JP2001187872A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2001187872A
JP2001187872A JP2000075859A JP2000075859A JP2001187872A JP 2001187872 A JP2001187872 A JP 2001187872A JP 2000075859 A JP2000075859 A JP 2000075859A JP 2000075859 A JP2000075859 A JP 2000075859A JP 2001187872 A JP2001187872 A JP 2001187872A
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pressure
sensitive adhesive
film
adhesive sheet
adhesive
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JP2000075859A
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English (en)
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Yasuhiro Monobe
泰宏 物部
Yuichi Ogawa
裕一 小川
Noboru Sakaushi
登 坂牛
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面基材としてポリオレフィン系延伸フィルム
を用いた粘着シートに関し、さらに詳しくは、粘着シー
トの印刷時や打ち抜き時に寸法変化の少ない粘着シート
に関する。 【解決手段】流れ方向のJIS K 6782に基づく
引張強度が130MPa以上であり、JIS K 67
82に基づく伸びが150%以下であるポリオレフィン
系延伸フィルムの片面に粘着剤層を具備することを特徴
とする粘着シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面基材としてポ
リオレフィン系延伸フィルムを用いた粘着シートに関
し、さらに詳しくは、粘着シートの印刷時や打ち抜き時
に寸法変化の少ない粘着シートである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、商業用、事務用、工程管
理用、物流管理用、家庭用等として広範囲にわたってラ
ベル、ステッカー、ワッペン等の形態で使用されてい
る。この粘着シートの一般的な構成を説明すると、表面
基材と剥離シートとの間に粘着剤をサンドイッチにした
状態のものである。表面基材としては、上質紙、アート
紙、コート紙、キャスト塗被紙等の紙類、感熱記録シー
ト、熱転写受像シート、インクジェット記録シート等の
記録シート類、ポリオレフィン、ポリエステル等のフィ
ルムや合成紙、金属蒸着シート、フォイル等が適宜使用
される。
【0003】剥離シートとしては、グラシン紙のような
高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙や上質紙等に
ポリエチレン等の樹脂フィルムをラミネートしたポリラ
ミ原紙、あるいはクラフト紙や上質紙等にポリビニルア
ルコール、澱粉等の水溶性高分子等と顔料とを主成分と
するバリヤー層を設けた樹脂コーティング原紙、ポリオ
レフィン、ポリエステル等のフィルムや合成紙等にシリ
コーン化合物やフッ素化合物の如き剥離剤を塗布したも
のが用いられる。粘着剤としては、ゴム系、アクリル
系、ビニルエーテル系等のエマルジョン型、溶剤型ない
しは無溶剤型の各種粘着剤が使用される。通常、ロール
コーター形式、コンマコーター形式、スロットダイ形式
のコーターヘッドを用い、表面基材に塗布した後に剥離
シートを貼り合わせるか(直接法)、剥離シートに塗布
した後に表面基材を貼り合わせることにより(転写
法)、粘着シートが製造される。従来、表面基材とし
て、ポリ塩化ビニール、ポリオレフィン、ポリエステル
等の合成樹脂フィルムなどのフィルムを用いた粘着シー
トが使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの粘着
シートのうちで高速印刷が施されるものとしては、ポリ
エステル(主としてPET)のフィルムを用いたものが
殆どであり、ポリ塩化ビニール、ポリオレフィンなどの
フィルムは実用化されていない。特にポリプロピレンの
フィルムは流れ方向に伸びやすく、高速印刷には適さな
い。また、熱に弱く、印刷インキを乾燥する工程や、打
ち抜きを行う工程で、強い力で巻き取られるとフィルム
