JP2000312726A - 消火用散水ノズル - Google Patents
消火用散水ノズルInfo
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Abstract
放水を必要とすることなく、簡単且つ容易にできるよう
にする。 【解決手段】ノズル部8から消火用水を散水する際の水
流を駆動源として駆動軸を回転させる駆動部6と、駆動
部6の回転を入力し所定の減速比で減速してノズル部8
を回転させる減速部7を、感熱部4の周囲に設けたハン
ドル5の操作により回転させて点検する点検機構9を設
ける。
Description
火設備などの固定式消火設備に使用される固定式消火設
備の消火用散水ノズルに関する。
に使用される消火用散水ノズルとしては、防護範囲全体
に均一に散水させるため、水をデフレクタで分散させて
粒状態に散水しており、例えば図14に示すようなもの
がある(特開平5−69730号)。
水ノズルを示し、ノズル本体101に放水口102が形
成され、放水口102に設けた栓103とデフレクタ1
04との間に一対のレバー105a,105bを接触点
106a,106b,106cによって係止し、栓10
3を閉鎖状態に支持している。レバー105aとレバー
105bには感熱体としてのヒューズ107aで固着さ
れた一対のリンク108a,108bが装着され、栓1
03の閉鎖状態を維持している。
7が溶けると、一対のリンク108a,108bが矢印
で示すように分解し、レバー105a,105bの係止
が解除され、水圧によってレバー105a,105bが
弾け、放水口102から栓103が脱落して加圧水が放
水口102から噴出し、散水が開始される。このとき放
水口102から噴出した水はデフレクタ104に当たっ
て防護範囲全体に均一に散水される。
ルにあっては、1個のノズル当り例えば80リットル/
分以上という所定流量の連続放射となっていたため、火
災消火能力に対して比較的多くの消火液あるいは水の量
が必要であり、当然消火する対象物以外の物にも放射さ
れるため、放射した消火液あるいは水による二次災害、
いわゆる水損が大きくなるという問題点があった。また
設備的には、水槽、ポンプが大容量となる上、配管サイ
ズも大きくなり、設備全体の費用が高くなるという問題
点もあった。
に均一に散水させるため水をデフレクタで分散させて粒
状にして散水している。そのため、火災の勢いが強い場
合には、分散された水は粒子径が小さいため火災の気流
に負けて火災の深部に達する前に蒸発し、火災の抑制に
時間がかかり、また全く消火できないこともある。この
ため水の量も多くなり、水損による被害も大きくなる。
粒状の水により、一瞬その一点の火災の炎が弱まったと
しても、その地点の付近の炎により一度かかった水が蒸
発し、付近の炎によって再び燃え始める。このため完全
に消火するまでに時間がかかる。
能力を確保しながら、消火用散水ノズル1個あたりの放
射量を低減することで水損を少なくし、水槽、ポンプな
どの容量を小容量とし設置費用を低減することができる
固定式消火設備の消火用散水ノズルを提案している(特
願昭9−17361号、同10−81386号)。
護範囲内の特定部分に集中的に散水する散布パターンを
形成するスリット穴を備えた旋回自在なノズル部と、ノ
ズル部から消火液又は消火用水を散水する際の水流を駆
動源として駆動軸を回転させる駆動部と、駆動部の回転
を入力し所定の減速比に従って減速してノズル部を回転
させ散布パターンを所定の防護範囲内で走査して所定の
防護範囲内全域に散水させる減速部とを備える。
して熱分解し、内部流路を開いて消火用水を散水する際
に、消火用散水ノズルは防護範囲内にある部分を集中的
に散水するように散布パターンを形成し、防護範囲内を
走査するので、火災に対して瞬間的には従来の散水ノズ
ルより大量の消火液が放射され、従来の80リットル/
分の防護範囲全域放射の散水ノズルと例えば40リット
ル/分の回転走査で1rpm程度の場合と比較すると、
防護範囲内全体でみて少ない水量にもかかわらず、より
