JP2000314316A - 車両に搭載された強制空冷式内燃機関のシュラウド - Google Patents

車両に搭載された強制空冷式内燃機関のシュラウド

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JP2000314316A JP11122643A JP12264399A JP2000314316A JP 2000314316 A JP2000314316 A JP 2000314316A JP 11122643 A JP11122643 A JP 11122643A JP 12264399 A JP12264399 A JP 12264399A JP 2000314316 A JP2000314316 A JP 2000314316A
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哲明 前田
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    • F02F1/28Cylinder heads having cooling means for air cooling
    • F02F1/30Finned cylinder heads
    • F02F1/32Finned cylinder heads the cylinder heads being of overhead valve type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に搭載された強制冷却式内燃機関のシュ
ラウドの排風口から排出される冷却風による路面の埃の
舞い上がりを抑制することでエアクリーナへの埃の吸入
を抑制して、エアクリーナの耐久性を向上させかつ小型
化を図ること。 【解決手段】 車両に搭載された強制空冷式内燃機関3
は、冷却ファン16と、冷却フィン25を有するシリン
ダ10と、シリンダ10との間で冷却ファン16からの
冷却風の通路を形成すべくシリンダ10を囲繞するシュ
ラウドとを備えている。シュラウド15U,15Lの路
面に面する部分には、排風口32での冷却風の流れの向
きが水平面(路面)と略平行となる排風ガイド30が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、例えばスクー
タ型自動2輪車等の車両に搭載された強制空冷式内燃機
関において、冷却ファンからの冷却風を冷却フィンを有
するシリンダに沿って流すためのシュラウドに関し、さ
らに詳細には、シュラウドに案内されてシリンダを冷却
し終えた冷却風を、シュラウドから大気中に排出するた
めの排風ガイドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載された強制空冷式内燃
機関において、冷却ファンからの冷却風を冷却フィンを
有するシリンダに沿って流すためのシュラウドに排風ガ
イドを設けたものが知られている(特開平7−2530
19号公報参照)。
【0003】この従来の内燃機関はスクータ型自動2輪
車に搭載され、シュラウドが多数の冷却フィンを有する
シリンダおよびシリンダヘッドを囲繞している。冷却フ
ァンからの冷却風の主流は、シュラウドの右上方よりシ
ュラウドに流入し、冷却フィンに沿って流れて、シリン
ダおよびシリンダヘッドの冷却を行う。そして、冷却し
終えた冷却風は、シュラウドの左下方に位置する排風ガ
イドに案内されて、その排風口から大気中に排出され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来技
術では、排風口からの冷却風は、路面に向かって排出さ
れて、路面に直接当たる構造となっている。そのため、
例えば車両が停車している状態で、内燃機関がアイドリ
ング状態にあるような場合に、排出された冷却風により
路面の埃が舞い上がり、その埃が、内燃機関のエアクリ
ーナに取り入れられる空気とともにエアクリーナに吸入
されて、エアクリーナのフィルタに目詰まりを生じさ
せ、フィルタの寿命を縮める一因となっていた。そのた
め、エアクリーナの清浄機能および必要な空気量の確保
を長期に渡り維持するためには、エアクリーナを大型化
せざるを得なかった。
【0005】本出願発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、車両に搭載された強制冷却式内燃
機関のシュラウドの排風口から排出される冷却風による
路面の埃の舞い上がりを抑制することでエアクリーナへ
の埃の吸入を抑制して、エアクリーナの耐久性を向上さ