が伸び、変形するという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のポリオ
レフィン系のフィルムを表面基材に用いた粘着シートの
欠点を解消し、印刷時や打ち抜き時に寸法変化が少く、
高速印刷や多色印刷に適した粘着シートを提供すること
を目的としている。本発明は、流れ方向のJIS K
6782に基づく引張強度が130MPa以上であり、
JIS K 6782に基づく伸びが150%以下であ
るポリオレフィン系延伸フィルムの片面に粘着剤層を具
備することを特徴とする粘着シートである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明でいうポリオレフィン系フ
ィルムとは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタ
ジエンなど、或いはこれらの混合物を主成分としたフィ
ルムである。ポリプロピレンを例にして説明すると、ポ
リプロピレン、ポリプロピレン共重合体、またはこれら
の混合物を主体とするポリプロピレン組成物であり、ポ
リプロピレンのホモポリマーは勿論のこと、エチレン、
ブテン、4−メチルペンテンなどで代表されるα−オレ
フィン類やスチレンで代表される芳香族系オレフィン
類、ブタジエンで代表されるジエン類等のプロピレンと
共重合可能なモノマーとプロピレンとの共重合体、ある
いはポリプロピレンやポリプロピレン共重合体と、これ
らのものとの公知ブレンド物、例えばポリエチレン、各
種エチレン共重合体のようなポリ・α・オレフィン類、
ポリスチレン、合成ゴム、テルペン樹脂、ポリアミド、
ポリエステル、ポリエーテル等とのブレンド物、あるい
はこれらの混合物等を主成分とするもので、ポリプロピ
レン共重合体の共重合成分あるいはブレンド組成物のブ
レンド成分等の種類と量は、フィルムとして特質を失わ
ないものであれば良い。
【0007】さらに、ポリエチレンを例にして説明する
と、ポリエチレン、ポリエチレン共重合体、またはこれ
らの混合物を主成分とするポリエチレン組成物であり、
ポリエチレンのホモポリマー、特に、低密度ポリエチレ
ン(LDPEと表記)、低圧気相重合法による低結晶性
ポリエチレン(V−LDPEと表記)、直鎖状低密度ポ
リエチレン(L−LDPEと表記)、高密度ポリエチレ
ン(HDPEと表記)の単独またはブレンド物からなる
フィルムは勿論のこと、ブテン、4−メチルペンテンな
どで代表されるα−オレフィン類やスチレンで代表され
る芳香族系オレフィン類、ブタジエンで代表されるジエ
ン類等のポリエチレンと共重合可能なモノマーとプロピ
レンとの共重合体、あるいはポリエチレンやポリエチレ
ン共重合体と、これらのものとの公知ブレンド物、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体などの各種エチレン共
重合体のようなポリ・α・オレフィン類、ポリスチレ
ン、合成ゴム、テルペン樹脂、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリエーテル等とのブレンド物、あるいはこれらの
混合物等を主成分とするもので、ポリエチレン共重合体
の共重合成分あるいはブレンド組成物のブレンド成分等
の種類と量は、フィルムとして特質を失わないものであ
れば良い。
【0008】また、上記主成分に各種染料、顔料などを
添加、配合することによりフィルムの色調を変えること
もできる。染料および顔料を添加、配合する場合、本発
明で使用するフィルムの特質を失わない範囲であれば、
材料、配合量を特に限定するものではない。例えば、白
色顔料を例に説明すると、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
アルミニウム、炭酸カルシウムなどが使用でき、配合部
数は、主成分100重量部に対して1〜20重量部程度
がである。
【0009】ポリオレフィン系の延伸フィルムを得る方
法として様々な方法があるが、延伸処理したポリオレフ
ィン系フィルムの流れ方向のJIS K 6782に基
づく引張強度が130MPa以上であり、JIS K
6782に基づく伸びが150%以下である必要があ
る。因みに、引張強度が130MPa未満であると、ま
たは伸びが150%を超えると、印刷インキを乾燥する
工程での熱や張力により、あるいは打ち抜きを行う工程
での強い力で巻き取られることにより、フィルムが伸
び、変形する恐れがある。
【0010】特定の引張強度および伸びを有するフィル
ムを得るためには、二軸延伸のインフレーション法によ
るものが好ましい。特に、流れ方向の延伸倍率が4.0
倍以上であれば、引張強度が130MPa以上であり、
