JP2002220531A - 車両用外装部品 - Google Patents

車両用外装部品

Info

Publication number
JP2002220531A
JP2002220531A JP2001358123A JP2001358123A JP2002220531A JP 2002220531 A JP2002220531 A JP 2002220531A JP 2001358123 A JP2001358123 A JP 2001358123A JP 2001358123 A JP2001358123 A JP 2001358123A JP 2002220531 A JP2002220531 A JP 2002220531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide resin
resin composition
copolymer
molding
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001358123A
Other languages
English (en)
Inventor
Motonobu Yamada
元伸 山田
Nobuo Osanawa
信夫 長縄
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001358123A priority Critical patent/JP2002220531A/ja
Publication of JP2002220531A publication Critical patent/JP2002220531A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性、および成形品
表面外観が均衡して優れるポリアミド樹脂組成物からな
る車両用外装部品を提供することである。 【解決手段】ポリアミド樹脂30〜80重量%、耐衝撃
性改良剤10〜45重量%、平均粒径0.5〜7μmで
あり、かつ燃焼時の損失分を除いた成分中のSiO2
MgOの割合が93重量%以上であるタルク5〜30重
量%からなることを特徴とするポリアミド樹脂組成物を
成形して得られる車両用外装部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、耐衝撃
性、寸法安定性、および成形品表面外観が均衡して優れ
た成形品を与えるポリアミド樹脂組成物を成形して得ら
れる車両用外装部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、その優れた成形性、
耐熱性、強靱性、耐オイル・ガソリン性、耐摩耗性など
を利用して、自動車、電気・電子部品などの分野で広範
に使用されている。特に自動車分野では、軽量化による
燃費向上などを目的として外装部品を金属材料から樹脂
材料に代替する検討が行われている。外装部品に必要な
特性として、オンライン塗装やインライン塗装に耐える
耐熱性、衝突時の衝撃に耐える耐衝撃性、熱などによる
寸法変化が小さい寸法安定性、およびクラスAの表面外
観が挙げられる。耐熱性や寸法安定性を向上させるため
には、繊維状あるいは非繊維状の強化材を充填する方法
が知られているが、耐衝撃性の低下を招いてしまう問題
があった。加えて、繊維状強化材を用いた場合には成形
品表面に繊維状強化材が浮き出し、成形品表面外観を悪
化させる問題があった。また、耐衝撃性を向上させるた
めには、耐衝撃性改良剤を添加する方法が知られている
が、耐熱性や寸法安定性を悪化させてしまう問題があっ
た。このように、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性、表面
外観を高度に均衡させることは非常に困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0004】したがって本発明の目的は、耐熱性、耐衝
撃性、寸法安定性、および成形品表面外観が均衡して優
れた成形品を与えるポリアミド樹脂組成物を成形して得
られる車両用外装部品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明で用いられるの車
両用外装部品は、次の構成を有する。すなわち、(1)
ポリアミド樹脂30〜80重量%、耐衝撃性改良剤10
〜45重量%、平均粒径0.5〜7μmであり、かつ燃
焼時の損失分を除いた成分中のSiO2とMgOの割合
が93重量%以上であるタルク5〜30重量%からなる
ポリアミド樹脂組成物を成形して得られる車両用外装部
品、(2)タルクの白色度が90%以上である上記
(1)に記載のポリアミド樹脂組成物を成形して得られ
る車両用外装部品、(3)耐衝撃性改良剤が、ポリアミ
ド樹脂と耐衝撃性改良剤を8/2の割合でアロイ化した
樹脂組成物の曲げ弾性率が1.5〜2.2GPaとなる
耐衝撃性改良剤である上記(1)または(2)に記載の
ポリアミド樹脂組成物を成形して得られる車両用外装部
品、(4)荷重0.46MPa時の荷重たわみ温度が1
70℃以上である上記(1)〜(3)のいずれかに記載
のポリアミド樹脂組成物を成形して得られる車両用外装
部品、(5)ノッチ付きIzod衝撃強度が120J/
m以上である上記(1)〜(4)のいずれかに記載のポ
リアミド樹脂組成物を成形して得られる車両用外装部
品、(6)30〜80℃の線膨張係数が8×10-5cm
/cm・℃以下である上記(1)〜(5)のいずれかに
記載のポリアミド樹脂組成物を成形して得られる車両用
外装部品、(7)中心線平均粗さが0.07μm以下で
ある上記(1)〜(5)のいずれかに記載のポリアミド
樹脂組成物を成形して得られる車両用外装部品、であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いるポリアミド樹脂と
は、アミノ酸、ラクタム、あるいはジアミンとジカルボ
ン酸を主たる構成成分とするポリアミドであり、その主
要構成成分の代表例としては、6−アミノカプロン酸、