せかつ小型化を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および効果】本出願の請求
項1記載の発明は、車両に搭載され、冷却ファンと、冷
却フィンを有するシリンダとを備えた強制空冷式内燃機
関において、前記シリンダとの間で前記冷却ファンから
の冷却風の通路を形成すべく前記シリンダを囲繞するシ
ュラウドの路面に面する部分には、排風口での冷却風の
流れの向きが水平面と略平行となる排風ガイドが設けら
れている車両に搭載された強制空冷式内燃機関のシュラ
ウドである。
【0007】このような請求項1記載の発明によれば、
排風ガイドの排風口からの冷却風は、水平面と略平行と
なる向きに排出されるので、通常、路面に対しても略平
行に排出されることになり、路面に直接当たることがな
い。それゆえ、路面の埃が冷却風により舞い上がること
が抑制され、その舞い上がった埃によるエアクリーナの
フィルタの目詰まりの進行が抑制されて、エアクリーナ
の耐久性を向上できる。また、埃の少ない空気が取り入
れられるので、エアクリーナの小型化が可能となる。
【0008】請求項2記載の発明のように、請求項1記
載の車両に搭載された強制空冷式内燃機関のシュラウド
において、前記車両の左右両側に配置された車体カバー
が、前記シュラウドの左右両側で該シュラウドよりさら
に下方まで延びており、また前記シリンダが水平方向に
傾斜して配置されるとともに、前記内燃機関の排気管が
前記シュラウドの下方から延出しており、さらに前記排
風口から排出された冷却風は、前記シュラウドよりさら
に下方まで延びている前記車体カバーの内面に向けられ
ていることにより、排出された冷却風により、車体カバ
ーの内側に排気管の熱により高温となって滞留している
空気を追い出すことができる。その結果、車体カバーの
内側に高温空気が滞留することが防止されるので、シュ
ラウドの加熱が抑制されて、シュラウド内の冷却風の温
度が上昇することが抑制され、シリンダの冷却効率を向
上できる。
【0009】請求項3記載の発明のように、請求項2記
載の車両に搭載された強制空冷式内燃機関のシュラウド
において、前記内燃機関のエアクリーナが前記車両の左
右方向の一方の側に配置され、前記排風口での冷却風の
流れの向きは、前記左右方向の他方の側であることによ
り、冷却風は、車両において、エアクリーナが配置され
た側とは反対側に向かって排出されるため、その冷却風
に起因してエアクリーナへ吸入される埃の量がより少な
くなり、エアクリーナの一層の耐久性向上および小型化
ができる。
【0010】なお、この明細書において、「水平面と略
平行」とは、傾斜していない姿勢にある車両が水平面上
に置かれた状態での「水平面と略平行」を意味する。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本出願発明の一実施形態を図
1ないし図7を参照して説明する。図1は本出願発明の
一実施形態であるシュラウドを備えた強制空冷式内燃機
関が搭載されたスクータ型自動2輪車の一部の左側面
図、図2は図1の強制空冷式内燃機関の要部右側面図、
図3は図2のシュラウドおよびファンカバーの一部を取
り除いたときの平面図、図4は図2のファンカバーを取
り除き、シュラウドを切断したときの側面図、図5は図
3のV−V線断面図、図6は下シュラウドの平面図、図
7は図2のVII−VII線での要部断面図である。
【0012】図1および図2に図示されるように、車両
であるスクータ型自動2輪車1に搭載されたスイングパ
ワーユニット2は、シリンダ中心線が車両の前方やや斜
め上方を指向し、クランク軸中心線が車両の左右方向を
指向している4サイクル単気筒の強制空冷式内燃機関3
と、内燃機関3の左側から車両の後方へ向かって配置さ
れたVベルト式無段変速機4とを備えている。このよう
に、シリンダ中心線が車両の前方やや斜め上方を指向し
ていて、シリンダが水平方向に傾斜して配置されるの
は、パワーユニットの上方に近接してヘルメット収納ボ
ックスが配置されることからの要請による。また、この
無段変速機4の出力軸は、クラッチそして最終減速装置
を介して後輪5の車軸に連結されている。
【0013】パワーユニット2の前部は、車両の後部フ
レーム6より下方に突出して取り付けられたブラケット
7に、左右一対のリンク機構8を介して揺動自在に取り
付けられ、パワーユニット2の後部は、後部フレーム6
に左右一対の緩衝装置(図示されず)を介して取り付け
られている。これによって、パワーユニット2は、走行
時に路面Gの起伏に応じて上下に揺動できるようになっ
ている。
【0014】内燃機関3のクランクケース9および後述
