JP2000313758A - 光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品 - Google Patents
光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品Info
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- JP2000313758A JP2000313758A JP11123306A JP12330699A JP2000313758A JP 2000313758 A JP2000313758 A JP 2000313758A JP 11123306 A JP11123306 A JP 11123306A JP 12330699 A JP12330699 A JP 12330699A JP 2000313758 A JP2000313758 A JP 2000313758A
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 メタリック塗装処理等により何層もの塗膜層
を設けなくても、十分に高級なメタリック感と透明感と
を有し、かつウェルドライン、フローマーク等が目立た
ず外観に優れた自動車用部品を与えうる光輝性ポリプロ
ピレン系樹脂成形品及びその製造方法を提供することを
課題とする。 【解決手段】 金属フレーク、パールマイカ、干渉マイ
カ、金属被覆したガラスフレーク等からなる光輝材を含
有し、メタリック度が1.2以上であるポリプロピレン
系樹脂組成物(結晶性ポリプロピレンとプロピレン・エ
チレンブロック共重合体との混合物)からなる成形基体
の表面に、直接クリア塗膜層を形成させて光輝材含有ポ
リプロピレン系樹脂成形品を得る。
を設けなくても、十分に高級なメタリック感と透明感と
を有し、かつウェルドライン、フローマーク等が目立た
ず外観に優れた自動車用部品を与えうる光輝性ポリプロ
ピレン系樹脂成形品及びその製造方法を提供することを
課題とする。 【解決手段】 金属フレーク、パールマイカ、干渉マイ
カ、金属被覆したガラスフレーク等からなる光輝材を含
有し、メタリック度が1.2以上であるポリプロピレン
系樹脂組成物(結晶性ポリプロピレンとプロピレン・エ
チレンブロック共重合体との混合物)からなる成形基体
の表面に、直接クリア塗膜層を形成させて光輝材含有ポ
リプロピレン系樹脂成形品を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝材含有ポリプ
ロピレン系樹脂成形品及びその製造方法に関する。詳し
くは、本発明は、表面にクリア塗膜層を有し、高級なメ
タリック調外観と透明感とを持つ自動車用部品を提供し
うる光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品及びその製
造方法に関する。
ロピレン系樹脂成形品及びその製造方法に関する。詳し
くは、本発明は、表面にクリア塗膜層を有し、高級なメ
タリック調外観と透明感とを持つ自動車用部品を提供し
うる光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品の中には高級なメタリック調
外観が求められるものがあり、その多くはメタリック調
の塗料を用いてメタリック塗装処理を施すことにより加
飾されている。しかし、塗装処理には多くの工程や労力
と高価な設備、塗料などの費用がかかり、部品単価が増
大しコストアップの要因となっている。
外観が求められるものがあり、その多くはメタリック調
の塗料を用いてメタリック塗装処理を施すことにより加
飾されている。しかし、塗装処理には多くの工程や労力
と高価な設備、塗料などの費用がかかり、部品単価が増
大しコストアップの要因となっている。
【0003】塗装を施さなくてもメタリック調外観を有
する成形品を得る手段として、顔料に光輝材を加えて練
り込んだ樹脂組成物を成形する方法が提案されている。
しかしながら、光輝材を単に練り込むだけでは、成形品
のメタリック感、光沢、質感、高級感は塗装処理品に及
ばず、自動車向け材料にはほとんど採用されていない。
する成形品を得る手段として、顔料に光輝材を加えて練
り込んだ樹脂組成物を成形する方法が提案されている。
しかしながら、光輝材を単に練り込むだけでは、成形品
のメタリック感、光沢、質感、高級感は塗装処理品に及
ばず、自動車向け材料にはほとんど採用されていない。
【0004】一方、家電製品、OA機器、カメラなどの
部品では原料に光輝材を練り込んで成形したメタリック
調の樹脂製品が採用されている。これらは主にポリスチ
レン、ポリカーボネート、ABSなどのニート樹脂を光
輝材で着色したものであり、メタリック感を発揮し易い
こと、及び比較的小型で形状が複雑でない成形品であ
り、ウェルドなどの外観不良が目立ちにくいことなどに
よるものである。
部品では原料に光輝材を練り込んで成形したメタリック
調の樹脂製品が採用されている。これらは主にポリスチ
レン、ポリカーボネート、ABSなどのニート樹脂を光
輝材で着色したものであり、メタリック感を発揮し易い
こと、及び比較的小型で形状が複雑でない成形品であ
り、ウェルドなどの外観不良が目立ちにくいことなどに
よるものである。
【0005】これに対し、自動車用部品の材料として多
く用いられるポリプロピレン樹脂については、これに光
輝材を練り込みメタリック調に着色しても、バンパー、
インスツルメントパネルなどの大型部品ではウェルドラ
インやフローマークなどが目立ちやすくなることから、
自動車向け部品へ使用することは困難な状況にあった。
また、自動車向けポリプロピレン樹脂材料の多くは、剛
性、耐熱性、耐衝撃性等のバランスを高めるためゴム成
分や無機フィラーを配合することが多く、この場合ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ABSなどのニート樹脂
に光輝材を混ぜたものと比べ、メタリック感の発現が乏
しくなることも、採用例が少ないことの原因となってい
る。
く用いられるポリプロピレン樹脂については、これに光
輝材を練り込みメタリック調に着色しても、バンパー、
インスツルメントパネルなどの大型部品ではウェルドラ
インやフローマークなどが目立ちやすくなることから、
自動車向け部品へ使用することは困難な状況にあった。
また、自動車向けポリプロピレン樹脂材料の多くは、剛
性、耐熱性、耐衝撃性等のバランスを高めるためゴム成
分や無機フィラーを配合することが多く、この場合ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ABSなどのニート樹脂
に光輝材を混ぜたものと比べ、メタリック感の発現が乏
しくなることも、採用例が少ないことの原因となってい
る。
【0006】さらに、従来のメタリック調外観を有する
成形品は、成形基体の表面にプライマー及びベース塗装
を行った上にメタリック塗装を施し、さらに、成形品表
面を傷つき難くし且つ透明感や深みを付与し外観を向上
させる等の目的でクリア塗装を施したものが一般的であ
った。しかしながら、かかる何重もの塗装は手間と労力
と費用を要するため、塗装工程の合理化が望まれてい
た。
成形品は、成形基体の表面にプライマー及びベース塗装
を行った上にメタリック塗装を施し、さらに、成形品表
面を傷つき難くし且つ透明感や深みを付与し外観を向上
させる等の目的でクリア塗装を施したものが一般的であ
った。しかしながら、かかる何重もの塗装は手間と労力
と費用を要するため、塗装工程の合理化が望まれてい
た。
【0007】よって、ポリプロピレン樹脂成形材料から
なり、メタリック塗装処理等の何層もの塗膜層を設けな
くても、簡単な塗装工程のみで十分に高級なメタリック
感と透明感が付与され、かつウェルドライン、フローマ
ーク等の目立たない外観に優れた自動車用部品、及びそ
の塗装工程が合理化された製造方法の開発が強く求めら
れている。
なり、メタリック塗装処理等の何層もの塗膜層を設けな
くても、簡単な塗装工程のみで十分に高級なメタリック
感と透明感が付与され、かつウェルドライン、フローマ
ーク等の目立たない外観に優れた自動車用部品、及びそ
の塗装工程が合理化された製造方法の開発が強く求めら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、メタリック
塗装処理等により何層もの塗膜層を設けなくても、十分
に高級なメタリック感と透明感とを有し、かつウェルド
ライン、フローマーク等が目立たず外観に優れた自動車
用部品を与えうる光輝性ポリプロピレン系樹脂成形品及
びその製造方法を提供することを課題とする。
塗装処理等により何層もの塗膜層を設けなくても、十分
に高級なメタリック感と透明感とを有し、かつウェルド
ライン、フローマーク等が目立たず外観に優れた自動車
用部品を与えうる光輝性ポリプロピレン系樹脂成形品及
びその製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を行った結果、特定の光輝材を含むポリプロピレン樹脂
組成物を用いたり、或いはキャビティ内表面に断熱層を
設けた射出成形用金型を用いて成形を行ったりしてメタ
リック度の高い成形基体を成形し、その表面にクリア塗
膜層を設けることにより、上記課題を解決できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
を行った結果、特定の光輝材を含むポリプロピレン樹脂
組成物を用いたり、或いはキャビティ内表面に断熱層を
設けた射出成形用金型を用いて成形を行ったりしてメタ
リック度の高い成形基体を成形し、その表面にクリア塗
膜層を設けることにより、上記課題を解決できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、光輝材を含有するポ
リプロピレン系樹脂組成物からなる成形基体と、前記成
形基体の表面に形成されたクリア塗膜層とにより構成さ
れていることを特徴とする、光輝材含有ポリプロピレン
系樹脂成形品を提供する。また、本発明は、前記成形基
体のメタリック度が1.2以上である前記光輝材含有ポ
リプロピレン系樹脂成形品を提供する。
リプロピレン系樹脂組成物からなる成形基体と、前記成
形基体の表面に形成されたクリア塗膜層とにより構成さ
れていることを特徴とする、光輝材含有ポリプロピレン
系樹脂成形品を提供する。また、本発明は、前記成形基
体のメタリック度が1.2以上である前記光輝材含有ポ
リプロピレン系樹脂成形品を提供する。
【0011】また、本発明は、前記光輝材が、金属フレ
ーク、パールマイカ、干渉マイカ、及び金属被覆したガ
ラスフレークからなる群から選ばれる少なくとも1種で
ある、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品を提
供する。また、本発明は、前記ポリプロピレン系樹脂組
成物が、結晶性ポリプロピレンとプロピレン・エチレン
ブロック共重合体との混合物からなるポリプロピレン系
樹脂を主体とするものである、前記光輝材含有ポリプロ
ピレン系樹脂成形品を提供する。
ーク、パールマイカ、干渉マイカ、及び金属被覆したガ
ラスフレークからなる群から選ばれる少なくとも1種で