伸びが150%以下のポリプロピレン延伸フィルムが得
られるが、延伸倍率が4.0倍未満であると、流れ方向
の引張強度が低く、伸びが大きくなるため、高速印刷や
多色印刷には適したフィルムは得られ難くなる。
【0011】フィルムの厚みは15μm以上であれば、
特に限定されないが、15μm未満であると、粘着シー
トの流れ方向の引張強度が不足し、高速印刷時にフィル
ムが伸びてしまう可能性がある。なお、基材フィルムの
厚さは、用途によりさまざまであるが、表示ラベル用と
しては15〜100μm程度である。
【0012】粘着シートを構成する延伸処理されたポリ
オレフィン系フィルムは表面に印刷可能な印刷易接着コ
ート層を持たせることが可能であり、必要に応じて、高
度な印刷適性を持たせることができる。また、上記印刷
易接着コート層を設けることは、何ら本発明の粘着シー
トのフィルムの物性に差を生じるものではない。
【0013】印刷易接着コート層に使用するバインダー
樹脂としては、エステル結合(−CO−O−)を含有す
る少なくとも1種の重合体を含むことが好ましく、この
ような重合体としては、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの1種以
上の重合体および共重合体、ポリエステル樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、並びに塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体から選ばれることが好ましい。
【0014】前記バインダー樹脂が、−20〜20℃の
ガラス転移温度を有する少なくとも1種のエステル結合
含有重合体(a)と、40〜80℃のガラス転移温度を
有する少なくとも1種のエステル結合含有重合体(b)
との混合物から選ばれることが好ましい。この混合物に
おいて、混合重合割合は、重量比で(b):(a)は3
0:70〜90:10であることが好ましい。
【0015】バインダー樹脂に用いられるアクリル系樹
脂としては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イ
ソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸sec−ブ
チル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸ペンチ
ル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸ヘキシル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸ジ
メチルプロパル、アクリル酸エチルプロパル、アクリル
酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベ
ンジル、アクリル酸−2−tert−ブチルフェニル、
アクリル酸ナフトール、アクリル酸クロロフェニル、ア
クリル酸シアノベンジル、アクリル酸シアノフェニル、
アクリル酸チアブチル、アクリル酸イソボロニル、メタ
クリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチルの
ホモポリマーおよびこれらの2種以上の共重合体、並び
に、こちらの1種以上のスチレンとの共重合体などをあ
げることができる。
【0016】バインダー樹脂に用いられるポリエステル
樹脂としては、例えば、ポリ−2−ヒドロキシ酢酸、ポ
リ−ヒドロキシプロピオン酸、ポリエチレンオキザラー
ト、ポリメチレンアゼラート、ポリエチレンテレフタレ
ート等のように、高分子データ・ハンドブック−基礎編
−(高分子学会編者、培風堂、昭和61年発行)532
〜533に記載されているポリエステル等を挙げること
ができる。また、上記、ポリエステル系樹脂をヒドロキ
シ変性、またはカルボキシ変性したものであってもよ
い。
【0017】バインダー樹脂に用いられるエチレン−酢
酸ビニル共重合体系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル
重合体系樹脂は、それをヒドロキシ変性またはカルボキ
シ変性したものを含有する。
【0018】本発明の粘着シートの印刷易接着コート層
において、そのバインダー成分中に有機顔料および/ま
たは無機顔料が含有されていることが好ましい。有機顔
料としては、アクリル系樹脂顔料、ポリスチレン系樹脂
顔料、スチレン−アクリル共重合体樹脂顔料などが好ま
しい。無機顔料としては、二酸化珪素顔料が好ましい材
料として例示できる。顔料の平均粒子径は、1〜10μ
mであることが好ましく、より好ましくは、4〜8μm
であり、中でも真球状粒形のものが好ましい。また、顔
