JP2005213385A - 成形品 - Google Patents

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JP2005213385A JP2004022371A JP2004022371A JP2005213385A JP 2005213385 A JP2005213385 A JP 2005213385A JP 2004022371 A JP2004022371 A JP 2004022371A JP 2004022371 A JP2004022371 A JP 2004022371A JP 2005213385 A JP2005213385 A JP 2005213385A
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Nobuhide Yoshioka
信英 吉岡
Kenji Kimijima
謙二 君島
Katsutaro Shimizu
克多朗 清水
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Abstract

【目的】大型・複雑形状の成形品(例えば、自動車の外装品等)であっても、色
むらがなく外感全体が均一な灰色系若しくは青色系の金属調色を有する射出成形
による成形品を提供する。
【構成】成形品は、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有して、成形品の樹
脂成分が、白色度130〜98(Kett光電式白色度計により測定)の無機質
充填材を含有の熱可塑性単独重合体、非共役ジエンゴム含有の共重合体若しくは
共役ジエンゴム含有の共重合体を含む熱可塑性ポリマ−アロイから構成されて、
樹脂成分に含有される0.1〜4.1重量%のアルミニウム粒子とそれらの樹脂
成分に付与した灰色若しくは青色によりに色むらがない均一な金属調色にされて
いる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有して、色むらがなく外感
全体が均一な灰色系若しくは青色系の金属調色を備える射出成形による成形品に
関する。
本発明は、具体的には、自動車の外装部品等の大型で複雑な形状の成形品(例
えば、自動車の外装品等)であっても、ウエルド部での色むらがなく外感全体を
均一な灰色系若しくは青色系の金属調色にし得る成形品に関する。
射出成形において、固体粒子(例えば、顔料・金属粒子等)が分散の樹脂熱溶
融体を金型キャビティに流動させると、樹脂熱溶融体の先端部(ファウンテンフ
ロ−等と称される)が樹脂のみの熱溶融体になって、反対方向から流動して突当
たった先端部が冷却・固化してウエルド部になると、ウエルド部の固体粒子の濃
度が著しく希薄になる。従って、金属粒子を樹脂熱溶融体に分散させても、金属
調色が著しく希薄なウエルド部とその周辺では、金属調色が非連続になって色む
らが生じることになる。射出成形による成形品(以下において、成形品という場
合は、射出成形による成形品の意味で使用している)に生じるウエルド部には、
突当たり型と並流型との両形式があって、並流型のウエルド部が、色むらを生じ
易く、色むらが鮮明になることが知られている。
図11は突当たり型のウエルド部を示す模式的説明図であって、図11の突当
たり型のウエルド部110は、熱溶融樹脂111、111aが金型内を対向方向
(矢印方向)から流動して突当たった箇所に生成する。突当たり型のウエルド部
110は、色むらの生成に加えて、引っ張り強度の低下及び表面平滑性の低下が
生じさせることが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
図12は並流型のウエルド部を示す模式的説明図であって、図12の並流型の
ウエルド部120は、熱溶融樹脂流121、121aが金型内を対向方向(矢印
方向)から流動して突当って並流することで生成する。並流型のウエルド部12
0は、色むらの原因になり易く、しかも、色むらが鮮明に発現する(例えば、非
特許文献1を参照)。
本間誠一著「材料特性を生かした射出成形技術」株式会社シグマ出版、2000年発行、p114
一方、カメラ前カバ−、カメラボディ及びOA機器ボディに用いる金属調色の
小型成形品は、ウエルド部由来の色むらによって商品価値が激減するところから
、金属粉末の平均粒径を小さくする、平均形状比を調整する等の金属粉末の条件
により色むらを低下させる方法が提案されている(例えば、特許文献1〜6等を
参照)。
金属粒子を1〜35ミクロンの平均粒径で平均形状比を1/8〜1にする(特
許文献1、2を参照)、同様の金属粒子を含有して成形品の反射率を15%以上
高くする(特許文献4を参照)、金属粒子の最大外径を1〜10ミクロンにして
、隣り合う金属粒子の平均間隔をウエルドマ−クの幅よりも大きくする(特許文
献5を参照)及び金属粒子含有の成形品の表面粗さを調整する(特許文献6を参
照)等の提案である。
特開昭58−312045号公報 特開昭61−159453号公報 特開昭62−20574号公報 特開昭62−96566号公報 特公平4−27932号公報 特開昭62−95345号公報
しかし、従来の提案(例えば、特許文献1〜6等を参照)は、いずれもが、カ