高い消火能力が得られる。
消火用散水ノズルにあっては、定期的に行われる点検時
に、火災による感熱部の熱分解で消火用水を放出した際
に、水流により駆動部がノズル部を走査回転するかどう
かを確認する必要がある。
際に消火用水を放出してみなければ分からず、ノズル部
の回転を確認するための点検が大変になるという問題が
ある。
れたもので、ノズル部を走査回転させる駆動部の点検
を、実放水を必要とすることなく、簡単且つ容易にでき
るようにした消火用散水ノズルを提供することを目的と
する。
本発明は次のように構成する。
管に接続され、感熱部が火災により所定温度に達して熱
分解した際に内部流路を開いて消火用水を散水する固定
式消火設備の消火用散水ノズルを対象とする。
明にあっては、所定の防護範囲内の特定部分に集中的に
散水する散布パターンを形成する旋回自在なノズル部
と、ノズル部から消火用水を散水する際の水流を駆動源
として駆動軸を回転させる駆動部と、駆動部の駆動軸の
回転を入力し所定の減速比に従って減速してノズル部を
回転させ、散布パターンを所定の防護範囲内を走査して
所定の防護範囲内全域に散水させる減速部と、更に、外
部からの操作により駆動部を回転させて点検する点検機
構を設けたことを特徴とする。
部及び減速部の回転確認がいつでも行うことができ、ベ
アリング、ギア、キャリア等の駆動部の機能を点検でき
る。特に、腐食やグリス等の固着等が起きた場合には、
点検を行うことによって、ノズルの異常を発見すること
ができ、異常箇所を交換する等の対応により、設備を正
常に維持することができる。
の天井面から露出する箇所に駆動部を回転させる点検用
ハンドルを設け、設置状態でハンドルを回転することに
より簡単且つ容易に点検できる。
熱気流が外周から中央部に向かうように複数のフィンを
放射状に起立して配置しているため、感熱部の保護部材
を兼用しており、外部からの物の衝突で感熱部が変形し
たり作動不良を起こすことがなく、更に部品点数も低減
できる。
ンは、横方向からの熱気流を妨げることはなく、熱気流
を感熱部に向かせる制御板として機能し、熱気流に対す
る応答性がよい。
り、ノズル部は減速部の出力軸との連結を解除して駆動
部に連結し、点検用ハンドルを回転させることによりヘ
ッドを介して駆動部を回転し、更に駆動部の回転に伴い
減速部を出力側から回転させる。
構を設け、操作ハンドルの回転を増加させてヘッド部を
回転させる。このため点検用ハンドルの少ない回転で駆
動部をより多く回転させることができ、更に、実際の放
水時に効果点に近付いての点検となり、より信頼性のあ
る点検を行うことができる。
熱を受けて熱分解した際に、感熱部と共に脱落する構成
であるため、点検用ハンドルを設けていても、散水時に
悪影響を与えない。
ィング材でコーティングしたことを特徴とする。
た固定式消火設備の消火用散水ノズルの外観図である。
1は、ノズル本体2の上部に消火液または消火用水を加
圧供給する給水管に接続するネジ部3を有し、下部に火
災による熱気流を受けた際の所定温度で離脱する感熱部
4を突出している。ノズル本体2は上部よりボディユニ
ット2a、ボディパイプ2b、先端ユニット2cを順次
ねじ込み固定した円筒状の部材で構成される。
ィユニット2a、ボディパイプ2b及び先端ユニット2
cに分けて示した組立分解図である。上部に位置するボ
ディユニット2aは、内部に駆動部6を設けている。駆
動部6にはプロペラ19が設けられ、ノズルから消火用
水を散水する際の水流を駆動源としてプロペラ19が回
転する。プロペラ19の下側にはカップリング27が設
けられている。
を収納した状態でボディユニット2aにねじ込まれ、ボ
ディパイプ2bの下側に示すノズル部8を駆動部6の下
のカップリング27に嵌め入れている。
パイプ2bの下側には先端ユニット2cがねじ込まれ、
先端ユニット2cには感熱部4が設けられている。先端
ユニット2cの感熱部4は、ノズル部8を駆動部6のカ
ップリング27に嵌め込み位置に保持し、この状態でボ
ディユニット2aの内部流路を閉鎖状態としている。