料の含有量は、印刷易接着コート層全体に対して0.1
〜2重量%であることが好ましい。平均粒子径が1μm
未満では、印刷中にブロッキングが起こる可能性があ
り、平均粒子径が10μmを超えると、顔料が印刷易接
着コートから剥がれ易くなり、それによりプロッキング
が生じることがあり、さらに凸版印刷において印刷むら
を発生することがある。
【0019】延伸したポリオレフイン系フィルムに印刷
易接着コート層を設ける方法として、例えば、メタリン
グバー方式、グラビアロール方式、エアナイフ方式、ス
プレー方式、リバースロール方式などの方法が利用でき
る。印刷易接着コート層の塗工量は、0.05〜10g
/m2であることが好ましく、より好ましくは、0.5
〜5g/m2である。ちなみに0.05未満では、その
印刷適性の効果に乏しく、10g/m2を超える場合
は、経済的性の面より必要性に乏しい。
【0020】また、フィルムには、印刷易接着コート層
の他に、コロナ放電処理、火炎処理、サンドブラスト、
帯電防止層の形成などの公知処理を施すことでができ
る。更に、フィルムには、感熱記録層、熱転写受像層、
インクジェット記録層といった公知の各種記録層や、顔
料塗被層などを形成しても構わない。また、フィルムに
は、直接或いは密着性を改良する接着層を介して金属蒸
着層を形成することもできる。なお、各種記録層や顔料
塗被層を形成した場合はその反対面に、金属蒸着層を形
成した場合は、金属蒸着層側に直接或いは樹脂などの保
護層を介して粘着剤層を形成するとよい。以上、説明し
たようなフィルムへの塗工や処理前後で、本発明の請求
項1記載のフィルム物性に差を生じるものではない。
【0021】本発明で用いられる粘着剤は、ラベル等の
用途として被着体に感圧接着する公知の材料が使用でき
る。例えば、通常の状態で粘着性を示す粘着剤のほか、
加熱により粘着性を示す感熱接着剤(例えばディレード
タックなど)、水分を付与することにより粘着性を示す
湿潤接着剤も使用できる。また、粘着剤は、構成成分を
調節することによりさまざまな種類の粘着剤が提案され
ており、例えば接着強度等の面から、永久接着型、再剥
離型、微粘着型などが、また、粘着剤層の有する性質か
ら、水不溶性、アルカリ水可溶性、水可溶性、温水可溶
性などがそれぞれ挙げられるが、本発明においてこれら
は適宜使用できる。
【0022】粘着剤の構成成分としては特に限定される
ものではなく、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル
系、ウレタン系、シリコーン系など、形態としては溶剤
型、エマルジョン型、ホットメルト型などがある。特に
アクリル系プレモノマー、もしくはアクリル系モノマー
などを主成分とするアクリル系樹脂が透明性、耐候性の
点から好ましい。アクリル系樹脂としては特に限定され
ず、アクリル基を含有するビニルモノマー、エポキシ基
を有するビニルモノマー、アルコキシル基を有するビニ
ルモノマー、エチレンオキシド基を有するビニルモノマ
ー、アミノ基を有するビニルモノマー、アミド基を有す
るビニルモノマー、ハロゲン原子を有するビニルモノマ
ー、リン酸基を有するビニルモノマー、スルホン酸基を
有するビニルモノマー、シラン基を有するビニルモノマ
ー、フェニル基を有するビニルモノマー、ベンジル基を
有するビニルモノマー、テトラヒドロフルフリル基を有
するビニルモノマー、その他の共重合可能なモノマー等
の含有するものが挙げられる。中でもアクリル酸エステ
ルを主成分とするものが透明性、耐候性が優れるので好
ましい。
【0023】これらアクリル系樹脂の粘着物性向上のた
め、各種添加剤、例えばロジン等の天然樹脂、変成ロジ
ン、ロジンおよび変成ロジンの誘導体、ポリテルペン系
樹脂、テルペン変成体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロ
ペンタジエン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール系
樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン系樹脂、クマ
ロン−インデン系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルス
チレン共重合体をはじめとする粘着付与剤、老化防止
剤、安定剤、オイル等の軟化剤、充填剤、安定剤、顔
料、着色剤等を必要に応じて添加できる。これらは、必
要に応じて2種類以上を併用して使用することもでき
る。
【0024】上記アクリル系樹脂は、塊状重合法、溶液
重合法、懸濁重合法、ならびに水に不溶または難溶性の
単量体を乳化剤と共に分散化させ水溶性重合開始剤を用