メラカバ−のような簡単な小型形状の成形品若しくは射出成形用の小型試験片(
代表的には、平面が10cm×3cmで厚みが2cmの試験片)を射出成形する
実験で得られた事実から見いだされている。すなわち、従来の提案(例えば、特
許文献1〜6等を参照)は、突当たり型の細幅ライン状のウエルド部のみが生成
する成形品の射出成形実験から得られた事実から見いだされている。
そのために、従来の提案では、突当たり型と並流型のウエルド部を複数(特に
、多数)生成する複雑形状の成形品に生ずる色むらの減少・消失が困難(実質的
に、不可能)であって、複雑形状の成形品を均一な金属調色にする工業的に有効
な方法が要請されていた。
そこで、本発明者は、突当たり型及び並流型のウエルド部が生成する複雑形状
の成形品(以下において、複雑形状の成形品という場合は、特に言及しない限り
、それら両形式のウエルド部が生成する複雑形状の成形品の意味で使用している
)の金属調色の色むらについて、工業用成形品の実物大の金型により多くの実験
を行って、下記(イ)〜(ハ)等に代表される新たな事実を見いだした。
(イ)複雑形状の成形品では、金属粒子を従来の提案(例えば、特許文献1〜6
等を参照)と同様の条件にしても、ウエルド部とその周辺(特に、並流型のウエ
ルド部とその周辺)に色むらが明瞭に生成するとの事実である(後記実施例の比
較例を参照)。
(ロ)複雑形状の成形品では、金属粒子径をより小さくしてもウエルド部とその
周辺(特に、並流型のウエルド部とその周辺)に色むらが明瞭に生成するとの事
実である(後記比較例を参照)。
(ハ)複雑形状の成形品では、成形品を構成する樹脂成分の特性と色彩とが、金
属粒子の特性(粒径・形状比等)よりも色むらの発生・消失に与える影響が大き
いとの事実である(後記実施例を参照)。
そして、本発明で見いだされた新たな事実を基礎として、複雑形状の成形品の
外観全体を色むらのない均一な金属調色にし得る工業的に有効な方法が本発明で
見いだされた。
第一の本発明は、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有の形状(すなわち
、複雑形状)を備えて、熱可塑性単独重合体から成形される成形品をして、ウエ
ルド部を含む外観全体を灰色系若しくは青色系の均一な金属調色にすること、を
目的とする。
第二の本発明は、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有の形状(すなわち
、複雑形状)を備えて、非共役ジエンゴムを共重合単位とする共重合体から成形
される成形品をして、ウエルド部を含む外観全体を灰色系若しくは青色系の均一
な金属調色にすること、を目的とする。
第三の本発明は、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有の形状(すなわち
、複雑形状)を備えて、共役ジエンゴムを共重合単位とする共重合体を含む熱可
塑性ポリマ−アロイから成形される成形品をして、ウエルド部を含む外観全体を
灰色系若しくは青色系の均一な金属調色にすること、を目的とする。
第一の本発明(書類名:特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明)による成
形品は、灰色系若しくは青色系の金属調色を備えて突当たり型及び並流型の両形
式のウエルド部を併有の形状に有して熱可塑性単独重合体を樹脂成分とする成形
品であって、
成形品重量について0.1〜4.1重量%のアルミニウム粒子と7〜25重量
%の白色度130〜98(Kett光電式白色度計により測定)の無機質充填材
とを分散する該樹脂成分が、該両形式のウエルド部とそれら周辺領域とを連続し
た同一の金属調色にする灰色若しくは青色にされていること、を特徴とする。
第二の本発明(書類名:特許請求の範囲の請求項2に記載の本発明)による成
形品は、灰色系若しくは青色系の金属調色を備えて突当たり型及び並流型の両形
式のウエルド部を併有の形状に有してシアン化ビニルと非共役ジエンゴムと芳香
族ビニルとの共重合体を樹脂成分とする成形品であって、
成形品重量について0.1〜4.1重量%のアルミニウム粒子が分散する該樹
脂成分が、該両形式のウエルド部とそれら周辺領域とを連続した同一の金属調色
にする灰色若しくは青色にされていること、を特徴とする。
第三の本発明(書類名:特許請求の範囲の請求項3に記載の本発明)による成
形品は、灰色系若しくは青色系の金属調色を備えて突当たり型及び並流型の両形
式のウエルド部をを併有の形状に有して、シアン化ビニルと共役ジエンゴムと芳
香族ビニルとの共重合体と、下記の重合体群から選ばれる一種以上の重合体とか
らなる熱可塑性ポリマ−アロイを樹脂成分とする成形品であって、
成形品重量について0.1〜4.1重量%のアルミニウム粒子が分散する該樹
脂成分が、該両形式のウエルド部とそれら周辺領域とを連続した同一の金属調色
にする灰色若しくは青色にされていること、を特徴とする。
重合体群
シアン化ビニルと芳香族ビニルとアルキルアクリレ−トとの共重合体、シアン
化ビニルと芳香族ビニルとアルキルメタアクリレ−トとの共重合体、シアン化ビ
ニルと芳香族ビニルとの共重合体、シアン化ビニルとアルキルアクリレ−トとの
共重合体、シアン化ビニルとアルキルメタアクリレ−トとの共重合体、シアン化