温度で脱落すると、ノズル部8はカップリング27に沿
って下降し、これによってボディユニット2a内の内部
流路を開き、消火用水をノズル部8の周囲に設けている
スリット穴10から放出する。同時に消火用水の水流に
より駆動部6のプロペラ19が回転し、内部に設けてい
る減速部を介してカップリング27を回転し、更にカッ
プリング27を介してノズル部8を回転させながら散水
する。
は、駆動部6を点検のためのハンドル5が設けられてい
る。ハンドル5の回転は、先端ユニット2cに設けた内
歯歯車から2つの2段遊星ギア48に伝達され、更にノ
ズル部8の下端のサンギア50に伝達され、ノズル部8
から駆動部6のプロペラ19に伝達されて点検のための
回転駆動ができる。
である。図2の組立分解図から明らかなように、消火用
散水ノズル1はノズル本体2を有し、ノズル本体2は上
部からボディユニット2a、ボディパイプ2b、先端ユ
ニット2cで3分割され、ねじ込みにより円筒状に組み
立てられている。
ネジ部3が形成され、内側に消火用水を流入する内部流
路3aを備えている。内部流路3aにはバルブピストン
13が設けられ、第1シャフト14,第2シャフト17
を介して、先端ユニット2cに設けている感熱部4によ
り閉鎖状態に支持されている。
の部分には駆動部6が設けられる。駆動部6はプロペラ
ボディの周囲にプロペラ19を持ち、その内側に減速部
7を組み込んでいる。減速部7としては、後の説明で明
らかにするようにダブル遊星歯車機構が使用されてい
る。
温度で分解して脱落すると、バルブピストン13の支持
が解除されて内部流路3aを開き、接続ネジ部3側から
消火用水を流し込み、先端より散水する。この水流によ
りプロペラ19が回転し、プロペラ19の回転は減速部
7で減速され、例えば1分間に1回転程度の回転数とな
ってダブル遊星歯車機構の出力側の第2キャリアケース
24からカップリング27に伝えられる。
ズル部8のノズルケース30は、感熱部4が脱落した状
態で先端ユニット2c側に落下しており、このためカッ
プリング27の回転は下方に落下して先端から突出した
状態にあるノズルケース30に伝えられ、周囲に設けて
いるスリット穴10より消火用水を散水しながら、ノズ
ル部8が1分間に1回転といった回転で消火用水を散水
操作する。
ケース30は、先端ユニット2cに設けているベアリン
グボール38に支持された状態で回転する。またハンド
ル5は感熱部4と共に脱落するため、散水の妨げにはな
らない。
するカップリング27は、図示の組込状態では減速部7
の第2キャリア24とは連結していない。即ち、カップ
リング27には、板バネ29が下端部を固定して上端部
を外側に広げて組み込まれている。
ノズルケース30の内面に当接して板バネ29が図の実
線に示すように内側に曲がっている。よって、板バネ2
9の上部先端が減速部7の第2キャリア24の下部突起
の内面溝24aから外れ、カップリング27と第2キャ
リア24の連結が解除される。
の上面に設けた板バネ33とプロペラ19の下端面に設
けた溝によりノズルケース30とプロペラ19が連結し
ている。
め、カップリング27の板バネ29が図の波線に示した
ように外側に移動し、板バネ29に上部先端が第2キャ
リア24の下端突起の内面に当接し、第2キャリア24
とカップリング27が連結する。よって、火災時はプロ
ペラ19の回転が減速部7で減速されて第2キャリア2
4から出力され、カップリング27を介してノズルケー
ス30を回転させる。
解ボール42の支持で組付け固定されている。この先端
ユニット2cには外部からの操作で内部の駆動部6を点
検のために回転するための点検機構9が設けられてい
る。点検機構9は、感熱部4の周囲にハンドル5を配置
しており、ハンドル5の回転により内歯ギア44を回転
できる。
下側の第1遊星ギアに噛み合う。2段遊星ギア48の上
側の第2遊星ギアは、ノズルケース30の先端に一体に
設けたサンギア50に噛み合っている。
は増速されてノズル部8のノズルケース30に伝達さ
れ、ノズルケース30は組込時には駆動部6のプロペラ