11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、
パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−カプロ
ラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、テトラ
メチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2−メチ
ルペンタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウ
ンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、
2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレン
ジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、メタキシ
リレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,3−ビ
ス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノ
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス
(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチ
ル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス
(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノ
プロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの
脂肪族、脂環族、芳香族のジアミン、およびアジピン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフ
タル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタ
ル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ヘキサヒド
ロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂肪
族、脂環族、芳香族のジカルボン酸が挙げられる。本発
明においては、これらの構成成分から誘導されるポリア
ミド単独重合体もしくは共重合体を各々単独で用いても
よいし、または、複数種を混合して用いてもよい。
【0007】本発明においては、耐熱性や強度をさらに
改善できるという点から、200℃以上の融点を有する
ポリアミド樹脂を用いることが特に有用である。その具
体的な例としては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、
ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリ
カプロアミド/ポリヘキサメチレンアジパミドコポリマ
ー(ナイロン6/66)、ポリテトラメチレンアジパミ
ド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド
(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド
(ナイロン612)、ポリヘキサメチレンテレフタルア
ミド/ポリカプロアミドコポリマー(ナイロン6T/
6)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチ
レンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6
T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチ
レンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6
I)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチ
レンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタル
アミドコポリマー(ナイロン66/6T/6I)、ポリ
ヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレン
イソフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/6I)、
ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリドデカンア
ミドコポリマー(ナイロン6T/12)、ポリヘキサメ
チレンテレフタルアミド/ポリ(2−メチルペンタメチ
レン)テレフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/M
5T)、ポリキシリレンアジパミド(ナイロンXD
6)、ポリノナメチレンテレフタルアミド(ナイロン9
T)、およびこれらの混合物ないしは共重合体などが挙
げられる。
【0008】とりわけ好ましいポリアミド樹脂として
は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン6/66コポリマー、ナイロン6T/66コポリマ
ー、ナイロン6T/6Iコポリマー、ナイロン6T/1
2コポリマー、およびナイロン6T/6コポリマーなど
を挙げることができ、更にこれらのポリアミド樹脂を耐
衝撃性、成形加工性、相溶性などの必要特性に応じて混
合物として用いることも実用上好適である。
【0009】ポリアミド樹脂の重合度には特に制限はな
いが、98%濃硫酸にポリアミド樹脂を1重量%の割合