ビニル重合体、芳香族ビニル重合体、アルキルメタアクリレ−ト重合体、メタク
リル酸エステル重合体及びアクリル酸重合体。
第一の本発明によれば、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有の形状を備
えて熱可塑性単独重合体を樹脂成分とする成形品(特に、大型で複雑形状の成形
品)の外観全体が、色むらがなく均一な灰色系若しくは青色系の金属調色にされ
る。
第二の本発明によれば、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有の形状を備
えて非共役ジエンゴムを共重合単位とする共重合体を樹脂成分とする成形品(特
に、大型で複雑形状の成形品)の外観全体が、色むらがなく均一な灰色系若しく
は青色系の金属調色にされる。
第三の本発明によれば、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有の形状を備
えて共役ジエンゴムを共重合単位とする共重合体を含む熱可塑性ポリマ−アロイ
を樹脂成分とする成形品(特に、大型で複雑形状の成形品)の外観全体が、色む
らがなく均一な灰色系若しくは青色系の金属調色にされる。
本発明の成形品の代表例を図1〜図4に基づいて説明して、その後で、第一〜
第三の本発明を具体的に説明する。図1〜図4に示す成形品は、本発明の好適な
具体例ではあるが、本発明に含まれる多様な具体例の一例示である。なお、図1
〜図4において、同一符号を付したものは同一若しくは同等のものを示す。
図1は、実物大のラジエ−タグリルレインフォ−スメントの射出成形品を示す
正面図であって、横長の配置で自動車に取り付けられるが、図示の便宜上から縦
長の状態で図示している。図1の成形品1は、中央部のマ−ク部2と、その両側
領域に多くの楕円形空孔の配列により形成される格子部4、4aとが主たる領域
を占める形状で、格子部4、4aは、熱溶融樹脂流の突き当たりと並流との繰り
返しで成形される。成形品1が自動車に装備される場合には、成形品1の直線状
端縁部6が横方向にな配置で、直線状端縁部6の近傍の取り付け部7により装備
される。符号8は直線状端縁部6の中央部を示して、符号8aは直線状端縁部6
と対向する曲線状端縁部6aの中央部を示している。中央部8と中央部8aとの
間隔は、成形品1の幅の最長の間隔を示している。
図2は、成形品1の格子領域4、4aの一部の拡大斜視図であって、図3は図
2の部分拡大斜視図である。図2及び図3において、格子部4、4aは、楕円形
空孔20、…20と、隣り合う楕円形空孔20、…20が、変形の四辺形状部2
1、…21とそれらを繋ぐ細幅の連結部22、…22とから形成されている。四
辺形状部21、…21と細幅連結部22、…22は、突当たり型及び並流型の両
形式のウエルド部から形成されている。図4は、図1の成形品の厚み方向の部分
断面図であって、符号hは厚み方向の長さを示している。なお、本発明は、図1
〜図4に示す形状の実物大成形品を射出成形する実験によって見いだされた事実
を基礎としている。
〔第一の本発明〕:
第一の本発明による成形品は、(1)熱可塑性単独重合体を樹脂成分として突
当たり型及び並流型のウエルド部を併有する形状を有して、(2)成形品に含ま
れるアルミニウム粒子と無機質充填材の色彩と、樹脂成分の分子構造由来の光学
的特性と樹脂成分に着色の灰色若しくは青色とによって成形品全体が色むらのな
い均一な金属調色にされている。
〈アルミニウム粒子〉:
0.1〜4.1重量%(成形品重量基準)、好ましくは0.3〜3.9重量%
で含まれる。0.1重量%未満では、金属調色にするのが困難で、4.1重量%
を越えると、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有する複雑形状の成形品の
射出では、成形性が低下して、安全性確保が困難になる。0.3〜3.9重量%
の含有量であると、成形品外観をして色むらのない均一な金属調色にするのが容
易になる。
アルミニウム粒子は、その形状において特に制約がないが、球状若しくは球状
に近似の形状であると、色むらのない均一な金属調色にするのが容易である。
アルミニウム粒子径については、特に制約がないが、40〜140ミクロン(
好ましくは、50〜120ミクロン)である場合には、色むらのない金属調色に
するのが容易である。
〈無機質充填材〉:
5〜25重量%(成形品重量基準)、好ましくは8〜23重量%の量で含まれ
る。5重量%未満では、樹脂成分の灰色若しくは青色を調整(明度等の調整)し
てもウエルド部を含む全体を均一な金属調色にするのが困難であって、25重量
%を越える場合も同様である。
無機質充填材は、白色度98〜130、好ましくは白色度98〜90のものが
用いられる。白色度は、Kett光電式白色度計により測定した数値である。白
色度98を越えるレベルの無機質充填材の調製は困難である。白色度130未満
では、樹脂成分の灰色若しくは青色を調整(明度等の調整)してもウエルド部を
含む全体を同一・均一な金属調色にするのが困難になる。白色度は、白色度の濃
淡によって均一な金属調色に要する配合量が変化して成形性及び成形品の機械的
物性に影響を与えるので、それらの点からも白色度を決めるのが適している。白
色度が、98〜90程度である場合には、色むらのない均一な金属調色にするの