19を連結しているからプロペラ19を回転させること
になる。
その内部構造を更に詳細に説明する。図4は、図2のボ
ディユニット2aの組立分解図である。ボディユニット
2aの下側にはストレーナ11、バルブパッキン12、
バルブピストン13及び第1シャフト14が組み込まれ
る。
だ駆動部6が装着される。駆動部6を第1シャフト14
に嵌め入れた状態で下側にコイルバネ15を挿入し、更
にバネ押え16を入れて第2シャフト17を連結する。
る。図5において、上部に位置する駆動部ボディ18に
対し、プロペラ19の中を通して第1キャリア20をね
じ込み固定する。第1キャリア20の下端側には複数の
軸穴が形成されており、この軸穴に、その1箇所に代表
して示すように第1軸ピン23を介して第1遊星ギア2
2を装着する。
サンギアユニット21を挿入する。サンギアユニット2
1は、第1遊星ギア22と噛み合う第1サンギア21
a、及び第2遊星ギア25と噛み合う第2サンギア21
bを一体に備えている。
2キャリア24は上側に複数の第2軸ピン26を突出し
ており、この軸ピン26のそれぞれに第2遊星ギア25
が装着され、第1キャリア20に組み込んだ状態でサン
ギアユニット21の下側の第2サンギア21bに第2遊
星ギア25が噛み合う。
リア24に至るダブル遊星歯車機構の組立体をプロペラ
19に組み込むと、プロペラ19の内側には第1遊星ギ
ア22及び第2遊星ギア25の外側のそれぞれで噛み合
う2段の第1内歯ギアと第2内歯ギアが形成されてお
り、これによってダブル遊星歯車機構の減速部7を構成
している。
27が装着され、キャリア押え28により固定される。
カップリング27の外周の溝には板バネ29が嵌め込ま
れ、板バネ29の先端の突起29aは、第2キャリア2
4の下側のカップリングギア溝24aに嵌まり込み、ダ
ブル遊星歯車機構による第2キャリア24からの減速回
転を板バネ29を介してカップリング27に伝達するよ
うにしている。カップリング27の下端突起はノズルケ
ース30の内面のスライド溝30aに噛み合う。
遊星歯車機構の断面図、即ち図3の断面図の減速部7の
拡大図とそのギア配列を示している。
上部に位置する外部ケース2dにねじ込み固定され、第
1サンギア21aと第2サンギア21bを備えたサンギ
アユニット21を回転自在に装着し、また第1軸ピン2
3を固定側として装着している。
転自在に装着される。第1遊星ギア22は、プロペラ1
9を周囲に形成したプロペラボディ19aの内側に形成
した第1内歯ギア22aに噛み合う。
2軸ピン26が装着され、第2軸ピン26に第2遊星ギ
ア25を回転自在に装着している。この第2遊星ギア2
5には、プロペラボディ19aの内側に形成した第2内
歯ギア25aが噛み合っている。
示すようなギア配列を持っている。図6(B)におい
て、入力側の遊星歯車は第1サンギア21a、第1遊星
ギア22及び第1内歯ギア22aで構成され、第1キャ
リア20を固定とし、第1サンギア21aをフリーと
し、プロペラ19の回転を第1内歯ギア22aから入力
し、固定した第1遊星ギア22を介してフリー状態にあ
る第1サンギア21aに伝えて減速している。
ア21b、第2遊星ギア25及び第2内歯ギア25aで
構成され、プロペラ19の回転を第2内歯ギア25aか
ら入力すると同時に、第2サンギア21bに前段の遊星
歯車機構からの減速回転を入力し、フリー状態にある第
2キャリア24から最終的な減速回転を取り出してい
る。
は、図6のダブル遊星歯車機構以外に適宜のダブル遊星
歯車機構を用いることができる。
ある。図7において、ノズルケース30は下部の先端部
端面にサンギア50を一体に形成し、周囲にスリット穴
10を形成しており、図3の断面部から明らかなように
ノズルケース30の内側は空洞となっており、内周面軸
方向にカップリング27に噛み合うスライド溝30aを
形成している。
りシャフトパッキン32を介してノズルシャフト31が
組み込まれ、下側に示すワッシャ34を介して、後の説
明で明らかにする感熱部側に組み付けられる。またノズ
ルケース30の外側には、下側よりノズルパッキン35