する右クランクケースカバー13Rには、シリンダ10
およびシリンダヘッド11を囲繞して冷却ファン16か
らの冷却風を案内するシュラウド15が着脱自在に装着
されている。気化器17は内燃機関3の上部に位置して
おり、気化器17に接続されるエアクリーナ18は、車
両の左側であって、無段変速機4を収容するケースを兼
ねる後述する左クランクケース9Lの上方に配置されて
いる。
【0015】車両の車体カバーは、パワーユニット2の
一部および車体フレームを覆っており、その車体カバー
の一部である左サイドカバー19Lおよび右サイドカバ
ー19Rが、車両の左右両側にそれぞれ配置されて、内
燃機関3を左右方向から覆っている。そして、両サイド
カバー19L,19Rの下端は、シュラウド15よりさ
らに下方に位置しており、その一部分がシュラウド15
に設けられた後述する排風ダクトよりさらに下方まで達
していて、排風ダクトの一部を左右方向から覆ってい
る。
【0016】図2ないし図4を参照して、内燃機関3に
ついてさらに詳細に説明する。内燃機関3において、ク
ランクケース9、シリンダ10、シリンダヘッド11お
よびシリンダヘッドカバー12は、順次重ねられて組み
付けられている。クランクケース9は、左右のクランク
ケース9L,9Rに二分割されており、そのうち左クラ
ンクケース9Lは前述のように無段変速機4のケースを
兼ねている。この左クランクケース9Lの左側には、無
段変速機4のカバーを兼ねる左クランクケースカバー1
3Lが装着されている。
【0017】また、右クランクケース9Rには右クラン
クケースカバー13Rが装着されていて、その右側に
は、冷却ファン16を覆うファンカバー14が装着され
ている。ファンカバー14には、シリンダ10およびシ
リンダヘッド11の冷却用空気を取り入れるために、ル
ーバを有する円筒状の空気取入口14aが形成されてい
る。
【0018】シリンダ10およびシリンダヘッド11を
囲繞して、シリンダ10およびシリンダヘッド11との
間で冷却ファン16からの冷却風の通路を形成する合成
樹脂製のシュラウド15は、その一端が、左右のクラン
クケース9L,9R、右クランクケースカバー13Rお
よびファンカバー14の各シリンダ10側端部に固定さ
れ、その他端が、シリンダヘッド11のシリンダヘッド
カバー12側端部に形成されている鍔状の突起11aに
嵌合している。シュラウド15は、クランク軸中心線お
よびシリンダ中心線を含む面の近傍で、上シュラウド1
5Uと下シュラウド15Lとに二分割されていて、クラ
ンプにより一体化されている。
【0019】図4に図示されるように、上シュラウド1
5Uの頂壁には、シリンダヘッド11の上面に形成され
た吸気ポート20(図3参照)の開口と整合する位置に
吸気管挿通孔21が形成されている。そして、該吸気ポ
ート20の開口に接続された吸気管23が、該挿通孔2
1を通って上シュラウド15Uの上方に延出し、さらに
気化器17に接続されている。一方、下シュラウド15
Lの底壁には、シリンダヘッド11の下面に形成された
排気ポートの開口と整合する位置に排気管挿通孔22が
形成されている。そして、該排気ポートの開口に接続さ
れた排気管24が、該挿通孔22を通って下シュラウド
15Lの下方に延出し、さらに車両の右側に取り付けら
れたマフラーに接続されている。
【0020】図3ないし図5に図示されるように、シリ
ンダ10には、ファンカバー14および右クランクケー
スカバー13Rに案内されてシュラウド15の右上方部
分から流入する冷却風がシリンダ10の周囲に万遍なく
流れるように、多数の冷却フィン25が形成されてい
る。すなわち、シリンダ10の外周において右上方45
°の角度の位置にあって、シリンダ中心線に平行な境界
線Aを境として、該境界線Aより上方の冷却フィン25
aの上部は車両前方かつ左方に向かって45°の角度で
傾斜し、該境界線Aより下方の冷却フィン25bの上部
は車両前方かつ下方に向かって45°の角度で傾斜する
ように形成されている。そして、シリンダ10の他の部
分の冷却フィン25は、シリンダ中心線に対して直交す
るように形成されている。一方、シリンダヘッド11に
は、その全周にシリンダ中心線に対して直交する多数の
冷却フィン26が形成されている。
【0021】このように形成された冷却フィン25,2
6を有するシリンダ10およびシリンダヘッド11を冷
却するための冷却風を発生させる遠心式冷却ファン16
は、内燃機関3のクランク軸の右端に嵌着された交流発
電機のロータの右側に、該ロータと一体的に回転するよ
うに取り付けられている。
【0022】冷却ファン16は、図4に図示されるよう