が容易で、成形性及び成形品の機械的物性の維持が容易である。
無機質充填材は、複雑形状の成形品を射出成形可能であれば、原則としてその
形状・材質において任意である。従って、無機質充填材は、繊維状及び粒子状の
いずれも使用可能であるが、粒子状の無機質充填材である場合には、成形品を均
一な金属調色にするのが容易である。
無機質充填材は、例えば、(1)クレ−、タルク、カオリン、長石、石英等の
天然鉱物、(2)炭酸カルシウム、カルシウムとマグネシウムとの複合炭酸塩、
ケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム等のカルシウム化合物、(3)炭酸マグネシ
ウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等のマグネシウム化合物、(4)
ケイ酸アルミニウム化合物、(5)雲母化合物、(6)炭化ケイ素、アルファ型
炭化ケイ素等の炭化ケイ素化合物、(7)窒化ケイ素化合物の粉体状フィラ−、
(8)ジルコニア、ケイ酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、(9)タングステ
ン化合物、(10)チタン酸バリウム、チタン酸カリウム等のチタン酸化合物の
粉体状フィラ−、(11)チタン酸バリウム、チタン酸カリウム等のチタン酸化
合物、(11)窒化ホウ素、炭化ホウ素等のホウ素化合物、(12)炭酸バリウ
ム化合物、(13)アルミナ、窒化アルミナ等のアルミナ化合物、(14)チタ
ン化合物、(15)ジルコン、ジルコンナイト等のジルコン化合物及び(16)
タンタルナイトライド等のタンタル化合物の粒子状物である。
粒子状の無機質充填材は、平均粒径が、0.001〜50ミクロン(好ましく
は5〜20ミクロン)である場合には、射出成形での成形性及び樹脂成分の灰色
若しくは青色による金属調色の付与が容易になる。なお、平均粒径が0.001
1〜50ミクロンの範囲にあるとの基準を、例えば、無作為にサンプリングした
粒子状の無機質充填材(例えば、10個)の半数以上が、その最大径及び最小径
が0.001〜50ミクロンの範囲に含まれるとする基準にして判断することも
便宜上可能である。
〈樹脂成分〉:
熱可塑性単独重合体から樹脂成分が構成される。複雑形状の成形品の均一な金
属調色が、アルミニウム粒子と白色無機質充填材とが熱可塑性単独重合体に共存
する系で可能になることが本発明での実験により見いだされている(後記実施例
及び比較例を参照)。
熱可塑性単独重合体は、例えば、ポリオレフィン、ポリアセタ−ル、ポリメタ
アクリル、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト若しくはポリエステルの単独重合体
が有効であって、ポリオレフィン単独重合体が、成形性及び金属調色化に際して
の調整が容易である点から工業化に適している。ポリオレフィン単独重合体は、
例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレンが適している。複雑形状の成形品
を機械的物性及び均一金属調色を備えるものにする点からは、ポリプロピレンが
適している。
ポリプロピレンは、結晶性ポリプロピレンが成形品全体の均一な金属調色化に
も容易であって、複雑形状(特に、大型・複雑の形状)の成形品に要求される機
械的物性を与えることができる。ポリプロピレンは、高級アルファオレフイン(
例えば、炭素数3〜6程度のアルファオレフイン)を少量(例えば、10重量%
)含んでいてもよく、複雑な形状の成形品が成形可能なメルトインデックスのも
のが使用される。ただし、ポリプロピレンのメルトインデックスは、例えば、1
2〜60g/10分(特に、16〜30g/10分)のものが適している。
〈樹脂成分の着色〉:
樹脂成分が灰色若しくは青色に着色されて、成形品全体が均一な金属調色にさ
れている。樹脂成分への着色は、突当たり型及び並流型の両形式のウエルド部を
とそれら周辺領域とを連続した同一の金属調色を成形品に与える灰色若しくは青
色である。金属調色は、目視によって連続性・同一性の判断する場合であっても
容易に再現可能である。目視による判断は、例えば、対象物から30cmの裏距
離で目視する場合は、目視する人間の人数に無関係に正確に色むらを判別するこ
とができる。
、目視によってウエルド部とその周辺を連続性のある灰色系金属調色を成形品
に与える樹脂成分の灰色は、マンセル値で表示すると、例えば、N8.5〜N3
.0の範囲になる。図5はマンセル値で表示される灰色の範囲を示す説明図であ
る。
図6はマンセル値で表示される青色の範囲を示す説明図であって、樹脂成分の
青色が、5B9/0.5〜5B8/4のマンセル値で表示される青色であれば、
同様の効果が得られることを示している。
灰色若しくは青色の着色料は、顔料若しくは染料等であるのが一般的で、マス
タ−バッチを用いると便宜である。
なお、本発明による色むら消失手段は、灰色系若しくは青色系の金属調色を複
雑形状の成形品に有効である(後記実施例及び比較例を参照)。
〈成形品〉:
成形品は、突当たり型及び並流型のウエルド部を併有する形状であれば、その
形状・大きさ・用途等において制約がなく、代表例として、自動車の外装品及び
内外装品が挙げられる。自動車の外装品としては、例えば、ラジエ−タグリルレ
