみ出しにより粘着シート
どうしが付着してしまったり、タイヤに貼付した粘着シ
ートを剥がした後に、トレッド面に粘着剤が残り、この
部分にごみ、汚れが付着し、タイヤ表面の外観が良くな
いという欠点があった。
【0007】本発明は、新規なタイヤ用として適した粘
着シートに関し、高タックを有し、タイヤへの初期貼付
性が良く、低温時でもタイヤ表面に強固に接着でき、そ
して、タイヤから剥がした時の糊残りや打ち抜き加工し
た際の糊のはみ出しがない上、さらに打ち抜き時の糊切
れや投錨性に優れ、表面基材の変色も起こさない粘着シ
ートを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、表面基
材および粘着剤層を有する粘着シートにおいて、粘着剤
層がアクリル酸アルキルエステルを主モノマーとして含
み、ガラス転移点−60〜−30℃であるアクリル系樹
脂に、液状粘着付与樹脂を該アクリル系樹脂100重量
部に対し3〜45重量部配合し、架橋剤により架橋せし
めた層であることを特徴とする粘着シートである。好ま
しくはアクリル系樹脂のガラス転移点は−60〜−40
℃の範囲である。また、液状粘着付与樹脂はアクリル系
樹脂100重量部に対し、5〜40重量部の配合が好ま
しく、10〜30重量部の配合が特に好ましい。
【0009】(2)アクリル酸アルキルエステルが2−
エチルヘキシルアクリレートであることが好ましい。 (3)上記液状粘着付与樹脂がテルペン系、ロジン系か
ら選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。 (4)上記液状粘着付与樹脂のガラス転移点が−20℃
以下であることが好ましい。 (5)上記液状粘着付与樹脂の酸価が10以下であるこ
とが好ましい。 (6)上記架橋剤はエポキシ系架橋剤が好ましい。 (7)上記粘着シートはタイヤ用粘着シートとして適し
ている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は粘着剤層として、アクリ
ル酸アルキルエステルを主モノマーとして含み、ガラス
転移点−60〜−30℃であるアクリル系樹脂に、液状
粘着付与樹脂を該アクリル系樹脂100重量部に対し3
〜45重量部配合し、架橋剤により架橋せしめた層であ
る。
【0011】アクリル系樹脂の主モノマーであるアクリ
ル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数が
1〜14程度のアクリル酸アルキルエステルが使用でき
る。炭素数が多いほどタックが向上するが、炭素数8あ
たりで極大となり、ガラス転移点は最も低くなる。従っ
てアクリル酸アルキルエステルは、アルキル基の炭素数
が5〜10程度であることが好ましく、より好ましくは
炭素数8のアクリル酸アルキルエステル、特に好ましい
材料は、2−エチルヘキシルアクリレートである。
【0012】アクリル系樹脂を構成するであるアクリル
酸アルキルエステルは、2種以上併用してもよく、ま
た、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、アクリロ
ニトリル、ポリビニルピロリドンなどを共重合させても
よいが、アクリル樹脂のガラス転移点は、−60〜−3
0℃である必要がある。因みにガラス転移点が−60℃
未満であると、柔らかすぎてしまい、ラベルに加工した
際に糊のはみ出し(以下ウーズともいう)が問題とな
り、−30℃を超えると、柔らかさが足りず、粘着性に
問題が生じる。好ましいアクリル樹脂のガラス転移点
は、−60〜−40℃である。
【0013】粘接着物性の向上のために添加される粘着
付与樹脂としては、ロジン等の天然樹脂、ポリテルペン
系樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン系
樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール系樹脂、アルキル
−フェノール−アセチレン系樹脂、クマロン−インデン
系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体
およびこれらの変性体などが挙げられるが、本発明はこ
れらの中で液状のものを使用する。中でも、幅広い相溶
性を持ち、タックが高く、特に低温でのタックが優れて
いるロジン系、タックと粘着力のバランスが優れてお
り、低温時の効果が大きいテルペン系が特に好ましい。
なお、液状粘着付与樹脂を2種以上併用しても良い。ま
た、本発明の液状粘着付与樹脂に効果を損なわない範囲
で固形の粘着付与樹脂を併用しても良い。
【0014】液状粘着付与樹脂は、アクリル酸アルキル
エステルを主成分とするアクリル樹脂100重量部に対
し、3〜45重量部、好ましくは5〜40重量部、より
好ましくは10〜30重量部の範囲で適宜配合される。
配合量が3重量部に満たないと、液状粘着付与樹脂の低
温粘着力の向上等の効果が発揮されず、45重量部を越
えると、粘着力が劣る。
【0015】上記液状粘着付与樹脂のガラス転移点は該
粘着剤組成物におけるアクリル酸アルキルエステル(例
えば2−エチルヘキシルアクリレート)を主成分とする
アクリル樹脂のガラス転移点に近いことが理想であり、
−20℃以下であることが好ましい。因みに、ガラス転
移点が−20℃を超えると粘着力は向上するが、タック
および低温粘着力が著しく低下する。
【0016】また、これら液状粘着付与樹脂の中でも酸
価が10以下のものが好ましい。酸価は分子中のカルボ
ン酸量を示す値であり、値の小さい方が粘着剤組成物の
主成分であるアクリル樹脂と架橋剤との反応を阻害しに
くい。また、値の小さい方がタック、低温粘着力が向上
する。よって、本発明のタイヤ用粘着剤組成物における
液状粘着付与樹脂の酸価は10以下が好ましい。
【0017】粘着剤層には、粘着力、凝集力を発現させ
るため他に架橋剤を配合する。架橋剤としては、イソシ
アネート系、エポキシ系、金属キレート系等の架橋剤が
挙げられる。中でも、エポキシ系の架橋剤がアクリル系
樹脂との相溶性がよく、また経時安定性が良いため好ま
しい。架橋剤の配合部数は使用するアクリル系樹脂、架
橋剤の種類によって一概には言えないが、アクリル系樹
脂100重量部に対し0.2〜2.0重量部程度、好ま
しくは0.3〜1.0重量部程度、より好ましくは0.
3〜0.5重量%である。
【0018】本発明の粘着シートを構成する表面基材と
しては、公知の基材、例えば紙類、合成樹脂フィルム類
(合成紙を含む)、不織布類、金属箔類など、更にこれ
らの積層体などが使用できる。タイヤ用の粘着シートを
構成する表面基材としても、上記表面基材が使用できる
が、その中でも、金属蒸着処理を施したシート、または
不透明度70%以上の合成樹脂フィルムや空洞を有する
合成樹脂フィルムなどがタイヤから移行してくるアミン
系老化防止剤、芳香族系オイル等による粘着シート表面
の黒色化がなく好ましい。
【0019】金属蒸着を施したシートとしては、上質
紙、アート紙、コート紙、キャスト塗被紙、目止め層を
形成した紙、ラミネート紙などの紙、フィルム、フィル
ムと紙の積層体、フィルムと紙とフィルムの積層体、フ
ィルムとフィルムの積層体などの基材に、アルミニウム
などの金属を蒸着処理したものが例示できる。フィルム
としては、合成紙を含み、不透明度70%以上の合成樹
脂フィルムや空洞を有する合成樹脂フィルムが好まし
い。
【0020】不透明度70%以上の合成樹脂フィルムや
空洞を有する合成樹脂フィルムの合成樹脂としては、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどが挙げられ
る。中でも、空洞を有し、且つ不透明度70%以上の白
色フィルムが好ましく、特に酸素透過率350cc/m