ある、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品を提
供する。また、本発明は、前記ポリプロピレン系樹脂組
成物が、結晶性ポリプロピレンとプロピレン・エチレン
ブロック共重合体との混合物からなるポリプロピレン系
樹脂を主体とするものである、前記光輝材含有ポリプロ
ピレン系樹脂成形品を提供する。
【0012】また、本発明は、前記成形基体が、キャビ
ティ内表面に断熱層を設けた射出成形用金型を用いて成
形されたものである、前記光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂成形品を提供する。
ティ内表面に断熱層を設けた射出成形用金型を用いて成
形されたものである、前記光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂成形品を提供する。
【0013】また、本発明は、前記成形品が自動車用外
装部品であって、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成
物が、ポリプロピレン系樹脂30〜100重量%、無機
充填材0〜40重量%、及びゴム成分0〜40重量%を
含有するポリプロピレン系樹脂材料100重量部に対
し、光輝材0.01〜5重量部を配合してなるものであ
ることを特徴とする、前記光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂成形品を提供する。
装部品であって、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成
物が、ポリプロピレン系樹脂30〜100重量%、無機
充填材0〜40重量%、及びゴム成分0〜40重量%を
含有するポリプロピレン系樹脂材料100重量部に対
し、光輝材0.01〜5重量部を配合してなるものであ
ることを特徴とする、前記光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂成形品を提供する。
【0014】また、本発明は、前記成形品が自動車用内
装部品であって、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成
物が、ポリプロピレン系樹脂20〜90重量%、無機充
填材5〜40重量%、及びゴム成分5〜40重量%を含
有するポリプロピレン系樹脂材料100重量部に対し、
光輝材0.01〜5重量部を配合してなるものであるこ
とを特徴とする、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
成形品を提供する。
装部品であって、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成
物が、ポリプロピレン系樹脂20〜90重量%、無機充
填材5〜40重量%、及びゴム成分5〜40重量%を含
有するポリプロピレン系樹脂材料100重量部に対し、
光輝材0.01〜5重量部を配合してなるものであるこ
とを特徴とする、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
成形品を提供する。
【0015】また、本発明は、前記成形品が自動車用ラ
ンプハウジング部品であって、光輝材含有ポリプロピレ
ン系樹脂組成物が、ポリプロピレン系樹脂70〜100
重量%及び無機充填材0〜30重量%を含有するポリプ
ロピレン系樹脂材料100重量部に対し、光輝材0.0
1〜5重量部を配合してなるものであることを特徴とす
る、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品を提供
する。
ンプハウジング部品であって、光輝材含有ポリプロピレ
ン系樹脂組成物が、ポリプロピレン系樹脂70〜100
重量%及び無機充填材0〜30重量%を含有するポリプ
ロピレン系樹脂材料100重量部に対し、光輝材0.0
1〜5重量部を配合してなるものであることを特徴とす
る、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品を提供
する。
【0016】また、本発明は、前記成形品が自動車用エ
ンジン周辺部品であって、光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂組成物が、ポリプロピレン系樹脂52〜100重量
%、無機充填材0〜40重量%、及び変性ポリオレフィ
ン0〜8重量%を含有するポリプロピレン系樹脂材料1
00重量部に対し、光輝材0.01〜5重量部を配合し
てなるものであることを特徴とする、前記光輝材含有ポ
リプロピレン系樹脂成形品を提供する。
ンジン周辺部品であって、光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂組成物が、ポリプロピレン系樹脂52〜100重量
%、無機充填材0〜40重量%、及び変性ポリオレフィ
ン0〜8重量%を含有するポリプロピレン系樹脂材料1
00重量部に対し、光輝材0.01〜5重量部を配合し
てなるものであることを特徴とする、前記光輝材含有ポ
リプロピレン系樹脂成形品を提供する。
【0017】また、本発明は、前記光輝材含有ポリプロ
ピレン系樹脂組成物が、前記ポリプロピレン系樹脂材料
100重量部に対し、光輝材0.01〜5重量部及び変
性ポリオレフィン0.01〜5重量部を配合してなるも
のであることを特徴とする、前記いずれかの光輝材含有
ポリプロピレン系樹脂成形品を提供する。
ピレン系樹脂組成物が、前記ポリプロピレン系樹脂材料
100重量部に対し、光輝材0.01〜5重量部及び変
性ポリオレフィン0.01〜5重量部を配合してなるも
のであることを特徴とする、前記いずれかの光輝材含有
ポリプロピレン系樹脂成形品を提供する。
【0018】また、本発明は、前記いずれかの光輝材含
有ポリプロピレン系樹脂成形品を製造する方法におい
て、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物を、キ
ャビティ内表面に断熱層を設けた射出成形用金型を用い
て成形して成形基体を得る工程と、該成形基体にクリア
塗膜層を形成する工程とを含むことを特徴とする、光輝
材含有ポリプロピレン系樹脂成形品の製造方法を提供す
る。
有ポリプロピレン系樹脂成形品を製造する方法におい
て、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物を、キ
ャビティ内表面に断熱層を設けた射出成形用金型を用い
て成形して成形基体を得る工程と、該成形基体にクリア
塗膜層を形成する工程とを含むことを特徴とする、光輝
材含有ポリプロピレン系樹脂成形品の製造方法を提供す
る。
【0019】また、本発明は、前記射出成形用金型が、
キャビティ内表面に断熱層を設けると共に、該断熱層の
外側にさらに表面薄肉金属層を設けたものであることを
特徴とする、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形
品の製造方法を提供する。
キャビティ内表面に断熱層を設けると共に、該断熱層の
外側にさらに表面薄肉金属層を設けたものであることを
特徴とする、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形
品の製造方法を提供する。
【0020】本発明の成形品は、ポリプロピレン系樹脂
組成物からなる成形基体の上に、プライマー層、ベース
層、メタリック層等を塗設することなく、直接クリア塗
膜層が形成されている。すなわち、本発明では成形基体
自体のメタリック度がメタリック塗装を施さなくても十
分に高いため、成形基体の上に直接クリア塗膜層を形成
させることができる。
組成物からなる成形基体の上に、プライマー層、ベース
層、メタリック層等を塗設することなく、直接クリア塗
膜層が形成されている。すなわち、本発明では成形基体
自体のメタリック度がメタリック塗装を施さなくても十
分に高いため、成形基体の上に直接クリア塗膜層を形成
させることができる。
【0021】メタリック感が高い成形基体は、例えば、
特定の樹脂組成及び/又は特定の光輝材を選択してなる
光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物を用いることに
より得ることができる。また、成形時に、キャビティ内
に断熱層を有する射出成形用金型(断熱金型)を用いる
と、成形基体の光輝性すなわちメタリック感がより一層
向上し、かつウェルドライン、フローマーク等の発生が
抑えられる。
特定の樹脂組成及び/又は特定の光輝材を選択してなる
光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物を用いることに
より得ることができる。また、成形時に、キャビティ内
に断熱層を有する射出成形用金型(断熱金型)を用いる
と、成形基体の光輝性すなわちメタリック感がより一層
向上し、かつウェルドライン、フローマーク等の発生が
抑えられる。
【0022】このように、本発明の成形品は、メタリッ
ク塗装処理等により何層もの塗膜層を設けなくても、成
形基体とクリア塗膜層のみで十分に高級なメタリック感
と透明感(クリア性)及び耐傷性とを備え、かつウェル
ドライン、フローマーク等の目立たない優れた外観を有
しており、自動車用部品に好適である。また、成形基体
の表面にプライマー塗装、ベース塗装、メタリック塗装
等を施すことなく直接クリア塗装を施すことができるた
め、塗装工程が簡略化・合理化されるとともに塗装の除
去も容易となる。
ク塗装処理等により何層もの塗膜層を設けなくても、成
形基体とクリア塗膜層のみで十分に高級なメタリック感
と透明感(クリア性)及び耐傷性とを備え、かつウェル
ドライン、フローマーク等の目立たない優れた外観を有
しており、自動車用部品に好適である。また、成形基体
の表面にプライマー塗装、ベース塗装、メタリック塗装
等を施すことなく直接クリア塗装を施すことができるた
め、塗装工程が簡略化・合理化されるとともに塗装の除
去も容易となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の成形品は、光輝材含有ポリプロピ
レン系樹脂組成物からなる成形基体と、該成形基体の表
面に形成されたクリア塗膜層とからなる。
て説明する。本発明の成形品は、光輝材含有ポリプロピ
レン系樹脂組成物からなる成形基体と、該成形基体の表
面に形成されたクリア塗膜層とからなる。
【0024】(1)光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組
成物 本発明の成形基体を構成する光輝材含有ポリプロピレン
系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂を主体とするポ
リプロピレン系樹脂材料に光輝材を配合したものであ
る。ポリプロピレン系樹脂は、通常の自動車部品に用い
られるものであれば特に限定されない。具体的には、プ
ロピレン単独重合体、プロピレンと他のα−オレフィン
とのランダム又はブロック共重合体を挙げることができ
る。
成物 本発明の成形基体を構成する光輝材含有ポリプロピレン
系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂を主体とするポ