インフォ−スメント(例えば、図1〜図4を参照)、リフトゲ−トガ−ニッシュ
(車のナンバ−プレ−ト上部に取り付ける部品)、ラジエ−タグリルフェ−ス(
車のラジエ−タグリル上部に取り付ける加飾部品)等が挙げられる。
図7は本発明の具体例であるリフトゲ−トガ−ニッシュ成形品の正面図で、図
8がその裏面図である。図9は本発明の具体例であるラジエ−タグリルフェ−ス
成形品の正面図で、図10がその裏面図である。
ただし、成形品が、平面、緩やかな曲面若しくはそれらの組み合わせが外観形
状の殆どを占めて、突当たり型及び並流型のウエルド部(特に、多くのウエルド
部)を有する外観形状(例えば、図1〜図4を参照)である場合には本発明の効
果を容易に最大に享受可能である。突当たり型及び並流型のウエルド部を6cm
×6cmの区画内にそれぞれ2箇所以上有する形状である場合も同様である。
成形品は、大きさに特に制約がないが、最長部の長さが10〜200cmの面
を面を有する形状であれば、本発明の効果の享受が容易である。成形品は、その
厚み方向長さ(図4の符号hを参照)ににおいても特に制約がないが、3〜30
cmの厚みになる形状であば、本発明の効果の享受が容易である。成形品につい
ては、第二及び第三の本発明においても同様に享受可能である。
〈成形品の射出成形〉:
射出成形装置は、公知のものが使用可能であって、射出成形も固体粒子含有の
それぞれに樹脂原料の射出に用いられる条件で行われる。射出圧及び充填速度等
は、形状以外の要素(例えば、成形品表面の平滑性等)を含めて最善の条件が選
択される。第二及び第三の本発明においても同様である。
〔第二の本発明〕
第二の本発明による成形品は、(1)シアン化ビニルと非共役ジエンゴムと芳
香族ビニルの共重合体からなる樹脂成分より突当たり型及び並流型のウエルド部
を併有の複雑形状にされて、(2)樹脂成分に含有のアルミニウム粒子と樹脂成
分に着色の灰色若しくは青色とによって成形品全体が均一な金属調色にされてい
る。
〈アルミニウム粒子〉:
アルミニウム粒子の条件は第一の本発明と同様である。しかし、複雑形状の成
形品でのウエルド部に起因の色むらを消去は、アルミニウム粒子の条件が同一で
あっても、非共役ジエンゴム含む熱可塑性共重合体を樹脂成分とする場合に、共
重合成分の分子構造由来の光学特性(光の分散・屈折・反射等)及び色彩特性が
影響して、特定の共重合体系の場合に有効であることが本発明で見いだされてい
る。
〈樹脂成分〉:
シアン化ビニルと非共役ジエンゴムと芳香族ビニルとの共重合体から樹脂成分
が構成される。複雑形状の成形品に対する均一な金属調色の付与は、共重合体系
の樹脂成分にあっては、樹脂成分が第二の本発明の共重合体であって、かつ、樹
脂成分を灰色若しくは青色に着色する場合に有効である(後記実施例及び比較例
を参照)。
シアン化ビニルは、例えば、アクリロニトリル若しくはメタアクリロニトリル
等である。非共役ジエンゴムは、例えば、エチレンプロピレンゴム等である。エ
チレンプロピレンゴムは、例えば、エチレン−プロピレン−1.4ヘキサジエン
共重合体、エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエン共重合体、エチレン−
プロピレン−ジシクロペンタジエン共重合体等である。芳香族ビニルは、スチレ
ン、アルファ−メチルスチレン、メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロロ
スチレン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、ジブロモスチレン、フロオ
ロスチレン、p−タ−シャリ−ブチルスチレン、エチルチレン若しくはビニルナ
フタレンから共重合可能なものが選ばれる。
第二の本発明の共重合体は、例えば、シアン化ビニル及び芳香族ビニルが非共
役ジエンゴムにグラフト重合した共重合体である場合には、灰色若しくは青色へ
の着色によって成形品全体を均一な金属調色するのが容易である。樹脂成分が、
アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレンの共重合体(以下におい
て、AES共重合体ということがある)である場合には本発明による効果の享受
が容易である。AES共重合体は、例えば、非共役ジエンゴムが10〜120重
量%(AES共重合体重量基準)で、シアン化ビニルが10〜55重量%(シア
ン化ビニルと芳香族ビニルとの合計重量基準)で、芳香族ビニルが90〜45重
量%(シアン化ビニルと芳香族ビニルとの合計重量基準)である。
〈樹脂成分の着色〉:
樹脂成分は、第一の発明と同様にして灰色若しくは青色に着色されて、ウエル
ド部とそれら周辺領域が連続・同一の金属調色にして成形品全体が均一な金属調
色にされる。樹脂成分に着色される灰色は、マンセル値で表示する場合には、例
えば、N8.5〜N3.0である。樹脂成分に着色される青色は、マンセル値で
表示する場合には、例えば、5B9/0.5〜5B8/4である。樹脂成分への
着色は、第一の発明と同様である。
〔第三の本発明〕
第三の本発明による成形品は、(1)シアン化ビニルの共重合単位と芳香族ビ
ニル化合物の共重合単位と共役ジエンゴムとの共重合体と2種以上の重合体との
熱可塑性ポリマ−アロイからなる樹脂成分により突当たり型及び並流型のウエル