に、車両右側から見て時計方向に回転される。冷却ファ
ン16とファンカバー14の内面との間には、渦巻状の
第1送風通路27が形成されている。この第1送風通路
27は、冷却ファン16の下方から上方に向かうにつれ
て冷却ファン16の回転方向に漸増する流路面積を有し
ている。また、右クランクケースカバー13Rの内部に
も、周方向に間隔を置いて形成された複数の仕切壁29
と右クランクケースカバー13Rの内面との間に、ファ
ンカバー14の内部に形成された第1送風通路27と同
様の渦巻状の第2送風通路28が形成されている。それ
ゆえ、冷却ファン16からの冷却風の大部分は、第1お
よび第2送風通路27,28を経て、シュラウド15内
に、その右上方部分から流入するようにされている(図
5参照)。
【0023】したがって、クランク軸により回転駆動さ
れる冷却ファン16によりファンカバー14の空気取入
口14aから吸引された空気は、冷却ファン16で圧送
され、圧送された冷却風の大部分は、第1および第2送
風通路27,28を通ってシュラウド15内の右上方部
分にからシュラウド15内に流入する。シュラウド15
内で冷却風の主流は、境界線Aで分岐し、冷却フィン2
5に沿ってシリンダ10の全周に万遍なく流れて、シリ
ンダ10を冷却する。また、上シュラウド15Uに沿っ
て流れる冷却風はシリンダヘッド11に向かい、その冷
却フィン26に沿って流れて、シリンダヘッド11を冷
却する。
【0024】図2、図4、図6および図7を参照して、
下シュラウド15Lについてさらに説明する。シュラウ
ド15の路面G(図1参照)に面する部分を有する下シ
ュラウド15Lには、前述した排気管挿通孔22の左方
に位置して、シリンダ10およびシリンダヘッド11を
冷却し終えた冷却風をシュラウド15から大気中に排出
するための排風ガイド30が、下シュラウド15Lとと
もに合成樹脂により一体成形されている。
【0025】この排風ガイド30は、下シュラウド15
Lの左壁上部から下方に向かうにつれて、下シュラウド
15Lの外面から外方に漸次膨出して湾曲しつつ下シュ
ラウド15Lの左壁寄りの底壁の外面に至るガイド壁3
1を有しており、このガイド壁31の終端と下シュラウ
ド15Lの底壁とにより形成される開口は、排風ガイド
30の排風口32となっている。この実施形態では、排
風口32は鉛直面と略平行であるが、鉛直面に対して傾
斜していてもよい。
【0026】図6および図7に図示されるように、排風
ガイド30の入口33は、下シュラウド15Lの左壁と
底壁とが交差する角部に位置して、シリンダ中心線に沿
う方向に細長く、下シュラウド15Lの前後方向の両端
部近傍まで延びる略長方形状を有している。排風ガイド
30の入口33の左側は、下シュラウド15Lの左壁内
面より僅かに右方に位置していて、下シュラウド15L
の左下隅に、シリンダ10およびシリンダヘッド11を
冷却した後の冷却風が滞留しないようにすることで、シ
リンダ10およびシリンダヘッド11の冷却効率を向上
させている。一方、入口33の右側は、排風口32の位
置より僅かに右寄りとされている。
【0027】排風ガイド30内には、その入口33から
排風口32に至る範囲で、前後方向に略等間隔に、補強
および整流用の3枚の仕切壁34が左右方向に平行に延
びて形成されている。各仕切壁34の排風口32側端部
は、下シュラウド15Lの底壁に近づくほど、排風口3
2より右方向に長く延びるテーパ形状となっていて、排
風ガイド30の入口33の右側から流入する冷却風が左
右方向に沿って流れるように整流することで、排風口3
2から排出される冷却風ができる限り左右方向を指向し
て流れるようにしている。
【0028】排風ガイド30の排風口32の近傍である
ガイド壁31の終端近傍は、排風口32での冷却風の流
れの向きが水平面と略平行となる形状とされている。し
たがって、排風ガイド30の排風口32から排出される
冷却風は、水平面と略平行となる向きに排出されるの
で、通常、路面G(図1参照)に対しても略平行に排出
されることになり、路面Gに直接当たることがない。そ
れゆえ、例えば車両が停車している状態で、内燃機関3
がアイドリング状態にあるような場合に、路面Gの埃が
排出された冷却風により舞い上がることが抑制される。
その結果、エアクリーナ18には埃の少ない空気が取り
入れられることになるので、エアクリーナ18のフィル
タの目詰まりの進行が抑制される。
【0029】さらに、この実施形態では、排風口32か
らの冷却風は車両の右側に向けて排出され、一方エアク
リーナ18は車両の左側に配置されていて、排出された
冷却風に起因する埃が、エアクリーナ18に向かうこと
を回避している。そのため、排風口32からエアクリー