リプロピレン系樹脂材料に光輝材を配合したものであ
る。ポリプロピレン系樹脂は、通常の自動車部品に用い
られるものであれば特に限定されない。具体的には、プ
ロピレン単独重合体、プロピレンと他のα−オレフィン
とのランダム又はブロック共重合体を挙げることができ
る。
【0025】α−オレフィンとしては、好ましくはエチ
レン又は炭素数4〜20のものが挙げられ、具体的には
エチレン、1−ブテン、1−ペンテンb、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、4−メ
チルペンテン−1、3−メチル−ブテン−1等を挙げる
ことができる。これらは二種以上併用してもよい。ま
た、本発明のポリプロピレン系樹脂は前記ポリプロピレ
ン系樹脂を2種以上混合したものであってもよい。好ま
しい共重合モノマーとしては、エチレンが挙げられる。
レン又は炭素数4〜20のものが挙げられ、具体的には
エチレン、1−ブテン、1−ペンテンb、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、4−メ
チルペンテン−1、3−メチル−ブテン−1等を挙げる
ことができる。これらは二種以上併用してもよい。ま
た、本発明のポリプロピレン系樹脂は前記ポリプロピレ
ン系樹脂を2種以上混合したものであってもよい。好ま
しい共重合モノマーとしては、エチレンが挙げられる。
【0026】本発明では、これらポリプロピレン系樹脂
のうち、結晶性のポリプロピレンを用いるのが好まし
い。また、好ましくは、プロピレン・エチレンブロック
共重合体単独又は結晶性ホモポリプロピレンとプロピレ
ン・エチレンブロック共重合体との混合物が用いられ
る。さらに、該ブロック共重合体単独又は混合物におい
て、樹脂全量に対しプロピレン・エチレンランダム共重
合部分が5〜30重量%含まれているものが好ましい。
すなわち、ブロック共重合体単独の場合は、該ブロック
共重合体中にプロピレン・エチレンランダム共重合部分
が5〜30重量%含まれているものが用いられる。ま
た、結晶性ホモポリプロピレンとプロピレン・エチレン
ブロック共重合体の混合物の場合は、混合物全量中にプ
ロピレン・エチレンランダム共重合部分が2〜30重量
%含まれているものが用いられる。結晶性ホモポリプロ
ピレンとプロピレン・エチレンブロック共重合体の混合
物の混合割合は、かかるプロピレン・エチレンランダム
共重合部分の割合が上記範囲内になるように任意に選択
することができる。
のうち、結晶性のポリプロピレンを用いるのが好まし
い。また、好ましくは、プロピレン・エチレンブロック
共重合体単独又は結晶性ホモポリプロピレンとプロピレ
ン・エチレンブロック共重合体との混合物が用いられ
る。さらに、該ブロック共重合体単独又は混合物におい
て、樹脂全量に対しプロピレン・エチレンランダム共重
合部分が5〜30重量%含まれているものが好ましい。
すなわち、ブロック共重合体単独の場合は、該ブロック
共重合体中にプロピレン・エチレンランダム共重合部分
が5〜30重量%含まれているものが用いられる。ま
た、結晶性ホモポリプロピレンとプロピレン・エチレン
ブロック共重合体の混合物の場合は、混合物全量中にプ
ロピレン・エチレンランダム共重合部分が2〜30重量
%含まれているものが用いられる。結晶性ホモポリプロ
ピレンとプロピレン・エチレンブロック共重合体の混合
物の混合割合は、かかるプロピレン・エチレンランダム
共重合部分の割合が上記範囲内になるように任意に選択
することができる。
【0027】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
のMFRは特に限定されないが、JIS−K7210
(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定した値
が0.5〜200g/10分、さらには10〜100g
/10分程度であるのが好ましい。
のMFRは特に限定されないが、JIS−K7210
(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定した値
が0.5〜200g/10分、さらには10〜100g
/10分程度であるのが好ましい。
【0028】本発明のポリプロピレン系樹脂材料には、
前記ポリプロピレン系樹脂に無機充填材、ゴム成分、及
び変性ポリオレフィンからなる群から選ばれる成分が構
成成分として配合されていてもよい。
前記ポリプロピレン系樹脂に無機充填材、ゴム成分、及
び変性ポリオレフィンからなる群から選ばれる成分が構
成成分として配合されていてもよい。
【0029】具体的には、無機充填材としては、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、タルク、クレー、マイカ、ゼオライト、繊維
状チタン酸カリウム、繊維状マグネシウムオキサルフェ
ート、繊維状ホウ酸アルミニウムなどのウィスカー類及
び炭素繊維、ガラス繊維等が挙げられる。これらの中で
も炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ガラス繊維を用い
るのが好ましい。
ルシウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、タルク、クレー、マイカ、ゼオライト、繊維
状チタン酸カリウム、繊維状マグネシウムオキサルフェ
ート、繊維状ホウ酸アルミニウムなどのウィスカー類及
び炭素繊維、ガラス繊維等が挙げられる。これらの中で
も炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ガラス繊維を用い
るのが好ましい。
【0030】ゴム成分としては、エチレン・プロピレン
共重合ゴム(EPM)、エチレン・1−ブテン共重合ゴ
ム、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合ゴム、エ
チレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム(EPD
M)、エチレン・1−ブテン・非共役ジエン共重合ゴ
ム、エチレン・プロピレン・1−ブテン・非共役ジエン
共重合ゴム、その他のエチレンと炭素数4〜10のα−
オレフィンとの共重合ゴム等のポリオレフィン系ゴム、
スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合ゴムの水添物(SEBS:ス
チレン・エチレン・ブテン・スチレンブロック共重合ゴ
ム)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合
ゴムの水添物(SEPS:スチレン・エチレン・プロピ
レン・スチレンブロック共重合ゴム)等のスチレン系ゴ
ムを挙げることができる。
共重合ゴム(EPM)、エチレン・1−ブテン共重合ゴ
ム、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合ゴム、エ
チレン・プロピレン・非共役ジエン共重合ゴム(EPD
M)、エチレン・1−ブテン・非共役ジエン共重合ゴ
ム、エチレン・プロピレン・1−ブテン・非共役ジエン
共重合ゴム、その他のエチレンと炭素数4〜10のα−
オレフィンとの共重合ゴム等のポリオレフィン系ゴム、
スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合ゴムの水添物(SEBS:ス
チレン・エチレン・ブテン・スチレンブロック共重合ゴ
ム)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合
ゴムの水添物(SEPS:スチレン・エチレン・プロピ
レン・スチレンブロック共重合ゴム)等のスチレン系ゴ
ムを挙げることができる。
【0031】変性ポリオレフィンは、官能性をもつオレ
フィン系樹脂である。官能性を付与することで、無機充
填材、特にガラス繊維とポリオレフィンとの親和性を改
善し、その結果、機械物性が向上する。さらに、インモ
ールド成形等によりクリア塗膜層を形成する際の射出成
形性や、成形基体への塗装処理性が向上する。オレフィ
ン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン・αオーレフィンランダム共重合体等が挙げら
れ、好ましくはポリプロピレンが挙げられる。かかるオ
レフィン系樹脂に官能基を有する化合物を反応させて変
性することにより、官能性をもたせることができる。
フィン系樹脂である。官能性を付与することで、無機充
填材、特にガラス繊維とポリオレフィンとの親和性を改
善し、その結果、機械物性が向上する。さらに、インモ
ールド成形等によりクリア塗膜層を形成する際の射出成
形性や、成形基体への塗装処理性が向上する。オレフィ
ン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン・αオーレフィンランダム共重合体等が挙げら
れ、好ましくはポリプロピレンが挙げられる。かかるオ
レフィン系樹脂に官能基を有する化合物を反応させて変
性することにより、官能性をもたせることができる。
【0032】官能基としては、カルボキシル基、ヒドロ
キシル基等が挙げられる。かかる官能基を有する化合物
としては、不飽和カルボン酸又はその誘導体等が挙げら
れる。不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、テトラヒドロフタル酸、クロトン酸、イソ
クロトン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸の誘導体
としては、これら不飽和カルボン酸のエステル、酸無水
物等が挙げられ、具体的には無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ブチル、マレイン酸エステル(モノエ
ステル、ジエステル)等が用いられる。このような不飽
和カルボン酸又はその誘導体をポリプロピレン等のポリ
オレフィンにグラフト反応させて変性ポリプロピレン等
の変性ポリオレフィンを得ることができる。これらの不
飽和カルボン酸又はその誘導体による酸変性率として
は、好ましくは0.1〜10重量%である。
キシル基等が挙げられる。かかる官能基を有する化合物
としては、不飽和カルボン酸又はその誘導体等が挙げら
れる。不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、テトラヒドロフタル酸、クロトン酸、イソ
クロトン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸の誘導体
としては、これら不飽和カルボン酸のエステル、酸無水
物等が挙げられ、具体的には無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ブチル、マレイン酸エステル(モノエ
ステル、ジエステル)等が用いられる。このような不飽
和カルボン酸又はその誘導体をポリプロピレン等のポリ
オレフィンにグラフト反応させて変性ポリプロピレン等
の変性ポリオレフィンを得ることができる。これらの不
飽和カルボン酸又はその誘導体による酸変性率として
は、好ましくは0.1〜10重量%である。