で溶解した溶液の25℃で測定した相対粘度として、
1.5〜5.0の範囲、特に2.0〜4.0の範囲のも
のを用いることが好ましい。
【0010】本発明のポリアミド樹脂組成物中、ポリア
ミド樹脂の含有量は30〜80重量%である。好ましく
は40〜70重量%である。30重量%未満では耐熱性
が不足し、80重量%を超えると耐衝撃性が不足する。
【0011】本発明で用いる耐衝撃性改良剤とは、ポリ
アミド樹脂とアロイ化した際に耐衝撃性を改良するもの
であり、例えばオレフィン系化合物および/または共役
ジエン系化合物を重合して得られる(共)重合体などが
挙げられる。
【0012】上記(共)重合体としては、エチレン系共
重合体、共役ジエン系重合体、共役ジエン−芳香族ビニ
ル炭化水素系共重合体などが好ましく挙げられる。
【0013】ここでいうエチレン系共重合体とは、エチ
レンと他の単量体との共重合体および多元共重合体をさ
し、エチレンと共重合する他の単量体としては炭素数3
以上のα−オレフィン、非共役ジエン、酢酸ビニル、ビ
ニルアルコール、α,β−不飽和カルボン酸およびその
誘導体などの中から選択することができる。
【0014】炭素数3以上のα−オレフィンとしては、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、3−メチルペ
ンテン−1、オクタセン−1などが挙げられ、プロピレ
ン、ブテン−1が好ましく使用できる。非共役系ジエン
としては5−メチリデン−2−ノルボルネン、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボル
ネン、5−プロペニル−2−ノルボルネン、5−イソプ
ロペニル−2−ノルボルネン、5−クロチル−2−ノル
ボルネン、5−(2−メチル−2−ブテニル)−2−ノ
ルボルネン、5−(2−エチル−2−ブテニル)−2−
ノルボルネン、5−メチル−5−ビニルノルボルネンな
どのノルボルネン化合物、ジシクロペンタジエン、メチ
ルテトラヒドロインデン、4,7,8,9−テトラヒド
ロインデン、1,5−シクロオクタジエン1,4−ヘキ
サジエン、イソプレン、6−メチル−1,5−ヘプタジ
エン、11−トリデカジエンなどが挙げられ、好ましく
は5−メチリデン−2−ノルブルネン、5−エチリデン
−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−
ヘキサジエンなどである。α,β−不飽和カルボン酸と
してはアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロ
トン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、ブテンジカルボン酸などが挙げられ、その誘導体
としてはアルキルエステル、アリールエステル、グリシ
ジルエステル、酸無水物、イミドを例として挙げること
ができる。
【0015】また、共役ジエン系重合体とは少なくとも
1種以上の共役ジエンを構成成分とする重合体であり、
例えば1,3−ブタジエンの如き単独重合体や1,3−
ブタジエン、イソプレン(2−メチル−1,3−ブタジ
エン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,
3−ペンタジエンから選ばれる1種以上の単量体の共重
合体などが挙げられる。これらの重合体の不飽和結合の
一部または全部が水添により還元されているものも好ま
しく使用できる。
【0016】共役ジエン−芳香族ビニル炭化水素系共重
合体とは共役ジエンと芳香族ビニル炭化水素からなるブ
ロック共重合体またはランダム共重合体であり、これを
構成する共役ジエンの例としては前記の単量体が挙げら
れ、特に1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましい。
芳香族ビニル炭化水素の例としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフタレンなど
が挙げられ、中でもスチレンが好ましく使用できる。ま
た、共役ジエン−芳香族ビニル炭化水素系共重合体の芳
香環以外の二重結合以外の不飽和結合の一部または全部
が水添により還元されているものも好ましく使用でき
る。
【0017】さらに、樹脂組成物中の上記耐衝撃性改良
剤の分散粒子径を微細に制御するために、さらに種々の
不飽和カルボン酸および/またはその誘導体やビニル単
量体をグラフト反応あるいは共重合して得られる(共)
重合体も好ましく使用できる。耐衝撃性改良剤に対し
て、グラフト反応あるいは共重合されている不飽和カル
ボン酸および/またはその誘導体やビニル単量体の量は
0.01〜20重量%が好ましい。グラフト反応あるい
は共重合に用いる不飽和カルボン酸としてはアクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ブテンジ
カルボン酸などが挙げられる。また、それらの誘導体と
しては、アルキルエステル、グリシジルエステル、ジ−
またはトリ−アルコキシシリル基を有するエステル、酸
無水物またはイミドなどが挙げられ、中では、グリシジ
ルエステル、ジ−またはトリ−アルコキシシリル基を有
する不飽和カルボン酸エステル、酸無水物、イミドが好
ましい。
【0018】不飽和カルボン酸またはその誘導体の好ま
しい例としては、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸ジグリ
シジルエステル、シトラコン酸ジグリシジルエステル、
ブテンジカルボン酸ジグリシジルエステル、ブテンジカ
ルボン酸モノグリシジルエステル、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸イミド、
イタコン酸イミド、シトラコン酸イミドなどであり、特
にメタクリル酸グリシジル、無水マレイン酸、無水イタ
コン酸、マレイン酸イミドが好ましく使用できる。ま
た、ビニル単量体の例としてはスチレンなどの芳香族ビ
ニル化合物、アクリロニトリルなどのシアン化ビニル化