いて重合を行う乳化重合法等任意の方法で重合される。
また、粘着付与剤の配合割合は、上記アクリル酸エステ
ル重合体100重量部に対して1〜50重量部である。
因みに、1重量部未満では、粘着力を向上させる効果に
乏しく、50重量部を超えると、逆に粘着力が低下する
傾向にある。また、耐候性を挙げるために粘着剤層にベ
ンゾフェノン系あるいはベンゾトリアゾール系などの有
機系紫外線吸収剤を添加しても良い。
【0025】粘着剤層を形成させるには、剥離シートへ
前記の如き粘着剤を塗布し、必要により乾燥して粘着剤
層を形成せしめ、表面基材と貼り合わせることにより、
本発明の粘着シートが得られる。この粘着剤の塗布装置
としては、リバースロールコーター、ナイフコーター、
バーコーター、スロットダイコーター、エアーナイフコ
ーター、リバースグラビアコーター、バリオグラビアコ
ーター等が使用され、塗布量は乾燥重量で5〜50g/
2の範囲で、より好ましくは10〜30g/m2の範囲
で調節される。因みに5g/m2未満では、被着体に対
する粘着力が不十分となり、一方50g/m2を超える
と粘着剤がはみ出したり、剥離時に凝集破壊の原因や打
ち抜き時に身上がりの原因となるおそれがある。
【0026】粘着剤層を覆う剥離シートとしては、特に
限定されるものではなく、グラシン紙のような高密度原
紙、クレーコート紙、クラフト紙または上質紙にポリエ
チレンなどのフィルムをラミネートした紙、上質紙にポ
リビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体樹脂
などを塗布した紙やポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレンなどのプラスチックフィルムにフッ素樹脂や
シリコーン樹脂等を乾燥重量で0.1〜3g/m2程度
になるように塗布し、熱硬化や電離放射線硬化等によっ
て剥離剤層を設けたものが適宜使用される。この場合の
塗布装置としては、バーコーター、エアーナイフコータ
ー、ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビア
コーター、多段ロールコーター等が適宜使用される。因
みに透明性が要求される場合は紙系の剥離シートよりプ
ラスチックフィルムの剥離シートを用いた方が透明性、
平滑性の点で良い。
【0027】本発明は、流れ方向のJIS K 678
2に基づく引張強度が130MPa以上であり、JIS
K 6782に基づく伸びが150%以下であるポリ
オレフィン系延伸フィルムの片面に粘着剤層を設けるこ
とにより、印刷時や打ち抜き時に寸法変化の少ない粘着
シートであり、また、表面基材に印刷易接着コート層を
積層することにより印刷適性が良好である粘着シートと
なる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろん本発明は、この実施例によって制
限されるものではない。
【0029】実施例1 「フィルムの作成」250℃で溶融させたポリプロピレ
ンを円形ダイから押し出し、一旦冷却させた後に暖め、
縦方向に4.6倍に空気を入れながら延伸して製造した
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ30μm、流れ
方向の引張強度150MPa、伸び130%)を得た
(インフレーション法)。
【0030】「印刷易接着コート層の形成」得られたフ
ィルムの片面にアクリル系樹脂(商品名「アクデリック
A−157」大日本インキ化学工業製と、商品名「アク
デリックA−166」、大日本インキ化学工業製を50
/50で配合)をバーコーターにより0.2g/m2
工することにより印刷易接着コート層を設けた
【0031】「粘着シートの作成」別に、アクリル系粘
着剤(商品名「OPT−1」、サイデン化学製)100
重量部に金属キレート系架橋剤(商品名「M−2」、サ
イデン化学製)2重量部を添加混合し、粘着剤塗液とし
た。市販のポリエチレンテレフタレートセパレーター
(商品名「セラピールBK#25」、東洋メタライジン
グ製)に上記粘着剤を乾燥重量で20g/m2となるよ
うにコンマコーターで塗工、90℃で1分間乾燥させた
後、上記の二軸延伸ポリプロピレンフィルムと貼り合わ
せて粘着シートを得た。
【0032】実施例2 「フィルムの作成」ペレット状のポリプロピレン100
重量部に対して、粉末状酸化チタン10重量部を配合
し、200℃で溶融、混合させた上で、一旦冷却し、白
色の樹脂マスターバッチを作成する。このマスターバッ
チを再度250℃で溶融させた白色ポリプロピレンを円
形ダイから押し出し、一旦冷却させた後に暖め、縦方向
に4.6倍に空気を入れながら延伸して製造した二軸延