2・24hr以下のフィルムが特に好ましい。なお、空
洞の形成方法などは特に限定するものではないが、例え
ば、Mobil社製の白色ポリプロピレンフィルム(商
品名:150LLX−344等)、ダイヤホイル・ヘキ
スト株式会社製のポリエステルフィルム(商品名:ダイ
ヤホイルW900J等)、東洋紡株式会社製のポリエス
テルフィルム(商品名:クリスパーG1211等)が例
示できる。
【0021】表面基材の厚みは10〜150μmであ
り、好ましくは金属蒸着を施したシートの場合10〜1
00μm程度、金属蒸着を施していないシートの場合6
0〜150μm程度のものがよい。なお、150μmを
超えるものは柔軟性を欠き曲面追随性が低下するためタ
イヤ用粘着シートがタイヤからはがれ易くなるという問
題点がある。また、10μmに満たないものは打ち抜き
加工時の作業性が悪くなる。金属蒸着を施していないシ
ートの場合、60μmに満たないとアミン系老化防止
剤、芳香族系オイル等がラベル表面に移行してラベルを
黒色化する恐れがある。
【0022】基材の表面には、印刷適性を付与するため
の易接着層、熱転写記録、インクジェット記録などのプ
リンターによる記録を可能にするするための記録層、あ
るいは磁気記録、バーコード等の情報領域などを適宜設
けることもできる。
【0023】粘着剤層を形成させるには、剥離シートへ
前記の如き粘着剤を塗布し、必要により乾燥して粘着剤
層を形成せしめ、表面基材と貼り合わせる方法、表面基
材に粘着剤を塗布し、必要により乾燥して粘着剤層を形
成せしめ、剥離シートを貼り合わせる方法が採用でき
る。タイヤ用粘着シートの場合、金属蒸着を施したシー
トや合成樹脂フィルムといった高価なシートを用いるの
で、剥離シートに粘着剤を塗布する前者の方法を採用す
ることが好ましい。
【0024】この粘着剤の塗布装置としては、リバース
ロールコーター、ナイフコーター、バーコーター、スロ
ットダイコーター、エアーナイフコーター、リバースグ
ラビアコーター、バリオグラビアコーター、カーテンコ
ーター等が公知の塗工機が使用され、塗布量は乾燥重量
で15〜100g/m2程度の範囲で調節される。因み
に15g/m2未満では、得られるタイヤ用としての粘
着シートの接着性能が不十分となり、一方、100g/
2を超えると剥離時に凝集破壊の原因となるおそれが
あり、また粘着シートの貼り合わせ時や打ち抜き加工時
にウーズが生じたりする。
【0025】なお、塗布量が100g/m2以下の場合
でもウーズを生じる傾向にあるが、例えば、粘着シート
の縁部分に粘着剤を塗工しない未塗工部分を形成すると
防ぐことができ好ましい。該未塗工部分は、公知の方
法、例えば塗工の際に舌片などを挿入して、挿入部分の
粘着剤が基材或いは剥離シートに付着しないようにして
塗布する方法などが適宜適用できる。
【0026】また、粘着剤を塗工後の乾燥条件は、適宜
行うことができるが、紙面温度を100〜110℃とな
るように乾燥すればウーズをより低減できる。紙面温度
100℃未満で乾燥した場合、凝集力が低く、ウーズが
問題となりやすい。また、110℃を超えると架橋反応
がかなり進行するため粘着剤が硬くなり、粘着力が低下
する傾向にある。
【0027】粘着剤層を覆う剥離シートとしては、特に
限定されるものではなく、グラシン紙のような高密度原
紙、クレーコート紙、クラフト紙、または上質紙にポリ
エチレン等のフィルムをラミネートした紙、上質紙にポ
リビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体樹脂
等を塗布した紙に、フッ素樹脂やシリコーン樹脂等を乾
燥重量で0.1〜3g/m2程度になるように塗布し、
熱硬化や電離放射線硬化等によって剥離層を設けたもの
が適宜使用される。この場合の塗布装置としては、バー
コーター、エアーナイフコーター、ダイレクトグラビア
コーター、オフセットグラビアコーター、多段ロールコ