【0033】本発明における上記構成成分のポリプロピ
レン樹脂材料中の配合比は、特に限定されるものではな
く、所望の剛性や耐衝撃性を発現するように任意に配合
することができる。好ましい配合比は、得ようとする成
形品の種類又は用途によっても異なる。
レン樹脂材料中の配合比は、特に限定されるものではな
く、所望の剛性や耐衝撃性を発現するように任意に配合
することができる。好ましい配合比は、得ようとする成
形品の種類又は用途によっても異なる。
【0034】例えば、ポリプロピレン系樹脂材料全量を
100重量%とした場合に、ポリプロピレン系樹脂30
〜100重量%、無機充填材0〜30重量%、及びゴム
成分0〜40重量%を含有するポリプロピレン系樹脂材
料は、自動車用外装部品に好適である。すなわち、この
場合、無機充填材及びゴム成分は配合されていなくても
よいが、無機充填材は30重量%以下、ゴム成分は40
重量%以下の範囲で配合されていてもよい。好ましく
は、無機充填材は0〜20重量%、ゴム成分は0〜30
重量%が配合される。無機充填材の配合量が上記範囲よ
り多すぎると、外観・衝撃強度が低下する傾向にあるの
で好ましくなく、ゴム成分の配合量が上記範囲より多す
ぎると、外観・剛性が低下する傾向にあるので好ましく
ない。
100重量%とした場合に、ポリプロピレン系樹脂30
〜100重量%、無機充填材0〜30重量%、及びゴム
成分0〜40重量%を含有するポリプロピレン系樹脂材
料は、自動車用外装部品に好適である。すなわち、この
場合、無機充填材及びゴム成分は配合されていなくても
よいが、無機充填材は30重量%以下、ゴム成分は40
重量%以下の範囲で配合されていてもよい。好ましく
は、無機充填材は0〜20重量%、ゴム成分は0〜30
重量%が配合される。無機充填材の配合量が上記範囲よ
り多すぎると、外観・衝撃強度が低下する傾向にあるの
で好ましくなく、ゴム成分の配合量が上記範囲より多す
ぎると、外観・剛性が低下する傾向にあるので好ましく
ない。
【0035】また例えば、ポリプロピレン系樹脂20〜
90重量%、無機充填材5〜40重量%、及びゴム成分
5〜40重量%を含有するポリプロピレン系樹脂材料
は、自動車用内装部品に好適である。好ましくは、無機
充填材は10〜30重量%、ゴム成分は5〜20重量%
配合される。無機充填材の配合量が上記範囲より多すぎ
ると衝撃強度・外観が低下する傾向にあるので好ましく
なく、上記範囲より少なすぎると剛性・耐熱性が低下す
る傾向にあるので好ましくない。また、ゴム成分の配合
量が上記範囲より多すぎると剛性・傷つき性が低下する
傾向にあるので好ましくなく、上記範囲より少なすぎる
と衝撃強度が低下する傾向にあるので好ましくない。
90重量%、無機充填材5〜40重量%、及びゴム成分
5〜40重量%を含有するポリプロピレン系樹脂材料
は、自動車用内装部品に好適である。好ましくは、無機
充填材は10〜30重量%、ゴム成分は5〜20重量%
配合される。無機充填材の配合量が上記範囲より多すぎ
ると衝撃強度・外観が低下する傾向にあるので好ましく
なく、上記範囲より少なすぎると剛性・耐熱性が低下す
る傾向にあるので好ましくない。また、ゴム成分の配合
量が上記範囲より多すぎると剛性・傷つき性が低下する
傾向にあるので好ましくなく、上記範囲より少なすぎる
と衝撃強度が低下する傾向にあるので好ましくない。
【0036】また例えば、ポリプロピレン系樹脂70〜
100重量%及び無機充填材0〜30重量%を含有する
ポリプロピレン系樹脂材料は、自動車用ランプハウジン
グ部品に好適である。より好ましくは、無機充填材は1
0〜20重量%配合される。無機充填材の配合量が上記
範囲より多すぎると衝撃強度が低下するので好ましくな
い。
100重量%及び無機充填材0〜30重量%を含有する
ポリプロピレン系樹脂材料は、自動車用ランプハウジン
グ部品に好適である。より好ましくは、無機充填材は1
0〜20重量%配合される。無機充填材の配合量が上記
範囲より多すぎると衝撃強度が低下するので好ましくな
い。
【0037】また例えば、ポリプロピレン系樹脂52〜
100重量%、無機充填材0〜40重量%、及び変性ポ
リオレフィン0〜8重量%を含有するポリプロピレン系
樹脂材料は、自動車用エンジン周辺部品に好適である。
好ましくは、無機充填材は10〜40重量%、変性ポリ
オレフィンは0.5〜5重量%配合される。無機充填材
の配合量が上記範囲より多すぎると成形性・衝撃強度が
低下する傾向にあるので好ましくなく、上記範囲より少
なすぎると剛性、耐熱性が低下する傾向にあるので好ま
しくない。また、変性ポリオレフィンの配合量が上記範
囲より多すぎると機械的強度、衝撃強度が低下する場合
があるので好ましくない。
100重量%、無機充填材0〜40重量%、及び変性ポ
リオレフィン0〜8重量%を含有するポリプロピレン系
樹脂材料は、自動車用エンジン周辺部品に好適である。
好ましくは、無機充填材は10〜40重量%、変性ポリ
オレフィンは0.5〜5重量%配合される。無機充填材
の配合量が上記範囲より多すぎると成形性・衝撃強度が
低下する傾向にあるので好ましくなく、上記範囲より少
なすぎると剛性、耐熱性が低下する傾向にあるので好ま
しくない。また、変性ポリオレフィンの配合量が上記範
囲より多すぎると機械的強度、衝撃強度が低下する場合
があるので好ましくない。
【0038】本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、上
記ポリプロピレン樹脂材料に光輝材を配合してなるもの
である。光輝材としては、アルミフレーク等の金属フレ
ーク;アルミ箔等の金属箔;パールマイカ、干渉マイ
カ、二酸化チタン等の金属を被覆したマイカ等のマイ
カ;亜鉛粉、フロンズ粉、ステンレス粉、アルミ粉等の
金属粉;金属(具体的には銀、銀合金、二酸化チタンな
ど)を被覆したガラスフレーク等が挙げられる。好まし
くは、金属フレーク、パールマイカ、干渉マイカ、及び
金属被覆したガラスフレークからなる群から選ばれる。
記ポリプロピレン樹脂材料に光輝材を配合してなるもの
である。光輝材としては、アルミフレーク等の金属フレ
ーク;アルミ箔等の金属箔;パールマイカ、干渉マイ
カ、二酸化チタン等の金属を被覆したマイカ等のマイ
カ;亜鉛粉、フロンズ粉、ステンレス粉、アルミ粉等の
金属粉;金属(具体的には銀、銀合金、二酸化チタンな
ど)を被覆したガラスフレーク等が挙げられる。好まし
くは、金属フレーク、パールマイカ、干渉マイカ、及び
金属被覆したガラスフレークからなる群から選ばれる。
【0039】特に、形状がフレーク状である光輝材が好
ましく、さらにその長径が30〜300μm、且つ厚み
が2〜20μmであることが好ましい。光輝材の長径が
30μm未満では、ウェルドラインが目立ちやすくな
り、長径が300μmを超えると、光輝材が目立ちすぎ
て深みがなくなり、高級な質感が損なわれる場合があ
る。また、光輝材の厚みが2μm未満であると光輝材が
破砕しやすく、さらにウェルドラインが目立ちやすくな
る傾向にある。一方、厚みが20μmを超えると成形品
の表面に凹凸が生じ外観が不良となるので好ましくな
い。
ましく、さらにその長径が30〜300μm、且つ厚み
が2〜20μmであることが好ましい。光輝材の長径が
30μm未満では、ウェルドラインが目立ちやすくな
り、長径が300μmを超えると、光輝材が目立ちすぎ
て深みがなくなり、高級な質感が損なわれる場合があ
る。また、光輝材の厚みが2μm未満であると光輝材が
破砕しやすく、さらにウェルドラインが目立ちやすくな
る傾向にある。一方、厚みが20μmを超えると成形品
の表面に凹凸が生じ外観が不良となるので好ましくな
い。
【0040】光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物に
おける上記光輝材の配合量は、ポリプロピレン系樹脂材
料100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましく
は0.01〜1重量部である。光輝材の配合量が上記範
囲未満ではメタリック調外観の発現が不十分である。ま
た、光輝材の配合量が上記範囲を超えると表面外観の低
下と材料コストの上昇を招くので好ましくない。
おける上記光輝材の配合量は、ポリプロピレン系樹脂材
料100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましく
は0.01〜1重量部である。光輝材の配合量が上記範
囲未満ではメタリック調外観の発現が不十分である。ま
た、光輝材の配合量が上記範囲を超えると表面外観の低
下と材料コストの上昇を招くので好ましくない。
【0041】さらに、本発明においては、前記光輝材含
有ポリプロピレン系樹脂組成物として、前記ポリプロピ
レン系樹脂材料100重量部に対し、前記光輝材0.0
1〜5重量部に加え、さらに変性ポリオレフィン0.1
〜9重量部を配合してなるものを用いるのも好ましい。
変性ポリオレフィンは、上述した官能性をもつオレフィ
ン系樹脂として列挙した中から選択することができる。
変性ポリオレフィンの配合量が0.1重量部未満では光
輝材含有ポリプロピレン系樹脂とクリア塗膜層との密着
性が不十分な場合があるので好ましくなく、9重量部を
超えるとクリア塗膜層との密着性は十分であるが、機械
的強度、衝撃強度が低下する場合があるので好ましくな
い。
有ポリプロピレン系樹脂組成物として、前記ポリプロピ
レン系樹脂材料100重量部に対し、前記光輝材0.0
1〜5重量部に加え、さらに変性ポリオレフィン0.1
〜9重量部を配合してなるものを用いるのも好ましい。
変性ポリオレフィンは、上述した官能性をもつオレフィ
ン系樹脂として列挙した中から選択することができる。
変性ポリオレフィンの配合量が0.1重量部未満では光
輝材含有ポリプロピレン系樹脂とクリア塗膜層との密着
性が不十分な場合があるので好ましくなく、9重量部を
超えるとクリア塗膜層との密着性は十分であるが、機械
的強度、衝撃強度が低下する場合があるので好ましくな
い。
【0042】本発明の光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
組成物には、その他に通常ポリプロピレン系樹脂成形材
料に添加しうる種々の添加剤を配合することができる。
その他の添加剤としては、顔料及び顔料分散剤、酸化防
止剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、
金属腐食抑制剤、滑剤、難燃剤、核剤、分散剤、加工性
安定剤、流動性改良剤等が挙げられる。
組成物には、その他に通常ポリプロピレン系樹脂成形材
料に添加しうる種々の添加剤を配合することができる。
その他の添加剤としては、顔料及び顔料分散剤、酸化防
止剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、
金属腐食抑制剤、滑剤、難燃剤、核剤、分散剤、加工性
安定剤、流動性改良剤等が挙げられる。
【0043】また、発泡成形を行う場合は、発泡剤が添
加される。発泡剤としては炭酸アンモニウム、重炭酸ソ
ーダ等の無機化合物や、アゾ化合物、スルホヒドラジド
化合物、ニトロソ化合物、アジド化合物等の有機化合物
を例示することができる。
加される。発泡剤としては炭酸アンモニウム、重炭酸ソ