及びノズルケース受け36が鍔部30bの位置に組み込
まれる。
一対の板バネ33が組み込まれ、板バネ33は下側をケ
ース30上面の収納溝に嵌め入れ、上側を図5のプロペ
ラボディ19aの下面に設けた溝61に嵌め入れ、ノズ
ルケース30と駆動部6を連結している。
ら見て示している。先端ユニット21の上部から見た内
部には、ベアリングボール38、ケーシング39及びス
ペーサ40が組み込まれている。
ら組み込む際の組立分解図である。図9において、先端
ボディ37に対しては、まず8個のベアリングボール3
8を組み込み、続いてケーシング39を嵌め入れてベア
リングボール38の位置を決め、その上にスペーサ40
を組み入れる。
に対する組付け部材の組立分解図である。先端ボディ3
7の下端面の嵌合溝37aに対しては、点検機構のハン
ドル5を摺動回転自在に組み込む。ハンドル5は回動リ
ング5aの下側に例えば6枚のフィン5bを起立してお
り、フィン5bは回動リング5aの中心に向かう方向に
放射状に配置されている。
解ボール42、バランサ43、内歯ギア44、バランサ
受け45が組み込まれ、最終的に断熱材46を介して感
熱部4が組み付けられる。この図10の先端ユニット2
cの内部構造を図11の断面図に拡大して示す。
ランサ43、スライダ41を配置した状態で、スライダ
止めネジ47を感熱部4の取付けフランジ4aのネジ部
に対するねじ込みで固定される。スライダ41は、外周
にカップ状のボール受け41aを複数形成している。
解ボール42が収納される。分解ボール42は、スライ
ダ41のボール受け41a、バランサ43の外周のテー
パ面、及び先端ユニット2cの開口部内周円の3点で当
接し、組込み時の荷重により先端ユニット2cにより分
解ボール42を介してスライダ41及びバランサ43を
支持し、この状態で上部のノズルシャフト31及び第1
シャフト14を介してバルブピストン13を閉鎖状態に
支持している。
グ5aを先端ユニット2cの下端のリング溝37aに装
着し、スライダ41の外周縁との嵌め合いで抜け止めし
ている。このハンドル5の内側には内歯ギア44が嵌め
込まれる。即ち図10の組立分解図のように、内歯ギア
44は外周に複数の溝44aを備えており、この溝44
aがハンドル5のフィン5bに嵌合して連結される。
でコーティングされており、リング溝37aとの摺動抵
抗を低く抑えてハンドル5を容易に回転できるようにし
ている。リング溝37aにもコーティングさせても良
い。
及びバランサ43に回転自在に装着している2段遊星ギ
ア48の下側の第1遊星ギア46に噛み合う。即ち、図
10の組立分解図のように、スライダ41の2箇所には
軸穴41aが形成され、またバランサ43の2箇所にも
軸穴43aが形成され、ここに2段遊星ギア48をそれ
ぞれ回転自在に嵌め入れている。
星ギア48bは、ノズル部8のノズルケース30の下端
中央に形成したサンギア50に噛み合っている。
けている点検機構のための遊星歯車機構のギア配列を示
している。この遊星歯車機構にあっては、ハンドル5を
回転すると、その回転は内歯ギア44に伝えられ、第1
遊星ギア48aから第2遊星ギア48bを介してサンギ
ア50に伝えられる。
形成されていることから、遊星歯車機構で増速されたハ
ンドル5の回転はノズル部8に伝達される。ノズル部8
の回転は、図3の断面図から明らかなように、駆動部6
のプロペラ19を回転させることになる。
する。駆動部6や減速部7のギアの組合せが悪いなど何
らかの故障、異常があると、プロペラ19が回転しない
ため、ハンドル5を回転させることができない。よって
駆動部6、減速部7の異常であると判明することができ
る。
構により増速して内部の駆動部6に伝えることで、点検
者が手でハンドル5をゆっくり回しても、減速部7及び
駆動部6のプロペラ19は感熱部4が脱落して実際に消
火用水を放水した時の水流による回転とほぼ同等な高速
回転を点検時に再現できる。
した感熱部4の周囲を囲んでフィン5bを配置している
ため、感熱部4に対する物の衝突による破損を防護する
機能を果たす。