伸白色ポリプロピレンフィルム(厚さ60μm、流れ方
向の引張強度160MPa、伸び50%)を得た(イン
フレーション法)。
【0033】「印刷易接着コート層の形成」得られたフ
ィルムの片面にアクリル系樹脂(商品名「アクデリック
A−157」大日本インキ化学工業製と、商品名「アク
デリックA−166」、大日本インキ化学工業製を50
/50で配合)をバーコーターにより0.2g/m2
工することにより印刷易接着コート層を設けた。
【0034】「粘着シートの作成」別に、アクリル系粘
着剤(商品名「OPT−1」、サイデン化学製)100
重量部に金属キレート系架橋剤(商品名「M−2」、サ
イデン化学製)2重量部を添加混合し、粘着剤塗液とし
た。市販のポリエチレンテレフタレートセパレーター
(商品名「セラピールBK#25」、東洋メタライジン
グ製)に上記粘着剤を乾燥重量で20g/m2となるよ
うにコンマコーターで塗工、90℃で1分間乾燥させた
後、上記の二軸延伸ポリプロピレンフィルムと貼り合わ
せて粘着シートを得た。
【0035】実施例3 「フィルムの作成」250℃で溶融させたポリプロピレ
ンを円形ダイから押し出し、一旦冷却させた後に暖め、
縦方向に4.6倍に空気を入れながら延伸して製造した
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ30μm、流れ
方向の引張強度150MPa、伸び130%)を得た
(インフレーション法)。
【0036】「印刷易接着コート層の形成」得られたフ
ィルムの片面にアクリル系樹脂(商品名「アクデリック
A−157」大日本インキ化学工業製と、商品名「アク
デリックA−166」、大日本インキ化学工業製を50
/50で配合)をバーコーターにより0.2g/m2
工することにより印刷易接着コート層を設けた
【0037】「粘着シートの作成」アクリル系粘着剤
(商品名「OPT−1」、サイデン化学製)100重量
部に金属キレート系架橋剤(商品名「M−2」、サイデ
ン化学製)2重量部を添加混合し、粘着剤塗液とした。
市販のポリプロピレンセパレーター(商品名「RL−0
1#60」、王子製紙製)に上記粘着剤を乾燥重量で2
0g/m2となるようにコンマコーターで塗工、90℃
で1分間乾燥させた後、上記の二軸延伸ポリプロピレン
フィルムと貼り合わせて粘着シートを得た。
【0038】実施例4 実施例1の「印刷易接着コート層の形成」を行わなかっ
た以外は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0039】実施例5 実施例2の「印刷易接着コート層の形成」を行わなかっ
た以外は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0040】実施例6 実施例1の「印刷易接着コート層の形成」において、下
記配合の塗液をバーコーターにより2g/m2塗工した
以外は実施例1と同様にして粘着シートを得た。 「印刷易接着コート層用塗液」 ・ポリエステル系樹脂 (商品名「バイロナールMD1200」、東洋紡績製) 99部 ・有機顔料(ポリメタクリル酸メチル、真球状、平均粒子径4〜5μm、 商品名「エポスターMA1004」、日本触媒製) 1部
【0041】比較例1 250℃で溶融させたポリプロピレンを円形ダイから押
し出し、一旦冷却させた後に暖め、縦方向に3.5倍に
空気を入れながら延伸して製造した二軸延伸ポリプロピ
レンフィルム(厚さ30μm、流れ方向の引張強度12
0MPa、伸び170%)を得た(インフレーション
法)。アクリル系粘着剤(商品名「OPT−1」、サイ
デン化学製)100重量部に金属キレート系架橋剤(商
品名「M−2」、サイデン化学製)2重量部を添加混合
し、粘着剤塗液とした。市販のポリプロピレンセパレー
ター(商品名「RL−01#60」、王子製紙製)に上
記粘着剤を乾燥重量で20g/m2となるようにコンマ
コーターで塗工、90℃で1分間乾燥させた後、上記の
二軸延伸ポリプロピレンフィルムと貼り合わせて粘着シ
ートを得た。
【0042】比較例2 アクリル系粘着剤(商品名「OPT−1」、サイデン化
学製)100重量部に金属キレート系架橋剤(商品名
「M−2」、サイデン化学製)2重量部を添加混合し、
粘着剤塗液とした。市販のポリプロピレンセパレーター
(商品名「RL−01#60」、王子製紙製)に上記粘
着剤を乾燥重量で20g/m2となるようにコンマコー
ターで塗工、90℃で1分間乾燥させた後、Tダイ法で
製膜した二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名「M
S−231」、王子製紙製)(厚さ30μm、流れ方向
の引張強度100MPa、伸び210%、加熱荷重下寸
法変化率:6.0%)と貼り合わせて粘着シートを得