合物、ビニルトリメトキシシランなどのビニルシラン化
合物を例示することができ、これらの不飽和カルボン酸
またはその誘導体あるいはビニル単量体は2種以上を併
用してもよい。なお、これら不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体あるいはビニル単量体をグラフトさせる方法に
ついては公知の手法を用いることができる。
【0019】また、ポリアミド系エラストマーやポリエ
ステル系エラストマーを用いることもできる。これらの
耐衝撃性改良材は2種以上併用することも可能である。
【0020】このような耐衝撃性改良剤の具体例として
は、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン
−1共重合体、エチレン/ヘキセン−1共重合体、エチ
レン/プロピレン/ジシクロペンタジエン共重合体、エ
チレン/プロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン共重合体、未水添または水添スチレン/イソプレン/
スチレントリブロック共重合体、未水添または水添スチ
レン/ブタジエン/スチレントリブロック共重合体、エ
チレン/メタクリル酸共重合体およびこれら共重合体中
のカルボン酸部分の一部または全てをナトリウム、リチ
ウム、カリウム、亜鉛、カルシウムとの塩としたもの、
エチレン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アク
リル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル
共重合体、エチレン/メタクリル酸エチル共重合体、エ
チレン/アクリル酸エチル−g−無水マレイン酸共重合
体、(「g」はグラフトを表わす、以下同じ)、エチレ
ン/メタクリル酸メチル−g−無水マレイン酸共重合
体、エチレン/アクリル酸エチル−g−マレイミド共重
合体、エチレン/アクリル酸エチル−g−N−フェニル
マレイミド共重合体およびこれら共重合体の部分ケン化
物、エチレン/グリシジルメタクリレート共重合体、エ
チレン/ビニルアセテート/グリシジルメタクリレート
共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル/グリシジル
メタクリレート共重合体、エチレン/グリシジルアクリ
レート共重合体、エチレン/ビニルアセテート/グリシ
ジルアクリレート共重合体、エチレン/グリシジルエー
テル共重合体、エチレン/プロピレン−g−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン/ブテン−1−g−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン/プロピレン/1,4−ヘキサ
ジエン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロ
ピレン/ジシクロペンタジエン−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/プロピレン/2,5−ノルボルナジ
エン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピ
レン−g−N−フェニルマレイミド共重合体、エチレン
/ブテン−1−g−N−フェニルマレイミド共重合体、
水添スチレン/ブタジエン/スチレン−g−無水マレイ
ン酸共重合体、水添スチレン/イソプレン/スチレン−
g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン−
g−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/ブテ
ン−1−g−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレ
ン/プロピレン/1,4−ヘキサジエン−g−メタクリ
ル酸グリシジル共重合体、エチレン/プロピレン/ジシ
クロペンタジエン−g−メタクリル酸グリシジル共重合
体、水添スチレン/ブタジエン/スチレン−g−メタク
リル酸グリシジル共重合体、ナイロン12/ポリテトラ
メチレングリコール共重合体、ナイロン12/ポリトリ
メチレングリコール共重合体、ナイロン6/ポリエチレ
ングリコール共重合体、ポリブチレンテレフタレート/
ポリテトラメチレングリコール共重合体、ポリブチレン
テレフタレート/ポリトリメチレングリコール共重合体
などを挙げることができる。この中で、エチレン/メタ
クリル酸共重合体およびこれら共重合体中のカルボン酸
部分の一部または全てをナトリウム、リチウム、カリウ
ム、亜鉛、カルシウムとの塩としたもの、エチレン/プ
ロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/ブ
テン−1−g−無水マレイン酸共重合体、水添スチレン
/ブタジエン/スチレン−g−無水マレイン酸共重合体
がさらに好ましく、エチレン/メタクリル酸共重合体お
よびこれら共重合体中のカルボン酸部分の一部または全
てをナトリウム、リチウム、カリウム、亜鉛、カルシウ
ムとの塩としたもの、エチレン/プロピレン−g−無水
マレイン酸共重合体、エチレン/ブテン−1−g−無水
マレイン酸共重合体が特に好ましい。
【0021】本発明で用いるポリアミド樹脂組成物に含
まれる耐衝撃性改良剤の含有量は、10〜45重量%で
ある。好ましくは15〜40重量%である。10重量%
未満では耐衝撃性改良効果が小さい。また、45重量%
を超えると耐熱性や流動性が低下する。
【0022】さらに、本発明で用いる耐衝撃性改良剤
は、ポリアミド樹脂と耐衝撃性改良剤を8/2の割合で
アロイ化し、厚みが1/4インチの試験片として、AS
TMD790−86に従って測定される曲げ弾性率が
1.5〜2.2GPaとなる耐衝撃性改良剤を用いるこ
とが耐熱性と耐衝撃性の両立の点で好ましい。この曲げ
弾性率が1.5GPa未満では柔軟すぎるため耐熱性が