ーダ等の無機化合物や、アゾ化合物、スルホヒドラジド
化合物、ニトロソ化合物、アジド化合物等の有機化合物
を例示することができる。
【0044】本発明の光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
組成物は、上記構成成分及び光輝材並びに必要に応じて
用いられる添加剤などを通常の方法で混練することによ
り製造することができる。混練は、通常の混練機、例え
ば一軸又は二軸の押出機、バンバリーミキサー、ロー
ル、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーブレンダー
などを用いて混練することにより行うのが好ましく、よ
り好ましくは押出機、特に二軸押出機を用いて混練す
る。混練条件は、用いる樹脂に応じて適宜選択できる
が、一般に、常圧下で180〜280℃、好ましくは1
90〜250℃にて行われる。
組成物は、上記構成成分及び光輝材並びに必要に応じて
用いられる添加剤などを通常の方法で混練することによ
り製造することができる。混練は、通常の混練機、例え
ば一軸又は二軸の押出機、バンバリーミキサー、ロー
ル、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーブレンダー
などを用いて混練することにより行うのが好ましく、よ
り好ましくは押出機、特に二軸押出機を用いて混練す
る。混練条件は、用いる樹脂に応じて適宜選択できる
が、一般に、常圧下で180〜280℃、好ましくは1
90〜250℃にて行われる。
【0045】(2)クリア塗膜層 本発明の成形基体の表面には、クリア塗膜層が形成され
ている。クリア塗膜層を構成する塗膜材料としては、ア
クリルメラミン系、アクリル系、ウレタン系等のものが
挙げられる。
ている。クリア塗膜層を構成する塗膜材料としては、ア
クリルメラミン系、アクリル系、ウレタン系等のものが
挙げられる。
【0046】クリア塗膜層を形成する方法としては、例
えば成形基体を成形した後にその表面にクリア塗装処理
を施す方法、及びインモールド成形、インサート成形な
どを用いて成形基体の成形時に同時にクリア塗膜層を形
成させる方法が挙げられる。クリア塗膜層の厚みは、成
形基体の大きさや用途にもよるが、通常は1〜100μ
m、好ましくは10〜50μm程度である。
えば成形基体を成形した後にその表面にクリア塗装処理
を施す方法、及びインモールド成形、インサート成形な
どを用いて成形基体の成形時に同時にクリア塗膜層を形
成させる方法が挙げられる。クリア塗膜層の厚みは、成
形基体の大きさや用途にもよるが、通常は1〜100μ
m、好ましくは10〜50μm程度である。
【0047】(3)成形品の製造方法 本発明の光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品を製造
する方法として、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
組成物を、キャビティ内表面に断熱層を設けた射出成形
用金型を用いて成形して成形基体を得る工程(成形工
程)と、該成形基体にクリア塗膜層を形成する工程(塗
装工程)とを含む方法が好ましく挙げられる。なお、こ
の成形工程と塗装工程は、各々独立して行ってもよく、
また同時に行ってもよい。
する方法として、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
組成物を、キャビティ内表面に断熱層を設けた射出成形
用金型を用いて成形して成形基体を得る工程(成形工
程)と、該成形基体にクリア塗膜層を形成する工程(塗
装工程)とを含む方法が好ましく挙げられる。なお、こ
の成形工程と塗装工程は、各々独立して行ってもよく、
また同時に行ってもよい。
【0048】成形工程 射出成形用金型:本発明の成形工程で用いられる射出成
形用金型は、通常の熱可塑性樹脂の射出成形に用いられ
るものであれば特に限定されない。かかる金型は、通
常、成形後に型開きできるように少なくともコア金型と
キャビ金型とから形成され、これら両金型を合わせた際
にキャビティが形成されるようになっている。そして、
このキャビティに前記熱可塑性樹脂を射出充填すること
により製品が成形される。これらコア金型及びキャビ金
型は通常、鋼鉄或いは鉄を主成分とするステンレス等の
合金、アルミニウム合金、ニッケル合金、亜鉛合金、銅
合金等の金属材料を主材質として形成されている。
形用金型は、通常の熱可塑性樹脂の射出成形に用いられ
るものであれば特に限定されない。かかる金型は、通
常、成形後に型開きできるように少なくともコア金型と
キャビ金型とから形成され、これら両金型を合わせた際
にキャビティが形成されるようになっている。そして、
このキャビティに前記熱可塑性樹脂を射出充填すること
により製品が成形される。これらコア金型及びキャビ金
型は通常、鋼鉄或いは鉄を主成分とするステンレス等の
合金、アルミニウム合金、ニッケル合金、亜鉛合金、銅
合金等の金属材料を主材質として形成されている。
【0049】このような射出成形用金型のうち、本発明
においては、充填された熱可塑性樹脂が接する該金型の
キャビティ内表面に断熱層を設けたものを用いるのが好
ましい。従来は、溶融樹脂が該金型内に充填され金型表
面と接すると、瞬時に冷却され、溶融樹脂表面に固化層
を形成するため、型転写性が劣りメタリック感が低くな
るという問題があったが、断熱層を有する射出成形用金
型を用いることにより、溶融樹脂表面の固化層の発生を
遅らせることができるため、型転写性が向上して成形品
表面の平滑性が向上し、光輝材により反射した光の成形
品表面での乱反射が少なくなることから、メタリック感
がさらに向上する。
においては、充填された熱可塑性樹脂が接する該金型の
キャビティ内表面に断熱層を設けたものを用いるのが好
ましい。従来は、溶融樹脂が該金型内に充填され金型表
面と接すると、瞬時に冷却され、溶融樹脂表面に固化層
を形成するため、型転写性が劣りメタリック感が低くな
るという問題があったが、断熱層を有する射出成形用金
型を用いることにより、溶融樹脂表面の固化層の発生を
遅らせることができるため、型転写性が向上して成形品
表面の平滑性が向上し、光輝材により反射した光の成形
品表面での乱反射が少なくなることから、メタリック感
がさらに向上する。
【0050】断熱層を構成する材料は、断熱効果を有す
る低熱伝導率のものであり、溶融樹脂の充填によっても
軟化しないものであれば如何なる素材で構成されていて
もよい。好ましくは、熱伝導率が1×10-4〜30×1
0-4cal/cm・sec・℃、より好ましくは1×1
0-4〜5×10-4cal/cm・sec・℃のものが用
いられる。熱伝導率が上記範囲内であれば、成形品表面
の光沢が高くなると共に高級なメタリック調の製品外観
を得ることができる。また、フローマーク、ウェルド、
シルバーストリーク、艶むら、発泡成形時のスワルマー
ク等の発生もなく、表面平滑性も向上する。
る低熱伝導率のものであり、溶融樹脂の充填によっても
軟化しないものであれば如何なる素材で構成されていて
もよい。好ましくは、熱伝導率が1×10-4〜30×1
0-4cal/cm・sec・℃、より好ましくは1×1
0-4〜5×10-4cal/cm・sec・℃のものが用
いられる。熱伝導率が上記範囲内であれば、成形品表面
の光沢が高くなると共に高級なメタリック調の製品外観
を得ることができる。また、フローマーク、ウェルド、
シルバーストリーク、艶むら、発泡成形時のスワルマー
ク等の発生もなく、表面平滑性も向上する。
【0051】このような材質としては、耐熱プラスチッ
ク、プラスチック複合材、ジルコニア等の熱伝導率の低
いセラミック材、ガラス、ホーロー等を挙げることがで
きる。耐熱プラスチックとしては、エポキシ樹脂、ポリ
イミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリイミダゾピロロ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスル
フィド、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフル
オロエチレン、ポリカーボネート、ナイロンなどがあ
り、プラスチック複合材としては、該耐熱プラスチック
に無機フィラーなどの強化材を配合したものが挙げられ
る。
ク、プラスチック複合材、ジルコニア等の熱伝導率の低
いセラミック材、ガラス、ホーロー等を挙げることがで
きる。耐熱プラスチックとしては、エポキシ樹脂、ポリ
イミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリイミダゾピロロ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスル
フィド、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフル
オロエチレン、ポリカーボネート、ナイロンなどがあ
り、プラスチック複合材としては、該耐熱プラスチック
に無機フィラーなどの強化材を配合したものが挙げられ
る。
【0052】前記材料が熱可塑性樹脂の場合、その融点
又は軟化点は好ましくは150℃以上、より好ましくは
150〜260℃である。融点又は軟化点が上記範囲内
であれば優れた外観品質を達成することができる。
又は軟化点は好ましくは150℃以上、より好ましくは
150〜260℃である。融点又は軟化点が上記範囲内
であれば優れた外観品質を達成することができる。
【0053】なお、断熱層は1層に限られず、異なる材
料の層を複数設けてもよい。断熱層全体の厚みは成形品
の大きさや要求精度、生産性等を勘案して適宜定めるこ
とができるが、具体的には5〜2000μmが好まし
く、特に好ましくは50〜1000μmである。厚みが
上記範囲未満では優れた外観品質が達成できない場合が
あり、また上記範囲を超えると冷却に時間がかかりすぎ
て生産性が低下する場合がある。
料の層を複数設けてもよい。断熱層全体の厚みは成形品
の大きさや要求精度、生産性等を勘案して適宜定めるこ
とができるが、具体的には5〜2000μmが好まし
く、特に好ましくは50〜1000μmである。厚みが
上記範囲未満では優れた外観品質が達成できない場合が
あり、また上記範囲を超えると冷却に時間がかかりすぎ
て生産性が低下する場合がある。
【0054】前記射出成形用金型は、キャビティ内容面
に上記断熱層のみを有するものであってもよいが、より
好ましい態様としては、上記断熱層の外側に、さらに表
面薄肉金属層を設けらたものが挙げられる。すなわち、
この場合は金型のキャビティ内表面の外側から内側へ順
に、表面薄肉金属層/断熱層/金型本体、という構成と
なる。したがって、表面薄肉金属層は金型表面の熱可塑
性樹脂と接する側に形成される。表面薄肉金属層の材料
としては、鋼材、クロム、ニッケル、銅等が挙げられ
る。
に上記断熱層のみを有するものであってもよいが、より
好ましい態様としては、上記断熱層の外側に、さらに表
面薄肉金属層を設けらたものが挙げられる。すなわち、
この場合は金型のキャビティ内表面の外側から内側へ順
に、表面薄肉金属層/断熱層/金型本体、という構成と
なる。したがって、表面薄肉金属層は金型表面の熱可塑
性樹脂と接する側に形成される。表面薄肉金属層の材料