ーター等の公知の塗工機が適宜使用される。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものでは
ない。
【0029】実施例1 2−エチルヘキシルアクリレート主成分とするアクリル
系樹脂(商品名「SKダイン1986H」、綜研化学株
式会社製、ガラス転移点−54℃)に、ロジン系液状粘
着付与樹脂(商品名「スーパーエステルWL」、荒川化
学工業株式会社製、ガラス転移点−28℃)をアクリル
系樹脂100重量部に対し、20重量部配合し、エポキ
シ系架橋剤(商品名「E−5C」、綜研化学株式会社
製)0.4重量部を添加し、粘着剤組成物を得た。市販
のポリエチレンエラミネート剥離紙(商品名「SPL−
10」、王子化工株式会社製)に粘着剤組成物を乾燥重
量で40g/m2になるようにコンマコーターで塗布、
110℃で1分間乾燥することにより粘着剤組成物を架
橋させ、次いで表面基材として厚さ25μmの白コート
アルミ蒸着ポリエステルフィルム(商品名「PETS#
25」、アジヤアルミ株式会社製)と貼り合わせてタイ
ヤ用粘着シートを得た。なお乾燥の際の紙面温度は10
0〜110℃であった。
【0030】実施例2 実施例1において、ロジン系液状粘着付与樹脂を5重量
部とした以外は実施例1と同様にしてタイヤ用粘着シー
トを得た。
【0031】実施例3 実施例1において、ロジン系液状粘着付与樹脂を40重
量部とした以外は実施例1と同様にしてタイヤ用粘着シ
ートを得た。
【0032】実施例4 実施例1において、テルペン系液状粘着付与樹脂(商品
名「YSレジンLP」、ヤスハラケミカル株式会社製、
ガラス転移点−30〜−40℃)を20重量部とした以
外は実施例1と同様にしてタイヤ用粘着シートを得た。
【0033】実施例5 実施例4において、テルペン系液状粘着付与樹脂を5重
量部とした以外は実施例4と同様にしてタイヤ用粘着シ
ートを得た。
【0034】実施例6 実施例4において、テルペン系液状粘着付与樹脂を40
重量部とした以外は実施例4と同様にしてタイヤ用粘着
シートを得た。
【0035】実施例7 実施例1において、ロジン系液状粘着付与樹脂(商品名
「エステルガムHD」、荒川化学工業株式会社製、ガラ
ス転移点6℃)とした以外は実施例1と同様にしてタイ
ヤ用粘着シートを得た。
【0036】実施例8 実施例1において、ロジン系液状粘着付与樹脂(商品名
「KE−364C」、荒川化学工業株式会社製、ガラス
転移点−12.5℃)とした以外は実施例1と同様にし
てタイヤ用粘着シートを得た。
【0037】実施例9 実施例1において、石油樹脂系液状粘着付与樹脂(商品
名「YSレジン50」、ヤスハラケミカル株式会社製、
ガラス転移点−20℃)とした以外は実施例1と同様に
してタイヤ用粘着シートを得た。
【0038】比較例1 実施例1において、ロジン系液状粘着付与樹脂を添加し
ない以外は実施例1と同様にしてタイヤ用粘着シートを
得た。
【0039】比較例2 実施例1において、ロジン系液状粘着付与樹脂を50重
量部とした以外は実施例1と同様にしてタイヤ用粘着シ
ートを得た。
【0040】比較例3 実施例1において、固形のロジン系粘着付与樹脂(商品
名「スーパーエステルA−100」、荒川化学工業株式
会社製、軟化点100℃)とした以外は実施例1と同様
にしてタイヤ用粘着シートを得た。
【0041】比較例4 実施例4において、テルペン系液状粘着付与樹脂を50
重量部とした以外は実施例4と同様にしてタイヤ用粘着
シートを得た。
【0042】実施例10 実施例1において、粘着剤層の乾燥の際、紙面温度が9
0〜95℃程度とになるように設定した以外は、実施例
1と同様にしてタイヤ用粘着シートを得た。
【0043】実施例11 実施例1において、粘着剤層の乾燥の際、紙面温度が1
15〜120℃程度とになるように設定した以外は、実
施例1と同様にしてタイヤ用粘着シートを得た。