低下し、好ましくない。また、2.2GPaを超えると
脆くなり、耐衝撃性が低下してしまうため好ましくな
い。
【0023】本発明で用いるタルクは平均粒径が0.5
〜7μmであり、好ましくは0.5〜5μmである。平
均粒径が0.5μm未満ではタルクの凝集が起こり、ま
た7μmを超えると耐衝撃性の低下が著しい。なお、平
均粒径は、レーザー回折法により測定した粒径の50%
積算値として求めることができる数平均粒径である。
【0024】本発明で用いるポリアミド樹脂組成物に含
まれるタルクの含有量は5〜30重量%である。耐熱
性、耐衝撃性、寸法安定性が更に良好になることから好
ましくは10〜25重量%である。5重量%未満では耐
熱性と寸法安定性の低下が起こる。また30重量%を超
えると、耐衝撃性が著しく低下する。
【0025】また、本発明で用いるタルクは、燃焼時の
損失分を除いた成分中のSiO2 とMgOの割合が93
重量%以上である。好ましくは95重量%以上である。
上限としてはもちろん100重量%であるが、99重量
%以下のものを用いることが実際的である。天然物であ
るタルクの主成分はSiO2 とMgOであるが、Al 2
3 やFe2 3 などの不純物も少量含まれている。本
発明においては、この不純物が、生成するポリアミド樹
脂組成物の特性に与える影響が大きく、特に重要であ
る。検討の結果、ポリアミド樹脂にタルクを含有させる
と耐熱性や寸法安定性は向上するものの、耐衝撃性改良
剤を併用しても十分な耐衝撃性が得られないと言う問題
を知見し、そして、不純物が少ない、すなわちSiO2
とMgOの割合が93重量%以上のタルクを用いた時、
驚くべきことに耐衝撃性は著しく改善され、耐熱性、耐
衝撃性、寸法安定性が均衡して優れたポリアミド樹脂組
成物を得ることができることが判ったのである。不純物
が少ない場合には、上記効果に加えてさらに酸化劣化や
着色などの問題を抑制され、外観にもすぐれたものとで
きる。また、SiO2 とMgOの割合が99重量%を超
えるタルクを使用する場合には、タルクを非常に厳密に
精製する必要があり、生産性の点で不利である。
【0026】本発明で用いるタルクは、白色度が90%
以上であることが耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性の点で
好ましく、93%以上がさらに好ましい。上限としては
もちろん100%であるが、98%以下のものを用いる
ことが適当である。白色度が90%未満の場合、ポリア
ミド樹脂や耐衝撃性改良剤との親和性が低下し、耐熱
性、耐衝撃性、寸法安定性のバランスが崩れるため、好
ましくない。
【0027】また、本発明で用いるタルクはイソシアネ
ート系化合物、有機シラン系化合物、有機チタネート系
化合物、有機ボラン系化合物、エポキシ化合物などのカ
ップリング剤で予備処理して使用してもよい。
【0028】本発明で用いるポリアミド樹脂組成物は、
荷重0.46MPa時の荷重たわみ温度が170℃以上
であることが好ましい。より好ましくは180℃以上で
ある。上限としてはもちろんポリアミド樹脂の融点程度
である。なお、荷重たわみ温度は、ASTM D648
−82に従い測定する。
【0029】本発明で用いるポリアミド樹脂組成物は、
ノッチ付きIzod衝撃強度が120J/m以上である
ことが好ましい。より好ましくは150J/m以上であ
る。Izod衝撃強度は、ASTM D256−87に
従い測定する。
【0030】本発明で用いるポリアミド樹脂組成物は、
30〜80℃線膨張係数が8×10 -5cm/cm・℃以
下であることが好ましい。より好ましくは6×10-5
m/cm・℃以下である。線膨張係数は、試料を3×3
×10mmhの大きさに調製し、SEIKO電子社製T
MA100を用いて30℃から80℃まで2℃/分の速
度で昇温させたときの寸法変化から求められる。
【0031】本発明におけるポリアミド樹脂組成物に
は、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂成分を添
加併用してもよい。他の樹脂成分としては、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリフェニレンエー
テル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート、液晶ポリエステル、ポリフェニレンスルフ
ィド、ポリアセタール、ポリカーボネートなどが挙げら
れる。
【0032】また、本発明で用いるポリアミド樹脂組成
物には、本発明の効果を損なわない範囲でタルク以外に
も繊維状/非繊維状充填材を添加併用することも可能で
ある。それらの繊維状/非繊維状無機充填材の具体例と
しては、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウムウィ
スカ、酸化亜鉛ウィスカ、硼酸アルミニウムウィスカ、
アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミッ
ク繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの
繊維状充填材、ワラステナイト、ゼオライト、セリサイ
ト、カオリン、マイカ、クレー、パイロフィライト、ベ
ントナイト、モンモリロナイト、アスベスト、アルミナ
シリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄な
どの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ムなどの硫酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物、ガラスビー
ズ、セラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素およびシ
リカなどの非繊維状充填材が挙げられる。これらは中空
であってもよく、さらにはこれら充填剤を2種類以上併
用することも可能である。また、これら繊維状/非繊維