としては、鋼材、クロム、ニッケル、銅等が挙げられ
る。
【0055】なお、表面薄肉金属層は1層に限られず、
異なる材料の層を複数設けてもよい。表面薄肉金属層全
体の厚みは、5〜2000μmが好ましく、特に好まし
くは50〜1000μmである。この範囲内であれば耐
久性、シボ加工性の点で好ましい。このように表面に薄
肉金属層を設けることにより、金型の耐久性が大幅に向
上する。
異なる材料の層を複数設けてもよい。表面薄肉金属層全
体の厚みは、5〜2000μmが好ましく、特に好まし
くは50〜1000μmである。この範囲内であれば耐
久性、シボ加工性の点で好ましい。このように表面に薄
肉金属層を設けることにより、金型の耐久性が大幅に向
上する。
【0056】前記射出成形用金型は、そのキャビティ内
表面の全面が断熱層又は断熱層と表面薄肉金属層とから
なるものであってもよいが、その一部に断熱層又は断熱
層と表面薄肉金属層とからなる表層部を備えた所定構造
の入子を有するものであってもよい。該表層部は、入子
の基材上に、表面薄肉金属層が熱可塑性樹脂と接する面
を形成するように設けられる。また、入子の断熱層の厚
みを傾斜構造とすることにより、入子部分と金型本体部
分との間の転写性の差がなくなり、製品外観がさらに向
上する。しかも、このような金型を用いた成形工程では
成形サイクルを長くする必要がなく工業的生産性に優
れ、かつ高価な金型を必要としないため経済性にも優れ
ている。
表面の全面が断熱層又は断熱層と表面薄肉金属層とから
なるものであってもよいが、その一部に断熱層又は断熱
層と表面薄肉金属層とからなる表層部を備えた所定構造
の入子を有するものであってもよい。該表層部は、入子
の基材上に、表面薄肉金属層が熱可塑性樹脂と接する面
を形成するように設けられる。また、入子の断熱層の厚
みを傾斜構造とすることにより、入子部分と金型本体部
分との間の転写性の差がなくなり、製品外観がさらに向
上する。しかも、このような金型を用いた成形工程では
成形サイクルを長くする必要がなく工業的生産性に優
れ、かつ高価な金型を必要としないため経済性にも優れ
ている。
【0057】前記射出成形用金型のキャビティ内表面に
は、上記表面薄肉金属層及び断熱層の他に、必要に応じ
てさらに種々の層が積層されていてもよい。具体的に
は、ニッケル層、鉄層等が挙げられる。
は、上記表面薄肉金属層及び断熱層の他に、必要に応じ
てさらに種々の層が積層されていてもよい。具体的に
は、ニッケル層、鉄層等が挙げられる。
【0058】前記射出成形用金型本体への断熱層の形成
は、例えば材質が樹脂の場合は、樹脂を金型の内表面に
溶射する、樹脂のフィルムを金型の内表面に貼着するな
どの方法により行うことができる。また、上記断熱層の
表面に薄肉金属層を設ける方法としては、例えば電鋳
法、機械加工、メッキ加工等を挙げることができる。
は、例えば材質が樹脂の場合は、樹脂を金型の内表面に
溶射する、樹脂のフィルムを金型の内表面に貼着するな
どの方法により行うことができる。また、上記断熱層の
表面に薄肉金属層を設ける方法としては、例えば電鋳
法、機械加工、メッキ加工等を挙げることができる。
【0059】成形:成形品の製造は、まず原材料である
上記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物を調製し、
次いで該原材料を上記射出成形用金型に供給することに
よって行われる。具体的な成形方法としては、所望する
製品によって、通常の射出成形、射出圧縮成形、二層成
形、及びサンドイッチ成形などから適宜選択することが
できる。
上記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物を調製し、
次いで該原材料を上記射出成形用金型に供給することに
よって行われる。具体的な成形方法としては、所望する
製品によって、通常の射出成形、射出圧縮成形、二層成
形、及びサンドイッチ成形などから適宜選択することが
できる。
【0060】射出成形の場合は、射出成形機を用い、一
般に180〜250℃の樹脂温度、300〜1,300
kg/cm2の射出圧力、20〜60℃の金型温度の条
件下にて行われるが、これらの条件は成形品の大きさ等
に応じて適宜調節することができる。
般に180〜250℃の樹脂温度、300〜1,300
kg/cm2の射出圧力、20〜60℃の金型温度の条
件下にて行われるが、これらの条件は成形品の大きさ等
に応じて適宜調節することができる。
【0061】射出圧縮(射出プレス)成形は、金型開度
を所望の成形品厚さ以上に開き、溶融樹脂を射出した
後、金型を所望の成形品厚さに閉じ(型締め)て成形す
る方法である。型締め力は、一般に、5〜4000t程
度である。
を所望の成形品厚さ以上に開き、溶融樹脂を射出した
後、金型を所望の成形品厚さに閉じ(型締め)て成形す
る方法である。型締め力は、一般に、5〜4000t程
度である。
【0062】二層成形は、特性の異なる熱可塑性樹脂を
2層に射出成形して複合化する方法であり、例えば最初
に芯材を構成する材料を1次側の射出ユニットから射出
して通常の射出成形法により芯材を成形した後、移動側
の金型を反転させるなどして二次側に移動させ、次いで
表皮を構成する材料を2次側の射出ユニットから射出し
て芯材の表面に表皮を射出成形する方法がある。これに
より複合体の製造工程が合理化され、迅速に複合体を成
形することができる。
2層に射出成形して複合化する方法であり、例えば最初
に芯材を構成する材料を1次側の射出ユニットから射出
して通常の射出成形法により芯材を成形した後、移動側
の金型を反転させるなどして二次側に移動させ、次いで
表皮を構成する材料を2次側の射出ユニットから射出し
て芯材の表面に表皮を射出成形する方法がある。これに
より複合体の製造工程が合理化され、迅速に複合体を成
形することができる。
【0063】サンドイッチ成形は、多色成形機など二つ
の射出ユニットを用いて同一スプルを通して最初に表層
を構成する材料を射出し、金型面での冷却により固化被
膜を形成させ、続いて内層を構成する材料を別のシリン
ダから射出し、内層が表層に挟まれたサンドイッチ構造
の成形品を得る方法である。これにより、例えば発泡成
形品を得ようとする場合、内層を発泡材料とし、表層に
光沢等を有する無発泡材料を用いることにより、表面平
滑性等が改良され外観の良好な発泡成形品が得られる。
の射出ユニットを用いて同一スプルを通して最初に表層
を構成する材料を射出し、金型面での冷却により固化被
膜を形成させ、続いて内層を構成する材料を別のシリン
ダから射出し、内層が表層に挟まれたサンドイッチ構造
の成形品を得る方法である。これにより、例えば発泡成
形品を得ようとする場合、内層を発泡材料とし、表層に
光沢等を有する無発泡材料を用いることにより、表面平
滑性等が改良され外観の良好な発泡成形品が得られる。
【0064】塗装工程 本発明の製造方法においては、上述した射出成形用金型
を用いた一次加工による成形基体の製造(成形工程)を
行った後、二次加工として該成形基体の表面にクリア塗
膜層を形成させる(塗装工程)が、この成形工程と塗装
工程は、各々独立して行ってもよく、また同時に行って
もよい。例えば、成形基体の成形後に該基体表面にクリ
ア塗装処理を施す方法でもよく、また成形基体の成形時
に同時にクリア塗膜層を形成させる方法でもよい。
を用いた一次加工による成形基体の製造(成形工程)を
行った後、二次加工として該成形基体の表面にクリア塗
膜層を形成させる(塗装工程)が、この成形工程と塗装
工程は、各々独立して行ってもよく、また同時に行って
もよい。例えば、成形基体の成形後に該基体表面にクリ
ア塗装処理を施す方法でもよく、また成形基体の成形時
に同時にクリア塗膜層を形成させる方法でもよい。
【0065】成形基体の成形後にクリア塗膜層を形成さ
せる方法としては、クリア塗装用の塗料を該成形基体の
表面に塗布する方法が挙げられる。塗布方法は特に限定
されず、従来公知の種々の方法を採用することができ
る。具体的には、はけ塗り、スプレー法、浸漬塗装法等
を挙げることができる。
せる方法としては、クリア塗装用の塗料を該成形基体の
表面に塗布する方法が挙げられる。塗布方法は特に限定
されず、従来公知の種々の方法を採用することができ
る。具体的には、はけ塗り、スプレー法、浸漬塗装法等
を挙げることができる。
【0066】成形基体の成形時に同時にクリア塗膜層を
形成させる方法としては、インモールド・クリア成形、
インサート成形等が挙げられる。このうちインモールド
・クリア成形法を用いるのが、工程の簡略化及びコスト
低減の点で好ましい。インモールド・クリア成形を行う
場合は、クリア塗膜層形成用フィルム(素材:ポリオレ
フィン系樹脂等、厚み:500〜600μm程度)を先
に金型内へ挿入した後、上下金型を閉じて溶融樹脂をキ
ャビティ内へ充填するなど、上述した方法により成形基
体の成形を行えばよい。
形成させる方法としては、インモールド・クリア成形、
インサート成形等が挙げられる。このうちインモールド
・クリア成形法を用いるのが、工程の簡略化及びコスト
低減の点で好ましい。インモールド・クリア成形を行う
場合は、クリア塗膜層形成用フィルム(素材:ポリオレ
フィン系樹脂等、厚み:500〜600μm程度)を先
に金型内へ挿入した後、上下金型を閉じて溶融樹脂をキ
ャビティ内へ充填するなど、上述した方法により成形基
体の成形を行えばよい。
【0067】本発明によれば、メタリック塗装を行わな
くても十分に高級なメタリック感が付与された成形基体
に直接クリア塗装を施すことにより、高いメタリック感
に加えて耐傷つき性、クリア性も向上した成形品が得ら
れる。また、従来は、成形基体の表面に下塗りとベース
塗装とメタリック塗装を施し、さらにその上にクリア塗
装を施す必要があったが、本発明では、成形基体自体に
高級なメタリック調外観を十分に付与することができる
ため、かかる成形基体の表面にクリア塗装一層のみを施
すだけでよく、簡便で経済的な塗装工程で優れた外観の
成形品を得ることができる。さらに、塗料皮膜の除去も
簡単になりリサイクルが容易になる、塗膜の除去に用い
る溶剤が少なくなり環境問題に対処しやすくなる、等の
利点もある。
くても十分に高級なメタリック感が付与された成形基体
に直接クリア塗装を施すことにより、高いメタリック感
に加えて耐傷つき性、クリア性も向上した成形品が得ら
れる。また、従来は、成形基体の表面に下塗りとベース
塗装とメタリック塗装を施し、さらにその上にクリア塗
装を施す必要があったが、本発明では、成形基体自体に
高級なメタリック調外観を十分に付与することができる
ため、かかる成形基体の表面にクリア塗装一層のみを施
すだけでよく、簡便で経済的な塗装工程で優れた外観の
成形品を得ることができる。さらに、塗料皮膜の除去も
簡単になりリサイクルが容易になる、塗膜の除去に用い
る溶剤が少なくなり環境問題に対処しやすくなる、等の
利点もある。
【0068】(4)光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成
形品 本発明の方法で得られるポリプロピレン系樹脂成形品
は、その外観におけるメタリック感が高いことを特徴と
する。その表面のメタリック度は特に限定されるもので
はないが、好ましくは1.2以上、特に好ましくは1.