【0044】実施例12 実施例1において、アクリル系樹脂としてブチルアクリ
レートを主成分とするアクリル系樹脂(商品名「EXK
−95−181」、東洋インキ製造株式会社製、ガラス
転移点−34.1℃)を用い、架橋剤として架橋剤(商
品名「BXX−5627」、東洋インキ製造株式会社
製)を用いた以外は実施例1と同様にしてタイヤ用粘着
シートを得た。
【0045】比較例5 実施例12において、ロジン系液状粘着付与樹脂を用い
なかった以外は実施例12と同様にしてタイヤ用粘着シ
ートを得た。
【0046】得られたタイヤ用粘着シートの初期粘着
力、低温粘着力、タック、打ち抜き後の糊のはみ出し
(ウーズ)、ラベル印刷面の汚染具合の評価を行った。
その結果も表1に併せて記載する。表1における評価の
評価条件は次のとおりである。
【0047】<評価項目> [初期粘着力]JIS Z 0237に準じてインスト
ロン型引張り試験機によって300mm/minの引張
り速度で180°の角度で、貼付30分後の剥離した際
の荷重(g/25mm)を測定した。(被着体:SUS
板) ○:1500g/25mm以上 △:1000g/25mm以上、1500g/25mm
未満 ×:1000g/25mm未満
【0048】[低温粘着力]JIS Z 0237に準
じて−10℃の環境下でインストロン型引張り試験機に
よって300mm/minの引張り速度、180°の角
度で、貼付30分後の剥離した際の荷重(g/25m
m)を測定した。(被着体:タイヤ) ○:400g/25mm以上 △:200g/25mm以上、400g/25mm未満 ×:200g/25mm未満
【0049】[タック]得られた粘着シートの小片(縦
12.5cm×横2.54cm)をループ長10cmに
なるように引っ張り試験器のつまみにセットし、測定板
と試験器つまみの間隔が2.0cmの位置から300m
m/minの引張り速度での引き剥がしに要する力を測
定した。(測定板:SUS) ○:1200g以上 △:800g以上、1200g未満 ×:800g未満
【0050】[打ち抜き後の糊のはみ出し(ウーズ)]
得られた粘着シートの小片(縦15cm×横10cm)
を恩田印刷機で打ち抜き加工後、カス上げしたものをP
ET等の透明フィルムではさみ、10tラボプレス(東
洋精機株式会社製)で40℃下、10kg/ cm2
荷重を10分間かけた後の糊のはみ出し具合を目視で判
定した。 ○:糊のはみ出しがない △:若干糊のはみ出しがあるが、実用上問題のないレベ
ル ×:かなり糊はみ出しがあり、実用上問題となるレベル
【0051】[ラベル印刷面の汚染具合]得られた粘着
シートの小片(縦20cm×横8cm)を自動車タイヤ
に貼付し、70℃で5日間処理し、印刷面の汚染を目視
で判定した。 ○:印刷面の汚染がない △:若干の汚染はあるが、実用上問題のないレベル ×:かなりの汚染があり、実用上問題となるレベル
【0052】[総合評価]各評価結果をもとに、総合的
に判断した。 ◎:極めて優れている ○:優れている △:実用上問題となるレベル ×:劣っている ××:非常に劣っている
【0053】
【表1】
【0054】表1の結果から明らかなように、各実施例
はタイヤ用粘着シートとして優れたものである。実施例
1〜3と比較例1〜3を比較すると、アクリル系樹脂に
液状のロジン系粘着付与樹脂を特定量の範囲で配合する
必要があることがわかる。粘着付与樹脂を全く用いない
場合(比較例1)、初期粘着力をはじめとする各適性が
不十分であり、過剰の液状粘着付与樹脂を用いた場合
(比較例2)、ウーズがひどくなり実用化できない。ま
た、固体の粘着付与樹脂を用いた場合(比較例3)、低
温粘着力が不十分となってしまう。
【0055】実施例4〜6は粘着付与樹脂として液状の
テルペン系粘着付与樹脂を用いたものである。比較例1
および比較例4と比較すると、特定量の範囲で配合する
と優れた効果が得られることがわかる。粘着付与樹脂を