た。
【0043】このようにして得られた各粘着シートにつ
いて、下記の評価を行い、結果を「表1」に示した。
【0044】「評価項目」 [印刷の見当ズレ評価]得られた粘着シートをシール印
刷機(三起製4色シール印刷機:SKP−250A)に
て、インキ:UVインキ、黒色、青色、赤色、黄色の4
色、印刷ピッチ:225.42mm、印刷速度:10m
/min、テンション:5Kg/80mmにて印刷を行
い、印刷ピッチに対して、各色の印刷位置の見当ズレを
調べた。 評価基準 ○:各色の印刷位置のズレが0.2mm未満である。 △:各色の印刷位置のズレが0.2以上1mm未満の間
である。 ×:各色の印刷位置のズレが1mm以上である。
【0045】[UV凸版インキ密着性]得られた粘着シ
ートを、シール印刷機(OPM−W150−3S、恩田
製作所製)を用いてUV印刷を行った(使用インキ:ベ
ストキュアーUV161、T&K TOKA製)。恩田
製作所製シール印刷機で印刷したサンプルを粘着テープ
(セロハンテープ、王子化工製)を空気を抱き込まない
ようにして貼付け、指で180°剥離させ評価した。 評価基準 ○:インキが剥がれない。 △:若干インキが剥がれる。 ×:インキが剥がれる。
【0046】[スクリーンインキ密着性]得られた粘着
シートをサイズ:300mm×300mmのスクリーン
印刷用紗(メッシュ番手:225μm、ソノコム製)を
使用し、ゴム製スキージで1回インキを塗布し、その
後、防爆式乾燥機(設定温度:60℃)で5分間乾燥す
ることによりスクリーン印刷を行った(使用インキ:セ
リコールEG911 墨、帝国インキ製造製)。印刷し
たサンプルを粘着テープ(セロハンテープ、王子化工
製)を空気を抱き込まないようにして貼付け、指で18
0°剥離させ評価した。 評価基準 ○:インキが剥がれない。 △:若干インキが剥がれる。 ×:インキが剥がれる。
【0047】
【表1】
【0048】上記表1から、実施例1〜6の粘着シート
は、印刷時や打ち抜き時に寸法変化の少ない粘着シート
であることがわかる。また、実施例1、2、3、6よ
り、表面基材に印刷易接着コート層を積層することによ
り印刷適性が良好である粘着シートが得られることがわ
かる。
【0049】
【発明の効果】以上、詳しく説明した通り、本発明は、
印刷時や打ち抜き時に寸法変化の少ない粘着シートであ
り、また、表面基材に印刷易接着コート層を積層するこ
とにより印刷適性が良好である粘着シートが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03A AK07A AK25B AK25G AR00B BA03 BA07 BA10B BA10C EJ37A GB90 HB31 HB31C JD14 JK02A JK08A JL04 JL11C JL13B YY00A 4J004 AA09 AA10 AA15 AB01 AC02 CA04 CB03 CC02 EA06 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流れ方向のJIS K 6782に基づく
    引張強度が130MPa以上であり、JIS K 67
    82に基づく伸びが150%以下であるポリオレフィン
    系延伸フィルムの片面に粘着剤層を具備することを特徴
    とする粘着シート。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン系延伸フィルムがインフレ
    ーション法により製造された請求項1記載の粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン系延伸フィルムが、流れ方
    向の延伸倍率が4.0倍以上の条件で製造されたフィル
    ムである請求項1又は2記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】粘着剤層がアクリル系粘着剤を主成分とす
    る層である請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着シ
    ート。
  5. 【請求項5】ポリオレフィン系延伸フィルムの粘着剤層
    を形成する面とは反対側の面に印刷易接着コート層を具
    備する請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着シー
    ト。
  6. 【請求項6】ポリオレフィン系延伸フィルムがポリプロ
    ピレン系延伸フィルムである請求項1〜5のいずれか一
    項に記載の粘着シート。
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