3以上である。なお、本発明におけるメタリック度は、
市販のメタリック感測定装置(FF値測定)によって測
定された値である。
形品 本発明の方法で得られるポリプロピレン系樹脂成形品
は、その外観におけるメタリック感が高いことを特徴と
する。その表面のメタリック度は特に限定されるもので
はないが、好ましくは1.2以上、特に好ましくは1.
3以上である。なお、本発明におけるメタリック度は、
市販のメタリック感測定装置(FF値測定)によって測
定された値である。
【0069】前記成形品は、好ましくは自動車用部品、
さらに好ましくは自動車用外装部品、自動車用内装部
品、自動車用ランプハウジング部品、及び自動車用エン
ジン周辺部品に用いられる。具体的には、自動車用外装
部品としては、バンパー、サイドモール、ガーニッシ
ュ、エアスポイラー等が挙げられる。自動車用内装部品
としては、インスツルメントパネル、トリム、ピラー等
が挙げられる。ランプハウジング部品としては、ヘッド
ランプハウジング、エクステンション、ハイマウントス
トップランプハウジング等が挙げられる。エンジン周辺
部品としては、エンジンヘッドカバー、ベルトカバー等
のエンジンルーム内部品が挙げられる。
さらに好ましくは自動車用外装部品、自動車用内装部
品、自動車用ランプハウジング部品、及び自動車用エン
ジン周辺部品に用いられる。具体的には、自動車用外装
部品としては、バンパー、サイドモール、ガーニッシ
ュ、エアスポイラー等が挙げられる。自動車用内装部品
としては、インスツルメントパネル、トリム、ピラー等
が挙げられる。ランプハウジング部品としては、ヘッド
ランプハウジング、エクステンション、ハイマウントス
トップランプハウジング等が挙げられる。エンジン周辺
部品としては、エンジンヘッドカバー、ベルトカバー等
のエンジンルーム内部品が挙げられる。
【0070】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるも
のではない。なお、実施例で用いた原材料及び成形条件
並びに評価方法は、以下の通りである。
明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるも
のではない。なお、実施例で用いた原材料及び成形条件
並びに評価方法は、以下の通りである。
【0071】[原材料] (1)ポリプロピレン(PP):エチレン−プロピレン
ランダム共重合体含量14重量%のエチレン−プロピレ
ンブロック共重合体(商品名「BC03B」、日本ポリ
ケム社製) (2)ゴム:エチレン−プロピレンランダム共重合体
(EP02P、JSR社製) (3)無機充填材:平均粒径8μmのタルク(商品名
「KP」、富士タルク社製) (4)光輝材: 光輝材(A)=アルミフレーク(長径40μm、厚み7
μm) 光輝材(B)=アルミフレーク(長径90μm、厚み8
μm) 光輝材(C)=二酸化チタンを被覆したガラスフレーク
(長径250μm、厚み4μm)
ランダム共重合体含量14重量%のエチレン−プロピレ
ンブロック共重合体(商品名「BC03B」、日本ポリ
ケム社製) (2)ゴム:エチレン−プロピレンランダム共重合体
(EP02P、JSR社製) (3)無機充填材:平均粒径8μmのタルク(商品名
「KP」、富士タルク社製) (4)光輝材: 光輝材(A)=アルミフレーク(長径40μm、厚み7
μm) 光輝材(B)=アルミフレーク(長径90μm、厚み8
μm) 光輝材(C)=二酸化チタンを被覆したガラスフレーク
(長径250μm、厚み4μm)
【0072】[成形条件] (1)成形機:射出成形機(東芝「IS170F2」) (2)金型:120×120×3T(シート金型) (3)成形条件:成形温度=220℃、金型温度=40
℃、射出圧力=500kg/cm2、射出時間=15秒
冷却時間=20秒
℃、射出圧力=500kg/cm2、射出時間=15秒
冷却時間=20秒
【0073】[評価方法] (1)メタリック度(FF値):関西ペイント社製、メ
タリック感測定装置によりFF値を測定した。
タリック感測定装置によりFF値を測定した。
【0074】(2)メタリック感:目視により評価し
た。評価基準は以下の通りである。 ○;明らかなキラキラ感、且つ深みがあり高級なメタリ
ック感がある。 ○−;キラキラ感があるが、高級な質感が若干不足す
る。 △;目視角度を変えるとキラキラとするメタリック感が
ある。 ×;目視角度を変えてもキラキラとするメタリック感が
ない。
た。評価基準は以下の通りである。 ○;明らかなキラキラ感、且つ深みがあり高級なメタリ
ック感がある。 ○−;キラキラ感があるが、高級な質感が若干不足す
る。 △;目視角度を変えるとキラキラとするメタリック感が
ある。 ×;目視角度を変えてもキラキラとするメタリック感が
ない。
【0075】(3)ウェルド外観:目視により評価し
た。評価基準は以下の通りである。 ○;ウェルドが気にならない。 ○−;目視角度によりウェルドが認められるが気になら
ない。 △;目視角度によりウェルドが黒いスジとなって目立
つ。 ×;明らかにウェルドが黒いスジとして目立つ。
た。評価基準は以下の通りである。 ○;ウェルドが気にならない。 ○−;目視角度によりウェルドが認められるが気になら
ない。 △;目視角度によりウェルドが黒いスジとなって目立
つ。 ×;明らかにウェルドが黒いスジとして目立つ。
【0076】(4)傷つき性(傷つき易さ):一定荷重
を付加したタングステン鋼針を用いて試験片表面の一定
面積を傷つけ、目立ち易さを目視評価し、さらに傷つけ
前後の色目変化を測定して色差評価を行った。 傷つき試験機;上島製作所製 針種;タングステン鋼針(JIS−G4404 SKS
2種) 荷重;175g 傷つき長さ;30mm 傷ピッチ;0.75mm 傷本数;41本 傷つき面積;900mm2(平方mm) 評価; ○ ・・白化が認められない。 △ ・・白化が認められる。 △−・・白化がかなり認められる。 × ・・白化が著しい。 ××・・白化が非常に著しい。 色差評価;JIS−K7105に記載のCIE 1976L*a*b*
系の色差式に基づき色差値ΔEab*を測定し、評価した
(スクラッチ試験)。
を付加したタングステン鋼針を用いて試験片表面の一定
面積を傷つけ、目立ち易さを目視評価し、さらに傷つけ
前後の色目変化を測定して色差評価を行った。 傷つき試験機;上島製作所製 針種;タングステン鋼針(JIS−G4404 SKS
2種) 荷重;175g 傷つき長さ;30mm 傷ピッチ;0.75mm 傷本数;41本 傷つき面積;900mm2(平方mm) 評価; ○ ・・白化が認められない。 △ ・・白化が認められる。 △−・・白化がかなり認められる。 × ・・白化が著しい。 ××・・白化が非常に著しい。 色差評価;JIS−K7105に記載のCIE 1976L*a*b*
系の色差式に基づき色差値ΔEab*を測定し、評価した
(スクラッチ試験)。
【0077】
【実施例1〜10、比較例1〜6】上記原材料を表1〜
2に示す割合で配合し、このようにして得られた樹脂部
100重量部に対してさらにヒンダードフェノール系酸
化防止剤(商品名「IRGANOX1010FP」、チ
バスペシャルティケミカルズ社製)0.10重量部、リ
ン系酸化防止剤(商品名「IRGAFOS168」、チ
バスペシャルティケミカルズ社製)0.05重量部、ス
テアリン酸カルシウム(商品名「カルシウム・ステアレ
ート」、日東化成工業社製)0.05重量部をそれぞれ
配合し、ヘンシェルミキサーにて予備混合した。次い
で、二軸押出機を用いて溶融混練を行ったのち、射出成
形により試験片を得た。
2に示す割合で配合し、このようにして得られた樹脂部
100重量部に対してさらにヒンダードフェノール系酸
化防止剤(商品名「IRGANOX1010FP」、チ
バスペシャルティケミカルズ社製)0.10重量部、リ
ン系酸化防止剤(商品名「IRGAFOS168」、チ
バスペシャルティケミカルズ社製)0.05重量部、ス
テアリン酸カルシウム(商品名「カルシウム・ステアレ
ート」、日東化成工業社製)0.05重量部をそれぞれ
配合し、ヘンシェルミキサーにて予備混合した。次い
で、二軸押出機を用いて溶融混練を行ったのち、射出成
形により試験片を得た。
【0078】すなわち、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレンランダム共重合体及びタルク並びに必要な添加
剤を秤量し、ヘンシェルミキサーにて混合した後、二軸
押出機ホッパーへ投入し、均一に溶融混練した後、スト
ランド状に押し出し、冷却後ペレット状にカットした。
得られたペレットを射出成形機に取付けられた試験片
(120mm×120mm×3mm)形状を有する金型
へ供給し、上記[成形条件]に示す条件で試験片を射出
成形した。このとき、一部については、金型キャビティ
内にポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィル
ム(厚み100μm)よりなる断熱層を設けた金型を用
いた。
ロピレンランダム共重合体及びタルク並びに必要な添加
剤を秤量し、ヘンシェルミキサーにて混合した後、二軸
押出機ホッパーへ投入し、均一に溶融混練した後、スト
ランド状に押し出し、冷却後ペレット状にカットした。
得られたペレットを射出成形機に取付けられた試験片
(120mm×120mm×3mm)形状を有する金型
へ供給し、上記[成形条件]に示す条件で試験片を射出
成形した。このとき、一部については、金型キャビティ
内にポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィル
ム(厚み100μm)よりなる断熱層を設けた金型を用
いた。
【0079】得られた試験片について、上記[評価方
法](1)に示す方法でメタリック度を測定し、上記
[評価方法](4)に示す方法でスクラッチ試験を行
い、さらにメタリック感、ウェルド外観及び傷つき性を
目視評価した(比較例1〜6)。
法](1)に示す方法でメタリック度を測定し、上記
[評価方法](4)に示す方法でスクラッチ試験を行
い、さらにメタリック感、ウェルド外観及び傷つき性を
目視評価した(比較例1〜6)。
【0080】次に、上述した射出成形により得られた試
験片に、以下の条件でプラズマ処理を施し、クリア塗料
をスプレー塗装した後、焼き付け処理を行い、表面にク
リア層を形成した。 プラズマ処理条件;真空度=0.5Torr、プラズマ