ナ18へ吸入される埃の量は、一層少なくなる。
【0030】さらに、図2および図7に図示されるよう
に、排風ガイド30の一部は、車体カバーの一部である
左右のサイドカバー19L,19Rにより、その左右方
向が覆われており、さらに下シュラウド15Lから延出
している排気管24の排気管挿通孔22近傍の一部も、
その左右方向から両サイドカバー19L,19Rで覆わ
れている。
【0031】ところで、車両の右側に配置されているマ
フラーに接続されている排気管24が左右サイドカバー
19L,19Rの間にあって右寄りを通されているた
め、左右の両サイドカバー19L,19Rと下シュラウ
ド15Lとにより囲まれた空間において、排気管24の
周辺から右サイドカバー19Rにかけての空間には、排
気管24により加熱されて高温となった空気が滞留する
傾向があり、その高温空気によりシュラウド15が加熱
されていた。
【0032】しかしながら、この実施形態では、排風口
32からの冷却風の一部は、排風口32および両サイド
カバー19L,19Rとの位置関係から、右サイドカバ
ー19Rの内面に向けて排出されることになるため、そ
の冷却風により、右サイドカバー19Rと下シュラウド
15Lとの間の高温空気が追い出される。したがって、
シュラウド15は滞留している高温空気により加熱され
ることがなくなり、シュラウド15内の冷却風の温度上
昇が抑制されるため、シリンダ10およびシリンダヘッ
ド11の冷却効率が向上する。また、排風口32は下シ
ュラウド15Lの左壁に近い位置に設けられているの
で、右方向に流れるにつれて徐々に広がる冷却風によ
り、広い範囲に渡って右サイドカバー19Rの内側の空
気を追い出すことができる。
【0033】さらに、右サイドカバー19Rの内側に向
けて排出された冷却風の一部は、排気管24に当たって
排気管24を冷却し、ひいては排気ガスを冷却するの
で、排気管24周辺の空気の温度上昇が抑制される。し
たがって、右サイドカバー19Rの内側の空気に関して
は排気管24からの熱による温度上昇が抑えられるうえ
に、該空気は排風口32からの冷却風により右サイドカ
バー19Rの内側から追い出されるため、右サイドカバ
ー19Rの内側に配置されたシュラウド15に対する高
温空気の熱影響を一層低減できる。
【0034】また、排気管24は、シリンダ10ととも
に水平方向で傾斜しているシリンダヘッド11下面の排
気ポートの開口から下方に延び、さらに排気管挿通孔2
2を通って、路面Gに対向する態様で下シュラウド15
Lから下方に延出する。しかしながら、スクータ型自動
2輪車1の場合、下シュラウド15Lから延出した排気
管24の前方にはフロアステップがあるうえ、その左右
両側には両サイドカバー19L,19Rが延びていて、
排気管24に直接当たる走行風は少ない。そのため、排
風口32からの冷却風による排気管24の冷却は特に有
効である。
【0035】なお、右サイドカバー19Rに当たった冷
却風の一部は、路面Gに向かおうとするが、冷却風の大
部分は右サイドカバー19Rの下端から右方向に流出し
て行くため、その右方向に流れる主流により右方に曲げ
られて、路面Gの埃を舞い上げることは殆どない。
【0036】この実施形態は、前記のように構成されて
いるので、以下の効果を奏する。排風ガイド30のから
排出される冷却風は、水平面と略平行となる向きに排出
されるので、通常、路面Gに対しても略平行に排出され
ることになり、路面Gに直接当たることがない。それゆ
え、路面Gの埃が排出された冷却風により舞い上がるこ
とが抑制される。その結果、エアクリーナ18には埃の
少ない空気が取り入れられるので、エアクリーナ18の
フィルタの目詰まりの進行が抑制される。
【0037】排風口32からの冷却風は車両の右側に向
けて排出され、一方エアクリーナ18は車両の左側に配
置されていて、排出された冷却風に起因する埃が、エア
クリーナ18に向かうことを回避している。そのため、
排風口32からエアクリーナ18へ吸入される埃の量
は、一層少なくなり、エアクリーナ18の一層の耐久性
向上および小型化ができる。
【0038】排風口32からの冷却風の一部は、右サイ
ドカバー19Rの内面に向けて排出されるため、その冷
却風により、右サイドカバー19Rと下シュラウド15
Lとの間の高温空気が追い出される。したがって、シュ
ラウド15は滞留している高温空気により加熱されるこ
とが防止される。その結果、シュラウド15内の冷却風
の温度上昇が抑制されるため、シリンダ10およびシリ
ンダヘッド11の冷却効率が向上する。
【0039】右サイドカバー19Rの内側に向けて排出
された冷却風の一部は、排気管24に当たって排気管2