方向に対し放射状に配置されているため、火災時に横方
向から熱気流を受けた際に、横方向からの気流を中心の
感熱部4に向かわせる制御板としての機能も実現し、熱
気流に対する感熱部4の作動を迅速且つ確実にできるよ
うにする。更に、ハンドル5は、感熱部4と共に脱落す
るため、ノズル部8からの散水を妨げることはない。
点検時はハンドル5を回転させることにより行われる。
減速部7とノズルケース30を連結するカップリング2
7は、図示の組込状態では減速部7とは連結していな
い。即ち、カップリング27には、図3の実施形態の屈
曲した板バネ29の上方屈曲部はノズルケース54の内
側に当って、先端による減速部7の第2キャリア24と
の連結が解除される。また、ノズルケース30の上面が
プロペラボディ19aと連結している。
は、ノズルケース30から駆動部6のプロペラボディ1
9aに直接伝わって、プロペラ19を回転する。そして
プロペラ19の回転に伴い、内側に設けている減速部7
のギアが駆動されることになる。
が所定温度で熱分解して脱落すると、ノズルケース30
が先端ユニット2c側のベアリングボール38で支持さ
れる回転位置に落下する。そのため、板バネ29の規制
が解除されて破線のように外側に広がり、カップリング
27は板バネ29を介して減速部7の出力部となる第2
キャリア24に連結され、減速部7で減速した回転をノ
ズルケース30に伝えて回転するようになる。
他の実施形態の断面図である。この実施形態にあって
は、減速部7の第2キャリア24、カップリング27お
よびノズルケース30のそれぞれの連結の構成が、図3
の実施形態の板バネ29による構成とは異にしている。
グ27とノズルケース30との間に第2カップリング6
0を備えている。第2カップリング60はノズルケース
30内面の溝にはめ込まれており、第2カップリング6
0とノズルケース30が連結している。図のような組込
状態においては、ノズルケース30の上昇に応じて第2
カップリング60も上昇し、図示の位置では第2カップ
リング60は減速部7のカップリング27とは連結して
いない。また、ノズルケース30の上面にはプロペラボ
ディ19aの下面に設けた溝にはまる突起が設けられて
いる。このためハンドル5を操作した時の回転力は、ノ
ズルケース30から駆動部6のプロペラボディ19aに
直接伝わって、プロペラ19を回転する。そしてプロペ
ラ19の回転に伴い、内側に設けている減速部7のギア
が駆動されることになる。
ると、第2カップリング60も下降してカップリング2
7の下端の突起が第2カップリング60の上側に設けた
係止溝60aにはめ込まれ、カップリング27と第2カ
ップリング60が連結する。そして、減速部7で減速し
た回転をノズルケース30に伝えて回転するようにな
る。
ハンドルは、天井面から露出したヘッド先端側に設けら
れる部材であれば、適宜の形状または構造を取ることが
できる。また本発明は上記の実施形態に限定されず、そ
の目的と利点を損なわない適宜の変形を含む。
ば、消火用散水ノズルに外部からのハンドル操作により
駆動部を回転させて点検する点検機構を設けたことで、
ヘッドに内蔵している駆動部及び減速部の回転確認をい
つでも行うことができ、ベアリングギア、キャリア等の
減速部及び駆動部の機能を簡単且つ容易に点検できる。
着が起きた場合には、点検を行うことによってノズルの
異常を発見することができ、異常箇所を交換する等の対
応により設備を常に正常な状態に維持することができ
る。
のハンドルを天井面から露出する箇所に設けていること
で、設置状態でのハンドル操作により簡単且つ容易に点
検ができる。
気流が外周から中央部に向かうように複数のフィンを放
射状に起立して配置するため、感熱部の保護部材を兼ね
ることで、外部から物が当たっても感熱部の変形や破損
を防止でき、更に横方向からの熱気流を感熱部に向かわ
せる制御板として機能することで、熱気流に対する応答
性を高めることができる。
てヘッド部を介して駆動部あるいは減速部に伝えること
で、点検用のハンドルの少ない回転で駆動部をより多く