ド部を併有の複雑形状にされて、(2)樹脂成分に含有のアルミニウム粒子と樹
脂成分に着色の灰色若しくは青色によって成形品全体が均一な金属調色にされて
いる。
〈アルミニウム粒子〉:
アルミニウム粒子の条件は第一及び第二の本発明と同様である。しかし、アル
ミニウム粒子の条件が同一であっても、共役ジエンゴム含有の三元共重合体(以
下において、第三の本発明の共重合体ということがある)が樹脂成分に含まれる
場合には、その三元共重合体と一種以上(好ましくは二種以上)の重合体とから
熱可塑性ポリマ−アロイにされることによって第一及び第二の本発明と同様の効
果が享受可能になることが本発明で見いだされている。
〈樹脂成分〉:
第三の本発明の共重合体はシアン化ビニルの共重合単位と共役ジエンゴムと芳
香族ビニルとの三元共重合体であって、第三の本発明の樹脂成分が、第三の本発
明の共重合体と下記の重合体群から選択される1種以上の重合体(重合体は、共
重合体または/及び単独重合体からなる)からなる熱可塑性ポリマ−アロイから
構成される。
共役ジエンゴムは、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブ
タジエン共重合体若しくはアクリロニトリル−ブタジエン共重合体等である。シ
アン化ビニル及び芳香族ビニルについては、第二の発明で記述したのと同様のも
のが使用可能である。共重合体としては、アクリルニトリル/ブタジエンゴム/
スチレンの共重合体(以下において、ABS樹脂ということがある。)が代表的
である。
ABS樹脂は、例えば、共役ジエンゴムが5〜120重量%(ABS樹脂重量
基準)で、アクリルニトリルが5〜55重量%(アクリルニトリルとスチレンと
の合計重量基準)で、スチレンが95〜45重量%(アクリルニトリルとスチレ
ンとの合計重量基準)である。ABS樹脂以外の共重合体でも同様である。
そして、第三の本発明の樹脂成分は、第三の本発明の共重合体と重合体群から
選択される1種以上の重合体とから熱可塑性ポリマ−アロイ重合体にされること
によって、樹脂成分を灰色若しくは青色に着色して複雑形状の成形品全体を均一
な金属調色にすることが可能になる(後記実施例及び比較例を参照)。
重合体群は、シアン化ビニルと芳香族ビニルとアルキルアクリレ−トとの共重
合体、シアン化ビニルと芳香族ビニルとアルキルメタアクリレ−トとの共重合体
、シアン化ビニルと芳香族ビニルとの共重合体、シアン化ビニルとアルキルアク
リレ−トとの共重合体、シアン化ビニルとアルキルメタアクリレ−トとの共重合
体、シアン化ビニル重合体、芳香族ビニル重合体、アルキルメタアクリレ−ト重
合体、メタクリル酸エステル重合体及びアクリル酸重合体からなる。
成形品全体を均一な金属調色にする第三の本発明の効果は、重合体群から選択
した一種以上の重合体と第三の本発明の共重合体とのポリマ−アロイ化によって
享受可能ではあるが、大型の複雑形状の成形品については、第三の本発明の共重
合体及びシアン化ビニルと芳香族ビニルとアルキルメタアクリレ−トとの共重合
体の両共重合体を含む熱可塑性ポリマ−アロイ重合体であると成形品全体を均一
な金属調色にするのが容易であって優れた機械的物性も発現可能である。
〈樹脂成分の着色〉:
樹脂成分は、第一の発明と同様にして灰色若しくは青色に着色されて、ウエル
ド部とそれら周辺領域が連続・同一の金属調色にして成形品全体が均一な金属調
色にされる。樹脂成分に着色される灰色は、マンセル値で表示する場合には、例
えば、N8.5〜N3.0である。樹脂成分に着色される青色は、マンセル値で
表示する場合には、例えば、5B9/0.5〜5B8/4である。樹脂成分への
着色は、第一の発明と同様である。
なお、本発明においては、本発明の目的に沿うものであって、本発明の効果を
特に害さない限りにおいては、改変あるいは部分的な変更及び付加は任意であっ
て、いずれも本発明の範囲である。本発明を実施例に基づいて具体的に説明する
が、実施例は例示であって本発明を拘束するものではない。
〈実施例1〉
図1〜図4に示す形状のラジエ−タグリルレインフォ−スメントの成形品を射
出成形する実験を行った。成形品は、直線状端縁部(図1の符号6を参照)が約
60cm、直線状端縁部の中央部(図1の符号8を参照)と曲線状端縁部の中央
部(図1の符号8aを参照)との間隔が約17cmで、楕円状空孔が約2.5〜
2.7cmの長径と約1.3〜1.6cmの短径を有する形状であった。変形の
四辺形状部(図2・図3の符号21を参照)を繋ぐ連結部(図2・図3の符号2
2を参照)の幅が約2mmであった。
平均粒子径90〜110ミクロンのアルミニウム粒子を2.8重量%(成形品
重量基準)と白色度90〜98のタルクを15重量%(成形品重量基準)とポリ
プロピレンとを成形用原料にして射出成形した。ポリプロピレンは、マスタ−バ
ッチにより予めN8.5〜N6.0のマンセル値の範囲にある灰色に着色してお
いた。なお、ポリプロピレンのマンセル値の範囲は、同じ条件のアルミニウム粒
子及びタルクと灰色含量が相違するポリプロピレンからなる成形用原料を数多く
用意してそれを射出成形した成形品の突当たり型及び並流型のウエルド部(図1
の格子部4のウエルド部を観察)を目視により観察して、ウエルド部とその周辺
領域とが連続した同一の灰色系金属調色になる灰色を特定した。N8.5〜N6