4を冷却し、ひいては排気ガスを冷却するので、排気管
24周辺の空気の温度上昇が抑制される。したがって、
右サイドカバー19Rの内側の空気に関しては排気管2
4からの熱による温度上昇が抑えられるうえに、該空気
は排風口32からの冷却風により右サイドカバー19R
の内側から追い出されるため、シュラウド15に対する
高温空気の熱影響を一層低減できる。
【0040】排風口32は下シュラウド15Lの左壁に
近い位置に設けられているので、右方向に流れるにつれ
て徐々に広がる冷却風により、広い範囲に渡って右サイ
ドカバー19Rの内側の空気を追い出すことができる。
【0041】前記実施形態では、車両は2輪車1であっ
たが、前輪が1輪で後輪が2輪、または前輪および後輪
がそれぞれ2輪の車両であってもよい。また、内燃機関
3は、2気筒以上からなる内燃機関であってもよい。
【0042】前記実施形態では、排風口32での冷却風
の流出の向きを略平行とするために、図7に二点差線で
図示されるように、水平面に対して略平行な平面を有す
る複数の整流板を、排風ガイド30の内部であって、排
風口32の上流側の位置で上下方向に設けてもよい。こ
のようにすると、排風ガイドの流路の長さが短い場合に
も、排風口での冷却風の流出の向きを略平行とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本出願発明の一実施形態であるシュラウ
ドを備えた強制空冷式内燃機関が搭載されたスクータ型
自動2輪車の一部の左側面図である。
【図2】図1の強制空冷式内燃機関の要部右側面図であ
る。
【図3】図2のシュラウドおよびファンカバーの一部を
取り除いたときの平面図である。
【図4】図2のファンカバーを取り除き、シュラウドを
切断したときの側面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】下シュラウドの平面図である。
【図7】図2のVII−VII線での要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1…スクータ型自動2輪車、2…パワーユニット、3…
内燃機関、4…無段変速機、5…後輪、6…後部フレー
ム、7…ブラケット、8…リンク機構、9…クランクケ
ース、10…シリンダ、11…シリンダヘッド、12…
シリンダヘッドカバー、13L…左クランクケースカバ
ー、13R…右クランクケースカバー、14…ファンカ
バー、15…シュラウド、16…冷却ファン、17…気
化器、18…エアクリーナ、19L…左サイドカバー、
19R…右サイドカバー、20…吸気ポート、21…吸
気管挿通孔、22…排気管挿通孔、23…吸気管、24
…排気管、25,26…冷却フィン、27,28…送風
通路、29…仕切壁、30…排風ガイド、31…ガイド
壁、32…排風口、33…入口、34…仕切壁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、冷却ファンと、冷却フ
    ィンを有するシリンダとを備えた強制空冷式内燃機関に
    おいて、前記シリンダとの間で前記冷却ファンからの冷
    却風の通路を形成すべく前記シリンダを囲繞するシュラ
    ウドの路面に面する部分には、排風口での冷却風の流れ
    の向きが水平面と略平行となる排風ガイドが設けられて
    いることを特徴とする車両に搭載された強制空冷式内燃
    機関のシュラウド。
  2. 【請求項2】 前記車両の左右両側に配置された車体カ
    バーが、前記シュラウドの左右両側で該シュラウドより
    さらに下方まで延びており、また前記シリンダが水平方
    向に傾斜して配置されるとともに、前記内燃機関の排気
    管が前記シュラウドの下方から延出しており、さらに前
    記排風口から排出された冷却風は、前記シュラウドより
    さらに下方まで延びている前記車体カバーの内面に向け
    られていることを特徴とする請求項1記載の車両に搭載
    された強制空冷式内燃機関のシュラウド。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関のエアクリーナが前記車両
    の左右方向の一方の側に配置され、前記排風口での冷却
    風の流れの向きは、前記左右方向の他方の側であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の車両に搭載
    された強制空冷式内燃機関のシュラウド。
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