出力=300W、プラズマ照射時間=60秒 クリア塗装条件;種類=商品名「ソフレックスクリヤ
ー」(関西ペイント社製)、クリア層の厚み=30μm 焼き付け処理;120℃、20分間防爆型乾燥機にて加
熱処理
験片に、以下の条件でプラズマ処理を施し、クリア塗料
をスプレー塗装した後、焼き付け処理を行い、表面にク
リア層を形成した。 プラズマ処理条件;真空度=0.5Torr、プラズマ
出力=300W、プラズマ照射時間=60秒 クリア塗装条件;種類=商品名「ソフレックスクリヤ
ー」(関西ペイント社製)、クリア層の厚み=30μm 焼き付け処理;120℃、20分間防爆型乾燥機にて加
熱処理
【0081】クリア層を形成した試験片について、比較
例1〜6と同様にメタリック度を測定し、スクラッチ試
験を行い、さらにメタリック感、ウェルド外観及び傷つ
き性を目視評価した(実施例1〜10)。これら実施例
及び比較例の結果を表1〜2に示す。
例1〜6と同様にメタリック度を測定し、スクラッチ試
験を行い、さらにメタリック感、ウェルド外観及び傷つ
き性を目視評価した(実施例1〜10)。これら実施例
及び比較例の結果を表1〜2に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【発明の効果】本発明の成形品は、成形基体自体のメタ
リック感が十分に高いため、成形基体の上に直接クリア
塗膜層が形成されている。クリア層の形成により従来の
塗装品に匹敵する耐傷つき製が得られ、高級なメタリッ
ク調外観が長期間にわたり保護される。メタリック感が
高い成形基体は、例えば、特定の樹脂組成及び/又は特
定の光輝材を選択してなる光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂組成物を用いることにより得ることができる。ま
た、成形時に、キャビティ内に断熱層を有する射出成形
用金型(断熱金型)を用いると、成形基体の光輝性すな
わちメタリック感がより一層向上し、かつウェルドライ
ン、フローマーク等の発生が抑えられる。このように、
本発明の成形品は、メタリック塗装処理等により何層も
の塗膜層を設けなくても、成形基体とクリア塗膜層のみ
で十分に高級なメタリック感と透明感(クリア性)及び
耐傷性とを備え、かつウェルドライン、フローマーク等
の目立たない優れた外観を有しており、自動車用部品に
好適である。また、かかる成形品の製造方法は、何種類
もの塗装を行う必要がなく、塗装工程が簡略化・合理化
されるとともに塗装の除去も容易となる。
リック感が十分に高いため、成形基体の上に直接クリア
塗膜層が形成されている。クリア層の形成により従来の
塗装品に匹敵する耐傷つき製が得られ、高級なメタリッ
ク調外観が長期間にわたり保護される。メタリック感が
高い成形基体は、例えば、特定の樹脂組成及び/又は特
定の光輝材を選択してなる光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂組成物を用いることにより得ることができる。ま
た、成形時に、キャビティ内に断熱層を有する射出成形
用金型(断熱金型)を用いると、成形基体の光輝性すな
わちメタリック感がより一層向上し、かつウェルドライ
ン、フローマーク等の発生が抑えられる。このように、
本発明の成形品は、メタリック塗装処理等により何層も
の塗膜層を設けなくても、成形基体とクリア塗膜層のみ
で十分に高級なメタリック感と透明感(クリア性)及び
耐傷性とを備え、かつウェルドライン、フローマーク等
の目立たない優れた外観を有しており、自動車用部品に
好適である。また、かかる成形品の製造方法は、何種類
もの塗装を行う必要がなく、塗装工程が簡略化・合理化
されるとともに塗装の除去も容易となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/34 C08K 3/34 4J002 3/40 3/40 7/00 7/00 9/02 9/02 C08L 23/10 C08L 23/10 23/16 23/16 // C08J 5/00 CES C08J 5/00 CES (C08L 23/10 21:00) B29K 23:00 105:16 105:30 B29L 31:30 31:58 Fターム(参考) 3D023 AA01 AC11 AD02 BB01 BE02 4F006 AB13 BA15 CA04 4F071 AA20 AB06 AB26 AB28 AD05 AE09 AF32 AG12 AH07 AH11 BB01 BC03 4F202 AA11 AB11 AB14 AH24 AH26 AJ09 AJ13 CA11 CB01 CD22 4F206 AA11 AB11 AB14 AH24 AH26 AJ09 AJ13 JA07 JQ81 4J002 BB111 DA066 DJ056 DL006 FA116 FD096 GN00
Claims (12)
- 【請求項1】 光輝材を含有するポリプロピレン系樹脂
組成物からなる成形基体と、前記成形基体の表面に形成
されたクリア塗膜層とにより構成されていることを特徴
とする、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項2】 前記成形基体のメタリック度が1.2以
上である、請求項1記載の光輝材含有ポリプロピレン系
樹脂成形品。 - 【請求項3】 前記光輝材が、金属フレーク、パールマ
イカ、干渉マイカ、及び金属被覆したガラスフレークか
らなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1
又は2記載の光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項4】 前記ポリプロピレン系樹脂組成物が、結
晶性ポリプロピレンとプロピレン・エチレンブロック共
重合体との混合物からなるポリプロピレン系樹脂を主体
とするものである、請求項1〜3のいずれかに記載の光
輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項5】 前記成形基体が、キャビティ内表面に断
熱層を設けた射出成形用金型を用いて成形されたもので
ある、請求項1〜4のいずれかに記載の光輝材含有ポリ
プロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項6】 前記成形品が自動車用外装部品であっ
て、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物が、ポリプ
ロピレン系樹脂30〜100重量%、無機充填材0〜4
0重量%、及びゴム成分0〜40重量%を含有するポリ
プロピレン系樹脂材料100重量部に対し、光輝材0.
01〜5重量部を配合してなるものであることを特徴と
する、請求項1〜5のいずれかに記載の光輝材含有ポリ
プロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項7】 前記成形品が自動車用内装部品であっ
て、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物が、ポリプ
ロピレン系樹脂20〜90重量%、無機充填材5〜40
重量%、及びゴム成分5〜40重量%を含有するポリプ
ロピレン系樹脂材料100重量部に対し、光輝材0.0
1〜5重量部を配合してなるものであることを特徴とす
る、請求項1〜5のいずれかに記載の光輝材含有ポリプ
ロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項8】 前記成形品が自動車用ランプハウジング
部品であって、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物
が、ポリプロピレン系樹脂70〜100重量%及び無機
充填材0〜30重量%を含有するポリプロピレン系樹脂
材料100重量部に対し、光輝材0.01〜5重量部を
配合してなるものであることを特徴とする、請求項1〜
5のいずれかに記載の光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
成形品。 - 【請求項9】 前記成形品が自動車用エンジン周辺部品
であって、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物が、
ポリプロピレン系樹脂52〜100重量%、無機充填材
0〜40重量%、及び変性ポリオレフィン0〜8重量%
を含有するポリプロピレン系樹脂材料100重量部に対
し、光輝材0.01〜5重量部を配合してなるものであ
ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の
光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項10】 前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂
組成物が、前記ポリプロピレン系樹脂材料100重量部
に対し、光輝材0.01〜5重量部及び変性ポリオレフ
ィン0.1〜9重量部を配合してなるものであることを
特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の光輝材含
有ポリプロピレン系樹脂成形品。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の光
輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品を製造する方法に
おいて、前記光輝材含有ポリプロピレン系樹脂組成物
を、キャビティ内表面に断熱層を設けた射出成形用金型
を用いて成形して成形基体を得る工程と、該成形基体に
クリア塗膜層を形成する工程とを含むことを特徴とす
る、光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形品の製造方
法。 - 【請求項12】 前記射出成形用金型が、キャビティ内
表面に断熱層を設けると共に、該断熱層の外側にさらに
表面薄肉金属層を設けたものであることを特徴とする、
請求項11記載の光輝材含有ポリプロピレン系樹脂成形
品の製造方法。
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