.0のマンセル値は、その実験により測定された数値である。成形品は、色むら
がなく全体外観が均一な灰色系金属調色であった。
〈実施例2〉
ポリプロピレンを青色を着色する以外は、実施例1と同様にして予めの実験に
よって、ポリプロピレンをマスタ−バッチにより予め5B9/0.5〜5B8/
1のマンセル値の青色に着色しておいた。そして、成形品は、色むらがなく全体
外観が均一な着色系金属調色であった。
〈実施例3〉
平均粒子径60〜90ミクロンのアルミニウム粒子1.5重量%(成形品重量
基準)と白色度90〜98のタルク15重量%(成形品重量基準)とを含有する
N5.0〜N3.0のマンセル値の範囲にある灰色に着色のポリプロピレンを成
形用原料にして実施例1と同様にして射出成形した。ポリプロピレンに着色する
灰色マンセル値の範囲は、実施例1と同様にして予めの実験によって求めた。成
形品は色むらがなく全体外観が均一な灰色系金属調色であった。
〈実施例4〉
平均粒子径50〜70ミクロンのアルミニウム粒子を2.7重量%(成形品重
量基準)を含有するN5.5〜N3.0のマンセル値の範囲の灰色に着色したA
ES共重合体を成形用原料にして射出成形した。成形品は、ウエルド部とその周
辺領域とが連続した同一の灰色系金属調色で、全体外観が色むらがなく均一な灰
色系金属調色であった。
〈実施例5〉
平均粒子径50〜70ミクロンのアルミニウム粒子を2.7重量%(成形品重
量基準)を含有する5B9/0.5〜5B8/4のマンセル値の範囲の灰色に着
色したABS共重合体とアクリルニトリル−アクリルゴム−スチレン共重合体と
ポリメチルメタアクリレ−トとの熱可塑性ポリマ−アロイを成形用原料にして射
出成形した。成形品は全体外観が色むらがなく全体外観が均一な灰色系金属調色
であった。
〈比較例1〉
いくつかの濃淡の灰色に着色したポリプロピレンに平均粒径30ミクロン程度
のアルミニウム粒子を約3.0重量%を含有する樹脂原料を実施例1で使用した
金型により射出成形した。しかし、成形品の突当たり型及び並流型のウエルド部
と周辺領域では色むらが生じた。
〈比較例2〉
いくつかの濃淡青色に着色したポリプロピレンに平均粒径30ミクロン程度の
アルミニウム粒子を約3.0重量%を含有させたものを樹脂原料として実施例1
で使用した金型により射出成形した。しかし、成形品の突当たり型及び並流型の
ウエルド部と周辺領域では色むらが生じた。
〈比較例3〉
カ−ボンブラックにより着色したポリカ−ボネ−トに平均粒径30ミクロン程
度のアルミニウム粒子を約3.0重量%(成形品重量基準)を含有する樹脂原料
を用いて実施例1で使用した金型により射出成形した。成形品の突当たり型及び
並流型のウエルド部と周辺領域では色むらが生じた。
〈比較例4〉
平均粒径45ミクロン程度のアルミニウム粒子約3.0重量%を含有するカ−
ボンブラックにより着色のABS樹脂を樹脂原料として実施例1で使用した金型
により射出成形した。突当たり型及び並流型の両ウエルド部で色むらが生じた。
特に、並流型のウエルド部での色むらが目立った。
〈比較例5〉
平均粒径45ミクロン程度のアルミニウム粒子約3.0重量%を含有する灰色
に着色したポリカ−ボネ−トを樹脂原料として実施例1で使用した金型により射
出成形した。突当たり型及び並流型の両ウエルド部で色むらが生じた。特に、並
流型のウエルド部での色むらが目立った。
〈比較例6〉
平均粒径45ミクロン程度のアルミニウム粒子約3.0重量%を含有する灰色
に着色したポリスチレンを樹脂原料として実施例1で使用した金型により射出成
形した。突当たり型及び並流型の両ウエルド部で色むらが生じた。特に、並流型
のウエルド部での色むらが目立った。
〈比較例7〉
平均粒径45ミクロン程度のアルミニウム粒子約3.0重量%を含有する灰色
に着色したアクリロニトリル−スチレン共重合体を樹脂原料として実施例1で使
用した金型により射出成形した。突当たり型及び並流型の両ウエルド部で色むら
が生じた。特に、並流型のウエルド部での色むらが目立った。
〈比較例8〉
樹脂原料を銀色に着色する場合は、樹脂原料の種類を含めて実施例1と同様に
して実験した。樹脂原料の銀色の濃淡を微細に調整しても、突当たり型及び並流
型の両ウエルド部で色むらが生じた。特に、並流型のウエルド部での色むらが目
立った。
産業界での各種用途の成形品(例えば、自動車用成形品)が、突当たり型及び
並流型のウエルド部を有する成形品をして色むらのない全体外観が均一な灰色系
若しくは青色系の金属調色にすることができる。金属調色の産業用の成形品は、
突当たり型及び並流型のウエルド部を利用して複雑形状(特に、複雑・大型の形
状)にされている場合が多いので、産業用の複雑形状を有する金属調色の成形品
をして色むらのない全体外観が均一な灰色系若しくは青色系の金属調色にするこ
とができる。
ラジエ−タグリルレインフォ−スメントの成形品の正面図である。 図1の成形品の部分拡大斜視図である。 図2の部分拡大斜視図である。 図1の成形品の厚み方向の部分断面図である。 マンセル値で表示される灰色を示す説明図である。 マンセル値で表示される青色を示す説明図である。 リフトゲ−トガ−ニッシュの成形品の正面図である。 リフトゲ−トガ−ニッシュの成形品の裏面図である。 ラジエ−タグリルフェ−スの成形品の正面図である。 ラジエ−タグリルフェ−スの成形品の裏面図である。 突当たり型のウエルド部を示す模式的説明図である。 並流型のウエルド部を示す模式的説明図である。