状充填材をイソシアネート系化合物、有機シラン系化合
物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、エ
ポキシ化合物などのカップリング剤で予備処理して使用
してもよい。また、モンモリロナイトについては、有機
アンモニウム塩でカチオン交換した有機モンモリロナイ
トを用いてもよい。
【0033】本発明で用いるポリアミド樹脂組成物に
は、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分、例えば
酸化防止剤や耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒ
ドロキノン系、ホスファイト系およびこれらの誘導体
等)、耐候剤(レゾルシノール系、サリシレート系、ベ
ンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒンダードア
ミン系等)、離型剤及び滑剤(モンタン酸及びその金属
塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルア
ルコール、ステアラミド、各種ビスアミド、ビス尿素及
びポリエチレンワックス等)、顔料(硫化カドミウム、
フタロシアニン、カーボンブラック等)、染料(ニグロ
シン等)、結晶核剤(タルク、シリカ、カオリン、クレ
ー等)、可塑剤(p−オキシ安息香酸オクチル、N−ブ
チルベンゼンスルホンアミド等)、帯電防止剤(アルキ
ルサルフェート型アニオン系帯電防止剤、4級アンモニ
ウム塩型カチオン系帯電防止剤、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノステアレートのような非イオン系帯電防止
剤、ベタイン系両性帯電防止剤等)、難燃剤(例えば、
赤燐、メラミンシアヌレート、水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリン酸アンモニウ
ム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテ
ル、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ樹脂ある
いはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アンチモンとの組み
合わせ等)、着色防止剤(次亜リン酸塩等)、他の重合
体を添加することができる。
【0034】次に本発明で用いるポリアミド樹脂組成物
を得る方法について説明する。本発明で用いるポリアミ
ド樹脂組成物は、例えば、ポリアミド樹脂、耐衝撃性改
良剤、タルクを溶融混練して得ることができる。また、
その他公知の混練方法が採用できる。その処理方式とし
てもバッチ式または連続式のいずれも採用できるが、連
続式の方が生産性の面で好ましい。混練装置としては、
単軸および二軸押出機、混練機、ニーダーなどが挙げら
れるが特に制限があるわけではない。二軸押出機が生産
性などの面で好ましい。二軸押出機を用いる場合には、
ポリアミド樹脂、耐衝撃性改良剤、タルクを一括して押
出機に供給する方法や、任意の2成分をあらかじめ溶融
混合しておき、それと残りの1成分を押出機のフィード
口から供給する方法が挙げられる。さらに、供給口を2
つ有する押出機を使用する場合には、第一の(上流側
の)供給口から任意の1ないし2成分を供給し、第二の
(下流側の)供給口から残りの成分を供給する方法をと
ることもできる。さらには供給口を3つ有する押出機を
使用する場合には、各成分をそれぞれの供給口から供給
する方法を採用してもよい。
【0035】本発明で用いるポリアミド樹脂組成物から
なる成形品は該ポリアミド樹脂組成物を公知の方法によ
り成形し得ることができる。成形品を得る方法には、例
えば、押出成形、射出成形、射出圧縮成形、ブロー成
形、プレス成形などが挙げられ、特に限定されないが、
生産性などの点から射出成形や射出圧縮成形が好まし
い。
【0036】また、本発明のポリアミド樹脂組成物から
なる成形品はその中心線平均粗さが0.07μm以下で
あることが好ましい。かかる成形品を得るためには、例
えば、金型の表面に鏡面加工(研磨、メッキ処理)を施
して成形を実施することにより得ることができる。
【0037】また、本発明のポリアミド樹脂組成物を成
形して得られる車両用外装部品の具体的な例としては、
フューエルリッド、バンパー、フロントフェンダー、リ
アフェンダー、ドアパネル、テールゲートパネル、ライ
センスガーニッシュ、ボンネット、トランクリッドなど
が挙げられる。特に、フロントフェンダー、リアフェン
ダー、ドアパネル、テールゲートパネルなどの車両用外
板部品が好ましい。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例により限定されるものでは
ない。
【0039】実施例1〜8、比較例1〜6 以下の材料を表1、2に示す割合で配合し、日本製鋼所
社製二軸押出機TEX−30で溶融混練後ペレット化し
た。得られたペレットを80℃、12時間の条件で真空
乾燥した後、住友重機械工業社製射出成形機SG75H
−MIVで試験片、および鏡面仕上げ(研磨、メッキ処
理)した金型で80×80×3mmの角板を成形した。
耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性、表面外観の評価を行っ
た。
【0040】実施例9 実施例1と同じ材料を使用して、鏡面仕上げしていない
金型で80×80×3mmの角板を成形し、表面外観の
評価を行った。
【0041】実施例10 実施例1と同じ材料を使用して射出成形機を用いて14
cm×16cm×3mmのフューエルリッドを成形し
た。得られたフューエルリッドから試料を切り出し、寸
法安定性と表面外観の評価を行った。該フューエルリッ
ドは極めて優れた外観を有していることが確認された。
【0042】(材料) ポリアミド樹脂:”アミラン”CM1017(東レ社