全く用いない場合(比較例1)、初期粘着力をはじめと
する各適性が不十分であり、過剰の液状粘着付与樹脂を
用いた場合(比較例4)、ウーズがひどくなり実用化で
きない。
【0056】実施例7および実施例8は、別の液状のロ
ジン系粘着付与樹脂を用いたものである。実施例1比較
すると、粘着付与樹脂のガラス転移点(Tg)が−20
℃を超える、或いは酸価が10を超えると、低温粘着
力、ウーズが劣る傾向にあることがわかる。実施例9
は、粘着付与樹脂として、液状の石油樹脂系粘着付与樹
脂を用いたものである。実施例1のロジン系粘着付与樹
脂、或いは実施例4のテルペン系粘着付与樹脂を用いた
例と比較するとロジン系、テルペン系が優れることがわ
かる。
【0057】実施例10および実施例11は、実施例1
の製造時の乾燥条件を変更した例である。粘着剤の配合
にもよるが、乾燥条件によってもタック、ウーズなどの
品質が低下することがわかる。実施例12、比較例5は
ブチルアクリレートを主成分とする例である。両者を比
較すると特定の液状粘着付与樹脂を併用することによ
り、品質が改善されることがわかる。実施例1と実施例
12を比較すると2−エチルヘキシルアクリレートが主
モノマーとして適していることがわかる。
【0058】
【発明の効果】このように、本発明の粘着シートは高い
タックを有し、タイヤに対する初期粘着力、低温粘着力
に優れ、タイヤから剥がした時の糊残り、打ち抜き加工
した際の糊のはみ出しがない上に、打ち抜き加工時の糊
切れ性及び投錨性が良く、タイヤからの移行物質による
ラベル印刷面も汚染されない優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA04 AA10 AA17 AB01 CA02 CA04 CA06 CA08 CB02 CC02 CC03 DA02 DA04 DB02 FA01 4J040 BA202 DB042 DF041 DK012 DN072 EB032 EC002 EL012 GA07 JA09 JB09 KA16 KA26 LA02 LA06 NA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材および粘着剤層を有する粘着シー
    トにおいて、粘着剤層がアクリル酸アルキルエステルを
    主モノマーとして含み、ガラス転移点−60〜−30℃
    であるアクリル系樹脂に、液状粘着付与樹脂を該アクリ
    ル系樹脂100重量部に対し3〜45重量部配合し、架
    橋剤により架橋せしめた層であることを特徴とする粘着
    シート。
  2. 【請求項2】アクリル酸アルキルエステルが2−エチル
    ヘキシルアクリレートである請求項1記載の粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】液状粘着付与樹脂がテルペン系、ロジン系
    から選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2記載
    の粘着シート。
  4. 【請求項4】液状粘着付与樹脂のガラス転移点が−20
    ℃以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着
    シート。
  5. 【請求項5】液状粘着付与樹脂の酸価が10以下である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着シート。
  6. 【請求項6】架橋剤がエポキシ系架橋剤である請求項1
    〜5のいずれか一項に記載の粘着シート。
  7. 【請求項7】タイヤ用粘着シートである請求項1〜6の
    いずれか一項に記載の粘着シート。
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