回転でき、これによって実際の放水時の回転に近付いた
回転状態が作り出され、より信頼性のある点検ができ
る。
災の熱を受けて熱分解した際に感熱部と共に脱落する構
成であるため、点検用のハンドルを設けていても散水時
に悪影響を及ぼすことはない。
ーティング材でコーティングしたため、ノズル本体側の
接触面との摺動抵抗を抑えハンドルを容易に回転させる
ことができる。
の説明図
図
解図
大断面図
明図
Claims (7)
- 【請求項1】消火用水が圧送される消火用配管に接続さ
れ、感熱部が火災により所定温度に達して熱分解した際
に、内部流路を開いて消火用水を散水する固定式消火設
備の消火用散水ノズルに於いて、 所定の防護範囲内の特定部分に集中的に散水する散布パ
ターンを形成する旋回自在なノズル部と、 前記ノズル部から消火用水を散水する際の水流を駆動源
として駆動軸を回転させる駆動部と、 前記駆動部の駆動軸の回転を入力し所定の減速比に従っ
て減速して前記ノズル部を回転させ、前記散布パターン
を前記所定の防護範囲内で走査して前記所定の防護範囲
内全域に散水させる減速部と、を備え、 更に、外部からの操作により前記駆動部を回転させて点
検する点検機構を設けたことを特徴とする消火用散水ノ
ズル。 - 【請求項2】請求項1記載の消火用散水ノズルに於い
て、前記点検機構は、設置状態でノズル本体の天井面か
ら露出する箇所に、前記駆動部を回転させる点検用ハン
ドルを設けたことを特徴とする消火用散水ノズル。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の消火用散水ノズルに
於いて、前記点検用ハンドルは前記感熱部を囲み且つ熱
気流が外周から中央部に向かうように複数のフィンを放
射状に起立して配置したことを特徴とする消火用散水ノ
ズル。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の消火用
散水ノズルに於いて、前記点検用ハンドルは、前記ノズ
ル部と連結しており、ノズル部は前記減速部の出力軸と
の連結を解除して前記駆動部に連結し、前記点検用ハン
ドルを回転させることにより前記ヘッドを介して前記駆
動部を回転し、更に前記駆動部の回転に伴い前記減速部
を出力側から回転させることを特徴とする消火用散水ノ
ズル。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の消火用
散水ノズルに於いて、前記点検用ハンドルとノズル部と
の間に増速機構を設け、操作ハンドルの回転を増加させ
てヘッド部を回転させることを特徴とする消火用散水ノ
ズル。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の消火用
散水ノズルに於いて、前記点検用ハンドルは、前記感熱
部が火災の熱を受けて熱分解した際に該感熱部と共に脱
落する構成であることを特徴とする消火用散水ノズル。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の消火用
散水ノズルに於いて、前記点検用ハンドルは、含フッ素
樹脂コーティング材でコーティングしたことを特徴とす
る消火用散水ノズル。
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---|---|---|---|
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JP4008619B2 JP4008619B2 (ja) | 2007-11-14 |
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-
1999
- 1999-04-30 JP JP12365299A patent/JP4008619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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