製) 耐衝撃性改良剤1:”ハイミラン”1706(三井・デ
ュポンポリケミカル社製) ポリアミド樹脂/耐衝撃改良剤=8/2の時の曲げ弾性
率2.0GPa 耐衝撃性改良剤2:”N−タフマー”MH5020(三
井化学社製) ポリアミド樹脂/耐衝撃改良剤=8/2の時の曲げ弾性
率1.7GPa 耐衝撃性改良剤3:イプシロンカプロラクタム60重量
部、平均分子量400のポリエチレングリコール40重
量部および該ポリエチレングリコールの末端基量に当量
のアジピン酸の混合物を減圧型溶融重合缶に仕込み、撹
拌下に溶融減圧重合を行って得られたナイロン6/ポリ
エチレングリコール共重合体 ポリアミド樹脂/耐衝撃改良剤=8/2の時の曲げ弾性
率2.6GPa タルク1:LMS300(富士タルク工業社製) 平均粒径4.5μm、SiO2とMgOの割合98%、
白色度95% タルク2:LMS100(富士タルク工業社製) 平均粒径6.0μm、SiO2とMgOの割合98%、
白色度95% タルク3:HTP ultra 10c(Hi Tal
c社製) 平均粒径1.1μm、SiO2とMgOの割合93%、
白色度97% タルク4:PKP80(富士タルク工業社製) 平均粒径14μm、SiO2とMgOの割合97%、白
色度94% タルク5:SP−50A(富士タルク工業社製)(平均
粒径38μm)を粉砕したもの 平均粒径4.8μm、SiO2とMgOの割合81%、
白色度80% ガラス繊維:T258DE(日本電気硝子社製)。
【0043】各種の評価は以下の方法で実施した。 1.耐熱性:荷重0.46MPaの荷重たわみ温度 東洋精機社製HDT−TESTERを使用し、高さ1/
2インチ幅1/4インチの試料を用いて、ASTM D
648−82に従って測定した。 2.耐衝撃性:ノッチ付きIzod衝撃強度 東洋精機社製Izod衝撃強度試験機を使用し、厚さ1
/8インチの試料を用いて、ASTM D256−87
に従って測定した。 3.寸法安定性:30〜80℃の線膨張係数 SEIKO電子社製TMA100を使用し、角板もしく
はフューエルリッドの中央付近から切り出し3×3×1
0mmhの大きさに調製した試験片を用いて、30℃か
ら80℃まで2℃/minの速度で昇温させたときの寸
法変化から求めた。 表面外観:中心線平均粗さ MITUTOYO社製SURFTEST−500を使用
し、角板の中央付近もしくはフューエルリッドの中央付
近から切り出した試料の中央付近の中心線平均粗さを測
定した。
【0044】結果を表1、表2に示す。
【0045】表1に示すように、本発明の車両用外装部
品に用いられるポリアミド樹脂組成物は耐熱性、耐衝撃
性、寸法安定性、表面外観が均衡して優れている。
【0046】一方、表2に示すように、比較例1はタル
クの含有量が少ないため耐熱性と寸法安定性に劣り、比
較例2はタルクの含有量が多いため耐衝撃性に劣り、比
較例3はタルクの粒径が大きいため耐衝撃性に劣り、比
較例4はSiO2とMgOの割合および白色度が小さい
ため耐衝撃性と寸法安定性に劣り、比較例5はガラス繊
維を用いているため表面外観に劣っていることがわか
る。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、耐衝撃性、寸
法安定性および成形品表面外観が均衡して優れるポリア
ミド樹脂組成物からなる自動車外装部品を提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 4J002 BB05X BB07X BB08X BB10X BB15X BB21X BF02X BN03X BN06X BN21X BP01X CD19X CF10X CL01W CL03W CL05W CL09X DJ046 FD010 FD020 FD060 FD070 FD080 FD090 FD160 FD170 GN00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂30〜80重量%、耐衝
    撃性改良剤10〜45重量%、平均粒径0.5〜7μm
    であり、かつ燃焼時の損失分を除いた成分中のSiO2
    とMgOの割合が93重量%以上であるタルク5〜30
    重量%からなるポリアミド樹脂組成物を成形して得られ
    る車両用外装部品。
  2. 【請求項2】 タルクの白色度が90%以上である請求
    項1に記載のポリアミド樹脂組成物を成形して得られる
    車両用外装部品。
  3. 【請求項3】 耐衝撃性改良剤が、ポリアミド樹脂と耐
    衝撃性改良剤を8/2の割合でアロイ化した樹脂組成物
    の曲げ弾性率が1.5〜2.2GPaとなる耐衝撃性改
    良剤である請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組
    成物を成形して得られる車両用外装部品。
  4. 【請求項4】 荷重0.46MPa時の荷重たわみ温度
    が170℃以上である請求項1〜3のいずれかに記載の
    ポリアミド樹脂組成物を成形して得られる車両用外装部
    品。
  5. 【請求項5】 ノッチ付きIzod衝撃強度が120J
    /m以上である請求項1〜4のいずれかに記載のポリア
    ミド樹脂組成物を成形して得られる車両用外装部品。
  6. 【請求項6】 30〜80℃の線膨張係数が8×10-5
    cm/cm・℃以下である請求項1〜5のいずれかに記
    載のポリアミド樹脂組成物を成形して得られる車両用外
    装部品。
  7. 【請求項7】 中心線平均粗さが0.07μm以下であ
    る請求項1〜6のいずれかに記載の車両用外装部品。
JP2001358123A 2000-09-20 2001-11-22 車両用外装部品 Pending JP2002220531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358123A JP2002220531A (ja) 2000-09-20 2001-11-22 車両用外装部品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-286211 2000-09-20