符号の説明
1 成形品
2 マ−ク部
4 格子部
4a 格子部
6 直線状端縁部
6a 曲線状端縁部
7 取り付け部
8 直線状端縁部の中央部
8a 曲線状端縁部の中央部
20 楕円状空孔
21 四辺形状部
22 連結部

Claims (4)

  1. 灰色系若しくは青色系の金属調色を備えて突当たり型及び並流型の両形式のウ
    エルド部を併有の形状を有して熱可塑性単独重合体を樹脂成分とする成形品であ
    って、
    成形品重量について0.1〜4.1重量%のアルミニウム粒子と7〜25重量
    %の白色度80〜98(Kett光電式白色度計により測定)の無機質充填材と
    を分散する該樹脂成分が、該両形式のウエルド部とそれら周辺領域とを連続した
    同一の金属調色にする灰色若しくは青色にされていること、を特徴とする成形品
  2. 灰色系若しくは青色系の金属調色を備えて突当たり型及び並流型の両形式のウ
    エルド部を併有の形状を有してシアン化ビニルと非共役ジエンゴムと芳香族ビニ
    ルとの共重合体を樹脂成分とする成形品であって、
    成形品重量について0.1〜4.1重量%のアルミニウム粒子が分散する該樹
    脂成分が、該両形式のウエルド部とそれら周辺領域とを連続した同一の金属調色
    にする灰色若しくは青色にされていること、を特徴とする成形品。
  3. 灰色系若しくは青色系の金属調色を備えて突当たり型及び並流型の両形式のウ
    エルド部をを併有の形状を有して、シアン化ビニルと共役ジエンゴムと芳香族ビ
    ニルとの共重合体と、下記の重合体群から選ばれる一種以上の重合体とからなる
    熱可塑性ポリマ−アロイを樹脂成分とする成形品であって、
    成形品重量について0.1〜4.1重量%のアルミニウム粒子が分散する該樹
    脂成分が、該両形式のウエルド部とそれら周辺領域とを連続した同一の金属調色
    にする灰色若しくは青色にされていること、を特徴とする成形品。
    重合体群
    シアン化ビニルと芳香族ビニルとアルキルアクリレ−トとの共重合体、シアン
    化ビニルと芳香族ビニルとアルキルメタアクリレ−トとの共重合体、シアン化ビ
    ニルと芳香族ビニルとの共重合体、シアン化ビニルとアルキルアクリレ−トとの
    共重合体、シアン化ビニルとアルキルメタアクリレ−トとの共重合体、シアン化
    ビニル重合体、芳香族ビニル重合体、アルキルメタアクリレ−ト重合体、メタク
    リル酸エステル重合体及びアクリル酸重合体。
  4. 下記(1)〜(15)の特徴の一つ又は複数を備えること、を特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の成形品。
    (1)前記成形品は、面が外観形状の殆どを占める形状からなる。
    (2)前記成形品は、平面、緩やかな曲面若しくはそれらの組み合わせが外観形
    状の殆どを占める形状からなる。
    (3)前記成形品は、突当たり型及び並流型ウエルド部のウエルド部を6cm×
    6cmの区画内にそれぞれ2箇所以上有する面を有する形状からなる。
    (4)前記成形品は、最長部の長さが20〜200cmの面を有する形状からな
    る。
    (5)前記成形品は、外観形状が平面、緩やかな曲面若しくはそれらの組み合わ
    せからなる面が外観形状の多くの領域を占めて、3〜30cmの厚みを有する形
    状からなる。
    (6)前記成形品は、自動車用の外装品若しくは内装品からなる。
    (7)前記熱可塑性単独重合体は、ポリオレフィン、ポリアセタ−ル、ポリメタ
    アクリル、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト若しくはポリエステルの単独重合体
    からなる。
    (8)前記熱可塑性の単独重合体からなる樹脂成分は、N8.5〜N3.0のマ
    ンセル値で表示される灰色からなる。
    (9)前記シアン化ビニルと非共役ジエンゴムと芳香族ビニルとの共重合体から
    なる樹脂成分は、N8.5〜N3.0のマンセル値で表示される灰色からなる。
    (10)前記熱可塑性ポリマ−アロイからなる樹脂成分は、N8.5〜N3.0
    のマンセル値で表示される灰色からなる。
    (11)前記単独重合体からなる樹脂成分は、5B9/0.5〜5B8/4のマ
    ンセル値で表示される青色からなる。
    (12)前記シアン化ビニルと非共役ジエンゴムと芳香族ビニルとの共重合体か
    らなる樹脂成分は、5B9/0.5〜5B8/4のマンセル値で表示される青色
    からなる。
    (13)前記熱可塑性ポリマ−アロイからなる樹脂成分は、5B9/0.5〜5
    B8/4のマンセル値で表示される青色からなる。
    (14)前記非共役ジエンゴムは、エチレンプロピレンゴムからなる。
    (15)前記アルミニウム粒子は、成形品重量について1.0〜3.5重量%の
    量で含まれる。
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