JP2000286211 2000-09-20
JP2001358123A JP2002220531A (ja) 2000-09-20 2001-11-22 車両用外装部品

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001271090A Division JP2002167507A (ja) 2000-09-20 2001-09-06 ポリアミド樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002220531A true JP2002220531A (ja) 2002-08-09

Family

ID=26600375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358123A Pending JP2002220531A (ja) 2000-09-20 2001-11-22 車両用外装部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002220531A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005213385A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Starlite Co Ltd 成形品
JP2005306950A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂成形品
JP2005330478A (ja) * 2004-04-20 2005-12-02 Ube Ind Ltd ポリアミド樹脂組成物
JP7468189B2 (ja) 2020-06-26 2024-04-16 Ube株式会社 ポリアミド樹脂組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005213385A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Starlite Co Ltd 成形品
JP2005306950A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂成形品
JP2005330478A (ja) * 2004-04-20 2005-12-02 Ube Ind Ltd ポリアミド樹脂組成物
JP7468189B2 (ja) 2020-06-26 2024-04-16 Ube株式会社 ポリアミド樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9840615B2 (en) Thermoplastic resin composition, method for producing same, and molded body
EP0444058A1 (en) Polymer compositions compatibilized with styrene block copolymers and articles produced therefrom
JP6436273B1 (ja) 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法及び成形体
WO2007046541A1 (ja) 燃料系部品用材料
JP4207436B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP5760405B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形品
JPH11335553A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2885492B2 (ja) 高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物
JP5060004B2 (ja) 車両用外装部品およびその製造方法
JP3342122B2 (ja) 高衝撃性に改質された強化されたポリアミド66
JP2002220531A (ja) 車両用外装部品
JP2002167507A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2831786B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2002226703A (ja) 車両用外装部品
JP2002179930A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4109399B2 (ja) 熱可塑性樹脂構造体およびその製造法
JP4238382B2 (ja) 自動車燃料系溶着部品用導電性ポリアミド樹脂組成物および導電性成形体
JP2577971B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2546093B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2010111841A (ja) ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形体
JP2000063666A (ja) 自動車電装部品ハウジング用ポリアミド樹脂組成物
JP2008087318A (ja) ポリアミド樹脂製射出溶着成形体
JP3460792B2 (ja) ポリアミド樹脂、ポリアミド樹脂組成物および成形体
JPH1143542A (ja) ポリアミド樹脂、ポリアミド樹脂組成物および成形体
JP2519091B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物